柚「みんな好きなお菓子でも買ってもらうとかどうカナ？」

あきら「いいね」

Ｐ「あっ、たかる口実だこれ」

楓「お酒はお菓子に入りますか？」

Ｐ「入りません」

柚「あきらチャンはお菓子といえば」

あきら「ひもＱデス。買い込んであるよ」

比奈「おおー」

楓「果実酒はぎりぎり」

Ｐ「入りません」

つかさ「おー。盛り上がるのはいいけどお前ら、仁奈起きちゃうから静かにしろよ」

仁奈「ｺﾞｾﾞｰﾏｽ…」ｽﾔｽﾔ

Ｐ「あ、すいません」

つかさ「ところで次のサービスエリアに東名でマストなメロンパンがあるんだけど？」

Ｐ「社長？」

つかさ「たかるのも全力」

Ｐ「社長困ります」

柚「メロンパン！」

Ｐ「あーほら柚くいついちゃった」

仁奈「zz…」ﾒﾛﾝﾊﾟﾝ…ｦ…ﾀﾍﾞﾙｷﾓﾁﾆﾅﾙﾃﾞｺﾞｾﾞｰﾏｽ…

つかさ「ははっ。仁奈もな」

Ｐ「仁奈それもう起きてない？」

仁奈「zz……」ﾀﾇｷﾈｲﾘﾉｷﾓﾁﾆﾅﾙﾃﾞｺﾞｾﾞｰﾏｽ…

Ｐ「おいこら聞こえてるぞ」

仁奈「ぎく」

楓「ｱﾉｻｰﾋﾞｽｴﾘｱﾊﾋﾞｰﾙｶﾞﾕｳﾒｲﾃﾞｺﾞｾﾞｰﾏｽ!」

Ｐ「こらそこ便乗しない」

つかさ「楓さんコンプラ」

仁奈「とおっ。バレてちゃしょーがねーでごぜーます！」

つかさ「もふ」

比奈「社長の顔面がもふいことに」

あきら「意外と映えてる？」

仁奈「ところがどっこい！今月はＰサンデーと仁奈デーが同時開催でごぜーますよ！」

Ｐ「ところがどっこいて」

柚「ホントだー」

仁奈「しかも今月はとお！仁奈の日でもあるですよ！」

Ｐ「なにそれ意味わからん、かわいい」

つかさ「もふもふ」

比奈「社長ー！」

あきら「伸びる伸びる」

Ｐ「そこ。気軽に拡散しない」

つかさ「もふ…」

楓「あっ…使えるものは何でも使え、それがプロだろ？って…」

比奈「社長…最期までカッコつけすぎっス…」

Ｐ「終わらすな。楓さんはなんで分かるんですかね？」

柚「Ｐサン！あと2キロだって！」

Ｐ「マイペースか」

Ｐ「はいはい。じゃあ寄って行くから準備して」

柚「はーい」

つかさ「おい、比奈そっち詰めろ。入んねー」

比奈「うえ。アタシもスか。い、いえー」

柚「いえー」

仁奈「はいっもーふ！でごぜーます」

楓「もーふ」ﾊﾟｼｬ

あきら「＃もふもふもふもふもふもふ　＃もふろっく」

Ｐ「自由か」

柚「ついたー」

仁奈「とおっ。わった」

比奈「仁奈ちゃん。楓さん。転ばないように気をつけるっスよ」

楓「はーい」

仁奈「はーい」

つかさ「空気うめえ」

あきら「デスね」ｽｰﾊｰ

Ｐ「じゃあ適当に」

仁奈「はいっ。仁奈は、えっと、わー。あのころっけがおいしそうでやがりますね！」ﾄﾃﾓﾌ

楓「あ、本当。じゃあ仁奈ちゃん、一緒に行きましょう」ﾄﾃﾃ

Ｐ「メロンパンは？」

つかさ「アタシ、人数分買って来てやるよ。勧めた人間だし。運転お疲れ」

Ｐ「ありがとう」

あきら「自分は比奈サンとぶらぶら」

比奈「してみましょっか。じゃあ行ってきまス」

Ｐ「気をつけてな。欲しいものがあったら声かけてくれ」

Ｐ「柚はどうする？」

柚「飲み物でも買ってちょっとお散歩しよっかな」

Ｐ「お菓子は？」

柚「つかさチャンがメロンパン買ってきてくれるし！他はいいカナ」

