1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 17:20:09.66 ID:FX6prs4+0

小型IC・ショップ


まどか「ニンジャ? ニンジャナンデ!?」

さやか「アイエエエエエ!」

ニンジャ「見られたからには、ここがお前たちのオブツダンだ」

??「ワッショイ!」

ニンジャ「むうっ!?」

??「ドーモ、サダメ・コーポレーションのゲニン=サン。ニンジャスレイヤーマミです」ペコッ

アントニー「ドーモ、ニンジャスレイヤーマミ=サン。ゲニンのアントニーです」ペコッ

マミ「ニンジャ殺すべし。イヤーッ!」ヒュン

アントニー「グワーッ! サヨナラ!」

まどか「スゴイ! 人の頭が割れたスイカめいた有様に!」

マミ「ふぅ。アイサツからの反応が遅い。大したワザマエではないわね」


マギアアーカイブ マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 設定資料集 (1) (まんがタイムKR フォワードコミックス)
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2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 17:25:20.65 ID:FX6prs4+0

まどか「あ、あなたは?」

さやか「助けてくれたんですか?」

マミ「アイサツ」

まどさや「え?」

マミ「ドーモ、トモエ・マミです。あなたがたは?」

まどか「ドーモ、マミ=サン。カナメ・マドカです」

さやか「ドーモ、マミ=サン。ミキ・サヤカです」

マミ「そのショーゾクは、見たところ私と同じミタキハラ中学のショセイのようね」

まどか「マミ=サンも?」

マミ「私はサードクラス。セカンドクラスのあなたちより1歳年上よ」

さやか「アイエエエ! 同じ学校にニンジャナンデ!?」


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 17:28:51.14 ID:FX6prs4+0

マミ「間に合ってよかったわ。近頃サダメ・コーポレーションの動きが活発で、モノミを強化していたのが幸いした」

さやか「サダメ・コーポレーション……。噂には聞いていたけど本当に…」

マミ「首領が変わってから本格的にネオ・グンマ制覇に動いている。ネオ・サイタマのソウカイヤ・シンジケートと並ぶ危険な組織よ」

さやか「もしかして最近のウチイリの黒幕は!?」

マミ「待ってミキ=サン。壁コレクトノイズ、障子イントゥアイズよ」パンッ

ほむら「!」サッ

マミ「アイサツ前の私のスリケンを躱すとは、かなりのジュー・ジツマスターね」

まどか「あ! ホムラ=チャン!」

マミ「ドーモ、ホムラ=サン。トモエ・マミです」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 17:34:17.35 ID:FX6prs4+0

ほむら(わけがわからないわ)

ほむら(なんなのこの時間軸は!? 地名も地形もまるで違うし、町は無駄に近未来的なのに住人の言動はおかしい! 
まるでいい加減な知識の外人がイメージした日本だわ!)

マミ「………」

ほむら(だいたいさっきのは何!? ここは使い魔が現れて巴マミが倒す場面でしょう! 
何よニンジャって!? どうして巴マミまで忍び装束で頭巾なの!?)

マミ「アイサツ」パンッ

ほむら「ひっ!? 時よ止まれ!!」カチッ

マミ「……2度までも私のスリケンを…。少なくともゲニンではないか……」

ほむら「手裏剣!? 明らかにマスケット銃から発射していたでしょ!?」

マミ「おかしなことを言うわね。ヒナワ・スリケンは平安時代から練磨されてきたブ・ジツよ。
ニンジャならば知っているでしょう」

ほむら(魔法少女はどこいったの!?)

マミ「しらばっくれても無駄。あなたの左手にあるニンジャソウルジェムが事実を物語っているわ」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 17:40:59.36 ID:FX6prs4+0

ほむら(ニンジャソウルジェム!?)

マミ「あなたはフリーのニンジャ? それともサダメ・コーポレーションの実行部隊かしら?」

まどか「ホムラ=チャン…、ニンジャ同士で戦うなんておかしいよ。ショッギョ・ムッジョだよ…」

ほむら(ああ、まどか。あなたのそんな姿は見たくなかった……)

ほむら「……現段階では敵ではない。これしか言えないわ」

ほむら(実際、私自身なにがなんだかわからないもの)

さやか「なにも言わずに敵じゃないなんてテンコセイ、調子がいいと思わない?」

まどか「ホムラ=チャン、信じていいの?」

ほむら「……信じて」フッ

まどさや「消えた!?」

マミ「どうやら、私にも計り知れないジツを使うらしいわね」

マミ「あなたたち、おそらくこの件でサダメ・コーポレーションに目をつけられてしまったわよ」

まどさや「ナンデ!?」

マミ「もはや川向うの山火事ではない。ニンジャのことを教えてあげる」




7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 17:47:06.36 ID:FX6prs4+0
マミホーム


マミ「ソチャですが」

まどさや「良いオテマエで」

マミ「チャドーはニンジャの基本ブ・ジツのひとつなの。さてニンジャの話をしましょうか」

マミ「あなたたちも知っての通り、ニンジャは平安時代に日本を支配した超人的存在のこと」

さやか「子供の頃、カミシバイで見ました」

まどか「最後は全員がキンカク・テンプルでハラキリ・リチュアルを行って果てるんですよね」

マミ「あれは単なる物語ではなく、古事記の記述に基づいた実話なの。そしてニンジャは現代に甦った」

まどか「まさか!?」

マミ「ニンジャたちは死したあと、ニンジャソウルとなって現世にやってきた。
そして強い感情を持つ人間の魂と融合し、その力を授けるの」

さやか「融合なんてどうやって……」

マミ「原理はわからないけれど、それを行う者がいる。インキュベーターというトーフめいた生物よ。
これがニンジャの証であるニンジャソウルジェム」

まどか「風流…」

マミ「これはニンジャソウルと自分の魂が融合した宝石。少し濁っているでしょう?」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 17:52:30.14 ID:FX6prs4+0

さやか「はい」

マミ「これは私の魂がニンジャソウルに浸食されているということ。これが黒く染まったとき、
私という存在は消え、完全にニンジャになってしまう」

まどか「ニンジャナンデ!?」

マミ「……数年前、家族でスシを食べに行ったときのことよ。当時サダメ・コーポレーションは権力闘争の真っ最中で、
私たち家族はニンジャの戦いに巻き込まれた」

さやか「じゃあ、マミ=サンの家族は……」

マミ「両親はその場でナムアミダブツ。私も重傷を負い、筑地めいた光景のなかでQBが現れて契約を迫ったの」

マミ「こうして私はニンジャソウル、ムギメシ・ニンジャと融合し、家族を奪ったサダメ・コーポレーションと戦う道を選んだ」

まどか「私たちを助けてくれたのも、その一環ですか?」

マミ「サダメ・コーポレーションはニンジャやサイバー化したヤクザを使って無差別にウチイリを行っているの。
あたかもニンジャを増やすようにね。悲劇に見舞われれば、誰しも強い感情を持つでしょう」

