1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/26(土) 00:16:47.44 ID:/CPPjjhV0
このスレは週刊少年ジャンプで連載中の吾峠呼世晴先生作「鬼滅の刃」の世界を舞台に
安価・コンマで進行するスレとなります

ガバガバ知識かつオリ設定とかオリキャラやオリ呼吸が乱舞することになると思いますが大目に見てね

今の原作の状況は俺は辛い、耐えられない!
このスレではハッピーエンド!ハッピーエンドになると言え杏寿郎!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1572016607


2 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 00:20:06.18 ID:/CPPjjhV0

というわけでスレを立てたぞ!

今までも相当だったけどもう今週の鬼滅で俺の涙腺は崩壊した!


なのでハッピーエンドを目指すぞオラァッ!

3 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 00:22:27.78 ID:/CPPjjhV0

つっても夜も遅いしとりあえず主人公の設定だけやるか

主人公は鬼殺隊所属にしかしねぇからなぁ!


主人公は男?女?


↓1

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:24:50.35 ID:7qnXN2cqO


5 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 00:27:46.50 ID:/CPPjjhV0

よっしゃ男やな

やべー完全に勢いで始めたから何決めればいいのかわかんねぇww


じゃあ名前を決めるか


↓1

6 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 00:41:52.19 ID:/CPPjjhV0

うーんやっぱこの時間帯だと人いねーな

↓いくつかくらい応募って形にするか


↓1~5まで主人公の名前募集

一番高いコンマのやつ採用する



8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:44:54.91 ID:PHiJ+nFdO

乙。

能力決定コンマとるつもりで待機していたけど仕方ないね。


名前:桃原 番治郎(とうばる ばんじろう)


13 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 16:27:44.54 ID:/CPPjjhV0

んじゃ早速とるか


↓1 筋力

↓2 耐久

↓3 敏捷

↓4 幸運


全部がダブルクリティカル以上なら縁壱さん並になれるんじゃね

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 16:29:21.03 ID:Fjfo2bNXo

まかせろ

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 16:32:05.37 ID:51wPRPLvo


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 16:35:28.75 ID:fpCd9pi4o


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 16:41:55.16 ID:qUj9OLgiO


18 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 16:47:58.32 ID:/CPPjjhV0

薄幸非力少年(青年)が爆誕したゾ

これは男版しのぶさんですね(推定)


次は階級を決めるか


コンマ2桁目の1~0に癸~甲を振り分けてダブルクリティカル以上なら柱ってことにしよう


↓1

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 16:55:43.99 ID:YnsE6h1PO



23 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 17:06:56.58 ID:/CPPjjhV0

オリ主でハッピーエンドを目指すスレなんだ

これくらい好き勝手やらせてもらうぜ!!!


遊撃部隊なんで当然部隊員がいる

その人数を決めるゾ


コンマで01~40で1人、41~70で2人、71~99で3人

ダブルクリティカル以上で俺が遊撃部隊だ(自分一人)


↓1

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 17:09:51.69 ID:0JYPsEbe0

はい

25 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 17:14:03.05 ID:/CPPjjhV0

2人っすね~


そっちは登場する時に決めるとして

主人公の呼吸を決めようかね


基本五流派でもいいし、原作に登場した派生でもOK

当然オリジナル呼吸でもかまへんで!


↓1~3で一番高いコンマの採用


27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 17:29:16.79 ID:qUj9OLgiO

影の呼吸


31 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 17:48:33.11 ID:/CPPjjhV0



――赤い満月の夜だった



まだ幼かった僕は、両親と一緒に布団に入っていた

両親のぬくもりに包まれ安眠を貪っていた


真っ先に気付いたのは、父だった


父は母と僕を叩き起こし、家の隅に押しやり猟銃を手に東の方向を睨む

父は近隣で名を馳せる猟師だった


母に抱えられた僕が目にしたのは、音もなく崩れる家の壁

そして……両目に数字を刻まれた化け物の姿だった

32 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 18:00:56.56 ID:/CPPjjhV0


直後、父の猟銃が火を噴き眉間(と思われる場所)を直撃する


父も間違いなく仕留めたと思っただろう、僕だってそうだった

だが、無意味だった


銃弾はいとも容易くはじかれ、あらぬ場所に着弾した


父は何度も急所(と思われる場所)を撃ったが、同じことが繰り返されるだけだった


弾薬が尽きた頃、ソレは嘲笑を向けてきた


「いやはや、健気な事だ

 私の芸術品になるしかないというのに、些細な反抗をするなんて」


猟銃を投げ捨て斧を手に取った父が、母に僕を連れて逃げろと叫ぶ

父を見つめていた母は僕を抱えたまま裏口を開け、弾かれたように走りだした


母の顔からは、涙が溢れだしていた

33 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 18:22:11.21 ID:/CPPjjhV0


斧が肉を断つ音と父の大きな背中が見聞きできなくなってしばらく経った頃、母が転ぶように膝をついた

体力は尽き、酷使した脚がけいれんしてしまったのだ


「番治郎、ごめんね

 お母さん、ここで休んでいくから、先に、行って」


涙を流したままの母が息も絶え絶えに、僕に逃げるように促す


「いやだ!

 お母さんまでおいていけない!」


僕は、嫌だった

幼心に、父は、死ぬと分かっていたから

母まで失いたくなかった


母が、僕を見つめる


「大丈夫、すぐ、追いつくから

 番治郎は、強い子、だから、待ってられるよね?」


母が、僕を抱きしめる


「……お母さん」


「このまま、まっすぐ、走って

 町に、つくから」


いつも、買い出しに行っている町だ

両親に連れられ、祭にも行っていた


抱擁をといた母が、僕を押し出す


「行って」


母をじっと見つめた後、僕は振り向き走りだした


涙が溢れ、止まらなかった

34 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 18:36:15.37 ID:/CPPjjhV0


ふと目を覚ましたのは、どこかの家の部屋だった


ここはどこだ、父と母はとがばりと身を起こそうとしたが

全身に入る痛みで布団に逆戻りする


ふーふーと息を吐いていると、足音が聞こえてきた


部屋の前に立った誰かが障子戸をそっと開ける


↓1 男性or女性

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/26(土) 18:44:04.18 ID:ik3gfb2c0

女性

36 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 18:59:49.25 ID:/CPPjjhV0


「あっ!

 目が覚めたのね!」


上体を起こした僕の目に入ってきたのは、とんでもない美人だった


長い艶やかな黒髪を蝶を模った髪飾りで二つに結い分け

黒い服の上に煌びやかな羽織をまとっている


「もう3日も眠っていたのよ」


なんと3日も眠り続けていたらしい

それを聞き、急ぎ尋ねる


「あのっ!父と、母は……」


「……山の麓にあった猟師の家のお子さんね?

 単刀直入に言えば、ご両親の遺体は見つかってないわ」


「な、なら……!」


「ですが……お家とここに来る途中に夥しい血痕があったの

 残念だけど、ご両親は……」


女性は、痛ましそうに表情をゆがめる


「――――っ!」


僕はぽすんと布団に倒れ、泣き叫んだ

37 : ◆xVLp9ohORY :2019/10/26(土) 19:08:05.58 ID:/CPPjjhV0


「――落ち着いた?」


「はい……」


長く先叫び、ようやく落ち着きを取り戻す

そうなると、自己紹介していない事を思い出す


「あ、あの、僕は桃原番治郎と申します」


「あら、ご丁寧に

 私は胡蝶カナエ、鬼殺隊の隊士をしています」


美人さんは名前まで美人なのだろうか


そして、聞いたことが無い名称に気付く


「きさつたい?」


「鬼殺隊とは、文字通り鬼を[ピーーー]ことを生業とするものたちの事よ

 鬼というのは……あなたのご両親を、殺したもののこと」


「お父さんと、お母さんを……こ、殺したやつが、たくさんいるんですか?」


「ええ、そうよ」


「……胡蝶さん」


「カナエでいいわ」


「では、カナエさん

 僕も、その鬼殺隊に入る事はできますか」


「……えぇ、できるわ」

38 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/26(土) 19:10:05.73 ID:/CPPjjhV0

修正するゾ


「――落ち着いた?」


「はい……」


長く先叫び、ようやく落ち着きを取り戻す

そうなると、自己紹介していない事を思い出す


「あ、あの、僕は桃原番治郎と申します」


「あら、ご丁寧に

 私は胡蝶カナエ、鬼殺隊の隊士をしています」


美人さんは名前まで美人なのだろうか


そして、聞いたことが無い名称に気付く


「きさつたい?」


「鬼殺隊とは、文字通り鬼を殺すことを生業とするものたちの事よ

 鬼というのは……あなたのご両親を、殺したもののこと」


「お父さんと、お母さんを……こ、殺したやつが、たくさんいるんですか?」


「ええ、そうよ」


「……胡蝶さん」


「カナエでいいわ」


「では、カナエさん

 僕も、その鬼殺隊に入る事はできますか」


「……えぇ、できるわ」


39 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/26(土) 19:25:49.13 ID:/CPPjjhV0


「なら、僕を鬼殺隊に入れてください」


お父さんとお母さんを殺した化け物を、僕がこの手で……


「意志は、固いようね

 ……わかりました、なら育手を紹k」


「姉さんっ!」


室内に入った後、カナエさんが行儀よく閉めていた障子戸を

新しくやってきた誰かがすぱーんっと開ける


「あら、しのぶ」


「あら、しのぶ……じゃないの!

 どこか行くなら一言いってから――」


入ってきた女の子――しのぶと言うらしい――が

起きている僕を見て、すぅーっと口を閉ざしていく


「う、うるさくしてごめん……」


「い、いえ……」


きまずい

40 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/26(土) 19:39:23.49 ID:/CPPjjhV0


「と、ところで、目が覚めたのね

 よかった……」


「あ、はい

 おかげ様で」


話を逸らそうとしているので、乗った


「えーと、お話の続きしてもいい?」


「はい、お願いします……」


「鬼殺隊に入るにあたって、育手を紹介するわ

 育手というのは、入隊希望者を鍛えてくれる方たちよ」


「なるほど」


「でも、姉さん

 この子は幼すぎるんじゃ」


「僕、これでも12歳です」


年齢に対して身体が小さいのだ


「きっと大丈夫よ、しのぶ

 この子、こんなに可愛い女の子だもの!」


「ねーえーさーんー!」


「……あの、僕・・・・…男の子ですけど……」


「「 」」


53 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/27(日) 20:42:18.11 ID:bEhO+Pgk0

やったぜ



「お、男の子……?」


「うそぉ……」


「もうその反応には慣れましたよぉ」


初めて会う人に女の子に間違われてばかりいれば嫌でも慣れる


「えっと、その、ごめん」


「謝んないでくださいよ……」


と、カナエさんがぽんぽんと手を叩く


「あー、こほん

 話を戻すわね?」


「あ、はい」


確か育手への紹介だったか


55 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/27(日) 20:50:51.13 ID:bEhO+Pgk0



「最初に言っておくと、私も顔が広いというわけじゃないから

 紹介できる人も限られちゃうのよ」


「姉さんと私を指導してくれた育手と、他数人くらいよね」


「育手によって何か違う事があるんですか?」


複数人の中から選ぶというにはそうなのだろう


「鋭いわね君……」


「番治郎君の言う通り、育手によって学べる呼吸が違うの」


「呼吸?」


「そ、呼吸!」


「姉さん、姉さん

 答えになってない」


呼吸……普通の呼吸ってわけじゃないよね

56 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/27(日) 20:58:43.06 ID:bEhO+Pgk0


「呼吸というのは 全集中の呼吸 といって、私たち人間が鬼と戦う為に編み出された特殊な呼吸法なのよ

 基本五流派を筆頭に、派生した流派が無数にあるわ」


「ほえー……」


「で、それを会得してようやく鬼殺隊入隊への道が開けるというわけ」


「育手は引退した隊士が務めるのだけど、当然みんな修めた呼吸法が違うわ

 ちなみに基本五流派は 炎・水・岩・雷・風 というの」


「人によって適性が違って、最初から適性のある呼吸法にあたる人は少ないの

 学んだ呼吸法を自分に合わせて改良していったものが派生というわけね」


「なるほど……」


つまり、それを学ばないと鬼と戦う以前の問題というわけだ

57 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/27(日) 21:07:17.68 ID:bEhO+Pgk0


「私は 花の呼吸 という流派を使っているわ

 水の呼吸 から派生したものよ」


「私は……模索中」


「?」


しのぶと名乗った女の子から、なんとも言えない空気が流れる

しかし、今聞くような事ではないだろう


「あの、紹介できる育手の方はなんの呼吸を?」


「ああ、私たちの育手以外だと……」


コンマ末尾が1~2炎 3~4水 5~6岩 7~8雷 9~0風 ダブルクリティカル月 トリプルクリティカル概要だけ教えてくれれば自力でできそう

↓1~2

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 21:08:01.71 ID:38/Z+i9c0


59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 21:08:09.32 ID:Ta4+cuC50

いよっ


61 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/27(日) 21:11:32.55 ID:bEhO+Pgk0


「炎の呼吸を扱う人と」


「炎の呼吸を使う人ね」


「…………」


「いやいやいや違うの、知ってるのがその人たちしかいないの!」


「だからそんな白い眼で見ないで」


もしかして、この2人ってへっぽこなのでは……?


「わ、私たちの育手は花の呼吸だから……」


「そっちも紹介できるから……」


「じゃあ……」


花か炎

↓1~2

高いコンマの方を採用

62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 21:15:02.11 ID:38/Z+i9c0



コンマがダブったら下にずれるのかすればよかったのに


64 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/27(日) 21:25:56.56 ID:bEhO+Pgk0

この方がネタとして美味しいかなって



「炎の呼吸でお願いします」


「わかったわ」


「でも、身体を治してからね

 山を突っ切ったから切り傷や裂傷だらけだし

 低体温症になりそうだったんだから」


「わかりました……」


無理をして身体がダメになったらそれこそ意味が無い

一刻も早く鬼を殺せるようになりたいが……我慢だ


「そういえば、育手の方のお名前はなんと?」


「ああ――煉獄槇寿郎様よ」


66 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/27(日) 21:38:01.57 ID:bEhO+Pgk0


――しばらく時が経ち


「お世話になりました」


朗らかな一家に頭を下げ、屋敷を出る

この人たちは過去に鬼殺隊に助けられ、隊士であれば無償で世話をしてくれる

藤の花の家紋の家というらしく……日本全国に点在しているという


それはつまり、鬼の被害が津々浦々にあるという事になるのだ……


「お待たせしました」


「全然待ってない」


「それじゃ行きましょうか」


胡蝶姉妹に連れられ、僕は鬼殺への一歩を踏み出した

67 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/27(日) 22:00:19.42 ID:bEhO+Pgk0


――かなり歩き


「ここですか……」


目の前には立派な門構え

白い塗り壁は長く続き、敷地もかなり広いようだ


「ええ、ここが煉獄さんが拠点とする炎屋敷よ」


「日々、多くの入隊志願者と隊士を指導しているの」


「隊士というと、現役の方もですか?」


「煉獄さんは指導熱心な方だから、広く門下生を募っているのよ

 ただ――」


バンッといきなり門が開き、カナエさんたちと同じ服装の人が飛び出してきた

荷物らしきものを抱え一目散に走り、あっという間に姿が見えなくなった


「…………あの」


「まったく!」


開きっ放しの門から、大柄な男性が姿を現す

本当に大きい、六尺は超えているだろう


「この程度の鍛錬で逃げ出すとは……最近の隊士はなってない!

 と、胡蝶じゃないか」


こちらに顔を向けると、毛先が赤い金色の髪、二又に分かれた太い眉、見開いたかのような目と、特徴的な顔が映る


「久しぶりだな!

 ん、その子供は……」


力強い瞳が、僕を見る

片目にも関わらず、すごい眼力だ

68 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/27(日) 22:20:32.70 ID:bEhO+Pgk0


「お久しぶりです、煉獄さん

 今日は折り入ってお願いがありまして」


「ほう、珍しいな!

 そのお願いとは……その子を鍛えて欲しいといったところか」


「……その通りです」


「あの!僕を、鍛えてください!

 両親の仇を討たせて下さい!」


「私からもお願いします、煉獄さん

 どうか……」


(両親の仇、か

 またこのような境遇の人間が増えてしまった

 鬼舞辻無惨……許さん!)


「煉獄様……」


「ふぅ……分かった

 その子は俺が指導しよう」


「あ、ありがとうございます!」


「「ありがとうございます」」


「少女よ、名をなんという」


「僕、男の子です……

 桃原番治郎です……」


「すまん!!!

 番治郎だな!

 俺は煉獄槇寿郎だ!よろしく頼む!」


あんなすごい眼力を持つ煉獄さんでも

僕の性別は間違えるらしい


「そうと決まれば話は早い

 すぐに始めよう」


「!?」


「なに、まずは基本的な体力作りだ

 特製の重りをつけて5里ほど走るぞ!」


「!?」


「番治郎くん

 煉獄さんはすごく良い人だし育手としての手腕も素晴らしいわ

 けどね」


「けど……」


「すっごく厳しいの」


ああ、うん、今なら分かる

さっきの人は耐えかねて逃げ出したのだろう……


「大丈夫ですよ、番治郎くん」


「しのぶさん」


「疲労を軽減する薬、持ってくるから」


「大丈夫じゃない!?」


こうして、僕の炎屋敷での生活が始まったのだった


77 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/29(火) 22:50:36.68 ID:hZALDnU+0


と、早速修行が始まったわけだが


「ほ、本当にこんな重りをつけるんですか……?」


「当然だ!

 これをつけて五里を走破する!」


「あ、はい」


本気で言っていたらしい

もしかしたらこの人ってヤバい人なのでは?


「う~、男は度胸!

 やってやりますよ!」


「その意気だ桃原少年!」


1~70無理 71~85半分はいけた 86~99なんとか完走 クリティカル余裕で完走 ダブルめっちゃ速く完走 トリプル煉獄さんより早い


79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 22:52:59.68 ID:waAf9X+NO

どや


81 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/29(火) 22:59:47.99 ID:hZALDnU+0


「ぜひゅー、かひゅー」


僕はぶっ倒れた

吐くのだけは根性で耐えているが手足がぴくりとも動かない……


「どうした桃原少年!

 まだまだ距離があるぞ!」


「すみ、ましぇ、げんがい……」


舌まで回っていない


「むぅ、そうか……

 ならこの完走を目指すべきだな」


「 」


「訓練をするには、まず体力が必要となる

 体力をつけてから本格的に訓練した方が効率がいいのだよ」


「にゃ、にゃうほろ……」


「本当に動けないようだな、滑舌も悪い

                ・ ・

 もう無理に喋るな、舌をつるぞ」


「ひゃい」


そのまま煉獄さんに背負われ、屋敷へと連れていかれる

大きい背中だ……父さん……

82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 23:02:04.09 ID:1fFTklXF0

ステータス上られる方針がいいな

今じゃ弱すぎるし

83 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/29(火) 23:07:03.39 ID:hZALDnU+0


「桃原少年」


煉獄さんが話しかけてくる


「我が煉獄家には、ちょうど君と同年代の息子がいてな

 下にも弟がいるから仲良くしてやってほしい」


なんとか首を動かして軽く頷く

煉獄さんは嬉しそうだ……


「さぁ、休息を取ったら風呂に入れ

 瑠火が美味い飯を作ってくれるからたくさん食べろよ」


瑠火って誰……?


そんな事を思いつつ、僕は重くなった瞼を閉じていった

84 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/29(火) 23:14:01.40 ID:hZALDnU+0


――ぐっすり眠って


「では紹介しよう

 俺の妻の瑠火だ」


「よろしくお願いします」


「そして息子の」


「杏寿郎だ!」


「千寿郎と申します!」


「これはご丁寧に

 桃原番治郎と申します

 よろしくお願いします!」


僕が失神する前に言っていた瑠火というのは奥さんの名前だった

というか煉獄さん、無意識に奥さん自慢してない?


それにしても……


「?」


「どうした!?」


「いえなんでも」


そっくり過ぎやしない???

85 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/29(火) 23:25:42.32 ID:hZALDnU+0


「父上から、これから一緒に鍛練すると聞いた!

 共に高め合おう!」


「はい

 とはいっても、しばらく僕は体力作りに終始しそうですけど」


「体力はあらゆることで要となる!

 いくら剣の腕を高めようと体力がなければ本領を発揮できないからな!

 それと敬語はいらん!俺の事は杏寿郎と呼んでくれ!」


「うん、分かったよ杏寿郎」


なんとも裏表なく気持ちのいいやつだ


「「「がつがつもぐもぐ」」」


煉獄家の男子はみんな健啖家であるらしい

あっという間にご飯が消えていく


「みんなよく食べるでしょう?

 あなたも遠慮しないでね」


自分も食べながらすぱぱと配膳していく瑠火さんもすごいと思う

86 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/29(火) 23:33:47.30 ID:hZALDnU+0


――時間は飛んで翌日


「うむ!今日も絶好の鍛錬日和だ!」


「そうですね父上!」


「で、早速だが桃原少年」


「はい」


「鬼を倒す力を得るには、己の限界を超えねばならない

 そうして初めてその開始地点に立てるのだ」


ごくりと唾を飲み込む

すさまじい気迫だ


「さぁ、鍛錬開始だ!」


「はい!」


父さんと母さんの仇を取るまで……僕は止まらない

87 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/29(火) 23:37:35.84 ID:hZALDnU+0


どれくらいで重りをつけたまま五里を余裕で走破できるようになった


1~50半年 51~70三ヶ月 71~90二ヶ月 91~99一ヶ月 クリティカル一週間 ダブル三日 トリプル翌日


89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 23:38:57.88 ID:1fFTklXF0



94 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/29(火) 23:51:40.57 ID:hZALDnU+0


「煉獄さん、走り終わりました!」


「 」


昨日、一昨日と走ったが、なんだか身体が慣れた感じがする

重りが重りの役割を果たしているのか不安になるくらい身体が軽い


自分の体力が爆発的に上昇したのがわかる

今の僕なら数時間は全速力で走り続ける事が出来るだろう

……これがあの時に起これば、父も母も助けられたかもしれないのに


「ふぅむ、これは想定外だ

 嬉しい想定外だがな!」


「俺は一ヶ月はかかったのにすごいじゃないか!

95 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/29(火) 23:59:31.63 ID:hZALDnU+0


「番治郎さん、一昨日までそんなに体力がなかったのに」


千寿郎くんも目を驚きに見開いている

いやぁ、僕、自分でも驚いてるんだよね……


「身体におかしいところも無い

 これなら本格的な稽古に入ってもいいな」


「は、はい!」


良かった

少しでも早く、両親の仇を討ちたい


剣の才能

コンマが高ければ高いほどいい、1でも大丈夫

トリプルが出れば縁壱さんくらいあるんじゃね

↓1

96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 00:00:49.61 ID:ej0PwYXFO

高くあれ


98 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/30(水) 00:06:22.73 ID:Nm5w2n3D0


どうやら、僕の剣の才能はなかなかのものらしい


しかし、炎の呼吸を使いこなすには膂力が足りないと言われてしまった

正確には【鬼の頸を斬り落とすには力が足りない】


身体が大きくなればいいのだろうが、望みは薄いかもしれない

体格は母に似たらしく、12歳でもあまり身長が伸びていないからだ

ついでに言えば顔立ちも母似だ……


「どうすれば……」


「番治郎!」


「あ、杏寿郎……」


「隣、いいか!」


「うん」


縁側に座っていた僕の隣に、杏寿郎が座る

99 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/30(水) 00:13:10.56 ID:Nm5w2n3D0


「あと数年もすれば体格が大きくなるかもしれない!

 諦めるにはまだまだ早すぎるぞ!」


「ありがとう、杏寿郎」


「それに、炎の呼吸にこだわる必要もない!

 自分に合った呼吸を編み出せばいい!」


「あ、派生の呼吸ってやつ?」


「そうだ!

 先達は学んだ呼吸を自分に合うように改良し派生の呼吸が無数に生み出された!

 先達にできて、今を生きる俺達にできない道理はない!」


「派生かぁ……」


カナエさんとしのぶも同じことを言っていた

……もしかしたら、しのぶは僕と同じなのだろうか

100 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/10/30(水) 00:19:57.05 ID:Nm5w2n3D0


「とりあえず、炎の呼吸を学んでからの話だね」


「そうだな!」


その後はとりとめもない話をした

杏寿郎は本当にいいやつだ


布団に入り、掲げた手を見る


必ず……


「仇を討つ」


僕はそのまま寝入っていった……


104 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 14:54:30.55 ID:L/pmjfEX0


「体力は申し分なくなったから

 次は剣術の訓練だ」


「はい!」


剣術

鬼を倒す為には刀を自在に扱えなければいけない


僕の才能はなかなかと言われたが、磨かなければ意味が無い


「俺がやった通りにやってみろ」


師範――槇寿郎さんの事だ――が剣を振るう


「こう……かな」


1ぐだぐだ 2~9できた クリティカル師範並 ダブル師範より早い トリプル・ゾロメひらめき

↓1

105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 14:56:09.55 ID:XSUMKAnyo

はい


109 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 15:07:59.63 ID:L/pmjfEX0


師範の手本に沿って、剣を振るう

でも、何かが変だ


――違和感


そうだ、違和感だ

自分の身体に合ってないような感覚


ふと、自分の身体が動く


「――っ!」


師範の手本とまるで違うもの

なぜだろう、身体に沁みついている感覚がある


身体が赴くままに剣を振るい続ける

110 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 15:16:33.75 ID:L/pmjfEX0


気が付くと、夜の帳が落ちていた


「へ?」


もしかして僕、ずっと剣を振るい続けてた……?

