1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 18:58:49.51 ID:/c37nLSY0
律「腕をギューってするやつ」

澪「あれ地味に痛いんだよな・・・」

唯「流行ってたねー。私達の学校では“雑巾絞り”って言われてたよ」

和「懐かしいわね。先生が宿題忘れた生徒によくやってたわ」

唯「私見ながら言わないでよぉ」

律「先生がアレやるのは今じゃ体罰だよなーw」

澪「お前しょっちゅう私にしてたよなぁ・・思い出したらなんか腹立ってきた」

律「な、何の事かしらん☆」


紬「おしぼり?雑巾しぼり!?・・・な、何それ!?」キラキラ

引用元: 律「小学校の頃さ、おしぼりっていうの流行ってたよな」 


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:01:39.67 ID:/c37nLSY0
律「ああ、ムギはお嬢様だから分からないか。えーとこうやってな、私が腕出すじゃん?で、もう一人が「おしぼり」を絞るみたいに、私の腕を両手で絞るんだよ。ムギちょっとやってみ」

紬「こ、こう?」むぎゅっ

律「そうそう。そうな感z・・痛ててててて!!??痛い痛い!!!痛い!ムギ!離して!!痛い!痛い!」プク~

紬「えっ?」ぎゅー 

律「ぎゃああああああああ!!!!!」パァン


紬の両手で握られた律の右腕は数瞬のうちにドス黒く充血すると同時に1,5倍までの大きさに膨れ上がり――

――破裂した。

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:05:20.89 ID:/c37nLSY0
律「」ガクガクガク

紬「・・・」ブシュー・・・

唯「り、りっちゃああああん!!!!」

澪「うわああああああああ!!!!」

和「きゃああああああああ!!!!」

紬「きゃおらああああああ!!!!」

姫子「ど、どうしたの!?何の騒g・・きゃあああ!!りっちゃんの腕から血が吹き出てる!!!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:08:39.63 ID:/c37nLSY0
和「律、しっかりしなさい!!今先生呼んでくるから!!」

苺「げ・・・骨見えてるし・・・」

律「」ブルブルブル・・・

唯「りっちゃん!!りっちゃん!?」

澪「バカムギ!お前もさっさと手を離せよ!!!」

紬「え?あ、あれ?り、りっちゃん?りっちゃん!?大丈夫!?」パッ

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:09:25.67 ID:/c37nLSY0
紬は一瞬唖然としたものの、正気に戻り慌てて律の右腕から両手を離した。

――そして律の左腕を両手で握った。

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:14:10.60 ID:/c37nLSY0
澪「バ、バカ!?今度は何で左腕掴んでるんだよ!?」

紬「え?だ、だって、右腕だけ破裂したもんまだとバランスが悪いし」

澪「どこまでお嬢様なんだよ!!早く手を離せ!!!!」

紬「残念だけどもう遅いわ」パァン

律「むぎゅううううううううううう!!!!」ガクガクガクガク

澪「うわあああああ!!!律ううううううううううう!!!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:21:12.27 ID:/c37nLSY0
唯「」

和「」

和「・・・ハッ、だ、誰か!救急車呼んで!」


キャー!!キャー!!

リッチャーン!!

キュウキュウシャヨー!!

アクゲキヨー!!

ガヤガヤ・・・


澪「なんてことしてくれたんだよムギ!!!!」



マンボーの真似をして惚ける紬。

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:29:23.16 ID:/c37nLSY0
澪「マンボーの真似をして誤魔化したってって駄目だ!!」

紬(違うわ澪ちゃん)プクプク

澪「え!?」

紬「・・・」プク~

紬 パァン


紬の両頬が破裂した。


紬「これでフェアね」ニコッ

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:34:58.66 ID:/c37nLSY0
澪「全然フェアじゃないだろ!これだからお嬢様は!!律は両腕が破裂してるんだぞ!?目には目を歯には歯を!同じ扱いをだろ!?」

紬「そ、そっか・・」


倒れてる律にキスをし、必死に空気を送る紬。

律の両頬が破裂した。


澪「ちがああああああああああああああう!!!!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:43:33.53 ID:/c37nLSY0
紬 「と、とにかく!さっき琴吹家御用達の病院から救急車手配したから!すぐに来てくれるはず!安心して!」キリッ

澪 「律、律・・・・大丈夫だからな?クソ!頼む!間に合ってくれ!」


律の右手を握り、祈る澪。


紬 「ごめんね、りっちゃん・・」グス


澪の真似をして、律の左手を握り祈りをこめる紬。


律「」ベキミキぐしゃぐしゃ

澪 「お前もう律に触るなああああああああああ!!!!オラウータンかオメェはあああああああ!!!!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:52:09.24 ID:/c37nLSY0
和「もうそろそろ救急車が来てくれるわ!きっと助かるかr」


ブーン!キキイー!

ドガーン!

