――― 部屋割り ―――
鎮守府、執務室。艦娘寮の管理についても提督の担当である。大体明石に投げっぱなしだが部屋割りはそうも行かない。
新規着任艦娘が来るごとにどこに割り当てるか決めなくてはならないのだ。
提督「昔はよかった。開いてるところに勝手に入れ、で済んだのに」
現実は厳しい。大規模な作戦があるたびに増改築が繰り返されている。特に今回は駆逐艦娘が5人もだ。
提督「リベッチオはレーベたちと一緒に突っ込んでおくとして……改白露型ねぇ」
海風「お呼びでしょうか?」
ひょっこり顔を出すは海風。白露型七番艦にして改白露型の一番艦にあたる。
提督「呼んではいないが……部屋割りのこと聞きに来たんだろ。それで頭悩ませてるんだよ」
海風「何か問題でも?」
提督「白露型もお前たちの加入で九名だ。だいぶ揃ったんで駆逐隊ごとに分けようかと思ったんだがな……2の4の3になるんだよなぁ……」
初春型の二隻が足りない現状、駆逐隊で分けると二十七駆の白露と時雨は二人になる。
提督「第二駆逐隊から一人引っこ抜くのもなんだしなぁ……」
海風「では4の5で分けましょう」
提督「いいのか? 基本四人部屋だから五人だと狭くなるぞ?」
海風「大丈夫でしょう」
提督「まぁ白露にも確認とって見るか」
一晩やってみたもののやっぱり狭いので白露・時雨と海風たちで部屋を分けることになった
鎮守府、執務室。艦娘寮の管理についても提督の担当である。大体明石に投げっぱなしだが部屋割りはそうも行かない。
新規着任艦娘が来るごとにどこに割り当てるか決めなくてはならないのだ。
提督「昔はよかった。開いてるところに勝手に入れ、で済んだのに」
現実は厳しい。大規模な作戦があるたびに増改築が繰り返されている。特に今回は駆逐艦娘が5人もだ。
提督「リベッチオはレーベたちと一緒に突っ込んでおくとして……改白露型ねぇ」
海風「お呼びでしょうか?」
ひょっこり顔を出すは海風。白露型七番艦にして改白露型の一番艦にあたる。
提督「呼んではいないが……部屋割りのこと聞きに来たんだろ。それで頭悩ませてるんだよ」
海風「何か問題でも?」
提督「白露型もお前たちの加入で九名だ。だいぶ揃ったんで駆逐隊ごとに分けようかと思ったんだがな……2の4の3になるんだよなぁ……」
初春型の二隻が足りない現状、駆逐隊で分けると二十七駆の白露と時雨は二人になる。
提督「第二駆逐隊から一人引っこ抜くのもなんだしなぁ……」
海風「では4の5で分けましょう」
提督「いいのか? 基本四人部屋だから五人だと狭くなるぞ?」
海風「大丈夫でしょう」
提督「まぁ白露にも確認とって見るか」
一晩やってみたもののやっぱり狭いので白露・時雨と海風たちで部屋を分けることになった
511: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/15(火) 22:44:24.07 ID:JsQYqDQRo
白露・時雨が二十七駆、村雨・夕立・春雨・五月雨が二駆、海風・江風・涼風が二十四駆なのだ
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
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514: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/15(火) 23:05:38.38 ID:JsQYqDQRo
ローマ了解ー
515: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/17(木) 22:50:13.22 ID:spZY+GNfo
――― 別に浮気性とかそういうのではない ―――
鎮守府、執務室。艦娘が提督に話をしにくることもあれば、提督が艦娘を呼ぶこともある。今回は後者だ。
提督「よし、イタリアとローマ揃ったな」
イタリア「提督、改まって何でしょうか?」
ローマ「何です? 私、こう見えて忙しいんですけど」
提督「おほん。まー、なんだ、その。二人とも頑張ってきたからな。これプレゼントだ」
二人に手渡される青い小箱。
ローマ「……この箱はなに? 開けて見ろって? じゃ、後で開けるわ」
提督「いやここで開けようよ」
ローマ「ええ?」
提督「ほらイタリアなんて」
イタリア「提督……大切に、大切にします!」
既にイタリアは指輪を付けている。
ローマ「……」
箱を開けて中身を確認する。やはり指輪だ。
ローマ「これって……エンゲージリングじゃなくて?」
提督「しょうがないだろこういう体裁なんだからよー!」
ローマ「……ま、いいわ」
鎮守府、執務室。艦娘が提督に話をしにくることもあれば、提督が艦娘を呼ぶこともある。今回は後者だ。
提督「よし、イタリアとローマ揃ったな」
イタリア「提督、改まって何でしょうか?」
ローマ「何です? 私、こう見えて忙しいんですけど」
提督「おほん。まー、なんだ、その。二人とも頑張ってきたからな。これプレゼントだ」
二人に手渡される青い小箱。
ローマ「……この箱はなに? 開けて見ろって? じゃ、後で開けるわ」
提督「いやここで開けようよ」
ローマ「ええ?」
提督「ほらイタリアなんて」
イタリア「提督……大切に、大切にします!」
既にイタリアは指輪を付けている。
ローマ「……」
箱を開けて中身を確認する。やはり指輪だ。
ローマ「これって……エンゲージリングじゃなくて?」
提督「しょうがないだろこういう体裁なんだからよー!」
ローマ「……ま、いいわ」
516: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/18(金) 05:55:01.56 ID:Cf+icwOGo
三番艦の話して提督が壁ドン(物理攻撃)される話も考えてはいた
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518: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/18(金) 15:19:02.47 ID:Cf+icwOGo
磯波了解ー
519: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/18(金) 18:40:18.60 ID:Cf+icwOGo
――― 例のバナー ―――
磯波「あ、あのこれ資料お持ちしました……」
提督「ほう、出展……島風……わかる。強いし見た目のインパクトもでかい」
磯波「はい」
提督「伊勢……わかる。最初期からの戦艦の看板だ」
磯波「はい」
提督「翔鶴も電もわかる。でセンターだが」
磯波「吹雪ちゃんですよね」
提督「磯波、お前になってるぞ」
磯波「えええ!?」
提督「俺も驚きだよ」
磯波「なんかの間違いなんじゃないでしょうか?」
提督「いやたしかに磯波なので吹雪と間違えたんじゃなきゃ熱烈なファンが担当者だった可能性がある」
磯波「一体……」
磯波「あ、あのこれ資料お持ちしました……」
提督「ほう、出展……島風……わかる。強いし見た目のインパクトもでかい」
磯波「はい」
提督「伊勢……わかる。最初期からの戦艦の看板だ」
磯波「はい」
提督「翔鶴も電もわかる。でセンターだが」
磯波「吹雪ちゃんですよね」
提督「磯波、お前になってるぞ」
磯波「えええ!?」
提督「俺も驚きだよ」
磯波「なんかの間違いなんじゃないでしょうか?」
提督「いやたしかに磯波なので吹雪と間違えたんじゃなきゃ熱烈なファンが担当者だった可能性がある」
磯波「一体……」
520: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/18(金) 18:41:42.06 ID:Cf+icwOGo
何の話かは【磯波 バナー】あたりで検索すれば出てくると思います
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522: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/18(金) 21:04:41.78 ID:Cf+icwOGo
夕立了解ー
523: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/22(火) 20:24:47.61 ID:eQnUwuXLo
――― 大一番以外では出番が無い ―――
艦娘寮、前期二駆部屋。
夕立「最近出撃機会がないっぽーい……」
村雨「この前ものすごく出撃してたじゃない。アイアンボトムサウンドとか」
夕立「平時は出番が無いっぽいー……村雨たちは遠征とかで出番あるっぽい……」
村雨「じゃあこんなのはどぉ? ちょっと耳貸して」
夕立「ぽい?」
~~~~~~
提督「えーと次の遠征ローテは春雨、五月雨、村雨、白露か」
白露「いっちばーん!」
春雨「春雨、出撃します!」
五月雨「お任せください!」
村雨?「村雨、いくっp……いっきまーす!」
提督「おい夕立ェ」
村雨?「夕立じゃないっぽい! 村雨っぽい!」
提督「ツインテしてカラコンして跳ね毛まで固めて寝かせる努力するなら口調も隠す努力しろよ!」
夕立「バレたっぽいー!」
村雨「ダメかぁ~」
艦娘寮、前期二駆部屋。
夕立「最近出撃機会がないっぽーい……」
村雨「この前ものすごく出撃してたじゃない。アイアンボトムサウンドとか」
夕立「平時は出番が無いっぽいー……村雨たちは遠征とかで出番あるっぽい……」
村雨「じゃあこんなのはどぉ? ちょっと耳貸して」
夕立「ぽい?」
~~~~~~
提督「えーと次の遠征ローテは春雨、五月雨、村雨、白露か」
白露「いっちばーん!」
春雨「春雨、出撃します!」
五月雨「お任せください!」
村雨?「村雨、いくっp……いっきまーす!」
提督「おい夕立ェ」
村雨?「夕立じゃないっぽい! 村雨っぽい!」
提督「ツインテしてカラコンして跳ね毛まで固めて寝かせる努力するなら口調も隠す努力しろよ!」
夕立「バレたっぽいー!」
村雨「ダメかぁ~」
524: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/22(火) 20:26:03.76 ID:eQnUwuXLo
改二になるとイベントで経験値を稼ぐぶん平時の稼働率低下が避けられないジレンマ
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
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527: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/22(火) 23:26:43.68 ID:eQnUwuXLo
霞了解ー
528: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/25(金) 01:12:13.51 ID:dyKiWEI+o
――― 面倒な任務は消化しない。しないったら! ―――
提督「大規模作戦も終わったし備蓄備蓄。これでゆっくり休める」
霞「ちょっと、だらけてないでビシッとしなさいな。艦隊指揮も仕事のうちでしょ」
提督「とは言ってもなぁ。あ号ろ号終わったし北方ウィークリー任務も終わったし」
霞「東方任務」
提督「……」
霞「マンスリー潜水艦任務」
提督「……」(メソラシ
霞「海上突入部隊任務、水上反撃部隊任務にリランカの港湾棲姫、サーモン海のヲ級改」
提督「し……知らない子ですね?」
霞「こっちの目を見て言いなさいな」
提督「オコトワリします」
霞「なら限界ぎりぎりまで逸らさせてあげるわ」
提督「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛人の首はフィギュア模型のようにはねじれないの゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!」
提督「大規模作戦も終わったし備蓄備蓄。これでゆっくり休める」
霞「ちょっと、だらけてないでビシッとしなさいな。艦隊指揮も仕事のうちでしょ」
提督「とは言ってもなぁ。あ号ろ号終わったし北方ウィークリー任務も終わったし」
霞「東方任務」
提督「……」
霞「マンスリー潜水艦任務」
提督「……」(メソラシ
霞「海上突入部隊任務、水上反撃部隊任務にリランカの港湾棲姫、サーモン海のヲ級改」
提督「し……知らない子ですね?」
霞「こっちの目を見て言いなさいな」
提督「オコトワリします」
霞「なら限界ぎりぎりまで逸らさせてあげるわ」
提督「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛人の首はフィギュア模型のようにはねじれないの゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!」
530: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 22:17:26.24 ID:slXKAse+0
面倒な任務はしないさとはっきり言ってやればいいのさ
鬼怒で
鬼怒で
533: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/28(月) 23:08:36.17 ID:4AHLRDSho
――― そういえば今回の出撃任務、全部秋衣装持ちが含まれてますね ―――
提督「16戦隊に21戦隊に五航戦……特に五航戦任務は大事だな。えーとメンツは球磨・多摩・木曾に、那智柄に……長良もか。多分鬼怒あたりと一緒に訓練してるだろ」
所変わって演習場
提督「お、鬼怒いたいた。長良どこ行ったか知らんか」
鬼怒「名取姉と一緒に秋祭り行ったよ」
提督「マジで? というかうちの近所で秋祭りなんてやってたっけ」
鬼怒「あー、提督、最近執務室に籠もってたから知らないか。こっちこっち」
提督「?」
妖精街。倉庫に保管だけされておいて使用されない妖精たちによって作られた鎮守府内の街。特に用事はないので提督は滅多に来ない。
提督「前来た時よりでかくなってるし……」
鬼怒「倉庫に仕舞いっぱなしの装備も増えたし、そりゃ大きくなるよね」
提督「妖精だけでできるモンなのか?」
鬼怒「出撃予定のない艦娘たちも協力してるよ。結構皆暇持て余してるんだよ?」
提督「ま、まぁ大本営からの出撃任務が来たし、ここに来たのも長良を始めその要員探すためだしな」
鬼怒「鬼怒の出撃予定は!?」
提督「……ないな」
鬼怒「うぅ~……」
提督「16戦隊に21戦隊に五航戦……特に五航戦任務は大事だな。えーとメンツは球磨・多摩・木曾に、那智柄に……長良もか。多分鬼怒あたりと一緒に訓練してるだろ」
所変わって演習場
提督「お、鬼怒いたいた。長良どこ行ったか知らんか」
鬼怒「名取姉と一緒に秋祭り行ったよ」
提督「マジで? というかうちの近所で秋祭りなんてやってたっけ」
鬼怒「あー、提督、最近執務室に籠もってたから知らないか。こっちこっち」
提督「?」
妖精街。倉庫に保管だけされておいて使用されない妖精たちによって作られた鎮守府内の街。特に用事はないので提督は滅多に来ない。
提督「前来た時よりでかくなってるし……」
鬼怒「倉庫に仕舞いっぱなしの装備も増えたし、そりゃ大きくなるよね」
提督「妖精だけでできるモンなのか?」
鬼怒「出撃予定のない艦娘たちも協力してるよ。結構皆暇持て余してるんだよ?」
提督「ま、まぁ大本営からの出撃任務が来たし、ここに来たのも長良を始めその要員探すためだしな」
鬼怒「鬼怒の出撃予定は!?」
提督「……ないな」
鬼怒「うぅ~……」
534: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/28(月) 23:09:02.95 ID:4AHLRDSho
「人を楽しませるネタをたぁ~くさん仕込ませる秋」とはいったい……ウゴゴゴ
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
536: ◆jf7rnHhSH2 2015/09/28(月) 23:42:54.28 ID:4AHLRDSho
イク了解ー
537: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/01(木) 22:40:05.72 ID:+Oo7Jvhyo
――― 建造可不可の境界 ―――
鎮守府、工廠。日々艦娘が建造されては解体されたり近代化改修のエサとなったりする無常み溢れる場所。
提督「秋雲と香取が建造可能になったか……そこで疑問なんだが」
イク「何なのね?」
提督「何でお前は建造できないんだよ。レアリティ同等のゴーヤやレアリティが一段上のはちは建造可能なのに」
イク「ふふーん、この魅惑のボディはそう簡単に手に入らないってことなのね!」
提督「何言ってるんだ」(ペシ
イク「へぶっ」
提督「大体お前は鉄底海峡のときに加入したクチだろ。苦労0%だろ。同時期加入したはちはともかく」
イク「冗談は置いといて、雷装が一回り上だからかもしれないの……」
提督「とは言ってもなぁ。夜戦ではゴーヤの方が期待値では上回るししおいも大型建造できるし」
イク「きっとマリアナ海溝より深い事情があるの。舞風あたりも建造に来ておかしくないのに来る様子がないの」
提督「うーむ」
鎮守府、工廠。日々艦娘が建造されては解体されたり近代化改修のエサとなったりする無常み溢れる場所。
提督「秋雲と香取が建造可能になったか……そこで疑問なんだが」
イク「何なのね?」
提督「何でお前は建造できないんだよ。レアリティ同等のゴーヤやレアリティが一段上のはちは建造可能なのに」
イク「ふふーん、この魅惑のボディはそう簡単に手に入らないってことなのね!」
提督「何言ってるんだ」(ペシ
イク「へぶっ」
提督「大体お前は鉄底海峡のときに加入したクチだろ。苦労0%だろ。同時期加入したはちはともかく」
イク「冗談は置いといて、雷装が一回り上だからかもしれないの……」
提督「とは言ってもなぁ。夜戦ではゴーヤの方が期待値では上回るししおいも大型建造できるし」
イク「きっとマリアナ海溝より深い事情があるの。舞風あたりも建造に来ておかしくないのに来る様子がないの」
提督「うーむ」
540: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/02(金) 05:59:14.97 ID:S8Vro8y9o
香取了解ー
541: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/02(金) 21:55:55.67 ID:S8Vro8y9o
――― まる一日は長すぎる ―――
香取「次の遠洋練習航海の準備は……」
提督「悪いがそんな予定はないぞ」
香取「敵の攻勢もだんだん強まる中、みっちり訓練したほうがいいと思わないんですか?」
提督「といってもなぁ。艦隊一つをまる一日練習航海に当てたらその分遠征出せなくて辛いし……」
香取「そうは言っても資源もだいぶ溜まってるじゃないですか」
提督「それに練度が必要ならキスかリランカかサーモン行ってブートキャンプするし……実戦第一だ」
香取「練習巡洋艦としての矜持が……」
提督「まぁまぁ。パッシブソナーの改修担当があるし。93式改修しようや」
香取「それもそうですね……参りましょうか」
明石の工廠
提督「邪魔するぜぇ」
明石「あっ提督、お待ちしてました!」
時雨「93式ソナーの改修しておいたよ」
香取(ガクッ)
提督「あっ、最後の希望まで折られてる……」
香取(いじいじ)
提督「よ、四式ソナーのときは出番あるから、ね?」
香取「次の遠洋練習航海の準備は……」
提督「悪いがそんな予定はないぞ」
香取「敵の攻勢もだんだん強まる中、みっちり訓練したほうがいいと思わないんですか?」
提督「といってもなぁ。艦隊一つをまる一日練習航海に当てたらその分遠征出せなくて辛いし……」
香取「そうは言っても資源もだいぶ溜まってるじゃないですか」
提督「それに練度が必要ならキスかリランカかサーモン行ってブートキャンプするし……実戦第一だ」
香取「練習巡洋艦としての矜持が……」
提督「まぁまぁ。パッシブソナーの改修担当があるし。93式改修しようや」
香取「それもそうですね……参りましょうか」
明石の工廠
提督「邪魔するぜぇ」
明石「あっ提督、お待ちしてました!」
時雨「93式ソナーの改修しておいたよ」
香取(ガクッ)
提督「あっ、最後の希望まで折られてる……」
香取(いじいじ)
提督「よ、四式ソナーのときは出番あるから、ね?」
542: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/02(金) 21:57:28.20 ID:S8Vro8y9o
時雨改二は木~日まで93式ソナーの改修ができるのだ(香取は土日のみ)
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
543: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/02(金) 22:44:43.36 ID:nEWNL5Ny0
ぉっ
子日だよぉ
子日だよぉ
545: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/05(月) 21:52:12.14 ID:H6gMP2Mfo
――― 物を持つのに向いていない ―――
遠征。各海域へお使いに行き、その報酬として資材などを得る、鎮守府運営に欠かせない仕事。
艦娘も不眠不休で動くわけにも行かない。当然腹も減る。
初春「小腹が減ったのぅ」
子日「ふふーん、てーとくから貰ったコレを使うときが来たね!」
若葉「なんだ?」
子日「じゃじゃーん! 戦闘糧食!」
初春「おお、ナイスじゃ子日!」
初霜「そういえば提督、この前のイベントで大量に貰って持て余してましたね……」
子日「みんなで分けて食b」(コロッ ボチャ
初春「……」
子日「……」
初霜「……」
若葉「全部落ちてしまったな」
子日「……」(ブワッ
初霜「こういう日もあります。また次の機会に一緒に食べましょう?」
子日「ぐす、ぐすっ……」
遠征。各海域へお使いに行き、その報酬として資材などを得る、鎮守府運営に欠かせない仕事。
艦娘も不眠不休で動くわけにも行かない。当然腹も減る。
初春「小腹が減ったのぅ」
子日「ふふーん、てーとくから貰ったコレを使うときが来たね!」
若葉「なんだ?」
子日「じゃじゃーん! 戦闘糧食!」
初春「おお、ナイスじゃ子日!」
初霜「そういえば提督、この前のイベントで大量に貰って持て余してましたね……」
子日「みんなで分けて食b」(コロッ ボチャ
初春「……」
子日「……」
初霜「……」
若葉「全部落ちてしまったな」
子日「……」(ブワッ
初霜「こういう日もあります。また次の機会に一緒に食べましょう?」
子日「ぐす、ぐすっ……」
546: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/05(月) 22:18:31.26 ID:H6gMP2Mfo
ちゃんと艤装は取り外しておにぎりは持ちましょう
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
548: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/05(月) 23:03:16.76 ID:H6gMP2Mfo
照月了解ー
549: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/07(水) 06:04:53.62 ID:zD7kN3Pwo
――― 世界観上の問題 ―――
鎮守府近海航路。資源取得のための往復路に深海棲艦がうろついているため、艦娘の護衛が必要となる。
空母もいるため、防空駆逐艦が活躍できる場の一つでもある。
照月「敵航空隊、第二波凌ぎました。敵艦隊、離脱していきます!」
提督『そうだな、たまには追っかけて撃退しておくか』
照月「了解です! 全艦、追撃に移行します!」
追撃に気づいた敵艦隊は暗夜煙幕を張る。墨で塗りつぶした用な闇が辺りを覆う。だが、妖精の加護を受けた艦娘たちにとっては普通の闇夜とかわらない。
照月「照らす月の下で夜戦です!艦隊、突入開始!」
提督『時刻的には真昼間だし月も出てないぞ』
照月「こういうのは気分的な問題です!」
鎮守府近海航路。資源取得のための往復路に深海棲艦がうろついているため、艦娘の護衛が必要となる。
空母もいるため、防空駆逐艦が活躍できる場の一つでもある。
照月「敵航空隊、第二波凌ぎました。敵艦隊、離脱していきます!」
提督『そうだな、たまには追っかけて撃退しておくか』
照月「了解です! 全艦、追撃に移行します!」
追撃に気づいた敵艦隊は暗夜煙幕を張る。墨で塗りつぶした用な闇が辺りを覆う。だが、妖精の加護を受けた艦娘たちにとっては普通の闇夜とかわらない。
照月「照らす月の下で夜戦です!艦隊、突入開始!」
提督『時刻的には真昼間だし月も出てないぞ』
照月「こういうのは気分的な問題です!」
550: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/07(水) 06:05:21.12 ID:zD7kN3Pwo
航空戦マスは艦載機撃墜数も戦果ゲージに加算してくれないかなぁと思うのであっ.た
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
551: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/07(水) 08:01:00.13 ID:Q7paVMdxo
龍田
552: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/07(水) 22:25:04.47 ID:zD7kN3Pwo
――― イッツクール ―――
第二次SN作戦のちょっと前あたりの話。
提督「あぢー……こんな中で書類仕事とか地獄かよ」
龍田「今年も暑くなるわね」
提督「涼しそうなかっこうしやがってからに。というかなんで風呂が沸いてくるのにクーラー無いんだよ。明石に頼むか」
龍田「執務室にクーラーですって? 何をふざけているのかしら? その服を……涼しくしてあげましょうね」
そう言うと龍田は薙刀を取り出し、構える。人体に直ちに影響は無いが、服は別である。
提督「降りかかる火の粉は払わねばな……。覚悟はいいか?」
それに応じて提督も壁に掛けていた銛を手に取り、構える。毎度砲弾喰らっている艦娘に直ちに影響はないが、水着は別である。
提督「うおおおおお!!」
龍田「うふふ~」
~~~~~~
雪風「しれぇ、通信が入っ……て……」
提督「オラオラオラオラオラオラァ!」
龍田「あらあらあらあらその程度ぉ?」
穂先と穂先がぶつかり合う、まさに真剣勝負。長柄武器だが。入ってきた雪風には気づかない。
雪風「しれぇも龍田さんも何してんですか!?」
この後、二人揃って雪風に叱られたことは言うまでもない。
第二次SN作戦のちょっと前あたりの話。
提督「あぢー……こんな中で書類仕事とか地獄かよ」
龍田「今年も暑くなるわね」
提督「涼しそうなかっこうしやがってからに。というかなんで風呂が沸いてくるのにクーラー無いんだよ。明石に頼むか」
龍田「執務室にクーラーですって? 何をふざけているのかしら? その服を……涼しくしてあげましょうね」
そう言うと龍田は薙刀を取り出し、構える。人体に直ちに影響は無いが、服は別である。
提督「降りかかる火の粉は払わねばな……。覚悟はいいか?」
それに応じて提督も壁に掛けていた銛を手に取り、構える。毎度砲弾喰らっている艦娘に直ちに影響はないが、水着は別である。
提督「うおおおおお!!」
龍田「うふふ~」
~~~~~~
雪風「しれぇ、通信が入っ……て……」
提督「オラオラオラオラオラオラァ!」
龍田「あらあらあらあらその程度ぉ?」
穂先と穂先がぶつかり合う、まさに真剣勝負。長柄武器だが。入ってきた雪風には気づかない。
雪風「しれぇも龍田さんも何してんですか!?」
この後、二人揃って雪風に叱られたことは言うまでもない。
553: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/07(水) 23:36:34.69 ID:zD7kN3Pwo
雪風はもうLv150なのです
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
554: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/07(水) 23:40:23.22 ID:xIHdAzBiO
雲龍
557: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/13(火) 22:42:55.92 ID:J3Jw6dWWo
――― 漁船大淀 ―――
アルフォンシーノ方面。ここはサンマの一大漁場である。今回、秋刀魚漁の支援のために艦隊を出すことになった。
提督「げへへ、久しぶりの漁だ。腕が鳴るぜぇ」
大淀「あの、提督、言葉遣いが」
提督「知らんなぁ?」
秋刀魚漁支援艦隊にはケッコンカッコカリが出来る練度の近い龍驤を筆頭に、雲龍型三姉妹および大鳳を出撃させている。
龍驤「艦載機のみんな、お仕事お仕事ォ!!」
同時に44機の村田隊を飛ばすその技量は、軽空母随一である。第三・第四隊を運用する代わりに整備員やバルジで攻防の強化を行っている。
随伴の正規空母が制空を担当しているからこそできる芸当である。
大淀「提督、あくまで秋刀魚漁の支援ですからね?」
提督「だから大淀を連れてきたんだろう。今日という日のために四式ソナーまで作ったんだぞ」
大淀の装備は四式ソナー、熟練見張員、探照灯、そして三式爆雷。
大淀「あの……私は漁船じゃないんですが」
提督「四スロ装備できる軽巡の装甲硬いほうだから仕方ないね」
大淀「それに爆雷ってこの漁法は違h」
提督「シャラーップ。実際効果あるかどうか判らんが試してみなければわかるまい」
大淀「あとぷかぷか丸の後ろに設置された網って」
提督「それもいいっこなしだ。ほら、砲撃戦が始まるぞ。さっさと行け」
大淀「こんな装備でまともに砲撃戦できるとは思えませんが……」
アルフォンシーノ方面。ここはサンマの一大漁場である。今回、秋刀魚漁の支援のために艦隊を出すことになった。
提督「げへへ、久しぶりの漁だ。腕が鳴るぜぇ」
大淀「あの、提督、言葉遣いが」
提督「知らんなぁ?」
秋刀魚漁支援艦隊にはケッコンカッコカリが出来る練度の近い龍驤を筆頭に、雲龍型三姉妹および大鳳を出撃させている。
龍驤「艦載機のみんな、お仕事お仕事ォ!!」
同時に44機の村田隊を飛ばすその技量は、軽空母随一である。第三・第四隊を運用する代わりに整備員やバルジで攻防の強化を行っている。
随伴の正規空母が制空を担当しているからこそできる芸当である。
大淀「提督、あくまで秋刀魚漁の支援ですからね?」
提督「だから大淀を連れてきたんだろう。今日という日のために四式ソナーまで作ったんだぞ」
大淀の装備は四式ソナー、熟練見張員、探照灯、そして三式爆雷。
大淀「あの……私は漁船じゃないんですが」
提督「四スロ装備できる軽巡の装甲硬いほうだから仕方ないね」
大淀「それに爆雷ってこの漁法は違h」
提督「シャラーップ。実際効果あるかどうか判らんが試してみなければわかるまい」
大淀「あとぷかぷか丸の後ろに設置された網って」
提督「それもいいっこなしだ。ほら、砲撃戦が始まるぞ。さっさと行け」
大淀「こんな装備でまともに砲撃戦できるとは思えませんが……」
562: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/15(木) 23:06:32.83 ID:0L/W5isDo
――― 一方現場の方は ―――
提督と大淀が言い争ってる一方、空母たちはアウトレンジからの交戦に入ろうとしていた。
雲龍「雲龍、突撃します」
空母5隻、300機を超える艦載機が宙を舞う。それもよく習熟した妖精を載せたものが。
雲龍「制空権確保。艦攻隊、艦爆隊は速やかに攻撃を」
シャクジョウを振るい、指示を出す。他の空母も同様に攻撃指令を下す。
間もなく敵艦隊は戦艦も空母もみな等しく爆発炎上し、沈んでいった。
雲龍「……でも、これでいいのかしら」
龍驤「なんやなんや、えらい巧くいったのにどしたん?」
雲龍「……今回の秋刀魚漁の支援ですよね」
龍驤「せやね。そのための敵艦排除や」
雲龍「爆弾とか使いまくって大丈夫なんでしょうか」
辺りを見回すと逆さ向いて浮かぶ魚がいくつも。
龍驤「……ま、まぁウチらの攻撃方法はこういうもんやし。あとは提督と漁師さんたちの問題や」
雲龍「……それもそうですね」
提督と大淀が言い争ってる一方、空母たちはアウトレンジからの交戦に入ろうとしていた。
雲龍「雲龍、突撃します」
空母5隻、300機を超える艦載機が宙を舞う。それもよく習熟した妖精を載せたものが。
雲龍「制空権確保。艦攻隊、艦爆隊は速やかに攻撃を」
シャクジョウを振るい、指示を出す。他の空母も同様に攻撃指令を下す。
間もなく敵艦隊は戦艦も空母もみな等しく爆発炎上し、沈んでいった。
雲龍「……でも、これでいいのかしら」
龍驤「なんやなんや、えらい巧くいったのにどしたん?」
雲龍「……今回の秋刀魚漁の支援ですよね」
龍驤「せやね。そのための敵艦排除や」
雲龍「爆弾とか使いまくって大丈夫なんでしょうか」
辺りを見回すと逆さ向いて浮かぶ魚がいくつも。
龍驤「……ま、まぁウチらの攻撃方法はこういうもんやし。あとは提督と漁師さんたちの問題や」
雲龍「……それもそうですね」
563: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/15(木) 23:07:42.05 ID:0L/W5isDo
失踪したように見えたのは秋刀魚とってたからなんだからねっ(震え声)
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
564: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/15(木) 23:09:55.84 ID:TxC8ga8xO
天城
566: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/16(金) 22:30:51.03 ID:LkXDdBDao
――― 横倒し ―――
天城「うぅ……やられました……艦載機、発着艦不能です……」
横倒しになる天城。それでよく沈まないもんだと思うがとにかく水上で横倒しになる。
提督「あれでいいのか……?」
~~~~~~~
天城「というのが従来の天城でした」
提督「そうだな」
天城「しかし、これからの天城は違います!」
提督「ほう」
天城「中破になっても、こう、機銃を構えて最後まで戦い抜く感を出しました!」
提督「それで神通や夕立のように一矢報いられるのか」
天城「機銃では無理です」
提督「ダメじゃん」
天城「さすがに改にもなってやられたからといって戦闘放棄したような格好だとちょっと問題ある気がしますし……」
天城「うぅ……やられました……艦載機、発着艦不能です……」
横倒しになる天城。それでよく沈まないもんだと思うがとにかく水上で横倒しになる。
提督「あれでいいのか……?」
~~~~~~~
天城「というのが従来の天城でした」
提督「そうだな」
天城「しかし、これからの天城は違います!」
提督「ほう」
天城「中破になっても、こう、機銃を構えて最後まで戦い抜く感を出しました!」
提督「それで神通や夕立のように一矢報いられるのか」
天城「機銃では無理です」
提督「ダメじゃん」
天城「さすがに改にもなってやられたからといって戦闘放棄したような格好だとちょっと問題ある気がしますし……」
567: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/16(金) 22:50:50.36 ID:LkXDdBDao
改で寝転がりやめたのちょっと残念な気も
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
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569: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/16(金) 23:02:09.27 ID:LkXDdBDao
鳥海了解ー
570: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/19(月) 21:55:59.64 ID:X+MGo3g3o
――― 横倒し ―――
鳥海「私の計算通りだったわ。もちろん、司令官さんの戦略だからできたのよ」
大井(大破)「完全に作戦が悪いのよ……」
鳥海「……今、何か仰いましたか?」
大井「何でもありませーん。ウフフ」
鳥海「いえ、確かに聞こえましたよ。作戦が悪い、と」
大井「……取り繕っても仕方ないようね」
鳥海「ちょうどいい機会です。演習場行きましょうか。大井さんとは一度じっくり『お話』をしたいと思ってたところですし」
大井「『お話』ねぇ。いいわよ、どちらが正しいかじっくり『話し』合いましょうか」
大井はバケツを被り、即座に修復。二人連れ立って演習場へ向かっていった。
摩耶「どう考えても口での話じゃないよな」
北上「提督、あの二人止めなくていいの?」
提督「砲撃最強の巡洋艦と雷撃最強の巡洋艦の間に割って入りたいと思うか? 艦娘の砲雷撃が直ちに人体に影響はないとは言っても」
北上「んー、そうねぇ……。まぁ、そうねぇ……」
摩耶「アタシだって勘弁だよ」
提督「まぁそういうことだ」
鳥海「私の計算通りだったわ。もちろん、司令官さんの戦略だからできたのよ」
大井(大破)「完全に作戦が悪いのよ……」
鳥海「……今、何か仰いましたか?」
大井「何でもありませーん。ウフフ」
鳥海「いえ、確かに聞こえましたよ。作戦が悪い、と」
大井「……取り繕っても仕方ないようね」
鳥海「ちょうどいい機会です。演習場行きましょうか。大井さんとは一度じっくり『お話』をしたいと思ってたところですし」
大井「『お話』ねぇ。いいわよ、どちらが正しいかじっくり『話し』合いましょうか」
大井はバケツを被り、即座に修復。二人連れ立って演習場へ向かっていった。
摩耶「どう考えても口での話じゃないよな」
北上「提督、あの二人止めなくていいの?」
提督「砲撃最強の巡洋艦と雷撃最強の巡洋艦の間に割って入りたいと思うか? 艦娘の砲雷撃が直ちに人体に影響はないとは言っても」
北上「んー、そうねぇ……。まぁ、そうねぇ……」
摩耶「アタシだって勘弁だよ」
提督「まぁそういうことだ」
571: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/19(月) 21:57:35.16 ID:X+MGo3g3o
いい作戦なのか悪い作戦なのかはっきりとしない
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
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573: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/19(月) 22:59:29.92 ID:X+MGo3g3o
古鷹了解ー
574: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/20(火) 21:43:57.85 ID:U6KmLC3no
――― 物理攻撃 ―――
渾作戦終了から間もなく。古鷹に改二が実装された。
古鷹「これなら夜戦もバッチリです!」
提督「なんか右腕のそれ、前よりでかくなってない?」
古鷹「そうですね……そうですね!」
提督「重くねぇの?」
古鷹「んー」
右腕艤装をぶんぶん振り回す古鷹。
古鷹「問題ないですね!」
提督「……ちょっとこのドラム缶殴ってみてくれ」
古鷹「砲塔は殴るためのものじゃないと思うんですが」
提督「夜戦で至近距離になったら取っ組み合いになる可能性もあるだろう。殴り合いに使えるかどうかは重要だ」
古鷹「じゃあ、ちょっと試してみますね……えいっ!」
潰れるドラム缶。一方の艤装は見た感じ無傷。
古鷹「すごい……」
提督「やべーなこれ……」
古鷹「三川艦隊の仲間にも、自慢できちゃいます!」
提督「それでいいのか?」
渾作戦終了から間もなく。古鷹に改二が実装された。
古鷹「これなら夜戦もバッチリです!」
提督「なんか右腕のそれ、前よりでかくなってない?」
古鷹「そうですね……そうですね!」
提督「重くねぇの?」
古鷹「んー」
右腕艤装をぶんぶん振り回す古鷹。
古鷹「問題ないですね!」
提督「……ちょっとこのドラム缶殴ってみてくれ」
古鷹「砲塔は殴るためのものじゃないと思うんですが」
提督「夜戦で至近距離になったら取っ組み合いになる可能性もあるだろう。殴り合いに使えるかどうかは重要だ」
古鷹「じゃあ、ちょっと試してみますね……えいっ!」
潰れるドラム缶。一方の艤装は見た感じ無傷。
古鷹「すごい……」
提督「やべーなこれ……」
古鷹「三川艦隊の仲間にも、自慢できちゃいます!」
提督「それでいいのか?」
575: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/20(火) 21:44:39.86 ID:U6KmLC3no
加古の艤装はそう分厚いもんでもなかった
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577: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/20(火) 22:12:56.68 ID:U6KmLC3no
時雨了解ー
578: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/24(土) 19:16:16.58 ID:NWAptzmCo
――― ミームの侵食 ―――
提督「なぁ、時雨よ」
時雨「なんだい、提督」
提督「別世界じゃ食用艦娘とか言うのがあるそうだ」
時雨「そういう情報は聞きたくなかったよ」
提督「それを知って以来時雨煮に恐るべき感情が生まれてな」
時雨「提督、ちょっと布団の上に仰向けに寝てもらって構わないかな」
提督「こうか?」
時雨「そうそう、でこうして足を組んで」
提督「うんうん」
時雨「で、こうして脚を入れて、えい」
提督「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! 4の゛字固め゛痛゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」
提督「なぁ、時雨よ」
時雨「なんだい、提督」
提督「別世界じゃ食用艦娘とか言うのがあるそうだ」
時雨「そういう情報は聞きたくなかったよ」
提督「それを知って以来時雨煮に恐るべき感情が生まれてな」
時雨「提督、ちょっと布団の上に仰向けに寝てもらって構わないかな」
提督「こうか?」
時雨「そうそう、でこうして足を組んで」
提督「うんうん」
時雨「で、こうして脚を入れて、えい」
提督「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! 4の゛字固め゛痛゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」
579: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/24(土) 19:17:41.37 ID:NWAptzmCo
艦これ時雨煮合同とか言うワード思いついた人だれ
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
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582: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/24(土) 19:26:12.26 ID:NWAptzmCo
初雪了解ー
583: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/26(月) 21:46:04.40 ID:BiqnB9qMo
――― あったけぇ ―――
提督「コタツも出したし冬対策は万全」
白雪「あのぅ、司令官、初雪見ませんでしたか?」
提督「見てないな。というかまたいなくなったのか」
白雪「布団に潜ってるのかと思ったら偽装してました。布団の中が定位置だったので油断してました……」
提督「確か次の遠征、白雪たちの番じゃなかったか」
白雪「そうです。そろそろ戻ってくるから準備しなければいけないのに……」
コタツ(ゴソッ)
提督「ん?」
白雪「どうしました?」
提督「突然コタツを動かしたくなった。白雪はそっち持ってくれるか」
コタツ(ガサガサガサッ!!)
白雪「ひぁっ!? 動きましたよ!?」
提督「やはりか! 逃がすな! 追え! 深雪と磯波に連絡しろ! 退路を塞ぐんだ!」
初雪(inコタツ)「楽園……奪わせはしない……」
提督「というかコタツ背負って高速移動できるならいつもそのぐらい気合入れろってんだよ!!」
提督「コタツも出したし冬対策は万全」
白雪「あのぅ、司令官、初雪見ませんでしたか?」
提督「見てないな。というかまたいなくなったのか」
白雪「布団に潜ってるのかと思ったら偽装してました。布団の中が定位置だったので油断してました……」
提督「確か次の遠征、白雪たちの番じゃなかったか」
白雪「そうです。そろそろ戻ってくるから準備しなければいけないのに……」
コタツ(ゴソッ)
提督「ん?」
白雪「どうしました?」
提督「突然コタツを動かしたくなった。白雪はそっち持ってくれるか」
コタツ(ガサガサガサッ!!)
