1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 01:22:45.85 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「アンタ、それ・・・どういう意味よ・・・」

シンジ「そのまんまの意味だよ」

アスカ「・・・私はアンタのモノじゃない」

シンジ「わかった・・・ゴメン、アスカ」

アスカ「!!」

シンジ「・・・!!」

アスカ「ぐ・・・くぅ・・・」

シンジ「・・・!!」

アスカ「ぎ・・・がっ・・・」

シンジ「・・・!!!」

アスカ「・・・の・・・ぎ・・・・!!」

シンジ「・・・!!!!」

アスカ「・・・て・る・・・」

アスカ「ご・・・や・!!!」

アスカ「ごろじでやる!!!」

引用元: シンジ「アスカが全部僕のモノにならないなら僕は何もいらない」 



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7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 01:28:17.72 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「殺してやるっ!!!!!」

シンジ「うわっ・・・」

アスカ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

シンジ「アスカ・・・?」

アスカ「!!!!!」

シンジ「な・・・何を!!」

アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」

アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」

アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」

シンジ「うわぁああああああああああ!!!!!ミサトさん!!!助けてっっ!!!!!!!」

アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」ガシッ

シンジ「がっ・・・あぁ・・・」

シンジ「・・・うっ」

アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」

シンジ「ヒューッ!ヒューッ!ヒューッ!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 01:34:03.57 ID:Kp6LT6xt0
ミサト「シンジ君!!どうしたの!!」

ミサト「・・・アスカ!?」

シンジ「ヒューッ!ヒューッ!ヒューッ!」

アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」

ミサト「アスカ!!何してんの!!止めなさい!!!」

シンジ「・・・がっ・・・あ・・・」

ミサト「シンジ君!!」

アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」

ミサト「アスカ!!悪く思わないでね・・・!!」

アスカ「っ!!」

アスカ「」

シンジ「がはっ・・・!!ハァ・・・ハァ・・・」

ミサト「シンジ君、大丈夫・・・?」

シンジ「み・・・ミサトさん・・・」

ミサト「無理して喋らなくていいわ・・・」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 01:40:51.39 ID:Kp6LT6xt0
シンジ「うっ・・・おえぇっ!!」

ミサト「シンジ君・・・」

ミサト「アスカ!!」

アスカ「・・・何でよ」

アスカ「こいつは私を殺そうとしたのよ?」

アスカ「自分の身を自分で守って何が悪いってのよ!!」

ミサト「な・・・シンジ君?本当なの?」

シンジ「アスカが何言ってるのかわかんないよ・・・」

ミサト「アスカ!!シンジ君があなたを殺そうとする訳ないじゃない!!」

アスカ「殺そうとした」

アスカ「首を絞めて殺そうとした」

シンジ「それはアスカの方じゃないか・・・」

アスカ「アンタが先にした」

ミサト「・・・そうなの?」

シンジ「そんなワケないですよ、ただアスカを起こしに行っただけなのに」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 01:47:48.63 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「・・・嘘吐き」

シンジ「嘘なんか吐いてないよ!!」

アスカ「アスカが全部僕のモノにならないなら僕は何もいらない」

シンジ「は?」

アスカ「アンタ、そう言って私の首絞めた」

ミサト「何言ってんのよアスカ」

シンジ「そうだよ、おかしいよ」

アスカ「おかしくない」

アスカ「頭おかしいのはコイツよ」

ミサト「アスカ?シンジ君はさっきあなたを起こしにココに来たのよ?それは私も見てたの」

ミサト「その直後にシンジ君が私を呼んだの?わかる?」

アスカ「でも、確かに首に・・・」

シンジ「首に?僕の首には跡がくっきりついてるけど」

ミサト「アスカの首にそんなもの無いじゃない」

アスカ「そ・・・そんな・・・」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 01:57:50.73 ID:Kp6LT6xt0
シンジ「夢でも見てたんだよ、きっと」

