1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/24(火) 18:00:17.69 ID:Yyw2bFrH0
唯「唯 でいいよ~」

憂「…ゆい?」

唯「お姉ちゃん!」

憂「うっ…」

引用元: 唯「お姉ちゃん!」憂「なぁに?唯ちゃん」 



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/24(火) 18:04:37.99 ID:Yyw2bFrH0
憂「あはは…おね、唯ち、じゃなくて唯、ご飯だよ」

唯「はーい!お姉ちゃん」

憂(なんかくすぐったいなぁ)

憂「おね、唯、座ってー!」

唯「おぉ…おいしそ」

憂「ふふっ、召し上がれ~」

唯「いただきまーす!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/24(火) 19:54:17.38 ID:Yyw2bFrH0
─一時間前

唯『う~い~…』

憂『どうしたのーお姉ちゃん』

唯『これ……もう入り方も分かんないや』

憂『ふんふん……』

憂『ここをこうやって……』

唯『ほぅ…』

憂『……こんな感じで背理法を使って解けば』

唯『なるほど!その手があったか!』

憂『後はお姉ちゃんならできるよ♪』

唯『ありがと~、うい』

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/24(火) 20:00:02.91 ID:Yyw2bFrH0
唯『……ねぇ、うい』

憂『ん?なぁにお姉ちゃん』

唯『ここも教えて!』

憂『どれどれ……』

・・・・・

唯『……さすが憂、私の妹なだけあるね!』

憂『えへへ~…』

唯『というかむしろ憂の方がお姉ちゃんにふさわしいよね』

憂『えっ』

唯『…』

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/24(火) 20:06:44.09 ID:Yyw2bFrH0
憂『そ、そんなことないよっ』

唯『うい……私、お姉ちゃんを辞任することにしました』

憂『ええっ!?』

唯『そして憂の妹になります』

憂『な、なんで』

唯『ううん、特に意味は無いよ』

憂『あ、はは…』

唯『じゃあ明日まで憂が私のお姉ちゃんね』

憂『う、うん…?』

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/24(火) 20:16:47.54 ID:Yyw2bFrH0
唯『憂は私をゆいって呼んでね』

憂『呼び捨てでいいの?』

唯『私だって普段ういって言ってるじゃん』

憂『そうだけど…』

唯『はい、じゃあ始めるよ!よーいスタート!!』

憂『うん…』


唯(ふふ、私がお姉ちゃんじゃないといけないってことを憂に思い知らせてやるぜぇ)

憂(お姉ちゃんがやっぱりお姉ちゃんだってことをお姉ちゃんに感じてもらわないと…)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/24(火) 23:30:20.69 ID:Yyw2bFrH0
・・・・・

唯「ごっつぁんです!」
憂「ごちそうさまでした」

唯「いや~、う、お姉ちゃんはお料理上手だよねぇ…流石私の妹」(間違えたぁ…褒めちゃった)

憂「唯だってやればできるじゃん!」(お姉ちゃんだってできるよ!)

唯「ふふっそのとーり、じゃあ明日のお弁当は私が作っちゃうよ」(よしよし)

憂「えっ…おね、じゃなくて唯はいいよ…私がやるから」(お姉ちゃんが危ないよね…)

唯「私がやるっ!憂は見てて!」(このチャンスを逃すわけにはいかぬ!)

憂「そう?じゃあ見てよっかなぁ…」(心配だけど…お姉ちゃんに活躍してもらおうかなぁ)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/24(火) 23:41:11.14 ID:Yyw2bFrH0
唯「お風呂掃除は私がやるよっ!お姉ちゃん!」(私は働き者だね、まさに憂のお姉ちゃん)

憂「そう…?じゃあお願いしよっかなぁ…」(お姉ちゃん大丈夫かなぁ…)

・・・・・

唯「じゃあ洗うよ~」(完璧に洗ってやるもんね)

憂「…」(お姉ちゃんが滑って転びませんように…)

唯「見てなくてもいいよ、お姉ちゃん」

憂「…うん、ゆい、ありがとう」

唯「これくらいへの河童だよ!任せてっ!」

・・・・・

唯「終わったぁ…」(ふっ…この完璧な仕上がり、まさに憂のお姉ちゃん)

