1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/09(水) 23:46:56.11 ID:9nxpkv9E0
アスカ「ヘッドセット・インターフェースが故障!?」

リツコ「ええ、おそらく原因は内部に水が入ったのが原因ね。一応防水仕様にはしてあるけど純粋な水やL.C.L以外のものを浴びすぎると内部に支障をきたすわ。何か心当たりは?」

アスカ「…つけたまま昨日お風呂に入った事くらいしか」

リツコ「それね。水道水には微量の塩素が入っているわ。」

アスカ「予備は?」

リツコ「あいにく髪留め型のものは無いわ。シンジ君やレイが付けてるカチューシャ型しか。」

アスカ「」

リツコ「貴女のは特注だから予備がないのよ。それに上との関係もあるし」

リツコ「一応カチューシャ型のを渡しておくわ。一応私から上の方には掛け合っておいてあげる。運が良ければ生産出来るでしょうね」スッ

アスカ「…わかったわ、とりあえずはこれで我慢しておく」パシッ

リツコ「不満そうな顔をしているけど壊したのは貴女よ。これからはもっと大切に扱いなさい」

アスカ「はい」


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/09(水) 23:49:45.69 ID:9nxpkv9E0
アスカ「どうしよう髪の毛…」

ミサト「あらアスカじゃない。どうしたの?」

アスカ「リツコの所に行ってたのよ。ヘッドセット・インターフェースが壊れちゃって…」

ミサト「ああ…だから髪を下ろしてるワケ」

ミサト「イメチェンかと思った」

アスカ「あれはあたしがエヴァのパイロットっていう象徴よ!!外すわけないじゃない!!」

ミサト「でも現に今付けてないじゃない」

アスカ「髪留め型の予備が無かったのよ…あったらとっくの昔に付けてるわ…」

ミサト「そ、そうね。まあ良いんじゃない?予備は作ってもらえるんでしょ?」

アスカ「リツコは掛け合ってくれるとは言ってたわ」

ミサト「それまでの辛抱よ。少しの間我慢なさい」

アスカ「そうするわ…」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/09(水) 23:52:52.55 ID:9nxpkv9E0
アスカ「あ"~暑いわね…今日はいつもに増して暑い…」

アスカ「とりあえず下ろしてると落ち着かない…ヘアゴムヘアゴムっと…」ガサガサ

アスカ「一個しか無かった…とりあえずこれで良いか」ポニテッ

アスカ「暑いしさっさと帰ろ…」カガミチラッ

アスカ「…」ジッ

アスカ「…」ジーッ

アスカ「…いつものあたしじゃないみたい…」

アスカ「早く帰ろっと」タッ


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/09(水) 23:55:41.43 ID:9nxpkv9E0
アスカ「ただいま」プシューッ

シンジ「おかえりアスk…!?」

アスカ「なによバカシンジ」

シンジ「いや、その…」

アスカ「モジモジして鬱陶しいわね…言いたいことがあるなら早く言いなさいよ!!」

シンジ「んっ」

アスカ「何?」

シンジ「な、なんでもない…」

アスカ「顔は何か言いたいって書いてあるけどね。まあいいわ、ジュースちょうだい」

シンジ「あ、うん。待ってて」

シンジ(アスカが髪型を変えてる…どうしたんだろ。僕、何か悪いことしたかな…)



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/09(水) 23:58:24.24 ID:9nxpkv9E0
ミサト「たっだいま~」プシューッ

シンジ「おかえりなさい」
アスカ「おかえりー」

シンジ「ミサトさんの分、作りますね」

ミサト「ありがとーシンちゃん」

シンジ「ミサトさんミサトさん」

ミサト「んー?なにー?」

アスカ「ミサトーお風呂沸かしてあるわよー」

ミサト「あーいよー。で、シンちゃん何?」

シンジ「い、いえ。なんでもないです」

ミサト「そう。あ、アスカぁ~リンス貸してぇ」

アスカ「ぬぁーんでミサトは切らす前に買わないのよ!!あれ高いんだから無駄遣いしないでよね!!」

ミサト「わかってるわかってるぅ~」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:01:15.05 ID:tJC5vSfc0
翌日