ミサト「夢と現実の区別くらいつけてよ・・・騒々しいわね」

アスカ「待って!そんなわけない!!コイツは確かに私を殺そうと・・・」

シンジ「そんなわけないはこっちの台詞だよ」

シンジ「アスカを殺して僕に何の得があるの?」

アスカ「それは・・・」

アスカ「私がいつも口うるさく文句言ったりしてるから逆上して・・・」

シンジ「自覚があるなら直してよ」

シンジ「それに、そんな事で人を殺すなんて発想おかしいよ」

ミサト「シンジ君がそんな事するわけないじゃない」

アスカ「でも!私をアンタのモノにしたいとか言ってたし・・・」

シンジ「だからなんだよそれ」

ミサト「アスカ、それ自分の願望じゃないのー?」

アスカ「そ、そんな事ない!!こんな人殺し」

シンジ「そっくりそのまま返すけど」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 02:14:39.31 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「何よ!私の言う事は信じられないわけ!?」

ミサト「状況的にアスカの言ってる事はありえないもの」

シンジ「そうだよ・・・さっきまで殺してやるの一点張りだったから」

シンジ「話出来るだけマシだけど」

ミサト「アスカ、あなたのした事は殺人未遂よ?」

アスカ「正当防衛よ!!」

シンジ「起こしに行っただけで正当防衛じゃたまらないよ!」

ミサト「もっとも、さっきシンジ君の言った感じだと精神の錯乱も見られるし」

ミサト「正直首を絞めてたアスカの目、狂気じみてた・・・」

ミサト「万が一を考えてアスカ、学校は休んでネルフへ」

アスカ「何よ!人を異常者扱いして!!」

ミサト「異常よ・・・同級生の首を跡がつくまで絞め上げるなんて」

アスカ「そんな!私は悪くない!!」

シンジ「ミサトさん・・・僕は学校行きますから・・・アスカの事、なんて言っておけば良いですか?」

ミサト「適当に風邪とか言って誤摩化しといて?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 02:20:44.03 ID:Kp6LT6xt0
シンジ「わかりました・・・行ってきます・・・」

アスカ「待てっ!このバカシンジ!!」

シンジ「気安く呼ばないでよ!」

アスカ「!!」

シンジ「僕を殺そうとした癖に・・・!!」

アスカ「・・・っ」

ミサト「当然の反応ね・・・」

アスカ「何よ・・・二人して私を悪者扱いして・・・」

ミサト「さ、私達も行くわよ・・・アスカ、手ぇ出して」

アスカ「手・・・?」

ミサト「早く出しなさいっ!!」ガチャ

アスカ「ちょっ!!」

ミサト「念のためよ・・・運転中に首絞められちゃたまらないもの・・・!!」

アスカ「・・・そんな」

ミサト「当然だけど、当分エヴァに乗れるなんて思わない事ね」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 02:28:11.04 ID:Kp6LT6xt0
車中

アスカ「聞いてよミサト!!本当なの!!アイツが急に告白してきて!!」

アスカ「断ったら逆上して・・・それで・・・」

ミサト「・・・何度も言うけどアスカ?」

アスカ「・・・」

ミサト「あなたは寝てた、シンジ君はあなたを起こしに行った」

ミサト「シンジ君にそんな事をする時間的な余裕はないの」

アスカ「そんな・・・嘘よ・・・」

アスカ「二人して私を嵌めようとしてるのね!!」

ミサト「そんな事をする理由が私達にはないわ」

ミサト「私達がアスカを殺そうとして何のメリットが?」

ミサト「私は作戦遂行上必要な駒を失う事になる」

ミサト「シンジ君は人殺しなんて出来る子じゃない・・・あなたも知ってるでしょ?」

アスカ「それは・・・」

ミサト「シンジ君がその気になれば、食事に毒でも盛ってお陀仏よ」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 02:37:55.69 ID:Kp6LT6xt0
ミサト「第一、ユーロ空軍大尉のあなたに素手で喧嘩売る程シンジ君はバカじゃないわ」