白雪「ひぁっ!? 動きましたよ!?」
提督「やはりか! 逃がすな! 追え! 深雪と磯波に連絡しろ! 退路を塞ぐんだ!」
初雪(inコタツ)「楽園……奪わせはしない……」
提督「というかコタツ背負って高速移動できるならいつもそのぐらい気合入れろってんだよ!!」
584: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/26(月) 22:45:09.22 ID:BiqnB9qMo
結局通りすがりの叢雲が捕まえました
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
588: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/26(月) 23:01:03.39 ID:BiqnB9qMo
金剛了解ー
589: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/31(土) 17:58:01.78 ID:Jz0W0fHPo
――― よく考えたら単発なのがおかしい ―――
艦これアニメ視聴中。
提督「ウワッ吹雪にル級の砲撃がとんだ早くもアニメ終了ですね」
吹雪「洒落にならないので止めてください」
グーパンで金剛が敵の弾を粉砕するシーン。
提督「おお、庇った」
金剛「Oh, Awesome!! ちょっと後で私もTryしてみまショウ!!」
屋外演習場。大口径主砲の射程で相対する二人の戦艦娘。片方は金剛。もう片方は長門。
金剛「とイウわけで、長門、お願いしマース!」
長門「本当にいいのか?」
金剛「Of course!!」
長門「どうなっても知らんぞ」
そう呟くと長門は主砲の発射体制に入る。
長門「風向き良し、射角修正よし……。撃ち方、始め!」
一方の金剛は目を瞑り、感覚で飛来する弾の軌道を感じていた。
金剛「……ここデース!!」
腕を振りぬく金剛。その拳は長門の放った九一式徹甲弾を一つ粉砕した。
一つである。
基本的に戦艦の砲撃は単発で撃つことはまずない。つまり残りの弾はそのままなわけで。
長門「だからどうなっても知らんといっただろう」
金剛「uh... 前が見えまセーン……」
弾の一つが顔面を直撃していた。幸い命に別状はないが。
長門「まぁ入渠すれば治るはずだ」
金剛「日頃の無理が祟ったみたいデース……」
艦これアニメ視聴中。
提督「ウワッ吹雪にル級の砲撃がとんだ早くもアニメ終了ですね」
吹雪「洒落にならないので止めてください」
グーパンで金剛が敵の弾を粉砕するシーン。
提督「おお、庇った」
金剛「Oh, Awesome!! ちょっと後で私もTryしてみまショウ!!」
屋外演習場。大口径主砲の射程で相対する二人の戦艦娘。片方は金剛。もう片方は長門。
金剛「とイウわけで、長門、お願いしマース!」
長門「本当にいいのか?」
金剛「Of course!!」
長門「どうなっても知らんぞ」
そう呟くと長門は主砲の発射体制に入る。
長門「風向き良し、射角修正よし……。撃ち方、始め!」
一方の金剛は目を瞑り、感覚で飛来する弾の軌道を感じていた。
金剛「……ここデース!!」
腕を振りぬく金剛。その拳は長門の放った九一式徹甲弾を一つ粉砕した。
一つである。
基本的に戦艦の砲撃は単発で撃つことはまずない。つまり残りの弾はそのままなわけで。
長門「だからどうなっても知らんといっただろう」
金剛「uh... 前が見えまセーン……」
弾の一つが顔面を直撃していた。幸い命に別状はないが。
長門「まぁ入渠すれば治るはずだ」
金剛「日頃の無理が祟ったみたいデース……」
590: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/31(土) 17:58:31.32 ID:Jz0W0fHPo
このスレも二周年ですが特に何もないです。体調崩したので寝たい
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
592: ◆jf7rnHhSH2 2015/10/31(土) 20:42:28.16 ID:Jz0W0fHPo
那智了解ー
593: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/03(火) 16:14:35.76 ID:MWx+3o0Mo
――― 読み込みの問題 ―――
鎮守府カウンターバー。見晴らしがよく、月を見ながら一杯やったり食事をしたりするのに最適な場所
そういうわけで提督の私室にもかかわらず執務室で呑む艦娘は後を絶たない。
那智「今月の沖ノ島沖、攻略完了だ。さて今夜は飲ませてもらうぞ!!」
そういって那智はカウンターバーのあった方角を見る。
あっ「た」。
つまり今はない。
那智「カウンターバーが……。いや……窓が……ない……!?」
そう、あるべき窓がない。ただの壁になっている。
帰港した時には執務室に見えてた窓がなくなっている。
那智「提督、これは一体!?」
提督「あー、それね。猫吊るしが『時空が歪んでますね。家具再配置すれば直りますよ』とか言ってた」
那智「じゃあ何で直さないんだ」
提督「この状況もなかなか面白いし、特に問題ないんでしばらくこのままで」
那智「換気の問題があるだろう!」
提督「えー」
鎮守府カウンターバー。見晴らしがよく、月を見ながら一杯やったり食事をしたりするのに最適な場所
そういうわけで提督の私室にもかかわらず執務室で呑む艦娘は後を絶たない。
那智「今月の沖ノ島沖、攻略完了だ。さて今夜は飲ませてもらうぞ!!」
そういって那智はカウンターバーのあった方角を見る。
あっ「た」。
つまり今はない。
那智「カウンターバーが……。いや……窓が……ない……!?」
そう、あるべき窓がない。ただの壁になっている。
帰港した時には執務室に見えてた窓がなくなっている。
那智「提督、これは一体!?」
提督「あー、それね。猫吊るしが『時空が歪んでますね。家具再配置すれば直りますよ』とか言ってた」
那智「じゃあ何で直さないんだ」
提督「この状況もなかなか面白いし、特に問題ないんでしばらくこのままで」
那智「換気の問題があるだろう!」
提督「えー」
594: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/03(火) 16:15:35.64 ID:MWx+3o0Mo
SSとっとけばよかったかな
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
596: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/03(火) 18:47:42.83 ID:MWx+3o0Mo
鈴谷了解ー
597: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/05(木) 22:31:51.79 ID:sn7Dugg0o
――― 航巡バシーマジオススメ ―――
提督「最上型4名と阿武隈とあと衣笠でバシー出撃。あそこらへんのワ級じゃんじゃん片付けて来い」
鈴谷「はいよー」
~~~~~~
バシー沖。ボーキの名産地。物資輸送のためかワ級もここでよく見られる。
熊野「とぉぉぉぉおぅ!!」
ワ級「」ズブズブ
鈴谷「ま、こんなもんかな……とはいえ最近アタシたち働きすぎじゃない?」
最上「そうかな? 任務があるのはいいことだと思うけど」
鈴谷「うーん……」
~~~~~~
潜水艦寮。敷地の半分がプールでできているという噂があるが別にそんなことは無い。
鈴谷「おーい、でっちー」
ゴーヤ「でっちじゃないでち!」
鈴谷「あはは、ごめんごめん」
ゴーヤ「全く、ろーちゃんじゃあるまいし……で、何の用でち?」
鈴谷「ここ数週間の勤務表を見せて欲しいんだけど」
ゴーヤ「? いいけど……」
艦娘資料探索中……
ゴーヤ「はい、これ」
鈴谷「ふんふん……やっぱり私たちの方が出撃回数多い! 潜水艦隊より多いなんてもしかして働きすぎ……!?」
ゴーヤ「……最近、鈴谷たちがバシー行ってるからそのぶんゴーヤたちの負担が減ってるし、総出撃回数は去年より少ないでち。ほら」
鈴谷「ホントだ」
ゴーヤ「こっちもろーちゃん入ってからだいぶ効率よくなったし改善はされてきてると思うよ?」
鈴谷(……というか去年の今頃は特に何もしてなかったな……)
提督「最上型4名と阿武隈とあと衣笠でバシー出撃。あそこらへんのワ級じゃんじゃん片付けて来い」
鈴谷「はいよー」
~~~~~~
バシー沖。ボーキの名産地。物資輸送のためかワ級もここでよく見られる。
熊野「とぉぉぉぉおぅ!!」
ワ級「」ズブズブ
鈴谷「ま、こんなもんかな……とはいえ最近アタシたち働きすぎじゃない?」
最上「そうかな? 任務があるのはいいことだと思うけど」
鈴谷「うーん……」
~~~~~~
潜水艦寮。敷地の半分がプールでできているという噂があるが別にそんなことは無い。
鈴谷「おーい、でっちー」
ゴーヤ「でっちじゃないでち!」
鈴谷「あはは、ごめんごめん」
ゴーヤ「全く、ろーちゃんじゃあるまいし……で、何の用でち?」
鈴谷「ここ数週間の勤務表を見せて欲しいんだけど」
ゴーヤ「? いいけど……」
艦娘資料探索中……
ゴーヤ「はい、これ」
鈴谷「ふんふん……やっぱり私たちの方が出撃回数多い! 潜水艦隊より多いなんてもしかして働きすぎ……!?」
ゴーヤ「……最近、鈴谷たちがバシー行ってるからそのぶんゴーヤたちの負担が減ってるし、総出撃回数は去年より少ないでち。ほら」
鈴谷「ホントだ」
ゴーヤ「こっちもろーちゃん入ってからだいぶ効率よくなったし改善はされてきてると思うよ?」
鈴谷(……というか去年の今頃は特に何もしてなかったな……)
598: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/05(木) 22:32:52.77 ID:sn7Dugg0o
いま母港見たらまた窓なくなってた
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
600: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/05(木) 22:56:57.29 ID:sn7Dugg0o
多摩了解ー
602: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/11(水) 22:37:26.98 ID:nxObUJVyo
――― 余った秋刀魚は美味しくいただきました ―――
提督「秋刀魚2尾ほど余ったけど今更もう1尾取りに行くのもなぁ」
多摩「」ピクッ
~~~エラー娘メンテ中……~~~
提督「いつの間にか秋刀魚がなくなっている」
多摩「知らないにゃ」
提督「……ほう」
多摩「本当にゃ」
提督「ところで猫が秋刀魚を食べると旨さのあまり尻尾がピンと張るというが」
多摩「!?」
提督「何ケツ確認してんだよお前猫じゃねーだろというかやっぱ食ったんじゃねーか!」
多摩「そこは『間抜けは見つかったようだな』にゃ」
提督「いや本当に確認するとは思わなかったし」
提督「秋刀魚2尾ほど余ったけど今更もう1尾取りに行くのもなぁ」
多摩「」ピクッ
~~~エラー娘メンテ中……~~~
提督「いつの間にか秋刀魚がなくなっている」
多摩「知らないにゃ」
提督「……ほう」
多摩「本当にゃ」
提督「ところで猫が秋刀魚を食べると旨さのあまり尻尾がピンと張るというが」
多摩「!?」
提督「何ケツ確認してんだよお前猫じゃねーだろというかやっぱ食ったんじゃねーか!」
多摩「そこは『間抜けは見つかったようだな』にゃ」
提督「いや本当に確認するとは思わなかったし」
605: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/12(木) 05:49:47.62 ID:8Q5AtJzbo
菊月了解ー
606: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/17(火) 22:52:28.31 ID:xtNrOUp3o
――― 巨人殺し ―――
第二次SN作戦、緒戦。駆逐棲姫に引導を渡したのは菊月であった。
提督「菊月が姫を仕留めたか……巨人殺し(ジャイアントキリング)だな」
菊月「既に大破していたしな。威張れることじゃない」
提督「それでも止めを刺したのは事実だろう」
菊月「まぁ、そうだが」
提督「つまり、船団護衛だけじゃなく、敵艦との戦闘でも活躍できるんだってお前自ら証明したってコトだろう。もっと胸を張ってもいいんだぞ」
菊月「そうか……」
後日……
睦月「提督、あれから菊月ちゃんがこう、明るくなった気がするのです!」
提督「えぇ? あいつが明るいところ想像できんが」
睦月「うーん、テンションは変わらないけど、なんか機嫌がよくなったかにゃー、って」
提督「まぁ、それならそれでいいんじゃないか」
提督(やっぱり嬉しいのか……)
第二次SN作戦、緒戦。駆逐棲姫に引導を渡したのは菊月であった。
提督「菊月が姫を仕留めたか……巨人殺し(ジャイアントキリング)だな」
菊月「既に大破していたしな。威張れることじゃない」
提督「それでも止めを刺したのは事実だろう」
菊月「まぁ、そうだが」
提督「つまり、船団護衛だけじゃなく、敵艦との戦闘でも活躍できるんだってお前自ら証明したってコトだろう。もっと胸を張ってもいいんだぞ」
菊月「そうか……」
後日……
睦月「提督、あれから菊月ちゃんがこう、明るくなった気がするのです!」
提督「えぇ? あいつが明るいところ想像できんが」
睦月「うーん、テンションは変わらないけど、なんか機嫌がよくなったかにゃー、って」
提督「まぁ、それならそれでいいんじゃないか」
提督(やっぱり嬉しいのか……)
607: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/17(火) 22:53:23.09 ID:xtNrOUp3o
「11月か……。またぞろ連中が活発になる頃だな」
「御明察」
鎮守府、執務室。椅子に背を預け、行儀悪く机に足を乗せている男と、部屋の中央で猫を持って仁王立ちしている少女。
鎮守府のトップ2である提督と猫吊るしである。
「で、次はどこだ?」
「南方です。物資輸送路の安全確保がてら敵を殲滅していただきます」
スクリーンに映し出される南方海域。幾度となく激戦を繰り広げてきた場所である。
「作戦名は」
「【突入!海上輸送作戦】で」
「御明察」
鎮守府、執務室。椅子に背を預け、行儀悪く机に足を乗せている男と、部屋の中央で猫を持って仁王立ちしている少女。
鎮守府のトップ2である提督と猫吊るしである。
「で、次はどこだ?」
「南方です。物資輸送路の安全確保がてら敵を殲滅していただきます」
スクリーンに映し出される南方海域。幾度となく激戦を繰り広げてきた場所である。
「作戦名は」
「【突入!海上輸送作戦】で」
608: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/17(火) 22:55:21.05 ID:xtNrOUp3o
突入!海上輸送作戦 Episode0 ~ 彼の海に娘の亡骸 ~
まんまじゃねーか、と突っ込もうとしたところで、ノック音が鳴った。
一呼吸置き、激情を鎮める。
「入って構わんぞ」
「失礼します」
部屋に入るは川内型軽巡洋艦が次女、神通。
「作戦会議中でしたか」
「あぁ。南方海域での作戦になる。物資輸送もあるらしいから神通に指揮を任せる場面もあるだろう」
「これまでの鍛錬の成果を見せるときですね」
神通から資料を受け取り、頷く提督。
「そうだな。猫吊るしよ、主な戦線はどこになりそうだ?」
「そうですね……この辺りになりますかね」
猫吊るしが指し示すは円形の小島。それを見た神通の目つきが変わる。
「コ…ン……バ…ガラ……」
「ん? どうした?」
「……いえ。用事は済みましたので失礼いたします」
そそくさと執務室を後にする神通。
「どうしたんだ一体?」
それを見て猫吊るしは呆れたように肩をすくめる。
「全く、ここがどこだかわからないんですか?」
「海外の地理には疎いんでな」
「太平洋戦争の戦地ぐらいいい加減覚えなさいよ。ここは……」
「コロンバンガラ……」
後ろ手に扉を閉めた神通はその地の名を呟く。
コロンバンガラ沖の夜戦にて神通は壮絶に戦い、没した。
「私の番、ということですね……」
拳を握る神通。いかなる地獄が待っていようとも切り抜ける。その覚悟を胸にして。
609: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/17(火) 22:55:53.65 ID:xtNrOUp3o
というわけでいつものイベント編に入ります。小ネタは遅れること必死ですね。とるけど
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
613: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/18(水) 10:48:50.12 ID:nOfX4wNMo
風雲了解ー
616: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/24(火) 22:39:07.26 ID:V61qAYxKo
鎮守府、執務室。提督の机には山と積まれた資料。
「そうそう、こうでなくっちゃな」
満足そうに頷く提督。資料に手を付ける様子は無い。
「この書類の山がなければ連中との戦いが始まった気がしない」
「しれぇ、読まないんですか?」
不安げに声をかける雪風。
「あぁ、いいんだいいんだ。ここにあるのは九割がた連中に遭遇したヤツラの愚痴やら所感やらだ。必要なのは」
書類の山からジェンガのピースを抜くように紙束を引っこ抜く。
「別世界の提督の戦果だ」
「そうそう、こうでなくっちゃな」
満足そうに頷く提督。資料に手を付ける様子は無い。
「この書類の山がなければ連中との戦いが始まった気がしない」
「しれぇ、読まないんですか?」
不安げに声をかける雪風。
「あぁ、いいんだいいんだ。ここにあるのは九割がた連中に遭遇したヤツラの愚痴やら所感やらだ。必要なのは」
書類の山からジェンガのピースを抜くように紙束を引っこ抜く。
「別世界の提督の戦果だ」
617: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/24(火) 22:39:57.29 ID:V61qAYxKo
突入!海上輸送作戦 Episode1 ~ 力を以て尊しと為す ~
しばし後、埠頭にて。提督直々に先鋒を務める艦娘が呼び出される。
「水雷が旗艦球磨、睦月に如月、衣笠に古鷹、そして木曾。主力が千歳に千代田、高雄に愛宕。そして……イタリアとローマ」
どよめきの声。イタリアとローマは着任してから半年以上実戦に出ていない。つまり、この作戦が実質初陣である。
「戦艦ふたりは実戦に出るのは初めてだと思うが、まぁ所詮はただの深海棲艦だ。気楽に……」
ここまで行ってふと気づく。ローマの衣装と艤装が普通で無いことに。
「まって。こんな装備で大丈夫か?」
「あ、いや、これはその」
うろたえるローマ。ハロウィンの魔女衣装のままであった。381mmの三連装砲もかぼちゃのデコレーションが施されている。
「……まぁ、弾は出るよな?」
「出ますが……」
「うん、ならいいや。変更なし」
夏の時期、イタリアが物凄い軽装で演習を行っていたがいつもと変わらぬ調子で敵艦を撃沈していたのを思い出して首を振る。
「とりあえず、敵艦隊を片付けて輸送路を確保する。皆の健闘を祈る」
618: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/24(火) 22:41:40.14 ID:V61qAYxKo
戦闘そのものについてはなんら苦労するところは無かった。
「イタリアの本当の力、お見せします!」
「食らいなさぁい」
「馬鹿め、といって差し上げますわ!」
ちとちよの航空攻撃、木曾の先制雷撃からの砲撃の嵐。並み居る敵艦は次々と海の底に還される。
「三連装主砲は、玩具じゃないのよ!」
『どう見ても玩具だろそれ』
「黙ってて」
などと莫迦な掛け合いをしている間に敵旗艦のネ級が沈み、
「ローマには負けてられないわね」
イタリアが残った駆逐棲姫を沈める。
「睦月たちの出番がないです……」
「ま、敵艦隊への警戒も俺たちの仕事だからな」
「イタリアの本当の力、お見せします!」
「食らいなさぁい」
「馬鹿め、といって差し上げますわ!」
ちとちよの航空攻撃、木曾の先制雷撃からの砲撃の嵐。並み居る敵艦は次々と海の底に還される。
「三連装主砲は、玩具じゃないのよ!」
『どう見ても玩具だろそれ』
「黙ってて」
などと莫迦な掛け合いをしている間に敵旗艦のネ級が沈み、
「ローマには負けてられないわね」
イタリアが残った駆逐棲姫を沈める。
「睦月たちの出番がないです……」
「ま、敵艦隊への警戒も俺たちの仕事だからな」
619: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/24(火) 22:48:09.55 ID:V61qAYxKo
鎮守府、執務室。提督は新たな敵戦力の資料に目を通していた。
「新たな姫クラス軽巡洋艦の深海棲艦か……」
そこに入ってくる艦娘が一人。
「失礼します」
「神通か。どうした?」
「単刀直入に訊きます。次の作戦はコロンバンガラへの輸送作戦だとか」
「まぁコロネハイカラとなってるが……実質は、そうだな」
資料を手に取り、ひらひらさせる。内容は軽巡を旗艦とし、駆逐艦による反復輸送作戦。
「この作戦、私に委細任せていただけますか?」
「……恐ろしくは無いのか? お前が沈んだ場所だろう?」
「だからこそ、です。この作戦、私の、いえ、私たちの手で乗り越えなくてはならないでしょう」
「たち、か。随伴艦も考えているのか」
「はい。提督に別のお考えがあるならそちらに従いますが」
「……よし、この作戦、神通に任そう。随伴艦の希望は?」
「皐月、三日月、浜風、谷風、そして……雪風」
「いいだろう。各艦娘の通達はこちらで行う。工廠にて出撃準備だ」
「ありがとうございます」
一礼して部屋を辞する神通。
「……さて前世の軛とやらめ、覚悟しておけ。今は昔ではないということをもう一度叩き込まれるが良い」
「新たな姫クラス軽巡洋艦の深海棲艦か……」
そこに入ってくる艦娘が一人。
「失礼します」
「神通か。どうした?」
「単刀直入に訊きます。次の作戦はコロンバンガラへの輸送作戦だとか」
「まぁコロネハイカラとなってるが……実質は、そうだな」
資料を手に取り、ひらひらさせる。内容は軽巡を旗艦とし、駆逐艦による反復輸送作戦。
「この作戦、私に委細任せていただけますか?」
「……恐ろしくは無いのか? お前が沈んだ場所だろう?」
「だからこそ、です。この作戦、私の、いえ、私たちの手で乗り越えなくてはならないでしょう」
「たち、か。随伴艦も考えているのか」
「はい。提督に別のお考えがあるならそちらに従いますが」
「……よし、この作戦、神通に任そう。随伴艦の希望は?」
「皐月、三日月、浜風、谷風、そして……雪風」
「いいだろう。各艦娘の通達はこちらで行う。工廠にて出撃準備だ」
「ありがとうございます」
一礼して部屋を辞する神通。
「……さて前世の軛とやらめ、覚悟しておけ。今は昔ではないということをもう一度叩き込まれるが良い」
622: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/29(日) 22:29:44.50 ID:z1GNgFXEo
鎮守府、工廠。集うは二水戦。
戦闘用の艤装のほか、輸送用のドラム缶が用意されている。
「さて、ブリーフィングを始めるぞ」
提督が手を叩き、注目を向ける。壁にコロンバンガラ島周辺の地図が広げられる。
「今回の主目的は暗号名コロネハイカラ……まぁぶっちゃけコロンバンガラだが。そこへの輸送作戦だ」
コロンバンガラ島南部に緑の旗を立て、周辺に赤いコマをいくつも貼り付けながら説明を続ける。
「最近この周辺に大量の深海棲艦がわき、物資が不足している。無論、通常の船を送るのは論外だし、ここらの地形は複雑で戦艦、空母クラスの艦娘を出すのも困難だ」
「そこで出てくるのが、戦闘と輸送の両方をこなせる水雷戦隊というわけですね」
「そうだ、神通。高練度の水雷戦隊を以って周囲の深海棲艦を撃退しながら輸送し、敵の後詰めが輸送した物資を台無しにするのを防ぐ」
ドン、とひときわ大きなコマをコロンバンガラ北東部に貼り付ける。
「これを打ち払って輸送作戦の橋頭堡を作る。健闘を祈る」
戦闘用の艤装のほか、輸送用のドラム缶が用意されている。
「さて、ブリーフィングを始めるぞ」
提督が手を叩き、注目を向ける。壁にコロンバンガラ島周辺の地図が広げられる。
「今回の主目的は暗号名コロネハイカラ……まぁぶっちゃけコロンバンガラだが。そこへの輸送作戦だ」
コロンバンガラ島南部に緑の旗を立て、周辺に赤いコマをいくつも貼り付けながら説明を続ける。
「最近この周辺に大量の深海棲艦がわき、物資が不足している。無論、通常の船を送るのは論外だし、ここらの地形は複雑で戦艦、空母クラスの艦娘を出すのも困難だ」
「そこで出てくるのが、戦闘と輸送の両方をこなせる水雷戦隊というわけですね」
「そうだ、神通。高練度の水雷戦隊を以って周囲の深海棲艦を撃退しながら輸送し、敵の後詰めが輸送した物資を台無しにするのを防ぐ」
ドン、とひときわ大きなコマをコロンバンガラ北東部に貼り付ける。
「これを打ち払って輸送作戦の橋頭堡を作る。健闘を祈る」
623: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/29(日) 22:30:57.28 ID:z1GNgFXEo
突入!海上輸送作戦 Episode2 ~ コロンバンガラに血の雨 ~
「コロンバンガラかぁ、懐かしいねぇ」
「遠征で何度も近くは通ってるけど……」
ピクニック気分で航行しながらおしゃべりする皐月と三日月。
「主な敵艦隊は先鋒が撃退したとはいえ、油断できません。警戒を怠らないように」
「下は谷風さんに任せときな。浜風は水上艦を頼むよ!」
敵艦隊を警戒する浜風と谷風。
「……」
「神通さん……」
そして出航してから最低限の指示を除き黙ったままの神通、それを心配する雪風。
「! 敵艦隊、発見しました! 駆逐艦隊による警戒部隊と思われます!」
「……全艦、単縦陣。突撃します」
浜風の報せに即座に指示を下す神通。その声には威圧感があった。
「今日の神通さん、いつもよりおっかないよ……」
「無様な戦いは見せられませんね!」
624: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/29(日) 22:32:23.93 ID:z1GNgFXEo
コロンバンガラ島、物資輸送地点。運んだ物資を次々と下ろしていく。
「ぷかぷか丸がここまで来られればよかったんだけどね」
「岩礁とか危険ですし、それに深海棲艦のリスポーンもだいぶ間隔が短いですから仕方ないですね」
ぷかぷか丸は普通の船と違い、艦娘と同等の対深海棲艦装甲があるとはいえ、碌に舵のきかない場所で敵中に飛び込むのは自殺行為。
故に寄れるだけ寄った後に艦娘の手で小分けして運搬するしかないのだ。
「提督、もう少しで輸送完了いたします」
『オーケイ。手の開いた駆逐艦を送ってくれ。決戦用の装備を渡す』
「了解しました」
神通が通信を切ると、輸送した物資にもたれかかって休んでいる皐月と三日月に声をかける。
「二人とも」
「はっ、はい!!」
「な、なんでしょうか!?」
慌てて立ち上がる二人。
「もう一度ぷかぷか丸に戻って提督から装備を貰ってきてください」
「了解です!」
「いってきます!」
いうや否や海に向かって駆け出していく。
「神通さん」
「雪風、どうしました?」
「今日の神通さん、とてもピリピリしてます……」
「そうですね……。やはり、自分の過去が近づいてくるとなると……」
そう言って神通は海の向こうに目をやる。浜風と谷風が哨戒を行っているのが見える。
「過去、ですか……」
「あなたも覚えているでしょう。この海で起きた夜戦を。そして私の最期を」
「はい……」
「それが、近づいています」
「おーい、電探と、神通さんに探照灯持ってきたよ!」
「司令官、いつの間にか改修してたんですね……」
そこに戻ってくる皐月と三日月。
「では装備を換装し、浜風達と合流して決着を付けましょう」
「ぷかぷか丸がここまで来られればよかったんだけどね」
「岩礁とか危険ですし、それに深海棲艦のリスポーンもだいぶ間隔が短いですから仕方ないですね」
ぷかぷか丸は普通の船と違い、艦娘と同等の対深海棲艦装甲があるとはいえ、碌に舵のきかない場所で敵中に飛び込むのは自殺行為。
故に寄れるだけ寄った後に艦娘の手で小分けして運搬するしかないのだ。
「提督、もう少しで輸送完了いたします」
『オーケイ。手の開いた駆逐艦を送ってくれ。決戦用の装備を渡す』
「了解しました」
神通が通信を切ると、輸送した物資にもたれかかって休んでいる皐月と三日月に声をかける。
「二人とも」
「はっ、はい!!」
「な、なんでしょうか!?」
慌てて立ち上がる二人。
「もう一度ぷかぷか丸に戻って提督から装備を貰ってきてください」
「了解です!」
「いってきます!」
いうや否や海に向かって駆け出していく。
「神通さん」
「雪風、どうしました?」
「今日の神通さん、とてもピリピリしてます……」
「そうですね……。やはり、自分の過去が近づいてくるとなると……」
そう言って神通は海の向こうに目をやる。浜風と谷風が哨戒を行っているのが見える。
「過去、ですか……」
「あなたも覚えているでしょう。この海で起きた夜戦を。そして私の最期を」
「はい……」
「それが、近づいています」
「おーい、電探と、神通さんに探照灯持ってきたよ!」
「司令官、いつの間にか改修してたんですね……」
そこに戻ってくる皐月と三日月。
「では装備を換装し、浜風達と合流して決着を付けましょう」
625: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/29(日) 22:33:34.17 ID:z1GNgFXEo
海の向こうに見えるは傍目、駆逐艦を率いる、漆黒に染まった川内型の軽巡洋艦娘。
だがその顔の上半分は角の生えた覆面に覆われ、異常に肥大化した左腕艤装には単装砲、魚雷、そして探照灯がこれでもかといわんばかりに載っている。
『あれが、軽巡棲姫だ』
「条件はほぼ同等ですね」
『は? 向こうは軽巡3だぞ? しかも一隻は姫クラスだぞ? こっちはお前以外巡洋艦いないぞ?』
「提督は自らの部下を信じられないのですか?」
『いやそういうわけじゃないが』
「私は私の、そして二水戦の皆の力を信じます」
そこまで言って神通は首を振る。
「いえ、信じるというのもおかしいですね。これまでの訓練のことを考えれば勝って当然です」
『お、追っ払うだけでいいんだぞ?』
「そろそろ接敵します。二水戦、全艦突撃!!」
だがその顔の上半分は角の生えた覆面に覆われ、異常に肥大化した左腕艤装には単装砲、魚雷、そして探照灯がこれでもかといわんばかりに載っている。
『あれが、軽巡棲姫だ』
「条件はほぼ同等ですね」
『は? 向こうは軽巡3だぞ? しかも一隻は姫クラスだぞ? こっちはお前以外巡洋艦いないぞ?』
「提督は自らの部下を信じられないのですか?」
『いやそういうわけじゃないが』
「私は私の、そして二水戦の皆の力を信じます」
そこまで言って神通は首を振る。
「いえ、信じるというのもおかしいですね。これまでの訓練のことを考えれば勝って当然です」
『お、追っ払うだけでいいんだぞ?』
「そろそろ接敵します。二水戦、全艦突撃!!」
626: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/29(日) 22:35:30.79 ID:z1GNgFXEo
水雷戦隊はスピード勝負。いかに敵を突き崩し、魚雷を叩き込み、夜戦距離に持ち込むかである。
「敵旗艦は私が抑えます! 雪風たちは随伴艦を!」
「了解しました!」
飛び交う砲弾、走る魚雷。その只中を神通と軽巡棲姫は撃ちあう。
「この程度、あの時と比べれば!」
一進一退の攻防。どちらも致命打を与えるに至らない。
「こちら雪風、敵大破2、撃沈3。大勢は決しました!」
「了解です。魚雷発射後、再装填。再突入準備!」
「はい!」
通信終了とともに辺りが闇に包まれる。だが、いつもとは一点違う点があった。
探照灯。軽巡棲姫の青白い光が神通を照らしだす。
「いいでしょう……探照灯照射。二水戦旗艦神通、推して参ります!」
負けじと白熱灯が軽巡棲姫を照らしだす。そのまま互いに衝突コースで直進。
「貴女ノ……帰リ途ハ……無イノ……。 モウ…無イノヨォ……!」
「無いというなら、塞ぐというのなら……押し通るまでです!!」
200m、100m、50m、両者とも全くコースを変える気がない。
軽巡棲姫が左腕を振り上げ、そのまま神通を轢き潰すコースで腕を薙ぎ払う。
だが、手応えはない。
更に加速した神通が左拳を腹に打ち込む。
「油断しましたね。次発、装填済みです」
拳を撃ち込んだ反動で体をひねり右拳を握る。
「これで……終わりです!」
渾身の右ストレートが軽巡棲姫の顔面に刺さる。神通の影から力が抜け、あっけなく海の底に沈んでいく。
己の拳を見て、沈んだ跡を見て、再び拳を見る。
「……さぁ、みなさん。作戦は成功です。帰りましょう」
「敵旗艦は私が抑えます! 雪風たちは随伴艦を!」
「了解しました!」
飛び交う砲弾、走る魚雷。その只中を神通と軽巡棲姫は撃ちあう。
「この程度、あの時と比べれば!」
一進一退の攻防。どちらも致命打を与えるに至らない。
「こちら雪風、敵大破2、撃沈3。大勢は決しました!」
「了解です。魚雷発射後、再装填。再突入準備!」
「はい!」
通信終了とともに辺りが闇に包まれる。だが、いつもとは一点違う点があった。
探照灯。軽巡棲姫の青白い光が神通を照らしだす。
「いいでしょう……探照灯照射。二水戦旗艦神通、推して参ります!」
負けじと白熱灯が軽巡棲姫を照らしだす。そのまま互いに衝突コースで直進。
「貴女ノ……帰リ途ハ……無イノ……。 モウ…無イノヨォ……!」
「無いというなら、塞ぐというのなら……押し通るまでです!!」
200m、100m、50m、両者とも全くコースを変える気がない。
軽巡棲姫が左腕を振り上げ、そのまま神通を轢き潰すコースで腕を薙ぎ払う。
だが、手応えはない。
更に加速した神通が左拳を腹に打ち込む。
「油断しましたね。次発、装填済みです」
拳を撃ち込んだ反動で体をひねり右拳を握る。
「これで……終わりです!」
渾身の右ストレートが軽巡棲姫の顔面に刺さる。神通の影から力が抜け、あっけなく海の底に沈んでいく。
己の拳を見て、沈んだ跡を見て、再び拳を見る。
「……さぁ、みなさん。作戦は成功です。帰りましょう」
630: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/30(月) 22:50:10.19 ID:FUxppl1Ao
鎮守府、執務室。室内は暗く、プロジェクターからコロンバンガラ周辺の海図がスクリーンに映し出されている。
つまりはブリーフィングの真っ最中。提督は話す側ではなく、聞く側である。説明するのは猫吊るし。
「二水戦の活躍により、敵艦隊は退けられ、本格的に物資を輸送する準備が整いました」
「なんかまたぷかぷか丸に手を加えていたな」
「連合艦隊の準備です」
「今度は戦艦や空母に運ばせようってのか?」
「いえ、今回は駆逐艦主軸の艦隊となります。その名も輸送護衛部隊!」
「輸送護衛部隊」
「ぷかぷか丸も専用のになります」
「専用」
つまりはブリーフィングの真っ最中。提督は話す側ではなく、聞く側である。説明するのは猫吊るし。
「二水戦の活躍により、敵艦隊は退けられ、本格的に物資を輸送する準備が整いました」
「なんかまたぷかぷか丸に手を加えていたな」
「連合艦隊の準備です」
「今度は戦艦や空母に運ばせようってのか?」
「いえ、今回は駆逐艦主軸の艦隊となります。その名も輸送護衛部隊!」
「輸送護衛部隊」
「ぷかぷか丸も専用のになります」
「専用」
631: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/30(月) 22:52:11.14 ID:FUxppl1Ao
突入!海上輸送作戦 Episode3 ~ 小さき艦の大きな作戦 ~
「……というわけでこのメンツで輸送護衛部隊を編成する」
鎮守府、工廠。呼ばれたのは前作戦の駆逐5名に綾波、夕立、巡洋艦に利根、鳥海、妙高、大淀、そしてあきつ丸。
「あきつ丸と利根で頭上の安全を確保し、護衛艦隊に巡洋艦や火力の高い駆逐艦を配することで前方の安全を確保する」
「あれ、神通さんは?」
疑問の声を上げる皐月。
「水上機使った上でドラム缶積めるの、大淀ぐらいだからなぁ。仕方ない」
「艦載機の格納庫はドラム缶置き場ではないのですが……」
ため息をつく大淀。
「しょうがないだろ。こっちの人員に制限がある以上手早く輸送を終えるには一人当たりの数を増やすしかない」
「それでもボクたちにドラム缶ガン積みはやりすぎじゃない?」
「前衛がなんとかしてくれることを祈れ」
632: ◆jf7rnHhSH2 2015/11/30(月) 22:54:35.41 ID:FUxppl1Ao
コロンバンガラ沖。輸送護衛艦隊用となったぷかぷか丸には資材をたんまり積み込んである。
「敵艦隊、掃討完了じゃ。これより資材の揚陸を行う」
『オーケイ。敵増援が来る前に出荷を済ませるんだ。降ろしたら迎撃に向かえ』
「了解なのじゃ」
利根は通信を切り、手早く指示を下す。
「鳥海、妙高は敵艦隊の警戒、雪風たちは資材の輸送、あきつ丸は敵艦載機を警戒しながら大発で輸送の援護じゃ」
手早く指示を下し、利根も資材輸送に回る。
さしたる敵の妨害もなく、ほぼ荷降ろしが完了した頃、哨戒中の妙高から通信が入る。
「北東方向から敵接近中、ル級FSを含む水上打撃艦隊、更にその奥に水母棲姫を含む艦隊……!」
『やはり来たか……。全艦に告ぐ。艦隊を再編成し、敵艦隊を撃退せよ。深追いはする必要ないぞ』
次々聞こえる了解の返答。無線からは再編成の指示、そして進撃の合図。
「近くまで寄れないのが、辛いな……」
魚雷艇型の深海棲艦が付近を回遊しているとの情報もある。迂闊に動けば餌食である。
「信じて待つしかない、か……」
******
「作戦終了、艦隊帰投したのじゃ……」
駆逐艦を中心に、輸送艦隊も護衛艦隊もボロボロである。
「水母のヤツは取り逃がしたが、資材は守れたのじゃ……」
「よし、お疲れ様だ」
「しれぇ~……」
ボロボロの雪風がよたよたと提督に近づき、すがりつくようにもたれかかる。
「雪風もよく頑張ったな」
他の艦娘たちも上がってくる。
「よーし、輸送作戦は完了だ! 今はゆっくり休めぃ!」
「敵艦隊、掃討完了じゃ。これより資材の揚陸を行う」
『オーケイ。敵増援が来る前に出荷を済ませるんだ。降ろしたら迎撃に向かえ』
「了解なのじゃ」
利根は通信を切り、手早く指示を下す。
「鳥海、妙高は敵艦隊の警戒、雪風たちは資材の輸送、あきつ丸は敵艦載機を警戒しながら大発で輸送の援護じゃ」
手早く指示を下し、利根も資材輸送に回る。
さしたる敵の妨害もなく、ほぼ荷降ろしが完了した頃、哨戒中の妙高から通信が入る。
「北東方向から敵接近中、ル級FSを含む水上打撃艦隊、更にその奥に水母棲姫を含む艦隊……!」
『やはり来たか……。全艦に告ぐ。艦隊を再編成し、敵艦隊を撃退せよ。深追いはする必要ないぞ』
次々聞こえる了解の返答。無線からは再編成の指示、そして進撃の合図。
「近くまで寄れないのが、辛いな……」
魚雷艇型の深海棲艦が付近を回遊しているとの情報もある。迂闊に動けば餌食である。
「信じて待つしかない、か……」
******
「作戦終了、艦隊帰投したのじゃ……」
駆逐艦を中心に、輸送艦隊も護衛艦隊もボロボロである。
「水母のヤツは取り逃がしたが、資材は守れたのじゃ……」
「よし、お疲れ様だ」
「しれぇ~……」
ボロボロの雪風がよたよたと提督に近づき、すがりつくようにもたれかかる。
「雪風もよく頑張ったな」
他の艦娘たちも上がってくる。
「よーし、輸送作戦は完了だ! 今はゆっくり休めぃ!」
634: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/02(水) 22:35:44.58 ID:FGTO77yao
「西方への出撃だぁ?」
「はい」
鎮守府、執務室。提督の不服そうな声にも平然とした声で返事をする猫吊るし。
「春にボコって夏にもっかいやっただろ。またやんのか?」
「というかリランカの港湾放置してるじゃないですか」
痛いところを突かれてしばし押し黙る提督。
「で、何でまた行くことに?」
「夏の作戦の後、秘密裏にドイツで新艦娘を喚ぶ為の研究をしてましてね。そろそろ完成予定なのでシーレーン確保ついでに迎えに行ってください」
「そういえば海外の大型艦がどうこう言ってたな。シャルンホルストか? ティルピッツか?」
「いいえ、戦艦ではありません。空母です」
「ん? 空母? ドイツに空母ってあったか?」
「それは見てのお楽しみです」
「はい」
鎮守府、執務室。提督の不服そうな声にも平然とした声で返事をする猫吊るし。
「春にボコって夏にもっかいやっただろ。またやんのか?」
「というかリランカの港湾放置してるじゃないですか」
痛いところを突かれてしばし押し黙る提督。
「で、何でまた行くことに?」
「夏の作戦の後、秘密裏にドイツで新艦娘を喚ぶ為の研究をしてましてね。そろそろ完成予定なのでシーレーン確保ついでに迎えに行ってください」
「そういえば海外の大型艦がどうこう言ってたな。シャルンホルストか? ティルピッツか?」
「いいえ、戦艦ではありません。空母です」
「ん? 空母? ドイツに空母ってあったか?」
「それは見てのお楽しみです」
635: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/02(水) 22:37:36.65 ID:FGTO77yao
突入!海上輸送作戦 Episode4 ~ 西方深海姫退治 ~
ぷかぷか丸、艦橋。一面見渡す限りの海。カレー洋からステビア海に至る西方海域のシーレーン。またぞろ深海棲艦の活動が活発化しているという。
「全く、毎季ごとにこっち来てるような気がするぜ……」
「まー、涌いちゃったなら仕方ないよねぇ」
提督のぼやきに北上が答える。
「で、次の相手は誰? 陸のだったらあたしらじゃお手上げだよ?」
「何でも姫クラスの潜水艦を投入してきたらしい。それがマスターだろう」
「へぇ。昔から出るんじゃないかって恐れられてたヤツじゃん」
潜水棲姫。アイアンボトムサウンドの死闘以来、出るのではないかと事あるごとに言われてきた空想上の存在だった。だが今は確実に存在する。
「そっちは雪風や大淀たちに対潜装備がっつり載せて対処するから、お前と大井は甲標的による水上艦の処理と残敵の掃討だな」
「ま、大井っちもいるし大船に乗ったつもりで任せてよ。というかあたしら重雷装巡洋艦だしね」
手を振り振り艦橋から降りる北上。気負うところは全く無い。
「さて……」
今回送り出すは長門型とビスマルクを軸にした水上打撃部隊。
「軽空母のアウトレンジ、雷巡の甲標的、戦艦の砲撃。この三重の先制打撃によって第二艦隊を温存し、潜水棲姫に致命打を与えられるようにする」
艦橋から見下ろせばぷかぷか丸から次々と出撃する艦娘達。
「しっかし、噂だけだった存在が本当に出てくるとはなぁ……」
636: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/02(水) 22:39:16.86 ID:FGTO77yao
「敵潜水艦、撃沈確認しました」
敵艦の残骸が浮かび上がる。綾波の投下した爆雷が直撃した証拠だ。
「これで最後じゃな。皆、被雷はないな? 先を急ぐぞ」
引き続き連合艦隊の旗艦を務める利根が進軍の合図を下す。
長門が「何故この長門が旗艦ではないのだ」と提督に直談判しにいったが、「司令部積んだら徹甲弾積めないじゃん」との理由であえなく却下された。
「しかし提督も心配性だな。徹甲弾などなくともそこらの戦艦や空母など一撃で沈めて見せるというのに」
「ふぅん」
「なんだ、陸奥よ。長門型の強さはお前もよく知っているだろう」
「でも、あれは徹甲弾なしじゃちょっと厳しいんじゃないかしら?」
陸奥が指差す先。そこに佇むは戦艦棲姫。
「……提督はこれを予期していたのか」
「またなの? あの顔、毎回見ている気がするわね」
呆れ顔で呟くビスマルク。
「随伴艦は……二隻? 少なくない?」
「水面下に更に三隻、うち一隻が普通のじゃないね」
陸奥の疑問に隼鷹がこたえる。
「ま、随伴はあたしと千歳が片付けるからむっちゃんらは戦艦棲姫だけに集中しなよ」
言いながら偵察に飛ばしていた彩雲を着艦させる。
「よし、全艦第一警戒序列! 目標、潜水棲姫の撃沈じゃ!」
敵艦の残骸が浮かび上がる。綾波の投下した爆雷が直撃した証拠だ。
「これで最後じゃな。皆、被雷はないな? 先を急ぐぞ」
引き続き連合艦隊の旗艦を務める利根が進軍の合図を下す。
長門が「何故この長門が旗艦ではないのだ」と提督に直談判しにいったが、「司令部積んだら徹甲弾積めないじゃん」との理由であえなく却下された。
「しかし提督も心配性だな。徹甲弾などなくともそこらの戦艦や空母など一撃で沈めて見せるというのに」
「ふぅん」
「なんだ、陸奥よ。長門型の強さはお前もよく知っているだろう」
「でも、あれは徹甲弾なしじゃちょっと厳しいんじゃないかしら?」
陸奥が指差す先。そこに佇むは戦艦棲姫。
「……提督はこれを予期していたのか」
「またなの? あの顔、毎回見ている気がするわね」
呆れ顔で呟くビスマルク。
「随伴艦は……二隻? 少なくない?」
「水面下に更に三隻、うち一隻が普通のじゃないね」
