打ち止め「ちょっと、アンタ」一方通行「はァ?」 前編

264: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 02:21:41.96 ID:N4Ji2UY0
上条「おい、ピクミンやろうぜ」

一方通行「唐突だな、オイ」

上条「いいだろ、別に。家でやってたら穀潰しがうるせえんだよ」


一方通行「お、オイ。いいのか?こいつら愉快に食われっちまってるぞ?」アタフタ

上条「ああ、いいんだよ、こいつらは」

一方通行「お、オイ!溺れっちまってるぞ!」オロオロ

上条「あー、でももう手遅れだな。また別の作るか」

一方通行アイ
ピクミン「当麻さん!ここは僕らが食いとめます!だから今のうちに逃げて・・・うわあああああああああ!!」
ピクミン「僕達は大丈夫・・・、だから先に・・・」ゴボゴボ

一方通行「ふっっっっざけンなァァァァァァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

上条「うお!どうした?」

一方通行「なンでこいつらが死ななきゃなンねェンだ!?何も悪い事してねェのによォ!オマエは妹達を一万人程助けたヒーローだろ!ならこいつらも助けてやれよ!」

上条「無茶いうんじゃねえ!」

一方通行「……、分かってンだよ。こンな人間のクズが、今更誰かを助けようなンて思うのは馬鹿馬鹿しいってコトぐらいよォ。
まったく甘すぎだよな、自分でも虫唾が走る
けどよォ こいつらは、関係ねェだろ
たとえ、俺達がどンなに腐っていてもよォ。
誰かを助けようと言い出すことすら馬鹿馬鹿しく思われるほどの、どうしよォもねェ人間のクズだったとしてもさァ
このピクミンが、見殺しにされて良いって理由にはなンねェだろうが。
俺達がクズだって事が、このピクミンが抱えてるモンを踏みにじっても良い理由になるはずがねェだろうが!
ああ奇麗事だってのは分かってる、今更どの口がそンな事言うンだってのは自分でも分かってる!
でも違うンだよたとえ俺達がどれほどのクズでも、どンな理由を並べても、それでこのピクミンが殺されて良い事になンかならねェだろォがよ!!」

上条「もうやだ、つーか俺もクズかよ」

引用元: 打ち止め「ちょっと、アンタ」一方通行「はァ?」 



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267: 一方通行「好きだ!」絹旗「はあ?超意味分からないです」 2010/04/19(月) 13:23:55.95 ID:N4Ji2UY0
禁書目録「やっとできたんだよ!インデックス特製の惚れ薬。これでとうまもわたしのものなんだよ!」

禁書目録「とうまの事だから帰ってきたら飲み物を飲むはず!この麦茶の中にでもいれとこうかな」コポコポ

禁書目録「よし!後はとうまが帰ってくるのを待つだけなんだよ!」

上条「ただいまー」

禁書目録「おかえり!とうま!喉乾いて」

上条「悪いな、荷物運ぶの手伝ってもらってよ」

一方通行「あァ、クソだりィ」

上条「おう、インデックス、麦茶とは気がきくな。ほれ一方通行、飲めよ」

一方通行「あン?コーヒーはねェのか?」

上条「ない」

禁書目録「なななんで白い人がここに?」

一方通行「あン?オマエあン時のシスターじゃねェか。クソガキにいわれて仕方なく付き合ってやったンだよ」

禁書目録「いやいや!そんなことよりその麦茶は!あ?」

一方通行「・・・」ゴクゴク

禁書目録「あちゃあ」

一方通行「なンだこりゃ、クソ不味いじゃねェかよ」

上条「贅沢言うな!」

一方通行「チッ、さっさと口直しにコーヒー飲むか」

上条「わざわざ悪かったな」

268: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 13:26:03.32 ID:N4Ji2UY0
一方通行(たしかすぐそこにコンビニがあったな)

絹旗「ふむふむ、この映画は超気になりますね」ドン

絹旗「ああ、超すみません。大丈夫ですか?」

一方通行「どこ見て歩いてンだ!クソg・・・」ドキン

絹旗「あの、超大丈夫か超気になるんですけど」

一方通行「・・・・・・」ボーッ

絹旗「顔超真っ赤ですよ?立てないなら超使えない運転手呼びますが」

一方通行「・・・だ」ボソ

絹旗「はい?超聞きとり辛いんですけど」

一方通行「好きだ!」

絹旗「はあ?超意味分からないです」

一方通行「急にこンなこといって悪ィ、だが自分を制御出来ねェ!」

絹旗「・・・超意味分かんないです。大丈夫なら行きますね」

一方通行「ま、待ってくれ!せめて名前と年と連絡先と趣味くらい教えてくれ!」

絹旗「なんですかそれ?それせめてじゃ超ないじゃないですか」

一方通行「頼む!この通りだ!」

絹旗「超待って下さい!こんなところで超みっともないですよ!」

一方通行「じゃあ教えてくれ」

絹旗「それは嫌ですけど」

絹旗(しかしこのまま騒がれ続けるのも超面倒ですし、無理難題でもおしつけて諦めさせますか)

絹旗「そうですね、大能力者の私と勝負して勝てたらいいですよ」

絹旗(こんな超杖ついた超弱っちそうなやつならこれで)

一方通行「え?そンな簡単なことでいいのか?」

絹旗「・・・はあ?」

一方通行「よし!じゃあさっそくかかって来な!大丈夫、怪我しないように気を付けるからな!」カチ

絹旗「・・・・・・」ブチ

270: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 14:09:12.42 ID:N4Ji2UY0
絹旗「超分かりました。嫌がらせしたいなら超はっきりいえばいいのに」

一方通行「あァ、悪ィ。悪気はなかったンだ」アタフタ

絹旗「超場所を変えましょうか?」

一方通行「あン?別にここでも被害はでねェと思うが」

絹旗「超どこまでも余裕ですね」

一方通行「あァ、オマエ・・・じゃなかった。君がどォとかじゃなくてだな。なンつーか」

絹旗「超うるさいです!すぐ黙らせてあげます!」スカ

絹旗(な!?超かわされました!ていうかこいつ超素早く動けるじゃないですか!)

一方通行「お、結構いい動きしてンじゃねェか」

絹旗(・・・超完全に舐められてますね)

一方通行「出来れば攻撃したくねェンだがよォ、降参してくンねェか?」

絹旗「私の能力は窒素装甲。常に窒素のシールドをはっています。遠慮なんか超いりませんよ」

一方通行「あー、クソ、厄介な能力だな。加減が難しそォだ」

絹旗「いつまでその超ムカつく態度とってるつもりですか?」

一方通行「む、ムカつくって俺がか?」オロオロ

絹旗「超ムカつきますよ!超避けてるだけじゃなくて反撃してください!」

一方通行(まあこいつなら反射しても怪我しねェだろ)

絹旗「行きますよ!」

一方通行「はいはい、俺は大人しくしてるからねェ」ドン

絹旗「な・・・、今何を・・・?」

一方通行「悪ィけどよ?俺にはどンな攻撃も通らないンだわ。そもそも俺の劣化能力に頼ってる時点で相手にならねェよ」

絹旗「まさかあなた・・・」

一方通行「あン?俺の事知ってンの?嬉しいねェ」

絹旗「・・・一方通行」

一方通行「大正解。それでどォする?続けるか?」

絹旗「クッ・・・」

271: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 14:32:10.76 ID:N4Ji2UY0
一方通行「へェ、最愛ちゃンっていうのか。可愛い名前だな」

絹旗「名前で呼ばないでください。超ムカつきます」

一方通行「まあまあ、いいじゃねェか」

絹旗「超よくないです。それより垣根帝督を倒したって本当ですか?」

一方通行「ああ、クソメルヘン野郎な。あンな三下相手になンねェよ。あ、最愛ちゃンは別だからな」

絹旗「さっき相手にならねえよとか超いってた気がしますが」

一方通行「そォいわねェと最愛ちゃンを傷付けなきゃならなかったかもしれねェしよ」

絹旗「超よくいいますね」

一方通行「まあまあ、細けェなァ。それよりこれから暇か?」

絹旗「超忙しいです」

一方通行「何か手伝

絹旗「超邪魔です」

一方通行「そォいわず

絹旗「ではさようなら」

一方通行「ああ、オイ!」

272: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 14:43:27.35 ID:N4Ji2UY0
絹旗(超イライラさせてくれますね、何なんですかね)

絹旗(ともかく仕事に超向かいますか)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・


絹旗(ふう、やっと片付きました、ん?だれかが超電話とメール送ってきてますね)

絹旗(・・・たった3時間ほどでメールが50件も来てます。超面倒なので拒否しときましょう)

274: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 15:10:42.28 ID:N4Ji2UY0
翌日

一方通行「オーイ!最愛ちゃン!」

絹旗「・・・どうしてあなたがいるのか超気になりますが」

一方通行「いや、さっき偶然見つけたからよォ、それより着信拒否すンのやめてくれねェか?」

絹旗「それだけ嫌われている事に超気付いて下さい」

一方通行「最愛ちゃン映画鑑賞が趣味なンだろ?一緒に見に行かねェか?」

絹旗「超お断りします」

一方通行「ちょっとくらいいいじゃねェか。俺が何か感に触るよォな事したか?」

絹旗「むしろ私に超恨みがあるんじゃないかと疑いますね」

一方通行「ンなもンねェよ!俺は最愛ちゃンの事を心から愛してるからよォ!」

絹旗「超気持ち悪いです」

一方通行「ともかく行くぞ」

絹旗「はあ」

275: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 15:19:03.59 ID:N4Ji2UY0
一方通行(なンだこのクソは?予算がどォとか話の展開がどォとかいう以前の問題じゃねェか)

一方通行(こンなンみて喜ぶやつなンざ、よっぽど愉快な頭してンだろォな)

絹旗「超どうでしたか?」

一方通行「面白かったぜ」キリ

絹旗「あんな超つまんない映画がですか?」

一方通行「こンなクソ見る価値ねェよ、クソだクソ」

絹旗「・・・・・・」

一方通行「大体なンだよあのヒロイン。死にます死にますいっといて最後まで生きてるとかもォ何が言いてェのか」

絹旗「私は超好きですけど」

一方通行「いや、でもよーく考えれば結構いいところあったよな?ほら、最初のつかみのところとか」

絹旗「超嘘ですけどね」

一方通行「まあ結論いうとクソだな」

278: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 15:51:13.89 ID:N4Ji2UY0
絹旗「一方通行は学校とか研究所とか、超行かなくていいんですか?」

一方通行「お互い様だろ。俺は最愛ちゃンが一番大事だからよォ」

絹旗「超気持ち悪いのでやめてください」

一方通行「そンな顔すンなよ、可愛い顔が台無しだぜ」

絹旗「超やめてください、今冷汗出ました」

一方通行「どこだ?拭いてやるからよォ」

絹旗「超やめてください」

一方通行「・・・もしかして嫌だったか?」

絹旗「もしかしなくても超嫌です」

一方通行「あァ、最愛ちゃンに残念なお知らせがある」

絹旗「それはどちらにとってですか?」

一方通行「二人にとってだ。俺はこれから妹と買い物の約束をしちまった。寂しい思いをさせっちまうが許してくれ」

絹旗「それって私にとっては超ラッキーなんですけど」

一方通行「強がるオマエも好きだぞ」

絹旗「いや、超事実です」

一方通行「じゃあな、またメールすっから拒否しないでくれよ」

絹旗「超お断りします」

280: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 16:19:22.43 ID:N4Ji2UY0
打ち止め「あなた最近機嫌いいねってミサカはミサカはあなたの変化をキャッチしてみたり」

一方通行「ハッ。そォかよ」

打ち止め「何かいいことあった?ってミサカはミサカは興味本位で聞いてみる」

一方通行「大した事じゃねェよ。・・・ただ俺の前に天使が舞い降りただけだ」

打ち止め「へえ、すっごい気になる!ってミサカはミサカは全身全霊で興味があることを示してみたり」

一方通行「うるせェな、だがオマエにも近いうちに紹介してやンねェとな」

打ち止め「約束だよってミサカはミサカは楽しみに待ってるね」

一方通行「あァ」

打ち止め「でもよかったの?その人と会いたいんでしょ?ってミサカはミサカはちょっぴり申し訳なかったり」

一方通行「元々オマエと約束してたじゃねェか。変な気使うンじゃねェよ」

打ち止め「うん!」

281: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 17:01:48.88 ID:N4Ji2UY0
絹旗(しかし超好きな人とのデート中なのに妹と用事があるからってもしかしてシスコンですかね)

絹旗(超微妙に気になりますね。まあ別にいいですけど)

絹旗(って噂をすれば)

打ち止め「こっちこっち」

一方通行「引っ張ンな!危ねェだろ!クソガキ!」

絹旗(・・・私といるときとは超別人ですね。まああっちが素なんでしょうけど)

浜面「よう、絹旗」

絹旗「浜面じゃないですか。超バニースーツでも買いに来たんですか?」

浜面「誰が買うか!お前は何してんだよ」

絹旗「いえ、最近私に超言い寄ってくる男がいましてね」

浜面「お前に?物好きもいたものだな」

絹旗「浜面のくせに超生意気ですね。そいつがそこにいたので超思わず隠れちゃったわけですよ」

浜面「どんなやつなんだ?」

絹旗「さあ?少なくとも浜面よりは超強くてお金持ちでイケメンですよ。性格は超キモいですけど」

浜面「性格悪いのか?」

絹旗「そうですね。浜面より超少しだけ悪いくらいです」

浜面「ちなみに俺はどれくらいなんだ?」

絹旗「4点くらいですかね。超100点満点で」

浜面「低!俺低!」

絹旗「超浜面なんて4点貰えただけありがたいと思って欲しいものですね」

浜面「はあ、お前に言い寄る男がどんなやつなのか見てみたいよ。ていうかお前ならそこら辺の男なら簡単に追っ払えるだろ」

絹旗「そこら辺の男なら超簡単ですね。でも超厄介な能力者で簡単にあしらわれました」

浜面「へえー、じゃあレベル4以上か」

絹旗「まあそうですね」

浜面「しかしお前を軽くあしらうなんて興味あるな、今度会わせてくれよ」

絹旗「いいですよ。あいつなら呼べば超すぐに来そうですし」

283: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 17:13:35.85 ID:N4Ji2UY0
一方通行(!最愛ちゃンから電話じゃねェか)prrprr

一方通行「最愛ちゃン?俺が恋しくなった?」

絹旗『超ありえないです。明日空いてますか?』

一方通行「あァ!空いてるぜ」

絹旗『では明日会いましょう。場所と時間はメールで知らせますので』ブチッ

一方通行「あ!最愛ちゃン!?」ツーツー

一方通行「かけ直してみるか」pipipi

おかけになった電話番号は・・・
一方通行「はン、電話やメールまで一方通行かよ」

打ち止め「どうかしたのってミサカはミサカは尋ねてみる」

一方通行「なンでもねェよ」

285: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 18:03:48.08 ID:N4Ji2UY0
翌日

浜面「やっべ、遅れそうだ!」

麦野「はーまづらぁ」

浜面「え?」


絹旗「超遅いですね」

一方通行「あァ・・・ン?」

一方通行(そォか、俺と会う口実のためにダチに紹介するなンていったのか、なのに俺は気付かず・・・)

一方通行「すま

絹旗「超一応言っておきますが一方通行と会うための口実に呼んだ訳じゃないですからね」

一方通行「・・・・・・」

絹旗(しかし超遅いですね、・・・あれは?)

286: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 18:23:34.43 ID:N4Ji2UY0
浜面「うぉぉぉあああああああああああああああああああああ!!」

麦野「待ちなよ、はーまづらぁ」


一方通行「・・・・・・」

絹旗「・・・・・・」

一方通行「何昼間っから盛ってンだ?あいつ」

絹旗「超適当にあしらって来てくれませんか?」

一方通行「え?やだ」

絹旗「は?」

一方通行「あの不良の方嫌いだし。つーか自分で何とかすンだろ」

絹旗「・・・超分かりました。じゃあさっさと消えて下さい」バタン

一方通行「・・・クソ、面倒臭ェ」バタン

288: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 19:33:45.28 ID:N4Ji2UY0
麦野「追いつめたよ。はーまづらぁ」

浜面「いやいや!待て!話し合おう!な!?」

麦野「今更何を話し合うのかな」

浜面「えーっと、サイボーグのこととか」

麦野「なぁーんだ、浜面もやる気満々なんだね」

浜面「あ、いやこれはですね」

絹旗「浜面!超逃げて下さい!」ズドン

浜面「絹旗!?お前何壁を破って登場してんだよ!」

絹旗「解説超乙ですけど早く!」

浜面「あ、ああ!」

麦野「逃がさないよ、はーまづらぁ」

一方通行「また格下の相手かよ、面倒臭ェ」

麦野「はあ?」


浜面「追って来ねえな、振りきったか?」

絹旗「・・・ええ、多分もう追って来ないでしょう」

浜面「なんでそう言い切れるんだ?」

絹旗「超勘です」

絹旗(結局面倒を超押し付けてしまいましたね。仕方ないですし今度お礼くらいしてあげないといけませんね)

290: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 19:35:08.02 ID:N4Ji2UY0
数日後

絹旗(超どういうつもりでしょうか?着信拒否を解除したのに、あれ以降一切連絡が入りません)

絹旗(それどころかこちらから電話をかけても超繋がる気配すらないですしね)

絹旗(まさか見切りを付けたんでしょうか?まあ私としてはその方が超ありがたいんですけどね)

絹旗(ここは一方通行と超初めて会った場所じゃないですか、いつの間にこんなところに)

絹旗(・・・・・・おや?あれは)

一方通行「・・・・・・」

絹旗「一方通行!」

一方通行「あン?」

絹旗「あの、この間はありがとうございました。超助かりました。それでお礼なんですが、今度デートに付き合ってやってもいいですよ?」

一方通行「必要ねェ、消えろ」スタスタ

絹旗「・・・え?超待って下さい!」

一方通行「ンだよ、邪魔すンじゃねェよ、クソガキ」

絹旗「な!」

一方通行「なンで俺がオマエみてェなガキのお守しなきゃなンねェンだよ、失せろ」

絹旗「こっちがどれほど超心配したと思ってるんですか!?」

一方通行「知るか。オマエに心配されるほど落ちぶれてねェンだよ。身の程を弁えろ、格下が」

絹旗「超悔しいです!」

一方通行「はン、そォかよ」スタスタ

291: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 19:36:14.93 ID:N4Ji2UY0
数日前、麦野撃破後

一方通行(あの不良とは次に会ったらケンカの約束なンざしちまったから会いづれェンだよな)

禁書目録「あ!やっと見付けたんだよ!」

一方通行「あン?暴食シスターか」

禁書目録「白い人!これ飲むんだよ!」

一方通行「なンだこりゃ?」

禁書目録「飲めばわかるんだよ」

一方通行「はァ?変なもン入れてねェだろォな」ゴクゴク

禁書目録(これで元通りなんだよ)フウ

292: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/19(月) 19:51:06.45 ID:N4Ji2UY0
さらに数日後

絹旗「私が昨日超メールしたのに返さないとは超どういうことですか!?」

一方通行「オマエなンでいるンだ?つーかなンでオマエのためにわざわざメールなンざ打たなきゃいけねェンだよ、クソガキ」

絹旗「超うるさいです!元はといえば一方通行がちょっかい出して来たんじゃないですか!」

一方通行「そォだったか?なンでもいいから消えてくれ」

絹旗「先日のようには超いきませんよ!今日はとことん付き合ってもらいますから」

一方通行「俺は大忙しなンだよ」

絹旗「どうせ超家に帰って超寝るくらいしかやることないんですか?」

一方通行「うるせェ。超超うるせェ」

絹旗「超うるさいのは一方通行です。超責任とってもらいます」

一方通行「誰がとるか、クソガキが」

~おわり~

300: 一方通行「好きだ!」番外個体「また頭おかしくなったの?」 2010/04/20(火) 06:34:06.21 ID:ehVgkDM0
ピンポーンピンポーンピンポーン

一方通行(・・・またかよ)ガチャ

番外個体「やっほう!一方通行!殺しに来たよ」

一方通行「うぜェ、消えろ」

番外個体「まあまあ、そういわず。大人しく死んでくれない?」

一方通行「勝手に死ンでろ、欠陥品」スタスタ

番外個体「あれ?お出かけ?」

一方通行「オマエがいると家にいてもゆっくり出来ねェンだよ」

番外個体「よかった。ちゃんと嫌がってたんだね」

一方通行「・・・・・・」

番外個体「あ、あの人がいるよ」

一方通行「あン?」

上条「参ったな、安かったからついつい買い過ぎっちまった」

番外個体「手伝おうか?」

上条「おう、番外個体か。女の子の手を煩わせるほどの量じゃねえよ」

番外個体「手伝うのはこの人だけどね」

上条「一つ持ってくれ」

一方通行「オイ」

301: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 06:34:53.41 ID:ehVgkDM0
禁書目録「やっとできたんだよ!インデックス特製の惚れ薬。これでとうまもわたしのものなんだよ!」

禁書目録「とうまの事だから帰ってきたら飲み物を飲むはず!この麦茶の中にでもいれとこうかな」コポコポ

禁書目録「よし!後はとうまが帰ってくるのを待つだけなんだよ!」

上条「ただいまー」

禁書目録「おかえり!とうま!喉乾いて」

上条「悪いな、荷物運ぶの手伝ってもらってよ」

一方通行「あァ、クソだりィ」

上条「おう、インデックス、麦茶とは気がきくな。ほれ一方通行、飲めよ」

一方通行「あン?コーヒーはねェのか?」

上条「ない」

禁書目録「なななんで白い人がここに?」

一方通行「あン?オマエあン時のシスターじゃねェか。クソガキにいわれて仕方なく付き合ってやったンだよ」

禁書目録「いやいや!そんなことよりその麦茶は!あ?」

一方通行「・・・」ゴクゴク

禁書目録「あちゃあ」

一方通行「なンだこりゃ、クソ不味いじゃねェかよ」

上条「贅沢言うな!」

一方通行「チッ、さっさと口直しにコーヒー飲むか」

上条「わざわざ悪かったな」

番外個体「気にしなくていいよ」

一方通行「オマエは何もしてねェだろ」

302: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 06:36:11.76 ID:ehVgkDM0
番外個体「あなたって本当に無愛想だよね」

一方通行「ほっとけ・・・あン?」

番外個体「どうかしたの?」

一方通行「いや・・・、なンでもねェ」

番外個体「そう?ボーっとしてたからまた壊れたのかと思った。もうすでに壊れてるけど」

一方通行「うるせェ・・・」スタスタ

番外個体「どこいくの?コンビニはあっちだよ。ついにそんなことも分からなくなっちゃった?」

一方通行「帰ンだよ、付いて来ンな」

番外個体「え?ちょっと!」

一方通行(チィッ、どォいう事だ?あンな欠陥品にときめいちまった。そンなガラかよ、クソったれが)




一方通行(クソ!あいつの事が頭から離れねェ、一体どォしちまったンだ?俺はよォ)

一方通行(俺があいつに何をしたと思ってンだ?あいつは俺の事を恨ンでンだぞ?)

一方通行(理屈じゃ分かってンのに心が付いていかねェ・・・)

一方通行「・・・クソ」


その頃

上条「zzZZ..zzZZZ」

禁書目録「こんなこともあろうかともう一つ作れる材料を用意してたんだよ。今度こそとうまに飲ませてあげるんだよ!」コトコト

303: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 06:36:50.62 ID:ehVgkDM0
翌日

禁書目録「とうま!朝なんだよ!」

上条「インデックスか・・・、何だよこんな朝っぱらから。まだ6時だぞ」

禁書目録「細かい事はいいんだよ!それより喉乾いてないかな?」

上条「はあ?そういえばちょっと乾いてるな」

禁書目録「そっか!それじゃあ麦茶入れてくるんだよ!」

上条「なんだ?あいつ・・・、ってそういや今日は朝から子萌先生の補修があるんだった!やべえ!準備しねえと!」アタフタ

上条「悪いインデックス!今日朝から補修なんだわ!メシは適当に食っててくれ!お、この麦茶いれてくれたのか?サンキューな」ゴクゴク

上条「じゃあ行ってくるわ!」バタン

禁書目録「と、とうまー!待って欲しいかもぉぉぉおおおおおおおおお!!」

304: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 06:44:23.48 ID:ehVgkDM0
上条「この時間なら間に合いそうだなってあれは・・・」

美琴(たしか今日は補修で朝早いって聞いたけど・・・)

上条「おーい!朝早いんだな、ビリビリ」

美琴(き、来た!)ビクッ

美琴「ビリビリじゃないわよ!私には御坂美琴って名前が・・・、?どうしたの?」

上条「・・・・・・あ、いや、なんでもない」

美琴「どうかしたの?もしかして体調悪い?無理しない方がいいわよ?」

上条「ああ、そうじゃなくてだな。美琴に見惚れっちまって」

美琴「ふぇ!?なななな何いって」

上条「ああ!悪い!忘れてくれ!」ダッ

美琴「ええ!?ちょっと!?」

美琴「・・・・・・」

上条『美琴に見惚れっちまって』イケメン

美琴「・・・・・・」プシュー

305: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 06:53:27.65 ID:ehVgkDM0
黒子(・・・一体なんですの?)

