1: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:43:23 ID:UOh
いつみ「おーい!晩ごはんだぞー!」
遥「はーい!」
いつみ「今日の献立は…クリームシチューだ!」
真乃「クリームシチューですか、温かくて良いですね」
紗々「最近また寒くなってきましたからね~」
コトンコトン
いつみ「はいはいっと、じゃあ皆の分も用意したし早速いただきま…」
天音「ちょっと待ちなさい」
いつみ「ん?どうかしたか?」
天音「いや、どうもこうもないわよ」
天音「なんでご飯にシチューかかってんのよ」
いつみ「いや、普通かけるだろ」
天音「普通かけないわよ!」
いつみ「普通かけるだろ!」
遥「はーい!」
いつみ「今日の献立は…クリームシチューだ!」
真乃「クリームシチューですか、温かくて良いですね」
紗々「最近また寒くなってきましたからね~」
コトンコトン
いつみ「はいはいっと、じゃあ皆の分も用意したし早速いただきま…」
天音「ちょっと待ちなさい」
いつみ「ん?どうかしたか?」
天音「いや、どうもこうもないわよ」
天音「なんでご飯にシチューかかってんのよ」
いつみ「いや、普通かけるだろ」
天音「普通かけないわよ!」
いつみ「普通かけるだろ!」
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2: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:44:29 ID:UOh
天音「ご飯にクリームシチューをかけて食べるのが普通だなんて東雲リョウコぐらい普通じゃないわよ!」
いつみ「先輩をディスるなよ!」
天音「百歩譲ってビーフシチューなら分かるけどクリームシチューよ!?」
天音「白に白かけてどうすんのよ!」
いつみ「色の問題かよ!」
真乃「2人とも落ち着いて…」
天音「真乃だってご飯にクリームシチューかけるなんて変だと思うわよね?」
真乃「え、別に…」
天音「う、裏切り者ぉ!」
いつみ「何がだ!」
遥「ねー、早く食べようよー?」
いつみ「そうだよ、せっかく出来立てなのに冷めたら勿体無いだろ?」
天音「それもそうね…」
紗々「でもでも~クリームシチューってご飯のオカズにはならないですよね~」
天音「…!そうよね!」
いつみ「せっかく丸く収まりそうだったのに蒸し返すんじゃないよ!」
いつみ「先輩をディスるなよ!」
天音「百歩譲ってビーフシチューなら分かるけどクリームシチューよ!?」
天音「白に白かけてどうすんのよ!」
いつみ「色の問題かよ!」
真乃「2人とも落ち着いて…」
天音「真乃だってご飯にクリームシチューかけるなんて変だと思うわよね?」
真乃「え、別に…」
天音「う、裏切り者ぉ!」
いつみ「何がだ!」
遥「ねー、早く食べようよー?」
いつみ「そうだよ、せっかく出来立てなのに冷めたら勿体無いだろ?」
天音「それもそうね…」
紗々「でもでも~クリームシチューってご飯のオカズにはならないですよね~」
天音「…!そうよね!」
いつみ「せっかく丸く収まりそうだったのに蒸し返すんじゃないよ!」
3: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:45:32 ID:UOh
紗々「えぇ~?でもクリームシチューといえば普通はパンと食べる物ですよね~?」
いつみ「日本の一般家庭はパンが主食じゃないんだよ!」
天音「いや、それは分かってるわよ?でもカレーみたいにかけますか?って話よ」
天音「百歩譲って一緒に食べるとしてもライスは別皿でしょ」
いつみ「おまえ何歩譲るんだよ」
真乃「うーん…どうせ一緒に食べるならかけた方が合理的じゃないかな?」
天音「一緒にしちゃったらどこまでクリームシチューがかかってるか分からないじゃない!」
天音「あんたカレーライス食べててライスだけ残った時のやりきれない感が分からないっていうの!?」
いつみ「面倒くせぇな!」
遥「いただきまーす!」
いつみ「日本の一般家庭はパンが主食じゃないんだよ!」