陸奥の疑問に隼鷹がこたえる。
「ま、随伴はあたしと千歳が片付けるからむっちゃんらは戦艦棲姫だけに集中しなよ」
言いながら偵察に飛ばしていた彩雲を着艦させる。
「よし、全艦第一警戒序列! 目標、潜水棲姫の撃沈じゃ!」
637: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/02(水) 22:40:00.53 ID:FGTO77yao
その後の戦闘は一方的なものだった。
航空攻撃と先制雷撃により敵随伴駆逐が沈み、戦艦の観測射撃により一方的に戦艦棲姫が沈められる。
後は軽空母と水雷戦隊による爆雷の雨霰である。
「痛イ……止メテヨォ……!!」
潜水棲姫の悲痛な叫び。
「なんだかちょっと可哀想ですね……」
「んー、でもまぁほっといたら普通の船襲われちゃうから仕方ないんじゃない?」
そうこうしている間に爆雷でボロボロに砕けた潜水棲姫の艤装が次々と浮かび上がってきた。
「深海棲艦の反応、海底へ沈んでいきます。艤装部分の大半は砕きましたし自然沈降でしょう。戻るまでにはしばらく時間がかかるはずです」
大淀が聴音機を耳に敵の撃沈を確認する。
******
こうして、西方海域のクリアリングは完了した。帰投する艦娘達の姿を見て、提督は満足げに頷いた。
「あとはドイツからの来訪を待つのみだ……ん?」
通信機から呼出が入る。猫吊るしからだ。
『悪いニュースが二つあります。どちらから聞きますか?』
「どちらもクソもあるか。どっちでもいいからはよ言え」
『ひとつ。ドイツ空母くるのもうちょっと後だったわ♪』
「ふざけんなよテメェ」
『てへぺろ』
ドスの聞いた提督の声にも全く悪びれない猫吊るし。
「で、もう一つはなんだよ。ふざけた案件だったらケツ に手ぇ突っ込んで奥歯がたがた言わせッぞ」
『コロンバンガラですが、水鬼クラスを旗艦とした伏撃部隊に取り囲まれ、ピンチです』
「は!?」
先ほどのふざけた口調は完全に消えている。つまりは冗談抜きでまずい自体であるということだ。
『駆逐艦より更に小型の深海棲艦の群れを引き連れてて、艦娘なくては手のうちようが無いです』
「どういうことだよ……」
『詳細はまとめてこちらで話します。一刻も早く帰還願います』
「了解だ」
通信を切る。
「さて、水鬼クラスが来たとなると、いよいよ最終決戦か……」
航空攻撃と先制雷撃により敵随伴駆逐が沈み、戦艦の観測射撃により一方的に戦艦棲姫が沈められる。
後は軽空母と水雷戦隊による爆雷の雨霰である。
「痛イ……止メテヨォ……!!」
潜水棲姫の悲痛な叫び。
「なんだかちょっと可哀想ですね……」
「んー、でもまぁほっといたら普通の船襲われちゃうから仕方ないんじゃない?」
そうこうしている間に爆雷でボロボロに砕けた潜水棲姫の艤装が次々と浮かび上がってきた。
「深海棲艦の反応、海底へ沈んでいきます。艤装部分の大半は砕きましたし自然沈降でしょう。戻るまでにはしばらく時間がかかるはずです」
大淀が聴音機を耳に敵の撃沈を確認する。
******
こうして、西方海域のクリアリングは完了した。帰投する艦娘達の姿を見て、提督は満足げに頷いた。
「あとはドイツからの来訪を待つのみだ……ん?」
通信機から呼出が入る。猫吊るしからだ。
『悪いニュースが二つあります。どちらから聞きますか?』
「どちらもクソもあるか。どっちでもいいからはよ言え」
『ひとつ。ドイツ空母くるのもうちょっと後だったわ♪』
「ふざけんなよテメェ」
『てへぺろ』
ドスの聞いた提督の声にも全く悪びれない猫吊るし。
「で、もう一つはなんだよ。ふざけた案件だったらケツ に手ぇ突っ込んで奥歯がたがた言わせッぞ」
『コロンバンガラですが、水鬼クラスを旗艦とした伏撃部隊に取り囲まれ、ピンチです』
「は!?」
先ほどのふざけた口調は完全に消えている。つまりは冗談抜きでまずい自体であるということだ。
『駆逐艦より更に小型の深海棲艦の群れを引き連れてて、艦娘なくては手のうちようが無いです』
「どういうことだよ……」
『詳細はまとめてこちらで話します。一刻も早く帰還願います』
「了解だ」
通信を切る。
「さて、水鬼クラスが来たとなると、いよいよ最終決戦か……」
640: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/07(月) 22:49:56.34 ID:NyFszRGgo
鎮守府、埠頭。そこには書類の束を抱えた猫吊るしが待っていた。猫は彼女の帽子の上で丸くなっている。
「やれやれです。ハメられましたね」
「感想はいいから状況を説明しろ」
「いいでしょう。こちらの地図、コロンバンガラ周辺ですね」
倉庫の壁に張り付けられている地図を指しながら説明を始める。
「コロンバンガラ島沿岸の七割から八割が暗夜煙幕に覆われました。残るは北東部ぐらいですね」
「それってまずいんじゃないの」
「えぇ、まずいです。更に不味い事に連中は水鬼のほかにも新たな兵を投入したようです」
壁に貼り付けられる、駆逐艦クラスの深海棲艦を更に一回り小さくしたような三つ子の写真。
「大本営はこれをPT小鬼群と名づけました。雷撃に特化された艦で、中・大口径主砲による攻撃がほとんど通用しません」
「どうすんだよ」
「副砲や小口径主砲なら通るのでそれで何とか。幸い耐久力は低いのでまともに当たれば一発でおちます」
「ふーむ」
思案するように顎を掻く提督。
「で、肝心の作戦ですが軽巡を旗艦とした水雷戦隊を送ります。駆逐のうち一隻は巡洋艦でも構いません」
「また輸送でもすんのか?」
「えぇ、医療用品や食料などですね。そして輸送が終わったら敵の大ボスを叩きます」
「いい加減、無駄だってことをわからせてやらんとな……」
「やれやれです。ハメられましたね」
「感想はいいから状況を説明しろ」
「いいでしょう。こちらの地図、コロンバンガラ周辺ですね」
倉庫の壁に張り付けられている地図を指しながら説明を始める。
「コロンバンガラ島沿岸の七割から八割が暗夜煙幕に覆われました。残るは北東部ぐらいですね」
「それってまずいんじゃないの」
「えぇ、まずいです。更に不味い事に連中は水鬼のほかにも新たな兵を投入したようです」
壁に貼り付けられる、駆逐艦クラスの深海棲艦を更に一回り小さくしたような三つ子の写真。
「大本営はこれをPT小鬼群と名づけました。雷撃に特化された艦で、中・大口径主砲による攻撃がほとんど通用しません」
「どうすんだよ」
「副砲や小口径主砲なら通るのでそれで何とか。幸い耐久力は低いのでまともに当たれば一発でおちます」
「ふーむ」
思案するように顎を掻く提督。
「で、肝心の作戦ですが軽巡を旗艦とした水雷戦隊を送ります。駆逐のうち一隻は巡洋艦でも構いません」
「また輸送でもすんのか?」
「えぇ、医療用品や食料などですね。そして輸送が終わったら敵の大ボスを叩きます」
「いい加減、無駄だってことをわからせてやらんとな……」
641: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/07(月) 22:52:05.83 ID:NyFszRGgo
突入!海上輸送作戦 Episode5 ~ 倶に海を戴かずとも ~
鎮守府、執務室。資料を慌しく捲りながら編成や装備の考慮を行う。
「ルート的に夜戦中心になるだろうな……」
「何、夜戦!?」
提督の呟きに反応して室内に闖入するは川内型の長女、三水戦旗艦川内である。
「夜戦なら任せといて!!」
「いや阿武隈あたり投入しようかと」
その言葉に対し川内はチッチッチ、と舌打ちしながら指を振る。顔が近い。
「ベラ湾通るんでしょ? ここで戦ったことあるからねぇ。時雨と、江風と……」
途中まで喋ったところで何かを思い出すかのように顔をしかめ、振り払うように頭を振る。
「ま、ともかくそこらへんの地理詳しいし連れて行って損は無いよ」
642: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/07(月) 22:53:03.58 ID:NyFszRGgo
南方海域、ベラ湾付近。作戦暗号ではバニラ湾となっている。
「よーし、こっから先は暗夜煙幕に覆われていてぷかぷか丸では近づけん。敵の排除と輸送頼むぞ」
「任せといて!」
言うや否やくびきを解かれた犬のように飛び出す川内。
「私が一番速いんだから!」
「この江風も負けてらんないね!」
負けじと島風、江風も後に続く。
「まったく、江風ったら僕の妹ながらなんと言うか……」
「無鉄砲?」
「そこまで言わなくてもいいと思うけど、提督」
「ま、呉の雪風、佐世保の時雨と幸運艦が揃ってるんだ。安心して攻められるってモンだろう」
「そうだといいけど」
着水し、三人の後を追う時雨。
「全く、皆せっかちだねぇ」
「ま、夜戦だからなんかが滾るんでしょ」
「夜戦って面倒くさいんだよねぇ」
「夜戦最強の座にいるお前が言うか?」
提督の言に手をパタパタ振る北上。
「そういうのは鳥海さんか妙高さんに譲ったげてよ。じゃ、出撃しますかぁ」
提督の返事を待たず海面に飛び降り、航行する。
「後は……雪風」
「はい!」
「みんなを頼むぞ」
長年の相方に多くの言葉など要らない。海に飛び出す小柄な少女の後姿を見て、提督は勝ちを確信していた。
「よーし、こっから先は暗夜煙幕に覆われていてぷかぷか丸では近づけん。敵の排除と輸送頼むぞ」
「任せといて!」
言うや否やくびきを解かれた犬のように飛び出す川内。
「私が一番速いんだから!」
「この江風も負けてらんないね!」
負けじと島風、江風も後に続く。
「まったく、江風ったら僕の妹ながらなんと言うか……」
「無鉄砲?」
「そこまで言わなくてもいいと思うけど、提督」
「ま、呉の雪風、佐世保の時雨と幸運艦が揃ってるんだ。安心して攻められるってモンだろう」
「そうだといいけど」
着水し、三人の後を追う時雨。
「全く、皆せっかちだねぇ」
「ま、夜戦だからなんかが滾るんでしょ」
「夜戦って面倒くさいんだよねぇ」
「夜戦最強の座にいるお前が言うか?」
提督の言に手をパタパタ振る北上。
「そういうのは鳥海さんか妙高さんに譲ったげてよ。じゃ、出撃しますかぁ」
提督の返事を待たず海面に飛び降り、航行する。
「後は……雪風」
「はい!」
「みんなを頼むぞ」
長年の相方に多くの言葉など要らない。海に飛び出す小柄な少女の後姿を見て、提督は勝ちを確信していた。
643: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/07(月) 22:54:20.25 ID:NyFszRGgo
「そこだっ!」
川内の放つオートメラーラ製152mm砲が小鬼群を貫く。
「本当、敵多いよね。江風、魚雷に気をつけてよ」
「大丈夫、時雨の姉貴。同じ轍は踏まないって」
うじゃうじゃいる駆逐や小鬼を蹴散らしながら上陸地点へ到達する。
前二回の輸送と違って人がいる。陣地の構築やらなんやらで慌しい。
「あー、人を送ったところで分断されたのか……そりゃ急を要するよねぇ」
急造の陣地を見て北上がつぶやく。
「早く運びましょう」
「あたしは周辺警戒しとくよ。雪風たちと違ってドラム缶持ってきてないしね」
「お願いします」
「しっかし暗いと見づらいねぇ」
ぶつぶつ呟きながら哨戒へ向かう北上。
「さて、雪風たちも頑張りましょう!」
******
一通り輸送も終わり、艦娘たちは準備を整える。
「こっちが電探で、こっちが照明弾ですね」
「夜偵は?」
「制空取れないので今回はないですね」
「まぁ、しょうがないか」
いつもの夜偵の代わりに照明弾を装填する川内。
「雪風、今回は追加の魚雷はなしかな?」
「無いですね。砲撃戦のうちに魚雷艇を片付けろ、とのことです」
「時雨姉貴の魚雷攻撃、見たかったなぁ」
「いつか演習の時にでも見せてあげるよ」
時雨たちも電探を積み、微調整を行う。
「はやくー! 待ちくたびれたー!!」
一足先に準備を済ませた島風は、装備を換装しなくていい北上と一足先に沖で待っていた。
「敵は北東部だっけね。向こうももう待ちくたびれてるんじゃないかな?」
「んじゃ、準備も整ったし行こっか! 三水戦、川内抜錨!」
川内の放つオートメラーラ製152mm砲が小鬼群を貫く。
「本当、敵多いよね。江風、魚雷に気をつけてよ」
「大丈夫、時雨の姉貴。同じ轍は踏まないって」
うじゃうじゃいる駆逐や小鬼を蹴散らしながら上陸地点へ到達する。
前二回の輸送と違って人がいる。陣地の構築やらなんやらで慌しい。
「あー、人を送ったところで分断されたのか……そりゃ急を要するよねぇ」
急造の陣地を見て北上がつぶやく。
「早く運びましょう」
「あたしは周辺警戒しとくよ。雪風たちと違ってドラム缶持ってきてないしね」
「お願いします」
「しっかし暗いと見づらいねぇ」
ぶつぶつ呟きながら哨戒へ向かう北上。
「さて、雪風たちも頑張りましょう!」
******
一通り輸送も終わり、艦娘たちは準備を整える。
「こっちが電探で、こっちが照明弾ですね」
「夜偵は?」
「制空取れないので今回はないですね」
「まぁ、しょうがないか」
いつもの夜偵の代わりに照明弾を装填する川内。
「雪風、今回は追加の魚雷はなしかな?」
「無いですね。砲撃戦のうちに魚雷艇を片付けろ、とのことです」
「時雨姉貴の魚雷攻撃、見たかったなぁ」
「いつか演習の時にでも見せてあげるよ」
時雨たちも電探を積み、微調整を行う。
「はやくー! 待ちくたびれたー!!」
一足先に準備を済ませた島風は、装備を換装しなくていい北上と一足先に沖で待っていた。
「敵は北東部だっけね。向こうももう待ちくたびれてるんじゃないかな?」
「んじゃ、準備も整ったし行こっか! 三水戦、川内抜錨!」
644: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/07(月) 22:55:42.09 ID:NyFszRGgo
暗夜煙幕を抜けた先、そこには多数の小鬼群、そして戦艦棲姫の後ろの両腕をひと回り小さくしたような艤装をつけた少女型の姿……。
「雪風、あれが駆逐水鬼かな?」
「きっとそうですね」
「ここらへんも夜にしてくれれば楽しいのに」
川内のその言葉に反応するかのように駆逐水鬼が口を開く。
『本当ハ…夜ハネェ……? トォッ…テモ……怖イノヨ…?』
「ふーん……。残念だけど、その意見には賛同できないなぁ」
「川内さんならそう言うと思ったよ」
茶々を入れる江風。
「あんなに楽しいのに、夜を怖れる理由がわかんないよ。皆、準備はいい?」
それぞれの返事が返ってくる。
「全艦、砲雷撃戦、用意! ってーっ!!」
******
迂闊に近寄れば魚雷艇の餌食。かといって遠くからでは水鬼を捉えることなどできない。
「まずは小鬼から潰すしかないかなー、って川内ちょっと待って飛び出しすぎ」
「私が撹乱するからその間に小鬼潰して! そっちは任せたよ!」
北上の呼びかけを無視して敵陣に突っ込む川内。
「全く、しょうがないねぇ」
駆逐艦に声をかけようと辺りを見回すと既にいない。既に川内の後を追っている。
「もー、これだから駆逐艦は……」
言いながら放った砲弾は、小鬼に直撃せしめ、海の底へ還していった。
「雪風、あれが駆逐水鬼かな?」
「きっとそうですね」
「ここらへんも夜にしてくれれば楽しいのに」
川内のその言葉に反応するかのように駆逐水鬼が口を開く。
『本当ハ…夜ハネェ……? トォッ…テモ……怖イノヨ…?』
「ふーん……。残念だけど、その意見には賛同できないなぁ」
「川内さんならそう言うと思ったよ」
茶々を入れる江風。
「あんなに楽しいのに、夜を怖れる理由がわかんないよ。皆、準備はいい?」
それぞれの返事が返ってくる。
「全艦、砲雷撃戦、用意! ってーっ!!」
******
迂闊に近寄れば魚雷艇の餌食。かといって遠くからでは水鬼を捉えることなどできない。
「まずは小鬼から潰すしかないかなー、って川内ちょっと待って飛び出しすぎ」
「私が撹乱するからその間に小鬼潰して! そっちは任せたよ!」
北上の呼びかけを無視して敵陣に突っ込む川内。
「全く、しょうがないねぇ」
駆逐艦に声をかけようと辺りを見回すと既にいない。既に川内の後を追っている。
「もー、これだから駆逐艦は……」
言いながら放った砲弾は、小鬼に直撃せしめ、海の底へ還していった。
645: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/07(月) 22:57:04.05 ID:NyFszRGgo
「よしよし、数は順調に減ってるね」
駆逐水鬼と撃ち合いながらちらりと後方の確認をする川内。
魚雷も何射かされたが悉く回避。
「そこだっ!」
川内の砲弾が駆逐水鬼の頭部を打ち抜く。帽子のようなパーツが吹き飛び、海中に落ちる。
それと同時に、駆逐水鬼の体から闇が広がり始める。
『夜ノ…夜ノ闇ハ……。 怖クテ…怖クテ……フフフ…!』
それを見て指をポキポキと鳴らす川内。
「いいね、いいねぇ。さぁ、私と夜戦しよ!!」
******
闇が辺りを包み込み、一寸先すら見えなくなる。動くは僅かな影のみ。
『何モ……何モ、見エナイママ…沈ンデ逝ケ!』
駆逐水鬼の艤装腕から射出される砲弾と魚雷の嵐。
真正面の影にこれでもかとばかりに叩き込まれるが、動じる様子がない。
影から何かが射出される。
暗闇の中でも駆逐水鬼には飛んでくるものが見える。砲弾のような何か。最小限の動きで回避運動を行おうとした刹那。
それはまばゆい光を放った。照明弾である。
『キャアァーッ!オノレ……ッ、オノレェェーッ!』
目が眩んだ一瞬。それは致命的な隙。
「つっかまえた、っと」
喉首に手がかかる。艤装腕の弾は再装填中。
「離……セ……!!」
川内の左腕を掴み引き剥がそうとするもがっちり掴まれている。
川内は右腕を後ろに引く。
「ヤメ……テ……!!」
「ここまで付きあわせちゃって悪いね。夜の闇は怖いんでしょ? 今、終わらせるからね」
限界まで引き絞った腕を突き出す。その手は駆逐水鬼の胸を貫き、"雫"を掴んだ」
「暗クテ、冷タクテ、淋シクテ、苦シクテ…南ノ海ニ、沈ンデイタノニ……。 ワタシ…見える、あなたが……」
「……萩風!」
腕を引き抜く。直後、駆逐水鬼の体は力を失い、崩れ行きながら水底へ沈んでいった……。
駆逐水鬼と撃ち合いながらちらりと後方の確認をする川内。
魚雷も何射かされたが悉く回避。
「そこだっ!」
川内の砲弾が駆逐水鬼の頭部を打ち抜く。帽子のようなパーツが吹き飛び、海中に落ちる。
それと同時に、駆逐水鬼の体から闇が広がり始める。
『夜ノ…夜ノ闇ハ……。 怖クテ…怖クテ……フフフ…!』
それを見て指をポキポキと鳴らす川内。
「いいね、いいねぇ。さぁ、私と夜戦しよ!!」
******
闇が辺りを包み込み、一寸先すら見えなくなる。動くは僅かな影のみ。
『何モ……何モ、見エナイママ…沈ンデ逝ケ!』
駆逐水鬼の艤装腕から射出される砲弾と魚雷の嵐。
真正面の影にこれでもかとばかりに叩き込まれるが、動じる様子がない。
影から何かが射出される。
暗闇の中でも駆逐水鬼には飛んでくるものが見える。砲弾のような何か。最小限の動きで回避運動を行おうとした刹那。
それはまばゆい光を放った。照明弾である。
『キャアァーッ!オノレ……ッ、オノレェェーッ!』
目が眩んだ一瞬。それは致命的な隙。
「つっかまえた、っと」
喉首に手がかかる。艤装腕の弾は再装填中。
「離……セ……!!」
川内の左腕を掴み引き剥がそうとするもがっちり掴まれている。
川内は右腕を後ろに引く。
「ヤメ……テ……!!」
「ここまで付きあわせちゃって悪いね。夜の闇は怖いんでしょ? 今、終わらせるからね」
限界まで引き絞った腕を突き出す。その手は駆逐水鬼の胸を貫き、"雫"を掴んだ」
「暗クテ、冷タクテ、淋シクテ、苦シクテ…南ノ海ニ、沈ンデイタノニ……。 ワタシ…見える、あなたが……」
「……萩風!」
腕を引き抜く。直後、駆逐水鬼の体は力を失い、崩れ行きながら水底へ沈んでいった……。
648: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/08(火) 22:37:07.16 ID:4LMSFBdmo
コロンバンガラ島を覆っていた闇が晴れる。すなわち、艦娘達がうまくやったことの証拠である。
それから間もなく、川内を先頭に艦隊がぷかぷか丸に帰投した。
「いやぁ、満足満足」
「夜戦しまくって満足したか、川内」
「もちろん! あ、これ水鬼から獲った"雫"ね。大切に扱ってよ?」
提督の手にしっかりと雫を持たせ、船内へ入る川内。次に上がってきた北上も雫を持っている。
「お前もか、北上」
「なんか駆逐が魚雷艇の中に一隻混ざっててねぇ。しかもしぶといのなんの。致命打与えても必死に食らいついてくるから持ってきちゃった」
そう言って提督の開いた手に押し付ける。どちらも手触り的に初めての感触。
「さてさて、誰が来るやら……」
それから間もなく、川内を先頭に艦隊がぷかぷか丸に帰投した。
「いやぁ、満足満足」
「夜戦しまくって満足したか、川内」
「もちろん! あ、これ水鬼から獲った"雫"ね。大切に扱ってよ?」
提督の手にしっかりと雫を持たせ、船内へ入る川内。次に上がってきた北上も雫を持っている。
「お前もか、北上」
「なんか駆逐が魚雷艇の中に一隻混ざっててねぇ。しかもしぶといのなんの。致命打与えても必死に食らいついてくるから持ってきちゃった」
そう言って提督の開いた手に押し付ける。どちらも手触り的に初めての感触。
「さてさて、誰が来るやら……」
649: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/08(火) 22:39:25.93 ID:4LMSFBdmo
突入!海上輸送作戦 EpisodeEx ~ 未確認独国航空母艦 ~
鎮守府、工廠。深海棲艦からもぎ取った雫を艦娘にするのもこの施設の大事な役割である。
「よーし、新しいの二つだ。頼んだぞ」
「お任せください、提督さん」
淀みない動作で雫を受け取り、建造ドックの妖精に回すは銀髪ツインテールの、香取によく似た服を着た少女。
「……って誰!?」
「申し遅れました。香取型練習巡洋艦二番艦、妹の鹿島です。コロンバンガラへの輸送作戦成功時に着任したのですが提督さんはお忙しいようでしたので……」
思えば西方に行って取って返してすぐさまコロンバンガラに行く多忙なスケジュールであった。
「あぁ、まぁ、そうだったな。これからよろしくな」
などと話していると工廠の扉が開く音。そこには舞風と野分。
「どうした? なんか急用か?」
「いえ、サプライズなプレゼントがあるからあたしたち二人で工廠に行って、って川内さんに言われて……」
「ふーむ?」
舞風の返事に首を傾げる提督。見回したところ川内がいる様子はない。どこかに隠れているのかもしれないが見た感じそういう気配も無い。
「提督さん、新しい船がご挨拶したいんですって。うふっ♪」
鹿島が艦娘の建造完了を告げる。
「出来上がったか。誰だ?」
建造ドックを見やると二人の駆逐艦娘の姿。服装から一目見て陽炎型とわかる。
「陽炎型駆逐艦、十六番艦、嵐だ! 司令、よろしくな!」
「陽炎型駆逐艦十七番艦、萩風、まいりました」
ふと舞風たちの方を見ると舞風が駆け出し、二人に抱きついていた。
「嵐! 萩風! 会いたかったよ!」
「舞風、はしゃぎ過ぎですよ」
「まぁまぁ、せっかくの第四駆逐隊集結だ」
「ほらのわっちも早くー!」
650: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/08(火) 22:41:36.17 ID:4LMSFBdmo
川内には誰だか判っていたのだろう。そう納得し、積もる話もあるだろうと工廠を出たところで猫吊るしと遭遇した。
「提督」
「なんだ?」
「我々が何故西方に向かったか覚えていますか?」
「シーレーンの解放だろ」
「50点」
「あと友軍との接触。日付間違えよってからに」
ため息をつく提督のうんざりした表情を無視して猫吊るしは言葉をつむぐ。
「えぇ、実際の日付がわかりました」
「明日か?」
「今日です」
「ふざけんなよテメェ」
提督は頭をつかもうと腕を伸ばすが、既に猫吊るしは手の届かないところへ後退済み。
「さ、今すぐ行かないと遅れますよ。またぞろぼちぼち敵艦が回遊し始めてるのでついでに片付けましょう」
「提督」
「なんだ?」
「我々が何故西方に向かったか覚えていますか?」
「シーレーンの解放だろ」
「50点」
「あと友軍との接触。日付間違えよってからに」
ため息をつく提督のうんざりした表情を無視して猫吊るしは言葉をつむぐ。
「えぇ、実際の日付がわかりました」
「明日か?」
「今日です」
「ふざけんなよテメェ」
提督は頭をつかもうと腕を伸ばすが、既に猫吊るしは手の届かないところへ後退済み。
「さ、今すぐ行かないと遅れますよ。またぞろぼちぼち敵艦が回遊し始めてるのでついでに片付けましょう」
651: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/08(火) 22:46:45.34 ID:4LMSFBdmo
西方海域、ステビア海。道中の敵を片付け、ランデブー地点に到達。
「痛イ……止メテヨォ……」
潜水棲姫は鹵獲され、解体されていた。
「こいつ、艤装部分と肉体部分のどっちが本体だかわかりゃしねぇな。どっちを刺しても痛がるし」
「しれぇ……」
どう見ても猫吊るしとの会話でたまった鬱憤の解消だが深くは追求しない。
「そろそろ時間ですし片付けたほうがいいのでは」
「そうだな」
潜水棲姫をフックから降ろし、甲板から直に海に放り込む。
「ほれ、土産だもってけ」
潜水棲姫の後を追うように降り注ぐ爆雷。
「土産は土産でも冥土の土産だがなぁぁぁぁっ!!」
上がる水柱。これでしばらく復活することはない。
「しれぇ……気は晴れましたか?」
「ちょっとは」
ふと空を見ると見慣れない艦載機。
「深海棲艦の機体じゃなさそうですね……」
二度、三度とぷかぷか丸上空を旋回すると、海の方へ戻っていった。
艦載機が向かう先には海面を滑る様に進む影。
「あれは……」
雪風は双眼鏡を手に取り、その姿を確認する。
「航空甲板……ビスマルクさんたちが被っているような帽子……きっとあの人です!」
「痛イ……止メテヨォ……」
潜水棲姫は鹵獲され、解体されていた。
「こいつ、艤装部分と肉体部分のどっちが本体だかわかりゃしねぇな。どっちを刺しても痛がるし」
「しれぇ……」
どう見ても猫吊るしとの会話でたまった鬱憤の解消だが深くは追求しない。
「そろそろ時間ですし片付けたほうがいいのでは」
「そうだな」
潜水棲姫をフックから降ろし、甲板から直に海に放り込む。
「ほれ、土産だもってけ」
潜水棲姫の後を追うように降り注ぐ爆雷。
「土産は土産でも冥土の土産だがなぁぁぁぁっ!!」
上がる水柱。これでしばらく復活することはない。
「しれぇ……気は晴れましたか?」
「ちょっとは」
ふと空を見ると見慣れない艦載機。
「深海棲艦の機体じゃなさそうですね……」
二度、三度とぷかぷか丸上空を旋回すると、海の方へ戻っていった。
艦載機が向かう先には海面を滑る様に進む影。
「あれは……」
雪風は双眼鏡を手に取り、その姿を確認する。
「航空甲板……ビスマルクさんたちが被っているような帽子……きっとあの人です!」
652: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/08(火) 22:50:52.88 ID:4LMSFBdmo
まもなくその空母艦娘はぷかぷか丸にたどり着いた。
「私が航空母艦、グラーフ・ツェッペリンだ。貴方がこの艦隊を預かる提督なのだな。そうか……了解だ」
「よろしく。しかし、ドイツに空母があったとはな……」
「進水はしてたんだが、竣工前に建造中止命令が下されてな……だが」
懐からカードを取り出すツェッペリン。それには先ほど見かけた艦載機が描かれていた。
「今は艤装も整って艦載機も稼動できる。それに……」
「それに?」
「夜戦距離での砲撃戦も可能だ。発艦できない状況でも戦える」
ほぅ、と感嘆のため息を漏らす提督。
「まぁ判らんことがあったら大体は俺か雪風に聞けばいい。艦載機等については空母の艦娘に聞けばいい」
「了解した」
ふと気づいたか
「……ところで」
「なんだ?」
「先ほど母艦の近くで水柱が上がっていたが……攻撃を受けていたのか? 何があったのかとメッサーシュミットを飛ばしたが」
「あ、あぁ。潜水艦が近寄ってたから爆雷をな」
「そうか……」
嘘ではない。
******
鎮守府、執務室。提督は深々と自らの椅子に腰を下ろす。
「はー……。今回も何とかなったな、雪風」
「皆無事で、本当によかったです。妹二人も着任しましたし」
「さてさて、次はどんな任務が押し付けられるやら。楽なのだといいけど」
「全くしれぇってば」
「お前らに苦労は掛けたくないからな……って、礼号作戦!?」
深海棲艦との戦いは続く。戦力を増強すれば向こうも新たな艦を持ち出してくる。それはまるで終わりのないイタチごっこ。
この争いに終止符を打つ日は、まだまだ先である……。
「私が航空母艦、グラーフ・ツェッペリンだ。貴方がこの艦隊を預かる提督なのだな。そうか……了解だ」
「よろしく。しかし、ドイツに空母があったとはな……」
「進水はしてたんだが、竣工前に建造中止命令が下されてな……だが」
懐からカードを取り出すツェッペリン。それには先ほど見かけた艦載機が描かれていた。
「今は艤装も整って艦載機も稼動できる。それに……」
「それに?」
「夜戦距離での砲撃戦も可能だ。発艦できない状況でも戦える」
ほぅ、と感嘆のため息を漏らす提督。
「まぁ判らんことがあったら大体は俺か雪風に聞けばいい。艦載機等については空母の艦娘に聞けばいい」
「了解した」
ふと気づいたか
「……ところで」
「なんだ?」
「先ほど母艦の近くで水柱が上がっていたが……攻撃を受けていたのか? 何があったのかとメッサーシュミットを飛ばしたが」
「あ、あぁ。潜水艦が近寄ってたから爆雷をな」
「そうか……」
嘘ではない。
******
鎮守府、執務室。提督は深々と自らの椅子に腰を下ろす。
「はー……。今回も何とかなったな、雪風」
「皆無事で、本当によかったです。妹二人も着任しましたし」
「さてさて、次はどんな任務が押し付けられるやら。楽なのだといいけど」
「全くしれぇってば」
「お前らに苦労は掛けたくないからな……って、礼号作戦!?」
深海棲艦との戦いは続く。戦力を増強すれば向こうも新たな艦を持ち出してくる。それはまるで終わりのないイタチごっこ。
この争いに終止符を打つ日は、まだまだ先である……。
653: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/08(火) 22:53:53.59 ID:4LMSFBdmo
海上輸送作戦編、おしまい。実際の話、嵐はクリア後の周回で出しました
次回から小ネタに戻ります
次回から小ネタに戻ります
655: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/09(水) 22:40:36.14 ID:vYBdR3qFo
――― 風雲も秋雲も十駆 ―――
鎮守府、執務室。今日も今日とて提督は資料の山とにらめっこ。そこにノックも無しに飛びいる駆逐艦。
提督「どうした、風雲。そんなに慌てて」
風雲「提督、ちょっと匿って! 説明は後でするから!」
提督「……じゃあちょっと狭いが机の下にでも隠れてろ」
風雲「恩に着るわ」
もぞもぞと潜り込む風雲。間もなくもう一人駆逐艦がスケッチブック片手に執務室に飛び込んだ。
秋雲「提督、風雲見なかった?」
提督(なるほどね)
どういうことか大体察した提督は一計を案じた。
提督「そこの窓から飛び降りて逃げたぞ」
秋雲「必死だねぇ」
提督「俺の部屋は駆逐艦用の抜け道じゃねぇんだぞ全く……」
秋雲「じゃ、秋雲さんは普通に降りまーす。提督、ありがとねー」
バタン、と扉が閉まる音を確認して這い出る風雲。
風雲「提督、ありがとう」
提督「いいってことよ」
再び開く扉。そこには秋雲。
風雲「なっ、ばっ、そんな!?」
秋雲「この秋雲さんをなめちゃいけないよぉ?」
提督「くっ」
秋雲「こりゃぁ提督も風雲と一緒にモデルになってもらうしかないねぇ」
提督「風雲、逃げるぞ!」
風雲「でも出口は秋雲が塞いでるし、どこから!?」
提督「窓からに決まってんだろ!」
そう言うや否や風雲を引っ掴み窓から身を投げ出す提督。
秋雲「うわ、本当に飛び降りちゃったよ。早く追っかけないと」
この日は昼下がりを秋雲との追いかけっこで潰す羽目になったのだった。
鎮守府、執務室。今日も今日とて提督は資料の山とにらめっこ。そこにノックも無しに飛びいる駆逐艦。
提督「どうした、風雲。そんなに慌てて」
風雲「提督、ちょっと匿って! 説明は後でするから!」
提督「……じゃあちょっと狭いが机の下にでも隠れてろ」
風雲「恩に着るわ」
もぞもぞと潜り込む風雲。間もなくもう一人駆逐艦がスケッチブック片手に執務室に飛び込んだ。
秋雲「提督、風雲見なかった?」
提督(なるほどね)
どういうことか大体察した提督は一計を案じた。
提督「そこの窓から飛び降りて逃げたぞ」
秋雲「必死だねぇ」
提督「俺の部屋は駆逐艦用の抜け道じゃねぇんだぞ全く……」
秋雲「じゃ、秋雲さんは普通に降りまーす。提督、ありがとねー」
バタン、と扉が閉まる音を確認して這い出る風雲。
風雲「提督、ありがとう」
提督「いいってことよ」
再び開く扉。そこには秋雲。
風雲「なっ、ばっ、そんな!?」
秋雲「この秋雲さんをなめちゃいけないよぉ?」
提督「くっ」
秋雲「こりゃぁ提督も風雲と一緒にモデルになってもらうしかないねぇ」
提督「風雲、逃げるぞ!」
風雲「でも出口は秋雲が塞いでるし、どこから!?」
提督「窓からに決まってんだろ!」
そう言うや否や風雲を引っ掴み窓から身を投げ出す提督。
秋雲「うわ、本当に飛び降りちゃったよ。早く追っかけないと」
この日は昼下がりを秋雲との追いかけっこで潰す羽目になったのだった。
656: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/09(水) 22:42:59.14 ID:vYBdR3qFo
今回のイベント編のサブタイトルにはある共通点があることはここだけの話
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
658: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/09(水) 22:51:38.85 ID:vYBdR3qFo
五十鈴了解ー
659: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/10(木) 22:21:55.88 ID:PQ4yfon+o
――― いすゞのトラック ―――
提督「なんか作戦を終了して掛け軸がもらえるらしい」
五十鈴「ふーん?」
提督「そのうち一つはトラックがらみらしい」
五十鈴「それで、それと五十鈴を呼んだことに何の関係が?」
提督「担当が五十鈴なんじゃないかと思ってな」
五十鈴「違うけど……なんでそう思ったのよ?」
提督「いすゞのトラック」
五十鈴「バカね、何いってんのよ。それだったら扶桑さんの可能性もあるじゃない」
提督「扶桑はまぁ以前書いたことあったし……」
数日後、掛け軸が配送される。
提督「これがお詫び掛け軸か。こっちは江風で……これはまた神通か。前にも書いてたはずだが」
五十鈴「扶桑さんの可能性出てきたわね」
提督「で、これがトラックので……四季七曜……? で、押印は【文】……?」
五十鈴「文月ちゃんね。……なるほどねぇ」
提督「風流だがどこら辺がトラックだかわけがわからねぇ。五十鈴はわかるのか?」
五十鈴「本人に訊いたら? 私はこれから防空演習だし」
******
提督「――というわけでこれどういう意味だ?」
文月「それはねぇ。日本がトラック諸島まで勢力を伸ばしてたときに、そこの島々に四季や曜日を冠した名前をつけてたの」
提督「そういうわけか……」
提督「なんか作戦を終了して掛け軸がもらえるらしい」
五十鈴「ふーん?」
提督「そのうち一つはトラックがらみらしい」
五十鈴「それで、それと五十鈴を呼んだことに何の関係が?」
提督「担当が五十鈴なんじゃないかと思ってな」
五十鈴「違うけど……なんでそう思ったのよ?」
提督「いすゞのトラック」
五十鈴「バカね、何いってんのよ。それだったら扶桑さんの可能性もあるじゃない」
提督「扶桑はまぁ以前書いたことあったし……」
数日後、掛け軸が配送される。
提督「これがお詫び掛け軸か。こっちは江風で……これはまた神通か。前にも書いてたはずだが」
五十鈴「扶桑さんの可能性出てきたわね」
提督「で、これがトラックので……四季七曜……? で、押印は【文】……?」
五十鈴「文月ちゃんね。……なるほどねぇ」
提督「風流だがどこら辺がトラックだかわけがわからねぇ。五十鈴はわかるのか?」
五十鈴「本人に訊いたら? 私はこれから防空演習だし」
******
提督「――というわけでこれどういう意味だ?」
文月「それはねぇ。日本がトラック諸島まで勢力を伸ばしてたときに、そこの島々に四季や曜日を冠した名前をつけてたの」
提督「そういうわけか……」
660: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/10(木) 22:22:32.40 ID:PQ4yfon+o
あの掛け軸、文月教の聖遺物かなんか扱いされるでしょ……
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
662: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/10(木) 22:37:02.24 ID:PQ4yfon+o
谷風了解ー
663: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/11(金) 22:43:58.70 ID:MT6STfjZo
――― 奈良県で見た ―――
谷風「提督、谷風さんのこのクリスマス衣装、どうだい?」
提督「いいんじゃないか?」
谷風「へへーん」
提督「しかしどこかで見たような。ちょっと右手を下ろして斜めにしてみて」
谷風「こうかい?」
提督「……そうだ、思い出した。せんt」
谷風「おっとそれ以上は思い出さないほうが賢明だね?」
提督「止めろ義兄の喉にスコップだかシャベルだか突きつけて脅すのは止めろ」
谷風「提督、谷風さんのこのクリスマス衣装、どうだい?」
提督「いいんじゃないか?」
谷風「へへーん」
提督「しかしどこかで見たような。ちょっと右手を下ろして斜めにしてみて」
谷風「こうかい?」
提督「……そうだ、思い出した。せんt」
谷風「おっとそれ以上は思い出さないほうが賢明だね?」
提督「止めろ義兄の喉にスコップだかシャベルだか突きつけて脅すのは止めろ」
664: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/11(金) 22:45:43.52 ID:MT6STfjZo
――― >>390参照 ―――
提督「おう、初風もクリスマス衣装か……」
初風「メリークリスマス、って何よその顔」
提督「なんかいつもと艤装が違うな。背負い魚雷管といい脚部艤装といい他の十六駆に近いデザインだ」
初風「その、天津風がくれたのよ」
提督「しかし、この調子だと初風の改二は他の十六駆にあわせたデザインになりそうだな?」
初風「来てみるまではわからないわよ?」
提督「おう、初風もクリスマス衣装か……」
初風「メリークリスマス、って何よその顔」
提督「なんかいつもと艤装が違うな。背負い魚雷管といい脚部艤装といい他の十六駆に近いデザインだ」
初風「その、天津風がくれたのよ」
提督「しかし、この調子だと初風の改二は他の十六駆にあわせたデザインになりそうだな?」
初風「来てみるまではわからないわよ?」
665: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/11(金) 22:46:35.47 ID:MT6STfjZo
初風は見てたら思いついたので追加しました。(特にカウントとかは)ないです
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
666: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 22:48:00.25 ID:PnXNbkdno
不知火
668: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/14(月) 22:46:14.77 ID:kqM1UWLfo
――― 弥生の次くらい ―――
鎮守府でもクリスマスのパーティーは行われる。
彼女たちが現役だったあの頃にそんな習慣あったかと疑問に思う提督であったがなんだかんだで楽しんでるようなのでそれ以上の追求はやめた。
提督「なんか大半がケーキと七面鳥を食う祭りだと思ってるんじゃないか。まぁ楽しんでるならいいか」
不知火「……(もぐもぐ)」
提督「おお、不知火、クリスマス楽しんでるか?」
不知火「まあまあ。まあまあですね。クリスマス、悪くはないかと思います(もぐもぐ)」
提督「そうか……」
陽炎「不知火は……意外と楽しそうね♪」
提督「えっ」
陽炎「ほんとほんと。本人に聞いても否定するだろうけどあれで楽しんでるわよ」
提督「マジで」
念のため他の姉妹にも聞いてみたが皆「不知火は楽しんでる」との回答だった。
提督「マジで……」
雪風「不知火姉さん、あまりこういう感情表に出しませんから」
鎮守府でもクリスマスのパーティーは行われる。
彼女たちが現役だったあの頃にそんな習慣あったかと疑問に思う提督であったがなんだかんだで楽しんでるようなのでそれ以上の追求はやめた。
提督「なんか大半がケーキと七面鳥を食う祭りだと思ってるんじゃないか。まぁ楽しんでるならいいか」
不知火「……(もぐもぐ)」
提督「おお、不知火、クリスマス楽しんでるか?」
不知火「まあまあ。まあまあですね。クリスマス、悪くはないかと思います(もぐもぐ)」
提督「そうか……」
陽炎「不知火は……意外と楽しそうね♪」
提督「えっ」
陽炎「ほんとほんと。本人に聞いても否定するだろうけどあれで楽しんでるわよ」
提督「マジで」
念のため他の姉妹にも聞いてみたが皆「不知火は楽しんでる」との回答だった。
提督「マジで……」
雪風「不知火姉さん、あまりこういう感情表に出しませんから」
669: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/14(月) 22:46:49.52 ID:kqM1UWLfo
あからさまに霞を次回の改二に名指ししてきましたね……
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
671: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/14(月) 22:52:34.03 ID:kqM1UWLfo
雷了解ー
672: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/16(水) 22:56:00.96 ID:jniwtoJSo
――― 礼号作戦の話 ―――
提督「礼号作戦だ? ずっと前にやった気がするんだが?」
水上反撃部隊の任務が実装されたのは去年の12月、足柄改二が実装された頃の話である。
雪風「今度は編成が固定みたいです。霞ちゃん旗艦、随伴に足柄さん、大淀さん、あと朝霜ちゃん、清霜ちゃんですね」
提督「だっるーい……。でもまぁいい機会だ。水上反撃と構成一緒だし一緒に報酬貰おう。一挙両得だ」
雪風「残りの随伴は誰にしますか、しれぇ?」
提督「索敵厳しいしなぁ。高練度の駆逐が必要だな。雪風、頼むぞ」
雪風「了解です!」
******
沖ノ島沖、敵主力艦隊西地点
霞「艦隊被害状況報告。旗艦霞中破、他目立った損傷なしよ」
提督『よし、進撃し敵主力艦隊に引導を渡せ』
霞「了解。通信切るわよ」
朝霜「霞、大丈夫か?」
霞「ふん、このぐらいで弱音吐いてられないわよ。敵編成を確認しましょうか」
足柄「いつも通りならフラタを旗艦にエリル2、フラホ1、エリニが2。毎月行ってるから覚えちゃったわ」
霞「ありがと。大淀さん、敵艦隊捕捉できた?」
大淀「……敵艦隊発見。ここより東南東の方角です!」
霞「ガンガン行くわよ! ついてらっしゃい!」
提督「礼号作戦だ? ずっと前にやった気がするんだが?」
水上反撃部隊の任務が実装されたのは去年の12月、足柄改二が実装された頃の話である。
雪風「今度は編成が固定みたいです。霞ちゃん旗艦、随伴に足柄さん、大淀さん、あと朝霜ちゃん、清霜ちゃんですね」
提督「だっるーい……。でもまぁいい機会だ。水上反撃と構成一緒だし一緒に報酬貰おう。一挙両得だ」
雪風「残りの随伴は誰にしますか、しれぇ?」
提督「索敵厳しいしなぁ。高練度の駆逐が必要だな。雪風、頼むぞ」
雪風「了解です!」
******
沖ノ島沖、敵主力艦隊西地点
霞「艦隊被害状況報告。旗艦霞中破、他目立った損傷なしよ」
提督『よし、進撃し敵主力艦隊に引導を渡せ』
霞「了解。通信切るわよ」
朝霜「霞、大丈夫か?」
霞「ふん、このぐらいで弱音吐いてられないわよ。敵編成を確認しましょうか」
足柄「いつも通りならフラタを旗艦にエリル2、フラホ1、エリニが2。毎月行ってるから覚えちゃったわ」
霞「ありがと。大淀さん、敵艦隊捕捉できた?」
大淀「……敵艦隊発見。ここより東南東の方角です!」
霞「ガンガン行くわよ! ついてらっしゃい!」
673: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/16(水) 22:57:36.00 ID:jniwtoJSo
個々の練度が上がったとしても、艦種の違いは覆しがたい。特に遠距離での戦となる砲撃戦では装甲の違いが如実に現れる。
敵戦艦の砲撃でまず雪風が中破、続いて大淀が大破。残りで小型艦を片付けるものの清霜も中破。