美琴「・・・うぇへ、えへへへ、そんないきなり・・・、ふふふ」

黒子(今朝散歩から帰ってからずっとこんな感じですの。まさかまたあの類人猿と何か・・・)

美琴「きゃー、やだ、そんな急に・・・、当麻ったらあ」バタバタ

黒子(あんの猿がぁぁあああああああああああああ!!!)


その頃

一方通行(クソ、結局一睡もできなかった)

一方通行(・・・・・・コーヒーでも買いに行くか)ガチャ

番外個体「あ」

一方通行「・・・・・・あン?」

番外個体「・・・・・・」

一方通行「・・・・・・何してンだ?」

番外個体「あ、いや、いつも昼に起きてるみたい朝っぱらからたたき起して最悪な目覚めにしてやろうと思って」

一方通行(・・・まさかこいつ)

一方通行(俺がいつも昼に起きる不健康な生活をしてるからそれを直しにきたのか?)

一方通行(・・・優しいとこあンじゃねェか)

一方通行「・・・そォかよ、メシは食ったのか?」

番外個体「え?まだだけど」

一方通行「行くぞ」

番外個体「え!?ちょっと!」

306: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 07:08:17.81 ID:ehVgkDM0
上条(・・・今朝はなんであんなこといっちまったんだ?あんなこといったら普通引くだろ)

子萌「上条ちゃん?聞いてますか?」

上条(後でメールでも送るか、でも何ていえば・・・)

子萌「上条ちゃーん」

上条「うおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!」ドン

子萌「ど、どうしたんですか!?」ビク

上条「あ、なんでもないです」

子萌「あの、調子悪いならいってくださいね」

上条「はい」

307: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 07:16:16.59 ID:ehVgkDM0
ファミレス

番外個体「どうかしたの?本気で気持ち悪いんだけど」

一方通行「はン、ただの気まぐれだ」

番外個体「そう、あなたはまたブラック?」

一方通行「いいだろ、甘ったるいのは好きじゃねェンだよ」

番外個体「そんなんだからそんな軟弱なんじゃないのかな?今日はいつもに増して目付き悪いし」

一方通行(こいつ俺の事を心配してくれてンのか?それにいつもと違うって俺の事ちゃンとみてンだな・・・)

番外個体「何ボーっとしてるの?気持ち悪いからあなたのコーヒーにシロップとミルクいれとくね」

一方通行「何すンだ!?」

番外個体「怒りすぎ。少しはカルシウム取れば?」

一方通行(そ、そうか。また俺の体を心配して・・・)

一方通行「・・・悪ィな」

番外個体「はあ?」

308: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 07:32:51.41 ID:ehVgkDM0
上条(・・・やっと補修が終わった)

上条(美琴に今朝の事を謝りたいんだが何て言えば)

上条(・・・ええいままよ!無難に行くか)

上条(今朝は変な事言って悪かったな。送信と)


美琴(!来た!あいつからだ!)ビクッ

美琴(よし!これは今朝シュミレーションした通りね!素直に素直に)

美琴(気にしなくていいわよ。私も嬉しかったし。っと)

美琴(やっぱりこの嬉しかったしっていうのは、うーん)カアア

美琴(いいや!送信!)


上条(!来たか、早いな)

上条(見るのが怖い・・・、でも待たせる訳にはいかねえし、くそ!)

上条(よかった。怒ってないのか。美琴は優しいな)

上条(っと返信しねえと)カチカチ

青髪「上やんのやつどないしたんやろ?」

土御門「さあにゃー」

310: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 08:09:54.18 ID:ehVgkDM0
番外個体「ねえ、あなたどうせ暇でしょ?買い物付き合ってよ」

一方通行「あァ、行くか」キリ

番外個体「何かあった?正直気味が悪いんだけど」

一方通行「なンでもねェよ」

番外個体「そう?ならいいんだけど」

一方通行「何買うンだ?」

番外個体「うーん、服とか?ミサカって普通の服あんまり持ってないからね」

一方通行「そォかよ」

番外個体「あなたも普通の服買えば?似合ってないよ」

一方通行「・・・・・・」ズーン

番外個体「あれ?うそうそ、ミサカは好きだよ」

一方通行(ミサカは好きだよ・・・、好きだよ、好きだよ、好きだよ)

一方通行「番外個体!」

番外個体「な、何かな!?」ビク

一方通行「好きだ!」

番外個体「は、はあ?」

一方通行「オマエの事が好きだ!」

番外個体「また頭おかしくなったの?キモいよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カチ

一方通行「うォォォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ダン

番外個体「ちょ、ちょっと!?」

311: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 09:38:16.57 ID:ehVgkDM0
一方通行(・・・初めっから分かってた事じゃねェか。俺みてェなクソったれが幸せを掴めるはずがねェ、掴ンでいいはずがねェ)

一方通行(なのに俺はまた目を背けて、結果この様だ、愉快すぎて笑いが止まンねェよ)

番外個体「あ、一方通行」

一方通行「・・・オマエか、何しに来た?」

番外個体(へこみ過ぎでしょ)

番外個体「さっきは言い過ぎたかなって思ってさ、ごめんね」

一方通行「はン、ンな下らねェこといいに来たのかよ。さっさと失せろ」

番外個体「あー、ミサカはあなたの事結構好きだよ」

一方通行「え?マジで?」

番外個体「うん」

一方通行「オイ、行くぞ」

番外個体「え?どこに?」

一方通行「服買いに行くンだろ、さっさと行くぞ」

番外個体「う、うん」

313: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 12:50:35.10 ID:ehVgkDM0
番外個体「どうかな?」

一方通行「いいンじゃねェか?」

番外個体「これは?」

一方通行「いいンじゃねェか?」

番外個体「ねえ、あなたってミサカのこと好きなんだよね」

一方通行「・・・あァ」

番外個体「その割に適当だよね」

一方通行「だってよォ、オマエ何着ても似合うじゃねェか」

番外個体「似合わないこと言うもんじゃないよ?気持ち悪いから」

一方通行「うるせェ」

314: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 12:51:10.42 ID:ehVgkDM0
お昼休み

青髪「上やんのやつ、休み時間はずっと携帯いじっとるな」

土御門「だにゃー」

青髪「まさか彼女とか」

土御門「かもにゃー」

青髪「なんやて!うがー!」

上条(騒がしいな、今日美琴に会えるか聞いてみるか)



美琴(今日会えるかって会えるに決まってるじゃない!)

美琴「んふふ・・・、ふふふふふ」

クラスメイト「!!!」ビクッ

クラスメイトA「御坂様ったらまた」ヒソヒソ

クラスメイトB「大丈夫でしょうか?」ヒソヒソ

315: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 13:40:40.08 ID:ehVgkDM0
番外個体「それで何があったの?」

一方通行「あン?」

番外個体「昨日別れた時から様子が変だったから」

一方通行「まさか心

番外個体「心配はしてないからね」

一方通行「・・・・・・」

番外個体「で、どうなの?」

一方通行「特に何も」

番外個体「じゃあミサカと別れた後は?」

一方通行「まっすぐ家に帰って、調子が悪いンだと思ったから寝ようとしたンだが寝れなくてよォ・・・」

番外個体「それで?」

一方通行「言わせンなよ、恥ずかしい」

番外個体「何してたの?」

一方通行「とりあえず落ち着こうと思ってコーヒー飲ンで、落ち着いてからオマエ宛にポエム書いて

番外個体「は?」

一方通行「気が付いたら朝になっててよォ。ンでコーヒー買いに行こうとしたらオマエに会って今に至る訳だ」

番外個体「・・・・・・」

一方通行「ンなことよりさっさとメシ食っちまえよ。冷めちまうだろ」

318: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 17:10:34.91 ID:ehVgkDM0
放課後

上条(今日は子萌先生が出張で補修もねえし、さっそく美琴に会いに行くか)

青髪「おーい、上やー

上条「悪い、約束あるから先帰るわ」

青髪「コレか!?コレなんか!?」

上条「お前いくつだよ!じゃあな」

青髪「ああー、上やんが・・・」


黒子「お姉さまー!!」

クラスメイト「御坂様なら授業終了と同時に飛び出して行きましたよ」

黒子「お姉さまぁぁああああああああああああ!!!!!!!」

319: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 17:11:30.78 ID:ehVgkDM0
美琴「あいつちゃんと来るかしら」ドキドキ

美琴(それにしてもどうして急にこんな・・・)

上条「よう!待たせたか?」

美琴「いいい今来たところよ!それより早かったわね」

上条「おう、少しでも早く美琴に会いたくてな」キリッ

美琴「は、はあ!?何いって」

上条「迷惑だったか?急に呼び出して」

美琴「そんなわけないじゃない!」

上条「そ、そうか?でも来てくれてよかった。俺美琴に嫌われてると思ってたからさ」

美琴「どう考えればそうなるのよ!」

上条「いや、だっていつもビリビリしてくるしさ」

美琴「そ、それはただの照れ隠しというか」ブツブツ

上条「少しでも早く美琴に伝えたいことがあってな」

美琴「な、何よ?」

上条「好きだ!」

美琴「・・・・・・・・・へ?」

上条「お前の事がずっと頭から離れないんだ!」

美琴「そうなの?」

上条「ああ!だから付き合ってくれ!」

美琴「いいわよ」

上条「本当か!?」

美琴「うん」

上条「そうか!改めてよろしくな!美琴」

美琴「うん」

322: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 17:46:15.08 ID:ehVgkDM0
番外個体「それじゃあミサカはそろそろ帰るね」

一方通行「あァ・・・」

番外個体「な、なんでそんな顔してるの?」

一方通行「うるせェ、なンでもねェよ」

番外個体「ミサカは今現在はあなたのこと恨んでないよ。それに救ってくれたことも感謝してるしね」

一方通行「そォかよ。じゃあ一緒に住もう」

番外個体「なんでそうなるのかな?」

一方通行「オマエが好きだからだ」キリッ

番外個体「・・・・・・まああなたの場合、能力規制さえすれば何もできないから危険はなさそうだけどね」

一方通行「オイオイ、俺は紳士だぞ?ただ少しでも長くオマエと一緒にいたいだけだ」

番外個体「そう、じゃあお世話になるね」

一方通行「え?マジで?」

番外個体「うん。いつまでもカエル先生のお世話になれないしね」
 
323: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 17:49:33.08 ID:ehVgkDM0
上条「そろそろ門限か?」

美琴「うん」

上条「送っていくぞ」

美琴「ううん、大丈夫」

上条「そうか?」

美琴「うん」

上条「気を付けてな。帰ったらメールするからな」

美琴「うん。またね」

上条「おう!美琴、好きだぞ」

美琴「・・・・・・」

324: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 17:56:45.22 ID:ehVgkDM0
黒子「おおおおお姉さま!一体どちらに!?」

美琴「・・・・・・ねえ、黒子」

黒子「は、はいですの!」

美琴「ちょっとほっぺつねってくれないかな?」

黒子「は、はあ。そんなことなら。では失礼を」ギュゥゥ

美琴「・・・・・・痛い」スリスリ

黒子「そりゃそうですの」

美琴「うふふ、あふふふ、いひひひ」

黒子「あ、あの・・・、お姉さ

美琴「あひひひひ、ふふふふ、ふにゃあああ」ビリビリ

黒子「お、お姉さまー!!!!」

326: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 18:33:58.58 ID:ehVgkDM0
一方通行「遠慮せずに入ってくれ」ガチャ

番外個体「お邪魔しまーす。って言う必要ないか」

一方通行「番外個体は礼儀正しいンだな」

番外個体「いや、意味分からないから」

打ち止め「おかえりー、今日は遅かったんだねってミサカはミサカは出迎えてみる」

一方通行「あァ、ちょっとな。つーか来るなら連絡しろっていっただろクソガキ」

打ち止め「まあまあ、細かい事は気にしない気にしない。それよりどうして番外個体がここにいるの?ってミサカはミサカは突然の来客に戸惑ってみる」

一方通行「あァ、今日から一緒に住むことになったンだよ」

打ち止め「えー、ミサカは何度お願いしても駄目だの一点張りだったのにってミサカはミサカはぐうたれてみる」

一方通行「うるせェ。そろそろ帰らねェと黄泉川達が心配すンぞ」

打ち止め「たまには一緒にごはん食べようよってミサカはミサカは提案してみる」

一方通行「急に行きゃ面倒かけるだろォが」

打ち止め「いつも多めに作ってるから大丈夫だよってミサカはミサカは答えてみたり」

一方通行「行きゃいいンだろ、オマエはどォする?」

番外個体「ミサカはどっちでもいいよ」

打ち止め「それじゃあレッツゴーってミサカはミサカは準備完了」

一方通行「ったくよォ」

327: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 19:28:22.90 ID:ehVgkDM0
上条(どういうことだ?美琴から連絡が来ない)

上条(まさか何かに巻き込まれたとか?いや、それとも俺が変な事言って怒らせたか?)

上条(考えてみれば途中から明らかにおかしかったし・・・、いや、しかし)


美琴「私もすきだよ・・・、むにゃ」

黒子「おおおおお姉さま・・・」

美琴「そ、そうだ!当麻にメール送らなきゃ!」ガバッ

美琴「あふふふふ、」

328: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/20(火) 19:29:44.99 ID:ehVgkDM0
打ち止め「ただいまーってミサカはミサカは挨拶してみたり」

黄泉川「おかえりじゃん。一方通行も良く来たじゃん」

一方通行「あァ」

黄泉川「そっちは?」

番外個体「番外個体だよ」

芳川「番外個体・・・ね」

黄泉川「一方通行の友達か?」

一方通行「いや、彼女だ」

番外個体「はあ?」

黄泉川「ほー、一方通行も隅にはおけないじゃん」

番外個体「あの」

芳川「そうね、彼には友達も彼女もできないと内心諦めていたわ」

黄泉川「こうしちゃいられん!鯛食べに行くじゃん!」

打ち止め「めでたいだねってミサカはミサカは便乗してみる」

番外個体「いや、だから」

芳川「さっそく準備しなきゃいけないわね」

332: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 06:08:57.53 ID:TRHaj1c0
一方通行「いいのかよ?公務員の給料じゃキツイだろ」

黄泉川「いいじゃん、いいじゃん。こんなめでたいこと滅多にないじゃん。ここは私達のおごりだから変な気使わずどんどん食べるじゃん」

一方通行「・・・」

打ち止め「めちゃくちゃおいしいね」

番外個体「そうだね」

芳川「いつからお付き合いしてるの?」

一方通行「今日だ」

番外個体「いやいや」

芳川「あら、随分急ね」

一方通行「恋なンざンなモンだろ」

芳川「まあね」

黄泉川「ほらほら、じゃんじゃん食べるじゃん」

番外個体「は、はあ」

333: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 06:10:01.78 ID:TRHaj1c0
黄泉川「それじゃあ気を付けて帰るじゃん」

芳川「たまには顔出しなさいね」

打ち止め「また明日ってミサカはミサカはどさくさにまぎれて約束を取り付けてみたり」

番外個体「はい、ごちそうさま」

一方通行「あァ」


番外個体「・・・ねえ、どういうことかな」

一方通行「あン?」

番外個体「彼女がどうとかって」

一方通行「え?だって女は他人から友達?って聞かれたら彼女って答えた方が嬉しいンだろ?ガキの頃なンかの番組でみたしよォ」

番外個体「あなたにいわれても嬉しくないんだよね。まあいいけど」

一方通行「え?マジ?」

番外個体「はあ?」

一方通行「いや、なンでもねェ」

334: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 06:34:01.59 ID:TRHaj1c0
翌朝

禁書目録「やっとできたんだよ。これを飲ませればとうまは元通り。礼にもよって麦茶にでも仕込んどくんだよ」コポコポ

禁書目録「後はこれをとうまに飲ませれば終わりなんだよ!とうま!朝だよ!」

上条「ああ、悪いなインデックス」

禁書目録「とうま、眠気覚ましに冷たいものでも飲むんだよ。はい、麦茶」

上条「おう、気がきくな。あ、」ツル

ガシャン

上条「あちゃー、やっちまった。怪我はないか?」

禁書目録「う、うん」

上条「片付けるから向こう行ってろ」

禁書目録「・・・うん」

禁書目録(こんなこともあろうかと予備の薬を調合しといてよかったんだよ)

禁書目録(今日のとうまの朝食はお味噌汁だろうからこれに混ぜておくんだよ)

禁書目録「とうまー、お味噌汁入れたんだよ!」

上条「おう、悪いな。じゃあいただああー!」

禁書目録「どうしたんだよ!」ビクッ

上条「今日も朝から補修だったわ。これ食っててもいいから。じゃあ行ってくる」

禁書目録「えっ!?ちょっと!」

バタン

禁書目録「・・・・・・」

338: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 16:21:04.15 ID:TRHaj1c0
上条「おう、美琴!今日も早いな」

美琴「う、うん」

上条「大丈夫だったか?昨日は様子が変だったが」

美琴「うん、平気よ。平気に決まってるじゃない」

上条「そうか?今日はどうしたんだ?随分早いが」

美琴「あ、アンタに伝えておきたいことがあって」

上条「俺に?なんだ」

美琴「わ、私もアンタの事・・・、しゅきだから!」

上条「・・・美琴」ギュッ

美琴「」

上条「悪いな、変な気使わせっちまってよ。好きだぞ、美琴」

上条「っともうこんな時間か。悪いけどそろそろ行くな。また放課後会えるか?」

美琴「」コクコク

上条「そうか!じゃあ放課後な」

美琴「・・・・・・」

黒子「お姉さま!またこんな時間に!・・・お姉さま?」

美琴「・・・・・・」

黒子「・・・気絶してますの」



指摘ありがとう
ずっと子萌かと思ってました

339: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 16:23:06.12 ID:TRHaj1c0
番外個体「おはよう、今日は早いんだね」

一方通行「オマエに心配かけたくねェからよ」

番外個体「何してるの」

一方通行「何ってメシ作ってるに決まってンだろ」

番外個体「家庭的な一方通行(笑)なんて需要ないよ」

一方通行「うるせェ。似合わねェことしてンのは百も承知だ」

番外個体「そう?ミサカも手伝おうか?」

一方通行「いいから休ンでろ。オマエのために作ンだからよ」

番外個体「あなた一人じゃどんな奇天烈な料理作るか分からないし」

一方通行「卵焼きとウィンナー焼くくらい猿でもできンだろ」

番外個体「猿って卵焼き作れるんだね」

一方通行「ねェよ」

番外個体「嘘なの?」

一方通行「いや常識だろ」

番外個体「超能力者が常識がどうとかいっていいの?」

一方通行「関係ねェだろ」

番外個体「まともな現実から切り離されてるんでしょ?」

一方通行「オマエも能力者だろ」

番外個体「でも猿に卵焼き作らせる能力があってもいいと思うんだよね」

一方通行「精神感応とか洗脳能力とかか?」

番外個体「そうそう」

一方通行「出来たとしたら随分愉快で楽しい絵になりやがるな。寝惚けた脳味噌には持って来いだ」

番外個体「そうだね、それより焦げてない?」

一方通行「・・・・・・」

番外個体「猿以下」

一方通行「オマエが変な話振るからだろォが!」

340: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 16:53:13.57 ID:TRHaj1c0
番外個体「結局ファミレスなんだね」

一方通行「うるせェ」

番外個体「まあいいけど、それよりあなたって洗脳とか受けた事ある?」

一方通行「能力の話か?基本的に俺の反射は全ての能力に有効だ。ンなもン効かねェよ」

番外個体「反射してないときは?」

一方通行「さァな。ンなもン試した事ねェしよ」

番外個体「そっか」

一方通行「オイオイ、もしかして俺の愛が能力者によって作られたもンだと思ってンのか?」

番外個体「愛とか言わないで。気持ち悪いよ」

一方通行「はン、素直じゃねェな」

番外個体「いや、どう考えたらそんな発想になるの?」

一方通行「分かってるぜ。好きな相手には冷たくしちまうツンd

番外個体「それ以上言うと怒るよ?」

一方通行「・・・・・・それで今日はどォすンだ?」

番外個体「たしか最終信号が来るんだよね?」

一方通行「らしいな」

打ち止め「呼んだ?ってミサカはミサカは唐突に現れてみる」

一方通行「なンでいンだよ」

打ち止め「ミサカは遊園地に行ってみたいってミサカはミサカは期待の眼差しを向けてみたり」

番外個体「いいんじゃない?」

341: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 16:55:11.04 ID:TRHaj1c0
一方通行「しっかし学園都市が平日の昼間っからこンなアミューズメント施設開いてていいのかよ」

番外個体「まあいいんじゃない?8割が学生って言ってもそれ以外もいる訳だし」

一方通行「まァな」

打ち止め「おお、ここが遊園地か。後で下位個体達に自慢しようってミサカはミサカは決意しつつパンフレットを眺めてみたり」

一方通行「さすがにガラガラか」

番外個体「これなら全部乗れそうだね」

一方通行「あァ」

342: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 17:07:52.05 ID:TRHaj1c0
放課後

上条「よう美琴、待ったか?」

美琴「今来たところよ」

上条「そうか?・・・あのさ、実は美琴に言っておかなきゃいけない事があるんだ」

美琴「な、何よ」

上条「あー、とりあえず俺の家に来てもらっていいか?」

美琴「(と、当麻の家に・・・)う、うん」

美琴(は、話ってなんだろ。深刻な顔してるけど)


上条宅

禁書目録(予備の薬も処分しちゃったけど、まだ白い人用に処方した分があるんだよ。とりあえずこれで・・・)

ガチャ

上条「とりあえず上がってくれ」

美琴「う、うん。お邪魔します」

禁書目録「とうまー、お帰りなんだよ・・・、どうして短髪がいるのかな?」

上条「あー、急にすまんな。実はお前にも言っておくことがあってな」

美琴「・・・どうしてこの子がいるの?」

上条「これから説明する。とりあえず座ってくれ」

禁書目録「あ、私お茶煎れてくるね」

上条「ああ、頼む」

美琴「・・・それでどういうこと?」

上条「ああ、実は・・・」

343: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 17:21:56.46 ID:TRHaj1c0
美琴「なるほどね」

上条「ああ、俺が記憶喪失ってことはあいつには内緒にしててくれ」ヒソヒソ

美琴「分かってるわよ」

上条「・・・黙っててすまなかった。どうしても言い出せなくて」

美琴「・・・そっか」

上条「ああ・・・」

禁書目録「とうまー、お茶いれてきたんだよ!これはとうまの分」コト

上条「ああ、悪いな」

禁書目録「短髪の分」コト

美琴「・・・ありがと」

禁書目録「話は終わったのかな?」

上条「ああ、それとお前にも話がある。実は俺達」

禁書目録「そ、その前にお茶飲んだ方がいいんだよ。重い話してたみたいだし、喉乾いたんじゃないかな?」

上条「?いわれてみればそうだな」ゴクゴク

禁書目録(よ、よし、これで元通りなんだよ)

上条「それで俺達付き合ってるんだ」

禁書目録「そ、そうなんだ」

上条「ああ、本当は昨日のうちに言っておきたかったんだがな。遅れっちまって悪かった」

禁書目録「とうまは本当に短髪の事が好きなのかな?ひょっとしたら一時の気の迷いとかかもしれないんだよ」

上条「はあ?何いってるんだ?」

禁書目録「今よーく考えてみて!とうまは今も短髪の事が好き?」

上条「・・・・・・」

美琴「・・・・・・」

禁書目録「・・・・・・」

344: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 17:22:49.89 ID:TRHaj1c0
上条「・・・・・・よーく考えたけどやっぱり好きみたいだわ」

美琴「当麻・・・」

禁書目録「そ、そんなはずないいんだよ!ちゃんと薬作ったのに!」

上条「薬?」

禁書目録「な、なんでもないんだよ!」

美琴「どういうことかちゃんと説明して」

禁書目録「だから何でも」

上条「知り合いの読心能力呼ぶぞ」

禁書目録「・・・・・・」

347: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 17:51:19.75 ID:TRHaj1c0
美琴「うぅ・・・、ひっぐ」

上条「やっぱりここに居たか」

美琴「あ、アンタ何で・・・」

上条「名前で呼んでくれよ」

美琴「・・・何か用?」

上条「昨日の事なんだけどさ・・・、なかったことにして欲しい」

美琴「・・・そっか」

上条「ああ、すまん。それで改めて俺の話を聞いて欲しい」

美琴「・・・うん」

上条「まずインデックスの事を今まで隠しててすまなかった。それに昨日の告白の告白の事も」

上条「・・・でも俺が美琴の事を好きだってことは本当だから」

美琴「・・・え?」

上条「いつも無茶ばっかりして、勝手に突っ走って怪我しちまうかもしれねえ!それでも美琴への想いならだれにも負けない!だから俺と付き合ってくれ」

美琴「いいの?私で?」

上条「ああ」

美琴「また電撃で攻撃しちゃうかもしれないよ?」

上条「それなら尚更俺の方が都合いいだろ」

美琴「素直になれなくて嫌な態度とっちゃうよ?」

上条「それも美琴だろ」

美琴「それでも、それでもいいなら・・・」

上条「美琴・・・、好きだ・・・」

美琴「当麻・・・、私も・・・好き・・・」

348: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 17:58:18.04 ID:TRHaj1c0
数日後

一方通行「・・・つまりあの白シスターの薬のせいで今まで番外個体に惚れていたと?」

上条「ああ、そういうことだ。すまん。ちなみにこれが薬だ」

一方通行「チッ、胡散臭ェ。それでそのクソシスターは?」

上条「そういうなら飲んでみろよ。彼女は遠いところで幸せになってもらったよ」

一方通行「あーハイハイ飲めばいいンだろ、クソ」

上条「どうだ?」

一方通行「・・・不味ィ」

上条「そうじゃなくてだな」

一方通行「帰るわ」バタン

349: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/21(水) 18:16:10.82 ID:TRHaj1c0
一方通行「・・・」バタン

番外個体「おかえり、早かったね」

一方通行「まァな」

番外個体「どうかした?」

一方通行「あァ、実は」


番外個体「なるほどね、それで元に戻った?」

一方通行「多分な」

番外個体「そ、よかったね」

一方通行「オマエはどォすンだ?」

番外個体「?何が?」

一方通行「まだここに住むつもりか?」

番外個体「そうだけど?」

一方通行「俺はオマエのことなンとも思ってねェンだぞ?」

番外個体「それがどうしたの?」

一方通行「オマエがどうなろォが興味がなくなったって事だ」

番外個体「そうなの?ミサカはあなたのこと好きなのに」

一方通行「・・・オマエ俺の事嫌いなンじゃなかったのかよ」

番外個体「だってあなたがおかしかったから」

一方通行「そォかよ」

番外個体「それであなたはミサカがここにいてもいいの?」

一方通行「・・・オマエが居てェならいればいいだろ」

番外個体「素直じゃないなあ」

一方通行「お互い様だろ」

~おわり~

363: とある世界の一方通行 2010/04/22(木) 00:02:44.04 ID:U5ckcYE0
もしも、
もしも、この力を使って実験を止めていれば
もしも、死の道へと突き進む妹達を押さえつける事ができていれば
もしも、・・・・・・・・・
もしも、・・・・・・・・・・・・

一方通行(・・・・・・夢か)

一方通行(今更なンて夢見てンだよ、もォやり直すことなンざ出来ねェのに、前へ突き進むと決めたのによォ)

一方通行「・・・・・・あン?ここは」

一方通行(俺が以前住ンでたところじゃねェか。なンでこンなところに)

一方通行「!ガキ!」

一方通行(昔使ってた携帯じゃねェか。って今はそれよりクソガキに連絡を)

一方通行「・・・・・・」prrprr

「おかけになった電話番号は、現在使われておりませピッ

一方通行(・・・どォいう事だ?)

