1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 12:44:00 Q/JMb.6A
マルコ「・・・・・・・・・・・」

マルコ「お前・・・・・・・・・」











マルコ「ジャン・・・・・・・・か・・・・・・?」


進撃の巨人(30)特装版 (プレミアムKC)
諫山 創
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5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 12:50:00 Q/JMb.6A
死体記録係「訓練兵、彼の名前が分かるのか?」

マルコ「・・・・・・・・・・・」

死体記録係「・・・・・」

マルコ「見ないと思ったら・・・・・・・」

マルコ「でも・・・・・・・」


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 12:51:21 Q/JMb.6A
マルコ「君に限って・・・・・・・」

マルコ「ありえない・・・・・・」

マルコ「・・・・・ジャン・・・・・・」

マルコ「何があった?」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 12:53:24 Q/JMb.6A
マルコ「だ・・・・・・」

マルコ「誰か・・・・・・」

マルコ「・・・・誰か・・・・・・」

マルコ「ジャンの最期を見た人は・・・・・・」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 12:55:04 Q/JMb.6A
死体記録係「訓練兵、彼の名前は?」

死体記録係「知っていたら早く答えなさい」

マルコ「・・・・・・・・・・」

死体記録係「・・・・わかるか、訓練兵」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 12:57:40 Q/JMb.6A
死体記録係「岩で穴を塞いでから、もう二日が経っている」

死体記録係「それなのにまだ死体の回収が済んでない」

死体記録係「このままでは伝染病が蔓延する恐れがある」

死体記録係「二次災害は阻止しなくてはならない」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 12:59:09 Q/JMb.6A
死体記録係「仲間の死を嘆く時間はまだ無いんだよ」

死体記録係「わかったか?」

マルコ「・・・・・・・・・」

死体記録係「・・・・・・・」



12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 13:02:38 Q/JMb.6A
マルコ「・・・・・・・・・104期」

マルコ「・・・訓練兵団所属」

マルコ「26班・・・・・・・班長」

マルコ「ジャン・・・・・キルシュタイン・・・・」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 13:04:52 Q/JMb.6A
死体記録係「・・・・・・」カリカリ

マルコ「・・・・・・・・」

死体記録係「ジャンか・・・・・名前が分かってよかった」

死体記録係「作業を続けよう」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 13:06:02 Q/JMb.6A
マルコ「・・・・・・・・・・・」

ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー



16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 13:20:32 Q/JMb.6A
コニー「兵站行進」

コニー「馬術」

コニー「格闘術」

コニー「兵法講義」

 

18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 13:22:34 Q/JMb.6A
コニー「技巧術」

コニー「立体起動」

コニー「あんなに頑張ったのに・・・・」

コニー「あんなに・・・・・やったのに・・・・」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 13:23:56 Q/JMb.6A
ボボボボボボボボ

コニー「全部・・・・・」

コニー「無駄だったのか・・・・・?」

マルコ「・・・・・・・・」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 13:25:58 Q/JMb.6A
ボボボボボボボボ

マルコ「・・・・・・・・・」

マルコ(皆、後悔してる)

マルコ(こんな地獄だと知っていれば、訓練兵なんか選ばなかった)


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 13:32:49 Q/JMb.6A
マルコ(精根尽き果てた今、頭にあることはそればっかりだ・・・・・)

マルコ(ねえ、ジャン)

マルコ(もう・・・どれが君の骨だか・・・・)

マルコ(わかんなくなったよ・・・)




30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:13:08 02SvhaTQ
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--------------=+$$+---/+%$$$+/++-------------------------/-------------------
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-----------------+$/-+/-------+++++------------------------------------------
-----------------/%+---------+$%%+/-----------------------------------------
------------------%+---------%%+-------------------------------------------
------------------++/-----//+%%/--------------------------------------------


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:15:42 02SvhaTQ
マルコ(訓練兵になんか、ならなければ・・・・)

マルコ(みんなになんか、会わなければ・・・・・)

マルコ(次は誰の番か、なんて考えずにすんだのに・・・・)

ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ

マルコ「・・・・・・・・・・」


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:46:21 02SvhaTQ
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー

訓練兵団入団式の日

ジャン『お前も憲兵団を目指してんのか?』


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:46:53 02SvhaTQ
マルコ『ああ、君も?』

ジャン『そうだ。まあ動機は不純だがな』ハッハッハ

マルコ『ははっ、そうなんだ。じゃあ今日から3年間よろしく』

ジャン『は?何言ってたんだ、お前』

マルコ『え?』


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:47:47 02SvhaTQ
ジャン『俺たちは一緒に憲兵団に入るんだろ?』

マルコ『あ、ああ』

ジャン『そうなれば、3年間どころじゃねえよ。お前とは一生付き合っていく仲になる』


 
36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:50:22 02SvhaTQ
 

マルコ『・・・・・・・』

ジャン『まあ・・・とにかくお前とは親友になれそうだ・・・・・えっと・・・マルコ・ボットだよな?』

マルコ『ああ・・・・・ありがとう・・・・・で君は・・・・ジャン・キルシュタインだよね?』


37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:50:56 02SvhaTQ
訓練日のある日

マルコ『ジャン、相変わらず立体起動の動きが尋常じゃないね』

ジャン『そうか?』

マルコ『うん。教官方の間ではかなりの逸材って噂になってるらしいからね』

ジャン『へへっ、大層なことだ』シュパ


38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:51:51 02SvhaTQ
ジャン『マルコ見ろ!!これが上級者の立体起動だ!!』シュッパ

マルコ『ジャン!!危ないよ!!片手だけの立体起動なんて!!』

ジャン『はっはっは!!なんのこれしき!!』シュッパ

ジャン『イヤッッホォォォオオォオウ!!!』シュッパ

マルコ『はあ、すっかり天狗にさせてしまったよ』ニガワライ


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:57:06 02SvhaTQ
訓練日のある日

ジャン『マルコ!!』

マルコ『!?どうしたの!?』

ジャン『すまん!座学のノートを貸してくれ!』

マルコ『え?今すぐ?』

ジャン『ああ、すっかり課題があることを忘れてた』


40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:57:39 02SvhaTQ
マルコ『ったく、立体起動のことばっかり考えてるから・・・・』

ジャン『すまん。この借りはいつか出世払いで返すぜ!!』タッタッタ

マルコ『出世払いって・・・・・』

マルコ『期待していいのか、悪いのか。どっちだろう?』


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:58:26 02SvhaTQ
訓練日のある日

マルコ『・・・・・・・・』グスグス

ジャン『おう、マルコ』

マルコ『ジャン・・・・・・』グスグス


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 15:59:32 02SvhaTQ
ジャン『マルコ、どうやらクリスタに告白して振られたそうじゃねえか・・・』

マルコ『ははっ・・・・もう皆に知れ渡ってるんだ・・・』

ジャン『・・・・・・・・・』ガシッ

マルコ『ジャン?』ビクッ


 
44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:01:19 02SvhaTQ
 
ジャン『マルコ・・・・・俺たちはいつか憲兵団になるんだ・・・・・』

マルコ『・・・・・・』

ジャン『まあ、俺が言うのも何だが・・・・』

ジャン『俺たちは女にかまけてる時間なんてねえ・・・・そうだろ?マルコ』ニコッ

マルコ『!・・・・そうだね。ジャン』ニコッ


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:02:04 02SvhaTQ
訓練のある日

エレン『憲兵団になりたいんだろ?』

エレン『得点がほしくないのか?』

マルコ『うーん』


46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:02:37 02SvhaTQ
マルコ『技術を高め合うために競争は必要だと思うけど・・・』

マルコ『どうしても実戦のことを考えてしまうんだ・・・・』

マルコ『一番遅い僕が注意を引いて他の皆に巨人の後ろを取らせるべきだとか・・・』


47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:03:07 02SvhaTQ
マルコ『今回の殺傷能力を見る試験じゃ意味ないのに・・・』

マルコ『憲兵団にはなりたいのにな・・・』

マルコ『ずっと憧れてたから・・・』

ジャン『・・・・・・・・』


48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:03:58 02SvhaTQ
その日の夜

マルコ『おやすみ、ジャン』

ジャン『マルコ』

マルコ『ん?どうしたの?』


49 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:04:50 02SvhaTQ
ジャン『ああ、お前に聞きたいことがある』

マルコ『何?』

ジャン『お前、調査兵団に入りたいのか?』

マルコ『・・・・・・・・どうかな・・・・』


50 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:05:25 02SvhaTQ
マルコ『憲兵団が腐敗した組織ってのは少し知ってる・・・・』