霞「結構やられたわね……。敵は残りが戦艦3、任務は敵艦隊の撃滅……。追撃するしかないわね」
足柄「こんなので帰すなんてありえないわよね。突撃よ、突撃!」
朝霜「夜戦かぁ……いいねぇ、思い出すねぇ……!」
清霜「ほんと、あの夜思い出しちゃう」
雪風「雪風も、いけます……!」
霞「あぁ、もう、馬鹿ばっかり! 大淀さんは一歩引いて! 他動ける艦は私に続いて!」
大淀「すみません、退避します。御武運を……!」
******
霞「死ねばいいのに!!」
足柄「十門の主砲は伊達じゃないのよ!」
霞がル級の片割れの首を吹き飛ばし、足柄がタ級をゼロ距離からの全門斉射で屠る。
だがもう片方のル級は残る駆逐艦に狙いを定めていた。
雪風「! 朝霜ちゃん、危ない!」
朝霜「んなっ……!?」
雪風が朝霜を突き飛ばした直後、巨大な水柱が雪風を包み込んだ。
朝霜「っ……無茶しやがって。清霜、雪風を頼む! アイツはあたいが殺る!」
清霜「あ、うん!」
体勢を立て直して砲撃の弾源に向かって突っ走る朝霜。
清霜は横倒しに倒れてる雪風を引き起こす。
清霜「雪風、大丈夫!?」
雪風「げほっ、ごほっ……雪風は、沈みませんから……」
そう言うと清霜にもたれかかるように気を失った。
清霜「あわわわわ」
それとほぼ同時に、残るル級を朝霜が撃沈。
朝霜「ざっとこんなもんだ!」
敵戦艦の砲撃でまず雪風が中破、続いて大淀が大破。残りで小型艦を片付けるものの清霜も中破。
霞「結構やられたわね……。敵は残りが戦艦3、任務は敵艦隊の撃滅……。追撃するしかないわね」
足柄「こんなので帰すなんてありえないわよね。突撃よ、突撃!」
朝霜「夜戦かぁ……いいねぇ、思い出すねぇ……!」
清霜「ほんと、あの夜思い出しちゃう」
雪風「雪風も、いけます……!」
霞「あぁ、もう、馬鹿ばっかり! 大淀さんは一歩引いて! 他動ける艦は私に続いて!」
大淀「すみません、退避します。御武運を……!」
******
霞「死ねばいいのに!!」
足柄「十門の主砲は伊達じゃないのよ!」
霞がル級の片割れの首を吹き飛ばし、足柄がタ級をゼロ距離からの全門斉射で屠る。
だがもう片方のル級は残る駆逐艦に狙いを定めていた。
雪風「! 朝霜ちゃん、危ない!」
朝霜「んなっ……!?」
雪風が朝霜を突き飛ばした直後、巨大な水柱が雪風を包み込んだ。
朝霜「っ……無茶しやがって。清霜、雪風を頼む! アイツはあたいが殺る!」
清霜「あ、うん!」
体勢を立て直して砲撃の弾源に向かって突っ走る朝霜。
清霜は横倒しに倒れてる雪風を引き起こす。
清霜「雪風、大丈夫!?」
雪風「げほっ、ごほっ……雪風は、沈みませんから……」
そう言うと清霜にもたれかかるように気を失った。
清霜「あわわわわ」
それとほぼ同時に、残るル級を朝霜が撃沈。
朝霜「ざっとこんなもんだ!」
674: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/16(水) 22:59:31.51 ID:jniwtoJSo
霞「全く、雪風ときたら無茶しすぎよ」
清霜「あわわわ、雪風動かなくなっちゃったどうしよう」
霞「清霜、うろたえない! ちょっと貸しなさい」
動揺する清霜から半ば強引に雪風を奪い、呼吸と脈を確かめる。
霞「……単に気絶してるだけよ。雪風はこのまま私が曳航するわ」
清霜「わかった。……あれ、足柄さんは?」
霞「一足先に大淀さん連れて戻ったわ」
そこにドヤ顔で寄ってくる朝霜。
朝霜「どうだ、見たかい霞ぃ!」
霞「あれで仕留め損ねてたらどうしてやろうかと思うところだったわ。さ、帰るわよ」
******
ぷかぷか丸に帰投した霞たち。
提督「おう、お疲れさん。大淀たちは先に憩ってるぞ」
霞「そんなことよりほら、雪風が大破してるわ。ドックに連れてってあげなさいな」
提督「お前も中破してるじゃねーか」
霞「このくらいどうってことないわよ」
提督「ともかくお前もドック入りだ。あと清霜も中破してたな?」
清霜「うん」
提督「よし、朝霜、清霜。霞をドックまで連れてけ。その後、清霜も入れ」
清霜「おっけー!」
朝霜「あいあいさー!」
霞「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
朝霜「いやぁ、提督命令だから仕方ないねぇ」
清霜「うんうん」
霞「覚えてなさいよこの独裁者! クズ! #$%&!!」
提督「いってらっしゃーい」
雪風「んぅ……ここは……」
提督「ぷかぷか丸だ。作戦は成功したぞ」
雪風「よかった……」
提督「歩けるか?」
雪風「んーん……。雪風、今日は疲れちゃいました……」
提督「じゃ、俺がドックまで運ぼう。今日はお疲れ様。ゆっくり休め」
雪風「はい……」
清霜「あわわわ、雪風動かなくなっちゃったどうしよう」
霞「清霜、うろたえない! ちょっと貸しなさい」
動揺する清霜から半ば強引に雪風を奪い、呼吸と脈を確かめる。
霞「……単に気絶してるだけよ。雪風はこのまま私が曳航するわ」
清霜「わかった。……あれ、足柄さんは?」
霞「一足先に大淀さん連れて戻ったわ」
そこにドヤ顔で寄ってくる朝霜。
朝霜「どうだ、見たかい霞ぃ!」
霞「あれで仕留め損ねてたらどうしてやろうかと思うところだったわ。さ、帰るわよ」
******
ぷかぷか丸に帰投した霞たち。
提督「おう、お疲れさん。大淀たちは先に憩ってるぞ」
霞「そんなことよりほら、雪風が大破してるわ。ドックに連れてってあげなさいな」
提督「お前も中破してるじゃねーか」
霞「このくらいどうってことないわよ」
提督「ともかくお前もドック入りだ。あと清霜も中破してたな?」
清霜「うん」
提督「よし、朝霜、清霜。霞をドックまで連れてけ。その後、清霜も入れ」
清霜「おっけー!」
朝霜「あいあいさー!」
霞「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
朝霜「いやぁ、提督命令だから仕方ないねぇ」
清霜「うんうん」
霞「覚えてなさいよこの独裁者! クズ! #$%&!!」
提督「いってらっしゃーい」
雪風「んぅ……ここは……」
提督「ぷかぷか丸だ。作戦は成功したぞ」
雪風「よかった……」
提督「歩けるか?」
雪風「んーん……。雪風、今日は疲れちゃいました……」
提督「じゃ、俺がドックまで運ぼう。今日はお疲れ様。ゆっくり休め」
雪風「はい……」
675: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/16(水) 23:00:40.45 ID:jniwtoJSo
霞「水上反撃にこだわらなきゃこんなに苦労しないで済んだのよ。航空戦艦使えるでしょ」
提督「その手があったか」
霞「あーもう! 馬鹿ばっか!!」
というわけで雷は次回に。ちなみに実際のプレイでは雪風は夜戦突入時点で大破してました
提督「その手があったか」
霞「あーもう! 馬鹿ばっか!!」
というわけで雷は次回に。ちなみに実際のプレイでは雪風は夜戦突入時点で大破してました
677: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/17(木) 22:37:42.19 ID:fhmHJdyOo
――― 雷ちゃんは頼られたい ―――
暁型駆逐艦三番艦、雷。彼女は今、未曾有の危機に瀕していた。
雷「しれいかんが、頼ってくれない……」
マグロのような目をして暁型の部屋にて横たわっている。
雷「電たちは一線級の練度になってるのに私はまだ遠征組……」
暁「困ったわね」←既に改二
響「私たちで何とかしないと」←既にヴェールヌイ
電「なのです」←初期艦組の流れで改二が来ると思われて底上げされた
雷「う゛ぁ゛~……」
響「といっても、どうすればいいやら……」
暁「ふふん、いい考えがあるわ」
響「それ失敗フラグ」
暁「失礼ね! これを見て!」
電「任務の書類ですか……?」
『海上突入部隊、進発せよ!』
暁「これよ、これ! この任務は完全に艦隊編成固定、そしてその中にあか…雷も含まれてるのよ!」
響「今、自分の名前を挙げようとしなかったかい」
暁「この任務を成功させて頼れるところを見せれば司令官もきっと見直してくれるわ!」
雷「!! ホント!?」
暁「よし、それじゃ行くわよ!」
電「なのです!」
響「いってらっしゃい」
響(……この任務、なんか理由があって消化してなかった気がするけどなんだったっけ。……まぁ、いいか)
暁型駆逐艦三番艦、雷。彼女は今、未曾有の危機に瀕していた。
雷「しれいかんが、頼ってくれない……」
マグロのような目をして暁型の部屋にて横たわっている。
雷「電たちは一線級の練度になってるのに私はまだ遠征組……」
暁「困ったわね」←既に改二
響「私たちで何とかしないと」←既にヴェールヌイ
電「なのです」←初期艦組の流れで改二が来ると思われて底上げされた
雷「う゛ぁ゛~……」
響「といっても、どうすればいいやら……」
暁「ふふん、いい考えがあるわ」
響「それ失敗フラグ」
暁「失礼ね! これを見て!」
電「任務の書類ですか……?」
『海上突入部隊、進発せよ!』
暁「これよ、これ! この任務は完全に艦隊編成固定、そしてその中にあか…雷も含まれてるのよ!」
響「今、自分の名前を挙げようとしなかったかい」
暁「この任務を成功させて頼れるところを見せれば司令官もきっと見直してくれるわ!」
雷「!! ホント!?」
暁「よし、それじゃ行くわよ!」
電「なのです!」
響「いってらっしゃい」
響(……この任務、なんか理由があって消化してなかった気がするけどなんだったっけ。……まぁ、いいか)
678: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/17(木) 22:38:18.68 ID:fhmHJdyOo
艦娘寮、廊下
雷「♪~♪♪~」
霧島「あら、雷に暁に電じゃない。雷、最近元気がなかったようだけど今日は機嫌がよさそうね」
暁「司令官にこれから作戦任務の書類届けて、出撃するのよ!」
電「霧島さんも出撃メンバーに入っているのでその時はよろしくお願いするのです」
霧島「なるほど……」
雷「さ、早く行きましょ!」
霧島「……しかし、あの三人に私が必要となる任務、この霧島の予測ではこのままだと確実に却下されますね。ちょっと手を打っておきましょう」
雷「♪~♪♪~」
霧島「あら、雷に暁に電じゃない。雷、最近元気がなかったようだけど今日は機嫌がよさそうね」
暁「司令官にこれから作戦任務の書類届けて、出撃するのよ!」
電「霧島さんも出撃メンバーに入っているのでその時はよろしくお願いするのです」
霧島「なるほど……」
雷「さ、早く行きましょ!」
霧島「……しかし、あの三人に私が必要となる任務、この霧島の予測ではこのままだと確実に却下されますね。ちょっと手を打っておきましょう」
679: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/17(木) 22:38:54.73 ID:fhmHJdyOo
鎮守府、執務室
雷「司令官! 出撃任務の書類よ!」
提督「ふむ」
提督は受け取った書類をちらりと見るなり八つ折にして暖炉へ放り込んだ。あっという間に焼け落ちる書類。
突然のことに呆然とする駆逐艦三人。一番最初に正気を取り戻したのは雷だった。
雷「ちょ、ちょっと!? ちゃんと読んだの!?」
提督「『海上突』まで読んだ。労多くして益少なしというか重巡2なしで南方行けとかお上は頭おかしいんじゃねぇの」
海上突入任務に重巡を入れる枠など無い。
暁「というか燃やしちゃって大丈夫なの!?」
提督「どうせ明日には猫吊るしが気づいて再度張り出すから大丈夫だろ」
などといっている間に雷が電を引きずって退室しようとしていた。
雷「電、明石さんに頼んで重巡洋艦にしてもらうわよ。私と電が重巡になればもっと頼ってもらえるわ」
既に雷の目には光が無い。
電「無理なのです! 無茶言わないで欲しいのです!」
そこにバン、と扉を開けて雪風が入ってきた。
雪風「しれぇ!」
言うなり最短距離で机を飛び越し提督の背中に乗っかる。
提督「うわ、なんだよ雪風」
雪風「話は聞きました! そんな投げやりな心構えでは雷ちゃんがだめになってしまいますし他の艦娘たちにも示しがつきません!」
提督「でも資材がなぁ」
雪風「資材庫から溢れるほど余らせてるのに何言ってるんですかしれぇ!」
提督「ぐぁぁ揺さぶるな雪風」
雪風「ほら暁ちゃん達も揺さぶるの手伝ってください!」
暁「あ、うん」
雷「わかったわ!」
電「仕方ないのです」
提督「ヤメロー! ヤメロー!」
霧島(よしよし、うまくいきましたね。雪風ちゃん以外ではこうはいかないでしょう。司令は彼女には甘いですから)
雷「司令官! 出撃任務の書類よ!」
提督「ふむ」
提督は受け取った書類をちらりと見るなり八つ折にして暖炉へ放り込んだ。あっという間に焼け落ちる書類。
突然のことに呆然とする駆逐艦三人。一番最初に正気を取り戻したのは雷だった。
雷「ちょ、ちょっと!? ちゃんと読んだの!?」
提督「『海上突』まで読んだ。労多くして益少なしというか重巡2なしで南方行けとかお上は頭おかしいんじゃねぇの」
海上突入任務に重巡を入れる枠など無い。
暁「というか燃やしちゃって大丈夫なの!?」
提督「どうせ明日には猫吊るしが気づいて再度張り出すから大丈夫だろ」
などといっている間に雷が電を引きずって退室しようとしていた。
雷「電、明石さんに頼んで重巡洋艦にしてもらうわよ。私と電が重巡になればもっと頼ってもらえるわ」
既に雷の目には光が無い。
電「無理なのです! 無茶言わないで欲しいのです!」
そこにバン、と扉を開けて雪風が入ってきた。
雪風「しれぇ!」
言うなり最短距離で机を飛び越し提督の背中に乗っかる。
提督「うわ、なんだよ雪風」
雪風「話は聞きました! そんな投げやりな心構えでは雷ちゃんがだめになってしまいますし他の艦娘たちにも示しがつきません!」
提督「でも資材がなぁ」
雪風「資材庫から溢れるほど余らせてるのに何言ってるんですかしれぇ!」
提督「ぐぁぁ揺さぶるな雪風」
雪風「ほら暁ちゃん達も揺さぶるの手伝ってください!」
暁「あ、うん」
雷「わかったわ!」
電「仕方ないのです」
提督「ヤメロー! ヤメロー!」
霧島(よしよし、うまくいきましたね。雪風ちゃん以外ではこうはいかないでしょう。司令は彼女には甘いですから)
680: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/17(木) 22:40:15.25 ID:fhmHJdyOo
あの任務ホントどうにかなんないかなぁ……特に羅針盤
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
682: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/17(木) 22:51:16.73 ID:fhmHJdyOo
電了解ー
683: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/18(金) 22:41:20.91 ID:qfqvFSBno
――― 大規模改造は身体部分の成長を意味するとは限らない ―――
提督「霞の改二は来年か……。今年の改二は打ち止めかな」
電「結局、電たちの改二来ませんでしたね……」
提督「来ると思ったんだがなぁ」
電「改二になれば電も大きくなれると思ったんですが……」
提督「姉二人は改二になったが背丈は大して変わってないぞ」
電「い、五十鈴さんみたいにバスt」
提督「それ以上いけない。龍驤がアンブッシュしてくる可能性がある」
~~~~~
龍驤「へぶしゅ」
隼鷹「おやおや、風邪かい?」
龍驤「なんか、ろくでもない事いわれた気がするわ……」
~~~~~
電「あんまり少女の夢を壊さないでほしいのです」
提督「すまんな」
提督「霞の改二は来年か……。今年の改二は打ち止めかな」
電「結局、電たちの改二来ませんでしたね……」
提督「来ると思ったんだがなぁ」
電「改二になれば電も大きくなれると思ったんですが……」
提督「姉二人は改二になったが背丈は大して変わってないぞ」
電「い、五十鈴さんみたいにバスt」
提督「それ以上いけない。龍驤がアンブッシュしてくる可能性がある」
~~~~~
龍驤「へぶしゅ」
隼鷹「おやおや、風邪かい?」
龍驤「なんか、ろくでもない事いわれた気がするわ……」
~~~~~
電「あんまり少女の夢を壊さないでほしいのです」
提督「すまんな」
684: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/18(金) 22:42:28.47 ID:qfqvFSBno
4-5ぶっ壊すだけで東方ウィークリーの半分以上をこなせたので調子に乗って珊瑚任務まで終了させた。気持ちいい!
というわけで近日4-5編やるかも
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
というわけで近日4-5編やるかも
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
686: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/19(土) 08:25:00.62 ID:dUAK9YTAo
弥生了解ー
687: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/21(月) 22:47:56.96 ID:giUqEgCBo
――― 本当に海上突入任務消化してしまった…… ―――
鎮守府、工廠。提督の前に横並びに立つ六人の艦娘。
提督「比叡、霧島、長良、暁、電、雷。よし、全員いるな」
比叡「いよいよこの任務を行う時が来たのですね! 気合! 入れて! 行きます!!」
提督「というか何度かやろうとして失敗してるんだけどな」
比叡「ショボン」
提督「途中大破が二割、敵旗艦に潜水艦がいること一割、残り七割はあのクソふざけた#$%&羅針盤*=+@だ」
電「途中言語がむちゃくちゃなのです」
提督「だいたい四戦目なんだから潜水艦への攻撃は通り難い。今までは雷に対潜装備ガン積みにしていたがヤメだ」
そう言って提督は雷に二つの小口径主砲を渡す。
雷「これは……」
提督「ドイツのが使ってた12.7cm単装砲とイタリアのが使ってた120mm連装砲だ。夜戦で当てて潰せ」
雷「わかったわ!」
******
南方海域前面。
比叡「ひえー。また北ですよ」
霧島「道中は扶桑さんたちが支援砲撃掛けてくれますが、資材とか大丈夫なんでしょうかね」
提督『この前の大規模作戦以上のペースで資材吹っ飛んでるが心配は要らんぞ。大型建造で消費するか考えたところだしな』
比叡「とりあえず片付けたら帰投しますよー」
提督『あいあい』
雷「うー……」
暁「ほら、ふて腐れてないの」
電「羅針盤はしょうがないのです……」
長良「やったぁ! もう一周できる!」
暁「でもポジティブすぎるのも問題よね」
長良「暁ちゃん、なんか言った?」
暁「な、なんでもないわ!!」
鎮守府、工廠。提督の前に横並びに立つ六人の艦娘。
提督「比叡、霧島、長良、暁、電、雷。よし、全員いるな」
比叡「いよいよこの任務を行う時が来たのですね! 気合! 入れて! 行きます!!」
提督「というか何度かやろうとして失敗してるんだけどな」
比叡「ショボン」
提督「途中大破が二割、敵旗艦に潜水艦がいること一割、残り七割はあのクソふざけた#$%&羅針盤*=+@だ」
電「途中言語がむちゃくちゃなのです」
提督「だいたい四戦目なんだから潜水艦への攻撃は通り難い。今までは雷に対潜装備ガン積みにしていたがヤメだ」
そう言って提督は雷に二つの小口径主砲を渡す。
雷「これは……」
提督「ドイツのが使ってた12.7cm単装砲とイタリアのが使ってた120mm連装砲だ。夜戦で当てて潰せ」
雷「わかったわ!」
******
南方海域前面。
比叡「ひえー。また北ですよ」
霧島「道中は扶桑さんたちが支援砲撃掛けてくれますが、資材とか大丈夫なんでしょうかね」
提督『この前の大規模作戦以上のペースで資材吹っ飛んでるが心配は要らんぞ。大型建造で消費するか考えたところだしな』
比叡「とりあえず片付けたら帰投しますよー」
提督『あいあい』
雷「うー……」
暁「ほら、ふて腐れてないの」
電「羅針盤はしょうがないのです……」
長良「やったぁ! もう一周できる!」
暁「でもポジティブすぎるのも問題よね」
長良「暁ちゃん、なんか言った?」
暁「な、なんでもないわ!!」
688: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/21(月) 22:49:30.87 ID:giUqEgCBo
そんなこんなで出撃を繰り返すこと十数回……
霧島「いつもの司令ならもうとっくに諦めてるはずですが……」
比叡「たまに意固地になるからなぁ。電、大丈夫?」
電「なんとか、進めるのです……」
電が中破した他は大きな負傷はなし。
比叡「無理はしないでね。さて、例の分岐点……気合、入れて、行きます!!」
暁「気合じゃどうにもならないと思うけど」
比叡「……南東ッッ!!」
暁「ええっ!?」
雷「いよいよ決戦ね……!」
長良「ソナー、感なし! 千載一遇のチャンスよ!」
昼の戦闘は熾烈を極めた。
ヲ級の航空攻撃で雷が中破、タ級の砲撃で電が大破。駆逐2とリ級を撃沈するも、霧島がタ級に大破させられる。
魚雷攻撃も功を奏せず、敵は撤退を開始する。
比叡「この任務は敵主力の撃滅前提……でしたよね、司令」
提督『そうだ。殺れ』
比叡「うわ、怖ッ!」
提督『絶対仕留めて帰って来い』
比叡「り、了解です!」
手を振り合図する比叡。
比叡「これより敵艦隊を追撃します!」
暁「電はちょっと下がって待ってなさい。雷も無理しちゃダメよ?」
電「了解なのです」
大破して速力が落ちてることもあって引き下がる電だが、雷は違った。
雷「……雷は大丈夫なんだから!」
暁「しょうがないわね、危ないときには退くのよ?」
雷「もちろん!」
霧島「いつもの司令ならもうとっくに諦めてるはずですが……」
比叡「たまに意固地になるからなぁ。電、大丈夫?」
電「なんとか、進めるのです……」
電が中破した他は大きな負傷はなし。
比叡「無理はしないでね。さて、例の分岐点……気合、入れて、行きます!!」
暁「気合じゃどうにもならないと思うけど」
比叡「……南東ッッ!!」
暁「ええっ!?」
雷「いよいよ決戦ね……!」
長良「ソナー、感なし! 千載一遇のチャンスよ!」
昼の戦闘は熾烈を極めた。
ヲ級の航空攻撃で雷が中破、タ級の砲撃で電が大破。駆逐2とリ級を撃沈するも、霧島がタ級に大破させられる。
魚雷攻撃も功を奏せず、敵は撤退を開始する。
比叡「この任務は敵主力の撃滅前提……でしたよね、司令」
提督『そうだ。殺れ』
比叡「うわ、怖ッ!」
提督『絶対仕留めて帰って来い』
比叡「り、了解です!」
手を振り合図する比叡。
比叡「これより敵艦隊を追撃します!」
暁「電はちょっと下がって待ってなさい。雷も無理しちゃダメよ?」
電「了解なのです」
大破して速力が落ちてることもあって引き下がる電だが、雷は違った。
雷「……雷は大丈夫なんだから!」
暁「しょうがないわね、危ないときには退くのよ?」
雷「もちろん!」
689: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/21(月) 22:50:31.58 ID:giUqEgCBo
敵の陣形はヲ級を庇うようにト級とタ級が待ち構えている。
比叡(あのタ級は私が倒す必要がある、ト級は長良に任せるとなると……)
比叡「暁! 雷! タ級とト級は私と長良が止めます! ヲ級は任せたよ!」
一声かけた直後、タ級に突撃をかける。長良ももう一隻の護衛を追いかける。
暁「がら空きね。突撃するんだから!」
最大戦速でヲ級目掛け突き進む暁。やや遅れて雷も後を追う。
ヲ級は慌てて艦載機を飛ばして反撃を行うも、爆弾の投下地点には既に暁も雷もいない。
暁「お子様! いうなぁーっ!!」
接近してからの主砲の連撃。一撃目は頭部艤装を大きく破損させたものの、胴を狙った二撃目はカス当たりに終わる。
暁「そんなっ!?」
その直後、ごしゃり、と硬いものが更に硬いものでひき潰されたような音がした。
雷が、手に持った錨でヲ級の脳天を艤装ごとかち割ったのだ。
雷「この雷様に……」
振り下ろした錨をその勢いのままに振り子の如く反転。振り上げた錨が沈み逝く空母の胴に直撃する!
雷「敵うとでも思ってるのかしら!」
打ち上げられたヲ級の体は空中で数回回転し、着水。そのまま起き上がることなく海中に没していった。
比叡「海上突入部隊、ただいま帰投しました! って何自分の顔つねってるんですか司令」
提督「いや、夢じゃないかと思ってな」
雷「暁と一緒に敵旗艦倒したわ!」
提督「マジか。夢じゃないんだな」
雷「もーっと頼ってもいいのよ!」
******
後日、第六駆逐隊の部屋。雷は再び倒れていた。
雷「遠征に呼ばれる回数減った気がするわ……」
電「きっと練度が上がったからなのです」
暁「基本的に練度の低い子から回してるしね」
響「仕方ないね」
雷「もっと頼ってよしれいかーん!!」
比叡(あのタ級は私が倒す必要がある、ト級は長良に任せるとなると……)
比叡「暁! 雷! タ級とト級は私と長良が止めます! ヲ級は任せたよ!」
一声かけた直後、タ級に突撃をかける。長良ももう一隻の護衛を追いかける。
暁「がら空きね。突撃するんだから!」
最大戦速でヲ級目掛け突き進む暁。やや遅れて雷も後を追う。
ヲ級は慌てて艦載機を飛ばして反撃を行うも、爆弾の投下地点には既に暁も雷もいない。
暁「お子様! いうなぁーっ!!」
接近してからの主砲の連撃。一撃目は頭部艤装を大きく破損させたものの、胴を狙った二撃目はカス当たりに終わる。
暁「そんなっ!?」
その直後、ごしゃり、と硬いものが更に硬いものでひき潰されたような音がした。
雷が、手に持った錨でヲ級の脳天を艤装ごとかち割ったのだ。
雷「この雷様に……」
振り下ろした錨をその勢いのままに振り子の如く反転。振り上げた錨が沈み逝く空母の胴に直撃する!
雷「敵うとでも思ってるのかしら!」
打ち上げられたヲ級の体は空中で数回回転し、着水。そのまま起き上がることなく海中に没していった。
比叡「海上突入部隊、ただいま帰投しました! って何自分の顔つねってるんですか司令」
提督「いや、夢じゃないかと思ってな」
雷「暁と一緒に敵旗艦倒したわ!」
提督「マジか。夢じゃないんだな」
雷「もーっと頼ってもいいのよ!」
******
後日、第六駆逐隊の部屋。雷は再び倒れていた。
雷「遠征に呼ばれる回数減った気がするわ……」
電「きっと練度が上がったからなのです」
暁「基本的に練度の低い子から回してるしね」
響「仕方ないね」
雷「もっと頼ってよしれいかーん!!」
690: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/21(月) 22:52:04.38 ID:giUqEgCBo
提督「ところで主砲渡したのに錨で殴っていいのか」
雷「火力が上がれば近接攻撃の威力も上がるから大丈夫大丈夫セイシンテキセイシンテキ」
というわけで4-5や弥生の話はまた次かその次に
雷「火力が上がれば近接攻撃の威力も上がるから大丈夫大丈夫セイシンテキセイシンテキ」
というわけで4-5や弥生の話はまた次かその次に
694: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/22(火) 22:32:43.36 ID:sgdBEK1io
――― わかる人にしかわからない ―――
提督「しっかし弥生はホント感情を顔に出さんな」
弥生「すみません、表情硬くて……」
提督「いや、ポーカーフェイスなのが悪いとは言わんが……そうだ」
弥生「?」
提督「ここにマンガ本がある。この俺をして読んでる間中笑い転げさせた一品だ。読むといい」
弥生「執務中なのに、いいの……?」
提督「俺が許す。なんなら豊かな感情をはぐくむためのレクリエーションとでも思えばいい」
弥生「それなら……」
提督「ほれ」
弥生「……」
提督(……クスリともしねぇ)
弥生「……」
提督(……笑い転げた俺がおかしかったのか?)
弥生「読み終わりました。お返ししますね」
提督「あ、あぁ」
弥生「面白かったです。では、弥生はこれで……」
提督(いや面白そうには見えなかったが)
弥生と入れ替わりに入ってくる望月
望月「しれーかん、荷物届いてるよー」
提督「お疲れさん。そこに置いといてくれ」
望月「しかし、弥生姉上機嫌だったな。なんかした?」
提督「えっ、上機嫌」
望月「うん」
提督「これ読ませただけだが……望月も読んでみるか?」
望月「おおー、読む読む」
望月「ゲラゲラゲラ」
提督「……本当に面白いと思ってたのか」
提督「しっかし弥生はホント感情を顔に出さんな」
弥生「すみません、表情硬くて……」
提督「いや、ポーカーフェイスなのが悪いとは言わんが……そうだ」
弥生「?」
提督「ここにマンガ本がある。この俺をして読んでる間中笑い転げさせた一品だ。読むといい」
弥生「執務中なのに、いいの……?」
提督「俺が許す。なんなら豊かな感情をはぐくむためのレクリエーションとでも思えばいい」
弥生「それなら……」
提督「ほれ」
弥生「……」
提督(……クスリともしねぇ)
弥生「……」
提督(……笑い転げた俺がおかしかったのか?)
弥生「読み終わりました。お返ししますね」
提督「あ、あぁ」
弥生「面白かったです。では、弥生はこれで……」
提督(いや面白そうには見えなかったが)
弥生と入れ替わりに入ってくる望月
望月「しれーかん、荷物届いてるよー」
提督「お疲れさん。そこに置いといてくれ」
望月「しかし、弥生姉上機嫌だったな。なんかした?」
提督「えっ、上機嫌」
望月「うん」
提督「これ読ませただけだが……望月も読んでみるか?」
望月「おおー、読む読む」
望月「ゲラゲラゲラ」
提督「……本当に面白いと思ってたのか」
695: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/22(火) 22:34:55.57 ID:sgdBEK1io
読み直したら長良結構ひどいな。まぁ海走り回れれば喜びそうだし、軽巡は駆逐にとって畏怖の象徴って陽抜にあったし(震え声)
>>692は>>690に対する返答でしょう。たぶん
というわけで小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
>>692は>>690に対する返答でしょう。たぶん
というわけで小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
697: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/22(火) 22:46:03.58 ID:sgdBEK1io
三日月了解ー
698: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/25(金) 22:52:32.03 ID:zy9tjMLBo
――― お祝い事のキメラ ―――
三日月「これ、ささやかなものですが日ごろの感謝を込めて、三日月からです!」
提督「ありがとう……はいいとして少々疑問に思うことがあるんだが」
三日月「なんでしょうか?」
提督「細かいことは忘れたがクリスマスは子供の守護聖人であるところの聖ニコラウスにちなんで子供にプレゼントを配る行事のはずだが」
三日月「あの、僭越ながら司令官の方が年下では?」
提督「そうだな……いやいや待て少なくとも子供ではないだろ三十数年生きてるわけだし」
三日月「でもこういう機会でもないと御礼する機会ありませんし」
提督「まぁ、いいか。なんか知らないけど飯をたらふく食える日と思ってるのも結構いるみたいだし」
三日月「元々は異国の冬至祭でしたっけ」
提督「そこから後付でいろいろついた結果が今のクリスマスってわけだ……」
三日月「これ、ささやかなものですが日ごろの感謝を込めて、三日月からです!」
提督「ありがとう……はいいとして少々疑問に思うことがあるんだが」
三日月「なんでしょうか?」
提督「細かいことは忘れたがクリスマスは子供の守護聖人であるところの聖ニコラウスにちなんで子供にプレゼントを配る行事のはずだが」
三日月「あの、僭越ながら司令官の方が年下では?」
提督「そうだな……いやいや待て少なくとも子供ではないだろ三十数年生きてるわけだし」
三日月「でもこういう機会でもないと御礼する機会ありませんし」
提督「まぁ、いいか。なんか知らないけど飯をたらふく食える日と思ってるのも結構いるみたいだし」
三日月「元々は異国の冬至祭でしたっけ」
提督「そこから後付でいろいろついた結果が今のクリスマスってわけだ……」
699: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/25(金) 22:53:27.14 ID:zy9tjMLBo
なんかプレゼントくれる駆逐艦娘多くない? こっちが渡す役のはずじゃないの? みたいなことを別スレでも書いたなぁ
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
700: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/25(金) 22:57:27.27 ID:byIHWloDO
武蔵
702: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/31(木) 19:29:33.38 ID:lmjQkLBvo
――― 今年最後の(予定だった)大掃除 ―――
鎮守府、艦娘寮大和型の部屋。向かい合ってコタツに入るは部屋の主二人。
武蔵「大和よ、我々が最後に出撃してからどのくらいになる?」
大和「もう四ヶ月になりますね……」
武蔵「まさか大規模作戦にお呼びがかからないとは……」
大和「水雷戦隊中心でしたからね……」
武蔵「ということはあと二ヶ月は出番なしだ。腕が鈍ってしまうぞ」
大和「とは言っても、私たちが出撃すると資源が物凄く飛びますし」
武蔵「提督のことだ。その消費に見合うだけの相手が来なければ出さないだろうな」
大和「私たちが出なくて良いというのは平和な証拠ともいえますが、出番が無いと寂しいものですね……」
はぁ、と二人揃ってため息をつく。
……ヤマト、ムサシ、イジョウノモノハシュツゲキジュンビヲトトノエ……
武蔵「なんか出撃しろとか言う幻聴が聞こえるぞ……」
大和「偶然ですね、私もです……」
ぐでん、と二人してこたつに突っ伏す。
程なくして廊下から聞こえる騒々しい足音。バン、と開かれる扉。
提督「おいぃ! 出撃だっつってんだろオラァ!!」
その言葉にガバリと起き上がる二人。
武蔵「そ、それは本当か!?」
提督「おぉ、マジマジ。というか放送しただろ」
大和「演習じゃなくて本当に実戦で……!?」
提督「おうよ。出撃海域は……」
鎮守府、艦娘寮大和型の部屋。向かい合ってコタツに入るは部屋の主二人。
武蔵「大和よ、我々が最後に出撃してからどのくらいになる?」
大和「もう四ヶ月になりますね……」
武蔵「まさか大規模作戦にお呼びがかからないとは……」
大和「水雷戦隊中心でしたからね……」
武蔵「ということはあと二ヶ月は出番なしだ。腕が鈍ってしまうぞ」
大和「とは言っても、私たちが出撃すると資源が物凄く飛びますし」
武蔵「提督のことだ。その消費に見合うだけの相手が来なければ出さないだろうな」
大和「私たちが出なくて良いというのは平和な証拠ともいえますが、出番が無いと寂しいものですね……」
はぁ、と二人揃ってため息をつく。
……ヤマト、ムサシ、イジョウノモノハシュツゲキジュンビヲトトノエ……
武蔵「なんか出撃しろとか言う幻聴が聞こえるぞ……」
大和「偶然ですね、私もです……」
ぐでん、と二人してこたつに突っ伏す。
程なくして廊下から聞こえる騒々しい足音。バン、と開かれる扉。
提督「おいぃ! 出撃だっつってんだろオラァ!!」
その言葉にガバリと起き上がる二人。
武蔵「そ、それは本当か!?」
提督「おぉ、マジマジ。というか放送しただろ」
大和「演習じゃなくて本当に実戦で……!?」
提督「おうよ。出撃海域は……」
703: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/31(木) 19:30:00.11 ID:lmjQkLBvo
西方海域、リランカ沖。ぷかぷか丸の上でブリーフィングが行われている。
提督「今回の作戦の要はリランカにて港湾水鬼撃破地点跡に涌いて出た港湾棲姫の撃滅。この一点だ」
武蔵「質問だ。港湾棲姫なら我々が出ずとも片がつくのでは?」
提督「それなんだが……鳥海、資料を」
鳥海「はい。先ほどの出撃後、再度復活した港湾の様子です」
プロジェクターから映し出される基地の様子。艤装が半壊してなお戦う意思を見せている。
鳥海「艦載機が俗に『たこ焼き』と呼ばれるタイプの強化型艦載機になり、長距離砲撃も行ってきました。離脱があと少し遅れたらやられるところでしたね……」
周辺を飛び回る艦載機や、砲撃の映像も収められている。
大和「なるほど……」
提督「どうやら港湾棲姫も発狂モードを手に入れたらしい。というわけで、陸奥、大和、武蔵の三名はこれの撃滅に向かってもらう」
提督は説明しながら三人に三式弾を渡す。
提督「漸減で出撃した大鳳、翔鶴、瑞鶴は引き続き出撃。筑摩、鳥海、妙高は休憩。では健闘を祈る。抜錨!!」
重巡洋艦クラスでも対処できた前衛部隊にこの編成で苦戦するわけもなく。
陸奥「ざっとこんなもんね」
大和「そういえば長門さんは? こういうときは喜び勇んで出てくるものだと思ってましたが」
陸奥「なんかクリスマスの用意で忙しいみたいだから代わりに出てきちゃった」
武蔵「この話聞いたら機嫌悪くするかもしれないな」
陸奥「まぁその時は私が何とかするから」
カ級「無視サレンノメッチャ辛イ……」
翔鶴「敵艦隊発見! 軽巡棲鬼、ル級改を含む機動部隊!」
軽巡棲鬼「コレマデノ屈辱、今ココデ晴ラシテクレル……!」
瑞鶴「アウトレンジで決めたいわね!」
大和「主砲、薙ぎ払え!」
武蔵「シブヤン海のようには行かないぜ!」
無慈悲に降り注ぐ航空魚雷と砲弾の雨霰。
敵が精強な艦隊といえども、それを上回る暴力に襲われれば為す術も無い。
ふと気づくと残るは軽巡棲鬼のみ
軽巡棲鬼「ヒッ、ヒィ……化物ー!!」
煙幕を出し逃げ出す鬼。
陸奥「軽巡棲鬼が逃げてくけど追い討ちは必要かしら?」
提督『放っとけ。追いかけてこないのを確認して港湾のところに行くぞ』
陸奥「もし追いかけてきたら?」
提督『殺れ』
陸奥「ま、その心配は無いと思うけど」
提督「今回の作戦の要はリランカにて港湾水鬼撃破地点跡に涌いて出た港湾棲姫の撃滅。この一点だ」
武蔵「質問だ。港湾棲姫なら我々が出ずとも片がつくのでは?」
提督「それなんだが……鳥海、資料を」
鳥海「はい。先ほどの出撃後、再度復活した港湾の様子です」
プロジェクターから映し出される基地の様子。艤装が半壊してなお戦う意思を見せている。
鳥海「艦載機が俗に『たこ焼き』と呼ばれるタイプの強化型艦載機になり、長距離砲撃も行ってきました。離脱があと少し遅れたらやられるところでしたね……」
周辺を飛び回る艦載機や、砲撃の映像も収められている。
大和「なるほど……」
提督「どうやら港湾棲姫も発狂モードを手に入れたらしい。というわけで、陸奥、大和、武蔵の三名はこれの撃滅に向かってもらう」
提督は説明しながら三人に三式弾を渡す。
提督「漸減で出撃した大鳳、翔鶴、瑞鶴は引き続き出撃。筑摩、鳥海、妙高は休憩。では健闘を祈る。抜錨!!」
重巡洋艦クラスでも対処できた前衛部隊にこの編成で苦戦するわけもなく。
陸奥「ざっとこんなもんね」
大和「そういえば長門さんは? こういうときは喜び勇んで出てくるものだと思ってましたが」
陸奥「なんかクリスマスの用意で忙しいみたいだから代わりに出てきちゃった」
武蔵「この話聞いたら機嫌悪くするかもしれないな」
陸奥「まぁその時は私が何とかするから」
カ級「無視サレンノメッチャ辛イ……」
翔鶴「敵艦隊発見! 軽巡棲鬼、ル級改を含む機動部隊!」
軽巡棲鬼「コレマデノ屈辱、今ココデ晴ラシテクレル……!」
瑞鶴「アウトレンジで決めたいわね!」
大和「主砲、薙ぎ払え!」
武蔵「シブヤン海のようには行かないぜ!」
無慈悲に降り注ぐ航空魚雷と砲弾の雨霰。
敵が精強な艦隊といえども、それを上回る暴力に襲われれば為す術も無い。
ふと気づくと残るは軽巡棲鬼のみ
軽巡棲鬼「ヒッ、ヒィ……化物ー!!」
煙幕を出し逃げ出す鬼。
陸奥「軽巡棲鬼が逃げてくけど追い討ちは必要かしら?」
提督『放っとけ。追いかけてこないのを確認して港湾のところに行くぞ』
陸奥「もし追いかけてきたら?」
提督『殺れ』
陸奥「ま、その心配は無いと思うけど」
704: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/31(木) 19:31:21.80 ID:lmjQkLBvo
リランカ島。どういうわけか港湾棲姫がここを拠点として居座っている。
提督『ともあれ、ヤツを片付けて今年の深海棲艦の大掃除を終える』
大和「あの、南方海域の拡張作戦は」
提督『拡張作戦? 知らない子ですね……』
武蔵「全く、あそこの連中が他の海域に出てきたらとんだ大災害になるぞ」
提督『いいから目の前の敵に集中してくれ』
港湾棲姫が持ち出すは要塞砲。砲の大きさは戦艦クラスには及ばないものの、安定した立地から放たれる徹甲弾は大型艦艇にも確実に打撃を与える。
大和「ぐぅっ!?」
武蔵「大和、大丈夫か!」
大和「なんとか……!」
大鳳「にしても無茶苦茶ですねあれ。飛行場の火力とは思え」
その後の言葉は続かなかった。大鳳が要塞砲に吹っ飛ばされたからだ。
瑞鶴「そろそろ日が暮れるわ。これ以上の航空支援は……」
武蔵「あぁ、後はこの武蔵たちに任せてもらおう! 大和、行けるか?」
大和「いけます!」
陸奥「さーて、トドメを刺すわよ。三式弾装填! 突撃よ!」
大和「大和、続きます!」
武蔵「この武蔵も続くぞ!」
提督「……リランカの港湾棲姫、破壊確認、と」
陸奥『敵基地、撃滅完了よ。大和中破、大鳳大破、他は大きな損傷はないわね』
提督「おつかれさん。全艦帰投してゆっくり体を休めるといい」
陸奥『了解。これより帰投します』
交信を終了する。被害状況を元に電卓を叩く。
提督「ふーむ、資材の消費も案外安く済んだな。資材に余裕がある時は毎月叩いておくか」
だが、この時提督は知らなかった。更に資材を消費する任務に挑むことになることを……
海上突入任務編へ続く
提督『ともあれ、ヤツを片付けて今年の深海棲艦の大掃除を終える』
大和「あの、南方海域の拡張作戦は」
提督『拡張作戦? 知らない子ですね……』
武蔵「全く、あそこの連中が他の海域に出てきたらとんだ大災害になるぞ」
提督『いいから目の前の敵に集中してくれ』
港湾棲姫が持ち出すは要塞砲。砲の大きさは戦艦クラスには及ばないものの、安定した立地から放たれる徹甲弾は大型艦艇にも確実に打撃を与える。
大和「ぐぅっ!?」
武蔵「大和、大丈夫か!」
大和「なんとか……!」
大鳳「にしても無茶苦茶ですねあれ。飛行場の火力とは思え」
その後の言葉は続かなかった。大鳳が要塞砲に吹っ飛ばされたからだ。
瑞鶴「そろそろ日が暮れるわ。これ以上の航空支援は……」
武蔵「あぁ、後はこの武蔵たちに任せてもらおう! 大和、行けるか?」
大和「いけます!」
陸奥「さーて、トドメを刺すわよ。三式弾装填! 突撃よ!」
大和「大和、続きます!」
武蔵「この武蔵も続くぞ!」
提督「……リランカの港湾棲姫、破壊確認、と」
陸奥『敵基地、撃滅完了よ。大和中破、大鳳大破、他は大きな損傷はないわね』
提督「おつかれさん。全艦帰投してゆっくり体を休めるといい」
陸奥『了解。これより帰投します』
交信を終了する。被害状況を元に電卓を叩く。
提督「ふーむ、資材の消費も案外安く済んだな。資材に余裕がある時は毎月叩いておくか」
だが、この時提督は知らなかった。更に資材を消費する任務に挑むことになることを……
海上突入任務編へ続く
705: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/31(木) 19:32:23.56 ID:lmjQkLBvo
というわけで今年もお疲れ様でした。また来年もよろしくね
コレで武蔵消化ということで小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
コレで武蔵消化ということで小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
707: ◆jf7rnHhSH2 2015/12/31(木) 23:09:52.67 ID:lmjQkLBvo
曙了解ー
708: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/01(金) 22:51:34.59 ID:OdRPTnNVo
――― 大掃除(普通の) ―――
鎮守府も年末は大掃除に入る。その中でも気合が入っているのが曙だ
曙「年末の大掃除……。これを大義名分にクソ提督の部屋を掃除、そこで弱みになるものを見つけで来年こそクソ提督をギャフンと言わせるんだから!」
そんなこんなで執務室前。
曙「クソ提督、入るわよ! たまには自分の部屋の掃除……を……」
嘘みたいに綺麗になっている。昨日はこんなに片付いていなかったはずだが。
雪風「曙ちゃん、なにかご用でしょうか?」
曙「あ、いや、えーと、その、執務室の掃除の手伝いに来たんだけど」
雪風「しれぇが出撃に行ってて留守だったので雪風が全部やっちゃいました!」
曙「そ、そうなの。ふーん」
雪風「寮の方も忙しそうですし二人で手伝いに行きましょう!」
曙「そうね。片付いてるなら手伝う必要もなさそうだし」
曙(思わぬ伏兵がいたなんて……!)
