6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 00:20:08.25 ID:q8lkK7hz0
マヤ「し、シンジくん?」アセアセ

シンジ「何なんだよ……」

シンジ「何なんだよ!!!嘘つき!!!!!」

マヤ「そ、そんな……」(何のことなの?)

シンジ「最低だよ!!人の心をもて遊んで!!」

シンジ「ここ数日の間、ずっと怯えてたんですよ!?」

シンジ「心配で…不安で……怖くて!!」

シンジ「マヤさんにこの苦しみがわかりますか!!!」

マヤ「ね、ねぇシンジくん?さっきから何を」アセアセ

シンジ「とぼけないでよ!!!!」

マヤ「ひっ……」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 00:30:21.80 ID:q8lkK7hz0
シンジ「マヤさんなんか大っ嫌いだぁ!!!!!!!」

マヤ「……」ウルウル

シンジ「もう二度とあなたとは口聞きませんから」

シンジ「それじゃぁ」スタスタ

マヤ「なんで……どうして…」シクシク

マヤ「私……何かしたっけ?」グスン

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 00:42:01.05 ID:q8lkK7hz0
数日前

シンジ「え?もうすぐ人類が滅亡しちゃうの!?」

アスカ「はぁ?何言っての?」

シンジ「だってほらここに!新聞のこの記事」

アスカ「終末の日、マヤの予言は近い…かぁ」

アスカ「そういえば、もうすぐだったわよね」

ミサト「大変ね~♪私達も残りの日を悔いのないように過ごさなくちゃ」

シンジ「えぇぇ!!!ミサトさぁん!!僕たちはなんのためにエヴァに乗って戦ってるんですかぁ!」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 00:49:32.18 ID:q8lkK7hz0
ミサト「でも、マヤの予言には叶わないし~」ニヤニヤ

アスカ「そうねぇ、100発100中だもんね~マヤの予言はぁ」ニヤニヤ

シンジ「そ、そんな……一体何なんですか!このマヤって!」

ミサト「マヤ文明よ。知らないの?」

アスカ「メキシコの南東で栄えた高度な文明」

ミサト「そうそう。やっぱりアスカは賢いわねぇ~」

シンジ「高度な文明……そんなにすごいの?」

アスカ「あったりまえじゃない!もうすごすぎて説明ができないくらい」

ミサト「ぶっふ、そんなマヤ文明がもうすぐ世界が終わるって言ってるんだから」

ミサト「もう、私達に為す術はないわ♪」

シンジ「そ、そんな……」ガクガク

アスカ「」プフッ

ミサト「」プルプル


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 00:54:33.25 ID:q8lkK7hz0
アスカ「でも、予言したのがまさかねぇ」ニヤニヤ

ミサト「?」

アスカ「うちのNERVのあの人だったなんて」ニヤニヤ

ミサト「!!」ブフッ

ミサト「そ、そうそう!マヤ文明の末裔なのよねぇ」ニヤニヤ

アスカ「」プルプル

シンジ「え?これを予言した人ってNERVの人なの?」

ミサト「そうよ。伊吹マヤ、知ってるでしょ?」

アスカ「」クスクス

アスカ「マヤって名前だったからもしかしてって思ったけど」

アスカ「まさか、本当にマヤ人だったなんて」クスクス

ミサト「あの時は本当に驚いたわぁ」クスクス

シンジ「……」

シンジ(もうすぐ、世界が終わる……)


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:03:56.16 ID:q8lkK7hz0
シンジ「日常が終わる……みんな死んじゃう」ガクガク

アスカ「バカシンジ、どこいくの?」

シンジ「自分の部屋にもどるだけだよ……」



アスカ ミサト「ぶっふ」

アスカ ミサト「あっはっはははははは」

ミサト「もう!アスカも意地悪なこと言うのね」アハハハ

アスカ「お互い様よぉ。それより、バカシンジの怯えようときたら」アハハハハ

ミサト「くぅう、お腹痛い!!伊吹マヤ文明」クスクス

アスカ「あの馬鹿、本当にマヤさんがマヤ文明の末裔だって信じてる」クスクス




シンジ(怖い怖い……ミサトさんやアスカはどうして、平気なんだよ……)

シンジ(みんな死んじゃうのに!!嫌だ!そんなの絶対に嫌だ!!)シクシク


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:06:24.75 ID:q8lkK7hz0
マヤ「」シクシク

リツコ「?」

リツコ「どうしたの?」

マヤ「うぅ……」クルッ シクシク 

リツコ「なっ!?ちょっと!顔が真っ赤よ?」

リツコ「何で泣いてるのよ?大丈夫?」アセアセ

マヤ「うぅぅ…しぇんぱいぃぃ……」

マヤ「うわぁぁああん!!」ギュゥ

リツコ「マヤ!!ねぇ!何があったのよ!」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:13:38.93 ID:q8lkK7hz0
リツコ「シンジくんが!?どうしてまた」

マヤ「うぅ……わがりまじぇん」ヒッグヒッグ

ミサト「あら?リツコ。なにしてるの?二人して地面に座り込んじゃって」

リツコ「マヤがシンジくんに泣かされたのよ」

ミサト「へ?」

マヤ「い、いきなり…嘘つきって言われて…」ヒッグ

マヤ「私、知らない間にシンジ君に出任せなこと言ってたのかな……」シクシク

ミサト「……」(あぁ……そういえば、今日って…)

リツコ「ミサト。あなた、なにかしらない?」

ミサト「へ?あぁ、えっと…知らないわよ!?」アセアセ

リツコ「そう」

ミサト「わ、私からもシンジ君に事情聞いておくわ」アセアセ


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:21:05.15 ID:q8lkK7hz0
ミサト宅

アスカ「はぁああ?バカシンジが?」

ミサト「そうなのよ……マヤの予言、シンちゃんかなり本気にしてたみたいで」

アスカ「女の子泣かせるなんて最低ね……」

シンジ「ただいま」

ミサト「あら、おかえりなさい」(て、言っても今のシンちゃんに嘘だったなんて言えないし…)


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:23:26.28 ID:q8lkK7hz0

アスカ「なによ、これ…」

ミサト「な、なんなのこれ?シンちゃん?」

シンジ「え?晩御飯だけど」

アスカ「なんで大量のコンビーフとカンパンが晩御飯なのよ!!!」

シンジ「買いすぎたんだからしょうがないだろ!!」

シンジ「悪いのはマヤさんだよ!!」

ミサト アスカ「……」(何も反論できない……)

ミサト アスカ「いただきまぁす…」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:26:07.91 ID:q8lkK7hz0
次の日

マヤ「みんな、シンクロテストお疲れ様」ニコッ

アスカ「おっつかれ~」

レイ「お疲れ様です」スタスタ

シンジ「」

マヤ「うっ……」

マヤ「し、シンジくん!シンクロテストかなり好調よ!これからもその調子で」ニコッ

シンジ「もう!あなたとは口聞かないって言ったでしょ!!?」

マヤ「ひっ…」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:33:09.68 ID:q8lkK7hz0
アスカ「ちょっと!バカシンジ!いくらなんでも言い過ぎよ!」

シンジ「みんなの気持ちを踏みにじったマヤさんが悪いんだよ!」

シンジ「アスカだって本当はマヤさんのこと大嫌いなんでしょ?」

マヤ「え?」ウルッ

アスカ「はぁ?なに言って」

シンジ「こんな大嘘つきのことアスカは嫌いじゃないの?」

アスカ(ここで、マヤさんを庇ったら嘘がバレる……バカシンジはキレたら面倒だし)

アスカ「ど、どちらかと言えばね…どちらかと」ボソッ

マヤ「あすか……」ウルウル

アスカ(そ、そんな顔で見ないで!ごめんなさい!マヤさん!)

シンジ「やっぱり、アスカだって嫌いなんじゃないか」

シンジ「マヤさんをよく思う人なんて誰もいないよ」

マヤ「うわぁぁん!!」タッタッタッタ

アスカ「ま、マヤさん!!」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:36:09.46 ID:q8lkK7hz0
マヤ「もういやぁ……」シクシク

青葉「?」

日向「きっと、失恋だよ。そっとしておいてあげましょう」

青葉「う~ん……」

リツコ「マヤ!また、シンジくんに泣かされたの!?」

青葉「なっ!おいこれって」

日向「……おそらく、シンジくんと出来てた…」

青葉「おいおい、いくらなんでも……それは」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:38:58.74 ID:q8lkK7hz0
シンジ「なんですか?急に呼び出して」

リツコ「どうして、マヤが嘘つきなの?」

シンジ「?」

シンジ「知ってるでしょ?マヤさんの予言」

シンジ「あんなデタラメのせいで僕は辛い想いをしたんだ!」

リツコ「マヤ文明の予言と!うちのマヤがどうして関係あるのよ」

シンジ「だって!マヤさんはマヤ文明の末裔で!!終末の日を予言したのもマヤさんだって!」

シンジ「ミサトさんとアスカがぁ!!」

リツコ「え?」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:44:28.32 ID:q8lkK7hz0
ミサト「な、なに?せっかく、家でくつろいでたのに……」ブルブル

アスカ「何よ……シンクロテストの結果が満足いかなかったわけ?」ブルブル

リツコ「……」

リツコ「聞いたわよ。全部」

ミサト「はて、なんのことかしら……」ガクガク

リツコ「マヤ文明のことよ!!」

アスカ ミサト「ごめんなさい!!!!!」

リツコ「私じゃなくてシンジくんとマヤに謝りなさい!!」


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:49:52.82 ID:q8lkK7hz0
マヤ「え?」

シンジ「ごめんなさい!!ごめんなさい!ごめんなさい!!」

マヤ「いいのよ。シンジくんはアスカ達に騙されてただけなんでしょ?」ニコッ

シンジ「マヤさん……うぅ…」

マヤ「よかった。本当にシンジくんから嫌われてたんじゃなくて」

シンジ「もう、なんて言ったらいいか……」

マヤ「もう、無視はしないでね!悲しいから!」フフッ

シンジ「そ、そそそんなこと!絶対にしません!!!」

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:56:57.47 ID:q8lkK7hz0
アスカ ミサト「あ、あのぉ……」ソー…

シンジ マヤ「」ギロッ

アスカ ミサト「ひぃ!」ビクッ

ミサト「こ、この度は……えっと…」ガクガク

アスカ「数々の無礼…」ブルブル

シンジ「もう、ミサトさんやアスカのような嘘つきとは口を聞きません」

マヤ「ふん!」

ミサト「そ、そんなぁ…ねぇ二人共!」

アスカ「ちょ、ちょっとぉ!」

マヤ「知りません!あなたたちに用はないです!」プンプン

マヤ「行きましょ。シンジくん」

シンジ「はい」

ミサト「あ!待って!」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 02:10:43.64 ID:q8lkK7hz0
ミサト アスカ「ごめんなさ~い!!」



シンジ マヤ「」スタスタ


シンジ「どうしますか?マヤさん?」

マヤ「そうね~。しばらくはこのままにしておきましょっ」ニコッ

シンジ「そうですね。ミサトさんとアスカには反省してもらわないと」

シンジ「それにしても……よかった…」

マヤ「?」

シンジ「ほっとしました!マヤの予言が外れて」

シンジ「みんな死ななくて済んで。」

シンジ「アスカやミサトさんを怒る気持ちより」

シンジ「また明日を迎えられるんだっていう安心の方が大きいです」モジモジ

マヤ「私は予言とかあまり気にしてなかったから」

マヤ「でも、外れて本当によかったね!シンジくん!」ニコッ

おわり