1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:44:03.28 ID:QWnZaFQDO
―とある研究所―

(英語で会話されてますが、イカ、日本語でお楽しみ下さい)

男A『何…秘密裏に開発していたSG13が逃げ出した!?』

女『ええ…昨晩檻の中から突然…』

男A『バカもの!…こんなこと自衛隊にでも知られたら…』

男B『君らも何と言うものを……』

研究者A『……申し訳ありません。『例の生物』のDNAサンプルを入手したもので…』

研究者B『細胞を培養し、実体化には成功したのですが……その……』

男A『…その?』

研究者C『歯止めが聞かなくなりまして……』

男A『歯止め?』

研究者A『アレは………『彼女』の良心をすべて剥ぎ取ったような化物です」

女『侵略者、そのものです』



引用元: イカ娘「パトレイバーじゃなイカ?」 



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:45:25.19 ID:QWnZaFQDO
【湾岸沿いの道】

野明「ある~日♪」

遊馬「ある~日」

野明「森のなっか♪」

遊馬「森のなっか」

遊馬「ってぇ、コレから俺達は海に行こうっちゅーのに、なんちゅう歌唄っとるんだ、お前はッ!」

野明「そんな、場を盛り上げる為だろ。怒らなくったっていいじゃないかよ」

山崎「あの…行き先早々お二人ともケンカは…」

後藤隊長『まぁ、それに、俺達出会うのがクマさんだったら『どんな』にか良かったことかなぁ~…』

野明・遊馬「隊長!」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:46:21.94 ID:QWnZaFQDO
後藤隊長『童心に帰って輪唱もいいがな、そろそろ目的地だ。』

後藤隊長『…ちなみにさ、ちょっとカラオケには自信があるんだよね、俺』

野明・遊馬・山崎(あ…あれで?)


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:47:13.50 ID:QWnZaFQDO
遊馬「でも隊長、前にも似たようなことがあったような気がするんですけど」

山崎「『プレッシー』ですね。」

後藤隊長『ああ…何だかな、今回のお客さんは「イカ星人」らしい。』

野明「……なんだか間抜けなネーミングだなぁ」

シバ『突如として神奈川県由比ヶ浜郡長谷町海1-10-1に現れた前代未聞!空前絶後!僅有絶無!千載一遇!盲亀浮木!興味津々ッッッッ!!!クラーケン並びにダイオウイカもビックリな巨大な喋るイカ!らしいよォ~』

野明「って、シゲさんもついて来ちゃったのおおおおおおお!?」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:48:16.41 ID:QWnZaFQDO
シバ『勿論、おやっさんには、腸閉塞と盲腸と過敏性腸症候群とタンパク漏出性胃腸炎と便秘症で休むって言っといたから大丈夫ぅ大丈夫ぅ~!』

野明「ええええ……」

後藤隊長『まあ、いいじゃないの。どこぞやのグリなんとかさんやら、廃棄物なんとか号さんより楽しそうじゃないの。ねぇ、南雲隊長』

野明「……な」

山崎「南雲隊長まで……」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:50:12.42 ID:QWnZaFQDO
南雲隊長『……後藤隊長、これはあくまで湾岸警備、並びに演習名目なんですからね。くれぐれもその点、忘れないで下さいね』

後藤隊長『て言ったって、しのぶさんも今第1小隊の連中が研修だから……』ボソッ

南雲隊長『……何か言った?』

後藤隊長『いいええ~!!』

南雲隊長『誰かが監視しておかないと、2日間全部バカンスになりそうでしょ?アナタ達』

後藤隊長『心配性なんだからぁ~』

南雲隊長『誰の部隊のお陰かしらね』

後藤隊長『い、いやだ南雲さん……』

南雲隊長『大体後藤隊長、アナタが………』

ガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミ

山崎「……」

遊馬「……通信、切る?」

野明「切る」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:52:19.06 ID:QWnZaFQDO
―――――