この後普通に艦娘寮を掃除した
鎮守府も年末は大掃除に入る。その中でも気合が入っているのが曙だ
曙「年末の大掃除……。これを大義名分にクソ提督の部屋を掃除、そこで弱みになるものを見つけで来年こそクソ提督をギャフンと言わせるんだから!」
そんなこんなで執務室前。
曙「クソ提督、入るわよ! たまには自分の部屋の掃除……を……」
嘘みたいに綺麗になっている。昨日はこんなに片付いていなかったはずだが。
雪風「曙ちゃん、なにかご用でしょうか?」
曙「あ、いや、えーと、その、執務室の掃除の手伝いに来たんだけど」
雪風「しれぇが出撃に行ってて留守だったので雪風が全部やっちゃいました!」
曙「そ、そうなの。ふーん」
雪風「寮の方も忙しそうですし二人で手伝いに行きましょう!」
曙「そうね。片付いてるなら手伝う必要もなさそうだし」
曙(思わぬ伏兵がいたなんて……!)
この後普通に艦娘寮を掃除した
711: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/02(土) 08:27:04.59 ID:NOLR3sFfo
萩風了解ー
712: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/05(火) 22:46:14.50 ID:3YSLEsDQo
――― 夜は怖いというが微妙に夜戦火力は高い ―――
萩風「夜は、やっぱり少しだけ…怖いですね。司令は、夜は全然平気なんですか?」
提督「ぜーんぜん。まぁ敵襲があるかもしれないという意味では要警戒だが」
萩風「さすが司令です!」
提督「さすがといわれてもねぇ。しかし夜が怖いとか川内の部下とは思えんな」
萩風「? 元は那珂さんの旗下でしたよ」
提督「なん……だと……」
萩風「戦時中はいろいろ編成変わりましたから。長良さんの下でも働きましたよ」
提督「意外だなぁ」
萩風「あと阿賀野さんの代理で第十戦隊の旗艦を務めたりも……まぁこの話はこの辺にしましょう。川内さんの下についたのはその後でしたね」
提督「たまには戦史本紐解いてみっか……」
萩風「多分そのほうが詳しいと思いますよ。私たちの記憶もそうしっかりしたものではないですし」
萩風「夜は、やっぱり少しだけ…怖いですね。司令は、夜は全然平気なんですか?」
提督「ぜーんぜん。まぁ敵襲があるかもしれないという意味では要警戒だが」
萩風「さすが司令です!」
提督「さすがといわれてもねぇ。しかし夜が怖いとか川内の部下とは思えんな」
萩風「? 元は那珂さんの旗下でしたよ」
提督「なん……だと……」
萩風「戦時中はいろいろ編成変わりましたから。長良さんの下でも働きましたよ」
提督「意外だなぁ」
萩風「あと阿賀野さんの代理で第十戦隊の旗艦を務めたりも……まぁこの話はこの辺にしましょう。川内さんの下についたのはその後でしたね」
提督「たまには戦史本紐解いてみっか……」
萩風「多分そのほうが詳しいと思いますよ。私たちの記憶もそうしっかりしたものではないですし」
713: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/05(火) 22:49:12.20 ID:3YSLEsDQo
普通の駆逐艦と比べ火力+1
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
715: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/06(水) 05:43:23.51 ID:oA15hTFco
摩耶了解ー
716: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/06(水) 22:49:39.65 ID:oA15hTFco
――― 対空の要らない作戦 ―――
海上輸送作戦の頃
摩耶「おっ、大規模作戦か! 腕が鳴るな!」
提督「とりあえず敵も様子見といったところだから摩耶を出すのはまだ早いだろうな」
摩耶「敵機動部隊が出てからが本番ってヤツだな! この防空巡洋艦の摩耶様がガンガン艦載機落としてやるからな!」
提督「えーと、水雷部隊による輸送か……」
摩耶「それじゃあアタシの出番は無いな……」
提督「特に空母の出撃もないようだしな」
提督「輸送部隊、枠がきついなー。あきつ丸と利根で一杯一杯だ。前衛は砲撃に集中させたいし」
摩耶「あのクソクラゲが出るらしいじゃないか。そんなんで大丈夫なのか?」
提督「まぁ頭上はあきつ丸がナントカしてくれるだろ」
摩耶「西方への遠征は……」
提督「ねこビームぶっぱしてもらったから敵の航空戦力は大したこと無い。対潜部隊に枠を取りたいし摩耶の出番は無いな」
摩耶「ちぇっ、つまんねーな」
提督「最後も水雷戦隊。敵航空戦力は確認できず、と」
摩耶「アタシの出番は!?」
提督「残念ながら」
摩耶「姉妹の中でアタシだけ参加してないじゃないか畜生ッッ!!」
提督「また次の機会を待とうな」
海上輸送作戦の頃
摩耶「おっ、大規模作戦か! 腕が鳴るな!」
提督「とりあえず敵も様子見といったところだから摩耶を出すのはまだ早いだろうな」
摩耶「敵機動部隊が出てからが本番ってヤツだな! この防空巡洋艦の摩耶様がガンガン艦載機落としてやるからな!」
提督「えーと、水雷部隊による輸送か……」
摩耶「それじゃあアタシの出番は無いな……」
提督「特に空母の出撃もないようだしな」
提督「輸送部隊、枠がきついなー。あきつ丸と利根で一杯一杯だ。前衛は砲撃に集中させたいし」
摩耶「あのクソクラゲが出るらしいじゃないか。そんなんで大丈夫なのか?」
提督「まぁ頭上はあきつ丸がナントカしてくれるだろ」
摩耶「西方への遠征は……」
提督「ねこビームぶっぱしてもらったから敵の航空戦力は大したこと無い。対潜部隊に枠を取りたいし摩耶の出番は無いな」
摩耶「ちぇっ、つまんねーな」
提督「最後も水雷戦隊。敵航空戦力は確認できず、と」
摩耶「アタシの出番は!?」
提督「残念ながら」
摩耶「姉妹の中でアタシだけ参加してないじゃないか畜生ッッ!!」
提督「また次の機会を待とうな」
717: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/06(水) 22:53:01.02 ID:oA15hTFco
対空は敵航空戦力が強いと心強いんですけどね
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
718: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/06(水) 23:03:39.56 ID:vJVew3FgO
朝雲
720: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/08(金) 22:43:05.36 ID:X5xvOc/lo
――― 陽炎型にもピンキリ ―――
朝雲「陽炎型なんかに、まだまだ負けないわ。当たり前じゃない!」
提督「ほう。んじゃ陽炎型とタイマン張ってみるか?」
朝雲「いいわよ! で、お相手は?」
雪風「雪風です!」
朝雲「」
提督「ほれほれ何とか言え」
朝雲「ちょっと! オーパーツにもほどがあるじゃない!」
この鎮守府において、雪風と朝雲とでは練度にして倍以上、経験にして軽く10倍以上は差がある。艦娘としての基本性能は言うに及ばず。
避けて当てればいいだけだがそれでうまくいくならとっくにやっている。
提督「逆境に身を置いて""圧倒的成長""できる。圧倒的感謝ってやつだな」
朝雲「あぁ、もう! こうなったらヤケよ!!」
~~~~~~
朝雲「」プシュー
提督「やはり雪風に挑むにはまだ早かったな」
なお、陽炎とは普通にいい勝負になった。
朝雲「陽炎型なんかに、まだまだ負けないわ。当たり前じゃない!」
提督「ほう。んじゃ陽炎型とタイマン張ってみるか?」
朝雲「いいわよ! で、お相手は?」
雪風「雪風です!」
朝雲「」
提督「ほれほれ何とか言え」
朝雲「ちょっと! オーパーツにもほどがあるじゃない!」
この鎮守府において、雪風と朝雲とでは練度にして倍以上、経験にして軽く10倍以上は差がある。艦娘としての基本性能は言うに及ばず。
避けて当てればいいだけだがそれでうまくいくならとっくにやっている。
提督「逆境に身を置いて""圧倒的成長""できる。圧倒的感謝ってやつだな」
朝雲「あぁ、もう! こうなったらヤケよ!!」
~~~~~~
朝雲「」プシュー
提督「やはり雪風に挑むにはまだ早かったな」
なお、陽炎とは普通にいい勝負になった。
721: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/08(金) 22:43:36.61 ID:X5xvOc/lo
正月特別新年任務編
雪風「新年、あけましておめでとうです!」
提督「そのこと自体はめでたいがめでたくない事態が舞い込んだ」
雪風「なんですか、しれぇ?」
提督「大本営は俺たちを松の内から働かす気らしい」
提督が取り出すは任務がしたためられた紙の束。
提督「任務自体は大したことない。製油所沿岸の主力を1回、オリョールの主力を3回、戦艦四隻入れてカレー洋主力を2回、空母二隻入れてMS諸島沖の主力を2回屠れば良い」
雪風「では雪風たちがちゃちゃっと片付けてきますね!」
提督「あぁ。あと月初恒例の月イチ任務も片付けねばな……」
第一ラウンド:謹賀新年!「水雷戦隊」出撃始め!
提督「えーと、水雷戦隊か。航空戦力が無いときの軽巡旗艦は阿武隈に頼むに限る」
雪風「随伴は誰にしますか?」
提督「駆逐の練度上から五名。雪風、島風、綾波、夕立、響だな」
雪風「では、皆を呼びに行ってきますね!」
製油所沿岸敵主力艦隊
阿武隈「敵艦発見! 砲雷撃戦用……」
島風「おっそーい!」
阿武隈「もー! あたしの指示に従ってくださーいー! 向こうは戦艦もいるから危ないのに!」
雪風「島風ちゃんは相変わらゲフッ」
よそ見した隙に雪風がル級からの砲弾を食らう。中破である。
阿武隈「ちょっ、雪風ちゃん!?」
雪風「けほっ、まだ、沈みませんから……」
響「あとは私たちに任せて後方へブッ」
ル級の二射目が直撃。響も中破。
なおル級は残り四名の一斉雷撃により撃沈。
夕立「仇はとったっぽい!」
綾波「大丈夫ですか?」
雪風「新年からこんなんじゃしれぇに顔向けできません……ぐすん」
帰投後雪風を慰めるのにしばらく時間がかかりました。
雪風「新年、あけましておめでとうです!」
提督「そのこと自体はめでたいがめでたくない事態が舞い込んだ」
雪風「なんですか、しれぇ?」
提督「大本営は俺たちを松の内から働かす気らしい」
提督が取り出すは任務がしたためられた紙の束。
提督「任務自体は大したことない。製油所沿岸の主力を1回、オリョールの主力を3回、戦艦四隻入れてカレー洋主力を2回、空母二隻入れてMS諸島沖の主力を2回屠れば良い」
雪風「では雪風たちがちゃちゃっと片付けてきますね!」
提督「あぁ。あと月初恒例の月イチ任務も片付けねばな……」
第一ラウンド:謹賀新年!「水雷戦隊」出撃始め!
提督「えーと、水雷戦隊か。航空戦力が無いときの軽巡旗艦は阿武隈に頼むに限る」
雪風「随伴は誰にしますか?」
提督「駆逐の練度上から五名。雪風、島風、綾波、夕立、響だな」
雪風「では、皆を呼びに行ってきますね!」
製油所沿岸敵主力艦隊
阿武隈「敵艦発見! 砲雷撃戦用……」
島風「おっそーい!」
阿武隈「もー! あたしの指示に従ってくださーいー! 向こうは戦艦もいるから危ないのに!」
雪風「島風ちゃんは相変わらゲフッ」
よそ見した隙に雪風がル級からの砲弾を食らう。中破である。
阿武隈「ちょっ、雪風ちゃん!?」
雪風「けほっ、まだ、沈みませんから……」
響「あとは私たちに任せて後方へブッ」
ル級の二射目が直撃。響も中破。
なおル級は残り四名の一斉雷撃により撃沈。
夕立「仇はとったっぽい!」
綾波「大丈夫ですか?」
雪風「新年からこんなんじゃしれぇに顔向けできません……ぐすん」
帰投後雪風を慰めるのにしばらく時間がかかりました。
722: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/08(金) 22:44:34.98 ID:X5xvOc/lo
第二ラウンド:新年の「伊良湖」のお手伝い!
提督「伊良湖よ。オリョールに何の用事があるというのだ」
伊良湖「ちょっとしたヤボ用ですよ」
提督「……まぁいい。阿武隈と雪風を引き続き出撃させて、軽空母に水母入れればどうにかなるだろ。千代田、鳳翔、飛鷹と……」
秋津洲「秋津洲の出番かも!!」
提督「瑞穂だ」
秋津洲「ゔ~!!」
提督「うん、計算上六割は主力のところにたどり着けるはずだが」
瑞穂「8回出撃して1回しかたどり着いてませんね……」
雪風「雪風のせいでしょうか……」
提督「それは無いと思うが……皆疲労の色が濃いな」
??「ふっふっふ……お困りのようでちね」
提督「誰d……ゴーヤだろ」
ゴーヤ「てーとく、ノリ悪いよ」
提督「正月早々から働きたいのか」
ゴーヤ「困ってるようだから見るに見かねてきただけでち」
ろー「でっち、すごく退屈そうにしてたからみんなで応援に着たんですって!」
ゴーヤ「それは言わないでって言ったのに!」
提督「まぁホームグラウンドみたいなもんだし、物は試しだ」
2出撃2勝
提督「今までの苦労はなんだったの」
ゴーヤ「ゴーヤたち、ちゃんと頑張ったでしょ?」
提督「伊良湖よ。オリョールに何の用事があるというのだ」
伊良湖「ちょっとしたヤボ用ですよ」
提督「……まぁいい。阿武隈と雪風を引き続き出撃させて、軽空母に水母入れればどうにかなるだろ。千代田、鳳翔、飛鷹と……」
秋津洲「秋津洲の出番かも!!」
提督「瑞穂だ」
秋津洲「ゔ~!!」
提督「うん、計算上六割は主力のところにたどり着けるはずだが」
瑞穂「8回出撃して1回しかたどり着いてませんね……」
雪風「雪風のせいでしょうか……」
提督「それは無いと思うが……皆疲労の色が濃いな」
??「ふっふっふ……お困りのようでちね」
提督「誰d……ゴーヤだろ」
ゴーヤ「てーとく、ノリ悪いよ」
提督「正月早々から働きたいのか」
ゴーヤ「困ってるようだから見るに見かねてきただけでち」
ろー「でっち、すごく退屈そうにしてたからみんなで応援に着たんですって!」
ゴーヤ「それは言わないでって言ったのに!」
提督「まぁホームグラウンドみたいなもんだし、物は試しだ」
2出撃2勝
提督「今までの苦労はなんだったの」
ゴーヤ「ゴーヤたち、ちゃんと頑張ったでしょ?」
723: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/08(金) 22:45:59.82 ID:X5xvOc/lo
第三ラウンド:漲る戦艦魂!大艦巨砲なお正月!
提督「戦艦4でカレー洋……あぁ、しまったなぁ」
雪風「どうしたんですか、しれぇ?」
提督「月初め恒例のカレー洋任務と同時達成が出来ない」
雪風「空母2駆逐2ですしね」
提督「まぁいいや。金剛シスターズと千代田、赤城で行くか」
雪風「千代田さんは重点育成中として赤城さん?」
提督「最近出番無いしな。たまには出てもらおう」
赤城「艦載機の皆さん、用意はいい?」
金剛「Burning Looooove!!」
比叡「気合! 入れて! 撃ちます!」
榛名「勝手は! 榛名が! 許しません!」
霧島「距離速度良し! 全門、斉射ァ!!」
千代田「さあ、艦爆隊、艦攻隊、出番よ!」
提督「もうこれ暴力といって過言じゃないんじゃないかな」
雪風「制空権取った戦艦はやっぱりすごいですね……」
提督「こんな楽に一式徹甲弾もらえていいのかなぁ」
提督「戦艦4でカレー洋……あぁ、しまったなぁ」
雪風「どうしたんですか、しれぇ?」
提督「月初め恒例のカレー洋任務と同時達成が出来ない」
雪風「空母2駆逐2ですしね」
提督「まぁいいや。金剛シスターズと千代田、赤城で行くか」
雪風「千代田さんは重点育成中として赤城さん?」
提督「最近出番無いしな。たまには出てもらおう」
赤城「艦載機の皆さん、用意はいい?」
金剛「Burning Looooove!!」
比叡「気合! 入れて! 撃ちます!」
榛名「勝手は! 榛名が! 許しません!」
霧島「距離速度良し! 全門、斉射ァ!!」
千代田「さあ、艦爆隊、艦攻隊、出番よ!」
提督「もうこれ暴力といって過言じゃないんじゃないかな」
雪風「制空権取った戦艦はやっぱりすごいですね……」
提督「こんな楽に一式徹甲弾もらえていいのかなぁ」
724: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/08(金) 22:46:43.82 ID:X5xvOc/lo
最終ラウンド:迎春!「機動部隊」抜錨せよ!
提督「空母2でMS諸島ねぇ」
雪風「最短ルート通れませんね」
提督「資料によると重2雷2空2がいいと聞いた。筑摩に鳥海、五航戦、そしてハイパーズだ」
MS諸島沖
提督「ここ、敵も精強揃いなんだけど案外すいすい進むな。空母が中破すること考慮しての五航戦採用だったが杞憂だったか?」
筑摩『そろそろ敵主力と交戦に入りますね』
提督「了解。討ち取って来い」
艦娘戦闘中……
瑞鶴「もうっ、私がここまで被弾するなんて!」
北上「こんなこともあるよね……早く修理したーい……」
提督「瑞鶴と北上が中破たぁ珍しいこともあるもんだな」
翔鶴「いつもは私なのにね」
大井「さぁ北上さん一緒にお風呂入りましょう!」(小破)
提督「もう一回出撃する必要があるからバケツで直したら再出撃だ」
大井「チッ」
艦娘再出撃中……
筑摩『最深部、到達しました』
提督「これで新年出撃任務も終わりだ。全力でかかれぃ!!」
瑞鶴「もうっ、私がここm(ry」
北上「こんなこともあ(ry」
提督「またかよ!?」
瑞鶴「うー……。まぁ翔鶴姉に怪我なかったからいいか……」
大井「さぁ北上さん今度こそ一緒にお風呂入りましょう!」
提督「お前今回無傷だろ!」
大井「チッ」
提督「空母2でMS諸島ねぇ」
雪風「最短ルート通れませんね」
提督「資料によると重2雷2空2がいいと聞いた。筑摩に鳥海、五航戦、そしてハイパーズだ」
MS諸島沖
提督「ここ、敵も精強揃いなんだけど案外すいすい進むな。空母が中破すること考慮しての五航戦採用だったが杞憂だったか?」
筑摩『そろそろ敵主力と交戦に入りますね』
提督「了解。討ち取って来い」
艦娘戦闘中……
瑞鶴「もうっ、私がここまで被弾するなんて!」
北上「こんなこともあるよね……早く修理したーい……」
提督「瑞鶴と北上が中破たぁ珍しいこともあるもんだな」
翔鶴「いつもは私なのにね」
大井「さぁ北上さん一緒にお風呂入りましょう!」(小破)
提督「もう一回出撃する必要があるからバケツで直したら再出撃だ」
大井「チッ」
艦娘再出撃中……
筑摩『最深部、到達しました』
提督「これで新年出撃任務も終わりだ。全力でかかれぃ!!」
瑞鶴「もうっ、私がここm(ry」
北上「こんなこともあ(ry」
提督「またかよ!?」
瑞鶴「うー……。まぁ翔鶴姉に怪我なかったからいいか……」
大井「さぁ北上さん今度こそ一緒にお風呂入りましょう!」
提督「お前今回無傷だろ!」
大井「チッ」
725: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/08(金) 22:47:53.43 ID:X5xvOc/lo
というわけで今年も頑張っていきたいですね
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
727: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/08(金) 23:00:05.50 ID:X5xvOc/lo
阿賀野了解ー
730: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/12(火) 22:38:36.23 ID:b+u/cqTJo
――― なんかこわい ―――
提督「阿賀野、そのノート何だ?」
阿賀野「提督日誌よ!」
提督「……見ても構わないか?」
阿賀野「いいわよ」
提督「……断られるもんだと思っていたが」
阿賀野「提督さんが知ってることしか書いてないし隠す理由もないもん」
提督「ふーん」
ぱらぱらと捲る。
そこには提督自身の一日一日の行動が事細かに記載されていた。
出撃や遠征の指示は言うに及ばず、起床時刻やら三度の食事のメニューやら提督自身記憶が曖昧な部分も克明に記されていた。
提督「……何冊あるんだよこれ」
阿賀野「数えてないけど二年分以上はあるかな」
なお、阿賀野の着任はアイアンボトムサウンド攻略の頃である。つまり、着任して以来ほぼ毎日ということになる。
提督「なにそれこわい」
阿賀野「これからもどんどんつけてくからなんか忘れたことがあったら訊いてね☆」
提督「……」
止めるかどうか三日三晩考えた末、とりあえず様子見ということにした。
提督「阿賀野、そのノート何だ?」
阿賀野「提督日誌よ!」
提督「……見ても構わないか?」
阿賀野「いいわよ」
提督「……断られるもんだと思っていたが」
阿賀野「提督さんが知ってることしか書いてないし隠す理由もないもん」
提督「ふーん」
ぱらぱらと捲る。
そこには提督自身の一日一日の行動が事細かに記載されていた。
出撃や遠征の指示は言うに及ばず、起床時刻やら三度の食事のメニューやら提督自身記憶が曖昧な部分も克明に記されていた。
提督「……何冊あるんだよこれ」
阿賀野「数えてないけど二年分以上はあるかな」
なお、阿賀野の着任はアイアンボトムサウンド攻略の頃である。つまり、着任して以来ほぼ毎日ということになる。
提督「なにそれこわい」
阿賀野「これからもどんどんつけてくからなんか忘れたことがあったら訊いてね☆」
提督「……」
止めるかどうか三日三晩考えた末、とりあえず様子見ということにした。
731: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/12(火) 22:42:20.15 ID:b+u/cqTJo
次のイベント終わってしばらくあたりで二周目終わるかな?
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
733: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/12(火) 22:57:27.89 ID:b+u/cqTJo
筑摩了解ー
735: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/14(木) 22:38:36.89 ID:vpX9l/suo
――― 着弾観測とは ―――
筑摩「水偵のみんな、着弾観測よろしくね」
提督『あれ爆撃機だと思うんだが』
筑摩「爆撃も出来ますけどあくまでオマケですよ。本懐は着弾観測からの……」
言いながら一射目を当てる。続いて二射目。敵艦は反応する間も無く沈んでいく。
筑摩「高精度砲撃です」
提督『一発目から当ててるじゃねーか』
筑摩「それならそれで目標命中とわかりますからそのまま撃てばいいんです」
提督『偵察機通さなくとも見てわかるもんだと思うが』
筑摩「妖精さんとリンクして三次元的に捉えることでより正確に撃てるんですよ」
提督『そんなもんかねぇ』
夜戦。至近距離での撃ち合い。時には殴る蹴るの暴行を繰り出すこともある。よく考えてもらいたい。
艤装の質量の乗った腕を高速でぶつけられたら痛い。そうだろう?
筑摩「水偵のみんなッ」
右腕をふるう。重巡リ級の首がへし折れる。
筑摩「着弾観測、よろしくねッ!」
返す勢いで左腕を振るう。リ級の上半身が腰から下と泣き別れ。
提督『着弾観測関係ないよね!?』
筑摩「私が強い理由? 護りたい人がいるからよ」
提督『いやスルーしないで!?』
筑摩「水偵のみんな、着弾観測よろしくね」
提督『あれ爆撃機だと思うんだが』
筑摩「爆撃も出来ますけどあくまでオマケですよ。本懐は着弾観測からの……」
言いながら一射目を当てる。続いて二射目。敵艦は反応する間も無く沈んでいく。
筑摩「高精度砲撃です」
提督『一発目から当ててるじゃねーか』
筑摩「それならそれで目標命中とわかりますからそのまま撃てばいいんです」
提督『偵察機通さなくとも見てわかるもんだと思うが』
筑摩「妖精さんとリンクして三次元的に捉えることでより正確に撃てるんですよ」
提督『そんなもんかねぇ』
夜戦。至近距離での撃ち合い。時には殴る蹴るの暴行を繰り出すこともある。よく考えてもらいたい。
艤装の質量の乗った腕を高速でぶつけられたら痛い。そうだろう?
筑摩「水偵のみんなッ」
右腕をふるう。重巡リ級の首がへし折れる。
筑摩「着弾観測、よろしくねッ!」
返す勢いで左腕を振るう。リ級の上半身が腰から下と泣き別れ。
提督『着弾観測関係ないよね!?』
筑摩「私が強い理由? 護りたい人がいるからよ」
提督『いやスルーしないで!?』
736: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/14(木) 22:39:20.81 ID:vpX9l/suo
昼観測射撃は夜戦と同じ台詞が使われるのだ……
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
738: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/14(木) 23:02:21.54 ID:vpX9l/suo
陸奥了解ー
739: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/18(月) 22:34:40.70 ID:T53hoqu+o
――― 戦艦の運用も楽じゃない ―――
戦艦娘は強い。だが、その分資材の消耗も激しい。故に特殊な任務か海域、ないし深海棲艦の大量発生時でも無い限りは出撃することは無い。
提督「で、また長門がヘソ曲げてる、と」
陸奥「そうそう。この前のリランカ攻略に出してもらえなかったから、って」
提督「まぁ南方海域でバカンスすべきなんだろうな。ほれ長門旗艦の出撃指令書」
陸奥「いつものマンスリー任務じゃない。まぁこれで機嫌は直ると思うけど」
提督「なんにせよ、戦艦が出張るほどの任務は早々ないんだよなぁ。対潜警戒に赴いてる伊勢は別として」
陸奥「資材だだ余りなのに節約する必要ないんじゃない?」
提督「といってもなぁ。溢れそうな資材でまるゆ祈って建造するくらいしか……あ」
陸奥「どうしたの?」
提督「次の改二の練度が足りなさそう……」
陸奥「次は霞ちゃんだっけ?」
提督「うむ。そこで陸奥にはリランカで彼女のお守りを頼む。雷巡三人とツェッペリンもつける」
リランカ沖
霞「全く、改二の練度を読み違えるなんてどういうことよ!?」
提督『追加情報が入ってきたんだからしょうがねーだろ』
カ級「ウボァー」
霞「そんなの言い訳のうちに入らないわよ。念には念を入れておきなさいよ」
提督『それもそうだな。こないだの三倍ぐらいは経験積んでもらおうか』
霞「上等よ!」
カ級「アバーッ」
陸奥「よく通信しながら的確に爆雷当てられるわねぇ」
ツェッペリン「日本の艦隊ではアレが普通なのか?」
陸奥「ここが制圧済み海域なのもあるけど……あの子が特殊なだけね」
霞「次行くわよ!」
戦艦娘は強い。だが、その分資材の消耗も激しい。故に特殊な任務か海域、ないし深海棲艦の大量発生時でも無い限りは出撃することは無い。
提督「で、また長門がヘソ曲げてる、と」
陸奥「そうそう。この前のリランカ攻略に出してもらえなかったから、って」
提督「まぁ南方海域でバカンスすべきなんだろうな。ほれ長門旗艦の出撃指令書」
陸奥「いつものマンスリー任務じゃない。まぁこれで機嫌は直ると思うけど」
提督「なんにせよ、戦艦が出張るほどの任務は早々ないんだよなぁ。対潜警戒に赴いてる伊勢は別として」
陸奥「資材だだ余りなのに節約する必要ないんじゃない?」
提督「といってもなぁ。溢れそうな資材でまるゆ祈って建造するくらいしか……あ」
陸奥「どうしたの?」
提督「次の改二の練度が足りなさそう……」
陸奥「次は霞ちゃんだっけ?」
提督「うむ。そこで陸奥にはリランカで彼女のお守りを頼む。雷巡三人とツェッペリンもつける」
リランカ沖
霞「全く、改二の練度を読み違えるなんてどういうことよ!?」
提督『追加情報が入ってきたんだからしょうがねーだろ』
カ級「ウボァー」
霞「そんなの言い訳のうちに入らないわよ。念には念を入れておきなさいよ」
提督『それもそうだな。こないだの三倍ぐらいは経験積んでもらおうか』
霞「上等よ!」
カ級「アバーッ」
陸奥「よく通信しながら的確に爆雷当てられるわねぇ」
ツェッペリン「日本の艦隊ではアレが普通なのか?」
陸奥「ここが制圧済み海域なのもあるけど……あの子が特殊なだけね」
霞「次行くわよ!」
740: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/18(月) 22:35:37.67 ID:T53hoqu+o
霞改二の準備は出来てますか?
