1: 赤春巻き 2013/12/26(木) 22:25:18.26 ID:yvqUhlNd0
引用元: ・阿良々木暦「時定高校?」
化物語(7) (週刊少年マガジンコミックス)
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講談社 (2019-10-17)
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3: 赤春巻き 2013/12/26(木) 22:28:33.34 ID:yvqUhlNd0
001
僕は今までにいろんな怪異を見てきた。
鬼、蟹、蝸牛、猿、蛇、猫、蜂、不死鳥、など
どれもこれもおかしいものであったが
今回、僕の出逢った怪異リストにまた一つ新しい怪異が追加されるのだ。
何故か。
それを僕は語らなければならない。
僕は今までにいろんな怪異を見てきた。
鬼、蟹、蝸牛、猿、蛇、猫、蜂、不死鳥、など
どれもこれもおかしいものであったが
今回、僕の出逢った怪異リストにまた一つ新しい怪異が追加されるのだ。
何故か。
それを僕は語らなければならない。
4: 赤春巻き 2013/12/26(木) 22:32:16.52 ID:yvqUhlNd0
002
月火や火憐のことやらなんやらで大変だった
夏休みがあと少しで終わろうとしている。
結局海にもいくことができないまま、今年の夏休みは終わりそうだ。
そんな中、さて、何をしようかと考えていた僕は今、
書店の前にいるのだった。
あと5、6日あるので、なにか二冊くらい本が読めたらいいなと思い、
ここに来たのだった。
月火や火憐のことやらなんやらで大変だった
夏休みがあと少しで終わろうとしている。
結局海にもいくことができないまま、今年の夏休みは終わりそうだ。
そんな中、さて、何をしようかと考えていた僕は今、
書店の前にいるのだった。
あと5、6日あるので、なにか二冊くらい本が読めたらいいなと思い、
ここに来たのだった。
5: 赤春巻き 2013/12/26(木) 22:37:09.33 ID:yvqUhlNd0
僕は最近の流行にはあまり目を向けていない。
しかし、今日はそんな世の流行の波に乗っかってみようと考え、
『ライトノベル』というジャンルの書物を買うことにした。
ライトノベルというものがどのようなものだというものはなんとなく把握している。
華やかな絵が入っていて、小説とは違った表現技法が多く使用されているものらしい。
本当にそんなものなのか、いまいちよく分からないが。
間違っても僕みたいに、怪異に出くわしたりする人間のことがかかれている
ライトノベルなんてものは一つもないだろう。
しかし、今日はそんな世の流行の波に乗っかってみようと考え、
『ライトノベル』というジャンルの書物を買うことにした。
ライトノベルというものがどのようなものだというものはなんとなく把握している。
華やかな絵が入っていて、小説とは違った表現技法が多く使用されているものらしい。
本当にそんなものなのか、いまいちよく分からないが。
間違っても僕みたいに、怪異に出くわしたりする人間のことがかかれている
ライトノベルなんてものは一つもないだろう。
6: 赤春巻き 2013/12/26(木) 22:40:54.25 ID:yvqUhlNd0
因みにライトノベルというのは長くて、とても言うのが面倒くさいので、
『ラノベ』と略して言われることがあるらしい。
なので、僕もその名称でこれ以降呼ぶことにする。
さて、そんなことを考えてながら僕は書店へと足を踏み込んだわけだが、
・・・・・・早速それらしきものが、ある。
恐らくそれは僕が探しているライトノベルというジャンルの書物だろう。
『ラノベ』と略して言われることがあるらしい。
なので、僕もその名称でこれ以降呼ぶことにする。
さて、そんなことを考えてながら僕は書店へと足を踏み込んだわけだが、
・・・・・・早速それらしきものが、ある。
恐らくそれは僕が探しているライトノベルというジャンルの書物だろう。
7: 赤春巻き 2013/12/26(木) 22:41:46.33 ID:yvqUhlNd0
因みにライトノベルというのは長くて、とても言うのが面倒くさいので、
『ラノベ』と略して言われることがあるらしい。
なので、僕もその名称でこれ以降呼ぶことにする。
さて、そんなことを考えてながら僕は書店へと足を踏み込んだわけだが、
・・・・・・早速それらしきものが、ある。
恐らくそれは僕が探しているライトノベルというジャンルの書物だろう。
華やかな絵、というか萌え絵。
そんな絵が描かれている。
『ラノベ』と略して言われることがあるらしい。
なので、僕もその名称でこれ以降呼ぶことにする。
さて、そんなことを考えてながら僕は書店へと足を踏み込んだわけだが、
・・・・・・早速それらしきものが、ある。
恐らくそれは僕が探しているライトノベルというジャンルの書物だろう。
華やかな絵、というか萌え絵。
そんな絵が描かれている。
8: 赤春巻き 2013/12/26(木) 22:47:54.30 ID:yvqUhlNd0
ーこれはブックカバーをかけないとちょっと恥ずかしいな
この絵を描いた人には申し訳ないが、
到底僕に教室でこの華やかな絵をクラスメイトに見せびらかしながら本を読む度胸はない。
決してこの本を馬鹿にしている訳ではないが、そう思う。
あともう少し指摘するならば、このイラスト。
もう少し胸を強調するといいと思う。
恐らくイラストを見る限りAかBくらいだと思うが、
もう、大げさなくらいでかく ーそう、羽川くらい
でっかく描いちゃえばいい!!
この絵を描いた人には申し訳ないが、
到底僕に教室でこの華やかな絵をクラスメイトに見せびらかしながら本を読む度胸はない。
決してこの本を馬鹿にしている訳ではないが、そう思う。
あともう少し指摘するならば、このイラスト。
もう少し胸を強調するといいと思う。
恐らくイラストを見る限りAかBくらいだと思うが、
もう、大げさなくらいでかく ーそう、羽川くらい
でっかく描いちゃえばいい!!
9: 赤春巻き 2013/12/26(木) 22:52:50.91 ID:yvqUhlNd0
ーとりあえず僕はこの本を買うことにした。
僕は今日、千五百円しか持ってきてないわけだが、
この本は五百円(税抜)というお手頃な価格であった。
随分とお金が余ったので、もう一冊漫画か何かが買えそうだ。
某維新の某物語シリーズなんて普通に千五百円するもんなぁ。
というか、それは僕が主役の『ラノベ』であった。
僕は今日、千五百円しか持ってきてないわけだが、
この本は五百円(税抜)というお手頃な価格であった。
随分とお金が余ったので、もう一冊漫画か何かが買えそうだ。
某維新の某物語シリーズなんて普通に千五百円するもんなぁ。
というか、それは僕が主役の『ラノベ』であった。
10: 赤春巻き 2013/12/26(木) 22:56:39.62 ID:yvqUhlNd0
カゴにそのラノベを入れた僕はそそくさとその場を離れ、
漫画コーナーへと向う。
何か目当ての漫画があるという訳じゃないが、
何か気に入ったものがあれば買おうかと思う。
『絶望先生』とか、
『進撃の巨人』とかが中古で安く売っていれば、そっちを即購入するが。
漫画コーナーへと向う。
何か目当ての漫画があるという訳じゃないが、
何か気に入ったものがあれば買おうかと思う。
『絶望先生』とか、
『進撃の巨人』とかが中古で安く売っていれば、そっちを即購入するが。
11: 赤春巻き 2013/12/26(木) 23:01:42.95 ID:yvqUhlNd0
漫画コーナーにたどり着いた。
僕はいろんな漫画を片っ端から立ち読みしていった。
『日常』『生徒会役員共』『かってに改造』『トリコ』『ワンピース』
とかを読んでいった。
これらの本を購入していくつもりはさらさらない。
あくまで立ち読みするのがいいのだ。
理由はよく分からないが。
書店からしたら迷惑なのかなと思いつつ、
僕は出版社ごとに分けられた本棚に入っている漫画を一つずつ読破していく。
この行動に全く意味を感じなくなったのは30分後くらいだった。
後悔する。
無駄な時間だ。
僕はいろんな漫画を片っ端から立ち読みしていった。
『日常』『生徒会役員共』『かってに改造』『トリコ』『ワンピース』
とかを読んでいった。
これらの本を購入していくつもりはさらさらない。
あくまで立ち読みするのがいいのだ。
理由はよく分からないが。
書店からしたら迷惑なのかなと思いつつ、
僕は出版社ごとに分けられた本棚に入っている漫画を一つずつ読破していく。
この行動に全く意味を感じなくなったのは30分後くらいだった。
後悔する。
無駄な時間だ。
12: 赤春巻き 2013/12/26(木) 23:06:11.58 ID:yvqUhlNd0
そろそろ真剣に本を選ぼう。
しかしどうも目につくなぁ、この本。
なんで表紙もない、ブックカバーもない、なんにもない。
白い白い単行本。
なんの漫画なのかさっぱり分からない。
新手の広告なのかなんなのか凄く気になる・・・・・・。
とりあえずよんでみるか。
僕はそっとその本を手に取り、
その本を開く。
中身まで真っ白。
どうやら、何かの広告という訳でもないようだ。
僕はその本を閉じようと思ったが。
そこで意識が飛んでしまった。
しかしどうも目につくなぁ、この本。
なんで表紙もない、ブックカバーもない、なんにもない。
白い白い単行本。
なんの漫画なのかさっぱり分からない。
新手の広告なのかなんなのか凄く気になる・・・・・・。
とりあえずよんでみるか。
僕はそっとその本を手に取り、
その本を開く。
中身まで真っ白。
どうやら、何かの広告という訳でもないようだ。
僕はその本を閉じようと思ったが。
そこで意識が飛んでしまった。
14: 赤春巻き 2013/12/26(木) 23:17:58.08 ID:yvqUhlNd0
003
「お前様!起きるのじゃ!お前様!」
忍ーーー忍?
忍の声が聞こえる。
「起きるのじゃ!」
「はっ」
僕が目を覚ますとそこは大型書店ーではなく、どこかの住宅街だ。
よくありがちなごくごく普通の住宅街。
ありがちな住宅街なのだが・・・。
僕たちがすんでいる町とは違う。
見覚えのある風景ではない。
「忍、ここはどこなんだ」
「儂が知りたいわい、そんなもの。お前様はいったいなにをしたのじゃ!」
「本を・・・買った?」
そういえば買ったはずのラノベも手元から消えている。
ん?何が起きたんだ?
「何で曖昧な返事なのじゃ・・・」
「じゃ、じゃあ覚えている範囲で話すよ」
と言って、ラノベを買うため、書店へと向かったこと。
漫画コーナーに言ったら白い本があって、それを開いたら意識が遠のいたことを忍に話した。
「そりゃ変な話じゃのう、怪異か?」
「忍野からそんな怪異聞いたことあるか?」
「いや、あの小僧から聞いた覚えはないのう・・・」
「そうか・・・じゃあ怪異である確率は低いな・・・」
「お前様!起きるのじゃ!お前様!」
忍ーーー忍?
忍の声が聞こえる。
「起きるのじゃ!」
「はっ」
僕が目を覚ますとそこは大型書店ーではなく、どこかの住宅街だ。
よくありがちなごくごく普通の住宅街。
ありがちな住宅街なのだが・・・。
僕たちがすんでいる町とは違う。
見覚えのある風景ではない。
「忍、ここはどこなんだ」
「儂が知りたいわい、そんなもの。お前様はいったいなにをしたのじゃ!」
「本を・・・買った?」
そういえば買ったはずのラノベも手元から消えている。
ん?何が起きたんだ?
「何で曖昧な返事なのじゃ・・・」
「じゃ、じゃあ覚えている範囲で話すよ」
と言って、ラノベを買うため、書店へと向かったこと。
漫画コーナーに言ったら白い本があって、それを開いたら意識が遠のいたことを忍に話した。
「そりゃ変な話じゃのう、怪異か?」
「忍野からそんな怪異聞いたことあるか?」
「いや、あの小僧から聞いた覚えはないのう・・・」
「そうか・・・じゃあ怪異である確率は低いな・・・」
15: 赤春巻き 2013/12/26(木) 23:23:21.18 ID:yvqUhlNd0
「あっ!お前様!これ!」
「ん?何だ?」
忍は電柱に書いてある何かを背伸びで指を指していた。
正直可愛い。
なんてことを思うとペアリングしている忍に興奮がそのまま伝わってしまうので、
僕はその感情を堪える。
・・・でも可愛いな。
「これ!見るがよい」
『時定市』と書いてある。
「ん?じていまち?」
「いや、『ときさだめちょう』と呼んだ方が自然じゃろ、ここは」
「あぁ、そうか」
どっちでもいいが、『ときさだめちょう』のほうが言いやすいので
僕もそっちで呼ぶことにした。
「ん?何だ?」
忍は電柱に書いてある何かを背伸びで指を指していた。
正直可愛い。
なんてことを思うとペアリングしている忍に興奮がそのまま伝わってしまうので、
僕はその感情を堪える。
・・・でも可愛いな。
「これ!見るがよい」
『時定市』と書いてある。
「ん?じていまち?」
「いや、『ときさだめちょう』と呼んだ方が自然じゃろ、ここは」
「あぁ、そうか」
どっちでもいいが、『ときさだめちょう』のほうが言いやすいので
僕もそっちで呼ぶことにした。
16: 赤春巻き 2013/12/26(木) 23:30:12.59 ID:yvqUhlNd0
「どうやらここは時定市と言うそうじゃのう」
「規律正しそうな名前だな」
まるで羽川のように。
「とりあえず歩いてみないことには始まらないからな・・・」
「じゃあ、あっちにいってみるかのう」
と言って、高校がある方向を指指した。
「学校じゃあないか、まさかいくのか?」
「いやいや、まさか。そんなことするわけなかろう。
いきなり金髪の幼女と黒髪のロリコンにあったら誰だってパニックなってしまうからのう」
「・・・・・・それは僕が金髪の幼女を誘拐しているように見えるからか?」
「言わなくてもわかるじゃろ」
「・・・・・・」
僕はどうやらロリコンだと、忍からあらぬ誤解を受けているようだ。
いつか解かなければならないな。
しかし、それは今ではないだろう。
「規律正しそうな名前だな」
まるで羽川のように。
「とりあえず歩いてみないことには始まらないからな・・・」
「じゃあ、あっちにいってみるかのう」
と言って、高校がある方向を指指した。
「学校じゃあないか、まさかいくのか?」
「いやいや、まさか。そんなことするわけなかろう。
いきなり金髪の幼女と黒髪のロリコンにあったら誰だってパニックなってしまうからのう」
「・・・・・・それは僕が金髪の幼女を誘拐しているように見えるからか?」
「言わなくてもわかるじゃろ」
「・・・・・・」
僕はどうやらロリコンだと、忍からあらぬ誤解を受けているようだ。
いつか解かなければならないな。
しかし、それは今ではないだろう。
17: 赤春巻き 2013/12/26(木) 23:32:51.19 ID:yvqUhlNd0
「まぁ、学校に通っておる人間から情報を収集すればいいと儂はいっておるのじゃ」
「あぁ、そういうことか」
「うっかり誘拐せんように気をつけるんじゃぞ」
「しねぇよ!!」
「あぁ、そういうことか」
「うっかり誘拐せんように気をつけるんじゃぞ」
「しねぇよ!!」
18: 赤春巻き 2013/12/26(木) 23:38:45.33 ID:yvqUhlNd0
「どうやらここは高校らしいの」
「時定高校・・・・・・か」
忍と僕は路地裏の狭い道から、その高校の校門を覗き見ながら言った。
完全に不審者である。
特に、僕が。
「ほう、案外しっかりしている学校じゃの」
「そうだなぁ」
僕は適当な返事をしながら、下校中の女子高生の絶対領域を眺めている。
なんだか、最高の気分だ。
「おい、お前様よ」
「!?」
「何をやっておるのじゃ?大分興奮しているようじゃが」
しまった。
「時定高校・・・・・・か」
忍と僕は路地裏の狭い道から、その高校の校門を覗き見ながら言った。
完全に不審者である。
特に、僕が。
「ほう、案外しっかりしている学校じゃの」
「そうだなぁ」
僕は適当な返事をしながら、下校中の女子高生の絶対領域を眺めている。
なんだか、最高の気分だ。
「おい、お前様よ」
「!?」
「何をやっておるのじゃ?大分興奮しているようじゃが」
しまった。
19: 赤春巻き 2013/12/26(木) 23:42:13.05 ID:yvqUhlNd0
「そ、そうか?」
「何度も何度も言うように、儂とうぬはペアリングしているのじゃ。
お前様の興奮やらなんやらはすぐ儂に伝わってくるのじゃ。
つまり、
嘘はつけぬぞ」
「すいません絶対領域眺めていました」
「ふん」
僕はいつの間にか忍に足をはらわれ、自然と土下座の体制になっていた。
「何度も何度も言うように、儂とうぬはペアリングしているのじゃ。
お前様の興奮やらなんやらはすぐ儂に伝わってくるのじゃ。
つまり、
嘘はつけぬぞ」
「すいません絶対領域眺めていました」
「ふん」
僕はいつの間にか忍に足をはらわれ、自然と土下座の体制になっていた。
20: 赤春巻き 2013/12/26(木) 23:47:14.24 ID:yvqUhlNd0
「なぁ、忍」
「なんじゃ」
「そろそろ声かけないか?」
「うーむそうじゃの、そろそろそうするかのう」
「でもなぁ、警戒されちゃうよな、絶対」
「お前様のような変態なんかは通報されてしまうと思うがのう」
「声をかけただけでか!?」
「即、逮捕じゃ」
「物騒な世の中になったなぁ!!」
だとしたら、変態に優しくない国だな!!日本!!
いや、僕が変態という訳ではないが。
「じゃあ、あの娘に声をかけて逮捕されてきたらどうじゃ?」
「逮捕前提で話が進んでいる!?」
「なんじゃ」
「そろそろ声かけないか?」
「うーむそうじゃの、そろそろそうするかのう」
「でもなぁ、警戒されちゃうよな、絶対」
「お前様のような変態なんかは通報されてしまうと思うがのう」
「声をかけただけでか!?」
「即、逮捕じゃ」
「物騒な世の中になったなぁ!!」
だとしたら、変態に優しくない国だな!!日本!!
いや、僕が変態という訳ではないが。
「じゃあ、あの娘に声をかけて逮捕されてきたらどうじゃ?」
「逮捕前提で話が進んでいる!?」
21: 赤春巻き 2013/12/26(木) 23:51:27.27 ID:yvqUhlNd0
「ってどの娘だ?」
「ネジがついている娘じゃよ」
・・・ネジがついている娘。
この学校はコスプレが認可されているのか?
とりあえずそんな娘は一人しかいなくて、異様な存在感を放っていたので、
すぐに見つけることができた。
というか・・・あのネジ・・・。
「動いてないか?」
「・・・確かにのう、ロボットか?」
・・・ますます気になるなぁ。
「よし、いくぞ忍!!」
「なんか張り切っておるぞ、我が主様が」
「ネジがついている娘じゃよ」
・・・ネジがついている娘。
この学校はコスプレが認可されているのか?
とりあえずそんな娘は一人しかいなくて、異様な存在感を放っていたので、
すぐに見つけることができた。
というか・・・あのネジ・・・。
「動いてないか?」
「・・・確かにのう、ロボットか?」
・・・ますます気になるなぁ。
「よし、いくぞ忍!!」
「なんか張り切っておるぞ、我が主様が」
22: 赤春巻き 2013/12/27(金) 00:00:24.70 ID:DG6oGrWL0
僕と忍は数々の女子高生の間を
限りなく存在感を薄めながら通り抜けていき、
そのネジを着けた娘の後につくことに成功した。
かれこれ3分くらい尾行している。
「尾行・・・というよりストーカーかのう」
「犯罪性が増しちゃうじゃないか!」
「やってることは同じじゃろ」
「・・・まぁ」
確かにそうだ。
まぁあくまで、娘のことを狙っているわけでははないので問題はないだろう。
しかし、こんなに間近で全く知りもしない人の
絶対領域を見るのは初めてかもしれないなぁ。
絶対領域っていいよな・・・。
個人的な見解だが、絶対領域は絶対領域のままのほうが興奮するものである。
妄想が広がるからだ。
何色の下着を穿いているか、とかなんとか。
見えてしまっては意味がない。
妄想であるからこそ価値があるのだ。
限りなく存在感を薄めながら通り抜けていき、
そのネジを着けた娘の後につくことに成功した。
かれこれ3分くらい尾行している。
「尾行・・・というよりストーカーかのう」
「犯罪性が増しちゃうじゃないか!」
「やってることは同じじゃろ」
「・・・まぁ」
確かにそうだ。
まぁあくまで、娘のことを狙っているわけでははないので問題はないだろう。
しかし、こんなに間近で全く知りもしない人の
絶対領域を見るのは初めてかもしれないなぁ。
絶対領域っていいよな・・・。
個人的な見解だが、絶対領域は絶対領域のままのほうが興奮するものである。
妄想が広がるからだ。
何色の下着を穿いているか、とかなんとか。
見えてしまっては意味がない。
妄想であるからこそ価値があるのだ。
23: 赤春巻き 2013/12/27(金) 00:04:16.16 ID:DG6oGrWL0
妄想が妄想で無くなったときの衝撃は大きい。
例えば清純な娘が水色の下着を着用しているかと思ったが、
実は紫の下着を着用していたとしよう。
その時。その時に、その娘のイメージは一気に清純から淫らに変わってしまうのだ。
知らないほうがいいこともある。
だから妄想で済ましちゃえばいいのだ。
だが、見たいという気持ちもある。
ていうかめっちゃある。
例えば清純な娘が水色の下着を着用しているかと思ったが、
実は紫の下着を着用していたとしよう。
その時。その時に、その娘のイメージは一気に清純から淫らに変わってしまうのだ。
知らないほうがいいこともある。
だから妄想で済ましちゃえばいいのだ。
だが、見たいという気持ちもある。
ていうかめっちゃある。
25: 赤春巻き 2013/12/27(金) 00:08:33.74 ID:DG6oGrWL0
このネジ娘の下着はなんだいったい。
イメージがブッ壊れてもいい!!
見たい!!
なんて思って歩いていたら、いつの間にか前傾姿勢になっていた。
その姿勢は明らかにスカートの中を覗くような姿勢で、
どうみても不審者っぽい。
・・・というか不審者だ。
その時、待ってました!というタイミングで、風が吹いた。
ベタなアニメの展開か!!
そのスカートの中身が明かされる。
白。
白だ。
無地の白だ!一番シンプルでいい!!
「きゃああああああああああああ!!!!」
・・・ん?なんだ?
事件か?
イメージがブッ壊れてもいい!!
見たい!!
なんて思って歩いていたら、いつの間にか前傾姿勢になっていた。
その姿勢は明らかにスカートの中を覗くような姿勢で、
どうみても不審者っぽい。
・・・というか不審者だ。
その時、待ってました!というタイミングで、風が吹いた。
ベタなアニメの展開か!!
そのスカートの中身が明かされる。
白。
白だ。
無地の白だ!一番シンプルでいい!!
「きゃああああああああああああ!!!!」
・・・ん?なんだ?
事件か?
26: 赤春巻き 2013/12/27(金) 00:16:45.02 ID:DG6oGrWL0
いや、どうやら僕に向けての叫び声のようだ。
僕は無意識に娘の尻に顔をくっつけてしまっていたようだ。
今気づいた。
僕としたことが。
「吸血鬼・・・・・・」
忍がなんかをためている。
元気玉か?
気か?
それとも・・・
「パンチ!!!!!!!!!!!!」
うおっ!?
頬に強い衝撃が走る。歯が一つ抜けたかもしれない。
やはり、忍は許してくれなかったようだ。
「うっ!」
そのまま僕はコンクリートに体全体を打ち付けてしまった。
すぐ回復するとわかっていても、痛みにはあまり慣れないものだ。
「な、なんですか!!あなたたち・・・」
「すまないの、我が主様が良くない 癖を持っているようでのう」
いきなりスカートに顔を突っ込まれてパニックだろうな・・・、この娘。
僕は無意識に娘の尻に顔をくっつけてしまっていたようだ。
今気づいた。
僕としたことが。
「吸血鬼・・・・・・」
忍がなんかをためている。
元気玉か?
気か?
それとも・・・
「パンチ!!!!!!!!!!!!」
うおっ!?
頬に強い衝撃が走る。歯が一つ抜けたかもしれない。
やはり、忍は許してくれなかったようだ。
「うっ!」
そのまま僕はコンクリートに体全体を打ち付けてしまった。
すぐ回復するとわかっていても、痛みにはあまり慣れないものだ。
「な、なんですか!!あなたたち・・・」
「すまないの、我が主様が良くない 癖を持っているようでのう」
いきなりスカートに顔を突っ込まれてパニックだろうな・・・、この娘。
33: 赤春巻き 2013/12/27(金) 11:42:28.99 ID:DG6oGrWL0
ところで、もう僕の傷は癒えてしまった訳だけれども、
ここで起き上がるのもなんなので、僕は寝転がったままにすることにした。
別に変な思惑は一切ない。
一切な。
「なななななななんですか!」
「まぁ落ち着け、ネジ娘よ。
私は鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。
今は忍野忍じゃ」
「へ?きゅ、9血鬼?」
ますますパニクってるじゃないか。
「取り敢えず、安心してくれればよい。私はお前を襲う気など一切ないからのう」
「は、はい。なんとお呼びすれば」
「そうじゃのう、忍、とでも呼んでくれればよい」
「は、はい。分かりました。忍さん」
「あぁ」
状況を飲み込むのが早いなぁ、この娘。
ここで起き上がるのもなんなので、僕は寝転がったままにすることにした。
別に変な思惑は一切ない。
一切な。
「なななななななんですか!」
「まぁ落ち着け、ネジ娘よ。
私は鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。
今は忍野忍じゃ」
「へ?きゅ、9血鬼?」
ますますパニクってるじゃないか。
「取り敢えず、安心してくれればよい。私はお前を襲う気など一切ないからのう」
「は、はい。なんとお呼びすれば」
「そうじゃのう、忍、とでも呼んでくれればよい」
「は、はい。分かりました。忍さん」
「あぁ」
状況を飲み込むのが早いなぁ、この娘。
34: 赤春巻き 2013/12/27(金) 11:47:13.02 ID:DG6oGrWL0
「と、ところで・・・」
「なんじゃ?」
「私は先ほど何をさせられたのでしょうか・・・。
何やら、あの、下着の方に人の温もりを感じたんですが・・・」
この娘!何をされたのか気づいていない!
「あぁ、それはそこでお前の下着を
今でも覗いているその男にでも聞いてみるがよい」
「ニヒヒヒヒ・・・、やぁ、お嬢ちゃん、お名前は?」
「ひぃ!!」
なんだ、なんだ、その声は。
この世で一番恐ろしい物を見たみたいな声をあげて。
・・・まぁ、第一印象は最悪だな。
「なんじゃ?」
「私は先ほど何をさせられたのでしょうか・・・。
何やら、あの、下着の方に人の温もりを感じたんですが・・・」
この娘!何をされたのか気づいていない!
「あぁ、それはそこでお前の下着を
今でも覗いているその男にでも聞いてみるがよい」
「ニヒヒヒヒ・・・、やぁ、お嬢ちゃん、お名前は?」
「ひぃ!!」
なんだ、なんだ、その声は。
この世で一番恐ろしい物を見たみたいな声をあげて。
・・・まぁ、第一印象は最悪だな。
35: 赤春巻き 2013/12/27(金) 11:51:42.62 ID:DG6oGrWL0
その後、その娘の名前が『東雲なの』だということが判明した。
僕は名前を聞いた後起き上がった。
僕の脳裏にはしっかりこびりついた。
彼女の下着が。羽川の下着とはまた違った良さがあったなぁ。
いゃあよかった。
「何を・・・ニヤニヤしてるんですか」
「いやいや、何でもないよ
ちなみに僕は阿良々木暦だ。
阿蘇山の阿に良い良い、若木の木に西暦の暦で阿良々木暦だ」
「突然の自己紹介ですね・・」
僕は名前を聞いた後起き上がった。
僕の脳裏にはしっかりこびりついた。
彼女の下着が。羽川の下着とはまた違った良さがあったなぁ。
いゃあよかった。
「何を・・・ニヤニヤしてるんですか」
「いやいや、何でもないよ
ちなみに僕は阿良々木暦だ。
阿蘇山の阿に良い良い、若木の木に西暦の暦で阿良々木暦だ」
「突然の自己紹介ですね・・」
36: 赤春巻き 2013/12/27(金) 11:54:59.10 ID:DG6oGrWL0
「なんとお呼びすればいいですか?」
「ん?普通に阿良々木さんって呼べばいいさ」
「娘よ、この男に『さん』付けして呼ぶ必要はないぞ」
「あ、分かりました!お願いしますね!
阿良々木」
「遠慮なく呼んできた!?」
「ん?普通に阿良々木さんって呼べばいいさ」
「娘よ、この男に『さん』付けして呼ぶ必要はないぞ」
「あ、分かりました!お願いしますね!
阿良々木」
「遠慮なく呼んできた!?」
37: 赤春巻き 2013/12/27(金) 12:03:39.14 ID:DG6oGrWL0
「ところでなのちゃん」
「はい、なんでしょう」
「君にいいことを教えてあげるよ」
「なんでしょう」
「僕の名前を『ありゃりゃ木さん』って呼んだ後に、
僕が何か突っ込みを入れるから『失礼、噛みました』って言ってくれ。
そして、『違うわざとだ』って僕が言ったらなのちゃんは『失礼、かみまみた!』
って言ってくれ」
「それをするとどんないいことが・・・?」
「肌年齢が12歳ほど若返る」
「へぇすごいですね!」
「信じた!?」
忍が鋭い突っ込みを入れた。初めて聞いたかもしれないな。
忍のキレのいい突っ込み。
「じゃあ、いくぞ」
「はい!」
なのちゃんは息を大きく吸い込んだ。
「ありゃりゃ木さん!!」
「人の名前をうっかりはちべえみたいに呼ぶな!!僕の名前は阿良々木だ!!」
「失礼、噛みました!!」
「違う!!わざとだ!!」
「失礼、、、かみまみた!!てへっ!!」
か、可愛いいいいいいい!!
完全に僕の心臓をキャッチした!!
