1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:13:32.56 ID:ZGZq3nMV0
――ローマの漁村
田中「ねえ……ちょっと山根ぇ?」
山根「あ、なんですか先輩?」
田中「本当にここにブチャラティ達来るのぉ?もうけっこう時間経つよぉ?」ぶんぶん
山根「あー、はい多分来ます。ボスからの情報だとここに来ます」
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6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:15:51.61 ID:ZGZq3nMV0
田中「本当にぃ?俺はおまえのこと全面的に信用していいのぉ~?」ぶんぶん
山根「はい多分。多分大丈夫です。多分」
田中「ちょっとぉ~!山根さっきから多分って言いすぎだから!頼りないなぁ~!俺、おまえのことこれからターブン山根って呼ぶよぉ!?」ぶんぶん
山根「えっ?すんません。よく聞こえなかったんでもう一回言ってください」
田中「俺、おまえのことこれからターブン山根って呼ぶよぉ!?」ぶんぶん
山根「あ、すんません。別のこと考えてたんでもう一回言ってください」
田中「だからぁ~!俺、おまえのことこれからターブン……ちょ、なんか恥ずかしいからもういいよッ!バカぁ!あと人の話はちゃんと聞いてぇ!おまえそんなんじゃあこの先社会でやっていけないよぉ!?」ぶんぶん
山根「はぁ」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:18:24.59 ID:ZGZq3nMV0
田中「はぁ、じゃないよ!も~う!あとおまえなんだよその格好?なんでカッパみたいなスーツ着てるのぉ?」
山根「あ、これ僕のスタンドなんですよ」
田中「うえぇぇ!?そのカッパのスーツおまえのスタンドなのぉ!?」
山根「はい」
田中「きぃもぉ~いよぉ~!」ぶんぶん
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:21:04.73 ID:ZGZq3nMV0
山根「え?キモいですか?」
田中「キモいよぉ~!」
山根「キモーくなーいよぉ!ビガー!」バッ
田中「え、なにそのギャグ?おまえが考えたの?」
山根「はい」
田中「おまえそういうの考えてるからキモいって言われるんだよぉ~!もぉう!」ぶんぶん
山根「そんなことよりあのボート見てください先輩!ブチャラティ達が乗ってますよ!上陸しそうです!」
田中「うえぇぇぇ!?ちょ、ちょっとぉ!そういうこと早く言ってよぉ!おまえのスタンドキモい談義してるうちに見逃すとこだったじゃん!」ぶんぶん
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:24:31.76 ID:ZGZq3nMV0
山根「どうするんですか先輩?」
田中「どうするってスタンドであいつらを始末するに決まってるでしょ~?今頃何言ってるんだよぉ!」
山根「はぁ」
田中「じゃあ俺のスタンドの『グリーン・ジャンガジャンガ』であいつらやっつけるから。おまえこのビデオカメラでブチャラティ達の生死にしがみつく必死の表情撮影係ね」すっ
山根「あ!このビデオカメラすごくいいやつじゃないですか!どこで買ったんですか!?ねえ教えてください!先輩!教えてください!」ぐいぐい
田中「ちょ、ちょっと山根ぇ!?」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:27:57.33 ID:ZGZq3nMV0
山根「教えてください!どこで買ったんですか!?はやく教えてくださいよ!先輩!教えてくださいよぉ!」ぐいぐい
田中「ちょ、ばかぁッ!」べしっ
山根「うわ!」がくん
田中「ヤ・マ・ダ・で・ん・き!ヤマダ電機で買ったの!これで満足したぁ?」
山根「あ……はい……」
田中「ちょ、なんで露骨にテンション下がってるのぉ!?ヤマダ電機のなにがいけないんだよぉ!おまえの中のヤマダ電機の評価とか俺知らないからさぁ!」ぶんぶん
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:30:03.21 ID:ZGZq3nMV0
山根「あ、それよりもブチャラティ達が上陸の準備してますよ。こんなやり取りしてる場合じゃないですよ先輩」