天音「いや、それは分かってるわよ?でもカレーみたいにかけますか?って話よ」
天音「百歩譲って一緒に食べるとしてもライスは別皿でしょ」
いつみ「おまえ何歩譲るんだよ」
真乃「うーん…どうせ一緒に食べるならかけた方が合理的じゃないかな?」
天音「一緒にしちゃったらどこまでクリームシチューがかかってるか分からないじゃない!」
天音「あんたカレーライス食べててライスだけ残った時のやりきれない感が分からないっていうの!?」
いつみ「面倒くせぇな!」
遥「いただきまーす!」
4: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:46:19 ID:UOh
天音「そもそもの話、クリームシチューはライスと食べる事を想定した料理じゃないと思うのよ」
真乃「いや、リゾットとかほぼクリームシチューとライスだよね」
天音「あんたそれパエリアと炊き込みご飯が同じ物ってぐらいの暴論よ?」
いつみ「ほぼほぼそうだわ!」
遥「いつみちゃん!今日も美味しいよ!」モグモグ
いつみ「おお、ありがとな!」
紗々「これが庶民のお袋の味ですか~」モグモグ
いつみ「庶民とか言うなよ!ノエル先輩かよ!」
真乃「いや、リゾットとかほぼクリームシチューとライスだよね」
天音「あんたそれパエリアと炊き込みご飯が同じ物ってぐらいの暴論よ?」
いつみ「ほぼほぼそうだわ!」
遥「いつみちゃん!今日も美味しいよ!」モグモグ
いつみ「おお、ありがとな!」
紗々「これが庶民のお袋の味ですか~」モグモグ
いつみ「庶民とか言うなよ!ノエル先輩かよ!」
5: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:47:47 ID:UOh
天音「あー、今のでハッキリしたわ」
天音「ある程度の家庭環境レベルからシチューをライスにかけるかかけないかってなるのよ」
いつみ「おまえ多方面から怒られるぞ」
天音「とりあえず金持ちそうな奴に話を聞いてみましょう」
いつみ「とりあえず食えよ!」
真乃「いつみさん、今日も美味しい食事ありがとうございます」モグモグ
いつみ「いつの間に!?」
いつみ「もうアタシも食うからな!」
天音「あ、じゃああたしも食べるわ」
いつみ「じゃあこの時間なんだったんだよ!」
天音「ある程度の家庭環境レベルからシチューをライスにかけるかかけないかってなるのよ」
いつみ「おまえ多方面から怒られるぞ」
天音「とりあえず金持ちそうな奴に話を聞いてみましょう」
いつみ「とりあえず食えよ!」
真乃「いつみさん、今日も美味しい食事ありがとうございます」モグモグ
いつみ「いつの間に!?」
いつみ「もうアタシも食うからな!」
天音「あ、じゃああたしも食べるわ」
いつみ「じゃあこの時間なんだったんだよ!」
6: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:48:29 ID:UOh
天音「ごちそうさま」
いつみ「はいはい、お粗末様でした」
天音「良い味だったわ、シェフを呼んでちょうだい」
いつみ「アタシだわ!てかあんだけ文句言っといて旨かったんかい!」
天音「それはそうとシチューをライスにかけるのはどうかしてると思うわ」
いつみ「おまえ…」
天音「そうね、緋ノ宮二穂やノエル=ジョーヌ・ベアールなら分かってくれるはずよ」
いつみ「フルネーム呼びやめんか」
真乃「お皿、片付けておきますね」
遥「あたしも手伝うよ!」
紗々「お願いします~」
ガシャーン!
いつみ「オーイ!!!」
いつみ「はいはい、お粗末様でした」
天音「良い味だったわ、シェフを呼んでちょうだい」
いつみ「アタシだわ!てかあんだけ文句言っといて旨かったんかい!」
天音「それはそうとシチューをライスにかけるのはどうかしてると思うわ」
いつみ「おまえ…」
天音「そうね、緋ノ宮二穂やノエル=ジョーヌ・ベアールなら分かってくれるはずよ」
いつみ「フルネーム呼びやめんか」
真乃「お皿、片付けておきますね」
遥「あたしも手伝うよ!」
紗々「お願いします~」
ガシャーン!
