1: ◆ajqgdR8aUE 19/10/30(水)20:11:33 ID:am6
ポッ ポッ ポッ ポーン


~♪
I wish(instrumental)


伊緒「五稜館学園ラジオ放送局!」


天音「ごりらじ!始まるわよっ!」


伊緒「えー、時刻は正午を向かえました」


伊緒「この番組では学園の最新情報やリスナーの皆様からのお便り・ご要望を紹介したりします」


伊緒「今回のパーソナリティーはあたし、アルタイル・トルテの夜木沼伊緒と」


天音「プロキオン・プディングの杏橋天音の2人がお送りするわ!」


天音「いや"お送りするわ!"じゃないわよ!」


天音「何であたしが夜木沼伊緒と2人でラジオしなきゃならないのよ!」


伊緒「この度は宜しくお願いします」ペコリ


天音「あら、ご丁寧にどうも…じゃなくて!」


天音「あたしとアンタはライバル!悟空とベジータがラジオすると思う!?」


伊緒「…するんじゃないかな?」


天音「そうね」

引用元: 天音「ごりらじ!」[スクストSS] 



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3: ◆ajqgdR8aUE 19/10/30(水)20:13:13 ID:am6
天音「ううっ…せっかく芽が出たのに…」


伊緒「ド…ドンマイ!」


天音「大根といいオフ会どうすんのよ」


天音「このままだとサラダぐらいしか出せないじゃない」


伊緒「小松菜と春菊に頑張ってもらうしかないね」


天音「っていうか小松菜作ってるのアンタ達のチームじゃない、枯らすんじゃないわよ?」


伊緒「任せて!」


天音「頑張ったらほうれん草が出来た時に分けてあげても良いわよ」


伊緒「あっ、そういうの大丈夫だから、うん」


天音「何でよ!あたし達のほうれん草ありがたく食べなさいよ!」

4: ◆ajqgdR8aUE 19/10/30(水)20:14:15 ID:am6
伊緒「ではここで皆様からのお便りを読んでいこうと思います」


天音「露骨に話を反らしてきたわね」


伊緒「ラジオネーム"向日葵"さんからのお便りです」


伊緒「"伊緒ちゃん、天音ちゃん、こんにちは!"はい、こんにちは」


天音「こんにちは」


伊緒「"私は和菓子とバームクーヘンが好きです"」


天音「いや、知らないわよ」


伊緒「"伊緒ちゃんと天音ちゃんは何か苦手なものはありますか?"」


天音「そこは好きなもの聞きなさいよ!」


伊緒「との事だけど」


天音「そうねぇ、苦手なもの…」


伊緒「あたし…とか?」


天音「いや、流石に本人を目の前にして言わないわよ」


伊緒「へぇ、居なかったら言うんだ、ふぅん…」


天音「アンタ、あたしの事嫌い?」


伊緒「いつも可愛いなって思ってるよ」


天音「ちょっと誰か交代してくんない!?凄いやりづらいんだけど!」

5: ◆ajqgdR8aUE 19/10/30(水)20:15:27 ID:am6
天音「…まぁ強いて言えば努力をしない奴が苦手というか嫌いね」


天音「緋ノ宮二穂じゃないけど、大抵の事は努力すれば叶えられるものよ」


伊緒「あたしもそう思うな」


天音「才能も体格も恵まれてる奴に共感されるとちょっとイラッてくるわね…」


伊緒「あたしだって努力してるからね?」


天音「…で?アンタの苦手なものは?」


伊緒「う~ん、主に野菜かな」


天音「子供かっ!」


伊緒「特にトマトがダメなんだよね」


天音「はぁー!あの夜木沼伊緒ともあろうお方が!トマトを!食べれないと!」


天音「あたしですらトマト食べられるのに!はぁー!」


伊緒「いやぁ、お恥ずかしい限りで…」テレッ


天音「小バカにしたんだからもうちょっと怒るとかしなさいよ」

6: ◆ajqgdR8aUE 19/10/30(水)20:16:21 ID:am6
天音「まぁでもトマト食べられないってのは女子として終わってるわよ」


伊緒「あたし終わってるの!?」


天音「いい?トマトっていうのは美容にも健康にも優れた野菜よ」


天音「低カロリーでビタミン豊富、食物繊維も多く含んでいるからダイエットにも最適だし」