【海の家・れもん】

ざわざわざわざわ……

男「チャーハン二つ!」

イカ娘「は、はいでゲソ!」

千鶴「イカちゃーん、ラーメン二つ出来たわよー」

イカ娘「げ、ゲソッ!今いくでゲソ!」

イカ娘「今日は何だか一段と忙しいでゲソね……」

栄子「何だって、そこの海で巨大怪獣が出たらしいぞ」

イカ娘「巨大怪獣?」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:53:29.85 ID:QWnZaFQDO
栄子「でっかいイカの形をした怪獣らしくてさ。パトレイバーが警備に来るんだと」
栄子「パトレイバー目当てだか怪獣目的かは知らないけどな」

イカ娘「パトレイバー?」

イカ娘「ゲームみたいな名前でゲソね」

栄子「…それはバトルレイパーだ。って言うか、誰から聞いた」

イカ娘「3バカでゲソ」

千鶴「それを知ってる栄子ちゃんも栄子ちゃんだと思うけど……」

栄子「……ぐっ」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:54:35.28 ID:QWnZaFQDO
千鶴「しかしあの三人がイカ娘ちゃんに…そんなことを……ねぇ」キラーン

栄子「あ、姉貴……?」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:55:43.25 ID:QWnZaFQDO
栄子「と、とにかくだ。『パトレイバー』、警察の方だ。」

イカ娘「けーさつってお巡りさんでゲソよね」

栄子「そうだ」

栄子「んで、そこが作ったロボットがパトレイバー…正式にはイングラムって言うんだけどな」

イカ娘「ろ、ロボットでゲソか!?」

イカ娘「そ、それってガンダムとかドラえもんとかキングゲイナーとかと一緒じゃなイカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イカ娘「人類め……いつの間にそんなもんを作っていたとは油断ならないでゲソね……」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:56:21.84 ID:QWnZaFQDO
栄子「ま、一部の作業用相手だから、そんな大層なもんじゃないけどな」

イカ娘「けーさつ……意外とヤバい匂いがするゲソ………」ガクブル

栄子「……警察に捕まるような悪さしなきゃ大丈夫だろ。」

イカ娘「…け、けーさつに捕まるような悪いことって、例えばエビを盗み食いしたり、カンをビンのところに入れたり、渚を脅したりすることでゲソか」

栄子「……最後はギリギリアウトのような気もするけどな。」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:57:19.23 ID:QWnZaFQDO
栄子「まあ、極端なことしなきゃ大丈夫だろ。人を殺したりだとか」

栄子「国家を侵略しようとしたりだとか………」

栄子「………」

イカ娘「………」

千鶴「………」

栄子・千鶴・イカ娘(し……侵略!!!!!!!!?)



栄子・千鶴・イカ娘「…………」





26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:58:35.99 ID:QWnZaFQDO
イカ娘「ま、まあ、い、一応、一応聞いとくでゲソ」

イカ娘「つ……捕まると……どうなるでゲソ」ゴクリ

栄子「……どうなるんだ姉貴」

千鶴「内乱罪とか破壊活動防止法とか……かしらね。あんまり法律には詳しくないけど、確か未遂も処罰されるんじゃなかったかしら」

千鶴「最悪……」

イカ娘「最悪………?」ジーッ

栄子「あ……姉貴……」

千鶴「エビが10年単位で食べられなくなる……くらいかしらね?」

イカ娘「エビが!!!!!!10年!!!!!!食べられない!!!!!!!!!!!」カビーン!!!!!!

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:59:22.82 ID:QWnZaFQDO
イカ娘「それって死ねって!死ねってことじゃなイカ!!!!!!!」

千鶴「まあ……端的に言えば…そうなるかしら…ね……」

早苗「で、でもイカちゃんは人間じゃないでしょ!法律がそのまま適用されるとは限らないわ!!!!」

栄子「……早苗、お前どっから出てきた」
栄子「しかし、イカ娘が人間じゃないと警察に分かれば、それはそれで面倒なことになりかねないんじゃなりそうだよなぁ」

栄子「シンディ達はまだ『アレ』だからいいが、ちゃんとした機関が出てくると……」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/26(木) 23:59:46.26 ID:QWnZaFQDO
早苗「そんな…イカちゃんと離ればなれになるなんてえええええええっっっっ!」ギュッギュッギュッ

イカ娘「やめなイカ!!!!!!!!」



バシッ!!!!!!!!