いつみ「オーイ!!!」
7: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:49:34 ID:UOh
二穂「急に呼び出されたんだが何の用だ?」
天音「かくかくしかじかなのよ」
雪枝「あー、賛否両論ありますよね」
二穂「うむ、きのこたけのこ論争並みに荒れる議題であろうが…」
二穂「かける派が普通だな」
雪枝「かけない派が普通だよね」
二穂「えっ」
雪枝「えっ」
二穂「待て雪枝、雪枝はそういうのを気にするタイプじゃないだろ?」
雪枝「二穂こそそんな雑な事をするような育ち方はしてないよね?」
二穂「雑な事…?」ガタッ
雪枝「気にするタイプじゃない…?」ガタッ
いつみ「喧嘩なら他所でやって!」
天音「かくかくしかじかなのよ」
雪枝「あー、賛否両論ありますよね」
二穂「うむ、きのこたけのこ論争並みに荒れる議題であろうが…」
二穂「かける派が普通だな」
雪枝「かけない派が普通だよね」
二穂「えっ」
雪枝「えっ」
二穂「待て雪枝、雪枝はそういうのを気にするタイプじゃないだろ?」
雪枝「二穂こそそんな雑な事をするような育ち方はしてないよね?」
二穂「雑な事…?」ガタッ
雪枝「気にするタイプじゃない…?」ガタッ
いつみ「喧嘩なら他所でやって!」
8: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:50:19 ID:UOh
真乃「そもそもの話、二穂さんもクリームシチューを食べたりするんですね」
二穂「無論だ、上に立つ者として庶民の味は知っておかねばだからな」
いつみ「庶民て」
二穂「まぁ私からしてみれば世の中の九分九厘が庶民だ、気にするでない」
紗々「私は一厘の方ですけどね~」
いつみ「そうなんだよなぁ、紗々もお嬢様なんだよなぁ」
雪枝「でもレストランとかでライスにクリームシチューがかかってるのを見た事ある?無いよね?」
雪枝「普通はクリームシチューをライスにかけたりしないからだよ」
雪枝「というよりクリームシチュー自体がライスのオカズじゃないんだと思う」
天音「でも少し前に松屋でクリームシチュー定食っていうのがあったわよ?」
いつみ「おまえどっち側の味方なんだよ!」
二穂「無論だ、上に立つ者として庶民の味は知っておかねばだからな」
いつみ「庶民て」
二穂「まぁ私からしてみれば世の中の九分九厘が庶民だ、気にするでない」
紗々「私は一厘の方ですけどね~」
いつみ「そうなんだよなぁ、紗々もお嬢様なんだよなぁ」
雪枝「でもレストランとかでライスにクリームシチューがかかってるのを見た事ある?無いよね?」
雪枝「普通はクリームシチューをライスにかけたりしないからだよ」
雪枝「というよりクリームシチュー自体がライスのオカズじゃないんだと思う」
天音「でも少し前に松屋でクリームシチュー定食っていうのがあったわよ?」
いつみ「おまえどっち側の味方なんだよ!」
9: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:51:06 ID:UOh
二穂「まぁこうなったらアレだな、勝った方が正しいって事で」チャキ
雪枝「そうだね」チャキ
いつみ「だから他所でやって!」
真乃「こんなに喧嘩っ早い人達でしたっけ」
遥「雪枝ちゃんはEP3以降アクティブになったよね!」
天音「EP3…プディング…うっ!頭が…!」
紗々「あら~トラウマよぎっちゃいましたか~」
天音「なぜかしら、涙が出て来るわ」
いつみ「アレおまえのせいでもあるからな?」
雪枝「そうだね」チャキ
いつみ「だから他所でやって!」
真乃「こんなに喧嘩っ早い人達でしたっけ」
遥「雪枝ちゃんはEP3以降アクティブになったよね!」
天音「EP3…プディング…うっ!頭が…!」
紗々「あら~トラウマよぎっちゃいましたか~」
天音「なぜかしら、涙が出て来るわ」
いつみ「アレおまえのせいでもあるからな?」
10: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:52:01 ID:UOh