一方通行「・・・クソったれが、今何時・・・」

一方通行(・・・どォいうことだ?なンで?・・・この日は)

一方通行(・・・とりあえず行ってみるか)

364: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 00:03:21.02 ID:U5ckcYE0
研究員「やあ、待っていたよ」

一方通行「・・・・・・」

研究員「君にどうしても付き合ってもらいたい実験があってね?君はレベル6に興味はないかね?」

一方通行「・・・・・・」

天井「樹形図の設計者の演算によると、この学園都市で唯一、君がレベル6に進化できるという結論が出た」

研究員「絶対能力者進化計画。君にとっては簡単な実験だ。それだけで君は誰にも寄せ付けない、真の最高の能力者となれる。どうかね?」

一方通行「・・・興味ねェ」

天井「何故だ!?こんなチャンスはもうないんだぞ?」

一方通行「あン?俺が何しよォが俺の勝手だろ」

天井「しかし!」

ドン

天井「ひっ!」

一方通行「俺に指図ずンじゃねェ。なンならミンチにしてやろォか?」

研究員「と、ともかく興味があれば連絡をくれ。それでは」

一方通行「チッ!次見掛けたら壊すぞ、ゴミクズ共」

365: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 00:03:49.37 ID:U5ckcYE0
一方通行(・・・そォいやあのメルヘン野郎妙な事いってやがったな。『第二候補』がどォとか)

一方通行(・・・総括理事長の企みがどっからどこまでかは知らねェが放っておくわけにはいかねェか)


数日後

一方通行「よォ、探したぜ」

垣根「テメェは第一位か。何か用か?」

一方通行「オマエみてェな三下に用もねェのに訪ねるかよ。俺はそこまで暇じゃねェ」

垣根「・・・噂通りムカつく野郎だな」

一方通行「そォか?俺はオマエに噂なンざいちいち覚えてねェがな」

垣根「テメェの噂は嫌でも耳にはいるんだよ。で、何しに来た?」

一方通行「あァ、実は頼みてェことがあってよ?」

一方通行「とりあえず死ンでくれねェか?」

垣根「・・・余裕だな。テメェ本気で俺に勝てるつもりか?」

一方通行「あン?この俺が三下相手に遅れを取る訳ねェだろ」

垣根「ハッ。いってくれるな。そんなに死にてえなら望み通りに潰してやるよ」

――――――――

垣根「テメエ、何で俺の能力を・・・」

一方通行「さァな。オマエが弱すぎンだろ。クソメルヘン野郎。今のオマエに恨みはねェが、死ンどけ」

垣根「くそ・・・・・・、」

366: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 00:04:27.42 ID:U5ckcYE0
一方通行(絶対能力者進化で使われていた施設は一通り調べたが使用された形跡はねェ。まァ、メルヘン野郎以外に俺の代理は務まらねェだろォが)

一方通行(しかしメルヘン野郎を殺して3日ほど経つがお咎めはなしか。何考えてンだ?)

一方通行(相変わらず元に戻る方法も分からねェし、そもそもこの世界の事も全く分からねェ)

一方通行(時間が戻ったのか、平行世界に飛ばされたのか、それとも長い夢かァ?)

一方通行(クソ!全く分からねェ)

小萌「こんな時間に何をやってるんですか?」

一方通行(あン?いつぞやのミニ教師か。無視だ無視)

小萌「聞いてますか?」

一方通行「・・・・・・」ムシムシ

小萌「あの、無視しないで欲しいのですよー」

一方通行「・・・・・・」スタスタ

小萌「ちゃんと答えて下さい」ウルウル

一方通行「・・・・・・」チクチク

一方通行「・・・・・・はァ、なンだ?」

小萌「やっと答えてくれましたねー。こんな時間に出歩いちゃ危ないですよー」

一方通行(ウソ泣きかよ)

368: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 00:25:52.49 ID:U5ckcYE0
一方通行「オマエに言われたくねェンだよ」

小萌「お名前は?」

一方通行「知るか」

小萌「どこの学校ですか?」

一方通行「さァな」

小萌「どこに住んで」

一方通行「関係ねェだろ!話しかけンな!」

小萌「そういう訳にはいかないのですよ」

一方通行「なンでだよ。面倒臭ェ」

小萌「あなたが大事な生徒さんだからですよー」

一方通行「オマエの生徒になった覚えはねェが」

小萌「いえいえ、もうあなたはもう立派な生徒さんなのですよ」

一方通行「意味分からねェ。つーか学校にさえ通ってねェよ」

小萌「そうなのですか?」

一方通行「あァ、研究所通いだ」

小萌「ほうほう、研究所は楽しいですか?」

一方通行「・・・何処の世界に愉快に楽しく実験動物になる生き物が居ンだよ」

小萌「それじゃあ先生の学校に来るのですよ」

369: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 00:26:28.49 ID:U5ckcYE0
一方通行「なンでそォなるンだ?」

小萌「楽しいと思いますよ?」

一方通行「誰が行くか」

一方通行(俺にンな資格ねェよ)

小萌「では決定です。研究の合間でもいいので顔を出して下さい。いろいろ学べることもあると思うのですよ」

一方通行「なンだそりゃ?意味分かンねェ」

小萌「そろそろお名前を教えて欲しいのですよ」

一方通行「・・・・・・一方通行だ」

小萌「一方通行って第一位さんですよね?先生びっくりです」

一方通行「そォかよ。俺はオマエみてェな説明不明のミニ教師の方がビックリだと思うが」

小萌「と、ともかく先生の学校に来るのですよ。しかし一方通行って名前は不味いですね」

一方通行「なンで行くこと前提なンだよ」

372: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 15:36:33.66 ID:U5ckcYE0
一方通行(っつてもこの学園都市に居る以上、学生やってた方が都合がいいのも事実だ)

一方通行(超能力者が学園都市の外にだされる事ァねェだろうが、また学園都市に良い様に使われる気にもなれねェしよ)

一方通行(書類上だけでも置かせてもらうのもアリかと思ったが)

小萌「はーい、では転校生ちゃんどーぞー」ガラガラ

一方通行「す、鈴科です・・・」

小萌「こんな半端な時期ですが仲良くしましょうね」

クラスメイト「ハーイ」

一方通行(やっぱ来るンじゃなかったな)

小萌「席は土御門ちゃんの隣でいいですね」

一方通行(よりによって三下と土御門の近くかよ。悪意を感じずにはいられねェ)

上条「鈴科君、上条だ。よろしくな」

土御門「土御門元春だ。よろしくにゃー」

一方通行「あ、あァ・・・」

青髪「ねえねえ!君どこの学校いってたん?」

上条「お、おい!青髪!」

一方通行(オイオイ、これじゃ新しい学校に入ったはいいが自分に全く合わず、入学早々やめちまった生徒みてェじゃねェか)

小萌「では授業を始めまーす」

373: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 15:42:20.57 ID:U5ckcYE0
上条「鈴科君は学園都市にいたのか?」

一方通行「・・・あァ」

上条「そ、そうか」

上条(あんまり聞いて欲しくないのか?)

一方通行(面倒臭ェ)

青髪「鈴やんは能力持っとるん?」

一方通行「まァ、一応な」

青髪「友達に可愛い子とかおる?」

一方通行「いねェよ」

上条「ところでさ」

一方通行「うるせェ、話しかけンな」

上条「・・・・・・」

青髪「上やん、鈴やんになんかした?」ヒソヒソ

上条「いや、全く心当たりが」ヒソヒソ

青髪「ま、まさかカミジョー属性が・・・・・・」ボソッ

土御門「さすがは上やんだにゃー」

一方通行「オマエ等さっきから何いってンだ?」

374: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 15:44:33.68 ID:U5ckcYE0
小萌「はーい。今日はこれでおしまいです。気を付けて帰って下さいねー」

一方通行(だりィもう二度と来ねェよ)

上条「おーい!鈴科、途中まで一緒に帰ろうぜ」

一方通行「何でオマエと仲良く学園生活送らなきゃいけねェンだよ」

上条「まあまあ、そういわず」

一方通行(・・・そォいやこいつ)

一方通行「オイ、オマエの右手の能力って何なンだ?」

上条「俺は完璧な無能力者だぞ。ただ異能の力であればどんな能力も打ち消す右手がってなんで知ってんだ?」

一方通行(どんな能力でも打ち消す・・・か)

一方通行「触ってみていいか?」

上条「あん?別にいいが」

一方通行(こいつは俺の能力さえ無効化したンだ。もしこれが何者かの能力だとするとこれで何か分かるかも知れねェ)

一方通行「・・・・・・」ニギニギ

一方通行(駄目か・・・、ま、そりゃそォか)

上条「あ、あのー」

一方通行「あン?」

上条「見られてるんですけど・・・」

青髪「んもう!あの子ったら!」ヒソヒソ

土御門「さすが上やんだにゃー」ヒソヒソ

一方通行「・・・クソ」スタスタ

上条「お、おい!」

375: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 16:57:30.93 ID:U5ckcYE0
一方通行「いつまで付いて来ンだ?」

上条「少しくらいいいだろ?せっかく同じクラスになったんだからよ」

一方通行「うるせェ。何でオマエと仲良くする必要あンだよ」

上条「それはほら?これも何かの縁だし?」

一方通行「そォかよ。さっさと消えろ」

上条「へー、ここがお前の住んでる寮か。うちの学校の寮には来ねえのか?」

一方通行「誰が行くか。つーか帰れ」

上条「そう邪険にするなよ」

一方通行「クソ。本気でうぜェ」

上条「そういうことは口には出すなよ。上条さん傷ついてしまいますよ」

一方通行「うぜェ。本気でうぜェ。さっさとくたばれ三下が」

上条「上条さん何かしましたっけ?」

一方通行「今!まさにしてンだろォが!」

上条「いや、そうじゃなくてだな。初めて会ったときからやけに突っかかって来てる気がするわけでせう」

一方通行「オマエが気に入らねェンだよ」

上条「それ答えになってないぞ」

一方通行「うるせェ」ガチャン

上条「おじゃましまーす」

376: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 16:58:27.21 ID:U5ckcYE0
一方通行「・・・・・・またか」

上条「お、おい、元からこんな部屋でしたって落ちじゃないよな?」

一方通行「どこの世界に家具をボロボロにした状態で生活する人間がいンだよ」

上条「何というか冷静だな」

一方通行「慣れてるだけだ」

上条「お前も苦労してんだな。俺の不幸が少し軽いものに思えてきた」

一方通行「うるせェ」

上条「それでこれからどうするんだ?」

一方通行「さァな。しばらくはその辺のホテルにでも泊るか」

上条「それなら家来いよ」

一方通行「はァ?」

上条「お前一人くらいなら住むスペースあるぞ」

一方通行「・・・オマエなァ、分かってンのか?俺を近くに置くって事はオマエもここの家具みてェにバラバラにされるかもしれねェってことだぞ?」

上条「これをやったのはスキルアウトだろ?俺はよく絡まれてるし、大差ねえだろ」

一方通行「そォいう問題じゃねェだろ」

上条「上条さん不幸には慣れてますから。それにお前一人危険な目にあわせらんねえし」

一方通行「危険だァ?オマエ俺を誰だと思ってンだ?」

上条「誰って鈴科だろ?」

一方通行「・・・・・・いいからさっさと帰れ」

上条「だから嫌だって」

一方通行「消えろ」

上条「いいから黙って来い」

379: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 20:36:42.97 ID:U5ckcYE0
上条「おーい、さっさと起きろ」

一方通行(うぜェ。反射)

上条「・・・・・・!!」

一方通行「・・・・・・」

上条「・・・減起きろって!」グイ

一方通行「な!?」

上条「やっと起きたか。急がねえと遅刻するぞ」

一方通行(そォいやこいつの家に泊ってたンだったな)

上条「まだ寝惚けてんのか?」

一方通行「・・・うるせェ」

上条「ほれ、朝飯お前の分だ」

一方通行「食欲湧かねェ」

上条「さっさと食え」

一方通行「チッ」

380: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 20:37:59.42 ID:U5ckcYE0
上条「転校早々サボろうとはいい度胸だな。小萌先生泣くぞ」

一方通行「知るか」

上条「おいおい、見た目小学生の少女が泣いても良心が痛まねえのか?」

一方通行「ロリコンかよ」

上条「いやいや、人としてだな」

青髪「ロリ!最高やん!」

上条「どっから現れたんだよ」

青髪「細かい事は気にせんといてえな。それより二人とも仲ええな」

一方通行「どォ見ればそォみえンだ?」

土御門「またまた。知ってるぜい。昨日上やんの家に泊まったの」

青髪「えー!ほんまに!?さすが上やんやね」

一方通行「死にてェならそォいえよ」

上条「相手にすんな」

382: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/22(木) 22:13:00.79 ID:U5ckcYE0
小萌「ではみなさん、気を付けて帰って下さいね」

上条「鈴科ー、ゲーセン行こうぜ」

一方通行「何が楽しくてオマエとゲーセンなンざ」

上条「まあまあ、いいだろ少しくらい」

一方通行「よくねェ」

小萌(どうやら上手くやっているようですね。先生も安心したのです)

――――――――――――――

小萌「明日からの夏休み、みなさん羽目を外しすぎないように。では解散」

上条「もう夏休みか。神の見えざる手を」

一方通行「細けェこたァいいンだよ」

上条「これからどうするんだ?」

一方通行「寝る」

上条「またかよ。まあいいわ、気を付けてな」

一方通行「こっちの台詞だ」

391: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 11:43:07.03 ID:WlsjKDg0
一方通行(・・・またか)

スキルアウト「今までは相手にならなかったが今の俺達ならお前なんざ敵じゃねえ。今度こそ最強から引きずり降ろしてやるよ」

一方通行(無視無視)

数秒後

スキルアウトs「あがが」

一方通行(にしても最近能力者が増えてねェか?今までも能力者に襲われることはあったがここまで頻繁に強能力者以上が来ることはなかったしよォ)

一方通行(こりゃ本当にあるのかもな、幻想御手。まあ、どォでもいいか)

392: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 11:43:37.08 ID:WlsjKDg0
数日後

一方通行(今日も収穫はなしか)

「おかけになった電話番号は現在」ピッ

一方通行(・・・こっちもか)

一方通行(あの野郎がそう簡単にくたばるとも思わねェが何か気になンだよな)

一方通行(・・・メシでも食うついでに寄って行くか)

一方通行(あン?なンだこの違和感は?)

一方通行(人の流れがおかしいのか?まるで見えない壁でもあるみてェだ)

一方通行(・・・行ってみるか)

393: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 11:44:31.50 ID:WlsjKDg0
一方通行「オイオイ、なンですかァ?このザマは」

神裂「・・・どうやってここに?」

一方通行「あン?」

神裂「人払いをしていたはずですが」

一方通行「知るか」

神裂「まあいいでしょう。それより私は彼と話があるので、ここで見たことは忘れて大人しく下がってもらえると助かりますが」

上条「・・・・・・」

一方通行「・・・消えンのはオマエの方だろ。オマエ何者だ?」

神裂「自己紹介が遅れましたね。神裂火織と申します」

一方通行「こいつになンの用だ?」

神裂「あなたに答える義理はありません」

一方通行「そォかよ。まあいい、さっさと死ンどけ」

神裂「できれば一般人に危害を加えたくはないのですが」

一方通行「あン?オマエ、ナニサマ?」

神裂「魔術師ですが」

一方通行「魔術師?オイオイ、勘弁してくれよ。まさかその年で魔法少女とかいっちゃうわけじゃねェよな?さすがの俺もリアクションに困ンだろォが」

神裂「・・・・・・」

一方通行「いい大人が俺みてェなガキ相手に何いっちゃってンだよ。あンまり人様を困らせるもンじゃねェぜ?」

神裂「――――うるっせえんだよ、ド素人が!!」

一方通行「チッ。来いよ、綺麗なスクラップにしてやるよ。ゴミクズが」

394: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 11:46:10.32 ID:WlsjKDg0
一方通行(とはいえ三下の、特に右手の出血が尋常じゃねェ。こいつの場合俺じゃ対処出来ねェ以上、さっさと片付けねェと)ドン

神裂「ッ!?」

一方通行(にしても何だ?こいつの動きは。肉体強化の能力者か?それもかなり高レベルな)

一方通行(これじゃあ埒があかねェ。気が乗らねェがここは)

神裂「な!?」ドン

神裂(吹き飛ばされた?一体なぜ何の準備もなくこれほどの強風を)

神裂「・・・逃げられましたか」

――――――――――

一方通行(あの露出狂をミンチにすンのは後だ。とりあえずこいつをカエル顔の医者ンとこにでも運ばねェと)

上条「・・・・・・」

一方通行(チッ、なンで俺がこンな野郎のために)

395: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 11:48:03.61 ID:WlsjKDg0
冥土帰し「ではこの子を預かればいいんだね?」

一方通行「あァ」

冥土帰し「出血が酷いがこの程度なら問題ないだろう。しかし昼間じゃなくて幸いだったね。今日は忙しかったからさ」

一方通行「そォかよ。ともかくそいつの事は頼ンだ。俺は先約があるからよォ」

冥土帰し「ああ、君、名前は?」

一方通行「知るか」タン

冥土帰し「困った子だね」

―――――――――――

一方通行(・・・やっぱりいねェか)

一方通行「・・・あン?」

禁書目録「・・・・・・」

一方通行(あン時の白シスターじゃねェか。何やってンだ?)

一方通行(・・・まあいい、今絡まれると面倒だ。さっさと帰るか)

396: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 11:49:15.77 ID:WlsjKDg0
冥土帰し「おや?早かったね」

一方通行「・・・まァな」

冥土帰し「彼の治療は終わったよ。じきに目を覚ますだろうね」

一方通行「そォかよ」

一方通行(・・・とりあえずは一安心だがまたあのクソ野郎が来ねェともいえねェ。こいつが意識を取り戻すまでここに居るか)

―――――――――――

一方通行(・・・書庫で調べても大能力者以上に『カンザキカオリ』という人物に該当者はなしか)

一方通行(幻想御手の件に関しても、俺があいつと遭遇する前に治療プログラムが流されたと記述がある以上その可能性は低い)

一方通行(となると)

一方通行(魔術・・・か、馬鹿らしい)

398: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 11:58:10.42 ID:WlsjKDg0
上条(・・・ここは?)

一方通行「やっと起きたか?」

上条「鈴科?」

一方通行「ここは病院だ。ったくよォ、手間かけさせやがって」

上条「!俺はどれくらい寝てた?」

一方通行「あン?三日くらいじゃねェか?」

上条「・・・・・・」

一方通行「どォかしたのか?」

上条「・・・いや、なんでもない」

一方通行「何もないはずねェだろ。あの露出女はなンだァ?どォして斬られてた?」

上条「・・・・・・」

一方通行「・・・チッ、もォいい。勝手にしろ」バタン

上条「・・・すまん、鈴科」

401: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 17:23:01.78 ID:WlsjKDg0
一方通行「・・・・・・あン?電話か、こンな時間に」

一方通行「なンだ?」

冥土帰し『君の友人の上条君だっけ?彼が病室を抜け出した』

一方通行「そォかよ」

冥土帰し『治療は終わっているから心配はいらないがね。万が一ってこともあるし見掛けたら連れて来てピッ

一方通行(・・・こォなるとは思っていたが)

一方通行(これは三下の問題だ。俺がどうこうする事じゃねェ)

一方通行(・・・・・・クソ!あのクソ女をバラしてェだけだ。それには上条と行動を共にするのが手っ取り早い)pipipi

一方通行「土御門か?」

―――――――――――

ガシャン

上条「!誰だ!?」

一方通行「よォ」

上条「鈴科・・・か」

一方通行「何時化たツラしてンだ?俺が来てやったのによォ」

上条「入口に誰かいなかったか?」

一方通行「あン?」

上条「いや、それよりもお前の成績って学校でぶっちぎりのトップだよな?脳医学や完全記憶能力について知ってるか?」

一方通行「はァ?オイオイ、俺を誰だと思ってンだ?超能力者の中でも頂点とされている一方通行だぜ」

上条「!あの第一位?まあいいともかく聞いてくれ!」

402: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 17:24:27.40 ID:WlsjKDg0
一方通行「・・・なるほどな」

上条「ああ!それでお前の能力でなんとか

一方通行「オマエおかしいと思わねェのか?」

上条「何がだ?」

一方通行「本当に1年で15%も消費すると思ってンのか?」

上条「・・・!そうか、もし本当にそれくらいの勢いで記憶するなら、完全記憶能力を持つ人間は」

一方通行「多く見積もっても10年程度しか生きられねェだろォな。だが実際はそンな人間もちゃンと生きてる。それに10万3000冊を記憶だァ?その程度で脳の85%も埋めるわけねェだろ。人間が生涯でどの程度脳味噌使ってるか知ってンのか?」

上条「・・・つまり完全記憶能力によって一年周期で記憶を消さなきゃならないっていうのは」

一方通行「ウソだろォな」

上条「・・・そうか。だがそれならどうしてこいつはこんなに苦しんでるんだ?」

一方通行「話を聞いてる間にこのシスターの体を逆算したがこれといって異常はみられなかった。少なくともこいつの体に異常がある訳じゃねェ」

上条「・・・そうか。ありがとう、鈴科」

一方通行「チッ、礼いうならこの大食いシスターを助けてからにしろ。解決策はねェンだぞ」

上条「いや、心当たりはある」

一方通行「あン?」

上条「・・・・・・」ペタペタ

一方通行「・・・・・・」

上条「・・・ん?」

一方通行(何してンだ?こいつ)

バキン

上条「がっ・・・・・・!?」

一方通行「・・・!」

403: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 17:26:46.41 ID:WlsjKDg0
一方通行「・・・病院?なンで」

冥土帰し「おや?目覚めたようだね」

一方通行「俺はなンでここに居んだ?」

冥土帰し「おかしな二人組が連れてきたんだよ。それにしても彼を連れてくるように頼んだのにまさか君も入院とはね」

一方通行「・・・あいつは」

冥土帰し「元気にしてるよ。記憶を失っているようだがね」

一方通行「・・・はァ?」

冥土帰し「いや、あれは破壊と言った方が適切かもしれないね。本当は誰にも言わない約束なんだけど君には伝えておいた方がいいと思ってね」

一方通行「・・・そォかよ」

冥土帰し「彼なら隣の病室に居るから、後で話でもするといい」

一方通行「・・・・・・」

一方通行(・・・何も出来なかった。俺に出来たのはせいぜいあの露出女と長身の男の足止めを手伝っただけだ)

一方通行(これで学園都市最強かよ。クソったれが)

404: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 17:27:40.75 ID:WlsjKDg0
冥土帰し「では気を付けるんだよ。もう来ないのが一番だけど、もし次に来る事があれば勝手に外を出歩かないように。お大事に」

一方通行(まさか10日も入院するは羽目になるとはなァ)

一方通行(妹達の件は相変わらず手がかりなし、おそらく完全に中止したンだろ)

一方通行(樹形図の設計者も破壊されたよォだし、当面の心配事はなくなった)