ズサアアアアアアアアアア……




早苗「……ぐはああああああああっ♪」



栄子「………」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:01:24.47 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「で、そのけーさつとは、要するに実質的にこの国を牛耳ってるのでゲソね」

栄子「まあな……とにかくだ。イカ娘よ、警察がここに居る間は普段通りにしてろよ。いいか、ぜえっっっっっったいに変な事なんて企むんじゃないぞ。」

イカ娘(……ふっふっふっ。じゃあそのけーさつとかいう人類と、パトレイバーとか言うロボットを倒せば、実質的にこの国は私のものになるでゲソね………)

栄子「……って、早速何か企んでるだろお前」

イカ娘「ぜ、全然!!!!警察を倒そうとかロボットを倒そうとか思ってないでゲソ!!!!!」あせあせ

栄子「お前ってヤツは……」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:02:47.71 ID:yb4AO5UmO
千鶴「……イカ娘ちゃん」

イカ娘「げ……ゲソッ」

千鶴「私達ね、イカ娘ちゃんと離ればなれになるのは…嫌なのよ」

千鶴「だからね、今回だけは…お願い、イカ娘ちゃん…ねっ?」

イカ娘「し、しかし……」

千鶴「ねっ」にっこり

イカ娘「わ……」

イカ娘「分かったでゲソ……」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:03:10.43 ID:yb4AO5UmO
千鶴「まあいつも通りにしててくれたらいいから。ほら、ラーメン冷めちゃうわよ」

イカ娘「了解でゲソ!」

栄子「とりあえず今日明日は渚ちゃんが休みで助かったな」

千鶴「そうね……この時期に戦力不足は痛いけど……イカ娘ちゃんの事を考えたらね」

後藤隊長「あのぉ~」

栄子「ああ、いらっしゃ………」

千鶴・栄子「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:03:52.03 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「いやね、ここの店の前に人が倒れとったんですけどね」

早苗「  」

野明「だ…大丈夫?」

栄子「えっ……ああ、まあ……いつもの事なんで……」

山崎「でも彼女出血してますよ。医務室に運ばないと……」

太田「傷害事件だあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!全員その場を動くなああああああああああああ!!!!!!!!!!」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:04:15.02 ID:yb4AO5UmO
ざわっ……

栄子「あ……あの……」

後藤隊長「ああ、すいませんね。部下でして。」

栄子「そ、それじゃあ……もしかして……」

野明「特車二課第2小隊!」ビシッ

遊馬「只今湾岸警備に参上しました!!」ビシッ


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:04:31.47 ID:yb4AO5UmO
太田「動くなああああああああああ!!!!!犯罪者は誰だ!!!!誰なんだああああああああああ!!!!!!!!!」ダダダダダダダダダ

子供「きゃあああああああ!!!!!!ママああああああ!!!!!!!!!!!!!!あのおじさん怖いよおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」

進士「お……太田さぁん………」

熊耳「太田くん!」

後藤隊長「まあ、そういう訳で7名、お願いしますわ」

栄子「は……はあ………」

栄子(こ……こりゃ面倒な連中が………)



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:07:03.08 ID:yb4AO5UmO
―――――――

栄子「……注文をどうぞ」

後藤隊長「ラーメン、それからカレー。あ、福神漬けもちょーだいね」

野明「あ、私はチャーハン!」

遊馬「じゃあ俺はこの冷やしうどんっての頼むわ」

太田「カレー!大盛り!!!!」

山崎「あの…僕はたぬきうどんで」

進士「じゃあ僕はざるそばでお願いします」

熊耳「そうね……私も冷やしうどんにしようかしら」


栄子「か、かしこまりました。少々……」

後藤隊長「それより」

栄子「!!!!!」

栄子(さ……早速来たか………)


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:07:20.51 ID:yb4AO5UmO
栄子(早苗は自分ですっころんだことになってるが、さすがに目撃者がいるもんな……面倒な……)

後藤隊長「あれ、どうなっとるの?」

イカ娘「ラーメンお待ちでゲソ!ハヤシライスもお待ちでゲソ!チャーハンもお待ちでゲソ!」


ウネウネ ウネウネウネウネ



栄子「げっ………」

栄子(そういや……あいつ、『普通』にしてても十分おかしい!!!!!)