アスカ「どうしよう…髪型」

アスカ「別に下ろしたままでも良いけど蒸れるし…」

アスカ「…」

アスカ「…」ハッ

アスカ「ヒカリみたいにするか」オサゲツイン

アスカ「行くわよバカシンジ」

シンジ「ちょっと待ってよ!」

アスカ「早くしなさいよ遅刻するわよ」

シンジ「おまたs…」

アスカ「何よまた言いたげな顔ね」

シンジ「いやあの(ry」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:01:56.53 ID:tJC5vSfc0
アスカ「さっさと言いなさいよ意気地無し!」

シンジ「あ、その…」

シンジ「髪型、変えたんだ…」

アスカ「なぁーにぃ?、そんなことで昨日から口ごもってたの?」

シンジ「わ、悪かったね!」

アスカ「ヘッドセット・インターフェースが壊れたのよ。予備がないからこうしてるだけ。」

アスカ「さっさと行くわよ、遅刻したくないもの」

シンジ「あ、うん」

プシューッ


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:05:24.50 ID:tJC5vSfc0
シンジ「なんか余裕で間に合いそうだね」

アスカ「信号に一つも引っ掛からなかったから。あーあ、走ったのが無駄になったわ」

マリ「よーっ!お二人さんおはよーっ!!」

シンジ「あ、おはよう真希波」

アスカ「朝からあんたの顔を見るとはね…コネメガネ」

マリ「良いじゃない良いじゃない…ほっ?ねぇ姫」

アスカ「何よ」

マリ「その髪型…私とおっそろーだね」エヘヘ

アスカ「」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:05:56.15 ID:tJC5vSfc0
マリ「なになにー?私の事好きだったのー?姫~」スリスリ

アスカ「なワケないでしょアホメガネ!!」バッ

マリ「つれないにゃあ~」

シンジ「まあまあ、とりあえず学校へ向かおうよ」

マリ「そーだねっ!!」バッ

アスカ「ちょっ、バカシンジから離れなさいよコネメガネ!」

マリ「ん~嫉妬かにゃ?姫?」ニヤニヤ

アスカ「うっさい!!」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:08:34.35 ID:tJC5vSfc0
シンジ「おはよう」

トウジ「おはようさんセンセ」

ケンスケ「おはよう碇」

マリ「おっはよーう諸君!」

ヒカリ「おはようマリさん」

ザワザワ…

アスカ「?」

アスカ「おはようヒカリ」

ヒカリ「おはようアスk」

アスカ「なに?あたしの顔に何か付いてる?」

ヒカリ「いや、そういうことじゃないの…」

アスカ「ヒカリも髪型の事?3回目でやんなっちゃう」

ヒカリ「あはは…ごめんね色々と」

アスカ「はぁ?何よ色々って」

ヒカリ「うんとね、その…」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:11:25.16 ID:tJC5vSfc0
トウジ「し、式波が髪型変えとる!!」

ケンスケ「碇、お前何かしたんじゃないのか?」

シンジ「ぼ、僕じゃないよ!」

トウジ「せなこと言うたってセンセ以外に誰がおるんや!」

ケンスケ「碇~話した方が楽になるぜ?」

シンジ「だ、だから僕じゃないって…」

アスカ「朝からうるさいわね三バカ!!」

アスカ「全く…で、どういう事なのヒカリ」

ヒカリ「うんとね、日本だと普段髪型を買えない女の人がイメージチェンジすると…」

マリ「失恋したんじゃないかって思われるの」ヒョコッ

アスカ「!? てかどっから出てきたのよコネメガネ!」

マリ「だってぇ~、姫ったら私のこと差し置いてヒカリちゃんとはなすんだも~ん」

アスカ「あんたが絡むと面倒くさいからほっといたのよ!そんなに暇ならエコヒイキ捕まえて話せば?」

マリ「冷たい姫~。まあいっか。ファーストちゃんはどーこっかな~」テクテク

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:14:13.50 ID:tJC5vSfc0
アスカ「…で?あたしが失恋したと思ったワケ?」

