2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 19:29:47.59 ID:DlWUXzBB0
美琴「え゙!? な、何言ってるのよあんた……」
上条「年齢の割にはしっかりしてるっていうか……」
美琴「そ、そりゃジャッジメントだししっかりしてなきゃダメでしょ」
上条「それはそうなんだけどなんかこう……なんだろ? 守ってあげたくなるっていうか?」
美琴「なっ!?」
上条「なぁ、よければちゃんと紹介してくれないか?」
美琴「紹介って……」
上条「俺、もっとあの子の事が知りたいんだ!」
美琴「」
上条「年齢の割にはしっかりしてるっていうか……」
美琴「そ、そりゃジャッジメントだししっかりしてなきゃダメでしょ」
上条「それはそうなんだけどなんかこう……なんだろ? 守ってあげたくなるっていうか?」
美琴「なっ!?」
上条「なぁ、よければちゃんと紹介してくれないか?」
美琴「紹介って……」
上条「俺、もっとあの子の事が知りたいんだ!」
美琴「」
引用元: ・上条「いつもお前と一緒にいる白井って子可愛いよな」
新約 とある魔術の禁書目録(22) リバース (電撃文庫)
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6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 19:40:52.91 ID:J1dtn13o0
美琴「で、でもあの子いつもジャッジメントの仕事とかで忙しいし……」
上条「ジャッジメントにだって休みくらいあるんだろ? そん時でいいからさ、な?
こんなことお前にしか頼めねえんだよ」
美琴「そ、そんなこと言ったって。大体あんた、めそ――」
「おっねえっさまーーーーーーっ!」
上条「ん?」
美琴「げ」
上条「ジャッジメントにだって休みくらいあるんだろ? そん時でいいからさ、な?
こんなことお前にしか頼めねえんだよ」
美琴「そ、そんなこと言ったって。大体あんた、めそ――」
「おっねえっさまーーーーーーっ!」
上条「ん?」
美琴「げ」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 19:50:36.92 ID:J1dtn13o0
黒子「お姉様、黒子を置いて行ってしまうなんてひどいですの!」
美琴「えー、だってあんた今日仕事……」
黒子「今日は非番だから遊びに行きましょう(はぁと)って、寮から出るときにそう言いましたの、忘れたとは言わせませんわよ!」
美琴「そ、そうだったっけ?」
黒子「そうですの! ああもう、こうしている間にもお姉様とご一緒できる時間が減ってしまいますわ、とりあえずファミレスにでも、」
上条「あのー……」
黒子「はい? ってアナタ、確か……」
美琴「えー、だってあんた今日仕事……」
黒子「今日は非番だから遊びに行きましょう(はぁと)って、寮から出るときにそう言いましたの、忘れたとは言わせませんわよ!」
美琴「そ、そうだったっけ?」
黒子「そうですの! ああもう、こうしている間にもお姉様とご一緒できる時間が減ってしまいますわ、とりあえずファミレスにでも、」
上条「あのー……」
黒子「はい? ってアナタ、確か……」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 20:38:33.90 ID:J1dtn13o0
上条「上条当麻な。白井……だよな」
黒子「そうですの。アナタどうしてお姉様と……まさか!
お姉様、黒子を放っておいてこの殿方といるということは、つまりそういうことですのね!?」
美琴「はい?」
黒子「黒子は悲しゅうございますわぁ、黒子は、黒子はこんなにもお姉様を愛しているというのにッ、お姉様の心はもうこの殿方一直線!」
美琴「そ、そんなことないってー。ほら、一緒にファミレス行こ? 埋め合わせなんてこれからいくらでもしてあげるから」
黒子「グスッ……ほんとですの?」
美琴「ほんとほんと! だからさ、黒子。機嫌直して?」
黒子「はいですの! それでは早速参りましょう」
美琴「(よし、このまま黒子を連れていけばひとまずは大丈夫なはずっ!)」
上条「あ、ビリビリ。それ、俺も一緒に行っていいか?」
美琴「はあ!?」
黒子「そうですの。アナタどうしてお姉様と……まさか!
お姉様、黒子を放っておいてこの殿方といるということは、つまりそういうことですのね!?」
美琴「はい?」
黒子「黒子は悲しゅうございますわぁ、黒子は、黒子はこんなにもお姉様を愛しているというのにッ、お姉様の心はもうこの殿方一直線!」
美琴「そ、そんなことないってー。ほら、一緒にファミレス行こ? 埋め合わせなんてこれからいくらでもしてあげるから」
黒子「グスッ……ほんとですの?」
美琴「ほんとほんと! だからさ、黒子。機嫌直して?」
黒子「はいですの! それでは早速参りましょう」
美琴「(よし、このまま黒子を連れていけばひとまずは大丈夫なはずっ!)」
上条「あ、ビリビリ。それ、俺も一緒に行っていいか?」
美琴「はあ!?」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 20:58:02.81 ID:J1dtn13o0
美琴「だ、ダメに決まってんじゃない! なに言ってんの!?」
上条「そんなこと言わずにさ。な、この通り! 連れてってくれたらなんだっておごってやるから!」
美琴「あのねえ……あんた、そんなので私たちが釣られるとでも」
黒子「構いませんわ」
美琴「黒子!?」
黒子「勘違いしないでくださいまし。私、自分の分は自分で払いますの」
上条「へ?」
黒子「どういう理由からかは知りませんけど……そのレディをもてなそうという気持ち、無下にするには少々酷というものではございません? お姉様」
美琴「え、私!? ……そーだけどさー、だってコイツはその黒子のことを………ゴニョゴニョ」
黒子「なに言ってるかさっぱり聞こえませんわ。とにかく、決まりですわね」
上条「よっしゃ! さんきゅな、白井」
黒子「レディとして当然の嗜みですわ。さあさ、お姉様。はやく参りましょう」
美琴「うう……どーしよう、このままじゃ……」
上条「そんなこと言わずにさ。な、この通り! 連れてってくれたらなんだっておごってやるから!」
美琴「あのねえ……あんた、そんなので私たちが釣られるとでも」
黒子「構いませんわ」
美琴「黒子!?」
黒子「勘違いしないでくださいまし。私、自分の分は自分で払いますの」
上条「へ?」
黒子「どういう理由からかは知りませんけど……そのレディをもてなそうという気持ち、無下にするには少々酷というものではございません? お姉様」
美琴「え、私!? ……そーだけどさー、だってコイツはその黒子のことを………ゴニョゴニョ」
黒子「なに言ってるかさっぱり聞こえませんわ。とにかく、決まりですわね」
上条「よっしゃ! さんきゅな、白井」
黒子「レディとして当然の嗜みですわ。さあさ、お姉様。はやく参りましょう」
