1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 18:22:58 QOk3Q7FU
(注意)
ペトラ 少し不器用設定に書いてます
一番くじ 進撃の巨人 自由への進撃 H賞 だるまセット オルオ&ペトラ&グンタ
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3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 18:28:34 QOk3Q7FU
―旧調査兵団本部食堂―
ガチャッ
オルオ「ペトラか?ちょうど呼びに行こうと思っていたんだが」
ペトラ「何か用?」
オルオ「まあ座れ、今お菓子を作ったから茶でも煎れるわ」
ペトラ「!?」
ペトラ「…オルオがお菓子を!?」
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 18:34:00 QOk3Q7FU
ペトラ「あれ?皆 揃っていたの?」
エルド「ああ たまたま休憩しに来たら…オルオが菓子を作っていたらしいんだが」
グンタ「直視できない状況だな」
エレン「すごく いい匂いがしますね!!」
リヴァイ「…」
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 18:41:20 QOk3Q7FU
オルオ「材料があまり揃わなかったから」
オルオ「今日は簡単にシフォンケーキだな」
ペトラ(簡単に?シフォンケーキだと?)
エレン「シフォンケーキ?なんですか それは?」
オルオ「はあ…なんだ?わからないのか?」
オルオ「まあお前程度じゃ わからないだろうな」
オルオ「なぜお前にはわからないと思う?」
オルオ「それはお前が俺の域に…
エレン「あっ その先はいいです。食べてみますから!」 キッパリ
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 18:59:01 QOk3Q7FU
ペトラ(エレン いい感じよ!) グッ
オルオ「話を遮るなよ、ガキンチョ!!」
エレン「頂きます!!」パクッ
リヴァイ、グンタ、エルド「…」 パクッ
ペトラ「ぃ…頂きます」パクッ
一同「!!」
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:01:59 QOk3Q7FU
エレン「美味しいです!!」パアアア
エルド「意外だな」
グンタ「ああ…旨いな」
リヴァイ「…ウマイナ」
ペトラ(美味しい…フワフワで適度な甘さ)
ペトラ「ん?何か香ばしい味がする」
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:05:24 QOk3Q7FU
オルオ「ああ…アーモンドを刻んで入れてみたからな」
ペトラ(隠し味!?)
エルド「お前に こんな特技があったとはな…」
ペトラ(ぅぅ…なんか悔しい!!オルオに負けた気がする!!)
エレン「こんなに美味しいお菓子は初めてです」
リヴァイ「…ウマイナ」 パクパク
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:10:01 QOk3Q7FU
グンタ「疲れた体に甘い物は 嬉しい限りだな」
エルド「兵長も甘い物は お好きでしたよね?」
リヴァイ「…ああ」パクパク
エレン「それもまた…意外ですね?」
リヴァイ「…意外だと?」ギロッ
エレン「」 コワイ…
ペトラ(兵長 甘い物がお好きなんですね!?)
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:13:46 QOk3Q7FU
ペトラ「明日は私が作ります!!」 ドンッ←敬礼
オルオ「ペトラが?」
ペトラ「何?」
エレン「期待してます!!」
ペトラ「任しとおいて///」
11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:19:41 QOk3Q7FU
―翌日―
ペトラ(実はお菓子作りは初めてなんだよね)
ペトラ「でも女として、オルオには負けたくない!!」メラメラ
ペトラ「この『初めてでも簡単 お菓子作り』を見ながら作ろう!!」
ペトラ「初心者でも簡単なお菓子…クッキーかぁ」
ペトラ「まあ 焼くだけだから できるでしょ」
ペトラ「生地を切るようにまぜる…」
ペトラ「ん?切る?」
ペトラ(刃で巨人を削ぐようにまぜたらいいのかしら…)
ペトラ「…」 ポシュ ポシュ
12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:25:31 QOk3Q7FU
―――――
エレン「楽しみです!!ペトラさんのお菓子!!」
エルド「あまりハードルをあげるんじゃないぞ」
ペトラ「できたよ♪」
ペトラ「ジャーン♪クッキーです!!」 ウフフ♪
13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:27:31 QOk3Q7FU
一同「!?」 …ゴクリ…
グンタ(クッキー?この限りなく黒に近い物体が…か?)
エルド(だから…ハードルをあげるんじゃないと言っただろ?)