アスカ「・・・」

ミサト「だからこうして拘束もしている」

アスカ「中学生をバケモノ扱いしてくれちゃって・・・」

ミサト「悪いとは思ってないわ、あなたのした事は拘束に値する蛮行よ」

アスカ「!!」

ミサト「万が一、シンジ君がアンタを殺そうとしたとして」

アスカ「殺そうとしたのよ」

ミサト「エヴァのパイロットである自分の立場や、能力の高さを利用し・・・」

ミサト「大人の知らない所で、そうやって威圧的な態度を取り続けていれば」

ミサト「恨まれててもおかしくはないわね」

アスカ「・・・チッ」

ミサト「アスカ!!アンタ自分の立場わかってんの!!!」

アスカ「わかんないわよ・・・普段はダラダラしてる癖にえっらそうに!!」

ミサト「仕事とプライベートは割り切ってるの、アンタと違って大人なのよ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 02:50:24.61 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「何が大人よ!!どうせアンタ、私よりシンジの方がお気に入りだから」

アスカ「バカシンジの肩持ってるだけでしょっ!!」

アスカ「良かったわね!!私が居なくなったら、また二人で甘ーい生活送れるわよ!!」

アスカ「きったならしい!中学生相手に色目使ってんじゃないわよ!!」

アスカ「こんなのが大人だって言うなら・・・大人になるなんてこっちから願い下げよ!!」

ミサト「私はシンジ君にそんな気持ち持ってないわ・・・それは単なるアスカの嫉妬心じゃない?」

アスカ「・・・違う」

ミサト「もうシンジ君と一緒に居られないのがわかってるから、嫉妬してるのね」

アスカ「違うわよ!!」

ミサト「自分で蒔いた種なのに人のせいにしていれば自分は楽だものね」

アスカ「人のせいにしてない!!私は自分の力で生きて来たもの!!」

ミサト「多くの人の助けを受けながらね」

アスカ「私は自分で戦って来たの!!シンジが襲って来たから戦っただけ!!私は悪くない!!」

ミサト「言いたい事はそれだけかしら?アンタには心底失望したわ・・・」

ミサト「着いたわよ・・・早く、降りなさい・・・」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 02:59:53.75 ID:Kp6LT6xt0
ネルフ

アスカ「」シュコー

ゴポポポポ・・・

アスカ「」シュコー

ゴポポポポ・・・

リツコ「意識、戻らない?」

マヤ「はい・・・」

リツコ「困ったものね・・・何か切っ掛けがあれば良いんでしょうけど・・・」

ドゥウウウン・・・

ドゥウウウン・・・

マヤ「上はシンジ君があの状態・・・」

リツコ「下では使徒に浸食されたアスカがこの有様・・・」

マヤ「参号機・・・ダミープラグが無ければ・・・」

リツコ「サードインパクトは避けられなかったでしょうね」

マヤ「これからどうなるんですか・・・私達・・・」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 03:05:34.18 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「・・・」

ミサト「早く降りなさいっ!!」

アスカ「嫌だと言ったら?」

ミサト「実力行使もやむを得ないわ」

アスカ「・・・私をどうする気?」

ミサト「・・・」

アスカ「無視するなっ!!」

ミサト「・・・黙ってついて来て」

アスカ「・・・」

ミサト「・・・」

アスカ「・・・」

ドゥウウウン・・・

ドゥウウウン・・・

アスカ「何・・・この音・・・」

ミサト「・・・」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 03:11:28.11 ID:Kp6LT6xt0
ネルフ

アスカ「」ピクっ

ゴポポポポ・・・

マヤ「!!」

リツコ「反応した・・・?」

マヤ「はい!微弱ですが・・・」

リツコ「一体何に・・・!?」

ドゥウウウン・・・

アスカ「」ピクっ

ゴポポポポ・・・

マヤ「衝撃に反応してるんでしょうか・・・?」

リツコ「振動で動いただけなのか、それともアスカが戻って来ようとしているのか・・・確認して?」

マヤ「はい・・・」

リツコ「希望が見えて来たわね」

マヤ「だと良いんですけど・・・」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 03:15:51.90 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「ミサト!外で何か暴れてる!!使徒かも!!」