美琴「うう……どーしよう、このままじゃ……」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 21:25:49.75 ID:J1dtn13o0
っぷは
やっぱ無理
誰か代わりに書いて
やっぱ無理
誰か代わりに書いて
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 21:40:20.70 ID:J1dtn13o0
パポパポーン
いらっしゃいませーなんめいさまですかーごゆっくりどうぞー
上条「それにしても、白井って偉いよな」
白井「なんですの急に」
上条「だって、学校とジャッジメントの両立だろ? 上条さんなら身体が二つあったってできっこないですよ」
白井「大したことじゃないですわ。ってアナタ、二つあったならせめてどっちかにはやらせなさいな」
上条「あームリムリ。俺なら二日にいっぺんしか学校に行かなくなりますって。やっぱり大したもんだよ」
白井「アナタがただ怠惰なだけの気もしますが……まあ、褒められて悪い気はしませんわね。ふふ」
美琴「……私だってジャッジメントできたもん。一日だけだけど」ブクブク
いらっしゃいませーなんめいさまですかーごゆっくりどうぞー
上条「それにしても、白井って偉いよな」
白井「なんですの急に」
上条「だって、学校とジャッジメントの両立だろ? 上条さんなら身体が二つあったってできっこないですよ」
白井「大したことじゃないですわ。ってアナタ、二つあったならせめてどっちかにはやらせなさいな」
上条「あームリムリ。俺なら二日にいっぺんしか学校に行かなくなりますって。やっぱり大したもんだよ」
白井「アナタがただ怠惰なだけの気もしますが……まあ、褒められて悪い気はしませんわね。ふふ」
美琴「……私だってジャッジメントできたもん。一日だけだけど」ブクブク
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 22:04:05.40 ID:J1dtn13o0
上条「そしたら学校のほうとか――」
白井「愚問ですわ、そんなもの私にかかれば――」
美琴「(大体なんで黒子なのよ。この子ったら寮じゃ私に迫ってくるし平気でセクハラするし、
この前なんか私の下着もってっちゃうし。まあ取り返したけど)」ブクブク
白井「アナタもそれなりに――」
上条「あー俺? それがな、――」
美琴「(確かに黒子も黙ってれば可愛いけどさ、私だってそれなりに可愛いと思うんだけどなぁ)」ブクブク
白井「――ま。お姉様」
上条「おーい。ビリビリー」
白井「アナタそのビリビリってのなんとかなりませんの」
上条「いやまあ、その」
美琴「(そりゃまあ? む、胸だってないし? 性格だってこんなんだけど? 私だって、私だって……)」ブクブク
白井「お・ね・え・さ・まっ!!」
美琴「うわあっ!?」
白井「愚問ですわ、そんなもの私にかかれば――」
美琴「(大体なんで黒子なのよ。この子ったら寮じゃ私に迫ってくるし平気でセクハラするし、
この前なんか私の下着もってっちゃうし。まあ取り返したけど)」ブクブク
白井「アナタもそれなりに――」
上条「あー俺? それがな、――」
美琴「(確かに黒子も黙ってれば可愛いけどさ、私だってそれなりに可愛いと思うんだけどなぁ)」ブクブク
白井「――ま。お姉様」
上条「おーい。ビリビリー」
白井「アナタそのビリビリってのなんとかなりませんの」
上条「いやまあ、その」
美琴「(そりゃまあ? む、胸だってないし? 性格だってこんなんだけど? 私だって、私だって……)」ブクブク
白井「お・ね・え・さ・まっ!!」
美琴「うわあっ!?」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 22:32:05.94 ID:J1dtn13o0
美琴「黒子? もう、驚かせないでよ」
黒子「先程から何度も呼びましたの。どうしましたの、ぼーっとして?」
美琴「いやーあはは、なんでもないなんでもない」
黒子「……本当ですの?」
美琴「なんでもないってばー。それで? どうしたの」
黒子「そろそろ出ましょうか、と。そう申し上げたのですが?」
美琴「あーうんそうなんだーいいかも、ってえ?」
上条「白井が買い物したいんだってよ」
白井「ほんっとーに聞いてませんでしたのね、お姉様」
黒子「先程から何度も呼びましたの。どうしましたの、ぼーっとして?」
美琴「いやーあはは、なんでもないなんでもない」
黒子「……本当ですの?」
美琴「なんでもないってばー。それで? どうしたの」
黒子「そろそろ出ましょうか、と。そう申し上げたのですが?」
美琴「あーうんそうなんだーいいかも、ってえ?」
上条「白井が買い物したいんだってよ」
白井「ほんっとーに聞いてませんでしたのね、お姉様」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 22:50:10.05 ID:J1dtn13o0
美琴「はぁ……不幸だわ」
上条「で、なに買うんだ?」
黒子「アナタ、女性の買い物が長いー、とか、そういうこと言う人種ですの?」
上条「そんなつもりは毛頭ないけどさ」
黒子「でしたらどこを連れ回そうが問題ありませんわね!」
美琴「(なんだか黒子、普段より上機嫌に見えるし。いつもとは違うメンバーなのが、新鮮なだけだって思いたいけど……ていうか二人とも近い近い近い)」
上条「で、なに買うんだ?」
黒子「アナタ、女性の買い物が長いー、とか、そういうこと言う人種ですの?」
上条「そんなつもりは毛頭ないけどさ」
黒子「でしたらどこを連れ回そうが問題ありませんわね!」
美琴「(なんだか黒子、普段より上機嫌に見えるし。いつもとは違うメンバーなのが、新鮮なだけだって思いたいけど……ていうか二人とも近い近い近い)」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/28(日) 23:00:13.64 ID:J1dtn13o0
結局黒子が向かったのは、セブンスミストだった。
美琴「ここでいいの? 黒子がいつも行ってるお店とかは……」
黒子「問題ないですの。ここだってそれなりのものは手に入りますわ。それに、」
美琴「それに?」
黒子「あんまり女の子女の子したお店に連れて行ったら、あの方も居づらいでしょうし、ね」
美琴「……一応、気遣ってるんだ」
黒子「礼儀には礼儀を、ですわよ。お姉様」
美琴「ここでいいの? 黒子がいつも行ってるお店とかは……」
黒子「問題ないですの。ここだってそれなりのものは手に入りますわ。それに、」
美琴「それに?」
黒子「あんまり女の子女の子したお店に連れて行ったら、あの方も居づらいでしょうし、ね」
美琴「……一応、気遣ってるんだ」
黒子「礼儀には礼儀を、ですわよ。お姉様」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 06:26:28.15 ID:Eha/NXnx0
黒子「というわけで少々お待ちになってくださいまし。何着か見繕って参りますわ」
上条「おー。なんつーか、思ったよりも全然フツーのとこで上条さんは安心してますよ」
黒子「本当は下着売り場に放置して他の女性客からの視線がチックチク刺さるようにしてやりたかったのですけど」