オルオ(…ペトラ)
リヴァイ「」
エレン(こんな食べ物は…初めて…見た)
14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:31:32 QOk3Q7FU
ペトラ「兵長!甘いものがお好きと聞いて頑張りました!」
エルド(兵長に振ったな)
グンタ(これは一番に兵長が食わないといけなくなったな…)
オルオ(兵長!!!!)
エレン(緊迫した状態が続いている…)
リヴァイ「…」 ゴクリ
リヴァイ(俺が一番に食わないといけねえのか?)ドキドキドキ
15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:35:39 QOk3Q7FU
リヴァイ「…」 プルプルプル
エレン(兵長の手が震えている!?)
エレン(人類最強を恐れさせるとはっ!!)
リヴァイ「 スーッ! 」 パクッ
リヴァイ「…ガリガリガリ ガキッ!!!!」
エルド(ガキッ?)
16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:41:29 QOk3Q7FU
リヴァイ「…ウッ」
リヴァイ「歯が…欠けた…だと?」
一同「ヒィィィィィィィィィィィ!!!!」
リヴァイ「ガリガリガリガリ」 ゴクンッ
リヴァイ「エレンよ…残すなよ?」
グンタ(今度はエレンに振った!?)
エルド(…兵長 一応完食されたんですね)
オルオ(さすが兵長!!)
18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 19:47:41 QOk3Q7FU
エレン(人類最強の兵士の歯を欠けさす)
エレン(最強のクッキー…)ゴクリ
エレン(これを食べる事は…自傷行為にあたるんじゃないか?)
エレン(もし…巨人化したら…俺は)
エレン(この人達に殺される事になるだろう…)
19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 20:01:34 QOk3Q7FU
エレン「」 ゴクリ
リヴァイ「さっさと食え!!愚図野郎が!!」
エレン「ヒィィ!」
エレン「エレン・イェーガー 食べます!」 パクッ
エレン(ウッ!硬すぎて噛めない!?)
エレン(兵長 よく噛めたな!!) ググッ
エレン「」 ウッ…
エレン「…ゴクン!」 ハアハアハア
エルド(飲み込んだ!?)
20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 20:04:44 QOk3Q7FU
エレン(死ぬかと思った)
エレン(こんな所で死ぬわけには…いかない)
オルオ「牛乳に浸して食べてみてはどうだ?」
リヴァイ、エレン「!?」
リヴァイ「…早く言え」 ゴゴゴゴ
オルオ「ヒィィィィ!」
23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 23:02:53 QOk3Q7FU
エルド、グンタ、オルオ「せぇの!!」 チャポン
エルド「ん?牛乳に浸して食べたら柔らかいな」モグモグ
リヴァイ「…」
グンタ(うわ!!兵長の目線が痛い)モグモグ
オルオ「味は悪くないんだがな」モグモグ
ペトラ「悪くないだと?」
オルオ「いや…美味しいです」 ウッ
24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 23:08:46 QOk3Q7FU
エレン(リヴァイ兵長と俺は…毒味?)
ペトラ「兵長…スミマセン」 シュン
リヴァイ「…味は(悪くないはいけねえんだな)」
リヴァイ「ぅ…旨かった…」
オルオ(兵長!!漢です!!)
25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 23:13:21 QOk3Q7FU
―翌日―
エレン「ペトラさんの気持ちは嬉しいけど」
エレン「昨日のお菓子は壮絶だったな…」
エレン「ん?食堂の机の上に…バケツ?」
エルド「どうしたんだ?」
エレン「いや…あの…このバケツは何ですか?」
グンタ「掃除用じゃないのか?」
リヴァイ「…バケツを置きっぱなしにするんじゃねえ」
26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 23:17:13 QOk3Q7FU
ペトラ「でもバケツに何か入ってるんだけど…」
オルオ「それはな…聞きたいか?聞きたいなら教えてやらなくはない」
オルオ「バケツ プリンだ!!」
一同「!?」
リヴァイ「汚ねえだろうが」
オルオ「いや!!兵長!!新品のバケツです!!」アセアセ
27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 23:22:00 QOk3Q7FU
エレン「子供の時 お腹いっぱいプリンが食べたかったんです!!」
オルオ「やるじゃねえか、ガキンチョ…俺もだ」
エルド「確かに…このデカサ、夢の様だな」
ペトラ(今度はプリンだと!?)