さやか「許せない! マミ=サン、なにかできることはないんですか!?」

マミ「当分は私とミチヅレしましょう。ニンジャの存在を知られたサダメ・コーポレーションの刺客がやって来るのは確実」

まどさや「はい!」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 17:55:55.33 ID:FX6prs4+0

翌日


マミ「これからあなたたちには、護衛と町の守備を兼ねて、モノミに付き合ってもらうわ。準備はしてきた?」

さやか「あたしはこれです」

マミ「ボウね。カナメ=サンは?」

まどか「これを…」

さやか「ドス・ダガーじゃない! どうしたの!?」

まどか「ハハウエから借りて来ちゃった」

さやか「マドカ=サンのハハウエはセンタ試験を突破したエリ-ト・サラリマンでしょ? どうしてこんなものを」

まどか「よくは知らないけど、その前はヤクザだったらしくて……」

マミ「聞かぬがブッダよ、カナメ=サン。確認も終わったし、行きましょうか」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 17:59:22.55 ID:FX6prs4+0

廃ヴィル


さやか「あの、マミ=サン。もしかして…」

マミ「ええ、誘い込まれたようね」

??「先日は私のゲニンが世話になったな」

まどか「マミ=サン!」

ゲルトルート「ドーモ、ニンジャスレイヤーマミ=サン。ゲルトルートです」

マミ「ドーモ、ゲルトルート=サン。ニンジャスレイヤーマミです」

ゲルトルート「オレイマイリだ。サダメ・コーポレーションに逆らうものは私がカイシャクする」

マミ「イヤーッ!」

ゲルトルート「イヤーッ!」

マミ(ゲルトルート=サンの武器は荊のムチ?)

ゲルトルート「フハハ、このバイオローズはシルクの滑らかさと鋼の強靭さを兼ね備える! ジョウブツするがいい!」



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 18:04:00.10 ID:FX6prs4+0

マミ「シュクチノジツ!」

ゲルトルート「なに!?」

マミ「フトコロは弱いようね! イヤーッ!」

ゲルトルート「グワーッ!」

さやか「タツジン! ムチを全て掻い潜ったぞ!」

マミ「イヤーッ! スゴイ・ヒナワ・スリケン!!」バシュゥ

ゲルトルート「グワーッ!」

マミ「ニンジャ殺すべし。オタッシャデ、ゲルトルート=サン」

まどか「マミ=サンのイポン勝ちだ!」

マミ「……今度はなんの用かしら、アケミ=サン」

ほむら「………」スッ

まどか「ホムラ=チャン!?」

さやか「テンコセイ! マミ=サンの仕合いをスチールウォッチか!?」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 18:10:12.57 ID:FX6prs4+0

ほむら(あいかわらずわけがわからない…)

ほむら「まどかが危なくなったら助けに入ろうと思っただけよ。彼女は魔法しょ…ニンジャではないのだから」

マミ「こっちは針のフートンよ。いつ前門のタイガー、後門のバッファローになるかわからないんだもの」

ほむら「……ひとつ提案がある」

マミ「?」

ほむら「いくらあなたでも、ひとりだけで2人を守るのは無理があるわ。
だから私も一緒にいたほうがいいと思うの」

さやか「今まで見てるだけだったのに突然すぎない?」

マミ「ミキ=サンの言うとおりよ。勝ってメンポを確かめよともいうわ。素直に聞き入れることは難しいわね」

ほむら「………」

まどか「待ってくださいマミ=サン」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 18:15:53.68 ID:FX6prs4+0

マミ「カナメ=サン?」

まどか「私、ホムラ=チャンとは会って間もないですけど、嘘をつくヤカラじゃないと思います」

ほむら「まどか……」

まどか「それに何かをカクサクしてるなら、さっきの仕合いのときにいくらでもアンブッシュ(不意打ち)できたはずです」

さやか「言われてみれば…」

マミ「……わかったわ。ここはユウジョウ・リチュアルを行いましょう」

さやか「本気なんですね」

まどか「マミ=サン! ありがとうございます!」

ほむら「ゆ、友情リチュアル?」

マミ「あなたユウジョウ・リチュアルを知らないの?」

ほむら「そ、その、ずっと山奥で修業していたから、世間の常識には疎くて…」

マミ「………」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 18:22:33.18 ID:FX6prs4+0

ほむら(苦しい言い訳かしら? でもまどかを守るには…)

マミ「なるほど。見事なワザマエはそのおかげだったのね」

さやか「へぇ、勉強も運動もできるのはだからかぁ」

まどか「ホムラ=チャンってすごい一所懸命さんなんだね」

ほむら「え、ええ。だから教えてもらえるとありがたいわ」

さやか「でもやること自体は難しくないんだよね」

まどか「そうそう。会ったときにお互い『ユウジョウ!』って言い合うだけだし」

マミ「けれどユウジョウとは重いものなのよ。本来はレイとシキタリを重んじるカチグミが行う儀式なの。
ユウジョウを破ったときにはセプクして果てなければいけないわ」

ほむら(切腹!?)

マミ「それじゃあ、みんなでやりましょう。ユウジョウ!」

まどか「ユウジョウ!」

さやか「ユウジョウ!」

ほむら「ゆ、友情…」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 18:30:06.22 ID:FX6prs4+0

さやか「ダメだよテンコセイ。もっとステバチにならないと」

マミ「ミキ=サンの言うとおりよ。もう一度、ユウジョウ!」

まどか「ユウジョウ!」

さやか「ユウジョウ!」

ほむら(もうどうにでもなれ!)

ほむら「ユウジョウ!!」

マミ「今度はバッチリね」

まどか「やったねホムラ=チャン。これで私たちユウジョウだよ!」

さやか「ユウジョウならあたしももう、テンコセイなんて呼べないね。奥ゆかしくホムラ=サンって呼ぶよ」

ほむら「さん付けは結構よ…」

マミ「ちなみに、お酒の席でユウジョウを確かめる場合は『オットットット』があるわ」

ほむら(なんなのこのループ…)


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 18:33:23.45 ID:FX6prs4+0

ほむら(けれどこれで、まどかに接近することができた)

ほむら(魔女は積極的に襲いかかってくることはないけれど、ニンジャたちは違う)

ほむら(調査の結果、サダメ・コーポレーションとやらは狙った者は逃がさない非情な組織のようだし)

ほむら(たとえ相手が魔女だろうとニンジャだろうと、まどかは私が守る!)