上条「今なんかポロっと本年が漏れませんでしたかおぜうさまっ!?」
黒子「気のせいですわ」
上条「くそう、上条さんともあろう者が遊ばれてしまっている……。まあいいや、とにかく、俺は出口あたりで待ってたらいいんだろ?」
黒子「なんでそうなりますの」
上条「んあ?」
上条「おー。なんつーか、思ったよりも全然フツーのとこで上条さんは安心してますよ」
黒子「本当は下着売り場に放置して他の女性客からの視線がチックチク刺さるようにしてやりたかったのですけど」
上条「今なんかポロっと本年が漏れませんでしたかおぜうさまっ!?」
黒子「気のせいですわ」
上条「くそう、上条さんともあろう者が遊ばれてしまっている……。まあいいや、とにかく、俺は出口あたりで待ってたらいいんだろ?」
黒子「なんでそうなりますの」
上条「んあ?」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 06:50:16.88 ID:Eha/NXnx0
美琴「(なんだかんだでコイツと一緒にいれるのは嬉しいけどさ、なんだか蚊帳の外みたい……)」
黒子「あのですわねぇ、折角殿方と一緒に来てるんですの、せめて選んだ服の似合う似合わないくらい言ってくださいませんこと?」
上条「ほほう? それは上条さんのセンスをあてにしていると、そうとってもいいものでしょうかお嬢様?」
黒子「馬鹿なこと言ってんじゃないですわ。私たちどうしても女ばかりになってしまいますから、たまには異性の目も意識したファッションも必要かと思いまして。
深い意味はございませんわ」
上条「さいで」
美琴「(でもでも、ただ可愛いって言ってただけなんだし、そもそもアイツからしたら中学生よ? 妹みたいなモンかもしれないし――って、あ。
それじゃ、私も対象外ってことじゃない)」
黒子「あのですわねぇ、折角殿方と一緒に来てるんですの、せめて選んだ服の似合う似合わないくらい言ってくださいませんこと?」
上条「ほほう? それは上条さんのセンスをあてにしていると、そうとってもいいものでしょうかお嬢様?」
黒子「馬鹿なこと言ってんじゃないですわ。私たちどうしても女ばかりになってしまいますから、たまには異性の目も意識したファッションも必要かと思いまして。
深い意味はございませんわ」
上条「さいで」
美琴「(でもでも、ただ可愛いって言ってただけなんだし、そもそもアイツからしたら中学生よ? 妹みたいなモンかもしれないし――って、あ。
それじゃ、私も対象外ってことじゃない)」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 06:51:50.09 ID:Eha/NXnx0
黒子「それじゃ、行ってきますわね。お姉様、行きますわよ」
美琴「え? いや、私はコイツと……」
黒子「ですから、その方には少々待って頂きますの。心苦しいですけど致し方ありませんわ」
美琴「えーー?」
上条「ほら、行っといで、ビリビリ。今日は逃げも隠れもしねえから」
美琴「……私のことは名前で呼んでくれないんだ」
上条「ん、何か言ったか?」
美琴「なんでもない。いこ、黒子」
黒子「ええ、それじゃ少々お待ちくださいましね」
美琴「え? いや、私はコイツと……」
黒子「ですから、その方には少々待って頂きますの。心苦しいですけど致し方ありませんわ」
美琴「えーー?」
上条「ほら、行っといで、ビリビリ。今日は逃げも隠れもしねえから」
美琴「……私のことは名前で呼んでくれないんだ」
上条「ん、何か言ったか?」
美琴「なんでもない。いこ、黒子」
黒子「ええ、それじゃ少々お待ちくださいましね」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 07:04:01.68 ID:Eha/NXnx0
黒子「フン、フン、フ~ン。か~つお、ぶしっぽく、」
美琴「……黒子、機嫌良さそうね」
黒子「み~えるがじつは~……それはそうですわ。なんと言っても、今日は久しぶりのお姉様とのデート!」
美琴「その表現やめなさい」
黒子「あら失礼。でも、それぐらい私にとっては嬉しいことですの。多少の邪魔も入りましたけどね」
美琴「邪魔、ねえ。……そうは思えないけど」
黒子「何かおっしゃいまして?」
美琴「なんでもない。……ね、黒子。私の服選んでよ。とびっきりかわいいやつ」
美琴「……黒子、機嫌良さそうね」
黒子「み~えるがじつは~……それはそうですわ。なんと言っても、今日は久しぶりのお姉様とのデート!」
美琴「その表現やめなさい」
黒子「あら失礼。でも、それぐらい私にとっては嬉しいことですの。多少の邪魔も入りましたけどね」
美琴「邪魔、ねえ。……そうは思えないけど」
黒子「何かおっしゃいまして?」
美琴「なんでもない。……ね、黒子。私の服選んでよ。とびっきりかわいいやつ」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 07:30:38.05 ID:Eha/NXnx0
上条「ふ・ふ・ふこうの大爆笑~っと。そろそろか?」
『やっぱりお姉様はこういうのが似合いますわ!』
『そ、そうかな……?』
『これを機会にもうこんな色気のない短パンは卒業なさるのがよろしいかと』
『ってアンタいつのまに脱がせた!?』
上条「……どう声をかけたもんかね」
黒子「あら? ひょっとして、上条さん。そこにいらっしゃいます?」
美琴「(上条さんってなによ!)」
上条「ん? あ、あー。悪いな、邪魔したか?」
黒子「ちょうど今着替え終わったところですわ。すぐ開けますの」
美琴「ちょっと待って黒子、私やっぱり――」「往生際が悪いですの、それにもう遅いですわ!」
『やっぱりお姉様はこういうのが似合いますわ!』
『そ、そうかな……?』
『これを機会にもうこんな色気のない短パンは卒業なさるのがよろしいかと』
『ってアンタいつのまに脱がせた!?』
上条「……どう声をかけたもんかね」
黒子「あら? ひょっとして、上条さん。そこにいらっしゃいます?」
美琴「(上条さんってなによ!)」
上条「ん? あ、あー。悪いな、邪魔したか?」
黒子「ちょうど今着替え終わったところですわ。すぐ開けますの」
美琴「ちょっと待って黒子、私やっぱり――」「往生際が悪いですの、それにもう遅いですわ!」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 07:55:05.91 ID:Eha/NXnx0
かしゃん、と更衣室のカーテンが引かれる。
黒子があんまりにも勢い良くそうするものだから、私はすっかり逃げ場がなくなって、
上条「…………」ポカーン
美琴「……な、何よ!?」
黒子「なんで喧嘩腰ですのお姉様」
美琴「いや、まあその」
上条「…………」
美琴「アンタもなんか言いなさいよ!」
黒子「だーかーらー」
黒子があんまりにも勢い良くそうするものだから、私はすっかり逃げ場がなくなって、
上条「…………」ポカーン
美琴「……な、何よ!?」
黒子「なんで喧嘩腰ですのお姉様」
美琴「いや、まあその」
上条「…………」
美琴「アンタもなんか言いなさいよ!」
