千早「どうしましょ…」

千早「とりあえず冷蔵庫を開けましょう」

千早「…調味料しかないわ」ｸｯ

千早「何か食べるものを…」

千早「あれは」

千早は冷蔵庫の上段に置かれた逆さのボトルに気づいた

千早「…ケチャップね」

千早「仕方ないからこれで我慢しましょう」

千早「ﾌｯｸｯ…この蓋開けにくい」

千早「やっと開けれたわ…」

千早「さてお皿を用意して」

ﾄﾞﾋﾟｭｯ

千早「きゃあ!?」

千早「飛びすぎよ！」

千早「やっと出たわ」

千早「中々良い香りじゃない」

千早「どれどれ…味は…」ﾍﾟﾛｯ

千早「！！！！」

千早「何これ！?甘さの後に酸味が効いて旨すぎる！」

千早「美味しい！美味しい！」ﾍﾟﾛｯﾍﾟﾛｯ

千早「おかわりよ！」ﾌﾞﾁｭｰｯ

千早「…結局半分ほど食べてしまったわ」

千早「だけど甘い…脳が蕩けそうになったわ…//」

千早「甘さの後の酸味も凄くキレが良いのよね」ﾌﾌｯ

千早「…もう一度」ﾌﾞﾁｭｰｯ

￣￣￣￣

千早「給料日が来たわ」

千早「これまではハインツだけで余裕で乗りきれたわ」

千早「だけどこれからはもっと他の味を試せる…」

￣￣￣￣
千早「スーパーに来たわ」

千早「さあ何を試そうかしら…」

千早「とりあえずハインツ3本買っときましょう」ﾎﾟｲｯﾎﾟｲ

￣￣￣￣

千早「とりあえず国内で三大ケチャップを買ってきたわ」

デルモンテ
カゴメトマトケチャップ
ハインツ

千早「これからケチャップ達の熱い夜が始まるわね…ふふふ//」

千早「まずは…カゴメ」

千早「」ﾌﾞﾁｭｰｯ

千早「ふむ…質感的には重いわね…」

千早「味の方は」ﾍﾟﾛ

千早「…ふむ…ふむふむ…」ﾁｬｯﾁｬ

千早「酸味がとても強いわ」

千早「甘さが少なめね」

千早「だけど何かしらこの反抗してくる感じ…」

千早「凄く良いわ！」///

千早「デルモンテはどうかしら…」

デルモンテ「」

千早「君には期待してるわよ」ﾂﾝｯ

￣￣￣￣

千早「…甘い…甘すぎる……！」

千早「これハインツより甘いわね」

千早「て言うより…最早デミグラスソースのような感じ」

千早「だけど甘い…///」

千早「心まで甘くなってくる////」

千早「体がポカポカしてきたわっ♪/」

￣￣￣￣
千早「総評的には…」

千早「ハインツは一途な女子高生って感じね…」

千早「まっすぐで青春をときめいてる…」

千早「まるでガッキーねっ//」

千早「デルモンテは甘い…まるで暖かいおばあちゃんみたい」

千早「性格の良い熟女にも似てるわね…」

千早「カゴメは少し酸っぱい…」

千早「だけどその中には甘さが隠されている…」

千早「まるでお父さんと一緒にパンツ洗わないでと言いつつ」

千早「誕生日プレゼントを買ってあげる中3女子みたい…//」

千早「ツンデレねっ//」

￣￣￣￣
千早「あはぁ…///」

千早「何て美味しいのかしら//」ﾍﾟﾛｯﾍﾟﾛｯ

千早「やっぱりハインツが一番リピート率が高いわね」

千早「私には熟女の甘さは早すぎるし」

千早「毎日ツンデレされると飽きちゃうわ…」

千早「やっぱり純情なハインツが一番ね…」ﾍﾟﾛｯﾍﾟﾛｯﾍﾟﾛｯ

千早「」ﾌﾌｯ///

￣￣￣￣
千早「そろそろ直舐めも飽きてきたわ」

千早「何かにつけて食べてみましょうか…」

冷蔵庫「」ｶﾞﾁｬｯ

千早「空じゃない…」

千早「ハインツに甘えてたからだわ」

千早「結構カロリーあるしね」

千早「…まるで共依存ね/」ﾌﾌﾌ

￣￣￣￣
千早「またスーパーに来たわ」

千早「…ハインツに合うものはあるかしら」ｷｮﾛｷｮﾛ

￣￣￣￣

千早「これだけ買ったわ」

型揚げポテト
ポテトフライ(ハインツ製)
デミグラグラタン(ハインツ製)
ポテチ(のりしお)
ハインツ3本

千早「すっかりハインツ信者ねっ//」

千早「ハインツに溺れてく私…」

千早「ああ何て不幸なのかしらっ////」

￣￣￣￣
千早「色々試してみたけど…」

千早「型揚げポテトとハインツが凄く合う！♪」

千早「お互いが深く譲り合って…でも」

千早「愛情で繋がってる…」ｳｯﾄﾘ/

千早「ベストカップルだわ」

千早「…だけどたまには直舐めも」ﾍﾟﾛｯ

千早「ふふん//」

￣￣￣￣

春香「最近千早ちゃん肌きれいになったね」

春香「何かハリとツヤがある様な…」

千早(ハインツにはお肌綺麗成分のリコピンがたくさん入っているからね)ﾌﾌﾝ

千早「そうかしら//」ﾄﾞﾔｧ

春香「なになに！?好きな人でもできたの！?//」ﾌﾝﾌﾝ

千早「そうね…強いて言うならば…」

千早「ベストパートナーが出来たのかしら//」♪



千早ちゃんの部屋はそれからケチャップ臭くなったらしい…
ケチャップアイドルとして名を馳せるのはまた別の話…



おわり