田中「うえぇ!?おまえがこのやり取りの発起人でしょ~!?今のやり取りでけっこう時間無駄にしたよぉ!?もぉう!いいから早くビデオ構えて!ここから俺のスタンドでブチャラティ達を攻撃するから!」ぶんぶん
山根「あ、はい。わかりました」
田中「じゃあいくよぉ『グリーン・ジャンガジャンガ』ッ!」ぶんぶん
ゴゴゴゴゴゴゴ
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:33:39.91 ID:ZGZq3nMV0
~~~
「うわあああああッ!か、体がぁぁぁッ!ガリガリにやつれていくゥーーーッ!」
「か、顔がおかしなジャパニーズになっちまったぁぁぁ!それに髪の生え際が後退していくぅぅ!?た、助けてくれェーッ!おいぃぃ!ヤマネェェー!」
「お、俺はヤマネなんて名前じゃねえよー!ち、近づかないでくれぇぇー!ぎゃあああああああ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ミスタ「こ、これは……!」
ブチャラティ「どうしたミスタ!?」
ミスタ「この漁村、すでに『スタンド』攻撃を受けているッ!村人の体が痩せ細ってミイラみてえなジャパニーズになっちまった!ナランチャッ!亀を持っていてくれッ!本体を捜すッ!」バッ
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:36:47.62 ID:ZGZq3nMV0
ナランチャ「や、やばいぜブチャラティ……!ここでの上陸は無理だ!ここはボートでいったん沖に脱出したほうがいいぜ……!」
ミスタ「うかつに出てくると危険だ……!ブチャラティ達はまだ亀の中にいてくれ!」
村人「うわああぁぁぁぁぁぁッ!ヤマネェェェェッ!」ダッダッダッ
ナランチャ「お、おいッ!あの村人こっちに向かってくるぞッ!?」
ミスタ「おいッ!てめえ止まれッ!こっちに来るんじゃあねえッ!」バッ
村人「ヤマネェェェェェッ!」ダッダッダッ
ミスタ「くッ!止まる気配がねえな……!」カチャッ
ダンッ! ダンッ! ダンッ!
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:39:13.63 ID:ZGZq3nMV0
グシャアァッ!
村人「うえぇぇぇぇッ!?ちょっとぉッ!ひどぉいよぉ!ヤマネェェェッ!」ダッダッダッ
ミスタ「な、なにィーーーーッ!?弾丸3発ぶち込んでやったのにまったくひるまねえだとォーーーッ!?」
ナランチャ「ミ、ミスタッ!まずいッ!ボートから早く脱出しないとッ!」
ミスタ「くッ!上陸するぜナランチャッ!」ダッ
村人「ヤマネェェェェッ!」ビュンッ
ナランチャ「!」
25 :チャハーン ◆GOODhaGOAA :2013/01/02(水) 20:41:27.83 ID:2GEVKYlK0
こえぇwwwwww
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:42:38.68 ID:ZGZq3nMV0
村人「ヤマネェェェェ!うえぇぇぇぇぇぇッ!」ガブゥゥゥゥッ!!
ナランチャ「うおああああああああぁぁぁッ!こ、こいつオレに噛みつきやがったああああああああッ!」
ミスタ「ナ、ナランチャッ!はやく振り払ってオメーも上陸するんだッ!」
村人「ヤマネェェェッ!ヤマネェェェッ!」ガブガブガブゥゥッ!!
ズギュギュギュギュギュッ!
ナランチャ「う、うあああああああッ!お、俺の体があああああああッ!顔があああああッ!やつれていくううううううッ!体の肉が委縮していくウウウウウウッ!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:45:31.44 ID:ZGZq3nMV0
村人「ヤマネェェェッ!ヤマネェェェッ!」ガブガブガブガブ
ナランチャ「うああああああッ!ミス……ヤマネェェェェーーッ!」
ミスタ「オレの名前はヤマネじゃあねえッ!ナランチャ、その場所から動くんじゃあねーぞ……!」
ナランチャ「うわあああああああああッ!」
ミスタ「OK!ナランチャ!それでいい!そこの位置がいいッ!」カチャッ
ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!
ピストルズ「YEEEEEEEEEEEHAAHHHHH!!」バギイィッ!
ミスタ「オメーも亀も……その位置がものすごくいい!」
ドグオオオオオォォォォォォンッ!!