黒子「だーかーらー」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 08:40:20.61 ID:Eha/NXnx0
やっぱり慣れないことはするもんじゃなかった。ホラ見てよあいつの顔、ポケっとしちゃってきっとあれ次の瞬間には笑い出すのよ、
ひょっとしたらこういうのが好きかもって思い切って着てみたのに、「似合ってる」これじゃまるでばかみたいじゃないわたし――
美琴「え? い、今なんて、」
上条「似合ってるって言ったんだよ。……正直、ちょっと驚いたわ。そんな服も着るんだな」
黒子「私の全面プロデュースですわ! それよりも、アナタ私に言う事ありませんの?」
上条「っと、悪い。お前もよく似合ってるぜ」
美琴「似合う……かあ」
黒子「……もう一声欲しいですわね」
ひょっとしたらこういうのが好きかもって思い切って着てみたのに、「似合ってる」これじゃまるでばかみたいじゃないわたし――
美琴「え? い、今なんて、」
上条「似合ってるって言ったんだよ。……正直、ちょっと驚いたわ。そんな服も着るんだな」
黒子「私の全面プロデュースですわ! それよりも、アナタ私に言う事ありませんの?」
上条「っと、悪い。お前もよく似合ってるぜ」
美琴「似合う……かあ」
黒子「……もう一声欲しいですわね」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 08:49:49.94 ID:Eha/NXnx0
上条「なんだよもう一声って」
美琴「…………」
黒子「それくらい察しなさいな。女性はストレートな物言いも、嫌いではありませんのよ?」
上条「んなこと言ったってなー、……ひょっとして結構恥ずかしいこと言ってる、お前?」
黒子「年下相手に何を照れてますの。男なんだからしっかりなさいな」
上条「くっそ、そうだな。上条さんはトシウエなんだ、こんなちんちくりんの一人やふたりィッ!?」
黒子「あら失礼、踏みましたわ」
上条「すまん、俺が悪かったっ! だから足、足をどけてくれぇっ!」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 09:22:33.80 ID:Eha/NXnx0
黒子「では、改めて。お願いしますわ」
上条「ん、…………可愛いぜ」
美琴「へへ。似合ってる。似合ってる、だって」
黒子「………し、賞賛もたまには心地よいものですわね」
上条「素直に喜べよ」
黒子「殿方にはそこそこに素っ気なくしてなんぼですの」
上条「あっそ。で? それ、買うのか?」
黒子「んー、そうですわねえ……」
美琴「似合ってる、だって!」バンバン
黒子「いたっ!? お、おねえさま? 一体何をいたぁ! た、叩かないでくださいまし!」
御琴「黒子、お会計してこよ! あ、あんたはそこで待ってなさいよ? 逃げたら許さないんだから」
上条「お、おう」
上条「ん、…………可愛いぜ」
美琴「へへ。似合ってる。似合ってる、だって」
黒子「………し、賞賛もたまには心地よいものですわね」
上条「素直に喜べよ」
黒子「殿方にはそこそこに素っ気なくしてなんぼですの」
上条「あっそ。で? それ、買うのか?」
黒子「んー、そうですわねえ……」
美琴「似合ってる、だって!」バンバン
黒子「いたっ!? お、おねえさま? 一体何をいたぁ! た、叩かないでくださいまし!」
御琴「黒子、お会計してこよ! あ、あんたはそこで待ってなさいよ? 逃げたら許さないんだから」
上条「お、おう」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 09:29:06.15 ID:Eha/NXnx0
上条「……で、だ」
御琴「………うん」
黒子「はいですの」
上条「なんで制服に戻ってんだ」
黒子「よくよく考えたらウチの学校、私服外出禁止でしたわ」
御琴「…………」ボショーン
御琴「………うん」
黒子「はいですの」
上条「なんで制服に戻ってんだ」
黒子「よくよく考えたらウチの学校、私服外出禁止でしたわ」
御琴「…………」ボショーン
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 09:40:03.59 ID:Eha/NXnx0
御琴「…………」ボショーン
上条「こ、今度の休日にでも着ればいいじゃねえか、なあ?」
黒子「ですから一体どこで着ろとおっしゃいますの」
上条「そりゃ、やっぱり……自分の部屋? とか」
黒子「……はぁ。ちょっと見なおしたと思ったらすぐコレですわ。寮で誰に見せつけるっていうんですの」
上条「見直した?」
黒子「そっちには反応しなくても結構ですわ!」
御琴「…………」ボショーン
上条「こ、今度の休日にでも着ればいいじゃねえか、なあ?」
黒子「ですから一体どこで着ろとおっしゃいますの」
上条「そりゃ、やっぱり……自分の部屋? とか」
黒子「……はぁ。ちょっと見なおしたと思ったらすぐコレですわ。寮で誰に見せつけるっていうんですの」
上条「見直した?」
黒子「そっちには反応しなくても結構ですわ!」
御琴「…………」ボショーン
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 09:54:53.45 ID:Eha/NXnx0
御琴「…………」ボショーン
黒子「ほぉらお姉様、いつまでも落ち込んでないで、クレープでも食べに行きましょうか?」
御琴「うう……だって、せっかく、せっかく、」
黒子「せっかくも結核もありませんの! ほら、アナタも何か言いなさいな」
上条「お、俺? えー……」
黒子「ほぉらお姉様、いつまでも落ち込んでないで、クレープでも食べに行きましょうか?」
御琴「うう……だって、せっかく、せっかく、」
黒子「せっかくも結核もありませんの! ほら、アナタも何か言いなさいな」
上条「お、俺? えー……」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 10:13:24.71 ID:Eha/NXnx0
上条「(そうかここはさっきの経験を生かすべき時ッ!)えーと……制服姿のビリビリも、か、可愛いぞー……みたいな?」
黒子「最後のと呼び方で完っ全にアウトですの! それからアナタはすぐそうやって誰にでも愛をまき散らすんですわね!」
上条「言えって言われたから言ったのに言ったら怒られましたよ!?」
黒子「もう、知りませんの! ほら、見なさい、お姉様だって怒って、」
御琴「…………へへへ。黒子っ、クレープ食べにいこ! 御琴さんおごったげる」
黒子「こうかばつぐんですの!?」
御琴「ほらあんたも。あと少しぐらい気きかせなさいよぉー私も黒子も荷物持ってんじゃんー」
上条「それってさっきお前らが買ったやつ」黒子「ギヌロ」「わかりました持てばいいんでしょ持てばいやむしろ持たせてください!」
黒子「最後のと呼び方で完っ全にアウトですの! それからアナタはすぐそうやって誰にでも愛をまき散らすんですわね!」
上条「言えって言われたから言ったのに言ったら怒られましたよ!?」
黒子「もう、知りませんの! ほら、見なさい、お姉様だって怒って、」