もしかしなくてもこれは不味い


「……番治郎」


「し、師範!

 も、申し訳ありません!

 僕、勝手に」


師範のことすら無視していたという事なのだから!


「いや、気にするな

 相当の集中力を持っているのだ

 胸を張れ!」


「……はい!」

111 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 15:23:08.46 ID:L/pmjfEX0


「……ときに番治郎」


「?

 なんでしょうか」


「お前のその剣術……いや、なんでもない」


「はぁ」


なんだか師範の様子がおかしい

どうしたのだろうか


「さぁ、もういい時間だ

 俺達も風呂に入ろう!」


「わぷ!

 はい、師範!」


師範は気持ちのいい笑顔で僕の頭をぐりぐり撫でながら

風呂場へ連れて行ってくれた

112 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 15:35:29.78 ID:L/pmjfEX0


「鍛錬を始めて三日目だが番治郎

 お前には全集中の呼吸を覚える段階に入ってもらう!」


「はい!」


全集中の呼吸

これが無ければ鬼と戦えない


「前にも言った通り、俺が教えるのは炎の呼吸だ!

 だが、昨日の剣術を見た限り、お前にはあまり向いていないだろう!」


「はい……自分でも、そう感じました

 師範、申し訳ありません

 教えていだたく側で……」


「気にするな!

 自分に合う呼吸を覚え、改良するのは鬼殺隊士のよくやる事だ

 お前は炎の呼吸を糧とし、改良し派生を生み出したり、他の呼吸を覚えたりすればいい!」


「師範……はい、ありがとうございます!」

113 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 15:56:39.66 ID:L/pmjfEX0


「簡単に言うと全集中の呼吸とは心肺機能を増強して

 大量に取り込んだ酸素を血液中に巡らせ、身体能力を強化する技術だ」


「酸素を取り込む……」


「そうだ

 そうすると生身で鬼と戦える力を得る事が出来る」


「……はい」


「まずは心肺機能を強くする、肺を大きくするんだ」


体格が小さいから肺も相応の大きさしかない

これは時間がかかるかもしれない


115 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 16:06:13.40 ID:L/pmjfEX0


「番治郎

 今どれほどの酸素を取り込めるか確認したい

 思い切り息を吸ってくれるか」


「わかりました!」


今の僕ではそこまでの酸素を取り込めるとは思えない

父や師範ほどの体格が羨ましい


「では……すぅー!」


1だめだめ 2~8普通 9並の隊士ほど クリティカル上級隊士ほど ダブル柱並 トリプル・ゾロメ無惨様発狂


117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 16:08:38.82 ID:Ncncwe8WO

他者より上へ!

118 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 16:14:08.84 ID:L/pmjfEX0


「すぅー…………げほっげほっ!?」


「ふむ、普通だな!

 これは鍛えがいがありそうだ!」


「えほっ、げほっ」


思いっきり吸ったらめちゃくちゃ苦しい!


「よし、番治郎

 早速修行に入る!」


「はい!」


1二年かかりました 2~4一年かかりました 5~8半年かかりました 9三ヶ月でした クリティカル一ヶ月 ダブル一週間 トリプル・ゾロメ一日だぞ


122 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 16:28:57.37 ID:L/pmjfEX0


――二年後


「よし、全集中の呼吸は会得したな!」


「はい」


体格がほとんど成長しないまま時が過ぎ、肺を大きくするのに時間がかかってしまった

全集中の呼吸自体は短期間で会得できたのだが……


……十四になって伍尺もないのは男として辛い

この間、身長を測った時は肆尺捌寸玖分しかなかった……

123 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 16:44:13.90 ID:L/pmjfEX0


「全集中の呼吸以外、お前には問題が無かった

 ……そろそろ、最終選別だ」


「最終選別……」


「番治郎、お前は最終選別に行く条件の最終試練も突破した

 次の最終選別はもうすぐだ」


「はい!」


「父上、番治郎!

 俺も忘れないでいただきたい!」


「ああ、杏寿郎!

 頼りにしてるよ」


「杏寿郎、お前もついに最終選別だ

 番治郎ともども、必ず生きて帰れよ」


「「はい!」」


……ようやく、鬼を殺せる

124 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 16:55:49.99 ID:L/pmjfEX0


「それまでは鍛錬を続ける」


「「はい!」」


鍛練をしつつ、この二年間を振り返るのもいいかもしれない


カナエさんはしのぶを連れて何度も様子を見に来てくれたし

杏寿郎・千寿郎兄弟とも仲良くなった

師範は第二の父だし、瑠火さんは第二の母だ


どういう事があったか……


↓1カナエさん クリティカル気になる男の子 ダブルラブしちゃった トリプル・ゾロメショタコン覚醒

↓2しのぶさん クリティカル気になる男の子 ダブル素直になれない トリプル・ゾロメラブしちゃった

125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 16:57:04.84 ID:Z9rQENKU0



127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 17:06:12.77 ID:Ncncwe8WO

バーニングラブ

128 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/08(金) 17:12:25.13 ID:L/pmjfEX0


「カナエさんは本当によくしてくれる

 なんだか弟のように扱われてる気がするけど」


「しのぶはなんだか様子が変なんだよね

 初めて会った時の態度はなんだったんだろうと思えるほど」


「僕と話したりするとそわそわきょどきょどして顔も赤いし

 それを指摘すると心配ないって言うけど、風邪気味なのかな」


「それを見るカナエさんはにこにこしてるけど、なんなんだろう?

 あと師範と瑠火さんもにこにこ……カナエさんと師範はニヤニヤな気もする」


「謎だ」


135 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/13(水) 11:16:57.97 ID:7Z9q/FwT0


「それと、この二年間で僕の能力がどれだけ成長したか改めて確認しておこう

 成長をしっかり実感する事はとても大事だと師範も言ってたし」


コンマの数値だけ伸びる

クリティカル100 ダブル120 トリプル・ゾロメ150


↓1筋力 ↓2耐久 ↓3敏捷 ↓4幸運


137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 11:51:53.28 ID:EOkiWE7MO


138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 12:17:38.16 ID:BGw3UPtsO


139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 12:24:47.61 ID:bIXZCbf2o


140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 13:01:07.70 ID:rvfE9PYI0




143 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 15:58:04.65 ID:Ic6wNLBb0


「筋力と耐久はあまり伸びなかったけど

 敏捷と幸運がかなり伸びてる」


「ぎりぎり鬼の頸を斬れるだろうけど、相手によっては防がれるかもしれない

 ここまで速ければ、大抵の鬼は翻弄されるはずと師範は言っていた」


「……場合によっては回避に専念して朝日が昇るまで耐えるのもアリか

 それをやれるだけの体力はあるし」


「あと幸運が伸びたって言ったけど幸運が伸びるってどういう事?

 自分でも分からないんだけど」


「僕がどれだけ伸びたかまとめておこう

 鍛える方向性の指標になるかもしれない」

144 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 16:01:01.49 ID:Ic6wNLBb0


桃原番治郎(とうばる ばんじろう)


14歳

身長参尺捌寸玖分=148cm


筋力03+28=31

耐久37+16=53

敏捷75+61=136

幸運16+70=86


・【身体に沁みついた】剣術

・無尽蔵の体力

145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 16:02:10.51 ID:0r+LwKVPo

せめて首チョンパするくらいの筋力はほしいな

146 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 16:07:07.86 ID:Ic6wNLBb0


「こんな感じかな」


「鬼と戦い勝利すれば成長するらしいけど

 どう成長するかは誰にも分からない」


「師範が言うには【筋力が40】あれば鬼の頸を一撃で斬れるようになるけど

 強い鬼の頸は斬れるかが賭けになるらしい……」


「もっと筋力をつけなくちゃ

 ……平行して他の方法も探すべきかな?」


「なにはともあれ、最終選別だ

 まずはこれに合格しないと話にもならない」


「必ず鬼殺隊に入って、鬼の頸を斬る」

147 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 16:20:19.39 ID:Ic6wNLBb0


――藤襲山


「ここが……」


「最終選別が行われる藤襲山だ!」


山全体に藤の花が狂い咲いている

綺麗だ……


それはそれとして


「杏寿郎、もうちょっと声を抑えて?」


他の受ける参加者たち――30人もいる――からすごく見られてる


「うむ、すまん!」


「うん、まぁ、それが杏寿郎だしね……

 ん?」


更に上への入り口だろう場所に少年が立っている

長い黒髪に優しい目をした端整な顔立ちをしており、僕たちより少し年上だろうか?


僕らが最後だったのか、その少年が口を開いた

148 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 16:28:41.90 ID:Ic6wNLBb0


「皆さま、今宵は最終選別にお集まりくださりありがとうございます」


なんだ、この声は

不思議な感覚だ


「この藤襲山には鬼殺の剣士様方が捕らえた鬼が閉じ込めてあり

 皆さまにはその中で七日間を生き抜いていただきます

 それが――」


なんだか、頭がふわふわする


「最終選別の合格条件でございます」


ふわふわの頭で考える


鬼が跋扈する中で七日間も生き残れ、こんなに厳しい条件なのは

それを達成できないようでは、隊士になったとしてもすぐに死ぬという事なのだろう


「それでは、行ってらっしゃいませ」


頭を下げ見送る少年を背に、僕らは山中へと踏み込んだ

149 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 16:37:47.93 ID:Ic6wNLBb0


――藤襲山・中腹


「杏寿郎」


「なんだ!?」


併走しながら会話する


「この中で七日間を生き抜くという事だけど

 杏寿郎に何か案はある?」


「鬼を斬り尽くせば安全になるだろう!

 俺は鬼を探して倒していく案を推す!」


他の参加者も安全になるから、この案を提案したのだろう

実に杏寿郎らしい


もちろん、僕たちがそれだけの力があるのが前提なのだけど


「番治郎!

 お前の案はなんだ!?」


「僕の案は――」


コンマが一番高い案を採用

↓1~3


151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 16:43:47.30 ID:0r+LwKVPo

鬼を斬り倒すのは当然だが拠点となる水場をまず確保するかな


161 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 21:48:03.34 ID:Ic6wNLBb0


「全面的に杏寿郎の案に賛成!」


「そうか!」


「けど、それを行う為の拠点がいる!

 水場の確保が必要だよ!」


「確かに俺たち人間には水が必要だ!

 なにかに水を入れて携帯すれば、ある程度は融通も利く!

 それでいこう!」


僕が言おうとしたことを全て言われてしまった

さすが杏寿郎、指揮官の片鱗まである


「杏寿郎、東側に拠点を確保したい!

 そちらから探そう!」


「わかった!」


日は東から昇る

東に拠点を作れれば、鬼の襲撃を多少なりとも減らせるだろう

162 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 21:56:44.51 ID:Ic6wNLBb0


走って実感したが、この藤襲山はかなり広い

しかも今は真夜中、真っ暗闇の中を移動し、鬼に遭遇すれば戦うしかない

本当に厳しい


だが、これに合格すれば


「鬼を斬れる」


「なんだ番治郎、なにか言ったか!?」


「なんでもない!」


日暮れまでに水場を探し出したい

上手く行けばいいが……


※番治郎の敏捷が100を突破しているのでボーナス発生

  探索回数が増えるよ!やったねたえちゃん!


1/5(本来は3回)


1~10鬼と遭遇 11~30なにもなし 31~50参加者と遭遇 51~60鬼と遭遇

61~80:水場を発見するが鬼もいる 81~99水場を発見

ダブル手鬼と遭遇 トリプル手鬼が……死んでる……!


↓1

163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 21:58:57.91 ID:QSd0ukGD0

はあっ

164 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 22:07:22.50 ID:Ic6wNLBb0


「やった、水場だ」


「ここを拠点とする!」


すぐさま見つかったのはありがたい

しかもかなり東寄りだ!


以降の時間を鬼の捜索に使えるのは大きい

他の参加者を助けることも出来るだろう


「固まって行こうか?」


「いや、別々に行った方がいいだろう!

 それだけ広く探索できるからな!」


「そうだね

 道中で木に傷をつけるのを忘れないでね」


「この広い山中、下手をすると迷ってしまうからな!

 わかった!」


「じゃあ、また後で」


「お互い無事にな!」


僕たちは逆の方向に走り出した

待っていろ、鬼ども

全て斬り捨ててやる

165 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 22:13:19.21 ID:Ic6wNLBb0


ひたすら走り続ける

こまめに木に特徴的な傷をつけるのも忘れない


鬼はどこだ……!


コンマ一桁目奇数鬼 偶数参加者

クリティカル手鬼 ダブル手鬼+参加者 トリプル手鬼が……死んでる……!


↓1

166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 22:14:21.85 ID:JxN5PGi90


167 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 22:18:22.58 ID:Ic6wNLBb0


「……っ!」


「餌ぁ!久しぶりの餌だぁぁぁっ!

 食わせろおおおお!!」


鬼と遭遇した

これが鬼……


「お前を斬る!」


「やってみろよ餓鬼がああああ!」


鬼がすさまじい速度で突撃してくる

だが残念


「僕は速いぞ!」


あっという間に接近する

鬼は面食らい動揺している


「なっ!?」


「影の呼吸 壱ノ型――」


影の呼吸 壱ノ型の名前

↓1

168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/11/15(金) 22:27:40.32 ID:6Y4n81mW0

繋風捕影


170 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 22:39:32.84 ID:Ic6wNLBb0


ケイフウホエイ

「繋風捕影!」


横一文字に刀を振るう

鬼は反応どころか見えてすらいない


頸に当たる瞬間に身体を入れて力を増加させ――


斬っ!


「がっ!」


「風になれないようじゃ、影を捕まえることは出来ないよ」


師範から渡された刀――真紅の日輪刀――で頸を斬られた鬼は

そのままボロボロと崩れ去って行った


影の呼吸 壱ノ型・繋風捕影


筋力が足りない僕が、鬼の頸を斬る為に編み出した型

       ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

正確には【僕の身体に沁みついた剣術に炎の呼吸の要素を混ぜた技】

171 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/15(金) 22:55:08.73 ID:Ic6wNLBb0


炎の呼吸に向いてない僕なりに改良したのだ

というか、そうしないと鬼の頸を斬るのがかなり怪しくなる


もっと体格が良くなってほしい……


「……鬼を斬っても」


なんだか、虚しさを感じる

あれほど両親の仇を討とう、鬼を殺そうと思っていたのに


「……さて、次!」


再び走り出す


コンマ一桁目奇数鬼 偶数参加者

クリティカル手鬼 ダブル手鬼+参加者 トリプル手鬼が……死んでる……!


↓1

172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 23:03:17.57 ID:0r+LwKVPo

シィィイイイ!


179 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 14:28:50.49 ID:/PFgwEa20


「また鬼か!」


「ガキぃ、俺に食われろぉ!」


「誰が食われるか!」


「黙って食われろ!」


1戦闘中に鬼増援 2~9無事討伐 クリティカル討伐後に参加者合流

ダブル戦闘開始直後に他参加者が頸を斬る

トリプル「水の呼吸――」


↓1

180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 14:30:15.21 ID:zk/C/5p70

やあっ

181 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 14:33:16.96 ID:/PFgwEa20


遭遇した鬼との戦闘中に悪寒を覚える

急ぎその場から飛び退く


「そいつは俺の獲物だああ!」


「いいや俺の獲物だ!」


「んじゃあ早く殺した方のもんだ」


「うるせえ、俺が食うんだ!」


鬼が2体に増えた!

落ち着け、対処できるはずだ


こういう時は!


「影の呼吸 肆ノ型――」


影の呼吸 肆ノ型の名前

↓1

182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 14:42:10.28 ID:ekHK2qK7o

黒子

183 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 14:58:47.13 ID:/PFgwEa20


「――黒子!」


「んな!?」


「ど、どこに行きやがった!?」


舞うような足運びで鬼の間をすり抜ける


「後ろかぁ!!」


「おらあああっ!!」


その攻撃も御見通しだ

同じく舞うような足運びで、惑わせる動き


「な、な!?」


「どこにいるんだよ!?」


この型は回避特化のもの

しかし、ただの回避運動ではない


その動きによって、敵の目の前にいようといなくなる事が本質


「――全集中 影の呼吸 壱ノ型 繋風捕風!」


「あっ」

「げっ」


間抜けにも並んで立ちすくんでいた鬼2体の頸を一撃で斬り飛ばす


「順調」


さらに走り出す


コンマ一桁目奇数鬼 偶数参加者

クリティカル手鬼 ダブル手鬼+参加者 トリプル手鬼が……死んでる……!


↓1

184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 14:59:16.41 ID:hWFp8EfE0


185 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 15:00:52.23 ID:/PFgwEa20


「人だぁ、餌だあああああ!」


「次々と!」


1戦闘中に鬼増援2体 2~9無事討伐 クリティカル討伐後に参加者合流

ダブル戦闘開始直後に他参加者が頸を斬る

トリプル「水の呼吸――」


↓1

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 15:01:57.71 ID:zk/C/5p70

はあっ

187 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 15:06:38.92 ID:/PFgwEa20


「お前ら邪魔だぞ!」


「俺が食うんだ!」


「早い者勝ちだぞお!」


「3体か」


遭遇する鬼が増えていく

この山には相当な数の鬼が放されているようだ


だが、この程度の鬼なら何体いようと同じだ!


「全集中 影の呼吸 肆ノ型 黒子」


「「「ど、どこだ!?」」」


このまま、鬼の頸を斬るのみ


ここも片付いた、行こう


コンマ一桁目奇数鬼 偶数参加者

クリティカル手鬼 ダブル手鬼+参加者 トリプル手鬼が……死んでる……!


↓1

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 15:06:55.57 ID:hWFp8EfE0


189 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 15:08:46.64 ID:/PFgwEa20


「てめぇを食わせろぉ!」


「口を開けばバカの一つ覚えのようにそれだけか!」


1戦闘中に鬼増援2体 2~9無事討伐 クリティカル討伐後に参加者合流

ダブル戦闘開始直後に他参加者が頸を斬る

トリプル「水の呼吸――」


↓1

190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 15:09:20.15 ID:cyo0MDy9O

コンマの呼吸とかほしいれす(^q^)

191 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 15:12:27.65 ID:/PFgwEa20


「そ、そんな……」


「次!」


そろそろ他の参加者と遭遇してもいいと思うんだけど……

僕が倒した鬼は6体……ここら一帯の鬼をほぼ倒しきってしまったかもしれない


日の傾きから見て、これが今日最後の探索になるだろう

気を引き締めていこう


1~9参加者

クリティカル手鬼 ダブル手鬼+参加者 トリプル手鬼が……死んでる……!


↓1

192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 15:15:17.87 ID:AGoavRxrO



194 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 15:18:55.57 ID:/PFgwEa20


「ん、誰かいる」


「あっ」


他の参加者の名前と性別と外見と性格を募集、原作キャラはNG


↓1~3で一番高いコンマの採用、採用しなくても再利用する時はする


197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 15:47:14.00 ID:t4gG122ZO

神谷鏡花(かみや きょうか)


黒髪の眼鏡の少女。15で平均身長より少し上ぐらい(胸はEぐらい)

真面目な常識人だが、融通がきくタイプで話しやすい。

料理人の家庭の生まれで料理上手だが、家族が鬼によって殺されている


200 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 16:11:26.04 ID:/PFgwEa20

ダブルクリティカル出とるやんけ!

すげェ!さすが明ァ!


はい

特別券3枚です(半ギレ)



202 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 16:21:08.92 ID:/PFgwEa20


「だ、誰!?」


「待って!僕は鬼じゃない!」


納刀し両手を上げる


近づくと、眼鏡をかけた女の子であることが分かる

かなり可愛い顔立ちをしている……


「あ、君って確か声の大きい人と一緒にいた……」


「そういう覚えられ方なんだ……」


「こほん

 私は神谷鏡花よ」


「僕は桃源番治郎だよ」


「……男の子なの!?」


「そうだよ!!!」

203 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 16:28:19.64 ID:/PFgwEa20


「名前が男の子な女の子じゃなくて?」


「れっきとした男子だよぉ……」


女の子と間違われるのに慣れているとはいえ……


「でもよかった、他の参加者の人と合流できて」


「僕も一日中走り回って初めて合流できたのが神谷さんなんだ

 ああいや、杏寿郎とは最初から一緒にいたけど」


「杏寿郎って、あの声の大きい?」


「そうだよ

 同門なんだ」


「だから一緒だったのね!」


「そうだ、神谷さん

 僕たちの拠点に来ない?」


「拠点?」


「東の方に水場を見つけてね

 僕たちの拠点にしているんだ」


「願ってもないことよ!

 私、水場が見つからなくて未だに彷徨っていたの」


「決まりだね

 ついてきて!」


「ええ!」


こうして僕は、鬼7体の討伐と参加者との合流を果たし

神谷さんを拠点へと連れ帰るのだった

204 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 16:37:17.16 ID:/PFgwEa20


――拠点


「番治郎、戻ったか!

 無事で何より!」


「杏寿郎も無事で何よりだよ」


「して、そちらの方は誰だ!?」


「神谷鏡花です

 桃源君に誘われて、こちらにお邪魔させていただきました」


「そうか!

 遠慮せず寛いでくれ!

 文字通り何も無いところだが!」


「というわけで、僕たち3人交代で見張りをしよう」


「唐突ね、賛成だけど」


「せっかく3人も固まっているからな!

 見張りを立てるのは良い案だ!」


鬼が数を利用してくるのだ

僕たちも同じことをしたっていいだろう

205 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 16:38:31.16 ID:/PFgwEa20


「ところで神谷さん

 神谷さんが使う呼吸ってなに?」


「ああ、戦力を確かめておくのは重要よね

 私の使う呼吸は――」


基本五流派でも派生でもOK、日の呼吸は当然NG

↓1

206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/11/16(土) 16:44:39.04 ID:gsWCKTXY0

炎と水の二刀流

207 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 16:58:46.11 ID:/PFgwEa20


「私、自分でいうのもなんですけど才能があったらしく

 炎の呼吸と水の呼吸を同時に使えるんです」


「え、すごいじゃないか!」


「むう、二つの呼吸の二刀流か!

 二つの呼吸、それも相克するものを使いこなすとは聞いたことがないぞ!」


「あ、あまり褒めないでよぅ」


神谷さんが照れくさそうに頬をかく

でも実際にすごいし……


「煉獄君、炎と水は相克するって言ってたけど……そうなの?」


「ああ!

 戦い方がまるで違うからな!」


「炎は足を止めての強力な型が多く、水は走りながらの流麗な型が多いんだ

 戦い方が正反対だから同時に修めるのはかなり厳しいよ?」


「そうなの……?

 特にそう感じる事は無かったけれど」


「神谷!

 君は特別な体質のようだな!」


「杏寿郎、どういう事?」


「普通では出来ないことを出来る体質のことだ!

 そう一口に言っても様々なものがあるようだぞ!

 俺は歴代炎柱の手記で知ったのだ!」


「あー、師範と一緒によく読んでたものね」


「いまいち実感がわかないけど、そういうものなのね」

208 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 17:02:41.19 ID:/PFgwEa20


「……日が暮れる」


「うん、アイツらの時間だ」


「それじゃ休みましょうか」


そうして夜が更けて行った……

なにも無ければいいけど


1~9なにもなし クリティカル手鬼の襲撃

ダブル他の参加者が合流 トリプル狐の面を被った参加者がやってきた!

209 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 17:03:07.31 ID:/PFgwEa20

うーんこの


↓1

210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 17:03:24.97 ID:hWFp8EfE0



212 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 17:10:28.74 ID:/PFgwEa20


――2日目・拠点


「よく寝た!」


「そうだね」


「あふ……」


どうやら神谷さんは緊張で深くは眠れなかったらしい

無理もない


「今日はどうする?」


「そうだな……昨日よりもっと広く探索したいな!」


「そうすれば神谷さんみたいに参加者を助けれるかもだしね

 神谷さんはどう思う?」


「私だって鬼に後れを取るつもりはないわ

 他の参加者だって助けれるなら助けたい」


「ならば、散って各自で探索……昨日と同じだな!」


「それが一番効率いいしね

 あ、もし他に水場を見つけたら教えてね」


「わかったわ」


僕たち3人は別方向へ散った

213 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 17:14:19.25 ID:/PFgwEa20


「さぁ、行こうか」


コンマ一桁目奇数鬼 偶数参加者

クリティカル手鬼 ダブル手鬼+参加者 トリプル手鬼が……死んでる……!


↓1

214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 17:15:20.12 ID:1OFmKgF9O

バーニング

215 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 17:28:34.21 ID:/PFgwEa20


「人だ!」


「へぅっ!?」


背の高い人影は僕の声が聞こえたのかびくっと震えた

いや震えるというより飛び上がったと言った方がいいだろうか?


だが、即座にこちらに振り向き、抜き放っていた刀を構える速さは尋常ではない

その構えにも隙が無い

相当できる剣士だ


「ぉ、鬼ですかー?」


長い前髪で両目が隠れているので表情は分からないが

こちらにギリギリ届くくらいの小声なのもあり、なにかに怯えているのは分かる


「僕は桃源番治郎!

 今回の最終選別の参加者だよ!」


「ぁぅ……確かに日輪刀をお持ちですね……

 ゎ、わたくしは新堂楓と申します……」


身体つきで分かってはいたが、女性だ

かなり背が高い、僕より一尺は高いだろう

216 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 17:44:21.61 ID:/PFgwEa20


「僕は鬼を斬りつつ参加者を助けているんだ

 僕だけじゃなく、仲間も2人いる」


「すごいです

 ゎ、わたくしはそんな余裕が無くて……」


「そっか……

 ええと、新堂さん」


「なんでしょうか……?」


「良ければ、僕らの拠点に来ない?