八九寺には後でネタの使用料を払わなければならないな。
「はい、なんでしょう」
「君にいいことを教えてあげるよ」
「なんでしょう」
「僕の名前を『ありゃりゃ木さん』って呼んだ後に、
僕が何か突っ込みを入れるから『失礼、噛みました』って言ってくれ。
そして、『違うわざとだ』って僕が言ったらなのちゃんは『失礼、かみまみた!』
って言ってくれ」
「それをするとどんないいことが・・・?」
「肌年齢が12歳ほど若返る」
「へぇすごいですね!」
「信じた!?」
忍が鋭い突っ込みを入れた。初めて聞いたかもしれないな。
忍のキレのいい突っ込み。
「じゃあ、いくぞ」
「はい!」
なのちゃんは息を大きく吸い込んだ。
「ありゃりゃ木さん!!」
「人の名前をうっかりはちべえみたいに呼ぶな!!僕の名前は阿良々木だ!!」
「失礼、噛みました!!」
「違う!!わざとだ!!」
「失礼、、、かみまみた!!てへっ!!」
か、可愛いいいいいいい!!
完全に僕の心臓をキャッチした!!
八九寺には後でネタの使用料を払わなければならないな。
38: 赤春巻き 2013/12/27(金) 12:09:21.16 ID:DG6oGrWL0
「ありがとう!なのちゃん!!
君の肌年齢はきっと今、4歳くらいになったよ!!」
「わぁあ!本当ですか!!ありがとうございます!!」
「・・・我が主様と気が会うとは、
娘、うぬもなかなかの変態なのではないのかのう?」
「はい?」
「いや、何でもないわい。
ただ・・・、
将来詐欺に騙されないようにな」
「ん、はい!」
僕はこの娘と話しているのが楽しくなってしまった。
君の肌年齢はきっと今、4歳くらいになったよ!!」
「わぁあ!本当ですか!!ありがとうございます!!」
「・・・我が主様と気が会うとは、
娘、うぬもなかなかの変態なのではないのかのう?」
「はい?」
「いや、何でもないわい。
ただ・・・、
将来詐欺に騙されないようにな」
「ん、はい!」
僕はこの娘と話しているのが楽しくなってしまった。
39: 赤春巻き 2013/12/27(金) 12:18:23.72 ID:DG6oGrWL0
しかし、楽しいは楽しいのだが、
かなり気になっていることが一つあって、どうも話に集中できない。
それは、彼女の最大の特徴といえる『ネジ』だ。
動いているので、ロボットなのだろうか。
ただ、こんなに人間らしいロボットがあり得るのだろうか?
笑ってるし、どうもロボットには見えない。
ということで、いつネジに関してなのちゃんに聞こうかと
考えていた。
タイミングがつかめない。
かなり気になっていることが一つあって、どうも話に集中できない。
それは、彼女の最大の特徴といえる『ネジ』だ。
動いているので、ロボットなのだろうか。
ただ、こんなに人間らしいロボットがあり得るのだろうか?
笑ってるし、どうもロボットには見えない。
ということで、いつネジに関してなのちゃんに聞こうかと
考えていた。
タイミングがつかめない。
42: 赤春巻き 2013/12/27(金) 20:07:15.91 ID:DG6oGrWL0
どうか、忍が質問してくれないかと
人任せにしている。
「なぁ、娘よ」
「何ですか?」
「付かぬことを伺うようじゃが・・・
うぬは『ロボット』なのか?」
さすが忍さん!!遠慮なく聞いてくれた!!
「え?いやいやいやいや!!
そそそそそそs、そ、そんな訳訳訳訳訳なななないじゃななないですかぁぁぁあ!!」
「分かりやすすぎるじゃろ・・・うぬ・・・」
「じゃ、じゃあ証拠を見せますよ!
私が人間、ヒトだという証拠を!!」
「なんじゃ?いったい」
「え、えーと・・・。
そ!そうだ!私にはちゃんと痛覚があります!!」
人任せにしている。
「なぁ、娘よ」
「何ですか?」
「付かぬことを伺うようじゃが・・・
うぬは『ロボット』なのか?」
さすが忍さん!!遠慮なく聞いてくれた!!
「え?いやいやいやいや!!
そそそそそそs、そ、そんな訳訳訳訳訳なななないじゃななないですかぁぁぁあ!!」
「分かりやすすぎるじゃろ・・・うぬ・・・」
「じゃ、じゃあ証拠を見せますよ!
私が人間、ヒトだという証拠を!!」
「なんじゃ?いったい」
「え、えーと・・・。
そ!そうだ!私にはちゃんと痛覚があります!!」
43: 赤春巻き 2013/12/27(金) 20:14:59.94 ID:DG6oGrWL0
「痛覚か・・・。なにで証明するのじゃ?」
「うーん・・・・・・しっぺでどうですか」
「分かったそうするとしよう」
なんだか二人で何かやり始めたな。
僕は今発言するチャンスを見失っている。どうしよう。
とりあえずなのちゃんがロボがどうか見守っておこうと思う。
「よし、そうと決まればしっぺを始めようかのう」
忍が何やら張り切っている。すこし笑みを浮かべている。
「娘、腕をだせ」
「は、はい」
どうも腕とか聞くと、春休みの出来事のせいで奪われた腕そのものを
差し出すというイメージが僕にはあるが、
この場合、ただ忍の前に腕を差し出すだけであった。
「うーん・・・・・・しっぺでどうですか」
「分かったそうするとしよう」
なんだか二人で何かやり始めたな。
僕は今発言するチャンスを見失っている。どうしよう。
とりあえずなのちゃんがロボがどうか見守っておこうと思う。
「よし、そうと決まればしっぺを始めようかのう」
忍が何やら張り切っている。すこし笑みを浮かべている。
「娘、腕をだせ」
「は、はい」
どうも腕とか聞くと、春休みの出来事のせいで奪われた腕そのものを
差し出すというイメージが僕にはあるが、
この場合、ただ忍の前に腕を差し出すだけであった。
44: 赤春巻き 2013/12/27(金) 20:25:43.15 ID:DG6oGrWL0
「よし、では動かずにそのままでおれよ」
「はい」
なのちゃんは目を瞑りながら構えた。
忍も右腕をゆっくり挙げている。
僕はただ見守っていた。
「さん.......にい.......」
忍は何故かノリノリである。しっぺという行為が好きなのだろうか。
「いち.......ぜろ!!」
その瞬間、忍は人差し指と中指だけを突き立てた右手を降り下ろす。
なのちゃんの右腕に向けて。
「・・・うっ!」
なのちゃんの右腕に忍の人差し指と中指が当たった。
やけにスローな動きに僕には見える。
忍はいかにも爽快!という顔をしている。
ーーーーーその時、何かが落ちる音がした。
何かか硬い物、重みのあるなにかが落ちたような。
そんな音がした。
一瞬、気のせいかと思ったが、気のせいではない。
忍も僕も同じでその状況を信じることができないだろう。
通常落ちる訳ないものが転げ落ちていた。
そう、
具体的に言うと忍と僕が目を向けた先には
右腕が落ちていた。
「はい」
なのちゃんは目を瞑りながら構えた。
忍も右腕をゆっくり挙げている。
僕はただ見守っていた。
「さん.......にい.......」
忍は何故かノリノリである。しっぺという行為が好きなのだろうか。
「いち.......ぜろ!!」
その瞬間、忍は人差し指と中指だけを突き立てた右手を降り下ろす。
なのちゃんの右腕に向けて。
「・・・うっ!」
なのちゃんの右腕に忍の人差し指と中指が当たった。
やけにスローな動きに僕には見える。
忍はいかにも爽快!という顔をしている。
ーーーーーその時、何かが落ちる音がした。
何かか硬い物、重みのあるなにかが落ちたような。
そんな音がした。
一瞬、気のせいかと思ったが、気のせいではない。
忍も僕も同じでその状況を信じることができないだろう。
通常落ちる訳ないものが転げ落ちていた。
そう、
具体的に言うと忍と僕が目を向けた先には
右腕が落ちていた。
46: 赤春巻き 2013/12/27(金) 20:34:26.35 ID:DG6oGrWL0
「「「うわああああああああ」」」
もう誰が誰の悲鳴だか判別できない。皆が皆叫んでいた。
しかし、不思議なことに血は一切でていなくて、
代わりにロールケーキが出ていた。
もう、訳がわからない。
なのちゃんがロボットじゃなかったらなんなんだと思わざるをえないだった。
「こ....こ、
これは決して親指USBとか右腕がロールケーキとか頭から甘食だとか、
そんなんじゃなくて・・・あの・・・
事故です!!」
確信した。この娘、ロボだ。
もう誰が誰の悲鳴だか判別できない。皆が皆叫んでいた。
しかし、不思議なことに血は一切でていなくて、
代わりにロールケーキが出ていた。
もう、訳がわからない。
なのちゃんがロボットじゃなかったらなんなんだと思わざるをえないだった。
「こ....こ、
これは決して親指USBとか右腕がロールケーキとか頭から甘食だとか、
そんなんじゃなくて・・・あの・・・
事故です!!」
確信した。この娘、ロボだ。
48: 赤春巻き 2013/12/27(金) 20:42:30.04 ID:DG6oGrWL0
そんな言い訳がかったことをいいながら
なのちゃんは右腕をはめる。
しかしびっくりしたなぁ、こんなに高性能なロボットがいるのか!
と思う。
いや、
確信したと勢いで思ったが、あくまでまだ推測だから本当にロボットかどうかは定かじゃないが。
もしかしたら特殊な骨の持ち主で腕の着け外しが可能なだけなのかもしれない。
「えへへへへ、けっさくなんだけど」
右腕が落ちたというのに平気で笑っている・・・だと!?
なんて声のする方を見ると『金髪の幼女』がいた。
『金髪の幼女』とは・・・。それだけ聞くと忍だな。
なのちゃんは右腕をはめる。
しかしびっくりしたなぁ、こんなに高性能なロボットがいるのか!
と思う。
いや、
確信したと勢いで思ったが、あくまでまだ推測だから本当にロボットかどうかは定かじゃないが。
もしかしたら特殊な骨の持ち主で腕の着け外しが可能なだけなのかもしれない。
「えへへへへ、けっさくなんだけど」
右腕が落ちたというのに平気で笑っている・・・だと!?
なんて声のする方を見ると『金髪の幼女』がいた。
『金髪の幼女』とは・・・。それだけ聞くと忍だな。
50: 赤春巻き 2013/12/27(金) 20:53:54.27 ID:DG6oGrWL0
うん、そうだ。『白衣を着ている金髪の幼女』と言った方が分かりやすいだろう。
幼女なのに立派な科学者。そんな雰囲気をかもしだしていた。
「なのけっさくなんだけどー」
「はかせぇぇぇぇ!もうやめてくださいよぉぉぉぉ!!」
やっべぇ。涙目のなのちゃん可愛い。
何かに目覚めそうだ。
ん?というか今『博士』って言ったか?
・・・・・・いや、まさかな。そんなまさかな。
まさかまさか、まさかな。
・・・・・・まず名前を聞くとしよう。
「やぁ、そこの白衣のお嬢ちゃん。名前はなんていうんだい」
「ん?なの、誰?この人」
「あ・・・・・・」
なぜ言葉に詰まるんだ!!なのちゃん!!
まさか『私のパンツをめくってきた見知らぬ男』とか紹介するつもりじゃないだろうな!?
いや、事実だから言い逃れはできないが!!
「・・・・・・この人は優しい人ですよ、優しい人ですよ」
「あー優しい人かー」
「阿良々木暦さんっていいます」
「ふーん、変な名前」
なのちゃんが僕の事をすごく曖昧に紹介してくれたことにありがたさを感じるばかりだ。
しかし、僕の名前を変な名前と言った白衣の娘。さらっと酷いことを言いやがる。
意外と暦っていう名前は気に入っているんだがな・・・。
幼女なのに立派な科学者。そんな雰囲気をかもしだしていた。
「なのけっさくなんだけどー」
「はかせぇぇぇぇ!もうやめてくださいよぉぉぉぉ!!」
やっべぇ。涙目のなのちゃん可愛い。
何かに目覚めそうだ。
ん?というか今『博士』って言ったか?
・・・・・・いや、まさかな。そんなまさかな。
まさかまさか、まさかな。
・・・・・・まず名前を聞くとしよう。
「やぁ、そこの白衣のお嬢ちゃん。名前はなんていうんだい」
「ん?なの、誰?この人」
「あ・・・・・・」
なぜ言葉に詰まるんだ!!なのちゃん!!
まさか『私のパンツをめくってきた見知らぬ男』とか紹介するつもりじゃないだろうな!?
いや、事実だから言い逃れはできないが!!
「・・・・・・この人は優しい人ですよ、優しい人ですよ」
「あー優しい人かー」
「阿良々木暦さんっていいます」
「ふーん、変な名前」
なのちゃんが僕の事をすごく曖昧に紹介してくれたことにありがたさを感じるばかりだ。
しかし、僕の名前を変な名前と言った白衣の娘。さらっと酷いことを言いやがる。
意外と暦っていう名前は気に入っているんだがな・・・。
51: 赤春巻き 2013/12/27(金) 21:01:33.83 ID:DG6oGrWL0
「ふーん、そうなのか、僕は変な名前か!
じゃあ白衣の君の名前を是非教えて貰いたいなぁ!」
「むっ、
はかせっていいます!
なのを作りました!」
「ふーんそうなんだー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
今、何て言ったんだ?
「え?な、何だって?」
「なのをつくったのー!!はかせが!!」
「あほーーー!!なにいってるんですかはかせは!!」
やっぱ本当にロボットなのか、なのちゃんは。
てかこの幼女が作ったって・・・・・・・・・・・・。
「すげえええええええ!!!!!!!
はかせ!!!!!はかせすげぇよ!!!!!!
忍よりすげええよおおお!!!!」
「吸血鬼パンチ!!!!!!!」
僕は3mは飛んだだろうか。
なんの前触れもなくやってきた吸血鬼パンチは、意外と痛くなかった。
じゃあ白衣の君の名前を是非教えて貰いたいなぁ!」
「むっ、
はかせっていいます!
なのを作りました!」
「ふーんそうなんだー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
今、何て言ったんだ?
「え?な、何だって?」
「なのをつくったのー!!はかせが!!」
「あほーーー!!なにいってるんですかはかせは!!」
やっぱ本当にロボットなのか、なのちゃんは。
てかこの幼女が作ったって・・・・・・・・・・・・。
「すげえええええええ!!!!!!!
はかせ!!!!!はかせすげぇよ!!!!!!
忍よりすげええよおおお!!!!」
「吸血鬼パンチ!!!!!!!」
僕は3mは飛んだだろうか。
なんの前触れもなくやってきた吸血鬼パンチは、意外と痛くなかった。
52: 赤春巻き 2013/12/27(金) 21:15:13.92 ID:DG6oGrWL0
004
僕と忍はなのちゃんとはかせが住むという
『東雲研究所』に入らせてもらうことになった。
日本家屋って感じがして、いい感じの家だ。サイエンスとは無縁な気がするんだがなぁ・・・。
「とりあえず、忍ごめん」
「なんじゃい!!
初対面の本当の幼女を儂より崇高しおって!!儂は500歳じゃぞ!!500歳!!
どんな現代のテクノロジーを持ってしても越えられないんじゃぞ!!」
「本当にすまなかった、ちょっと興奮してた」
「マジロリコンじゃな!!お前様は!!」
僕は忍に研究所の居間で謝っていた。意外と気に触れてしまったようだ。
確かにさっきは軽率な発言をしてしまったと自分でも思う。
ただ、やっぱ8歳の幼女が女子高生ロボを作ったなんて事実を知ったら
興奮を抑えられないだろう。
人の家に入り込んで起きながら
その家の持ち主に発言する隙を与えないという状況になってしまっているが、
この際気にしないでおこう。
「すいません忍さん。どうしたら許してもらえますか」
「元の世界に戻ったら半径3000km以内のミスタードーナツを
全て買収するのじゃ!!それで儂はお前様を許すという気持ちになるじゃろう」
「そ、そんなぁ」
「儂のPRIDEを傷つけた当然の報いじゃ!!」
なんか今、やけに発音がよかった気がするが。
僕と忍はなのちゃんとはかせが住むという
『東雲研究所』に入らせてもらうことになった。
日本家屋って感じがして、いい感じの家だ。サイエンスとは無縁な気がするんだがなぁ・・・。
「とりあえず、忍ごめん」
「なんじゃい!!
初対面の本当の幼女を儂より崇高しおって!!儂は500歳じゃぞ!!500歳!!
どんな現代のテクノロジーを持ってしても越えられないんじゃぞ!!」
「本当にすまなかった、ちょっと興奮してた」
「マジロリコンじゃな!!お前様は!!」
僕は忍に研究所の居間で謝っていた。意外と気に触れてしまったようだ。
確かにさっきは軽率な発言をしてしまったと自分でも思う。
ただ、やっぱ8歳の幼女が女子高生ロボを作ったなんて事実を知ったら
興奮を抑えられないだろう。
人の家に入り込んで起きながら
その家の持ち主に発言する隙を与えないという状況になってしまっているが、
この際気にしないでおこう。
「すいません忍さん。どうしたら許してもらえますか」
「元の世界に戻ったら半径3000km以内のミスタードーナツを
全て買収するのじゃ!!それで儂はお前様を許すという気持ちになるじゃろう」
「そ、そんなぁ」
「儂のPRIDEを傷つけた当然の報いじゃ!!」
なんか今、やけに発音がよかった気がするが。
53: 赤春巻き 2013/12/27(金) 21:23:20.37 ID:DG6oGrWL0
「はかせからていあーん!!」
なのちゃんの製作者であるはかせが手を挙げている。
よくこの状況で割り込むことができたなぁ。
「カブトムシ相撲で勝負すればいいと思うんだけど」
「!?」
とてもなのちゃんの製作者とは思えぬ発言・・・!
本当にただの幼女じゃないか!!
「カブトムシ相撲じゃと!?
あの、罪なき昆虫同士を人間の手によって衝突させあう競技か!?」
「言い方があったろ、もっと」
「ううん、夏だけど、カブトムシもってないから紙で作ったカブトムシで相撲します」
「ほお」
「そうか、つまり紙相撲ってことかのう?
そういうことなら、やってやろうかのう」
「あぁ、僕もそれでいいと思うよ」
「じゃあ、フィールド準備してくるー」
「はかせ、待って下さい!!」
「ん?」
「もう準備できていますよ」
「おぉおお!!さすがなのなの!!」
すげぇ・・・・・・。
なのちゃん。
可愛い・・・・・・。
なのちゃんの製作者であるはかせが手を挙げている。
よくこの状況で割り込むことができたなぁ。
「カブトムシ相撲で勝負すればいいと思うんだけど」
「!?」
とてもなのちゃんの製作者とは思えぬ発言・・・!
本当にただの幼女じゃないか!!
「カブトムシ相撲じゃと!?
あの、罪なき昆虫同士を人間の手によって衝突させあう競技か!?」
「言い方があったろ、もっと」
「ううん、夏だけど、カブトムシもってないから紙で作ったカブトムシで相撲します」
「ほお」
「そうか、つまり紙相撲ってことかのう?
そういうことなら、やってやろうかのう」
「あぁ、僕もそれでいいと思うよ」
「じゃあ、フィールド準備してくるー」
「はかせ、待って下さい!!」
「ん?」
「もう準備できていますよ」
「おぉおお!!さすがなのなの!!」
すげぇ・・・・・・。
なのちゃん。
可愛い・・・・・・。
54: 赤春巻き 2013/12/27(金) 21:29:36.95 ID:DG6oGrWL0
「じゃあ、用意、スタート!!」
というはかせの掛け声と共に僕と忍の紙相撲対決が始まった。
「うおおおおおおりゃああああああ!!!」
しかし、
忍がフィールドを投げ飛ばしたため、勝負は瞬きもしないうちに終了するのであった。
っていうかこいつ、やり方知らないな?
「ふん、どうじゃい」
「いや、威張られてもなぁ、忍。そういうもんじゃないんだぞ?紙相撲って」
「忍のかちぃーー!!」
え??なにいっているんだはかせ。
「忍さん強いですねー」
え??なのちゃんまでなにをいっているのかな?
・・・・・・どうやら僕以外、正式なルールを知る者はこの居間にはいないようで、
まるで僕がルールを知らないみたいな感じになっていた。
というはかせの掛け声と共に僕と忍の紙相撲対決が始まった。
「うおおおおおおりゃああああああ!!!」
しかし、
忍がフィールドを投げ飛ばしたため、勝負は瞬きもしないうちに終了するのであった。
っていうかこいつ、やり方知らないな?
「ふん、どうじゃい」
「いや、威張られてもなぁ、忍。そういうもんじゃないんだぞ?紙相撲って」
「忍のかちぃーー!!」
え??なにいっているんだはかせ。
「忍さん強いですねー」
え??なのちゃんまでなにをいっているのかな?
・・・・・・どうやら僕以外、正式なルールを知る者はこの居間にはいないようで、
まるで僕がルールを知らないみたいな感じになっていた。
55: 赤春巻き 2013/12/27(金) 21:36:57.04 ID:DG6oGrWL0
「じゃあ、罰ゲーム~!!」
「え?
これって忍と僕の勝敗を決める為の紙相撲であって、罰ゲームだなんて聞いてないぞ!!」
「もうそんなことどうでもよくなってきたわい。ゲームは楽しむものじゃ」
「気が変わるの早っ!」
「じゃあ、何の罰ゲームにしましょうかねぇ」
なのちゃん・・・!そんなに笑顔で言わないでくれ!!
意外と酷い罰ゲームを考えそうで怖いんだけど!!
そしたら、案の定。
「・・・・・・全身猫のコスプレっていうのはどうですか?」
・・・なのちゃん!!なんてことを!!
「いいねぇ!!カワイイと思うんだけど」
「ふ、楽しみじゃのう。我が主様の猫耳姿とは。
どんな醜態を晒してくれるのかのう・・・、楽しみじゃわい」
「ゲームは楽しむもんだけど!!
そういう楽しみ方はどうかと思うぜ!!僕!!」
「え?
これって忍と僕の勝敗を決める為の紙相撲であって、罰ゲームだなんて聞いてないぞ!!」
「もうそんなことどうでもよくなってきたわい。ゲームは楽しむものじゃ」
「気が変わるの早っ!」
「じゃあ、何の罰ゲームにしましょうかねぇ」
なのちゃん・・・!そんなに笑顔で言わないでくれ!!
意外と酷い罰ゲームを考えそうで怖いんだけど!!
そしたら、案の定。
「・・・・・・全身猫のコスプレっていうのはどうですか?」
・・・なのちゃん!!なんてことを!!
「いいねぇ!!カワイイと思うんだけど」
「ふ、楽しみじゃのう。我が主様の猫耳姿とは。
どんな醜態を晒してくれるのかのう・・・、楽しみじゃわい」
「ゲームは楽しむもんだけど!!
そういう楽しみ方はどうかと思うぜ!!僕!!」
56: 赤春巻き 2013/12/27(金) 21:48:33.62 ID:DG6oGrWL0
「第一、そんな服あるわけないだろう!!」
「あるよ」
どっから出てきたんだその服!!
はかせ笑顔で出してきたのは、
女物の水着と、尻尾、猫耳、猫の手、等々だ。
え?
「これを着ろと?」
「罰ゲームに従わねば、もっと重い罰がまっておるぞ?」
「・・・・・・着ます」
なんだか今日の忍、ドSだなぁ。
異世界に来たせいなのかな。
「あるよ」
どっから出てきたんだその服!!
はかせ笑顔で出してきたのは、
女物の水着と、尻尾、猫耳、猫の手、等々だ。
え?
「これを着ろと?」
「罰ゲームに従わねば、もっと重い罰がまっておるぞ?」
「・・・・・・着ます」
なんだか今日の忍、ドSだなぁ。
異世界に来たせいなのかな。
57: 赤春巻き 2013/12/27(金) 21:53:45.50 ID:DG6oGrWL0
さて、着替え終わった訳だが・・・・・・。
違和感しか感じない・・・。
サイズが全然あってない・・・のはしょうがないか。
しかし、あらゆる羞恥心を捨ててきたすもりだったが、
かなりはずかしい。
特に猫耳が。
人にしてもらうぶんにはいいのになぁ。
「ぷぷっ、おかしい、変なの」
「」
なのちゃんは声が出ないくらい笑っている。そんなにか!!
「・・・今までのどんな我が主様より・・・・・・最高に面白いとおもうぞ・・・儂は・・・・・・!!
「あは「あはははあはは「あはは」
「春休みの時さながらの笑い方をするな!!」
違和感しか感じない・・・。
サイズが全然あってない・・・のはしょうがないか。
しかし、あらゆる羞恥心を捨ててきたすもりだったが、
かなりはずかしい。
特に猫耳が。
人にしてもらうぶんにはいいのになぁ。
「ぷぷっ、おかしい、変なの」
「」
なのちゃんは声が出ないくらい笑っている。そんなにか!!
「・・・今までのどんな我が主様より・・・・・・最高に面白いとおもうぞ・・・儂は・・・・・・!!
「あは「あはははあはは「あはは」
「春休みの時さながらの笑い方をするな!!」
58: 赤春巻き 2013/12/27(金) 22:06:44.47 ID:DG6oGrWL0
「で?僕はどれくらいこの格好でいろと?」
「うーん・・・1時間くらいでいいと思うんだけど」
「30分位でいいんじゃないんでしょうかねぇ?」
「いや・・・いっそのこと500年っていうのはどうじゃ?」
「冗談キツいぜ!!忍さん!!」
「じゃあ、30分と60分平均にして、45分でどうでしょうかね?」
「んんん・・・」
45分か・・・。
「じゃあなのちゃんも45分何かやってくれるんだな?」
「ん?は・・・はい、できることなら」
よし来た!!ならば僕も体を張るしかないな!!
「やってやるよ!!45分!!」
「お?どうした?お前様よ。ついに腹括ったか」
なのちゃんの猫耳姿・・・、是非ともお目にかかりたいものだ!
そう考えると今の罰ゲーム、あまり悪くない。
この先の褒美を考えればこの程度の苦痛、屁でもない。
耐えて見せる!!
「お前・・・・・・。誰だ」
「ん?」
そこにいたのは黒い猫。赤いスカーフを着けた、低い声の猫。
猫。
猫なのに低い声。
って
「なんでしゃべってんの!!?この猫 !!」
「なんで女装家を家に上がり込ませてんだよ!!?娘!!」
「うーん・・・1時間くらいでいいと思うんだけど」
「30分位でいいんじゃないんでしょうかねぇ?」
「いや・・・いっそのこと500年っていうのはどうじゃ?」
「冗談キツいぜ!!忍さん!!」
「じゃあ、30分と60分平均にして、45分でどうでしょうかね?」
「んんん・・・」
45分か・・・。
「じゃあなのちゃんも45分何かやってくれるんだな?」
「ん?は・・・はい、できることなら」
よし来た!!ならば僕も体を張るしかないな!!
「やってやるよ!!45分!!」
「お?どうした?お前様よ。ついに腹括ったか」
なのちゃんの猫耳姿・・・、是非ともお目にかかりたいものだ!
そう考えると今の罰ゲーム、あまり悪くない。
この先の褒美を考えればこの程度の苦痛、屁でもない。
耐えて見せる!!
