2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 21:42:06 5beKC2zQ

ジャン「お前ってカッコイイな」


アニ「どういう意味?」


ジャン「名前がレオンハートだし」


アニ「それで何?」


ジャン「それと、お前って結構優秀だし」


アニ「……あんたよりはね」


ジャン「小っさくて軽いのに俺より斬撃深いし」


アニ「それはコツがあるから」



3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 21:42:40 5beKC2zQ
ジャン「お前となら上手くやれそうだ」


アニ「……でも私は無愛想だよ」


ジャン「それって正直ってことだろ?俺は正直なやつは好きだぜ」


アニ「正直すぎるのもどうかと思うけど……」


ジャン「なら素のお前はかわいかったりするのか?」


アニ「今の私はかわいくないって言うの?」


ジャン「お前が無愛想だって自分で……」


アニ「もういい」


ジャン「ん?怒ったか?」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 21:43:38 5beKC2zQ
アニ「怒ってない」


ジャン「解りやすいな……やっぱり今も素じゃねえのか?」


アニ「……どうでもいい」プイッ


ジャン「急に無愛想になったな」


アニ「……帰る」


ジャン「帰る?まだ訓練の途中じゃ……」


アニ「帰る!」スタスタ


ジャン「……じゃあな」フリフリ


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 21:44:42 5beKC2zQ
エレン「今日は立体機動があるな!」モグモグ


アルミン「そうだね。でも」


ミカサ「エレン、食べながら喋っちゃダメ」


エレン「なんだよいちいち!」


アルミン「ミカサもエレンのために言ってるんだよ?話すのは食べてからにしよう」


エレン「アルミンがそう言うんなら……」


ミカサ「……」


ジャン「……」


アニ「……」チラチラ


ジャン「気になるのか?」


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 21:46:22 5beKC2zQ

アニ「あんたこそどうなの?」


ジャン「気になるな」


アニ「そう……あんたも健気だね」


ジャン「健気か?それを言うならお前もだろ」


アニ「私がエレンを好きな前提で話すのは止めてくれない?」


ジャン「好きじゃないのか?」


アニ「別に」


ジャン「俺にはそうは思えねぇが」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 21:48:27 5beKC2zQ
アニ「あんたがミカサを好きなのは間違いないでしょ?」


ジャン「まあそれはそうだけどよ……お前がチラチラ見てた理由の説明がまだだぞ?」


アニ「それは……」


ジャン「素直じゃないやつは嫌いだ」


アニ「別にあんたに嫌われてもいいんだけど」


ジャン「エレンが好きだからか?」


アニ「違うよ」


ジャン「本当か?」


アニ「……解った。私はエレンが好き。これでいい?」


ジャン「まあどうでもいいけどな」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 21:50:39 5beKC2zQ
アニ「ここまで言わせたのにあんたは……!」


ジャン「やっぱり好きなんだな?」


アニ「……」


ジャン「俺は一目惚れだぜ?酷ぇだろ」


アニ「いつから?」


ジャン「初めて会った時からだ。三年間片思いだぜ全く……」


アニ「あんたはどうしたいの?」


ジャン「ミカサと付き合いたい……とも言い切れねぇな。どうしたらいいと思う?」


アニ「自分で決めたら?あんた、死ねって言われたら死ぬの?」


ジャン「……解ったよ。これから考える」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 21:52:30 5beKC2zQ
アニ「そう……あんた、弱くて根性無いと思ってたけど違うんだね」


ジャン「なんだそりゃ?そんなこと思ってたのかよ」


アニ「事実でしょ?」


ジャン「まあな……」


アニ「あんた言ったよね?私はかっこいいって」


ジャン「ああ。さっきのはかっこよかったぜ」


アニ「?」


ジャン「ほら、死ねって言われたらってやつだ」


アニ「ああ……あんなのただの極論なんだけど」


ジャン「あれなんだけどな……例えばお前はエレンのために死ねるのか?」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 21:54:06 5beKC2zQ