ノエル「呼び出されて飛び出てジャジャジャジャーンしたら表でEP3の再現がなされているのですが」
いつみ「なんて?」
天音「まぁかくかくしかじかで」
ノエル「クリーム…シチュー…?なんですのそれ?」
遥「そこからかぁ」
いつみ「ええっと、クリームシチューっていうのは…」
ノエル「…まぁ!私の国で言うところのブランケットのようなものですのね!」
いつみ「ブランケット…?」
ノエル「ええ、ブランケットというのはですね…」
真乃「無限ループってこんな感じで始まるんでしょうか」
※ブランケットはフランスのクリームシチュー的な家庭料理
いつみ「なんて?」
天音「まぁかくかくしかじかで」
ノエル「クリーム…シチュー…?なんですのそれ?」
遥「そこからかぁ」
いつみ「ええっと、クリームシチューっていうのは…」
ノエル「…まぁ!私の国で言うところのブランケットのようなものですのね!」
いつみ「ブランケット…?」
ノエル「ええ、ブランケットというのはですね…」
真乃「無限ループってこんな感じで始まるんでしょうか」
※ブランケットはフランスのクリームシチュー的な家庭料理
11: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:52:51 ID:UOh
天音「それでクリームシチューをライスにかける事についてどう思うかしら?」
ノエル「別に個人のお好きなようにしたらよろしくて?」
いつみ「ド正論」
ノエル「貴族たる者、庶民がどのような食生活を送っていようが気になどしませんわ」
遥「二穂ちゃんと真逆だ!」
真乃「そんな事言ってるとギロチンで首落とされますよ」
天音「メロンパンがなければフルーツタルトを食べればよろしくてよ」
ノエル「誰がマリーのアントワネットですか!プンスカプンプンですわ!」
いつみ「なんて?」
ノエル「別に個人のお好きなようにしたらよろしくて?」
いつみ「ド正論」
ノエル「貴族たる者、庶民がどのような食生活を送っていようが気になどしませんわ」
遥「二穂ちゃんと真逆だ!」
真乃「そんな事言ってるとギロチンで首落とされますよ」
天音「メロンパンがなければフルーツタルトを食べればよろしくてよ」
ノエル「誰がマリーのアントワネットですか!プンスカプンプンですわ!」
いつみ「なんて?」
12: ◆ajqgdR8aUE 20/03/15(日)23:53:53 ID:UOh
天音「結局のところ、個人の好みなのね」
いつみ「だろうよ!」
天音「じゃあシチューかける派とあたしは一生相容れないのね…」
真乃「…待って!そんな天音に良い物があるの!」スッ
天音「これは…ハウス食品のシチューオンライス〈鶏肉のクリーム煮(チキンフリカッセ風)ソース〉じゃない!」
真乃「これは元々ライスにかける事を前提にしたクリームシチューなの!これなら天音も大丈夫でしょ?」
天音「確かに…色もクリームシチューより濃いし、これならライスにかけても問題なさそうね!」
遥「やったね天音ちゃん!」
紗々「おめでとうございます~」
天音「ええ、ありがとう皆、ありがとうハウス食品」
ハウス食品───
シチューオンライスシリーズ───
絶賛発売中───!
いつみ「なんだコレ!?」
END
いつみ「だろうよ!」
天音「じゃあシチューかける派とあたしは一生相容れないのね…」
真乃「…待って!そんな天音に良い物があるの!」スッ
天音「これは…ハウス食品のシチューオンライス〈鶏肉のクリーム煮(チキンフリカッセ風)ソース〉じゃない!」
真乃「これは元々ライスにかける事を前提にしたクリームシチューなの!これなら天音も大丈夫でしょ?」
天音「確かに…色もクリームシチューより濃いし、これならライスにかけても問題なさそうね!」
遥「やったね天音ちゃん!」
紗々「おめでとうございます~」
天音「ええ、ありがとう皆、ありがとうハウス食品」
ハウス食品───
シチューオンライスシリーズ───
絶賛発売中───!
いつみ「なんだコレ!?」
END
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