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:48:33.59 ID:ZGZq3nMV0
~~~
ドドドドドド
田中「うえぇぇぇ!?ちょ、ちょっと山根ぇ!今の見てたぁ~!?」
山根「あ、すんません。見てませんでした」
田中「なんで見てないんだよぉ!ブチャラティ達上陸しちゃったよぉ!」
山根「はぁ」
田中「グリーン・ジャンガジャンガで俺と同じ姿にしてやった村人がナランチャを追い詰めたと思ったら拳銃使いのミスタがボートのエンジンを爆発させてナランチャと亀を吹っ飛ばして上陸させちゃったんだよぉ!」ぶんぶん
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:52:22.68 ID:ZGZq3nMV0
山根「あ、すんません。途中から聞いてませんでした」
田中「えええっ!?ちょ、なにそれぇ!なんでおまえはいつも俺の貴重な労力をいとも簡単に無駄にしちゃうのぉ!?どっから聞いてなかったんだよぉ!」ぶんぶん
山根「『グリーン・ジャンガジャンガで~』のくだりからもっかい話してください」
田中「ちょっとぉ!最初から聞いてないじゃんかぁ!もういいよ!山根のばかぁ!」ぶんぶん
山根「はぁ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:55:49.93 ID:ZGZq3nMV0
田中「それよりも山根ぇ?あいつらの生命にしがみつく必死の表情はちゃんと撮れたのぉ?」ぶんぶん
山根「あ、撮れてますよ。ほら」すっ
『う、うあああああああッ!お、俺の体があああああああッ!顔があああああッ!やつれていくううううううッ!体の肉が委縮していくウウウウウウッ!』
田中「うわびっくりした!ちょ、ちょ、なにこれ!?すげぇキモいんだけどぉ!」
山根「あ、これ先輩のスタンドで先輩と同じ姿になったナランチャですよ」
田中「え?あ……う、うん……あ、そ、そっか……うん。よく撮れてるね……」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 20:58:57.41 ID:ZGZq3nMV0
山根「あ、先輩。ご褒美に角砂糖下さいよ」
田中「うえぇ?またぁ~?しょうがないなぁ~……何個欲しいのぉ?」
山根「3個下さい」
田中「3個ぉ?甘いの3個も欲しいのぉ?このいやしんぼぉ!……それじゃあ投げるよぉ山根ぇ!そぉれッ!」ブンッ!ブンッ!ブンッ!
山根「うぉ!うぉ!」バクッ! バクッ!
ひゅう~~~……
田中「あ!ごめん山根ぇ!1個塀の下に投げちゃった!でもほら!おまえのスタンド能力であんなの簡単に……!」
山根「あ~あ落ちちゃった。ちょっと先輩、食べ物を粗末にしちゃだめですよ」ガリガリガリガリガリ
田中「え?あ……ぁ……うん……ごめん……」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:02:05.61 ID:ZGZq3nMV0
山根「あ、それよりも先輩。丘の上の道路見てくださいよ」
田中「うえぇ?」
ブオォォォォォ……
田中「ちょ、ちょっと山根ぇ!あの村を出ていく車って確実にブチャラティ達が乗ってるよねぇ!?」
山根「そうですね」
田中「そうですねじゃないよぉ!おまえとの無駄なやり取りで俺けっこう人生のチャンスを逃してる気がするんだけどぉ!」
山根「はぁ」
田中「ほらぁ!早く追いかけてブチャラティ達を始末するよぉ!山根ぇ!」ぶんぶん
ゴゴゴゴゴゴゴ
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:06:08.80 ID:ZGZq3nMV0
~
ブオォォォォォ……
ブチャラティ「ジョルノ、亀の中のナランチャの具合はどうだ?」
ジョルノ「敵スタンドに完全に浸食される前に引き剥がしたおかげで徐々に落ち着きを取り戻しています。しかし、ナランチャの姿が完全には元に戻らない……おそらく敵スタンドを倒さない限りナランチャはこのままだ……」
ナランチャ「ヤマネェ……ヤマネェ……」ぐったり
トリッシュ「『ヤマネ』って何かしら……?それにナランチャの顔……ガイコツみたいなジャパニーズになっているわ……さっきの村人と同じような……」
ジョルノ「何かの雑誌で見たことがある……この顔、おそらく日本のコメディアン、『アンガールズ田中』だ……!」
ミスタ「アンガールズ田中ァー?」
ジョルノ「はい……そしてその相方が『アンガールズ山根』です。二人とも数年前に日本から姿を消し、噂ではヨーロッパに行方を暗ましたと言われています……敵スタンドの本体はもしかして、その『アンガールズ』かもしれない……!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:10:11.96 ID:ZGZq3nMV0
ヒュゥゥ……
ブチャラティ「!?静かにッ!ジョルノ……聞けッ!なんだこの音はオレの耳鳴りか……?尾行車はいない……」
ヒュゥゥゥゥゥゥ……
ブチャラティ「聞こえるぞ……近づいてくるッ!ものすごく近づいてくるッ!」
ドグシャァァァンッ!!