 東に水場があって、そこを拠点にしてるんだ」


「ぁ……わたくし如きが、よろしいのでしょうか……」


「もちろん!」


「ぅ……それなら、よろしくお願いします」


新堂さんが僕に深々と頭を下げる


「いやいやそんな頭を上げて!?

 うん、それでよし」


「ぁの、このまま向かうのでしょうか?」


「ううん、しばらく探索して日が暮れる前に戻るんだ」


「……それならば、わたくしもお供しますわ」


「心強いよ!」


僕と新堂さんは連れだって走り出す


コンマ一桁目奇数鬼 偶数参加者

クリティカル手鬼 ダブル手鬼+参加者 トリプル手鬼が……死んでる……!


↓1

217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 17:49:37.68 ID:t4gG122ZO



219 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 18:07:33.76 ID:/PFgwEa20


「人だ!」


「ぅ……なんだか様子が変ですわ……」


背が高い男性が……抜身の刀に頬ずりしている

新堂さんの言う通り、様子が変だ!


「どうしたんです、何があった!?」


「ん?

 なにか?」


刀に頬ずりしていた男性はくるりと振り返る

前髪を斜めに切った髪型が特徴的な美男子だ


なぜか顔が紅潮している

耳まで赤い


「あの、今その刀に……」


「ああ、その事ですか

 この刀は私の愛刀ですから、つい」


「っ……ついで刀に頬ずりを……?」


「ええ、私は刀が大好きなので!

 愛しさのあまり頬ずりをしてしまうのです」


変な様子の人は変な人だった!

220 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 18:12:26.70 ID:/PFgwEa20


「申し遅れました

 私は鉄島覇砂羅と申します

 以後お見知りおきを」


「桃源番治郎です」


「し、新堂楓と申します……」


「お二人はご一緒に行動なされているのですね?」


「ぁ……はい」


「鬼を斬りつつ参加者を助けているんです」


「なるほど、立派な行為です

 それなら私もご一緒にしてもよろしいでしょうか?」


「それはもちろん

 でも、どうして?」


「なに、あなた方と一緒に行けば

 私の刀を振るう機会が増えるだろうなという勘ですよ」


鞘に納めた刀を撫でる

撫で方がねっとりしている……

221 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 18:15:47.71 ID:/PFgwEa20


「行こう!」


「ぁ、はい」


「刀は血に濡れるとより美しくなるんだよ

 それがたまらなくてね」


コンマ一桁目奇数鬼 偶数参加者

クリティカル手鬼 ダブル手鬼+参加者 トリプル手鬼が……死んでる……!


↓1

222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 18:18:45.33 ID:hWFp8EfE0



228 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 22:25:48.52 ID:/PFgwEa20


走っていると、微かに剣撃と重い物が地面を踏みしめる音が聞こえてきた

誰かが鬼――それも巨大な――と戦っている!


「新堂さん!鉄島さん!」


「ゎ、わかっております」


「了解です」


音の元へ近づくにつれ、それらの音が大きくなっていく

抜刀した僕たちはその場に躍り出た

だが――


「義勇!」


「ああ!」


狐の面を側頭部に括り付け、青い刀を振るう2人の少年によって

見上げるほどの巨大な体躯を大量の手で覆った鬼の頸が――断ち斬られた

229 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 22:44:32.09 ID:/PFgwEa20


斬り飛ばされた鬼の頸が、残された巨躯がボロボロと崩れ去る


「はぁっ、はぁっー、はー」


「ふぅー、ふー」


全ての力を出し切ったのだろう少年たちは

崩れ落ちるようにへたり込み、大きく息をしている


僕たちは彼らを守るように円陣を組んだ


「僕は桃源番治郎

 回復するまで君たちを守るよ!」


「す、すま、ない

 恩、に着る……」


よほどの激戦だったのだろう

周囲の木々が薙ぎ倒され、地面には大きな穴がいくつも作られ捲りあがっている


「うーん、おかしいですね

 これほどの被害を出せる鬼はここにいないはずなのですが」


「そうなのですか?」


「ええ

 私の育手曰く、藤襲山には人を二・三人食った鬼しかいないという事でした

 ですが、これは」


「と、とてもじゃないですが、それらの鬼にここまでの事は出来ない、かと……」


「つまり……」


「あの鬼は、四十人を食ったそうだ」


声に反応して振り返ると、息を整えた宍色の髪の少年が口を開いていた


「四十人ですって?

 ここには今も言った通り――」


「この山の中で食ったと言っていた

 ……最終選別を受けた人間をな」


「ヤツは嬉々と語っていた

 反吐が出る……!」


宍色の髪の少年と長めの黒髪を後ろで縛った少年が

はらわたが煮えくり返った表情で言う


……あの様子は、それだけが理由ではないだろう

なにか他の理由も

ありそうだ

230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 22:49:30.28 ID:nPm3lYT/0

ここにはヘタレた未来の水柱さんはおらんのやな

でも一番の大物がー、主人公たちの経験値がー!

231 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 22:58:19.47 ID:/PFgwEa20


「自己紹介が遅れてしまった

 俺は錆兎と言う」


「俺は冨岡義勇

 錆兎と同門だ」


「僕は桃源番治郎です」


「私は鉄島覇砂羅と申します」


「ぁ、わ、わたくしは、新堂楓と申します……」


お互いに自己紹介を済ませる


「桃源たちは3人で行動しているのか」


「はい

 とは言っても、新堂さんと鉄島さんはさっき合流したんです」


「ぇ、えと、桃源さんはお仲間があと二人いらして

 その方達と一緒に参加者を守る為に動いているのです」


「物好きというか、お人好しというか

 だが、俺は嫌いじゃない」


「そこは素直に好きと言えよ

 なんでお前は変な所で回りくどいんだ」


錆兎が冨岡の肩をぺしりと叩きながらツッコミを入れる

本当に仲がいいのだろう

232 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 23:11:38.46 ID:/PFgwEa20


「ところで錆兎、義勇

 東に拠点があるんだけど、一緒に来ない?」


「ありがたい誘いだが、断る

 俺達は西側と北側を重点的に探索しようと思っていてな

 そちらに拠点も確保してある」


「なるほど、わかったよ

 なら僕らは東側と南側を探索しようか」


「見た所、お前たちも相当の実力者だ

 そうしてくれれば助けれる人数も増えるだろう」


「決まりですね」


「ぁ、あの、あと五日間、お互い頑張りましょうね」


そのまま錆兎・義勇と別れる

飛び抜けて強敵だったであろう鬼を倒した二人なら、大丈夫だ


「新堂さん、鉄島さん、行きましょう」


今度は南側に向かう


コンマ一桁目奇数鬼 偶数参加者

クリティカル強力な参加者と遭遇 ダブル手鬼並の鬼と遭遇 トリプル手鬼並の鬼だろうと数の暴力には勝てなかったよ


↓1

233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 23:12:17.91 ID:nPm3lYT/0



235 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 23:17:09.63 ID:/PFgwEa20

そういうのは流れで決めてるからね、その時が来たら決めるわ



「くそが!三対一なんて聞いてねぇぞ!」


「私の刀を血で染めさせてくださいね」


「こ、こわいですの……」


1戦闘中に鬼増援5体 2~9無事討伐 クリティカル討伐後に参加者合流

ダブル戦闘開始直後に他参加者が頸を斬る

トリプルゾロメ付近の鬼を一掃

236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 23:17:52.79 ID:emYkKUVHo

はい

237 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 23:19:50.51 ID:/PFgwEa20


「 」


「た、倒しましたわ」


「次に行こう!」


コンマ一桁目奇数鬼 偶数参加者

クリティカル強力な参加者と遭遇 ダブル手鬼並の鬼と遭遇

トリプルゾロメ手鬼並の鬼だろうと数の暴力には勝てなかったよ


↓1

238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/16(土) 23:21:04.19 ID:w2P5FUkn0


239 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 23:22:20.51 ID:/PFgwEa20


「ひ、卑怯だぞてめーら!」


「うるさい」


1戦闘中に鬼増援5体 2~9無事討伐 クリティカル討伐後に参加者合流

ダブル戦闘開始直後に他参加者が頸を斬る

トリプルゾロメ付近の鬼を一掃

240 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 23:22:46.41 ID:/PFgwEa20

んあああああああああああ!!!(甲高く汚い声)


↓1

241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 23:22:58.92 ID:bvMGp6Sbo

はい


243 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 23:26:34.50 ID:/PFgwEa20

何回も↓1ってつけるの忘れてるからだよ!やめたくなりますよ~



「 」


「水場があると助かるんだけどね」


「わ、わたくしがそちらに集中しますね」


コンマ一桁目1鬼 2~8参加者 9水場

クリティカル強力な参加者と遭遇 ダブル手鬼並の鬼と遭遇

トリプルゾロメ手鬼並の鬼だろうと数の暴力には勝てなかったよ


↓1

244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 23:26:47.47 ID:hWFp8EfE0


245 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 23:33:40.44 ID:/PFgwEa20


「ん~?

 そこにいるのは誰かにゃ~?」


「に、にゃ?」


そこにいたのは、顔を真っ赤にして酒の匂いを漂わせる女性だった

お酒が入っているだろう大きな瓢箪を手にしている


「お~お~、か~わいい女の子だ~

 それと男前にぃ、磨けば光りそうな子までいるぅ」


「!?」


するりと近づいてきて、目と鼻の先まで近づかれてしまった

かなりお酒臭い


「というかあなた、なんでお酒なんて呑んでるんですか!

 鬼がいるんですよ!?」


「も~結構な数の鬼を倒してヒマでさぁ

 ついつい呑んじゃった、うへへぇ」


確かに、こんなに酔っ払ってる人を襲う鬼がいなかった

周囲の鬼をこの人が掃討したのだろう……

246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 23:35:12.91 ID:WVPNEiCho

酒の呼吸使ってそう

247 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 23:39:17.33 ID:/PFgwEa20


「ねー、そんな事よりさぁ

 おねーさんとお話しようよ~

 おねーさんは可愛い女の子とお話がしたいにゃ~」


不意討ち気味に後ろから抱き着かれてしまった!


「や、やめてください!

 それに僕は男の子です!男子です!」


「え、男子~?」


身長差があり、僕の頭の上からひょいと逆さまに僕の顔を見てくる


「う~ん……可愛いからいい!!!」


「 」


より強く抱きしめられてしまった

あ、頭全体に柔らかい感触があ……!!!


249 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/16(土) 23:44:39.68 ID:/PFgwEa20


「その辺にしてあげてください」


鉄島さんが無理やり引きはがしてくれた


「ありがとうございます……」


「いえいえ」


「ぁ、あの、あなたはのお名前は……?」


「うに~?

 あたしの名前は~、雨水颯って言うんだぁ

 よろしくねぇ」


「は、はい……」


手を大きくぶんぶん振って挨拶する様はとても人懐っこい


259 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 16:34:03.92 ID:2SI3fDuR0


雨水さんに事情を説明する


「ふ~ん?

 わざわざ他の人を助けてるの~?」


ぐびっと瓢箪からお酒を飲み


「君さぁ、お人好しって言われない~?」


「お人好しでもなんでも、人は死なない方がいいでしょう

 しかも鬼に殺されるなんて理不尽なもの……」


そんな事、認められるか


「ゎ、わたくしも、そう思います

 だ、だから、桃源さんについてきた次第で」


(私はそういう感じじゃないのですが……口には出さない方が良いでしょうね)


「ま~、それはそうだけどさぁ」


更にぐびっぐびっとお酒を飲む

260 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 16:47:27.22 ID:2SI3fDuR0


「人らすけにかまけ過ぎにゃいでよね~?

 ほれこそ君らが死んじゃうよぉ?」


「っ……はい」


その一瞬だけ、酔いに染まった顔の目だけが酔いから醒めていた

ろれつは回ってないけど


「う~ん……どうしよっかにゃあ」


「?」


「う~ん……決めらぁ

 あたしもぉ君らについれいくにゃー」


「ぇ、えと、急にお決めになりましたね」


「人数が増えるのは良い事ですよ

 桃源君はどうです?」


「もちろん良いですよ

 それじゃあ行きましょうか」


四人に増えた僕たちは、風を切って走り出す

雨水さん、酔いが深くなってろれつも回らなくなっているのに身のこなしは素晴らしい


コンマ一桁目1鬼 2~5水場 6~8参加者(モブ) 9水場

クリティカル強力な参加者と遭遇 ダブル手鬼並の鬼と遭遇

トリプルゾロメ手鬼並の鬼だろうと数の暴力には勝てなかったよ


↓1

261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 16:48:18.18 ID:lWNZTlqJo

はい

262 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 16:53:56.53 ID:2SI3fDuR0


人を見つけた、参加者だ!


「き、君たちは?」


四人で固まっている僕たちを見て目を丸くしている彼に事情を説明する

ちなみにその最中でも雨水さんはお酒を飲んでいる、走りながらでも飲んでるけど


「そういう事なら願っても無い!

 是非連れていってもらえるか?」


これで僕たちは五人となった

もっと探索したいところだけど、そろそろ日が暮れる


「今日は拠点に戻ろう」


みんなの了解を得て拠点に帰還した

263 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 16:59:36.76 ID:2SI3fDuR0


――拠点


「戻ったな!」


「うん!」


杏寿郎と成果を報告し合う


「僕はこんな感じだよ」


「そうか!さすがは番治郎だな!

 俺は――」


1~5コンマの数だけ惡鬼滅殺 6~9コンマの数だけ参加者救出

クリティカル鬼10体滅殺 ダブル他の参加者みんな連れてきたぞ トリプル鬼いなくなったわ


↓1

264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 17:00:04.14 ID:XWfvtDroO


265 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 17:09:05.11 ID:2SI3fDuR0


「残念ながら鬼を倒しただけだ!

 精進が足りないな!」


「いや十分すごいよ」


僕は途中からみんなと合流できたし運が良かったんだ


「私はこれといった成果が無かったわ

 けれど、鬼自体もやられた参加者も見なかった」


神谷さんが行った方には鬼も参加者もいなかったようだ


「そ、それでは、交代で見張りですね」


「あと五日間を過ごすんです

 当番を決めておいた方がよろしいでしょう」


取り決めなどを行った後、見張りを残した僕らは深い眠りに落ちていった……

266 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 17:20:34.42 ID:2SI3fDuR0


――最終選別 三日目


「じゃあ打ち合わせ通りに」


「わかった!」


僕らは二人組を作ってバラバラに動くことにした

その方が戦闘が起きても安心だし、より広く探索できる


僕が組んだのは――


神谷・鉄島・新堂・雨水の誰か ※煉獄さんは不可

↓1

267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 17:21:19.15 ID:JZI9xxxS0

新堂


269 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 17:27:49.55 ID:2SI3fDuR0


新堂さんだ


「ょ、よろしくお願いします」


「こちらこそよろしくね」


並んで走る


「そうだ

 新堂さんが使う呼吸を教えてくれるかな」


「か、かまいませんよ

 わたくしが使う呼吸は――」


基本五流派でも派生でもOK 日の呼吸はNG

↓1

270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 17:28:45.21 ID:XWfvtDroO

星の呼吸

271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 17:31:12.84 ID:XWfvtDroO

>>270

星の呼吸は炎の呼吸の派生です

272 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 17:44:50.67 ID:2SI3fDuR0


「星の呼吸です

 ほ、炎の呼吸の派生ですの」


「なるほど

 実は僕も炎の呼吸をかじってるんですよ」


「そ、そうなのですか?

 で、でも、失礼ですが桃源さんの剣術は別物では?」


「ええ、正確には炎の呼吸を取り入れた別のものなんです

 実は僕にもよくわかってなくて……身体が覚えていたと言いますか……」


「?」


刀など握った事がないのに、なぜ僕は剣術を使えたのだろう

身体に沁みついたような動き、身体の中から湧き出るような動き……


「ぁ、あの、わたくしの戦い方なのですが、一応説明させていただきますね

 まず星の呼吸は、炎の呼吸をさらに攻撃力に特化させたものなのです

 ゎ、わたくし、力が強いので……」


確かに新堂さんは色々な意味で恵まれた体格からか力が非常に強い

それにしたって強すぎる気がしないでもないが……


「ぅ、動きながら強力な攻撃を繰り出し続けるのが基本なのです

 ま、巻き込まれないように気を付けてください

 ゎ、わたくしももちろん注意しますが」


それならば簡単だ

273 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 17:56:07.50 ID:2SI3fDuR0


「では行こうか!」


「は、はい」


コンマ一桁目1鬼 2~6水場 7~8参加者(モブ) 9水場

クリティカル強力な参加者と遭遇 ダブル手鬼並の鬼と遭遇

トリプルゾロメ手鬼並の鬼だろうと数の暴力には勝てなかったよ


↓1

274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 18:01:28.48 ID:ahM4qVZM0



276 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 18:48:26.37 ID:2SI3fDuR0


「いた、人だ!

 鬼と戦ってる!」


「ぇ、援護します」


先行した新堂さんが刀を振るう


「ぜ、全集中 星の呼吸 壱ノ型――星の煌めき!」


五連続の斬撃が繰り出される

それらは瞬時に鬼の四肢を斬り飛ばし、余波で残った肉体をべこべこにヘコませ頸を跳ね飛ばした


「す、すごい」


「ぉ、お目汚しを……」


「た、助かった」


元々戦っていた少女が刀を持ったままへたり込む


「助けてくれてありがとう」


「どういたしまして」


少女に事情を説明するとついてきてくれる事になった


「行くよ!」


コンマ一桁目1鬼 2~6水場 7~9鬼

クリティカル強力な参加者と遭遇 ダブル手鬼並の鬼と遭遇

トリプルゾロメ手鬼並の鬼だろうが頸を刎ねれば死ぬんだよなぁ


↓1

277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 18:50:15.84 ID:4Bz+2c2u0

たあっ


279 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 18:52:48.13 ID:2SI3fDuR0


「いい感じの水場だね」


「き、拠点の候補が増えるのは良い事ですわ」


「まだ五日もあるものね」


少し休憩し、水を補給してから再び走り出す


コンマ一桁目1鬼 2~3水場 4~9鬼

クリティカル強力な参加者と遭遇 ダブル手鬼並の鬼と遭遇

トリプルゾロメ手鬼並の鬼だろうが頸を刎ねれば死ぬんだよなぁ


↓1


281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 18:57:01.55 ID:MagCtJofO

高く


283 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 19:11:10.88 ID:2SI3fDuR0


「……っ!鬼だ!」


「ひっ」


「と、とても大きいです」


錆兎・義勇が倒した鬼ほどに強い鬼と遭遇した

だけど、臆さない!


「新堂さん!」


「は、はい!」


僕が先行し鬼の前に躍り出る


「あ゛ぁ~?ガキじゃねーか

 ちょうど腹ぁ減ってたんだぁ!」


鬼が僕を捕まえようと動く

だが慢心しているのだろう……遅い


「全集中 影の呼吸 肆ノ型 黒子!」


「な、あのガキはどこぉ行ったぁ!?」


鬼からは僕が突然かき消えたように見えるだろう

しかし、僕は目の前にいる

その証拠に、後ろの二人には僕が見えている


「全集中 影の呼吸 壱ノ型 繋風捕影」


間抜けにも隙だらけな鬼の上半身と下半身を泣き別れさせる


「ぜ、全集中 星の呼吸 参ノ型 流星群雨」


なにが起こったか分かっていない鬼の頸を新堂さんが斬る

先ほどと同じ五連撃、ただし今回は波状攻撃だ

一撃で頸を斬り飛ばし、残りの攻撃で崩れ去る前に細かく斬り刻む


285 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 19:24:07.78 ID:2SI3fDuR0


「よし、片付いた」


「な、なんとか上手く行きましたわ」


「お二人とも強すぎでは……?」


さらに移動する


コンマ一桁目1~9参加者

クリティカル鬼を10体討伐+参加者確保 ダブル鬼20体討伐+参加者確保

トリプルゾロメ鬼一体もいないですよ、どうするんですかまだ三日目ですよ!!!


↓1

286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 19:24:28.64 ID:ahM4qVZM0


287 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 19:28:05.93 ID:2SI3fDuR0


「参加者だ!」


「うお!?

 ひ、人?」


「ぁ、あの、詳しく説明しますので」


この人もついてきてくれる事になった

順調だ!


「と、桃原さん

 ぃ、一旦戻りましょう」


「そうですね……

 他に誰か戻ってきているかもしれません」


確保した参加者二人をいつまでも連れ回すのもアレだしね


僕たちは一旦拠点に戻る事にした


295 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 22:14:01.49 ID:2SI3fDuR0


――拠点


「誰か戻っているかな?」


「ど、どなたかいらっしゃいますか……?」


1~3誰もいない 4~6一組いる 7~8二組いる 9全員帰ってきてるやんけ!

クリティカル鬼がいるやんけ! ダブル参加者が自力で来た トリプル参加者全員いねぇこれ?


↓1

296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 22:14:58.44 ID:YCvsqNrQo

はい


308 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 22:37:41.09 ID:2SI3fDuR0


「え、なにこれ」


拠点に帰ってきた僕たちの視界に入ったのは、たくさんの人だった


「わ、わたくしたちを入れると三十人いますわね……」


新堂さんの言う通り、僕らを入れるとこの場にいるのは三十人

つまり


「参加者全員、ここに集まってる……?」


「おお、帰ったか!」


先に帰っていた杏寿郎がこちらにやってきた

神谷さん、鉄島さんに錆兎と義勇もいる


「た、ただいま戻ったよ

 あの、これはいったい……?」


「ええ、単純な話ではあるのですが」


鉄島さんが苦笑しながら頬をかいている


「私たちが確保した参加者を連れてきたらこうなったわけ」


「うむ!

 今日になるまで誰も犠牲になっていなかった!

 実に喜ばしい!」


310 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 22:48:32.76 ID:2SI3fDuR0


錆兎が続く


「俺たちは西と北を回っていたら、境目で杏寿郎とばったり出会ってな

 同じように参加者を確保していたんだが、こちらの拠点では手狭になったのを相談したんだ」


「なので、全員こちらへ連れてきた!

 独断になってしまって申し訳ない!」


「いや、問題無いよ

 確かにこっちの方が空間が広いものね」


三十人が集まってもかなり余裕がある


「番治郎たちには感謝してもしきれない

 ありがとう」


「あ、頭を上げてよ義勇

 助け合うのは当たり前じゃないか」


それにしても、すごい事になった


「……あれ?

 そういえば雨水さんは?」


あのいつも酔って絡んでくる女性が見当たらない


「あぁ、それなら……桃源君、あちらをご覧ください」


鉄島さんがするりと手で方向を示す

僕はそちらを見ると……


「あうあうあうあうあうあう

 知らない人がいっぱいだよぅ」


目をぐるぐると回している女性がいた


「…………もしかして、雨水さん?」


「途中でやたらと鬼に遭遇してお酒を飲む暇が無くなっちゃってね?

 で、酔いが完全に醒めて……」


「ああなった、というわけです」


「どうやら雨水の本来の性格は人見知りのようだな!

 酒の力でなんとかしていたようだ!」


とてもじゃないけど信じられない

あの余裕や掴みどころの無さ、妖艶さがひとかけらも無い

311 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 23:04:06.20 ID:2SI3fDuR0


「とりあえずお酒を飲ませてみましょうか?」


「近づいただけですごい反応をするので、様子を見ているのですよ」


「そ、それなら、時間を置いた方がいいかもしれませんわ」


「うむ!」


そこからは見張りだのなんだのの決定に移り時間が過ぎて行った


――


「時間が余ってしまった」


参加者全員がここにおり、鬼の襲撃への対策も万全

参加者の中に医療技術・知識を持つものもおり、怪我もある程度なら治療できる


「やる事が少なくなってしまったね」


この余った時間をどうしようか

誰かと話をするのもいいかもしれない


コミュみたいなもん、回数3回

誰と会話する?以下からまず1人選択


神谷・新堂・鉄島・雨水

錆兎・義勇


↓1

312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 23:04:52.15 ID:D+ncTUHH0

雨水


315 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 23:10:46.53 ID:2SI3fDuR0


「……よし」


雨水さんと話してみよう

いつまでもあの状態じゃ、いざという時に非常にまずい


「雨水さん」


「へうっ!?」


びっくぅと震え飛び上がる


「と、桃原君……?

 な、な、なにかな?」


あれ?

僕からは逃げたりすごい反応をしたりしない?

なぜかは分からないけど、好機だ!


「雨水さんと話をしたくてさ」


「わ、私なんかとお話してもつまらないよぅ」


「そんな事ありませんって」


「う、うぅ……」


抱えた膝に顔を押し付ける

それによってなにがとは言わないけど、身体とふとももに挟まれたものが盛大にはみ出てしまっている

316 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 23:17:27.85 ID:2SI3fDuR0


(とは言ったものの、なにを話せばいいだろう)


同年代の女の子と話したことが少ないので、どんな話題を選べばいいのかよく分からない

カナエさんとしのぶ?

カナエさんは保護者的な感じだし、しのぶはよく分かんないし……


なんかいい感じの話題

↓1~3

317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 23:19:48.89 ID:/zCiN4Fvo

どんな呼吸使ってるの?

318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 23:21:06.94 ID:PiZ/Mq+Vo

なんで鬼殺隊に?

319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 23:21:20.21 ID:7MDfls2n0

どうして鬼殺隊に入ろうとしたか動機を聞いてみる

無理なら特技


321 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 23:23:51.72 ID:2SI3fDuR0


(こ、ここは話に聞く間違いのない話題から!)


「雨水さんは特技ってなにかある?」


「特技、ですか」


「ちなみに僕は――」


まともなのとかすげぇ変じゃないやつ入れてね???