ミサト「・・・もうあなたには関係ないわ」

アスカ「私は関係なくてもアンタには関係あるでしょ!!」

ミサト「・・・」

アスカ「何が作戦部長よ!!さっさと使徒倒しに向かいなさいよ!!」

ミサト「まだ使徒と決まった訳ではないわ」

アスカ「何を悠長な・・・」

ミサト「もう一度言うわ・・・もう、あなたには関係ないの」

ミサト「心配も無用よ」

アスカ「・・・そう」

アスカ「勝手にすれば?」

アスカ「私もう知らないから・・・」

ミサト「着いたわ・・・ここに居て頂戴」

アスカ「何よここ・・・」

ミサト「ここであなたを拘束するのよ」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 03:21:15.53 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「・・・嫌よ」

ミサト「黙って言う事聞きなさい」

アスカ「嫌!!こんな狭くて暗い所、居たくない!!」

ミサト「それだけの事をしたのよ」

アスカ「嘘よ!!やっぱりこんなのおかしい!!アンタ達・・・何か企んで・・・」

ミサト「・・・」ドン

アスカ「あうっ・・・」

ミサト「さよなら」バタン

アスカ「ミサト!!ミサト!!出しなさいよ!!」ドンドン

ミサト「アスカ・・・?」

???「ミサトって誰?」ニタァ

アスカ「!!!!」

???「アハハハハ・・・」

???「キャハハハハ・・・」

アスカ「!!!!!!!」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 03:28:44.44 ID:Kp6LT6xt0
ネルフ

アスカ「」シュコー

ゴポポポ・・・

マヤ「ダメです・・・反応ありません・・・」

リツコ「そう・・・シンジ君が暴れているのとは関係がないのかしら・・・」

ネルフ直上

シンジ「くそっ!!くそっ!!」

ドゥウウウン!!!

ドゥウウウン!!!

青葉「シンジ君!やめるんだ!!」

日向「こんな事したって自分の立場を悪くするだけだぞ!?」

シンジ「そんな事言って、これ以上僕を怒らせないでよ・・・!!」

青葉「ああしなければ、俺たちがやられていたかもしれないんだ!!」

シンジ「そんなの関係ないよ・・・!!」

日向「しかし・・・」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 03:36:42.41 ID:Kp6LT6xt0
シンジ「そんなの関係ないって言ってるでしょッッ!!」

ドゥウウウン!!!

ゲンドウ「シンジ、お前が戦っていれば式波大尉を助け出せれたかも知れんのだ」

シンジ「!!」

シンジ「父さんは黙ってよ!!父さんは僕の手でアスカを殺したんだ!!」

ゲンドウ「お前が動かなかった結果だ・・・」

シンジ「僕のせいにしないでよ!!」

ガンガンガンガン!!!

冬月「碇、ネルフが壊れるぞ?」

ゲンドウ「・・・予備電源は?」

青葉「直轄回路からロックされています、停止出来ません」

ゲンドウ「・・・LCL圧縮濃度を」

リツコ「司令、待って下さい」

ゲンドウ「なんだね、赤城博士」

リツコ「シンジ君、良く聞いて?アスカは生きているわ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 03:46:36.79 ID:Kp6LT6xt0
シンジ「!!!!」

シンジ「アスカが・・・?本当ですか!?」

リツコ「えぇ・・・ただ、意識不明の上」

リツコ「使徒による汚染の疑いがあるの」

リツコ「現在は隔離中よ」

シンジ「アスカ・・・生きてたんだ・・・良かった・・・」

通信OFF

ゲンドウ「式波大尉と面会は可能か?」

リツコ「・・・L結界密度が高いので直接は」

ゲンドウ「構わん、あれは既に人の子ではない・・・」

リツコ「しかし・・・万一の可能性も」

通信ON

ゲンドウ「シンジ、式波大尉に会わせてやる」

ゲンドウ「代わりに初号機を降りろ、今すぐにだ」

シンジ「・・・父さん、僕は許したワケじゃないから」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 03:54:15.59 ID:Kp6LT6xt0
ゲンドウ「お前の許しなど必要無い・・・会いたければ降りろ」

ゲンドウ「でなければそこで伸びていろ」

ゲンドウ「結局お前は何も出来ず、何もしないままだ」

シンジ「・・・っ!!」

ガン!!