「お前・・・・・・。誰だ」
「ん?」
そこにいたのは黒い猫。赤いスカーフを着けた、低い声の猫。
猫。
猫なのに低い声。
って
「なんでしゃべってんの!!?この猫 !!」
「なんで女装家を家に上がり込ませてんだよ!!?娘!!」
62: 赤春巻き 2013/12/28(土) 13:33:45.85 ID:2rBiAujB0
005
理解するのに少なくとも三分もかかったが、どうやら
あの赤いスカーフのおかげで猫は話せているらしい。
しかも、あのスカーフもはかせが作ったと言う。
この家ははかせの発明品に溢れかえってそうな予感。もっと他の発明品を探したくなってきた。
ちなみにあの猫は「阪本」という名前らしい。センスがあるのかないのか・・・。
僕だったら絶対につけないだろうな、そんな名前。
ところで今、この居間はとてもカオスなことになっている。
JKロボ、8歳の科学者、喋る黒猫、鬼、人間もどき。
人間が一人しかいない。
こんな状況はなかなかないだろう。
異世界ならでは、と言ったところか。
・・・異世界と言えばすっかり本題を忘れていた。
ここがどこなのかを聞く為に尾行していたのに、なに遊んじゃってんだ。
すっかりたのしんじゃってるじゃん。僕たち。
「おい」
机の上に寝転ぶ阪本が言う。
見た目と声が一致しない。違和感を感じるのは僕だけであろうか。
「お前、何者なんだ。どっから来たんだ」
「そういえば聞いてませんでしたね、名前くらいしか」
「娘、お前正体が分からない奴らを家に入れたのか!?」
「あ、はい。今後気を付けます・・・」
「・・・ったく」
僕は悩んだ。
本当の事を言ったところで信じてもらえるだろうか。
本の中に入り込んでしまった、または吸い込まれてしまったかもしれない。
それで、ここについた。
なんてファンタジーを信じてもらえるだろうか。
しかし、信じてもらうしかないだろう。今は。
ということで僕は、ありのままを語った、包み隠さず。
あ、なのちゃんのパンツ関係の事は伏せておいたが。
それ以外は全部語ってやった。
理解するのに少なくとも三分もかかったが、どうやら
あの赤いスカーフのおかげで猫は話せているらしい。
しかも、あのスカーフもはかせが作ったと言う。
この家ははかせの発明品に溢れかえってそうな予感。もっと他の発明品を探したくなってきた。
ちなみにあの猫は「阪本」という名前らしい。センスがあるのかないのか・・・。
僕だったら絶対につけないだろうな、そんな名前。
ところで今、この居間はとてもカオスなことになっている。
JKロボ、8歳の科学者、喋る黒猫、鬼、人間もどき。
人間が一人しかいない。
こんな状況はなかなかないだろう。
異世界ならでは、と言ったところか。
・・・異世界と言えばすっかり本題を忘れていた。
ここがどこなのかを聞く為に尾行していたのに、なに遊んじゃってんだ。
すっかりたのしんじゃってるじゃん。僕たち。
「おい」
机の上に寝転ぶ阪本が言う。
見た目と声が一致しない。違和感を感じるのは僕だけであろうか。
「お前、何者なんだ。どっから来たんだ」
「そういえば聞いてませんでしたね、名前くらいしか」
「娘、お前正体が分からない奴らを家に入れたのか!?」
「あ、はい。今後気を付けます・・・」
「・・・ったく」
僕は悩んだ。
本当の事を言ったところで信じてもらえるだろうか。
本の中に入り込んでしまった、または吸い込まれてしまったかもしれない。
それで、ここについた。
なんてファンタジーを信じてもらえるだろうか。
しかし、信じてもらうしかないだろう。今は。
ということで僕は、ありのままを語った、包み隠さず。
あ、なのちゃんのパンツ関係の事は伏せておいたが。
それ以外は全部語ってやった。
63: 赤春巻き 2013/12/28(土) 13:40:30.03 ID:2rBiAujB0
「ってことなんだけど」
「へーそうなんですかぁ」
「・・・なんか胡散臭いなぁ」
疑心暗鬼な阪本。
「夢の話みたいなんだけどー」
遠回しに嘘だろということわ言ってくるはかせ。
どうやら信じているのはなのちゃんだけのようだ。
純粋な心の持ち主なんだろうな。
「で、どうしたいんだ、お前らは」
どうやら信じられなくてもとりあえず今は言いようだ。
「僕がいた元の世界に戻りたいんだ」
「・・・はぁ、
そりゃ俺たちにはどうしようもできねぇな」
そりゃそうだ。
「へーそうなんですかぁ」
「・・・なんか胡散臭いなぁ」
疑心暗鬼な阪本。
「夢の話みたいなんだけどー」
遠回しに嘘だろということわ言ってくるはかせ。
どうやら信じているのはなのちゃんだけのようだ。
純粋な心の持ち主なんだろうな。
「で、どうしたいんだ、お前らは」
どうやら信じられなくてもとりあえず今は言いようだ。
「僕がいた元の世界に戻りたいんだ」
「・・・はぁ、
そりゃ俺たちにはどうしようもできねぇな」
そりゃそうだ。
64: 赤春巻き 2013/12/28(土) 18:53:00.14 ID:2rBiAujB0
「じゃあ、つまりはこの研究所に泊めろってことか?阿良々木」
この猫は僕をそう呼ぶらしい。
というよりかは、察しがよいなこの猫。まだ僕そんなこと言ってないんだがな。
とりあえず僕もそう言おうとしていたので、助かった。
この猫は僕をそう呼ぶらしい。
というよりかは、察しがよいなこの猫。まだ僕そんなこと言ってないんだがな。
とりあえず僕もそう言おうとしていたので、助かった。
65: 赤春巻き 2013/12/28(土) 22:18:21.02 ID:2rBiAujB0
「あぁ、そういうことだ、いいか?」
「いいのか?娘、この男を泊めて」
「うーん、多分大丈夫だと思いますよ?」
それは・・・
「泊まっていいってことかい・・・?なのちゃん・・・」
僕は子供のような眼差しでなのちゃんに言うのだった。
「・・・はい、そうですね。
元の世界に戻れるまで、どうぞ、ごゆっくりしていってください」
「ぃぃぃぃいいいいやっほおおおおおおおおううううう!!!!」
「心が広いのう、うぬは」
嬉しい!!嬉しいぞぉ!!これはもう僕、元の世界に帰らなくてもいい気がしてきた!
ずっとこの世界に居ようかな!うん、そうしよう!
そして一生をこの研究所で暮らす事にしよう!!
なのちゃんとイチャイチャしよう!!
はかせとイチャイチャしよう!!
新・阿良々木ハーレムを作ろう!!夏休みの宿題なんてどうでもいい!!
この生活を楽しもう!!
もう、器から零れまくった僕の嬉しさが爆発し続けている。
「・・・はしゃぎすぎじゃろ、子供じゃあるまいし」
「あ、ああ・・・すまなかった、ちょっと大人げなかったな。
・・・・・・でも嬉しいいなぁああ!!」
「・・・・・・」
その、廃棄物を見るような目はなんだ、忍!
僕は廃棄物なんかじゃないぞ!
「いいのか?娘、この男を泊めて」
「うーん、多分大丈夫だと思いますよ?」
それは・・・
「泊まっていいってことかい・・・?なのちゃん・・・」
僕は子供のような眼差しでなのちゃんに言うのだった。
「・・・はい、そうですね。
元の世界に戻れるまで、どうぞ、ごゆっくりしていってください」
「ぃぃぃぃいいいいやっほおおおおおおおおううううう!!!!」
「心が広いのう、うぬは」
嬉しい!!嬉しいぞぉ!!これはもう僕、元の世界に帰らなくてもいい気がしてきた!
ずっとこの世界に居ようかな!うん、そうしよう!
そして一生をこの研究所で暮らす事にしよう!!
なのちゃんとイチャイチャしよう!!
はかせとイチャイチャしよう!!
新・阿良々木ハーレムを作ろう!!夏休みの宿題なんてどうでもいい!!
この生活を楽しもう!!
もう、器から零れまくった僕の嬉しさが爆発し続けている。
「・・・はしゃぎすぎじゃろ、子供じゃあるまいし」
「あ、ああ・・・すまなかった、ちょっと大人げなかったな。
・・・・・・でも嬉しいいなぁああ!!」
「・・・・・・」
その、廃棄物を見るような目はなんだ、忍!
僕は廃棄物なんかじゃないぞ!
66: 赤春巻き 2013/12/28(土) 22:31:44.54 ID:2rBiAujB0
僕の興奮がWBCで日本が優勝したときぐらい覚めやらぬ中、
阪本はふと思い出したかのように言うのだった。
「ちなみに阿良々木、お前は何歳だ?」
なんでここで年齢を聞いてくるんだと疑問に思う。
というか大体見れば高校生ってわかるだろ・・・・・・多分。
・・・僕ってそんなに老けてる?
まぁ年齢なんかを偽ることなんてする必要は今の僕にはないので、
正直に答えよう。
「18歳だ」
「ほう、そうか、
ならばお前は俺を「さん」付けで呼び、敬語で話せよ」
「ん?なんだお前、18年以上も生きているご年配の猫なのか?」
「いや・・・・俺の猫年齢は1歳だ」
「・・・1歳」
たった1年じゃねぇか。
「だが、人間の年齢に置き換えると俺は二十歳いってんだよ。
だから目上の猫だ、俺は。
目上の人だろうが猫だろうが敬意を表するのは常識だろう?」
「いやいや、人間に置き換えたところで実質人生、いや猫生か?
なんにせよ1年しか経験積んでねぇじゃねぇかよ」
「そういう問題じゃねえ!
とにかく俺の方がこの家では上なんだ!!」
猫が上だと?
むしろ飼われているんだから立場的にはこの家では下のほうじゃないのか?
でも、あれか。
今は会社でも普通に定年間近のおじさんが若い人より立場が下で、
おじさんが若い人に対して敬語を使ってるぐらいだからな。
そういうことなのか?
阪本はふと思い出したかのように言うのだった。
「ちなみに阿良々木、お前は何歳だ?」
なんでここで年齢を聞いてくるんだと疑問に思う。
というか大体見れば高校生ってわかるだろ・・・・・・多分。
・・・僕ってそんなに老けてる?
まぁ年齢なんかを偽ることなんてする必要は今の僕にはないので、
正直に答えよう。
「18歳だ」
「ほう、そうか、
ならばお前は俺を「さん」付けで呼び、敬語で話せよ」
「ん?なんだお前、18年以上も生きているご年配の猫なのか?」
「いや・・・・俺の猫年齢は1歳だ」
「・・・1歳」
たった1年じゃねぇか。
「だが、人間の年齢に置き換えると俺は二十歳いってんだよ。
だから目上の猫だ、俺は。
目上の人だろうが猫だろうが敬意を表するのは常識だろう?」
「いやいや、人間に置き換えたところで実質人生、いや猫生か?
なんにせよ1年しか経験積んでねぇじゃねぇかよ」
「そういう問題じゃねえ!
とにかく俺の方がこの家では上なんだ!!」
猫が上だと?
むしろ飼われているんだから立場的にはこの家では下のほうじゃないのか?
でも、あれか。
今は会社でも普通に定年間近のおじさんが若い人より立場が下で、
おじさんが若い人に対して敬語を使ってるぐらいだからな。
そういうことなのか?
67: 赤春巻き 2013/12/28(土) 22:40:14.21 ID:2rBiAujB0
「あ、阪本のことは『阪本』ってよべばいいよー!
別に敬語も使わなくていいと思うんだけど」
「あ、そんなもんなの?」
意外と慕われていないようで、敬語も使われていないようだ。
「じゃあ、宜しくな、阪本」
「な、オマエ!!『阪本さん』だろ!?」
「あぁ、すまないな、『阪本』」
「からかってんのか、お前」
もうなんかコイツもコイツでタメで話してきてもいいようだ。
そこまでこだわっていないのか。
「ところで、そこの金髪」
阪本は僕のことを諦めたのか、忍の方に声をかけた。
また、年齢を訪ねるのであろう。
「お前の年齢はいくつだ?」
忍は微笑みを浮かべている。この質問を待っていたかのように。
「フフフ・・・、聞いて驚くなよ?猫」
「驚くもなにも、
お前みたいな見た目の奴なんてガキと同じぐらいの年齢だろ」
「・・・・・・・・・・・・500歳じゃ」
「すいませんでした!!」
阪本はひれ伏した。呆気なく。
忍はそれを見下しながら見ている。
猫相手に。
やっぱり今日の忍はドSだなぁ。
別に敬語も使わなくていいと思うんだけど」
「あ、そんなもんなの?」
意外と慕われていないようで、敬語も使われていないようだ。
「じゃあ、宜しくな、阪本」
「な、オマエ!!『阪本さん』だろ!?」
「あぁ、すまないな、『阪本』」
「からかってんのか、お前」
もうなんかコイツもコイツでタメで話してきてもいいようだ。
そこまでこだわっていないのか。
「ところで、そこの金髪」
阪本は僕のことを諦めたのか、忍の方に声をかけた。
また、年齢を訪ねるのであろう。
「お前の年齢はいくつだ?」
忍は微笑みを浮かべている。この質問を待っていたかのように。
「フフフ・・・、聞いて驚くなよ?猫」
「驚くもなにも、
お前みたいな見た目の奴なんてガキと同じぐらいの年齢だろ」
「・・・・・・・・・・・・500歳じゃ」
「すいませんでした!!」
阪本はひれ伏した。呆気なく。
忍はそれを見下しながら見ている。
猫相手に。
やっぱり今日の忍はドSだなぁ。
72: 赤春巻き 2013/12/29(日) 21:21:43.11 ID:xyvMJexk0
「ん・・・?あ、もう5時じゃないですか」
え?もうそんな時間になっていたのか。
楽しい時間はいつでもすぐ過ぎるものだな
そんな時は。
それぐらいこの研究所にいることが楽しいということであろう。
現に、僕は楽しい。
戦場ヶ原や、八九寺と話している時と同じぐらい楽しい。
というかなのちゃんの場合は反応が見てて可愛いくて面白いんだよな。
会話を交わさなくても反応見ているだけで十分だ。
しかし、僕にはまだやり遂げていない事がある。
ここに来て結構序盤に約束した事。
もう僕の猫耳の格好は止めて、なのちゃんの猫耳姿がみたい。
45分間きっちりと。
え?もうそんな時間になっていたのか。
楽しい時間はいつでもすぐ過ぎるものだな
そんな時は。
それぐらいこの研究所にいることが楽しいということであろう。
現に、僕は楽しい。
戦場ヶ原や、八九寺と話している時と同じぐらい楽しい。
というかなのちゃんの場合は反応が見てて可愛いくて面白いんだよな。
会話を交わさなくても反応見ているだけで十分だ。
しかし、僕にはまだやり遂げていない事がある。
ここに来て結構序盤に約束した事。
もう僕の猫耳の格好は止めて、なのちゃんの猫耳姿がみたい。
45分間きっちりと。
73: 赤春巻き 2013/12/29(日) 21:35:50.04 ID:xyvMJexk0
僕は別にきっちりと時間とかは気にしない方だとは思うが、
こういうことは話が別だ。
てか、お金払ってでもいいから延長したい。
キャバクラじゃないけど。
なんだか忍が僕の気持ちを察したような表情で見てくるが、
気にしない気にしない。
「じゃあもう夕食作らなきゃ行けませんねぇ・・・」
「あぁ、そうかー!!もうそんな時間かー!!」
わざとらしく、明らかにわざとらしく、僕は言った。
「なのちゃんの作る夕食が楽しみだなぁー」
「あぁ、あまり期待しなくていいですよ?」
「いや、でも期待しちゃうなぁ。
こんなにしっかりしているなのちゃんだもん。
きっと良い料理を作るんだろうなぁ」
「いや・・・そんなに誉められても困りますよぉ」
照れた!純粋に照れた!
そうそう、僕はこういうなのちゃんの単純なリアクションが好きなのだ。
こういうことは話が別だ。
てか、お金払ってでもいいから延長したい。
キャバクラじゃないけど。
なんだか忍が僕の気持ちを察したような表情で見てくるが、
気にしない気にしない。
「じゃあもう夕食作らなきゃ行けませんねぇ・・・」
「あぁ、そうかー!!もうそんな時間かー!!」
わざとらしく、明らかにわざとらしく、僕は言った。
「なのちゃんの作る夕食が楽しみだなぁー」
「あぁ、あまり期待しなくていいですよ?」
「いや、でも期待しちゃうなぁ。
こんなにしっかりしているなのちゃんだもん。
きっと良い料理を作るんだろうなぁ」
「いや・・・そんなに誉められても困りますよぉ」
照れた!純粋に照れた!
そうそう、僕はこういうなのちゃんの単純なリアクションが好きなのだ。
74: 赤春巻き 2013/12/29(日) 21:43:09.23 ID:xyvMJexk0
「そうそう。一つやってほしいことがあるんだが、聞いてくれるかな?」
「何ですか?
・・・冬コミに並ばせにいくとかいやですよ?大体徹夜は禁止ですし」
「いやそんなことは頼まねぇよ!!」
てか冬コミしってんのかよ!
「そんなことじゃなくてだな、さっき何かしてくれるって言ったろ?」
「はい、そうですね」
「何でもしてくれるんだろう?」
「・・・できる範囲でなら」
「うん、じゃあこれ。
今僕が着ている猫コスチュームを、着て料理してくれないかな?」
「へ?」
「いや、嫌ならいいんだ。強要はしない。
ただ、僕はやってほしいなぁと思ってね」
「んん・・・、まぁやってあげないことはないですよ?」
やったぁ!
「何ですか?
・・・冬コミに並ばせにいくとかいやですよ?大体徹夜は禁止ですし」
「いやそんなことは頼まねぇよ!!」
てか冬コミしってんのかよ!
「そんなことじゃなくてだな、さっき何かしてくれるって言ったろ?」
「はい、そうですね」
「何でもしてくれるんだろう?」
「・・・できる範囲でなら」
「うん、じゃあこれ。
今僕が着ている猫コスチュームを、着て料理してくれないかな?」
「へ?」
「いや、嫌ならいいんだ。強要はしない。
ただ、僕はやってほしいなぁと思ってね」
「んん・・・、まぁやってあげないことはないですよ?」
やったぁ!
75: 赤春巻き 2013/12/29(日) 21:50:45.57 ID:xyvMJexk0
「な、うぬ!本当にいいのか?」
「・・・はい、さっきよく分からないけど『何でもやる』って言ったのは私ですし!
やりますよ!」
「・・・ん・・・まぁ本人がいいならそれでいいのかのう・・・」
「いいんだよ、忍。本人が良ければ」
「・・・・・・本当にお前様は彼女という存在がおりながら、沢山の女子に手をだすのう。
いつか刺されるぞ」
大丈夫。
「僕には治癒スキルがあるからね」
「人間関係が崩壊してもしらんぞ?儂は・・・」
僕はどの女の子に対しても均等に、平等に接しているつもりだ。
勿論優先順位としては彼女である戦場ヶ原が一番であるべきなんだけれども、
戦場ヶ原以外の僕と関わりのある女子には等しく接しているつもりだ。
だからおそらく人間関係が崩壊するなんて事はないだろう。
「・・・はい、さっきよく分からないけど『何でもやる』って言ったのは私ですし!
やりますよ!」
「・・・ん・・・まぁ本人がいいならそれでいいのかのう・・・」
「いいんだよ、忍。本人が良ければ」
「・・・・・・本当にお前様は彼女という存在がおりながら、沢山の女子に手をだすのう。
いつか刺されるぞ」
大丈夫。
「僕には治癒スキルがあるからね」
「人間関係が崩壊してもしらんぞ?儂は・・・」
僕はどの女の子に対しても均等に、平等に接しているつもりだ。
勿論優先順位としては彼女である戦場ヶ原が一番であるべきなんだけれども、
戦場ヶ原以外の僕と関わりのある女子には等しく接しているつもりだ。
だからおそらく人間関係が崩壊するなんて事はないだろう。
76: 赤春巻き 2013/12/29(日) 21:56:46.12 ID:xyvMJexk0
・・・しかし、僕は考えた。
この世界に今、僕と元の世界で関わっていたのは忍しかいない。
つまり、この世界にいる限りそういう元の世界の人間関係やら何やらを
考える必要はないんじゃないのか?
もう二度と会えないかもしれないなのちゃんと一生分関わっていたおけば
僕はほとんどの女の子と等しく接していることになるんじゃないのか?
ということで、一切合切今は忘れ、
目の前の女の子と全力で楽しもう、関わろう、ということに決めたのだ。
この世界に今、僕と元の世界で関わっていたのは忍しかいない。
つまり、この世界にいる限りそういう元の世界の人間関係やら何やらを
考える必要はないんじゃないのか?
もう二度と会えないかもしれないなのちゃんと一生分関わっていたおけば
僕はほとんどの女の子と等しく接していることになるんじゃないのか?
ということで、一切合切今は忘れ、
目の前の女の子と全力で楽しもう、関わろう、ということに決めたのだ。
77: 赤春巻き 2013/12/29(日) 22:01:19.60 ID:xyvMJexk0
「じゃあ、ちょっと待っててねなのちゃん。脱いでくるから」
「あ、はい」
てっきり『私も行っていいですか?』言うものなのだと思っていたのだが・・・。
そんな訳ないか。
僕は少し頭を冷やしたほうがいいかもしれない。
夕方5時にして深夜1時くらいのテンションになっているのではないのだろうか。
自粛しよう。
と言っても、
自分の思考の中での話なのでそうすることは別にしなくてもいいのかもしれないけれど。
「あ、はい」
てっきり『私も行っていいですか?』言うものなのだと思っていたのだが・・・。
そんな訳ないか。
僕は少し頭を冷やしたほうがいいかもしれない。
夕方5時にして深夜1時くらいのテンションになっているのではないのだろうか。
自粛しよう。
と言っても、
自分の思考の中での話なのでそうすることは別にしなくてもいいのかもしれないけれど。
78: 赤春巻き 2013/12/29(日) 22:05:51.54 ID:xyvMJexk0
まぁ口にだけは出さないように気をつけていこう。
たまに思惑がそのまま発言になっている事があるからなぁ。
危ない、危ないよ。
なんて考えながら歩いていたところ、脱衣所に到着した。
以外と広々としていてすっきりしていた。白を基調としたいい内装だ。
脱衣所のすぐ隣に扉を通じて風呂があるが、風呂もそこそこの大きさと言えよう。
そこそこというか、一般的な風呂の大きさなのだと思う。
僕の家の風呂は広すぎて何がなんだかわからないからなぁ。
無駄なスペースが多すぎる。
たまに思惑がそのまま発言になっている事があるからなぁ。
危ない、危ないよ。
なんて考えながら歩いていたところ、脱衣所に到着した。
以外と広々としていてすっきりしていた。白を基調としたいい内装だ。
脱衣所のすぐ隣に扉を通じて風呂があるが、風呂もそこそこの大きさと言えよう。
そこそこというか、一般的な風呂の大きさなのだと思う。
僕の家の風呂は広すぎて何がなんだかわからないからなぁ。
無駄なスペースが多すぎる。
79: 赤春巻き 2013/12/29(日) 22:15:16.69 ID:xyvMJexk0
まぁ、落ち着いていていいな、この脱衣所は。
とにかくやっとこのコスチュームから解放されるのだ。
僕の服が戻ってくる!僕の体に合った服が返ってくる!
・・・えっとどこにあるんだろう。
このカゴの中にあるのかな?とりあえず片手で探ってみよう。
ちなみに今の僕は全裸である。涼しい。
あれ、ないなぁ。両手を駆使するか。
・・・あ、誰かの下着だ。
この大きさからするになのちゃんのとしか思えないな。
白だった。
しかし、これには兎の顔がランダムに散りばめられた模様が描かれていた。
こ・・・これは!!
プライベート用か!?
もうちょっと眺めていたかったが、
僕は全裸である状況から誰かの見られたらヤバいという危機感を感じ、
カゴに戻した。
とにかくやっとこのコスチュームから解放されるのだ。
僕の服が戻ってくる!僕の体に合った服が返ってくる!
・・・えっとどこにあるんだろう。
このカゴの中にあるのかな?とりあえず片手で探ってみよう。
ちなみに今の僕は全裸である。涼しい。
あれ、ないなぁ。両手を駆使するか。
・・・あ、誰かの下着だ。
この大きさからするになのちゃんのとしか思えないな。
白だった。
しかし、これには兎の顔がランダムに散りばめられた模様が描かれていた。
こ・・・これは!!
プライベート用か!?
もうちょっと眺めていたかったが、
僕は全裸である状況から誰かの見られたらヤバいという危機感を感じ、
カゴに戻した。
80: 赤春巻き 2013/12/29(日) 22:23:12.98 ID:xyvMJexk0
ってあれ?
探す・・・探す・・・探す・・・探す・・・
探す探す探す探す探す探す探す・・・・・・。
あれれれれれれれれ?
ない!!!ない!!!
・・・・・・っあ!!
居間に置きっぱなしだ。
そういえば猫コスチュームに着替える時は廊下の見えないところでちゃちゃっと
着替えたから、居間に僕の服は起きっぱなしなんだった!!
しまった・・・!!
取りに行かねば。
もう一度この猫コスチュームに着替えることもできるが・・・。
面倒くさいなぁ・・・。
これ着るのにすっごい手間かかんだよね・・・。
水着のような形っつても、
足の部分に文では到底いい現せられない複雑な構造になっている装飾があるので、
その辺に手間がかかる。時間を食う。
ということで、時間を優先することにした。
探す・・・探す・・・探す・・・探す・・・
探す探す探す探す探す探す探す・・・・・・。
あれれれれれれれれ?
ない!!!ない!!!
・・・・・・っあ!!
居間に置きっぱなしだ。
そういえば猫コスチュームに着替える時は廊下の見えないところでちゃちゃっと
着替えたから、居間に僕の服は起きっぱなしなんだった!!
しまった・・・!!
取りに行かねば。
もう一度この猫コスチュームに着替えることもできるが・・・。
面倒くさいなぁ・・・。
これ着るのにすっごい手間かかんだよね・・・。
水着のような形っつても、
足の部分に文では到底いい現せられない複雑な構造になっている装飾があるので、
その辺に手間がかかる。時間を食う。
ということで、時間を優先することにした。
82: 赤春巻き 2013/12/29(日) 22:29:13.10 ID:xyvMJexk0
時間を優先したと言うよりは手間を省いたという感じかな。
再度言うように僕は全裸である。
何か隠して行かないといけない。
これは義務である。
いたいけな女子高生に対しての当然の配慮である。
で、隠すって言ったらやはりタオルであろう。
バスタオル?うん。バスタオルであろう。
僕は咄嗟にバスタオルを腰に巻いた。
再度言うように僕は全裸である。
何か隠して行かないといけない。
これは義務である。
いたいけな女子高生に対しての当然の配慮である。
で、隠すって言ったらやはりタオルであろう。
バスタオル?うん。バスタオルであろう。
僕は咄嗟にバスタオルを腰に巻いた。
83: 赤春巻き 2013/12/29(日) 22:39:17.92 ID:xyvMJexk0
006
腰のあたりの結びがかなりゆるいが、大丈夫であろう。
心配する必要はない。
僕は早くなのちゃんの猫耳姿が見たいので時間を優先・・・ではなく
着替える手間を省いたのだった。間違えた。
ということで、10秒!!10秒で取りに行く!!
なのちゃんにばれないようにな!!
よし、
・・・ダッシュ!!
と、陸上選手さながらのスタートダッシュで走り始めた。
僕は風を切って走る!!走れ ス!!
じゃなくて、走れメロス!!
中学生顔負けの下らないネタを考えてしまった。失敬。
そうすると、居間の入り口が近づいてきた。
ここまでに4秒。
あと6秒で取って脱衣所まで戻る!!
もう完璧にできるのは目に見えている。
服を取ってくる。それだけの事になんの弊害もないはずだ。
誰にでもできる至極簡単な単純作業だ。
数々の怪異と遭遇し、戦ってきた僕だ、
こんなこと、朝飯前だぜ!!
よし、ポッテンシャルは十分に上げた。
こんなことにくだらない位にポッテンシャルを上げる必要があるのかどうかはわからないが。
腰のあたりの結びがかなりゆるいが、大丈夫であろう。
心配する必要はない。
僕は早くなのちゃんの猫耳姿が見たいので時間を優先・・・ではなく
着替える手間を省いたのだった。間違えた。
ということで、10秒!!10秒で取りに行く!!
なのちゃんにばれないようにな!!
よし、
・・・ダッシュ!!
と、陸上選手さながらのスタートダッシュで走り始めた。
僕は風を切って走る!!走れ ス!!
じゃなくて、走れメロス!!
中学生顔負けの下らないネタを考えてしまった。失敬。
そうすると、居間の入り口が近づいてきた。
ここまでに4秒。
あと6秒で取って脱衣所まで戻る!!
もう完璧にできるのは目に見えている。
服を取ってくる。それだけの事になんの弊害もないはずだ。
誰にでもできる至極簡単な単純作業だ。
数々の怪異と遭遇し、戦ってきた僕だ、
こんなこと、朝飯前だぜ!!
よし、ポッテンシャルは十分に上げた。
こんなことにくだらない位にポッテンシャルを上げる必要があるのかどうかはわからないが。
84: 赤春巻き 2013/12/29(日) 22:45:20.00 ID:xyvMJexk0
しかし、僕は思わぬ失敗をしてしまった。
僅か数秒、いや0.1秒足らずだろうか。
視界にキッチンの様子が入ってしまったのだ。
キッチンにはなのちゃんがいた。なのちゃんがいた。
そう・・・・・・
全裸のなのちゃんがいた。
な、ななな、なな、なな、なんななななななに、
ななな、なななな、何事だ!?
ど、どどどどどどうして!?裸なの?
僕は思わず止まってしまった。大きくタイムロス。
しかし・・・
止まるしかない。
羽川が猫に魅せられた少女なら、僕は裸を見せられた少年とでも言うのであろうか。
見せられたからには見る義務がある。
持論だが。
僅か数秒、いや0.1秒足らずだろうか。
視界にキッチンの様子が入ってしまったのだ。
キッチンにはなのちゃんがいた。なのちゃんがいた。
そう・・・・・・
全裸のなのちゃんがいた。
な、ななな、なな、なな、なんななななななに、
ななな、なななな、何事だ!?
ど、どどどどどどうして!?裸なの?
僕は思わず止まってしまった。大きくタイムロス。
しかし・・・
止まるしかない。
羽川が猫に魅せられた少女なら、僕は裸を見せられた少年とでも言うのであろうか。
見せられたからには見る義務がある。
持論だが。
85: 赤春巻き 2013/12/29(日) 22:51:42.86 ID:xyvMJexk0
僕は忍び足でキッチンに近づく。
忍び足で近づく事に対して別になんの思惑もない。
僕はある程度の距離になったら声をかけようと思った。
幸い、なのちゃんは僕に対して背中を向けているので、
後ろを振り向かなければ気づくことは多分ないだろう。
しかし、後ろを向いていることによって
なのちゃんのあれやこれやが見えないのがとても残念だ。
ここでわざと足音を立てて、振り向いたところをじっくり見る。
という手もあるが、
それでは僕の信頼がなくなってしまうかもしれないので、
一応声をかけておこう。
気づかれないようにしなければ。
・・・再度いうが、忍び足で近づく事に対して別になんの思惑もない。
忍び足で近づく事に対して別になんの思惑もない。
僕はある程度の距離になったら声をかけようと思った。
幸い、なのちゃんは僕に対して背中を向けているので、
後ろを振り向かなければ気づくことは多分ないだろう。
しかし、後ろを向いていることによって
なのちゃんのあれやこれやが見えないのがとても残念だ。
ここでわざと足音を立てて、振り向いたところをじっくり見る。
という手もあるが、
それでは僕の信頼がなくなってしまうかもしれないので、
一応声をかけておこう。
気づかれないようにしなければ。
・・・再度いうが、忍び足で近づく事に対して別になんの思惑もない。
86: 赤春巻き 2013/12/29(日) 23:04:41.29 ID:xyvMJexk0
ようやくキッチンの入り口近くにたどり着いた。
なのちゃんは一言も発せずにただその場で座っていた。
座り方はいわゆる女の子座りだ。
そろそろ声をかけるとするか。
「ねぇ、なのちゃん、なにしているの?」
「ひゃあ!?」
なのちゃんは驚いた途端にその場にあった布で全てを隠した。
僕は隠れているとはいえ、また女の子の裸体を目にしてしまった。
しかし、戦場ヶ原、神原などの裸を見せられた僕は
多少抵抗力がついてしまったのか、恥ずかしい気持ちにはあまりならなかった。
なので、平気で直視できる。
「何してたの?」
「え、えーと・・・、ここで猫コスチュームに着替えようと思って準備してたんですよ・・・」
「あぁ、そうか」
「あ、阿良々木さんこそ何してるんですか!?バスタオル巻いて!」
「僕は居間に置き忘れた自分の服を取りにきたんだよ、なのちゃん」
「つ、ついでに猫コスチュームもってくるとか無かったんでしょうか・・・!!」
「あぁ、その手があったか!」
それだったら手間が省ける!