マミ「緊急時の連絡はオリガミ・メールで行いましょう。やり方はわかるわね」

まどさや「はい!」

ほむら(…自信なくなってきたわ)



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 18:39:33.95 ID:FX6prs4+0

数日後 コイシカワ・ホスピタル


ほむら(これまでのループのように事前知識がないから変に気を使うことはないけど、その分情報収集が必要ね)

ほむら「ねえ、まどか。上条恭介の手はどんな具合なの?」

まどか「手? 何を言ってるのホムラ=チャン」

ほむら「何をって…。交通事故で手が動かなくなったんでしょう。それでバイオリンが弾けずに…」

ほむら(そう、そして腕を治すために美樹さやかが契約を…)

まどか「バイオリン? カミジョウ=クンはスモトリだよ」

ほむら「スモトリ?」

まどか「うん。将来はリキシ・リーグでヨコヅナも狙えるって言われてたんだ」

ほむら(ヨコヅナ…。上条恭介が相撲取り?)

まどか「でもヤクザからサヤカ=チャンを守るために戦って……」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 18:45:25.66 ID:FX6prs4+0

ほむら(上条恭介…。ただの竿師と思っていたけど、なかなかやるわね)

まどか「サヤカ=チャンはそれですごく落ち込んで、ずっとお見舞いに来てるんだよ」

ほむら「そうだったの」

さやか「マドカ=サン、ホムラ、お待たせ」

ほむら「それじゃあ、巴マミと合流しましょう」

??「そうはいかぬ」

ほむら「誰!?」

シャルロッテ「ドーモ、ハジメマシテ。シャルロッテです」

ほむら(くっ! まさか病院の中で仕掛けてくるなんて!)

ほむら「2人とも、こいつは私が相手をするから早く逃げて!」

まどか「でも…」

ほむら「早く!」



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 18:51:48.10 ID:FX6prs4+0

??「逃がさん!」

さやか「アイエエエ!」

シャルロッテ「あれは私のゲニン、ピョートルです」

ピョートル「ドーモ、ピョートルです」

まどか「! サヤカ=チャン、私たちも戦おう!」チャキ

さやか「わ、わかった」

ピョートル「そんなボウとドス・ダガー程度でニンジャに挑もうとは、ロウソク・ビフォア・ザ・ウインドなり」

ほむら「まどかァー!」

マミ「ワッショイ!」

まどさや「マミ=サン!!」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 18:57:37.92 ID:FX6prs4+0

マミ「アケミ=サン! そのニンジャは私が相手をするわ。あなたは2人を守って!」

ほむら「! わかったわ!」タタッ

シャルロッテ「ドーモ、シャルロッテです」

マミ「ドーモ、ニンジャスレイヤーマミです」

マミ「スキアリ! イヤーッ!」

シャルロッテ「グワーッ! さすがマミ=サン。見事はジュー・ジツ」

マミ「速攻でカイシャクさせてもらうわ! スゴイ・ヒナワ・スリケン! イヤーッ!」バシュゥ

シャルロッテ「グワーツ!」

ほむら「気をつけて巴マミ! そいつは…」

マミ「え?」

シャルロッテ「ウカツッ! 秘技エホウマキノ・ジツ! イヤーッ!」

マミ「グワーッ!」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 19:02:59.79 ID:FX6prs4+0

さやか「ナムアミダブツ! マミ=サンが打ち首めいた姿に…」

まどか「そんな…。こんなのショッギョ・ムッジョだよ…」

ほむら(まずい!)

シャルロッテ「フフッ。2人を守りきれるかな? このままアブハチトラズといこう」

ほむら「2人はさがってて!」ドンドンドンドン

ピョートル「グワーッ!」

シャルロッテ「甘い! ゲニンはともかく、正式ニンジャたる私にチャカごときが通じるか! エホウマキノ・ジツ!」

ほむら(ダメっ。病院じゃ爆弾なんて使えない。どうすれば…)

??「ワッショイ!」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 19:09:16.51 ID:FX6prs4+0

マミ「イヤーッ!」

シャルロッテ「グワーッ! バカな、マミ=サンがなぜ!?」

マミ「あなたこそウカツだったわねシャルロッテ=サン! これぞ秘技ウツセミノ・ジツ!」

シャルロッテ「おのれっ! エホウマキノ・ジツ!」

マミ「そのジツはすでに見切った! イヤーッ!」

シャルロッテ「グワーッ!」

マミ「ニンジャ殺すべし。スゴイ・ヒナワ・スリケン!」

シャルロッテ「グワーッ! サヨナラ!」

さやか「マミ=サン! 無事だったんですね!」

マミ「危なかったわ。ワンライフ・オブ・ナインデスとはこのことよ」

ほむら「…良かった。本当に良かった…」ポロポロ

まどか「ホムラ=チャン?」

ほむら「うっ、今度もまたダメかと…でもマミさんが無事で…ぅぅぅぅぅ」ポロポロ

マミ「ウォータースメルよ、アケミ=サン。だって私たちは」

まどさやマミ「ユウジョウ!」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 19:15:37.29 ID:FX6prs4+0

数日後 潰れたオカキ工場


まどか「どうしたのヒトミ=チャン? こんなところに連れてきて」

さやか「そうだよ、一体どうしたのさ」

仁美「………」フラフラ

QB「仁美に聞いても無駄だよ」

まどか「え? あなたは?」

QB「マミから聞いてないかな。僕はQB。ニンジャを現世に降ろす者さ」

さやか「あんた、ヒトミ=サンになにしたの!?」

QB「やったのは僕じゃないよ」

エリー「そう。ヒトミ=サンには私のカナシバリノ・ジツがかかっている」

まどさや「アイエエエ! ニンジャ!?」

エリー「ドーモ、エリーです」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 19:21:56.61 ID:FX6prs4+0

QB「君たちが言うことを聞いてくれたら、仁美にはなにもしないよ」

さやか「なにをさせる気?」

QB「僕と契約してニンジャになってほしいんだ。2人ともスゴイ素質を感じる。良いニンジャになるよ」

さやか「…わかった」

まどか「サヤカ=チャン! ダメだよ!」

さやか「いいんだ。ヒトミ=サンとはユウジョウ・リチュアルを行った仲だからね」

まどか「でも…」

さやか「でも契約するのはあたしだけだ! まどかには指イポン触れさせないぞ!」

QB「やれやれ仕方ないな。まどかにはテンサイどころか、ヤバイ素質を感じるんだけど、今のところはさやかだけでいいか」

QB「さあ、受け取るといい。それが君のニンジャソウルジェムだ」

さやか「ううっ!」

まどか「サヤカ=チャン!」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 19:28:22.20 ID:FX6prs4+0