一方通行(となると後は元に戻る方法か・・・)

一方通行(魔術・・・か、)

406: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 20:34:20.65 ID:WlsjKDg0
ピンポーン

一方通行「・・・・・・・・・・・・」

一方通行(・・・・・・オイオイ、せっかく来たのに外出中って落ちじゃねェだろォな)

禁書目録「は、はい、どちらさま?」ガチャ

一方通行「・・・あン?」

禁書目録「とうまのお友達?」

一方通行「そンなところだ。あいつはいねェのか?」

禁書目録「うん、さっきまでいたけど一足遅かったね」

一方通行「そォかよ・・・。オマエ、10万3000冊の魔道書を記憶してるっていうのは本当か?」

禁書目録「本当なんだよ。誰に聞いたの?」

一方通行「誰でもいいだろ」

禁書目録「誰に聞いたの?」

一方通行「・・・上条だ。オマエを助けるために協力するよォいわれて」

禁書目録「そっか。ありがとうなんだよ。それでとうまに何か用?」

一方通行「あァ、オマエに用があってな」

禁書目録「私に?」

407: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 20:35:11.44 ID:WlsjKDg0
禁書目録「なるほど。つまり気がつけば時間が巻き戻っていたと」

一方通行「あァ、電波な話で自分で話してて気持ち悪ィがな」

禁書目録「一応10万3000冊の中に時間移動や平行世界の概念はあるんだけど、それには最低でも天使クラスの力が必要だからあなたには無理かも」

一方通行「あン?どォいうことだ?」

禁書目録「あなたにものすごい力と、強い思念があればありうるかもしれないってことなんだよ」

一方通行「ハイハイ、分かりやすい説明をありがとー。それでもし、仮に俺に天使クラスの力があるとすればどォすれば戻れる」

禁書目録「うーん、あなたはどうして時間を戻したいと思ったのかな?」

一方通行「・・・オマエには関係ねェだろ」

禁書目録「いいたくないならいいけど、もしあなたにそれと同じくらい大きな想いや思念があるなら、それを持ち続けていれば近い内に戻れると思うんだよ」

一方通行「なンだそりゃ」

禁書目録「もしあなたに天使の力があると仮定すれば、だけどね」

一方通行「もし元に戻れたとして俺とこの時間の俺はどォなる」

禁書目録「どうにもならないかな。あなたは元の時間に戻るけど、この時間のあなたはあなたと干渉した事によって考え方に影響を及ぼすかも」

一方通行「随分俺にとっては都合のいい世界だな。それでここの俺は今どォいう状況なンだ?」

禁書目録「今はあなたと一つになってる状況じゃないかな」

一方通行「そンなことありえンのか?」

禁書目録「そもそも時間移動や平行世界自体、普通はありえないんだよ」

一方通行「そォかよ」

禁書目録「これで話は終わりかな?さっきからその袋からする匂いが気になるんだよ」

一方通行「あァ、話聞いてもらうだけってのもシャクだからなァ」

禁書目録「お安いご用なんだよ!」

一方通行「そォかよ。邪魔したな」

408: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 20:35:47.92 ID:WlsjKDg0
一方通行(にわかには信じられねェが他に考えがあるわけでもねェ)

一方通行(俺はいつまでもこンな世界にいるわけにはいかねェしよ)

一方通行「・・・にしても」

一方通行(近い内に戻れるって何カ月ここにいると思ってンだよ、クソ)

―――――――――――
数日後

黒子「ちょっとよろしいですの?」

一方通行「あン?オマエは?」

黒子「わたくし白井黒子と申しますの。失礼ですがあなたが一方通行ですの?」

一方通行「だったらなンだ?」

黒子「実はあなたとお話したい人物がいますの。少しお時間をいただけて?」

一方通行「取り込み中だ。他あたれ」

黒子「!お願いします!少しだけでよろしいので」

一方通行「・・・チィッ。その相手ってのはどこのどいつだ?」

黒子「常盤台中学の超電磁砲、御坂美琴お姉さまですの」

一方通行「・・・・・・ナニ?」

黒子「ご存知ありませんの?」

一方通行「・・・・・・」

411: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 23:56:18.01 ID:WlsjKDg0
美琴「あなたが一方通行ね。私は

一方通行「さっさと用件をいえ」

美琴「・・・あなたは絶対能力進化計画について何か知ってる?」

一方通行「・・・なンでオマエがソレを知ってンだ?」

美琴「その様子だと何か知ってるようね」

一方通行「オマエはどの程度まで知ってンだ?」

美琴「レベル6になれる可能性があるのはあなたと垣根帝督のみ。そしてそのためには」

一方通行「大勢の妹達を殺害する必要がある、か?」

美琴「・・・・・・」

一方通行「知ってる事を全部話せ」

―――――――――――

一方通行(どォいうことだ?レベル6に進化出来ンのは俺だけのはずだ。なのに何であいつが、いや、それ以前になンであのメルヘン野郎がいきてンだ?)

一方通行(それになンで超電磁砲は実験の事を知ることができた?俺がどれだけ調べても全く、片鱗すら現わさなかったのによ)

一方通行(わざとこいつに情報を与えた?何のために・・・)

美琴「あ、あの・・・、聞いてる?」

一方通行「オイ、次に実験の行われる場所を教えろ」

美琴「え?」

一方通行(・・・分からねェことは腐るほどあるが今はどォでもいい。まずはあのクソメルヘン野郎を今度こそ完全に潰す。そォしねェとこの気持ちが静まらねェ)

一方通行「実験を止めンだよ。あンなメルヘン野郎百万回戦っても負ける気がしねェしよ」

412: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 23:57:03.42 ID:WlsjKDg0
一方通行「久しぶりだなカキネくんよ」

垣根「またテメェか。何しに来た?」

一方通行「オイオイ、せっかく会いに来てやったのにその態度はねェンじゃねェか」

垣根「テメェ俺に何したか忘れたのか?マジでムカつく野郎だな」

一方通行「ハッ、そォかよ。それでなンでオマエは生きンだ?」

垣根「知るか。ひょっとすれば俺達が理解してねえ技術や力があるのかもしれねえな」

一方通行「チッ、役にたたねェな」

垣根「第一位はムカつきぶりも第一位かよ。それで結局何しに来た?」

一方通行「決まってンだろ」

垣根「そうかよ」

一方通行「尻尾巻いて逃げねェのは褒めてやるよ」

垣根「誰が逃げるかよ。テメェがどうやって俺の能力を解析したかは知らねえが何度も同じ手が通じると思ってんじゃねえよ」

一方通行「あン?小者臭がすげェなァオイ」

垣根「うるせえよ。いつまでもいきがってんじゃねえ」

413: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/23(金) 23:58:20.95 ID:WlsjKDg0
一方通行(どォいうことだ?この世界に来てすぐの頃に始末した時より能力が跳ね上がってやがる)

垣根「ハッ。御自慢の反射はどうした?」

一方通行「うるせェ」

一方通行(今この羽を受けて反射できるかは分からない以上、もう一度こいつの能力を解析しなおして潰すのが一番確実か。面倒臭ェ)

一方通行(ってあいつは)

御坂妹「・・・・・・」

一方通行(チッ、あいつまだいやがったのか。これなら超電磁砲も一緒に連れて来ンだったな)

垣根「おいおい、随分余裕だな。他人の心配かよ」

一方通行「あン?何いってンだ?」

垣根「もしかしてテメェが俺を潰したがってる理由はあの乱造品のためか?」

一方通行「・・・・・・」

垣根「ハッ。マジかよ。似合わねえな。テメェは俺と同じだと思ってたのによ」

一方通行「オマエみてェな三下と一緒にすンじゃねェ、胸クソ悪ィ」

垣根「大したムカつきぶりだ。まあいい、それなら」ゴア

一方通行「な!?」

御坂妹「がっ、は」

垣根「ハッ。相変わらず脆いもんだな」

一方通行「く、垣ィィ根ェェェえええええええええ!!」ブワッ

垣根「な、んだ?その黒いのは・・・」

垣根「答えろよ!!」

一方通行「vsd殺pq」


上条「なんだよ、あれは」

上条(いや、いまはそれよりも)

上条「やめろ!一方通行!」

グシャ

415: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 00:07:38.77 ID:C/QxZkQ0
一方通行「・・・・・・・・・・・・」

上条「・・・たしかにこいつは大勢の人を殺してきた。それは許されることじゃないかもしれねえ。だけど、だからってこいつが殺されていいはずはねえだろう!」

一方通行「」ガキィィ

上条(周りにあるものを壊し始めた!?一体こいつは何を考えて)

上条「やめろ!それ以上やると妹達にも攻撃が」

御坂妹「・・・・・・」グダー

一方通行(さっきから何いってンだ?)

上条「お前はその子を守りたいんじゃねえのか!?」

一方通行(俺が本当に守りたかったのはガキだけだ。・・・打ち止めはどこにいンだ)

上条「お前が何に苦しんでいるか知らねえ!だがそれがお前を苦しめて大事なものまで見えなくしているっていうなら」

一方通行(そォか。ガキは元の世界にいるのか。ならなンで俺はここに残っているンだ?)

上条「まずはその幻想をぶっ壊す」

一方通行(やり直すことができれば、光の世界に、打ち止めと同じ場所に立てると思ったからか?)

一方通行(・・・馬鹿げてやがる)

一方通行(たとえ何度やり直したとしても俺はガキとは同じ場所に立つことはできねェってのによ。いや、そもそも俺は・・・)

一方通行(あいつの笑顔が見れれば、それだけでよかったはずじゃねェか)

一方通行(なのにいつからこンなこと考え始めたンだ?)

一方通行(・・・・・・クソガキに会いてェ)

一方通行(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
―――――――――――

416: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 00:17:50.18 ID:C/QxZkQ0
一方通行(・・・・・・ここは)

打ち止め「おはよーってミサカはミサカはねぼすけなあなたを叩き起こすべく乗っかかってみる」

一方通行「痛ェ!何すンだクソガキ!」

打ち止め「もう、今何時だと思ってるの?ってミサカはミサカは時計を指さしつつ問い掛けてみたり」

一方通行「あン?4時だろ」

一方通行(・・・戻って来たのか)

打ち止め「お昼からずっといるのになかなか起きないから暇だったんだよ!ってミサカはミサカは文句を言ってみる」

一方通行「そォかよ」

一方通行(・・・もう振り返りはしねェ)

打ち止め「どうかした?ってミサカはミサカはまだ寝惚けてるあなたを茶化しつつ質問してみる」

一方通行「何でもねェよ」

一方通行(打ち止めのこの笑顔を守り抜くために)

~おわり~

428: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 01:46:41.08 ID:C/QxZkQ0
「俺、強くなるから。もう二度と、負けねえから。お前をこんな風に扱う連中、全部残らず一人残らずぶっ飛ばせるぐらい、強くなるから…、」

「……待ってろよ。今度は絶対、完璧に助け出してみせるから」


「分かった。待ってる」

――――――――――

一方通行「なンだ?こりゃ」

一方通行(・・・チョーカーがなくなってる?なら何で普通に思考ができるンだ?いや、それどころか能力まで戻ってやがる)

一方通行(・・・どォいうことだ?)

一方通行(チッ、今はガキの様子を見に行ってみるか)

――――――――――

打ち止め「わー、あなたが会いに来てくれるなんて珍しいねってミサカはミサカは嬉しさを前面にだしつつあなたを出迎えてみる」

一方通行「何か変わったことはなかったか?」

打ち止め「変わった事って?ってミサカはミサカは曖昧な質問に困ってみたり」

一方通行「あン?」

一方通行(冗談でいってるようには見えねェ。どォいうことだ?)

打ち止め「お昼まだなら一緒に食べよってミサカはミサカはあなたとお昼を取りたかったり」

一方通行(クソ、何なンですかァ?一体)

――――――――――

打ち止め「また来てねってミサカはミサカは別れを惜しみながら手を振ってみる」

一方通行「・・・あァ」

一方通行(まさかここが平行世界ですってか?ふざけンな、クソったれ)

一方通行(・・・だりィ、帰るか)

430: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 12:02:38.62 ID:C/QxZkQ0
一方通行(オイオイ、何の冗談だよ)

禁書目録「お腹空いたんだよ」

一方通行(なンでいつぞやの暴食シスターがうちのベランダで干されてンだ?)

禁書目録「お腹へったっていったんだよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「何か食べさせてくれると嬉しいかも」

一方通行「・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「あれ?もしかして日本語分からなかった?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・」


一方×禁書っぽいけど勘弁

431: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 12:03:34.20 ID:C/QxZkQ0
禁書目録「いやー、死ぬかと思ったんだよ」

一方通行「そォかよ」

禁書目録「うん、あなたお名前は?」

一方通行「・・・知るか」

禁書目録「しるかさん?変わった名前なんだよ」

一方通行「・・・一方通行だ」

禁書目録「一方通行?どちらにしても変わった名前だね」

一方通行「うるせェ。オマエあいつはどォした?」

禁書目録「?あいつって?」

一方通行「とうまとかいうムカつく野郎だ」

禁書目録「?誰かな?その人」

一方通行「・・・・・・はァ?」

禁書目録「うーん、私は一度見たもの、聞いたことは忘れないはずなんだけど」

一方通行「はァ?オマエ聞いてもねェのにとうまがとうまがって言ってたじゃねェか」

禁書目録「いつぐらいかな?そもそもあなたとは初対面だと思うけど」

一方通行(・・・どォいうことだ?あンな事があったのにひと月やそこらで忘れるとは思えねェ。ならなンでこいつはこンな顔してンだ?)

禁書目録「実は私、7月28日以前の記憶がないんだよ。もしそれ以前に会っていたなら覚えてないかも」

一方通行(俺がこいつと会ったのは0930事件の日だ。つーことは記憶喪失は関係ねェ)

一方通行(どォいうことだ?)

432: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 12:04:32.77 ID:C/QxZkQ0
禁書目録「あ、自己紹介がまだだったね。私はインデックスっていうんだよ」

一方通行「あァ、そォかよ」

禁書目録「むっ、どうでもよさげなんだよ」

一方通行「オマエの名前なンざ興味ねェンだよ」

禁書目録「それはさすがに酷いかも」

一方通行「うるせェ」

禁書目録「ちなみにイギリス精教のシスターで、魔法名はDedicatus545なんだよ」

一方通行「あァ、そォかよ。そいつはすげェ」

禁書目録「もしかして信じてない?」

一方通行「さァな」

禁書目録「やっぱり信じてないんだよ」

一方通行「うるせェ。じゃあここで御自慢の魔法でも使ってみやがれ」

禁書目録「魔法じゃなくて魔術だよ。そもそも私は魔翌力がないから魔術は使えないんだ」

一方通行「あァ、そォかよ。で、その魔術師様がどォしてうちのベランダで布団みてェに干されてたンだ?」

禁書目録「追われてたんだよ」

一方通行「あン?カラスにでも食われそォになったのか?」

禁書目録「魔術結社だよ」

一方通行(あァ、0930事件以降、学園都市は魔術集団の存在を肯定している。多分そンなことがあったから変な勘違いしちゃってンだろォな)

一方通行「そォかよ。妄言ならよそでやれ」

禁書目録「本当なんだよ!」

一方通行「で、インデックスさンはどォして魔術結社に追われていたンですか?」

禁書目録「そこはかとなく馬鹿にされてる気がするんだよ。多分私が持ってる10万3000冊の魔道書を狙ってるんじゃないかな?」

一方通行「あン?図書館の鍵でも持ってンのか?」

433: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 12:05:03.47 ID:C/QxZkQ0
禁書目録「魔道書があるのは私の頭の中なんだよ」

一方通行「あー、ハイハイ。それで?」

禁書目録「ものすごくどうでもよさそうなんだよ」

一方通行「どォでもいいンだよ。こっちは今立て込ンでンだ、さっさと消えろ」

禁書目録「魔術を馬鹿にされたままじゃ帰るに帰れないんだよ!」

一方通行「じゃあどォすれば帰ンだ?」ハア

禁書目録「魔術を信じたらかな」ムッ

一方通行「・・・・・・」

禁書目録「何かな!その嫌そうな顔!」

一方通行「じゃあなンか証拠出せ」

禁書目録「いいもん、見せる!」ムキーッ

禁書目録「この服は歩く教会っていう極上の防御結界なんだからっ!物理・魔術を問わず全ての攻撃を受け流し、吸収しちゃうんだよ!」

一方通行「あー、そいつはすげェなァ」

禁書目録「あ、信じてないね!これは『教会』として必要最低限な要素だけ詰め込んだ『服のカタチをした以下略」

一方通行「あー、すげェすげェ」

禁書目録「信じられないなら包丁で私を刺せばいいんだよ!」

一方通行「舐めてンのか?オイ」

禁書目録「証拠を出すよういったのはあなたの方じゃん!」

一方通行「うるせェ!そンなに証拠見せてェならそこの窓から勝手に飛び降りてろ!」

禁書目録「分かったんだよ!」

一方通行「はァ?」

禁書目録「じゃあ行ってくるね!」ガラガラ

一方通行「人ン家で何すンだよォォォおおおおおおおおおおおお!!!」

435: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 13:02:40.43 ID:C/QxZkQ0
禁書目録「どうして邪魔するのかな」

一方通行「いや、もォ信じたから帰ってくれ」

禁書目録「どうやらまだ分かってないみたいなんだよ」

一方通行「はァ、それでオマエはいつまでここにいるつもりだ?」

禁書目録「んー、もうそろそろ出て行こうかな。あなたを巻き込みたくないし」

一方通行「あン?」

禁書目録「私といるとあなたにまで危害が及んじゃうから」

一方通行「そォかよ」

禁書目録「また会えたらご飯食べさせて欲しいかも」

一方通行「・・・・・・」

禁書目録「じゃあごちそうさま。本当に助かったんだよ」

一方通行「ハイハイ」

禁書目録「じゃあね」バタン

一方通行「・・・・・・」

436: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 13:08:45.06 ID:C/QxZkQ0

一方通行(・・・・・・寝れねェ)

一方通行(気が乗らねェが少し出歩いてみるか)

――――――――――

美琴「ちょっと!アンタ!」

一方通行「あン?」

美琴「アンタよ!無視しないでよ!」

一方通行「超電磁砲か・・・」

美琴「だからその呼び方やめろっていってんでしょうが!」ビリビリ

一方通行「・・・・・・」キュイイン

美琴「反射して攻撃できるくせにわざわざ私から逸らすのがまたムカつく!」

一方通行(なンだ?一体・・・)

一方通行「なンの用だ?」

美琴「べ、別に用があるってわけじゃないんだけどさ」

一方通行「あン?」

美琴「何よ!用がなければ話しかけちゃ駄目なの!?」

一方通行「そォはいってねェけどよ」

美琴「じゃ、じゃあ何よ」

一方通行「俺がオマエや妹達に何したのか忘れたのか?」

美琴「たしかにアンタには感謝してるわ。アンタがいなければ実験は中止されず、妹達への虐殺も終わらなかったでしょうしね。で、でもね」

一方通行「・・・さっきから何いってンだ?オマエ」

美琴「え?」

一方通行「俺が実験を止めただァ?」

437: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 13:09:23.01 ID:C/QxZkQ0
美琴「何いってるの?垣根帝督の絶対能力進化計画を止めたのはあなたじゃない?」

一方通行「・・・・・・はァ?」

美琴「アンタ今日ちょっと変よ?どうかした?」

一方通行(俺が実験を止めた?どォいうことだ?)

美琴「ねえ?本当に大丈夫?」

一方通行(いや、それ以外にもおかしいことは多々あるが、それならなンでガキが俺の近くに居る?それにあのメルヘン野郎はどうなった?)

美琴「一方通行・・・?」

一方通行(そもそも実験は無能力者が超能力者に勝つというありえねェことが起こったから終わった。いや、そもそも絶対能力者になれンのは俺だけのはずだ。なのになンで)

美琴「一方通行!」

一方通行「!」ビクッ

美琴「大丈夫?私でよければ相談に乗るけど・・・」

一方通行「必要ねェ」

美琴「ちょ、ちょっと!」

一方通行(調べてみるか、そォしねェと話にならねェ)

438: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 13:10:52.71 ID:C/QxZkQ0
一方通行(絶対能力者実験・・・これか)

一方通行(樹形図の設計者による演算によるとまだ見ぬ絶対能力者へ進化できるのは2名のみと判明。その能力者は)

一方通行(一方通行と未元物質・・・か)

一方通行(一方通行が実験を拒否したため、実験は未元物質が行う・・・ね)

一方通行(後は俺の時とほとンど一緒か。2万人の妹達と2万通りの戦闘を行う。その戦闘パターンまで一緒かよ)

一方通行(実験は一方通行の妨害により、未元物質が演算不可能となり中止。復帰の見込みはなし)

一方通行(妹達は世界中の研究施設で調整中。実験の事はこの程度か)

一方通行(次はガキのことか。8月31日。最終信号にウィルスを植え付け、妹達に無差別攻撃を仕掛けようとした天井亜雄が一方通行により殺害)

一方通行(9月30日。木原数多率いる猟犬部隊が最終信号にウィルスを植え付けるも、一方通行の妨害により全滅)

一方通行(・・・ン?9月30日の記述が少ないな)

一方通行(・・・どォいうことだ?0930事件の記述が全くない。たしかあの日、何者かが学園都市に侵入し大混乱になったはずだ)

一方通行(気になることはこれくらいか)

441: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 13:39:10.28 ID:C/QxZkQ0
翌日

一方通行(・・・・・・朝か)

一方通行(能力は使える。どォやら夢落ちってわけじゃねェらしいな)

一方通行(・・・面倒臭ェ)

一方通行(コーヒーでも買いに行くか)ガチャ

――――――――――

一方通行(あン?)