↓1番治郎の特技

↓2雨水の特技

322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 23:24:35.32 ID:91l9HE/+o

実はお酒作れます

323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 23:25:41.03 ID:D+ncTUHH0

お酒を飲めば手が震えずとても精密な作業(お米に絵を描く)ができる

324 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 23:37:09.50 ID:2SI3fDuR0


「お酒を作れるんだ」


「そのお話、詳しく」


雨水さんがずずいと近づいてきた

いやいや近い近い近い


「ええとね、木から作るお酒なんだ」


「う?木からお酒を作れるなんて聞いたこと無いです」


「僕の家でだけ作って消費してたからね

 結構美味しいんだよ、熟成させなくても香りが強いし」


「ほほぅ、木で作るお酒……興味深いです」


あの震えが嘘のようにキリリとしている

性格の事もあるだろうけど、お酒自体が好きなのだろう


「あ、えと、私の特技が本題でした、ね?

 私は酔うと手の震えが完全に止まるんです」


「その、ほら、人ってじっとしていても微かに震えているでしょう?

 それが無くなるんですよ、お米に絵を描く事だって出来ちゃいます

 もちろん、他の器用さがいる精密作業なども出来ますよ」


「ほえー、すごい

 それってもしかして、戦いにも応用できるんじゃ?」


「えと、だから私、ずっと酔ってるんですよ

 そうした方が戦いやすいですから」


どうやら、性格の問題だけではなかったようだ


326 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 23:41:17.29 ID:2SI3fDuR0


結構話が弾んだ……と思う


「そういえば雨水さんは、どんな呼吸を使っているの?」


「私の呼吸ですか

 それは――」


基本五流派でも派生でもOK 日の呼吸はNG

↓1

327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 23:41:34.36 ID:8Um1rKYio

酒の呼吸

「水」「雷」「炎」「岩」「風」がデタラメに混ざり合う。型名も数字も動きも即興なのでいくつ型があるのか本人にもわからない


330 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/17(日) 23:48:19.51 ID:2SI3fDuR0


「私の呼吸って我流なんです」


「が、我流?」


「ええ、自分で全集中の呼吸を習得したんです

 少しだけお世話になった人曰く、基本五流派すべてが混ざり合ったものらしいのです」


「つ、つまり、基本五流派全てを十全に使いこなせる、と?」


「い、いえ

 実は戦闘中は酔っ払っているので記憶がちょっと曖昧で……

 型もなにもかも即興なのでまとめれてないんです」


338 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 09:14:13.32 ID:DaBEttEY0


「むしろ即興で僕たちと同じように戦えるのがすごいと思うんですけど」


「そ、そうでしょうか?」


「はい

 あ、呼吸の名前はなんていうんです?」


「あたしがお酒が好きなので『酒の呼吸』と名付けました

 あ、あはは……」


「自分の好きな物を名づけに使うのは良い事だと思いますよ」


「……そう言ってくれたのはあなたが初めてです

 たいていの人は笑ったり馬鹿にしたりするので」


そんな事で笑ったり馬鹿にするのは人としてどうかと思う


「そういえば雨水さんはどうして鬼殺隊に入ろうと思ったんです?」


「え」


「あ、そのごめんなさい

 こんな事を聞くなんて不躾でした」


馬鹿か僕は!

鬼殺隊に入ろうとする人は僕の様な理由があるに決まってるだろうが――!


1~5シリアス 6~9恋柱みたいな理由 クリティカル鬼殺隊名門出身

ダブル武者修行 トリプルゾロメ人から聞いて興味本位


↓1

339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 09:21:08.18 ID:vWyG7vpAO

恋柱こい!


341 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 09:27:51.07 ID:DaBEttEY0


「あたしが鬼殺隊に入ろうとした理由は……

 添い遂げる殿方を見つける為なんです」


「???」


「周囲の男性がなんというか情けない人が多くって

 鬼に立ち向かう気概のある殿方が多くいる鬼殺隊に入隊しようと思ったんです」


「?????」


「や、やっぱりこんな理由って変ですよね」


「いえ、全然

 結婚相手を見つける為に命を落としかねないところに行くなんて

 雨水さんはとても勇気がある人ですよ」


それで最終選別まで来ているのだ

そこまでの勇気と努力を重ねてきたのだ

笑う事なんて絶対にしない


「……」


なぜか雨水さんは驚いている

目を真ん丸にして僕を見つめている

342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 09:30:15.28 ID:Ea1twm1x0

普通に候補に入れられそう

343 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 09:38:54.51 ID:DaBEttEY0


「この理由を聞いてそんな事を言ってくれたの

 君が初めてです、桃源君」


雨水さんが微笑んだ

非常に妖艶な笑みだ


「ええと」


「さて、お話はここまでにしましょうか

 そろそろ日が暮れます」


周りを見れば陽の光が木の上に微かに当たっている

すぐに薄暗くなるだろう


「そうですね、準備もしないと」


僕は立ち上がり、雨水さんの傍から離れた


――


「…………」


桃源君を見送り、瓢箪の蓋に手をかける

きゅぽんと外すと芳醇な香りが鼻をくすぐる


「桃源君、か」


あたしよりずっと低い身長に、可愛らしくあどけない顔立ち


「心も」


あたしの阿呆みたいな理由を聞いても、一切動揺せず欲しい言葉を言ってくれた

きょとんとしていたのはどう見てもただびっくりしていただけだ


「いいなぁ」


ぐびりとお酒を飲む


「ふふふ」


いつもよりお酒が美味しいのは気のせいではないだろう――

344 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 09:45:05.36 ID:DaBEttEY0


「よし、準備は終わった

 雨水さんは……酔ってるね」


他の参加者に絡みに行っているようだ


「まだ時間はあるし、誰かと話そうか」


コミュ?残り回数2回

以下から一人選択


神谷・新堂・鉄島・×雨水

錆兎・義勇


↓1

345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 09:47:15.94 ID:wfAcETwfO

神谷

346 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 09:53:33.42 ID:DaBEttEY0


「あ、桃源君

 お疲れ様」


「お疲れ様、神谷さん」


僕を見つけた神谷さんがこちらに歩いてきた

腰に下げた二振りの日輪刀がかちゃりと音を立てる


「いやぁ、まさかこうなるとはねぇ」


「ねー」


木を切り倒して作った長椅子もどきに座りながら、思い思いに過ごす参加者を見る


「就寝まで暇だし、なにかお話しよう?」


「それなら――」


いい感じの話題を頼むぞキサンラァ!

↓1~3

347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 09:56:27.38 ID:wfAcETwfO

料理はできるか。

得意料理があったら教えてほしい


352 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 13:25:23.87 ID:DaBEttEY0


「神谷さんは料理って出来ます?

 僕は――」


「料理?

 私は――」


1ダークマター製造 2~7普通 8~9上手い クリティカル店を持てる

ダブル世が世ならテレビ引っ張りだこ トリプル食戟のソーマかな?


↓1番治郎

↓2神谷さん

353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 13:28:16.99 ID:Ea1twm1x0



355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 13:40:54.32 ID:Ea1twm1x0

>>197の設定に料理上手と書いてあるから最低値は設定した方がいいのでは?

356 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 13:49:44.61 ID:DaBEttEY0

ああああそうだった!

料理上手設定忘れてた!

お詫びに特別券配布します


そして料理コンマやり直し


1~7上手 8~9店を持てるレベル クリティカル世が世ならテレビ引っ張りだこ

ダブル実は蝶屋敷出身で料理担当 トリプル実は鬼殺隊名家出身の蝶屋敷の料理担当


↓1

357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 13:57:47.04 ID:UGU0mQtMO


358 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 14:01:24.32 ID:DaBEttEY0


「自分で言うのも何だけど上手な方よ

 父が料理人でね……教わっていたから」


(この口ぶり……話題選び失敗したかも

 こ、ここは少しでも明るい方に……!)


「上手い方ではあるんですが、なんか反応が変なんですよね」


「変というと?」


「食べた人の服が破けるんです」


「?????????」

359 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 14:09:39.52 ID:DaBEttEY0


「いえ、正確に言えば 服が破ける幻影が見える ですが」


「何がどうしてそうなったの???」


「僕が聞きたいですよ」


なんでか分からんけど何故かそうなってしまうのだ

おかげで家ではお手伝いしかさせてもらえなかった……


「なのであまり料理はさせてもらえませんでした

 母が僕以上に料理上手だったので嫌ではありませんでしたが」


「そっか……」


「それと神谷さんって可愛いですよね」


「ふぇ?」


「可愛い神谷さんの料理を毎日食べれる未来の旦那さんは幸せでしょうね」


「んな、なぁ」


神谷さんの白い顔が赤くなっていく

360 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 14:12:52.89 ID:DaBEttEY0


「い、い、いきなり何を言い出すの!」


「いえ事実を言っただけで」


「も、もう!

 桃源君ったらそういう子だったの!」


真っ赤になった顔を逸らす神谷さん

ただ事実を言っただけなんだけど……


「そういうのは!心に決めた女の子に言ってあげなさいな!」


「???」


「あ、これは分かってない顔ね!?

 と、とにかく!

 そういうのはあんまり言っちゃ駄目よ!」


「はぁ」


そういえば、しのぶにも言った事があった

その頃からしのぶの態度が変になっていった記憶がある

361 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 14:22:54.55 ID:DaBEttEY0


「ふー、もう……」


気の抜けた神谷さんがすとんと座り込む


「……私が、鬼殺隊に入ろうとしたのはね」


ぽつりぽつりと、神谷さんが口を開く


「家族を、鬼に殺されたからなの

 両親、兄、姉……みんな私を鬼から守る為に立ち向かって、殺されたわ」


神谷さんの視線が月を貫く


「君が相手だと、いらない事まで口にしちゃうわね」


「僕が鬼殺隊に入ろうとした理由は

 あなたと同じです、神谷さん」


神谷さんの目が見開く


「僕も、家族を、両親を鬼に殺されました

 両目に文字が入った鬼に……!」


ぎゅうっと拳を握る


「だから神谷さん

 必ず、合格しましょう」


「……うん!」


僕と神谷さんは自然と握手を交わしていた

362 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 14:25:29.80 ID:DaBEttEY0


「それからは取り留めのない話をして

 神谷さんと別れた」


「とは言ってもすぐ近くにいるんだけど」


「もう少し時間がある

 誰と話そう」


コミュ残り回数1回

以下から一人選択


×神谷・新堂・鉄島・×雨水

錆兎・義勇


↓1

363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 15:10:04.27 ID:Ea1twm1x0

錆兎

364 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 15:12:55.44 ID:DaBEttEY0


錆兎が手招きしている


「錆兎、どうしたの?」


「ああ、少し話をしたくてな」


並んで長椅子もどきに腰を下ろす


「なぜか僕たちが拠点同士の代表みたいになってるよね」


「なんでだろうな……

 代表なら水場を見つけたのは義勇だからアイツだと思うんだが」


いい感じの話題をオナシャス!

↓1~3

365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 15:21:26.27 ID:Ea1twm1x0

錆兎は義勇と仲が良いけど、どういう関係?

366 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 15:45:54.27 ID:DaBEttEY0

連取りしていいよ♥

このレス抜いて2つ

367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 16:06:07.06 ID:9UrMXG860

育手について


369 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 16:39:13.37 ID:DaBEttEY0


「錆兎は義勇とずいぶん仲がいいよね

 同門って言ってたけど、同じ育手に師事を?」


「そうだ

 鱗滝さんと言って、俺達の第二の父と言える人だ」


鱗滝という人を語る錆兎の目はとても嬉しそうだった


「僕の育手は煉獄さんと言ってね

 錆兎と同じく、第二の父と言える人だよ」


「そうか……

 煉獄、といえば」


錆兎がちらりと杏寿郎を見る


「そ、杏寿郎のお父上さ

 杏寿郎と僕は同門さ……ふふっ!」


「はは!

 俺達とそっくりだな!」


僕と錆兎はしばらく笑い合った

370 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 16:47:29.48 ID:DaBEttEY0


「それで、鱗滝さんってどういう人なの?」


「とても厳しいが、とても優しい人だ

 俺と義勇、もう一人もよく慕ってる」


「もう一人?」


「あぁ、真菰と言ってな

 力こそ弱いが、俺たちよりずっと速い

 まだ幼いから、今回の最終選別は見送ったんだ」


「そうなんだ……

 あ、その面ってもしかして」


「鱗滝さんが俺達に災いが降りかからぬように、と」


側頭部にある、錆兎の口元の傷を模して口元を塗られた狐の面をそっと撫でる


「実際に、俺達を守ってくれた」


……複雑な感情が、目の中で渦巻いている

あの手だらけの鬼と戦った時の目と同じだ


なにか他の理由があるだろう

だが、今聞く事ではないのは分かる

もし話してくる事があったら、聞こう

371 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 16:57:08.41 ID:DaBEttEY0


「そろそろ就寝の時間だ」


「そうだね

 見張りは決めた通りに」


「分かってる」


僕たちは、交代で見張りをしつつ眠りに入る


この拠点を守りつつ、鬼を斬る

三十人もいるのだ、守備に残しても相当の人数が行ける


「おやすみ」


僕は瞼を閉じた


373 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 17:05:29.74 ID:DaBEttEY0


――最終選別四日目 拠点


「これだけ人がいると熱気がすごいね」


「同時に心強いわ」


「ゎ、わたくしも頑張りますわ」


「さて、これから作戦会議ですね」


「にゃは~

 今のあたしは百人力だよぉ~!」


いつもの雨水さんに戻ったようだ


「では作戦会議を始めます」


総勢三十人が意見を出し合う


「探索に行くにしても、拠点に守備を残すべきでしょう」


「怪我をしたり、鬼と戦えなくなった者もいるんだ」


腕や脚、頭部に包帯を巻いたりした人達や

暗い面持ちでうなだれている人もいる

合わせて十人


「逆に全員でここの守りを固めるのも有りだな」


「で、でも、鬼の接近に気付かないからしれませんわ」


そうして決まった案は――



376 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 17:15:20.84 ID:DaBEttEY0

>>370の続きから


「そういえば、錆兎たちは何の呼吸を習っているの?」


「俺達は【水の呼吸】だ」


錆兎は誇らしそうだ


「水の呼吸は変幻自在で一番型が多いって聞いたよ」


「その通りだ

 移動しながらでも使える型が揃っている

 番治郎たちは炎の呼吸だったな」


「杏寿郎から聞いたんだね」


「ああ、そうだ

 だが……お前の剣術は炎とは違うな」


「わ、わかるの?」


「普段の動きの癖や指の剣蛸で分かるさ」


すごい観察眼だ!

377 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 17:20:03.03 ID:DaBEttEY0


「鱗滝さんは元【水柱】でな

 元柱から教えを受けれるのはそうそう無い」


「僕たちの育手も元【炎柱】なんだ

 偶然ってあるものだね」


「元炎柱……」


      ・ ・

(まさか、あの煉獄槇寿郎……?)


「どうかした?」


「い、や、何でもない」


「?」


「本当に偶然があったものだ」

378 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 17:27:34.65 ID:DaBEttEY0

ここから>>373に繋がるんで

↓1~3まで案をよろしく!

379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 17:54:12.22 ID:RYfMtjm6O

特に万全な者少数を探索に向かわせ残りは拠点の護衛についてもらう

探索は二人一組で絶対に離ればなれにならずお互いの死角を守るようにする


381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:44:16.59 ID:9UrMXG860

総勢で全員三十人 戦えるひと20人か~

3人残して拠点周りすぐに戻れるか他に加勢できる範囲で探索

チーム編成は 錆兎と義勇以外三人一組 拠点防衛型

382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 19:41:11.32 ID:Qz2Gcwrc0

総勢30人だから15人(戦える人)は三人一組になって探索する。もう15人には拠点の周りを守ってもらう。


384 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 20:22:50.09 ID:DaBEttEY0


「よし、決まった案を発表するぞ!」


「みんな、よく聞いてね

 擦り合せも兼ねてるから」


座る参加者の前に、錆兎と僕が並ぶ

本当になんで僕が代表に……


「まずは戦える中でも特に万全な者のみで探索を行う

 二人一組を厳守し、絶対に長く距離を取るな!」


「お互いの死角を守るように立ち回ってね

 そして残りの人には拠点の護衛についてもらうよ」


「こちらも拠点からもお互いからも距離を取り過ぎるな!

 必要最低限の5人で守り、一時間交代で休息を取ってくれ」


「それと、さっきの会議で出てきた案で鳴子を作るというものがあったけど、採用する

 ただし、夜に使う」


「昼間は探索に出た者たちが戻ってくるかもしれないからな

 そちらに気を取られ鬼の接近に気付かなかったら本末転倒になってしまう」


僕たちの説明をみんな真剣に聞き入っている

385 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 20:29:08.71 ID:DaBEttEY0


「というわけで、探索に向かう人の名前を発表するよ」


「俺、義勇、番治郎、杏寿郎、神谷、鉄島、雨水、新堂の八名になる」


「護衛班は村田さんが指揮を執ることになったから

 みんなちゃんと指示を聞いてね」


村田さんが頭をぶんぶん振っているけど気にしない


「では、これより探索に向かう!」


「班分けはこうだよ」


番治郎と一緒に行く人は誰?

↓1

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 20:31:54.17 ID:Qz2Gcwrc0

義勇

387 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 20:35:36.17 ID:DaBEttEY0


「よろしくね、義勇」


「こちらこそよろしく頼む、番治郎」


他の班とは拠点で分かれた

今は僕と義勇の二人だけだ


「鬼を見つけたら知らせてね」


「ああ」


ひと気のない山中をひた走る


1~4なにもなし 5~7鬼コンマ一桁分遭遇 8~9水場 クリティカル鬼3体退治

ダブル鬼10体退治 トリプルなんか鬼倒してたら他の班と合流したわ


↓1

388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 20:40:35.48 ID:V4Knod9D0

a

389 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 20:43:44.38 ID:DaBEttEY0


「水場、こんな所にあったんだ」


「割と近い所に合ったな」


「結構、探索漏れがあるんだね」


気を引き締めてしっかり調べなければ


1~4なにもなし 5~8鬼コンマ一桁分遭遇 9水場 クリティカル鬼3体退治

ダブル鬼10体退治 トリプルゾロメなんか鬼倒してたら他の班と合流したわ


↓1

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/19(火) 20:46:26.85 ID:Ea1twm1x0


391 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 20:50:13.59 ID:DaBEttEY0


「っ!

 鬼だ!」


「ああ!」


数は……五体!

だが、斬る!


奇数流流舞い! 偶数影の呼吸 クリティカル仲良く二体同時撃破

ダブル水の呼吸拾壱の型―― トリプルゾロメ身体に沁みついた記憶


↓1

392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 20:53:28.96 ID:PT4g8wXj0

はい

393 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 20:58:24.57 ID:DaBEttEY0


「全集中 影の呼吸 壱ノ型 繋風捕影!」


ずぱんっと鬼二体の頸を斬り飛ばす

今更慌てても無駄だ!


「全集中 影の呼吸 伍ノ型――」


かっこいい名前を!

↓1

394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/11/19(火) 21:02:40.81 ID:Qz2Gcwrc0

如夢幻泡影


396 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 21:14:46.96 ID:DaBEttEY0


ニョムゲンホウヨウ

「如夢幻泡影!」


一瞬のうちに走り抜けると同時に頸を刎ねる

鬼にしたら、何が起こったか分からないだろう

なにしろ全くの同時に攻撃されたのだから


「ふぅー」


「な、何が起こったんだ……?」


(番治郎が消えて次の瞬間には鬼が斬られていた

 それもほぼ同時に……)


「さぁ、次に行こう!」


「あ、あぁ」


1~4なにもなし 5~9鬼コンマ一桁分遭遇 クリティカル鬼3体退治

ダブル鬼10体退治 トリプルゾロメなんか鬼倒してたら他の班と合流したわ


↓1

397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 21:15:27.99 ID:8Zmknqg+0



399 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 21:24:39.56 ID:DaBEttEY0


「あっ!」


「むっ!」


他の探索班だ!


錆兎・杏寿郎・神谷・鉄島・新堂・雨水


誰と誰?

↓1

↓2

400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 21:27:16.66 ID:Ea1twm1x0

空気な鉄島

401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 21:29:32.90 ID:B/kWsPeO0

杏寿郎

402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 21:30:18.77 ID:73qwM3Vlo

男前な錆兎

403 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 21:42:16.60 ID:DaBEttEY0


「杏寿郎!」


「鉄島!」


「おお!鉢合わせるとは!」


「という事は……この近辺の鬼は狩り尽くしたということになりますね」


「鉄島さん、どういう事です?」


「私たちは虱潰しに鬼を狩りここまで来ました

 番治郎君たちも同じでしょう?」


「確かに……あの五体を倒してから遭遇してません」


「こちらも鬼を狩り尽くした、という事か」


「そういう事だ!

 ここからは共に行動した方がいいだろう!」


「うん、また班に分かれる理由がない

 行こう、みんな」


「「おう!」」「はい」


1~2流流舞い! 3~4私も頑張りませんとね 5~6炎の呼吸 7~8影の呼吸 9水場 クリティカル鬼5体退治

ダブル鬼12体退治 トリプルゾロメなんか鬼倒してたらさらに他の班と合流したわ


↓1

404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 21:43:07.67 ID:Ea1twm1x0

あい

405 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 21:49:29.55 ID:DaBEttEY0


鬼を発見した

その数、七体!


                 クロゴ

「全集中 影の呼吸 肆ノ型 黒子!」


鬼たちの前から掻き消える

そして呑気に動揺している鬼の頸を


「全集中 影の呼吸 壱ノ型 繋風捕影!」


三連続で壱ノ型を繰り出し、一撃で二体の頸を跳ねる


「終わりだ!」


最後に残った呆然としている鬼の頸を斬り飛ばす

だが呆然としているのは鬼だけではなかった


「「 」」


「見事だ、番治郎!」


義勇と鉄島さんはなんで呆然としているんだろう?

406 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 21:57:30.12 ID:DaBEttEY0


「問題無く鬼の頸を斬れているようで何よりだ!」


「うん!」


「私の出番はあるのでしょうか」


「言うな……」


1~7何の成果も!挙げれませんでしたぁ! 8~9鬼と遭遇 クリティカル鬼6体退治

ダブル鬼15体退治 トリプルまーた他の班と合流でござるかぁ

407 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 21:57:56.27 ID:DaBEttEY0

うあーまたー!

ここから↓1

408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 21:58:16.36 ID:klo+UFi0O

(ゾロ目なんて10回に1回くらいは出るからコンマを取る回数が増えればちょくちょく出るのは)当たり前だよなあ?


410 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 22:01:30.49 ID:DaBEttEY0


「鬼はいないな」


「これだけ探してもいないというのはそういう事だろうね」


「先ほどの場所と合わせ、かなりの範囲が安全となったな!」


「他の場所から鬼が移動してくるかもしれまんせから、探索は必須ですけどね」


1~6誰もいませんよ 7~9水場 クリティカル鬼5体退治

ダブル鬼10体退治 トリプル他の班と合流したうえに鬼20体退治したわ


↓1

411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:01:47.69 ID:Ea1twm1x0

ゾロ目

412 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 22:05:15.33 ID:DaBEttEY0


「水場ですね」


「ちょっと待って、地図に書き込む」


用意の良い事に紙と筆を持ってきていた参加者がおり

きっと必要だろうからと僕たち探索班に提供してくれたのだ


「何が起こるか分からんからな!

 拠点候補が増えるのは良い事だ!」


「鬼がいないと確定したわけじゃない

 警戒すぞ、煉獄」


「ああ!

 それと杏寿郎でいい!俺もお前を義勇と呼ぶ!」


「押しが強いやつだな

 ふ、いいぞ、杏寿郎」


杏寿郎と義勇が仲を深めてる

良い事だ

413 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 22:10:41.44 ID:DaBEttEY0


「よし、書き込んだよ!」


「では出発と行きたいところだが、そろそろ戻らないといけない!」


「今から行かないと日暮れに間に合いません」


「最短距離を突っ切ることになるが、行けるな?」


こうして僕らは四日目の探索を終え、拠点に戻る事になった


420 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 22:22:24.96 ID:DaBEttEY0


「桃源の探索班と煉獄の探索班が帰還したぞー!」


見張りに立っていた参加者が拠点に向かって叫ぶ


「それにしてもバラバラに行ったはずなのに連れだって帰還って何があったんだ?」


「担当方向の鬼を全て斬ったからその先で合流したんだ」


「えぇ……」


拠点に帰還を果たし時間もまだある、誰かと会話するのもいいだろう


コミュ♥ 残り3回 キャラ名の隣の数字はコミュ回数

以下から1人選んで


神谷(1)・鉄島・新堂・雨水(1)

杏寿郎・錆兎(1)・義勇


↓1

421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:23:06.25 ID:x6IKiMDCo

雨水


424 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 22:29:41.36 ID:DaBEttEY0


「あ~

 番ちゃんじゃ~ん」


瓢箪を片手に雨水さんがやってきた

ん?


「番ちゃん?」


「そ~

 ばんじろ~じゃぁ、長いんだも~ん」


ぐびりとお酒を一口


「雨水さん……ま、まぁいいですけど」


「お~、番ちゃん太っ腹~

 ん~、でもにゃ~」


「ど、どうしたんです?」


「雨水さんじゃにゃくて~、颯って呼んでよ~」


「本当にいきなりですね……んんっ!颯、さん」


「う~、呼び捨てじゃないのはざんね~ん」


ぽすんと僕の隣に腰を下ろす


雨水さん人気やな、話題

↓1~3


426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:32:30.70 ID:Ea1twm1x0

女性に「綺麗ですね」とか「可愛い」とかあまり言っちゃだめなのか聞いてみる(雨水が「綺麗」だと思っていることを真面目に伝える)


428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:44:02.13 ID:9UrMXG860

好みのお酒&おつまみ

429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:47:02.74 ID:fSMPLodso

ずっと飲んでるけどそのお酒なくならないの?