憂「ありがとう、ゆい」(何事もなくて良かった……しかもピカピカだし。さすがお姉ちゃん)

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/24(火) 23:59:41.08 ID:Yyw2bFrH0
・・・・・

憂「ゆい、今日は一緒に寝ない?」モジモジ

唯「うんうんっ、いいよいいよ、さぁ入りたまえお姉ちゃん」

憂「うんっ!」

憂(良かった……これでお姉ちゃんも自分のお姉ちゃんらしさをまた感じられるよね)

唯(妹を暖かく迎え入れるなんて、まさに私はお姉ちゃんだね)

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/25(水) 00:02:42.52 ID:gbo8srC00
唯「お姉ちゃん、寒いから私に抱きついてごらん」

憂「えっ……」

唯「ほら早くおいで、私の熱をあげるよ~」

憂「うん……」ぎゅ

唯「んもう、お姉ちゃんったら、わがままなんだからぁ」

唯(さすが私、お姉ちゃんだね)

憂(最後がよく分からないけど…お姉ちゃん暖かい……)

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/25(水) 00:10:04.29 ID:gbo8srC00
・・・・・

─翌朝

憂(そろそろ起きないとお弁当作れないんじゃ……)

憂(…お姉ちゃんを上手く起こそう)

憂(寝返りうつフリしてお姉ちゃんの肩を叩く)


唯「んっ……」ぬくっ


唯(んあ、もうこんな時間!お弁当作らないと)

唯(肝心な時に憂は寝坊するんだから…やっぱり私がお姉ちゃんだね)

唯(お弁当作ろ~)


憂(ちょっと経ってから私も行かなくちゃ)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/25(水) 00:35:14.91 ID:gbo8srC00
ジュージュー

唯(順調順調~)

唯「~♪」


憂(お姉ちゃん頑張ってるなぁ……そろそろ出てもいいかな)

憂「おはよう、ゆい」

唯「あ、お姉ちゃんおはよう!寝坊だよ~」

憂「えへへ、ごめんねゆい」

唯「いいよぉお姉ちゃん」


唯(この心の広さ!まさにお姉ちゃん!)

憂(お姉ちゃん自信つけてきてるみたい♪)

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/25(水) 00:44:15.48 ID:gbo8srC00
唯「それより見てみて~!」

憂「おお~……」

唯「どお!?凄いよね!?」

憂「うんっ!すっごく独創的なお弁当だと思う!」

唯「えへへ♪でしょ~」

唯「後はこれを詰めるだけだよぉ~…」


唯(私1人でもすごいお弁当ができたよ、私はやっぱりお姉ちゃんだ)

憂(お姉ちゃん怪我してないし楽しそうで良かった~)

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/25(水) 22:51:57.02 ID:gbo8srC00
─通学路

律「おっ唯おはよ」

唯「おはよーりっちゃん澪ちゃん」

澪「おはよ」

憂「おはようございます」

唯「あ、お姉ちゃん、髪にごみついてるよ~」(気が利くのもお姉ちゃんポイントだよ!)

憂「あはは……ありがとう、おね、唯」(さすがお姉ちゃん、優しいなぁ)

律「なっ……」

澪「…変装?唯?」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/25(水) 23:04:05.91 ID:gbo8srC00
唯「ぶー!私は私だよ!」

澪「ということは…」

唯「憂がお姉ちゃんなのです」

憂「えへへ…」

律「へ~…また面白そうなことやってんな~」

唯「でしょお!?」

澪「にしてもなんでそんなことを?」

唯「……それには辛い事情が……っく」

憂「お姉ちゃん……」

律「な、なにがあったんだよ」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/25(水) 23:11:41.81 ID:gbo8srC00
唯「私……お姉ちゃんの資格無いし……」(さぁ憂、反論しなよぉ…ふふふ)

律「そんな気にするなって~」

唯「ううん……私は資格が無いっ!ぜろだよ!」(憂!何か言って!)