ヒカリ「うん。アスカから話聞かなかったら今頃碇君捕まえて小一時間尋問してたところだよ」ニコニコ

アスカ「尋問て。…ってかなんであたしがバカシンジと!?」

ヒカリ「だってはたから見ればそうでしょ。」

ヒカリ「毎日一緒に登校してるしお昼は作ってもらってるし一緒に住んでるし同じ人類を守るパイロットだし違う世界ではイスラフェル相手にユニゾンアタックするしQの世界では帽子のエンブレムに碇君のプラグスーツの(ry」

アスカ「ヒカリ、ストップ」

マリ「メタ発言乙にゃー」

アスカ「また湧き出てきた」

マリ「人の事ネズミみたいに言うなんて酷いにゃー」

アスカ「一人だけ登場の仕方が学校の屋上でバカシンジの顔に股から突っ込んで『◯女、襲来』とか言われてんだから今さらどうこうもないでしょ」

マリ「姫もメタ発言乙にゃ…」ウルウル

アスカ「エコヒイキはどうしたのよ」

マリ「お休みだったにゃ」

アスカ「あっそ」

キーンコーンカーンコーン



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:18:46.61 ID:tJC5vSfc0
四時限目 水泳(男子は陸上)

ザパーッ
スイー

バシャッ

マリ「はーっ、平泳ぎだっけ?のびのび泳げて気持ちいいね!胸に水圧が来るけど…」タプン

アスカ「あんたが言うと100%わざとにしか聞こえないんだけど…」

マリ「ばれたかにゃ?」

アスカ「バレバレよチチメガネ!」

マリ「今はコンタクトだけどね」

アスカ「日本のプールってなんでこう狭いわけ?25mしかないなんて…」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:19:18.57 ID:tJC5vSfc0
ヒカリ「25mでも十分だと思うけどなあ…」

アスカ「50mを基準で作りなさいよ!これじゃあ泳ぎ甲斐がないてもんだわ!」

マリ「ほう…じゃあ姫は25mなんて楽勝なんだ」

アスカ「あったり前じゃない!!あたしにかかれば25mなんてお茶の子さいさいよ!!」

マリ「じゃあバタフライとかいうので25m泳いでよ」

アスカ「あたしに喧嘩売ったことを後悔しなさい!!」

ヒカリ「い、いいの?アスカ?」

アスカ「とーぜんよ。あたしの華麗な泳ぎ、目に焼き付けておきなさい」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:22:38.54 ID:tJC5vSfc0
スッ

アスカ「アスカ、行くわよ」

バッ
ザパン
スー

ヒカリ「す、凄い…」

マリ「ていうか早すぎ。もう泳ぎきりそうじゃん」

マリ「追いかけないと」タタッ

コラープールサイドハハシラナイー

スッ

マリ「直前で止まった!?」

バシャッ
タンッ

ヒカリ「あれは…教科書に載ってたタッチターン!?」

マリ「背泳ぎになってるし…」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:24:05.52 ID:tJC5vSfc0
スッ
タンッ

ヒカリ「今度は平泳ぎ…」

スッ
タンッ

マリ「自由形…」

ザワザワ…
シキナミサンガヤッテルノッテコジンメドレージャナイ?
スゴーイ
カッコイイー!!

アスカ(どおおおおおうりゃあああああああああああ!!!!!!!!)

パッ
バシャッ

アスカ「…ふう。まあ、こんなものね。」

パチパチパチパチパチパチ
カッコイイー
ステキー
ダイテー



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:25:02.32 ID:tJC5vSfc0
マリ「凄いよ姫~かっこよかったよ~」バッ

アスカ「べ、ベタベタするな気持ち悪い!」

ヒカリ「アスカ凄いよ、感動しちゃった」

アスカ「そ、そう?あたしにしちゃこんなのサービスレベルよ」

キーンコーンカーンコーン


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:29:23.75 ID:tJC5vSfc0
休み時間

マリ「はーっ、姫かっこよかったね~」ウリウリ

アスカ「別に注目集めにやった訳じゃないのよ。傷つけられたプライドは10倍にして返すのがあたしの信条」

ヒカリ「とはいっても大きく注目を集めたけどね…」

マリ「これで学校のマドンナ化がますます捗るね♪」

アスカ「そんなのに興味はないわ」

ヒカリ「アスカには碇君がいるものね」

アスカ「だーかーら!なんでバカシンジが出てくるワケ?」

ヒカリ「だってねぇ」

マリ「学校公認の夫婦みたいなもんだし」

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:31:42.61 ID:tJC5vSfc0
アスカ「…はぁ、もういいわ。あれっヘアゴムが一個ない」