アニ「無理。ミカサじゃあるまいし」


ジャン「だよな……俺もだ。あいつらは調査兵団に行くだろうな」


ジャン「それを追って調査兵団に行くなんて……いくらなんでも健気過ぎるよな」


アニ「憲兵団に行くんでしょ?」


ジャン「そのつもりだが?」


アニ「諦めるんだ。ミカサのこと」


ジャン「お前もだろ?」


アニ「……うん」


ジャン「健気だなぁ……」


アニ「……ミカサには負けるよ」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 21:57:26 5beKC2zQ




クリスタ「ねえ、最近ジャンと仲いいって本当?」


アニ「あいつに捕まっただけだよ……二回」


ユミル「意外だな……あの馬面と」


アニ「だから違うって言ってるでしょ?」


クリスタ「利害関係で言えばかなり合ってるよね」


アニ「は?」


ユミル「だよな……エレンとミカサのどっちかを引き離せればいいんだから」


アニ「あんたらまで……」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:00:03 5beKC2zQ
クリスタ「でも、ね……エレンとミカサは……」


アニ「夫婦?」


ユミル「結婚を前提にしてる感はあるな」


アニ「……私だって恋する乙女なんだけど」


クリスタ「ご、ごめんね!私たち酷い事言ったよね!?」


ユミル「こういうのは大好きなんだが、今回ばかりは応援できそうにないな」


クリスタ「二人の仲を引き裂くのは、やっぱり……」


ユミル「でもお前とジャンなら応援できるぜ!」


アニ「本当に要らないからね?」


クリスタ「もう……解ったよ」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:02:30 5beKC2zQ


ユミル「いつでも言えよ?」


アニ「言う必要ないから」バサッ


ユミル「素直じゃねぇんだから……」


クリスタ「じゃあ、ちょっと約束あるから!」ゴソゴソ


ユミル「……」


クリスタ「こんばんわ!」ガチャ


ジャン「いいから座れ……」


ジャン「……なあ、やっぱり付き合ってんのかな?」


クリスタ「私とジャンが?」ポリポリ


ジャン「エレンとミカサがさ……」ズズズ


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:03:39 5beKC2zQ

クリスタ「どうだろうね?もしかして夫……婦?」


ジャン「おい!解って言ってるだろ」


クリスタ「ごめんごめん。でもあの感じは三年そこらじゃ出せないと思うよ!」ポリポリ


ジャン「だよな……十年位か?」


クリスタ「十年連れ添った夫婦なんて、やっぱり浮気しちゃうんじゃない?」


ジャン「おいおい……けっこうエグい事言うな」ズズズ


クリスタ「でも嬉しいでしょ?ジャンはミカサのこと好きなんだから」ポリポリ


ジャン「エレンに変なこと吹き込んだのお前か?」ズズズ


クリスタ「え~?私って証拠あるの~?」ポリポリ


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:07:38 5beKC2zQ
ジャン「ねぇけど……お前だろ?」


クリスタ「私じゃないよ?ユミルだけど」


ジャン「なんかメリットあんのかよ?」ズズズ


クリスタ「エレンとミカサを引き離すって言うのは可哀想じゃない?」


ジャン「……ユミルがそう思ってんだよな?」


クリスタ「多分。私は別に……エレンとアニがくっ付いても面白いなーって思ってるだけだから」


ジャン「……」


クリスタ「あ、でもジャンとミカサがくっ付くのは無理かな。気持ち悪い」


ジャン「」


クリスタ「ジャン!戻ってきてー」ユサユサ


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:08:28 5beKC2zQ
ジャン「ねぇけど……お前だろ?」


クリスタ「私じゃないよ?ユミルだけど」


ジャン「なんかメリットあんのかよ?」ズズズ


クリスタ「エレンとミカサを引き離すって言うのは可哀想じゃない?」


ジャン「……ユミルがそう思ってんだよな?」


クリスタ「多分。私は別に……エレンとアニがくっ付いても面白いなーって思ってるだけだから」


ジャン「……」


クリスタ「あ、でもジャンとミカサがくっ付くのは無理かな。気持ち悪い」


ジャン「」


クリスタ「ジャン!戻ってきてー」ユサユサ


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:09:54 5beKC2zQ
ジャン「どこにも行ってねぇよ」