ゲンドウ「・・・やれ」

シンジ「わかったよ・・・降りるよ・・・」

シンジ「その代わり、ちゃんとアスカに会わせてよ・・・」

ゲンドウ「あぁ・・・」

格納庫

リツコ「全く、使徒による被害よりあなたの破壊行動の方が甚大よ・・・」

シンジ「僕は悪くない」

リツコ「大きな力を扱うにはそれに伴う責任が否応無くついて回るのよ、自覚なさい」

シンジ「・・・」

リツコ「司令が下した判断は適切よ、あなたに戦わない理由を問うた事も含めてね」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 03:59:42.56 ID:Kp6LT6xt0
シンジ「・・・」

リツコ「ここから先は私は入れないの」

シンジ「どうしてですか?」

リツコ「理由を説明する義務はないわ」

リツコ(人を辞めなければ入れないなんて間違っても伝えれないわよ・・・)

リツコ「上から道は案内するから、このイヤホンをつけて頂戴」

シンジ「はい・・・」

シンジ(バイオハザード・・・危ない実験でもしてるんじゃないの・・・?)

シンジ(こんな所に僕一人で・・・)

アスカ「」シュコー

ゴポポポ・・・

アスカ「」シュコー

ゴポポポ・・・

シンジ「嘘だろ・・・何だよこれ・・・」

シンジ「アスカっ!!アスカッッ!!」ドンドン

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 04:07:47.48 ID:Kp6LT6xt0
リツコ「シンジ君!!生命維持が出来なくなる!!システムを叩かないで!!」

シンジ「・・・っ!!」

シンジ「こんなのないよ・・・っ!!」

アスカ「」シュコー

ゴポポポ・・・

シンジ「うわぁああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「あああああああああああああ!!!!!!!」

アスカ「」ピクっ

ゴポポポ・・・

マヤ「・・・微弱ですが反応があります」

リツコ「どうやら正解だったようね」

マヤ「でもどうしてシンジ君に反応を・・・」

リツコ「女心は複雑なのよ・・・例え人で無くなったとしてもね」

シンジ「アスカぁ・・・アスカぁ・・・!!ゴメン・・・僕が・・・」

シンジ「っ・・・うぅ・・・!!」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 04:13:50.99 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「何よ!!なんなのよ!!アンタっ!!」

「私はあなた」

アスカ「ハァ?」

「私はあなたの心」

アスカ「・・・」

「私はあなたを形作るモノ」

「私の底で眠るあなた自身」

アスカ「意味・・・わかんない」

「何を願うの?」

アスカ「なんでアンタにそんな事言わなきゃいけないのよ!」

「何を願うの?」

アスカ「・・・何も願ってない!今の私が本当の私!!」

アスカ「嘘偽りの無い本当の私よ!!」

「嘘」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 04:17:26.61 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「嘘じゃない」

「嘘よ」

アスカ「嘘じゃない!!」

「寂しい」

アスカ「!!!」

「悔しい」

アスカ「ちが・・・」

「エコヒイキの癖に」

アスカ「・・・っ」

「あんなに手に怪我する程」

アスカ「違う!」

「私の手は?」

アスカ「努力したの!!」

「エコヒイキはもっと」

アスカ「違う!!そんな事ない!!私はエリートだから要領がいいのよ!!!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 04:20:40.78 ID:Kp6LT6xt0
「だから私は守ってくれない」

アスカ「!!!」

「だからエコヒイキばかりいい思いをする」

アスカ「ち・・・そんな事・・・」

「私はエリートなのに誰も見向きもしない」

アスカ「そんな事ない!!!!!そんな事ないの!!!!」

「だけどアイツは違う」

アスカ「!!!!!!!」

「こんな私に構ってくれる」

アスカ「っ!!!!!」

「バカシンジ」

「バカシンジ」

「バカシンジ」

アスカ「嫌ぁあああああああああああっっっ!!!!!!!」

アスカ「認めない!!!!!!認めたくない!!!!!!!!!!違う!!!違う!!違う!!!違う!!!!!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 04:27:24.24 ID:Kp6LT6xt0
ネルフ

