7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 16:51:01.50 ID:muNxOquv0
麦野「はぁ?いきなりなに言ってんのよ、あんた」

フレンダ「結局麦野がそういう話したことない訳でしょ?百戦錬磨の先輩の経験談を参考にしたいなぁーって」

麦野「はいはい、また今度ね」

フレンダ「えー!今ききたいのー!きーきーたーいー!!!」

麦野「あー、うるさいわね、もう!」

フレンダ「で?」

麦野「で?じゃないわよ…………わかったわ、しょうがないわね」

フレンダ「やっと麦野の武勇伝が聞けるって訳よ!」

引用元: フレンダ「麦野の豊富な男性経験話に興味津津なお年頃って訳よ!」 


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 17:09:45.19 ID:muNxOquv0
麦野「えーっと、確かあれは……中学二年生のときだったかしら」

フレンダ「ほうほう」

麦野「同じくらいの年の子に告白されたの」

フレンダ「ふむふむ」

麦野「で、顔はまあまあだったし能力もレベル4だったからオーケーしたのよ」

フレンダ「それでそれで!?」

麦野「それから映画館とかゲームセンターとかに行ったわね」

フレンダ「うんうん!」

麦野「あと不良をぶっとばしたりもしたっけ」

フレンダ「うんうん?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 17:37:26.72 ID:muNxOquv0
麦野「それで付き合ってから一週間ぐらいたったら別れた」

フレンダ「ふむふむ?」

麦野「それでおわり、はい!これで満足した?」

フレンダ「えっ?……ちょ、ちょっと待ってってば!つまり……どういうことなんだってばよ?」

麦野「そのまんまよ、他になにもなかったわ」

フレンダ「そもそもなんで別れたの?」

麦野「うーん、そうね……それが私にもよく分かんないのよねー」

フレンダ「え?麦野がふったんじゃないの?」

麦野「違うわよ、デートしてたらいきなり『俺なんかじゃ君と釣り合わないから別れよう』って言われて」

フレンダ「でも麦野の超厳しそうな基準をクリアしてたんでしょ?」

麦野「まあね、だから『嫌よ』って言ったの。そうしたら急に泣き出しちゃってびっくりしたわ」

フレンダ「…………」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 17:59:58.22 ID:muNxOquv0
麦野「泣きながら土下座して『お願いします、別れてください!お願いします!』って言うもんだからしょうがなく別れたのよ」

フレンダ(かわいそうに……結局麦野は昔から恐ろしかったって訳よ……)

麦野「これだから自分に自信を持てない男は嫌よね」ハー

フレンダ(いやいや、麦野の鬼のような強さを目にしたら誰だって自信喪失に陥るって……むしろ怖くておしっこもらす訳よ)

麦野「ほらもういいでしょ、これくらいで」

フレンダ「う、うん」

麦野「じゃあおしまい」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 18:05:09.51 ID:muNxOquv0
フレンダ「ちょっとまったー!!!」

麦野「なによ?まだ何かあるの?」

フレンダ「その話はもういいけど次の話があるでしょ!はい、つぎー!」

麦野「?次ってなに?」

フレンダ「次の男に決まってるって訳よ!」

麦野「そんなのいないわよ」

フレンダ「…………」

麦野「な、なによ?わたし変なこと言った?」

フレンダ「ちょっとなにいってるかわからなかったんですが」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 18:23:37.47 ID:muNxOquv0
フレンダ「結局よく聞こえなかった訳よ、だからもう一回言ってほしいんだけど」

麦野「な、なによ?わたし変なこと言った?」

フレンダ「それじゃないってば、次の男の話だって!」

麦野「そんなのいないわよ?」

フレンダ「そう、それ!って結局聞きまちがえじゃなかったって訳よね……」

麦野「それがどうかした?」

フレンダ(これは嘘の気配がするわね……明らかにビ  っぽい麦野の経験値がたったこれだけのはずがない)

麦野「ねぇってば」

フレンダ(ぜったいもっとスライムをくってるはず…………はっ!もしかして!)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 19:54:27.36 ID:muNxOquv0
フレンダ「もー麦野ったら、おどろかせないでよねーまったく」

麦野「え?」

フレンダ「二人目の男のこと話したくないんでしょ?わかる、わかる!若気の過ちってやつでしょ!」

麦野「は?」

フレンダ「結局三人目でも四人目でもいいから早く聞かせてほしいって訳よ」

麦野「だからそんなのいないってば」

フレンダ「またまたご冗談を」

麦野「あんたもしつこいわね、いないって言ってるじゃない」

フレンダ「えー、なにそれー、ないわー……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 20:13:30.12 ID:muNxOquv0
フレンダ「……まさか●●だったりして?」