リヴァイ「…」 ワクワク
グンタ(無表情だが…実は喜んでますよね?兵長)
28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/12(月) 23:26:46 QOk3Q7FU
オルオ「皿にひっくり返すぞ」 ヨイショ
プリン♪ プリン♪
一同「ぉぉぉ~!!」
エレン「昨日と違って 美味しそうですね!!」
ペトラ「エレン?」 ゴゴゴゴ
エレン「まっ…毎日美味しいお菓子が食べれてうれしいな(棒読み)」
32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 12:44:41 3bOKlOV2
オルオ「各自で皿に取り分けて 食べてくれ」
エレン「うわぁ!美味しそうですね 頂きます!!」 パクッ
エレン「うわ!!甘くて まろやかです!!」
ペトラ「…」パクッ
ペトラ(本当 くやしいけど…美味しい) パクパク
ペトラ(しかも大きいプリンなんて 皆が喜ぶじゃない) パクパクパク
オルオ「旨いか?」
ペトラ「私も作れる…」
ペトラ「明日は私が作るから!!」
33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 13:04:11 3bOKlOV2
リヴァイ「!!!!」 ウッ!ゲホゲホッ
エレン「リヴァイ兵長!大丈夫ですか!!」 オロオロ
エルド(…プリンを喉に詰めるとは)
グンタ(よほど昨日のクッキーが堪えたらしい)
オルオ(もしかして俺が悪いのか?)
エレン(皆さん…思った事を口に出せないですよね?) ウウ…
34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 13:07:16 3bOKlOV2
ペトラ(明日は皆を驚かせる!)
ペトラ(兵長にも喜んで欲しいしね)
ペトラ「よし!!」
一同「!?」 ビクッ
ペトラ(明日はゼリーかな♪)
36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 16:47:53 3bOKlOV2
―翌日―
ペトラ「ジャーン♪今日のオヤツはゼリーです!!」
エルド(まあ…ゼリーは失敗ないだろう)
グンタ(いい選択だな)グッ
エレン「ガラスの器に入ってますね!!」
エレン「あれ?兵長の器は…ハート型じゃないですか!?」
ペトラ「兵長は…その 特別です///」
オルオ(また…兵長のハードルをあげたな)
リヴァイ(また一番に食わないと収まらねえな…)
37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 16:52:08 3bOKlOV2
リヴァイ「…」 パクッ?
ペトラ「どうですか?」
リヴァイ「ペトラよ…固まってねえぞ…」
ペトラ「ええ!?」
エレン「え!?頂きま…」 サラッ
エレン「本当だ…」 パクッ
エレン「うっ!!」
エルド「どうしたんだ!?」
エレン「しょっぱい…です」
38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 16:57:02 3bOKlOV2
エルド(ぇぇぇぇぇ!!!?ゼリーですら!?)
オルオ(ゼリーを失敗するなんて…やるじゃねえか)
グンタ「…ペトラ…砂糖と塩間違えたんじゃないか?」
ペトラ「ええ!?」
オルオ「加えて言うなら…ゼラチンは入れたか?」
ペトラ「え!?ゼラチン!?何それ?」
オルオ「ゼリーを固める粉だ…」
ペトラ「そんなの本に書いてないよ?」
オルオ「いや…恐らく 絶対書いてるはずだ」
39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 17:03:37 3bOKlOV2
リヴァイ「…」 ズズッ
リヴァイ「おい、エレンよ…残すんじゃねえぞ?」
エレン(またですか!?) ビクビクッ
グンタ「まあ…冷たいスープだと思えば 飲めなくはないぞ?」ズズッ
ペトラ「飲めなくはない?」 ギロッ
グンタ「ヒィ!…美味しく飲めるな」
エルド(ゼリーを飲む…凄い光景だな) ズズッ
40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 17:09:17 3bOKlOV2
オルオ(また俺が作ると…ペトラが作ると言うな…)
オルオ(明日は作るのは止めておくか)
エレン「ペトラさんは…お菓子作りは苦手ですか!?」サクット
エルド「あっ!! こら!!言うんじゃねえ」
ペトラ「苦手だと?」ゴゴゴゴ
エレン「そんなはず無いですよね(棒読み)」
41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 17:15:47 3bOKlOV2
―夜―
リヴァイ「…」
トントントン
リヴァイ「…」
グツグツグツ
リヴァイ「…」
サラサラサラ
リヴァイ「…」
グツグツグツ
リヴァイ「…時間がかかるな」
リヴァイ「…」
43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 21:11:17 3bOKlOV2
―翌日―
ペトラ「ん?いい匂いがする…」
ペトラ(まさか!?またオルオ!?) イヤナカオ
オルオ「ん?いい匂いだな…ペトラか!?」
エルド「ああ…いい匂いだな。オルオが作ってないとすると…ペトラか!?」
グンタ「今度こそ やったな!!ペトラ!!」
エレン「やりましたね!!ペトラさん」
ペトラ「…私も今来た所なんだけど…」
一同「ええ!?」
44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 21:15:59 3bOKlOV2
リヴァイ「揃ったか?座れ」
ペトラ「もしかして…兵長がお菓子を?」
リヴァイ「ああ…クレープだ」
エレン「リヴァイ兵長がクレープですか!!!?」
エレン「意外すぎます!!」
リヴァイ「…意外だと?」 ギロッ
エレン「すっ…スミマセン!」 アワワワ
45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 21:20:33 3bOKlOV2
エレン(頭には三角巾…そしてエプロン…)
エレン(食堂のオバチャン?)