御琴「…………へへへ。黒子っ、クレープ食べにいこ! 御琴さんおごったげる」
黒子「こうかばつぐんですの!?」
御琴「ほらあんたも。あと少しぐらい気きかせなさいよぉー私も黒子も荷物持ってんじゃんー」
上条「それってさっきお前らが買ったやつ」黒子「ギヌロ」「わかりました持てばいいんでしょ持てばいやむしろ持たせてください!」
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 10:36:31.20 ID:Eha/NXnx0
@
美琴「はい、お待たせっ」
上条「おう、サンキュな、ビリビリ。どれが誰のだ?」
美琴「それがあんたので、そっちが黒子の。で、これが私の」
上条「両手ふさがってる状態で指示語を使うんじゃありません」
美琴「あはは、ジョーダン。そっちのチョコにしたけど、甘いのダメだったりする?」
上条「上条さんは貧乏ですから貴重なカロリーを無駄にしたりはしないのです。ていうか甘いもの大好きです」
美琴「このビンボーがくせいめっ! うりゃっ!」
上条「のわっ! 顔にチョコがつくからやめろって」
黒子「(お姉様……地面から2センチくらい浮いてる気がしますわ)」
上条「(そういやリニアってあったよな)」
美琴「はい、お待たせっ」
上条「おう、サンキュな、ビリビリ。どれが誰のだ?」
美琴「それがあんたので、そっちが黒子の。で、これが私の」
上条「両手ふさがってる状態で指示語を使うんじゃありません」
美琴「あはは、ジョーダン。そっちのチョコにしたけど、甘いのダメだったりする?」
上条「上条さんは貧乏ですから貴重なカロリーを無駄にしたりはしないのです。ていうか甘いもの大好きです」
美琴「このビンボーがくせいめっ! うりゃっ!」
上条「のわっ! 顔にチョコがつくからやめろって」
黒子「(お姉様……地面から2センチくらい浮いてる気がしますわ)」
上条「(そういやリニアってあったよな)」
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 10:55:34.00 ID:Eha/NXnx0
黒子「ところで……アナタ」
上条「ん? 仕方ないな一口だけだぞ」
黒子「なに盛大な勘違いをしてますの! まあ、頂けるというならありがたく頂戴しますけどってそうじゃなくて!」
上条「なんだ、いらないのか?」
黒子「……いただきますわ」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 11:21:23.23 ID:Eha/NXnx0
黒子「ま。チョコもなかなか……」
上条「そうでしょうそうでしょう。おごりだけどな」
黒子「この甲斐性ナシ」
上条「だってコイツがおごるってきかねえんだもんよ」美琴「ん?」「ナンデモナイデース」
上条「ほらアレですよ、今日はたまたまです。上条さんだって普段はもっとこう……お金はないけど夢はある! みたいな?」
黒子「余計駄目じゃないですの」
上条「ぐぐ……」
美琴「この貧乏学生めっ!」
上条「二回言われた!」
黒子「そこまで言うのなら、今度はその甲斐性のある上条当麻というのを見せてくださいな。期待しないでお待ちしてますわ」
上条「……それ、次もあるってことか?」
黒子「ふふ。さあ、どうでしょう? お姉様、黒子にも少し分けてくださいなー」
上条「…………」
上条「そうでしょうそうでしょう。おごりだけどな」
黒子「この甲斐性ナシ」
上条「だってコイツがおごるってきかねえんだもんよ」美琴「ん?」「ナンデモナイデース」
上条「ほらアレですよ、今日はたまたまです。上条さんだって普段はもっとこう……お金はないけど夢はある! みたいな?」
黒子「余計駄目じゃないですの」
上条「ぐぐ……」
美琴「この貧乏学生めっ!」
上条「二回言われた!」
黒子「そこまで言うのなら、今度はその甲斐性のある上条当麻というのを見せてくださいな。期待しないでお待ちしてますわ」
上条「……それ、次もあるってことか?」
黒子「ふふ。さあ、どうでしょう? お姉様、黒子にも少し分けてくださいなー」
上条「…………」
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 12:39:21.26 ID:Eha/NXnx0
エピ
「それじゃあ、またな」
「
ええ。またですわ」
今日はそれなりに楽しめましたわと、そう目の前の男に告げる黒子の顔はいつもより二割増で明るい。
……気がする。紙袋――昼間に買った服が入っている――を胸元でぎゅっと抱きしめて微笑む私の後輩
は、なんだかいつもよりも年相応に見えた。
「お前も、またな。ビリビリ」
「その呼び方、そろそろやめなさいってば」
「いやまあ、その」
「今日はそればっかりね」
仕方ないなあ、という顔をすると、彼はそれに釣られるようにして苦笑いした。
「またね」
そんなに暗くないし二人だから平気だって言ったのに、彼は私たちを送って帰ると言ってきかなかっ
た。
ここから彼の家がどれだけ離れてるか知らないけど、きっと彼が家に着くころにはもう真っ暗になって
いるだろう。
「ほんとうに、お人好しなんだから」
「なんか言ったか?」
「なんでもない」
きょとんとして首を傾げる。その仕草がまたぜんぜんかわいくなくて、私はうっかり笑ってしまった。
首を傾げたまま、彼の眉根が寄せられる。
黒子は私を見て苦笑いしていた。
「それじゃあ、またな」
「
ええ。またですわ」
今日はそれなりに楽しめましたわと、そう目の前の男に告げる黒子の顔はいつもより二割増で明るい。
……気がする。紙袋――昼間に買った服が入っている――を胸元でぎゅっと抱きしめて微笑む私の後輩
は、なんだかいつもよりも年相応に見えた。
「お前も、またな。ビリビリ」
「その呼び方、そろそろやめなさいってば」
「いやまあ、その」
「今日はそればっかりね」
仕方ないなあ、という顔をすると、彼はそれに釣られるようにして苦笑いした。
「またね」
そんなに暗くないし二人だから平気だって言ったのに、彼は私たちを送って帰ると言ってきかなかっ
た。
ここから彼の家がどれだけ離れてるか知らないけど、きっと彼が家に着くころにはもう真っ暗になって
いるだろう。
「ほんとうに、お人好しなんだから」
「なんか言ったか?」
「なんでもない」
きょとんとして首を傾げる。その仕草がまたぜんぜんかわいくなくて、私はうっかり笑ってしまった。
首を傾げたまま、彼の眉根が寄せられる。
黒子は私を見て苦笑いしていた。
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/01(月) 13:16:35.73 ID:Eha/NXnx0
お姉様が笑っている理由をついぞ教えてもらえなかった上条さんは、不可思議な表情のまま帰っていった。
門限もすぐそこまで迫っているので私たちはそそくさと寮の中に入っていった。その間もずっとお姉様
はくすくすと笑っていて、自室の扉を開いた時、結局私も耐えきれず一緒に笑い出した。
「あはは……ねえ、黒子」
「なんですの、お姉様……ふふ」
お姉様はニコニコ顔のまま、自分が今日買った服を紙袋から取り出し、自信の身体にあてた。