Ｐ「そっか」

柚「Ｐサンこそ、何か欲しいもの、ないの？」

Ｐ「俺？うーん、コーヒーでも買おうかな」

柚「じゃあ一緒に行こー」

Ｐ「そうだな」

柚「うーん」

Ｐ「？」

Ｐ「……長いこと車に乗ってると、肩凝るよな。お疲れさま」

柚「ン」ﾊﾟﾀ

柚「へへ。ううん。Ｐサンこそ、いつも運転ありがとう」

Ｐ「どういたしまして。仕事だからな」

柚「そっか」

柚「……」ｳｰﾝ

Ｐ「俺も伸ばそう。うーん」

柚「……」…ﾊﾟﾀ

柚「えっと…」

柚「そうだ。今日は日曜日だね」

Ｐ「ああ。それでＰサンデーなんだろ？」

柚「そうそう。うまい」

Ｐ「自画自賛」

柚「へへっ」

Ｐ「……。日曜日に仕事ってさ」

柚「嫌だったりする？」

Ｐ「え？それ、いま俺が聞こうと思ってたんだけど」

柚「あれ？」

Ｐ「ほら。せっかく学校は休みだし」

Ｐ「部活だって、大会があったりもするだろう？」

柚「アー、そうだね。うん。そうそう」

柚「まあ、そうだね」

Ｐ「…うん」

Ｐ「……？」

Ｐ「柚、もしかして」

Ｐ「俺に気を遣ってたのか？」

柚「……」

柚「さあ」ﾆﾍﾗ

柚「どうでしょうか」

Ｐ「どうだろう」

Ｐ「……。別に、仕事が全部ってわけじゃないからな。嬉しいわけではないけど」

柚「うん」

Ｐ「嫌なわけでもないかな。いまの俺にとっては」

Ｐ「柚や、みんなのプロデューサーであることがほとんどだし。人生の大半みたいなもんだ。だから楽しいよ」

柚「そっか」

柚「ならよかった」

Ｐ「…。うん」

柚「アタシもいっしょ」

Ｐ「じゃあよかった」

柚「うん」

柚「アイドルのアタシが全部じゃないけど、アタシのたくさん。そんな感じ。だからＰサンの言ってること、分かる」

Ｐ「うん。……」

柚「……」

Ｐ「俺が15のときは、自分のことも、人のことも、そんな風に真面目に考えてなかった。柚はえらいな」

柚「アタシがマジメに考えてるのはＰサンのおかげだよ」

Ｐ「それは俺のせいとも言えるな」

柚「ううん」

柚「アタシは楽しいことが好きで、楽しむために真剣になって」

柚「マジメに考えることが大切だって気づかせてくれたのは、Ｐサンだから」

Ｐ「……」

Ｐ「そっか」

柚「うん」

Ｐ「柚は優しいな」

柚「フツウだよ。たぶん」

Ｐ「そっか」

柚「うん」

Ｐ「ありがとう」

柚「ううん。うん。どういたしましてっ」ﾆﾊﾟｯ

柚「でも。うんっ、他の人より楽しいことが好きな自信はあるカナ！」

Ｐ「うん」

柚「目標はいまよりもっと楽しいこれから！」

Ｐ「そうだな」

柚「うんっ。へへ」

Ｐ「好きなの買ってやる」

柚「おおっ。さすがＰサンデー」

Ｐ「それもうさすがＰさんでいいじゃん」

柚「自分で言う？」

Ｐ「まあな。こんなに立派なアイドルを見つけられたし、ちょっとくらい、いいだろ」

柚「育てたとも言うね」ﾆﾊﾟｯ

Ｐ「そうだな」

柚「じゃあ、あまーいジュースにしようかなー♪」

Ｐ「メロンパンに合うのにしといた方がいいんじゃないか？」

柚「へへっ。Ｐサンはコーヒーなんでしょ？」

Ｐ「……。はいはい。まあいいけど」

柚「ちょっとくらい、ね！」

Ｐ「はいはい」


・・・・おしまい