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:08:44.26 ID:yb4AO5UmO
栄子「い……いや……あれは………」

千鶴「サービスの一環です。珍しいでしょう?」

野明「確かに、珍しいっちゃ珍しいよね」

遊馬「無駄に派手だしなぁ。面白い見世物っちゃ見世物だなw」

太田「子供騙しだ。馬鹿馬鹿しい」

イカ娘「……」ピキッ

イカ娘「ちょい待ちでゲソ!!!!!私の触手が見世物とは失礼じゃなイカ!?」ビシッ

第2小隊一同「触手?」

栄子「い……イカ娘!!!!!」

栄子(お……お前……こいつらは……)


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:09:15.44 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「この触手は我が誇りなのでゲソ!!」

遊馬「そのウネウネが誇りってwwwwwwwwwwwwwww」

遊馬「じゃあなんだ、その中華料理屋の三角巾みたいなのも誇りってかwwwヒィーwwwwwww」

イカ娘「さ……三角巾………」

野明「ちょ、ちょっと遊馬ぁ……」

イカ娘「許するめイカ!!!!!!!!!!!!!!」

シュルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!

栄子「い、イカ娘っっっ!!!!!!!!!!!!!!」




45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:10:15.84 ID:yb4AO5UmO



ガシャアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!



一同「!?」





千鶴「あらやだ……」

千鶴「蚊を退治しようとしたら…また、壁に穴、開けちゃったわ………」

一同「………」ポカーン



客A「ま…まあ、いつものことだよな」

客B「まあな。千鶴さんならな……仕方ないだろ…」



野明「ひえっ…」

太田「ど…どうなっとるんだこの店は…………」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:11:18.35 ID:yb4AO5UmO
―――――

野明「あれっ、隊長…そう言えばシゲさんと南雲隊長は?」

後藤隊長「シゲさんはイングラムのメンテナンス、南雲さんは最寄りの警察署。一応、旅館で落ち合うことになっとる」

遊馬「しかし、巨大なイカってなぁ。なーんか張り合いがないよなぁー」

太田「張り合いも何も、市民を脅かす犯罪者だろう。少しは緊迫感を持ったらどうだ」

太田「警官たるもの、毎日緊張感を忘れずにだなァ……」

遊馬「なるほど。緊張感持ちすぎると太田みたいな単純バカになると」

太田「きっ…貴様あああああああああ!!!!!!!!!!」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:11:44.27 ID:yb4AO5UmO
千鶴「イカ娘ちゃん、5番テーブルの食事できたから持っていってね」

イカ娘「分かったでゲソ」ウネウネ

栄子「って……姉貴、5番テーブルって………」

千鶴「……あら、あの人達のところだったわね」

千鶴「でもいいじゃない。あんまりコソコソし過ぎても逆に怪しまれるわ。それに……」

栄子「それに?」

千鶴「いい人達そうじゃない」にこっ

栄子「………姉貴」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:12:06.49 ID:yb4AO5UmO
太田「やるか篠原アアアアアアアアあああああああ!!!!!」

遊馬「功ちゃん、警官のクセに暴力しかふれないんでちゅかぁーwwwwwwwwww」

太田「こおっ…こいつぅぅぅぅぅぅぅ……」

熊耳「やめなさい太田くん!喧嘩なんてみっともないわよ!!」

野明「やめなよ遊馬もっ……!」

山崎「お、太田さん…落ち着いて……」

太田「ぬおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」

進士「って、なんで僕に掴みかかるんですかぁ!!」

後藤隊長「………頭かいぃ」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:12:37.67 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「待たせたでゲソ」ウネウネ


第2小隊「!!!!!!!!!!!!!!」

イカ娘「はい、ラーメンその他もろもろお待ちでゲソ」ウネウネウネウネウネウネ

野明「ど……どうも………」

イカ娘「どうしたでゲソ」ウネウネウネウネウネウネ

野明「い…いや、改めて近くで見ると凄い迫力だなあって………」

イカ娘「!!!!!!」

イカ娘「い……今、お前はなんて言ったでゲソか!?」

野明「い、いやぁ、凄い……迫力だなあって……」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:13:24.88 ID:yb4AO5UmO

凄い迫力

凄い迫力

凄い迫力

凄い迫力

凄い迫力

凄い迫力



イカ娘「凄い………迫力……」

野明「い、いや!べ、別に悪い意味じゃ……あの……良い意味で…………」

イカ娘「……お主、名前は」

野明「へっ」

イカ娘「名前はなんでゲソ」

野明「いっ……泉野明……だけど」

野明(お……怒らせ……ちゃったのかなぁ……?)