QB「ふむ。さやかに憑依したのはホウジョウ・ニンジャか。なかなかだね」

まどか「大丈夫!?」

さやか「大丈夫…。これで2人を…ユウジョウを守れるんだ」

QB「おや、まだ守れると決まったわけじゃないよ」

エリー「オイデマセ! クローンヤクザ!」

まどか「なっ!?」

さやか「ヤクザだってぇ!?」

QB「ヨロシ=サン製薬が開発したクローンヤクザたちさ。ニュービー・ニンジャには丁度いい相手だろう? 100人ほど用意したよ」

クローンヤクザ「「「シャッコラー!」」」

QB「さて、1人で守りきれるかな?」

さやか「ニンジャを……なめるな! ワッショイ!」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 19:35:18.70 ID:FX6prs4+0

さやか「はあ、はあ」

まどか「サヤカ=チャン…」

QB「スゴイね。ニュービーなのにここまでやれるなんて。それじゃあ最後の試練だ」

エリー「イヤーッ!」

さやか「グワーッ!」

まどか「そんな! ヤクザは全部やっつけたのに!」

QB「ヤクザくらいカイシャクしてくれなきゃ困るよ。こっちにも都合があるんだ」

まどか「都合?」

QB「ほらいいのかい? さやかが実際アブナイよ」

エリー「イヤーッ!」

さやか「グワーッ!」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 19:41:41.00 ID:FX6prs4+0

QB「さっきも言ったけど、君の素質はヤバい。ニンジャになればすぐにでも…」

ほむら「取らぬタヌキの皮算用ね」パンパン

QB「グワーッ!」

まどか「ホムラ=チャン!」

ガキンッ

エリー「なにやつ!」

マミ「ドーモ、エリー=サン。ニンジャスレイヤーマミです」

まどか「マミ=サン!」

さやか「2人とも、来てくれたんだ…」

マミ「一所懸命だったわね、ミキ=サン」

さやか「ソーマト・リコール状態でしたよ…」

エリー「ナムサン! 私がカイシャクしてくれる!」

マミ「スゴイ・ヒナワ・スリケン!」

エリー「グワーッ!」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 19:46:49.10 ID:FX6prs4+0

ほむら「みんな無事でよかったわ。志筑仁美も怪我はない」

さやか「助かったよホムラ!」

マミ「ミキ=サン…あなたもニンジャになってしまったのね…」

まどか「サヤカ=チャン、私のために…」

ほむら「……一旦引き上げましょう。追撃が来ないとも限らないわ」

マミ「そうね。シヅキ=サンも家に送っていかなきゃ」



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 19:53:06.92 ID:FX6prs4+0

サダメ・コーポレーション本部 カタツキ・タワー


??「エリー=サンも散ったか。これで3人の正式ニンジャが失われた」

QB「君にも僕にも実際有益な損害だ。計画通りだよ」

??「ああ、順調に駒がそろってきている。ベイビー・サブミッションだな」

QB「次はどうする? 向こうは3人のニンジャがいる。ウカツなニンジャを派遣してもリターン・カイシャクだろう」

??「キョウコ=サンを使う」

QB「杏子を? 彼女は実際強力なニンジャだけど、3対1じゃ勝ち目はない」

??「成せば成る」

QB「……まあ、今まで君の策が外れたことはないからね。オリガミ・メールを出しておくよ」

??「人類の未来のために」

QB「僕は宇宙のためにだ」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 19:57:49.96 ID:FX6prs4+0

数日後 


さやか「イヤーッ!」

アーニャ「グワーッ!」

まどか「やった! 見事なキリステゴメンだよ、サヤカ=チャン!」

さやか「マミ=サンやホムラに鍛えられてるからね。もうヤクザやゲニンは1人で倒せる」

??「ふん。ニュービーがいきがるんじゃねえ」

まどか「誰!?」

杏子「ドーモ、サヤカ=サン。サクラ・キョウコです」

さやか「ドーモ、キョウコ=サン。サヤカです」

杏子「イヤーッ!」

さやか「グワーッ!」

杏子「アイサツのあとが隙だらけだよ。所詮はニュービー・ニンジャだ」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 20:03:09.05 ID:FX6prs4+0

まどか「サヤカ=チャン! なんなの、あのナギナタめいたスゴイ武器は!?」

杏子「ジェットハルバートさ。効果テキメンだろ」

さやか「くそっ、サダメ・コ-ポレーションの刺客か!」

杏子「そういうこった。あんたらは邪魔でね。あたしがカイシャクしてやるよ」

ほむら「いいえ、そうはいかないわ」

マミ「その娘たちから離れなさい」

杏子「マミ=サン! ホムラ=サン! ナンデ!?」

マミ「ドーモ、サクラ=サン。オヒサシブリね」

杏子「ドーモ、マミ=サン。コチラコソ」

ほむら(この習慣だけは馴染めないわ)


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 20:08:46.72 ID:FX6prs4+0

マミ「どうしたというのサクラ=サン。あなたはサダメ・コーポレーションから距離を取っていたはずでしょう」

ほむら(そろそろ佐倉杏子が出てくる時期だから、まどかに発信機をつけておいたのが良かったわ)

杏子「あんたにゃ関係ない話だよ。ここはタゼ・ブゼだな。ひとまず退散だ」シュバッ

さやか「あ、待て!」

マミ「追ってはダメよミキ=サン。おそらく深い理由があるだろうから」

まどか「マミ=サン、あのキョウコ=チャンを知っているんですか?」

マミ「彼女は隣町のニンジャで、そのチチウエは数少ないリアル・ニンジャなの」

さやか「リアル・ニンジャ?」

マミ「ニンジャソウルなしに厳しい修練でニンジャとなった人のことよ。彼女のチチウエは私のセンセイでもある」

ほむら(もういや、この世界観…)

さやか「それほどのニンジャがどうして?」

マミ「わからない。でも本来の彼女はウチイリなどはしないわ。だからといってみんな、ウカツしてはダメよ」

まどさや「はい」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 20:15:05.55 ID:FX6prs4+0

数日後

仁美「ワタクシ、カミジョウ=サンにゾッコンしておりますの」

さやか「へ、へぇ~。キョウスケ=サンも隅に置けないね」

仁美「ですが、最初にシュウゲンする権利はサヤカ=サンにあります」

さやか「え?」

仁美「ワタクシとあなたはユウジョウ・リチュアルを行った仲。ヌケガケしようとは思いません。
  1日だけお待ちします。それまでに決めておいてください」

さやか(……無理だよヒトミ=サン。だってあたしニンジャなんだもん)



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 20:21:57.99 ID:FX6prs4+0

翌日


エルザマリア「イヤーッ! イヤーッ! イヤーツ!」

さやか「グワーッ! グワーッ! グワーッ!」

まどか「サヤカ=チャン、負けないで!」

ほむら「美樹さやか、落ち着きなさい! 冷静になれば勝てる相手よ!」

マミ「ええい、どきなさい! スゴイ・ヒナワ・スリケン!」

クローンヤクザ「「「グワーッ!」」」

エルザマリア「ナムサン! もはや私の勝ちはゆるがん! このままフリーダム・コエダで串刺しにしてくれる! イヤーッ!」

さやか「ワッショイ!」

エルザマリア「ぬう、タツジン! キャワしただとぅ!?」

さやか「ウカツ! サマーソルトキック! イヤーッ!」

エルザマリア「グワーッ!」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 20:27:57.25 ID:FX6prs4+0