430 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 22:52:08.37 ID:DaBEttEY0


「うす、こほん、颯さん

 そのお酒って無くならないんですか?

 いつも飲んでますが」


「あ~、これ~?」


颯さんが瓢箪を掲げる

しっかり、ちゃぽんと音が響く


「実はね~、お酒の素があるの~」


「お酒の素……?


「そ!

 あたしは~それをけーたいして~」


ごそごそと胸元を探る颯さん

め、目に毒すぎるので視線を逸らす


「これこれ~!」


紙に包まれた粉末を取り出した

透明感のある白色をしている


「これを瓢箪にいりぇて~、お水を注ぐと~

 にゃんと!お酒の出来上がりぃ~!」


「な、なんですかそれ!

 見た事も聞いた事も無いですよ!?」


本当になにそれ!?

431 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 22:57:21.77 ID:DaBEttEY0


「にゅふふ~

 にゃにを隠そう、これはあたしが開発したのら~!}


「!?」


木からお酒を作る僕よりよっぽどすごくない???


「きゅーだいてんの味にすりゅのにくろーしたんだぁ~」


「そりゃそうでしょうね……

 あ、そうだ颯さん」


「ん~?」


「颯さんの好きなお酒やおつまみってなんですか?」


「ほえ~?

 にゃんでしょんな事聞くの~?」


「いえ、お世話になったので最終選別が終わった後にご馳走しようかと

 これでも僕、料理には自信があるので」


颯さんが笑みを深くする

432 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 23:03:52.96 ID:DaBEttEY0


「んーとねー、あたしの好きなお酒とおつまみは~」


俺酒もつまみも詳しくないんだよね

↓1好きなお酒

↓2好きなおつまみ

433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 23:05:18.03 ID:/qq1gN9eo

越後武士

434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 23:05:55.00 ID:wB15GCtxo

君みたいな可愛い子


438 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 23:14:18.31 ID:DaBEttEY0


「お酒は~越後さむらいってお酒~!」


「越後のお酒、ですか?」


「そう~

 つい最近出来たばっかりの酒屋なんだけどね~

 そこの目玉のお酒が超美味しいの!」


ここには持ってこれなかった事を嘆いている


「門外不出になっててねー

 わざわざあっちまで買いに行かないといけないのよ~

 一回でたくさん買うんだけどね~」


ぐびりとお酒を飲む


「そ、それは大変ですね……

 越後までは鉄道が通っているとはいえ、かなり遠いですし」


「まぁね~

 鍛えても~さしゅがに列車には叶わにゃいしね~」


さらにお酒を一口


「んで~好きなおつまみは~」


耳元で


「君みたいな、か・わ・い・い・子♥」


「!?!?!?!?!!?!?!????!?!?!?!」


!!!???!!?!?!?!?!?!!?!?


444 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 23:28:19.32 ID:DaBEttEY0


「んな、な!」


「にゃはは~じょーだんじょーだん」


身体を離した雨水さんがお酒を飲む

お酒で上がった体温も離れる


「う~……あ、そうだ」


人生経験豊富そうな颯さんに聞いておこう


「颯さん、相談があるんですが」


「ん~?」


「女性に可愛いとか、綺麗ってあまり言っちゃ駄目なんですか?」


(たった今ああいうのやった女の子のあたしにそういう事相談しちゃうか~

 純朴すぎてお姉さんちょっと心配になっちゃうよ?)


「ん~、そうね~

 やっぱりこー、心に決めた人とかに言った方がいいんじゃないかにゃ~?」


ぐびりとお酒を一口


「でも、正直に思った事を口に出さないのはどうかと思うんです

 現に颯さんだって綺麗ですし」


「ふにゃ?」


颯さんが瓢箪をぽとりと落とす

蓋は締まっている、良かった

445 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 23:34:46.64 ID:DaBEttEY0


なんだか顔が酔いとは違う染まり方をしている

耳や首筋まで真っ赤だ


「にゃ、にゃに言って

 あたしなんて、酔っ払いで」


「過剰な迷惑をかけないように調整してるじゃないですか

 意志の疎通はできますし、鬼と戦う為のものでもありますし

 酔いはまずいことではありません」


「ふえ……」


「それに颯さんが綺麗で可愛いのは事実ですよ

 少なくとも僕はそう思っています」


真剣な目で颯さんを見据える

目が合うと、颯さんの目がぐるぐるになっていく


「ふ」


「ふ?」


「ふにゃあああああああああ~!」


颯さんは瓢箪を引っ掴むと、僕の反対側にある隅っこの方に走って行ってしまった


「?????」


「番治郎」


義勇が話しかけてきた

なぜか顔色が悪い


「刺されるなよ?」


「?????」

446 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 23:39:40.50 ID:DaBEttEY0


「なんなんだろう……」


まだまだ時間はある


コミュ……? 残り2回 キャラ名の隣の数字はコミュ回数

以下から一人選んで


神谷(1)・鉄島・新堂・×雨水(2)

杏寿郎・錆兎(1)・義勇


↓1

447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 23:39:42.82 ID:ZuJhvMDWO

???「義勇さんみたいに嫌われるよりましだとおもいますけど?」


450 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/19(火) 23:42:51.83 ID:DaBEttEY0


「杏寿郎、お疲れ様!」


「番治郎もお疲れ様だ!」


隣り合って座る

やはり長く共に過ごした間柄ゆえか落ち着く


「この分だと鬼はもういないかもしれないね」


「そうだな!

 だが油断は禁物だ!

 鬼は埒外の生物!なにをしてくるか分からない!」


「油断大敵、だね」


話題

↓1~3

451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/19(火) 23:47:12.54 ID:Ea1twm1x0

杏寿郎的に自分たち以外で気になる参加者はいたか

452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 23:56:29.38 ID:lfh+j6h50

最初は2人だったのに気が付いたら大所帯になったけどどう思う?

453 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 00:01:55.01 ID:czTFjh5/0

もう一つ埋めて♥

このレス抜いてもう一つ


456 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 00:13:36.42 ID:czTFjh5/0


「最初は僕たち二人だけだったのに

 いつの間にか大所帯になったね」


「うむ!

 こうして参加者全員が生きている!

 実に素晴らしい事だ!」


「杏寿郎らしい言葉だ!」


二人で笑う


「そういえば」


ふと思いついたことを口にする


「今回の参加者に、杏寿郎の気になる人っている?」


「んむ?

 そういった意味の女性はいないぞ?」


「ごめん、言い方が悪かった!

 剣士として気になる人はいる?」


「ああ、そういう意味か!

 そうだな……」


1いない 2~5神谷 6~7雨水 8鉄島 9新堂 クリティカル鉄島と新堂

ダブル神谷と雨水 トリプルゾロメ実はすごいヤツがいる


↓1

457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/20(水) 00:15:15.05 ID:32jivpP10

誰だ


459 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 00:19:03.17 ID:czTFjh5/0


「神谷だな!」


「神谷さんか」


「うむ!

 炎と水の呼吸を使いこなす技量もさることながら

 二刀流の腕もすさまじい!」


「それにしても二つの呼吸を使えるってすごいよねぇ」


「ああ!

 二刀流で単純な手数が二倍、しかも別々の呼吸をそれぞれの刀で使えるのだ

 どれほどの戦力になるか計り知れない!」


「その神谷さんは……」


颯さんに絡まれていた


「ああしてると、そうは見えないけどね」


「それは俺達もだろう!」


それもそうだと二人で大笑いする

460 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 00:33:13.09 ID:czTFjh5/0


「神谷さんといえば杏寿郎、ちょっと聞きたいことがあるんだ」


「番治郎がか、珍しいな

 なんだ!?」


「女性に可愛いとか、綺麗とかの褒め言葉を本人に言うのっていけない事なのかな?

 神谷さんにも颯さんにもそう言われたんだけど」


「え?」


「え?」


杏寿郎が見た事も無い表情をしている……


「うぅむ、ううん……そうだな……」


心底悩んでいる顔だ……

と、膝をぱしんと叩いて顔を上げた


「父上は母上を常日頃から褒めておられる!

 女性本人を褒めるというのは、そういう事だ!」


「師範が瑠火さんを褒めるのはいつもの事じゃあ……」


毎日そうなのだから日常風景である


「うぐ、むむ……

 つまり、だ

 女性をそう褒めるのはだな、心を寄せるとか、す、好いているとか……」


杏寿郎の声が小さくなっていく


「ど、どうしたの杏寿郎!?

 君らしくないよ!」


「うむむ……!

 そうだ、父上に聞いてみるといい!」


なんとも晴れやかな顔でそう告げた杏寿郎


「師範に?」


「そうだ!

 俺よりも、この場にいる誰よりも人生経験が豊富な方だ!

 きっとお前の望む回答を示してくれるだろう!」


流石は杏寿郎、頼りになる!

461 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 00:37:30.96 ID:czTFjh5/0


(雨水を颯と呼んでいたのはこの際流す!

 馬に蹴られて死にたくはないからな!)


「煉獄さーん!」


「あ、呼ばれてるよ杏寿郎」


「そうだな

 では俺はこれで失礼するぞ」


「うん」


そう言って杏寿郎は離れて行った


もう少し時間がある

誰と話そうか


コミュ??? 残り1回

以下から選んで


神谷(1)・新堂・鉄島・×雨水(2)

杏寿郎(1)・錆兎(1)・義勇


↓1

462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 00:38:06.45 ID:32jivpP10

新堂


466 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 15:54:00.53 ID:czTFjh5/0


「あ、新堂さん」


「と、桃源さん」


新堂さんに声をかける


「ど、どうしたんですか?」


「時間があるし、話をしたいなと思って」


「ゎ、わたくしで良ければお相手になりますわ」


いい感じの話題!!!

↓1~3

467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 17:08:59.37 ID:qbRqT0nRO

無理とは言わないけど、前髪をどかして僕に顔を見せてくれないか?

その方がきっと可愛いと思うんだ


難しいなら好きな食べ物で

468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 19:56:44.18 ID:nJnuk3RL0

生まれだったり剣士までの道のり、あとは強いのになんでおどおどしたりするのか

469 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 21:09:09.14 ID:czTFjh5/0

3個目はもう来ないっぽいのでこれで行くわ

いくよ♥


471 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 21:14:16.89 ID:czTFjh5/0


「こうして話すのは初めてだね」


「そ、そうですね」


新堂さんと一緒に腰を下ろす


「一緒に何回か戦ったんだけどねぇ」


「あ、あの時はそれどころじゃありませんでしたわ」


「それで思ったんだけど、新堂さんの星の呼吸って本当にすごいよ!」


「そ、そうでしょうか」


「うん!

 あの威力、速さ!並大抵の努力じゃ身につかないもの」


「と、桃源さん……」


新堂さんの口元が笑みになる

嬉しそうな雰囲気だ


473 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 21:24:25.74 ID:czTFjh5/0


「だから疑問なんだ

 新堂さんはあんなに強いのに、なんでそんなにおどおどしているのか」


「…………」


「不躾だとは理解してる

 嫌だったらもちろん答えなくても良いよ」


「……つ、つまらないお話ですわよ?」


満天の星空を見上げた新堂さんが語り始める


「わたくしの実家……元実家は華族ですの」


「か、華族……!?」


「え、ええ

 堂上華族の一つでしたわ」


父から教えられたことを思い出す

堂上華族といえば、公家の堂上家に由来する由緒正しい華族だ

474 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 21:36:46.04 ID:czTFjh5/0


(そんな血筋の人が、なんで鬼殺隊に……?)


「ゎ、わたくしはこんな身体つきのうえに吃音でございましょう?

 で、ですから、家では肩身が狭かったのです」


「……」


「あ、ある日、お父様……だった人に言われたのです

 勘当され家を出るか、ずぅっと年上の華族の殿方に嫁ぐか、選べと」


「そ、れは」


政略結婚というのは聞いたことはある

しかし、それにしたって


「……ゎ、わたくしは、家を出る事を選びました

 な、七十近い殿方に嫁ぐのは嫌でしたから

 き、着の身着のままで家を飛び出し彷徨っていたところを、先生に拾っていただいたのです」


話し終えた新堂さんは、ふぅと息を吐いた


「っ、つまらないお話でしたよね」


「そんな事ない」


新堂さんの目――前髪で見えないが――を見つめる


「つまらない話なんかじゃない

 僕は、新堂さんの事を知れて嬉しいと思ってる」


「と、桃源さん」


477 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 21:51:42.55 ID:czTFjh5/0


しばらく見つめあっていただろうか

ぐっと意を決したらしい新堂さんが、なんと前髪を上げた

角度的に、他のみんなからは見えない


「し、新堂さん?」


「ゎ、わたくしを認めてくれた殿方とお話するのに

 目を隠したままなのは、失礼だと、思いましたの……」


前髪の下から現れた新堂さんの目はとても……


「綺麗だ……」


「?」


ちょっと垂れた優しそうな目に収まる大きな瞳は、今まで見た事の無い色だった

深くも輝く蒼


「ぁ、あの、桃源さん

 今なんと?」


「あ、いえ、何でもないよ、うん!」


「?」


小声だったので聞こえてなかったらしい


「さ、先ほど言ったように、先生……あ、育手の方です

 先生に拾っていただいて鬼と鬼殺隊の存在を知り

 わたくしも人のお役に立ちたいと思い鍛練し、今に至りますわ」


「なるほど……

 教えてくれたのに、僕が教えないのは不公平だね」


新堂さんに、僕が鬼殺隊を目指した理由を語る

……父さん、母さん……鬼は、必ず斬る

478 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 21:58:42.95 ID:czTFjh5/0


「…………」


「…………」


教えたのはいいが、空気が重い!

こ、ここは話を変えなくては!


「そ、そういえば新堂さんは好きな食べ物ってある?」


「す、好きな食べ物、ですか?」


「うん

 最終選別が終わったら、みんなにご馳走したいなって思ってるんだ

 これでも料理には自信があるからね」


「な、なるほど

 ゎ、わたくしが好きな食べ物は――」


新堂さんが好きな食べ物

↓1

479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 22:00:45.77 ID:32jivpP10

カツ丼などのどんぶり系

家でははしたないなど言われて食べられなかったから


482 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 22:08:33.38 ID:czTFjh5/0


「ど、丼物ですわ」


「丼物ですか」


意外だ!?


「も、元実家でははしたないと言われて食べたことが無かったのですが

 先生が作って下さった丼物がとっても美味しくて、すっかり好物になったんですの」


「特別な食べ物って感じですね」


「は、はい!

 特に先生が作るカツ丼がもう大好きで!」


「かつどん、ですか?」


聞いたことが無い丼物だ


「ぁ、あのですね

 豚肉を油で揚げたものを卵でとじて、ご飯に乗せたものですの

 た、玉ねぎなども使っていますわ」


「もう少し詳しく聞かせてもらえますか?

 ある程度の事が分かれば再現できるかもしれません」


「は、はい」


新堂さんから「かつどん」なるものの外見や知っている限りの作り方を教えてもらう

油で揚げる……どんな風に作るのか、どんな見た目になるのかワクワクする


484 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 22:16:05.06 ID:czTFjh5/0


「ふむ……これだけ分かれば再現できそうです

 新堂さんにカツ丼をご馳走できますよ!」


「ぅ、嬉しいです!」


「と、もうこんな時間だ」


「く、暗くなり始めてますわね」


そろそろお開きにして準備をしなければならない


「それじゃ新堂さん、これで解散としようか」


「そ、そうですわね

 ゎ、わたくしもお手伝いいたしますわ」


こうして四日目が終了したのだった


486 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 22:20:22.23 ID:czTFjh5/0


――最終選別 五日目


「ついに五日目になった」


「みんな、あと二日だ!

 誰も欠けずに行くぞ!」


五日目リザルト

1~5鬼がいねぇ 6~9コンマ分鬼退治 クリティカル水場発見鬼10体退治

ダブル鬼が反対方向に逃げてた トリプルだから殲滅したわ


↓1

487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 22:22:05.67 ID:32jivpP10

殲滅


489 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 22:29:52.12 ID:czTFjh5/0


「鬼を七体狩ったね」


「特に何も無かったな」


「お前ら何でもないように言ってるけど

 鬼七体倒すって普通じゃないからな?」


村田さんが頭を抱えている

なんでだろう


コミュ! 残り3回 各キャラのコミュ回数は最大3回まで

以下から選んで


神谷(1)・新堂(1)・鉄島・雨水(2)

杏寿郎(1)・錆兎(1)・義勇


↓1

490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 22:32:00.24 ID:ba0iFU6No

雨水


493 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 22:44:54.88 ID:czTFjh5/0


「やっほー番ちゃ~ん」


いつものように瓢箪を持った雨水さんがやってきた

僕の隣にすとんと座る


「あの、雨水さん?」


「ん~?にゃ~に~?」


「近くないですか?」


雨水さんが僕にぴったりとくっついている

いやいやいや近いですよね?


「気のせい気のせい~」


お酒を一口飲む


雨水さんの肩って柔らかいし細いんだな……


「たまにはいいじゃにゃい、こーいうのも~」


「まあ、嫌じゃないですけど」


「にゅふふ~」


さらにお酒を一口


495 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 22:56:59.61 ID:czTFjh5/0


「ついに五日目で~、あと二日で終わりなんだね~」


「そうですね

 やっとここまで来ました」


「番ちゃんが~特に頑張ってくれたもんにぇ~」


「みんなが頑張ったからですよ

 もちろん雨水さんも」


「うにゅ~……そうやって正面から言われると

 おねーさん恥じゅかしいぞ~」


ごくごくと瓢箪を煽る


「お姉さんって言っても、僕とそんなに歳は変わらないでしょうに」


「え~?

 あたしはね~」


1二歳上 2~6一歳上 7~9同い年 クリティカル一歳下

ダブル二歳下 トリプルゾロメなんと三歳下


↓1

496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/20(水) 22:58:44.64 ID:32jivpP10

ゾロ目

497 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 23:07:54.04 ID:czTFjh5/0


「十五歳にゃんだよ~?」


「僕より年下なんて事にならなくて安心してますよ……」


僕より身長があるのに年下なんてなったら心が折れる

※なお霞柱は14歳で160cmの模様


「それで~?

 あたしたちの代表君は何をしてるのかにゃ~?」


「時間があるので、誰かと話そうかなと思ってたんですよ

 雨水さんが来てくれたのは渡りに船でした」


「そっかそっか~

 そんなにあたしとお話したかったか~」


「???」


いやそこまで言ってないんだけど


506 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/20(水) 23:46:07.75 ID:czTFjh5/0


「そ~んなにあたしとお話したいにゃら~

 なーんでも答えてあげようじゃないか~」


「なんでも?」


「そ~な~んでも!

 聞きたいことがあったらなんでも聞いてね~」


「ええと、それじゃあ……」


雨水さんに聞きたいこと3つ、深く切りこんだ話でもOK

↓1~3

507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/20(水) 23:48:49.73 ID:32jivpP10

この際、好きなタイプでも聞いちゃう?

508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 23:51:34.34 ID:nJnuk3RL0

ご家族とか剣士までの道のり

509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 00:02:34.99 ID:5y4Hjl4kO

酒の呼吸について酔っ払って記憶が曖昧と言っていたがじっくり見てみたい

この選考が無事に終わったらお互いの戦いかたの確認を兼ねて一度手合わせしてみない?


512 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 21:08:31.99 ID:fn8GU/+E0


「颯さん」


「うん~?」


「颯さんは、戦っている時は記憶が曖昧になっているんですよね?」


「そ~だよ~」


「もし、良ければなんですが酒の呼吸を使っているところを見させていただきたいんです」


「と~とつだね?」


「ほら、お酒を飲んで全集中の呼吸を行うのを参考にしたいんです

 基本五流派が統合された呼吸に興味があるんですよ」


「う~ん……まー、別にいいよ~?」


「ありがとうございます!」


「いいよ~」


お酒をぐびりと飲む颯さん

513 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 21:19:44.15 ID:fn8GU/+E0


「いっその事さ~

 手合せしてみよっか~?」


「良いんですか!?」


「もちろ~ん

 あ~、勝った方にはごほ~びね!」


「ご褒美、ですか?」


「しょれは~、その時のお楽しみぃ~」


やけに妖艶な笑顔を浮かべている


「話は変わるんですが、颯さんは結婚相手を見つける為に

 鬼殺隊に入ろうとしているんですよね?」


「しょ~だよ~

 それがどうかしたの~?」


「いえ、なぜ鬼殺隊なのかが気になって

 危険ですし、ご家族は反対されたのでは?」


1天涯孤独だぞ☆ 2~6大反対 7~9反対 クリティカルしぶしぶ了承

ダブル賛成 トリプルゾロメむしろノリノリ


↓1

514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 21:20:17.89 ID:MXFTH9gT0


515 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 21:30:33.14 ID:fn8GU/+E0


「うに~……そりゃー反対されたよ~?」


お酒をぐびぐびと飲む


「とーちゃんはあたしを引っ叩いて止めたし

 かーちゃんと妹は泣いて止めるし」


お酒を飲んでいるのに、颯さんの顔色とろれつは酔いから醒めている


「それでも、あたしは憧れたんです

 人に仇なす鬼を相手に命をかけて人々を守る鬼狩り様に」


ぐっぐっぐっと一気にお酒を飲む


「んでー、ぐーぜんできた伝手を使ってぇ育手をしょーかいしてもらってにぇー

 そこで鍛練をちゅんで~、ここに来たってわけ!」


瓢箪をかこんと置く


「ま、こーいう事!」


「教えてくれて、ありがとうございました」


「あーもー番ちゃーん

 そんな顔しないのー、硬いよ~」


なるほど、そういう事だったのか……

516 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 21:41:31.77 ID:fn8GU/+E0


          ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

颯さんの場合、間に合ったのだろう


……僕もそうだったなら

……話を変えよう


「そういえば、お眼鏡にかなう男性は見つかりそうですか?」


「……うに~」


「?」


なぜか颯さんがジト目で見てくる


「ふ~……」


「?」


「うん、第一こーほを見つけたにゃ~」


「それはおめでとうございます!」


実に喜ばしいことだ!


「その子はね~

 小さいけど大きくて~、心も体もすっごく強くて~

 あたしを肯定してくれたり~気遣ったりしてくれたの~」


「そんな人がいるんですか」


「……はぁ~」


「?」


519 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 21:49:50.84 ID:fn8GU/+E0


「あ~も~……

 あ、お酒が無くなりそう」


「お酒の素があるんでしたっけ?」


「そ~だよ

 んにー、それじゃあたしはお酒の補充に行くね~」


「はい」


颯さんは水源へと歩いて行った


まだ時間がある


コミュ♥ 残り2回 各キャラのコミュ回数は最大3回まで

以下から選んで


神谷(1)・新堂(1)・鉄島・×雨水(MAX)

杏寿郎(1)・錆兎(1)・義勇


↓1

520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 21:50:21.14 ID:MXFTH9gT0

義勇


522 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 21:59:54.72 ID:fn8GU/+E0


「番治郎、少しいいか?」


「義勇

 もちろん!」


義勇がこちらにやってきて、隣に座る


「なんだかお酒臭いな」


「今まで颯さんがいたからね」


「あぁ、なるほど……」


なぜか義勇がお腹を押さえている


「どうしたの義勇

 お腹が痛いなら――」


「い、いや、なんでもない、なんでもないんだ……」


遠い目をしている……


良い話題オナシャス

↓1~3

523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 22:00:31.82 ID:oxWErgxb0

好きな食べ物について

524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 22:09:41.92 ID:8xRsWJwBo

いきなりお腹押さえてるから本当に心配だ無理せず言ってくれ

525 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 22:22:11.87 ID:fn8GU/+E0

なんかもう一つお願い♥

このレス抜いてもう一つ誰でもいいから♥


527 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 22:35:55.97 ID:fn8GU/+E0


「本当に心配なんだ

 いきなりお腹を押さえるのは、なにかに中ってしまったのかもしれない

 無理とかやせ我慢とかしないで、遠慮しないで言って?」


「いや、もう本当にいいんだ

 一時的なものだから……」


「そういうなら……でも、何かあったら言ってね?

 力になるから」


「ああ……」


                      メオト

(なら!今すぐ!雨水に告白して!夫婦になって他にも白黒つけてこいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


深呼吸した義勇がこちらに向き直る


「そういえば義勇

 君の好物ってなに?」


「い、いきなりだな

 俺の好物は鮭大根だぞ」


「鮭大根か!

 美味しいよねぇ」


「ああ

 特に――」


1~5姉さんが作ってくれていた 6~9姉さんの作ってくれる クリティカル姉さんと一緒に作る

ダブル自分で作る トリプルゾロメ姉さんに教わった真菰が作ってくれる


↓1

528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 22:37:54.13 ID:V9AkudEOO



531 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 22:48:27.35 ID:fn8GU/+E0


「蔦子姉さんが作ってくれていた鮭大根は、美味かったな……」


それ、は……


「義勇……」


「気にしないでくれ、番治郎

 俺の中では、完全にとは言わないが、整理がついてる」


「うん……

 お詫びと言っちゃなんだけど、これが終わったらご馳走するよ!」


「ほう、番治郎は腕に覚えありか?」


「これでも料理には自信があるんだ」


「楽しみにしてるよ」


義勇がにっと笑う

錆兎と笑顔がそっくりだ


「そういえば、義勇には目標ってある?」


「目標か……そうだな

 鱗滝さんの名に恥じぬよう、強くなることかなぁ

 そういう番治郎はどうなんだ?」


「僕の目標……そうだな」


こちらで設定してるのとなんかそれっぽいの足す、コンマが一番高いの採用

↓1~3

532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 22:51:32.14 ID:YeZf1E0bO

鬼も元は人間だ…元はいろいろあったはずだ…それを意味があるかしらないがどんどん増やす鬼舞辻は絶対に許さない

533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 22:53:41.46 ID:MWZNEN+00

鬼に怯えて過ごしているいる人たちが安心できるようにしたい

534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 22:57:25.51 ID:X3EG/aSCO

一体だけ…許せない鬼がいる…そいつをこの世から消し去りたい

535 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 23:06:03.14 ID:fn8GU/+E0


「――一体だけ、絶対に許せない鬼がいる

 そいつだけは、僕の手でこの世から消し去りたい」


僕の両親を殺してからも、のうのうと人間を貪り喰っているだろう鬼

両目に字が刻まれた惡鬼、あいつだけは!