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
742: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/18(月) 23:03:25.49 ID:T53hoqu+o
能代了解ー
ちなみに極めて高いと示されたのは飛龍とか榛名とか隼鷹とかその辺り
ちなみに極めて高いと示されたのは飛龍とか榛名とか隼鷹とかその辺り
743: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/19(火) 22:58:19.79 ID:3UGVBcXto
――― 週一の習慣 ―――
鎮守府、食堂。150を超える艦娘の胃袋を満たすことが出来る一大供給施設。
間宮、伊良湖の給糧艦娘および彼女らに従う妖精たちにより運営されている。
提督「提督になってよかったことの一つが己一人のために三食作らなくてよくなったことだ。旨いし」
能代「大勢で食べたほうが楽しいですもんね」
提督「そういや能代は料理とか作れるのか?」
能代「お恥ずかしながら軽食のほかはカレーくらいしか……」
提督「そういや大抵の艦娘はカレーを作れるな」
能代「海軍では日付もわからない海の上で長期に渡って過ごしますからね。曜日感覚を忘れない為に週に一回カレーを作るんです。その記憶の名残ですね」
提督「まぁそりゃそうか」
能代「うーん、やっぱり阿賀野姉のためにももっと料理のレパートリー増やしたほうが良いかなぁ」
提督「それが良いかもな。……そういや阿賀野は普通にチャーハンとか作ってたな。旨かったぞ」
能代「えっ……!? そんなまさか阿賀野姉が料理出来たなんて……」
提督「いや驚きすぎだろ。気持ちはわからんでもないが」
鎮守府、食堂。150を超える艦娘の胃袋を満たすことが出来る一大供給施設。
間宮、伊良湖の給糧艦娘および彼女らに従う妖精たちにより運営されている。
提督「提督になってよかったことの一つが己一人のために三食作らなくてよくなったことだ。旨いし」
能代「大勢で食べたほうが楽しいですもんね」
提督「そういや能代は料理とか作れるのか?」
能代「お恥ずかしながら軽食のほかはカレーくらいしか……」
提督「そういや大抵の艦娘はカレーを作れるな」
能代「海軍では日付もわからない海の上で長期に渡って過ごしますからね。曜日感覚を忘れない為に週に一回カレーを作るんです。その記憶の名残ですね」
提督「まぁそりゃそうか」
能代「うーん、やっぱり阿賀野姉のためにももっと料理のレパートリー増やしたほうが良いかなぁ」
提督「それが良いかもな。……そういや阿賀野は普通にチャーハンとか作ってたな。旨かったぞ」
能代「えっ……!? そんなまさか阿賀野姉が料理出来たなんて……」
提督「いや驚きすぎだろ。気持ちはわからんでもないが」
744: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/19(火) 22:59:04.89 ID:3UGVBcXto
無事改二乙にできました
いや夜戦するなら無印のほうが強いけど
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
いや夜戦するなら無印のほうが強いけど
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
746: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/20(水) 05:49:22.13 ID:8W1EfGEBo
隼鷹了解ー
747: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/21(木) 22:33:15.11 ID:yHDPsqu0o
――― 酒癖悪し ―――
鎮守府食堂の片隅にあるカウンター。そこはいつの頃からか空母艦娘のたまり場となっていた。
誰が呼んだか「居酒屋鳳翔」。鳳翔が調理場を借りて酒のつまみやら何やら出すようになったのが始まりとかなんとか。
隼鷹「おぅ、提督じゃないか。こっちに来るなんて珍しいねぇ」
提督「飲兵衛どもに執務室占拠されたからな」
隼鷹「カウンターバー置くのが悪いんじゃない?」
提督「まぁそれはそうなんだが。というかお前も向こうにいるもんだと思ってたが」
隼鷹「鳳翔さんの手料理味わいたい気分でね」
提督「俺もだ。鳳翔、ご飯の大盛りと肉じゃが頼む」
鳳翔「少々お待ちくださいね」
隼鷹「せっかくここに来たんだ。一杯やるかい?」
提督「半日ほど顔面くぼんだまま過ごす事になるぞ。俺の酒癖の悪さを知らんわけではあるまい」
隼鷹「軽い冗談だよ」
鳳翔「お待たせしました」
提督「あんがとさん。ではいただきます、っと」モ゙ッモ゙ッ
鳳翔「そんなに慌てて食べなくてもおかわりはたくさんありますよ」
提督「……っ゛!?」
鳳翔「ほら、喉も詰まらせちゃいますし」
隼鷹「ってそんな暢気にしてる場合じゃないだろ! ほらこれ飲んで」
提督「ん゛ー」ゴキュゴキュ
鳳翔「……それ隼鷹さんが飲んでたお酒ですよね」
隼鷹「あ」
鳳翔「間接キスになっちゃいますね」
隼鷹「いやそれより重大な問題がってちょっと鳳翔さん皿持って奥へ下がらないで」
~~~~~~
飛鷹型の部屋
隼鷹「前が見えねぇ」
飛鷹「派手にやらかしたわね……」
~~~~~~
執務室
提督「喉詰まらせてからの記憶が無いんだけどどうして後頭部が痛むの」
雪風「止めるの苦労したんですからね、しれぇ」
鎮守府食堂の片隅にあるカウンター。そこはいつの頃からか空母艦娘のたまり場となっていた。
誰が呼んだか「居酒屋鳳翔」。鳳翔が調理場を借りて酒のつまみやら何やら出すようになったのが始まりとかなんとか。
隼鷹「おぅ、提督じゃないか。こっちに来るなんて珍しいねぇ」
提督「飲兵衛どもに執務室占拠されたからな」
隼鷹「カウンターバー置くのが悪いんじゃない?」
提督「まぁそれはそうなんだが。というかお前も向こうにいるもんだと思ってたが」
隼鷹「鳳翔さんの手料理味わいたい気分でね」
提督「俺もだ。鳳翔、ご飯の大盛りと肉じゃが頼む」
鳳翔「少々お待ちくださいね」
隼鷹「せっかくここに来たんだ。一杯やるかい?」
提督「半日ほど顔面くぼんだまま過ごす事になるぞ。俺の酒癖の悪さを知らんわけではあるまい」
隼鷹「軽い冗談だよ」
鳳翔「お待たせしました」
提督「あんがとさん。ではいただきます、っと」モ゙ッモ゙ッ
鳳翔「そんなに慌てて食べなくてもおかわりはたくさんありますよ」
提督「……っ゛!?」
鳳翔「ほら、喉も詰まらせちゃいますし」
隼鷹「ってそんな暢気にしてる場合じゃないだろ! ほらこれ飲んで」
提督「ん゛ー」ゴキュゴキュ
鳳翔「……それ隼鷹さんが飲んでたお酒ですよね」
隼鷹「あ」
鳳翔「間接キスになっちゃいますね」
隼鷹「いやそれより重大な問題がってちょっと鳳翔さん皿持って奥へ下がらないで」
~~~~~~
飛鷹型の部屋
隼鷹「前が見えねぇ」
飛鷹「派手にやらかしたわね……」
~~~~~~
執務室
提督「喉詰まらせてからの記憶が無いんだけどどうして後頭部が痛むの」
雪風「止めるの苦労したんですからね、しれぇ」
748: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/21(木) 22:36:26.46 ID:yHDPsqu0o
何があったかはお察しください
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
750: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/21(木) 23:01:06.43 ID:yHDPsqu0o
伊良湖了解ー
751: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/25(月) 22:25:21.73 ID:MPhaWacco
――― 新年任務しんじつ ―――
提督「そういや伊良湖よ」
伊良湖「なんでしょう?」
提督「新年のあの任務あっただろ。あの野暮用ってなんだよ」
伊良湖「ほら、オリョール海って油田地帯でしょう?」
提督「そうだな。ゴーヤたちがあそこらへんの深海棲艦退治ついでに燃料とかおすそ分けしてもらってるな」
伊良湖「そこでいつもお世話になってる皆さんに料理をと思いまして。でも私は戦闘艦じゃ無いでしょう?」
提督「そこであらかた退治してもらって大人しくなってから料理を振舞いに行った、と」
伊良湖「そうです!」
提督「別に怒らないからそういうことは先に言え」
伊良湖「いひゃいいひゃいやめへくだひゃいほっへふねらないでくだひゃい」
提督「そういや伊良湖よ」
伊良湖「なんでしょう?」
提督「新年のあの任務あっただろ。あの野暮用ってなんだよ」
伊良湖「ほら、オリョール海って油田地帯でしょう?」
提督「そうだな。ゴーヤたちがあそこらへんの深海棲艦退治ついでに燃料とかおすそ分けしてもらってるな」
伊良湖「そこでいつもお世話になってる皆さんに料理をと思いまして。でも私は戦闘艦じゃ無いでしょう?」
提督「そこであらかた退治してもらって大人しくなってから料理を振舞いに行った、と」
伊良湖「そうです!」
提督「別に怒らないからそういうことは先に言え」
伊良湖「いひゃいいひゃいやめへくだひゃいほっへふねらないでくだひゃい」
752: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/25(月) 22:27:20.12 ID:MPhaWacco
そういえば昭和14年の昨日は雪風の命名日だったそうですね
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
754: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/25(月) 22:46:44.74 ID:MPhaWacco
望月了解ー
755: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/26(火) 22:51:48.98 ID:cHlaZ3Tjo
――― 寒いのはだれだって嫌 ―――
望月「うー、さぶさぶぅ」
提督「どうした、望月。陳情なら大体いつでも聞くぞ。聞き流すかどうかは内容を聞いてから判断するが」
望月「あれ、しれーかん、今年はコタツは出さないの?」
提督「コタツ出すと一部の艦娘が執務室に入り浸るからな。そういうわけで設置を取りやめにした」
望月「ちぇっ」
提督「お前もその一部かよ」
望月「でもこの寒いのによく平気だねぇ。エアコンもないし」
提督「ふふん」
望月「……机の下が怪しい」
提督「あっこらちょっと待て」
望月「このマット電熱式だ。道理で」
提督「バレたか」
望月「うー、さぶさぶぅ」
提督「どうした、望月。陳情なら大体いつでも聞くぞ。聞き流すかどうかは内容を聞いてから判断するが」
望月「あれ、しれーかん、今年はコタツは出さないの?」
提督「コタツ出すと一部の艦娘が執務室に入り浸るからな。そういうわけで設置を取りやめにした」
望月「ちぇっ」
提督「お前もその一部かよ」
望月「でもこの寒いのによく平気だねぇ。エアコンもないし」
提督「ふふん」
望月「……机の下が怪しい」
提督「あっこらちょっと待て」
望月「このマット電熱式だ。道理で」
提督「バレたか」
756: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/26(火) 22:52:38.93 ID:cHlaZ3Tjo
最近ストーブとか見なくなった感。家具にあったはずだからたまには出すか……
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
759: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/26(火) 23:03:13.16 ID:cHlaZ3Tjo
夕張了解ー
765: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/27(水) 22:20:41.39 ID:Hfltn6IKo
――― 一番謎な艤装 ―――
提督「ゴーヤ、前から疑問に思ってたんだが」
ゴーヤ「なんでち?」
提督「お前が座ってるその艤装なんだが」
ゴーヤ「カッコイイでしょ?」
提督「航行においてなんの役に立つんだ?」
ゴーヤ「……カッコイイでしょ?」
提督「いや別にそれ使うことなく普通に潜ってるよな?」
ゴーヤ「その、攻撃受けると艤装側もにダメージ反映されるでしょ? 艤装側で肩代わりしてるから致命傷を負わないんでち」
提督「艤装側が限界に達した状態でダメージを受けると沈むわけか」
ゴーヤ「そうでち」
提督「でもあんなでかいの潜水艦娘でお前だけだぞ」
ゴーヤ「……デザインの都合上かなぁ……」
提督「ゴーヤ、前から疑問に思ってたんだが」
ゴーヤ「なんでち?」
提督「お前が座ってるその艤装なんだが」
ゴーヤ「カッコイイでしょ?」
提督「航行においてなんの役に立つんだ?」
ゴーヤ「……カッコイイでしょ?」
提督「いや別にそれ使うことなく普通に潜ってるよな?」
ゴーヤ「その、攻撃受けると艤装側もにダメージ反映されるでしょ? 艤装側で肩代わりしてるから致命傷を負わないんでち」
提督「艤装側が限界に達した状態でダメージを受けると沈むわけか」
ゴーヤ「そうでち」
提督「でもあんなでかいの潜水艦娘でお前だけだぞ」
ゴーヤ「……デザインの都合上かなぁ……」
766: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/27(水) 22:21:29.28 ID:Hfltn6IKo
マジであれ何なんでしょうね
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767: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/27(水) 22:39:32.09 ID:0lTd1FMAO
荒潮
769: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/28(木) 22:33:27.74 ID:a95re39eo
――― いつもは雪風がいないわけ ―――
鎮守府、執務室。元は提督の私室なので提督は仕事以外でも大抵ここにいる。
荒潮「提督、今お暇かしらぁ?」
提督「忙しい、といいたいところだがぶっちゃけ暇だ。クソ書類は大抵突っ返してるし深海連中もここしばらく大人しいからな」
荒潮「雪風ちゃんはいないのかしら?」
提督「この通り、全然忙しくないんでね。時津風たちと遊ばせてるさ。どうせ練度も極限まで上がってるし」
荒潮「へ~ぇ? じゃああの子のいない間に提督を誘惑しちゃったり」
提督「無駄無駄。俺がその程度で揺らぐような男だとでも?」
荒潮「……本音はぁ?」
提督「雪風に見られたら慰めるのが大変なんで冗談でも勘弁してください」
荒潮「それも面白いかもねぇ?」
提督「俺にとっては全く面白くないが」
鎮守府、執務室。元は提督の私室なので提督は仕事以外でも大抵ここにいる。
荒潮「提督、今お暇かしらぁ?」
提督「忙しい、といいたいところだがぶっちゃけ暇だ。クソ書類は大抵突っ返してるし深海連中もここしばらく大人しいからな」
荒潮「雪風ちゃんはいないのかしら?」
提督「この通り、全然忙しくないんでね。時津風たちと遊ばせてるさ。どうせ練度も極限まで上がってるし」
荒潮「へ~ぇ? じゃああの子のいない間に提督を誘惑しちゃったり」
提督「無駄無駄。俺がその程度で揺らぐような男だとでも?」
荒潮「……本音はぁ?」
提督「雪風に見られたら慰めるのが大変なんで冗談でも勘弁してください」
荒潮「それも面白いかもねぇ?」
提督「俺にとっては全く面白くないが」
770: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/28(木) 22:34:40.30 ID:a95re39eo
あと人払いしてるほうが相談しやすいかもしれないというのもある
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771: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 22:49:08.91 ID:XKHH9VIyO
霧島
773: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/29(金) 22:51:12.91 ID:1VNA5AQvo
――― 改修は大事 ―――
鎮守府、執務室。資料の束とにらめっこしながらうんうん唸る提督。
提督「うーむ、どうしたものか」
霧島「何かお悩みですか、司令?」
提督「いや、まぁな。この先の装備の改修どうしたもんかな、と」
霧島「35.6cm砲の改修とかどうでしょう、司令?」
提督「大口径主砲の改装って重そうなんだよなぁ」
霧島「いえいえ、35.6cmは割と消費軽いですし改修すれば試製35.6cm砲より強力になりますよ」
提督「……ふーむ、確かに軽いようだが」
霧島「何か問題点でも?」
提督「自分がもっと強い装備欲しいだけだったりしないよな?」
霧島「そ、そんなわけないじゃないですか」
提督「イタリア砲もそこまで重くはないようだしあいつらに改修頼むか……?」
霧島「確かに命中率に難があるので改修も手ですが……」
提督「改修できたら霧島に載せるか」
霧島「とてもいい考えだと思います、司令!」
提督「正直すぎるぞ」
霧島「いえいえ、重い46cm砲担ぐことなく超長距離砲撃できる381mmはベストチョイスかと」
提督「さっき言いよどんだのはなんだったんだ」
霧島「気のせいですよ、司令」
鎮守府、執務室。資料の束とにらめっこしながらうんうん唸る提督。
提督「うーむ、どうしたものか」
霧島「何かお悩みですか、司令?」
提督「いや、まぁな。この先の装備の改修どうしたもんかな、と」
霧島「35.6cm砲の改修とかどうでしょう、司令?」
提督「大口径主砲の改装って重そうなんだよなぁ」
霧島「いえいえ、35.6cmは割と消費軽いですし改修すれば試製35.6cm砲より強力になりますよ」
提督「……ふーむ、確かに軽いようだが」
霧島「何か問題点でも?」
提督「自分がもっと強い装備欲しいだけだったりしないよな?」
霧島「そ、そんなわけないじゃないですか」
提督「イタリア砲もそこまで重くはないようだしあいつらに改修頼むか……?」
霧島「確かに命中率に難があるので改修も手ですが……」
提督「改修できたら霧島に載せるか」
霧島「とてもいい考えだと思います、司令!」
提督「正直すぎるぞ」
霧島「いえいえ、重い46cm砲担ぐことなく超長距離砲撃できる381mmはベストチョイスかと」
提督「さっき言いよどんだのはなんだったんだ」
霧島「気のせいですよ、司令」
774: ◆jf7rnHhSH2 2016/01/29(金) 22:53:55.74 ID:1VNA5AQvo
改修で火力と命中を上げておきたいですね
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775: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 23:16:37.83 ID:tVClkmIl0
黒潮
777: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/01(月) 22:35:54.27 ID:cQ6pALFNo
――― 姉妹といえど年の差があんまり無い ―――
鎮守府、執務室。元々提督の私室であることを忘れられてるレベルで艦娘が来る部屋。
黒潮「司令はん、おるかー?」
提督「居るぞ」
黒潮「これが今日の資料や」
提督「おつかれさん。そこ置いといて」
黒潮「……そういや、うちからしたら司令はんは義弟なんやなぁ」
提督「理屈の上ではそうかも知れんが物凄く違和感があるぞ」
黒潮「なぁに、進水日でも竣工日でもうちらの方がよっぽど年上や」
提督「それを含めてだよ。……姉妹関係といえば艦娘って姉妹という割にこう、年の差があんま無いよなぁ」
黒潮「まぁ概念的なものやからなぁ。生まれも姉妹で違うなんて当たり前やし。実際年の差もそこまであらへんし」
提督「ほう」
黒潮「例えばうちらは19人姉妹やろ。三人着任しとらんけど」
提督「そうだな」
黒潮「長女の陽炎姉さんが1938年9月進水、末っ子の秋雲が1941年の4月や。3年も経っとらん」
提督「確かにな」
黒潮「それに生まれが近い艦で駆逐隊組んで一緒に行動するさかい、級友感覚の方が近い感じや」
提督「そういうモンなのか」
黒潮「せやせや」
提督「つまり同級生がケッコンしたような感覚に」
黒潮「それとこれとは別や。雪風の事悲しませよったら姉妹一堂で……」
提督「ごく自然に上役を脅さんでください」
鎮守府、執務室。元々提督の私室であることを忘れられてるレベルで艦娘が来る部屋。
黒潮「司令はん、おるかー?」
提督「居るぞ」
黒潮「これが今日の資料や」
提督「おつかれさん。そこ置いといて」
黒潮「……そういや、うちからしたら司令はんは義弟なんやなぁ」
提督「理屈の上ではそうかも知れんが物凄く違和感があるぞ」
黒潮「なぁに、進水日でも竣工日でもうちらの方がよっぽど年上や」
提督「それを含めてだよ。……姉妹関係といえば艦娘って姉妹という割にこう、年の差があんま無いよなぁ」
黒潮「まぁ概念的なものやからなぁ。生まれも姉妹で違うなんて当たり前やし。実際年の差もそこまであらへんし」
提督「ほう」
黒潮「例えばうちらは19人姉妹やろ。三人着任しとらんけど」
提督「そうだな」
黒潮「長女の陽炎姉さんが1938年9月進水、末っ子の秋雲が1941年の4月や。3年も経っとらん」
提督「確かにな」
黒潮「それに生まれが近い艦で駆逐隊組んで一緒に行動するさかい、級友感覚の方が近い感じや」
提督「そういうモンなのか」
黒潮「せやせや」
提督「つまり同級生がケッコンしたような感覚に」
黒潮「それとこれとは別や。雪風の事悲しませよったら姉妹一堂で……」
提督「ごく自然に上役を脅さんでください」
778: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/01(月) 22:46:11.71 ID:cQ6pALFNo
なんか初期設定ではクラスメイトみたいな関係性を示すなんかがあったらしいですね
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
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779: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/01(月) 22:47:46.51 ID:OxI45RWAO
グラーフ
781: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/02(火) 22:34:38.27 ID:NFCZj8lHo
――― 夜戦で役立つ空母は貴重 ―――
提督「ツェッペリンは夜戦が出来るそうだな」
ツェッペリン「そうだな。艦載機の発艦が困難な暗闇でも砲撃で処理できる」
提督「というわけでその力が必要になるかもしれん。村田天山2隊にOTO砲2基。これらを装備するといい」
ツェッペリン「ほう?」
提督「珊瑚諸島沖の敵主力に確実に辿りつくためには艦隊の半数が空母である必要があるからな。夜戦できる空母は心強い」
ツェッペリン「ふふ、任せておけ」
提督「他の皆はもう既に埠頭で待ってる。今回は霞が旗艦だ」
ツェッペリン「了解だ。グラーフ・ツェッペリン、出撃する!」
~~~~~~
珊瑚諸島沖、敵主力。旗艦である南方棲戦鬼を除き、全艦海の底に還した。
ツェッペリン「脆いものだ」
霞「アイツを沈めなきゃ意味ないわよ」
ツェッペリン「そうだな。このグラーフ・ツェッペリンがただの空母でない所を見せてやろう!」
飛び出した霞に追随するツェッペリン。
ツェッペリン(霞が攻撃を当てて敵の体勢が崩れたところでトドメを刺す。よし)
敵の動きを注視しながら砲を構える。だが。
霞「あぁ、もうバカばっかり! 死ねばいいのに!!」
霞の連撃によりあっさり沈む南方棲戦鬼。
ツェッペリン「あ……私の夜戦……」
霞「夜戦夜戦うるさいとどっかの軽巡みたいになるわよ」
ツェッペリン「せっかくの装備が……」
提督「ツェッペリンは夜戦が出来るそうだな」
ツェッペリン「そうだな。艦載機の発艦が困難な暗闇でも砲撃で処理できる」
提督「というわけでその力が必要になるかもしれん。村田天山2隊にOTO砲2基。これらを装備するといい」
ツェッペリン「ほう?」
提督「珊瑚諸島沖の敵主力に確実に辿りつくためには艦隊の半数が空母である必要があるからな。夜戦できる空母は心強い」
ツェッペリン「ふふ、任せておけ」
提督「他の皆はもう既に埠頭で待ってる。今回は霞が旗艦だ」
ツェッペリン「了解だ。グラーフ・ツェッペリン、出撃する!」
~~~~~~
珊瑚諸島沖、敵主力。旗艦である南方棲戦鬼を除き、全艦海の底に還した。
ツェッペリン「脆いものだ」
霞「アイツを沈めなきゃ意味ないわよ」
ツェッペリン「そうだな。このグラーフ・ツェッペリンがただの空母でない所を見せてやろう!」
飛び出した霞に追随するツェッペリン。
ツェッペリン(霞が攻撃を当てて敵の体勢が崩れたところでトドメを刺す。よし)
敵の動きを注視しながら砲を構える。だが。
霞「あぁ、もうバカばっかり! 死ねばいいのに!!」
霞の連撃によりあっさり沈む南方棲戦鬼。
ツェッペリン「あ……私の夜戦……」
霞「夜戦夜戦うるさいとどっかの軽巡みたいになるわよ」
ツェッペリン「せっかくの装備が……」
782: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/02(火) 22:37:45.30 ID:NFCZj8lHo
駆逐艦(うーちゃん!)ぐらいの夜戦火力はでます
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
783: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/02(火) 22:41:44.74 ID:01U54btDO
乙
深雪で
深雪で
785: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/04(木) 23:39:11.27 ID:q5f7x4fxo
――― だいぶ前の話 ―――
まだ提督になりたての頃の話。
雪風「艦隊、帰投しましたぁ……」
提督「ふぃ~、おつかれさん。これで敵前衛部隊とやらを片付けたわけか」
猫吊「そんなあなたに朗報です!」
提督「なんだよ」
猫吊「基本的に第二次世界大戦……というか太平洋戦争で戦い、沈んだ艦艇の記憶、艦霊、まぁ要は艦の魂から艦娘は生成されるんですが……」
提督「が?」
猫吊「このたび、それ以外の艦から生成できました!」
提督「ほう」
深雪「深雪だよ! よろしくな!」
提督「服やら装備やらは白雪とそう違わんように見えるが」
深雪「そりゃ白雪は姉さんに当たるからな!」
提督「同年代じゃねーかどこが太平洋戦争以外じゃオラッ」
猫吊「戦争が起きる前に事故で沈んでますんで」
提督「以外ってそういうことかよ!!」
雪風「ところでこれドロップです」
提督「んじゃ早速艦娘にしてもらうか。戦力は増やしたい」
深雪(ドロ)「深雪だよ! よろしくな!」
深雪(報酬)「おぅ、ダブル深雪様ってか! ハハッ!」
提督「軽率にダブってるんですが」
猫吊「まー、そういうこともあるよねー」
提督「なんか苦労したみたいな言いかたしてたけど」
猫吊「苦労したとは言ってないので」
提督「この野郎……!」
まだ提督になりたての頃の話。
雪風「艦隊、帰投しましたぁ……」
提督「ふぃ~、おつかれさん。これで敵前衛部隊とやらを片付けたわけか」
猫吊「そんなあなたに朗報です!」
提督「なんだよ」
猫吊「基本的に第二次世界大戦……というか太平洋戦争で戦い、沈んだ艦艇の記憶、艦霊、まぁ要は艦の魂から艦娘は生成されるんですが……」
提督「が?」
猫吊「このたび、それ以外の艦から生成できました!」
提督「ほう」
深雪「深雪だよ! よろしくな!」
提督「服やら装備やらは白雪とそう違わんように見えるが」
深雪「そりゃ白雪は姉さんに当たるからな!」
提督「同年代じゃねーかどこが太平洋戦争以外じゃオラッ」
猫吊「戦争が起きる前に事故で沈んでますんで」
提督「以外ってそういうことかよ!!」
雪風「ところでこれドロップです」
提督「んじゃ早速艦娘にしてもらうか。戦力は増やしたい」
深雪(ドロ)「深雪だよ! よろしくな!」
深雪(報酬)「おぅ、ダブル深雪様ってか! ハハッ!」
提督「軽率にダブってるんですが」
猫吊「まー、そういうこともあるよねー」
提督「なんか苦労したみたいな言いかたしてたけど」
猫吊「苦労したとは言ってないので」
提督「この野郎……!」
786: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/04(木) 23:39:57.14 ID:q5f7x4fxo
軽率にダブるよね
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
787: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/05(金) 00:21:05.53 ID:WA7jepFT0
鹿島
789: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/05(金) 22:31:36.43 ID:CYkHqFzfo
――― これで装備艦種拡張されたの二回目 ―――
提督「これで鹿島も改か」
鹿島「うふふっ、これは期待できそう」
提督「……初期装備に探照灯?」
鹿島「えぇ。ご存知だと思いますが夜戦でお役に立ちますよ」
提督「……いや、そもそも練巡には装備不能なはずだったが」
鹿島「でも実際装備できていますし」
提督「おかしい……。ちょっと香取を呼ぶか」
艦娘呼出中……
香取「香取をお呼びになりましたか?」
提督「ちょっとこの探照灯装備してみてくれ」
香取「香取の改装ですか? 有り難いです」
提督「……え、何で普通に装備できんの? この前まで無理だったよね?」
香取「そうですね」
提督「ナンデ!?」
鹿島「きっと私が来た影響ね。うふっ」
提督「そんなんで納得いくか!!」
提督「これで鹿島も改か」
鹿島「うふふっ、これは期待できそう」
提督「……初期装備に探照灯?」
鹿島「えぇ。ご存知だと思いますが夜戦でお役に立ちますよ」
提督「……いや、そもそも練巡には装備不能なはずだったが」
鹿島「でも実際装備できていますし」
提督「おかしい……。ちょっと香取を呼ぶか」
艦娘呼出中……
香取「香取をお呼びになりましたか?」
提督「ちょっとこの探照灯装備してみてくれ」
香取「香取の改装ですか? 有り難いです」
提督「……え、何で普通に装備できんの? この前まで無理だったよね?」
香取「そうですね」
提督「ナンデ!?」
鹿島「きっと私が来た影響ね。うふっ」
提督「そんなんで納得いくか!!」
790: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/05(金) 22:36:51.07 ID:CYkHqFzfo
山城改二が探照灯持ち込んだときも装備艦種が拡張されたよね。あの時も秋イベントだった……
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
791: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/05(金) 22:39:46.11 ID:yt9UGjjDO
長波
794: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/19(金) 21:58:24.24 ID:ntRt/8Ndo
鎮守府、執務室。提督は午睡を決め込んでいた。シエスタともいう。
「Zzz...」
そこに扉を蹴破り重力を無視して床と平行に飛び込んでくるは猫吊るし。
「何寝てるんじゃワレェェェェ!!」
蹴りは提督の顔面に突き刺さり、その反動で後ろ宙返りからの綺麗な着地。提督は痛みに悶えている。
「~~~~~!!!」
「ほら、痛がってる暇なんてありませんよ」
「ありませんよ、じゃねーよボケ!!」
蹴られたところをさすりながら悪態をつく。
「仕事もせずに寝てるのが悪いんです」
「全部終わったんだから自由にさせろダラズ」
「深海棲艦が反攻作戦の準備をしているというのにダラダラしてるのが悪いんですよ」
その言葉に提督は眉をピクリと動かす。
「もうそんな時期か」
「そういうわけでこれ資料です」
猫吊るしから渡された資料にざっと目を通す。
「……本格的な侵攻が行われる前に、敵の物資集積地を叩き潰す、と」
「そういうことです。深海棲艦も無限に動けるわけじゃないですからね」
「Zzz...」
そこに扉を蹴破り重力を無視して床と平行に飛び込んでくるは猫吊るし。
「何寝てるんじゃワレェェェェ!!」
蹴りは提督の顔面に突き刺さり、その反動で後ろ宙返りからの綺麗な着地。提督は痛みに悶えている。
「~~~~~!!!」
「ほら、痛がってる暇なんてありませんよ」
「ありませんよ、じゃねーよボケ!!」
蹴られたところをさすりながら悪態をつく。
「仕事もせずに寝てるのが悪いんです」
「全部終わったんだから自由にさせろダラズ」
「深海棲艦が反攻作戦の準備をしているというのにダラダラしてるのが悪いんですよ」
その言葉に提督は眉をピクリと動かす。
「もうそんな時期か」
「そういうわけでこれ資料です」
猫吊るしから渡された資料にざっと目を通す。
「……本格的な侵攻が行われる前に、敵の物資集積地を叩き潰す、と」
「そういうことです。深海棲艦も無限に動けるわけじゃないですからね」
795: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/19(金) 21:59:08.10 ID:ntRt/8Ndo
出撃! 礼号作戦 Chapter.1 爆雷鳴り響くカンパン湾
カンパン湾沖、ぷかぷか丸甲板上。
「そういうわけで、まず敵陣近辺の潜水艦を掃討する、というわけだ」
提督の前に居並ぶは阿武隈、伊勢、大井、北上、木曾、瑞鳳。いずれも対潜を軸とした装備をしている。
「なーるほど! あたし的にはOKです!」
阿武隈はいつもの高射砲に代えて爆雷投射機を握っている。
「水雷戦隊もうろついてるから見つけたら甲標的で始末しとけ。何か質問は?」
「提督、しつもーん。雪風は出さないの?」
北上の質問に、思案するように顎を掻きながら答える。
「あぁ、雪風はもう練度上限まで達してしまったからな……。対潜だから支援も要らないし……」
と、ちょうど甲板に上がってきた雪風が提督に駆け寄り、彼の背中に飛び乗る。
「ま、対潜も対水上艦もこなせる雷巡のほうが今回は適役だ。敵旗艦も潜水らしいし、万一硬かったら大淀とかを呼ぶさ」
「雪風はしれぇと一緒に皆さんの無事を祈ってます!」
「んー、まぁ何とかなるかな。大井っちも木曾っちもいるし」
「では他に質問は無いな? 抜錨ッ!!」
796: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/19(金) 22:00:55.36 ID:ntRt/8Ndo
道中、苦戦する様子もなし。甲標的の魚雷と瑞鳳の放つ九七式艦攻の雷撃で敵水雷戦隊は壊滅、潜水艦は爆雷ソナーで返り討ち。
そして敵主力ポイントに到達。
「まーた、潜水棲姫だよ」
ぼやく北上。
「また海の藻屑にすればいいだけよ!」
水上艦を無視し、集中攻撃を仕掛ける。
「うーん、いい当たりしたんだけどな……」
「なかなか沈まないね……」
伊勢や瑞鳳もカ号や三式連絡機を飛ばして追撃をかけるも後一歩及ばない。
「敵艦隊、撤退していきます……」
阿武隈が口惜しそうに
水上艦ならまだしも、相手が潜水艦では夜闇の中で撃沈するのは困難。
「提督、追撃しますか?」
「……いや、いったん帰投だ。次の手を打つ」
そして敵主力ポイントに到達。
「まーた、潜水棲姫だよ」
ぼやく北上。
「また海の藻屑にすればいいだけよ!」
水上艦を無視し、集中攻撃を仕掛ける。
「うーん、いい当たりしたんだけどな……」
「なかなか沈まないね……」
伊勢や瑞鳳もカ号や三式連絡機を飛ばして追撃をかけるも後一歩及ばない。
「敵艦隊、撤退していきます……」
阿武隈が口惜しそうに
水上艦ならまだしも、相手が潜水艦では夜闇の中で撃沈するのは困難。
「提督、追撃しますか?」
「……いや、いったん帰投だ。次の手を打つ」
797: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/19(金) 22:02:00.82 ID:ntRt/8Ndo
「雷巡3人は爆雷とソナーを返却、後詰めに用意した三人に渡す」
「後詰め?」
大井の疑問符に答えるかのように三人の艦娘が並ぶ。
「五十鈴です」
「夕張よ」
「大淀にお任せください」
「この三人に対潜装備ガン積みさせてとにかく屠る」
艤装も完全に対潜用装備である。
「これであの潜水棲姫もさすがに沈黙するだろ」
再び潜水棲姫。次々上がる水柱。
「うーん、どうにもこうにも硬いな」
「ソナー反応、まだありますね」
ぷかぷか丸から戦闘の様子を眺める提督たち。
「五十鈴には、丸見えよ!」
乾坤一擲、大打撃を与える。
「まだ生きてるわね。そこっ!」
間髪いれず夕張が逃亡先に回りこむように爆雷を投射する。
ゴゥン、という鈍い音がし、ソナー反応が小さくなっていく。
「……潜水棲姫、撃沈完了です!」
「後詰め?」
大井の疑問符に答えるかのように三人の艦娘が並ぶ。
「五十鈴です」
「夕張よ」
「大淀にお任せください」
「この三人に対潜装備ガン積みさせてとにかく屠る」
艤装も完全に対潜用装備である。
「これであの潜水棲姫もさすがに沈黙するだろ」
再び潜水棲姫。次々上がる水柱。
「うーん、どうにもこうにも硬いな」
「ソナー反応、まだありますね」
ぷかぷか丸から戦闘の様子を眺める提督たち。
「五十鈴には、丸見えよ!」
乾坤一擲、大打撃を与える。
「まだ生きてるわね。そこっ!」
間髪いれず夕張が逃亡先に回りこむように爆雷を投射する。
ゴゥン、という鈍い音がし、ソナー反応が小さくなっていく。
「……潜水棲姫、撃沈完了です!」
801: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/23(火) 23:26:33.41 ID:Beb761kKo
「さてさて、いよいよ礼号作戦だ。敵集積地を深海棲艦ごと焼き討ちすれば言いだけの簡単な仕事だ」
「ということはいよいよ私たちの出番ですね!」
大淀、足柄、霞、朝霜、清霜。いずれもかつての礼号作戦に参加した艦である。
「あー、それなんだが、大淀は外れてもらう」
「!?」
「何で大淀さん外すのよ!?」
驚く大淀に代わって文句をがなり立てる霞。
「うちにはロケランが3つしかない。そして前情報によると駆逐3かつ礼号参加者4でルート固定。となると自ずと外すべきは大淀となる」
「ぐっ」
「そういうわけで残りは利根と筑摩を入れる。三式弾で焼き討ちできるし道中制空権とって安全に戦える」
「なら私のロケランを渡せば……!」
「三式弾のほうが信用置けるからな……重巡クラス1増やせるほうが利点が大きいし、仕留め損ねは勘弁だからな。駆逐全員に持ってもらいたい」
「ということはいよいよ私たちの出番ですね!」
大淀、足柄、霞、朝霜、清霜。いずれもかつての礼号作戦に参加した艦である。
「あー、それなんだが、大淀は外れてもらう」
「!?」
「何で大淀さん外すのよ!?」
驚く大淀に代わって文句をがなり立てる霞。
「うちにはロケランが3つしかない。そして前情報によると駆逐3かつ礼号参加者4でルート固定。となると自ずと外すべきは大淀となる」
「ぐっ」
「そういうわけで残りは利根と筑摩を入れる。三式弾で焼き討ちできるし道中制空権とって安全に戦える」
「なら私のロケランを渡せば……!」
「三式弾のほうが信用置けるからな……重巡クラス1増やせるほうが利点が大きいし、仕留め損ねは勘弁だからな。駆逐全員に持ってもらいたい」
802: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/23(火) 23:29:01.91 ID:Beb761kKo
出撃! 礼号作戦 Chapter.2 これから毎日集積所を焼こうぜ!!
オートロ島、マーマレード湾沖。いつもとは違う、泥団子に翼が生えたような緑の発光体が艦娘たちに狙いを定めて飛んでくる。
「全く、下からも上からも攻撃が来て忙しいったらありゃしないわ!」
「そのために我輩たちが呼ばれたんじゃろ?」
黒緑の爆撃機は利根達の瑞雲と交戦して数を減らす。
「このくらいならいけるね!」
「楽勝、楽勝!」
朝霜・清霜が霞とともに高角砲で残敵に向かって打ち込み、攻撃を逸らす。
「……ゔ~……」
唯一、三式弾を打ち上げていた足柄のみが不満げな顔をしていた。霞が近づいて声をかける。
「どうしたのよ。機関が不調なの?」
「どこから飛ばしてるかわかればこの三式弾ありったけ叩き込んでやるのに……」
「そんなのにかまけてたら作戦どころじゃなくなるでしょ」
と、そこへ筑摩から隊内無線が入る。
「リ級フラグシップ敵水上艦隊を発見しました。各艦、戦闘用意をお願いします!」
「ふふーん。この足柄の本領、見せてあげるわ!」
「全く、現金にもほどがあるわね……」
機嫌を直した足柄に呆れつつ、後を追う霞であった。
803: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/23(火) 23:29:48.43 ID:Beb761kKo
オートロ島、深海棲艦集積所
「どうやらあそこが集積所のようじゃな」
「姫クラスの陸上棲艦がいますね。あれが集積所棲姫でしょう」
利根達の報告に頷く足柄。
「よーし、さっさと燃やして勝利するわよ!!」
「……ちょっと待って」
「どうしたのよ」
何か思うところがあった霞が血気にはやる足柄を制止する。
「集積所ならもしかしたらこっちのものとして転用できるかもしれないわ」
「いい考えじゃな。ただ、輸送用の装備じゃないから提督に連絡して輸送用の艦隊を送ってもらわんとな」
霞の思いつきに賛同する利根。さっそく提督と通信をとる。
「かくかくしかじかというわけなんじゃが」
『それは面白い手だな……へぶっ』
提督の返事が途切れ、別の声に取って代わる。
『はいこちら猫吊るし。それはオススメしませんね』
「何故じゃ?」
『連中、廃油とか不純物たんまり混ざった代物で動いてますよ。本気でそういうの使いたいですか?』
「うっ、でもそれなら精製すれば……」
『コストに見合いません』
すげなく却下される。
「ダメじゃとさ」
「聞いてたわ。それなら燃やすしかなさそうね」
うむ、と頷く利根。
「よし、全艦、対陸戦闘準備用意! 三式弾装填じゃ!」
「どうやらあそこが集積所のようじゃな」
「姫クラスの陸上棲艦がいますね。あれが集積所棲姫でしょう」
利根達の報告に頷く足柄。
「よーし、さっさと燃やして勝利するわよ!!」
「……ちょっと待って」
「どうしたのよ」
何か思うところがあった霞が血気にはやる足柄を制止する。
「集積所ならもしかしたらこっちのものとして転用できるかもしれないわ」
「いい考えじゃな。ただ、輸送用の装備じゃないから提督に連絡して輸送用の艦隊を送ってもらわんとな」
霞の思いつきに賛同する利根。さっそく提督と通信をとる。
「かくかくしかじかというわけなんじゃが」
『それは面白い手だな……へぶっ』
提督の返事が途切れ、別の声に取って代わる。
『はいこちら猫吊るし。それはオススメしませんね』
「何故じゃ?」
『連中、廃油とか不純物たんまり混ざった代物で動いてますよ。本気でそういうの使いたいですか?』
「うっ、でもそれなら精製すれば……」
『コストに見合いません』
すげなく却下される。
「ダメじゃとさ」
「聞いてたわ。それなら燃やすしかなさそうね」
うむ、と頷く利根。
「よし、全艦、対陸戦闘準備用意! 三式弾装填じゃ!」
804: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/23(火) 23:31:54.69 ID:Beb761kKo
「集メタ物資……、ヤラセハシナイ!!」
飛び交う三式弾とロケット弾。火の回ったドラム缶を海中に投棄し、砲撃で応戦するが間に合わない。
護衛はPT小鬼群しかなく、輸送艦は戦力に入らない。
「よし、魚雷艇は片付けたわよ!」
「じゃ、ドイツ仕込みのこれ、いっちょ打ち上げるか!」
次々と打ち上げられるロケット弾。姫に当たらずとも周囲の物資に引火するので効果は大きい。
「痛イ……止メロ! 燃エテシマウ……!」
「この作戦成功したら戦艦になれるかな!?」
「なれないわよ。さっさと撃ちこみなさい」
「ちぇーっ」
清霜の望みをすげなく粉砕する霞。
三式弾とロケット弾の嵐により、集積所は程なく姫ごと焼け落ちていった。
「だーい勝利ッ! だってこの足柄がいるんだもの! 当然よね!」
「うむ、これで敵の攻勢を未然に防いだというわけじゃな!」
勝利を喜ぶ足柄と利根。だが一方で霞と筑摩は眉を顰めていた。
「幾らなんでもあっさり過ぎるわ……」
「そうね。補給路を断たれるのは四肢をもがれるのも同じ。その割には防衛網の陣容も薄かったし……。利根姉さんはどう思います?」
「ふむ……。ま、罠なら罠で罠ごと踏み潰せばいいじゃろ」
あっけらかんと答える利根。
「それでは、全艦、帰投するぞ! 提督によると鎮守府に特別ゲストがきとるらしいからの!」
飛び交う三式弾とロケット弾。火の回ったドラム缶を海中に投棄し、砲撃で応戦するが間に合わない。
護衛はPT小鬼群しかなく、輸送艦は戦力に入らない。
「よし、魚雷艇は片付けたわよ!」
「じゃ、ドイツ仕込みのこれ、いっちょ打ち上げるか!」
次々と打ち上げられるロケット弾。姫に当たらずとも周囲の物資に引火するので効果は大きい。
「痛イ……止メロ! 燃エテシマウ……!」
「この作戦成功したら戦艦になれるかな!?」
「なれないわよ。さっさと撃ちこみなさい」
「ちぇーっ」
清霜の望みをすげなく粉砕する霞。
三式弾とロケット弾の嵐により、集積所は程なく姫ごと焼け落ちていった。
「だーい勝利ッ! だってこの足柄がいるんだもの! 当然よね!」
「うむ、これで敵の攻勢を未然に防いだというわけじゃな!」
勝利を喜ぶ足柄と利根。だが一方で霞と筑摩は眉を顰めていた。
「幾らなんでもあっさり過ぎるわ……」
「そうね。補給路を断たれるのは四肢をもがれるのも同じ。その割には防衛網の陣容も薄かったし……。利根姉さんはどう思います?」
「ふむ……。ま、罠なら罠で罠ごと踏み潰せばいいじゃろ」
あっけらかんと答える利根。
「それでは、全艦、帰投するぞ! 提督によると鎮守府に特別ゲストがきとるらしいからの!」
807: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/29(月) 21:44:51.70 ID:QdM4M5zeo
「観艦式といえば聞こえはいいが、実際のところ海外艦迎えに行くだけだよな……」
あと親善交流。いち早く慣れてもらおうという名目。近々アメリカの艦娘の建造が出来るという情報も入ってきた。
「ま、ゆっくり養生してそれから改になるまで訓練してもらいましょ」
そこに飛び込んでくる猫吊るし。
「いいニュースと悪いニュースがありますがどっちから聞きたいですか?」
「こういう場合いいニュースはどうでもいいニュースで悪いニュースは致命的ニュースなんだよな。まぁいい、良いニュースから」
「新海外艦は無事わが鎮守府の艦隊と合流しました」
「まぁ合流できなきゃ困るわな。で、悪いニュースは?」
「北海道北東から敵の有力な艦隊が攻めて来ました」
「それ最優先で言うべきだよね!? どうでもいいニュースを流してる場合じゃないよね!?」
「精神的緩衝は必要かと」
あっけらかんと答える猫吊るし。
「で、どう迎撃する? モーレイ海から行くのか?」
「懐に飛び込まれてますからね。露軍との協力取り付けましたんで何とかしてください」
あと親善交流。いち早く慣れてもらおうという名目。近々アメリカの艦娘の建造が出来るという情報も入ってきた。
「ま、ゆっくり養生してそれから改になるまで訓練してもらいましょ」
そこに飛び込んでくる猫吊るし。
「いいニュースと悪いニュースがありますがどっちから聞きたいですか?」
「こういう場合いいニュースはどうでもいいニュースで悪いニュースは致命的ニュースなんだよな。まぁいい、良いニュースから」
「新海外艦は無事わが鎮守府の艦隊と合流しました」
「まぁ合流できなきゃ困るわな。で、悪いニュースは?」
「北海道北東から敵の有力な艦隊が攻めて来ました」
「それ最優先で言うべきだよね!? どうでもいいニュースを流してる場合じゃないよね!?」
「精神的緩衝は必要かと」
あっけらかんと答える猫吊るし。
「で、どう迎撃する? モーレイ海から行くのか?」
「懐に飛び込まれてますからね。露軍との協力取り付けましたんで何とかしてください」
808: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/29(月) 21:45:19.93 ID:QdM4M5zeo
出撃! 礼号作戦 Extra Operation 北方決戦、捷四号作戦!