しかし、この方法をとったのはもしかしたら、
僕が無意識の内にこのようなハプニングを望んでしまっていたからかもしれないな。
「その手があったか・・・って!」
なのちゃんはずっと顔を赤くしている。ものすごい勢いでネジが回っている。
「とりあえず居間の服を着てから、猫コスチュームを持ってきて下さい!!」
涙目で言われた!
流石にやり過ぎたかもしれない。少し可哀想に思えた。
「ごめんごめん・・・、とってくるから。そのまま、そのまま待ってて」
「はい」
そのままというのは『動かずに』ということではなくて、『そのままの格好で』という意味だったことを
なのちゃんは気づいているにだろうか。
なのちゃんは一言も発せずにただその場で座っていた。
座り方はいわゆる女の子座りだ。
そろそろ声をかけるとするか。
「ねぇ、なのちゃん、なにしているの?」
「ひゃあ!?」
なのちゃんは驚いた途端にその場にあった布で全てを隠した。
僕は隠れているとはいえ、また女の子の裸体を目にしてしまった。
しかし、戦場ヶ原、神原などの裸を見せられた僕は
多少抵抗力がついてしまったのか、恥ずかしい気持ちにはあまりならなかった。
なので、平気で直視できる。
「何してたの?」
「え、えーと・・・、ここで猫コスチュームに着替えようと思って準備してたんですよ・・・」
「あぁ、そうか」
「あ、阿良々木さんこそ何してるんですか!?バスタオル巻いて!」
「僕は居間に置き忘れた自分の服を取りにきたんだよ、なのちゃん」
「つ、ついでに猫コスチュームもってくるとか無かったんでしょうか・・・!!」
「あぁ、その手があったか!」
それだったら手間が省ける!
しかし、この方法をとったのはもしかしたら、
僕が無意識の内にこのようなハプニングを望んでしまっていたからかもしれないな。
「その手があったか・・・って!」
なのちゃんはずっと顔を赤くしている。ものすごい勢いでネジが回っている。
「とりあえず居間の服を着てから、猫コスチュームを持ってきて下さい!!」
涙目で言われた!
流石にやり過ぎたかもしれない。少し可哀想に思えた。
「ごめんごめん・・・、とってくるから。そのまま、そのまま待ってて」
「はい」
そのままというのは『動かずに』ということではなくて、『そのままの格好で』という意味だったことを
なのちゃんは気づいているにだろうか。
95: 赤春巻き 2013/12/29(日) 23:13:52.78 ID:xyvMJexk0
僕は僕の服を着た。
改めて自分の服の素晴らしさ実感したところである。
そして、猫のコスチュームをなのちゃんの元へと大至急運びにいこうとした。
はや歩きでなのちゃんの元へ行く。
しかし・・・、全貌が見れなかったのがなんとも残念だったなぁ。
このまま死んだら死んでも死にきれないよなぁ。
まぁ、下着が見れただけラッキーと考えようか。
しかもプライベートと思われる。
「なのちゃん、持ってきたぜ」
「・・・廊下に置いといて下さいね」
「あ、ああ」
「あと!!見ないで下さいね!着替え!」
「あぁ、見ないよ!」
かなり警戒されているようだ。
改めて自分の服の素晴らしさ実感したところである。
そして、猫のコスチュームをなのちゃんの元へと大至急運びにいこうとした。
はや歩きでなのちゃんの元へ行く。
しかし・・・、全貌が見れなかったのがなんとも残念だったなぁ。
このまま死んだら死んでも死にきれないよなぁ。
まぁ、下着が見れただけラッキーと考えようか。
しかもプライベートと思われる。
「なのちゃん、持ってきたぜ」
「・・・廊下に置いといて下さいね」
「あ、ああ」
「あと!!見ないで下さいね!着替え!」
「あぁ、見ないよ!」
かなり警戒されているようだ。
105: 赤春巻き 2013/12/29(日) 23:22:13.17 ID:xyvMJexk0
まぁ、そこまで外道な男ではないので着替えは見ない。
そこまで外道でない男っていうのは自分が勝手にそう思っているだけで
実のところはよく分からない。
だが、この場合少なくとも外道ではないんだろうな。
キッチンからガサコソする音が聞こえる。
おそらく足の装飾を装着するのに困っているのだろう。
というか、着なれている訳じゃないのか。
あれはなのちゃんの物ではないんだな。
じゃあ、はかせのものなのだろうか。
まぁ、誰のものでもいいか。思考を放棄した僕。
そこから十五分の描写は意味がないので割愛することとしよう。
特に言及するような事はやっていないからな。
まぁ、簡単に言うならばなのちゃんが着替え終わるのを待ってたな。
なのちゃんの下着を思い出して。
そこまで外道でない男っていうのは自分が勝手にそう思っているだけで
実のところはよく分からない。
だが、この場合少なくとも外道ではないんだろうな。
キッチンからガサコソする音が聞こえる。
おそらく足の装飾を装着するのに困っているのだろう。
というか、着なれている訳じゃないのか。
あれはなのちゃんの物ではないんだな。
じゃあ、はかせのものなのだろうか。
まぁ、誰のものでもいいか。思考を放棄した僕。
そこから十五分の描写は意味がないので割愛することとしよう。
特に言及するような事はやっていないからな。
まぁ、簡単に言うならばなのちゃんが着替え終わるのを待ってたな。
なのちゃんの下着を思い出して。
110: 赤春巻き 2013/12/29(日) 23:31:55.87 ID:xyvMJexk0
やっとなのちゃんが着替え終わったようだ。
「いいですよ・・・」
と控えめな声で僕を呼んできたからすぐに分かった。
恥ずかしがっているのかそういう声であった。
僕は期待と希望と夢と妄想で胸がはち切れそうだった。
僕のイメージでは猫耳が似合いそうだったから、それほど期待もしてしまう。
期待通りじゃなかったとしてもかわいいはかわいいだろう。
というか何着てもかわいいんじゃないのかな?あの娘。
「どうですか・・・?」
なのちゃんが控えめに聞く。どうですかって・・・!!
かわいいじゃないですか!!
予想のかなり上をいったかわいさだった。
思っていたより、猫耳が似合っていて。
思っていたより、尻尾が似合っていて。
思っていたより、水着が似合っていた。
それに・・・・・・思っていたより●があるようだ。
さっきも隠されてよく大きさが把握できなかったが、
水着を着ることで胸が強調されて、大きさが大体わかるようになっていた。
制服を着ている状態だとAくらいに見えたが、実際の大きさはCくらいであった。
僕が買ったラノベの表紙のキャラクターよりある。
・・・というかなんで見ただけで胸の大きさが分かんだろ。僕。
人として軸がブレてないか?
「いいですよ・・・」
と控えめな声で僕を呼んできたからすぐに分かった。
恥ずかしがっているのかそういう声であった。
僕は期待と希望と夢と妄想で胸がはち切れそうだった。
僕のイメージでは猫耳が似合いそうだったから、それほど期待もしてしまう。
期待通りじゃなかったとしてもかわいいはかわいいだろう。
というか何着てもかわいいんじゃないのかな?あの娘。
「どうですか・・・?」
なのちゃんが控えめに聞く。どうですかって・・・!!
かわいいじゃないですか!!
予想のかなり上をいったかわいさだった。
思っていたより、猫耳が似合っていて。
思っていたより、尻尾が似合っていて。
思っていたより、水着が似合っていた。
それに・・・・・・思っていたより●があるようだ。
さっきも隠されてよく大きさが把握できなかったが、
水着を着ることで胸が強調されて、大きさが大体わかるようになっていた。
制服を着ている状態だとAくらいに見えたが、実際の大きさはCくらいであった。
僕が買ったラノベの表紙のキャラクターよりある。
・・・というかなんで見ただけで胸の大きさが分かんだろ。僕。
人として軸がブレてないか?
113: 赤春巻き 2013/12/29(日) 23:39:01.63 ID:xyvMJexk0
「あのぅ・・・そんなに凝視しないでもらえますか?恥ずかしいですから」
「あぁ!ごめんね」
しまった、じろじろみすぎた。
見『蕩』れてしまった。
「じゃ、じゃあいいよ、料理作って」
「あ!はい!じゃあ張り切って作らせていただきます!」
おぉ。
料理になるとテンション上がるな。なのちゃん。
「ちなみに今日は何を作るんだ?」
「今日は・・・オムライスですかねー。
あと、野菜とかはスーパーで買ってきた特売品の惣菜とかですかねー」
「へーオムライスかぁ」
最近関わりがなかった食べ物だな。
僕の中では懐かしいイメージのある食べ物である。
「申し訳ないんだけどさぁ・・・、僕の分も作ってくれないかな?」
「あ、はい!最初からそのつもりでしたよ!
丁度卵もいい感じに数がありますし」
「お・・・おぉ・・・!!」
なのちゃんって・・・
「女神!!」
「はい?」
「あぁ!ごめんね」
しまった、じろじろみすぎた。
見『蕩』れてしまった。
「じゃ、じゃあいいよ、料理作って」
「あ!はい!じゃあ張り切って作らせていただきます!」
おぉ。
料理になるとテンション上がるな。なのちゃん。
「ちなみに今日は何を作るんだ?」
「今日は・・・オムライスですかねー。
あと、野菜とかはスーパーで買ってきた特売品の惣菜とかですかねー」
「へーオムライスかぁ」
最近関わりがなかった食べ物だな。
僕の中では懐かしいイメージのある食べ物である。
「申し訳ないんだけどさぁ・・・、僕の分も作ってくれないかな?」
「あ、はい!最初からそのつもりでしたよ!
丁度卵もいい感じに数がありますし」
「お・・・おぉ・・・!!」
なのちゃんって・・・
「女神!!」
「はい?」
115: 赤春巻き 2013/12/29(日) 23:46:26.74 ID:xyvMJexk0
「いやいや、何でもない。独り言だ」
そんな独り言をする奴がどこにいるんだ。どこにもいやしねぇよ。
「あぁ、そうですか」
「ところでなのちゃんが食材とか買いに行ってるの?」
「はい、そうですね。
おかげさまでスーパーの達人になっちゃいましたよ!」
「へぇー、そりゃあ凄いな。
ってことはもうタイムセールの時間とか、
そういうのを人より先に知っていたりしているのか?」
「そんなもんじゃないですよ!『達人』ですよ!?『達人』!」
そんなもんじゃない・・・?
「じゃあ、何を知っているんだよ」
「パートの人の顔と名前です!!」
「・・・あぁ」
微妙だなぁ。人の名前と顔を覚えているというのは凄いと素直に思うけれど、
そこに、なんの損も得もないじゃないか。
「ちなみに、来年のセールの予定は全て把握してます!」
「そりゃあすごいなぁ!!!」
それなら達人と呼ぶのに相応しい。
そんな独り言をする奴がどこにいるんだ。どこにもいやしねぇよ。
「あぁ、そうですか」
「ところでなのちゃんが食材とか買いに行ってるの?」
「はい、そうですね。
おかげさまでスーパーの達人になっちゃいましたよ!」
「へぇー、そりゃあ凄いな。
ってことはもうタイムセールの時間とか、
そういうのを人より先に知っていたりしているのか?」
「そんなもんじゃないですよ!『達人』ですよ!?『達人』!」
そんなもんじゃない・・・?
「じゃあ、何を知っているんだよ」
「パートの人の顔と名前です!!」
「・・・あぁ」
微妙だなぁ。人の名前と顔を覚えているというのは凄いと素直に思うけれど、
そこに、なんの損も得もないじゃないか。
「ちなみに、来年のセールの予定は全て把握してます!」
「そりゃあすごいなぁ!!!」
それなら達人と呼ぶのに相応しい。
116: 赤春巻き 2013/12/29(日) 23:58:12.86 ID:xyvMJexk0
「じゃあ、僕に明日のスーパーの事について教えてくれよ、達人」
「おぉ、その呼び名で呼んできますか。ちょっと嬉しいですねぇ」
顔はかなり嬉しいという顔をしているが。
「確か明日は朝、開店と同時に十分間だけ全品半額というセールがあるんですよ」
「ほぉ、太っ腹だな」
「通称『主婦激突セール』って呼ばれているんですけど」
「なんだそれ」
「まぁ、文字通り主婦と主婦とが激突し合う位は激しいのですよ。
ケガ人続出です」
「ケガ人出しちゃダメじゃん!!」
「いえいえ、確か去年は・・・。
骨折した方も・・・」
「そんなぁ!それじゃあ危険すぎるだろ!」
皆が皆治癒能力が高い訳じゃないんだぞ!
「ですから明日のそのセールが最後なんです。そういうのが問題になって」
「やっぱりな、そうなるよな。
あぁ!じゃあなのちゃんはそのセールに行くのか?」
「いいえ、行きません」
「えぇ!?どうして?」
「私は主婦じゃないから・・・」
「え?」
『主婦激突』と呼ばれているとしても、主婦以外だって参戦したっていいんじゃないのか?
「実はあのセールには参加条件があって、主婦であること、が条件なんです」
「なんだそれ」
「だから私は無理です!!出来ることなら行きたいですけど!!」
心意気だけは誰よりも主婦に近いであろう。
「おぉ、その呼び名で呼んできますか。ちょっと嬉しいですねぇ」
顔はかなり嬉しいという顔をしているが。
「確か明日は朝、開店と同時に十分間だけ全品半額というセールがあるんですよ」
「ほぉ、太っ腹だな」
「通称『主婦激突セール』って呼ばれているんですけど」
「なんだそれ」
「まぁ、文字通り主婦と主婦とが激突し合う位は激しいのですよ。
ケガ人続出です」
「ケガ人出しちゃダメじゃん!!」
「いえいえ、確か去年は・・・。
骨折した方も・・・」
「そんなぁ!それじゃあ危険すぎるだろ!」
皆が皆治癒能力が高い訳じゃないんだぞ!
「ですから明日のそのセールが最後なんです。そういうのが問題になって」
「やっぱりな、そうなるよな。
あぁ!じゃあなのちゃんはそのセールに行くのか?」
「いいえ、行きません」
「えぇ!?どうして?」
「私は主婦じゃないから・・・」
「え?」
『主婦激突』と呼ばれているとしても、主婦以外だって参戦したっていいんじゃないのか?
「実はあのセールには参加条件があって、主婦であること、が条件なんです」
「なんだそれ」
「だから私は無理です!!出来ることなら行きたいですけど!!」
心意気だけは誰よりも主婦に近いであろう。
123: 赤春巻き 2013/12/30(月) 20:50:29.23 ID:AAiNyIzY0
「あ、そういえば」
「ん?なんですかぁ」
「まだなのちゃんについてあまり聞いてなかったな」
「そういう阿良々木さんについても聞いてないですよ」
「あぁ、そうだっけ?
じゃあ、お互いに自己紹介する事にしようか」
「はい、そうしましょう」
この会話の間にも料理をしているなのちゃんは凄いと思う。
ちゃんとチキンライスも炊きあげてあって、
今は卵を焼いている。
僕は料理ができるできない以前に、何かをしながら会話をするというのは難しいだろう。
会話をするときは会話に集中したいしな。
「ん?なんですかぁ」
「まだなのちゃんについてあまり聞いてなかったな」
「そういう阿良々木さんについても聞いてないですよ」
「あぁ、そうだっけ?
じゃあ、お互いに自己紹介する事にしようか」
「はい、そうしましょう」
この会話の間にも料理をしているなのちゃんは凄いと思う。
ちゃんとチキンライスも炊きあげてあって、
今は卵を焼いている。
僕は料理ができるできない以前に、何かをしながら会話をするというのは難しいだろう。
会話をするときは会話に集中したいしな。
124: 赤春巻き 2013/12/30(月) 20:58:31.91 ID:AAiNyIzY0
「じゃあ、僕の方から紹介させてもらうよ」
「あぁ、はい」
「途中で質問とかしてきてもOKだから」
「わかりました」
「僕の名前は改めて言うように、阿良々木暦だ。
元の世界で直江津高校という高校に通っている。
高校三年生だ。
部活には所属していない」
「あぁ、私と同じですね」
「なのちゃんも無所属なのか?」
「帰宅部には所属していますよ!」
「・・・なのちゃん、帰宅部は実在しないんだぞ」
「え?そうなんですか!?」
「知らなかったの!?」
「皆に帰宅部帰宅部って言われるものですから、
てっきり家に帰るだけの部活に自動的に入っているのかと思っていました・・・」
「そ、そうか」
ロボットにして天然なのか・・・。凄いな。
はかせが意図的に組み込んだプログラムか?
「あぁ、はい」
「途中で質問とかしてきてもOKだから」
「わかりました」
「僕の名前は改めて言うように、阿良々木暦だ。
元の世界で直江津高校という高校に通っている。
高校三年生だ。
部活には所属していない」
「あぁ、私と同じですね」
「なのちゃんも無所属なのか?」
「帰宅部には所属していますよ!」
「・・・なのちゃん、帰宅部は実在しないんだぞ」
「え?そうなんですか!?」
「知らなかったの!?」
「皆に帰宅部帰宅部って言われるものですから、
てっきり家に帰るだけの部活に自動的に入っているのかと思っていました・・・」
「そ、そうか」
ロボットにして天然なのか・・・。凄いな。
はかせが意図的に組み込んだプログラムか?
125: 赤春巻き 2013/12/30(月) 21:03:41.57 ID:AAiNyIzY0
「まぁ、あと特に言うことはないのだけれど、
強いて言うならば二人の妹がいるってところかな」
彼女がいることに関しては言わないでおこう。特に理由はないが。
「へぇ、妹さんがいらっしゃるんですか!
きっと阿良々木さんの妹さんでしょうから、とても美しいお方なんでしょうね」
「いや、そうでもないよ」
・・・ちなみに、今のは間接的に僕が格好いいと言われたと捉えていいのだろうか?
僕はナルシストではないが、格好いいと言われて嬉し恥ずかしい気分だ。
強いて言うならば二人の妹がいるってところかな」
彼女がいることに関しては言わないでおこう。特に理由はないが。
「へぇ、妹さんがいらっしゃるんですか!
きっと阿良々木さんの妹さんでしょうから、とても美しいお方なんでしょうね」
「いや、そうでもないよ」
・・・ちなみに、今のは間接的に僕が格好いいと言われたと捉えていいのだろうか?
僕はナルシストではないが、格好いいと言われて嬉し恥ずかしい気分だ。
126: 赤春巻き 2013/12/30(月) 21:16:09.75 ID:AAiNyIzY0
「そうですか?ちなみにどんな妹さんで」
「ん・・・そうだな。
二人とも正義そのものみたいな人間だな」
「正義・・・なんだか格好いいですね」
まぁ、実際偽物の正義なんだけれども。
「まぁ、僕の自己紹介はこんなもんかな」
「ちょっといいですか?」
「ん?」
「先ほどの金髪の幼女の方は何者なんですか?」
「あぁ、忍か、忍は・・・」
いや、待て。忍から自分で自己紹介してもらおう。
「ちょっと待っててくれ、本人を呼ぶから」
「はい」
「忍!忍!ちょっと出てきてくれ」
僕は自分の影に向かって叫ぶ。なのちゃんからしたら何をしてるのか意味不明だろう。
「忍!聞こえているか!」
「もうなんじゃいお前様よ・・・。儂は眠いんじゃ・・・」
「あ、寝てたのかお前。」
「なんか疲れてしまってのう・・・。まぁ人間で言うところの昼寝をしていたのじゃ。
お前様だって昼寝を邪魔されるのは嫌じゃろ?」
「まぁ、そうだが」
「それと同じじゃ、儂の睡眠を阻害しないでほしいのじゃ・・・。
儂の事はどうとでも紹介しておけ、じゃあの」
「あ、あぁ」
忍はゆっくり影の中へと消えていった。
「・・・まぁ簡単に言うと忍は、僕と生涯を共に過ごしていかなければならない奴で、
人ではない。吸血鬼だ」
「え!?吸血鬼!?」
「まぁ、でも今は全盛期ほどの力はないから、安心していいよ」
「はぁ・・・私の血を吸うことはないですよね!?」
「大丈夫だ、それはない」
それより、血液が循環しているのか!なのちゃん!
やっぱり人間なんじゃないか・・・?
しかし、背中のネジがそれを否定している。
改めてはかせの凄さが伺える。
「ん・・・そうだな。
二人とも正義そのものみたいな人間だな」
「正義・・・なんだか格好いいですね」
まぁ、実際偽物の正義なんだけれども。
「まぁ、僕の自己紹介はこんなもんかな」
「ちょっといいですか?」
「ん?」
「先ほどの金髪の幼女の方は何者なんですか?」
「あぁ、忍か、忍は・・・」
いや、待て。忍から自分で自己紹介してもらおう。
「ちょっと待っててくれ、本人を呼ぶから」
「はい」
「忍!忍!ちょっと出てきてくれ」
僕は自分の影に向かって叫ぶ。なのちゃんからしたら何をしてるのか意味不明だろう。
「忍!聞こえているか!」
「もうなんじゃいお前様よ・・・。儂は眠いんじゃ・・・」
「あ、寝てたのかお前。」
「なんか疲れてしまってのう・・・。まぁ人間で言うところの昼寝をしていたのじゃ。
お前様だって昼寝を邪魔されるのは嫌じゃろ?」
「まぁ、そうだが」
「それと同じじゃ、儂の睡眠を阻害しないでほしいのじゃ・・・。
儂の事はどうとでも紹介しておけ、じゃあの」
「あ、あぁ」
忍はゆっくり影の中へと消えていった。
「・・・まぁ簡単に言うと忍は、僕と生涯を共に過ごしていかなければならない奴で、
人ではない。吸血鬼だ」
「え!?吸血鬼!?」
「まぁ、でも今は全盛期ほどの力はないから、安心していいよ」
「はぁ・・・私の血を吸うことはないですよね!?」
「大丈夫だ、それはない」
それより、血液が循環しているのか!なのちゃん!
やっぱり人間なんじゃないか・・・?
しかし、背中のネジがそれを否定している。
改めてはかせの凄さが伺える。
127: 赤春巻き 2013/12/30(月) 21:22:01.85 ID:AAiNyIzY0
「じゃあ、僕と忍の自己紹介はこの辺にして、
なのちゃんの自己紹介を始めてくれないか?」
「あ、はい、わかりました」
少し、楽しみである。
「私の名前は東雲なのです。
東大阪の東に雲海の雲になのは平仮名で、東雲なのです。
私は時定高校という高校に通っています。
高校一年生です!」
なのちゃんの自己紹介を始めてくれないか?」
「あ、はい、わかりました」
少し、楽しみである。
「私の名前は東雲なのです。
東大阪の東に雲海の雲になのは平仮名で、東雲なのです。
私は時定高校という高校に通っています。
高校一年生です!」
130: 赤春巻き 2013/12/31(火) 21:09:37.76 ID:prPyePdY0
「このくらいでいいですかね?」
「いや、まだ聞きたりないなぁ」
「え、そうですか?
質問とかしていいですよ」
「何カップ?」
「え?」
失礼だっただろうか。しかし今の僕は容赦ない。
目の前の女の子とただ楽しむことだけを考えているからな。
「1カップ = 200 ミリリットルですけど・・・」
「いや、そのカップじゃねぇよ!」
「え、他になんのカップがあるんですか?」
「え、知らないのか?」
それとも知らないフリをしているのか?
「いや、まだ聞きたりないなぁ」
「え、そうですか?
質問とかしていいですよ」
「何カップ?」
「え?」
失礼だっただろうか。しかし今の僕は容赦ない。
目の前の女の子とただ楽しむことだけを考えているからな。
「1カップ = 200 ミリリットルですけど・・・」
「いや、そのカップじゃねぇよ!」
「え、他になんのカップがあるんですか?」
「え、知らないのか?」
それとも知らないフリをしているのか?
131: 赤春巻き 2013/12/31(火) 21:19:57.39 ID:prPyePdY0
「ほら・・・あれだ」
「??」
「・・・胸の大きさのことだ」
「なっ・・・!!
そ、そんなこと聞かないでくださいよぉ・・・!」
「え、聞いちゃダメか?」
「・・・っまぁ答えますよ、はいはい、答えますよ」
あ、こたえてくれるんか。
「・・・・・・Bです。大体。」
「おう、そうか、いやいいと思うよ!
・・・貧 」
「ひ!!貧 !!」
「??」
「・・・胸の大きさのことだ」
「なっ・・・!!
そ、そんなこと聞かないでくださいよぉ・・・!」
「え、聞いちゃダメか?」
「・・・っまぁ答えますよ、はいはい、答えますよ」
あ、こたえてくれるんか。
「・・・・・・Bです。大体。」
「おう、そうか、いやいいと思うよ!
・・・貧 」
「ひ!!貧 !!」
132: 赤春巻き 2013/12/31(火) 21:25:37.56 ID:prPyePdY0
「貧 、貧 じゃあないですよぉ!!」
「え、Bってわりかしちっちゃいほうじゃないのか?」
「そ、そうかもしれませんが、まだ発展途上ですから!!」
発展途上・・・、まだ将来大きくなる見込みがあると言うことか。
それは是非見てみたいものだ。
巨 のなのちゃん。
「より早く胸が大きくなる方法を教えてあげようか?」
「むぅ・・・、なんですか?」
「・・・胸を揉んで揉んで揉んで揉んで揉めば良いんだよ!!」
「・・・・・・・・・それは、お断りしておきます」
今までいろんな事を鵜呑みにしてきたなのちゃんだが、
さすがに抵抗があったらしく、
胸を揉む事は許してもらえなかったようだ。
まぁ、当たり前といえば当たり前だ。
「え、Bってわりかしちっちゃいほうじゃないのか?」
「そ、そうかもしれませんが、まだ発展途上ですから!!」
発展途上・・・、まだ将来大きくなる見込みがあると言うことか。
それは是非見てみたいものだ。
巨 のなのちゃん。
「より早く胸が大きくなる方法を教えてあげようか?」
「むぅ・・・、なんですか?」
「・・・胸を揉んで揉んで揉んで揉んで揉めば良いんだよ!!」
「・・・・・・・・・それは、お断りしておきます」
今までいろんな事を鵜呑みにしてきたなのちゃんだが、
さすがに抵抗があったらしく、
胸を揉む事は許してもらえなかったようだ。
まぁ、当たり前といえば当たり前だ。
136: 赤春巻き 2014/01/01(水) 08:02:19.03 ID:fTAhDwGX0
「はい、完成でーす!」
「おぉ!」
ものすごいい出来であった。
料理店で見かけても全く違和感を感じないであろう。
卵がとろけていて、とても美味しそうだ。
これならば、オムライスが嫌いな人でも好きになってしまうのではないかと、僕は思った。
オムライスが好きになるというよりは、『なのちゃん』のオムライスが好きになるというのが適切かもしれない。
「とても、美味しそうだなぁ!
なんだか自然と腹が減ってきたよ」
僕は心の中で思ったいろんなことをこの一言で済ました。
「あ、そうですか?
改めて誉められると照れますね・・・」
「うん、もっと自信を持ったほうがいいよ」
胸にもね、と自分の中で付け加えておいた。
「ありがとうございます!
はい、そうしたいです!」
「おぉ!」
ものすごいい出来であった。
料理店で見かけても全く違和感を感じないであろう。
卵がとろけていて、とても美味しそうだ。
これならば、オムライスが嫌いな人でも好きになってしまうのではないかと、僕は思った。
オムライスが好きになるというよりは、『なのちゃん』のオムライスが好きになるというのが適切かもしれない。
「とても、美味しそうだなぁ!
なんだか自然と腹が減ってきたよ」
僕は心の中で思ったいろんなことをこの一言で済ました。
「あ、そうですか?
改めて誉められると照れますね・・・」
「うん、もっと自信を持ったほうがいいよ」
胸にもね、と自分の中で付け加えておいた。
「ありがとうございます!
はい、そうしたいです!」
137: 赤春巻き 2014/01/01(水) 08:14:57.85 ID:fTAhDwGX0
僕の発言の意図はともかく、なのちゃんの励みになったので、良かった。
「あ、そうだ、阿良々木さん」
オムライスを乗せた皿を持って、声をかけてきた。
「ちなみにですけど、私の胸を揉むのは相当難しいですよ?」
「え?そうなのか」
「いや、そんなに軽々しく揉ませてくれると思いましたか?」
「・・・まぁ思わなかったけど」
「私の胸を揉むなんて、 レベル1の勇者がデスタムーアを倒すくらい難しいですよ」
「難しいって言うよりは、絶対無理だろそりゃ!」
「まぁ、そんなに揉みたいって言うならば、それなりの条件を提示してくださいね、私が喜ぶような」
「条件が良ければ揉ませてくれるのか?」
「はい、条件によりますけど」
この瞬間、僕がこの世界にいる理由が出来た。
「あ、そうだ、阿良々木さん」
オムライスを乗せた皿を持って、声をかけてきた。
「ちなみにですけど、私の胸を揉むのは相当難しいですよ?」
「え?そうなのか」
「いや、そんなに軽々しく揉ませてくれると思いましたか?」
「・・・まぁ思わなかったけど」
「私の胸を揉むなんて、 レベル1の勇者がデスタムーアを倒すくらい難しいですよ」
「難しいって言うよりは、絶対無理だろそりゃ!」
「まぁ、そんなに揉みたいって言うならば、それなりの条件を提示してくださいね、私が喜ぶような」
「条件が良ければ揉ませてくれるのか?」
「はい、条件によりますけど」
この瞬間、僕がこの世界にいる理由が出来た。
139: 赤春巻き 2014/01/01(水) 22:07:46.51 ID:fTAhDwGX0
007
時間としてはそんなに経過していないのだろうが、
僕の中ではかなり長い会話を交わし終わってその後のこと。
なのちゃんが作ったシェフ顔負けのオムライスが
いよいよ食卓に並べられるのであった。
「はかせーご飯ですよー」
「わぁ!オムライスだ!!」
「ちょ・・・お前」
「ん?なんですか?阪本さん」
「・・・そのグラマラスな格好はなんだ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・はっ!!!!着てたの忘れてた!!!