澪「そ、そんなこと無いと思うけど」

唯「だよね!?」

律「…はぁ?」

憂「うんっ!お姉ちゃんはやっぱりお姉ちゃんだよ♪」

唯「でしょ~ね~ふふ~♪」

律「なんなんだ一体」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/25(水) 23:19:43.19 ID:gbo8srC00
唯(はっ……)

澪「……で、結局なにがしたいんだ?」

唯(憂が自分からお姉ちゃんの位をキブアップするまで続けないと)

唯「いいや!私はお姉ちゃんの資格が無いっ!」

憂「そんなこと……」

唯「ううん、憂、じゃなくてお姉ちゃん、私に任せなさい!」(お姉ちゃんの位をね!)

憂「な、なにを…」

唯「え?な、なんでもだよ~!なんでも任せて!」

憂「う、うん」(何でも任せるのはちょっと不安かも…)


律「よく分からないけどなんだか楽しそうだな」

澪「なんだかな」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/25(水) 23:29:54.02 ID:gbo8srC00
─お昼休み、3年2組

唯「ふふ……じゃーん」パカ

紬「まぁ♪」

澪「すごいな……色んな意味で」

律「そのお弁当……憂ちゃんが作ったのか…?」

唯「ううん!私です!」

紬「すごいわぁ!唯ちゃん!」

唯「えへへ~…早起きして作ってみましたっ」

律「通りで……」

澪「でも唯なりに頑張ってるな!」

唯「でしょ~!!」(ふふ……やっぱり私がお姉ちゃんだよねぇ)

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 00:40:33.02 ID:IvTuFQDY0
─2年1組

憂「お姉ちゃんがお弁当作ってくれたんだぁ」

梓「あの唯先輩が……意外」

純「見せて見せて~」

憂「うん♪」パカ


梓「…」

純「おお……」

憂「ふふ♪いいでしょ~」

梓「すごい……」

純「……くく」

憂「純ちゃん?」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 00:47:21.92 ID:IvTuFQDY0
純「やっぱり唯先輩って面白いよねー」

憂「そう?かな」

梓「面白いというか……変わってるというか」

憂「えっ……」

憂「じゃあこのお弁当は」

純「んああ、すごい!すごいお弁当だよ!」

梓「うんうん、唯先輩らしさが出てると思う!」

憂「えへへ~…」

憂(さすがお姉ちゃん、評判もなかなかだよ!)

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 00:56:06.72 ID:IvTuFQDY0
─放課後、部室

梓「あれ?唯先輩は?」

律「どーしても外せない用事があるんだとよ」

────
────────

唯『ごめんっ!今日はどーーしても外せない用事があるんだよ!』

澪『なにがあるんだ?』

唯『んーっとねー…掃除したりご飯作ったり…』

律『ん?憂ちゃんがやってくれるんじゃないの?』

唯『今日は私がやらないとだめなんだよ!!』

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 01:01:09.23 ID:IvTuFQDY0
律『なんで?』

唯『話すと長くなるよ!』

律『ほー、ならいいけど』

唯『というわけでごめんっ!あずにゃんにも言っといてね!』

律『ほーい』

────────
────

梓「あのお弁当も……」

澪「なんだか想像つくけどな、あの様子だと」

紬「姉妹っていいよね~♪」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 01:10:05.60 ID:IvTuFQDY0
─帰路

唯(完璧にお掃除してー)

唯(憂に美味しいお夕飯作ってー……)

唯(……ふふふ、これを完璧にすればっ)

・・・

憂『やっぱり私はお姉ちゃんの妹だなーって!』

憂『お姉ちゃんには敵わないや!お姉ちゃんさすが!お姉ちゃんかわいい!』

・・・

唯(……普段とあんまり変わらないかも)

唯(いいや!きっと、もっと良いことが…)


「お姉ちゃん!」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 01:17:24.48 ID:IvTuFQDY0
唯「憂!?」

憂「うんっ!お姉ちゃ…唯、軽音部は?」

唯「…今日はおやすみなんだよ!」

憂「えっ……でも梓ちゃんは」

唯「私だけおやすみなんだよ!あ、憂!!ちょーゆっくり帰ってきてね!」タタッ

憂「え、おね、唯!?」

唯「ゆっくり帰ってきてね~」ピュー

憂「?」

憂(行っちゃった……)


憂(…お姉ちゃん、なにかしてくれるのかな?)