一同「!?」
住民達「ヤマネェェェェェェェェェェッ!!」ガァンッ!ガァンッ!
バババババババババ……
ミスタ「上だッ!ヘリコプターで追ってきやがったッ!車の上に突き落としやがったぞッ!『アンガールズ田中化』した人間を何人もッ!」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:14:36.01 ID:ZGZq3nMV0
住民達「ヤマネェェェェェェッ!!」ガァンッ!ドゴォッ!
ジョルノ「く!まずいッ!車内に侵入されるッ!トリッシュは亀の中にいてくださいッ!今出てきたら危険だッ!」
トリッシュ「え、ええ……!」
ミスタ「こいつら痛みを感じてねえッ!スタンドに浸食されて身体能力も強化されてやがるッ!やばいぞブチャラティッ!」
ブチャラティ「くッ……!仕方がない!車を捨てて脱出するッ!『スティッキィ・フィンガーズッ』!」ブォンッ
シュパァッ!
ブチャラティ「ジッパーで出口を作ったッ!二人ともここから飛び降りろッ!ジョルノ、亀を落とすんじゃあないぞッ!」バッ
ジョルノ「はいッ!」バッ
ミスタ「くッ!」バッ
ズシャアアアッ!
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:18:12.85 ID:ZGZq3nMV0
ドッゴォォォォンッ!
ブチャラティ「ぐッ……!なんとか脱出できたな……車は大破してしまったが」
「うわああああッ!た、助けてくれぇぇぇぇ!ぐわああぁぁ!」
「や、やめろッ!やめてくれぇぇぇッ!ぎゃああああぁぁぁッ!」
「ヤ、ヤマネェーーーーーーーッ!!」
ドドドドドドド
ミスタ「お、おい……!街中から悲鳴が聞こえる……『敵スタンド』はローマ中を巻き込んで攻撃をしてやがる……!」
ブチャラティ「ば、ばかなッ!ローマ中をやったら……ローマにだって『組織』の者はいるッ!ボスにとってもダメージのはずだッ!」
ジョルノ「こいつは楽しんでいるッ!ボスはこれを承知だったのかッ!このままだとローマ中の人間が『アンガールズ田中化』してしまうッ!」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:24:11.34 ID:ZGZq3nMV0
ババババババババ……
ブチャラティ「ミスタッ!ヘリを撃てッ!絶対に逃がしてはいけないッ!このままではコロッセオで待つ『彼』も『アンガールズ田中化』してしまうッ!必ず始末しろォーーーーッ!」
ヒュウウウウウッ…… しゅたっ
山根「うぉ」
ミスタ「!?な、なんだッ!?おかしな格好をした男がヘリから降りてきやがったぞッ!?あの野郎が『アンガールズ田中化』の『スタンド使い』かッ!?」
ブチャラティ「いや、まだわからないッ!ヘリはまだ動いている!あの男を含め少なくとも敵は2人いるんだッ!ミスタ!おまえはヘリに集中しろッ!あの男はオレが相手をするッ!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:27:49.45 ID:ZGZq3nMV0
ババババババババ……
ジョルノ「ミスタッ!ヘリを撃つんだッ!」
ミスタ「だ、だめだッ!すでに遠すぎるッ!弾丸の射程距離から離れていくッ!こっからではもう命中しねえ……!」
ジョルノ「いや、ミスタ……撃ってみなければわからないッ!」ガシッ
ダンッ! ダンッ! ダンッ!
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:30:16.08 ID:ZGZq3nMV0
バスッ バスッ バスッ……
ミスタ「だめだ……やはりこの射程では無理だ……!弾丸はヘリの真下の建物に命中しちまった……!ヘリにはもう逃げられたッ!」
ジョルノ「いや、ミスタッ!弾丸は命中したッ!弾丸には『ゴールド・エクスペリエンス』の生命が宿っているッ!」
ズギュギュギュギュギュゥゥンッ!ギシィィ!