あぁぁぁぁ、急いで着替えてきますぅ!!」
どうやら着ていたのを忘れていたなのちゃんは頬を赤らめて、というか
全身が煙をあげて脱衣場に走っていったのだった。
猫コスチュームを着ているのを忘れてしまうなんて、
案外着心地が良かったんじゃないのか?と思ったがそれはないだろう。
「・・・なんであんな服来てたんだろうな。
・・・っまっさか阿良々木、お前か・・・?」
あ、そうか、阪本は僕となのちゃんがいちゃついている間ずっと寝ていたから
なにがあったかよく知らないんだ。
それで、なのちゃんがあんな服自分から着る訳ないと思い、
他人である僕を疑う訳だ・・・。
「いや、僕はあくまでも推奨しただけだ」
「推奨したのかよ」
「推奨したのは僕であって、なのちゃんは自分の意思で着たんだよ、あの服を」
「・・・本当かよ、信じがたいな」
「信じられなくていいさ」
なんて言ったが、返答に困ったのでそれっぽい事を言っておいたのだ。
まぁ、ここで僕が着させたなんて言ったら即野宿だろうからな。
寝床は確保しなければならない。
時間としてはそんなに経過していないのだろうが、
僕の中ではかなり長い会話を交わし終わってその後のこと。
なのちゃんが作ったシェフ顔負けのオムライスが
いよいよ食卓に並べられるのであった。
「はかせーご飯ですよー」
「わぁ!オムライスだ!!」
「ちょ・・・お前」
「ん?なんですか?阪本さん」
「・・・そのグラマラスな格好はなんだ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・はっ!!!!着てたの忘れてた!!!
あぁぁぁぁ、急いで着替えてきますぅ!!」
どうやら着ていたのを忘れていたなのちゃんは頬を赤らめて、というか
全身が煙をあげて脱衣場に走っていったのだった。
猫コスチュームを着ているのを忘れてしまうなんて、
案外着心地が良かったんじゃないのか?と思ったがそれはないだろう。
「・・・なんであんな服来てたんだろうな。
・・・っまっさか阿良々木、お前か・・・?」
あ、そうか、阪本は僕となのちゃんがいちゃついている間ずっと寝ていたから
なにがあったかよく知らないんだ。
それで、なのちゃんがあんな服自分から着る訳ないと思い、
他人である僕を疑う訳だ・・・。
「いや、僕はあくまでも推奨しただけだ」
「推奨したのかよ」
「推奨したのは僕であって、なのちゃんは自分の意思で着たんだよ、あの服を」
「・・・本当かよ、信じがたいな」
「信じられなくていいさ」
なんて言ったが、返答に困ったのでそれっぽい事を言っておいたのだ。
まぁ、ここで僕が着させたなんて言ったら即野宿だろうからな。
寝床は確保しなければならない。
141: 赤春巻き 2014/01/01(水) 22:15:53.20 ID:fTAhDwGX0
「ねーねーあららら!」
「ん?それは僕のことなのか!?」
「え、そうなんだけど。あらららっていう名前じゃないの?」
「僕のことを首なしライダーが出てくるライトノベルみたいな名前で呼ぶな!
僕の名前は阿良々木だ」
「アララギ?
・・・変な名前」
「変な名前とかやめてくれるか?」
以外と心痛むんだけども・・・。
「ん?それは僕のことなのか!?」
「え、そうなんだけど。あらららっていう名前じゃないの?」
「僕のことを首なしライダーが出てくるライトノベルみたいな名前で呼ぶな!
僕の名前は阿良々木だ」
「アララギ?
・・・変な名前」
「変な名前とかやめてくれるか?」
以外と心痛むんだけども・・・。
142: 赤春巻き 2014/01/01(水) 22:30:31.75 ID:fTAhDwGX0
「ふぅー、着替え終わった・・・」
なのちゃんは猫のコスチュームの代わりに、『OBK』というパジャマを着ていた。
OBKとは何の略だろうか・・・。
そして、そのパジャマに描かれている謎の白いキャラクターは何なんだろうか。
いろいろと気になるパジャマである。
「じゃあ、夕食食べましょうか!
・・・っとその前に、ちょっと来てください阿良々木さん」
なのちゃんは手首を動かして僕を呼んでいる。
何なんだろうか。
僕は呼ばれるがままに返答もせず、廊下になのちゃんと共に出た。
照明がついていなくて妙に暗いのが怪しさを感じさせる。
「さっき胸を揉ませるだのなんだの言いましたけど、あれは冗談ですから・・・!!
あの、なんというか意地になってたんですよ、あんな格好でしたし・・・。
ですから・・・あの、本気にしないで下さいね、本当に」
なのちゃんは恥ずかしそうに小声で言ってきた。
意地になって吐くようなセリフなのだろうか?結構強烈な事言ってたぞ。
「まさか、自分でもあんなこと言うとは思わなくて・・・、すみません」
「あ、いやいや大丈夫だよ、大丈夫」
むしろ、大人しいなのちゃんだが、あんなことやこんなことやそんなことを
ひそかに考えているからあんな台詞が出てしまったのではないかと
僕は気になっているところだ。
「お願いしますよ・・・」
「あぁ、僕をかなり信用してくれ!
僕は許可なしに胸を揉んだりしないから!」
八九寺は例外だが・・・。
「その言葉が少し不安なんですけど・・・」
その言葉に対して僕はただただ笑っていた。喜怒哀楽のどの感情にも属さない妙な笑顔であった。
なのちゃんの目にはどう写ったかはしらないが、
不審には思われてはいないはずだ。
なのちゃんは猫のコスチュームの代わりに、『OBK』というパジャマを着ていた。
OBKとは何の略だろうか・・・。
そして、そのパジャマに描かれている謎の白いキャラクターは何なんだろうか。
いろいろと気になるパジャマである。
「じゃあ、夕食食べましょうか!
・・・っとその前に、ちょっと来てください阿良々木さん」
なのちゃんは手首を動かして僕を呼んでいる。
何なんだろうか。
僕は呼ばれるがままに返答もせず、廊下になのちゃんと共に出た。
照明がついていなくて妙に暗いのが怪しさを感じさせる。
「さっき胸を揉ませるだのなんだの言いましたけど、あれは冗談ですから・・・!!
あの、なんというか意地になってたんですよ、あんな格好でしたし・・・。
ですから・・・あの、本気にしないで下さいね、本当に」
なのちゃんは恥ずかしそうに小声で言ってきた。
意地になって吐くようなセリフなのだろうか?結構強烈な事言ってたぞ。
「まさか、自分でもあんなこと言うとは思わなくて・・・、すみません」
「あ、いやいや大丈夫だよ、大丈夫」
むしろ、大人しいなのちゃんだが、あんなことやこんなことやそんなことを
ひそかに考えているからあんな台詞が出てしまったのではないかと
僕は気になっているところだ。
「お願いしますよ・・・」
「あぁ、僕をかなり信用してくれ!
僕は許可なしに胸を揉んだりしないから!」
八九寺は例外だが・・・。
「その言葉が少し不安なんですけど・・・」
その言葉に対して僕はただただ笑っていた。喜怒哀楽のどの感情にも属さない妙な笑顔であった。
なのちゃんの目にはどう写ったかはしらないが、
不審には思われてはいないはずだ。
143: 赤春巻き 2014/01/01(水) 22:43:02.93 ID:fTAhDwGX0
「じゃあ、食べましょうか!」
「あぁ、期待してるぜ」
「ちょっと待つのじゃ」
お、この声は。
忍がどうやら起きたようだ。
「いやぁ、仮眠がとれて良かったわい。
ここからが儂の活動時間じゃからのう。ところでネジ娘よ。
今日の晩餐であるが・・・儂の分まで用意してあるのか?」
まさか!忍の分を作ってるようには見えなかったぞ。
いくらなんでもなのちゃんだからといっても、そこまで気を効かすことは・・・。
「ありますよ、ちょっと待ってて下さいね」
なんと・・・!!
本当に・・・!
この娘は・・・!!
「女神!!」
「女神じゃの!!」
僕と忍は奇遇にも同じことを考えていたようで、
同じタイミングで同じ趣旨の事を発言した。
しっかし、凄いなぁ・・・。
本当にこの研究所でしっかりしているのはなのちゃんだけだな・・・。
いや、阪本もしっかりしてそうだけど・・・。
猫だし。
てか、なのちゃんはこの研究所の料理とか買い物とか家事とかを高校に通いながらやっているのか?
だとしたら、人生ハードすぎる!!
すごい、というか逆に心配だ。
いつか倒れてしまうのではないだろうか。
まぁ、あまり触れないほうがいいのかもしれないが、
彼女は恐らくロボットなので厳密に言うと『壊れる』のではないのだろうか・・・。
頑張ってくれるのはいいが・・・不安だ。
「あぁ、期待してるぜ」
「ちょっと待つのじゃ」
お、この声は。
忍がどうやら起きたようだ。
「いやぁ、仮眠がとれて良かったわい。
ここからが儂の活動時間じゃからのう。ところでネジ娘よ。
今日の晩餐であるが・・・儂の分まで用意してあるのか?」
まさか!忍の分を作ってるようには見えなかったぞ。
いくらなんでもなのちゃんだからといっても、そこまで気を効かすことは・・・。
「ありますよ、ちょっと待ってて下さいね」
なんと・・・!!
本当に・・・!
この娘は・・・!!
「女神!!」
「女神じゃの!!」
僕と忍は奇遇にも同じことを考えていたようで、
同じタイミングで同じ趣旨の事を発言した。
しっかし、凄いなぁ・・・。
本当にこの研究所でしっかりしているのはなのちゃんだけだな・・・。
いや、阪本もしっかりしてそうだけど・・・。
猫だし。
てか、なのちゃんはこの研究所の料理とか買い物とか家事とかを高校に通いながらやっているのか?
だとしたら、人生ハードすぎる!!
すごい、というか逆に心配だ。
いつか倒れてしまうのではないだろうか。
まぁ、あまり触れないほうがいいのかもしれないが、
彼女は恐らくロボットなので厳密に言うと『壊れる』のではないのだろうか・・・。
頑張ってくれるのはいいが・・・不安だ。
144: 赤春巻き 2014/01/01(水) 22:52:13.46 ID:fTAhDwGX0
「はい、これが忍さんのですよ」
なのちゃんは忍のオムライスを持ってキッチンから小走りで出てきた。
僕とかはかせのオムライスと何ら変わらないオムライスだ。
忍は案外興味を示しているような目でオムライスを見ている。
オムライスというよりはなのちゃんがこのオムライスを作った事に
興味を示しているのかもしれない。
「あ、あと一つお願いしていいですか?忍さん」
「ん、なんじゃ?」
「あの・・・『ネジ娘』って呼ぶの、できればやめてもらえませんか・・・?」
「なぜじゃ?」
「察しが悪いな・・・!」
僕は忍の察しが悪いので耳元で囁く
「なのちゃんのコンプレックスなんだよ、あのネジは。
だからそう呼んで欲しくないんだよ」
「あぁ、っひゃあ!?」
そう伝えると共に、忍の耳に息を吹き掛けた。
忍は尋常じゃない反応を示している。びっくりしたのか・・・はたまた気持ち良かったのか。
それは僕の知るところではない。
なのちゃんは忍のオムライスを持ってキッチンから小走りで出てきた。
僕とかはかせのオムライスと何ら変わらないオムライスだ。
忍は案外興味を示しているような目でオムライスを見ている。
オムライスというよりはなのちゃんがこのオムライスを作った事に
興味を示しているのかもしれない。
「あ、あと一つお願いしていいですか?忍さん」
「ん、なんじゃ?」
「あの・・・『ネジ娘』って呼ぶの、できればやめてもらえませんか・・・?」
「なぜじゃ?」
「察しが悪いな・・・!」
僕は忍の察しが悪いので耳元で囁く
「なのちゃんのコンプレックスなんだよ、あのネジは。
だからそう呼んで欲しくないんだよ」
「あぁ、っひゃあ!?」
そう伝えると共に、忍の耳に息を吹き掛けた。
忍は尋常じゃない反応を示している。びっくりしたのか・・・はたまた気持ち良かったのか。
それは僕の知るところではない。
145: 赤春巻き 2014/01/01(水) 22:56:24.25 ID:fTAhDwGX0
「な・・・何をするのじゃあ!」
「え、いや、何にも?」
惚けた。
「んん・・・惚けよって・・・。
ん・・・まぁ、そうだな、じゃあこれからは適当に『娘』とかそんな風に呼べばいいんじゃな?」
「はいそうして下さると嬉しいです」
なのちゃんは目の前で僕が忍にちょっかいをかけた事なんかお構い無く、
平然と返答した。
「じゃあ、早く居間に入りましょう!」
「おお」
「そうじゃの」
「え、いや、何にも?」
惚けた。
「んん・・・惚けよって・・・。
ん・・・まぁ、そうだな、じゃあこれからは適当に『娘』とかそんな風に呼べばいいんじゃな?」
「はいそうして下さると嬉しいです」
なのちゃんは目の前で僕が忍にちょっかいをかけた事なんかお構い無く、
平然と返答した。
「じゃあ、早く居間に入りましょう!」
「おお」
「そうじゃの」
146: 赤春巻き 2014/01/01(水) 23:07:57.44 ID:fTAhDwGX0
「すみませーんお待たせしましたー」
「何を話していたんだ?」
「いえいえ、話していたのではなくて、忍さんのオムライスを取りに行っていたんですよ」
「あぁ、あの金髪の幼・・・・・・じゃなくて、忍さんだよな」
「ふっ」
阪本はさっき忍の年齢を聞いて恐れをなしたのか、ちゃんと敬語を使っている。
忍はご満悦という感じである。
しかし、この研究所は本当に落ち着くなあ。
畳の匂いとか襖とか素朴さがいい感じで・・・。
日本家屋って素晴らしいなぁ・・・。
「じゃあ、皆さん座って下さいねー」
あまり大きいとは言えないこたつをかけられそうなテーブルを囲むように
僕、忍、はかせ、なのちゃんは座った。
一人分のスペースはあまりないものの、その窮屈な感じがむしろ良かった。
そんな中、なのちゃんは並べられたオムライスや惣菜を眺めて言うのだ。
「いただきまーす!!」
「いただきます!!」
全員が声を揃えて言った。
勿論阪本も。
「何を話していたんだ?」
「いえいえ、話していたのではなくて、忍さんのオムライスを取りに行っていたんですよ」
「あぁ、あの金髪の幼・・・・・・じゃなくて、忍さんだよな」
「ふっ」
阪本はさっき忍の年齢を聞いて恐れをなしたのか、ちゃんと敬語を使っている。
忍はご満悦という感じである。
しかし、この研究所は本当に落ち着くなあ。
畳の匂いとか襖とか素朴さがいい感じで・・・。
日本家屋って素晴らしいなぁ・・・。
「じゃあ、皆さん座って下さいねー」
あまり大きいとは言えないこたつをかけられそうなテーブルを囲むように
僕、忍、はかせ、なのちゃんは座った。
一人分のスペースはあまりないものの、その窮屈な感じがむしろ良かった。
そんな中、なのちゃんは並べられたオムライスや惣菜を眺めて言うのだ。
「いただきまーす!!」
「いただきます!!」
全員が声を揃えて言った。
勿論阪本も。
147: 赤春巻き 2014/01/01(水) 23:11:52.62 ID:fTAhDwGX0
スタートの合図が出ると、そこからは早かった。
皆が皆、勿論僕も、食べ物を食べる為の道具を一斉に持ち始め、
オムライスを食べ始めるのだった。
なのちゃんはとても幸せそうな顔をしている。
恐らくはかせの笑顔を見てだろう。
幸せな関係だな・・・。なんていい研究所なんだろう。
皆が皆、勿論僕も、食べ物を食べる為の道具を一斉に持ち始め、
オムライスを食べ始めるのだった。
なのちゃんはとても幸せそうな顔をしている。
恐らくはかせの笑顔を見てだろう。
幸せな関係だな・・・。なんていい研究所なんだろう。
148: 赤春巻き 2014/01/01(水) 23:21:59.31 ID:fTAhDwGX0
僕は普通に食べていたが、忍はと言うと、驚いていたような顔をしていた。
「どうしたんだ?忍、何かあったか?」
「いゃあの、500年生きておいてなんじゃが、オムライスというものを
一度も食べたことがなくての。びっくりしたのじゃ。
見た目より美味しいのう、と」
「それはそうだ。オムライスは日本生まれだからな」
「え?そうなんですか!?」
「なのちゃん、知らなかったの?」
「はい!」
「確か西暦1900年くらいかその位にできたんだっけな」
正確じゃないがその辺だったと思う。
「へぇー、そうなんですかー」
「どうりで儂が今まで食べたことがないわけじゃ」
「アララギって物知りなんだけどー」
「ははっ、そうだろう、『people』のスペルも分かるぜ」
「阿良々木さんって何でも知ってるんですか?」
「何でもはしらないさ、知っている事だけ」
偶然にも、羽川といつもやっているやり取りがなのちゃんとすることができた。
「どうしたんだ?忍、何かあったか?」
「いゃあの、500年生きておいてなんじゃが、オムライスというものを
一度も食べたことがなくての。びっくりしたのじゃ。
見た目より美味しいのう、と」
「それはそうだ。オムライスは日本生まれだからな」
「え?そうなんですか!?」
「なのちゃん、知らなかったの?」
「はい!」
「確か西暦1900年くらいかその位にできたんだっけな」
正確じゃないがその辺だったと思う。
「へぇー、そうなんですかー」
「どうりで儂が今まで食べたことがないわけじゃ」
「アララギって物知りなんだけどー」
「ははっ、そうだろう、『people』のスペルも分かるぜ」
「阿良々木さんって何でも知ってるんですか?」
「何でもはしらないさ、知っている事だけ」
偶然にも、羽川といつもやっているやり取りがなのちゃんとすることができた。
151: 赤春巻き 2014/01/02(木) 20:59:58.50 ID:9j8p7uAV0
「そういえばそこの・・・はかせとか言ってたかのう」
「ん?何?ていうか名前なんていうの?」
「あ、まだ名乗ってなかったのう・・・、まぁ忍ってよんでくれればええわい」
「へぇー、しのぶっていうのかー。忍者みたいなんだけど」
「忍者ではないわい!鬼じゃ!」
「おに?」
「・・・まぁ、いいわいそんなこと。
うぬは見て目から察するに科学者なんじゃろ?」
「うん!科学者だとおもうよ!」
「だから、この家のどこかにうぬの発明品がないのかと気になっているのじゃ。
教えてくれないかの?うぬの発明品」
忍は小声で付け加えた。
「あ、なのとかいう娘以外で頼むぞ」
「ん?分かったー」
「ん?何?ていうか名前なんていうの?」
「あ、まだ名乗ってなかったのう・・・、まぁ忍ってよんでくれればええわい」
「へぇー、しのぶっていうのかー。忍者みたいなんだけど」
「忍者ではないわい!鬼じゃ!」
「おに?」
「・・・まぁ、いいわいそんなこと。
うぬは見て目から察するに科学者なんじゃろ?」
「うん!科学者だとおもうよ!」
「だから、この家のどこかにうぬの発明品がないのかと気になっているのじゃ。
教えてくれないかの?うぬの発明品」
忍は小声で付け加えた。
「あ、なのとかいう娘以外で頼むぞ」
「ん?分かったー」
152: 赤春巻き 2014/01/02(木) 21:04:20.31 ID:9j8p7uAV0
「おぉ、はかせの発明品か!
僕も是非とも目にしたいところだなぁ」
まさかもう一体ロボットがいるとは思えないが、何かしらの発明品はあるだろう。
何が出てくるか。オムライスを食べながら期待している僕と忍である。
「んじゃーこっち来てー」
はかせは誰かいるかのような素振りで大声を出している。
「何をよんでおるのじゃ?」
「ん?ビスケット2号」
・・・ビスケット
2号?
僕も是非とも目にしたいところだなぁ」
まさかもう一体ロボットがいるとは思えないが、何かしらの発明品はあるだろう。
何が出てくるか。オムライスを食べながら期待している僕と忍である。
「んじゃーこっち来てー」
はかせは誰かいるかのような素振りで大声を出している。
「何をよんでおるのじゃ?」
「ん?ビスケット2号」
・・・ビスケット
2号?
153: 赤春巻き 2014/01/02(木) 21:12:20.76 ID:9j8p7uAV0
ビスケット2号とは何か。
恐らく二度と聞いたことのない単語であった。
「早くきてよー」
「はい、はい分かりました」
ん?男というよりは男の子という感じの声が聞こえた。
小学6年生くらいの声だと思う。
やはりもう一体ロボットがいるのだろうか。
「はい、何でしょうか」
「!?」
ビスケット2号は姿を表した。
なんとも安っぽい外見だ。
帽子を被っていて、ランドセルを背負っている。
身長ははかせと同じくらいだ。
なんというか、なのちゃんは完璧に人間という作りなのに、
このビスケット2号は喋るし返答もするが、いかにも手抜きという感じがして
何とも可哀想である。
しかし、こんな外見とは思わなかったな。
恐らく二度と聞いたことのない単語であった。
「早くきてよー」
「はい、はい分かりました」
ん?男というよりは男の子という感じの声が聞こえた。
小学6年生くらいの声だと思う。
やはりもう一体ロボットがいるのだろうか。
「はい、何でしょうか」
「!?」
ビスケット2号は姿を表した。
なんとも安っぽい外見だ。
帽子を被っていて、ランドセルを背負っている。
身長ははかせと同じくらいだ。
なんというか、なのちゃんは完璧に人間という作りなのに、
このビスケット2号は喋るし返答もするが、いかにも手抜きという感じがして
何とも可哀想である。
しかし、こんな外見とは思わなかったな。
154: 赤春巻き 2014/01/02(木) 21:18:35.86 ID:9j8p7uAV0
「これが、ビスケット2号とな・・・」
忍の反応も至極当然だ、と僕は思える。
「あれ?ビスケット2号くんじゃないですか、なんか久しぶりに見た気がします」
「ひどい言い草ですね。なのさん。僕はずっとこの研究所にいますよ。
三日間くらい停止してましたけど」
「え?どうして」
「はかせが僕の動力源であるビスケットを全部たべってたんですよ」
「はかせビスケット君のビスケット食べたんですか?」
「え?はかせは知らないんだけどー」
「どうして目をそらすんですか」
「えへへー」
ちょっと多々気になるところがあるので僕は訪ねることにした。
忍の反応も至極当然だ、と僕は思える。
「あれ?ビスケット2号くんじゃないですか、なんか久しぶりに見た気がします」
「ひどい言い草ですね。なのさん。僕はずっとこの研究所にいますよ。
三日間くらい停止してましたけど」
「え?どうして」
「はかせが僕の動力源であるビスケットを全部たべってたんですよ」
「はかせビスケット君のビスケット食べたんですか?」
「え?はかせは知らないんだけどー」
「どうして目をそらすんですか」
「えへへー」
ちょっと多々気になるところがあるので僕は訪ねることにした。
155: 赤春巻き 2014/01/02(木) 21:24:44.45 ID:9j8p7uAV0
「あの、その・・・瓶詰め2個だっけ?」
「ビスケット2号ですよ、間違えすぎです。
というかあなた誰ですか」
「僕は阿良々木暦。いろいろあって泊めさせてもらってる者だ」
「そうですか」
「質問いいか?」
「何でしょうか」
「君の動力源はビスケットなのか?」
「はい、そうです。
僕は東雲はかせによって作られたロボット。
僕はビスケットによって動いています」
「あぁ、そうなのか」
彼もはかせに作られたロボットだが、
なのちゃんと違うのははっきりとロボットと言うところだ。
つまり、
自分がロボットであるのが嫌だという感情があまりないのだろうか。
「ビスケット2号ですよ、間違えすぎです。
というかあなた誰ですか」
「僕は阿良々木暦。いろいろあって泊めさせてもらってる者だ」
「そうですか」
「質問いいか?」
「何でしょうか」
「君の動力源はビスケットなのか?」
「はい、そうです。
僕は東雲はかせによって作られたロボット。
僕はビスケットによって動いています」
「あぁ、そうなのか」
彼もはかせに作られたロボットだが、
なのちゃんと違うのははっきりとロボットと言うところだ。
つまり、
自分がロボットであるのが嫌だという感情があまりないのだろうか。
156: 赤春巻き 2014/01/02(木) 21:30:29.09 ID:9j8p7uAV0
「で、はかせが僕の大事なビスケットを食べました」
「なにいってるかわからないんだけど!!」
「はかせこそ何いっているんですか! もう、5日間スナッQ抜きです!!」
「ガーーーーン!!
・・・えっと、これはビスケット2号が自分で食べたんだけどー!」
「意味が分かりません!!」
「なにいってるかわからないんだけど!!」
「はかせこそ何いっているんですか! もう、5日間スナッQ抜きです!!」
「ガーーーーン!!
・・・えっと、これはビスケット2号が自分で食べたんだけどー!」
「意味が分かりません!!」
157: 赤春巻き 2014/01/02(木) 21:35:14.45 ID:9j8p7uAV0
「とりあえず、はかせは当分スナッQ抜きデス!」
「えーーなーのー!!許してよー」
「ダメなものはダメです!」
「なーんでー?」
・・・ビスケット2号君に関しては大体理解出来た。
もう十分であろう。
「・・・ビスケット2号よ、もう帰ってよいぞ」
「え、あ、はい」
なのちゃんとはかせが言い合っている中で、
ビスケット2号君はフェードアウトするように別の部屋に帰っていった。
やはり、少し可哀想な存在である。
完全にはかせの試作といか思えない。
「えーーなーのー!!許してよー」
「ダメなものはダメです!」
「なーんでー?」
・・・ビスケット2号君に関しては大体理解出来た。
もう十分であろう。
「・・・ビスケット2号よ、もう帰ってよいぞ」
「え、あ、はい」
なのちゃんとはかせが言い合っている中で、
ビスケット2号君はフェードアウトするように別の部屋に帰っていった。
やはり、少し可哀想な存在である。
完全にはかせの試作といか思えない。
158: 赤春巻き 2014/01/02(木) 21:43:07.06 ID:9j8p7uAV0
その後も、楽しい話に華を咲かせた。
その事については触れないでおこう。
僕たちだけの秘密である。
そんなこともあり、なのちゃんの美味しい美味しいオムライスを全員で完食し、
食事の締めの一言を言い終わった。
「そういえば、阪本は何食ってたんだ?」
「ん?ちっちゃい魚とかそんなのだ」
「ほう」
阪本の食事を入れる為の器の中には、白い稚魚がたくさん入っていたようだ。
今は完食してなくなっているが。
しかし、よく見ると赤いちっちゃいカニ見たいな生物が入っている。
「この、カニみたいなのはなんだ?」
「あぁ!よく見つけたなぁお前!
これはありがてぇんだぁ!!あまりお目にかかれない物なんだぜ!!
たまに混じってるんだよちっちゃいカニが!!
それを見つけた時の気分とやらはもう最高で最高で!!」
「へー・・・。以外と子供だな」
「阪本こどもなんだけどー」
「なっ・・・、口揃えて言うな!!」
その事については触れないでおこう。
僕たちだけの秘密である。
そんなこともあり、なのちゃんの美味しい美味しいオムライスを全員で完食し、
食事の締めの一言を言い終わった。
「そういえば、阪本は何食ってたんだ?」
「ん?ちっちゃい魚とかそんなのだ」
「ほう」
阪本の食事を入れる為の器の中には、白い稚魚がたくさん入っていたようだ。
今は完食してなくなっているが。
しかし、よく見ると赤いちっちゃいカニ見たいな生物が入っている。
「この、カニみたいなのはなんだ?」
「あぁ!よく見つけたなぁお前!
これはありがてぇんだぁ!!あまりお目にかかれない物なんだぜ!!
たまに混じってるんだよちっちゃいカニが!!
それを見つけた時の気分とやらはもう最高で最高で!!」
「へー・・・。以外と子供だな」
「阪本こどもなんだけどー」
「なっ・・・、口揃えて言うな!!」
159: 赤春巻き 2014/01/02(木) 21:52:06.32 ID:TctiWpGi0
「そろそろお風呂入りましょうか、はかせ」
「うん、行こうー」
ん?まだ入っていなかったのか。
そういえば僕もお風呂に入りたいな・・・。
「僕も風呂に入りてぇな・・・」
・・・はっ!しまった。
このタイミングで言ったら
僕がなのちゃんとはかせと一緒にお風呂に入りたいって言っているようなもんじゃないか!
いや、本音を言うと入りたいけど!!
「あ、じゃあ私たちが終わってから入って下さいね」
「あぁ・・・・・・おう」
僕はほんのちょっとだけ落胆した。
少しでも『入りましょうか』と言ってくれるかもしれないなんていう
期待を持たなければよかった。
が、僕は期待し続けることにした。
「あの、もしかしたらだけど一緒に入る事は出来るかい?」
「え!・・・それはちょっと・・・」
「はかせはいいと思うんだけどー」
「えぇ!?何いってるんですかはかせ」
意外。
「うん、行こうー」
ん?まだ入っていなかったのか。
そういえば僕もお風呂に入りたいな・・・。
「僕も風呂に入りてぇな・・・」
・・・はっ!しまった。
このタイミングで言ったら
僕がなのちゃんとはかせと一緒にお風呂に入りたいって言っているようなもんじゃないか!
いや、本音を言うと入りたいけど!!
「あ、じゃあ私たちが終わってから入って下さいね」
「あぁ・・・・・・おう」
僕はほんのちょっとだけ落胆した。
少しでも『入りましょうか』と言ってくれるかもしれないなんていう
期待を持たなければよかった。
が、僕は期待し続けることにした。
「あの、もしかしたらだけど一緒に入る事は出来るかい?」
「え!・・・それはちょっと・・・」
「はかせはいいと思うんだけどー」
「えぇ!?何いってるんですかはかせ」
意外。
160: 赤春巻き 2014/01/02(木) 22:03:58.37 ID:TctiWpGi0
「おい、うぬ!やめておいたほうがよいぞ!
暦×(密室+女子+裸)=超危険なんじゃから!」
「変な公式たてんな!」
「そそそそ、そうですよ!
だって・・・・・・あれがあれであれですよお!?」
「あれって?」
「んーーー!!だから、あれはあれですよ・・・」
「??」
「そ、そうだ。はかせは裸みられるの嫌でしょう?
私は嫌です!!」
え、なぜその発言の時に僕を見た。
「はかせは別に恥ずかしくないんだけど」
「えぇえええ!?何ですかそれ」
露出狂とかそういう者じゃないだろうけど、
はかせに恥じらいはあまりないようだ。
暦×(密室+女子+裸)=超危険なんじゃから!」
「変な公式たてんな!」
「そそそそ、そうですよ!