マミ「みごとなジュー・ジツ、といいたいところだけど、ミキ=サンどうしてあんな実際アブナイことをしたの?」

まどか「そうだよサヤカ=チャン。あんな戦い方、サヤカ=チャンのためにならないよ」

さやか「……ヒトミ=サンがキョウスケ=サンにゾッコンなんだって」

ほむら(しまった。美樹さやかが相撲取りにそこまで入れ込んでたなんて)

さやか「1日待ってくれるって言うけど、シュウゲンなんて無理だよ。だってあたし、ニンジャなんだもん」

ほむら(上条恭介だって相撲取りじゃない)

さやか「……こんなことならヒトミ=サンを助けなきゃよかったって思っちゃったんだ。
ユウジョウの相手なのに。シド・フカクゴだよ」

マミ「落ちついて、ミキ=サン。あなたはまだユウジョウを裏切ったわけでは…」

さやか「あたしなんてもう、セプクするしかないよ!」ダッ

まどか「待って! サヤカ=チャン!」

杏子「………」コソコソ


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 20:35:14.79 ID:FX6prs4+0

さやか「………」トボトボ

杏子「どうした、バブルクラッシュめいた顔しやがって」

さやか「あんたは…!」

杏子「ドーモ、キョウコです」

さやか「ドーモ、サヤカです。なにしにきたのさ」

杏子「どうせセプクするなら、あたしがカイシャクしてやろうと思ってさ。
  ヒョウタンからオハギってやつだろ。あんたを倒せばあとのニンジャは2人だ」

さやか「! させない! あんたはあたしが倒す!」

あんさや「「イヤーッ!」」

さやか「グワーッ!」

杏子「どうしたサヤカ=サン! この前のほうがまだイキが良かったぞ!」

さやか「黙れ! イヤーッ!」

杏子「イヤーッ!」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 20:42:28.72 ID:FX6prs4+0

さやか「グワーッ!」

杏子「あたしの勝ちだな。辞世のハイクでも詠みな。カイシャクはそのあとにしてやるよ」

さやか「……必要ない」

杏子「そうかよ。それじゃあな。イヤーッ!」

さやか「どうしたの? 外れたよ」

杏子「くっ! 手元がミステイクしただけだ! イヤーッ!」

さやか「……もういい。カイシャクする気ないなら、セプクするよ」

杏子「ま、待て!!」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 20:49:21.66 ID:FX6prs4+0

まどか「そうだよ、サヤカ=チャン!」

さやか「まどか?」

マミ「ワッショイ! ミキ=サン! これを食して!」

さやか「はむ!?」

ほむら「巴マミ! なにを食べさせたの!?」

マミ「トンカツ・スシよ。ニンジャソウルジェムが濁っていたから緊急でね」

まどか「ニンジャソウルジェムが浄化されていく…」

ほむら(こんなの絶対おかしいよ!)

マミ「サヤカ=サン、確かにあなたはシド・フカクゴだったかもしれない。
  けれどチクバ・フレンドを救い、悪のニンジャを倒したこともまた事実よ」

さやか「マミ=サン、それでもあたしは…」

マミ「ユウジョウを想う、あなたのシドがサクラ=サンの心を救ったの」

さやか「え?」

杏子「………」





49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 20:52:49.56 ID:FX6prs4+0

マミ「彼女のワザマエなら、カイシャクをミステイクすることなんてあり得ない。彼女はあなたに生きてほしかったのよ」

杏子「違う! あたしは本当に…」

まどか「キョウコ=チャン、嘘はもうやめなよ。本気ならそんなピッコロめいた顔色するはずないよ」

ほむら「(この流れに乗るしかない!)わけを話しなさい佐倉杏子。あなたは決して悪のニンジャではないわ」

杏子「……チチウエが病気なんだ」

マミ「センセイが? リアル・ニンジャになったほどの人が病気?」

杏子「アンタイ・ニンジャ・ウィルス。名前くらいは知ってるだろう」

マミ「! ヨロシ=サン製薬のバイオ兵器ね。被弾したニンジャは体が爆発四散するという、悪魔のウィルス」

杏子「今はフウリンカザンの精神力で抑えてるけど、いずれ限界がくる。
  解毒アンプルを渡すって言われて、サダメ・コーポレーションの命令をきいたんだ」

マミ「そうだったの…。けどセンセイにウィルスを打ち込むなんて、恐ろしいワザマエだわ」

杏子「あいつだ…。あんなヤバイニンジャは見たことがない」

ほむら(話の流れからして、ワルプルギスのニンジャかしら)

杏子「サダメ・コーポレーションの首領、『鬼眼麗人』…!」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 20:57:37.76 ID:FX6prs4+0

ほむら(ワルプルじゃない!?)

まどか「マミ=サン、『鬼眼麗人』というのは?」

マミ「前首領をサツバツして組織を乗っ取った男よ。そして私の両親の仇」

まどか「つまり…」

マミ「ネオ・グンマを脅かす全ての元凶。この私、ニンジャスレイヤーマミの最大の敵よ」

杏子「……ジッカの事情でウチイリして悪かった。ケジメはつけるよ」

マミ「あなたの指などいらない。そうでしょミキ=サン」

杏子「サヤカ=サン?」

さやか「マミ=サンの言うとおりだよ。あたしにはあんたを責められない。むしろ、何とか力になりたい」

杏子「よ、よしてくれ!」

マミ「ミキ=サンは優しく、シドを弁えたニンジャよ。ミヤモト・マサシの教えはみっちり仕込んだわ」

さやか「『困っている人を助けないのは腰抜け』だよ」

まどか「ねえ、みんなであれやらない?」



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 21:04:53.34 ID:FX6prs4+0

さやか「ユウジョウ・リチュアル!」

杏子「こんなあたしにユウジョウしてくれるのか?」

まどか「サヤカ=チャンとキョウコ=チャンって、ドングリ・コンペティションなところあるよ」

さやか「えー、そうかな?」

ほむら(ドングリの背比べのことよね、きっと)

マミ「じゃあ、みんなでやりましょうか」

ほむら(まあ、こういうのも悪くないか…)

??「イヤーッ!」

ほむら「危ない、巴マミ!」

マミ「イヤーッ! ウツセミノ・ジツ!」

??「我らのアンブッシュ(不意打ち)を躱すとは、さすがだなニンジャスレイヤーマミ=サン」

マミ「実際アブナカッタわ。ウカツしてしまうところだった。ありがとうアケミ=サン」

杏子「ナニヤツ!?」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 21:08:35.98 ID:FX6prs4+0