ヒカリ「授業の前まであったのに?」

アスカ「うん」

マリ「…」

アスカ「コネメガネは知らない?」

マリ「…」

アスカ「コネメガネ?」

マリ「スク水が小さすぎて体に痕がついた」

アスカ「あんたに聞いたあたしがバカだったわ」



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:34:07.60 ID:tJC5vSfc0
マリ「なんだよ姫~お姉さんの胸に飛び込んできても良いんだぞ?」タユン

アスカ「あんたの自慢話はいい」

マリ「それにぃ、姫と裸で抱き合ったらほら、胸が潰れてイイカンジ」ムニュ

アスカ「…」チラッ

アスカ「ぐぬぬ」

マリ「それに大きいとわんこ君のわんこ君を挟んでわんわんお(ry」

アスカ「やめなさい」ギラッ

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:36:27.68 ID:tJC5vSfc0
マリ「流石に調子に乗りすぎた。で、ヘアゴムだっけ?確か一つ腕に通してなかった?」

アスカ「あっ、そういえば」

マリ「今ないってことはプールに落としちゃったんだね。とりあえず一本で束ねておきなよ。ある程度時間が経ったら束ねた下が滴るからタオルで拭けば良いし」

アスカ「そうね、そうするわ」エリアシユイッ

マリ「おっ、いいじゃん?姫かわいー」

アスカ「うっさいわね!」

ヒカリ「と言いつつもまんざらでもない感じ」

アスカ「聞こえてるわよヒカリ」

ヒカリ「ごめんごめん」



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:38:51.15 ID:tJC5vSfc0
トウジ「さーてお昼やお昼」

ケンスケ「体育で走らされて腹減った~」

シンジ「今日は屋上で食べようよ。良い天気だし」

トウジ「せやな。青空の下で食う昼飯!…ええなあ!」

ケンスケ「そうとなれば早く行こうぜ!」

シンジ「ちょっと待ってて、お弁当取ってくるよ」タタッ

トウジ「急いでな~」

シンジ「お弁当お弁当…」ガサガサ

シンジ「アスカの分は先に置いておこう」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:41:09.08 ID:tJC5vSfc0
デネー

アスカ「あっ、バカシンジ」

シンジ「アスカ、ちょうど良いところに。これ、今日のお弁当」スッ

アスカ「ふん、今日も味の採点してあげるわ」パッ

シンジ「期待してるよ」チラチラ

シンジ「じゃあ僕は屋上で食べるから」チラッチラッ

アスカ「あっそ」

シンジ「食べたら僕の鞄に入れておいて。じゃあ」タッ

チラッ
タッ

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:45:26.50 ID:tJC5vSfc0
マリ「わんこ君、姫の髪型にクギヅケだったにゃ」ニヤニヤ

ヒカリ「ずっと髪の毛見てたもんね」クスッ

アスカ「そんなにあたしの髪型変かしら」パカッ

マリ「そーゆーことじゃないにゃ」アーン

ヒカリ「普段身近にいるアスカに変化があったから気になってるのよ多分」スッ

アスカ「ふーん」モグモグ

アスカ「…まーまーね。塩加減がいつもより濃いめ…」モグモグ

アスカ「65点ってところかしら」ゴクン


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:48:08.11 ID:tJC5vSfc0
マリ「姫はすっかりわんこ君の味を覚えたんだね~」モグモグ

ヒカリ「マリさん、もう今さらだよ」パクッ

マリ「そだね~」ゴックン

アスカ「なによ二人して」ハムッ

アスカ「別に良いじゃない。与えられたものはもれなく食べ尽くすのがせめてもの感謝ってものでしょ」パカ

マリ「まーねー」ギュッ

ヒカリ「それでもアスカは碇君が作ったお弁当嬉しそうに美味しそうに食べてるよ」ガサガサ

アスカ「あたしがそんなに嬉しそうに食べてるワケ?」

マリ「うん」
ヒカリ「うん」

アスカ「あっそ」ガタッ

ゴソ
カリカリ

『65点 出直し』

スタスタ
ゴソ

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:50:07.62 ID:tJC5vSfc0
マリ「こうやってわんこ君の採点してると姫がめちゃめちゃ料理上手に見えるよね…実際はわんこ君に総任せだけど」