「そうか……俺も似たようなものだ

 姉さんを殺した鬼どもを、この世から消し去りたい

 鬼殺隊に入ろうとする者のほとんどは、同じ気持ちのはずだ」


一部に例外はいるけどね


「うん……そうだね」


「鬼の首魁である鬼舞辻無惨の頸を獲れば、少なくとも鬼が増える事は無くなる

 ……その為の強さへの探求でもある」


「僕だって……そうだ」


最終選別が始まってから、ひたすらに鬼を斬った

少しでも強くなるために!

536 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/21(木) 23:15:41.96 ID:fn8GU/+E0


「俺達で終わらせるんだ」


「うん」


鬼舞辻無惨、そして目に【上弦伍】と刻まれていた鬼

地獄の底まで追いかけて必ず頸を刎ねてやる


「あ、すまん

 そろそろ行かなくては」


「何かあるの?」


「ああ、鳴子を増やすから真っ暗になる前に設置を手伝ってくれと頼まれててな」


「なら僕も行くよ」


「人数は十分だし、設置も間に合う

 お前は休んでいてくれ」


「う~、分かった……」


そうして義勇は歩いて行った


もう少し話せる時間がある


こっちで考えてた設定とモロに被ったのでこういう流れ

コミュのお時間 残り1回 各キャラのコミュ回数は最大3回まで

以下から選んで


神谷(1)・新堂(1)・鉄島・×雨水(MAX)

杏寿郎(1)・錆兎(1)・×義勇(1)


↓1

537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 23:16:57.42 ID:FbAiWEIq0

錆兎


541 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/22(金) 22:05:53.93 ID:LX3fTv730


「番治郎」


「錆兎、どうしたの?」


「いや、少し時間が開いていてな

 話をしないか?」


「いいよ!」


わだいわだいわだい

↓1~3

542 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/22(金) 22:11:51.08 ID:LX3fTv730

ふと今思ったんだけどコミュばかりってやっぱりアレかな?

さっさと最終選別終わらせて鬼の頸を斬りまくった方がいい?

543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 22:14:24.00 ID:wtp27Dct0

コミュは欲しいかな


話題は 「お前は今はこうして明るく振舞っているが本当に平気か?」で

544 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/22(金) 22:25:01.84 ID:LX3fTv730

なら七日目までこれで行くか

にしても埋まる気配ないな

やっぱ昨日無理してでも募集までやっときゃよかったな


548 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/22(金) 22:34:31.84 ID:LX3fTv730


「杏寿郎にも聞いたんだけど、錆兎が注目する参加者っているかな

 僕と義勇を除いて」


「注目か……」


1中に誰もいませんよ 2~4鉄島 5~6新堂 7~8神谷 9雨水 クリティカル煉獄ニキ

ダブル雨水の動きは…… トリプルゾロメ実は他にすごいやつがいる


↓1

549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 22:36:08.47 ID:wtp27Dct0



551 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/22(金) 22:42:49.43 ID:LX3fTv730


「やはり神谷だな」


「錆兎も神谷さんなんだ」


「そう言うということは、杏寿郎もか?」


「うん

 絶賛してたよ」


錆兎がうんうんと頷く


「水と炎、二つの呼吸を使いこなす様は実に見事

 お互いを邪魔することなく、高め合っている」


「違う呼吸を一振りずつ二刀流で繰り出すとか

 僕だったら無理だもん」


「型同士を組み合わせたりも上手い

 もちろん俺も型を変化させたりはするが

 まったく別の呼吸の型同士を組み合わせるのは、言うほど簡単じゃない」


「僕がやってるみたいに、要素を組み合わせるのはまだ楽な方なんだよね……」


違う呼吸同士を万全に扱うには、それに適した肉体が必要になる

ましてや二刀流で別々にとなると想像を絶する


558 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 21:20:39.89 ID:n3oBy9Gu0


「本人の才能や体質もあるのだろうが、筋肉の付け方一つ間違えれば

 即破綻してしまうほどには繊細な技術だ」


「神谷さんは、そこにかなり神経を使ってるみたい

 そういえば錆兎も型を組み合わせてるって言ってたけど、どんな風にやってるの?」


「そうだな……特に組み合わせの主体にしやすいのは 弐ノ型水車 と 玖ノ型水流飛沫・乱 かな

 例えば、水流飛沫・乱に 捌ノ型滝壺 を合わせると、柔軟に動き回避を行いながら最大級の威力の攻撃を連発できる

 相応に負担は大きいが、やる価値があるものだ」


「一応僕も如夢幻泡影で似た事は出来るけど回避まで行えるかと言われるとちょっと疑問かなぁ

 そんなに選択肢があるのは羨ましいよ」


「特に水の呼吸は 水はどんな形にもなれる という鱗滝さんの教え通り

 型同士を組み合わせる、変化させるのに適しているからな」


「他の呼吸ではまず無理だからねぇ

 使いやすいから一番使い手が多いし」


「炎の呼吸と並んで、柱が絶えた事はないと聞く

 その歴史は伊達じゃないということだ」

559 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 21:33:16.76 ID:n3oBy9Gu0


「錆兎は鱗滝さんの話をする時って本当に嬉しそうだよね」


「そ、そうか?」


「うん

 かなり分かりやすいよ?」


雰囲気も口調も優しくなるし


「じ、自分じゃ分からないもんだな」


照れくさそうに頬をかく錆兎


「ねぇ、鱗滝さんのこともっと聞きたいな

 錆兎と義勇をここまで育てた人だ、興味が尽きないよ」


「もちろん良いとも

 鱗滝さんが元柱だというのは言ったな?」


「うん」


「かなりの数の鬼と相対し滅してきたが

 驚くべきことに五体満足なんだ」


「……えっ!?

 ほ、本当に!?」


柱を勤めあげたうえで無傷!?

師範ですら左目を失い、他にも機能不全になっているところがあるのに!?


「こんな事で嘘は吐かないさ

 そして鱗滝さんが丸腰、俺と義勇が木刀を持ち二人でかかっても普通に負ける」


「えぇ……」


鱗滝さん強すぎない?


「なにせ踏んだ場数、実戦経験が違い過ぎる

 俺達はまだまだ雛ということさ」


「僕もそうだけどね」


「え?」


「え?」


???

562 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 21:53:14.23 ID:n3oBy9Gu0


「ああ、まぁ、お前はそのままでいいよ……」


「?」


「そんな心底分からないっていうきょとんとした顔するなよ……」


額を手で押さえているが、何の事……?


「ところで番治郎」


「なに?」


「お前は明るく振る舞っているが……本当に大丈夫か」


「……何を言ってるのかわからないよ」


「お前の行動を見ていると、鬼への憎しみがよく分かる

 俺だってそうだ、家族を殺した鬼への憎しみで溢れている

 だが、それだけを心に宿し鬼殺への道を歩んだら……いつか足元をすくわれるぞ」


「…………」


「すまん、不躾なのは分かってる

 だが、俺はお前に死んでほしくない

 だから、言う」


「…………いや、良いんだ

 錆兎の言う通りだから……分かってはいるんだけどね」


どうしても、鬼への憎悪が頭に渦巻いてしまう


「すぐにどうにかしろとは言わない

 でも、出来るだけ早くなんとかしろ」


「簡単に言うけど、難しいよ」


「そうだな……俺も、そうだった」


僕たちはそのまま、夜空を見上げた――

563 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 22:00:11.66 ID:n3oBy9Gu0


「さて、俺はそろそろ行く

 見張りの順番が最初だからな」


「わかった

 気を付けてね」


錆兎は見張り班が集まっているところへ歩いて行った

これから誰がどの位置に立つか相談するのだろう


……錆兎から言われた事、どうにかしないとなぁ


コミュコミュ 残り1回

以下から選んで♥


神谷(1)・新堂(1)・鉄島・×雨水(MAX)

杏寿郎(1)・×錆兎(2)・×義勇(1)



571 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 22:19:08.60 ID:n3oBy9Gu0


――最終選別 六日目


「あと一日で終わるね」


「あっという間だったな!」


「まだ鬼がいるかもしれないから、油断は禁物よ」


「そ、そうですわね」


六日目リザルト


1~6何も無し 7~9コンマの一桁の数鬼退治 クリティカル鬼20体討伐

ダブル鬼がたくさん集まっている トリプルゾロメだから殲滅したわ


↓1

572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 22:20:14.85 ID:0QHd8vKio



583 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 22:41:25.25 ID:n3oBy9Gu0


「何事も無く、平和に終わりましたね」


「うに~

 あたしは何事も無い方がいいにゃ~」


「そ、そうですわ」


「その通りだ!

 これは生き残るのが目的!

 鬼と遭遇しないなら、それでいい!」


コミュコミュコミュ 残り3回

このコミュが最後だからね


神谷(1)・新堂(1)・鉄島・雨水(MAX)

杏寿郎(1)・錆兎(2)・×義勇(1)


↓1

584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 22:42:09.12 ID:xHeWgt2Z0

しんどう


586 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 22:44:28.98 ID:n3oBy9Gu0


「と、桃源さん

 ぉ、お時間、よろしいでしょうか」


「新堂さん

 もちろんいいよ」


新堂さんがこちらに歩いてくる

自分から話しかけて、積極的になりつつある


「ぉ、お話いたしましょう?」


「それじゃ何を話そうか」


出番なく終わりそうな鉄島くん

話題♥

↓1~3

587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 22:46:01.22 ID:+uUfVBFQO

七日間あっという間だったと話す

588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 22:48:53.69 ID:WkXhaDWTo

雨水さんとどんな話をしたんですか?

589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 22:49:37.08 ID:j6OJ1gh00

今回終わったら、自分のために料理をつくってほしいという


591 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 23:05:54.34 ID:n3oBy9Gu0


「七日間があっという間だったねぇ」


「ほ、本当にそうですわね

 ゎ、わたくしはあんまりお役に立ててないですが」


「そんなこと無いよ

 新堂さんがいたから、あの鬼を倒せたんだから」


「そ、そうでしょうか

 ぁ、あの鬼は、桃源さんだけでも倒せたと思いますが」


「そうかもしれない

 けど、新堂さんがいたから特に被害も無く確実に倒せたのに変わりないよ」


「……ぁ、ありがとう、ございます」


新堂さんの頬が赤くなっている

照れているようだ


「ぁ、あの、桃源さん

 ぅ、雨水さんとどんなお話をしたんですの?」


「颯さんと?」


「…………な、なんで、名前」


「こちらの名前で呼んでほしいと本人に言われたので」


「………………桃源さん」


「はい」


前髪をあげて外に出された目が僕を射抜く

吃音まで止まっている……


「なら、わたくしの事も 楓 とお呼びください」


「え、でも」


「なら、わたくしの事も 楓 とお呼びください」


「あ、はい」


そういう事になった


593 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 23:10:10.74 ID:n3oBy9Gu0


「あ、それで颯さんと話してたことは――」


僕はしんd……楓さんに話していたことを教えた


「………………………………」


「か、楓さん?」


何故か、楓さんが止まってしまった

え、これ僕どうすればいいの?


「…………き、決めましたわ」


あ、戻った


「決めたって、何を?」


「ひ、秘密、ですわ」


僕に向かって片目を閉じる楓さん

か、かわいい

594 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 23:18:23.18 ID:n3oBy9Gu0


「秘密ならしょうがないですね」


「び、びっくりすると思いますわ」


「なら、楽しみに待ってますよ」


「げ、言質、取りましたわよ?」


言質って……なんでそんな言葉が出てくるのか


「そ、それと……わたくしにカツ丼をご馳走してくれると約束してくれましたよね」


「はい

 楽しみにしていてくれると嬉しいです」


「も、もちろん楽しみにしていますわ

 ゎ、わたくしの為に作って下さるんですもの」


なんで わたくしの為に の部分を強調したのだろう

そんなに楽しみにしてくれているのだろうか


「そ、それで……ご馳走されたままというのはあれですから

 よろしければ、わたくしも何かご馳走いたしますわ」


「楓さんも料理できるんですか」


「ゎ、わたくしは――」


1現実は非情である 2~5元お嬢様なのであんまり 6~9普通 クリティカル美味い

ダブルお店持てるぞ トリプルゾロメ花嫁修業はばっちり


新堂さんのクッキングはいかに

↓1

595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 23:19:00.04 ID:9xQdFdEZo

ほい


598 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 23:23:31.16 ID:n3oBy9Gu0


「ぁ、あまり上手ではありませんが……頑張りますわ!」


腕まくりして力こぶを作る楓さん

力こぶは小さいし、腕もほっそりしている……


「その気持ちが嬉しいんだ

 料理は気持ちが大事だからね」


「と、桃源さんは、いつも欲しい言葉をくれるのですね」


「?」


楓さんは本当に嬉しそうな顔をしている

なぜか目がぎらりと光った錯覚を覚える


「じゃあ、最終選別が終わったら一緒に作って食べようか」


「ぃ、一緒に……ですの?」


「せっかくだし」


「も、もちろん、わたくしも良いですわ!」


そんなに楽しみにしてくれると僕も嬉しい


600 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 23:33:24.01 ID:n3oBy9Gu0


「新堂さーん!」


参加者の一人が楓さんを呼びに来た

女子の参加者だ


「は、はい」


「桃源くんばっかりじゃなくて、私たちともお話しようよ!」


女子の参加者数人が固まって待っている

なぜかニヤニヤしてたり好奇心を抑えきれない様子だ


「ぇ、え、あの」


「良いんじゃないかな、楓さん

 ちょうど話に一区切りついたし」


「ほほう

 詳しく聞こうじゃないか~」


「ぁ、あう~」


楓さんはそちらに連れて行かれた


まだ時間がある


コミュコミュコミュ 残り2回

以下から選んで


神谷(1)・×新堂(2)・鉄島・雨水(MAX)

杏寿郎(1)・錆兎(2)・×義勇(1)


↓1

601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/23(土) 23:35:14.13 ID:j6OJ1gh00

鉄島

602 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 23:38:15.84 ID:n3oBy9Gu0


「女性にモテる人は大変ですね、桃源くん」


「鉄島さん」


人のよさそうな笑みを浮かべながら鉄島さんがやってきた


「僕はモテてないですよ

 自分で言うのもなんですが、身長も低いし男らしくないし……」


「あれを見てそう言える胆力がすごいですよ

 いや本当に」


鉄島さんの顔に一筋の冷や汗が垂れている……


話題♥

↓1~3

603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 23:41:52.72 ID:+uUfVBFQO

鉄島さんと会えてよかった

604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/23(土) 23:41:56.83 ID:j6OJ1gh00

鉄島の経歴を聞いてみる

605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 23:44:54.20 ID:K0g2YW3k0

試験受かったあと刀作ってもらうわけだけど、今持ってる愛刀はどうするのか


608 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/23(土) 23:54:38.14 ID:n3oBy9Gu0


「そういえば、こうして鉄島さんとしっかり話すのは初めてですね」


「私もいろいろ忙しかったですからね

 機会がありませんでした」


「なら、今までの分もお話しましょう」


「そうですね……そうしてくれると嬉しいです」


鉄島さんの笑みが深くなる


「では……他の皆には聞いたのですが、鉄島さんはどうして鬼殺隊に入ろうと?」


「そうですね……」


少し悩むような仕草をした後、話してくれた


「私が刃物・刀剣類に少し変わった愛情を示しているのは理解していますよね」


「ええ、まぁ」


変わっているという自覚、あったんだ……


「だから、です

 あのままだと、もしかしたら人を傷付けていたかもしれなかった」


「ど、どういう事ですか?」


「刃物への愛が暴走していたかも、しれなかった」


鉄島さんは、自分の身体を抱きしめた


「私は、そんなことまでしたくなかったんです」


それはそうだ

いくらなんでも、人を傷つける事はしたくないだろう


「だから私は、鬼殺隊への道に入ったのです

 人に仇なす鬼を斬るなら、人を傷つけるより万倍マシですから

 ……こんな阿呆の様な理由でこの道を選ぶのも、狂人の部類ですがね」


「そこで人を傷付けない為に、鬼殺隊に入ることを選んだんですから鉄島さんはすごいですよ

 無意識的に人を守ろうとしているんですから」


「……そう、でしょうか」


「そうですよ」


鉄島さんが嬉しそうに微笑んだ

609 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 00:01:56.70 ID:RNxniCwc0


「ちなみに、鬼殺隊を目指した理由がもう一つありまして」


「どういった理由なんです?」


「実は私、鬼殺隊専属の刀鍛冶の家の出身なんです

 だから鬼殺隊と鬼の存在を知っていました」


「あ、なるほど

 元々知っていたんですか」


「ええ

 こう見えて鍛冶の腕はそこそこはあるんですよ

 刃物……日輪刀へのこだわりが、刀剣への愛情へと変化してしまった」


「鉄島さん……」


「私のこの感情を知っている里長も鬼殺隊へ入る事を勧めてくれました

 最終選別を合格し、自分の日輪刀を打つ事で一人前とする、と」


「いい方ですね」


「里長、鉄珍様は、私がもっとも尊敬している方ですから」


鉄島さんが朗らかに笑う

610 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 00:08:20.69 ID:RNxniCwc0


「となると、今持っている刀はどうするので?」


「もちろん、そのまま所有しますよ

 とはいっても私は一刀流ですし、予備として家に飾っておきます」


「きっと、その刀も喜んでますよ」


「だと良いのですが」


柄をそっと撫でる


「僕、鉄島さんに会えてよかったと思ってます」


「おや、嬉しい事を言ってくれますね」


「おかげで見識が広まりましたから」


二人でくすくすと笑い合う

611 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 00:14:57.80 ID:RNxniCwc0


「さて、そろそろ私も準備しましょうか」


「見張りの当番ですものね」


「ちゃんと守りますから、安心してうださいね」


立ち上がった鉄島さんは、そのまま歩いて行った

もっと早く話したかったなぁ


話せるのはあと一人か


コミュ♥ 残り1回

これが最後、以下から選んで


神谷(1)・×新堂(2)・×鉄島(1)・雨水(MAX)

杏寿郎(1)・錆兎(2)・義勇(1)


↓1

612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/24(日) 00:15:23.26 ID:HxzWCOVO0

神谷

613 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 00:18:23.44 ID:RNxniCwc0


「桃源くん

 暇だからお話しましょう」


「神谷さん」


いつの間にか、神谷さんが傍に佇んでいた


「もちろん良いよ」


神谷さんが隣に腰を下ろした


話題をオナシャス

↓1~3

614 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 00:19:14.54 ID:RNxniCwc0

あといい感じに眠いからここで終わりにするわ

乙やすみー


あとこのレス抜いて3つなー

よろしく頼むでー眠い

615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 00:25:59.14 ID:c0oYnOQq0

七日間の感想

616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/24(日) 00:30:03.81 ID:HxzWCOVO0

神谷からお互いに名前呼びしようと持ち込まれる

無理なら好きな食べ物に聞いて作ると番治郎が言う


625 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 13:54:59.23 ID:RNxniCwc0


「最終選別も明日で終わりなのねぇ」


「あっという間だった?」


「本当にあっという間だったわよ

 それと、本来は数人が合格できればいいものなのよ?

 三十人がぞろぞろ戻ったらちょっとした騒ぎになりそう」


「みんな生き残る方がいいからね

 とにかく頑張った」


「あなたと煉獄君、錆兎君と冨岡君が特に頑張ったからね

 あなた達だけで何体の鬼を倒したか……」


「数えてないや」


「少なくともここの鬼が出なくなる程度には斬ってるわよ」


「でも、僕はそんなに倒してないと思うよ」


「あなたが一番倒してると思うわよ?」


「そうかなぁ……」


「むしろあなたじゃなかったら驚きよ?」


くすくすと笑う神谷さん


628 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 14:01:14.70 ID:RNxniCwc0


「そういえば、みんなにも聞いてるんだけど神谷さんの好物ってなにかな?」


「私の好物?」


「最終選別が終わったら、みんなにご馳走しようと思っててさ」


「なるほどね

 私の好物は――」


神谷さんの好物は何だろうな?

↓1

629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 14:02:52.33 ID:VtVsnkih0

天津飯


634 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 14:28:57.92 ID:RNxniCwc0


「天津飯よ」


「うーん……聞いたこと無いなぁ」


「東京府の浅草にある大衆食堂が発祥の料理でね

 具材を混ぜて作った円形のふわふわの卵焼きをご飯に乗せて、甘酸っぱいあんかけをかけたものよ」


「聞いてるだけで美味しそうなのが伝わってくるね」


「具材は何でもいいのよ、大抵のものが合うから

 鶏肉とか豚肉とか、海が近いなら海老や烏賊もいいわね

 あとは干し椎茸や筍も一緒に入れると味もよくなるし食感も面白くなるわよ」


「卵焼きをいかにきれいに円形にして、ふわふわに出来るかが鍵だね

 うーん、あんかけを使うなら深皿の方がいいか」


「私はあんかけはたっぷりかける方よ

 ご飯にも絡んで、また美味しいのよね」


「作る時にもし分からないところがあったら聞いてもいい?」


「もちろん良いわよ!」

635 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 14:37:58.00 ID:RNxniCwc0


「そういえば番治郎君の好物ってなに?


「僕の好物は――」


お互いの好物の話で盛り上がる


「神谷さんも料理上手だけど、得意料理はある?」


「あるわよ

 桃源君は?」


「もちろんあるよ」


↓1番治郎君の好物

↓2刺されそうな番治郎君の得意料理

↓3神谷=サンの得意料理

636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 14:38:36.87 ID:kiVPraQIo

肉じゃが

637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 14:39:18.52 ID:dfA2RiYvo

タイのアクアパッツァ

638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/24(日) 14:40:10.27 ID:HxzWCOVO0

鍋物


沢山の人と一緒に食べられるから


650 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 15:02:10.27 ID:RNxniCwc0


「僕は肉じゃがが好きですね

 母がよく作ってくれましたから

 肉は父が獲ってきた獲物を捌いて使いました」


「肉じゃがもいいわよねぇ

 あのほっとする懐かしさは他の料理では真似できないわ」


(お父さんは猟師だったのね……)


「あ、あと得意料理は鯛のアクアパッツァというものです

 伊太利という国の料理で、お酒とよく合うので父の好物でもありました」


「あら、奇遇ね

 私の得意料理も伊太利のものなのよ

 プッタネスカという伊太利の麺、パスタを使った料理の一種ね」


「……僕が言うのも何ですけど、なんで外国の料理なんでしょうね?」


「得意だからとしか……

 桃源君はなにでその料理を知ったの?」


「僕は父が買ってきてくれる書物などから知識を学んで、興味が出たから作る、という感じでした

 アクアパッツァが一番得意なのは、先ほど言ったように父が気に入って頻繁に作ったからですね

 いや、母も一緒に食べてお酒を嗜んでいましたが……神谷さんは?」


「私は、父が好奇心旺盛でね

 外国の料理に関する書物や資料を集めてきて、実際に作る人だったの

 それで私も一緒に作るようになって、得意になったというわけよ」


「なんだか流れが似てますね……」


「そうね」


二人で顔を見合わせて笑う

651 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 15:10:57.72 ID:RNxniCwc0


「そういえば桃源君、聞いたわよ」


「なにをです?」


思い当たることが無いので、きょとんと言葉を返す


「新堂さんと雨水さんを下の名前で呼ぶようになったって」


「あぁ、はい

 お二人にそう呼んでくれと言われたもので」


「それじゃ不公平だから、私も下の名前で呼んで

 私の事も鏡花って呼んでいいから」


「いいんですか?」


「なんだか仲間外れみたいで寂しいんだもの……」


「わ、わかりました

 鏡花さん」


「……」


神y……鏡花さんが鼻を押さえた

なんで……?


「い、いいわ、それでいいの

 ば、番治郎君」


「は、はぁ……」


なんだか態度が変だけど、どうしたんだろう


「と、とにかく!

 これ以降は下の名前で呼んでね!」


「は、はい!」


そういう事になった


653 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 15:17:24.07 ID:RNxniCwc0


「そ、それじゃ準備があるから私はこれで」


「あ、はい」


鏡花さんがそそくさと移動していった

最後まで鼻を手で押さえてくぐもった声だった……


「僕も準備しないと」


六日目の夜が更けていった――


1~9何も無し クリティカルなんと鬼の襲撃が!

ダブル集まっていた鬼の大群が襲撃を! トリプルゾロメしたきたから殲滅したわ


↓1

654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 15:17:44.09 ID:qVePG8kpo

はい


661 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 17:13:18.60 ID:RNxniCwc0


――最終選別、七日目


「ついに今日で最後だね」


「ああ!