クリスタ「よかったー。ジャンが死んだら私のせいじゃない?」


ジャン「死なねぇよ。死にかけたけど」


クリスタ「私は応援してるからね?でもさ、ほら、ジャンアニとかどう?」


ジャン「ジャンアニだぁ?」


クリスタ「もしくはジャンクリ!」パアァァァ


ジャン「何最高の笑顔で言ってんだよ!?」


クリスタ「ジャンユミは無いけどね」ポリポリ


ジャン「その二つはありでなんでそれだけナシなんだ?」


クリスタ「なんとなく」



20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:14:30 5beKC2zQ
ジャン「……なんだそりゃ」ズズズ


クリスタ「でもジャンサシャはアリだと思う」


ジャン「は?」


クリスタ「ジャンって口悪いけど、何だかんだでサシャのわがままを許しちゃいそうな感じで」


ジャン「いや許せねえよ…………」ズズズ


クリスタ「ジャンって天然好きそうだよね。私も天然ぶりっ子ちゃんになろっかなー」ポリポリ


ジャン「今でも十分天然だぞ?」


クリスタ「じゃあ私のこと好きってこと?」ポリポリ


ジャン「だから天然自体好きじゃないって」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:16:04 5beKC2zQ
クリスタ「嘘だー!ミカサってかなりの天然だよ?」


ジャン「いや違うだろ……なんつーかありゃ……クーボケ?」


クリスタ「クールな感じでボケる……の?」


ジャン「別にそこが好きって訳じゃねぇぞ?俺が好きになったのは見た目だ」ポリポリ


クリスタ「あ!それ私のお菓子!」


ジャン「んまいんまい」ポリポリ


クリスタ「自分で焼いたんだよそれ!?」


ジャン「クッキーなんて久しぶりだ……バターとか高かっただろ?」


クリスタ「本当だよ……」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:17:01 5beKC2zQ

ジャン「っていうか、口の中パッサパサだろ?」


クリスタ「うん!口の中パッサパサ!喉もちょっと気持ち悪くて、喋りにくかったの」


ジャン「素直にくれっていえばやったのにな……ずっっとクッキーボリボリ食ってたから、笑い堪えるの大変だった」


ジャン「ほら、これも結構値が張るんだけどな……」スッ


クリスタ「なにこれ…………」ゴキュッ


クリスタ「すっぱい!!すっっっげぇすっぱいッ!!!」ゴトッ


ジャン「オレンジジュースだ。果汁百パーセント」


クリスタ「こんなのよく表情一つ変えずに飲めるね……」


ジャン「俺もやせ我慢してたんだぜ」


クリスタ「陶器だから色がわからなかったけど……ちゃんと歯を磨かないと虫歯になるよ?」


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:19:16 5beKC2zQ
ジャン「クッキーもそうだぞ?」


クリスタ「じゃあ、おやすみ」ガタッ


ジャン「おう。クッキー旨かったぜ」


クリスタ「うん……オレンジジュースも混ざったせいで口の中最悪」


クリスタ「……だから綺麗にして?」


ジャン「おう、いいぜ……じゃあこっちこい」


ユミル「こうして二人の夜の立体機動は始まった……」ギィィ


ジャン「歯磨きしながら立体機動なんてしたら危ねーよ!」


クリスタ「そういう意味じゃないと思うけど……」


ジャン「マジになんなよ。少しこの状況にイラッとしただけだ」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:23:27 5beKC2zQ

ユミル「このヒッチ!何でジャンなんだよ!?」


ジャン「は?一緒に歯磨くぐらい……」


クリスタ「違うでしょ?」


ジャン「解ってるって。歯磨きプレイがしたいんだろ?この上級者め!」


ユミル「こんのヒッチ!」


ジャン「おい、見せ付けてやろうぜ。顔上げろ」スッ


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:24:18 5beKC2zQ
クリスタ「こ、こう……?」クイッ