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 01:25:14.30 ID:IvTuFQDY0
─家

唯(ふ~あぶないあぶない)

唯(材料は買ってきたから、これでどうにかなるはず!)


憂「ただいまー」


唯(うっ……早いな、憂め)

唯「おかえりー!」

憂「おね、唯、それどうしたの!?」

唯(……まぁバレちゃうのはしょうがないよね)

唯「お夕飯の材料だよ~」

憂「えっ、おねえ、唯が作るの?」

唯「そうだよ!任せてっ!」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 01:32:20.60 ID:IvTuFQDY0
憂「大丈夫?」

唯「大丈夫だよ~…心配性なんだから憂は」

憂「うん……」

唯「っと、その前におうちをお掃除します!」

憂「私も手伝うよ!」

唯「いーや!憂はゴロゴロでもしてて!」(手柄は私1人のものにしないと)

憂「そ、そお?」

唯「うん!大船で酔ったつもりで待ってて!」

憂「大船に乗ったつもりで……」

唯「そう!それ!」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 01:44:44.56 ID:IvTuFQDY0
唯(……というわけで、お掃除を始めようと思ったら)

ピカピカ ピカピカ

唯(すでに綺麗……)

唯(くそぅ、憂め、日頃から私の手柄を奪っていたとは)

憂「……そういえばいつか窓拭かないとなぁ…あはは」

唯(なんと!)

唯「今、なんて!?」

憂「ま」唯「あ!!そうだ!窓拭きやろう!」

唯「あ、憂、さっきは?」

憂「ううん、なんでもないよ♪」

憂(ふふ、聞こえなくても気付いたお姉ちゃんさすが)

唯(よしっ!聞こえないフリもしたし、バレてなければ完璧に私の手柄!)

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 01:59:25.70 ID:IvTuFQDY0


唯(この泡の出るスプレー面白い!)

プシュー

唯(ふふ…)

トントン!

唯「うい~」

憂「なぁに、ゆね、唯」(お姉ちゃん外にいるけど、どうしたのかな)

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 02:01:29.82 ID:IvTuFQDY0
唯「じゃーん!しろひげっ」


憂「わぁ!」

唯「ほら~サンタさんだよぉ」

憂「かわいい~♪」


唯(……くそ、憂を笑わせられなかった)

憂(お姉ちゃんかわいいなぁ~♪)

唯(でもなんか喜んでくれてるし、いいや)

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 02:07:18.09 ID:IvTuFQDY0
─しばらくして

唯「…」フキフキ

憂(お姉ちゃん真剣にやってるけど……そろそろ終わりでいいんじゃ)

憂「唯」

唯「…」フキフキ

憂(…私が言わない方がいいかな)

唯「…」フキフキ

憂(真剣なお姉ちゃんもかわいいなぁ)ウットリ


─ちょっとして

唯「…終わったぁ!」

憂「お疲れさま!!お、唯!」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 02:14:08.22 ID:IvTuFQDY0
唯「いや~……どお!?」

キラキラ ピカピカ

憂「すごいよ!!窓輝いてるし!」

唯「へへ……すご……」

憂「…おね、唯?」

唯「……は……ふぁ……」

憂「唯!?だいじょ」唯「ふぁっくしょいっ!!」ズズ

ベチャッ

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 02:26:27.54 ID:IvTuFQDY0
唯「んっと……えへへ」(自分の手で良かったぁ)

憂「大丈夫~?風邪引いちゃったのかな……」

唯「へーきへーき!」


唯(いやぁ~はっはっは、我ながら最高の窓拭きだったね!)