だって・・・・・・あれがあれであれですよお!?」
「あれって?」
「んーーー!!だから、あれはあれですよ・・・」
「??」
「そ、そうだ。はかせは裸みられるの嫌でしょう?
私は嫌です!!」
え、なぜその発言の時に僕を見た。
「はかせは別に恥ずかしくないんだけど」
「えぇえええ!?何ですかそれ」
露出狂とかそういう者じゃないだろうけど、
はかせに恥じらいはあまりないようだ。
161: 赤春巻き 2014/01/02(木) 22:11:00.85 ID:TctiWpGi0
「あ、そうだ、阿良々木さんの代わりに忍さんが一緒に入りましょうよ!
ね?」
「おお、そうじゃのう!儂も風呂に入りたいと思っていたのじゃ!」
「えー何がいけないのー?」
「はかせにはまだ分からないと思いますが、あれがあれなんですよ!」
「だから、あれってなんなのー!?」
「ちょっと待て」
僕は両手を大きく横に広げて言った。
仲裁に入るようなポジションで。
そもそも僕がこの事の発端なんだけれども。
「バスタオル着用でどうだ?」
「な、なにをいっとるんじゃ?」
「だから、
バスタオルで全てをかくして入ればいいじゃないか」
ね?」
「おお、そうじゃのう!儂も風呂に入りたいと思っていたのじゃ!」
「えー何がいけないのー?」
「はかせにはまだ分からないと思いますが、あれがあれなんですよ!」
「だから、あれってなんなのー!?」
「ちょっと待て」
僕は両手を大きく横に広げて言った。
仲裁に入るようなポジションで。
そもそも僕がこの事の発端なんだけれども。
「バスタオル着用でどうだ?」
「な、なにをいっとるんじゃ?」
「だから、
バスタオルで全てをかくして入ればいいじゃないか」
162: 赤春巻き 2014/01/02(木) 22:19:13.12 ID:TctiWpGi0
008
我ながら可笑しい提案だと思った。
我ながら変な提案だと思ったが・・・。
その提案がどのような方向に動いたのかは今の僕を見れば分かる。
バスタオルを巻いて、浴室に来ているのだ。
そう、交渉成立。バスタオルありならオッケーになったのだ。
なんというか強硬突破であったが、今こうして浴室に来られているので僕的には問題はない。
あの発言の後、なのちゃんが焦って否定していたが、
はかせが駄々をこねったのでこうなったのだ。
「風呂に早く入りたいんだけどー!暑い!」と、駄々をこねた。
はかせのおかげである。はかせには百倍の感謝をしなければならないな。
はかせはいくら天才科学者とはいえ、中身は八歳だ。
恥じらいより、汗を洗い流したいという欲求を優先する。
本当に、ありがとう。
我ながら可笑しい提案だと思った。
我ながら変な提案だと思ったが・・・。
その提案がどのような方向に動いたのかは今の僕を見れば分かる。
バスタオルを巻いて、浴室に来ているのだ。
そう、交渉成立。バスタオルありならオッケーになったのだ。
なんというか強硬突破であったが、今こうして浴室に来られているので僕的には問題はない。
あの発言の後、なのちゃんが焦って否定していたが、
はかせが駄々をこねったのでこうなったのだ。
「風呂に早く入りたいんだけどー!暑い!」と、駄々をこねた。
はかせのおかげである。はかせには百倍の感謝をしなければならないな。
はかせはいくら天才科学者とはいえ、中身は八歳だ。
恥じらいより、汗を洗い流したいという欲求を優先する。
本当に、ありがとう。
163: 赤春巻き 2014/01/02(木) 22:25:04.04 ID:TctiWpGi0
浴室は全体的に水色のイメージがあってまぁまぁ広かった。
浴槽にも四人は入れるだろう。
四人、と言ったが僕は今は浴室に一人だ。
脱衣所は一つしかないので、僕が先に着替えて先に浴室にいる。
丁度脱衣所ではなのちゃん、はかせ、忍の3人が着替えている。
脱衣所と浴室は曇っているガラスが張ってあるドアで繋がっているので、
三人が着替えているシルエットがはっきりと認識できる。
全員今は生まれたての姿なので、肌色のシルエットが見える。
僕はそれだけでも結構良かった。
忍はともかく、なのちゃんとはかせのシルエットは何かと
妄想を掻き立てられるものである。
浴槽にも四人は入れるだろう。
四人、と言ったが僕は今は浴室に一人だ。
脱衣所は一つしかないので、僕が先に着替えて先に浴室にいる。
丁度脱衣所ではなのちゃん、はかせ、忍の3人が着替えている。
脱衣所と浴室は曇っているガラスが張ってあるドアで繋がっているので、
三人が着替えているシルエットがはっきりと認識できる。
全員今は生まれたての姿なので、肌色のシルエットが見える。
僕はそれだけでも結構良かった。
忍はともかく、なのちゃんとはかせのシルエットは何かと
妄想を掻き立てられるものである。
164: 赤春巻き 2014/01/02(木) 22:37:09.08 ID:TctiWpGi0
僕は今か今かと三人が扉をあけるのを待っているが、
僕が見てることに気づかれたようで、忍にドアごしに
「こっちを見るでない!!」と言われた。
これは自分の裸を見るなという意味ではなくて、
裸をあまりみられたくないなのちゃんへの配慮なのだと僕は解釈した。
気遣うんだな、忍って。
とりあえず三人が出てくるまでじろじろ見るのはやめておこう。
僕が見てることに気づかれたようで、忍にドアごしに
「こっちを見るでない!!」と言われた。
これは自分の裸を見るなという意味ではなくて、
裸をあまりみられたくないなのちゃんへの配慮なのだと僕は解釈した。
気遣うんだな、忍って。
とりあえず三人が出てくるまでじろじろ見るのはやめておこう。
165: 赤春巻き 2014/01/02(木) 22:42:58.49 ID:TctiWpGi0
「お待たせしました・・・」
「わーい」
「意外と広いの」
三人はドアをあけたと同時に言葉を発した。
ようやくやって来た!
バスタオルによって隠されている●は見た瞬間に裸より価値があるんじゃないかと
思った。
前にも僕は言った気がする。『スカートの中身は飾りだ』みたいな事。
あれ、いってないっけ?
まぁ、いいや。
しかも、三人とも偶然、貧 であった。
忍は幼女化した時に小さくなったので、元から貧 ではないが、
なのちゃんとはかせは生まれながらの貧 である。
こうして貧 に囲まれると、
なんだか羽川の魅力が一つなくなってしまうように思えた。
「わーい」
「意外と広いの」
三人はドアをあけたと同時に言葉を発した。
ようやくやって来た!
バスタオルによって隠されている●は見た瞬間に裸より価値があるんじゃないかと
思った。
前にも僕は言った気がする。『スカートの中身は飾りだ』みたいな事。
あれ、いってないっけ?
まぁ、いいや。
しかも、三人とも偶然、貧 であった。
忍は幼女化した時に小さくなったので、元から貧 ではないが、
なのちゃんとはかせは生まれながらの貧 である。
こうして貧 に囲まれると、
なんだか羽川の魅力が一つなくなってしまうように思えた。
166: 赤春巻き 2014/01/02(木) 22:53:40.52 ID:TctiWpGi0
ちなみに、僕は三人が来る前にちゃっちゃと体を洗い終えているので、
もう湯船に浸かることができる状態である。
湯船に浸かりながら、なのちゃんやはかせと会話したかったからだ。
「じゃあ、僕は先に湯船に浸かっておくな!」
「は、はい・・・」
なのちゃんは猫コスチュームの時より頬を赤らめている。化粧ではない。
恥ずかしさ故に赤らめているのだろう。
やはりより裸に近いほうが恥ずかしいものだからな。
僕は体を洗う準備をしている三人を横目に、
湯船に浸かった。
心臓より上まで浸かると健康に良くないという事を聞いたことがあるが、
僕はあまり気にしない。
心臓まで上に浸かって、大きな息を吐いた。
とても適温だと言える。丁度良い温度設定だ。
それに、三人が洗い終わるまでは独り占めだ!
もう湯船に浸かることができる状態である。
湯船に浸かりながら、なのちゃんやはかせと会話したかったからだ。
「じゃあ、僕は先に湯船に浸かっておくな!」
「は、はい・・・」
なのちゃんは猫コスチュームの時より頬を赤らめている。化粧ではない。
恥ずかしさ故に赤らめているのだろう。
やはりより裸に近いほうが恥ずかしいものだからな。
僕は体を洗う準備をしている三人を横目に、
湯船に浸かった。
心臓より上まで浸かると健康に良くないという事を聞いたことがあるが、
僕はあまり気にしない。
心臓まで上に浸かって、大きな息を吐いた。
とても適温だと言える。丁度良い温度設定だ。
それに、三人が洗い終わるまでは独り占めだ!
167: 赤春巻き 2014/01/02(木) 22:59:07.12 ID:TctiWpGi0
僕は浴槽に肘をかけ気持ち良さそうに寄っ掛かりながら、
しばらく黙る事にした。
三人の会話を良く聞く為だ。
三人をふと見ると、シャワーがひとつしかないので、
はかせ、なのちゃん、忍、の順番で一列に並んでいた。
なのちゃんははかせの髪の毛を洗ってあげていた。
ついこないだ僕が忍にしてあげたような事をしていた。
しばらく黙る事にした。
三人の会話を良く聞く為だ。
三人をふと見ると、シャワーがひとつしかないので、
はかせ、なのちゃん、忍、の順番で一列に並んでいた。
なのちゃんははかせの髪の毛を洗ってあげていた。
ついこないだ僕が忍にしてあげたような事をしていた。
168: 赤春巻き 2014/01/02(木) 23:04:50.55 ID:TctiWpGi0
「なぁ、娘よ」
「ん?なんですか?忍さん・・・」
「良ければ儂の頭も洗ってくれんのかのう」
「あ、はい、はかせの髪の毛を洗い終わったら、やりますよ」
「ああ、すまんのう。
それにしてもうぬは髪の毛を洗うのが上手いのう、ヘッドスパの専門家か?」
「いえ、違いますけど・・・」
「でも、手が頭皮マッサージみたいな動きをしているぞ?」
「あぁ、そうですね、言われれば・・・。
無意識ですね完全に・・・」
・・・あれ?
僕、忘れられてる?
「ん?なんですか?忍さん・・・」
「良ければ儂の頭も洗ってくれんのかのう」
「あ、はい、はかせの髪の毛を洗い終わったら、やりますよ」
「ああ、すまんのう。
それにしてもうぬは髪の毛を洗うのが上手いのう、ヘッドスパの専門家か?」
「いえ、違いますけど・・・」
「でも、手が頭皮マッサージみたいな動きをしているぞ?」
「あぁ、そうですね、言われれば・・・。
無意識ですね完全に・・・」
・・・あれ?
僕、忘れられてる?
171: 赤春巻き 2014/01/04(土) 21:05:56.19 ID:NSFA2ROz0
いや、忘れられている訳ではなかろう。
話に夢中になっているだけだろう。
多分、そうだろう。
「そういえば娘よ」
「なんですか?」
「この・・・時定市だったかのう、
時定市にはミスタードーナツというドーナツ屋はあるか知っておるか?」
「んー、なんか最近出来たっていう話は聞いたことがありますね」
「おぉ!そうなのか!?」
「どこに出来たか知ってますか?はかせ」
「ん?確か大工カフェの隣にできたって聞いたんだけど」
「あー、そんなところにできたんですかぁ。今度行ってみたいですね。
というか、忍さんはドーナツがお好きなんですか?」
「あぁ!大好物じゃよ!ドーナツ以外眼中にないの!」
「へぇーそうなんですね」
「忍はいっつもいっつも僕に払わせるんだぜ、ドーナツ」
「あ、お前様、そこにおったのか」
「いや、いたよ!!」
てか・・・
やっぱり忘れられてる!!
話に夢中になっているだけだろう。
多分、そうだろう。
「そういえば娘よ」
「なんですか?」
「この・・・時定市だったかのう、
時定市にはミスタードーナツというドーナツ屋はあるか知っておるか?」
「んー、なんか最近出来たっていう話は聞いたことがありますね」
「おぉ!そうなのか!?」
「どこに出来たか知ってますか?はかせ」
「ん?確か大工カフェの隣にできたって聞いたんだけど」
「あー、そんなところにできたんですかぁ。今度行ってみたいですね。
というか、忍さんはドーナツがお好きなんですか?」
「あぁ!大好物じゃよ!ドーナツ以外眼中にないの!」
「へぇーそうなんですね」
「忍はいっつもいっつも僕に払わせるんだぜ、ドーナツ」
「あ、お前様、そこにおったのか」
「いや、いたよ!!」
てか・・・
やっぱり忘れられてる!!
172: 赤春巻き 2014/01/04(土) 21:10:42.45 ID:NSFA2ROz0
「忍さんはどれくらいドーナツがお好きなんですか?」
「そりゃあもう、三度の飯よりなんとかって言うけどそんなもんじゃないよ。
五度の旅行より五種のドーナツって感じだからな。
その分払わされるってことだ」
「そこまで言うか、我が主様よ。
まぁ、そのぐらいは儂も自負しているがのう・・・」
「自負してるのか」
「そりゃあもう、三度の飯よりなんとかって言うけどそんなもんじゃないよ。
五度の旅行より五種のドーナツって感じだからな。
その分払わされるってことだ」
「そこまで言うか、我が主様よ。
まぁ、そのぐらいは儂も自負しているがのう・・・」
「自負してるのか」
173: 赤春巻き 2014/01/04(土) 21:15:53.80 ID:NSFA2ROz0
「ねえねえ忍」
「ん、なんじゃい。てか呼び捨てかい」
「なんで忍ってそんなにおばあちゃんみたいなしゃべり方なの?」
「え!!いや、そんなこと言われてもの・・・」
「あ!また言った!!」
「・・・」
忍は黙ったが、しばらくして口を開いたのだった。
「じゃあ、教えてやるわい。
儂はな、実年齢は500歳なのじゃよ。
じゃから、こんな口調になってもしょうがないのじゃ」
「ん、なんじゃい。てか呼び捨てかい」
「なんで忍ってそんなにおばあちゃんみたいなしゃべり方なの?」
「え!!いや、そんなこと言われてもの・・・」
「あ!また言った!!」
「・・・」
忍は黙ったが、しばらくして口を開いたのだった。
「じゃあ、教えてやるわい。
儂はな、実年齢は500歳なのじゃよ。
じゃから、こんな口調になってもしょうがないのじゃ」
174: 赤春巻き 2014/01/04(土) 21:20:25.20 ID:NSFA2ROz0
「じゃあ、はかせもおばあちゃんになったら最後に『じゃ』とか『のう』とかつけるのかな?」
「そりゃあ、儂に聞かれたって分からないわい。
じゃあ、儂からもひとつ言わせてもらうが
お前は何故『~だけど』という言葉を多様するのじゃ?」
「んー・・・、分からないんだけど・・・」
「そういうものじゃ、もうクセになってしまって直せないものなんじゃ。
儂の口調もうぬの口調も。
500年生きたせいなのかどうかもわからん」
「ふーん、良くわかんない」
「うぬにはまだわからんでよいわ」
「そりゃあ、儂に聞かれたって分からないわい。
じゃあ、儂からもひとつ言わせてもらうが
お前は何故『~だけど』という言葉を多様するのじゃ?」
「んー・・・、分からないんだけど・・・」
「そういうものじゃ、もうクセになってしまって直せないものなんじゃ。
儂の口調もうぬの口調も。
500年生きたせいなのかどうかもわからん」
「ふーん、良くわかんない」
「うぬにはまだわからんでよいわ」
175: 赤春巻き 2014/01/04(土) 21:28:51.70 ID:NSFA2ROz0
「というか、今更かもしれませんが、
忍さんと阿良々木さんってどういう関係なんですか?」
「親子じゃ」
「は、何言ってるんだよ忍」
焦るじゃないか!
「まぁ、軽い冗談じゃ、今のは。
いろいろあっての、この男と儂は切手も切れない主従関係が作られたのじゃ。
ん?違う違う、切っても切れない主従関係じゃな。
要するに死を共にする関係ということじゃ」
「・・・死を共にする?」
「まぁ、深く考えなくていいよなのちゃん。
僕たちは親子でもなんでもないけども、一生を共にしなければならない。
かといって、婚約者とかそういうのじゃないけど、パートナーって感じかな」
「はぁ、そうですか。
でもなんだか夢がありますね!
死を共にする、とか。ロマンチックじゃないですか!
死を共にするってことはつまり、生涯一生一緒にいてくれるってことですよね!
いやぁ、ロマンチックですねー・・・」
「なんかなののテンションが可笑しいんだけど」
なのちゃんは恋愛のドラマを沢山見ているのかは分からないが、
相当ロマンチックな夢を持っているようである。
忍さんと阿良々木さんってどういう関係なんですか?」
「親子じゃ」
「は、何言ってるんだよ忍」
焦るじゃないか!
「まぁ、軽い冗談じゃ、今のは。
いろいろあっての、この男と儂は切手も切れない主従関係が作られたのじゃ。
ん?違う違う、切っても切れない主従関係じゃな。
要するに死を共にする関係ということじゃ」
「・・・死を共にする?」
「まぁ、深く考えなくていいよなのちゃん。
僕たちは親子でもなんでもないけども、一生を共にしなければならない。
かといって、婚約者とかそういうのじゃないけど、パートナーって感じかな」
「はぁ、そうですか。
でもなんだか夢がありますね!
死を共にする、とか。ロマンチックじゃないですか!
死を共にするってことはつまり、生涯一生一緒にいてくれるってことですよね!
いやぁ、ロマンチックですねー・・・」
「なんかなののテンションが可笑しいんだけど」
なのちゃんは恋愛のドラマを沢山見ているのかは分からないが、
相当ロマンチックな夢を持っているようである。
176: 赤春巻き 2014/01/04(土) 21:36:45.92 ID:NSFA2ROz0
その後、忍が髪を洗ってもらい、なのちゃんも髪を洗い終えたところで、
三人が湯船に浸かろうとしたときだった。
「じゃあ、みんな湯船に入っていいぜ」
「ん?何を言っているのじゃお前様よ」
「は?皆ではいるんじゃないのか」
「お前様と一緒にこの二人が入る訳なかろうが。
お前様はもう十分湯船に浸かったはずじゃろ。このままではのぼせてしまうぞ!」
「いや、心配してくれるのはいいのだけれども・・・」
そもそもこれがメインイベントだと言うのに。
「儂は『生涯を共にするパートナー』としてお前様を心配しているのじゃ!
はよあがるがよいわ!」
指で刺されて、じゃなくて指されて僕は言われてしまった。
思いっきり見下されて。
僕は多分湯船を上がることを余儀なくされるだろう。
現に僕はいま滅茶苦茶のぼせてかけている。
僕的にも上がったほうが楽だ。
三人が湯船に浸かろうとしたときだった。
「じゃあ、みんな湯船に入っていいぜ」
「ん?何を言っているのじゃお前様よ」
「は?皆ではいるんじゃないのか」
「お前様と一緒にこの二人が入る訳なかろうが。
お前様はもう十分湯船に浸かったはずじゃろ。このままではのぼせてしまうぞ!」
「いや、心配してくれるのはいいのだけれども・・・」
そもそもこれがメインイベントだと言うのに。
「儂は『生涯を共にするパートナー』としてお前様を心配しているのじゃ!
はよあがるがよいわ!」
指で刺されて、じゃなくて指されて僕は言われてしまった。
思いっきり見下されて。
僕は多分湯船を上がることを余儀なくされるだろう。
現に僕はいま滅茶苦茶のぼせてかけている。
僕的にも上がったほうが楽だ。
177: 赤春巻き 2014/01/04(土) 21:42:33.31 ID:NSFA2ROz0
だが、しかし。
目の前にある財宝、というよりかはチャンスをみすみす逃す訳にはいけないだろう。
体の安全を優先するか、自分の欲求を優先するか。
迷ったあげくの答えを喉の奥から絞り出して嫌々ながら言うことにした。
「・・・分かったよ」
白旗を挙げた僕であった。
まぁ、そんな都合のいい展開があるはずないとは思っていた。
バスタオルつきで一緒に入浴できただけでも幸せだと思え、阿良々木暦。
目の前にある財宝、というよりかはチャンスをみすみす逃す訳にはいけないだろう。
体の安全を優先するか、自分の欲求を優先するか。
迷ったあげくの答えを喉の奥から絞り出して嫌々ながら言うことにした。
「・・・分かったよ」
白旗を挙げた僕であった。
まぁ、そんな都合のいい展開があるはずないとは思っていた。
バスタオルつきで一緒に入浴できただけでも幸せだと思え、阿良々木暦。
178: 赤春巻き 2014/01/04(土) 21:46:00.47 ID:NSFA2ROz0
「あぁー、暖かいのう」
「ふぅー」
なんて気持ちの良さそうな声をあげやがる!
僕だってさっきまで湯船に浸かっていたけどさ!
なんか、羨ましそうにみえるんだよなあ!
人のケーキのほうが大きく見えるみたいな、例えがあまり例えになってないけどそんな感じ!
しかし、のぼせそうになったところから解放されて、悪いことだけではない。
「ふぅー」
なんて気持ちの良さそうな声をあげやがる!
僕だってさっきまで湯船に浸かっていたけどさ!
なんか、羨ましそうにみえるんだよなあ!
人のケーキのほうが大きく見えるみたいな、例えがあまり例えになってないけどそんな感じ!
しかし、のぼせそうになったところから解放されて、悪いことだけではない。
179: 赤春巻き 2014/01/04(土) 21:51:16.99 ID:NSFA2ROz0
しかも今僕は大きな利点に気づいたのである。
上から見ると、胸元が良く見えるのである。
浴槽のある位置が若干下になっているので、
僕にはよく見えるのである。
いわばここはアリーナ席。思わぬ利点が見つかって少し喜んでいる僕なのであった。
「ちょ、ジロジロみるでない!お前様!見せ物ではないぞ!」
思惑は早くも見抜かれてしまった。しかし見ていたのは忍のではない。
まぁ、誰のだかは言わなくともわかるであろう。
三人の中では比較的大きい方である。
いくら貧 といえど、はかせや忍に比べたらある方である。
上から見ると、胸元が良く見えるのである。
浴槽のある位置が若干下になっているので、
僕にはよく見えるのである。
いわばここはアリーナ席。思わぬ利点が見つかって少し喜んでいる僕なのであった。
「ちょ、ジロジロみるでない!お前様!見せ物ではないぞ!」
思惑は早くも見抜かれてしまった。しかし見ていたのは忍のではない。
まぁ、誰のだかは言わなくともわかるであろう。
三人の中では比較的大きい方である。
いくら貧 といえど、はかせや忍に比べたらある方である。
180: 赤春巻き 2014/01/04(土) 21:55:13.99 ID:NSFA2ROz0
「・・・阿良々木さん、一つ伺います」
「ん?なんだいなのちゃん」
「阿良々木って四六時中●●●なことばっかり考えているんですか?
申し訳ないですけど、今の私にはそういう人にしか見えないです・・・」
「あ、それはないない、そんなことはないぜ」
そんなことはないはずだ。八九寺と戯れることは頭の片隅にいつも置いてあるのだが。
「ん?なんだいなのちゃん」
「阿良々木って四六時中●●●なことばっかり考えているんですか?
申し訳ないですけど、今の私にはそういう人にしか見えないです・・・」
「あ、それはないない、そんなことはないぜ」
そんなことはないはずだ。八九寺と戯れることは頭の片隅にいつも置いてあるのだが。
181: 赤春巻き 2014/01/04(土) 22:01:10.52 ID:NSFA2ROz0
「いや、そんなことはないぞ、娘。
こやつは小学生五年生を後ろから抱きついてから体のあらゆる部位をなめ回しては笑ったりしておるぞ」
「え!?それって犯罪・・・」
「互いに合意の上での行為だからいいんだよ!!」
なんかいけないほうの戯れの話みたいになっちゃったじゃないか!
「とりあえず、そういうトラブルはあるものの、
常々そんなことばかり考えているような人間ではないよ、僕は。
そこら辺は信じてくれていい」
「ん・・・。
何だか阿良々木さんが良く分からなくなってきました・・・」
「工工工エエエエエエェェェェェェ(´Д`)ェェェェェェエエエエエエ工工工」
こやつは小学生五年生を後ろから抱きついてから体のあらゆる部位をなめ回しては笑ったりしておるぞ」
「え!?それって犯罪・・・」
「互いに合意の上での行為だからいいんだよ!!」
なんかいけないほうの戯れの話みたいになっちゃったじゃないか!
「とりあえず、そういうトラブルはあるものの、
常々そんなことばかり考えているような人間ではないよ、僕は。
そこら辺は信じてくれていい」
「ん・・・。
何だか阿良々木さんが良く分からなくなってきました・・・」
「工工工エエエエエエェェェェェェ(´Д`)ェェェェェェエエエエエエ工工工」
182: 赤春巻き 2014/01/04(土) 22:04:02.30 ID:NSFA2ROz0
009
話がだいぶ飛んでしまうが、そこは許してほしい。
その間に特になにがあったという訳じゃないし。
今の時刻は9:00。もちろん午後の。
どうやらなのちゃんたちは寝るのが早いようで、もうそろそろ寝にかかるそうだ。
なのちゃんは歯磨きも全て終えて、布団を敷いているところだ。
話がだいぶ飛んでしまうが、そこは許してほしい。
その間に特になにがあったという訳じゃないし。
今の時刻は9:00。もちろん午後の。
どうやらなのちゃんたちは寝るのが早いようで、もうそろそろ寝にかかるそうだ。
なのちゃんは歯磨きも全て終えて、布団を敷いているところだ。
183: 赤春巻き 2014/01/04(土) 22:07:48.91 ID:NSFA2ROz0
何故か僕の分の布団も用意されていて、少しばかり感動した。
なのちゃんは本当に気遣いがいいなと改めて感心してしまった。
一方のはかせかはというと、歯磨きをしたと言うのにスナッQを食べようとしている。
僕に見られたが運のツキ。少し怒ってやらなければならない。
なのちゃんは本当に気遣いがいいなと改めて感心してしまった。
一方のはかせかはというと、歯磨きをしたと言うのにスナッQを食べようとしている。
僕に見られたが運のツキ。少し怒ってやらなければならない。
184: 赤春巻き 2014/01/04(土) 22:12:43.63 ID:NSFA2ROz0
と、僕はすかさずはかせの後ろに回り込んで脇の間に手を入れた。
「よおおおおお!!はかせええええ!!!」
「うわあああああ!!」
脇の間に入れた手を上に物を投げるような動きをして、はかせを上に投げた。
「うわうわ!!なに?なに?」
「だめじゃないかはかせ!歯磨きしたのにスナッQ食べちゃ!
いやぁ、僕がいなかったらどうなっていた事か!
とにかく良かった!!もう、舐めさせろ!!もう、揉ませろおおおお!!」
「う、うわあああああああ」
僕は感情の赴くままに動いた。
自由に生きるのが人生である。
「よおおおおお!!はかせええええ!!!」
「うわあああああ!!」
脇の間に入れた手を上に物を投げるような動きをして、はかせを上に投げた。
「うわうわ!!なに?なに?」
「だめじゃないかはかせ!歯磨きしたのにスナッQ食べちゃ!
いやぁ、僕がいなかったらどうなっていた事か!
とにかく良かった!!もう、舐めさせろ!!もう、揉ませろおおおお!!」
「う、うわあああああああ」
僕は感情の赴くままに動いた。
自由に生きるのが人生である。
185: 赤春巻き 2014/01/04(土) 22:17:07.94 ID:NSFA2ROz0
するとはかせは突然、僕の指を噛んできた。
「いっってぇ!!」
「なになになんなんだけど!」
「お、落ち着いてくれはかせ、僕だ」
「ふー・・・ふー・・・
っは、なにが起こったの?」
「そんなことより早く寝ようぜ、なのちゃんと布団が待っているぜ」
「はーい」
僕は何気なくはかせを布団へと誘導できた。
ついでに胸も触ることができた。
おめでたい。
「いっってぇ!!」
「なになになんなんだけど!」
「お、落ち着いてくれはかせ、僕だ」
「ふー・・・ふー・・・
っは、なにが起こったの?」
「そんなことより早く寝ようぜ、なのちゃんと布団が待っているぜ」
「はーい」
僕は何気なくはかせを布団へと誘導できた。
ついでに胸も触ることができた。
おめでたい。
186: 赤春巻き 2014/01/04(土) 22:21:55.85 ID:NSFA2ROz0
「じゃあそろそろ僕も布団にいくか、お休み阪本」
「・・・あぁ、ちゃんと寝ろよ」
親見たいな事を言うな。
しかし、今日は密度の高い1日だったなぁ。
たった夕方から夜までの数時間なのに体感時間は1日弱くらいだ。
こんなに密度の高い1日はなかなか経験する事ができないであろう。
そして、密度が高いが故に僕は疲れてしまった。
普通なら9:00になっても眠くならないのに、
今はすっかり瞼が閉じそうである。
早く寝なければ僕の体がもたないだろう。
「・・・あぁ、ちゃんと寝ろよ」
親見たいな事を言うな。
しかし、今日は密度の高い1日だったなぁ。
たった夕方から夜までの数時間なのに体感時間は1日弱くらいだ。
こんなに密度の高い1日はなかなか経験する事ができないであろう。
そして、密度が高いが故に僕は疲れてしまった。
普通なら9:00になっても眠くならないのに、
今はすっかり瞼が閉じそうである。
早く寝なければ僕の体がもたないだろう。
187: 赤春巻き 2014/01/04(土) 22:24:33.55 ID:NSFA2ROz0
ようやく布団へとたどり着いた。
布団ははかせ、なのちゃん、僕の順番で並んでいた。
何故この順番になったかは知らないが、同じ部屋に寝させてくれるとは随分嬉しい。
なによりなのちゃんが隣と言うのが嬉しい。
なにか少しだけ話してみたいものだ。
布団ははかせ、なのちゃん、僕の順番で並んでいた。
何故この順番になったかは知らないが、同じ部屋に寝させてくれるとは随分嬉しい。
なによりなのちゃんが隣と言うのが嬉しい。
なにか少しだけ話してみたいものだ。
190: 赤春巻き 2014/01/05(日) 13:21:40.10 ID:NRlcYH5o0
僕は布団で寝るのは久しぶりだと思う。
なんせずっとベッドで寝ていたので、このように布団で寝るのもたまにはいいかもしれない。
僕の為に用意されていた布団は、なんだかフワフワしていそうで気持ちがよさそうな見た目だったが、寝てみると見た目通りであった。
僕は今にも眠りに落ちそうであったが、最後の最後の力を振り絞ってなのちゃんに声をかけようとした。
「ねぇ、なのちゃん」
「はい?なんれすか?」
あれ、寝ぼけてる?
「ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ、どうしてなのちゃんは誰に対しても敬語なんだい?」
「ん?それはよくわかんないれすね・・・」
「なんか疲れそうだけど」
「いえいえ、そんな事はありませんよ。私は最初から敬語で生きているので、これが普通れすよ」
「そ、そうか」
最初からというのはどういうことなのだろう。
案外、なのちゃんは作られてまもないのかもしれない。
「あの、一回ぐらいはタメ口で話してみてはどうだ?」
「うーん、そうれすね・・・。
好きだよ」
「!?」
タメ口で話したらとはいったものの、いきなりの告白だと!?なのちゃんにはやはり気があるのだろうかと僕は愚かにも思ってしまった。
「はかせ・・・」
と付け加えるのであった。
どうやらなのちゃんの寝言であったらしい。奇跡的に会話ができていたようだ。
ただ寝言とは言え、なのちゃんのタメ口が聞けたのはいい収穫であった。
いきなり敬語の人がタメ口に変わるなんて、なんか良いじゃないか!
こうなると羽川にも言わせたように、いろいろと言わせたくなるところではあるが。それはかなり運が良くないと叶わない願いだろう。
なんせずっとベッドで寝ていたので、このように布団で寝るのもたまにはいいかもしれない。
僕の為に用意されていた布団は、なんだかフワフワしていそうで気持ちがよさそうな見た目だったが、寝てみると見た目通りであった。
僕は今にも眠りに落ちそうであったが、最後の最後の力を振り絞ってなのちゃんに声をかけようとした。
「ねぇ、なのちゃん」
「はい?なんれすか?」
あれ、寝ぼけてる?
「ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ、どうしてなのちゃんは誰に対しても敬語なんだい?」
「ん?それはよくわかんないれすね・・・」
「なんか疲れそうだけど」
「いえいえ、そんな事はありませんよ。私は最初から敬語で生きているので、これが普通れすよ」
「そ、そうか」
最初からというのはどういうことなのだろう。
案外、なのちゃんは作られてまもないのかもしれない。
「あの、一回ぐらいはタメ口で話してみてはどうだ?」
「うーん、そうれすね・・・。
好きだよ」
「!?」
タメ口で話したらとはいったものの、いきなりの告白だと!?なのちゃんにはやはり気があるのだろうかと僕は愚かにも思ってしまった。
「はかせ・・・」
と付け加えるのであった。
どうやらなのちゃんの寝言であったらしい。奇跡的に会話ができていたようだ。
ただ寝言とは言え、なのちゃんのタメ口が聞けたのはいい収穫であった。
いきなり敬語の人がタメ口に変わるなんて、なんか良いじゃないか!
こうなると羽川にも言わせたように、いろいろと言わせたくなるところではあるが。それはかなり運が良くないと叶わない願いだろう。
191: 赤春巻き 2014/01/05(日) 13:29:38.83 ID:NRlcYH5o0
さて、僕もなのちゃんとの談笑を終えたところだし。
そろそろ寝ることにしようか。
もう恐らくこの家で起きているのは僕と忍くらいであろう。
賑やかで騒がしかった頃から静まり返ったこの研究所で、ようやく寝ることができる。
初めて来た家なのだが、長年住んでいて、住み慣れた家のように寝やすい。
ここが日本家屋だからなのかなんなのかは知らないが、安眠出来るのは確かである。
「・・・おやすみなさい」
僕は誰に言ったというわけではないが、とりあえずこの台詞をいっておいた。
僕はそっと瞼を閉じて、今日の事を思い出し
寝るのだった。
そろそろ寝ることにしようか。
もう恐らくこの家で起きているのは僕と忍くらいであろう。
賑やかで騒がしかった頃から静まり返ったこの研究所で、ようやく寝ることができる。
初めて来た家なのだが、長年住んでいて、住み慣れた家のように寝やすい。
ここが日本家屋だからなのかなんなのかは知らないが、安眠出来るのは確かである。
「・・・おやすみなさい」
僕は誰に言ったというわけではないが、とりあえずこの台詞をいっておいた。
僕はそっと瞼を閉じて、今日の事を思い出し
寝るのだった。
192: 赤春巻き 2014/01/05(日) 13:41:52.60 ID:NRlcYH5o0
010
我が主様、あるいは阿良々木暦という男には秘密にしておいてほしい話しを少しばかりしようと思う。
『怪異は語り手になれない』とは言うが、
ここは別の世界なのでそのルールが発動されないようじゃの。
まぁ何故儂が語り手なのかと言うと、誰も起きていないというのはあるのじゃが、儂が今から極秘の作戦を実行するからというのもあるの。
極秘の作戦が何かと問われると、ドーナツの調達じゃな。
儂はここ三日間はドーナツを食べておらん。
我が主様が資金難での。
ドーナツを10個買うお金もないと言うのじゃ。
ふざけとるじゃろ!?
妹子たちから借りればよいじゃろうが!
・・・まぁ、三日も我慢できない儂もどうだという声もあるのだろうが、それは人間が水を飲まないと死ぬみたいなことと同じことなので、しょうがないの。
我が主様、あるいは阿良々木暦という男には秘密にしておいてほしい話しを少しばかりしようと思う。
『怪異は語り手になれない』とは言うが、
ここは別の世界なのでそのルールが発動されないようじゃの。
まぁ何故儂が語り手なのかと言うと、誰も起きていないというのはあるのじゃが、儂が今から極秘の作戦を実行するからというのもあるの。
極秘の作戦が何かと問われると、ドーナツの調達じゃな。
儂はここ三日間はドーナツを食べておらん。
我が主様が資金難での。
ドーナツを10個買うお金もないと言うのじゃ。
ふざけとるじゃろ!?
妹子たちから借りればよいじゃろうが!
・・・まぁ、三日も我慢できない儂もどうだという声もあるのだろうが、それは人間が水を飲まないと死ぬみたいなことと同じことなので、しょうがないの。
193: 赤春巻き 2014/01/05(日) 13:50:23.74 ID:NRlcYH5o0
それでじゃ。
ドーナツに飢えている儂は、娘がいっておったミスタードーナツにいくことにしたのじゃ。
どこにあるかはいまいち断定できないが、大工カフェとかいう店の隣にあるとかいっておったかのう。
まぁ探せばよいじゃろう。
そんなに遠くにあるという訳でもなかろう。
全員就寝してしまったがためにかなり夜遅い感じがするが、実はまだ9:30なのじゃ。
9:30であれば、まだミスタードーナツも開いておるじゃろう。
一番の問題はお金のことじゃが・・・。
申し訳ないが我が主さまの財布から持って行くとするかの。
ドーナツに飢えている儂は、娘がいっておったミスタードーナツにいくことにしたのじゃ。
どこにあるかはいまいち断定できないが、大工カフェとかいう店の隣にあるとかいっておったかのう。
まぁ探せばよいじゃろう。
そんなに遠くにあるという訳でもなかろう。
全員就寝してしまったがためにかなり夜遅い感じがするが、実はまだ9:30なのじゃ。
9:30であれば、まだミスタードーナツも開いておるじゃろう。
一番の問題はお金のことじゃが・・・。
申し訳ないが我が主さまの財布から持って行くとするかの。
194: 赤春巻き 2014/01/05(日) 13:59:48.22 ID:NRlcYH5o0
ということで、今儂は時定市をブラブラしておる。
もちろん普通の姿で歩いている訳ではない。
小さな科学者から少しばかり服を拝借させてもらって、深く帽子を被っているのじゃ。
これまで大きさがピッタリ合うとは思わんかったわい。
これで、『見た目は子供、頭脳は大人』ということが証明されてしまったの。どっかで聞いたことあるようなきがするが。
まぁ、ここまで変装していれば怪しまれはしないであろう。
そもそも夜に幼子が歩いているという時点で怪しいシチュエーションなのじゃが、少なくとも通常の儂の姿で歩いている時よりは大丈夫じゃろうな。
もちろん普通の姿で歩いている訳ではない。
小さな科学者から少しばかり服を拝借させてもらって、深く帽子を被っているのじゃ。
これまで大きさがピッタリ合うとは思わんかったわい。
これで、『見た目は子供、頭脳は大人』ということが証明されてしまったの。どっかで聞いたことあるようなきがするが。
まぁ、ここまで変装していれば怪しまれはしないであろう。
そもそも夜に幼子が歩いているという時点で怪しいシチュエーションなのじゃが、少なくとも通常の儂の姿で歩いている時よりは大丈夫じゃろうな。
195: 赤春巻き 2014/01/06(月) 20:51:42.82 ID:9b+B9aDW0
とりあえず、駅の方向を聞く為に誰かに話しかけることにしようかのう。
案内板とかが一つも見当たらないものじゃから、駅の場所が分からん!
あ、いや、アホか儂は。
もうミスタードーナツの場所を聞けば良いではないか。
駅の近くにあるとは限らないのに駅の場所を聞こうとしていたとは!
忸怩たる思い・・・。
案内板とかが一つも見当たらないものじゃから、駅の場所が分からん!
あ、いや、アホか儂は。
もうミスタードーナツの場所を聞けば良いではないか。
駅の近くにあるとは限らないのに駅の場所を聞こうとしていたとは!
忸怩たる思い・・・。
196: 赤春巻き 2014/01/06(月) 20:58:35.86 ID:9b+B9aDW0
そこまで恥じることはないだろうが・・・。
まぁよいわ。
早くミスタードーナツの場所を知っていそうな人を見つけんとな。
幸い、まだ人通りは若干多いこの時定市じゃ。
一人くらいそのようなやつはおるじゃろう。
・・・さっきからみかけるのはサラリーマンやら酔っぱらいやらなんやらじゃが・・・。
女子はおらんのかのう、女子は。
サラリーマンなどが知っていないことはないでおろうが、
なんだか信用ならん。
自分に惚れているという訳ではないのじゃが、
儂は変装したとはいえなかなか整っている外見ではあるので、さらわれてしまいそうで怖いのでの。
そういうのってああいうおっさんが多いじゃろ?
・・・違うのかのう?
まぁよいわ。
早くミスタードーナツの場所を知っていそうな人を見つけんとな。
幸い、まだ人通りは若干多いこの時定市じゃ。
一人くらいそのようなやつはおるじゃろう。
・・・さっきからみかけるのはサラリーマンやら酔っぱらいやらなんやらじゃが・・・。
女子はおらんのかのう、女子は。
サラリーマンなどが知っていないことはないでおろうが、
なんだか信用ならん。
自分に惚れているという訳ではないのじゃが、
儂は変装したとはいえなかなか整っている外見ではあるので、さらわれてしまいそうで怖いのでの。
そういうのってああいうおっさんが多いじゃろ?
・・・違うのかのう?
197: 赤春巻き 2014/01/06(月) 21:04:42.16 ID:9b+B9aDW0
儂の偏見ではあるが、とにかく女子にとにかく声をかけていくとしようかの。
できればヤングな女子。若い女子が良いかの。
・・・なんて思っていたら向かいから丁度いい高校生くらいの女子が来たではないか!
絶好のタイミングじゃ、今しかなかろう。
しかし儂の足はそこで動きを止めるのじゃった。
無意識ではなく、自分の意識で止めたのじゃった。
それはその女子に見覚えがあったからじゃ。
紫。長髪。ツンデレ。我が主様の、彼女。
ん。
どうみても、どうみても、どうみても、
戦場ヶ原そのものじゃ。
できればヤングな女子。若い女子が良いかの。
・・・なんて思っていたら向かいから丁度いい高校生くらいの女子が来たではないか!
絶好のタイミングじゃ、今しかなかろう。
しかし儂の足はそこで動きを止めるのじゃった。
無意識ではなく、自分の意識で止めたのじゃった。
それはその女子に見覚えがあったからじゃ。
紫。長髪。ツンデレ。我が主様の、彼女。
ん。
どうみても、どうみても、どうみても、
戦場ヶ原そのものじゃ。
198: 赤春巻き 2014/01/06(月) 21:09:58.90 ID:9b+B9aDW0
しかし、何故こんなところに?
何故ツンデレ娘がおるのじゃ?
ここは儂がいた元の世界とは違った、別の世界であるはずじゃが。
あのツンデレがここに来れる訳がなかろう。
いや、見間違えかと。
儂は何度も見直すのじゃが、やはりツンデレ娘であった。
何故じゃ?困惑するぞ。
儂はしばらくツンデレ娘を観察しておった。
何故ツンデレ娘がおるのじゃ?
ここは儂がいた元の世界とは違った、別の世界であるはずじゃが。
あのツンデレがここに来れる訳がなかろう。
いや、見間違えかと。
儂は何度も見直すのじゃが、やはりツンデレ娘であった。
何故じゃ?困惑するぞ。
儂はしばらくツンデレ娘を観察しておった。
199: 赤春巻き 2014/01/06(月) 21:15:47.90 ID:9b+B9aDW0
どうやらツンデレはコンビニで何か買ったようで、
袋に少しばかりの品物が入っているように見えたの。
そしてどこに戻るのかと見ておったら、なにやら宿泊施設かと思われる建物へと
入っていった・・・。
どこか表情は悲しげに見えたの・・・。
我が主様と会えなくなってしまうなんておもっておるのじゃろうか。
それに関しては大丈夫だと言っておきたいの。
『うぬの彼氏は見知らぬ二人の女と楽しく戯れてるぞー!』とな。
そうすればホッチキスでの報復を受けるであろうな。
もうあのツンデレは最近は昔のような攻撃は少なくなってきたけれど・・・。
袋に少しばかりの品物が入っているように見えたの。
そしてどこに戻るのかと見ておったら、なにやら宿泊施設かと思われる建物へと
入っていった・・・。
どこか表情は悲しげに見えたの・・・。
我が主様と会えなくなってしまうなんておもっておるのじゃろうか。
それに関しては大丈夫だと言っておきたいの。
『うぬの彼氏は見知らぬ二人の女と楽しく戯れてるぞー!』とな。
そうすればホッチキスでの報復を受けるであろうな。
もうあのツンデレは最近は昔のような攻撃は少なくなってきたけれど・・・。
200: 赤春巻き 2014/01/06(月) 21:16:50.23 ID:9b+B9aDW0
しまった、時間を食ってしまったわい。
早くミスタードーナツへと向かわねばならぬな。
早くミスタードーナツへと向かわねばならぬな。
201: 赤春巻き 2014/01/06(月) 21:22:40.46 ID:9b+B9aDW0
011
小鳥の鳴き声。誰かの笑い声。食器を洗う音。
畳を踏む音。テレビの音。ドアを開ける音。
それらの様々な要因によって僕は自然と目が覚めた。
久しぶりにいい睡眠がとれた・・・。
こんなに心地よく寝て、心地よく起きたのはかなり久しぶりかもしれないな。
早起きかどうかはともかく、早寝はいいことだなと僕はしみじみ思うのだった。
・・・きっとこの笑い声やらなんやらはなのちゃんやはかせが朝食を摂っているということであろう。
僕もそろそろ立ち上がるとするか。
・・・・・・・・・あれ?
なにか重たいものがあって起きにくい。
何か人のようなものが乗っかっているかのような?
「・・・って忍じゃん!」
小鳥の鳴き声。誰かの笑い声。食器を洗う音。
畳を踏む音。テレビの音。ドアを開ける音。
それらの様々な要因によって僕は自然と目が覚めた。
久しぶりにいい睡眠がとれた・・・。
こんなに心地よく寝て、心地よく起きたのはかなり久しぶりかもしれないな。
早起きかどうかはともかく、早寝はいいことだなと僕はしみじみ思うのだった。
・・・きっとこの笑い声やらなんやらはなのちゃんやはかせが朝食を摂っているということであろう。
僕もそろそろ立ち上がるとするか。
・・・・・・・・・あれ?
なにか重たいものがあって起きにくい。
何か人のようなものが乗っかっているかのような?
「・・・って忍じゃん!」
202: 赤春巻き 2014/01/06(月) 21:29:51.67 ID:9b+B9aDW0
忍はドーナツが入ってあると思われる物を強く抱きしめ、
よだれを垂らして寝転んでいた。
少し笑みが浮かんでいた。
「なんだ、こいつ・・・。いい夢見すぎだろう・・・。
っていうか何故にドーナツがあるんだ!?」
まぁ、でもなにより寝起きの女の子って可愛いよな。
忍の場合ワンピースの肩の紐がずれていて肩を若干露出してあるところ、そこがいい。
そもそも忍のワンピースは普通にしている時も背中全開で、ちょっとセクシーなところがあるもんな。
それプラスアルファで余計に可愛く見えるのであろう。
しかし・・・、忍のワンピースを着て森とかに行ったら、
蜂とかに刺されまくりの腫れまくりだよな・・・。
・・・何をいっているんだ僕は。
よだれを垂らして寝転んでいた。
少し笑みが浮かんでいた。
「なんだ、こいつ・・・。いい夢見すぎだろう・・・。
っていうか何故にドーナツがあるんだ!?」
まぁ、でもなにより寝起きの女の子って可愛いよな。
忍の場合ワンピースの肩の紐がずれていて肩を若干露出してあるところ、そこがいい。
そもそも忍のワンピースは普通にしている時も背中全開で、ちょっとセクシーなところがあるもんな。
それプラスアルファで余計に可愛く見えるのであろう。
しかし・・・、忍のワンピースを着て森とかに行ったら、
蜂とかに刺されまくりの腫れまくりだよな・・・。
・・・何をいっているんだ僕は。
203: 赤春巻き 2014/01/06(月) 21:37:27.24 ID:9b+B9aDW0
早く忍を起こして朝飯を食べに行こう。
「おい。おい、忍、何してんだ」
ちなみに起こすといっても忍は夜行性なので、
起きてもらって影の中に戻ってもらって、またゆっくり寝てもらうという事だが。
「起きてくれ!忍」
「・・・んん?・・・・・・な、なんじゃあ?」
「おはよう、忍」
「儂的には・・・・・・ド深夜なんじゃがの・・・」
「とりあえず、僕の影の中でそのドーナツを食べておいてくれ」
「ん・・・・・・何のこと・・・・・・んはっ!!
あ、あ、、、あああこれこれはのう!!何でもないわ!!じゃあの!!」
「え、何そのすげぇ大袈裟な反応」
忍は焦って影の中に入った、というより逃げ込んだ。
僕の財布から数百円が消えていたのを知るのは、また後の話である。
「おい。おい、忍、何してんだ」
ちなみに起こすといっても忍は夜行性なので、
起きてもらって影の中に戻ってもらって、またゆっくり寝てもらうという事だが。
「起きてくれ!忍」
「・・・んん?・・・・・・な、なんじゃあ?」
「おはよう、忍」
「儂的には・・・・・・ド深夜なんじゃがの・・・」
「とりあえず、僕の影の中でそのドーナツを食べておいてくれ」
「ん・・・・・・何のこと・・・・・・んはっ!!
あ、あ、、、あああこれこれはのう!!何でもないわ!!じゃあの!!」
「え、何そのすげぇ大袈裟な反応」
忍は焦って影の中に入った、というより逃げ込んだ。
僕の財布から数百円が消えていたのを知るのは、また後の話である。
204: 赤春巻き 2014/01/06(月) 21:43:46.21 ID:9b+B9aDW0
僕が居間に向かうと、素晴らしいまでに完成されていた朝ご飯が出揃っていた。
内容はベタに、鮭、味噌汁、ご飯、なのだが。
一段と輝いて見えた朝食である。
ベタといいつつ日本人の朝食としてあまりベタでは無くなって来たこの組み合わせだから、
僕を実のところを言うとこの組み合わせの朝食を食べるのは久しぶりである。
「あ、おはようございます、阿良々木さん。
今起こしに行こうとしてたんですけど、調度良かったです」
「おはよー・・・」
なんだかはかせは寝ぼけ眼であったが、
皆に歓迎されているという雰囲気があってとても良かった。
皆に歓迎されているというのをここまで感じたのは初めてかもしれない。
内容はベタに、鮭、味噌汁、ご飯、なのだが。
一段と輝いて見えた朝食である。
ベタといいつつ日本人の朝食としてあまりベタでは無くなって来たこの組み合わせだから、
僕を実のところを言うとこの組み合わせの朝食を食べるのは久しぶりである。
「あ、おはようございます、阿良々木さん。
今起こしに行こうとしてたんですけど、調度良かったです」
「おはよー・・・」
なんだかはかせは寝ぼけ眼であったが、
皆に歓迎されているという雰囲気があってとても良かった。
皆に歓迎されているというのをここまで感じたのは初めてかもしれない。
208: 赤春巻き 2014/01/07(火) 15:40:16.87 ID:7nwv68CV0
「おう、おはよう」
優しく返事をすると、なのちゃんは微笑んでくれた。
僕はまだ起きたてで、目がうっすらとしか開いていないので良くまわりが見えていないのだが、
それだけは認識できた。
なんとも心が安らぐ笑顔である。
いい癒しになるものだ。
「今日のご飯も美味しそうだな」
「この組み合わせは最高ですよね!
やっぱり朝といえば、お米・味噌汁・魚・ですよねー」
「そういえば野菜がないな」
「あ」
「今気づいたのかよ!」
僕も今気がついたが。
「うーん・・・・・・あ!昨日の惣菜が若干余ってるのでそれにしちゃいましょう!
二日目の惣菜は美味しいっていいますし」
「それを言うなら、惣菜じゃなくてカレーだろ」
優しく返事をすると、なのちゃんは微笑んでくれた。
僕はまだ起きたてで、目がうっすらとしか開いていないので良くまわりが見えていないのだが、
それだけは認識できた。
なんとも心が安らぐ笑顔である。
いい癒しになるものだ。
「今日のご飯も美味しそうだな」
「この組み合わせは最高ですよね!
やっぱり朝といえば、お米・味噌汁・魚・ですよねー」
「そういえば野菜がないな」
「あ」
「今気づいたのかよ!」
僕も今気がついたが。
「うーん・・・・・・あ!昨日の惣菜が若干余ってるのでそれにしちゃいましょう!
二日目の惣菜は美味しいっていいますし」
「それを言うなら、惣菜じゃなくてカレーだろ」
209: 赤春巻き 2014/01/07(火) 15:54:14.63 ID:7nwv68CV0
まぁ、美味しいければ別に問題はない。
「はい、じゃあどうぞ」
「おう」
なのちゃんは惣菜を皿に少し盛ったものを人数分置いていった。
「じゃあ、いただきましょう」
「いたただきます」
昨日程の活気はないが、ちゃんとこの言葉は言うものだ。
「そういえば忍さんはまだ寝ているのですか?」
「あれ、言ってなかったっけ?」
「ん?何をですか?」
「はかせ、忍が500歳ってことは知ってるんだけど・・・」
「いや、それじゃなくてだな。
忍は夜行性なんだよ」
「あ、そうなんですか!
っていっても良く分からないですね」
「忍は人間じゃないんだよ、吸血鬼なんだよ、ああ見えて」
「何それ怖いんだけど」
「まぁいきなり血は吸ったりはしないけどな。
ちなみに忍は今僕の影の中にいるぜ」
「・・・何かいろいろと謎が多いですね」
「まぁ、僕らの世界では吸血鬼と人間との共存ができているからな。
ここの世界とは違う」
「ふーん・・・」
今の僕は大嘘憑きである。
何でも『違う世界』っていうことで済ませるのはどうかと思うが、
説明を省くにはいい設定である。
「はい、じゃあどうぞ」
「おう」
なのちゃんは惣菜を皿に少し盛ったものを人数分置いていった。
「じゃあ、いただきましょう」
「いたただきます」
昨日程の活気はないが、ちゃんとこの言葉は言うものだ。
「そういえば忍さんはまだ寝ているのですか?」
「あれ、言ってなかったっけ?」
「ん?何をですか?」
「はかせ、忍が500歳ってことは知ってるんだけど・・・」
「いや、それじゃなくてだな。
忍は夜行性なんだよ」
「あ、そうなんですか!
っていっても良く分からないですね」
「忍は人間じゃないんだよ、吸血鬼なんだよ、ああ見えて」
「何それ怖いんだけど」
「まぁいきなり血は吸ったりはしないけどな。
ちなみに忍は今僕の影の中にいるぜ」
「・・・何かいろいろと謎が多いですね」
「まぁ、僕らの世界では吸血鬼と人間との共存ができているからな。
ここの世界とは違う」
「ふーん・・・」
今の僕は大嘘憑きである。
何でも『違う世界』っていうことで済ませるのはどうかと思うが、
説明を省くにはいい設定である。
210: 赤春巻き 2014/01/07(火) 16:03:48.57 ID:7nwv68CV0
「そういえば今日忍がミスタードーナツを持ちながら寝ていたんだが、
何か知っているか?」
「え?特に何も知りませんねー」
「はかせは?」
「何それ知らないんだけどー」
「あぁ、そうか」
ん?ってことは忍が買いにいったってことか?
夜行性だからもしかしたら皆が皆寝た後にミスタードーナツに行ったのかもしれない。
夜になったら忍に事情聴取する事にしよう。
「あー!!
アララギのせいで鮭がドーナツの味するんだけどー!」
「なんだそりゃ」
「どうしてくれるんだけどー!」
「こじつけだぜ、そりゃあ」
そもそも鮭とドーナツじゃ味が全然違うだろ。
何か知っているか?」
「え?特に何も知りませんねー」
「はかせは?」
「何それ知らないんだけどー」
「あぁ、そうか」
ん?ってことは忍が買いにいったってことか?
夜行性だからもしかしたら皆が皆寝た後にミスタードーナツに行ったのかもしれない。
夜になったら忍に事情聴取する事にしよう。
「あー!!
アララギのせいで鮭がドーナツの味するんだけどー!」
「なんだそりゃ」
「どうしてくれるんだけどー!」
「こじつけだぜ、そりゃあ」
そもそも鮭とドーナツじゃ味が全然違うだろ。
211: 赤春巻き 2014/01/07(火) 16:11:54.58 ID:7nwv68CV0
「ごちそうさまでした!」
なのちゃんは一足早く朝食を食べ終えてそういった。
急いで食器をシンクに入れて洗い出した。
「何をそんなに焦っているんだ?」
「いや、今日日直なんで早く登校しなくちゃいけないんですよ・・・」
「日直か!そりゃ大変だな」
「よし!じゃあ、行ってきますね!」
「え?もう行くのか?」
そういえば朝からなのちゃんは制服姿だったな。
大変だな。
まさに青春。高校生って感じだ。
僕もだけど。
「では、行ってきますね!」
「行ってらっしゃーい!」
・・・なんか不自然、違和感を感じる。
今日って何曜日だ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・っあ!
「なのちゃん!!今日土曜日だ!!!!」
・・・あ。
もう遅かったようだ。
なのちゃんは一足早く朝食を食べ終えてそういった。
急いで食器をシンクに入れて洗い出した。
「何をそんなに焦っているんだ?」
「いや、今日日直なんで早く登校しなくちゃいけないんですよ・・・」
「日直か!そりゃ大変だな」
「よし!じゃあ、行ってきますね!」
「え?もう行くのか?」
そういえば朝からなのちゃんは制服姿だったな。
大変だな。
まさに青春。高校生って感じだ。
僕もだけど。
「では、行ってきますね!」
「行ってらっしゃーい!」
・・・なんか不自然、違和感を感じる。
今日って何曜日だ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・っあ!
「なのちゃん!!今日土曜日だ!!!!」
・・・あ。
もう遅かったようだ。
213: 赤春巻き 2014/01/07(火) 22:23:16.21 ID:7nwv68CV0
なのちゃんはきっとこのまま学校へと行って恥をかくことになってしまうのだろう。
なんだか悪い事をしてしまった気分だ。
「今日土曜日なの?」
「あぁ、そうだよ」
「なのになのは学校に行っちゃったんだけど・・・」
「・・・しょうがないな・・・。」
「はかせが迎えに行く?」
「いや多分追い付けないと思う・・・」
すごい速度で走ってったからな。
ところで・・・これって今。
二人きりじゃね?
はかせと僕、二人きりじゃね?
阪本は寝ているからいいとして、はかせと戯れるとしたら今しかないのでは?
改めて言うけど、僕はこの世界で
『今目の前にいる女の子と楽しむ』というモットーで生きていくつもりだ。
なので、隙あらば関わってやろうということだ。
なんだか悪い事をしてしまった気分だ。
「今日土曜日なの?」
「あぁ、そうだよ」
「なのになのは学校に行っちゃったんだけど・・・」
「・・・しょうがないな・・・。」
「はかせが迎えに行く?」
「いや多分追い付けないと思う・・・」
すごい速度で走ってったからな。
ところで・・・これって今。
二人きりじゃね?
はかせと僕、二人きりじゃね?
阪本は寝ているからいいとして、はかせと戯れるとしたら今しかないのでは?
改めて言うけど、僕はこの世界で
『今目の前にいる女の子と楽しむ』というモットーで生きていくつもりだ。
なので、隙あらば関わってやろうということだ。
214: 赤春巻き 2014/01/07(火) 22:31:20.16 ID:7nwv68CV0
何よりも、はかせは正真正銘の幼女である。
忍は実年齢500歳。
八九寺は見た目は小学生だが交通事故にあってしまったときから考えると確実に20は越えている。
斧乃木ちゃんは見た目12だけど怪異だし。
となると僕は人間であって、本当の幼女と関われるのは初めてなのだ。
貴重な体験とも言えよう。
幼女としての純粋無垢な反応を見てみたい。
好奇心が止まらない。
僕はなのちゃんが帰ってくるまえにやっておこうと思い、行動にうつすのであった。
忍は実年齢500歳。
八九寺は見た目は小学生だが交通事故にあってしまったときから考えると確実に20は越えている。
斧乃木ちゃんは見た目12だけど怪異だし。
となると僕は人間であって、本当の幼女と関われるのは初めてなのだ。
貴重な体験とも言えよう。
幼女としての純粋無垢な反応を見てみたい。
好奇心が止まらない。
僕はなのちゃんが帰ってくるまえにやっておこうと思い、行動にうつすのであった。
215: 赤春巻き 2014/01/07(火) 22:37:30.34 ID:7nwv68CV0
「なぁ、はかせ」
「ん?なに?」
「ちょっといいことを教えてあげようか」
「??」
「はかせって鮫が好きなんだよね」
「え!何でしってるの」
「そりゃあ僕にはわかるんだよ、回りに鮫の品物バッカリあるし。
はかせが好きなものなんだって」
「へー、すごいんだけど」
「実は僕ね、鮫を捕まえたことがあるんだ」
「え!?何鮫!?」
・・・しまった。適当な嘘をつかなければ良かった。
鮫の名前なんて何も知らない。
「もしかして、シュモクザメ?」
「ん・・・?
あ、あぁ、それそれ、それだよ」
はかせ、ナイスアシストだ!
「ん?なに?」
「ちょっといいことを教えてあげようか」
「??」
「はかせって鮫が好きなんだよね」
「え!何でしってるの」
「そりゃあ僕にはわかるんだよ、回りに鮫の品物バッカリあるし。
はかせが好きなものなんだって」
「へー、すごいんだけど」
「実は僕ね、鮫を捕まえたことがあるんだ」
「え!?何鮫!?」
・・・しまった。適当な嘘をつかなければ良かった。
鮫の名前なんて何も知らない。
「もしかして、シュモクザメ?」
「ん・・・?
あ、あぁ、それそれ、それだよ」
はかせ、ナイスアシストだ!
216: 赤春巻き 2014/01/07(火) 22:42:54.01 ID:7nwv68CV0
「へぇー、あのメジロザメ目シュモクザメ科Sphyrnidaeを捕まえたことあるんだ!」
「お、おうそうだよ」
予想以上に鮫に詳しすぎる。はかせって本当に天才なんだな。
「はかせだって鮫を捕まえたたいだろ?」
「別に」
「は!?」
「あのね、はかせはね、サメを捕まえたいんじゃなくて、
サメを見てるだけで十分なんだけど」
「あ、じゃうん、
僕サメをここに呼び出す儀式の方法を知っているんだよ」
「おお!!そうなの!!?」
危ない危ない。食いついてくれないかと思った。
「お、おうそうだよ」
予想以上に鮫に詳しすぎる。はかせって本当に天才なんだな。
「はかせだって鮫を捕まえたたいだろ?」
「別に」
「は!?」
「あのね、はかせはね、サメを捕まえたいんじゃなくて、
サメを見てるだけで十分なんだけど」
「あ、じゃうん、
僕サメをここに呼び出す儀式の方法を知っているんだよ」
「おお!!そうなの!!?」
危ない危ない。食いついてくれないかと思った。
217: 赤春巻き 2014/01/07(火) 22:54:18.83 ID:7nwv68CV0
「じゃあ手順を教えてあげるよ・・・」
もうここまで来たら僕の思い通りだ。
「今からでもできるの?」
「ああ、何も用意しなくていい、簡単にできることさ」
「へぇー、そんなに簡単にサメって呼べるの?」
「うん。単純だよ」
もうここまで来たら僕の思い通りだ。
「今からでもできるの?」
「ああ、何も用意しなくていい、簡単にできることさ」
「へぇー、そんなに簡単にサメって呼べるの?」
「うん。単純だよ」
218: 赤春巻き 2014/01/07(火) 23:02:19.20 ID:7nwv68CV0
「じゃあ、はかせ。両手を挙げて」
「うん」
さぁ、始めよう!!
"儀式"を!
僕は自分自身の中でスタートの合図を切ると、身構えた。
僕の二つの手をはかせの。
はかせの、小さな胸へとそっと回した。
「うわっ!?」
はかせは声を裏返させて叫んだ。
あえぎ声にも良く似たその声に、僕は少々いやらしくみえてしまった。
そして火憐との歯磨きバトルを思い出した。
今回は歯磨きなんかではなく、直接胸を触っている僕である。
ここからどう動くか、それはとても重要なことだ。
「うん」
さぁ、始めよう!!
"儀式"を!
僕は自分自身の中でスタートの合図を切ると、身構えた。
僕の二つの手をはかせの。
はかせの、小さな胸へとそっと回した。
「うわっ!?」
はかせは声を裏返させて叫んだ。
あえぎ声にも良く似たその声に、僕は少々いやらしくみえてしまった。
そして火憐との歯磨きバトルを思い出した。
今回は歯磨きなんかではなく、直接胸を触っている僕である。
ここからどう動くか、それはとても重要なことだ。
220: 赤春巻き 2014/01/07(火) 23:15:20.31 ID:7nwv68CV0
「ふぁあああ!?
こ、これが」
「少しの忍耐が必要だと言う事をいい忘れていたな。
すまない、はかせ、少し我慢してくれ」
「う、うん」
「じゃあ。まず僕が優しくマッサージしてあげるから
静かに二十秒耐えていてくれ」
「う、うん」
マッサージというのは胸を揉むという事は言わなくとも分かるであろう。
マッサージと言ったほうが安心安全な感じがするからそう言い換えただけである。
「ひゃ!」
また、変な声を上げたはかせである。
八歳だから特にそういう知識はないだろうから、困惑しているのだろう。
この感覚がなんなのかと。
そうなると二十秒というのは、はかせにとってとても長い時間と言えるだろう。
未経験の感覚が二十秒。
これは結構キツイ。
こ、これが」
「少しの忍耐が必要だと言う事をいい忘れていたな。
すまない、はかせ、少し我慢してくれ」
「う、うん」
「じゃあ。まず僕が優しくマッサージしてあげるから
静かに二十秒耐えていてくれ」
「う、うん」
マッサージというのは胸を揉むという事は言わなくとも分かるであろう。
マッサージと言ったほうが安心安全な感じがするからそう言い換えただけである。
「ひゃ!」
また、変な声を上げたはかせである。
八歳だから特にそういう知識はないだろうから、困惑しているのだろう。
この感覚がなんなのかと。
そうなると二十秒というのは、はかせにとってとても長い時間と言えるだろう。
未経験の感覚が二十秒。
これは結構キツイ。
221: 赤春巻き 2014/01/07(火) 23:24:21.50 ID:7nwv68CV0
「・・・はぁ・・・はぁ・・・な・・・アララギ・・・これって儀式なの?」
「あぁ、そうだあと数十秒だから待っていてくれ」
「・・・っうん」
はかせの息が若干荒くなってしまっている。
なんだかいけないことをしているみたいだ。
しかし、これは全うな儀式である。僕が今作った全うな儀式である。
「じゃあ、次に。
『とっても気持ちがいいです』っていってくれ」
「・・・どういう意味?」
「サメが好きそうな言葉だよ」
「・・・ほ、本当?」
「あぁ」
「っき、きもちいいです・・・・・・はっ」
「あぁ、それでいい」
僕は二十秒という時間を無視して胸を揉み続けていた。
だれから批判されても構わない!
楽しむことを全力で!
人生とはそういうものだ!
「あぁ、そうだあと数十秒だから待っていてくれ」
「・・・っうん」
はかせの息が若干荒くなってしまっている。
なんだかいけないことをしているみたいだ。
しかし、これは全うな儀式である。僕が今作った全うな儀式である。
「じゃあ、次に。
『とっても気持ちがいいです』っていってくれ」
「・・・どういう意味?」
「サメが好きそうな言葉だよ」
「・・・ほ、本当?」
「あぁ」
「っき、きもちいいです・・・・・・はっ」
「あぁ、それでいい」
僕は二十秒という時間を無視して胸を揉み続けていた。
だれから批判されても構わない!
楽しむことを全力で!
人生とはそういうものだ!
222: 赤春巻き 2014/01/07(火) 23:28:26.88 ID:7nwv68CV0
「じゃあ、僕のセリフを復唱していってくれ」
「あっ・・・う、うん・・・」
「『こんなになってすみません』」
「こ・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・、、、こ、こんなになってすみません!!」
「『どうぞ自由にしてください』」
「ど、どうぞ自由にしてほしいんだけ・・・ど!!」
「『こんな私でよければいくらでも揉んで下さい』」
「いっ・・・くらでももんでほしいんだけど!!!!」
「なにしてるんですか」
「あ」
バレた。
「あっ・・・う、うん・・・」
「『こんなになってすみません』」
「こ・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・、、、こ、こんなになってすみません!!」
「『どうぞ自由にしてください』」
「ど、どうぞ自由にしてほしいんだけ・・・ど!!」
「『こんな私でよければいくらでも揉んで下さい』」
「いっ・・・くらでももんでほしいんだけど!!!!」
「なにしてるんですか」
「あ」
バレた。
223: 赤春巻き 2014/01/07(火) 23:35:13.35 ID:7nwv68CV0
012
僕は一番大事な事を忘れていた。
なのちゃんが行くのが早かったら帰ってくるのも早いに決まってるじゃないか。
なんてこった。
僕としたことがそんなことを見落としていたとはな・・・。
しかし・・・僕は戸が開く音にさえ気づかなかったのか・・・!
どんだけ夢中になっていたんだ!!
愚かすぎる!
・・・でもはかせははかせでノリノリではなかったか?
なんかちょっと改変しながらいってたし。
もしかして、はかせもまんざらでもなかったんじゃ。
「何してるんですか?」
はっ!しまった!こんなこと考えている暇はない!
「えっ、えっとね・・・なのちゃん。
儀式だよ、サメを口寄せの術で呼ぶための」
「どこぞの忍者ですかそれは。思いっきり胸揉んでましたよね」
「そ、それは誤解だよ!!」
「じゃあ、その手はなんなんですか?」
「こ、これは寒そうだったから暖めてたんだ!
そう!人力ホッカイロだよ!」
「意味不明すぎます」
僕は一番大事な事を忘れていた。
なのちゃんが行くのが早かったら帰ってくるのも早いに決まってるじゃないか。
なんてこった。
僕としたことがそんなことを見落としていたとはな・・・。
しかし・・・僕は戸が開く音にさえ気づかなかったのか・・・!
どんだけ夢中になっていたんだ!!
愚かすぎる!
・・・でもはかせははかせでノリノリではなかったか?
なんかちょっと改変しながらいってたし。
もしかして、はかせもまんざらでもなかったんじゃ。
「何してるんですか?」
はっ!しまった!こんなこと考えている暇はない!
「えっ、えっとね・・・なのちゃん。
儀式だよ、サメを口寄せの術で呼ぶための」
「どこぞの忍者ですかそれは。思いっきり胸揉んでましたよね」
「そ、それは誤解だよ!!」
「じゃあ、その手はなんなんですか?」
「こ、これは寒そうだったから暖めてたんだ!
そう!人力ホッカイロだよ!」
「意味不明すぎます」
224: 赤春巻き 2014/01/07(火) 23:41:25.10 ID:7nwv68CV0
「なんかねー、サメを呼べるって言うから呼んで・・・もらおうとしてたんだけど」
「サメを呼べる?どういうことですかそれ」
「あははは、そうだな。そういうことだ」
「いやいや、説明になってませんから」
「サメを呼ぶために儀式をするとかいってね、変な言葉言わされて、マッサージされた」
「マッサージ・・・って・・・即ち、胸を揉んだってことですよねやっぱり」
「でもね、案外気持ち良かったんだけど」
「ダメですよはかせ~!!そういうマッサージは気持ち良くなっちゃだめですよ~!!」
「え?なんで?」
どうやらはかせは肩を揉むとか腕を揉むとかと同じような感じでマッサージされていたと思っているようだ。
まだ八歳だもんな、深く知っているはずがない。
「サメを呼べる?どういうことですかそれ」
「あははは、そうだな。そういうことだ」
「いやいや、説明になってませんから」
「サメを呼ぶために儀式をするとかいってね、変な言葉言わされて、マッサージされた」
「マッサージ・・・って・・・即ち、胸を揉んだってことですよねやっぱり」
「でもね、案外気持ち良かったんだけど」
「ダメですよはかせ~!!そういうマッサージは気持ち良くなっちゃだめですよ~!!」
「え?なんで?」
どうやらはかせは肩を揉むとか腕を揉むとかと同じような感じでマッサージされていたと思っているようだ。
まだ八歳だもんな、深く知っているはずがない。
228: 赤春巻き 2014/01/09(木) 21:54:29.47 ID:pEdtcJaT0
「と、とりあえず阿良々木さんも何を考えていたかはわかりませんが、
こーゆーことはしないで下さい!!
はかせがおかしくなっちゃうじゃないですか」
「あぁ、すまなかった・・・」
正直やりすぎてしまったと自分自身でも若干後悔はしているところである。
完全に理性が吹っ飛んでたからな、僕。
冷静さと判断力が欠けると何をするか分かったもんじゃない。
こういう部分を制御できるようにできねば、後々警察沙汰になることであろう。
まぁ、僕に限って逮捕されるだなんてそこまでは手を出さないと思うけれど。
・・・ん、まてよ?
もしかして・・・
「なのちゃんもマッサージしたかった?」
「・・・っ!!」
あ、結構不味いこと言っちゃったかな。
その証拠になのちゃんは顔を真っ赤にしてネジをフル回転させている、少し俯きながら。
笑いが、涙が堪えきれずにうつむいた訳ではなかろう。
恥ずかしい、恥ずかしさ故に前を向けなくなってしまっているのだろう。
それは僕が今不味いことを言ったからであろう。
確かにモラルの欠片もない発言だったかもしれない。
思ったことをそのまま口にしてしまった。
あれだけ気をつけていこうと自己暗示して来たのにも関わらず、そのまま口にしてしまった。
しかもよりによってこの状況でのこの最低な発言である。
なのちゃんは怒りはしないだろうけど今日1日は口を聞いてくれないのだろうかという
不安が軽く僕の脳内を過った。
そんな不安も過ったが、それほどでもなかったのかどうかはしらないが、
その瞬間になのちゃんの右腕が発射されたのである。
「うぉおお・・・!?痛っ!」
擬音語であらわすと正に、ドーンとでも言ったところであろうか。
擬音語で表す必要があるかどうかは置いといて、
なのちゃんの正面にいた僕の顔面にその腕は衝突してきた。
人生で二度も右腕に衝突されるなんて。貴重な体験をしすぎとも言えよう。
ここで貴重な体験をしすぎたせいで、今後の人生は平々凡々なものになるのであろうか。
是非そうなってほしいものだが、
半分吸血鬼である時点で平々凡々な人生とは言えないので、その望みは絶ちきることにしたのだった。
こーゆーことはしないで下さい!!
はかせがおかしくなっちゃうじゃないですか」
「あぁ、すまなかった・・・」
正直やりすぎてしまったと自分自身でも若干後悔はしているところである。
完全に理性が吹っ飛んでたからな、僕。
冷静さと判断力が欠けると何をするか分かったもんじゃない。
こういう部分を制御できるようにできねば、後々警察沙汰になることであろう。
まぁ、僕に限って逮捕されるだなんてそこまでは手を出さないと思うけれど。
・・・ん、まてよ?
もしかして・・・
「なのちゃんもマッサージしたかった?」
「・・・っ!!」
あ、結構不味いこと言っちゃったかな。
その証拠になのちゃんは顔を真っ赤にしてネジをフル回転させている、少し俯きながら。
笑いが、涙が堪えきれずにうつむいた訳ではなかろう。
恥ずかしい、恥ずかしさ故に前を向けなくなってしまっているのだろう。
それは僕が今不味いことを言ったからであろう。
確かにモラルの欠片もない発言だったかもしれない。
思ったことをそのまま口にしてしまった。
あれだけ気をつけていこうと自己暗示して来たのにも関わらず、そのまま口にしてしまった。
しかもよりによってこの状況でのこの最低な発言である。
なのちゃんは怒りはしないだろうけど今日1日は口を聞いてくれないのだろうかという
不安が軽く僕の脳内を過った。
そんな不安も過ったが、それほどでもなかったのかどうかはしらないが、
その瞬間になのちゃんの右腕が発射されたのである。
「うぉおお・・・!?痛っ!」
擬音語であらわすと正に、ドーンとでも言ったところであろうか。
擬音語で表す必要があるかどうかは置いといて、
なのちゃんの正面にいた僕の顔面にその腕は衝突してきた。
人生で二度も右腕に衝突されるなんて。貴重な体験をしすぎとも言えよう。
ここで貴重な体験をしすぎたせいで、今後の人生は平々凡々なものになるのであろうか。
是非そうなってほしいものだが、
半分吸血鬼である時点で平々凡々な人生とは言えないので、その望みは絶ちきることにしたのだった。
229: 赤春巻き 2014/01/09(木) 22:03:09.27 ID:pEdtcJaT0
「うわああああ!!」
なのちゃんは勿論自分の意思で発射した訳ではない。
だから驚いている。
まぁ、僕となのちゃん以外の誰が発射したかなんて言う必要はないだろうけど、
発射したのははかせであった。
少し大きめの赤いスイッチを抱えて
「けっさくなんだけど」
と言い放つのだった。
この状況だけを抜いて見ると、はかせは虐める相手を作るがためになのちゃんを作ったのかなとか何とか
思ってしまうわけだが、そんな理由でなのちゃんを作る訳がないであろう。
・・・だけど、やはり日常的に腕を飛ばされるなのちゃんはなんだか可哀想に見えた。
「ま、またですか・・・!!
あ、あの、あのですね、この、これはですね!!
あの・・・、そ。っそうそう、ファンタジー、じゃなくてマジックですよ!!」
「どんな間違え方だよ」
というか、この娘の誤魔化し方は全く誤魔化せていないというか・・・。
他の人にバレそうになったときもこのような反応を示すんだろうな、きっと。
なのちゃんは勿論自分の意思で発射した訳ではない。
だから驚いている。
まぁ、僕となのちゃん以外の誰が発射したかなんて言う必要はないだろうけど、
発射したのははかせであった。
少し大きめの赤いスイッチを抱えて
「けっさくなんだけど」
と言い放つのだった。
この状況だけを抜いて見ると、はかせは虐める相手を作るがためになのちゃんを作ったのかなとか何とか
思ってしまうわけだが、そんな理由でなのちゃんを作る訳がないであろう。
・・・だけど、やはり日常的に腕を飛ばされるなのちゃんはなんだか可哀想に見えた。
「ま、またですか・・・!!
あ、あの、あのですね、この、これはですね!!
あの・・・、そ。っそうそう、ファンタジー、じゃなくてマジックですよ!!」
「どんな間違え方だよ」
というか、この娘の誤魔化し方は全く誤魔化せていないというか・・・。
他の人にバレそうになったときもこのような反応を示すんだろうな、きっと。
230: 赤春巻き 2014/01/09(木) 22:10:35.87 ID:pEdtcJaT0
「あっははははは、なのおかしいんだけど!」
「・・・・・・ふっ」
笑っちゃダメなのは百も承知なのだが・・・・・・だが、
はかせの笑い声につられそうというか・・・この状況が・・・
なんとも・・・・・・・・・シュールで・・・・・・
「っ、あははははははは!!」
「あ、阿良々木さんまでー!酷いですー!」
何とも面白いのであった。面白くもないのに面白いのであった。
このなんとも言えない空気。
なのちゃんの空飛ぶ右腕。
笑うはかせ、僕。
確かに残る幼い胸の感覚。
全て全て全て全て。
全てが面白いのだった。理由もなく。
東雲研究所とはこうあるべきだ、
日常(明らかにあり得ない出来事が起きているが)の中にある僅かな面白さでもみんなで大声で笑い飛ばせる。
そんな場所であるべきだ。
2日しかここにいない僕が言うのもなんだが、そう直感で思った。
「・・・・・・ふっ」
笑っちゃダメなのは百も承知なのだが・・・・・・だが、
はかせの笑い声につられそうというか・・・この状況が・・・
なんとも・・・・・・・・・シュールで・・・・・・
「っ、あははははははは!!」
「あ、阿良々木さんまでー!酷いですー!」
何とも面白いのであった。面白くもないのに面白いのであった。
このなんとも言えない空気。
なのちゃんの空飛ぶ右腕。
笑うはかせ、僕。
確かに残る幼い胸の感覚。
全て全て全て全て。
全てが面白いのだった。理由もなく。
東雲研究所とはこうあるべきだ、
日常(明らかにあり得ない出来事が起きているが)の中にある僅かな面白さでもみんなで大声で笑い飛ばせる。
そんな場所であるべきだ。
2日しかここにいない僕が言うのもなんだが、そう直感で思った。
231: 赤春巻き 2014/01/09(木) 22:19:51.66 ID:pEdtcJaT0
ってなんかいい話っぽく纏めちゃってるけども。
僕がはかせの胸を揉んだ事実に変わりはない、が。
この流れで流せそうな気がしてきた、このままずっと笑っていれば、
どうでも良くなってくれる気がしてきた。
あまり僕は好まない方法ではあるが、場の空気に流して無かったことになるのを期待するばかりであった。
ということでこれ以降の僕の笑いは、わざとらしい笑いになるのであった。
「あはははは、あは、あははは、あははー」
「けっさくなんだけどー!!」
「早く直して下さいよー」
「あは、あははは、はっはー」
「ぷぷぷ」
「笑ってないで早く何とかしてください!!」
「あはははははは、あはは、あはは」
行ける!
この流れにのって、忘れてもらおう!
僕がはかせの胸を揉んだこと!!
「あは、ははははははは、はははは!!」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・え?
「あららぎ、笑い長すぎなんだけど」
「まさか、はかせの胸を揉んだの忘れたとでも思いましたか?
思いませんよね、まさか」
僕は一人だけ大袈裟に笑いすぎたようだ。
僕がはかせの胸を揉んだ事実に変わりはない、が。
この流れで流せそうな気がしてきた、このままずっと笑っていれば、
どうでも良くなってくれる気がしてきた。
あまり僕は好まない方法ではあるが、場の空気に流して無かったことになるのを期待するばかりであった。
ということでこれ以降の僕の笑いは、わざとらしい笑いになるのであった。
「あはははは、あは、あははは、あははー」
「けっさくなんだけどー!!」
「早く直して下さいよー」
「あは、あははは、はっはー」
「ぷぷぷ」
「笑ってないで早く何とかしてください!!」
「あはははははは、あはは、あはは」
行ける!
この流れにのって、忘れてもらおう!
僕がはかせの胸を揉んだこと!!
「あは、ははははははは、はははは!!」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・え?
「あららぎ、笑い長すぎなんだけど」
「まさか、はかせの胸を揉んだの忘れたとでも思いましたか?
思いませんよね、まさか」
僕は一人だけ大袈裟に笑いすぎたようだ。
232: 赤春巻き 2014/01/09(木) 22:31:27.43 ID:pEdtcJaT0
それからしばらくして、なのちゃんが着替えに行って帰ってきた。
ていうか、結局なんの制裁も加えられなかったなぁ。
その辺にはなのちゃんの優しさを少し感じるところであった。
ただこれ以降この研究所での破廉恥な行為は自重しよう・・・
という気持ちは少しはあったが、僕は根っこから人生を楽しもうとしている人間である。
ん?言ってなかったっけ?今日からその設定にチェンジしたって。
言ったかどうかはともかく今日に限ってはそんな人間だ。
全力で楽しむ以外に道はない。
ということなので、程々に抑えておこう。
なんと言えばいいか・・・。
少し●●な表現かもしれないが、『ちょんタッチ』と言えばいいのか?
少し・・・少しだけ・・・そういう触ってもいいだろう。
八九寺には堂々と触れているんだから。
いや、その理屈はおかしいか。
まぁともかく今後この研究所では、少しだけ触らせて頂くことにさせていただいた。
ちなみに前にも言ったかもしれないが、僕がこの世界で絶対に達成したい目標は
なのちゃんの胸をダブルでタッチすることである。
『ちょん』ではない、手をしっかり胸にのめり込ませて。
それまではどんな解決方法が見つかっても帰る訳にはいかないだろう。
ていうか、結局なんの制裁も加えられなかったなぁ。
その辺にはなのちゃんの優しさを少し感じるところであった。
ただこれ以降この研究所での破廉恥な行為は自重しよう・・・
という気持ちは少しはあったが、僕は根っこから人生を楽しもうとしている人間である。
ん?言ってなかったっけ?今日からその設定にチェンジしたって。
言ったかどうかはともかく今日に限ってはそんな人間だ。
全力で楽しむ以外に道はない。
ということなので、程々に抑えておこう。
なんと言えばいいか・・・。
少し●●な表現かもしれないが、『ちょんタッチ』と言えばいいのか?
少し・・・少しだけ・・・そういう触ってもいいだろう。
八九寺には堂々と触れているんだから。
いや、その理屈はおかしいか。
まぁともかく今後この研究所では、少しだけ触らせて頂くことにさせていただいた。
ちなみに前にも言ったかもしれないが、僕がこの世界で絶対に達成したい目標は
なのちゃんの胸をダブルでタッチすることである。
『ちょん』ではない、手をしっかり胸にのめり込ませて。
それまではどんな解決方法が見つかっても帰る訳にはいかないだろう。
233: 赤春巻き 2014/01/09(木) 22:35:20.68 ID:pEdtcJaT0
・・・そういえばまだ阪本とあまり深い関わりを持っていなかったな。
猫と言えど、男だしなあいつ。
少しくらい関わってくるか。
あ、ちなみに言っておくが。
この遠慮がちな態度を見て、僕が『女性と関わる時だけテンションが異様に高い男』とは思わないでほしい。
僕が話していて楽しい女性がたまたま多いだけである。
そこんところは誤解を受けないでほしい。
猫と言えど、男だしなあいつ。
少しくらい関わってくるか。
あ、ちなみに言っておくが。
この遠慮がちな態度を見て、僕が『女性と関わる時だけテンションが異様に高い男』とは思わないでほしい。
僕が話していて楽しい女性がたまたま多いだけである。
そこんところは誤解を受けないでほしい。
234: 赤春巻き 2014/01/09(木) 22:40:50.88 ID:pEdtcJaT0
しかしさすがは自由気ままに生きる猫である。
なかなか見つからない。
この研究所もそこまで豪邸ではないし、一時階建てなのに。
どこで寝っころがっているいるのだろうか。
クロネコだから背景と同化する事なんて滅多にないのにな・・・。
どこに隠れているのだろう。
いや、阪本に隠れているつもりはないのだろうけど。
一方的なかくれんぼになっていた。
まぁ、この研究所だし。
すぐ見つかるだろうけど。
なかなか見つからない。
この研究所もそこまで豪邸ではないし、一時階建てなのに。
どこで寝っころがっているいるのだろうか。
クロネコだから背景と同化する事なんて滅多にないのにな・・・。
どこに隠れているのだろう。
いや、阪本に隠れているつもりはないのだろうけど。
一方的なかくれんぼになっていた。
まぁ、この研究所だし。
すぐ見つかるだろうけど。
235: 赤春巻き 2014/01/09(木) 22:45:54.82 ID:pEdtcJaT0
・・・と思っていた僕が間抜けであった。
一向に見つからない。
何故だ。
広い街の中から八九寺を見つけ出すことはできるのに。
一軒の家の中から黒猫を見つけ出すことはできないのだ。
かれこれ15分は探し回っているだろうか。
もう研究所のほぼ全てを周ったと思うのだが・・・。
もしかして僕が阪本に話しかけることを予測して、阪本は先に隠れたいるのか!?
とんだ策士だ!
そんなにキレッキレの頭の持ち主だったのか!?
阪本は・・・!
いや、失礼だがそうとは思えない。
一向に見つからない。
何故だ。
広い街の中から八九寺を見つけ出すことはできるのに。
一軒の家の中から黒猫を見つけ出すことはできないのだ。
かれこれ15分は探し回っているだろうか。
もう研究所のほぼ全てを周ったと思うのだが・・・。
もしかして僕が阪本に話しかけることを予測して、阪本は先に隠れたいるのか!?
とんだ策士だ!
そんなにキレッキレの頭の持ち主だったのか!?
阪本は・・・!
いや、失礼だがそうとは思えない。
236: 赤春巻き 2014/01/09(木) 22:53:26.19 ID:pEdtcJaT0
でもなぁ、タンスの中も全て見てきたはずなのだけれども。
15分やちょっとじゃまだこの研究所をまわりきれていないということなのか?
「あ、アララギなにしてるのー?」
「おうはかせ、丁度いいところに来たな。
ちょっと聞きたいことがあるんだ」
「何?」
「阪本がどこにいるか知ってるか?」
「あぁ・・・阪本なら」
と言ってはかせは白衣の中をまさぐりだした。
え、まさかな、そんなとこに
いるわけ・・・。
「ここにいるよ」
阪本ははかせの白衣の中。しかも股の下辺りで寝ていた。
はかせは阪本を股に挟んで歩いて遊んでいたらしい。
どんな遊びだそれ。
てか、阪本・・・。
「なんでそんなとこで寝てんだよ!!
嫉妬するだろうが!!」
「はぁ?」
阪本は目を覚ますと同時に意味不明みたいな顔でこちらを見てきた。
当然の反応であろう。
が・・・しかし・・・
「嫉妬しちゃうだろう!!」
15分やちょっとじゃまだこの研究所をまわりきれていないということなのか?
「あ、アララギなにしてるのー?」
「おうはかせ、丁度いいところに来たな。
ちょっと聞きたいことがあるんだ」
「何?」
「阪本がどこにいるか知ってるか?」
「あぁ・・・阪本なら」
と言ってはかせは白衣の中をまさぐりだした。
え、まさかな、そんなとこに
いるわけ・・・。
「ここにいるよ」
阪本ははかせの白衣の中。しかも股の下辺りで寝ていた。
はかせは阪本を股に挟んで歩いて遊んでいたらしい。
どんな遊びだそれ。
てか、阪本・・・。
「なんでそんなとこで寝てんだよ!!
嫉妬するだろうが!!」
「はぁ?」
阪本は目を覚ますと同時に意味不明みたいな顔でこちらを見てきた。
当然の反応であろう。
が・・・しかし・・・
「嫉妬しちゃうだろう!!」
次回 阿良々木暦「時定高校?」 後編
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