ジャン「今度は口あけて……」


クリスタ「は、はい……」カパッ


ジャン「もうちょっと広く……そうだ。これからここを見られるんだぜ?」


ジャン「もっとよく見せてくれ。そう……さっきまであんなに乾いてたのに、もうこんなに●れてる……」


ユミル「●●い●●い!」


ジャン「は~い、C1○C1C1C2C1○○」


ユミル「むっきぃ~!お医者さんごっこだと~!?」


クリスタ「何だか……●●●な気分になってきちゃった……」ペ ペ


ジャン「それ先生の指ね」



27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:26:27 5beKC2zQ
クリスタ「この通り健全なのでご心配なく!」バッ


ユミル「よし!行ってらっしゃい!」バッ


ジャン「いってきまーす」ギイ


クリスタ「楽しんできますね!」バタン


ジャン「歯医者プレイって……上級者過ぎるだろ」バシャー


クリスタ「ジャンって歯磨きの時に顔も洗う派なの?」シャコシャコ


ジャン「ああ。変か?」シュッシュ


クリスタ「なんか妙に歯磨きが優しいし……」シャコシャコ


ジャン「こうした方が虫歯になりにくいらしい。親父が良く言ってた」



30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:34:06 5beKC2zQ
クリスタ「お父さんが……」シュッシュ


ジャン「さっそくパクったな?」


クリスタ「健康法はジャンだけのものじゃないの!」シュッシュ


ジャン「それって、お前の素か?」


クリスタ「ん~……別に深く考えて会話してるわけじゃないから、素かな?」シュッシュ


ジャン「……じゃあ、俺は本当のお前をもう見てるんだな?」


クリスタ「なにそれ?くさいよジャン」


ジャン「いや、大したことじゃない」


ジャン「でもな……俺は素直なヤツが好きなんだよ」


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:36:09 5beKC2zQ


クリスタ「あ、じゃあやっぱり私の事好きなの?」


ジャン「その点で言えばな」


クリスタ「でもどういうこと?」


ジャン「……俺に素を見せてくれるやつは限られてる。サシャとか、コニーとか」


ジャン「マルコとかお前とか……エレンもそうだ」


ジャン「俺はそういうやつを増やしたい。俺はいつも素だから、相手も素で居て欲しい」


ジャン「ほら、さっさと寝ようぜ」スッ


クリスタ「そんなこと言っちゃって……やっぱり恥ずかしい?」


ジャン「恥ずかしいに決まってるだろ!」ツカツカ


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:37:58 5beKC2zQ
ライナー「ミカサは諦めたのか?」


ベルトルト「だからってアニはどうかと思うけどね……」


ジャン「勝手に話を進めるな!」


ライナー「ん?ミカサからアニに乗り換えた以外にどう解釈するんだ?」


ベルトルト「それ以外に何があるって言うのかな?」


ジャン「いや……あいつはエレンが好きだろうし、俺はミカサが好きだぞ?」


ベルトルト「ないない。ないでしょ!絶対無いな。間違いない」ダラダラ


ライナー「じゃあ最近仲がいいのは……」


ジャン「まあ、作戦会議って所だな。どう見えてたのかは知らねぇけど」


ベルトルト「いやいやいや!アニはバリバリ戦士だから!」


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:39:59 5beKC2zQ
ライナー「一応アニも否定はしてるが……それは間違いないだろうな」


ジャン「そこで!俺はアニをエレンと積極的にくっつけて!アニはミカサからエレンを奪う!」


ベルトルト「いやいや、そんなわけないでしょ。アニは誰も好きにならないし」


ライナー「そして空いたミカサをお前が奪うと。絶対無理だな」


ジャン「現状、これ以外ねぇだろうが!」


ライナー「まあな……」


ジャン「じゃあな」


ベルトルト「よく飽きないね」


ライナー「お前もな」


ベルトルト「!?」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:41:24 5beKC2zQ

ジャン「考えたんだけどよ」ズズズ


アニ「……」


ジャン「お前、よく格闘で死に急ぎ野郎と組んでるだろ?」


アニ「それで?」モグモグ


ジャン「その時にやってもらいたいことがあってな」モグモグ


アニ「何?」


ジャン「……お前、寝技であいつとくっ付いてる時に」


アニ「……///」カァァァ


ジャン「おいおい……何で赤くなるんだよ……」


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:42:24 5beKC2zQ
アニ「あんたが変なこというから……」