ジョルノ「弾丸に込められた生命は『樹木』となってヘリを捕らえたッ!ミスタ行くぞッ!これから2人でヘリの男を始末するッ!……ブチャラティ、地上の男はまかせていいんですね……?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
山根「うぁ」
ブチャラティ「行けッ!ジョルノ!走るんだミスタ!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:34:07.32 ID:ZGZq3nMV0
~
田中「うえぇぇ!?ちょ、ちょっとぉ!なにこれぇ!?『樹木』が『ヘリ』に巻き付いて固定されてるのぉ!?も、もしかしてこれが新入りの『ジョルノ・ジョバァーナ』の能力ぅ!?」ぶんぶん
タッタッタッ……
田中「ヤ、ヤツらが来るッ!なめやがってぇ~!」
~
ジョルノ「ミスタッ!木を登ってヘリに向かうぞッ!」
ミスタ「その必要はねえぞジョルノ……ここからなら十分に『ピストルズ』の射程内だ。ここからヤツを狙撃するッ!」カチャッ
ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ!
ミスタ「行けッ!ピストルズ!着弾場所はヤツの脳天だ……!」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:38:07.42 ID:ZGZq3nMV0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ピストルズNo.5「ミスタッ!ミンナはヘリの『操縦者』に着弾シタト言ッテイル!」
ミスタ「でかしたぜピストルズッ!ヤツが『アンガールズ田中化』のスタンド使いだとしたらこれでナランチャとローマ中の人間が元に戻……」
グッシャアアアアアアッ!
ミスタ「!?」ガクンッ
ジョルノ「なッ!?ミスタッ!」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:41:12.80 ID:ZGZq3nMV0
ミスタ「ピ、ピストルズが……攻撃されたあと捕獲されている……スタンドを解除できねえ……『敵』はまだ生きてやがる……!」バタッ
ズギュギュギュギュッ!
ジョルノ「ミ、ミスタが『アンガールズ田中化』していく……!捕まったピストルズがスタンド攻撃を受けているんだッ!ヘリの敵は『アンガールズ田中化』のスタンド使いだ……!」
ドドドドドドド
ジョルノ「やはりこの敵はヘリに登り直接戦わなくてはダメな相手だったッ!ミスタ!トリッシュとナランチャはここに置いていくッ!」ダッ
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:45:05.05 ID:ZGZq3nMV0
――ヘリの中
?「……」ぐったり
ジョルノ(操縦席に男がうなだれている……ピストルズが撃ったのはこの男……?この男が敵のスタンド使いなのか……?)
ゴゴゴゴゴゴ
ジョルノ(死んでいる……?いや、違う……本体が死ねばスタンド能力は解除されるはず……まだミスタは『アンガールズ田中化』したままだ……)
?「ヤマネ……」むくっ
ジョルノ「!!」
?「ヤマネェェェーッ!」ガバァッ!
ジョルノ「無駄アァァッ!」ズドズドズドォォォッ!
?「うげぇぇぇぇぇッ!?」バタッ
?「ぅ……」ぐったり
ジョルノ「この操縦席の男……!彼は『アンガールズ田中化』した民間人だ……!敵スタンドの本体じゃあない……!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:48:18.48 ID:ZGZq3nMV0
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ジョルノ「はッ!?」くるっ
田中「グリーン・ジャンガジャンガァーーーーッ!!!」ブォンッ
ガシィッ!
田中「捕まえたよぉ!ジョルノ・ジョバァーナぁ!」ぶんぶん
ジョルノ「うがッ……!民間人を『おとり』にして……背後から……!ピストルズもこうやって捕らえたのか……!」ググググ……
田中「別にいいでしょぉ?世の中勝てばよかろうだからぁ!」ぶんぶん
ジョルノ「ぐッ……!」ググググ……
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:51:19.64 ID:ZGZq3nMV0
田中「ねぇジョルノ・ジョバァーナぁ……『幸せ』には『2つの場合』があると思うんだよねぇ~」ぶんぶん
田中「ひとつは絶望が希望に変わったとき……おまえの植物がこの『ヘリ』をつかんだ時は本当にヤバイと思ったよぉ……でも俺は切り抜けた……それを『幸せ』だって感じるんだよねぇ~」ぶんぶん
ジョルノ「ゴールド・エ……!」バッ
田中「ちょ、や~めぇて~!」ドゴォッ!
ジョルノ「うぐッ!」ガクッ
田中「おまえはグリーン・ジャンガジャンガに捕まってるんだよぉ?無駄な抵抗はやめたほうがいいよぉ!そして幸せだと感じる『2つ目』の状況はッ!」ぶんぶん
ジョルノ「……!」
田中「絶望したヤツの表情を見おろす時だよぉぉぉーーーッ!!グリーン・ジャンガジャンガッ!ジョルノ・ジョバァーナを俺と同じ姿に変えてェェェェッ!!」ガシィッ
ズギュギュギュギュギュギュッ!