グンタ(シュールな光景だな…)
エルド(ある意味 期待を裏切らないスタイルだが)
オルオ「兵長!!クレープとは!!素晴らしいです!!」
46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/13(火) 21:24:08 3bOKlOV2
リヴァイ「このジャムをつけて食え」
ペトラ「イチゴジャムですか?」
オルオ「時間がかかったのでは?」
リヴァイ「…まあな」
エレン「イチゴジャム大好きです!!」 キラキラキラ
47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/14(水) 23:57:26 1TFnOU.w
ペトラ(兵長まで…お菓子作りを?)
ペトラ(私…失敗ばかりなのに) グスン
オルオ「ペトラ…?」
ペトラ「…イタダキマス」 パクッ
ペトラ(美味しい…) モグモグ
48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/15(木) 00:01:55 ASxGNbp6
エレン「頂きます!!」 パクッ
エレン「うわぁ!外はパリッと でも中は柔らかいですね!」 モグモグ
エルド「ああ…そして このジャムが何とも旨い!」モグモグ
グンタ「噛むとジワッと苺の甘さが…うん、旨い!」
オルオ「ありがとうございます!!最高です!!」
49 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/15(木) 00:05:26 ASxGNbp6
エレン「しかし…兵長がお菓子を作られるとは」
リヴァイ「ああ? 俺は元々何でも作れる…」
リヴァイ「独り…も長いしな…」 ハハッ
エレン(自虐的!?)
50 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/15(木) 00:16:50 ASxGNbp6
ペトラ(悔しいけど…美味しい) パクパクパク
ペトラ(女として負けてる…)ガクッ
ギィ
リヴァイ「ジャムを腐る位に作ってある…」
リヴァイ「ペトラ…明日は このジャムを使って」
リヴァイ「お菓子を作って欲しい…」
55 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/16(金) 23:48:12 VBtK/nPc
エレン「あの…兵長?」
リヴァイ「何だ?」
エレン「ペトラさん 出ていきましたが」
リヴァイ「何だと?」
リヴァイ(慣れないセリフを頑張って言っていて…気付かなかった) ガーン
56 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/16(金) 23:52:06 VBtK/nPc
リヴァイ「」 ガーン
オルオ「俺が…渡してきます」 ガタンッ
ガチャッ バタンッ タタタッ
エレン「アノ…リヴァイ兵長?大丈夫ですか?」
リヴァイ(放心)
57 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/16(金) 23:57:29 VBtK/nPc
オルオ「ペトラ!!」
ペトラ「オルオ…何か用?」
オルオ「急にいなくなったら、皆心配するじゃねえか?」
ペトラ「…」
オルオ「目、真っ赤だな…泣いてたのか?」
ペトラ「泣いてないし、オルオの真面目な話し方…」
ペトラ「気持ち悪い」 プイッ
58 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 00:01:12 GQlJoB22
オルオ「照れるなよ」 フッ
ペトラ「照れてないから。 止めてくれない?」
オルオ「拗ねるなよ」
ペトラ「拗ねてなんか…」
オルオ「兵長はペトラの喜ぶ顔を見たかっただけじゃねえのか?」
ペトラ「でも…」
オルオ「苺ジャム…ペトラの好物だろうが…」
59 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 00:06:44 GQlJoB22
オルオ「本を見て作るだけじゃなく…旨いもんを食うのも上達のコツだろうが?」
ペトラ「…」 グスンッ
ペトラ「オルオには似合わないセリフ」 フフッ
オルオ「泣いてるのか、笑ってるのか…わかんねぇ奴だな、おい」
ペトラ「うるさいなぁ」
60 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 00:10:42 GQlJoB22
オルオ「これ、兵長から預かってきたからな」
ペトラ「苺ジャム?」