ヒカリ「でもアスカの味覚は結構肥えてるんじゃないかな?さっきも塩加減までわかっちゃったし」

アスカ「いいのよ、バカシンジはあたしの召使いみたいなもんだから。」

マリ「まさにザ・お姫様って感じ」


トウジ「ほーん、せな事があったんかいな」

ケンスケ「碇がうっかりやらかしたのかと思ったよ」

シンジ「うん、だからアスカの事は気にしなくても良いよ」

ガラッ

シンジ「あ、アスカ」チラッ

アスカ「なによ、弁当箱なら戻しておいたわ。採点も添えてね」

シンジ「あ、うん。ありがとう」ジッ

アスカ「塩加減がいつもより濃いめだったわ。適当やってるんじゃないの?」

シンジ「ご、ごめん…」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:53:22.69 ID:tJC5vSfc0
アスカ「まあいいわ」タッ

シンジ「…」チラチラ

トウジ「なんやセンセ、式波のことチラチラ見おって」

ケンスケ「いやーんな感じ」ニヤニヤ

シンジ「そ、そういう訳じゃないよ!」

シンジ「ただ…」

ケンスケ「ただ?」

シンジ「…いや、なんでもないよ」

トウジ「ハッキリせんなあ…」

シンジ「ごめん」

キーンコーンカーンコーン

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:56:32.85 ID:tJC5vSfc0
五時限目(数学)

アスカ「…」カタカタ

アスカ(さっきからずっと後ろから視線を感じる…)

アスカ(誰だろ…気持ち悪い)

アスカ(ちょっと試してみるか)

アスカ「あっ」ポロッ、コロコロ

アスカ「…」チラッ

シンジ「!?」バッ

アスカ「」

アスカ(完全に目が合った…間違いない、バカシンジだわ)


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 00:58:44.63 ID:tJC5vSfc0
アスカ(なんでバカシンジがあたしの事チラチラ見てんのよ…ワケわかんない…)グテー

先生「式波、この公式解いてみろ」

アスカ「はい…っと」ガタッ

カリカリ
カリカリ

先生「正解」

アスカ「ふん」クルッ

シンジ「…」サッ

アスカ(やっぱり見てる…)

キーンコーンカーンコーン


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:01:36.37 ID:tJC5vSfc0
放課後

シンジ「じゃあ僕は買い出しに行かなくちゃ行けないから…」

トウジ「ほならな」

ケンスケ「また明日」

シンジ「うん、また明日」

マリ「姫はわんこ君の買い出しの付き合いかにゃ?」

アスカ「うっさいわね!少し手伝わないとお菓子買ってくれないのよ」

ヒカリ「碇君が家計握ってるんだ…」

マリ「んじゃ姫、ばいびー!」

ヒカリ「じゃあね」

アスカ「じゃあね!」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:04:06.03 ID:tJC5vSfc0
アスカ「待ちなさいよバカシンジ!」タタッ

シンジ「言われなくたって待ってるじゃないか!!」

アスカ「教室の扉で待ってるのは待ってるのうちに入らないの!」

シンジ「はいはい…」

マリ「ほんっと、姫とわんこ君は」

ヒカリ「仲が良いのね」
トウジ「仲がええんやな」

ケンスケ「はあ…いやーんな感じ」

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:06:15.30 ID:tJC5vSfc0
複合スーパー