 参加者全員で合格できそうだ!」


七日目リザルト

1~5平和 6~9コンマ一桁数の鬼を退治 クリティカル鬼10体退治

ダブル鬼が集結している…… トリプルゾロメだから殲滅したわ


↓1

662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/24(日) 17:13:36.38 ID:HxzWCOVO0



664 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 17:17:28.18 ID:RNxniCwc0


「まだこんなにいたんだね」


「もう過去形なんですけどね……」


「うに~

 歯応えないにゃ~」


特に被害も無く、生き残っていた鬼を斬り捨てた


最後の夜が来る……

もしかしたら奇襲があるかもしれない

流石に誰かと話すのはやめておこう


「さて……なにも無ければいいけれど」


1~9なにもねぇ! クリティカル鬼の襲撃

ダブルお前らどこにいたんだよ鬼30体の襲撃 トリプルゾロメほんとどこにいたの鬼50体の襲撃


↓1

665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 17:17:49.23 ID:stcRke67O

コンマの呼吸


667 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 17:22:32.29 ID:RNxniCwc0


「本当に藤襲山の鬼を全て斬るとは……」


「うむ!

 入口までの安全を確保できたな!」


「ぁ、明日の早朝に出発しましょう

 ね、念の為ですわ」


「異論はありませんよ」


「なら、更に念を入れ戦える者で護衛しながら進もう

 まだ怪我が治ってない者もいるからな」


「わかった」


こうして、僕たちの最終選別は終わりを迎えた


参加者全員生存、放たれていた鬼の全滅という結果を以て――

668 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 17:37:02.67 ID:RNxniCwc0


――藤襲山 最終選別場 入口


入口につくと、待っていた少年が驚きに目を開いていた

説明と見送りの時は冷静沈着で穏やかな感情を崩さなかったが年相応の表情も出来るんだなぁ


「おかえりなさいませ

 皆さまの、全員でのご帰還を本当に嬉しく思います

 合格、おめでとうございます」


少年が口を開いた


「まずは隊服を支給させていただき、階級を刻ませていただきます」


少年から隊服と階級についての説明があった

階級は十段階あるらしい

柱はさらにその上なのだろう


「早速ですが、皆さまがお使いになる日輪刀

 それに使う玉鋼を選んでいただきます」


少年が促した先を見ると、大小様々な玉鋼が鎮座する台があった

これから好きなものを選んでいいらしい


「鬼を滅殺し命を預ける相棒といえる日輪刀を、皆さまご自身が選ぶのです」


みんながそれぞれ玉鋼を手に取り始める


僕が選んだのは――


1~6普通 7~9良い物 クリティカルかなり良質

ダブル硬い頸でもすぱりと斬れる トリプルゾロメちょっとー悲鳴嶼さんの日輪刀並のが紛れてんよー


↓1

669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 17:39:07.13 ID:0us2Q+uUo

はい


674 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 17:47:05.55 ID:RNxniCwc0


「これにしよう」


よく考えた末に玉鋼を手に取る


「よろしくね」


この玉鋼が僕の日輪刀になるのだ


「続いて、鎹烏を支給させていただきます」


少年が手を叩くと、バサバサと羽ばたく音が聞こえてきた


僕のところには――


1~6烏しかいないってば 7~9雀 クリティカル鷲

ダブル鷹 トリプルゾロメ鴉


↓1

675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 17:48:03.64 ID:stcRke67O

ロロノア

676 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 17:51:24.50 ID:RNxniCwc0


羽ばたいていた烏が、僕の肩に止まった

みんなの所にもついたようだ


「鎹烏は主に連絡用でございます

 任務は彼らを通して通達されます」


「なるほど

 よろしくね、えぇと……」


名前とかあるのだろうか?


「――」


鎹烏の名前と性格、一番高いコンマのを採用

↓1~3


681 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 17:54:45.50 ID:RNxniCwc0

ここから安価し直し♥

↓1~3に名前と性格を書いて♥

682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 17:56:33.37 ID:dbHJOYVUo

黄蘗蟹

熱血漢

683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 17:56:59.62 ID:61OrZh7no

浅葱鷲

親分肌

684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 17:57:30.44 ID:stcRke67O

性格もセットじゃ?


夜斗(やと)

仕事はきっちりこなすが、計算高く金に意地汚い。本人は光り物を欲する烏の本能と言い張っている。

685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 17:57:34.12 ID:m21aOVfmo

緑大猿

穏和


692 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 18:05:48.71 ID:RNxniCwc0


      ヤト

「オイラハ夜斗ッツーンダ!

 ヨロシクタノムゼ!」


「喋ったあ!?」


いや、よく考えれば当たり前か

あの少年はこの烏、夜斗を介して任務が来ると言っていた

ならば話せるように調練してあるのだろう


「うん、よろしくね夜斗

 僕は桃源番治郎って言うんだ」


「オウ!

 トコロデ バンジロウ!

 オレヲツカウナラ キュウリョウヲクレ!」


「いいけど、何に使うの?」


「カーッ!

 オレタチカラスハ ヒカリモノガ スキダカラナ!

 ホンノウデ アツメタクナルンダヨ!」


「なるほどねぇ」


どうやら、光物というよりお金が好きらしい


697 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 18:31:53.94 ID:RNxniCwc0


「鎹烏は行き渡りましたね」


少年が確認を取る


「刀は十日から十五日ほどで届けられます

 それでは皆さま、お疲れ様でした

 これにて最終選別を終了させていただきます」


見送る少年を背に、僕たちは帰路についた


ようやく鬼殺隊士として、鬼を狩る事が出来る……!


「番治郎!

 やったな!」


「うん!」


杏寿郎と話しながら、炎屋敷へ向かった――


708 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 22:37:03.46 ID:RNxniCwc0


――炎屋敷


屋敷の門の前に辿り着くと、門が勢いよく開け放たれた

僕たちの気配を感じ取ってやってきたようだ


「杏寿郎!番治郎!」


「父上!」


「師範!」


「「ただいま戻りました!」」


「ああ、よく無事に帰った!

 本当に、よく頑張った……!」


杏寿郎ともども師範に頭をぐりぐりと撫でられる

父を思い出す……


「さぁ、まずは疲れを落とせ

 そうしたら飯だ!」


「一週間ぶりの母上の料理だ……!」


「楽しみだね、杏寿郎」


風呂で汗と疲れを流し、着替えた後は


「おかえりなさい、兄上!番治郎さん!」


「おかえりなさい、杏寿郎、番治郎君」


千寿郎君と瑠火さんとの挨拶も済ませ、夕餉となった


相変わらず煉獄家の男子はよく食べる

特に杏寿郎は一週間ぶりゆえか倍は食べている

709 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 22:48:16.53 ID:RNxniCwc0


楽しい夕餉も終わり、夜も更けてきた


「やっと、鬼殺隊に入隊できた……」


最終選別で過ごした七日間と出会った同期隊士を思い出す


「みんなと共同任務とかもあるのかな

 それと、約束を守らなくちゃね」


みんなの好物を作って、美味しいと言わせたい


「そして……僕も成長した」


命がけで多数の鬼を狩り、自分が成長したのが分かる


「どれほど成長したかな」


改めて確認する――


二桁コンマ分伸びる、横の数字はボーナス値

ダブルなら100、トリプルゾロメなら150


↓1筋力+50

↓2耐久+10

↓3敏捷+40

↓4幸運

710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 22:49:21.78 ID:F77DtHdA0


711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 22:50:39.40 ID:Z3d3oB3n0

はい

712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 22:50:55.38 ID:F77DtHdA0


713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 22:51:22.13 ID:k0iAdPfao


714 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 23:00:10.46 ID:RNxniCwc0


「……身体に沁みついた剣術、か」


                       ・ ・

戦いの中に身を置いたことによって、それがさらに濃くなった感覚


今の僕なら、相当に強力な鬼でない限り頸を斬り落とせるだろう

……ヤツに勝つには、まだ足りないだろう


「まだまだ強くならないとね」


夜空に輝く綺麗な満月に誓うのだった――


716 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/24(日) 23:16:47.26 ID:RNxniCwc0


トウバル バンジロウ

桃源 番治郎


年齢14歳 身長148cm

母親似の美少女に見える美少年


筋力159(下弦の頸は軽く斬れる)

耐久103(なかなか欠損しない)

敏捷214(上弦でないと目で捉えるのも困難になりつつある)

幸運99(普通よりはいい)


全集中 影の呼吸

 番治郎の身体に沁みついた剣術に炎の呼吸の要素を合わせたもの

 全部で十二の型がある

 鍛え始めた事で鍵が開いたのか、あっという間に自分のモノにしている

 無尽蔵の体力により、いくら連発しても疲れる事が無い


      ケイフウホエイ

 壱ノ型 繋風捕影 横一文字に斬り裂く単純な型

             斬る瞬間に身体を「入れる」ことによって威力を増加させている


      クロゴ

 肆ノ型 黒子 舞うような美しい足運びで敵や攻撃をすり抜ける回避特化の型

          「目の前にいてもいなくなる」事が本質である


     ニョムゲンホウヨウ

 伍ノ型 如夢幻泡影 一瞬のうちに走り抜け、敵を同時に斬る型

              まだ明かされていない効力があるようだ


728 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/25(月) 14:14:49.35 ID:WLoBJqax0


好感度一覧


原作キャラ


胡蝶カナエ→可愛いは正義

胡蝶しのぶ→好き!?いやいやいや気のせいよ私が番治郎を好きだなんて!


煉獄杏寿郎→兄弟だな!

錆兎→強者だな……!

冨岡義勇→お前本当に刺されるなよ???


同期隊士(オリキャラ)


神谷鏡花→同じ料理好きで話も合うし、色々な意味で放っておけない仲のいい男の子

新堂楓→ゎ、わたくし、殿方にこんな感情を抱いたのは初めてですの

鉄島覇砂羅→鉄珍様のように私を認めてくれた得難き友

雨水颯→逃がさない


744 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/25(月) 20:30:37.78 ID:WLoBJqax0

胸部装甲の戦闘力コンマ


1小さめな悲劇 2~6普通の大 7~9大きめの大 クリティカル次のステージ

ダブル奇跡的(恋柱より大) トリプルゾロメ規格外、スイカでも詰めてんの?


↓1神谷

↓2新堂

↓3雨水

745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 20:31:05.65 ID:j/0qZQjA0


746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 20:31:31.30 ID:wvT7tLJ20


747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 20:34:20.38 ID:IOfoCgGJ0



750 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/25(月) 20:42:43.97 ID:WLoBJqax0


――十数日後


「そろそろ刀が届く頃だね」


「うむ!

 俺たちの日輪刀……不謹慎だが、楽しみだな!」


番治郎君と煉獄ニキの刀鍛冶

名前・性別・性格・特徴を明記しておくれ


↓1番治郎

↓2煉獄さん

751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 20:48:00.10 ID:tn0kt+Kz0

大山大吾 男

生真面目で人がいい 大柄で声がよく通る

752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 20:52:54.40 ID:j/0qZQjA0

鍛治川又吉(かじかわ またきち)


細目の黒髪のポニテの男

仕事人。多くは言葉で語らなく、仕事で示すタイプ

753 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/25(月) 21:06:21.87 ID:WLoBJqax0


「あ!

 あの人達じゃないかな?」


遠めに二人がこちらに歩いてくるのが分かる


「うむ!

 刀を入れた箱らしきものも持っているな!

 間違いないだろう!」


二人が近づいてくる


「おお!

 君たちが桃源番治郎殿と煉獄杏寿郎殿か!」


大柄な男性が問いかけてきた

何故かひょっとこのお面を被っている


「……」


縛った黒髪を高い位置から垂らした男性が箱を持ち上げる


「お待ちしてました

 僕が桃源番治郎で」


「俺が煉獄杏寿郎だ!

 遠路はるばるよく来てくださった!」


炎屋敷の中に案内する


「俺は大山大吾という!

 こっちの無口なやつは鍛冶川又吉だ!

 俺が桃源殿、鍛冶川が煉獄殿の専属の刀鍛冶となる!」


鍛冶川さんがすっと頭を下げる


「待たせたな

 こちらが完成した刀だ」


「……」


鍛冶川さんが二つの箱を手際よく開けていく


「これが……」


「俺たちの刀か!」

754 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/25(月) 21:15:13.70 ID:WLoBJqax0


「番治郎、杏寿郎

 刀を持ってみろ」


立ち会っている師範に言われ、刀を手に取る

すると


「わっ」


「おおっ!」


刀身の色が変わっていく


「日輪刀は別名色変わりの刀とも言うのだ

 初めて持った剣士の持つ適性の色に変化するわけだな!」


大山さんの言う通り、切っ先まで余すことなく色が変わった


「うむ!

 やはり俺は赤だな!」


杏寿郎の日輪刀は、炎のような波紋までが濃く鮮やかな赤に染まっていた

そして、僕の刀は――


「黒くなりました!」


「黒か!」


「……」


「黒……」


大山さんが驚きの声をあげ、鍛冶川さんは何かを考えている

師範は……なぜか目を見開いている


「あの、黒い刀身ってなにかまずいんですか?」


「ん、いや……そうだな

 黒い刀はあまり例が無くてな、よくわからんのだ」


師範の言葉の歯切れが悪い

……師範らしくない、なにかあるのだろうか

755 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/25(月) 21:36:19.51 ID:WLoBJqax0


日輪刀で素振りを行い慣らし、その場は解散となった


大山さんと鍛冶山さんはそのまま帰るという事だ


同期のみんなとの約束もある

鎹烏の夜斗を使い、連絡はしてあるしいつでもご馳走できる

刀を受け取った以上、任務が入るだろう


僕は――


1ご馳走をしよう

2早速任務だゾ☆


↓1

756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 21:38:23.41 ID:j/0qZQjA0

1

757 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/25(月) 21:53:33.75 ID:WLoBJqax0


「まだみんな刀を貰った直後かまだのはず

 今のうちにご馳走しよう!」


そういう事になった


「早速材料を買おう!」


みんなに美味しいって笑顔になってもらうんだ!

……そうだ、父さんと母さんのように……


773 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/26(火) 22:27:17.63 ID:YRvXy3XK0


「ご馳走になりますね、桃源君」


「番ちゃんの料理ー楽しみだにゃー」


「な、なにかお手伝いを……」


「私たちは誘われた方よ、新堂さん」


「今回は待っていようじゃないか!」


作っている間、みんなは和気藹々と話しながら待っている

ちなみに杏寿郎もいる、同期だから当然だ


「さて、と」


料理は全員分を並行して作っている

工程と時間を調整し、全ての料理が同時に理想的な状態になるようにしている

もちろん、各々の好物だけでは寂しいので、他の料理も作って箱膳にする


「いい匂い……」


「これは期待が高まりますねぇ」


これで――仕上げ!


「みんな、おまちどおさま

 出来たよー」


配膳を済ませ、僕も席に着く

肉じゃがもきちんと作ってある

774 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/26(火) 22:41:44.54 ID:YRvXy3XK0


一斉に料理を食べる


「こ、これは――!」


1~9絶賛 クリティカルソーマ時空突入

ダブル女性陣の服が脱げる幻覚 トリプルゾロメ+快感に打ち震える反応(要はいつもの食戟のソーマ的なアレ)


↓1

775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/26(火) 22:42:25.68 ID:xfk0nd3rO

口からビーム!派


777 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/26(火) 22:45:40.13 ID:YRvXy3XK0


「にゃにこれ超美味しい」


「今まで食べたこと無いくらい美味しいですね」


「ぉ、美味しいです

 か、かつて食べた一流料理人の料理よりも、ずっと」


「うぐぅ、私よりずっと美味しい……!」


「美味い!美味い!美味い!美味い!美味い!美味い!」


みんな絶賛しながらすごい勢いで食べてくれる

僕はこういう光景が好きなのだ


またこの光景を見る為にも、一秒でも早く鬼舞辻無惨を殺さなくては

778 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/26(火) 22:50:09.93 ID:YRvXy3XK0


「ご馳走様でした!」×6


「はい、お粗末様でした」


作った料理がぺろりと綺麗に平らげられた

たくさん食べてくれるのは本当に嬉しい


ちなみに一番たくさん食べたのは――


1~5煉獄さん 6神谷 7雨水 8~9新堂 クリティカル新堂雨水

ダブル神谷新堂 トリプルゾロメ女性陣全員


↓1

779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/26(火) 22:51:49.87 ID:gndlXaNK0

ゾロ目


781 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/26(火) 22:58:15.95 ID:YRvXy3XK0


「うに~

 おにゃかいっぱい~」


なんと雨水さんだ


背は高めではあるが、外見からは想像もつかない食事量だった

大食い揃いの煉獄家でも飛び抜けて大食漢の杏寿郎よりもかなり多く食べている


「見てて気持ちのいい食べっぷりですね」


そう言う鉄島さんは普通の量だった


「さ、流石に限界ですわ……」


新堂さんもかなり食べる方だけど、杏寿郎には敵わない


「うへへー

 番ちゃんのご飯が~、おいしーからだよ~」


雨水さんが瓢箪を煽る


「ありがとうございます」


「ほんと~、毎日作ってもらいたいくらいだよ~」


「「「「!!!」」」」」


なぜか杏寿郎と鉄島さんの笑顔が固まる

鏡花さんはともかく、楓さんからの圧力が……


794 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/26(火) 23:21:38.55 ID:YRvXy3XK0


さっきの空気を疑問に思いながら片づけを行う


「なんだったんだろう」


なぜか義勇が苦悶する顔が脳裏をよぎる


「とりあえず終わりっと」


「あ、番治郎君

 ちょっといい?」


「鏡花さん、いいですよ

 ちょうど終わりましたから」


手を拭きつつ答える


奇数全員に任務が通達された 偶数模擬戦しないかとなってる


↓1

795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/26(火) 23:23:44.20 ID:EqcXQQJh0

y


797 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/26(火) 23:26:49.21 ID:YRvXy3XK0


「模擬戦ですか」


「うん

 あの最終選別でみんながどれだけ強くなったか

 確認の意味も込めてね」


「いいですよ

 やりましょう」


「わかった

 道場の方で準備して待ってるね」


鏡花さんはそのまま道場へ歩いて行った


「みんなで模擬戦か」


同期隊士は全員が強力な剣士だ

腕が鳴る


828 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 21:05:36.82 ID:2HTmzg290


――炎屋敷 道場


「さて」


みんなとの模擬戦だ


「僕の相手は――」


1~2新堂 3~4神谷 5~6鉄島 7~8雨水 9煉獄ニキ クリティカル2人がかり

ダブル3人がかり トリプルゾロメ全員だゾ


↓1

829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 21:05:55.17 ID:0IdSs5fs0

せいや


831 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 21:15:02.04 ID:2HTmzg290


「うに~

 よろしくね番ちゃ~ん」


「こちらこそ、颯さん」


――颯さんだ


「では、審判は俺が務める」


師範が離れた位置に立つ


「ふにゅ~」


ごっごっごっと豪快に瓢箪を煽る


「ぷっはー!

 番ちゃんと戦うにゃら~、全力でいかにゃいとね~」


空になった瓢箪を隅に置いた颯さんが刀を構える

いや、正確には構えていない


「……お願いします!」


いわゆる、無形

それが颯さんの自然な構えなのだと理解する


「では……始め!」


お互いが師範の声に食い気味に動き出す


「全集中 影の呼吸――」


「全しゅーちゅー 酒のこきゅー――」


お互いの木刀がぶつかり合う!


1劣勢 2~4互角 5~8優勢 9圧倒 クリティカル一撃必殺

ダブル「うぇ!?」 トリプルゾロメ「ふぇ……」


↓1

832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 21:16:28.65 ID:OHyGewzKo

はい


837 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 21:30:58.32 ID:2HTmzg290


「無形 波濤散電」


颯さんの身体が消える

いや、消えたように見えるほどの高速移動


最小限の接地面積にも関わらず、激しく打ち寄せる波のような動きでこちらを攪乱しつつ急接近

本命は――


「えい!」


その機動力を維持したままにまとわりついての波状攻撃!


だが!


「肆ノ型 黒子!」


攻撃を放つ颯さんの前から掻き消える


「うにゅ!」


僕を見失った颯さんがたたらを踏む


「全集中 壱ノ型 繋風捕影!」


そこに壱ノ型を放つ


「くぅ!?」


辛うじて防いだ木刀からみしりと嫌な音が響く


「まだ!」


番治郎1/3 颯0/3


1お、折れたー!? 2劣勢 3~5互角 6~8優勢 9圧倒 クリティカル一撃必殺

ダブル「うぇ!?」 トリプルゾロメ「ふぇ……」


↓1

838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 21:31:41.95 ID:grA8KqfE0



842 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 21:40:56.48 ID:2HTmzg290


「にゃら!

 ぜんしゅーちゅー 酒のこきゅー 無形 昇り風乱!」


出の速い技!

風圧をまとった刀がまるで昇る龍のように眼前に迫る


「影の呼吸 参ノ型――」


かっこいい名前お願い

↓1

843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 21:42:26.61 ID:N4Dy1eiN0

影縫い(かげぬい)


原作で方って全部漢字でしたっけ?

そうなら安価↓


847 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 21:57:03.20 ID:2HTmzg290


 カゲヌ

「影縫い!」


こちらも出の速い技で迎撃するまで!


本来は柄の底を押して威力と速度を増させて行う突き技

それを省略し片腕のみで放つ


「あぐ!」


「くぅ!」


木刀と木刀が衝突した音が響き渡る


やはり片腕では、速度はまだしも威力が半減どころではすまない


「さしゅが番ちゃん!

                レキガンセン

 全集中 酒の呼吸 無形 礫削閃!」


「全集中 影の呼吸 壱ノ型 繋風捕影!」


地を削るような踏込からの抜刀術を迎撃する


激突した木刀がさらに嫌な音をたてる


番治郎1/3 雨水0/3


1~2お、折れたー!? 3~5互角 6~8優勢 9圧倒 クリティカル一撃必殺

ダブル「うぇ!?」 トリプルゾロメ「ふぇ……」


↓1

848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 21:57:33.14 ID:t2yHCdCoO

なんじゃそりゃあ!

849 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 21:59:53.05 ID:2HTmzg290


「まだまだぁ!」


「うにーきっついー!」


木刀の応酬が続く

……こう着状態に陥っている


なんとかして打開しなければ


1~4お、折れたー!? 5~6互角 7~8優勢 9圧倒 クリティカル一撃必殺

ダブル「うぇ!?」 トリプルゾロメ「ふぇ……」


↓1

850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 22:01:35.53 ID:qrAISzXL0



853 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 22:09:27.75 ID:2HTmzg290


さらに何度か剣撃の応酬を繰り返し――


「あっ!?」


ばきん!


大きな音を立てて颯さんの木刀がへし折れた


「そこまで!」


師範の止めの言葉が入る


「勝者は……無しだ!今回は引き分けだな!」


はっきり言って、これは泥仕合だ

お互い有効打を出せず、決着は武器の破損

引き分けと言われて納得だ、どちらも負けと言われてもおかしくないものなのだから


「だが、雨水と言ったな!

 君の腕前も相当のものだ!

 特に基本五大流派を掛け合わせて使うなど、歴代炎柱の手記にすら記されていない!」


「うへへ~

 でも~結局勝負はつけれなかったわけですし~」


颯さんも僕と同じ気持ちのようだ

854 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 22:22:12.31 ID:2HTmzg290


「また模擬戦をして白黒をつければいいだろう

 しかし番治郎も腕を上げたな!

 それなら鬼の頸も楽々と斬れるだろう!」


「はい

 なんだか剣術が身体に馴染んだ感じなんです

 それに合わせて身体能力が上がったといいますか……」


「ふぅむ……そうか

 とりあえず、他の組み合わせの模擬戦も続けよう!」


一瞬だけ深刻そうな表情になった師範が、続きを促す


「それでは次の組み合わせは――」


こうして、模擬戦は過ぎて行った

855 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 22:29:53.64 ID:2HTmzg290


――炎屋敷


「みんな、また会おうね!」


「も、もちろんですわ」


「任務で忙しくなるので、頻繁には無理ですが」


「時間を見つけて来るわ」


「ふに~

 あたしもぉ、お酒持ってまた来るよ~」


「うむ!

 ではみんな、またな!」


こうして、同期隊士四名はそれぞれの拠点へと帰って行った


「なんだか寂しく感じるよ」


「みんな、また来てくれると言っていた!

 寂しさはあるが、俺は楽しみだぞ!」


「ふふ、杏寿郎らしいよ

 僕もだけどね」


こうして、ご馳走と模擬戦の日を終えたのだった――

856 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 22:33:48.75 ID:2HTmzg290


――おまけ


あれだけ食ったんだし、雨水さんの●●●●は……


1~5流石にそんなすぐにはデカくなんないよ 6~9次のステージへ(恋柱並) クリティカル恋柱よりデカい、だと

ダブル規格外、スイカでも詰めてんの? トリプルゾロメ規格外の上を行く、鬼滅世界の巨 を過去にするデカさ


↓1

857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/27(水) 22:36:58.97 ID:N4Dy1eiN0



861 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/27(水) 22:46:02.08 ID:2HTmzg290


「……」


あたしの目の前には、さらしが鎮座している

自分の胸に巻いているものだ


刀を振るには、あたしの胸は少し邪魔なのだ


しかし


「さらしの長さが、足りないにゃー!」


つまり、それは……あたしの胸が大きくなったということ


「か、勘弁してぇ……?

 せめて、これ以上はもう大きくならないでほしいにゃ~……」


それにしても、大きくなった原因は……番ちゃんの料理を食べすぎたから……?


「いつもよりぃ、ずっとたくさん食べてたもんねぇ……」


あまりにも美味しくて、数倍じゃ済まない量を食べてしまった


「その栄養が全部、こっちに来ちゃったというわけだにゃぁ」


自分の胸をつついてみると、ふにょふにょと柔らかく形を変える


「お酒の素を入れておくには便利だけどぉ」


お酒の素は、冷たさ・寒さに弱い

よって、心臓に近く一番熱を保てる 間に入れているというわけなのだ


「はぁ……」


番ちゃんも、こんなに大きい胸じゃ嫌だよね……


「はぁ……」


あたし、雨水颯はため息を吐くのだった――


892 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 22:15:55.89 ID:nRQNGk/Y0


――翌日


「カァーッ!