ジョルノ「うおおおおおおおおお……!!」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:54:15.19 ID:ZGZq3nMV0
田中「勝ったぁ!これでおまえもアンガールズの仲間入りで俺の忠実な奴隷だよぉ!ジョルノ・ジョバァーナぁぁ!」ぶんぶん
カサカサカサカサ……
田中「ん?うえぇ!?な、なんか服の中に侵入してきた!?」ビクッ
カサカサカサカサ……
田中「えッ!?こ、これって……ゴキブリじゃああああんッ!ちょ、きもぉぉぉおい!」バッ
ジョルノ「ぐッ!」しゅるんっ
田中「うえぇぇ!?しまった!ゴキブリにビビッてスタンド解除しちゃったぁ!!」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 21:59:22.60 ID:ZGZq3nMV0
ジョルノ「はぁはぁ……やはり……スタンドさえ解除させれば『アンガールズ田中化』した体は元に戻るようだな……!」
田中「し、しまったぁ……!でもなんでヘリの中にゴキブリがいるのぉ!?俺けっこうマメに掃除してたはずなのにぃ~!?」ぶんぶん
ジョルノ「おまえがおとりに使った民間人を『ゴールド・エクスペリエンス』で攻撃したとき……ピストルズによって体内に着弾した弾丸に生命を与えゴキブリに変えた……!おまえが下らない話をしてくれたおかげで成虫になるまでの時間が稼げたよ……」
田中「うえぇぇ!?ちょ、なにそれぇ!聞いてないよぉ!ちょ……えぇぇ!?」ぶんぶん
ジョルノ「ところで……おまえがぶちまいてた幸福論だが……こうして今のおまえを見ても『幸せ』なんか全然感じないぜ……おまえには最初から勝っていたからな……」
田中「ちょ、勘弁してよぉ!俺と山根はボスの命令でやってただけなんだからぁ!暴力反対ぃ~!ゆるしてぇぇぇ!」ぶんぶん
ジョルノ「自分を知れ……そんなオイシイ話があると思うのか?あと腕をぶんぶん振り回すのはやめろ……気持ち悪いから」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 22:02:20.54 ID:+/cYvl3Q0
気持ち悪いからwwww
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 22:03:06.57 ID:ZGZq3nMV0
田中「えぇぇぇ!?ちょ、ちょっとぉ!気持ち悪いとか言わないでよぉ!俺の繊細なハート傷つけるのや~めぇて~!なんてひどぉ……」ダッ
ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァーーーッ!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ
ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァーーーーッ!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ
ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァーーーーッ!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ
ジョルノ「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴォッ
ジョルノ「無駄アアアアアアアアァァァーーーーーッ!!!」ズドォォォォォッ!
ズッシャアアアアッ
田中「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!」びゅーん ドサァッ
『燃えるゴミは月・水・金』
ジョルノ「……」クルッ
ジョルノ「……気になるのはブチャラティ……あの男は始末できたのだろうか?」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 22:07:01.60 ID:ZGZq3nMV0
――そのころ
ゴゴゴゴゴゴ
山根「ブチャラティ~!覚悟しろぉ!」
ブチャラティ「容赦はしない……!オレ達は全員無事で目的を達成する……!スティッキィー・フィンガーズッ!」ブォン
山根「ん?あ、ちょっと待って。彼女から着信来たから……はい、もしもしー?」ピッ
ブチャラティ「なッ!?」ピタッ
山根「うん……うん……はーい」
ブチャラティ「……」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/02(水) 22:09:27.94 ID:ZGZq3nMV0
山根「うん……うん、はーい。わかったーそれじゃまたあとでねー」ピッ
ブチャラティ「もういいか……?行くぜッ!スティッキィ・フィ……!」ブォン
山根「あ、俺これから彼女とピッツァ食べに行く約束しちゃったから帰るわ……あ、田中先輩に会ったら山根は用事が出来て帰ったって言っといてくんない?」
ブチャラティ「え?あ、ああ……おう……」
山根「うぁ、ありがと。それじゃ」とことことこ
ひゅううううう~……
ブチャラティ「……」
ブチャラティ「なんだったんだ……?」
TO BE CONTINUED...
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