姫子「うげっ」

苺「ぎゃあっ」

唯「ういいっ」

和「のどかっ」


教室にツッコンだ救急車は唯と和を含む他十数名のクラスメイトを跳ね飛ばした。


紬「やった!救急車が来てくれたわ!!」

澪「事態を悪化させんなあああああああああああああ!!!!!!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 19:57:24.01 ID:/c37nLSY0
ガチャ


救急隊員「ケガ人はどこですかー!」ヒャッハー

救急隊員2「治療させなさーい!」ウヒョヒョーイ

澪「ハッ・・!こ、こっちです!来て下さい!」

紬「えいっえいっ」

律「」バキドスッ グシャッ

澪「おまwwwwwwwwwww何してんのwwwwwwwwwww」

紬「だ、だってせっかく救急車に乗せるんだったらたくさん怪我してた方がお得だと思って・・・」

澪「気持ちは分かるけどもおおおおおお!!!!!」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 20:03:46.18 ID:/c37nLSY0
―病院待合室―


澪「何でこんな事に・・」

紬「澪ちゃん・・自分を責めちゃ駄目よ」

澪「お前を責めてんだよ!!!」

紬「・・・・確かに私も悪かったわ・・・私もごめん」

澪「お前“が”ごめんなんだよ!何で私にちょっと分けてるんだよ責任を!」

紬「このままじゃ誰が悪いかなんて分からない感じだし・・結局連帯責任ってことになるのかな・・」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 20:07:08.72 ID:/c37nLSY0
紬「それにしても待ってる時間暇だね」ガサゴソ

澪「律・・・律・・・」ブツブツ

紬「便利だわ」モグモグ

紬「澪ちゃん見て」


両頬に空いた穴からカッパえびせんを食べる紬。


澪 「うわ、気持ち悪い・・お前よく見たら歯茎が露出してるじゃないか」

紬 「元気出た?」ニコ

澪 「かなりテンション下がったよ」

紬 「正面からみて」

澪 「ん?」スッ

紬 「あれ、おかしいな、口を閉じてるのに、声が聞こえるよ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 20:12:09.11 ID:/c37nLSY0
澪「すごい!プッ・・くく・・」

紬「やっと笑った!」

澪「ふふ・・」

紬「それに、澪ちゃんの怖がりが無くなってる!」

澪「ああ。今だから言うけど、私実はあんまり怖がりじゃないんだ。大体私があそこまで怖がりだったら生理の日とかどうなるんだよ」

紬「じゃあ澪ちゃんは●●の時に●●から出る生レバーみたいなのでお店を開くのが夢なのねっ」キリッ

澪「そこまで言ってないだろ」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 20:15:51.65 ID:/c37nLSY0
澪「そう言えばムギとここまで腹割って喋ったの初めてな気がする」

紬「そうだねw・・りっちゃんが回復したら、また皆で楽しくお喋りしよう!」

澪「律・・治るかな・・」

紬「りっちゃんなら大丈夫よきっと!」

澪「ふふ・・お前が言うなって感じだけど。そう言えばお前は頬を治療しなくていいのか?」

紬「りっちゃんお裁縫上手だから、りっちゃんが回復したらりっちゃんにほっぺた縫ってもらうわ」ニコッ

澪「いや、律が得意なのはボタン付けだけだぞ・・」

紬「じゃありっちゃんにボタン付けてもらおっ」

澪「入部当初から思ってたけどお前って頭おかしいよな」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 20:28:03.35 ID:/c37nLSY0
フッ

澪「あ!手術室のランプが消えた!」

ガチャ・・・

医者「・・・」

澪&紬「・・・」ドキドキ

医者「・・・手術は成功です」

澪「え!?w」

紬「・・だけど?だけど何よ!?」

澪「『だけど』とか言ってないだろ!」

医者「ええ。手術は成功なんですが・・」

澪「当たってるんかい!」

紬「」ホッ・・

医者「正直、命を繋ぎとめるのがやっとでした」

澪「そ、そんな・・」

紬「嘘でしょ・・」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 20:39:13.10 ID:/c37nLSY0
医者「また、思ったより出血が酷く定期的な輸血も必要なんですが、都合が悪いことに輸血製剤が不足していて。どなたか輸血を・・」

澪「輸血!?・・・ですか・・」

紬「はい!あ、あのっ!私の血で良ければ!」

澪「ムギ・・・」

紬「りっちゃんと血液型違いますけど・・」

澪「殺す気かあああああああああ」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 20:41:12.79 ID:/c37nLSY0
紬「でもりっちゃんと同じ血液型の人ここにいないじゃない」

澪「だからってお前の血を輸血しても何の解決にもならんだろ!」

紬「ある意味すぐ解決すると思うけど・・」

澪「もうお前はじっとしてろ!すみませーん!!!この中にB型の人いませんかーー!!お願いしまーす!!」

紬「B型・・!ま、待って!澪ちゃん!そうだわ!」

澪「心当たりがあるのか!?」

紬「りっちゃんがB型って・・・!りっちゃんって自己中じゃない!」イラッ

澪「自己中はテメェだああああああああ!!!!この血液型厨がああああああああ!!!!もういいから早くさわ子先生殺して連れて来い!!」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 20:53:17.53 ID:/c37nLSY0
医者「落ち着いてください!それともうひとつ重大な事が!」

澪「はい!?」

医者「いずれにしろ、大きな後遺症が残る可能性があります。・・・どちらにしろ覚悟して置いてください。では」キイ・・・ガチャ

紬「そんな・・・」

澪「・・・・・・・・お前が悪いんだ」

紬「え・・?」

澪「お前が悪いんだッ!」ガシッ!

紬「み、澪ちゃん?」

澪「お前が律にあんな事するからっ!お前が全部悪いんだ!・・・ねぇ、なんとかしてよっ!?律を元に戻してよぉ!」ユサユサユサユサユサユサ

紬「自分の●●●●を掴んで揺らしまくって何がしたいの・・・?」

澪「お前の肩を掴んで揺らしてるんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 21:13:01.35 ID:/c37nLSY0
澪「くそおおおお!」バキッ

紬「痛っ!ど、どうして殴るの!?」

澪「うるさい!」ドス!

紬「うっ・・!」

澪「くそ!」ガッ!

紬「ううっ!」


澪は突然紬の頬を殴り、紬が怯んだところで腹を蹴り上げ、さらに蹲る紬の頭を踏みつけた。

蹲る紬の髪を引っ張り上げ立たせる。


澪「ちくしょう!立てムギ!」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 21:23:26.68 ID:/c37nLSY0
紬「暴力はよくないわ澪ちゃん・・」ゲホゲホ

澪「うるさい!律を、散々律をボコボコにしたくせに!」ブワッ

紬「・・・分かったわ、澪ちゃんの気の済むまでそうして」

澪「そうさせてもらうよ!!」

バキッ!

紬「うっ!」

ドスッ!

紬 「うぐっ!」

ガッ

紬 「ううっ!・・」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 21:27:01.41 ID:/c37nLSY0
澪「クソ!クソオオオ!!」

バキッ!

ドスッ!

ガッ!

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 21:29:19.94 ID:/c37nLSY0
バキッ!

ドスッ!

ガッ!


バキッ!

ドスッ!

ガッ!


バキッ!(ズンッ)

ドスッ!(ズンッ)

ガッ!(チッ)

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 21:36:24.67 ID:/c37nLSY0
バキッ!(ズンッ)

ドスッ!(ズンッ)

ガッ!(チッ)


バキッ!(ズンッ)

ドスッ!(ズンッ)

ガッ!(チッ)

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 21:38:45.65 ID:/c37nLSY0
バキッ!(ズンッ)

ドスッ!(ズンッ)

ガッ!(チッ)

バキッ!(ズンッ)

ドスッ!(ズンッ)

ガッ!(チッ)

澪「Buddy youre a boy make a big noise
Playin in the street gonna be a big man some day
You got mud on yo face
You big disgrace
Kickin your can all over the place!」

紬「We will we will rock you!We will we will rock you!」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 21:45:52.65 ID:/c37nLSY0
周りが暗転し、まばゆいスポットライトが2人だけを照らし出す!


バキッ!(ズンッ)

ドスッ!(ズンッ)

ガッ!(チッ)

バキッ!(ズンッ)

ドスッ!(ズンッ)

ガッ!(チッ)

紬「Buddy youre a young man hard man
Shoutin in the street gonna take on the world some day
You got blood on yo face
You big disgrace
Wavin your banner all over the place!」

澪「We will we will rock you!We will we will rock you!」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 21:58:41.34 ID:/c37nLSY0
ワーワー

ワーワー

ムギチャーン

ミオチャーン

カッコイー


2人の(主にムギの)体を張ったマイクパフォーマンスに堪らず3年2組の面々達が乱入してくる。

肩を組み、2人の周りを囲みロックユーを熱唱する3年2組の面々達。

舞台裏では担任のさわ子が歓喜のあまりズン!ズン!チッ!のリズムでヘドバンだ!


――こうして、3年2組のクラスの出し物は大盛況のまま幕を閉じた。

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/02(水) 22:12:12.93 ID:/c37nLSY0
後日談


澪「私達のミュージカルどうだった!?」

梓「ミュ、ミュージカルだったんですかアレ!?ま、まぁ面白かったですよ!少しグロかったですけど」

澪「良かった~。ムギと私で一晩考え込んだとっておきのネタだからな。軽音部最強の作詞家と作曲家が手を組めばこのザマだよ!」ハッハッハッ

梓「それにしても他の先輩方いつになったら部活くるんでしょうね」

澪「みんな入院してるよ」

梓「えっ」


終わり