憂(お姉ちゃんの集中力すごいなぁ……さすがお姉ちゃん)

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 12:48:56.22 ID:IvTuFQDY0
唯「んよし、次はお夕飯つくるよ!」

憂「うん……何か手伝えることはあるかな」

唯「大丈夫大丈夫!憂は見てるだけでいいよ!」

憂「そう?」

唯「うん!これ見たから大体分かるし!」

憂「『とってもごちそう』…それ私が読んでた」

唯「そうだよ!お借りしましたっ」

憂「うん!もちろんいいよ♪」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 12:58:42.16 ID:IvTuFQDY0
唯「ん~……」(なんか物足りない気が)

憂「お唯、なんか手伝うよ?」(お姉ちゃん浮かない顔してる……)

唯「大丈夫!あ、でもおトイレ行ってくる、お鍋かき混ぜといて」タタッ

憂「うん!」


憂(ちょっと味見……)ペロ

憂(おいしい……!お姉ちゃんはやっぱりやればできる人だよねぇ)

憂(でもこれをちょっと足したらもっとおいしく……)ササッ

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 13:01:55.90 ID:IvTuFQDY0
唯「あ、憂、ありがと」

憂「全然いいよ~」

唯「待っててね~……おいしいのができるよぉ」

憂「うんっ!」

唯「味見しよっと」ペロ

唯(ふふ、よくなってきてるねぇ)


憂(楽しみだなぁ~お姉ちゃんのお料理食べるの)

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 20:51:41.90 ID:IvTuFQDY0
コトコト

唯「ねえ、うい」

憂「なぁに?お、唯」

唯「憂はいつもなに考えながらお料理してる?」

憂「う~ん……特にこれといって考え事は」

唯「そうなの?」

憂「特に考えごとをしてすることは無いけど……唯は?」

唯「私はどうしたら美味しくなるかなーとか、美味しくなりますようにって願ってたよ」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 20:56:13.23 ID:IvTuFQDY0
憂「あ…」(私もそれは思ってるけど……なんかお姉ちゃんに気付かれされたかも)

憂(やっぱりなんでも心を込めて作ることが大切だよね、うんうん)

唯「うい?」

憂「ううん、私もいつも、おいしくなりますようにって!」

唯「えへへ……同じだね」

憂「うんっ」

唯「もうすぐできるよ~」


憂(やっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんだな~)

唯(…これを食べたら多分憂は喜んでくれるハズ)

唯(そして、私が真のお姉ちゃんだということを憂に思い知らせてあげよう)

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 20:59:47.57 ID:IvTuFQDY0
─ちょっとして

唯「できたよー!ちょっと待ってね」

憂「うんっ!」

唯「よし……んしょ」

憂「あぁぁ……おね唯、私が運ぶよ」

唯「ううん、憂は座ってて」

憂「でも…」

唯「私に任せなさいっ!……わぁ!」

憂「わ!」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 21:02:23.93 ID:IvTuFQDY0
唯「…なんちゃって~」

憂「……もお~お唯ちゃ、唯ったら」

唯「えへへ……余興だよぉ」(本当にこぼすところだった……)


唯「……というわけで用意が出来ましたっ。憂さm……お姉さま」(そういえばお姉ちゃんって呼ぶの忘れてた)

憂「ふふっ、ありがとう唯」

唯「さあ召し上がれ!」

憂「いただきます」

唯「めしあがれ…」じーっ

憂「…」(お姉ちゃん近い……)

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 21:04:22.93 ID:IvTuFQDY0
唯「…」じーっ

唯(私の作品は……さぁ、どうでる!?憂!!)

憂「えへへ……頂きます」

唯「うんうん」じーっ

パク

憂「うんうんうん……」モグモグ

唯「…」ドキドキ


唯(さあこいっ、憂!!こいっ!!きてっ!!)

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 21:07:26.02 ID:IvTuFQDY0
憂「わぁ……」

唯「…どお?」ゴクリ

憂「お姉ちゃ」唯「唯 でいいよ」憂「唯、」

憂「……すっっごく、おいしいよ!!」


唯「ふおおおおおおお!!」

憂「今まで食べた中で一番おいしいかも!」

唯「ほんと!?」

憂「うんっ!ほんとだよ!」

憂(お姉ちゃんが作ってくれたんだからマズイわけ無いよ!)

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 21:27:10.50 ID:IvTuFQDY0
─食べ終わって

唯「ふー」

憂「おいしかった~」

唯「また今度作るよ」

憂「えっ…ありがとうお姉ちゃん」唯「唯でいいよ」


憂「いや……お姉ちゃん、やっぱりお姉ちゃんだよ」

唯「!」(きたかっ!?)