伊緒「あたしダイエットとかしたこと無いからなぁ」


天音「アンタ今、全女子を敵に回したわよ」


天音「…あとリコピンなんかの抗酸化物質も多く含まれてるからアンチエイジングや生活習慣病の予防にも効果があるそうよ」


天音「それに栄養面以外でも料理に彩りを加えるって点でも女子には欠かせない野菜ね」


伊緒「確かにトマトが入ってると見た目は良いよね、見た目は」


天音「アンタ以外は味も良いのよ!」

7: ◆ajqgdR8aUE 19/10/30(水)20:17:10 ID:am6
伊緒「時間も押してるし、そろそろ次のお便り読もうか」


天音「そうね、釈然としないけど」


天音「えー、ラジオネーム"高校デビューでパリピ"さんからのお便りよ」


伊緒「はっちゃけたねぇ」


天音「"天音ちゃん、伊緒ちゃん、よろー!"…馴れ馴れしいわね」


天音「"ひ…私は髪を染めているんだけど天音ちゃんは染めてないって本当なの?"ええ、そうよ」


天音「この赤髪はナチュラルよ」


伊緒「天音さんは"すあま"食べてるからね」


天音「そうそうそう、"すあま"ばっか食べてるからこんなに髪が赤く…って!あたしはフラミンゴか何かかっ!」


伊緒「あっはっは!天音さんノリ良い~!」


天音「アンタがやらせたんでしょ!」

8: ◆ajqgdR8aUE 19/10/30(水)20:17:50 ID:am6
伊緒「でも綺麗な赤い髪で羨ましいなぁ」


天音「ふ、ふふん、まぁ手入れはちゃんとしてるから当然ね」


伊緒「まるで紅生姜みたい」


天音「はっ倒すわよ」


伊緒「あっはっは」


天音「"あっはっは"じゃないわよ!」


伊緒「そういえばさっき"好きなもの聞きなさいよ!"って言ってけど」


天音「急にその話に戻るのね」


伊緒「天音さんが好きなものって猫なんだっけ?」


天音「質問で核心を突くんじゃないわよ」

9: ◆ajqgdR8aUE 19/10/30(水)20:18:54 ID:am6
天音「まぁ、そうね」


天音「もう隠すつもりも無いけど猫大好きなのよ」


伊緒「思わず赤ちゃん言葉になっちゃうんだよね?」


天音「そこは隠してるつもりだったのに!」


伊緒「えぇ~、可愛いじゃない」


伊緒「じゃああたしが猫やるから天音さん赤ちゃん言葉で接してみてよ」


天音「無茶振りにも程があるわよ」


伊緒「あれ?天音さん逃げるの?」


天音「アンタねぇ、そんな安っぽい挑発であたしが乗るわけ」


天音「やるわよ」


伊緒「じゃあなぜか猫耳が手元にあるから早速やってみようか」スッ


天音「アンタ最初からこれやる気だったでしょ!?」

10: ◆ajqgdR8aUE 19/10/30(水)20:19:42 ID:am6
伊緒(猫耳)「にゃあ~ん、伊緒にゃんだにゃ~ん、ごろにゃ~ん」


天音「何でそんな全力なのよ!くそっ!可愛いわね!」


伊緒「こっちが身体張ってるんだからそっちも全力でやるにゃん」


天音「あぁもう!やってやるわよ!」


天音「か、可愛いでちゅね~…」


天音「撫で撫でしてあげまちゅよ~」


天音「ふふふ、にゃんこちゃ~ん」


天音「も~!可愛いわね~!」


伊緒「…ブフッ」


伊緒「あっはっは!ゴメン!もう耐えられない!可愛い過ぎて!笑い我慢出来ない!あっはっは!」


天音「アンタが全力でって言うからやってやったんじゃないの!」

11: ◆ajqgdR8aUE 19/10/30(水)20:20:26 ID:am6
伊緒「ではそろそろお時間なので本日はこの辺でお別れとなります」キリッ


天音「ちょっとぉ!」


伊緒「本日パーソナリティーを務めさせて頂きましたのはあたし、アルタイル・トルテの夜木沼伊緒と」


天音「あたし!プロキオン・プディングの杏橋天音がお送りしたわ!」


天音「いや待って!?こんな終わりだとあたしただの猫狂いじゃない!」


伊緒「次回のパーソナリティーは…トルテより悠水とベガよりリョウコさんが務めます!お楽しみに!それでは~!」


天音「勝手に締めるんじゃないわよ!もー!聞いてくれてありがとう!また次回ね!」


伊緒「この後一緒に猫カフェ行こうよ」


天音「アンタとは絶っ対に行かない」


END