ジャン「そうか。つまり「そういう」つもりはあったんだな?」


アニ「……」コクッ


ジャン「お前とあいつが密着してる間に胸当ててみろ」


アニ「そそそんなことできるわけないでしょ!?」アタフタ


ジャン「あんだけ密着してるんだぜ?お前の体が案外柔らかくてドキドキしたことぐらいあるだろ」


アニ「とっ、とにかく無理だから!!」ズズズズズ


ジャン「ニヤけた顔を隠すなよ」モグモグ


アニ「はぁ……」コトッ


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:44:16 5beKC2zQ
ジャン「まあ、こうやって仲良く喋っててあいつが嫉妬してくれてたら……」チラッ


エレン「モグ、モグ、モグ、モグ」


アルミン「………」モグモグ


ミカサ「エレン、仏頂面で食べるのはやめて」


ジャン「嬉しいんだけどな」


アニ「私がその……む、胸を当ててあんただけ得するわけじゃないでしょ?」


ジャン「だから言ってるだろ?俺は作戦立案、及びサポート役で、お前は実行部隊だ」


アニ「ハァ……なにそれ」


37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:46:09 5beKC2zQ
ジャン「俺はエレンを事あるごとにお前の方に差し向ける役だな」


アニ「しっかり頼むよ?」


ジャン「後はお前の頑張り次第だな。もしくはエレンの 欲がもっとあればな…」


アニ「………」


アニ「解った。じゃあね」ガタッ


ジャン「ん?もう行くのか?」


38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:48:15 5beKC2zQ
アニ「これから格闘訓練でしょ?」


ジャン「そうだったな。作戦があったんだった…」ガタッ


ジャン「だからアニ……お前本当に……頼むぞ?」ガシッ


アニ「解った解った。近いから離れて」


ジャン「……じゃあな」ツカツカ


アニ「……あのぐらい近い方がいいのかな?」


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:49:21 5beKC2zQ

ジャン「おいエレン」タッタッタ


エレン「なんだ?お前が話しかけてくるのは珍しいな」


ジャン「俺はいつかお前に勝ってやる!覚悟しとけよ!」


エレン「なんだ?挑戦状か?」


ジャン「おう!じゃあな!」


エレン「せいぜい頑張れジャン!俺も負けねぇからな!!」


エレン「と、いうわけだからアニ!よろしくな!」


アニ「一々言わなくていいから……かかってきな」


ジャン「おお、やってるやってる」


ユミル「誰見てんだ?」


40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:50:31 5beKC2zQ

ジャン「いや~、面白れーぞ?」


ユミル「だから誰が?」


ジャン「エレンとアニ」スッ


ジャン「ちょろいなーあいつ……」


ユミル「ん……」チラッ


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 22:51:33 5beKC2zQ
エレン「お、おい!降参だって!っていうか……当たってんだよ!!」ジタバタ


アニ「何が?」


エレン「さっきから肩に……」


アニ「……」


エレン「アゴが刺さってんだよ!!」


アニ「」


ジャン「フフw」


ユミル「おいww笑ってやるなよww」


ジャン「な?面白れぇだろ?」


ユミル「おいw教官が来たからちゃんとやるぞ!……フフw」


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/01(木) 23:01:08 5beKC2zQ
ジャン「……こう言っちゃなんだがアニ……また失敗か?」


アニ「ぐぬぬ……仕方ないでしょ?あまりにもあいつがバカなせいで……」


ジャン「どうする?もう告白しちまうか?」


アニ「でも……」


ジャン「不安だよな……俺も好きだぜ!仲間としてな!とか平気で言いそうだ」


アニ「やめてよ……なんかリアルだから」


ジャン「これで変な色仕掛けは効かねぇって解った。なら直球勝負だろうが」


アニ「……」


ジャン「次は上手くやってくれるんだよな?」


アニ「それは……あいつ次第だから」      おわり


次回 ジャン「今度こそ成功したんだよな?」アニ「ぐぬぬ……」