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 21:29:36.42 ID:IvTuFQDY0
唯「でも……」(もっともっと!!)

憂「私はお姉ちゃんの妹で、お姉ちゃんがお姉ちゃん」

憂「私はやっぱりそれが一番いいと思うなぁ。お姉ちゃんはやっぱりお姉ちゃんだから!」

唯「憂……」(なんか足りない…)

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 21:36:21.74 ID:IvTuFQDY0
唯「でもでも、やっぱり私はお姉ちゃんの 資格 が……」(あるよね!)

憂「お姉ちゃんには資格も何もいらないよ。お姉ちゃんだからお姉ちゃん。私はそんなお姉ちゃんが大好き……なんて」

唯「えっ……憂……」(そんなぁ……)

憂「えへへ~……」

唯「資格は無いけどとりあえず私がお姉ちゃん……」

憂「ううん!資格があるよ!お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ!」

唯「だよねっ!!?」

憂「えっ……うんうん!あるよ資格!」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 21:38:55.24 ID:IvTuFQDY0
憂「お姉ちゃんのお料理すっごくおいしかったし、窓拭きも凄かったもん!」

唯「うっ…っ…ういうい~えらいえらいうい~」グス

憂「えへへ……」


憂(勢い余って凄いこと言っちゃったかも……聞こえてたかな)

唯(やっぱり私がお姉ちゃんだよね!うんうん!それに憂は私のこと好きって言ってくれたし!)

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 21:40:39.67 ID:IvTuFQDY0
憂「お姉ちゃん♪」

唯「どうしたの?うい」

憂「ううん♪お姉ちゃんはやっぱりお姉ちゃんだね~」

唯「?」


憂(やっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんって呼ぶのが一番しっくりくるなぁ)

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 21:42:31.29 ID:IvTuFQDY0
─翌朝

ピピッ

憂(朝だ……)ぬくっ


カチャン!

憂(二階から?何か落ちたのかな……)

バンッ!

「わぁ!」

憂(お姉ちゃん!?)

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 21:46:27.76 ID:IvTuFQDY0
─キッチン

唯「あ、憂、おはよー!」

憂「お姉ちゃん!?こんな早起きして…」

唯「私と憂のお弁当作ってるんだよ~」

憂「お姉ちゃん……」

唯「えへんっ」

憂「えらい!……けどエプロン変だよ~」くいっ

唯「あっ……えへへ」

憂「ふふ♪……今日のお弁当もすごいね~」

唯「でしょお!」


憂(なんかお姉ちゃんが急にお姉ちゃんらしくなって、嬉しいような寂しいような)

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 22:00:33.77 ID:IvTuFQDY0
─朝、通学路

唯「私はお姉ちゃんだからね、憂の前にいないとダメなんだよ」

憂「お姉ちゃん……」

唯「だからね、憂、お姉ちゃんをもっと頼りなさい!」

憂「う、うん…」

唯「結構頼りになるよ~ふふふ」

憂「うんっ!それは分かってるよ」

唯「えへへ~…」

「唯!!」

唯「あ!和ちゃん!」

─お姉ちゃんはもうすぐ受験を迎えます

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 22:03:11.49 ID:IvTuFQDY0
和「おはよ」

唯「おはよー!」

憂「おはよー和ちゃん!」

─お姉ちゃんとは同じ大学に進む予定だけど

唯「和ちゃん、今日のお弁当もまた私が作ったんだよ!」

和「へぇー、すごいじゃない」

唯「あれ……なんか反応薄くない?」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/26(木) 22:06:31.66 ID:IvTuFQDY0
─お姉ちゃんと一緒に過ごせる貴重な時間を

和「そう?だって、普段から自分で作るのってそんなに……」

唯「ま、まあ、確かに。でもね、すごいんだよ!」

和「すごいのは見たわよ、昨日」

唯「あ、そうだよね~」

─これからも大切にしたいと思います♪

唯「憂?行くよー!!早く早く~」

憂「うんっ!!」




おわり♪