シンジ「とりあえず必要なものは揃えたかな」

アスカ「バカシンジ~これは~?」

シンジ「ああそれは今日は買わないことにした。家にストックがあるのを思い出したんだ」

アスカ「あっそ」

シンジ「あっ、そういえばこの間包丁が切れ味悪かったんだけ。アスカ、ちょっと時間かかりそうだから僕が呼ぶまで好きにしててよ」

アスカ「えー、包丁なんて何でもいいじゃない」

シンジ「包丁は料理人の命なんだよ!適当になんて選べる訳じゃないか!!」クワッ

アスカ「」ビクッ

シンジ「ご、ごめんいきなり叫んで…」

アスカ「わ、わかったわよ…好きにすれば?」

シンジ「うん。終わったらアスカの所に行くから」

アスカ「りょーかい」タタッ

アスカ「さて、本屋でも行こうかな。二階にあるし」

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:09:18.70 ID:tJC5vSfc0
本屋

アスカ「バカシンジおっそいわね」

アスカ「チェックする雑誌全部読んだし欲しい本も買っちゃった」

アスカ「適当に回ろう」タッ

アスカ「…これも面白くなさそう」

アスカ「料理本…まあ気が向いたら読もうかな」

アスカ「…!髪型大全集…」

アスカ「ちょっと気になるわね」

アスカ「…」

アスカ「…」ヒラカナイ

アスカ「…」グヌヌ

アスカ「仕方ない、買うか」

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:12:26.40 ID:tJC5vSfc0
アリガトウゴザイマシター

アスカ「もー!いつになったらあたしのヘッドセット・インターフェースは帰ってくるのぉ!?」

アスカ「とりあえずこれで勉強するか…」

アスカ(バカシンジが今日異様にチラチラ見てたのはあたしの髪型よね…)

アスカ(ってなんでバカシンジが出てくるワケ!?これは自分を磨くためなんだから!)ブンブン

シンジ「おまたせ、アスカ」

アスカ「遅すぎ!!いつまで女の子を待たせてるワケ?」

シンジ「そのお詫びじゃないけど今夜の晩御飯はハンバーグだよ」

アスカ「ふん、バカシンジにしては気が利くじゃない。帰りましょ」

シンジ「うん」

シンジ「それよりアスカ、荷物が持ちきれないから少s」チラッ

アスカ「女の子を待たせたのよ」

シンジ「はい、すいません…」

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:14:52.33 ID:tJC5vSfc0
葛城家

アスカ「ただいまー」

シンジ「ただいま…」ハァ

アスカ「あんなのでヘバったの?男の子の癖にだらしないのね」

シンジ「仕方ないだろ!重いものは重いんだから!」

アスカ「だらしな…仕方ないから特別にこのアスカ様がリビングまでは持っていってあげるわ」

シンジ「あ、ありがと…」

シンジ「…」

アスカ(流石にここでは見ないか…)

アスカ「よいしょっ」ドサ

アスカ「あれっ、なんかあたし宛に置いてある」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:15:50.09 ID:tJC5vSfc0
『アスカ江』

『リツコが上が動かないからって自分で作ってくれたそうよ。リツコの伝言で「今度壊したら自腹切ってもらうから」だそうですって。今度のは生活防水もある程度ついてるからそう簡単には壊れないそうよー。お礼はリツコによろしくぅ! ミサト』

アスカ「」

アスカ「作るの早すぎ」

シンジ「アスカぁ、運ぶの手伝ってよお」

アスカ「はいはいわかったわよ、女々しい声あげて…全く」タタッ

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:18:13.58 ID:tJC5vSfc0
アスカ「…これで全部ね」

アスカ「冷蔵庫に物詰めたら喉渇いちゃった。シンジー」

シンジ「はいどうぞ」コト

アスカ「わかってるじゃない」

シンジ「そりゃあ一緒に生活してたらある程度はわかるよ」

アスカ「理解が早くて宜しい。冷房も効いてきたしそろそろほどこ」ファサ

シンジ「」ジッ

アスカ「はーっ、すっきり」スルスル

シンジ(アスカの髪綺麗だなあ…それにいい匂いがする…)

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:20:13.66 ID:tJC5vSfc0
アスカ「なに呆けてるのよ、アホ面して」

シンジ「そ、そんな顔してないよ!」

アスカ「ウソ。あんた今思いっきり人様に見せられないような顔してた」

シンジ「」

アスカ「今日ずっとあたしの事見てたの知ってるのよ。このあたしが気付いてないとでも思った?」

シンジ「」

アスカ「あたしの髪、今日ずーっと見てたでんでしょ?」グイ

シンジ「おっしゃる通りです」



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:22:47.57 ID:tJC5vSfc0
アスカ「で、何で見てたワケ?」