パトリシア「ドーモ、パトリシアです」

イザベル「ドーモ、イザベルです」

ロベルタ「ドーモ、ロベルタです」

まどか「ナムアミダブツ! サダメ・コーポレーションの刺客が3人も!」

マミ「ドーモ、ニンジャスレイヤーマミです」

さやか「ドーモ、ミキ・サヤカです」

杏子「ドーモ、サクラ・キョウコです」

ほむら(このやりとりに違和感を覚えなくなったのが悲しいわ)

パトリシア「首領の命により、貴様ら5人をカイシャクする!」

杏子「ンダッコラー! 結局あたしもろともってことかよ!」

マミ「ユウジョウで結ばれた私たちを倒せるかしら? ニンジャ殺すべし。イヤーッ!」

さやあん「「イヤーッ!」」


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 21:15:45.99 ID:FX6prs4+0

パトリシアたち「「「グワーッ!」」」

杏子「へっ! ビフォア・ブレックファーストだったな!」

ほむら「魔法しょ…ニンジャが4人もそろえばこんなものよ」

さやか「サダメ・コーポレーションがなんぼのもんだ!」

マミ「体が軽い。もう何も怖くない!」

まどか「スゴイよ! みんな!」

QB「やれやれ。喜ぶのは早いよ。『鬼眼麗人』のワザマエは君たちの想像以上だ」

ほむら「インキュベーター!」

QB「暁美ほむらだね。君とは契約した覚えがないのに、どういうことなんだろうね?」

ほむら「質問に答えなさい。どうして少女たちをニンジャにするの? お前の目的に叶うとは思えないわ」

QB「……ふむ。KAGEROUめいてはいるけど、どうやら僕の計画をつかんでいるようだね」

マミ「計画? アケミ=サン、何のこと?」

QB「いずれわかるよ。まどか、君への招待状だ」スッ


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 21:21:44.70 ID:FX6prs4+0

まどか「これはオリガミ・メール?」

マミ「なんと書いてあるの?」

まどか「そんな……。たっくんを誘拐!?」

QB「弟を助けたかったら、明日の夜、カタツキ・タワーまで来るといい。仲間のニンジャも一緒にね」

杏子「キタネェ真似しやがって!」

QB「君にとっても良い話だよ。来れば解毒アンプルをあげようじゃないか」

ほむら「私は行くわ。まどかを危険な目に遭わせられない」

さやか「あたしもだ。『困っている人を助けないのは腰抜け』だ」

杏子「あんたらには恩がある。あたしも行くよ」

マミ「決まりね。『鬼眼麗人』に伝えなさい。あなたはニンジャスレイヤーマミがカイシャクすると」

QB「期待しているよ」

まどか「みんな……。ありがとう!」

杏子「なーに、これも」

さやか「ユウジョウさ!」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 21:28:24.62 ID:FX6prs4+0

サダメ・コーポレーション本部 カタツキ・タワー


??「計画は全て順調だ」

QB「けれど『鬼眼麗人』、もう正式ニンジャは残っていないよ。まどかにオウテをかけられるのかい?」

??「いまだ戦局はゴジュッポ=ヒャッポだ。となれば強い方が勝つ」

QB「まあ、そのあたりは君に任せておこう。僕は戦闘要員じゃないしね」

??「人類の未来のために…必要な犠牲なのだ」

QB「君は話が早くて助かるよ。この調子なら宇宙も救えそうだ」

??「来るがいい。若きニンジャたちよ」



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 21:35:14.27 ID:FX6prs4+0

翌日


さやか「あれがカタツキ・タワーか」

マミ「クローンヤクザであふれてるわね」

ほむら(まどかを連れてあんな大勢とは戦えない。ここは…)

杏子「なあ、あたしにコウメイ・プロットがあんだけどさ」

ほむら(…孔明の罠というやつかしら)

マミ「どんなサク?」

杏子「それは…」ゴニョゴニョ

まどか「キョウコ=チャン、スゴイこと考えるね」

さやか「あんた、ミヤモト・マサシの教えちゃんと習ったの?」

杏子「しょうがねーだろ。『死んだら終わり』なんだぞ」

ほむら「良い作戦だと思うわ。まずはあの数をどうにかしないと」

マミ「みんな準備して。ニンジャ殺すべし」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 21:41:30.60 ID:FX6prs4+0

杏子「うおりゃぁぁぁぁぁぁ」ブロロロロロロ!

さやか「はああぁぁぁぁぁぁぁ」ブロロロロロロ!

マミ「ワッショイ!」ブロロロロロロ!

ほむら「まどか、つかまってて!」

まどか「うん!」


ドッカアァァァァァァァァン!!!!


クローンヤクザ「「「「「グワーッ!」」」」」

杏子「イッチョアガリ!」

さやか「これでヤクザは一掃できたね」

??「なるほど。ヤクザのベンツを使って突撃アンブッシュ(不意打ち)か。雑魚をケチラシ、ナリコ・トラップもスルーできる。やるな」

マミ「! イヤーッ!」パン

??「遅い」ヒラリ

さやか「タツジン! マミ=サンのヒナワ・スリケンを!」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 21:47:49.81 ID:FX6prs4+0

杏子「…てめぇ、マドカ=サンの弟と、解毒アンプルを渡しやがれ。『鬼眼麗人』!」

さやか「こいつが!?」

マミ「そうよ。彼がサダメ・コーポレーションの首領『鬼眼麗人』その人」

ほむら「まどか、あなたは私の後ろに」

まどか「うん。みんな、一所懸命にね」

??「全員、一連の戦いでワザマエを上げたとみえる。だが、私が教えてやろう。そんなものはショッギョ・ムッジョだとな」

杏子「ぬかせ! ひとりで勝てるつもりか!?」

??「切り札は最後まで隠すもの。武田信玄のセオリーだ。出でよ四聖獣」スッ

マミ「なんですって!?」

ドラゴン「ドーモ、『百綜手』ドラゴン・ワイソンです」

ゴリラ「ドーモ、『金剛六臂』ゴリラ・ジャボウです」

イーグル「ドーモ、『羅刹太后』イーグル・シャオヤンです」

タコ「ドーモ、『網絡蠱毒』タコ・ウィンシンです」


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 21:53:15.37 ID:FX6prs4+0

さやか「まだ4人もニンジャが!?」

??「こやつらはただのニンジャではない。肉体をサイバー化することで、限界以上の力を引き出したニンジャなのだ。
  これを『ベビーライオン・フォールンクリフの行』という」

マミ「そしてそれぞれ四聖獣(ドラゴン、ゴリラ、イーグル、タコ)の名を冠しているというわけね」

ほむら(まずい! このままじゃまどかが…)