オルオ「これ使って、明日は旨い菓子を作ってくれ…だとよ」
ペトラ「苺ジャムを使う?」
オルオ「ロールケーキなんてどうだ?」
ペトラ「げっ!ケーキなんて難しいじゃない!!」
62 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 00:15:31 GQlJoB22
オルオ「いや、ロールケーキは初心者向けの簡単なケーキだ」
ペトラ「ウッ初心者…」 グサッ
オルオ「初めは誰でも初心者じゃねえか」
オルオ「何回失敗してもいいから、旨い菓子を作ってくれよ」
ペトラ「失敗してもいいんだ?」
オルオ「いいじゃねえか」
オルオ「味なんかよりも、俺達は…
―――――
―――
――
―
63 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 00:22:29 GQlJoB22
―――――
エレン「しかしリヴァイ兵長がお菓子を作ったり」
エレン「オルオさんが、ペトラさんを追いかけたり…」
エレン「皆さん どうして、そんなにもされてるんですか?」
リヴァイ「…ああ!? わかんねぇのか?」
エルド「それは 皆、ペトラの笑顔が見たいからだな」
グンタ「味なんかじゃない、あいつの気持ちが嬉しかったからな」
64 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 00:26:36 GQlJoB22
グンタ「オルオも同じ気持ちじゃないか?」
グンタ「みんな、ペトラには笑っていて欲しい」
リヴァイ「…」
エレン「そうなんですね…」
エレン「味なんかより…」
65 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 00:32:42 GQlJoB22
エレン(味…でも噛めないクッキーは さすがに)ゾッ
エレン(いや…俺の胸にしまっておこう)
リヴァイ「でも、あのクッキーは ねえだろ…」 サクット
エルド「兵長の歯が欠けましたからね!」 ププッ
グンタ「最強クッキーですね?」 アハハハッ
エレン(え!?)
66 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 00:37:40 GQlJoB22
エレン(言って…いいのか!?)
エレン「確かに飲みこめなかったですね!!」
エレン「反対にゼリーも、飲むゼリーなんて 笑えますよね」
リヴァイ「ああ!?もう一度言ってみろ!!」 ギロッ
エルド「エレン…お前なぁ」
グンタ「バカにしてるのか?」
エレン「!?」 ビクッ
69 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 17:07:01 GQlJoB22
エレン「ここまで自分は 仲間に入れてなかったとは…」 ビクッ
リヴァイ「気分はどうだ?」
エレン「あまり…よく有りません…」
エレン(俺にも仲間が欲しい) グスン
――――
―――
――
―
70 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 17:12:53 GQlJoB22
―翌日―
ペトラ(今日は旨く作れた…はず)
ペトラ(オルオに教えて貰うのは癪だけど…)
ペトラ(言われたように 生地は「の」の字を書くように混ぜたし)
ペトラ(ケーキも固くならなかった!)
ペトラ「おっ お待たせ!」
エルド「いい匂いじゃないか!!」
ペトラ「エヘヘ♪///」
オルオ「見た目もキレイに巻けてるな」 フッ
ペトラ「オルオのお陰だよ…」
71 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 17:16:26 GQlJoB22
オルオ「///」 ドキッ
ペトラ「とでも言うと思ったか」
オルオ「素直じゃねえな」
グンタ「まあまあ 夫婦漫才は これ位にしとけ」
ペトラ「夫婦でも漫才でもないから!!」 クワッ
リヴァイ「早く席につけ」
一同「「はーい!」」
72 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/17(土) 17:21:46 GQlJoB22
エルド「じゃあ早速頂こうか」 パクッ
ペトラ「どう?」
エルド「旨い!!」
ペトラ「本当に!?嬉しい!!」
エレン「頂きます!」 パクッ
エレン「お…美味しいです!!柔らかくて甘くて とろけそうです!!」 パアアア
ペトラ「やったぁ!!嬉しい!!」ニコッ
エレン(あっ この笑顔が皆さん見たかったんですね)
エレン(ようやく分かりました!)