シンジ「…」

アスカ「理由くらいあるでしょ?サルじゃあるまいし」

シンジ「その…」

アスカ「だーっ!!黙っててもわからないでしょ!ハッキリ言いなさいよ!!」バシーン

シンジ「痛いっ!?」

アスカ「少しも喋らないあんたにあたしからの制裁よ」

アスカ「早く言いなさいよ苛々する」

シンジ「あの、その…」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:26:30.31 ID:tJC5vSfc0
アスカ「なあにぃ?」

シンジ「あ、あす…かの」

アスカ「またぶつわよ?」

シンジ「今言おうとしてるじゃないか!?」

アスカ「もごもごしてて何言ってるかさっぱりわからない。包丁の時みたいにバシッと一発で言いなさいよ」

シンジ「だ、だから」

アスカ「Hurry up!!」

シンジ「あ、あ…」

アスカ「…」グッ

シンジ「アスカの髪型かいつもと違うから気になって気になって仕方なかったんだよ!!普段ハーフツインか髪下ろしてるかのどっちかだしヘッドセット・インターフェースがないのが理由だからっていって色々髪型変えられたら気になるのは当然じゃないか!!」

アスカ「」ビクッ

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:29:06.97 ID:tJC5vSfc0
シンジ「それにアスカの髪からいい匂いはするし髪結う仕草とかなんか良いしああ僕は何言ってんだろ。とにかく!
なんだかんだでアスカは誰が見たって可愛いんだからそのアスカが色々工夫凝らして髪型変えたら男として気にならない訳がないじゃないか!!アスカの事意識して、何が悪いっていうんだ!!」

アスカ「」

シンジ「…」ゼーゼー

アスカ「あ、あんたそんなこと考えてたワケ?」

シンジ「そうだよ!悪かったね!」

アスカ「正直引くわ…」

シンジ「うぐ」

アスカ「今まで若干冗談だったけど本物の変態じゃない」

シンジ「ぐぬぬ」

アスカ「それにあんたの希望に反してこれ」パカッ

シンジ「!」

アスカ「ヘッドセット・インターフェース、もう来たから。」

シンジ「あっ…」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:32:19.32 ID:tJC5vSfc0
アスカ「残念ね、こんだけぶちまけておまけに変態呼ばわりされるなんて。不様」

シンジ「…」

アスカ「まあでもいいわ、あんたがそこまで考えてたのは知らなかった。しょうがないから…」

アスカ「時々はヘッドセット・インターフェース外して他の髪型にしてあげる」

シンジ「!」パァ

アスカ「何よ、犬見たいに尻尾降るように喜んじゃって。ただし、家の中限定ね」

シンジ「ありがとう、アスカ」パアア


アスカ「勘違いしないで!今日買った髪型大全集が無駄になるから有効活用するだけ。別にあんたの為にやるわけじゃないわ。」

シンジ「…」シュン


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:36:00.51 ID:tJC5vSfc0
アスカ「あーもう鬱陶しいわね!バカシンジに付き合ってたらお腹減った!早く晩御飯作ってよね…」

シンジ「う、うん!すぐ作るよ!」

アスカ「ちなみに聞くけど、なんか好きな髪型とか無いわけ?」

シンジ「えっ…うーん…」

アスカ「あー…今の聞かなかったことにして。あんたが答えられるはずないわ」

シンジ「…ツインテール…かな」

アスカ「…そう。わかった」

ミサト「たっだいま~!」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:38:55.29 ID:tJC5vSfc0
ミサト「それでは皆さんご一緒に」

ミサト「ご馳走さまでした」
シンジ「ご馳走さまでした」
アスカ「ご馳走さまでした」

ミサト「良かったわねアスカ、一日で新しいのが来て。」

アスカ「ほんと、今日は屈辱の一日だったわ」

ミサト「一日で済んだだけでもよしとしなさい」

アスカ「うぇー」ベター

ミサト「良かったと思うわよねー?ペンペン」

ペンペン「クワーッ!」

アスカ「もうそうしよ…」

シンジ「お風呂沸きましたよ」

ミサト「シンちゃんありがとー。アスカ、先良いわよ」

アスカ「んー」ガタッ

アスカ「じゃあ先入るわね」

ミサト「いってらっしゃーい」

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:40:52.61 ID:tJC5vSfc0
シンジ「ふぅ」