マルコ『でも、憲兵団だって立派な職業だからね・・・・』

マルコ『王の近くで民を統制する・・・・』

マルコ『調査兵団が壁外で戦うなら、憲兵団は逆に壁内で戦う・・・』


51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:06:23 02SvhaTQ
マルコ『だから、僕は小さいときから憧れていたんだ・・・・』

ジャン『そうか・・・・・お前の気持ちが知れてよかった。じゃあ、おやすみ』

マルコ『・・・・・おやすみ』





ボボボボボボボボボボボボボボ

マルコ「・・・・・・・・・・・」


52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:18:18 02SvhaTQ
マルコ(ジャン・・・・・・・・)

マルコ(君は僕の初めての親友だった・・・・)

マルコ(あまり人と接することが苦手な僕は小さいときから友達が少なかった・・・・・)

マルコ(でも、君と出会って僕の世界が変わった・・・・)


53 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:19:05 02SvhaTQ
マルコ(君を通じて、いろんな友達ができた・・・・・・)

マルコ(それに君は僕のライバルでもあった・・・・)

マルコ(互いに憲兵団を目指しつつ、いろんな科目で点数を争ったりしてた・・・・)

マルコ(結局、立体起動では君には敵わなかったね・・・・・)


54 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:19:39 02SvhaTQ
ーーーーーーー
ーーーー
ーー

ジャン『いいか?エレン』

ジャン『巨人を一体倒すまでに平均で30人は死んだ』


55 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:20:12 02SvhaTQ
ジャン『だが、この地上を支配する巨人の数は人類の30分の1じゃ済まないぞ』

ジャン『もう十分わかった』

ジャン『人類は巨人に勝てない』

エレン『・・・・・・・』

シーン


56 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:20:59 02SvhaTQ
ジャン『ハア・・・・お前のせいでお通夜になっちまった』

エレン『それで?』

ジャン『はあ?話聞いてたか?』

エレン『「勝てないと思うから諦める」ってとこまで聞いた』

ジャン『・・・・・・・・・』


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:21:31 02SvhaTQ
エレン『なあ、諦めて良いことあるか?』

マルコ『!・・・・・・・・』

エレン『あえて希望を捨ててまで現実逃避するほうがいいのか?』

エレン『そもそも巨人に物量戦を挑んで負けるのは当たり前だ』


58 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:22:06 02SvhaTQ
エレン『4年前の巨人に対しての敗因は巨人に対しての無知だ』

エレン『負けはしたが、得た情報は確実に次の希望に繋がる』

エレン『お前は戦術の発達を放棄してまで大人しく巨人の餌になりたいのか?・・・・冗談だろ?』

マルコ『!!』


59 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:23:16 02SvhaTQ
ボボボボボボボボボボボボボ

マルコ(エレン・・・・・・・誰しも君みたいに強くないんだ・・・・)

マルコ(でも俺はこれ以上、友を失いたくはないんだ・・・・・)

マルコ(たとえ、立ち向かってるく敵がどんなに強かろうが、俺は戦わなくちゃいけないんだ・・・・)

マルコ(戦わなければ、勝てない・・・・・・君の言う通りだ、エレン)


60 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:24:02 02SvhaTQ
ボボボボボボボボボボボボボ

マルコ「僕の取るべき選択・・・・・・・・・・」

マルコ「くっ・・・・・・・うっ・・・・」グスグス

マルコ「・・・・・・・・・・・・みんな・・・・・・」


61 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:27:14 02SvhaTQ
アニ「・・・・・」

ライナー「・・・・・・」

ベルトルト「・・・・・・・・」

コニー「・・・・・・・・・・」

サシャ「・・・・・・・・・・・・」

マルコ「所属兵科は何するか、決めた?」


62 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:27:53 02SvhaTQ
アニ「・・・・・」

ライナー「・・・・・・」

マルコ「俺は決めたよ・・・・・・」

マルコ「俺は・・・・・・・」

ベルトルト「・・・・・・・・」


63 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:28:53 02SvhaTQ
コニー「・・・・・・・・・・」

マルコ「・・・・・・・・・」グググ

マルコ「俺は・・・・・・・・」

サシャ「・・・・・・・・・・・・」

マルコ「調査兵団になる」


64 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 16:29:46 02SvhaTQ
終わり