アスカ「」ピクっ

ゴポポポ・・・

シンジ「僕がちゃんと戦っていれば!!!!」

シンジ「アスカがこんな目に遭わなくて済んだのにっ!!!!!」

シンジ「うわぁああああああああっっ!!!!!!」

シンジ「アスカぁあああああああッ!!!!!!!!」

リツコ「・・・見てられないわね」

マヤ「でも・・・アスカの意識を目覚めさせるには・・・」

リツコ「ショック療法みたいなモノよ・・・」

リツコ「精神的な負荷は時として覚醒を促すわ」

マヤ「賭けるしか無いんですね・・・」

リツコ「人は無力よ・・・だから科学を使って強くなろうとした」

マヤ「それも人の力です」

リツコ「そうね・・・でも・・・それだけじゃ足りないの、ロジックじゃないのよ・・・人がヒトである以上は」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 04:30:13.49 ID:Kp6LT6xt0
「バカシンジ」

アスカ「いらない!!いらない!!」

「バカシンジ」

アスカ「あいつは私を殺そうとしたの!!!」

「それは本当?」

アスカ「本当よ・・・アイツは私をっ!!」

「それも嘘」

アスカ「!!!!!!!」

「シンジは私を殺さない」

アスカ「殺そうとした」

「シンジを殺そうとしたのは」

アスカ「私・・・?」

「私」

アスカ「いやぁああああああああああ!!!!!!!」

アスカ「あああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 04:35:11.06 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「アンタが全部私のモノにならないなら・・・私、何もいらない」

シンジ「アスカ・・・?」

アスカ「・・・っ!!!」

シンジ「!!」

アスカ「・・・!!」

シンジ「ぐ・・・くぅ・・・」

アスカ「・・・!!」

シンジ「あ・・・がっ・・・」

アスカ「・・・!!!」

シンジ「・・・の・・・ぎ・・・・!!」

アスカ「・・・!!!!」

アスカ「・・・て・る・・・」

アスカ「ご・・・や・!!!」

アスカ「ごろじでやる!!!」

シンジ「ア・・・ぼ・が・・・ら・・・」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 04:43:09.17 ID:Kp6LT6xt0
ネルフ

アスカ「!!」シュコー

ゴポポポ・・・

ゴポポポ・・・

マヤ「先輩!反応が!!」

リツコ「なんですって・・・!?」

シンジ「アスカぁあああ!!起きてよ!!!目を覚ましてよ!!!」

シンジ「嫌なんだよ!!誰かを目の前で失うのは怖いんだ!!!」

シンジ「起きていつもの様に僕をバカにしてよっ!!!!!」

シンジ「アスカッっ!!アスカぁあああああ!!!!!!」

シンジ「二人分のご飯しか作らないなんて悲しいじゃないかっ!!」

シンジ「ゲームの雑音が無きゃ辛いじゃないかっ!!!」

シンジ「アスカが居ないと・・・寂しいじゃないかっ!!」

シンジ「また使徒が来たって、今度はちゃんと守るから!!!」

シンジ「アスカは僕が守るから!!!!!!」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 04:48:02.23 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「!!!!!!」

アスカ「・・・」パッ

シンジ「アスカは・・・僕が守るから・・・」

アスカ「バカシンジ・・・」

アスカ「バカシンジっ!!」

シンジ「だから帰ろう・・・」

アスカ「バカシンジっっ!!!」

シンジ「僕たちの家へ」

「何を願うの?」

アスカ「言ったでしょ?何も願わないわよ・・・」

「本当にいいの?」

アスカ「別にいいわよ・・・」

「自分の力で手に入れるから」

アスカ「そうよ!今まで通りよ・・・何も変わりゃしないわ!!」

「それが・・・あなたの願いなの?」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 04:55:05.06 ID:Kp6LT6xt0
ネルフ