ミサト「お疲れ様、シンちゃん」コト

シンジ「ありがとうございます、ミサトさん」

ミサト「そいや昨日なんか言おうとしてたけど解決したの?」プハーッ

シンジ「はい、解決しました」

ミサト「そいや今日一日アスカの髪型が違ったけどどうだった?男の子としちゃ気になるトコがあるんじゃないの?」

シンジ「あ、はい。その…」ポッ

ミサト「なになに~?シンちゃんアスカにメロメロなの?このこの~」ツンツン

シンジ「あたっ、やめてくださいよミサトさん」

ミサト「そういう気持ちは大事よ、これからも大切にしなさい」スカッ

シンジ「…はい」

ミサト「あっ」

シンジ「おつまみですね」

ミサト「わかってるぅ~ありがと」

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:42:22.37 ID:tJC5vSfc0
アスカ「あがったわよー」

ミサト「はいはーい!次あたしで良いかしら」

シンジ「良いですよ、ゆっくりしてきてください」

ミサト「あーいよっ」

ミサト「あーっ!また買い忘れたーっ!!」

シンジ「戸棚を開けてすぐ右に詰め替えを買っておきました。ミサトさんどうせすぐに忘れると思って…」

ミサト「うぐ」

アスカ「シンジーっ、」

シンジ「牛乳でしょ、待ってて」

シンジ「はいアスk」

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:45:57.37 ID:tJC5vSfc0
アスカ「何よ、あんたがそうして欲しいからわざわざこうしてやったのよ」

シンジ「あ、うん…」

アスカ「…なんか感想とかお礼の一言も無いわけ?」

シンジ「あ、ありがとう。そ、それと…か、かわ…」

アスカ「…」ピキピキ

シンジ「可愛いよ、アスカ」

アスカ「!」カア

アスカ「ふん、バカシンジに言われるんじゃ嬉しくないけど…誉め言葉として受け取っておくわ。」

シンジ「言うと思った」

アスカ「あっそ。でも…まあ、ありがと」

終劇



83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:48:40.99 ID:tJC5vSfc0
おまけ

翌日

レイ「2号機の人」

アスカ「なによエコヒイキ」

レイ「これ、貴女が写ってる…」スッ

アスカ「どれ…貸しなさいよ」パシッ

アスカ「こ、これ更衣室で着替えてるときの写真じゃない!」

マリ「姫~大変だにゃ~!!」

アスカ「わーってる!エコヒイキ!これどこで見つけたの!?」

レイ「教室来る途中に廊下に落ちてた…」

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:50:56.89 ID:tJC5vSfc0
マリ「姫…扉から姫を見てる輩がいるにゃ」ゴニョゴニョ

アスカ「わかってる…あんたも手伝いだなさいコネメガネ」ゴニョゴニョ

マリ「合点承知」グッ

アスカ「行くわよ…」

アスカ「くおうらああああああああああああああああああああ!!!!!!!そこの変態猿!!」

モブ男A「!?」ビクッ

マリ「女の子の裸を売った代償は重いにゃー!!!」バッ

モブ男B「に、逃げろ!!」

アスカ「待ちなさいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!この代償、あんたたちの命で償ってもらうわ!!」ダダダッ

モブ男C「お助け~っ!」

レイ「朝から騒がしい…」

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/10(木) 01:53:31.40 ID:tJC5vSfc0
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、シンジ君達のみんなへのメッセジをどぞ

シンジ君「みんな、見てくれてありがとう
ちょっとキャラ崩壊なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

アスカ「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

ミサト「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

マリ「見てくれありがとねん!
正直、作中で言った私の言ったことはだいたい本当にゃ!」

レイ「・・・ありがと」ファサ

では、

シンジ、アスカ、ミサト、マリ、レイ、ゲンドウ「皆さんありがとうございました!」


シンジ、アスカ、ミサト、マリ、レイ「って、なんで碇司令(父さん)が!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり