31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 16:58:47.16 ID:med+Aywy0

下駄箱

七咲「おはようございます、橘先輩」

橘「…」

七咲「あ、ほら先輩、寝癖がついてますよ、ふふっ」

パシッ

七咲「痛っ!?」

橘「…」
スタスタ…

七咲「せ、先輩!」

橘「…」

七咲「人がせっかく親切にしてるのに、今のは無いんじゃないですか?」
   「どうせまたくだらない悪戯でも考えてるんでしょうけど、ちょっと冗談が過ぎますよ」

梅原「よう、大将!」
   「なんか今日はいつにも増して眠そうだな」

橘「あぁ、昨日はお宝本の整理で夜更かししちゃってさ」

七咲「先輩…」

引用元: 七咲「橘先輩、無視しないでください……」 



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:02:09.67 ID:med+Aywy0
1年教室

美也「え、お兄ちゃんに変わったところ?」

七咲「うん…、何か今朝から様子がおかしかったとか、なかった?」

美也「う~ん…特にそんな様子もなかったかなぁ、逢ちゃんどうかしたの?」
   「もしかしてお兄ちゃんに変なことでもされた!?」

七咲「う、ううん、別にそんなことないよ」
   「ごめんね、変なこと聞いて…」

美也「あ、逢ちゃん…」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:07:40.36 ID:med+Aywy0
キーンコーンカーンコーン

梅原「おーい、橘」

橘「ん、なんだい?」

梅原「後輩ちゃんが橘のこと呼んでるぞ、いってやんな」

橘(誰だろう)チラッ

七咲「あ…」ビクッ

橘「…悪い、寝不足でそれどころじゃないって伝えてくれないか」

梅原「お、おいおいちょっと可哀想なんじゃないか?」

橘「いいからいいから、頼むよ」

梅原「…何かあったのか?」

橘「別にそんなんじゃないから、頼むよ、な?」

梅原「仕方ねぇなぁ、…っておいおいちょ…」

七咲「橘先輩!」ズカズカ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:13:57.24 ID:med+Aywy0
橘「…ちっ」

七咲「あの…、私先輩に何か怒らせるようなことしましたでしょうか…」

橘「…」

梅原「あ!今呼ばれたような気が…」タタタ…

七咲「無視しないでください!」
   「言ってくれれば謝ります」

絢辻「あの、お取り込み中申し訳ないんだけど」

橘「どうしたの、絢辻さん」

七咲「!?」

絢辻「うん、次の英語の授業なんだけど、提出のプリントが梅原君と橘君だけ出てないのよ」
   「持ってきてるなら私が預かるから提出してくれるかしら?」

橘「あ…、あはは…」

絢辻「どうしたの?忘れちゃったの?」

橘「面目ない…」
  「よかったら教えてくれないかな?」

絢辻「え、別にいいけど…」

七咲「…っ」タッタッタ…

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:23:34.41 ID:med+Aywy0
屋上

橘「今日もいい天気だなぁ」
  「ちょっと寒いけど、眠気覚ましに丁度いいか」

七咲「あ…」

橘「…」

七咲「先輩…、あの」

橘「あ、後者裏に梨穂子がいるぞ、行ってみようかな」

七咲「待ってください!!!」

橘「…」

七咲「お願いですから…、話をしてください橘先輩…」
   「今まで憎まれ口とかたくさん言ってましたけど…」 
   「先輩その事を怒ってるんですよね?」

橘「…」

七咲「そういうことも全部謝りますから…、何でもしますから…」
   「私とお話…、してください…ぐすっ」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:24:31.30 ID:med+Aywy0
橘「はぁ…」

七咲「せ、先輩…ぐすっ…ひぐっ…」

橘「おおおおおおい!!!」
  「梨 穂 子おおおお!!!」

桜井「あ、純一ー!」

橘「いまからそっちいくからちょっと待っててくれー!!」

七咲「橘先輩!!!!」
   「…、ううっ…せ、先輩…うぅぅ…」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:28:52.90 ID:med+Aywy0
昼休み

テラス

美也「逢ちゃん…、一体どうしちゃったの?」
   「今朝からずっと様子が変だよ…」

中多「私達でよければ、何でも話てね?」

七咲「うん、ありがとう…、でも大丈夫だから」

中多「そ、そう…」


梅原「お、橘あそこ空いてるぞ」

橘「うん、じゃぁ席取っておくからラーメンを頼むよ」

梅原「あいよー」

七咲「あ…」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:32:08.49 ID:med+Aywy0
七咲「…」スタスタ…

美也「あ、ちょっと逢ちゃんどこいくの?」

橘「…」

七咲「先輩…」
   「橘先輩、無視しないでください……」

橘「…」

七咲「橘先輩とこんなだと、私授業も集中できなくて…」
   「先輩がいないと…、何もできなくて…ぐすっ」
   「おねがいですから…、構ってくださいよ…」

橘「…」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:35:58.49 ID:med+Aywy0
美也「ちょっとお兄ちゃん!?」

橘「あ、美也どうしたんだ?」

美也「どうしたんだじゃないよ!」
   「逢ちゃん泣いてるじゃん!!」
   「何があったから知らないけど、そんな子供っぽいことしてないで許してあげなよ」

橘「美也…」
  「一体何を言ってるんだ?」

美也「え…?」

橘「逢ちゃんって誰だい?」
  「そんな知り合いはいた覚えがないんだけど」

七咲「そんな…、先輩!橘先輩…っ」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:39:20.35 ID:med+Aywy0
七咲「許して…、お願い…」
   「橘先輩がいないと…私」

中多「あ、逢ちゃん…」

橘「あ、そういえば薫にパン買ってくるように頼まれてたんだ」
  「じゃあ僕行くから、じゃあな美也、中多さんも」タッタッタ…

美也「ち、ちょっとにぃに!」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:44:01.52 ID:med+Aywy0
放課後

校門

梅原「B定食とラーメンはちと重かったぞ、あの後授業にも出てないし、なんで急に居なくなっちまったんだ?」

橘「あ、いや、なんというか、急にお腹が痛くなっちゃってさ」
  「保健室で休んでたんだよね」

梅原「ふ~ん…、あ」
   「悪ぃ、そ、そういや急用ができちまったのを思い出した!」

橘「え、急に何意味のわからないことを言ってるんだ?」

梅原「ま、まぁそういうことだから、じゃあなっ!」

橘「あ、おい!」

七咲「…」

橘「ぁ…」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:49:11.64 ID:med+Aywy0
七咲「…」スタスタ…

橘「…」スタスタ…

七咲「…、先輩とこうして帰るのも久しぶりですね…」

橘「…」

七咲「…」
   「あの…、もうお話してくれなくてもいいです…」

橘「…」

七咲「…、ただこうして側にいさせてくれるだけでいいので…」

橘「………っ!」タッタッタッタ…

七咲「ぁ…」
   「競争ですか?」タッタッタ
   「一応これでも水泳部なんですから、負けませんよ?」

橘「くっ…!」タッタッタ…

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:52:50.49 ID:med+Aywy0
七咲「あ、でもこれだと…」
   「早くお家に着いちゃってあまり先輩といられませんね…」タッタッタ

橘「ハァ…ハァ…ゼェ…」タッタッタ

七咲「あれ?先輩そっちは方向が違いますよ?」

橘「…」スタスタ

七咲「あ、公園へ行くんですね」
   「私が、先輩と初めて会った場所…ふふっ」

橘「…」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 17:56:45.83 ID:med+Aywy0
七咲「橘先輩!覚えてますよね?」
   「私がこうしてこのブランコで靴飛ばしをしてて…」
   「あはは、あの時の先輩達の顔、忘れられません」
   「少し怪しい人達だって思いましたけど」
   「あ、でも今は違いますよ!?」
   「先輩が見たいなら、その…」
   「先輩?」
   
   シーン…

七咲「うぅっ…」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 18:32:39.18 ID:Vti49H090
七咲「せん、っぱい…ぐすっ、返事してくださいっ…変 なんてもう言いませんから…」

橘「…」

七咲「わたし、先輩から無視されるだけでこんなに辛くなるなんて思ってなかったです…」

七咲「先輩がいないと、ダメなんです」

七咲「もう泳げなくたっていい、先輩だけいてくれたらイイです!だからお願いです!わたしをみてください!」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 18:43:49.64 ID:Vti49H090
橘「…」

無言で走り去る橘
もう追う気力は七咲には無かった

七咲「先輩…うっ…うっ…うぇえええん…」

ただただひたすら泣き続ける七咲
暗くなり、不審に思った近所の人が呼んだ警官がくるまでひたすら泣き続けた…

家に帰っても部屋に閉じこもる
布団をかぶりただただ泣く
何が悪かったのか?
何かしてしまったのか?
自問自答を繰り返すが答えは出ない
自分の中でこんなにも先輩の存在が大きくなってたなんて思わなかった
もっとあの時間を大事にすればよかった
もっと優しい言葉をかけてあげればよかった
からかったりなんかしなければよかった
もっと可愛く見せればよかった
一晩中泣き続け、後悔し続ける七咲
そこにはかつてのクールな振る舞いを垣間見ることはできなかった…

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 18:49:45.16 ID:Vti49H090
次の日学校を休んだ
ずる休みなんてはじめてだ
一晩中泣いたせいで顔がひどいことになってたのもそうだけど、
何よりまた先輩に無視される事に耐えられなかった

七咲「先輩…」


ー学校にて

美也「逢ちゃんどうしたのかな…」

中多「うん…」

美也「ぜえっつたいにぃにぃのせいだ!逢ちゃんずっと無視して!もう許さない!」

中多「あっ、ちょっと美也ちゃん!」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 18:57:14.93 ID:Vti49H090
梅原「おう、美也じゃねーか。どうした?」

美也「梅ちゃん!にぃにぃはどこ?!」

梅原「大将ならなんか朝から様子がおかしくてな…どこかにいっちまったよ」

美也「梅ちゃんは何か聞いてないの?にぃにぃはほんとどうしようもない変 さんだけど、今回はちょっとおかしすぎるよ!」

梅原「あー‥まぁ俺も気になってはいるんだが‥すまん!全く心当たりがない!」

美也「もう!梅ちゃんの役立たず!」

梅原「や、役立たずって…orz」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 19:09:27.29 ID:Vti49H090
構内を走り回り必死に兄を探す美也
すると水泳部の部室前で話し声がするのに気づく

塚原「橘くんって本当にバカよね…」

橘「すいません…」

美也(にぃにぃと塚原先輩?何話してるんだろ?)

塚原「不器用とかそれ以前の問題よ、最低ね。もっと他にやり方なんていくらでもあったでしょうに」

橘「…」

塚原「はぁ…まぁでも責任の一端はわたしにもある…か。なるべくフォローはしてあげる。でも、ちゃんと謝りなさい?それでも許してもらえるか分からないけどね」

橘「わかってます…とにかく明日、やってみます」

塚原「そう、じゃあもう行きなさい。授業はじまるわよ?」

橘「はい…あの塚原先輩。すいませんでした」

塚原「わたしに謝るくらいならあの子にちゃんと謝りなさい」

橘「はい…」

美也(にぃにぃたちなんの話してるんだろ…?ってやばっ!もう予令なってる)

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 19:18:58.64 ID:Vti49H090
七咲「ん…もう夕方か…」

七咲「何時の間にか寝ちゃってたんだ…」

七咲「あ…携帯…美也ちゃん達から…」

七咲「心配させちゃった…」

七咲「先輩…」

ピンポーン

七咲「誰?」

家には誰もいないようだ

塚原『七咲?いる?』

七咲「塚原先輩?」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 19:46:21.51 ID:Vti49H090
塚原「悪いわね、急に押しかけちゃって」

七咲「いえ…」

塚原「橘くんの事?」

七咲「っ!」

塚原「言わなくてもわかるわよ。でね、わたし、その事であなたに謝らないといけない」

七咲「塚原先輩が…?」

塚原「ゴメンなさい。橘くん、わたしが言った事ちょっと変な風に受け止めちゃったみたいでね。結果的に七咲を傷つけることになってしまったわ、本当にゴメンなさい」

七咲「いえ!先輩!そんな風に謝らないでください!きっとわたしが悪いんです!」

塚原「いいえ、今回は全部わたしと橘くんのせい。あなたは何にも悪くないの。」

七咲「でも…だって先輩は…」

塚原「一つだけ弁解させて?彼は本当はあなたを傷つかせたくてこんなことしたわけじゃないのよ?」

七咲「…」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 19:47:35.72 ID:Vti49H090
あー!!七咲携帯持ってなかったorz
スルーして
後ゴメン、上司から電話きてた

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 19:49:30.58 ID:Vti49H090

塚原「彼はひどいことしたわ。でもね、お願い。明日まで待ってみて?そしたら全部わかるから。その後で彼を殴るなり蹴るなり埋めるなりしてあげて?」

七咲「先輩?それってどういう…」

塚原「ゴメンなさい、わたしが言えるのはここまで。それじゃあね」

七咲「あ、ちょっと!塚原先輩!」

いうだけ言うと塚原先輩はそそくさと帰ってしまった

七咲「塚原先輩…どういうことなんだろ?」

七咲「明日まで…」

七咲「先輩…」

 

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:04:25.12 ID:Vti49H090
七咲「朝…」

七咲「塚原先輩は今日何かあるって言ってたけど…」

七咲「学校…行ってみよ」

ー学校

美也「逢ちゃんおはよ!ほんとゴメンね!うちの馬鹿なお兄ちゃんが」

七咲「大丈夫。わたしのほうこそ心配かけてゴメン」

七咲「それより今日…先輩は?」

美也「え"、あぁうんきてるよ、でも、ぷ、ぷふふふ」

七咲「?どうしたの?」

美也「ぷふふふ、いやなんでもないなんでもない!ちゃんとお兄ちゃんには謝るように言ってあるから、早くいってみてぷぷぷぷ」

七咲「?」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:10:07.87 ID:Vti49H090
七咲「先輩いるかな…?」

薫「あ、あなた」

七咲「?」

薫「七咲…逢ちゃんよね?純一が屋上にきて欲しいって」

七咲「先輩が!」

薫「うん、ぷぷっ。は、早くいってあげて」

七咲「はい!…なんで笑ってるんですか?」

薫「行けばわかるわよ、ぷふふふ」


七咲「?」

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:24:05.02 ID:Vti49H090
ー屋上

七咲「先輩…何処だろ」

七咲「あっ、あそこにいるのは、せ、せんぱい…?」

橘「七咲!いままで本当にゴメンっ!!」

七咲の眼前には確かに先輩がいた
でも、何もかもがおかしかった

なぜこの人は頭を丸めてるんだろう
なぜこの人は冬の屋上で海パン一丁なのだろう

七咲「あの…橘くん先輩…ですよね?」

橘「こんなことで許されるとは思わない!僕は今回七咲にひどいことをたくさんしてしまった!でも、僕じゃこれくらいしか思いつかなかったんだ!」

七咲「ぷっ、ぷぷっ、ふふふふ…」

良かった…
本当に良かった…
ようやく何時もの先輩に会えた気がした
いつだってこの人は馬鹿で
いつだってこの人は変 で
そんな先輩は何処かにいってしまったのかと思った
でもようやく会えた

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:36:10.34 ID:Vti49H090
七咲「ふふふふ、えっぐ、ふふ‥えっぐ‥」

可笑しくて、自然と涙が出てきた

橘「な、七咲?!ヤバイ、僕またなんかしちゃったのか?!」

七咲「違いますよ、先輩。ただおかしかっただけです」

ほんとはそれだけじゃなかった
本当に何時もの先輩に会えたことが嬉しかった
また七咲って名前を呼んでくれることが嬉しかった
こうやってわたしのことをしっかりみようとしてくれてることが嬉しかった

橘「本当にゴメン!言い訳なんてしない!煮るなり焼くなり好きにしてくれ!」


179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:49:26.03 ID:Vti49H090
七咲「ふふ、そんなことしませんよ」

七咲「ですけど先輩?ちゃんと説明してくださいね?」

七咲「じゃないとここから飛び込みの練習してもらいます、格好もちょうどイイですし」

橘「な、七咲?!それって飛込みじゃなくて世間一般では飛び降りって言うんじゃ…?」

七咲「そうとも言いますね」

橘「うわー!やっぱり滅茶苦茶怒ってるぅうう!!」

七咲「冗談ですよ、でもちゃんと説明はしてください」

橘「あ、ああ…実は…」

それから先輩は順を追って説明してくれた
塚原先輩にわたしのタイムが伸び悩んでると聞いた事
そして原因が先輩にあるんじゃないかと言われた事
考えた結果、やっぱり水泳で頑張って欲しいと思って距離をおこうと決めた事
でも距離の取り方なんて分からなくてわたしと一切かかわらないようにしようとした事
でもそれはとても辛かった事
わたしに泣かれて心が折れて塚原先輩に相談しにいった事
滅茶苦茶怒られて正直に話して謝るように言われた事
美也にも怒られ髪を全部剃られたこと
ついでに友人にも怒られ追い剥ぎにあった事

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:03:29.13 ID:Vti49H090
やっぱり馬鹿だなこの先輩…
でもそれは全部わたしのためにやってくれた事
わたしを思ってやってくれた事
ようやく気づいた

七咲「先輩?そんな事されてわたしが喜ぶと思いました?」

七咲「先輩から無視されてどれだけわたしが傷ついたと思ってるんですか?」

橘「うぅ…悪かったよ、七咲…」

七咲「ほんと馬鹿ですね、タイムが伸び悩んでたのはわたし自身の問題です」

七咲「でも、わたしのこと考えてくれた事には感謝します」

七咲「だから先輩にはわたしのお願いを聞いてもらいます、それで許してあげます」

橘「わ、わかった!なんでも言ってくれ!」

185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:17:43.41 ID:Vti49H090
七咲「ひとつ、いつもわたしのことを見ててください」

七咲「ひとつ、わたしに寂しい思いをさせないでください」

七咲「ひとつ、わたし以外の前で変 行為をしないでください。捕まえられたら困ります」

七咲「最後に、目を瞑ってください」

橘「?こうか?」

純一は言われるままに目を瞑る。

七咲「もう先輩が馬鹿なことして誰かを傷つけないようにずっと調教してあげますね」

橘「ちょ、調教ってななさっ??!!!」

頭を抱えられ唇を塞がれる

橘「っ、ん。な、七咲?」

七咲「ずっとそばにいてくださいね?先輩」

187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:19:27.42 ID:Vti49H090
終わりです
色々すまんかった
でも、不幸な七咲なんて見てられなかったんだ
七咲かわいいよ七咲

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:05:39.63 ID:med+Aywy0
チュンチュン…チチチ…

橘「また、あの夢を見てしまった…」
  「はぁ、押入れに入ろう…」ススッ

美也「にぃに~、朝だよー!」
   「あれ、にぃに?」

橘「…」

美也「また押入れに篭ってるの?」
   「にぃに、遅刻しちゃうよ!」ガラッ

橘(どうして毎朝起こしにくるんだよ…)

美也「どうしたの?また何か嫌なことでもあったの?」

橘(もううんざりだ…)

美也「にぃに…」

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:07:33.41 ID:med+Aywy0
橘「…」スルスル…

美也「うわわ!」
   「もう!着替えるならそう言ってよ!」
   「…下で待ってるからね?」タタタ

橘「…」

219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:08:47.11 ID:med+Aywy0
橘「いってきます」

美也「いってきまーす、ってにぃ…じゃなかった、おにいちゃん待ってよ」

橘「…」スタスタ

美也「おにい…ちゃん?」

橘「…」

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:12:41.59 ID:med+Aywy0
美也「…ねぇ、ほんとにどうしたの?」

橘「…」

美也「何もできないかもしれないけどさ…その、話くらいだったら私だって聞いてあげられるよ?」

橘「…」スタスタ

美也「…」
   「おにいちゃんってば!!」

橘「…」

梅原「よう大将!」
   「今日も夫婦仲良くご登校たぁ、羨ましいねぇ~、このぅ!」

橘「あぁ、梅原おはよう」

美也「何言ってんの梅ちゃん!」

梅原「冗談だって、あと梅ちゃんはやめてくれ…」

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:18:06.91 ID:med+Aywy0
橘「今日は見ての通り朝から一人なんだけど」

梅原「あぁ?何いってんだ?」

美也「え…?」

橘「そんなことよりさ、昨日学校の帰りに本屋へ寄ったら良いお宝本を見つけちゃったんだよ」

梅原「お!ほんとか大将!!」

橘「あぁ、表紙が無地だから中身も全然わからなくてさ、まさかの掘り出しだったよ」
  「後で一緒に鑑賞といこうじゃないか」

梅原「あ、あぁ、それはいいんだけどよ、いいのか?」

橘「何が?」

梅原「いや何がってなぁ、今更だが美也ちゃんの目の前だしさ…」

橘「美也?誰だそれは?」

美也「おにいちゃん!?」

梅原「お、おおい?橘…ギャグだよな?」

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:21:36.34 ID:med+Aywy0
橘「ギャグも何も、僕はずっと一人っ子だよ、梅原こそ何いってんだよ」

美也「……」

梅原「…」
   「…事情はよく知らねぇが、喧嘩はよくないぞ」
   「あんなに仲良かったじゃないか」

美也「梅ちゃん…」

梅原「はぁ…、まぁお前がそんなんだったら、今は少し時間を空けた方がいいかもな」
   「と、いうわけだから…美也ちゃん、悪いけど俺達、先行ってるよ」

美也「うん…」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:28:35.95 ID:med+Aywy0
キーンコーンカーンコーン

棚町「純一!」バコッ

橘「いでっ!なんだよいきなり!」

棚町「梅原から聞いたわよ?なんでも兄妹喧嘩してるんですってね?」

橘「薫まで何言い出すんだよまったく、僕は一人っ…

棚町「はーいはい、いつまでも根に持つなんて男らしくないわよ?」
   「早いとこ仲直りしなさいよね」

梅原「そうだぞー、今朝のあれは流石に見てられなかったぜ」
   「美也ちゃん、あんな悲しそうな顔してたらなんかこっちが悪いことしたみたいな気分になってきちまう」
   「お前ら二人の問題なんだろうけどさ、俺もバツが悪いっていうか…

橘「いい加減にしてくれよ!」

棚町「純一…」

橘「二人して一体なんのこと言ってるんだ!」
  「僕はなにもおかしくない!」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:30:17.49 ID:med+Aywy0
梅原「…」

棚町「…」

橘「ごめん…ちょっと熱くなりすぎたよ」
  「次の授業が始まるし、席につこう」

梅原「あ、あぁ…」

棚町「こりゃ相当キてるわね…」

234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:35:45.06 ID:med+Aywy0
休み2
1年教室

橘「七咲ー!」

七咲「あ、橘先輩」
   「何か用ですか?」

橘「いや、ちょっと七咲と話でもしようかと思って」

七咲「その前に」

橘「?」

七咲「美也ちゃんのことなんですけど」
   「一体どうしたんです?」
   「喧嘩なんてらしくないですよ」

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:37:10.57 ID:med+Aywy0
橘「…七咲までそういうことを言うのか」

七咲「までって、先輩は学年も違うし知らないと思いますけど」
   「美也ちゃん、ずっとうな垂れてましたよ」
   「私と中多さんが話かけてもずっとにぃに、にぃに、ってうわごとみたいに言ってて」
   「仕舞には泣き出しちゃうし…」

橘「…」

七咲「事情はわかりませんが、これはやりすぎです」
   「美也ちゃんあそこにいますから、仲直…

橘「…」タッタッタ…

七咲「あ、ちょ、先輩っ!」

237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:41:28.81 ID:med+Aywy0
キーンコーンカーンコーン

橘「さて、今日は購買でパンでも買って、天気もいいし屋上で食べようかな」

美也「あ…」
   「おにいちゃん…」

橘「…」プイッ

美也「…ぐすっ」

橘「コロッケパンとカツサンドください!」

食おば「あいよー」

橘「さてと」タッタッタ…

美也「あ、に、にぃに!待って!」タタタ

橘「…」ダダダダ…

美也「にぃに~!えぐっ…うぅっ…」タタタ…
   「おいてかないでよ…にぃに…」タ…タ…
   「うえぇぇ…」

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:45:29.03 ID:med+Aywy0
放課後

橘「なんだかこのまま帰るのがもったいない気がする…」
  「そうだ、茶道部室でもいってみるか」


梨穂子「あ、純一、どしたの?」

橘「おう、なんか暇でさ」
  「梨穂子の顔が見たくなって」

梨穂子「もう…、そんなこと言って」
     「っていうか暇で私の顔見たくなるって、あんまり嬉しくないんですけど!」

橘「あはは」




241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:47:53.46 ID:med+Aywy0
橘「さて、じゃあそろそろ帰るよ」

梨穂子「あれ、一緒に帰らないの?」

橘「え、なんで?」

梨穂子「え…、ん、ん~と…、あはは、なんでもない、なんでも…」

橘「変なやつだなぁ、じゃあな」

梨穂子「う、うん、またね」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:49:29.60 ID:med+Aywy0
橘「…」スタスタ…

美也「あ…」

橘「…!」

美也「…あの、ね…」
   「下駄箱…、靴が、あったからね…」
   「待って…たの…」

橘「…」スタスタ…

美也「ま、待ってよ!!」

橘「…」

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:12:27.60 ID:med+Aywy0
美也「にぃに、お願いだよ!待ってよ!!」

橘「…」スタスタ

美也「ねぇ!待って!待って!」
   「にぃ…に…まっ…」

橘「…」タッタッタ

美也「置いて…いかないで…にぃに…」
   「一人にしないで…」
   「にぃにが居ないと…みゃー、ヤダよ…」
   「一人ぼっちは…ヤダよぅ…」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:15:28.96 ID:med+Aywy0
美也「にぃ…」
   「うぅん…」

橘「美也…」

美也「んん…?」
   「あれ…」

橘「起きたか、ほら、水」

美也「え…、にぃに?」

橘「なんだよ?」

美也「みゃーと、お話してくれるの…?」

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:18:01.51 ID:med+Aywy0
橘「美也…、大丈夫か?」
  「しっかり寝て治すんだぞ」

美也「え、何を言って…」

橘「風邪」

美也「え?」

橘「すごい熱だし、さっきもずっとうなされてたんだよ」
  「あまり心配させるなよ」ナデリナデリ

美也「にぃに”…うぅっ…」

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:20:51.14 ID:med+Aywy0
美也「う”ああああああん!!」ガバッ

橘「うわぁ!?」

美也「ざびじがっだよ”ぉ”お”!!!」

橘「ちょ、おいこら美也!」

美也「に”ぃ”に”ぃぃいいい!!!」

橘「やめ…、うつったらどうする…っ!」

255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:23:34.61 ID:med+Aywy0
美也「ぐすん…ぐすっ…」

橘「落ち着いたか?」

美也「うん…ううん…」

橘「どっちだよ…」
  「じゃあ僕は夕飯の買出し頼まれてるから…」
  「安静にしておくように!」スッ

ギュッ

橘「…」

美也「…」

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:27:57.08 ID:med+Aywy0
橘「あの、離してほしいんだけど…」

美也「ヤダよ」

橘「いや、しかしですね、買出しが」

美也「ダメ」

橘「怒られるのは僕なんd

美也「ヤなの!!」
   「ずっとここに居るの!」フーッ

橘「…はぁ、美也の我侭にも困ったもんだよ」
  「寝るまで一緒に居てやるから、はやく治して明日は一緒に学校行こうな」

美也「…うん」

261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:31:43.98 ID:med+Aywy0
美也「にぃに?」

橘「ん~?」

美也「あのね、みゃーね」

橘「うん」

美也「にぃにとお話がしたいな…」

橘「そんなのいつだってできるだろ?」

美也「ちがうの、そうじゃなくて…」
   「いいから、たくさんお話して?」

橘「はいはい…



おわれ

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:54:47.20 ID:med+Aywy0
登校

橘「ふぁ~あ…」
  「ゲームのしすぎで寝不足だよ…」

桜井「あ、純一はおー!」

橘「あぁ、梨穂子か、おはよう」

伊藤「橘君おっす!」

橘「…」

伊藤「…ん?」

橘「今日も放課後部室寄ってもいいか?」

梨穂子「うん!いいよ~大歓迎だよ~、ふふ」

伊藤「うわぁ…、桜井ってわっかりやす~」

梨穂子「え”、べ別にそんなことないよ~」

橘「んじゃあ僕は教室行くから、またな」

梨穂子「ばいば~い」

294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:58:55.65 ID:med+Aywy0
休み1

橘「さてと、梨穂子のところにでも行くかな」

梨穂子「純一!」

橘「っと…、どうしたんだ?」

伊藤「橘君聞いてよ~、桜井ったら授業終わった途端『純一のとこに行く~』って出て行くんだもん」
   「ほんとオアツイことで…

橘「丁度僕もそっち行こうと思ってたんだよ、梨穂子は何か僕に用事?」

300: どうなってもしらんぞ 2011/05/02(月) 00:07:44.56 ID:SoRV3KWL0
桜井「う、ううん、別に用ってほどじゃないんだけど、ちょっと話でもしない?」

橘「話か…」
  「そうだね、何か話でもしようか」

伊藤「ち、ちょっとちょっと、待ちなって…」

桜井「どうしたの香苗ちゃん?」

伊藤「なんかさっきからあんた感じ悪くない?」

橘「梨穂子は家でラジオとか聴いたりする?」

伊藤「って言ってるそばから無視しないでよ!」

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:10:27.15 ID:SoRV3KWL0
桜井「ちょっと香苗ちゃん落ち着いて…」
   「純一もどうしたの?香苗ちゃんの話聞いてあげてよ」

橘「香苗ちゃん…?」
  「そんな子いたっけ?」

伊藤「なっ…!?」

桜井「純一…!」

橘「あ、そうそうこの間あったんだけどさ…」

伊藤「なによ…、もういいっ!」スタスタ…

桜井「あ…、えっと…」

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:14:37.33 ID:SoRV3KWL0
休み2

キーンコーンカーン…

橘「おーい梨穂子ー!」

桜井「あ、純一…」

橘「悪いけどさ、次の授業英語でなんだけど、教科書忘れちゃってさ…」

桜井「あぁ、うん…、貸してあげるね」
   「で、さ…」

橘「ん?」

桜井「香苗ちゃんと、何かあった?」

橘「何言ってるんだ?」

306: 寝る前には完結させるから時間空いたらさるったと思ってくれ 2011/05/02(月) 00:19:01.91 ID:SoRV3KWL0
橘「香苗ちゃんなんて知り合いは、僕にはいないけど?」

桜井「純一…」

伊藤「おーい、桜井ー!」

桜井「あ、香苗ちゃん…」

伊藤「ちょっとさ、借りってっていい?」
   「二人で話したいことがあるからさ」

桜井「う、うん…」

307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:21:19.20 ID:SoRV3KWL0
伊藤「さ、行きましょ」

橘「…」

伊藤「来いっつってんの!」ガシッ

橘「…」ズルズル…

桜井「あ、香苗ちゃん…、乱暴なことは…」

伊藤「あぁ、しないしない、安心して待ってて?」

309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:25:29.99 ID:SoRV3KWL0
理科準備室

伊藤「さて…」

橘「…」

伊藤「あたしさ、友達といつまでもウダウダ喧嘩してんのってヤなんだよね」
   「あんたのことは友達だと思ってる」
   「だからさ、もうこんなこと終わりにしましょ?」
   「何か悪いことしたんだったら謝るから、この通り…」