麦野「そ、そうよ!悪い!?」

フレンダ「………………」

麦野「さっきから何なの!?言いたいことがあるならはっきり言ったら!?」

フレンダ「結局麦野のことはビ  だと思いこんでたって訳よ」

麦野「ほう」

フレンダ「それでまさかいい年して●●だなんてまったく考えてなかった訳よ」

麦野「ほうほう」

フレンダ「結局いろんな意味でババア自重しろってかんじ」

麦野「ふれんだ♪」

フレンダ「ん?」

麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ねェェェー!!!」

フレンダ「ちょ、麦野がはっき、ぎゃぁぁぁーーー!!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 20:31:26.88 ID:muNxOquv0
フレンダ「はい、ごめんなさい、はい」

麦野「そもそもわたしはあんたとそんなにかわんない年齢だから」

フレンダ「はい、もうババアなんて言いません、はい」

麦野「あと●●馬鹿にすんな」

フレンダ「はい、●●の方には大変申し訳ないことを言いました、はい」

麦野「人をビ  呼ばわりするのもやめろ」

フレンダ「男の人の前で●●●とかxxxxとか平気で言っちゃう人はビ  って言われても仕方がないと思うの」

麦野「あァ!?いまなんつったァァ!?」

フレンダ「結局ババアはすぐヒステリー起こすから嫌な訳よ」

麦野「フレンダァァァァァ!!!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 20:55:02.32 ID:muNxOquv0
フレンダ「……もうお嫁にいけない…………」

麦野「どうせ貰い手なかっただろうからそんなにショック受けなくても大丈夫よ」

フレンダ「うわーん!!」

麦野「だいたいあんたこそ尻軽なんじゃねぇの?」

フレンダ「は?ちがうっつーの」

麦野「パッと見、頼めばやらせてくれそーだし、案外誰にでも股開いたりして」

フレンダ「え?なにこれ仕返しなの?ねぇ?」

麦野「仕事のない日は 交とかやってんじゃねえのかァ!」

フレンダ「これはひどいはんげき」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 23:31:53.86 ID:muNxOquv0
フレンダ「もう十分反省したって訳よ」

麦野「で?何人と●●たの?」

フレンダ「もうゆるしてよ、麦野……」

麦野「別に嫌がらせで聞いてるわけじゃないんだけど」

フレンダ「うそだーうそだー」

麦野「わたしのこと聞いたんだからあんたのことも教えなさいよ」

フレンダ「あっ、いや、それは、ほら!麦野のこと経験豊富だと思ってたから!」

麦野「でも実際●●だったわたしと比べてみたらフレンダのほうがいろいろ経験あるでしょ?」

フレンダ「そ、それは……」

麦野「もうババアだから行き遅れないように勉強しとかないといけないと思うんだけどなー」

フレンダ「ぐぬぬ」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 23:39:37.33 ID:muNxOquv0
フレンダ「よ、よし!麦野のために話してあげるって訳よ!」

麦野「あー、たのしみだなー、妙に偉そうだったからきっとすごい大恋愛してるんだよね」

フレンダ「う、うん!えっと、あれは一年前のことだったかな」

麦野「けっこう最近ね」

フレンダ「その日わたしは百缶限定の最高級サバを使ったサバ缶を買いに朝から走っていたの」

麦野「学校は?」

フレンダ「サボった」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/26(水) 23:52:53.41 ID:muNxOquv0
フレンダ「運悪く目覚まし時計が壊れてたおかげで猛スピードで走ることになったわたし」

麦野「あんたが寝坊しただけじゃなくて?もしくは爆発させたか」

フレンダ「急いでいてよく前を見てなかったせいで誰かとぶつかってしまったの」

麦野「あぶないからちゃんと前見なさい」

フレンダ「その衝撃で倒れたわたしは『いったいどこに目ェつけてんのよ!?』って言った訳よ」

麦野「あやまれよ」

フレンダ「そうしたらその人は『す、すまない。僕のせいでこんなきれいな足を傷つけてしまって』って言って病院までおんぶしてくれた訳」

麦野「……そう…………」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/27(木) 00:06:52.54 ID:Y8NOiABV0
フレンダ「ここまでで質問ある?」

麦野「……サバ缶はどうしたの?」

フレンダ「え?あ、ああ、結局わたしの勘違いで本当は次の日が限定販売の日だった訳よ」

麦野「そう…………」

フレンダ「ほかには?」

麦野「ないわ……」

フレンダ「じゃ、話をすすめるね。それからいろいろあって付き合った訳」

麦野「……いろいろ……うん…………」

フレンダ「彼は会うたびにわたしの脚線美のことをほめてくれたの、『ああ、なんて君の足は美しいんだ!この足をひとりじめできるなんて僕は世界一幸せな男だ!』とか『この脚線美は芸術だ!人間国宝に認定されるべきだ!』とかね」

麦野「………………」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/27(木) 00:36:12.54 ID:Y8NOiABV0
フレンダ「麦野きいてる?」