「私、似合ってるって。似合うって言われたよ」
「私なんか、可愛いって言わせましたわ!」
「えー、アレはノーカンじゃない?」
「そんなことありませんわー」
そう言ってお姉様に飛びつく。二人してベッドに倒れ込んで、やっぱり二人で馬鹿みたいに笑いあっ
た。
服がしわくちゃになっちゃうよ、と、彼に褒められた服を脇に置いたこの尊敬すべき先輩が、ちょっと
だけ小憎らしかった。
門限もすぐそこまで迫っているので私たちはそそくさと寮の中に入っていった。その間もずっとお姉様
はくすくすと笑っていて、自室の扉を開いた時、結局私も耐えきれず一緒に笑い出した。
「あはは……ねえ、黒子」
「なんですの、お姉様……ふふ」
お姉様はニコニコ顔のまま、自分が今日買った服を紙袋から取り出し、自信の身体にあてた。
「私、似合ってるって。似合うって言われたよ」
「私なんか、可愛いって言わせましたわ!」
「えー、アレはノーカンじゃない?」
「そんなことありませんわー」
そう言ってお姉様に飛びつく。二人してベッドに倒れ込んで、やっぱり二人で馬鹿みたいに笑いあっ
た。
服がしわくちゃになっちゃうよ、と、彼に褒められた服を脇に置いたこの尊敬すべき先輩が、ちょっと
だけ小憎らしかった。
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 19:56:03.06 ID:an15SIrX0
「お姉様」
「なあに、黒子」
「わたくし、負けませんわよ」
「私だって。言っとくけど付き合いは私の方が長いんだからね?」
「そういう台詞はとりあえず、名前を呼んでもらってからおっしゃってくださいまし」
「言ったな? そんなこと言うのはこの口か」
いふぁいいふぁいへすわ、と情けない声しか出てこない。お姉様はしばらくそうして弄ばれていると、
不意に力が緩んだ。好機とばかりに手を振り落とす。
「痛かったのですわ、おねえ、さ、ま?」
お姉様がなんだか寂しそうに私を見つめている。顔が近い。こんなに近付いたのは今朝お姉様に軽い目
覚めのキス(未遂)をした時以来かしらってそうではなく。
「……お姉様?」
「……そっか。黒子もライバルなんだ」
困ったな、また増えちゃった、と言ってお姉様は寂しそうに微笑んだ。
たおやかな指が私の頭を撫でる。
少し、くすぐったい。
「…………黒子、どっちが勝っても恨みっこナシね」
「当然ですわ」
自慢じゃないけど、いつまでも昔の男を思って、とか、振られた相手を逆恨み、とか、そういうのは苦
手なのだ。
どうせなら気持ちの良い恋がしたい。相手を想って取り合ったら、きっと誰かが傷つくのだろうけど。
それでも、私はお姉様のこともこの上なく大切なのだ。
そう、だからできるなら、右手と左手で。いつまでも手をつないでいられたら良い。
それは途方もなく馬鹿な考えなのだろうけど、子供の今くらい、幸せな恋を夢見てもいいじゃない。
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 20:00:27.46 ID:an15SIrX0
「お姉様がそうしたいかどうかは、また別ですけど、ね」
「んー? なんの話よ」
「お慕い申し上げております、ということですわ。……さあさ、お姉様。ひとまずお夕飯でも食べに行
きませんこと?」
「そうね。私、お腹すいちゃった」
ベッドから私を転がして、ぱんぱんと裾を払うお姉様。私もそれに倣って軽く身支度を整える。
「それじゃ、行きましょうか。……って、なあに」
「いいじゃありませんの、たまには」
お姉様の手を軽く握る。そういえば、こういった慎ましいスキンシップは今までしてこなかったように
思う。
しょうがないなあ、と握り返すお姉様の手があたたかい。それだけのことが、なんだか無性に嬉しかっ
た。
いつか私の両手を、私の好きなもので塞いでしまおう。
そんな未来を想像しながら、私はみっともないと知りつつも、開いた右手をそっとスカートのポケット
に差し込んだ。
「それにしてもお姉様の手、なんてすべすべでやわらかいんでしょ」「調子に乗るなっ!」
了
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 22:43:21.38 ID:l3G4ITc+0
寮
黒子「……」
御坂「ああ黒子。アイツが言ったことなんて気にしなくていいのよ?
あの馬鹿はああいうこと無自覚で言うような奴なんだから」ソワソワ
黒子「でも……初めてでしたの」
御坂「え?」
黒子「誰かにあのように意識されたのは初めてでした…」モジモジ
黒子「まして髪形など、スキルアウトの不良どもにも変なヘアースタイルだと
罵られたこともありますし…」
御坂「……」
こんな感じですか?
キャラがつかめないんだが…
なんであんな書いた俺ort
下手やらかしたら誰か助けて
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 22:50:26.97 ID:l3G4ITc+0
就寝
ベッド
黒子(しかし、あの殿方の発言がお姉様の言うように本当に無自覚からくるものだったとするなら…)
黒子(そ、それはむしろ本心から出た言葉ということになりますのね…)
黒子(例え軽い気持ちでおっしゃったものだとしても……)
黒子「///」
黒子(っ…いけませんわ黒子!この程度で取り乱すなど淑女として恥ずべき事ですの!)
黒子「まったく……」
黒子(罪作りなお方)
1日目終了
186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 22:53:33.02 ID:l3G4ITc+0
2日目
放課後
黒子「さてと。あれが例の暴れ馬ですわね?」
初春『はい。でも気を付けてくださいね?相手は複数。全員凶器を所持してますから』
黒子「ふん、茶番ですわね。瞬殺して差し上げますわ」
初春『ほどほどにお願いします』
黒子「わたくしの心配など要りませんの」
初春『いえ、白井さんではなく…』
放課後
黒子「さてと。あれが例の暴れ馬ですわね?」
初春『はい。でも気を付けてくださいね?相手は複数。全員凶器を所持してますから』
黒子「ふん、茶番ですわね。瞬殺して差し上げますわ」
初春『ほどほどにお願いします』
黒子「わたくしの心配など要りませんの」
初春『いえ、白井さんではなく…』
188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 22:58:22.34 ID:l3G4ITc+0
黒子「ん?あれは…」
??「はっ、はっ、だああくそう不幸だぁあああ!!」
不良A「待ちやがれオラァ!!」
不良B「すばしっこいガキだ!」
黒子「はぁ…厄介事とは必ず付属して付いてくる方ですのね」
黒子「仕方ありません。なんにせよ都合がいいですの」
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 23:06:34.59 ID:l3G4ITc+0
黒子「止まりなさい!風紀委員ですの!」
上条「うぉお!?お前は昨日の!すまん今日は構っている暇はないんだ!