橘「…」

伊藤「…そっか、相当怒らせちゃったんだね」
   「いいよ、今はそれでも」
   「でもちゃんと口利いてくれるまでずっと付き纏ってやるんだから」

橘「…」

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:29:25.98 ID:SoRV3KWL0
キーンコーンカーンコーン
昼休み

梅原「おーう大将!」
   「食堂行こうぜ、もう腹ペコで倒れちまう」

橘「そうだね、行こうか」

伊藤「やぁやぁお二人さん!」
   「今から昼食かな?」
   「よかったらあたしらも混ぜてよ」

梅原「あぁ、香苗さんに桜井さんも、いいよ」
   「な、橘?」

橘「じゃあいこうか梨穂子」

桜井「え、うん…」

311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:35:21.92 ID:SoRV3KWL0
伊藤「でねでね!そんときの桜井ったらもうすごくってさ!」
   「皆黒板写してたからお腹の音丸聞こえでもう先生もゲラゲラ笑ってて」

桜井「も~、香苗ちゃん、恥ずかしいよぉ」

梅原「はは、まぁタイミングも悪かったなそりゃ」

橘「…」

伊藤「…」
   「橘君、口にご飯粒付いてる」
   「動かないで、取ってあげるよ」スッ

パシン

梅原「なっ!?」
   「おい、大将!今のはひどいんじゃないか!?」

伊藤「いいっていいって、さすがにこの年じゃあ恥ずかしいだろうしね」

梅原「で、でもよぉ…」

314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:40:03.65 ID:SoRV3KWL0
伊藤「でも、仮にも人の親切を無碍にした報いは受けてもらうけどね」シュバッ
   「チャーシューもらった!」

橘「っ!」

桜井「おぉお…」

梅原「おいおい、目で追うのがやっとだったぞ今の…」

伊藤「へへーん、これに懲りたら素直になることね」

橘「…」バッ

伊藤「あっ、ちょ!」
   「あたしの玉子焼き!」

桜井「おおー!」

梅原「いや、つか…何してんの?」

319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 01:00:56.09 ID:SoRV3KWL0
放課後

梅原「今日も終わったーっ!」
   「なぁ、たまには一緒に帰らないか?」

橘「そうだね、いいよ」

伊藤「とーう!」

ゲシッ

橘「つっ…!」ヨロ…

伊藤「お二人さん、いまから帰り?」

梅原「あ、あぁ…そうだけど…」

伊藤「そっかそっか、あたしもこれから帰るとこなんだけどさ、よかったら3人で帰らない?」

梅原「あ、俺は別にいいんだけど…」チラッ

橘「…」

伊藤「はーいじゃあ決定!」

321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 01:06:11.73 ID:SoRV3KWL0
桜井「あ、純一!」

橘「梨穂子か、どうした?」

桜井「どうしたじゃないでしょ!」
   「今日部室に来るんじゃなかったの?」
   「待ってるのに来ないから見にきたら帰ろうとしてるよ!?」

橘「あぁ!そうだった、すっかり忘れてたよ」

桜井「も~、で、どうするの?」

橘「…じゃあ行こうかな、約束だからな」
  「と、いうわけで梅原、悪いけど先帰っちゃってくれて構わないから…」

伊藤「そっか~、そういえばそんなこと言ってたっけ」
   「でもダメー!」

梅原「?」

伊藤「まぁ流石にすっぽかされるのも可哀想だから、そんな桜井には変わりにこちらの梅原君を差し上げます」

梅原「お、おいおい、聞いてないっての!」

323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 01:09:32.02 ID:SoRV3KWL0
伊藤「あんたはあたしと一緒に帰るの、わかる?」

橘「ちっ…」

桜井「あ…あはは…」

梅原「なんだってんだよ、もう…」

伊藤「さー橘君、仲良~く一緒に帰りましょう!」


梅原「あいつら、あれはあれでうまくやれてるな…」

桜井「うん…そだね…」


伊藤無視END

328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 01:16:03.06 ID:SoRV3KWL0
エピローグ

橘(結局、僕はそんな香苗さんの強引さに負けてパソコン部にまで入部してしまった…)
  (いや、これはさせられた、と言ったほうがあってるな)

伊藤「コラー!新入部員!ボケっとしてないで早くセットアップしなさいよ!」

橘「…」

伊藤「ここまで近くにいるのに無視だけは貫き通す徹底ぶり…、逆に尊敬しちゃうわよ…」

橘(でも、なんだかんだ言って最近ではこれはこれで居心地がよかったりする)
  (そもそも、なんで香苗さんを無視してるんだっけ…?)


おわる