麦野「…………」

フレンダ「ったくしっかりしてよ、もしかしてわかんないとこあった?」

麦野「わたしがわかんないのは…………」

フレンダ「?」

麦野「あんたの頭の中よ……」

フレンダ「へ?」

麦野「普通にテメェの妄想じゃねーか!!!しかも足のことばっかでてくるし……どんだけ自分の足が好きなのよ!」

フレンダ「な、なにいってるのかよくわかんないよ」

麦野「しかも重要な部分省きすぎだろォが!テメェの足のことなんてどォでもいいんだよ!」

フレンダ「え?麦野知らないの?一般的に男性は女性の足を褒めるものなんだよ?」

麦野「ちげェよ!バカ!ていうかそういうこと言ってんじゃねェンだよォ!!」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/27(木) 00:54:42.93 ID:Y8NOiABV0
フレンダ「えっと、じゃあ続きを……」

麦野「もういい、もういいのフレンダ」

フレンダ「えっ?でも続き気になるでしょ?」

麦野「確かにあんたの妄想がどうなってくのか少しは気になるわね」

フレンダ「も、もうそうなんかじゃないって……」

麦野「………………」

フレンダ「…………」

麦野「す、すまない。僕のせいでこんなきれいな足を傷つけてしまって」

フレンダ「っく…………け、結局さっきのはともだちの話だったって訳よ」

麦野「……ふーん、こんな面白い話聞かされたら誰かに話したくなっちゃうわね」

フレンダ「…………」

麦野「アイテムのみんなに明日話そうかしら?」

フレンダ「ま、まってぇーー!!!」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/27(木) 01:11:21.29 ID:Y8NOiABV0
麦野「うん?」

フレンダ「結局ぜんぶわたしの妄想だったって訳よ……ううっ……」

麦野「よしよしよく言えました」

フレンダ「ついできごころで……」

麦野「うん」

フレンダ「恋愛経験の少ない麦野相手なら簡単にごまかせると思いました」

麦野「おい」

フレンダ「……ホントは男の人と手をつないだことすらないって訳よ」

麦野「それはもう薄々わかってた」

フレンダ「女の子とはあります」

麦野「それは知ってます」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/27(木) 01:31:22.28 ID:Y8NOiABV0
麦野「じゃあなに?あんたは●●のくせに●●馬鹿にしてたの?」

フレンダ「わたしはまだ若いからだいじょうぶだとおもって……エヘヘ」

麦野「あァン!?どういう意味だコラァ!!」

フレンダ「ひぃっ!●●のくせに調子のってすいません!」

麦野「で!?どうやってあんな妄想ができあがっちゃったの?ねぇ?」

フレンダ「それ聞くの?聞いちゃうの?」

麦野「イラッとしたから嫌がらせに……じゃなくてここまできたらもういいでしょ」

フレンダ「結局あれが世のカップルの理想的な関係って訳よ」

麦野「それはない、もうそういうのはいいから」

フレンダ「えー」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/27(木) 02:14:24.67 ID:Y8NOiABV0
麦野「ていうかさ、わたし達が恋愛できないのって暗部のせいじゃないかしら?」

フレンダ「結局暗部の仕事が忙しすぎて彼氏をつくる余裕なんてないって訳よ」

麦野「急に仕事はいったりするのはどうしようもないし……仕事ほっぽりだしてデートに行くわけにもいかないし」

フレンダ「あ!結局暗部のなかで男つくればいい訳よね!」

麦野「でも暗部になんてろくな男いないわよ」

フレンダ「うーん…………わたし浜面でいいやもう!」

麦野「え!?」

フレンダ「なんか最近かっこよくなってきたし」

麦野「バ、バニーだよ!?」

フレンダ「?それくらいなら……もしかして麦野が狙ってたりした?」

麦野「そ、そんなわけないじゃない」

フレンダ「じゃあいいよね!浜面なんてわたしがちょっとやさしくしてやればコロッといくに決まってるって訳よ!」

麦野「………………」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/27(木) 02:35:30.78 ID:Y8NOiABV0
絹旗「……だ、そうですよ浜面」

浜面「うるせぇ」

絹旗「超モテモテですね、フレンダが超アタックしてくるみたいですよ、しかも●●です」

浜面「アレ聞いたあとじゃな……俺じゃフレンダの期待に応えられそうにないし」

絹旗「適当に足を超ほめとくだけじゃないですか、どうせなに言ってるのかなんて超聞いてませんよ」

浜面「……あと偉そうだろ」

絹旗「それは一回躾ければ超問題ないかと」

浜面「ウザい」

絹旗「それは超我慢してください」

浜面「…………」

絹旗「あっ、それともわたしのことが超好きだったりしますか?」

浜面「そうかもな」

絹旗「まぁ浜面がどうしてもって言うなら、ってええ!?ちょ、ちょっと!浜面!今なんて……」



おわり