「そういうわけで露軍に物資輸送を行い、千島列島近辺の防衛が出来るようにした上で連合艦隊を以って敵を叩き潰す」
鎮守府、工廠内。外でブリーフィングを行うにはまだまだ寒いので広くて屋内である工廠が使われる。
「第一艦隊は大発積んだ霞を筆頭にドラム缶ガン積みした駆逐艦を利根と筑摩に率いてもらう」
他に吹雪、叢雲、響改めヴェールヌイが担当する。
「いいわね、大発のぶん多く持てて」
「良くないわよ! これ結構取り扱いづらいのよ!」
軽口を叩く叢雲に反論する霞。
「まぁともかく、手順は前回の輸送作戦と一緒だ。揚陸した後、物資を焼き討ちされないように付近の有力な艦隊を叩き潰す」
それは第二艦隊の役目、と続ける。
阿武隈、夕立、綾波、島風、鳥海、妙高。こちらの装備は戦闘に特化している。駆逐艦の三人は潜水艦に備えソナーも装備している。
「任せて、提督!」
阿武隈の自信に満ちた声。着任直後とは大違いである。
輸送作戦はソ級率いる潜水艦隊と遭遇したり、空襲を間一髪で避けたりしたものの、おおむねつつがなく進んでいった。
「駆逐棲姫、撃沈したっぽい!」
「予定された物資の積み込みも完了じゃな」
それからしばらくして、主力となる艦娘を率いてぷかぷか丸が入港。
「お疲れ様、といいたいところだが阿武隈、夕立、綾波は引き続き主力艦隊に加わってもらう」
「まぁ、秋はなんだかんだで出番なかったし、あたし的にはOKです」
809: ◆jf7rnHhSH2 2016/02/29(月) 21:46:09.89 ID:QdM4M5zeo
北海道北東沖。物資輸送地点を拠点に、地道に敵艦を地道に片付けていく。
「全く、アイアンボトムサウンドでボスやってた戦艦棲姫が今じゃ前衛に出張ってくるんだぜ?」
『それは今に始まったことじゃないんじゃないかい?』
「まぁそうだけどさー」
隼鷹に愚痴る提督。猫吊るしによって敵艦隊が弱体化しているとはいえ、戦艦棲姫は一隻だけでも脅威である。
『そのために、大和や武蔵がいるんだろ?』
その通信とともに、46cm砲の爆音が響く。
『敵主砲、半壊。中破確定です』
『大和には負けてられないな! いくぜ!』
大規模戦闘のたびに顔を合わせていればもはや慣れたものである。
そして敵主力遊弋地点。
『あれが重巡棲姫……』
「ノコノコト……役立タズ…ドモ…ガ……沈メェ……ッ!」
ヒトの身体に異形の艤装。禍々しいことこの上ない。
「提督ぅ、あんな事言ってますけど?」
阿武隈から不満げな声色の通信が入る。
『なぁに、連中の負け惜しみだ。うちの鎮守府に役立たずなんていねぇ。ヤツを張っ倒して証明してやれ!』
「了解です! 開幕雷撃用意!」
阿武隈とハイパーズの甲標的から放たれる魚雷が敵随伴艦を落伍させる。だが。
「きゃぁ!?」
雷撃が阿武隈にぶち当たる。重巡棲姫からの魚雷らしい。嘲笑うような表情を浮かべ、阿武隈の方を向き挑発じみたジェスチャーをする。
「やっぱあたしじゃムリ……? でも、このまま負けるなんて嫌!」
阿武隈は体勢を立て直す。既に第一艦隊が砲戦に入っている。
「……アイツはあたしがやるわ」
「へー、阿武隈がやり損ねたら獲っちゃうけどいい?」
「うー……絶対取り逃がさないんだから!」
北上の煽りを振り切るように敵艦隊へ突撃する阿武隈。他の艦娘もそれに続く。
「全く、北上さんったら……」
「ま、本人がやる気だからいいでしょ。私たちはそれまでに障害となる相手を減らすだけ、っと」
追いかける大井と会話しながら片手間に砲撃を浴びせる北上。
「素直じゃないわね」
「あの子はあのくらいで丁度いいと思うよ」
返す刀で雷撃。気づくと残るはボロボロの重巡棲姫のみ。
機関を軋ませながら吶喊する阿武隈。
「憎ラシヤァァァァ!!」
憎悪を込めた重巡棲姫の砲撃。だが、既にそこに阿武隈は居らず。
「がら空きなんですけどっ!!」
阿武隈の至近距離からの砲撃は、過たず重巡棲姫の胸を貫いた。
「全く、アイアンボトムサウンドでボスやってた戦艦棲姫が今じゃ前衛に出張ってくるんだぜ?」
『それは今に始まったことじゃないんじゃないかい?』
「まぁそうだけどさー」
隼鷹に愚痴る提督。猫吊るしによって敵艦隊が弱体化しているとはいえ、戦艦棲姫は一隻だけでも脅威である。
『そのために、大和や武蔵がいるんだろ?』
その通信とともに、46cm砲の爆音が響く。
『敵主砲、半壊。中破確定です』
『大和には負けてられないな! いくぜ!』
大規模戦闘のたびに顔を合わせていればもはや慣れたものである。
そして敵主力遊弋地点。
『あれが重巡棲姫……』
「ノコノコト……役立タズ…ドモ…ガ……沈メェ……ッ!」
ヒトの身体に異形の艤装。禍々しいことこの上ない。
「提督ぅ、あんな事言ってますけど?」
阿武隈から不満げな声色の通信が入る。
『なぁに、連中の負け惜しみだ。うちの鎮守府に役立たずなんていねぇ。ヤツを張っ倒して証明してやれ!』
「了解です! 開幕雷撃用意!」
阿武隈とハイパーズの甲標的から放たれる魚雷が敵随伴艦を落伍させる。だが。
「きゃぁ!?」
雷撃が阿武隈にぶち当たる。重巡棲姫からの魚雷らしい。嘲笑うような表情を浮かべ、阿武隈の方を向き挑発じみたジェスチャーをする。
「やっぱあたしじゃムリ……? でも、このまま負けるなんて嫌!」
阿武隈は体勢を立て直す。既に第一艦隊が砲戦に入っている。
「……アイツはあたしがやるわ」
「へー、阿武隈がやり損ねたら獲っちゃうけどいい?」
「うー……絶対取り逃がさないんだから!」
北上の煽りを振り切るように敵艦隊へ突撃する阿武隈。他の艦娘もそれに続く。
「全く、北上さんったら……」
「ま、本人がやる気だからいいでしょ。私たちはそれまでに障害となる相手を減らすだけ、っと」
追いかける大井と会話しながら片手間に砲撃を浴びせる北上。
「素直じゃないわね」
「あの子はあのくらいで丁度いいと思うよ」
返す刀で雷撃。気づくと残るはボロボロの重巡棲姫のみ。
機関を軋ませながら吶喊する阿武隈。
「憎ラシヤァァァァ!!」
憎悪を込めた重巡棲姫の砲撃。だが、既にそこに阿武隈は居らず。
「がら空きなんですけどっ!!」
阿武隈の至近距離からの砲撃は、過たず重巡棲姫の胸を貫いた。
812: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/01(火) 22:56:36.43 ID:4Z2RQANmo
鎮守府、執務室。いつもの提督と猫吊るし。
「さて、今回も敵勢力は大体沈黙したか」
「まぁ次は春ですかね」
深海棲艦は大体3ヶ月に1回の頻度で活動が活発になる。次は5月頃になるだろう。
「ザラのほかにも新しい艦娘が着任したし、また育成計画立てなきゃな」
「提督業が板について何よりです」
「そういやザラで思い出したが、なんかイタリア艦が瑞雲飛ばしてたんだが」
「えぇ、水上爆撃機や水上戦闘機を搭載できるように改修しましてね」
「水上戦闘機? 水上爆撃機とどう違うんだ?」
「まぁそれはこちらに資料があるのでご確認を」
猫吊るしはどさり、と資料の山を机の上に載せる。先ほどまで書類など影も形もなかったはずだが。
「あとは長門型改と大和型改の仕様変更とヴェールヌイの装備仕様と、さらに皐月改二の仕様に……」
「全く、最新情報を頭に叩き込むのも楽じゃないな」
ぶつくさ言いながら書類を捲る提督。
「しれぇ~!」
部屋に飛び込んでくるは雪風。
「午後の出撃はどうしますか?」
「そうだな……ザラがどこまで水上機を扱えるか確かめてみたい。最上たちと一緒にバシーに出撃させよう」
「了解です!」
深海棲艦との戦いはまだまだ終わらない。果て無きもぐらたたきか永劫続くいたちごっこか。
それでも海の平穏のためには戦い続けるしかないのだ。
「さて、今回も敵勢力は大体沈黙したか」
「まぁ次は春ですかね」
深海棲艦は大体3ヶ月に1回の頻度で活動が活発になる。次は5月頃になるだろう。
「ザラのほかにも新しい艦娘が着任したし、また育成計画立てなきゃな」
「提督業が板について何よりです」
「そういやザラで思い出したが、なんかイタリア艦が瑞雲飛ばしてたんだが」
「えぇ、水上爆撃機や水上戦闘機を搭載できるように改修しましてね」
「水上戦闘機? 水上爆撃機とどう違うんだ?」
「まぁそれはこちらに資料があるのでご確認を」
猫吊るしはどさり、と資料の山を机の上に載せる。先ほどまで書類など影も形もなかったはずだが。
「あとは長門型改と大和型改の仕様変更とヴェールヌイの装備仕様と、さらに皐月改二の仕様に……」
「全く、最新情報を頭に叩き込むのも楽じゃないな」
ぶつくさ言いながら書類を捲る提督。
「しれぇ~!」
部屋に飛び込んでくるは雪風。
「午後の出撃はどうしますか?」
「そうだな……ザラがどこまで水上機を扱えるか確かめてみたい。最上たちと一緒にバシーに出撃させよう」
「了解です!」
深海棲艦との戦いはまだまだ終わらない。果て無きもぐらたたきか永劫続くいたちごっこか。
それでも海の平穏のためには戦い続けるしかないのだ。
816: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/03(木) 22:45:24.81 ID:mby5lLb2o
――― ツートンカラー ―――
提督「なー、長波」
長波「なんだ、提督?」
提督「お前の妹の大半もそうだが、その髪の色、どうなってんの? 染めてんの?」
長波「いや、地毛だな」
提督「マジで? どれどれ」ワシャワシャ
長波「ちょっ、ちょっと提督」
提督「ほほー、こうなってるのか。すげー」ワシャワシャ
長波「……ていっ」ゲシッ
提督「たわばっ」
長波「まったく、触りすぎにもほどがあるだろ……」
提督「なー、長波」
長波「なんだ、提督?」
提督「お前の妹の大半もそうだが、その髪の色、どうなってんの? 染めてんの?」
長波「いや、地毛だな」
提督「マジで? どれどれ」ワシャワシャ
長波「ちょっ、ちょっと提督」
提督「ほほー、こうなってるのか。すげー」ワシャワシャ
長波「……ていっ」ゲシッ
提督「たわばっ」
長波「まったく、触りすぎにもほどがあるだろ……」
823: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/04(金) 23:01:49.69 ID:n/qN55SXo
――― 中破してなお機銃をぶっ放し続ける ―――
初月「秋月型駆逐艦、その四番艦、初月だ。お前が提督か。いいだろう。僕が行こう」
提督「よろしく。しかしこの長10cm砲たち、姉たちのに比べていかつい顔してるな」
初月「あぁ。それとその横の内火艇もなかなかいいだろう?」
提督「そこらへんはよくわからんが……強そうだな」ペチペチ
初月「提督、僕の長10cmには余り触らないほうがいいと思う」
提督「何でだ?」ペチペチ
長10cm「」ガチャ、バララララ
提督「うぉぅ!?」
初月「危険を感じると機銃を乱射するからだ」
提督「先に言えよ!?」
初月「言う前に撃ち始めてしまったからな。すまない」
初月「秋月型駆逐艦、その四番艦、初月だ。お前が提督か。いいだろう。僕が行こう」
提督「よろしく。しかしこの長10cm砲たち、姉たちのに比べていかつい顔してるな」
初月「あぁ。それとその横の内火艇もなかなかいいだろう?」
提督「そこらへんはよくわからんが……強そうだな」ペチペチ
初月「提督、僕の長10cmには余り触らないほうがいいと思う」
提督「何でだ?」ペチペチ
長10cm「」ガチャ、バララララ
提督「うぉぅ!?」
初月「危険を感じると機銃を乱射するからだ」
提督「先に言えよ!?」
初月「言う前に撃ち始めてしまったからな。すまない」
824: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/04(金) 23:03:23.97 ID:n/qN55SXo
いない子は今のところいません
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
826: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/04(金) 23:09:06.72 ID:n/qN55SXo
天龍了解ー
827: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/07(月) 22:40:28.77 ID:Fjgv2Ulgo
――― 性能によって遠征番長であることを求められている ―――
天龍「なー、提督よー」
提督「却下だ」
天龍「まだ何も言ってねーぞ」
提督「『前線に出せ』とかそういうのだろ」
天龍「そうだけどさぁ。遠征ばかりじゃ鈍っちまうぜ」
提督「遠征先は南方の激戦区だぞ」
天龍「それでもさー、最前線でデカいことしたいって言うか」
提督「最前線で主力が存分に戦えるのはお前たちが必死こいて資源を鎮守府に持ち帰ってるからだぞ。つまり……」
天龍「つまり?」
提督「お前は実質最前線で戦ってるも同じ! 天龍の働きなくして艦隊は回らない!」
天龍「そ、そうか?」
提督「あぁ、そうだとも。あ、これ次の遠征予定とメンツな。準備が整い次第出撃したまえ」
天龍「よっしゃ、行くぜぇ!」
提督「いってらっしゃい」
龍田「なんだか天龍ちゃんの機嫌良かったけど……提督、何したのかしら~?」
提督「ちょっと褒めた」
天龍「なー、提督よー」
提督「却下だ」
天龍「まだ何も言ってねーぞ」
提督「『前線に出せ』とかそういうのだろ」
天龍「そうだけどさぁ。遠征ばかりじゃ鈍っちまうぜ」
提督「遠征先は南方の激戦区だぞ」
天龍「それでもさー、最前線でデカいことしたいって言うか」
提督「最前線で主力が存分に戦えるのはお前たちが必死こいて資源を鎮守府に持ち帰ってるからだぞ。つまり……」
天龍「つまり?」
提督「お前は実質最前線で戦ってるも同じ! 天龍の働きなくして艦隊は回らない!」
天龍「そ、そうか?」
提督「あぁ、そうだとも。あ、これ次の遠征予定とメンツな。準備が整い次第出撃したまえ」
天龍「よっしゃ、行くぜぇ!」
提督「いってらっしゃい」
龍田「なんだか天龍ちゃんの機嫌良かったけど……提督、何したのかしら~?」
提督「ちょっと褒めた」
828: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/07(月) 22:42:51.98 ID:Fjgv2Ulgo
水上機が積めないので開き直って副副魚装備にする選択肢もあり
あ、いない子はいないと言ったがアイオワは本実装を待って。うん。
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
あ、いない子はいないと言ったがアイオワは本実装を待って。うん。
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
830: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/07(月) 22:54:17.46 ID:Fjgv2Ulgo
間宮了解ー
833: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/08(火) 22:37:14.54 ID:78MfYoX0o
――― 時報聞く限り皆割といいもん食ってるよね ―――
提督「前から疑問に思っていたんだが」
間宮「何でしょうか?」
提督「税金でこの艦隊は運営されてるとはいえ、こんだけの食料、どこで仕入れてるんだ? 金だけでは解決しない問題があると思うが」
間宮「まぁ……皆さんが海域の安全確保してくれてますから」
提督「数年前、つまりは俺が艦隊運営開始した頃からあまり変わってない、つまり昔から十二分にあったように思えるのだが」
間宮「……」
提督「おい目を逸らすな。なんかコワくなってきたぞ」
間宮「……禁則事項です☆」
提督「時代が古い、いやそうじゃないそんなんでごまかされんぞ」
間宮「おっと仕入れに行かなければなりません」ダッ
提督「待てコラ!!」ダッ
結局提督は海上を走る術がないので追いつけなかったのであった。
提督「前から疑問に思っていたんだが」
間宮「何でしょうか?」
提督「税金でこの艦隊は運営されてるとはいえ、こんだけの食料、どこで仕入れてるんだ? 金だけでは解決しない問題があると思うが」
間宮「まぁ……皆さんが海域の安全確保してくれてますから」
提督「数年前、つまりは俺が艦隊運営開始した頃からあまり変わってない、つまり昔から十二分にあったように思えるのだが」
間宮「……」
提督「おい目を逸らすな。なんかコワくなってきたぞ」
間宮「……禁則事項です☆」
提督「時代が古い、いやそうじゃないそんなんでごまかされんぞ」
間宮「おっと仕入れに行かなければなりません」ダッ
提督「待てコラ!!」ダッ
結局提督は海上を走る術がないので追いつけなかったのであった。
834: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/08(火) 22:38:30.31 ID:78MfYoX0o
艦これ改やると想像以上に制海権クソヤバ感ある
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
836: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/08(火) 23:00:47.05 ID:78MfYoX0o
霰了解ー
837: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/09(水) 23:32:45.14 ID:Yhl2t+9Po
――― 煙突帽子 ―――
提督「その帽子、煙突を模してるんだよな」
霰「うん……」
提督「やっぱ煙とか出るのか? 天津風がポンポン出してたが」
霰「出そうと思えば、出る……」
提督「出るのか」
霰「こんな感じで……」モクモク
提督「おお、って量多すぎ! おま! 室内で出すなゲホッゴホッ」
霰「多分大潮も出せる……」
提督「そういう情報今はいらないからね!?」
提督「その帽子、煙突を模してるんだよな」
霰「うん……」
提督「やっぱ煙とか出るのか? 天津風がポンポン出してたが」
霰「出そうと思えば、出る……」
提督「出るのか」
霰「こんな感じで……」モクモク
提督「おお、って量多すぎ! おま! 室内で出すなゲホッゴホッ」
霰「多分大潮も出せる……」
提督「そういう情報今はいらないからね!?」
840: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/10(木) 00:18:12.11 ID:dO10lWz2o
綾波了解ー
841: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/15(火) 22:40:16.23 ID:2jDVUs08o
――― ちょうど前回は改二こないかなという話だった ―――
提督「これで改装完了、と」
綾波「綾波、まるで生まれ変わったみたい!」
提督「まぁ改二は改からさらに能力が伸びるというが……髪も伸びたな」
綾波「あら、本当ですね」
提督「まさか武器になったりしないだろうな」
綾波「多分そんなことはないと思いますけど」
提督「といっても由良が自分の髪をカタパルトにしてたからな……。こう、念じてみたら動いたりとか」
綾波「うーん、うーん……あ、動きました」ヒュンヒュン
提督「えっ」
綾波「このドラム缶を……えいっ」スパ
がらんがらん、と音を立てながら二つに分かれて倒れるドラム缶。
提督「……禁止な」
綾波「……そうですね」
提督「これで改装完了、と」
綾波「綾波、まるで生まれ変わったみたい!」
提督「まぁ改二は改からさらに能力が伸びるというが……髪も伸びたな」
綾波「あら、本当ですね」
提督「まさか武器になったりしないだろうな」
綾波「多分そんなことはないと思いますけど」
提督「といっても由良が自分の髪をカタパルトにしてたからな……。こう、念じてみたら動いたりとか」
綾波「うーん、うーん……あ、動きました」ヒュンヒュン
提督「えっ」
綾波「このドラム缶を……えいっ」スパ
がらんがらん、と音を立てながら二つに分かれて倒れるドラム缶。
提督「……禁止な」
綾波「……そうですね」
842: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/15(火) 22:41:07.99 ID:2jDVUs08o
綾波の改二が実装されたのはだいぶ前の話だけど構わずやってしまう
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
844: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/15(火) 22:57:08.67 ID:2jDVUs08o
千代田了解ー
845: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/18(金) 22:33:13.85 ID:ErH6DLqzo
――― 実は秋津洲にとっても大きなバフだよね ―――
千代田「ふふーん、水偵の改修も来たし、大発の改修も来るって話だし、これからは水上機母艦の時代ね!」
提督「軽空母モードもあるってのに欲張りすぎやしませんかね」
千代田「千歳お姉に負けてられないしね! なんかピーコック島の攻略に制空と大発が必要なんでしょう?」
提督「水母は脆いからちょっと……」
千代田「えー」
提督「というか甲標的の改修も来そうだな。回t」
千代田「ないです」
提督「咬ry」
千代田「ないです」
提督「無いのか」
千代田「幾らでもリスポーンするからって妖精さんを死ぬこと前提で送るわけには行かないでしょ」
提督「そうだよなぁ……」
千代田「ふふーん、水偵の改修も来たし、大発の改修も来るって話だし、これからは水上機母艦の時代ね!」
提督「軽空母モードもあるってのに欲張りすぎやしませんかね」
千代田「千歳お姉に負けてられないしね! なんかピーコック島の攻略に制空と大発が必要なんでしょう?」
提督「水母は脆いからちょっと……」
千代田「えー」
提督「というか甲標的の改修も来そうだな。回t」
千代田「ないです」
提督「咬ry」
千代田「ないです」
提督「無いのか」
千代田「幾らでもリスポーンするからって妖精さんを死ぬこと前提で送るわけには行かないでしょ」
提督「そうだよなぁ……」
846: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/18(金) 22:34:03.86 ID:ErH6DLqzo
大発の改修はあきつ丸だろうな、きっと
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
847: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/18(金) 23:37:42.99 ID:rfUOGJWVo
嵐
850: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/22(火) 22:28:58.00 ID:FBkc0bZso
――― 爆雷を直接手に持つとか危なくない? ―――
提督「なー、嵐よ」
嵐「なんだ、提督?」
提督「お前が手で弄んでるそれ、爆雷だろ? 危なくねぇ?」
嵐「このくらいの衝撃で爆発したりはしないって。艦娘だから一個や二個爆発したぐらいじゃ死なないし」
提督「俺は生身の人間なんだが?」
嵐「艦娘の攻撃は人間にはあまり効かないし大丈夫だろ」
提督「……しかし軌条やら投射機やらで放つもんだろ。何で手で持ってるんだよ」
嵐「両腕があるってのにわざわざ機械にセットするほうが面倒くさいだろ」
提督「……そうだな……そうかな?」
提督「なー、嵐よ」
嵐「なんだ、提督?」
提督「お前が手で弄んでるそれ、爆雷だろ? 危なくねぇ?」
嵐「このくらいの衝撃で爆発したりはしないって。艦娘だから一個や二個爆発したぐらいじゃ死なないし」
提督「俺は生身の人間なんだが?」
嵐「艦娘の攻撃は人間にはあまり効かないし大丈夫だろ」
提督「……しかし軌条やら投射機やらで放つもんだろ。何で手で持ってるんだよ」
嵐「両腕があるってのにわざわざ機械にセットするほうが面倒くさいだろ」
提督「……そうだな……そうかな?」
851: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/22(火) 22:41:06.82 ID:FBkc0bZso
投射機やらつけてる艦娘もいたりする
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
853: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/22(火) 23:57:57.23 ID:FBkc0bZso
早霜了解ー
854: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/24(木) 22:51:39.24 ID:aRBUie3Wo
――― バーのマスターが一番似合う駆逐艦 ―――
鎮守府、執務室。提督の私室も兼ねているはずなのだが。
提督「ふー、今日もよく出撃した」
早霜「司令官、おかえりなさい……」
提督「うお!?」
窓と反対側にカウンターバーがいつの間にか出来ていた。
早霜は私がバーのマスターだといわんばかりにシェイカーを振っている。
早霜「一杯いかがですか?」
提督「俺が酒を飲まないことを知ってるだろ」
早霜「ソフトドリンクもありますよ」
提督「そもそもなんでここにバーカウンター作ってるんだよ。窓側のがあるだろ」
早霜「みなさん大体この部屋にボトルキープしてますしね」
提督「どうしてこうなった……。あぁもういいやオレンジジュース頂戴」
早霜「はい、少々お待ちを……」
鎮守府、執務室。提督の私室も兼ねているはずなのだが。
提督「ふー、今日もよく出撃した」
早霜「司令官、おかえりなさい……」
提督「うお!?」
窓と反対側にカウンターバーがいつの間にか出来ていた。
早霜は私がバーのマスターだといわんばかりにシェイカーを振っている。
早霜「一杯いかがですか?」
提督「俺が酒を飲まないことを知ってるだろ」
早霜「ソフトドリンクもありますよ」
提督「そもそもなんでここにバーカウンター作ってるんだよ。窓側のがあるだろ」
早霜「みなさん大体この部屋にボトルキープしてますしね」
提督「どうしてこうなった……。あぁもういいやオレンジジュース頂戴」
早霜「はい、少々お待ちを……」
855: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/24(木) 22:52:29.98 ID:aRBUie3Wo
今日は雪風・羽黒・那珂の進水日にしてこのスレ一周年です。とくになにもないけど。
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
857: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/24(木) 23:27:18.05 ID:aRBUie3Wo
ザラ了解ー
858: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/25(金) 22:52:20.58 ID:soOZfgN3o
――― 長射程で爆雷を撃ちこむための砲 ―――
提督「ザラの砲撃早いな。他の巡洋艦より先に撃ち込んでる」
ザラ「この203mm連装砲、戦艦並みの射程がありますから敵の捕捉もその分早いんです!」
提督「へー……。おーい夕張」
夕張「なんでしょう、提督?」
提督「この新しい装備ちょっと試してみろ。行き先は鎮守府近海だ」
夕張「了解しました!」
~~~~~~
夕張『おぉ、これ凄いですよ! 伊勢さんの飛ばしたカ号より先に敵潜水艦撃沈しました!』
提督「やはりな」
ザラ「あの」
提督「何だ?」
ザラ「ユーバリさん、203mm砲で爆雷撃ってるように見えるんですが」
提督「そうだな」
ザラ「あぁやって使うものじゃないんですが」
提督「でも実際使えるならよくない?」
ザラ「よくないかな……」
提督「えー」
提督「ザラの砲撃早いな。他の巡洋艦より先に撃ち込んでる」
ザラ「この203mm連装砲、戦艦並みの射程がありますから敵の捕捉もその分早いんです!」
提督「へー……。おーい夕張」
夕張「なんでしょう、提督?」
提督「この新しい装備ちょっと試してみろ。行き先は鎮守府近海だ」
夕張「了解しました!」
~~~~~~
夕張『おぉ、これ凄いですよ! 伊勢さんの飛ばしたカ号より先に敵潜水艦撃沈しました!』
提督「やはりな」
ザラ「あの」
提督「何だ?」
ザラ「ユーバリさん、203mm砲で爆雷撃ってるように見えるんですが」
提督「そうだな」
ザラ「あぁやって使うものじゃないんですが」
提督「でも実際使えるならよくない?」
ザラ「よくないかな……」
提督「えー」
859: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/25(金) 22:53:14.04 ID:soOZfgN3o
*よい子はちゃんと爆雷投射機を使ってください
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
860: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/25(金) 23:57:28.13 ID:rzGxwpODO
安価なら北上で
864: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/31(木) 22:02:41.44 ID:WJn5sPr/o
――― 艦艇という概念 ―――
北上「酸素魚雷満載で、重いわ~」
提督「よくそんだけ魚雷発射管と魚雷つけて水上に立って……浮いて? いられるな?」
北上「艦娘だからねー」
提督「そんなんで理由になるなら俺も艦娘名乗ってれば水面走れるんじゃねーの」
北上「あたし達、元は艦艇でしょ」
提督「まぁそうだな」
北上「艦であるからして浮く。だからこんだけ魚雷積んでても、どんな姿勢でも水上に立ってられるってわけ」
提督「ぶっちゃけ水上に立つってどんな感じなんだ?」
北上「まぁ、そうねぇ。水たまりかごく浅い川や池に立つような感じかな」
提督「わかったようなわからんような」
北上「酸素魚雷満載で、重いわ~」
提督「よくそんだけ魚雷発射管と魚雷つけて水上に立って……浮いて? いられるな?」
北上「艦娘だからねー」
提督「そんなんで理由になるなら俺も艦娘名乗ってれば水面走れるんじゃねーの」
北上「あたし達、元は艦艇でしょ」
提督「まぁそうだな」
北上「艦であるからして浮く。だからこんだけ魚雷積んでても、どんな姿勢でも水上に立ってられるってわけ」
提督「ぶっちゃけ水上に立つってどんな感じなんだ?」
北上「まぁ、そうねぇ。水たまりかごく浅い川や池に立つような感じかな」
提督「わかったようなわからんような」
865: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/31(木) 22:04:01.62 ID:WJn5sPr/o
こんな板の底の底まで沈み込んだスレにまでわざわざグロ画像貼ってageるなんてどういう神経してるんだか
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
867: ◆jf7rnHhSH2 2016/03/31(木) 22:13:51.53 ID:WJn5sPr/o
江風了解ー
868: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/04(月) 21:03:03.10 ID:/WSsFnIZo
――― 実装から改二までもっと早い艦娘は存在する ―――
提督「江風改二かぁ。早いな」
江風「まさかもう来るとはね。バニラ湾で活躍し過ぎちまったか?」
提督「いやそれはない」
江風「時雨の姉貴に負けないよう頑張らねぇとな」
提督「白露型ならもう一人改二いただろ」
江風「……夕立姉ェは規格外だからな……」
提督「やっぱそういう認識なんだ……」
提督「江風改二かぁ。早いな」
江風「まさかもう来るとはね。バニラ湾で活躍し過ぎちまったか?」
提督「いやそれはない」
江風「時雨の姉貴に負けないよう頑張らねぇとな」
提督「白露型ならもう一人改二いただろ」
江風「……夕立姉ェは規格外だからな……」
提督「やっぱそういう認識なんだ……」
869: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/04(月) 21:05:36.41 ID:/WSsFnIZo
まさか大潮がこの前ネタにした傍から帽子を脱ぐとは
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
871: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/04(月) 22:57:40.54 ID:/WSsFnIZo
那珂さん了解ー
872: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/05(火) 22:45:01.38 ID:U5CIFjPvo
――― 提督は結構冷たい ―――
提督「えーと、この任務は綾波、摩耶、阿武隈、川内、那珂さん、瑞穂でこなしてもらう」
那珂「えー、なんでさん付けなの。那珂ちゃんって呼んでよー!」
提督「しゃーないな。えーと、綾波、摩耶、阿武隈、川内、那珂ちゃんさん、みz」
那珂「そうじゃないってばー!! そもそもなんでさん付けなの!?」
提督「野分が言ってた」
那珂「あー、のわっち堅いもんねー、って真似する必要ないよね? ね?」
提督(そっぽ向き)
提督「えーと、この任務は綾波、摩耶、阿武隈、川内、那珂さん、瑞穂でこなしてもらう」
那珂「えー、なんでさん付けなの。那珂ちゃんって呼んでよー!」
提督「しゃーないな。えーと、綾波、摩耶、阿武隈、川内、那珂ちゃんさん、みz」
那珂「そうじゃないってばー!! そもそもなんでさん付けなの!?」
提督「野分が言ってた」
那珂「あー、のわっち堅いもんねー、って真似する必要ないよね? ね?」
提督(そっぽ向き)
873: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/05(火) 22:45:42.41 ID:U5CIFjPvo
冷たいというか単にいじり倒したいだけだな?
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
875: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/05(火) 23:02:02.56 ID:U5CIFjPvo
高波了解ー
877: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/07(木) 22:44:11.89 ID:E0Sjwr15o
――― ぶっちぎりでヤバそうな駆逐艦 ―――
高波「夕雲型駆逐艦、高波です。精いっぱい頑張ります!ホント……かもです!」
提督「てな訳で高波も無事着任したわけだが見た感じたよりなさそうだなぁ」
長波「そうでもないぜ」
提督「そうか?」
長波「というか最後がアレでアレだからなぁ……。命令されればなんだってやるだろうけど」
提督「ほう」
長波「進水して数ヶ月だってのにな……。これでこの長波サマを慕ってるんだからなぁ……」
提督「嬉しくないのか?」
長波「いや嬉しくないってこたぁないけど……なんかこう、モヤッとするというか……」
高波「長波姉さま、司令官と何を話してるんですか?」
長波「いや、なんでもねぇよ」
高波「夕雲型駆逐艦、高波です。精いっぱい頑張ります!ホント……かもです!」
提督「てな訳で高波も無事着任したわけだが見た感じたよりなさそうだなぁ」
長波「そうでもないぜ」
提督「そうか?」
長波「というか最後がアレでアレだからなぁ……。命令されればなんだってやるだろうけど」
提督「ほう」
長波「進水して数ヶ月だってのにな……。これでこの長波サマを慕ってるんだからなぁ……」
提督「嬉しくないのか?」
長波「いや嬉しくないってこたぁないけど……なんかこう、モヤッとするというか……」
高波「長波姉さま、司令官と何を話してるんですか?」
長波「いや、なんでもねぇよ」
878: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/07(木) 22:45:15.73 ID:E0Sjwr15o
誰かが言ってた「長波にとって高波の存在そのものが致命的地雷」という話がなんか印象に残っている
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
880: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/07(木) 23:02:03.62 ID:E0Sjwr15o
潮了解ー
881: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/11(月) 23:28:40.53 ID:QRnGB3h+o
――― どこからか現れる謎のオプション ―――
提督たちがサンマ漁に勤しんでいた頃の話
提督「一つ疑問があるのだが」
潮「な、なんでしょうか……」
提督「その旗、どこから持ってきた」
潮「なんか気づいたらありました」
提督「それ出撃に必要なのか」
潮「持たなければならない気がして……」
提督「その芋もか」
潮「いえ、これはさっき買ってきたものです」
提督たちがサンマ漁に勤しんでいた頃の話
提督「一つ疑問があるのだが」
潮「な、なんでしょうか……」
提督「その旗、どこから持ってきた」
潮「なんか気づいたらありました」
提督「それ出撃に必要なのか」
潮「持たなければならない気がして……」
提督「その芋もか」
潮「いえ、これはさっき買ってきたものです」
882: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/11(月) 23:29:07.38 ID:QRnGB3h+o
七駆、結構シーズン差分多いな?
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
884: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/11(月) 23:40:51.86 ID:QRnGB3h+o
睦月了解ー
888: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/14(木) 21:33:51.36 ID://xgbn1Go
――― 大発ブートキャンプ ―――
睦月型第三の改ニ、皐月改二実装。彼女は大発動艇を運用できる。
睦月「うぅ~、燃費そのままで大発が運用できるなんて、長女の威厳がぁ……」
如月「皐月ちゃんのほうが生まれ(進水日)は先だけどね」
睦月「そんなこと言ってる場合じゃないよ如月ちゃん!」
如月「うふふ、そんなこともあろうかとこんなの見つけてきたわ」
如月が差し出すは一枚のパンフレット。
睦月「大発ブートキャンプ……?」
如月「これで秋津洲さんや速吸さんも大発の運用ができるようになったとか」
睦月「もう手段とか選んでられないよ如月ちゃん! 一緒に行こう!」
~~~~ブートキャンプ場~~~~
提督「オラッ、あと十周だ! 引いて引いて引きまくれ! 回転数が全てだ! どっかのサンタも言ってた!」
大発妖精s「おらおらーひけひけー」
睦月「陸上で大発引っ張っても何にもならないと思うよ……ゼェゼェ」
如月「でも実際効果あったそうだし……ハァハァ」
後日運用可能になったので効果はあったようである。
睦月型第三の改ニ、皐月改二実装。彼女は大発動艇を運用できる。
睦月「うぅ~、燃費そのままで大発が運用できるなんて、長女の威厳がぁ……」
如月「皐月ちゃんのほうが生まれ(進水日)は先だけどね」
睦月「そんなこと言ってる場合じゃないよ如月ちゃん!」
如月「うふふ、そんなこともあろうかとこんなの見つけてきたわ」
如月が差し出すは一枚のパンフレット。
睦月「大発ブートキャンプ……?」
如月「これで秋津洲さんや速吸さんも大発の運用ができるようになったとか」
睦月「もう手段とか選んでられないよ如月ちゃん! 一緒に行こう!」
~~~~ブートキャンプ場~~~~
提督「オラッ、あと十周だ! 引いて引いて引きまくれ! 回転数が全てだ! どっかのサンタも言ってた!」
大発妖精s「おらおらーひけひけー」
睦月「陸上で大発引っ張っても何にもならないと思うよ……ゼェゼェ」
如月「でも実際効果あったそうだし……ハァハァ」
後日運用可能になったので効果はあったようである。
889: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/14(木) 21:35:17.31 ID://xgbn1Go
瑞穂は季節限定グラの累計期間が通常モードより長かったこともあったそうな
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
891: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/14(木) 21:48:31.29 ID://xgbn1Go
黒いですね
若葉了解ー
若葉了解ー
892: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/18(月) 20:57:31.26 ID:/J7+y2pNo
――― 似てるようで似てない ―――
提督「ふむ、第三十駆逐隊の出番か……。集合だ!」
睦月「睦月の艦隊、いざ参ります!」
如月「第三十駆逐隊、如月。出撃します!」
弥生「いい? 睦月、望月、いくよ……弥生、出撃します」
望月?「望月、出撃する」
提督「四番目ちょっと待て。お前の名前を言ってみろ」
望月?「望月だ」
提督「いや眼鏡かけてるけどどう見ても若葉だろ」
若葉「大丈夫だ」
提督「というか望月はどうしたんだよ」
若葉「間宮さんの羊羹と引き換えに任された」
提督「任された、じゃねーよ!!」
この後望月を引っ張りだすのに悪戦苦闘したがそれはまた別の話
提督「ふむ、第三十駆逐隊の出番か……。集合だ!」
睦月「睦月の艦隊、いざ参ります!」
如月「第三十駆逐隊、如月。出撃します!」
弥生「いい? 睦月、望月、いくよ……弥生、出撃します」
望月?「望月、出撃する」
提督「四番目ちょっと待て。お前の名前を言ってみろ」
望月?「望月だ」
提督「いや眼鏡かけてるけどどう見ても若葉だろ」
若葉「大丈夫だ」
提督「というか望月はどうしたんだよ」
若葉「間宮さんの羊羹と引き換えに任された」
提督「任された、じゃねーよ!!」
この後望月を引っ張りだすのに悪戦苦闘したがそれはまた別の話
893: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/18(月) 21:00:34.39 ID:/J7+y2pNo
回転数が全てでしたね。イベントも海域をぐるぐる回りましょう
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
895: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/18(月) 23:00:26.61 ID:/J7+y2pNo
妙高了解ー
896: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/20(水) 22:46:30.50 ID:k0JShVhUo
――― 艦首とはいうけれど ―――
提督「なー、妙高よ」
妙高「何でしょうか、提督?」
提督「初風が妙高のことめっちゃ恐すぎなんだが」
妙高「まぁ前世で衝突して艦首がトびましたからね……」
提督「そうそう、艦首って首……というか頭なのかねぇ。頭脳的に考えると艦橋な気もするが」
妙高「そうですね……」
提督「扶桑姉妹は艦橋髪飾りだし、阿武隈も艦首やられたの気にしてたけど前髪だし……」
妙高「人それぞれ……艦娘それぞれじゃないでしょうか」
提督「なー、妙高よ」
妙高「何でしょうか、提督?」
提督「初風が妙高のことめっちゃ恐すぎなんだが」
妙高「まぁ前世で衝突して艦首がトびましたからね……」
提督「そうそう、艦首って首……というか頭なのかねぇ。頭脳的に考えると艦橋な気もするが」
妙高「そうですね……」
提督「扶桑姉妹は艦橋髪飾りだし、阿武隈も艦首やられたの気にしてたけど前髪だし……」
妙高「人それぞれ……艦娘それぞれじゃないでしょうか」
897: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/20(水) 22:48:02.01 ID:k0JShVhUo
天津風の艦首はどこになるんだろう。右の艤装かな
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
899: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/20(水) 23:40:21.00 ID:k0JShVhUo
名取了解-
900: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/23(土) 21:47:13.13 ID:n9e1/ZNNo
――― あれは一体何なんだ ―――
鎮守府秋祭りの頃
提督「名取も浴衣姿か。似あってんな」
名取「え、あ、はい……」
提督「それは金魚すくいでとったやつか」
名取「はい、結構得意なんです」
提督「……その黒いのは」
名取「黒金魚では?」
提督「どう見ても深海の駆逐だが……」
名取「じゃあ私はコレで……」 ススス
提督「おい待てせめてそれ出してた店を吐いてからにしろ!」
鎮守府秋祭りの頃
提督「名取も浴衣姿か。似あってんな」
名取「え、あ、はい……」
提督「それは金魚すくいでとったやつか」
名取「はい、結構得意なんです」
提督「……その黒いのは」
名取「黒金魚では?」
提督「どう見ても深海の駆逐だが……」
名取「じゃあ私はコレで……」 ススス
提督「おい待てせめてそれ出してた店を吐いてからにしろ!」
901: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/23(土) 21:47:54.47 ID:n9e1/ZNNo
謎は尽きない
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
903: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/23(土) 21:55:13.85 ID:n9e1/ZNNo
はっちゃん了解ー
907: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/27(水) 21:06:31.08 ID:LKrP4fV3o
――― 内火艇改修は潜水艦にお任せ ―――
提督「内火艇手に入れたけどコレも改修できるのかな」
はち「出来ますよ」
提督「マジで」
はち「実は潜水艦も装備できるんですよ」
提督「まるゆもか」
はち「積めますね」
提督「元は積めるような艦だったか?」
はち「まぁ妖精の方が潜水艦と認識してるようなので」
提督「めっちゃ判定ガバガバだな」
はち「それで、改修しますか? 明石さんと協力すれば出来ますよ」
提督「あぁ、頼むわ」
はち「7.7mm機銃が足りませんでした」
提督「xxxxx!」
提督「内火艇手に入れたけどコレも改修できるのかな」
はち「出来ますよ」
提督「マジで」
はち「実は潜水艦も装備できるんですよ」
提督「まるゆもか」
はち「積めますね」
提督「元は積めるような艦だったか?」
はち「まぁ妖精の方が潜水艦と認識してるようなので」
提督「めっちゃ判定ガバガバだな」
はち「それで、改修しますか? 明石さんと協力すれば出来ますよ」
提督「あぁ、頼むわ」
はち「7.7mm機銃が足りませんでした」
提督「xxxxx!」
908: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/27(水) 21:07:03.99 ID:LKrP4fV3o
金剛型、天龍型、睦月など一部の艦が持ってくるので引っぺがすのも手
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
910: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/27(水) 21:47:26.68 ID:LKrP4fV3o
木曾了解ー
911: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/29(金) 21:17:32.32 ID:Xh7NxNDHo
――― 軌条ないよね ―――
木曾が改二なりたての頃
木曾「いいねぇ、こういうの」
提督「これで木曾も重雷装巡洋艦か。甲標的が装備できるわけだが……どこにつける?」
木曾「そういや姉さんたちは何処からともなく出してたな」
提督「とりあえず魚雷発射管のあたりにつけておくか」
木曾「おう」
甲標的妖精「ソレチガウソレチガウ」
提督「よし、試し撃ち行ってみようか」
木曾「見てろよー!」
甲標的を取り付けたまま高速回転する魚雷管。特に意味は無い。
甲標的妖精「アババババババババ」
木曾「行っけぇぇぇぇ!!」
放たれる甲標的。そのまま進むことなく沈降する。
提督「……あれ?」
木曾「おっかしーなー……」
このあと二人して妖精さんにめっちゃ怒られた
木曾が改二なりたての頃
木曾「いいねぇ、こういうの」
提督「これで木曾も重雷装巡洋艦か。甲標的が装備できるわけだが……どこにつける?」
木曾「そういや姉さんたちは何処からともなく出してたな」
提督「とりあえず魚雷発射管のあたりにつけておくか」
木曾「おう」
甲標的妖精「ソレチガウソレチガウ」
提督「よし、試し撃ち行ってみようか」
木曾「見てろよー!」
甲標的を取り付けたまま高速回転する魚雷管。特に意味は無い。
甲標的妖精「アババババババババ」
木曾「行っけぇぇぇぇ!!」
放たれる甲標的。そのまま進むことなく沈降する。
提督「……あれ?」
木曾「おっかしーなー……」
このあと二人して妖精さんにめっちゃ怒られた
912: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/29(金) 21:20:24.67 ID:Xh7NxNDHo
艦これ運営のツイッターアイコンいいですねコレ
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
914: ◆jf7rnHhSH2 2016/04/29(金) 21:37:02.50 ID:Xh7NxNDHo
浦風了解ー
917: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/07(土) 20:49:42.80 ID:1mXJwRPzo
それは、礼号作戦が終わってしばらくしてからのことであった。
「まーたウェーク島が占拠されたのか」
「ピーコック島です」
「あのゴスロリのようだしとっとと取り返すか」
猫吊るしのツッコミに聞く耳持たず、部隊を編成して送り出すまではよかった。
「え? うそ? んなバカな」
時津風のセリフではない。提督のセリフである。
精鋭部隊を送って少しも削れない。
「どーすんのこれ」
「今、揚陸用の装備とかの準備してますがそれだけでは不足ですね……」
そして時は流れ……
「機銃が足らんしまぁ内火艇の改修はこんなもんか。夜偵も改修できるようになったし」
そこに飛び込んでくる猫吊るし。
「良いニュースと悪いニュースが有ります」
「絶対どっちもろくでもないだろ」
「では良いニュースから言いますね」
提督を無視して話をすすめる猫吊るし。
「このたび、基地航空隊を設営することになりました!」
「ほう?」
「北太平洋のこの辺りです」
プロジェクターのスイッチを入れ、映しだされた地図の一点を指し示す。
「ここに航空基地を設営することでウェーク島やあわよくば敵の中枢を叩くことも出来るでしょう」
「今サラリとすごい事言わなかったか?」
「えぇ、今回は肝煎りですから破壊力バツグンですよ」
「そうじゃなくて、敵の中枢って」
「さぁ、設営しに行きましょう!」
「おい! 話を聞け!!」
「まーたウェーク島が占拠されたのか」
「ピーコック島です」
「あのゴスロリのようだしとっとと取り返すか」
猫吊るしのツッコミに聞く耳持たず、部隊を編成して送り出すまではよかった。
「え? うそ? んなバカな」
時津風のセリフではない。提督のセリフである。
精鋭部隊を送って少しも削れない。
「どーすんのこれ」
「今、揚陸用の装備とかの準備してますがそれだけでは不足ですね……」
そして時は流れ……
「機銃が足らんしまぁ内火艇の改修はこんなもんか。夜偵も改修できるようになったし」
そこに飛び込んでくる猫吊るし。
「良いニュースと悪いニュースが有ります」
「絶対どっちもろくでもないだろ」
「では良いニュースから言いますね」
提督を無視して話をすすめる猫吊るし。
「このたび、基地航空隊を設営することになりました!」
「ほう?」
「北太平洋のこの辺りです」
プロジェクターのスイッチを入れ、映しだされた地図の一点を指し示す。
「ここに航空基地を設営することでウェーク島やあわよくば敵の中枢を叩くことも出来るでしょう」
「今サラリとすごい事言わなかったか?」
「えぇ、今回は肝煎りですから破壊力バツグンですよ」
「そうじゃなくて、敵の中枢って」
「さぁ、設営しに行きましょう!」
「おい! 話を聞け!!」
921: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/10(火) 21:47:09.31 ID:URsL9zwDo
「それで、悪いニュースってなんだ」
「当然この立地を敵が押さえてないわけないので制海権を確保してください」
「どこが適地じゃ。敵地じゃねーか!!」
「ま、このご時世、深海棲艦がいないほうが珍しいですよ」
猫吊るしの返事に、提督は大きくため息を付いた。
「……で、編成は? 水雷か?」
「まず連合艦隊を送り、そののち上陸部隊を島に送ります。簡単でしょう?」
「連合艦隊使えるなら容赦はいらんな……」
よっこらしょっとと言いながら提督は立ちあがる。
「さくっと攻略して基地立てるぞ」
「当然この立地を敵が押さえてないわけないので制海権を確保してください」
「どこが適地じゃ。敵地じゃねーか!!」
「ま、このご時世、深海棲艦がいないほうが珍しいですよ」
猫吊るしの返事に、提督は大きくため息を付いた。
「……で、編成は? 水雷か?」
「まず連合艦隊を送り、そののち上陸部隊を島に送ります。簡単でしょう?」
「連合艦隊使えるなら容赦はいらんな……」
よっこらしょっとと言いながら提督は立ちあがる。
「さくっと攻略して基地立てるぞ」
922: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/10(火) 21:47:39.07 ID:URsL9zwDo
開設! 基地航空隊編 Chap.1 砲台の保護者
エレワイナ島近海。敵旗艦のタ級が沈んでいくのが双眼鏡で確認できる。
『敵島嶼防衛艦隊旗艦、撃滅完了しました。旗艦榛名以下11隻、これより帰投します』
「了解。お疲れ様」
ぷかぷか丸にて作戦完了の報せを受け、通信を切る。
「さて、前線を掃除していよいよ上陸だが、猫吊るし?」
「はいはい、少々お待ちを。あ、広げるんで雪風さんそっち持って」
「はい!」
島周辺の地図を広げる二人。付近の海流と敵遭遇ポイントが記されている。
「敵は陸上型、それもあの砲台小鬼なんで相応の準備はしてくださいね」
「あぁ」
頷きながら海図を睨む。
「こう、南から行くのが早いか?」
「そちらはダメです。いや行きたいなら止めませんが」
「何故だ?」
「水雷戦隊で制空権確保してるフラグシップのル級と戦いたいならどうぞ」
フラルがいるという情報に露骨に顔をしかめる提督。
「なんでそんな余力があるんだよ……。と、なるとこう島を大きく回って東側からか」
「そうなりますね」
「しれぇ、雪風の出番はありますか?」
「島嶼攻略だし……内火艇とか積めるの優先だから無いな」
「むー……」
925: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/13(金) 21:55:40.68 ID:LFO5MOBFo
再び、エレワイナ島付近。
『敵PT小鬼群、掃討しました。これより敵防衛施設の破壊に向かいます』
「あいあい」
大淀からの通信を受ける。万事は順調。そう思った矢先。
『……なっ!? 敵陸攻確認!? 全艦対空戦闘用意!』
珍しく焦った大淀の声に続き、砲火と銃声。
「陸攻? 砲台が? バカな……」
『敵に姫級反応! 集積地棲姫です!』
「なんで出張ってきてんだよ!?」
『被害甚大、撤退します!』
「詳細は後でいい、さっさと戻れ!」
『敵PT小鬼群、掃討しました。これより敵防衛施設の破壊に向かいます』
「あいあい」
大淀からの通信を受ける。万事は順調。そう思った矢先。
『……なっ!? 敵陸攻確認!? 全艦対空戦闘用意!』
珍しく焦った大淀の声に続き、砲火と銃声。
「陸攻? 砲台が? バカな……」
『敵に姫級反応! 集積地棲姫です!』
「なんで出張ってきてんだよ!?」
『被害甚大、撤退します!』
「詳細は後でいい、さっさと戻れ!」
926: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/13(金) 21:56:41.40 ID:LFO5MOBFo
「全く、どんな采配してんのよ!」
「いやまさか集積地が居るとはなぁ」
「まぁまぁ」
ぷかぷか丸、作戦室。一通り入渠したあと、作戦の練り直しである。
霞に罵声を浴びせられるがそれもいつものこと。
「鈴谷と熊野にWG42を持たせていたが集積地が居るとなると話は別だな」
「そもそもこういう大一番は利根たちの仕事じゃありませんこと?」
「いつの間にか水上機の搭載量強化されてたし、難海域でも運用できるか試しておきたいわけだよ」
熊野の質問に手を振り答える提督。
「でもさー、三式弾やら積むならあたしたちの場合一緒じゃない?」
「それもそうだな」
鈴谷のもっともなツッコミ。
「まぁともかく、三式弾をWGの代わりに持ってもらって、大淀と江風に……一つ余るな」
「かすみんと大潮ちゃんは内火艇だしね」
「いやまさか集積地が居るとはなぁ」
「まぁまぁ」
ぷかぷか丸、作戦室。一通り入渠したあと、作戦の練り直しである。
霞に罵声を浴びせられるがそれもいつものこと。
「鈴谷と熊野にWG42を持たせていたが集積地が居るとなると話は別だな」
「そもそもこういう大一番は利根たちの仕事じゃありませんこと?」
「いつの間にか水上機の搭載量強化されてたし、難海域でも運用できるか試しておきたいわけだよ」
熊野の質問に手を振り答える提督。
「でもさー、三式弾やら積むならあたしたちの場合一緒じゃない?」
「それもそうだな」
鈴谷のもっともなツッコミ。
「まぁともかく、三式弾をWGの代わりに持ってもらって、大淀と江風に……一つ余るな」
「かすみんと大潮ちゃんは内火艇だしね」
927: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/13(金) 21:57:47.41 ID:LFO5MOBFo
再び島に戻る。今度こそ準備は万端。
「敵要塞に集積地棲姫確認、対空戦闘用意! そののち接近しこれを撃滅します!」
大淀の号令のもと、敵基地に総攻撃を仕掛ける艦娘たち。
「砲台と魚雷艇は水雷戦隊で抑えます! 鈴谷さんと熊野さんは集積地を!」
「了解!」
「承りましてよ!」
立ち上る水柱の間をくぐり抜けながら集積地棲姫の待つ島へ肉薄する鈴熊コンビ。
「ほらほら、そんなんじゃ当たんないよ!」
「鈴谷、行きますわよ!」
「オッケー! 射角、風向きよーし! いっけぇーっ!!」
鈴谷の放った三式弾は集積地に積んである燃料に引火、大爆発。後追いで放たれた熊野の弾が過たず集積地棲姫に止めを刺した。
「敵要塞に集積地棲姫確認、対空戦闘用意! そののち接近しこれを撃滅します!」
大淀の号令のもと、敵基地に総攻撃を仕掛ける艦娘たち。
「砲台と魚雷艇は水雷戦隊で抑えます! 鈴谷さんと熊野さんは集積地を!」
「了解!」
「承りましてよ!」
立ち上る水柱の間をくぐり抜けながら集積地棲姫の待つ島へ肉薄する鈴熊コンビ。
「ほらほら、そんなんじゃ当たんないよ!」
「鈴谷、行きますわよ!」
「オッケー! 射角、風向きよーし! いっけぇーっ!!」
鈴谷の放った三式弾は集積地に積んである燃料に引火、大爆発。後追いで放たれた熊野の弾が過たず集積地棲姫に止めを刺した。
928: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/13(金) 21:58:54.57 ID:LFO5MOBFo
「……よし、作戦は成功したようだな」
ぷかぷか丸、甲板上にて敵基地の破壊を確認した提督。
「これで基地ができるわけだ」
「そうですね。物資を運ぶ必要がありますが」
「え? 何それ聞いてない」
提督の素っ頓狂な声に猫吊るしは溜息をつく。
「全く、資材もなしに飛行場が出来るわけ無いでしょう? 輸送船団作ってください。物資はこちらで用意してあります」
「ぷかぷか丸でガーッと運べないの?」
「資材積み下ろししてる時に沈められたいんですか。ある程度丈夫にしてあるとはいえ限度があるのは知ってるでしょう」
「ぐぬぬ」
「とにかく一旦戻って再編しましょう」
歯ぎしりする提督をよそに、猫吊るしは帰りの航路を設定する。
「ほら、そろそろ艦娘達も帰ってきますよ」
「お、おう」
基地隊が出来るまであと少し……
ぷかぷか丸、甲板上にて敵基地の破壊を確認した提督。
「これで基地ができるわけだ」
「そうですね。物資を運ぶ必要がありますが」
「え? 何それ聞いてない」
提督の素っ頓狂な声に猫吊るしは溜息をつく。
「全く、資材もなしに飛行場が出来るわけ無いでしょう? 輸送船団作ってください。物資はこちらで用意してあります」
「ぷかぷか丸でガーッと運べないの?」
「資材積み下ろししてる時に沈められたいんですか。ある程度丈夫にしてあるとはいえ限度があるのは知ってるでしょう」
「ぐぬぬ」
「とにかく一旦戻って再編しましょう」
歯ぎしりする提督をよそに、猫吊るしは帰りの航路を設定する。
「ほら、そろそろ艦娘達も帰ってきますよ」
「お、おう」
基地隊が出来るまであと少し……
931: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/19(木) 22:59:08.43 ID:/x/aGOOTo
「物資の輸送は順調か?」
『えぇ、問題はありません。敵空母も今のところこの近辺には見られません』
「オーケイ。そのまま作戦を続行せよ」
『了解です』
ぷかぷか丸甲板上。千歳率いる輸送船団により、エレワイナ島に航空基地が急速に建設されつつある。
「しかし、小分けにして運ばねばならんのが面倒くさいな」
「まぁ主に妖精が使うものですし、艦娘が管理したほうが普通の船で運ぶより安全ですしね」
積み荷の上に座って答える猫吊るし。
「沈まないのはいいが……あと何往復だ?」
「二、三往復ってところですかね」
「敵が来る前に完了したいところだが……」
『……提督、新たな敵艦隊を発見しました!』
『えぇ、問題はありません。敵空母も今のところこの近辺には見られません』
「オーケイ。そのまま作戦を続行せよ」
『了解です』
ぷかぷか丸甲板上。千歳率いる輸送船団により、エレワイナ島に航空基地が急速に建設されつつある。
「しかし、小分けにして運ばねばならんのが面倒くさいな」
「まぁ主に妖精が使うものですし、艦娘が管理したほうが普通の船で運ぶより安全ですしね」
積み荷の上に座って答える猫吊るし。
「沈まないのはいいが……あと何往復だ?」
「二、三往復ってところですかね」
「敵が来る前に完了したいところだが……」
『……提督、新たな敵艦隊を発見しました!』
932: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/19(木) 23:00:08.13 ID:/x/aGOOTo
開設! 基地航空隊編 Chap.2 発艦! 基地航空隊!