上条さんの命にかかわるんだ道を開けてくれ!」
黒子「はぁ……わたくしをなんだと思っていますの?」
不良A「やぁっと追いついたぜェ」
上条「げっ…」
不良B「随分と苔にしてくれるじゃねえか。ママに泣きつく準備はできてんだろうなァ」
黒子(随分と穏やかですこと…)
上条「チッ……仕方ねえな」
黒子(まさかッ…やる気ですの??)
こういう展開がいいとかあったらアドバイス頼む
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 23:15:13.40 ID:l3G4ITc+0
上条「なあ白井」
白井「な、なんですの?」
上条「俺はな、いくらお前が風紀委員だとしても
目のまえでお前が危険な目に合うのは見てて心が痛む。
これは俺のエゴだし性格上仕方のないことなんだ。
こればかりは上条さん自身にもどうしようもない」
黒子「何をおっしゃってるんですの?」
上条「でもお前も仕事でここに来てることぐらいわかる。
ここでこいつらをとっちめねえとお前がお灸をすえられちまうんだろ?」
黒子「当然ですの。ですからここに来ましたの」
上条「そうか……なら考えがある」
白井「なにを…」
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 23:24:34.19 ID:l3G4ITc+0
上条「まあ見てろって。おいお前ら」
不良達「あァん?」
上条「俺はもう逃げねえ。なんでもいい俺を攻撃してみろ」
不良C「はぁ?イカレちまったかコイツ?」
白井「ッなにを!?貴方は」
上条「白井も俺の右手のこと、知ってんだろ?」
白井「ですが…」
上条「まあ任せとけって」
不良達「舐めんじゃねェエエエエ!!!」
201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 23:31:54.80 ID:l3G4ITc+0
白井「はぁ……とんだハッタリですの」
上条「ま、おかげで難なくお縄にかけれて良かったじゃねえか」
白井「それにしても、あそこまで小心者の集団だったとは」
上条「まあ上条さんもいろんな人間に追っかけられてるせいか自然とそいつらの性格やら特徴がわかっちまうようになったんだよな。
今回は全ての能力を無効化し、それを増幅して相手に返す能力だと見せかけて戦意を喪失させたわけだが、
いつもこううまく事が運ぶわけでもねえし」
白井「まさかアナタ。お姉様もそうして手ごまに?」
上条「手ごまとは聞こえが悪くありませんか!?むしろ何の因果もなく奢らされる上条さんに当てはまる言葉と思うのですが!?」
206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 23:47:11.21 ID:l3G4ITc+0
………。
上条「終わったのか?」
黒子「ええ。後は支部に帰還し報告書をまとめますの」
上条「へー大変なんだな意外と」
黒子「そうでもありませんわ。なにもわたくしが全て受け持つ必要などありませんし」ニヤ
上条「へ、へー…そう」
207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 23:48:27.85 ID:l3G4ITc+0
黒子「……」
上条「ん?どした?」
黒子「あ、いえ……なんでもありませんの。では」
上条「ああそういや」
黒子「へ?」
上条「やっぱお前のツインテール似合ってるよな」
黒子「なッ!?」
上条「ワリ、それだけ言いたかったんだ。じゃな」
黒子「……」
209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/02(火) 23:51:54.97 ID:l3G4ITc+0
寮
黒子「……」
御坂「どしたの黒子。なんか変なもの食べた?」
黒子「別に…」
御坂「まさかなんかやらかしたの?なんなら私が一緒に顔出して」
黒子「いえそういうわけでは」
御坂「ふーん……変な黒子」
黒子「そうですわよね」
御坂「うん…」
黒子「…」
213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/03(水) 00:00:59.08 ID:l3G4ITc+0
黒子(はっ!?黒子としたことがつい不自然な対応を)
御坂「ま、疲れてるんならゆっくり休みなさいよ。無理はだめよ?」
黒子「はい……ですの」
御坂「おやすみ」
黒子「あっ……」
御坂「ん~…」
黒子「……」
黒子(黒子はなにをしているんですの!?これではお姉様に余計な心配を……。
ああいつもの黒子は何処へ?)
黒子(とりあえずリセットしますの)ガバ
215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/03(水) 00:07:25.65 ID:/08qHlSv0
3日目
授業中
黒子(お姉様。上条当麻……)
黒子(わたくしは何を揺れ動いているんですの?
ちょっとくらいお世辞を言われた程度で)
黒子(なにもかもあの類人猿が悪いんですの……奴がわたくしの現実をベリベリと引き剥がして)
黒子(しかし…
黒子(なぜ剥がされた箇所が別の何かで埋まっていくんですの?)
黒子(まさかこれが…)
バシッ
黒子「あゥッ…!?」
教師「シカトとはいい度胸だな白井」
一同「クスクスクス……」
黒子「不幸ですの……」
授業中
黒子(お姉様。上条当麻……)
黒子(わたくしは何を揺れ動いているんですの?
ちょっとくらいお世辞を言われた程度で)
黒子(なにもかもあの類人猿が悪いんですの……奴がわたくしの現実をベリベリと引き剥がして)
黒子(しかし…
黒子(なぜ剥がされた箇所が別の何かで埋まっていくんですの?)
黒子(まさかこれが…)
バシッ
黒子「あゥッ…!?」
教師「シカトとはいい度胸だな白井」
一同「クスクスクス……」
黒子「不幸ですの……」
219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/03(水) 00:16:17.21 ID:/08qHlSv0
放課後
上条「今日も今日とて不幸が絶好調ですよーっと」
上条「ああ、不孝を通り越すと惨めになるんだなきっと」
??「クソいやがりましたの!」
上条「ああ?このフレーズは……ん?」
黒子「白井黒子ですの!あなたを待っていましたわ!」
上条「はぁなんだ白井か驚かすなよな」
黒子「誰だと思ったんですの?」
上条「ああいやてっきりビリビリあたりかと。
いつもこのタイミングで突っかかってくるのは必ずと言っていいほど……ッうぉああ!?」
黒子「チッ……はずしましたの」
上条「いきなりなにすんだよ!?たまたま反応したからよかったものの!」
黒子「今日は私がお姉様の代わりとしてお相手いたしますわ」
上条「は、はあ?」
黒子「さあ拳をおにぎりなさいな?」
上条「今日も今日とて不幸が絶好調ですよーっと」
上条「ああ、不孝を通り越すと惨めになるんだなきっと」
??「クソいやがりましたの!」
上条「ああ?このフレーズは……ん?」
黒子「白井黒子ですの!あなたを待っていましたわ!」
上条「はぁなんだ白井か驚かすなよな」
黒子「誰だと思ったんですの?」
上条「ああいやてっきりビリビリあたりかと。
いつもこのタイミングで突っかかってくるのは必ずと言っていいほど……ッうぉああ!?」
黒子「チッ……はずしましたの」
上条「いきなりなにすんだよ!?たまたま反応したからよかったものの!」
黒子「今日は私がお姉様の代わりとしてお相手いたしますわ」
上条「は、はあ?」
黒子「さあ拳をおにぎりなさいな?」
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/03(水) 00:34:46.82 ID:/08qHlSv0
上条(コイツは何を勘違いしてるんだ?御坂の代わりって、まさか俺と御坂がガチでやり合ってると思ってたのか?