アスカ「あったり前でしょ・・・バカシンジ・・・」シュコー

ゴポポポ・・・

シンジ「アスカ!!アスカっ!!よかった・・・よかった・・・!!!」ひぐっ

アスカ「アンタバカぁ?なんて顔、してんのよ・・・」シュコー

シンジ「だって・・・アスカが・・・このままずっとこの中だと思ったら・・・うっ・・・うぅ・・・」ひぐっ

アスカ「そんなワケないでしょ・・・この私が・・・ホントにバカね」シュコー

ゴポポポ・・・

マヤ「アスカ!意識を戻しました!!」

リツコ「・・・すごいものね」

マヤ「記憶の混濁等、見られません!自己認識もあります!!」

リツコ「ふぅ・・・意外と早く片付いたわね・・・」

マヤ「はいっ!良かったです・・・」

リツコ「アスカ、聞こえる?」

アスカ「聞こえるわよ、リツコ・・・迷惑かけたわね」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 05:09:56.92 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「迷惑ついでで悪いけど、この装置・・・気持ち悪い!早く出してっ!!」シュコー

リツコ「まだダメよ、一応色々検査をしてからでないと・・・」

アスカ「何か・・・片目、見えないんだけど?」シュコー

リツコ「それは・・・」

アスカ「何よコレ!」さわさわ

リツコ「眼帯してるのよ」

アスカ「何でよ!!もう!取るわよ!!」シュコー

リツコ「あっ・・・アスカ・・・それは」

シンジ「・・・アスカ、目が青く光ってる」

アスカ「ハァ?アンタバカぁ?そんなワケ・・・」シュコー

アスカ「あ・・・眼帯取ったのに視界が広がらない・・・」シュコー

リツコ「ちゃんと眼帯、つけて生活してね?」

アスカ「・・・」

シンジ「が・・・眼帯もよく似合ってるよ!!アスカ!!」

アスカ「うるさいっ!!バカシンジ!!」シュコー

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 05:23:42.73 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「ハァー!!長ったらしい検査だったわね!!全く!!」

シンジ「時間はかかったけど・・・何も無かったんでしょ?良かったじゃないか・・・」

アスカ「何もなく無いわよ!!あの機械の中であんな所やこんな所まで・・・」

アスカ「あぁ・・・思い出しただけでも寒気がするわ!!」

シンジ「あんな所・・・こんな所・・・」ゴクリ

アスカ「むっ!変な事考えてんじゃないわよ!!●●シンジっ!!」バチン

シンジ「ぐっ・・・!!がぁ・・・!!」

アスカ「ちょっ・・・軽くデコピンしただけじゃない・・・大袈裟よ・・・」

シンジ「アスカって・・・そんな力強かったっけ・・・?」

アスカ「ハァ?冗談止めてよね・・・」

シンジ(アスカ怒らせるのは止めとこう・・・)

アスカ「でも、殆ど触診みたいなモノなのに・・・なんでわざわざ装置越しにすんのよ!失礼しちゃうわ!!」

シンジ「使徒に汚染されてたかもって聞いたよ?」

アスカ「使徒に・・・?」

シンジ「うん」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 05:34:16.75 ID:Kp6LT6xt0
アスカ「もう人間じゃなかったりして」

シンジ「そんなわけないよ!」

アスカ「冗談よ・・・」

シンジ「変な冗談よしてよね!」

アスカ「心配した?」

シンジ「心配した」

アスカ「そっか!」

シンジ「・・・?」

アスカ「なら許してあげるわ!」

シンジ「何をだよ・・・」

アスカ「私を助けようとしなかった事・・・」

シンジ「ゴメン・・・」

アスカ「そのかわり、これからはちゃんと守ってくれんでしょ?」

シンジ「約束するよ」

アスカ「約束破ったらまた引き蘢るから」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 05:40:06.15 ID:Kp6LT6xt0
シンジ「やめてよ・・・」

アスカ「引き蘢ったらアンタ、私の事見てくれそうだしー?」

シンジ「えっ・・・」

アスカ「なーんてね!でも、エコヒイキばっかり見てたら怒るわよ!!」

シンジ「そ・・・そんなんじゃないって」

アスカ「ふーん?そうなんだ?」

シンジ「そうだよっ!」

アスカ「よしよし!」

シンジ「目、大丈夫?」

アスカ「ま、慣れるわよ・・・そのうち!」

アスカ「アンタがさっさと助けてくれてたら、ここまではならなかったかもねー?」

シンジ「ゴメン・・・」

アスカ「冗談よ・・・バーカ!」

アスカ「でも・・・責任感じるなら、私の目にしてあげてもいいわよ?ずーっとね!!」

終われ