『敵艦隊、エレワイナ島に接近中!』
「よし、輸送は中断。敵艦隊を迎撃せよ!」
『了解です!』
通信を切る。
「ま、そううまくは行かないもんだ」
「タダで航空基地を建設させてもらえるほど敵も甘くはありませんからね」
などとうだうだ言っている間に通信が入る。
『敵主力艦隊、発見しました。敵旗艦は……ザザッ』
突然途切れる通信。
「ん、機器の調子が悪くなったか?」
「10年保証ですよこれ」
『ダカラサ……。ソンナノ造ッタッテサ……。何ニナルノサァ!』
割り込んできた通信、その直後に魚雷が当たったかのような音。
『吹雪、中破! 敵は鬼クラス、開幕魚雷を持っているみたいです!』
「解説はいい! そいつを追っ払わないと基地建設どころじゃないぞ!」
933: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/19(木) 23:00:58.06 ID:/x/aGOOTo
「全く、冗談じゃないわ!」
第一艦隊の霞が叫ぶ。
「私が護衛艦隊だったらあんなのどうとでもなるのに!」
「まぁまぁ、大発運用出来るからこっちにいるんだし、ドーンと構えていきましょう!」
「それが歯がゆいのよ!」
大潮が霞をなだめるが
「まー、この距離じゃ砲撃も互いに当たんないしね」
江風が持ってる砲で前衛の援護を試みるが彼女の言うとおり射程が足りない。
一方で前衛はというと
「ま、ドラム缶持って輸送も手伝ったけど」
「巡洋艦の火力ならこの程度、一捻りですわ!」
鈴谷と熊野のコンビが敵旗艦――駆逐古鬼を追い詰めていた。
「ヨォシ……喰ラエッ!!」
古鬼の左腕についている艤装の顎からほうが飛び出す。
「遅くってよ!」
だが、熊野の砲撃が一瞬早かった。
古鬼の艤装の大半をふっ飛ばし、水面に叩きつけた。
「熊野、やるじゃーん!」
「当然ですわ。ところで……鹵獲すべきかしら?」
第一艦隊の霞が叫ぶ。
「私が護衛艦隊だったらあんなのどうとでもなるのに!」
「まぁまぁ、大発運用出来るからこっちにいるんだし、ドーンと構えていきましょう!」
「それが歯がゆいのよ!」
大潮が霞をなだめるが
「まー、この距離じゃ砲撃も互いに当たんないしね」
江風が持ってる砲で前衛の援護を試みるが彼女の言うとおり射程が足りない。
一方で前衛はというと
「ま、ドラム缶持って輸送も手伝ったけど」
「巡洋艦の火力ならこの程度、一捻りですわ!」
鈴谷と熊野のコンビが敵旗艦――駆逐古鬼を追い詰めていた。
「ヨォシ……喰ラエッ!!」
古鬼の左腕についている艤装の顎からほうが飛び出す。
「遅くってよ!」
だが、熊野の砲撃が一瞬早かった。
古鬼の艤装の大半をふっ飛ばし、水面に叩きつけた。
「熊野、やるじゃーん!」
「当然ですわ。ところで……鹵獲すべきかしら?」
934: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/19(木) 23:02:12.82 ID:/x/aGOOTo
ぷかぷか丸、甲板上。鹵獲された駆逐古鬼が吊るされている。
「捕まえといてなんだけどやっぱこの光景慣れないなー」
「そうは言うがな鈴谷よ、俎上だとやりづらくて仕方ないんだよ」
「配置じゃなくて捌く方なんだけど」
「しょうがないだろ。見る必要はないんだし、とりあえず部屋戻って休め」
「はーい」
鈴谷が船内に戻ったのを確認して解体作業に入る。
「……? 手触りに馴染みがない……?」
中から取り出した雫は、ひと回り小さく、儚げであった。
鎮守府、工廠。
「これ、頼むわ」
「あいあいさー」
先ほどとった雫を建造担当の妖精に投げ渡す。程なくして大正風味の艦娘が現れる。
「待たせたわね、司令官。神風型駆逐艦、一番艦、神風。推参です!」
「……? 12cm単装砲ってことは睦月型の亜種か?」
「睦月型の前級に当たるのが私達神風型なのよ」
そう言って胸を張る神風。
「つまり、旧型……」
「旧型ですって? 馬鹿ね。駆逐艦の実力は、スペックじゃないのよ?」
「だが、練度なくばその実力も発揮できなかろう」
「ま、まぁそうだけど」
「じゃ、特訓だな。雪風」
「はい、しれぇ!」
「いろいろ教えてやってくれ。そろそろ基地航空隊の準備も出来てるはずだしそっちの様子見てくる」
「了解です! 神風ちゃん、まずは一緒に施設見て回りましょう!」
「あっ、ちょっと待って……」
雪風に引っ張られていく神風を見送りながら、提督も工廠をあとにする。
「さて、基地航空隊の力、見せてもらうとするか……!!」
「捕まえといてなんだけどやっぱこの光景慣れないなー」
「そうは言うがな鈴谷よ、俎上だとやりづらくて仕方ないんだよ」
「配置じゃなくて捌く方なんだけど」
「しょうがないだろ。見る必要はないんだし、とりあえず部屋戻って休め」
「はーい」
鈴谷が船内に戻ったのを確認して解体作業に入る。
「……? 手触りに馴染みがない……?」
中から取り出した雫は、ひと回り小さく、儚げであった。
鎮守府、工廠。
「これ、頼むわ」
「あいあいさー」
先ほどとった雫を建造担当の妖精に投げ渡す。程なくして大正風味の艦娘が現れる。
「待たせたわね、司令官。神風型駆逐艦、一番艦、神風。推参です!」
「……? 12cm単装砲ってことは睦月型の亜種か?」
「睦月型の前級に当たるのが私達神風型なのよ」
そう言って胸を張る神風。
「つまり、旧型……」
「旧型ですって? 馬鹿ね。駆逐艦の実力は、スペックじゃないのよ?」
「だが、練度なくばその実力も発揮できなかろう」
「ま、まぁそうだけど」
「じゃ、特訓だな。雪風」
「はい、しれぇ!」
「いろいろ教えてやってくれ。そろそろ基地航空隊の準備も出来てるはずだしそっちの様子見てくる」
「了解です! 神風ちゃん、まずは一緒に施設見て回りましょう!」
「あっ、ちょっと待って……」
雪風に引っ張られていく神風を見送りながら、提督も工廠をあとにする。
「さて、基地航空隊の力、見せてもらうとするか……!!」
938: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/25(水) 21:56:10.13 ID:93DuYTuxo
「これが基地航空隊か……」
「えぇ、陸攻だけでなく空母用の艦載機もおけますよ」
基地航空隊は遂に完成した。猫吊るしから説明を受けながら視察している。妖精たちがせわしなく右往左往している。
「今は4中隊しか置けませんが」
「が?」
「ちょうど北東の方から敵艦隊が来ててですね。これを叩き潰せば安心して拡張工事できます」
「全く、落ち着きのない連中だ」
「早速使ってみますか?」
いかにも悪の参謀が邪悪な提案をした時の表情で言う。
「いいだろう」
「えぇ、陸攻だけでなく空母用の艦載機もおけますよ」
基地航空隊は遂に完成した。猫吊るしから説明を受けながら視察している。妖精たちがせわしなく右往左往している。
「今は4中隊しか置けませんが」
「が?」
「ちょうど北東の方から敵艦隊が来ててですね。これを叩き潰せば安心して拡張工事できます」
「全く、落ち着きのない連中だ」
「早速使ってみますか?」
いかにも悪の参謀が邪悪な提案をした時の表情で言う。
「いいだろう」
939: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/25(水) 21:57:34.47 ID:93DuYTuxo
開設! 基地航空隊編 Chap.3 ラバウル奇襲戦!
「あれが航空隊ってやつね……。上を気にせず戦えるのはありがたいけど、酸素魚雷撃つ機会減っちゃうじゃない」
とは、中破しながらも重巡棲姫を倒し、鹵獲した大井の言。
「とは言いながら敵旗艦の首級挙げてるじゃねーか」
「たまには北上さんにいいとこ見せないといけませんから。では、入渠してきますね」
そう言いながら船内へと引っ込む。
「……さて、これで敵中枢への道は開けたか」
「その前に」
「何だよ猫吊るし」
「この地図を見てください」
猫吊るしが広げた地図は南方海域、アイアンボトムサウンド近辺。
「なんか別の敵拠点でも見つかったというのか」
「ビンゴです。敵も飛行場を建設してるみたいで、これが完成した暁には南方の制空権は危険が危ないデンジャラスです」
「取り返せ、と」
「えぇ、程なく第二航空隊も完成しますし向こうが完成し切る前に撃滅しましょう」
「よし、敵中枢侵攻の前に後方の安全を確保する!!」
940: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/25(水) 21:58:02.17 ID:93DuYTuxo
南方海域、ラバウル。
「てーとくさんによると、ここに新たな敵基地が出来たからパーッとやっつけるっぽい」
航行しながら旗艦の夕立がものすごくふわっとしたブリーフィングを行う。
「しかし航空基地ということは向こうも航空機を飛ばしてくる。航空戦力が我輩と筑摩だけでは少々心許ないのではないか?」
「心配は要らないっぽい」
夕立が指差した方向には敵の陸上攻撃機。
「ってちょっと待たんか! 早く瑞雲を飛ばさんと」
「間違えたっぽい。あっちだった!」
夕立が反対方向を指差すと烈風の群れ。猛禽類が獲物を見つけたかのごとく敵機に飛びかかる。
「今のうちに対空戦闘用意! 素敵なパーティーしましょ!」
「てーとくさんによると、ここに新たな敵基地が出来たからパーッとやっつけるっぽい」
航行しながら旗艦の夕立がものすごくふわっとしたブリーフィングを行う。
「しかし航空基地ということは向こうも航空機を飛ばしてくる。航空戦力が我輩と筑摩だけでは少々心許ないのではないか?」
「心配は要らないっぽい」
夕立が指差した方向には敵の陸上攻撃機。
「ってちょっと待たんか! 早く瑞雲を飛ばさんと」
「間違えたっぽい。あっちだった!」
夕立が反対方向を指差すと烈風の群れ。猛禽類が獲物を見つけたかのごとく敵機に飛びかかる。
「今のうちに対空戦闘用意! 素敵なパーティーしましょ!」
941: ◆jf7rnHhSH2 2016/05/25(水) 21:58:41.69 ID:93DuYTuxo
「あれが基地航空隊ね、利根姉さん」
空襲も大した被害なく抜け、その次の艦隊も航空隊による先制攻撃により一方的に事を運ぶことが出来た。
「凄いもんじゃな。これなら安心して敵基地を叩けるな!」
飛び交う戦闘機は敵航空隊と丁々発止。観測射撃の隙を与えない!
「これならいけr」
だが油断は禁物。敵基地、リコリス棲姫も砲撃はできるのだ。
「利根姉さん!?」
「こ、この程度では吾輩は沈まん……」
「大破してるじゃないですか! ここは下がってあとは任せて!」
そう言うなり反転して敵基地に単身突撃する筑摩。
ル級が二隻立ちふさがるが、
「その程度では、止められません!」
砲撃の合間を縫って跳躍、片方の砲塔に乗り、更に高く。
「そこっ!」
「片腹痛イノサ……ソンナ攻撃ハッ!」
筑摩の砲弾がリコリス棲姫の艤装に刺さる。だが、致命傷には程遠い。
「不発カ……?」
「こっちが、本命です!」
続けて放たれた弾は一発目の着弾地点に違わず命中し、大爆発。
「これで、終わりですね」
連鎖爆発が生じ、リコリス棲姫とその基地艤装は完全に破壊された。
『敵基地、撃滅したっぽい!』
「よし、全艦帰投せよ」
提督は通信を切り、地図を見る。
「いよいよ、敵の中枢か……」
空襲も大した被害なく抜け、その次の艦隊も航空隊による先制攻撃により一方的に事を運ぶことが出来た。
「凄いもんじゃな。これなら安心して敵基地を叩けるな!」
飛び交う戦闘機は敵航空隊と丁々発止。観測射撃の隙を与えない!
「これならいけr」
だが油断は禁物。敵基地、リコリス棲姫も砲撃はできるのだ。
「利根姉さん!?」
「こ、この程度では吾輩は沈まん……」
「大破してるじゃないですか! ここは下がってあとは任せて!」
そう言うなり反転して敵基地に単身突撃する筑摩。
ル級が二隻立ちふさがるが、
「その程度では、止められません!」
砲撃の合間を縫って跳躍、片方の砲塔に乗り、更に高く。
「そこっ!」
「片腹痛イノサ……ソンナ攻撃ハッ!」
筑摩の砲弾がリコリス棲姫の艤装に刺さる。だが、致命傷には程遠い。
「不発カ……?」
「こっちが、本命です!」
続けて放たれた弾は一発目の着弾地点に違わず命中し、大爆発。
「これで、終わりですね」
連鎖爆発が生じ、リコリス棲姫とその基地艤装は完全に破壊された。
『敵基地、撃滅したっぽい!』
「よし、全艦帰投せよ」
提督は通信を切り、地図を見る。
「いよいよ、敵の中枢か……」
945: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/01(水) 22:24:25.44 ID:KyACG7bEo
『何故ダ……ドウヤッテ…キタァ…………。ドウ…ヤッテ……?』
「まぁ、障害をひたすら排除し続ければ辿り着くよな」
北太平洋、深海中枢泊地。ラバウルの敵飛行場を撃滅後、取って返して怒涛の勢いで攻め込んだ。
降り注ぐ爆弾と砲弾の雨霰。それは確実に敵中枢の戦力を削っていった。
「これで終わりです! 全門、斉射ァ!!」
霧島の放った砲弾は、中枢棲姫に着弾し、大爆発した。
『やったか!?』
中枢棲姫は艤装に突っ伏し、もはや虫の息と思われた。
「敵中枢反応、微弱になって……!? エネルギー反応増大!?」
『馬鹿な!? かつての鉄底海峡でもこれほどの回復力はなかったぞ!?』
中枢棲姫から多量の赤黒い霧が放出される。
「可能なかぎり全速にて全艦撤退! 急いで!」
第一艦隊旗艦の大淀の指示に従い、艦娘たちは撤退を急ぐ。その間も霧は放出し続ける。
「まぁ、障害をひたすら排除し続ければ辿り着くよな」
北太平洋、深海中枢泊地。ラバウルの敵飛行場を撃滅後、取って返して怒涛の勢いで攻め込んだ。
降り注ぐ爆弾と砲弾の雨霰。それは確実に敵中枢の戦力を削っていった。
「これで終わりです! 全門、斉射ァ!!」
霧島の放った砲弾は、中枢棲姫に着弾し、大爆発した。
『やったか!?』
中枢棲姫は艤装に突っ伏し、もはや虫の息と思われた。
「敵中枢反応、微弱になって……!? エネルギー反応増大!?」
『馬鹿な!? かつての鉄底海峡でもこれほどの回復力はなかったぞ!?』
中枢棲姫から多量の赤黒い霧が放出される。
「可能なかぎり全速にて全艦撤退! 急いで!」
第一艦隊旗艦の大淀の指示に従い、艦娘たちは撤退を急ぐ。その間も霧は放出し続ける。
946: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/01(水) 22:25:37.53 ID:KyACG7bEo
開設! 基地航空隊編 Chap.4 波濤を超えて!
「まだ余力を残してたか……」
「敵航空機もブンブン飛んでますね。基地に攻撃を仕掛けてくるかもしれません。まぁ資材があれば再建は容易ですが」
ぷかぷか丸、作戦室。地図を挟んで猫吊るしと向かい合い作戦を練る。
「一隊を防空に回して他を敵中枢にありったけぶち込んでやれ。出撃はいつでも出来るな?」
「出来ますね」
「敵の反攻準備が整う前に是が非でも黙らせる必要がある。一度戻って艦隊の再編成、再度出撃だ」
「しれぇ、雪風に出来ることはありませんか?」
「ふむ、そうだな。やる気に満ちた駆逐ひとりと爆撃支援装備の整った正規空母四人とともに、決戦支援を頼む」
「了解です!」
とてとてと立ち去る雪風。
「さてあとは主力だが……」
「そうそう、今回アメリカ側にも協力仰ぎましてね」
「いつも思うんだがどうやって敵地の向こうに渡ってるんだ、猫吊るしよ」
「内緒です。ともあれ時期的にそろそろ出来上がる頃だと思われます。戦力に厚みが増しますよ」
いつもの表情で持ってる猫をぶん回しながら答える。これ以上追求したら次はお前がこうなる番だという構えである。
「ふーん……」
提督はそれ以上追求しないことにした。
947: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/01(水) 22:26:13.73 ID:KyACG7bEo
鎮守府、駆逐寮。
「やる気のある、と言ってもそういう子はたいてい遠征行っちゃってますし、改二の子はだいたい出撃しておつかれですし……」
資源集めに東奔西走、駆逐艦娘はフル回転である。
「ふー、今日の演習もおしまいっと」
そこに現れるは演習帰りの神風。ものすごく好調そうである。
「神風ちゃん!」
「どうしたの、雪風?」
「出撃です! 神風ちゃんが旗艦で!」
「え、え? えええ!? そ、装備は!?」
「そのままで大丈夫です! いざとなったら雪風がサポートします!」
「対潜装備なんだけど!?」
「問題無いです! さぁ、行きましょう!」
「やる気のある、と言ってもそういう子はたいてい遠征行っちゃってますし、改二の子はだいたい出撃しておつかれですし……」
資源集めに東奔西走、駆逐艦娘はフル回転である。
「ふー、今日の演習もおしまいっと」
そこに現れるは演習帰りの神風。ものすごく好調そうである。
「神風ちゃん!」
「どうしたの、雪風?」
「出撃です! 神風ちゃんが旗艦で!」
「え、え? えええ!? そ、装備は!?」
「そのままで大丈夫です! いざとなったら雪風がサポートします!」
「対潜装備なんだけど!?」
「問題無いです! さぁ、行きましょう!」
948: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/01(水) 22:27:13.78 ID:KyACG7bEo
北太平洋、敵中枢泊地付近。
「まさか艦娘になってからの初出撃がこんな大一番だなんて……」
支援艦隊旗艦として駆りだされた神風。
「大丈夫ですよ、神風ちゃん。陸上攻撃隊の攻撃に合わせて発艦命令を出すだけですから」
「と言われても……」
随伴は赤城に飛龍、蒼龍に翔鶴。いずれも歴戦の正規空母艦娘である。しかも決戦の地。
「あっ、来ました! しれぇたちも、陸攻も!」
「本当に私が……?」
「絶対、大丈夫!」
「……うん!」
神風は自らの頬をパンパンと張り気合を入れた。
「よし! 全機発艦、目標敵中枢基地及びその護衛艦!」
号令一閃、合図とともに四人の正規空母が立て続けに矢を放つ。およそ300機の艦載機が飛んで行く。
「凄い……」
「あとは帰還を待って上手くいくのを祈るだけです」
「まさか艦娘になってからの初出撃がこんな大一番だなんて……」
支援艦隊旗艦として駆りだされた神風。
「大丈夫ですよ、神風ちゃん。陸上攻撃隊の攻撃に合わせて発艦命令を出すだけですから」
「と言われても……」
随伴は赤城に飛龍、蒼龍に翔鶴。いずれも歴戦の正規空母艦娘である。しかも決戦の地。
「あっ、来ました! しれぇたちも、陸攻も!」
「本当に私が……?」
「絶対、大丈夫!」
「……うん!」
神風は自らの頬をパンパンと張り気合を入れた。
「よし! 全機発艦、目標敵中枢基地及びその護衛艦!」
号令一閃、合図とともに四人の正規空母が立て続けに矢を放つ。およそ300機の艦載機が飛んで行く。
「凄い……」
「あとは帰還を待って上手くいくのを祈るだけです」
949: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/01(水) 22:29:35.06 ID:KyACG7bEo
「あと一歩……!」
随伴はほぼ沈み、中枢もほぼ虫の息。
「これで……終わりじゃ!」
WG42を打ち込んでからの三式弾。
「まだまだ、筑摩のやつには負けんぞ!」
この一撃で中枢棲姫の艤装の大半を吹き飛ばした。
「……そんな、まだ、動いて、再生の兆しが……!?」
敵の反応をモニターしていた大淀が悲鳴を上げる。
そこに放たれる大口径主砲音。
「Take this!!」
死角から飛んできた砲弾が中枢棲姫を叩き伏せる。
「艦娘……!?」
弾の飛んできた方角を見やるとそこには金色の長い髪を持つ艦娘――主砲は41cmクラスの三連装砲を持つ――がいた。
随伴はほぼ沈み、中枢もほぼ虫の息。
「これで……終わりじゃ!」
WG42を打ち込んでからの三式弾。
「まだまだ、筑摩のやつには負けんぞ!」
この一撃で中枢棲姫の艤装の大半を吹き飛ばした。
「……そんな、まだ、動いて、再生の兆しが……!?」
敵の反応をモニターしていた大淀が悲鳴を上げる。
そこに放たれる大口径主砲音。
「Take this!!」
死角から飛んできた砲弾が中枢棲姫を叩き伏せる。
「艦娘……!?」
弾の飛んできた方角を見やるとそこには金色の長い髪を持つ艦娘――主砲は41cmクラスの三連装砲を持つ――がいた。
953: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/07(火) 23:42:52.81 ID:SVZ6YhMNo
「何があった!?」
『正体不明の艦娘が中枢棲姫を攻撃、敵反応、減衰していきます!』
提督と大淀の通信にその艦娘が割りこむ。
『Youがこの艦隊のAdmiralなの?』
「あぁ、そうだが……一体誰なんだ?」
『Oh, sorry. アイオワ級戦艦NameShip、アイオワよ』
「ということは……あいつが言ってたアメリカの艦娘というのは」
『Exactly!! 本日付けでそちらに合流するわ。よろしくね!』
「よし、じゃあうちの艦隊についてってくれ。こっちの母艦についたら改めて挨拶しよう」
『Roger!』
『正体不明の艦娘が中枢棲姫を攻撃、敵反応、減衰していきます!』
提督と大淀の通信にその艦娘が割りこむ。
『Youがこの艦隊のAdmiralなの?』
「あぁ、そうだが……一体誰なんだ?」
『Oh, sorry. アイオワ級戦艦NameShip、アイオワよ』
「ということは……あいつが言ってたアメリカの艦娘というのは」
『Exactly!! 本日付けでそちらに合流するわ。よろしくね!』
「よし、じゃあうちの艦隊についてってくれ。こっちの母艦についたら改めて挨拶しよう」
『Roger!』
954: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/07(火) 23:44:22.37 ID:SVZ6YhMNo
開設! 基地航空隊編 Final Chapter まだまだ戦は終わらない
ぷかぷか丸、作戦室。改めて提督とアイオワが対面する。
「つまり、猫吊るしのいってたアメリカの協力ってのは」
「Meのことね!」
「確か今も現存する艦だったはずだが」
「Ah,それはShip spirits? そういうのから引っ張ってるからNo Problemね!」
「そういうもんなのか? ……ところで、その小脇に抱えてるのは何だ?」
アイオワが抱えているもの。よく見るとそれは、神風と同じ和服を着た、サイドヘアーがロールしている少女。
「Oh, 紹介が遅れたわね。さ、Wake up!」
アイオワが床におろすと、二、三度まばたきし、
「神風型駆逐艦の3番艦、春風と申します。司令官様、どうぞお見知りおきくださいませ」
「神風型ということは……神風の妹か」
「はい。姉さんともどもよろしくお願いします」
深々とおじぎをする春風。
「確か下で他の皆と休んでるから挨拶がてら行ってくると良い」
「はい、それでは失礼しますね」
静々と退室していく春風を見送ったあと、提督はアイオワに向き直った。
「一体どこで春風を?」
「ちょっと艤装の試運転中に来たEnemyを返り討ちにしてね。鹵獲してネコツルシ?に預けたら翌日彼女も連れてって、って」
「マジか……」
955: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/07(火) 23:45:35.33 ID:SVZ6YhMNo
その後、北太平洋の深海棲艦残党を退治する中で、親潮が着任。
「陽炎型駆逐艦四番艦親潮、参りまし……うわっと!?」
「親潮姉さーん!!」
「気をつけろ、雪風が抱きついて……って警告が遅かった」
と、ドタバタやっているのを眺めていると後ろから猫吊るしがやってきた。
「ちょっとお耳に入れたい話が」
「何だよ、早よ言え」
「こないだ破壊した中枢ですが……復活の兆しがあります」
「マジかよ。完全破壊とか出来ないのか」
「今はちょっと。瘴気が濃すぎますね。何度か出てきたらその都度叩くことになるでしょうね」
「まったく、面倒くさい」
「他にも中枢に相当するものがないとは限りませんし、とにかくまだまだ休めませんよ」
提督はため息を付き、そのモヤを打ち消すように頭を振り払う。
「まずはピーコック島から潰すか。航空隊の準備はできてるか?」
「空襲でだいぶやられましたからね……もうしばらくお待ちを」
まだまだ戦は終わらない……。
「陽炎型駆逐艦四番艦親潮、参りまし……うわっと!?」
「親潮姉さーん!!」
「気をつけろ、雪風が抱きついて……って警告が遅かった」
と、ドタバタやっているのを眺めていると後ろから猫吊るしがやってきた。
「ちょっとお耳に入れたい話が」
「何だよ、早よ言え」
「こないだ破壊した中枢ですが……復活の兆しがあります」
「マジかよ。完全破壊とか出来ないのか」
「今はちょっと。瘴気が濃すぎますね。何度か出てきたらその都度叩くことになるでしょうね」
「まったく、面倒くさい」
「他にも中枢に相当するものがないとは限りませんし、とにかくまだまだ休めませんよ」
提督はため息を付き、そのモヤを打ち消すように頭を振り払う。
「まずはピーコック島から潰すか。航空隊の準備はできてるか?」
「空襲でだいぶやられましたからね……もうしばらくお待ちを」
まだまだ戦は終わらない……。
959: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/10(金) 21:29:04.79 ID:B1Zn3JPIo
――― Android版実装記念 ―――
浦風「提督、何手元でピコピコいじりよん?」
提督「あぁ、これな。なんでもスマホから出撃・編成、果ては遠征命令まで出せるようになったんだ」
浦風「つー事は執務室外からでも指示できるんか」
提督「そういうことだな。えーとここはこうして」
浦風「効率化はええことじゃけんのぉ」
提督「そうだな」
<ダイグンシノキュウキョクジンチ カエラズノジン!!
浦風「……任務と関係ない音声が聞こえたような」
提督「……気のせいでは」
<シニハッタラヨロシオス センシバンコーシンベンキドク
浦風「……くらそうか?」
提督「ギニャッァァァァ手首ひねったららめぇぇぇぇぇ!!」」
浦風「提督、何手元でピコピコいじりよん?」
提督「あぁ、これな。なんでもスマホから出撃・編成、果ては遠征命令まで出せるようになったんだ」
浦風「つー事は執務室外からでも指示できるんか」
提督「そういうことだな。えーとここはこうして」
浦風「効率化はええことじゃけんのぉ」
提督「そうだな」
<ダイグンシノキュウキョクジンチ カエラズノジン!!
浦風「……任務と関係ない音声が聞こえたような」
提督「……気のせいでは」
<シニハッタラヨロシオス センシバンコーシンベンキドク
浦風「……くらそうか?」
提督「ギニャッァァァァ手首ひねったららめぇぇぇぇぇ!!」」
964: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/12(日) 22:55:47.79 ID:p70yagFHo
――― 梅雨時 ―――
提督「今日もまた雨か……」
春風「こういう時は傘の出番ですね」
提督「番傘ねぇ。大正風味でそれはそれでいいと思うが使ってる奴なんて他に早々おらんだろ」
春風「でもあれみてください」
提督「ん?」
春風が指差した先、窓の外には……
千代田「キャッキャ」
千歳「ウフフ」
春風「ね?」
提督「Oh...」
提督「今日もまた雨か……」
春風「こういう時は傘の出番ですね」
提督「番傘ねぇ。大正風味でそれはそれでいいと思うが使ってる奴なんて他に早々おらんだろ」
春風「でもあれみてください」
提督「ん?」
春風が指差した先、窓の外には……
千代田「キャッキャ」
千歳「ウフフ」
春風「ね?」
提督「Oh...」
971: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/14(火) 22:16:36.38 ID:8P0Bg1Nko
――― 鯨のほうが貴重では? ―――
提督「今日は沖波がステーキを作ると言ってたが……」
沖波「ビフテキは……材料がなかったので、鯨のステーキにしてみました。どうでしょうか?」
提督「うむ、これはこれでなかなか……だが」
沖波「何でしょうか?」
提督「深海棲艦が跳梁跋扈してるのに一体どこで鯨を」
沖波「鎮守府の近くに打ち上げられてて、可哀想ですがもう死んでたので……」
提督「それならわかるが一体誰が解体を……」
沖波「間宮さんですよ。あれは凄かったなぁ」
提督「くっ、いいものを見そこねた!」
提督「今日は沖波がステーキを作ると言ってたが……」
沖波「ビフテキは……材料がなかったので、鯨のステーキにしてみました。どうでしょうか?」
提督「うむ、これはこれでなかなか……だが」
沖波「何でしょうか?」
提督「深海棲艦が跳梁跋扈してるのに一体どこで鯨を」
沖波「鎮守府の近くに打ち上げられてて、可哀想ですがもう死んでたので……」
提督「それならわかるが一体誰が解体を……」
沖波「間宮さんですよ。あれは凄かったなぁ」
提督「くっ、いいものを見そこねた!」
972: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/14(火) 22:17:09.11 ID:8P0Bg1Nko
鯨に捨てるところはないという。肉も脂も骨も使えるとか。
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
975: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/17(金) 20:12:56.14 ID:PCzN3y1Eo
――― 次の次の改二は誰ですかね ―――
提督「もう6月か……雪風の改二突然来たりしないかなぁ」
高雄「さすがに事前情報は来るでしょう」
提督「一昨年だっけか、妙高の改二が来たのは。高雄もそろそろ来てもいいと思うんだがねぇ」
高雄「摩耶も鳥海も改二になって大活躍してますしね」
雪風「しれぇ、次の改二の情報が来ました!」
提督「雪風か!?」
高雄「私かもしれませんよ」
雪風「朝潮型駆逐艦だそうです!」
提督「ぬ。そうか」
高雄「違いましたね……」
雪風「というかだいぶ前に朝潮型の改二がもう一隻来るって話あったじゃないですか、しれぇ」
提督「忘れてた」
提督「もう6月か……雪風の改二突然来たりしないかなぁ」
高雄「さすがに事前情報は来るでしょう」
提督「一昨年だっけか、妙高の改二が来たのは。高雄もそろそろ来てもいいと思うんだがねぇ」
高雄「摩耶も鳥海も改二になって大活躍してますしね」
雪風「しれぇ、次の改二の情報が来ました!」
提督「雪風か!?」
高雄「私かもしれませんよ」
雪風「朝潮型駆逐艦だそうです!」
提督「ぬ。そうか」
高雄「違いましたね……」
雪風「というかだいぶ前に朝潮型の改二がもう一隻来るって話あったじゃないですか、しれぇ」
提督「忘れてた」
976: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/17(金) 20:13:42.38 ID:PCzN3y1Eo
朝潮はLv80まで育てておきました
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
979: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/20(月) 21:37:14.12 ID:niYhKcLDo
――― ザル ―――
提督「……うん、まぁ、そのなんだ。何故カウンターバーセット一式が出てるんだ」
ポーラ「執務室にバーがあると聞きましたので~」
提督「……まぁ、加古やイクもたまにやってるが……。呑み過ぎんなよ。俺は寝る」
ポーラ「あ~い」
翌朝
提督「嘘、まだ飲んでるよ!? 酒瓶全部空にするつもりか!?」
ポーラ「ウェーイ提督~がふたり~ウェッヒヒヒ」
この後二人してめっちゃザラに怒られた
提督「……うん、まぁ、そのなんだ。何故カウンターバーセット一式が出てるんだ」
ポーラ「執務室にバーがあると聞きましたので~」
提督「……まぁ、加古やイクもたまにやってるが……。呑み過ぎんなよ。俺は寝る」
ポーラ「あ~い」
翌朝
提督「嘘、まだ飲んでるよ!? 酒瓶全部空にするつもりか!?」
ポーラ「ウェーイ提督~がふたり~ウェッヒヒヒ」
この後二人してめっちゃザラに怒られた
980: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/20(月) 21:37:49.14 ID:niYhKcLDo
会話調べてたらどう見ても人間の飲酒量越えてるぞ……
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
982: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/20(月) 21:49:19.25 ID:niYhKcLDo
日向了解ー
985: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/21(火) 21:38:57.40 ID:zgn01HTHo
――― 水上戦闘機の強化は便利でしたね ―――
日向「提督よ」
提督「何だ日向、藪から棒に」
日向「この前、水上戦闘機が強化されただろう」
提督「あぁ、そうだな。おかげで南方任務が楽に消化できた」
日向「これを機会に瑞う……水上爆撃機も強化を」
提督「俺に言われても困るんだよなぁ。そもそも爆弾抱えながらドッグファイトやるほうが無茶だろう」
日向「しかしできたら戦力が大幅強化されると思わないか」
提督「というか水戦も熟練度依存だろう。妖精に訊くべきでは」
瑞雲妖精「ムチャイウナ」
提督「だとさ」
日向「くっ」
日向「提督よ」
提督「何だ日向、藪から棒に」
日向「この前、水上戦闘機が強化されただろう」
提督「あぁ、そうだな。おかげで南方任務が楽に消化できた」
日向「これを機会に瑞う……水上爆撃機も強化を」
提督「俺に言われても困るんだよなぁ。そもそも爆弾抱えながらドッグファイトやるほうが無茶だろう」
日向「しかしできたら戦力が大幅強化されると思わないか」
提督「というか水戦も熟練度依存だろう。妖精に訊くべきでは」
瑞雲妖精「ムチャイウナ」
提督「だとさ」
日向「くっ」
986: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/21(火) 21:39:52.80 ID:zgn01HTHo
そりゃ監督不行き届きの件ですよ
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
小ネタ艦娘とか安価下既出さらに下
988: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/21(火) 22:28:18.33 ID:zgn01HTHo
長良了解ー
989: ◆jf7rnHhSH2 2016/06/25(土) 21:23:26.16 ID:93gvuzyGo
――― 梅雨時は走るには不向き ―――
長良「今日も雨ですね、司令官」
提督「まぁ梅雨だからな」
長良「これじゃあ走りこみも出来ないし……」
提督「室内で走るわけにもいかんからな。演習場も……ん?」
長良「どうしたんですか?」
提督「もともと艦船なんだし雨天でも海上で走ることは出来るのでは」
長良「そっか! 海の上ならいくら走っても平気ですね!」
提督「そうだろうそうだろう」
長良「時化とか考慮に入れなければですけどね」
提督「あっ」
長良「司令官、本当に船乗りなんですか」
提督「いだいいだい手首に握撃かけるのやめでぇぇぇぇ!!」
長良「今日も雨ですね、司令官」
提督「まぁ梅雨だからな」
長良「これじゃあ走りこみも出来ないし……」
提督「室内で走るわけにもいかんからな。演習場も……ん?」
長良「どうしたんですか?」
提督「もともと艦船なんだし雨天でも海上で走ることは出来るのでは」
長良「そっか! 海の上ならいくら走っても平気ですね!」
提督「そうだろうそうだろう」
長良「時化とか考慮に入れなければですけどね」
提督「あっ」
長良「司令官、本当に船乗りなんですか」
提督「いだいいだい手首に握撃かけるのやめでぇぇぇぇ!!」
次回 【艦これ】泣き虫雪風と釣り人提督 Part4
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