QB「こちらは5人、そっちは4人どうすれば良いかわかるよね、まどか」

ほむら「だめよ、まどか!」

??「そうそう。アイサツがまだだったな」

ウロブチ「ドーモ、『鬼眼麗人』ウロブチ・ゲンです」

ドラゴン「はじめてもよろしいですか、ウロブチ=サン」

ウロブチ「存分にやれ」

四聖獣「イヤーッ!」




63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 21:58:42.78 ID:FX6prs4+0

マミ「! みんな、迎撃して!」

あんさや「イヤーッ!」

ほむら「まどかァー!」

まどか「ホムラ=チャン!」

ウロブチ「ヨソミとは余裕だな」

まどか「アイエエエエ!」

QB「さあ、まどか。一言でいい。契約すると言うんだ」

まどか「QB…。どうしてこんなことをするの? ニンジャを無理やり戦わせて楽しいの?」

QB「戦い自体は目的じゃない。ニンジャの生み出すエネルギーを採取するのさ」

まどか「エネルギー?」

QB「ニンジャは宇宙誕生以来、最強の生物だ。ニンジャが戦い、死ぬことによって、
  エントロピーがなんたらかんたらで宇宙の寿命を延ばせるんだよ」

QB「そしてヤバイ素質を持つ君ならば、最強のニンジャになれる」


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 22:04:07.27 ID:FX6prs4+0

ほむら「させないわ!」

タコ「グワーッ!」

ほむら「まどかにこれ以上、運命を背負わせたりしない!」

ウロブチ「ほう、タコをカイシャクしたか」

杏子「必殺ミキサーブレード! ネギトロ状になりやがれ!」

イーグル「グワーッ!」

さやか「吠えろ、秘剣『トットリサッキュ』! デス・キリ!!」ザシュッ

ゴリラ「グワーッ!」

マミ「スゴイ・ヒナワ・スリケン! イヤーッ!」

ドラゴン「グワーッ!」

ウロブチ「素晴らしいワザマエだ」

さやか「観念しろ! もう勝ち目はない! デス・キリ!!」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 22:08:52.59 ID:FX6prs4+0

ウロブチ「お前たちのな。イヤーッ!」

さやか「グワーッ!」

杏子「ナムアミダブツ! ミキサーブレード!」

ウロブチ「イヤーッ!」

杏子「グワーッ!」

まどか「サヤカ=チャン! キョウコ=チャン!」

マミ「そこまでよウロブチ=サン! この日のために磨いたジツ! ヤバイ・ヒナワ・スリケン!」

ウロブチ「イヤーッ!」

マミ「グワーッ!」

ほむら「巴マミまで…」

ウロブチ「私は元々リアル・ニンジャだ。そして肉体は全てサイバー化してある」

QB「さらにはニンジャソウルも持っているんだよ。かつてバトル・オブ・セキバハラを制し、
  テンカフブしたノブナリ・ニンジャのね」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 22:14:01.16 ID:FX6prs4+0

QB「さあ、まどか早く契約を…」

ほむら「まだよ! まだあきらめない! ここであきらめるくらいなら、時間遡行なんてとっくにやめてる!」

QB「なるほど。君のジツは時間操作か。そしてこれでまどかの素質の謎がとけた」

ウロブチ「ふむ。並行世界の因果を三本ノ矢したということだな。そして素晴らしい。
  私が求めるのはそういう強靭なヤマトダマシイなのだ」

ほむら「お前のたわごとは聞きたくない! 時よ止まれ!」カチッ

ほむら「いくらニンジャでも至近距離から重火器を食らえば…」

ウロブチ「惜しかったな」

ほむら「!?」

ウロブチ「イヤーッ!」

ほむら「キャアアァァァァ」

ウロブチ「カミヒトエで避けたようだが、もはや戦えまい」

まどか「ホムラ=チャンまで!?」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 22:22:21.90 ID:FX6prs4+0

ほむら「なぜ!? どうして止まった時の世界で動けるの!?」

ウロブチ「我がジツはシネンによるゲンカイトッパ。お前たちが私を憎めば憎むほど、その分私は強大になる。
  時の世界にも介入できるほどにな」

QB「人間は戦うとき殺気や闘気を発しているんだろ。つまり、それを逆用できるゲンは事実上無敵なんだよ」

ウロブチ「ゴクラクのオミヤに見せてやろう。私が鍛えた二振りの妖刀を」ズォォォォ

まどか「なんて鬱展開めいた禍々しいカタナなの…」

ウロブチ「『サヤ』と『ルイリー』。これぞ地上最強のカタナだ」

ほむら「最強だろうと無敵だろと、私は絶対に妥協しない。絶対に……」

QB「無理だと思うなぁ」

ほむら「うぐっ! これは!?」

まどか「ニンジャソウルジェムが真っ黒に…。みんなのも!?」

ウロブチ「このために夜中を指定したのだ。今はウシミツ・アワー。
  我らに宿るニンジャソウルがもっとも活発になる時間だ」

QB「弱った者からニンジャソウルに飲み込まれていく。だからこの時間なのさ」



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 22:29:47.43 ID:FX6prs4+0

まどか「ウロブチ=サン! もう降参します! だからみんなを助けて!」

ウロブチ「戦わぬのなら、全員人食いズワイガニのエサにしてくれる」

まどか「どうしてそこまで…」

ウロブチ「まどかよ、今は古事記に記されたマッポー・アポカリプスの世なのだ。
  大気は汚れ、ヤクザが跋扈し、人心は病んでいる。この時代を生き抜くのは強きヤマトダマシイしかない」

まどか「それが酷いことをするのと何の関係があるんです!?」

ウロブチ「人間の真価は逆境にあってのみ発揮される。私は人がより輝くための舞台を用意しているにすぎん」

まどか「そんなの絶対おかしいよ!」

ほむら「そうよ、まどか。その男の言うことに耳を貸してはダメ」ググッ

まどか「ホムラ=チャン…」

ほむら「誰一人欠けずにここまでこれたのは初めて…。だから今度こそ絶対にあなたもみんなも救ってみせる!」

ウロブチ「見よまどか。美しい姿だとは思わんか?」

まどか「………」

ウロブチ「この世はすべからくショッギョ・ムッジョなのだ。ならばせめて、
  最も美しい姿を心に留めるのがヤマトダマシイよ」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 22:35:39.07 ID:FX6prs4+0

まどか「…ごめんね、ホムラ=チャン」

ほむら「まどか、ダメ!」

QB「僕と契約してニンジャになってよ!」

まどか「なる。私、ニンジャになるよ」

ほむら「だめぇぇぇぇぇ!!」


ピカァァァァァァァァ!!!!!