確かにあの実験を知る前までは多少マジだったかもしれねえけど今となってはいたって清い……って何考えてんだ俺は)
黒子「さあ覚悟は決まりましたの?わざわざ人目につかない場所に移動して差し上げたんですのよ?」
上条「お前何か勘違いしてるだろ?」
黒子「えぇ」
上条「本当に自分のやってることの意味がわかってんのかよ。俺に喧嘩を売るってことは、
やっぱりお姉様つながりなのか?」
黒子「ふふ、それもありますわね。しかし半分は違いますの」
上条「半分?」
確かにあの実験を知る前までは多少マジだったかもしれねえけど今となってはいたって清い……って何考えてんだ俺は)
黒子「さあ覚悟は決まりましたの?わざわざ人目につかない場所に移動して差し上げたんですのよ?」
上条「お前何か勘違いしてるだろ?」
黒子「えぇ」
上条「本当に自分のやってることの意味がわかってんのかよ。俺に喧嘩を売るってことは、
やっぱりお姉様つながりなのか?」
黒子「ふふ、それもありますわね。しかし半分は違いますの」
上条「半分?」
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/03(水) 00:39:41.07 ID:/08qHlSv0
黒子「半分は……そうですわね。あなたへの八つ当たり、ですかね」
上条「不幸だ……これを不幸と呼ばずになんと呼ぶ……」
黒子「不幸なのは私のほうですのよ!!」
上条「逆切れっ!?」
黒子「あなたが余計なことをぺらぺらぺらぺらと!気があるわけでもない女に馴れ馴れしく話かけるのが悪いんですの!!」
上条「なんて理不尽な……。意味がわからねえよ」
黒子「あの時わたくしにかけてくださった言葉もただの気まぐれだったんですのね!!」
上条「あの時…?」
上条「不幸だ……これを不幸と呼ばずになんと呼ぶ……」
黒子「不幸なのは私のほうですのよ!!」
上条「逆切れっ!?」
黒子「あなたが余計なことをぺらぺらぺらぺらと!気があるわけでもない女に馴れ馴れしく話かけるのが悪いんですの!!」
上条「なんて理不尽な……。意味がわからねえよ」
黒子「あの時わたくしにかけてくださった言葉もただの気まぐれだったんですのね!!」
上条「あの時…?」
227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/03(水) 01:03:09.54 ID:/08qHlSv0
黒子「あなたが……」ポロ
上条「ッ…」
黒子「あなたがあんな、紛らわしいことを言わなければぁああああ!!!」
上条(クソッ……こりゃビリビリの時とはわけが違うっっ!!)
黒子「死ね!死んでしまえ上条当麻!!」ボロボロ
上条「死なねえよ……混乱してるせいか演算がうまく働いてねえんじゃねえか?
狙いが甘いぜ?」
黒子「あっ……」
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/03(水) 01:04:42.00 ID:/08qHlSv0
ガシッ
黒子「ッ…!?」
上条「ほーら捕まえた」
黒子「コノ……離せ!離せぇぇぇぇ!!!」ポカポカ
上条「お前、やっぱり可愛いよ」
黒子「ふぇ…?」
上条「今日初めてお前の本当の魅力に気付いたんだ。
やっぱりお前のツインテールで泣き顔が組み合わさると反則急に可愛い」
黒子「そ、それは…すん…どういうこと、ですの…?」
上条「いやわるい。一度白井をこんなふうに泣かせてみたかったんだ」
黒子「はぁ……」
黒子「……」
黒子「はぁああ!!?」
上条「いやほんとスミマセン」
黒子「ッ…!?」
上条「ほーら捕まえた」
黒子「コノ……離せ!離せぇぇぇぇ!!!」ポカポカ
上条「お前、やっぱり可愛いよ」
黒子「ふぇ…?」
上条「今日初めてお前の本当の魅力に気付いたんだ。
やっぱりお前のツインテールで泣き顔が組み合わさると反則急に可愛い」
黒子「そ、それは…すん…どういうこと、ですの…?」
上条「いやわるい。一度白井をこんなふうに泣かせてみたかったんだ」
黒子「はぁ……」
黒子「……」
黒子「はぁああ!!?」
上条「いやほんとスミマセン」
230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/03(水) 01:20:22.21 ID:/08qHlSv0
上条「ホント悪かった!この通り!」ズザザ
黒子「ふん。以前のあなたなら余裕で死刑ですのよ?」
上条「う…いやしかしあれだ!やっぱりお前が可愛すぎるのもいけねえよなうん。
本当はお前に背を向けて別れる時だって理性抑えるのギリギリだったんだぜ?
御坂の前だって言うのにさ」
黒子「これ以上のお世辞は結構ですの!よくもまあ恥ずかしげもなく堂々と///」
上条「こうでもしねえと振り向いてもらえねえって思ったんだよ!」
黒子「え?」
黒子「ふん。以前のあなたなら余裕で死刑ですのよ?」
上条「う…いやしかしあれだ!やっぱりお前が可愛すぎるのもいけねえよなうん。
本当はお前に背を向けて別れる時だって理性抑えるのギリギリだったんだぜ?
御坂の前だって言うのにさ」
黒子「これ以上のお世辞は結構ですの!よくもまあ恥ずかしげもなく堂々と///」
上条「こうでもしねえと振り向いてもらえねえって思ったんだよ!」
黒子「え?」
231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/03(水) 01:21:05.48 ID:/08qHlSv0
上条「白井は御坂一筋だと思ってたからさ。実を言うと俺の方がよっぽど緊張してたぐらいだ」
黒子「そうだったん……ですの」
上条「まあな」
黒子「ええと……では、上条さん?」
上条「なんだ?」
黒子「その、こんなわたくしですけども、よろしくお願いします……ですの///」
上条「ああこちらこそな」
打ち止め
黒子「そうだったん……ですの」
上条「まあな」
黒子「ええと……では、上条さん?」
上条「なんだ?」
黒子「その、こんなわたくしですけども、よろしくお願いします……ですの///」
上条「ああこちらこそな」
打ち止め
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