 任務ダ!任務ダゾ番治郎!」


「遂にだね」


もっと鬼を斬れる


「下サレタ任務ハ――」


1鬼によるものと思われる被害を調査

2~6雑魚鬼退治

7~9血鬼術持ちだゾ☆

クリティカル下弦チャレンジ

ダブル上弦チャレンジ

トリプルゾロメなんでここに無惨様が!?


↓1

893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 22:17:05.87 ID:w+N1YnT8O

(無言のコンマ)


895 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 22:21:22.23 ID:nRQNGk/Y0


「鬼ニヨル物ト思ワレル被害多数!

 被害ノ増大速度ト規模カラシテ血鬼術持チデアルト断定!カァーッ!」


「血鬼術か!」


大量に人を喰った鬼が発現するという異能、「血鬼術」

もはや何でもありな代物だという


「手強そうだね……!」


1~5もちろん単独任務ゾ

6~9共同任務だゾ

クリティカル同期が同行

ダブルなんと柱が同行

トリプルゾロメ悲鳴嶼さん!お願いします!


↓1

896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 22:22:12.97 ID:mdpEDCqh0

はい


898 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 22:29:21.10 ID:nRQNGk/Y0


「複数ノ隊士ト事ニ当タレトノ御命令!

 カァーッ!」


「分かったよ、夜斗

 それで、どこでその隊士と合流を?」


「現地デ集合!」


「それじゃ早速出発しよう!」


僕の初任務だ


師範たちに見送られ、炎屋敷を後にするのだった――


ちなみに、杏寿郎は既に任務に出発している


1合流するはずの隊士が……

2~6無事合流

7~9トラブル

クリティカル同期隊士と一緒

ダブル+鱗滝一門と柱まで……

トリプルゾロメ番治郎君が難なくブッ殺したという結果だけ残る!


↓1

899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 22:29:57.17 ID:Mn2AwGZF0


900 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 22:34:02.66 ID:nRQNGk/Y0


目的地は歩くと丸二日の距離にある

時間を短縮する為に、整備されていない山を突っ切る事にした


体力を温存する為にも普通に歩いた方がいいのだろうが

僕には技を連発しても疲れないほどの体力がある

この方が速い


出発が日暮れだったので、既に夜の帳が降りている……


1~9鬼と遭遇

クリティカル樵の家……?

ダブル炭焼きの家……?

トリプルゾロメ遭遇した鬼の頸を斬ると同時に上弦襲来


↓1

901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 22:34:53.78 ID:jQD9c7Gn0

s


903 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 22:39:47.72 ID:nRQNGk/Y0


「――いるね」


鬼の気配がする


「へぇ、分かるのか」


夜の闇の中から、人影がゆらりと現れる


「お前、鬼だな」


「おー、そうだぜ

 そう言うてめーは鬼狩りだな?」


ニヤニヤしながら喋る鬼


「てめーみたいなガキなら楽勝だ」


「こっちの台詞だよ、鬼」


戦闘開始だ


1まさかの血鬼術持ち

2~6番治郎優勢

7~9番治郎圧倒

クリティカル一撃必殺

ダブル援軍到着

トリプルゾロメ一撃で頸を落とすと同時に上弦襲来


↓1

904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 22:40:00.28 ID:w+N1YnT8O

こいよコンマ!タイマーなんか捨ててかかってこい!

905 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 22:45:02.43 ID:nRQNGk/Y0


「ふっ!」


「ずあっ!?」


少し斬りあって分かった

この鬼、まったく大したことが無い

藤襲山にいた鬼たちと変わらないほどだ


「全集中 影の呼吸 壱ノ型 繋風捕影!」


「ぐげっ!」


普通の斬撃に壱ノ型を混ぜ、一気に鬼の四肢を斬り飛ばす

再生に少し時間がかかるだろう


「終わりだ!」


「ひぃっ!?」


1~3必死の抵抗

4~9頸がぽろり

クリティカル鬼の増援だって!?

ダブルこちらの援軍が到着

トリプルゾロメ鬼の頸を斬ると同時に下弦襲来


↓1

906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 22:46:42.20 ID:LLdPPgRb0



908 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 22:51:07.31 ID:nRQNGk/Y0


「――っ!」


直感に従い、その場から跳び下がる

と同時に、轟音とともになにかが激突した地面に穴が開いた


「ふん、避けたか」


ビリビリと肌を指す感覚

この鬼は、そっちの鬼とは段違いに強い!


「た、助かったぜ……」


四肢を斬り飛ばした鬼も再生が終わってしまった

二対一か……それがどうした!


「斬る」


「やってみろ」


1~3拮抗

4~7優勢

8~9圧倒

クリティカル片方の頸が飛ぶ

ダブル両方の頸が飛ぶ

トリプルゾロメ身体に沁み込んだ剣術の呼応


↓1

909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 22:52:00.93 ID:03h+fzYno



914 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 22:59:29.27 ID:nRQNGk/Y0


「ちぃっ!」


「おら!さっきまでの威勢はどうしたぁ!」


「黙ってろ」


最初に遭遇した鬼は大したことが無い

しかし、増援の鬼がまずい!


連携が上手いのだ

だが、それにも慣れてきている!


木々が薙ぎ倒されたりで大きな音が響いている

もしかしたら、合流予定の隊士が救援に来るかもしれない


だが、「かもしれない」に頼るのはダメだ

こいつらは今、斬る!


1なんとまた鬼増援

2~4優勢

5~7圧倒

8~9援軍到着

クリティカルなんと柱まで到着

ダブル両方の頸を飛ばす

トリプルゾロメ身体に沁み込んだ剣術さん「任されよ」


↓1

915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 23:00:03.18 ID:LLdPPgRb0


916 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 23:04:33.86 ID:nRQNGk/Y0


「っお!?」


「ぐっ!」


突然、鬼の後ろから刀が振り下ろされる

合流予定の隊士が、援軍に来てくれたのだ


きてくれた隊士

1さらさらヘアーの人

2~4新堂さん

5~6鉄島さん

7~8神谷さん

9雨水さん

クリティカルいったいいつから合流予定の隊士が一人だと錯覚していた?雨水さん&新堂さん

ダブル柱だゾ☆

トリプルゾロメカナエさん&しのぶさん


↓1

917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 23:05:50.23 ID:w+N1YnT8O

コンマァ!

918 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 23:09:55.12 ID:nRQNGk/Y0


「だ、大丈夫ですか」


日輪刀を構えた新堂さんが隣に立つ


「新堂さん!

 昨日ぶりです!」


「ぃ、今はそれどころじゃないのでお話はあとで……」


「もちろん」


「ちっ、数の利が消えたか」


1~5圧倒

6~9それぞれ頸を斬って終了

クリティカル初めての共同作業

ダブル+ちょっとしたラキスケ

トリプルゾロメ身体に沁み込んだ剣術の呼応


↓1

919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 23:10:12.43 ID:LLdPPgRb0

1だれ?


921 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 23:17:43.04 ID:nRQNGk/Y0


                   ミョウジョウレッパ

「ぜ、全集中 星の呼吸 伍ノ型 明星裂破」


新堂さんが、当たれば地面を広く割り砕くだろう威力の攻撃を放つ


「全集中 影の呼吸 伍ノ型 如夢幻泡影!」


それに合わせ、突撃し鬼の身体を斬り刻む


「ぐふっ」


「く、まずい……!」


これで終わりだ!


1~9二人で頸を斬って終わり

クリティカル初めての共同作業

ダブル+ちょっとしたラキスケだってば

トリプルゾロメラキスケ……?


↓1

922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 23:18:56.19 ID:jQD9c7Gn0

o

923 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 23:25:55.09 ID:nRQNGk/Y0


「ち、ちくしょう」


「これが定めか……」


二体の鬼が塵に帰る……


「楓さん、ありがとうございます

 助かりました」


「ぃ、いえいえ

 ば、番治郎さんだけでも大丈夫だったとは思いますが」


楓さんは謙虚な人だ


「ところで、楓さんはなぜここに?」


「ゎ、わたくしはこの先にある村に向かっていたのです

 そ、そうしたら、音が聞こえたのでこちらに」


「なるほど

 あ、なら共同任務の隊士って」


「ゎ、わたくしですわね」


楓さんとは藤襲山で何度も一緒に戦っている

先ほどのように連携も可能だ


「では、目的地まで行きましょうか」


「は、はい」


楓さんと連れ立って、村へ辿り着くのだった

924 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 23:31:37.98 ID:nRQNGk/Y0


――村


着いた時刻は当然夜

既に八時を回っているだろう


村といっても、かなり大きい方で電気も通っている

村内は明るく照らされているが、雰囲気が暗い……


「楓さん

 日を跨ぐかもしれませんから、宿をとっておきましょうか」


「そ、そうですわね

 ん……あ、あちらに宿がありますわ」


楓さんの方が背が高いので、探すのが早い……


「では、そちらへ」


「は、はい」

925 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 23:47:22.65 ID:nRQNGk/Y0


「いらっしゃいませ

 小さな宿ですが、どうぞおくつろぎを」


女将さんに案内され、部屋へ通される


「それにしても、今のこの村に女性お二人で来られるなんて……」


「僕、男の子です……

 あ、それで、何があったんです?」


女将さんと話す機会が出来たので聞いてみる

少しでも情報が欲しい


1~6あんまり無かった

7~9いなくなった人達の右腕のみが遺されていた

クリティカル番治郎たちが戦闘になった山が怪しい

ダブル+実は下弦

トリプルゾロメ+察知した柱が急行中


↓1

926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/28(木) 23:48:10.54 ID:LLdPPgRb0


927 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/28(木) 23:51:49.89 ID:nRQNGk/Y0


(情報が欲しかったけど、しょうがないか)


「楓さん

 情報無しで挑むことになるけど、大丈夫?」


「だ、大丈夫ですわ

 ゅ、油断せずに参りましょう」


夜はずっと警邏を行う

鬼が来れば……斬る


女将は番治郎が男だと聞いた後

1~8姉弟だと勘違い

9兄妹だと勘違い

クリティカル夫婦!?

ダブル母子!?

トリプルゾロメ姉弟で夫婦で母子……?


↓1

928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/28(木) 23:52:36.00 ID:LLdPPgRb0

そういえば、ここって連取あり?

コンマ判定は下


934 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 00:03:23.33 ID:CbpRtJu00


「なぜか母子と勘違いされるし……」


「ぁ、あはは……」


ちなみに、今の楓さんは前髪を上げている

僕しかいないからだと言っていた

鬼に見られても斬るから大丈夫らしい


「ゎ、わたくしって、そんなに老けているのでしょうか」


「いや、それはないよ」


どう見たって美人だし


「ぅ、うぅ~」


「そんな事言うなら、僕なんて女の子かつ幼いって判断されたんだよ?

 それに比べればはるかにマシだよ……」


自分で言ってて悲しくなってきた……


「で、でも、母子だと言うなら……呼び方も変えないとですわね」


「ん?」


なんだか変な流れに


「で、では……番治郎、ちゃん」


「……は、はい……」


そんな捨てられた子犬みたいな目で見られたら、頷くしかないよ

颯さんと似たような呼び方なのに、なんでこんな変な感じがするんだ?

935 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 00:08:44.68 ID:CbpRtJu00


「と、とにかく!

 そろそろ出ましょう」


「そ、そうですわね」


こうして僕たちは、村の警邏を開始した


初日で釣れれば、それ以上の犠牲が増えずに済む

早く出てこい


1~3番治郎君に襲撃

4~6新堂さんに襲撃

7~9先に番治郎が発見

クリティカル先に新堂さんが発見

ダブル柱「来ちゃった♥」

トリプルゾロメ鬼「殺そうとしたら殺されてた」


↓1

936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 00:09:00.72 ID:buOrXWzo0


937 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 00:09:23.65 ID:CbpRtJu00

といったところで今日はお開き

おっつー

938 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 00:12:55.02 ID:CbpRtJu00


――おまけ


新堂さんの羽織は星を模ったマークが散りばめられた煌びやかなもの、育手からのプレゼント

ちなみに隊服は


1~5普通だよ!!!

6~9恋柱「仲間が増えましたね」

クリティカル 袋追加

ダブルおいゲス眼鏡ストッキングとかどうやって作ったんだよ

トリプルゾロメぴっちりインナー( 間は丸出し)もあるゾ


↓1

939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/29(金) 00:13:36.11 ID:Q26dJgSO0

仲間


950 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 21:13:29.47 ID:CbpRtJu00


「――っ!」


歩いていると、ぞわりと悪寒が走る

それに従い日輪刀を構えた


「……どこだ」


間違いなく、近くに鬼がいる

情報では血鬼術を持っているという

人間の常識では考えられない事をして来るのが鬼という連中だ


「……」


1鬼「血鬼術」

2~3鬼の不意討ち

4~6番治郎君のカウンター

7~9番治郎君が先に見つけて攻撃

クリティカル鬼君(の頸)、吹っ飛んだー!

ダブル新堂さん「星の呼吸」

トリプルゾロメなんと下弦だった鬼君


↓1

951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 21:14:00.56 ID:Q26dJgSO0


952 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 21:18:17.10 ID:CbpRtJu00


「そこだ!」


「あぐっ!?」


奇襲してきた鬼へ攻撃を合わせる

一瞬で鬼の両腕を肩口から切断する


「き、貴様!」


女の鬼はなおも攻撃を続けるが、それ全てに攻撃を合わせる

その度に鬼の身体は斬り飛ばされ抉られていく


1鬼「血鬼術」

2~3鬼さんの猛攻

4~7番治郎君の優勢

8~9番治郎君の圧倒

クリティカル頸を斬って、終わり!

ダブル新堂さん「間に合いましたわ」

トリプルゾロメ身体に沁みついた剣術の呼応


↓1

953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 21:19:16.93 ID:R98paOUuO

でかした!


955 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 21:21:57.87 ID:CbpRtJu00


「わ、私は負けるわけにはいかないのだ!」


「くぅっ!?」


鬼の攻撃速度が猛烈に上がる

捌くので精一杯だ

この流れはまずい!


1~3鬼「血鬼術」

4~6新堂さん推参

7~9番治郎君の優勢

クリティカル頸を斬って、終わり!

ダブル柱「きちゃた♥」

トリプルゾロメ身体に沁みついた剣術の呼応


↓1

956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 21:22:40.53 ID:Q26dJgSO0

終わり


959 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 21:28:49.51 ID:CbpRtJu00


「血鬼術 紅血の剣!」


「!!」


鬼の周囲に出現した血で出来た剣が、こちらに躍り掛かる


(剣の数は三、単純な手数は四倍

 いや、なんとかするんだ!)


1~2鬼「血鬼術」

3~6新堂さん「ど、どれだけ遠くにいるんですかわたくし」

7~9番治郎君の反撃

クリティカル頸を斬って、終わり!

ダブルなんか鬼が息切れしたんで新堂さんと一緒に頸斬ったわ

トリプルゾロメ身体に沁みついた剣術の呼応


↓1

960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 21:29:33.10 ID:rEyxO6bbO


961 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 21:35:52.29 ID:CbpRtJu00


「つっああああ!」


迫りくる悍ましい紅色の剣を弾き、逸らし、斬り捨てる

幸い、硬度はそれほどでもないので斬れるのだ


(それに)


「もう分かった」


「な」


鬼が口を開く前に、壱ノ型で頸を斬り落とす


この鬼は、剣で攻撃している間は自分は動けないのだ

なるほど、確かに厄介な血鬼術と言えるだろう

だが、それが分かってしまえばいくらでもやり様はある


単純に、剣を凌いで接近し頸を斬ればいい


もっと遠距離からやられれば、もっと苦戦したか危なかったかもしれない

だが、この鬼は慢心し、僕からあまり距離を取らなかった

それが敗因だ


「ぁ……わたしの、舞……」


鬼がはらはらと塵になる

これで、終わりだ

962 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 21:44:15.78 ID:CbpRtJu00


「ば、番治郎さん!」


「楓さん」


「ぉ、鬼は……」


「終わりましたよ」


「……ゎ、わたくし、必要でした……?」


「ほ、ほら

 もっと苦戦していたかもしれませんし、仲間はいた方がいいですよ」


気まずい空気が流れる中、二人で宿へと戻る


とにかく、この村で鬼の被害が出る事は無くなった


「ぅぅう~……」


「か、楓さん

 ほら、厨房を借りて丼物を作ったので食べて元気を出してください」


「ぃ、いただきまふ」


今は、任務を無事に終え、被害を減らすことが出来た事を喜ぶとしよう

963 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 21:55:26.13 ID:CbpRtJu00


――翌日


早朝に村を発ち、歩きながら楓さんと話す


「早く解決できてよかったです」


「そ、そうですわね」


なんとか元気を出してくれて良かった


「これからは――」


「カァーッ!

 番治郎!次ノ御命令ダゼ!」


夜斗が楓さんの鎹烏と連れ立ってやってきた

ちなみに、楓さんの鎹烏は他の烏より身体が二回りは大きい


1~3別々に任務だぜ

4~6共同任務だぜ

7~9さらに同期隊士が合流しての共同任務だぜ

クリティカル柱が同行するぜ

ダブルお館様@珠世さん探してきて

トリプルゾロメ楓さんの育手が会いたいらしいぜ


↓1

964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 21:55:54.38 ID:Q26dJgSO0



966 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 22:01:01.01 ID:CbpRtJu00


「番治郎!オ前達ノ同期ガ合流シテノ任務ニナルゼ!

 道中デ落チ合ウ予定ダカラコノママ進メ!

 カァーッ!」


「楓様、夜斗殿の言う通りでございます

 番治郎殿とご一緒にお進みくださいませ」


楓さんの烏はやたらと丁寧な口調だった


「ゎ、わかりましたわ」


「では行きましょう、楓さん」


烏を連れて道を進んでいく……


合流する人

1村田さん!?

2~4鉄島さん

5~7神谷さん

8~9雨水さん

クリティカル鱗滝一門

ダブル+雨水さん

トリプルゾロメ合流と同時に鬼襲来


↓1

967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 22:01:43.70 ID:zP608Q9v0


968 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 22:14:45.05 ID:CbpRtJu00


「おーい、番治郎!新堂!」


「二週間ぶりだな」


「合流する同期って、錆兎と義勇だったんだね!」


「ぉ、お久しぶりです」


錆兎は隊服の上に最終選別の時に着ていた幾何学模様の羽織

義勇は同じく明るい小豆色の無地の羽織をまとっている


「俺たちで共同任務だ

 しかし、いきなり四人で組むことになるとはな」


「ゎ、わたくしも驚きですわ

 ぁ、あまり、大人数での任務は無いと聞いていましたので」


「広く散った方がより多く人を守れるからな

 なにか理由があるのだろう」


「…・・・強い鬼が出た、とか?」


在り得る、とみんなが頷く


「で、面子は揃ったが任務の内容を教えてくれ」


錆兎が烏に声をかける


1~5下弦がいるかもしれない場所がある

6~9既に犠牲が出始めている

クリティカル君たち強いから下弦に勝てるだろうというお館様の名采配

ダブル+流石に柱をつけるよ!

トリプルゾロメ実は新しく医療班の拠点を作るんだ


↓1

969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 22:15:04.62 ID:T23uuXRAO

それ!


971 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 22:19:11.91 ID:CbpRtJu00


「カァーッ!

 下弦ノ鬼ガイルカモシレナイ場所ノ調査ダゼ!」


「被害の出方から移動経路が判明し、強力な鬼である下弦と推定

 強力な剣士である皆様方に、調査任務が発令された形でございます」


「いやいや、みんなはともかく僕はまだそんなに強くないですよ」


「「「え?」」」


「え?」




978 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 22:43:54.63 ID:CbpRtJu00


「アノ山ガ調査場所ダゼ!」


「皆さま、どうか御無事で」


鎹烏と別れ、山へと足を踏み入れる

ちなみに、鎹烏は上空から僕たちを見ている


「さて、どうしたものか」


「藤襲山のように散って探索……は下策だねぇ」


「固まって行動した方がいいだろうな」


「ま、真っ暗ですし、位置を見失わない為にもそうした方がよろしいでしょうね」


僕たちは全員で固まって行動することにした

互いの死角を補い合いながら移動する


1~3なにもなし

4~6み つ け た ぞ

7~9「全集中 影の呼吸――」

クリティカル血鬼術を使っての奇襲

ダブル柱も到着

トリプルゾロメ身体に沁みついた剣術の呼応


↓1

979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 22:45:54.49 ID:sNbf4X1X0

ふん

980 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 22:59:26.82 ID:CbpRtJu00


「――全集中 影の呼吸」


「ば、番治郎さん?」


「――参ノ型 影縫い!」


夜の闇に向けて、最速の技を放ち空を突き刺す

……手ごたえあり


「ぐがっ!?」


すると、景色がぐにゃりと歪み、鬼が姿を現した

その右目には「下参」の文字が刻まれていた


「なにっ」


「こんな近くに!」


「っ!」


錆兎と義勇、楓さんも日輪刀を構えた


「く、くそ、なんでバレた!」


鬼は動揺しつつ、攻撃をしてくる


景色と完全に同化していたつもりだろうが、甘い

この鬼が立つ位置の周囲と向こう側にある景色に、わずかだが違和感があった


1鬼君の猛攻

2~3鱗滝一門大活躍

4鬼君の猛攻

5~7新堂さん大活躍

8~9番治郎君大活躍

クリティカル番治郎君と新堂さん初めての共同作業

ダブル柱「来ちゃった♥」

トリプルゾロメ身体に沁みついた剣術の呼応


↓1

981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 22:59:49.87 ID:Q26dJgSO0

ゾロ目

982 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 23:12:02.00 ID:CbpRtJu00


「ぜ、全集中 星の呼吸 弐ノ型 彗星の軌跡」


単純に下から鋭い斜めに駆ける斬撃

だが、非常に出が早いうえに楓さんの腕力により恐るべき威力となっている


「ごっ!?」


それが鬼の脇腹から肩までを斬り裂く


「ぜ、全集中 星の呼吸 壱ノ型 星の煌めき」


泣き別れした胴体が一瞬で分割される


「これで鬼がしn」


「ぜ、全集中 星の呼吸 壱ノ型 星の煌めき」


再び怒涛の五連撃が鬼の頸を襲う


だが、流石は下弦の参と言うべきか

残った腕を犠牲に凌ぎ、再生を完了する

間違いなく弱体化した!


1鬼君「死にたくない!シニタクナーイ!」

2~3鱗滝一門の大活躍

4~6新堂さん大活躍

7~9番治郎君大活躍

クリティカル初めての共同作業

ダブル柱のダイナミックエントリー

トリプルゾロメ身体に沁みついた剣術の呼応


↓1

983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 23:12:35.37 ID:Ot9qRq1RO

シィィイイイ!


985 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 23:15:42.18 ID:CbpRtJu00


「全集中 影の呼吸 壱ノ型 繋風捕影!」


「ぐ、が!?」


僕の日輪刀が、鬼の頸を捉えた

抵抗なく、刃が通って行き――


「あ゛……」


下弦の参の頸を、刎ねた――


986 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 23:23:22.05 ID:CbpRtJu00


「……ふぅー」


下弦の参の身体が塵になるのを見届け、力を抜く


「ゃ、やりましたわ!」


「まだ二回目の任務なんだが……まさか下弦を倒すとは

 ……実質、番治郎と新堂の二人だけで倒したようなものだ」


「俺たちはいるだけだったからな……」


賑やかなのは良い事だ


「カァーッ!

 階級癸、桃源番治郎、新堂楓、錆兎、冨岡義勇、下弦ノ参ヲ撃破!

 被害無シ!被害無シ!大金星!大金星ィィィ!カァーッ!」


「すさまじい戦いでした

 皆さま、お疲れ様でした」


その後、夜斗たちの案内で藤の家紋の家へとお邪魔することになった

あまり疲れていないのだけど……せっかくなので、ゆっくりするとしよう


987 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 23:29:42.84 ID:CbpRtJu00


――どこか


「そうか、あの子たちが……」


鎹烏から届けられた吉報を、少年が聞いている

その額に、痣が侵食し始めていた……


「彼ら……彼が、新しい風になるかもしれない」


入隊から三週間にも満たない間の、下弦の参撃破

同期隊士との共同任務だったが、実質彼が主軸だった


「今回の件といい、全員が生き残った事といい、今期の子供たちはみんな優秀だね」


鎹烏の頭を撫でながら、少年は言う


「柱になるのも、そう遠くないだろうね」


もしかしたら、次の柱合会議には呼ぶことになるかもしれない


そう言いながら、少年は穏やかに微笑むのだった――


988 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 23:38:21.19 ID:CbpRtJu00


――おまけ


今回の任務で階級どんだけ上がった?

答えろルドガー!


1~3庚っす

4~6戌っす

7~9丙っす

クリティカル甲っす

ダブル遠くないと言ったな、あれは嘘だ

トリプルゾロメ現役柱からの推薦まであったぞなんで?


↓1


989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/29(金) 23:39:20.86 ID:Q26dJgSO0

そもそも最初の頃の階級コンマの判定はどうなったんだ?

990 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 23:41:16.12 ID:CbpRtJu00

いや最終的には遊撃部隊を編制するよ

けどそこまでの道のりがね?


現在は戌

他の3人は壬くらいまで上がってるんじゃない?


991 : ◆xVLp9ohORY [saga]:2019/11/29(金) 23:42:44.60 ID:CbpRtJu00

つーわけで今回はここまで

こっちは埋めていいよ

おつおつ