エレン(カワイイ///)
74 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/18(日) 23:49:09 llhHbby2
オルオ「何ニヤついてやがるんだ?ガキンチョ」
エレン「いえ…」
エルド「あの意味、分かったか?」
エレン「よく分かります」
エレン(皆さんペトラさんを大事に思ってるんですね)
ペトラ「?」
グンタ「うん 本当に旨いな!」
ペトラ「ありがとう///」
75 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/18(日) 23:51:53 llhHbby2
リヴァイ「…」 モグモグ
リヴァイ「…」 モグモグ
リヴァイ「…なあ、ペトラ」
リヴァイ「ジャムはどこに入ってるんだ?」
76 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/18(日) 23:54:23 llhHbby2
ペトラ「…ジャム…」
ペトラ「ああっ!!!!!!」
ペトラ「スミマセン…苺ジャム…入れ忘れました…」 ハウッ
リヴァイ「!!」
77 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/18(日) 23:58:19 llhHbby2
オルオ「確か、苺ジャムを巻いたロールケーキを作る…はずだったよな?」
ペトラ「うっ!…うん」 ガーン
オルオ「生クリームだけ巻いてるな…」
ペトラ「本に生クリームって書いていたから…つい」
ペトラ「兵長ぉぉ…スミマセン せっかく頂いたのに」 シクシク
78 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/19(月) 00:01:56 dD4oF44M
リヴァイ「…」
リヴァイ「…まあ、いいじゃないか」 モグッ
リヴァイ「お前が元気になったんだからな」 ゴクン
ペトラ「兵長!」
リヴァイ「旨かった」
ペトラ「!!」
ペトラ「ウッ 嬉しいです!!」 パアアア
79 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/19(月) 00:06:26 dD4oF44M
オルオ「おいおい ずいぶん嬉しそうじゃねえか」
エルド「焼きもちを焼くな、オルオ」
ペトラ「ゲェ!オルオが焼きもちって」
ペトラ「それより オルオはまだ食べてないじゃない?」
オルオ「そうせかすなよ」 パクッ
ペトラ(ドキドキドキ)
80 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/19(月) 22:22:48 dD4oF44M
オルオ「ん!?」
ペトラ「ん?」
オルオ「腕をあげたな ペトラ」
ペトラ「当たり前」
ペトラ(良かったぁぁ) ホッ
オルオ「これなら いつでも俺の女房になれるな」 フッ
ペトラ「ねえ、その喋り方…本当にやめてくれない?」
81 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/19(月) 22:35:28 dD4oF44M
ペトラ(良かった 皆に喜んで貰えた)
ペトラ(オルオには とりあえず負けたくなかった)
ペトラ(オルオには…) チラッ
オルオ「おいおい 見つめるなよ 惚れたか?」
ペトラ(相変わらず こんなヤツだし…)
ペトラ(私は兵長に喜んで貰いたかった…)
ペトラ(喜んで貰いたかった…のよね?)
82 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/19(月) 22:36:11 dD4oF44M
ペトラ(ん~) モヤモヤ
ペトラ(意外と器用で…意外と親切なヤツ…)
ペトラ(気になる?いやいや)モヤモヤ
ペトラ(イヤ…気にしない!!)
83 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/19(月) 22:39:43 dD4oF44M
エレン「ペトラさん?」
ペトラ「ん?あっ!考え事してた!!」
エレン「大丈夫ですか?」
ペトラ「大丈夫!ありがとう」
ペトラ「兵長も皆も 色々付き合わせてごめんなさい」
ペトラ「でも…ありがとう」 ニコッ
84 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 22:46:48 3fujCIlI
エレン(…天使?)
リヴァイ(…女神だな)
オルオ(結婚しよう) フッ
ペトラ「するわけないじゃない」
オルオ「心を読むとは さすが女房」
ペトラ「いや 違うから!」
エルド「また いつもの夫婦漫才だな」
ペトラ「だから夫婦でも 漫才でもないから!!」
85 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 22:55:10 3fujCIlI
ペトラ「でも 今回は…ありがとう…オルオ」
ペトラ「その…意外にお菓子作り…うまかったよ」
ペトラ「ほんとに意外だけどさ」
オルオ「意外は余計だが…俺はお前の笑顔が見たかっただけだ」
ペトラ「…アリガト」
86 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 23:02:04 3fujCIlI
エレン(オルオさんよりも、ペトラさんが不器用なのも意外だったけど…)
エレン(皆さん 仲がいい…というか)
エレン(ペトラさんを大事に思ってるんだと思う)
エレン(これからも ずっと)
―――――
おわり
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