ほむら「あ、ああ……」

QB「スゴイ。これがまどかのニンジャソウルジェムか」

ほむら「なんてこと……私はまたまどかを……」

ウロブチ「QB、まどかに憑依したニンジャソウルはなんだ?」

QB「なにが憑依するかは完全にランダムだけど、まどかの素質の考えれば、実際ハンパないニンジャソウルが…」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 22:41:16.48 ID:FX6prs4+0

マミ「…なんなのこの御所めいた光は?」

ほむら「巴マミ!?」

さやか「なんだろう、朝の太陽みたいな…」

杏子「実際スゴイいい気分だ」

ほむら「美樹さやか!? 佐倉杏子!? みんなのソウルジェムが浄化されてる!?」

まどか「ニンジャ救うべし」

さやか「マドカ=サンもニンジャに…」

杏子「なんて神々しいんだ…」

マミ「カナメ=サン、ウロブチ=サンを任せていいの?」

まどか「はい!」

ほむら「まどか……。お願い、勝って!!」

まどか「もちろんだよ!」


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 22:49:04.95 ID:FX6prs4+0

ウロブチ「話し合いはすんだか?」

まどか「ドーモ、ニンジャクライストマドカです」

ウロブチ「ドーモ、ウロブチ・ゲンです。これほどの威圧感、前首領ナス・マシルムと対峙して以来だな」

まどか「ウロブチ=サン。あなたはマッポーと言うけれど、私はみんなとのユウジョウを守り抜きます」

ウロブチ「おもしろい! 我が戴天流ケンポーの錆となるがいい!」ズバッ

さやか「タツジン! 巻き起こしたカマイタチでボンボリが真っ二つだ!」

杏子「でもマドカ=サンもタツジンだぜ! 簡単に躱しちまった!」

ウロブチ「イヤーッ!」

まどか「ワッショイ!」

マミ「……おかしい。どうしてカナメ=サンは攻撃しないのかしら。あの動きに十分ついていけてるのに」

QB「それはゲンのジツのせいだよ。どんなカラテを繰り出そうと、ゲンはそれ以上の力でカエシワザイポンできるんだ」

杏子「なんだと!?」

さやか「それじゃあ、ウロブチ=サンは無敵じゃない!」

ほむら「……いいえ、勝つわ」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 22:54:51.22 ID:FX6prs4+0

マミ「アケミ=サン?」

ほむら「ウロブチがどんなに強くてもまどかは勝つ!」

QB「なにを根拠にそういうんだい?」

ほむら「私たちはユウジョウをコネクトしたからよ!」

QB「やれやれ。そういうシネンもゲンは逆用できるんだ。思う壺さ」

ほむら「まどか……」

ウロブチ「見事なカラテだ。だが避けてばかりでは勝てんぞ」

まどか「ウロブチ=サン。私、あなたの言うこともわかります。だって実際アブナイ状況にならないと、
  私たちだってあんなにユウジョウできなかったから」

ウロブチ「そうだろうとも。人間とは、マッポーとはそういうものだ」

まどか「でも! だからといってそれを引き裂こうとするなんて間違ってる!
   マッポーを超えるために! 私この力を使います!」

QB「!? まどかからとてつもないエネルギーを感じる! これはまさか!?」

まどか「神技・17条ケンポー!!!」

ウロブチ「グワーッ!」

ほむら「やった! ウロブチにダメージが!」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 22:59:33.57 ID:FX6prs4+0

QB「わかったぞ! まどかに憑依したのは全てのニンジャの祖、オオキミ・ニンジャだ!!」

さやか「オオキミ・ニンジャ!?」

杏子「そんなバカな! オオキミ・ニンジャっていや、伝説のミカド、テンム・テンノだぞ!? 
  仮に本当だとしても、ミカドの力を使いこなせるわけねえ! 体が爆発四散するだけだ!」

マミ「けれど現実にカナメ=サンは、ミカドしか使えないはずの17条ケンポーを繰り出した。
  ゼンとチャドー、フウリンカザンの精神を備え、かつあの莫大な素質をもってすれば…」

QB「ヤバイ。ヤバイぞ。まどか、君はなんてヤバイんだ」

まどか「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」

ウロブチ「グワーッ! グワーッ! グワーッ!」

マミ「ウロブチ=サンのジツは確かにスゴイ。どんなカラテでも自分流にマッポーしてしまう。
  けれどひとつだけマッポーできないものがあったわね」


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 23:03:59.84 ID:FX6prs4+0

ウロブチ「グワーッ!」

まどか「………」

ウロブチ「どうした、まどか。カイシャクしないのか?」

まどか「もうやめましょう。私わかるんです。ウロブチ=サンだって本当は…」

ウロブチ「ヌルイ! マッポーを超えるには、強き力と心だけが必要なのだ!」

まどか「………」

ウロブチ「辞世のハイクが詠めた。
  『可愛い絵柄だから、脚本もそうだと思った? 残念! 俺だよ! インガオホー!』」

まどか「……ポエット!」

マミさやあんQB「「「「ポエット!」」」」

ほむら(私も言ったほうがいいのかしら?)

まどか「…サヨナラ、ウロブチ=サン! イヤーッ!」

ウロブチ「グワーッ! サラバ!」 バシュゥゥゥゥゥゥゥ!




77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 23:08:19.25 ID:FX6prs4+0

数日後


マミホーム


さやか「わー! 風流なチャブ=ダイですね!」

ほむら(とうとう私たちは越えられなかった夜を越えた)

まどか「スシも美味しそう!」

ほむら(あの時、まどかの放った光で、ソウルジェムが濁ることはなくなった)

マミ「フフッ。お祝いだから奮発してマグロ・スシよ」

ほむら(たっくんは保護され、杏子の父親の解毒アンプルも見つかった)

杏子「へへっ、早く食そうぜ」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 23:11:49.39 ID:FX6prs4+0

ほむら(ちなみに上条恭介はチャンコとオハギの過剰摂取で野生化したわ)

マミ「食す前にやることがあるでしょ」

ほむら(けれどマッポーの世が変わったわけではない。人々が生き続ける限り、戦いもまた続くだろう)

ほむら「ええ、そうね」

ほむら(けれど私は生き抜いていく。最高の友達とともに)

まどか「せーの」

全員「ユウジョウ!」


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 23:16:57.73 ID:FX6prs4+0

ネオ・ジャパンのどこか


QB「やっと見つけたよ、ゲン」

ウロブチ「QBか…」

QB「君とまどかの戦いは宇宙に大いに貢献したよ。アイウチになってくれるのがベストだったけど、今回は仕方ない」

ウロブチ「あの小娘、情けをかけよって。いや、守り抜く、か……」

QB「君にはもっと働いてもらいたいね」

ウロブチ「この世はすべからくショッギョ・ムッジョ。それはマッポーですら例外ではない…」

QB「僕としては次はネオ・サイタマがいいな」

ウロブチ「希望も絶望もサイオー・ホース……か。覚えておこう小娘。いや、ニンジャクライストマドカ=サン」



サヨンナラ!