打ち止め「じゃあ何か魔法使ってよってミサカはミサカは疑いの眼差しを向けてみる」

禁書目録「本当なんだよ!」

一方通行(・・・・・・ルート変えるか)クル

禁書目録「あ!じゃああの人の意見も聞いてみるんだよ!」

打ち止め「あ、一方通行だってミサカはミサカは抱きついてみる」

一方通行「チッ」

禁書目録「むっ、何かなその嫌そうな顔」

一方通行「うるせェ」

打ち止め「あなたはこのエセ魔法使いと知り合いなの?ってミサカはミサカは意外そうな顔をしてみたり」

一方通行「知らねェよ」

禁書目録「酷いんだよ!それと魔法使いじゃなくて魔術師なんだよ」

一方通行「あァ、そォかよ」

442: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/24(土) 13:59:31.29 ID:C/QxZkQ0
ファミレス

禁書目録「とりあえずこのページに書いてるの全部ちょうだい」

一方通行「遠慮しろよ」

打ち止め「むむ、じゃあミサカはこれとこれと」

一方通行「腹壊すぞ」

禁書目録「ガキンチョは無理しない方がいいんだよ」

一方通行「ガキとか関係ねェだろ」

打ち止め「じゃあミサカはサンドウィッチだけで我慢するねってミサカはミサカは妥協してみる」

一方通行「それだけで十分だろ」

禁書目録「だから私は魔術師なんだよ。いい加減納得してくれないと困るかも」

一方通行「唐突だな?オイ。つーか困ってンのはこっちだ」

打ち止め「だから魔法使いっていうのは超機動少女カナミンみたいなことをいうんだってミサカはミサカは熱く語ってみる」

一方通行「そりゃねェよ」

禁書目録「ひとえに魔術師っていっても色々あって」

一方通行「聞いてねェよ」

451: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/25(日) 00:00:11.88 ID:TsxGU6g0
打ち止め「でね、この人ったらね」

禁書目録「むむ、それは酷いんだよ」

一方通行「何馴染ンでンだよ」

禁書目録「そうだった!だからナイフでもなんでも使って私を刺せば分かるんだよ」

一方通行「刺せと言われてはい分かりましたって刺す訳ねェだろ」

禁書目録「じゃあ信じてよ」

一方通行「無茶苦茶だな、オイ」

打ち止め「こんなことはできないのってミサカはミサカは得意げにいってみたり」ビリビリ

禁書目録「なんかビリビリしてるんだよ!」

打ち止め「これが超能力だよ。ミサカはレベル3程度だけどねってミサカはミサカは補足してみる」

禁書目録「へー、あなたもそうなの?」

打ち止め「この人はこうみえてこの学園都市一の超能力者だよってミサカはミサカは自慢げに答えてみる」

一方通行「チッ・・・」

禁書目録「人は見かけによらないんだよ」

一方通行「うるせェ」

452: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/25(日) 00:05:53.16 ID:TsxGU6g0
打ち止め「じゃあミサカは調整行ってくるね。二人ともまたねってミサカはミサカは別れを惜しんでみる」

禁書目録「私もそろそろ行かないと」

一方通行「あン?用事でもあンのか?」

禁書目録「そういわけじゃないんだけど」

一方通行「また魔術結社がどォとか言わねェよな?」

禁書目録「え?そうだけど?」

一方通行「・・・・・・」ハア

禁書目録「何かな?その顔。ちょっと失礼かも!」

一方通行「うるせェ、でオマエはどォしたいンだ?」

禁書目録「うーん。とりあえず学園都市の中は比較的安全みたいだからしばらくここに潜伏してロンドンの教会目指そうかな」

一方通行「計画性皆無だな」

禁書目録「まあなんとかなるんだよ」

一方通行「で、潜伏中の衣食住はどォすンだ?」

禁書目録「とりあえず教会を頼ろうかな」

一方通行「・・・・・・はァ、じゃあしばらく家使ってろ」

禁書目録「え?」

一方通行「オマエになンかあるとガキがうるせェだろ」

禁書目録「でも私が近くに居るとあなたも魔術師に狙われるかもしれないんだよ?」

一方通行「こっちはもォすでに敵だらけなンだよ」

禁書目録「部屋をいきなり爆撃されるかも」

一方通行「問題ねェ。こっちは核を撃っても大丈夫がキャッチコピーなンだよ」

禁書目録「万が一ってことも」

一方通行「オマエ俺の能力知ってンのか?俺は触れたものの向きを変える。普通の方法じゃまともに触れることすらできねェ」

禁書目録「で、でも」

一方通行「さっさと来い」

454: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/25(日) 00:37:54.44 ID:TsxGU6g0
一方通行(何やってンだよ、俺は)

禁書目録「なるほど、この超機動少女カナミンは普段は学生になりすます事でローマ正教が誇る魔女狩り十字軍の目をごまかしているんだね」

一方通行(なわけねェだろ)

一方通行(クソ、調べることはまだまだ腐るほどあるってェのによ)

禁書目録「おなかへったんだよ」

一方通行「・・・そォかよ」

禁書目録「何か食べたいかも」

一方通行「・・・そォかよ」

禁書目録「むっ、人が困ってるのにその態度はないんじゃないかな」

一方通行「さっき食ったばっかりだろ」

禁書目録「あれは朝ごはんなんだよ!私が食べたいのはお昼ごはん!」

一方通行「・・・・・・チッ」

禁書目録「お、何か作ってくれるの?」

一方通行「ンなわけねェだろ。誰が家庭的な一方通行なンざ演じるか」

禁書目録「あなたが何を言いたいのか分からないかも」

一方通行「そォかよ」

455: 管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch 2010/04/25(日) 13:25:11.70 ID:TsxGU6g0
禁書目録「またこのレストランなんだね」

一方通行「うるせェ。別の場所行くの面倒臭ェンだよ」

禁書目録「まあいいんだよ。さっきは遠慮してたけど今度はいっぱい食べるんだよ」

一方通行「・・・あれでかよ」

美琴「ここの期間限定メニュー気になってたのよね」

一方通行「なンでオマエが居ンだよ」

美琴「いいじゃない。ちょっとくらい」

一方通行「・・・・・・」

美琴「それよりアンタは飲み物だけでいいの?」

一方通行「あァ」

一方通行「・・・そォいやオマエあの無能力者が今何してるか知ってるか?」

美琴「あの無能力者って?」

一方通行「たしか上条とかいう名前の」

美琴「ああ、あいつか。アンタあいつのこと知ってたんだ」

一方通行「少しはな」

美琴「いつからか全く見なくなったわね。まあ、元気でやってるんじゃない?」

一方通行「そォかよ」

美琴「あいつがどうかしたの?」

一方通行「なンでもねェよ」

美琴「それよりアンタはどうして女の子引っかけてるわけ?もしかしてこれくらいの年頃の子が好みなの?」

一方通行「ンなわけねェだろ」

禁書目録「それはどういう意味かな?」

456: 管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch 2010/04/25(日) 13:26:05.46 ID:TsxGU6g0
その夜

禁書目録「さっきから何してるの?」

一方通行「なンでもねェよ。さっさと寝ろ」

一方通行(上条当麻。能力名は幻想殺し。長点上機学園に在学中か)

一方通行(たしか実験を止めに来たあいつはどこのかよく分からねェ制服を着てたな。少なくとも五指に入るレベルの学校って感じじゃなかったが)

一方通行「長点上機・・・・・・か」



一方通行「zzZZ・・・zzZ・・・ン?」

禁書目録「・・・zzZZ・・・zzZZ」モゾモゾ

一方通行「・・・・・・・・・・・・はァ?」

457: 管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch 2010/04/25(日) 13:26:55.71 ID:TsxGU6g0
翌朝

一方通行「俺に制服なンざ着る機会があったとはな」

禁書目録「どこか行くの?」

一方通行「学校だ。金はそこ置いてるから適当に食え」

禁書目録「う、うん。行ってらっしゃい」

一方通行「あァ」

――――――――――

長点上機学園

研究員「以上で説明は終わりです。少し休憩を挟んで今の君のデータを採取します」

一方通行「そォかよ。学校の中は出歩いていいのか?」

研究員「ええ、ご自由に。しかし君は特別クラスだから他の学生と交流できる機会は少ないよ」

一方通行「・・・・・・」

458: 管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch 2010/04/25(日) 13:27:31.19 ID:TsxGU6g0
一方通行(結局分かった事はなしか。上条が普通のクラスに通っていないってことが唯一の収集か)

一方通行(しかしあの研究者途中から俺を見る目が変わってたな。こりゃここも長くいられねェな)

美琴「ち、ちょっとアンタ!」

一方通行「あン?」

美琴「どうしたの?その制服」

一方通行「なンでもいいだろ」

美琴「そうだけど。アンタの制服姿が新鮮だったから」

一方通行「うるせェ。制服なンざ着た事ねェンだから仕方ねェだろ」

美琴「そうなんだ。アンタ今時間ある?」

一方通行「生憎大忙しだ」

美琴「ちょっと!」


一方通行宅
打ち止め「おかえりーってミサカはミサカは満面の笑みを浮かべつつ出迎えてみる」

禁書目録「おかえり。思ったより早かったかも」

一方通行「・・・・・・はあ」

459: 管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch 2010/04/25(日) 13:31:13.74 ID:TsxGU6g0
翌日

一方通行「・・・・・・なンでオマエがいンだよ」

美琴「い、いいでしょ!そう、ここ通学路なの!」

一方通行「・・・常盤台は第7学区も南の方だろ。どォ間違えれば16学区に着くンですか?」

美琴「細かい事ネチネチいわないでよ」

一方通行「そォかよ。悪かったな」スタスタ

美琴「ちょ、ちょっと!ついでに途中まで一緒に帰らない?」

一方通行「一人で帰れよ」

美琴「いいでしょ。せっかく会えたんだし」

460: 管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch 2010/04/25(日) 13:31:39.88 ID:TsxGU6g0
喫茶店

一方通行「で、なンで喫茶店に居ンだ?」

美琴「ついでよついで。ここのケーキ美味しいって評判なのよ」

一方通行「そォかよ」

一方通行(これじゃ24時間休まる暇がねェじゃねェかよ)

佐天「わー、御坂さんだ!」

美琴「え!?佐天さんに初春さん!?」

初春「偶然ですね。あれ?こちらの方は?」

一方通行(こいつメルヘン野郎をぶっ殺した時に居たやつじゃねェか)

佐天「もしかして彼氏ですか?」

美琴「ぶっ、違う!こいつはそんなんじゃないわよ!」

佐天「ははーん、その反応、怪しいですね」ピキーン

初春「見たところ年上ですよね。あ、私は柵川中の初春飾利です」

佐天「私は佐天涙子です。お兄さん、その制服は長点上機ですな?」

一方通行「だったらなンだよ」

美琴「アンタ無愛想すぎでしょ」

一方通行「うるせェ。オマエ俺にどンなキャラ求めてンだよ」

美琴「どんなってそりゃあその・・・・・・」ブツブツ

佐天「まあまあ御二人さん。長点上機学園ってことは高レベルな能力者ですか?っていうかお名前は?」

一方通行「関係ねェだろ。知るか」

一方通行(クソ!これが光の世界の生活かよ。ストレス溜まる一方じゃねェか)

465: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 22:31:52.95 ID:x3hGT4o0 
一方通行「お、オイ。どォしたンだよガキ。俺はそォいう冗談が嫌いだって」アタフタ

打ち止め「冗談じゃないんだけどなってミサカはミサカは呆れてみる」

一方通行「じゃあどォいうつもりだ?」

打ち止め「どういうつもりも言葉通りの意味だよってミサカはミサカは返答してみる」

一方通行「いや、一体どォした!?何があった!?」

打ち止め「何って別に何もないよってミサカはミサカは単にあなたが嫌いっていう事実を伝えてみる」

一方通行「う、うォォォおおおおおおおおおおおおお!!」バタン

打ち止め「走り去るシーンも気持ち悪いってミサカはミサカは溜め息をついてみる」

466: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 22:33:53.63 ID:x3hGT4o0
一方通行(一体何があった!これも学園都市の連中の計画か!?この俺を壊すために!クソ!ナメやがって!)

一方通行(あれは芳川じゃねェか。丁度いい、ガキはしばらくあいつに預けるか)

一方通行「オイ、芳川」

芳川「・・・・・・」

一方通行「聞こえてンだろ!無視すンじゃねェ!」

芳川「あー、あなたね。何か用?」

一方通行「しばらくガキを」

芳川「それが人にものを頼む態度かしら?」

一方通行「はァ?」

芳川「あなたにはね、前々からきちんと言っておきたかったんだけど目上の人にその話し方はなんなの?もしかしてかっこいいとか思ってる?」

一方通行「あン?今は関係ねェd」

芳川「関係ない?私は一応あなたの保護者なんだけど。大体あなたは一言もなく勝手に出て行ってこっちがどれだけ迷惑するか考えなかったの?本当にウザいわね、あなたは」

一方通行「・・・・・・いや、すまン。そこまで怒るとは」シュン

芳川「すまん?何それ。あなたはちゃんと謝ることもできないの?もういいから私の前に現れないでくれる?」

一方通行「・・・・・・はい」

467: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 22:36:43.50 ID:x3hGT4o0
一方通行「・・・・・・」トボトボ

黄泉川「おーう、一方通行じゃん」

一方通行(!黄泉川・・・)パアア

一方通行「黄泉川、実はちょっと頼みたい事があるンだg・・・けどいいかな?」

黄泉川「なんだ?」

一方通行「あァ、クソg・・・打ち止めをしばらく預かって欲しいンだが」

黄泉川「何かあったのか?」

一方通行「それがよォ、今朝から急に様子がおかしくなってよォ。俺の事を気持ち悪いとか嫌いとかいいだして」

黄泉川「そうか。大変だったな」

一方通行(よかった。黄泉川はまともだ)

一方通行「さっき芳川にも頼もうとしたンだけどよ、芳川も様子が変で」

黄泉川「そうか。まあ一番変なのはお前だけどな」

一方通行「まァな。・・・・・・え?」

黄泉川「どうせ打ち止めの件も一線を越えようとしたんじゃん?ロリコンは怖いじゃん」

一方通行「いや、俺は、なンも」

黄泉川「犯人はみんなそんなこというじゃん。さ、そこの警備員の詰め所まで一緒に来るじゃん」

一方通行「・・・・・・はは、ははははははは、ぎゃはははははははははははははははは!!」ドン

黄泉川「逃げたか」

469: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 22:52:12.80 ID:x3hGT4o0
一方通行「あひゃひゃひゃ!ひーひひひ!ぎゃははははははははははははは!!」ブワッ

一方通行「もォ駄目だ!学園都市のクソったれども!一人残らず潰してやンねェと気がすまねェンだよォォォォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

番外個体「あ、一方通行だ」

一方通行「あひゃひゃひゃひゃ!何しに来たンだよ欠陥品がァァァあああああああああ!!」

番外個体「何ってあなたを探してたんだよ。会いたかった!」ダキッ

一方通行「・・・・・・はァ?」

番外個体「ミサカね、あなたの事好きになっちゃったみたい。付き合って」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」シュウウ←黒翼がなくなる音

番外個体「せっかく勇気出したのにその微妙なリアクションは何かな?」

一方通行「え?いや、だってよォ、え?」

番外個体「あなたの事を考えてたら胸がすごく苦しいんだ。ミサカじゃ駄目かな?」

一方通行「番外個体・・・・・・」

470: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 22:59:28.22 ID:x3hGT4o0
その頃

上条「おーい、インデックスー。メシだぞメシ」

禁書目録「・・・・・・またパンの耳なの?」

上条「贅沢言うなよ。明後日まではこれで凌ぐんだ」

禁書目録「もう耐えられないんだよ!せっかく私がこんな汚い家に住んでやってるのに何でもやしとかパンの耳ばっかり食べないといけないのかな!?」

上条「それはお前が食い過ぎ」

禁書目録「とうまが遊びまくってるからでしょ!本当に使えないよね、とうまは。私イギリス帰るから」

上条「え?マジで?」

禁書目録「何かな!?その顔は!」

上条「え?あ、そうか。いやー、帰っちゃうのか。残念だなー。ははは」

禁書目録「もういい!帰る!」バタン

上条「お、おい!インデックス!・・・・・・なんだってんだ」

472: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 23:12:58.91 ID:x3hGT4o0
上条「インデックスのやついきなりどうしたんだ?」

美琴「・・・・・・」

上条「お、ビリビリじゃねえか。おーす」

美琴「気安く話しかけないでくれる?」

上条「はあ?お前何いって」

美琴「ふん」

上条「お、おい!」

美琴「あー、何よ。ウザいわね」

上条「お前今日変だぞ!どうかしたのか?」

美琴「そりゃ世界で1番嫌いな奴に会えば誰でも気分沈むでしょ。つーか気付けよ」

上条「え?おい!美琴!?」

474: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 23:23:27.29 ID:x3hGT4o0
上条(二人とも少し様子が変だった気がするけど考えすぎか?)

上条「お、御坂妹じゃねえか。元気にしてたか?」

御坂妹「ちっ」

上条「どうかしたか?」

御坂妹「いえ何も、とミサカは適当に答えます」

上条「そうか?なんか舌打ちが聞こえた気がしたからよ」

御坂妹「そうですか。それよりあなたの頭ってウニみたいですね」

上条「そうか?そこまでツンツンじゃねえと思うが」

御坂妹「そうですね。あなたと一緒にされてはウニが可哀想でした、とミサカはウニに謝罪します」

上条「ウニにかよ。それにしてもお前がいうと本気なのか冗談なのか分かり辛いな」ハハ

御坂妹「え?もちろん本気ですけど、とミサカは面倒くさそうに答えます。ではミサカは用事がありますのでもう二度と話しかけないでください、とミサカは念を押します」

上条「お、おい!」

475: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 23:41:57.56 ID:x3hGT4o0
土御門「おーっすカミやん。実は大魔術が発動したんだが、気付いたかにゃー?」

上条「土御門か。魔術ってなんだ?」

土御門「その様子だとまだ気付いてないのか。さすがカミやんだぜい」

上条「もったいぶらずに教えろよ!」

土御門「カミやんは『御使堕し』って覚えてるか?」

上条「お、おう、たしか外見と中身が入れ替わっちまう」

土御門「実はそれと似たような現象がこの学園都市で起きてるみたいだぜい。今回は好感度が反対になってるみたいだにゃ。分かりやすく言うと嫌われてる相手ほど好かれて、好かれてる相手ほど嫌われるようになる」

上条「ん?ということは嫌いなもの通しがカップルになったりするのか?」

土御門「それはないみたいだぜい。効果があるのはこの術式を防いだ人間とその周りに居る人物だけみたいだ」

上条「土御門は防いだのか?」

土御門「いや、実は防げなくてにゃー。だから俺にはなんの影響もない。多分この世界で影響を受けてるのはカミやんだけだ。名付けて上条殺しってところか」

上条「うわー、嫌な名前。それでどうすれば元に戻るんだ?」

土御門「簡単な事ぜよ。今回は儀式場に幻想殺しをぶつければ終わりだ。儀式場の場所も分かってるし、早いとこ終わらせるぜい」

上条「おう」

476: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 23:48:56.25 ID:x3hGT4o0
番外個体「ほら、あーん」

一方通行「あン」

番外個体「おいしいかな?」

一方通行「あァ、美味いぜ」

番外個体「そっか。よかった」

一方通行「ほら、オマエも食えよ。あーン」

番外個体「あん」モグモグ

一方通行「どォだ?」

番外個体「おいしいよ。あなたがあーんしてくれたから余計に」

一方通行「番外個体はおだてるのがうまいな」

番外個体「えー、だって本当の事だよ」

一方通行「そォかよ」

477: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 23:54:42.50 ID:x3hGT4o0
一方通行「番外個体・・・」ギュッ

番外個体「なあに?」

一方通行「好きだ」

番外個体「・・・ミサカもあなたのこと」


土御門「ここだ、カミやん頼んだぜい」

上条「ああ、そげぶ」ピキーン


一方通行「?俺の事・・・なンだ?」

番外個体「大っ嫌い!最低!何してるの!?」

一方通行「え?オイ、なンの冗談」

番外個体「こっち来ないで!」ビリビリ

一方通行「・・・・・・あ」

その日、一方通行は枕を濡らした

478: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/26(月) 23:58:40.20 ID:x3hGT4o0
打ち止め「あの人、今日も部屋から出てこないねってミサカはミサカは心配してみる」

芳川「そうね。何かあったのかしら」

黄泉川「まあ、多感な年頃なんじゃん?」

打ち止め「うぅー、やっぱりもう一度あの人のところに行ってみる!ってミサカはミサカは急いで支度してみる」

芳川「私達も行く?」

黄泉川「そうだな」

479: 打ち止め「あなたって本当に気持ち悪いよね」一方通行「え?」 2010/04/27(火) 00:12:17.13 ID:9ieYB3o0
打ち止め「ミサカ達が来たよーってミサカはミサカは元気に挨拶してみたり」

シーン

芳川「返事がないわね」

黄泉川「こうなったらこの鍵を使って部屋から引きずりだすじゃん」

一方通行『や、やめろ!余計な事すンじゃねェ!』

打ち止め「一方通行だ!ねえ、ミサカだけでも家に入れてよってミサカはミサカはお願いしてみる」

一方通行『嫌だ!来ンじゃねェ!俺はもォ騙されねェぞ!』

芳川「何の事をいってるのかしら」

黄泉川「さあ」

一方通行『ともかくもォ来ンじゃねェ!放っといてくれ!』

打ち止め「どうしても駄目かなってミサカはミサカは再度確認してみる」

一方通行『ダメだ!さっさと帰れ!』

芳川「・・・今日はもう帰りましょう」

黄泉川「・・・そうだな」

打ち止め「あの人に会いたいってミサカはミサカは駄々をこねてみる」

芳川「あの子にも色々あるのよ。一方通行、私たちならいつでも相談に乗るからね」

一方通行『・・・・・・』

~おわり~

485: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 16:03:20.73 ID:wdWK//s0
>>460から

一方通行(やっと解放された。クソだりィ)

ステイル「あまり軽々しくあの子に近づかない方がいい」

一方通行「あン?誰だオマエ」

ステイル「僕かい?魔術師だけど」

一方通行「あァそォかよ。そいつは驚きだ。それでその魔術師様が俺になンの用だ?」

ステイル「忠告しに来ただけだよ」

一方通行「忠告だァ?」

ステイル「ああ、痛い目に会いたくなければあの子から離れる事だ」

一方通行「あン?白シスターのことか?」

ステイル「君とあの子が一緒に居る事をよく思わない人物が大勢いるという事だ」

一方通行「そンなこと言いに来たのか?わざわざご苦労なこった」

ステイル「それともう一つ、イギリスの同僚から伝言だ」

一方通行「イギリスだァ?そいつはわざわざ遠いところからご苦労なこった」

ステイル「『龍を止めろ』、だったかな」

一方通行「・・・ナニ?」

ステイル「たしかに伝えたよ」

一方通行「ちょっと待て!誰から聞いた?そいつは今どこに居る?」

ステイル「この学園都市にいるんじゃないかな?なんにせよ彼も直接会えるならそうしてるんじゃないか?」

一方通行「・・・・・・」

ステイル「じゃあ僕は行くよ。くれぐれもあの子に妙なマネはしないように」

一方通行「誰がするか」

486: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 16:04:11.81 ID:wdWK//s0
一方通行(ドラゴン・・・か?)

一方通行「・・・・・・あン?」

魔術師「・・・・・・」

一方通行「オイオイ、いつから学園都市は仮装集団の溜まり場になったンだ?」

男魔術師「・・・・・・」

一方通行「だンまりかよ。せっかく楽しくおしゃべりでもしてやろォと思ったのによ」

女魔術師「・・・・・・」ブツブツ

男魔術師「・・・・・・」ブツブツ

一方通行「あン?」

女魔術師「・・・!!」ボォ

男魔術師「・・・!!」ブワッ

一方通行「チッ」ピキーン

一方通行(炎に風か?しかしどォいうことだ、反射がうまく働いてねェ)

一方通行「クソ、面倒臭ェ」



魔術師「・・・・・・」グダー

一方通行「ったくよォ。余計な手間取らせやがって」

一方通行(風で吹き飛ばしただけでこれかよ。あっけねェ。しかしなンでこいつらには俺の反射がちゃんと機能しなかったンだ?)

一方通行(俺の反射は最低限のもの以外は自動的に反射するよォ設定されている。なのになンで軌道がズレたンだ?)

一方通行「・・・・・・魔術師、か。ンなもン本当にいンのかよ」

487: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 16:04:40.85 ID:wdWK//s0
一方通行宅

禁書目録「おかえりなんだよ」

打ち止め「おかえりなさーいってミサカはミサカはいつもより帰りが遅いあなたを心配してみたり」

一方通行「あァ」

禁書目録「そろそろ夕飯の時間だよ!」

打ち止め「聞いて聞いて!この子がね」

一方通行(・・・・・・頭が痛ェ)

488: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 16:05:17.59 ID:wdWK//s0
ファミレス

打ち止め「こんなのばっかり食べてたら体に悪いよってミサカはミサカはいらぬ世話を焼いてみたり」

一方通行「うるせェ」

禁書目録「食べてしまえばなんでも一緒なんだよ」

一方通行(・・・そォいや)

一方通行「オイ、白シスター」

禁書目録「インデックスなんだよ!ちゃんと名前で呼んで欲しいかも!」

一方通行「黒曜石のナイフを使って物体を綺麗に解体する能力を持って、人の皮膚を使ってそっくりに化ける魔術師とかいンのか?」

禁書目録「一方通行もようやく魔術を信じたんだね!私も頑張ったかいg」

一方通行「ンなンじゃねェよ。さっさと答えろ」

禁書目録「結論からいうと存在するんだよ。前者はトラウィスカルパンテクウトリの槍と言われて金星の光を浴びた者をすべて殺すと言われてるんだよ。といってもそんな大きな力は人間には制御しきれないから、せいぜい空から降ってくる金星の光を相手に浴びせてバラバラにする程度のレプリカかな」

一方通行「程度じゃねェだろ」

禁書目録「後者も存在するんだよ。皮膚を15㎝くらい剥いで護符を作れば姿形を真似ることができるんだよ。どちらもアステカの魔術師が好む方法だね」

一方通行「・・・そのアステカの魔術師ってェのはイギリス精教にもいンのか?」

禁書目録「いないんじゃないかな。アステカの起源は」

一方通行(つーことは海原が神父に情報を与えた訳じゃねェのか。だとすれば一体誰があンな情報を流した?)

一方通行「っクソ、訳が分からねェ」

禁書目録「つまりアステカっていうのは」

打ち止め「うー、全然話についていけないってミサカはミサカは一人愚痴ってみる」

489: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 16:05:44.84 ID:wdWK//s0
打ち止め「また今日もお世話になりまーすってミサカはミサカは先手必勝」

一方通行「はァ、黄泉川にはちゃンと伝えたのか?」

打ち止め「抜かりはないってミサカはミサカは指を刺しつつ答えてみる」

一方通行「そォかよ」

打ち止め「あれ?もう寝ちゃうの?ってミサカはミサカはあなたの体調に問題はないか懸念してみる」

一方通行「疲れてンだよ。オマエ等もさっさと寝ろ」

490: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 16:06:14.70 ID:wdWK//s0
翌日

一方通行「あン?あいつは・・・・・・」

美琴「だから私はちょっと用事が・・・」

海原「付き合いますよ」ニコ

一方通行「・・・・・・」ゾク

一方通行(この妙な感覚は間違いねェ。あいつだ)

美琴「あ!」

一方通行「あン?」

美琴「ごめーん!待ったー?」

一方通行「・・・・・・はァ」

美琴「ささ!行きましょ!」グイグイ

一方通行「お、オイ・・・」ズルズル

海原「・・・・・・」

491: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 16:06:41.22 ID:wdWK//s0
美琴「ということで今日一日アンタと行動を共にしてその姿を大勢の人に見て貰う。その間に海原とまた会えればより強く印象付けができる。いい方法だと思わない?」

一方通行「他あたれ。俺は今取り込み中なンだよ」

美琴「何かあったの?私でよければ協力」

一方通行「足手まといなンだよ。いいからさっさと帰れ」

美琴「な、何よそれ!私にはいえないことでもあるってわけ!?」

一方通行「いつからそンな関係になったンだよ」

美琴「な!別にそんな意味でいったわけじゃ・・・」ブツブツ

美琴「と、ともかく今日一日は・・・っていないし」ガク

492: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 16:08:25.76 ID:wdWK//s0
一方通行(付き合ってられっかよ)

一方通行「・・・・・・あン?」

海原「おや?偶然ですね。御坂さんは?」

一方通行「さァな。帰ったンじゃねェか?」

海原「そうですか。ああ、自己紹介が遅れましたね。自分は海原光貴です。あなたは?」

一方通行「・・・御坂だ。御坂美琴の兄のな」

海原「・・・それは妙ですね。たしか御坂さんに御兄弟はいないと聞いたのですが」

一方通行「本当の事知りたきゃオマエも名前くらい名乗れよ、三下が」

海原「・・・どうして分かったんですか?」

一方通行「知るか。なンの用だ?」

海原「答える義理はありませんね」

一方通行「インデックス絡みか?」

海原「・・・そうですね。あなたの所有している禁書目録はあなたが思っている以上に危険な存在です。そしてそれを有しているのが科学世界最強の超能力者である一方通行。だれでも気になるでしょう」

一方通行「それがなンで超電磁砲に近づくってことになンだよ」

海原「あなたを消すのに邪魔だと判断したからです。あなたの周りに居る禁書目録、最終信号、超電磁砲は危険な存在だ。あなたに何かあれば黙っていないでしょうからね」

一方通行「・・・そォかよ。それで十分だ」

一方通行(ガキに危害を加える可能性があるならそれだけで十分だ)

一方通行「・・・コロス」

493: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 16:08:53.02 ID:wdWK//s0
海原「やれるものなら!」ビュン

一方通行「・・・・・・」

海原「な、なぜ!この距離で外すわけが」

一方通行「どォやらあの白シスターの言ってた通りらしいな。オマエの黒曜石のナイフは金星の光を利用してンだろ?ならこの辺りの光を捻じ曲げっちまえば上手くコントロールできねェンじゃねェか?」

海原「そんなことが」

一方通行「できンだからこォなったンだろ?」ブワッ

海原「な!」ドン

一方通行「魔術師ってェのはひ弱だな、オイ。ちょっと吹き飛ばしただけでこのザマかよ」

海原「くっ」

一方通行「そろそろ死ンどけ」スッ

海原「・・・攻撃はこれからも続くでしょう。その度に御坂さんに危険が及びます」

一方通行「あン?」ピタッ

海原「守ってくれますか?御坂さんを、どんないつでも、どこでも、どんな相手からも。都合のいいヒーローのように彼女を」

一方通行「・・・・・・」

海原「・・・・・・」

一方通行「・・・・・・チッ、興醒めだ」スタスタ

海原「な、どうしt」

一方通行「俺にあいつを守れだ?知るか。オマエの人生だろ。オマエが守りてェンならオマエ自身でどォにかしろってンだよ、胸クソ悪ィ」

海原「・・・・・・」

一方通行(クソ。何してンだよ、俺は)

495: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 18:37:27.37 ID:wdWK//s0
打ち止め「あれ?今日はどこにも行かないのってミサカはミサカは尋ねてみる」

一方通行「まァな」

打ち止め「じゃあ一緒に外に出ようってミサカはミサカはあなたの腕を引っ張ってみる」

一方通行「はァ?なンで俺が」

禁書目録「まあまあ、早く行くんだよ」

一方通行「クソ、面倒臭ェ」



一方通行「また食いもンかよ」

禁書目録「甘いものは別腹なんだよ!」

一方通行「オマエの場合は甘い物も何も関係ねェだろ」

禁書目録「むっ、それはちょっと失礼かも」

一方通行「何がだよ」

打ち止め「あなたもこれ食べて落ち着きなよってミサカはミサカはあなたにクレープを押しつけてみる」

一方通行「チッ。それでなンでまたオマエがいンだよ」

美琴「いいじゃない、細かいわね」

一方通行「そォかよ」

禁書目録「この子は一方通行のガールフレンド?」

一方通行「・・・・・・」

美琴「そ、そんなんじゃ・・・、アンタも黙ってないで何か」

一方通行「超電磁砲、ガキ共を頼む」ダッ

美琴「えっ!ちょ、ちょっと!?」

禁書目録「・・・ガキって私もかな?」

496: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 18:37:53.28 ID:wdWK//s0
一方通行「・・・・・・」

垣根「よう。随分楽しそうじゃねえか、第一位」

一方通行「オマエはまだ生きてたのか?しぶてェなァ、オイ」

垣根「うるせえ。相変わらず大したムカつきぶりだな」

一方通行「なンの用だ?」

垣根「用?なんのことだ?」

一方通行「とぼけてンじゃねェよ。オマエが俺達をつけてた事くらい丸わかりなンだよ」

垣根「なんだ気付いてたのかよ」

一方通行「さっさと用件をいえ」

垣根「はっ。話すわけねえだろ。力尽くで聞いてみろよ」

一方通行「オマエ俺に勝てると思ってンのか?演算能力を失ったって聞いたがここまでとは予想外だ。さすがの俺も罪悪感を感じずにはいられねェよ」

垣根「いつまで余裕ぶっこいてるつもりだよ」カチ

一方通行「あン?オマエそのチョーカー」

垣根「テメエの反射は必要最低限のもの以外は完璧に反射するはずだ。だがその反射にも例外は存在する。そこがテメエの能力を破るカギとなる」

一方通行(あの魔術師との一戦のことか?)

一方通行「で、どォすンだ?その例外を解析して俺を倒すのか?」

垣根「もう解析済みなんだよ」

一方通行「はン。面白れェ」

497: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 18:38:53.40 ID:wdWK//s0
美琴「はあ、なんであいつは」

禁書目録「みこと、どうかしたの?」

美琴「なんでもないわ。それにしてもよく食べるわね」

禁書目録「育ち盛りなんだよ!」

美琴「そう、頑張って大きくなりなさいね」

禁書目録「そこはかとなく馬鹿にされた気がするんだよ」

美琴「そんなつもりでいったわけじゃないんだけど」

打ち止め「それにしてもあの人急にどうしたんだろうねってミサカはミサカは話題を変えてみる」

美琴「全くよ。いつもいつも急にいなくなって」

禁書目録「みことは一方通行が好きなの?」

美琴「んな!どう考えればそうなるのよ!」

禁書目録「誰が見ても分かりそうなんだよ」

美琴「別にそんなんじゃないっていうか、あっ」

禁書目録「?どうかしたの?」

美琴「ちょっと飲み物買ってくるからここで待ってて」ダッ

打ち止め「お姉さまも行っちゃったねってミサカはミサカは肩を落としてみる」

禁書目録「むー、気になるんだよ」

501: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/30(金) 00:38:23.46 ID:al6QNec0
垣根「さっきまでの余裕はどうした?」

一方通行「うるせェ」

垣根「そろそろだな」

一方通行「あン?」

垣根「テメェ禁書目録と最終信号を放っといていいのか?」

一方通行「知るかよ」

垣根「超電磁砲だけで大丈夫か?って聞いてんだけどな」

一方通行「・・・・・・オマエ」

垣根「はっ。信じるかどうかはテメェ次第だけどな」

一方通行「・・・チッ」タン

垣根「ムカつく野郎だ。クソ」カチ



一方通行(たしかこの辺のはずだが)

一方通行「打ち止め!インデックス!御坂!いねェのか!?」

一方通行(クソ!だがどこかに移動しただけの可能性もある。とりあえずこの辺を)

――――――――――

麦野「最終信号は捕えたよ。あなたに言われた通り無傷でね。さっさと戻りましょ。一緒に居たシスター?さあ、下っ端に任せてきたから。まあ大丈夫なんじゃない?」

505: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 00:12:01.41 ID:zLxKAus0
禁書目録「あの子をどこへ連れて行くつもりなのかな?」

下っ端「お前には関係vbrじゅv」バタン

美琴「大丈夫?シスターさん。大人しくしてるよういったのに」ビリビリ

禁書目録「みこと、私は大丈夫だけど打ち止めがさらわれちゃったんだよ」

美琴「あの子が・・・?あいつは戻ってきた?」

禁書目録「まだなんだよ!」

美琴「ともかく今はあいつを!」

一方通行「必要ねェ。何があった?」

禁書目録「急に大勢の人に囲まれたんだよ。打ち止めはリーダーっぽい女の人が連れて行ったんだよ」

一方通行(大勢の人間か、どこぞの研究機関の可能性もあるが状況的に学園都市の仕業って考えた方が自然だな)

一方通行「オマエはなンでこいつらから離れた?」

美琴「あ、アンタがあいつを探してる様だったから」

一方通行「あいつ?」

美琴「そう、たしか上条とかいう名前の」

一方通行「・・・・・・それでどォした?」

美琴「遠くに見えたから話しかけてみたの。そしたらアンタの事色々聞いてきて・・・」

一方通行「それでこのザマかよ」

美琴「うっ・・・」

一方通行(偶然・・・な訳ねェよな。しかしそれならなンで俺や超電磁砲が居る時に襲ったンだ?わけが分からねェ)

 

507: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 00:15:20.21 ID:zLxKAus0
美琴「ともかく今はあの子を探さないと!」pipipi

美琴「初春さん?お願いしたい事が・・・」

初春『あい、分かりました。さっそく調べてみます』

美琴「頼んだわね」pi

一方通行(学園都市が黒幕だと考えると衛星カメラから探す程度じゃ見付けることは不可能だ。この下っ端には大した情報を持たせてねェだろォし)

一方通行「・・・クソ」ギリ

土御門「お困りのようだにゃー」

一方通行「!オマエは」

土御門「俺の事を知ってるのか?それなら自己紹介はいらないにゃー」

一方通行「なンの用だ?」

土御門「最終信号が運ばれる場所に心当たりがある」

一方通行「・・・・・・なンのつもりだ?」

土御門「別に。ただお前にドラゴンを目覚めさせるのを止めて欲しいだけだ。お願いしただろ?『龍を止めろ』ってな」

一方通行「オマエだったのかよ。それでガキはどこに居る?」

土御門「18学区の研究施設だ。詳しい場所はここに書いてある」

一方通行「そォかよ」

美琴「ち、ちょっと。罠かも」ヒソヒソ

一方通行「問題ねェ。どっちにしろこっちは完全に手詰まりだ。今更俺を罠にハメよォなンて賭けをする必要ねェだろ」

美琴「で、でも!」

一方通行「ゴチャゴチャうるせェ。オマエはこのガキの面倒でもみてろ!」タン

美琴「あ!ちょっと!?」

508: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 00:15:50.30 ID:zLxKAus0
美琴「行っちゃった・・・」

禁書目録「あの子の場所が分かったんだよ!」

美琴「はあ?その訳のわからないおまじないで?」

禁書目録「おまじないじゃないんだよ!これはこの辺りの地脈を利用した魔術で」

美琴「そ、分かったからこの辺りを探してみましょ」

禁書目録「む、信じてないんだよ!こっちなんだよ!」タタタ

美琴「え!?ちょっと!待ちなさいって!」

509: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 00:16:30.56 ID:zLxKAus0
一方通行(ここか。想像してたよりも手薄だな)

一方通行(カギが開けっぱなしに見張はなし。ナメてンのか?)

一方通行「・・・・・・あン?」

垣根「・・・・・・」

一方通行「またオマエかよ。いい加減オマエの相手は飽きたンだよ、三下クン」

垣根「こっちだって好きでテメェの相手をしてるわけじゃねぇんだよ」

一方通行「そォかよ。じゃあさっさと退け」

垣根「テメェが消えれば済むだろうが」

一方通行「・・・なァ、オマエはなンでさっき俺を逃がしたンだ?」

垣根「はあ?テメェが逃げる理由なんざ興味ねぇよ」

一方通行「あンな情報与えなけりゃ、俺はオマエをバラすまで戦ってたっていってンだよ」

垣根「・・・・・・」

一方通行「オマエの反射破りは完璧じゃあねェ。だからさっさと引き揚げさせたンだろ?」

垣根「ハッ。仮にそうだとして何でわざわざ俺にそんな下らない情報を与える?」

一方通行「オマエはただの捨て駒だって話だ。落ちたもンだな、オイ」

垣根「・・・黙れ」

一方通行「図星かよ。まァいい。お喋りはこの辺にしてさっさと終わらせるか」

垣根「こっちの台詞だ」カチ

511: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 01:07:28.03 ID:zLxKAus0
一方通行「終いか。さすがに木原のクソみてェに俺の反射の軌道の変更後までは対応できねェらしいな」

垣根「・・・・・・くそ」

一方通行「・・・・・・」スタスタ

垣根「待てよ」

一方通行「あン?」

垣根「何で止めを刺さねぇんだ?」

一方通行「時間の無駄だからに決まってンだろ。俺の気が変わらねェうちにさっさと失せろ、三下が」

垣根「・・・頭に乗ってんじゃねぇぞ、一方通行ァァあああああああああ!!」ブォ

一方通行「・・・・・・チッ」ピキーン

垣根「ここで俺を見逃してヒーロー気取りか?テメェはそんな半端な気持ちで最終信号を守りきれると思ってんのか!?いい加減目を覚ませよ一方通行!テメェは見て来たはずだ!この学園都市がどんなものなのかを!なのになんでそんな生き方ができんだよ!おかしいだろうがよォォおおおおおおお!!」

一方通行「さっきからうるせェなァ。俺とオマエを同じベクトルで測ってンじゃねェよ。
俺がヒーロー?ハッ。笑わせンなよ。俺とオマエで何らかの差があるとすれば手を差し伸べてくれる人間が居たかどォかの違いだろ」

垣根「手を差し伸べるだぁ?ふざけんな!ただ単に甘い言葉に耳を貸しただけの腰抜けじゃねぇか!」

一方通行「はン。そォ思うならそう思ってればいいだろ。オマエが何を守れなくて、どォいう成り行きでここまで落ちて来たのか知らねェし興味もねェ。だがよォ、このクソみてェな街にも手を差し伸べてくる人間は大勢居ンだよ」

垣根「・・・・・・」

一方通行「チッ。もォ邪魔してくれンなよ」

514: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 02:39:28.97 ID:zLxKAus0
一方通行(クソ。また時間を無駄にしちまったか)

一方通行「・・・・・・あン?」

エイワス「・・・・・・」

一方通行「・・・オマエは?」

エイワス「エイワス。天使・・・、いや、君にはドラゴンと答えた方が分かりやすいか」

一方通行「そォかよ」

一方通行(こいつが普通じゃねェのは間違いねェ。だが今はガキの保護が最優先だ)

エイワス「てっきり私に向かってくると思ったんだがね」

一方通行「オマエに構ってる暇はねェンだよ」

エイワス「そうか。私が存在する限り打ち止めは間違いなく、崩壊するというのに」

一方通行「あン?」

エイワス「ま、単なるクローンなんだから、同じ機能の個体を作り直せば済む話なのかもしれないがね」

一方通行「・・・・・・上等じゃねェか」ブチッ

518: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/04(火) 19:43:17.86 ID:D2g/gbg0
一方通行「!!がっ、は」ドン

エイワス「いやはやすまない。どうやらアレイスターの奴が何か細工をしたようだ。君では私を殺せないようだね」

一方通行(反射が働かねェ。クソ、あの翼はなンだ?どォいう理屈で俺に攻撃を)

エイワス「それはそうと治療をした方がいいんじゃないか?その出血はさすがに」ブツブツ

一方通行(・・・こンなクソ野郎のためにガキを死なせるかよ!)ドバッ

エイワス「・・・ほぅ」

一方通行(この黒い翼がどォいう理屈で動いてるのか知らねェがこれでこいつを)

エイワス「残念ながら、それh」

一方通行「うォォォおおおおおおおおおおおおおお!!!」ゴッパァァァァン

520: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/04(火) 19:44:36.89 ID:D2g/gbg0
美琴「あ、一方通行!!」

禁書目録「近付いちゃ駄目!巻き込まれちゃうんだよ!」

美琴「で、でも!」

禁書目録(あれは天使の翼?でもあんなもの私の10万3000冊の中には)

エイワス「超電磁砲に禁書目録か」

禁書目録「あなたは何者?」

エイワス「残念ながら君達には興味はないんだ。君達の質問に答える気はない」

美琴「ふっざけんな!!」ドン

エイワス「そこの第一位ですら手も足も出なかったのに君に何かできるわけがないだろう。それに今は私より彼等の心配でもした方が賢明だと思うが」

美琴「くっ!」

エイワス「なあに、また興味が湧いたら出てくるさ。そのときまで」スッ

美琴「・・・消えた?」

禁書目録「一方通行!大丈夫?」

美琴「出血の量が尋常じゃない。このままじゃ病院までもたない」

海原「お困りのようですね」

美琴「・・・アンタどうしてここに?それに背中に背負ってるのは」

打ち止め「・・・・・・」ハアハア

海原「この子を助けるお手伝いをしようと思いまして。それより今は彼を。インデックスさん。僕が回復魔術を使用します。サポートしてください」

禁書目録「分かったんだよ」

美琴「え?ちょっと魔術って」

海原「大丈夫ですよ、御坂さん。彼は必ず助けてみせますから」

521: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/04(火) 19:50:08.15 ID:D2g/gbg0
一方通行(・・・・・・ここは?)

美琴「あ、一方通行。大丈夫?どこか痛くない?」

一方通行「あァ、・・・・・・!ガキはどォした!?」

美琴「あの子は大丈夫。ちゃんと保護したから。それよりもアンタの方が」

一方通行「今どこにいンだ!?」

美琴「と、隣の部屋だけど」

一方通行「そォか」ムクッ

美琴「ちょっと!まだ起きあがっちゃダメだって!」

一方通行「問題ねェよ」

――――――――――

一方通行「・・・・・・」ガラガラ

打ち止め「・・・・・・」ハアハア

芳川「あら、目を覚ましたのね」

一方通行「あァ。ガキは?」

美琴「ずっとあんな感じなの。お医者さんも原因は不明だって」

一方通行「そォか」

美琴「で、でも大丈夫!アンタなんか体中血塗れだったのにもうピンピンしてるんだから。きっとあの子もすぐよくなるわよ!」

一方通行「・・・・・・」

芳川「そうね。この子は私が見てるから、あなたはまだ寝てなさい。あなたにまた倒れられたら元も子もないわ」

一方通行「頼ンだ」

522: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/04(火) 19:51:24.79 ID:D2g/gbg0
禁書目録「目を覚ましたって聞いたから様子を見にきたんだよ」

一方通行「オマエ、俺に何かしたのか?」

禁書目録「私は何もしてないんだよ。みことがずっと付きっきりで看病してくれてたからじゃないかな」

美琴「わ、私は何もしてないわよ!こいつを助けてくれたのは海原光貴とあなたじゃない」

一方通行「あいつが?」

美琴「うん。私も信じてなかったんだけどね、回復魔術ってのを使ってアンタの傷を防いだのよ」

禁書目録「むむ、やっぱり信じてなかったんじゃん!」

美琴「あー、でも今は信じてるわよ。だって学園都市にはあんな能力者いないし」

禁書目録「これだから学園都市の人間は!」グチグチ

一方通行「・・・オイ、白シスター。天使とドラゴンについて何か知ってるか?」

禁書目録「あの金髪の事だよね?」

一方通行「見てたのか?」

禁書目録「一部始終だけどね。その前にあなたは彼女について何を知っているか聞きたいかも」

523: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/04(火) 19:53:21.54 ID:D2g/gbg0
禁書目録「なるほど。そんなことが」

一方通行「あァ」

禁書目録「それにしても妙なんだよ」

一方通行「妙じゃないところなンかあンのか?」

禁書目録「そういうことじゃなくって。あのエイワスっていう存在は明らかに別の世界から召喚された存在なんだよ。あれほどの力を制御するんだからかなり巨大な儀式場が必要なんだけど」

美琴「巨大ってどれくらい?」

禁書目録「うーん。この街そのものを巨大な儀式場として使用しても難しいんじゃないかな?」

美琴「そ、そんなに?」

禁書目録「うん。それだけ大きな力を留めておくのは大変なんだよ」

一方通行「儀式場ってのはどンなもンなンだ?魔方陣やら置物が大量に置かれるとかか?」

禁書目録「それが一番有名かな。でも文字とか、こんな何の意味のなさそうな点や線のみでできた霊装や、地脈の力を使ったものなんかもあるんだよ」

美琴「その線っていうのは目に見えないもので代用できたりしないの?例えば電気信号とか」

禁書目録「うーん。その電気信号っていうのがよく分からないけど。ちゃんとした手順を踏みさえすれば問題ないと思うんだよ」

美琴「電気信号っていうのは」ブツブツ

一方通行(電気信号?ミサカネットワークのことか。木原の件といい今回の件といい、上層部がガキや妹達を特別視してる事は間違いねェ。いや、待て、そもそも妹達の存在自体が妙だ。軍事目的で超能力者を作りたいのであれば元々レベル1の超電磁砲よりも俺の方が圧倒的に楽に作れるはずだ。外からの命令に逆らえないよォなシステムでも作っちまえば逆らう事もねェだろォし、血液サンプルと称して俺の細胞を手に入れる事も出来ただろ)

524: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/04(火) 19:54:07.73 ID:D2g/gbg0
禁書目録「AIM拡散力場っていうのは?」

一方通行(じゃあなンでだ?俺の能力が外の連中に回収されるリスクを負いたくなかったから?俺やメルヘン野郎より超電磁砲の方が開発しやすいからか?俺の存在を恐れていたから?いや、それ以前にどォしてレベル5になる以前に量産能力者計画を始める結論に至った。たしかあれはレベル5を軍事目的として使用する計画のはずだ。御坂美琴は元々レベル1。あいつの体細胞を入手したのが数年前って話だから明らかにおかしいだろ)

美琴「えーっと、つまりね」

一方通行(こいつがレベル5に進化出来る事を知っていた?確かに元は『筋ジストロフィーの治療のため』って可能性もあるがそれならもっと高レベルな能力者が他にいたはずだ。発電能力者なンざこの街には腐るほどいるしよォ。それなのにこいつに注目したってこたァ、御坂がレベル5になれる事を知っていたと考える方が自然だ。それを予め知る方法は一つしかねェ)

禁書目録「ふむふむ、なるほどなんだよ。それじゃあ」

一方通行(樹形図の設計者は学園都市の所有物だ。上層部が好き勝手に使ってたとしても何ら不思議じゃねェ。量産能力者計画が妹達じゃねェとならない理由がエイワスを呼び出すためだとすれば?絶対能力進化計画も、妹達の存在も。そして実験が中止される事も、世界中に妹達がばら撒かれることも、一万人の妹達が殺害されることも)

美琴「一方通行?」

一方通行(じゃあ俺や垣根はどォして必要になった?あれだけの能力をもつ存在を生み出せるなら俺達なンざ必要ねェはずだろ。本命の核?第一候補?クソ、上層部は何を企ンでやがる)

禁書目録「一方通行!」

一方通行「あン?」

美琴「アンタ大丈夫?どこか悪いなら」

一方通行「なンでもねェ。オマエらの方はまとまったのかよ」

禁書目録「うん。なんとかね」

一方通行「そォかよ」

525: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/04(火) 19:55:44.10 ID:D2g/gbg0
冥土帰し「元気そうで何よりだね」ガラガラ

美琴「ゲコ太先生!」

一方通行「はァ?」

美琴「あ、いや、こっちの話」

冥土帰し「そろそろ面会時間は終了だね。気をつけて帰るんだよ」

一方通行「だそォだ。さっさと帰れ」シッシッ

禁書目録「うぅ、この態度はあんまりなんだよ」

美琴「明日もまた来るから、ちゃんと寝なさいよ」バタン

一方通行「あァ」

一方通行(ガキを助けるにはあのエイワスって野郎をどォにかしねェとならねェが、正面から戦うには分が悪ィ。土御門かメルヘン野郎なら何か掴ンでるかも知れねェ。あいつらを頼るのはシャクだが背に腹は代えられないか)

一方通行「・・・・・・行くか」

531: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/06(木) 00:23:00.66 ID:tOMQYgc0
美琴「あっ、そっか」

禁書目録「?どうかしたの?みこと」

美琴「あ、なんでもない」

美琴(・・・アイツの黒い翼、どこかで見たと思ったらあの時の、幻想御手事件の時の幻想猛獣にどこか似てたんだ)

美琴(それにあのエイワスってやつも似た雰囲気があった)

美琴「ごめん!ちょっと忘れ物あった!あとは一人で帰れる?」

禁書目録「え?うん、大丈夫だけど」

美琴「ごめんね!」ダッ

532: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/06(木) 00:23:42.49 ID:tOMQYgc0
一方通行(つってもあいつらの事なンざ気にした事もねェしよォ。一体どこから探せばいいンだ)

prrrrrrprrrrr

一方通行「・・・・・・あン?電話?病院抜け出したのがバレたか?」pi

一方通行「なンの用だ?」

「・・・・・・」

一方通行「オイオイ、いきなり電話かけて来といてだンまりかよ。マナーがなってねェなァ」

「・・・・・・」

一方通行(チッ、イタズラか。こンなの無視してあいつらを)

「探しものか?」

一方通行「はァ?」

「それとも人探しか?」

一方通行「何が言いてェンだ?」

「打ち止めの様子はどうだ?」

一方通行「!!・・・・・・オマエ誰だ?」

「気になるなら会いに来いよ。場所は絶対座標でX-228561、Y-568714。さっさと来いよ」pi

一方通行「・・・・・・」

533: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/06(木) 00:24:31.55 ID:tOMQYgc0
一方通行(なンだってこンなところに)

上条「よう、来たか」

一方通行「やっぱりオマエか」

上条「なんだ、知ってたのか。光栄だな」

一方通行「なンの用だ?」

上条「打ち止めの容態はどうだ?」

一方通行「言わなきゃ分かンねェのか?こっちは忙しいンだ。さっさと用件言え」

上条「お前は今どんな気持だ?」

一方通行「はァ?何いって」

上条「守りたい人間を守れず、これといった手もねえ状態の事だよ」

一方通行「手がねェわけじゃねェだろ。まだあのガキも死ンじゃいねェしよォ」

上条「勝てると思ってるのか?あいつに」

一方通行「やるしかねェだろ。打ち止めを助けるにはそれしか手がねェならよ」

上条「そうかよ。ビリビリから聞いた通りの人間だな」

一方通行「はァ?」

上条「こっちの話だ。それでどうするつもりなんだ?」

一方通行「エイワスを消す。オマエも知ってる事は全部話せ」

上条「それは困るな。せっかく苦労して呼び出したのに」

一方通行「やっぱりオマエもグルかよ、クソ」

上条「まあな」

534: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/06(木) 00:25:23.55 ID:tOMQYgc0
一方通行「どォいうつもりだ?」

上条「何がだ?俺が学園都市のいいなりになっている事か?エイワスを呼び出した事か?お前をここに呼んだ事か?」

一方通行「全部だ」

上条「そうかよ。一つ目の答えだが、学園都市最強。自身が世界で一番強いと思っているお前には理解できないかもしれないな。エイワスには負けたみたいだがあれは反則みたいなもんだし」

一方通行「はァ?」

上条「お前はさ、打ち止めが大勢の人物から狙われたとしてさ。自身の力が足りず打ち止めがあと少しで死にそうになったとしたらどうする?力を欲するんじゃないか?打ち止めを危険な目にあわせる奴等を一人残らず排除できるくらい大きな力を」

一方通行「・・・・・・」

上条「俺はそう考えただけだ。そのためには学園都市の下につく方が都合が良かった。どうやら俺やお前や垣根には、特別な力が宿ってるらしいぜ?それを呼び覚まして利用する事が上の連中の考えらしいがな」

上条「エイワスを呼び出したのも同じだ。俺の能力を呼び覚ますにはあいつが必要だった。だから呼び出した。打ち止めを巻き込む可能性も考慮してはいたが、ここまで負担になるのは完全に予想外だった」

上条「最後に、お前を呼び出したのは邪魔になると考えたからだ。打ち止めは死なせねえために計画は早める。だから大人しくしててくれないか?」

一方通行「誰がオマエの命令なンざ聞くかよ。知ってる事を全部話してもらう。力尽くでもな」

上条「まあ、こうなるとは思っていたが。仕方ねえか」

535: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/06(木) 00:34:18.41 ID:tOMQYgc0
一方通行(こいつの右手がどンなものか未だに不明だが近寄らなけりゃ負ける事はねェ。こいつを片付けたあとにもやることは腐るほどあンだ。ここで無駄な体力を消費できねェ)

上条「お前相手なら手は抜かない方がいいな。とっておきを見せてやるよ。感謝しな、最強」ゾフリ

一方通行(竜の・・・頭?なンだありゃ。あれがあいつのいう特別な力か?)

上条「行くぜ」

一方通行(チッ。正体不明のドラゴンも範囲は右手のみ。音速の速さで全体を攻撃すりゃ終いだ)ドン

上条「こんな砂利で攻撃とは随分やさしいんだな。てっきりその辺のコンテナでもぶん投げると思ってたが」

一方通行(あの右手の竜を盾にするとは、器用なマネすンな)

一方通行「うるせェ。ならそォしてやるよ」ガシャン

上条「おいおい、殺す気かよ」

一方通行(軌道がズレた?なンだこいつは、どォなってやがる)

上条「理解できないだろ?こいつの事。こういった説明のできない力はそれだけで効果がある」

一方通行「そォかよ」

一方通行(また何か物をとばして、ダメだ。風を起こして、これもダメだ、防がれるって何考えてンだ俺は)

上条「これじゃあ打ち止めを守りきるのは不可能だな」

一方通行「・・・・・・うるせェ!」ドバッ

一方通行(なンだ?今妙な違和感が)

上条「それがお前の切り札か?なるほど、エイワスや風斬の能力に似てるな。たしかにすごい力だが、ここまで不完全な能力じゃ俺には勝てねえよ」

一方通行「うるせェっつってンだろォがァ!!」ドパァン

536: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/06(木) 00:38:53.87 ID:tOMQYgc0
上条「お前は自分が何を制御しているのか、その黒い翼が何なのか理解しようとした事はあるか?俺とお前の差はいかに自分の能力と向き合ってきたか程度だ。ま、ここまで辿り着くまで相当苦労したけどな。この間までは世界中飛び回ってたし」

一方通行(それにどこからやって来ただァ?これは俺が作りだしたものじゃねェのか?)

上条「ま、どうでもいいか。これで終わりだ。じゃあな」

美琴「動かないで!」

上条「ビリビリか、よくここが分かったな」

美琴「そいつから離れて!」

上条「まあ最低限の役目は終わった事だしそれもいいか。またな、一方通行」

一方通行「・・・・・・」

上条「ああ、そうだ。お前さ、SYSTEMって知ってるか?それが学園都市設立以来の目的だそうだ。そしてそのために大勢の能力者が必要になったみたいだぜ。じゃあ打ち止めとインデックスのことは頼んだ」

537: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/06(木) 00:39:27.95 ID:tOMQYgc0
一方通行(システムっていやァ神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの、レベル5の更にその先、だったか。なンだって今更ンなことを)

美琴「アンタまだ病み上がりだっていうのに何してんのよ」

一方通行「オマエどォしてここが分かった?」

美琴「なんとなくかな。アンタが病室抜け出したって聞いたから走り回ってたんだからね」

一方通行「そォかよ」

美琴「ともかく病院に戻るわよ」

一方通行「チッ、分かってるっつーの」

一方通行(もし本当にSYSTEMが学園都市の目的なら大勢の人間を開発する意味なンざあるのか?たしかに頭数揃えた方が効率はいいがレベル0にいつまでも能力開発を行う事は効率的とはいえねェ)

一方通行(垣根は俺が計画の核であるといった。ということはシステムとは俺の能力と関係があるのか?この世界では垣根が核となっている可能性もあるがそれならあいつが、エイワスが俺の前に現れるとは考えづらい。まだ一度しか会ってないがあいつがそォ人前に姿を現すタイプとは思えねェ)

一方通行「そォいやなンでオマエ俺が病院抜け出したの知ってンだ?」

美琴「ああ、アンタに伝えとくことがあったから」

一方通行「はァ?」

554: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/16(日) 10:13:26.95 ID:E/TPOHs0
 
一方通行「なるほどなァ」

美琴「ていうかどっか行くなら私に一言あってもいいじゃない」ムキー

一方通行(つまり要約すると一万の脳をリンクすることにより幻想猛獣とかいうわけの分からねェ怪物ができたって話か)

一方通行(AIM拡散力場ってのは能力者が無自覚に出してる、機械でしか感知出来ねェくらい微小な力の事だろ?そンなもンが強力な力になるもンなのか?って今はン事考えてる場合じゃねェか・・・ン?)

一方通行(そォいや俺が黒い翼を出した時はどれもピンチっていうより感情面が大きかったな、暴走に近い感じだったっつーか)

一方通行(・・・時間がねェ、一か八か試してみるか)

美琴「ちゃんと聞きなさいよ!それでアンタはこれからどうするわけ?」

一方通行「何もしねェよ。オマエはさっさと帰れ」

美琴「私が帰ったらアンタまた何かしでかすでしょ。あの子を助けたいのはアンタだけじゃないのよ。私も協力するから」

一方通行「必要ねェっつてンだろ」

美琴「数は多い方がいいでしょ?それに私にだって出来る事はたくさんあるわよ」

一方通行「・・・・・・じゃあ今からいう事を妹達に伝えてこい」



とある研究所

一方通行(こいつが能力体結晶か。案外あっさり手に入ったな)

一方通行(あの黒い翼が俺の能力の暴走状態だと仮定すれば、こいつを使えば意図的に能力を使用できるハズだが)

一方通行(まさかこンなモン使う羽目になるとはなァ)ペロ

555: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/16(日) 10:14:16.83 ID:E/TPOHs0
エイワス「意外だな。君が何らかの行動を起こすにしてももっと先だと思っていたが」

上条「俺もそのつもりだったんだけど、あの子はインデックスの友達みたいだしな。命をかける理由はそれだけで十分だ」

エイワス「ふむ、君は我々のことをどれくらい知っているのかね?」

上条「お前達が俺や一方通行や垣根を使って何か企んでるってことくらいだ」

エイワス「何か勘違いをしているようだが私は何か企んでいるわけではない。全てアレイスターが勝手にやっている事だ」

上条「テメェがアレイスターに協力している以上、こちらとしてはどうでもいいんだよ」

エイワス「ふむ、困ったな。君といい彼といい、全く話が通じんな」

上条「お互い様だろ。念のため聞いておくがお前は何者だ?」

エイワス「何を今更、私はドラゴン。一応天使という記号にも対応はしているが」

上条「ドラゴン・・・ね。ルシフェルの別の呼び名は『夜明けの竜』ともいわれているらしいな」

エイワス「私がそのルシフェルだとでも?」

上条「いいや。一方通行の黒い翼と幻想殺しが共鳴しあっているのを感じた。ルシフェルは12枚の翼を持ち、右手に最強の武器を携えた大天使ミカエルとは瓜二つの兄弟とされていたらしいな。お前等は俺たちを中心として、科学の力で作った天使を使って本物の神と戦争でも起こすつもりなんじゃねぇのか?かつてルシフェルが起こした神話を再現するように」

エイワス「偽物の天使が本物に勝てるとでも?」

上条「偽物だからこそ勝てるんだろ?虚数学区を天界に張る事が出来れば天使も本来の力は発揮できねぇだろうしな。まあ全てただの推測でしかないけどな。何はともあれお前とアレイスターを消せば終わるってことは間違いないだろ?」

エイワス「君も困ったものだね。そんな不完全な状態で勝てるとでも?」

上条「知るかよ。俺の幻想殺しは神の奇跡さえ打ち消す。そしてお前も例外じゃない」

エイワス「なるほど、実に興味深いね。君達は」

556: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/16(日) 10:14:43.26 ID:E/TPOHs0
一方通行「オイオイ、何二人で盛り上がってくれちゃってるンですかァ?」

エイワス「よくここまで来れたね」

一方通行「AIM拡散力場の流れが明らかに不自然な地帯があったから来てみただけだ。こいつの操作も慣れちまえば風を操るのと大差ねェみたいだからよ」

上条「そうか、心配して来てくれたんだな」

一方通行「後で愉快なオブジェにでもしてやるからな」

上条「いや、冗談だって。マジで」

エイワス「実に面白いな君達は。まあいい、現状を知っておくのもいいだろう」スッ

一方通行「なンだあの輪っかは」

上条「天使って言うだけのことはあるな」

エイワス「厳密には違うが、まあそれでいいだろう」

エイワス「うん?」ピリピリ

557: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/16(日) 10:15:14.90 ID:E/TPOHs0
エイワス「ほう、全妹達をネットワークから切断させたのか。たしかにこれなら私の能力も多少は落ちるな」

一方通行「これ以上ガキ共に負担をかけさせられねェ、さっさと消えろ」ゴパァァアアア

上条「一方通行!」

一方通行(チッ、さっきよりこいつを制御できるようにはなったがやはり次元が違う。俺かこいつ、どっちかでもやられっちまえば終わりだってのにここまであっさり)

エイワス「もう終わりかつまらゴパァァアアアア

垣根「随分楽しそうなことしてんじゃねえかよ。俺も交ぜろよ」

エイワス「ミサカネットワークは全て切断したはずだが」

垣根「はっ。たしかにネットワーク自体は機能してねぇ。だが妹達以外にあいつらと同じ脳波を持って、高い演算能力を持つ奴が他にいるだろ」

エイワス「なるほど。超電磁砲に演算補助をさせているのか。考えたな」

垣根「テメェに褒められても嬉しくねぇがな」

一方通行「三下、俺とメルヘン野郎であいつの翼を押さえつける間にあいつに攻撃しろ」

上条「出来んのか?」

一方通行「やるしかねェだろ」

垣根「まさかビビってんのか?一方通行」

一方通行「ハッ、誰に口きいてンだクソ野郎が。行くぞ」ブオッ

垣根「ああ」バオッ

一方通行(なンだこの感覚は。体の中で力が暴れ回ってやがる。共鳴している?垣根と上条に)

一方通行(全て掌握してやる。それでこいつをkudm消lpsw)

一方通行、垣根、上条「うォォォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

パキン

エイワス「なるほど。実に興味深いな。やはり君達はスーッ

一方通行(勝った・・・か)バタン

558: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/16(日) 10:15:45.73 ID:E/TPOHs0
一方通行(・・・・・・あン?ここは)

打ち止め「やっと目を覚ましたんだね。どこか痛くない?ってミサカはミサカは気を利かせてみる」

一方通行「・・・オマエはなンともねェのか?」

打ち止め「ミサカ達はもう平気だよってミサカはミサカは報告してみる」

一方通行「そォか。他の連中は?」

打ち止め「あなたと一緒にいた二人組ならもう目を覚ましてるよ。二人とも大した怪我じゃないんだってってミサカはミサカは答えてみる」

一方通行「そォかよ」

打ち止め「・・・ねえ」

一方通行「あン?」

打ち止め「あんまり無茶しないでねってミサカはミサカはお願いしてみる」

一方通行「・・・・・・あァ」



上条「おう、一方通行。起きたか」

垣根「はっ。学園都市最強様が一番体力ねえなんて笑えるな」

一方通行「うるせェ。何しに来た」

上条「今後の事を話し合いに来た」

垣根「エイワスは倒したがまだアレイスターのクソ野郎が残ってる。あいつを片付けるまで安心はできねぇ」

一方通行「だろォな」

上条「それでお前はこれからどうする?」

一方通行「ンなこと決まってンだろ」

垣根「だろうな」

上条「よし!俺たちの戦いはこれからだ!」

~終わり~

559: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:16:58.70 ID:E/TPOHs0
>>465-479の続き
一方通行「しかしやる事がねェな。下手に外出してガキ共と遭遇しても気まずいしよォ」

一方通行「仕方ねェ、ネットサーフィンでもして気を紛らわすか」

一方通行「学園都市伝説か。ンなもンあったのか、どれどれ」

一方通行「どンな能力も効かない能力者を持つ男って俺の事だよな?照れるじゃねェか」テレテレ
 
一方通行「脱ぎ女に地下に潜む巨大ウニ、異次元のおっさンか。下らねェ」

一方通行「幻想喫茶店と虚数学区ってのは面白そうだな」ポチッ

一方通行「なンだこの証言、胡散臭過ぎだろ」

一方通行「後は、夜の0時に自分の携帯に電話をかけると、別の人が出るか」チラッ

一方通行(丁度23:59か、試しにやってみるか)pipipipi

電話「お留守番サービスに接続します」

一方通行「まァ、そりゃそォだろォな」フゥ

電話の男「一方通行」

一方通行「っっッッ!!(←声にならない叫び)」ガラガラガシャン

電話の男「どうかなさいましたか?」

一方通行「なンでもねェ!なンの用だ!?」

一方通行(こいつ絶対コロス)

電話の男「仕事です」

一方通行「そォかよ」チッ

電話の男「仕事の内容ですが」

560: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:17:28.55 ID:E/TPOHs0
一方通行「終いか」カチ

一方通行(結局夜が明けっちまったじゃねェかよ。クソダリィ、コーヒーでも買ってさっさと帰るか)

打ち止め『何って別に何もないよってミサカはミサカは単にあなたが嫌いっていう事実を伝えてみる』

一方通行「・・・・・・」

一方通行(当たり前の事じゃねェか。あれだけの事をしといてガキと一緒にいよォなンて考えること自体がおこがましいしよォ)

一方通行(ガキのことは黄泉川達に任せておけば大丈夫だ。それに俺みたいなクソったれのことなンざ忘れっちまった方があのガキのためじゃねェかよ)

一方通行「いつの間にか着いてたのか。コーヒー買いそびれっちまったなァ。まあいいか、さっさと寝よ」

打ち止め「ねー、いるんでしょ?開けてよってミサカはミサカはお願いしてみる」

一方通行(あのガキこンな時間から何をやってンだ?)

打ち止め「あなたが開けてくれるまでずっとここにいるからねってミサカはミサカはここに住む覚悟を決めてみたり」

一方通行(・・・どォせ腹でも空けば帰ンだろ。先にメシだけ食ってくるか)クル

561: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:17:54.79 ID:E/TPOHs0
ファミレス

店員「いらっしゃいませー」

芳川「あの子、今日も様子見に行ったみたいね」

黄泉川「理由が分からないんじゃ手の打ちようがないじゃん」

店員「あのー、お客さ」

一方通行「!!!」ダッ

一方通行(クソ、もォ二度とあの店にはいかねェ。その辺で適当に何か買ってホテルで食うか)

562: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:18:33.05 ID:E/TPOHs0
ホテルの一室

一方通行(こンな時間か。今から帰るのもダリィしパソコンでもいじって時間つぶすか)

一方通行「・・・・・・」カチカチ

一方通行「あン?チャットルームだァ?見て行ってやるか」

ていとくん『うちなんか栄養剤だけだしよ』

あまたん『うちも似たようなモンだ。肉食いてぇ』

甘い青『病院の食事なんて冷めてたり味薄かったりで大差ないと思うが』

ていとくん『食べるという行為が羨ましいんだよ』

あまたん『違ぇねぇ』

一方通行(やることもねェし参加してみるか。しかしこいつらみンなふざけた名前だな。こンな名前にするのが普通なのか?)カチカチ

563: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:19:11.10 ID:E/TPOHs0
あっくンが入室しました

甘い青『お、誰か来た』

ていとくん『おう、ゆっくりしていけよつ旦』

あまたん『よう、ここ来るの初めてか?』

一方通行(言葉遣いは普通にしとくか)

あっくン『どうも。チャットとか初めてです』

ていとくん『そうかそうか。ここいつも俺等三人しかいないから暇なんだわ。そろそろみんな話のタネが尽きて来てるしよ』

あまたん『テメェは愚痴しか零してねェだろ』

甘い青『いや、みんな似たようなもんだろ』

あっくン『はあ、そうなンですか』

ていとくん『あっくンは学生か?』

あっくン『はァ、一応』

ていとくん『そうかそうか。それなら俺と同じくらいかもな』

あっくン『ていとくンはいくつくらいなンですか?』

あまたん『オイオイ、抜け駆けとはいただけねェな』

ていとくん『別にいいだろ。おっさんは黙ってろ』

あまたん『りょーかいりょーかい、殺す』

甘い青『まあまあ、落ち着きたまえ』

一方通行(何なンだこいつら・・・)

564: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:20:00.60 ID:E/TPOHs0
ていとくん『じゃあなー、また来いよ』

あまたん『ハッ。待っててやるよ』

甘い青『おやすみなさい』

あっくン『あァ、お疲れ』

一方通行(やっと終わった。軽い気持ちで入ったチャットルームで10時間も質問攻め食らうとは思わなかったぜ。今から帰ンのも面倒臭ェし、今日もここで泊るか)

一方通行(ガキ共は元気にしてンのかな・・・)

一方通行「クソ、俺には関係ねェよ。さっさと寝るか」

565: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:20:55.84 ID:E/TPOHs0
数日後

あっくンさんが入室しました

あっくン『よォ』

ていとくん『おう、来たか』

あまたん『待ってたぜェェェええええええ!!』

甘い青『今日は早いですね』

あっくン『ずっと気になってたンだけど、オマエらってなンで入院なンかしてンの?』

甘い青『ある実験の研究員やってたんだけどさ。失敗しちゃって借金作っちゃってさ。それで色々あって心臓撃たれて今に至る』

あっくン『省略しすぎだろ』

あまたん『俺なんか研究の邪魔するガキがいたから説教してたら星になってたぜ』

あっくン『もォ意味分からねェから』

ていとくん『俺のことを話すならまずはその背景から話さねぇとな。あれはそう、5年前の10月31日、』

あっくン『長ェならいいわ』

ていとくん『酷い。つーかよ、あっくンはどういう経緯でここに来たんだ?』

一方通行(話す事もねェし、これくらい話してもいいか)

あっくン『実はカクカクジカジカ』

ていとくん『あー、そりゃ人間不信にもなるわ』

あまたん『そのクソ女共晒せよ』

甘い青『君も苦労したんだな』

あっくン『いや、俺も普段の行いとか悪かったし』

あまたん『だからって人としてやっていい事と悪い事があんだろ』

甘い青『まあまあ、餅つけ』

あまたん『けどよォ・・・』

566: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:21:36.05 ID:E/TPOHs0
ていとくん『具体的に何が悪いと思ったんだ?』

あっくン『ガキは昔やンちゃしてた頃に姉に色々酷い事しちまったし、居候先の相手はもォいい年なのにガキを押しつけるよォなことしちまったし、もう一人の方は俺のせいで研究所首になったし、最後の一人はこの間ボコボコにしちまったし。心当たりなンざ上げたらキリがねェ』

あまたん『だからってよぉ、持ち上げてから振り落とすって人としてどうなのよ』

ていとくん『でも限度越えてるだろ。完璧トラウマじゃねぇか』

甘い青『仲直りしたいとかは考えてないのか?』

あっくン『何でンなこと考えンだよ』

甘い青『ならいいが。我々でよければいつでも相談に乗るからな』

あっくン『あァ』

一方通行(いい奴だな、こいつら)

ていとくん『よし、じゃあオフ会やらね?丁度俺もあまたんも外出できそうだしよ』

あっくン『唐突だな』

あまたん『お、いいねェ』

甘い青『私は構わんぞ』

あっくン『別いいけど何すンだ?』

ていとくん『普通にお茶して話すだけだ』

あっくン『それって今と変わらねェじゃねェか』

ていとくん『うるせぇ。やるっていったらやるんだ。明後日空けとけよ。時間と場所は追って連絡する』

あっくン『あー、ハイハイ、りょーかい』

あまたん『いやー、楽しみだねえ』

甘い青『そうだな』

567: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:23:13.49 ID:E/TPOHs0
オフ会当日

一方通行(クソ、急な仕事が入って遅れっちまった。確かこのレストランに集合だよな?)

店員「いらっしゃいませー、何名様ですか?」

一方通行「4人だ。先に三人来てると思うんだが」

店員「ああ、あちらのお部屋です」

一方通行「分かった」

一方通行(どンなやつなンだろォな)ドキドキ

ガラガラ

一方通行「悪ィ、仕事入って遅れっちま・・・た」

垣根帝督「おう、来たか待ってた・・・ぜ?」

木原数多「会いたかったぜぇェええ・・・?」

天井亜雄「ああ、待っていた・・・よ?」

一方通行「・・・・・・」ゴパァァアアッ

ズドン

568: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:23:49.44 ID:E/TPOHs0
キャスター『本日午後2時過ぎ、第七学区の飲食店にて』

一方通行「どォしてこうなった」

一方通行(これは報いか。俺が今まで好き勝手やって来た事への)フラフラ

一方通行「もォ誰も信じない・・・」ボソッ

打ち止め「あー、やっと見つけた!ってミサカはミサカは近付いて」

一方通行「来ンなァァァあああああああああ!!」ビクッ

打ち止め「うっ、ミサカの事嫌いになっちゃった?ってミサカはミサカは恐る恐る尋ねてみたり」ピタッ

一方通行「別にンなンじゃねェよ。つーかもう夕方じゃねェか。さっさと帰れ」

打ち止め「あなたは来ないのってミサカはミサカは確認してみる」

一方通行「俺は行かねェよ」

打ち止め「じゃああなたの家に泊まるのは?」

一方通行「ダメに決まってンだろ。さっさと帰れ」

打ち止め「どうしても駄目かな?ってミサカはミサカは頼みこんでみたり」

一方通行「ダメだ」

打ち止め「そっか。じゃあ今日はもう帰るね」シュン

一方通行「・・・・・・」

569: 一方通行「もォ誰も信じない・・・」 2010/05/16(日) 10:24:19.87 ID:E/TPOHs0
一方通行宅

ガチャ

一方通行(ここに帰ンのも久しぶりだな)

一方通行(ガキはちゃンと帰ってればいいが)

一方通行「・・・・・・」ボーッ

一方通行(そォいや携帯ここに忘れて来たままだったな)カチャ

一方通行(待受がガキが勝手に撮ったガキと俺のツーショットになってるじゃねェか。あのガキが勝手に変えてそのままだったのかよ。それにしても・・・)

一方通行(毎日ガキからメールと留守電が入ってやがる。それも結構頻繁に・・・・・・)

一方通行(ひょっとしたらあの日の打ち止めは本当に学園都市の連中に操られていた可能性もあるし、あのガキはまだ善悪の区別がつかなくて、ほンの悪戯程度の気持ちだった可能性もあるじゃねェか。なのに俺はあンな態度を)

一方通行「・・・・・・打ち止め」

ピンポーン

一方通行「・・・あン?誰だこンな時間に」

ピンポーン

一方通行「チッ、面倒臭ェなァ」

一方通行「ハイハイ、誰d」ガチャ

打ち止め「・・・・・・」

一方通行「・・・オマエ何で」

打ち止め「だってミサカが帰る場所はあなたの傍だからってミサカはミサカは答えてみる」

一方通行「・・・・・・そォかよ」

打ち止め「ということでただいまーってミサカはミサカは先手必勝」

一方通行「あァ」

一方通行「・・・・・・おかえり」ボソッ

~おわり~

571: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/17(月) 22:09:06.84 ID:SAUfjzo0
昔々、あるところに上条さんとインデックスさんが居ました。上条さんは山へ柴刈りに、上条さんは川へ洗濯に行きました。

上条「ふー、これくらいあれば足りるな。次は洗濯しないとな」

上条「フンフフン♪フンフフン♪フンフンフーン♪」バシャバシャ

上条「って何で俺ばっかり働いてるんだよ。色々おかしいだろ・・・」

上条さんが川で洗濯をしていると川上から白い桃と赤い桃がどんぶらこっこ、どんぶらこっこっと流れて来ました

上条「何だあのデカイ桃は。あれだけの量あれば飯代が五日分は浮くな。もしかして不幸体質の上条さんにもついに幸運が舞い降りたのか?と、ともかく捕まえないと。待ってくれそこの桃ォォォォォおおおおおおおおおおおおおおお!!!」バシャン

572: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/17(月) 22:09:43.25 ID:SAUfjzo0
上条「何とか赤い桃だけは死守出来たが洗濯物が全部流されっちまった。でもこれだけあれば服代くらい浮くだろ、多分」

上条「ただいまー、帰ったぞ、インデックス」

インデックス「とうま!遅いんだよ!私もうおなかペコペコなんだよ!」

上条「悪い悪い、その代りといってはなんだが今日はいいもん見付けて来たぞ。ほら、大きな桃だ」

インデックス「わー、大漁なんだよ!早く食べたいかも!」

上条「はいはい、分かったから大人しくしてろ。昨夜念入りに磨いだこの包丁で豪快にやっちまうか」

インデックス「やっちゃえ、とうま」

上条「おう、任せろ」




~おわり~

575: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:45:35.79 ID:SJN5/lw0
一方通行「だってよォ、例えばガキの頃に」

幼一方通行『将来はみことちゃンをお嫁さンにするゥ』

幼美琴『しょうがないわね。大きくなったら考えてあげてもいいわよ』

幼一方通行『ホント!?わーい』

幼美琴『い、一応いっとくけど考えてあげるだけなんだからね!』

幼一方通行『僕みことちゃンに好きになってもらえるように頑張るね!』


~10年後~

美琴『ね、ねえ』

一方通行『あン?何だよ。学校じゃ話しかけンなっていっただろ』

美琴『そんな言い方しなくても!』

一方通行『うるせェ。それでなンの用だ?』

美琴『あ、アンタってさ、好きな子とかいないの?』

一方通行『はァ?』

美琴『勘違いしないでよ!そう!友達に聞かれてそれで仕方なく』

一方通行『なンでンな事オマエにいわなきゃならねェンだよ』

美琴『それはその・・・、』

一方通行『そォいうオマエはどうなンだよ。この間海原をフったって聞いたが気になる奴でもいンのか?』

美琴『そ、そんなのアンタには関係ないでしょ!』

一方通行『まァな』

美琴『!そうよね!関係ないわよね!ふん!』スタスタ

一方通行『・・・何なンだ、一体よォ』

576: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:46:19.77 ID:SJN5/lw0
打ち止め「あ、あの」

一方通行「あン?何だ?」

打ち止め「何か悪い物でも食べた?ってミサカはミサカはあなたの体を心配してみる」

一方通行「はァ?いつも通りだろ。どこがおかしいンだ?」

打ち止め「まずどうしてそんなこと考えるようになったの?ってミサカはミサカは突然のあなたの変貌ぶりに戸惑いつつ問い掛けてみたり」

一方通行「変か?」

打ち止め「うん」

一方通行「そォか・・・。そォだよな。こンなことに今まで気付かなかったンだからよォ。今までの俺は頭おかしかったンzy」

打ち止め「いや、そうじゃなくて」

一方通行「けどよォ、もォ今までの俺じゃねェよ。それより続けていいか?」

打ち止め「まだ続けるんだってミサカはミサカはこっそり溜め息をついてみる。それにしてもどうしてお姉様が幼馴染なの?ってミサカはミサカは当然の疑問をぶつけてみたり」

一方通行「俺の中の幼馴染像に一番しっくり来たからよォ。それじゃあ続けるぜ」

打ち止め(ああ、この人知り合い少ないからねってミサカはミサカは納得してみる)

577: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:47:53.52 ID:SJN5/lw0
~翌日~

美琴『あ、アンタ!昨日のことだけど』

一方通行『何の話だァ?』

美琴『好きな子がいないって』

一方通行『あァ、あれか』

美琴『それでどうなの?』

一方通行『誰が教えるかよ』

美琴『・・・それって肯定してるようなもんよ』

一方通行『なンでそォなンだよ』

美琴『それでその人って誰?』

一方通行『誰もいるとはいってねェだろォが』

美琴『じゃあどんな人?』

一方通行『・・・オマエには関係ねェだろ』

美琴『関係なくない』

一方通行『はァ?』

美琴『全然関係なくないわよ!』

一方通行『オマエさっきから変だぞ』

美琴『アンタのせいでしょ!』

一方通行『なンで俺が・・・、意味分からねェ』

美琴『いいから答えてよ!』

一方通行『あー、じゃあそのうち教えて』

美琴『ウソ!』

一方通行『はァ?』

美琴『だってアンタ全然約束守ってくれないじゃない!』

一方通行『約束だァ?オマエさっきからなンの話を』

美琴『!!・・・そうよね。私一人で舞い上がって馬鹿みたい。もういいわ、さようなら。お元気で』ダッ

578: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:50:28.54 ID:SJN5/lw0
一方通行『お、オイ!・・・行っちまった』

一方通行『(にしても何なンだァ?いきなりよォ。約束なンざした覚えはねェし、そもそもここ2,3年は疎遠になっててほとんど会う機会すらなかったしよォ)』

一方通行『・・・・・・あいつ、泣いてたな』

一方通行『俺が泣かしたンだよな?やっぱり』

一方通行『・・・・・・ったくよォ。余計な手間かけさせやがって!』ダッ

打ち止め「ねえ、まだ続くのってミサカはミサカはげんなりしつつ質問してみる」

一方通行「何退屈そうにしてンだよ。チッ、もォすぐ終わる」

一方通行『やっぱりここに居やがったか』

美琴『アンタ何で・・・』

一方通行『オマエガキの頃から何かあるといつもここに来てただろォが』

美琴『そういうことはちゃんと覚えてるのね』

一方通行『まァな。ガキの頃はよくここでオマエの遊びに付き合わされたな』

美琴『何いってんの?アンタが「みことちゃーん、みことちゃーん」って私にべったりで仕方なく遊んであげてたんじゃない』

一方通行『違ェよ』

美琴『違わない』

一方通行『ありえねェ!』

美琴『ありえなくない!』

一方通行『大体俺がオマエにべったりだァ?しょっちゅう道に迷って泣き付いてたのはどこのどいつだ』

美琴『な、泣いてないわよ』

一方通行『泣いてただろォが』

美琴『うるさい!大体アンタの記憶なんて全然アテにならないじゃない』

一方通行『それってさっきの約束がどうとかか?ガキの頃ここでした』

美琴『だ、だったらなによ』

579: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:51:01.47 ID:SJN5/lw0
一方通行『オマエまだあんなガキの頃にした約束なンざ気にして』

美琴『気にしてないわよ!ちょっと思い出してそれで・・・』

一方通行『あァ、そォかよ。それでオマエはどうなンだ?』

美琴『どうって何が?』

一方通行『約束ってたしかオマエに好きになってもらえるようになるとかだろ?オマエはどォなンだ?』

美琴『私はその・・・、そ、そういうアンタはどうなのよ』

一方通行『あン?ンなの決まってンだろ』

打ち止め「・・・・・・」

一方通行「・・・・・・」

打ち止め「あれ、終わり?ってミサカはミサカは尋ねてみる」

一方通行「まァな」

打ち止め「中途半端な所で終わってない?ってミサカはミサカは半端な終わり方に異議を申し立ててみたり」

一方通行「あン?そンなに気になンのか?仕方ねェなァ」

打ち止め「やっぱりいいや。それにしてもお姉様がそんなに気になるなら会って来たらいいのにってミサカはミサカは指摘してみる」

一方通行「?なンで俺が超電磁砲に会わなきゃいけねェンだ?」

打ち止め「だってお姉様の事が気になってるんじゃないの?ってミサカはミサカは再度質問してみる」

一方通行「え?」

打ち止め「え?」

一方通行「いや、だから超電磁砲は例として挙げただけで俺の中でのあいつは村人A程度だ」

打ち止め「そうなんだ。あ、来たみたいだねってミサカはミサカは指を刺しつつ話を切り替えてみる」

一方通行「あン?あれは黄色い救急車じゃねェか。初めてみたな」

打ち止め「大丈夫。ミサカが付いてるからねってミサカはミサカは力強く発言してみる」

一方通行「・・・・・・オマエまさか」

救急隊員「こちらの少年でよろしいですね?」

打ち止め「はいってミサカはミサカは答えてみる」

一方通行「んvdすふs;zsd」

580: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:51:33.11 ID:SJN5/lw0
打ち止め「目が覚めた?ってミサカはミサカは質問してみる」

一方通行「あァ。昨日の俺は本当にどうしようもないほどのクソったれだったな」

打ち止め「元に戻ってよかtt」

一方通行「時代は教師だろ。どォ考えても」

打ち止め「・・・・・・え?」

一方通行「だってよォ、例えば」

打ち止め(また語り出すんだ。どうせ今回はヨミカワとヨシカワ辺りだろうけどってミサカはミサカは推理してみる)


黄泉川『私は今日で教師を辞める事になった。新しい先生と仲良くするじゃん』

打ち止め「ちょっと待ってってミサカはミサカはあなたの言葉を制止させてみる。これって学園ストーリーだよね?ってミサカはミサカは確認してみる」

一方通行「当たり前だろ。他に教師と生徒が絡む場があンのかよ」

打ち止め「え?でもヨミカワ辞めちゃったよ?ってミサカはミサカは動揺を隠せなかったり」

一方通行「あァ、それな。まあ聞けよ」

581: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:52:01.63 ID:SJN5/lw0
黄泉川『それで私の代わりにこのクラスの担任となる、上条当麻先生だ。仲良くするじゃんよ』

上条『よろしくな』


打ち止め「え?えーっと、あれ?」

一方通行「ンだよさっきからよォ」

打ち止め「だってあの人あなたと同じくらいだし。そもそもあなたってあの人の事嫌いなんじゃなかった?ってミサカはミサカは首を傾げてみる。それにヨミカワ首にしてあの人を代りに教師にするのって人としてどうなの?ってミサカはミサカはあなたの薄情さに愕然としてみたり」

一方通行「それはそれ、これはこれだ。続けるぞ」


上条『黄泉川先生から紹介があった通り、今日から保健体育兼このクラスの担当を受け持つ事になった上条だ。みんなよろしくな』

キャーキャー
生徒『よろしくお願いしまーす』

上条『はいはーい、とりあえず出席取るぞ』


打ち止め「しかも歓迎ムードだし・・・」

一方通行「まあ細かい事は気にすンな」

582: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:52:29.41 ID:SJN5/lw0
上条『休みは一人か』

生徒U『ああ、彼はしょっちゅう休んでいるので気にしないでいいですよ』

生徒M『まあ来る気ないならそれでもいいんじゃない?』

生徒T『やっぱり頭いい奴は扱いが違うぜぃ』

上条『・・・テメェら本当にこれでいいと思ってんのか?』

生徒『え?』

上条『せっかく同じ学校で!同じクラスになれたってのに何だ!何でみんなで楽しい学園生活を送ろうと思わねぇ!?お前達だって本当は望んでいたんじゃねえのか!誰もが笑って、誰もが幸せになれるそんな最高の学園生活ってやつを!』

生徒K『そんなこと出来るわけねえだろ』

上条『・・・いいぜ。テメェが最高の学園生活を挑戦する前から諦めるっていうなら・・・』

上条『まずはそのふざけた幻想をぶち壊す!』


打ち止め「それが言いたかっただけ?ってミサカはミサカは長ったらしい説教に嫌気がさしていたり」

一方通行「うるせェ」

583: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:53:06.24 ID:SJN5/lw0
ピンポーン

一方通行『チッ、なンだよ一体よォ』ガチャ

上条『やあ、君が一方通行君か?』

一方通行『誰だオマエ』

上条『ああ、新しく君達のクラスの担任になった上条当麻だ。よろしくな』

一方通行『・・・それでその上条先生が俺になンの用だ?』

上条『いわなきゃ分からないか?』

一方通行『チッ。俺に構ってる時間があンなら他の出来の悪い生徒の面倒でも見てりゃイイだろ』

上条『そんなこと出来る訳ないだろ。みんな心配してる。ちゃんと学校に来い』

一方通行『行っても意味ねェだろ、どう考えても』

上条『何でだ?』

一方通行『俺には必要ねェからだ』

上条『君はこの学校でトップの成績みたいだな。だからか?』

一方通行『・・・だったらなンだよ』

上条『「人間」っていうのは人と人の間で生きるって意味だと俺は思ってる。それで学校って言うのはその絆を学ぶ所なんじゃないか?』


打ち止め「どこかで聞いた事がある気がするんだけど気のせいかなってミサカはミサカは考えてみる」

一方通行「細けェことはいいンだよ」

584: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:53:38.27 ID:SJN5/lw0
一方通行『ンなもンいらねェだろ』

上条『本当にそう思うなら試してみるか?』ガシッ

一方通行『オマエさっきから何を!ンン!?』

上条『悪い悪い。もしかして初めてだったか?』

一方通行『オマエこンなことしてタダですむと』

上条『大丈夫だって。すぐよくなるからよ』

一方通行『せ、先gんbふrgんびsrんbす』

一方通行「wfcんふvbげああきgj“んv」

打ち止め「・・・・・・」ハアハア

585: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:54:57.91 ID:SJN5/lw0
冥土帰し「原因が分かった。どうやらネットワークが関係しているようだね」

打ち止め「ミサカネットワークが?」

冥土帰し「そのようだね。脳の回路に異常がみられるね。そのせいで他の妹達の考えや思念に強く影響を受けるようになったようだ」

打ち止め「あの人はネットワークに接続できないし、それにミサカネットワークが理由で性格が変わること自体考えられないしってミサカはミサカは意見を述べてみる」

冥土帰し「まあ彼のようなケースは特別だろうね。直すには別の機材が必要だから後2,3 日はかかるね」

打ち止め「それまでずっとこのままかもしれないって事だよねってミサカはミサカは溜め息をついてみる。そういえば他の妹達の影響を受けてるってことは妹達の中には幼馴染属性とかああいう 癖を持った個体もいるってこと?ってミサカはミサカは確認してみる」

冥土帰し「そうなるね。必要なら別の個体の影響を強く受けるように変える事もできるが・・・、どうするかね?」

打ち止め「じゃ、じゃあ・・・」

586: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:55:23.28 ID:SJN5/lw0
一方通行「・・・・・・あン?ここは」

打ち止め「目が覚めたみたいだね。調子悪くない?大丈夫?ってミサカはミサカはいらぬ世話を焼いてみたり」

一方通行「あァ、問題ねェ」

打ち止め「そ、そっか。それならよかったってミサカはミサカは安堵してみる」

一方通行「・・・なあ、打ち止め」

打ち止め「!今度は何かなってミサカはミサカは答えてみる」

一方通行「兄妹っていいよな」

打ち止め「そそうかなってミサカはミサカは」

一方通行「例えばよォ」

打ち止め「あ、やっぱり語り出すんだね」

587: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:55:59.75 ID:SJN5/lw0
上条『お前の妹はいいよな。料理もできるし、可愛いし、いい子だしよ』

一方通行『そォかァ?別に普通だろ』

上条『普通じゃねえだろ、どう考えても。あんないい子中々いないぞ』

一方通行『イイ子ってアイツがかァ?』

上条『他に誰がいるんだよ!ああ、羨ましい!くれ!妹くれ!お兄さん』

一方通行『オマエあンなののどこがイインだ?後変な呼び方すンな気持ち悪い』

上条『どこがって全部だ』

一方通行『そォかよ』ハア

一方通行『つーかよォ、妹に幻想抱いてるみてェだが実際にいると面倒なだけだぞ。女ってだけでも面倒なのにそいつと暮らしていかなきゃならねェ訳だしよォ』

上条『そこが最高なんじゃねえか!むしろお前の幻想をぶち壊してやりたいわ』

一方通行『・・・チッ』ガサゴソ

上条『どうかしたのか?』

一方通行『弁当忘れっちまった』

上条『テメェせっかく妹ちゃんが作った弁当を忘れるとは何様だよ』

一方通行『まァたまにはパンもいいか』

上条『な、なんて贅沢な』

生徒A『一方通行さん。妹さんが来てますよ』

上条『お、弁当届けに来てくれたんじゃないか?』

一方通行『・・・・・・』

588: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:56:57.56 ID:SJN5/lw0
御坂妹『忘れ物ですよ、とミサカが愛妻弁当を持ってきたという事実を伝えます』

一方通行『気持ち悪ィ事いってンじゃねェ』

御坂妹『むっ、せっかく愛情込めて作ってわざわざ持ってきたのにその反応はあんまりでは?とミサカは断固抗議します』

一方通行『だからいらねェっつてンだろ。俺は学食でもイインだよ』

御坂妹『偏食家のあなたが食堂なんていったら好きなものしか食べないでしょ?とミサカは懸念事項を述べます』

一方通行『そりゃわざわざ金払ってまでマズいもン頼まねェだろ』

御坂妹『それもそうですが・・・、それでは行きましょうか、とミサカは切り出します?』

一方通行『あン?どこにだ?』

御坂妹『いえ、教室にお弁当を忘れて来たので一緒に取りに行こうと』

一方通行『オマエも人の事言えねェじゃねェか』


打ち止め「あの・・・、ちょっといいかなってミサカはミサカは腰を折ってみたり」

一方通行「あン?どォかしたか?」

打ち止め「どうして下位個体が妹なのかなってミサカはミサカは尋ねてみる」

一方通行「妹っつったらあいつ等しかいないだろ」

打ち止め「ミサカじゃダメなのかなってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「オマエは妹って感じじゃねェからよ。じゃあ続けるぞ」

589: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:57:49.48 ID:SJN5/lw0
一方通行『オイ、弁当取りにオマエの教室向かうンじゃなかったか?』

御坂妹『いえ、よく考えたらちゃんとお弁当持ってました、とミサカは弁解します』

一方通行『なら渡せばイイだろ。つーかなンで屋上に来たンだ?』

御坂妹『せっかくですしたまには学校で二人で昼食でもと思いまして、とミサカは返答します』

一方通行『ワザとだろ』ハア

御坂妹『迷惑でしたか?とミサカはやや落ち込み気味に問い掛けます』

一方通行『別に迷惑ってわけじゃねェけどよ』

御坂妹『ならこれからは毎日一緒に食べましょう、とミサカは提案します』

一方通行『はァ?なンでそうなるンだ』

御坂妹『お弁当はミサカが持ってきますので、とミサカは決定事項を述べます』

一方通行『チィッ』

590: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:58:15.13 ID:SJN5/lw0
キーンコーンカーンコーン

上条『終わったー。帰りゲーセン寄って行かねぇか?』

一方通行『あァ、じゃあ行くか』

御坂妹『お待ちくださいお兄様、とミサカは呼び止めます』

上条『おう、妹ちゃんも一緒に』

御坂妹『夕飯の買出しに行きたいので付き合ってくれませんか?とミサカは懇請します』

一方通行『どこがだよ』

上条『俺も行っていいかな?』

御坂妹『せっかくお兄様と二人で行こうと思っていたのに。こいつマジで空気読めよという言葉を飲み込んでいいですよ、とミサカは答えます』

上条『すみません。今日はやめときます』

御坂妹『おや?それは残念です、とミサカは一応礼儀なので心にもない事をいいます』

一方通行『オイ』

御坂妹『では行きましょうかお兄様』

一方通行『はァ?まだ行くとは言って』

御坂妹『いいから行きますよ、とミサカはお兄様の腕を引っ張ります』

一方通行『引っ張ンな!危ねェだろ』

上条『・・・・・・』

591: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:58:45.72 ID:SJN5/lw0
一方通行『オイ、買い物行くンじゃなかったのか?』

御坂妹『ええ、いきますが』

一方通行『ならなンで映画館にいるンだよ』

御坂妹『丁度この映画見たかったので、とミサカは答えます』

一方通行『一人でいるときに見りゃイイだろォが』

御坂妹『一人では意味がありませんので』

一方通行『はァ?』

御坂妹『お兄様と二人で見たかったので、とミサカは頬を染めつつ答えます』

一方通行『なンでだ?』

御坂妹『それをいわせるかこのニブチンが、という言葉を飲み込んでなんででしょうね、と返答します』

一方通行『答えになってねェじゃねェか』

御坂妹『始まりますよ、とミサカは告げます』

一方通行『・・・・・・』

――――――――――

御坂妹『どうでしたか?とミサカは質問を投げかけます』

一方通行『どォっていわれてもよォ。なンで兄妹がくっついてハッピーエンドなンだ?不純過ぎるだろ』

御坂妹『いえいえ、今の時代は妹属性なるものがあるくらいですからあれくらい問題になりません、とミサカは結論付けます』

一方通行『ンなわけねェだろ』

御坂妹『それにしても喉が渇きましたね。あちらの喫茶店でお茶にしませんか?とミサカは提案します』

一方通行『はァ?晩飯の買出しはどォすンだ?モタモタしてると帰ンの夜になるぞ』

御坂妹『ではついでに夕食も済ませてしまうのはどうですか?とミサカは提案します』

一方通行『買い物しに来たンだよな・・・?いいけどよォ』

592: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 22:59:48.38 ID:SJN5/lw0
一方通行『はァ、やっと帰れた』

御坂妹『お風呂沸きましたよ。お先にどうぞ、とミサカはお兄様に配慮しつつできる妹をアピールします』

一方通行『そォかよ。御苦労さン』



一方通行『結局今日もアイツに振り回されっぱなしだったな』ハア

御坂妹『湯加減はいかがでしょうか?とミサカは質問します』

一方通行『あン?別に普通だ』

御坂妹『そうですか。それではミサカも』

一方通行『あァ・・・・・・ン?』

御坂妹『失礼します、とミサカは挨拶して』ガラガラ

一方通行『hfwc;えvvf^vfじゃdふr』バシャン

御坂妹『おや、大丈夫ですか?やはり一人でお風呂に入るのは危ないので今後は』

一方通行『オマエ何考えてンだ!?さっさと出てけ!』

御坂妹『お兄様のお背中でも流そうと思いまして、とミサカは自らの胸の内をあらわにします』

一方通行『必要ねェ!なンでこの年になって兄妹で背中の流しっこなンざしなきゃならねェンだよ!』

御坂妹『おや、ミサカはお背中を流したいといっただけで流し合おうとは言ってないのですが、とミサカは意外と乗り気なお兄様の様子に紅潮します』

一方通行『ンなわけねェだろ!』

御坂妹『もしかして照れてるんですか?とミサカは興味心身で尋ねてみます』

一方通行『照れてねェよ!そォいう事はでるとこ出てから言え』

御坂妹『むっ、お兄様は最近ミサカの裸を見たことはあるんですか?とミサカは問い掛けます』

一方通行『服の上から見りゃ分かンだろ』

593: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 23:01:05.03 ID:SJN5/lw0
御坂妹『ミサカは着やせするタイプですから、とミサカは反論します。なんなら触って確かめてみますか?』

一方通行『誰が触るか!ふざけンのも大概に・・・!』

御坂妹『ミサカは真面目ですが、とミサカは反発します。そもそもミサカの裸をみても何とも思わないのでは?とミサカは便乗します』

一方通行『うるせェ。いいからさっさと服着ろ』

御坂妹『あくまでそんな態度を取るわけですね、とミサカはお兄様のヘタレぶりに呆れてみます』

一方通行『ヘタレだァ?・・・上等じゃねェか』


一方通行「みたいな感じdにv;うqmf・あyhbqhwd」バタン

打ち止め「・・・・・・」

594: 一方通行「幼馴染っていいよな」打ち止め「え?」 2010/05/29(土) 23:02:03.69 ID:SJN5/lw0
~三日後~

冥土帰し「これで治療は完了だ。何かあればまた来るようにね」

打ち止め「お世話になりましたーってミサカはミサカは感謝の言葉を述べてみる」

一方通行「・・・・・・」

打ち止め「どうかした?ってミサカはミサカは様子がおかしいあなたを気にかけてみたり」

一方通行「いや、なンつーかここ数日の記憶が曖昧なンだが」

打ち止め「あなたはここ一週間近く寝たきりだったんだよってミサカはミサカは答えてみる」

一方通行「そォだったか?オマエとなンか話してた気がするンだけどよォ」

打ち止め「あなたはずっと寝てたしミサカとも話してないよ。夢と現実がごっちゃになってるんじゃないかなってミサカはミサカは推測してみる」

一方通行「・・・まあたしかに記憶も曖昧だしな」

打ち止め「そうそう。あなたがあんなに饒舌なわけないしってミサカはミサカは補足してみる」

一方通行「それもそォだな・・・ン?」

打ち止め「あっ・・・」


~おわり~