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:17:40.41 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「泉野明」ウネウネ

イカ娘「……いや、野明」

野明「……は、はい」

イカ娘「お主、分かってるじゃなイカ!!!!!」パアア!

野明「……はい?」

イカ娘「私は……私はイカにも、大いに感動したでゲソ!!!!!!!!!!!!!!」

ぎゅううううううううううう


野明「へ……へっ?」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:17:59.25 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「栄子によれば、けーさつは日本を牛耳ってる乱暴で横柄で嫌な奴らだと聞いていたゲソが、お前のような話の分かる良いやつもいるのでゲソね!うんうん!!」

栄子(い、いや!そこまで私は言ってない言ってない!!)

山崎「ず……随分と僕達……」

後藤隊長「…評判悪いんだね」

イカ娘「野明!」ギュッ

野明「な…何かな?」

イカ娘「千鶴にいって、具を増やして貰うでゲソ!待ってるでゲソ!!!」


タッタッタッタッタッタッタッタッ



野明「あ…ありがとう……あははっ……」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:19:07.95 ID:yb4AO5UmO
遊馬「良かったじゃないか野明ぁ、あのウネウネ娘に気に入られたみたいでぇw」

野明「ま、まあね……あははっ……」

イカ娘「あ、その前に先に後の食事置いてくでゲソ」クルッ


ゴトッ ゴトッ ゴトッ ゴトッ ゴトッ ゴトッ

遊馬「……あれっ」

遊馬「おいウネウネ、俺の箸、ないんだけど」

イカ娘「丁度箸がないんでゲソー。お前は手で食うと良いでゲソ~♪」

遊馬「向こうに新品の箸の山が見えちょるぞ!!」

イカ娘「お前に出す箸が丁度今、ないんでゲソ~」

イカ娘「スプーンならあるでゲソよ?」ニヤッ


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:19:43.22 ID:yb4AO5UmO
遊馬「なああっ……」

イカ娘「じゃ野明、待ってるでゲソよ!」

野明「う…うん!」

遊馬「ちょ、ちょっと待て!コラッ!このウネウネ!三角巾!!!!!」

イカ娘「ゲッソ♪ゲッソ♪ゲッソ~♪」

野明「……今のは遊馬が悪いぞ」

遊馬「な、なんで俺が……」

野明「からかい過ぎなんだよ」

遊馬「しかしだな、客に対して……」

太田「女々しいヤツだな。男なら潔く手で食え、手で」

遊馬「……納得イカん」

進士「しかしかわいいですねぇ、あの子」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:20:37.32 ID:yb4AO5UmO
――――


イカ娘「ハヤシライスお待ちでゲソ」ウネウネ

客C「ありがとう~」

イカ娘「残したらイカんでゲソよ」


―――――


山崎「…そうですねぇ。色々不思議な点はありますけど、かわいいでゲソね」

野明「あれっ、ひろみちゃんあの子の口調うつってるでゲソ!……あっ!」

野明「……って私も」

熊耳「あら、この冷やしうどん美味しいじゃなイカ」

遊馬「お、ホントだ……うまい………でゲソ」

遊馬「……ゲッ!」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:21:54.46 ID:yb4AO5UmO
太田「ふん。貴様らが軟弱だからだ。簡単に影響されおって………でゲソ」

遊馬「そう言う太田もばっちりうつってるじゃなイカwwwwwwwwww」

太田「お前、やるか…………ゲソか!!!!!!!!!!!!!!」

進士「太田さん、やめるでゲソ!!!!!!」


ギャーギャーギャーギャーギャーギャー


イカイカゲソゲソゲソゲソゲソゲソゲソゲソゲソ




千鶴「ね?大丈夫だったでしょ。はい、イカ娘ちゃんトッピング増量したわよ」

イカ娘「ありがとうでゲソ!」

栄子「ホントになんなんだ……あいつらは」



後藤隊長「……お前らさ、飯くらい落ち着いて食おうよ」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:22:50.15 ID:yb4AO5UmO
――――――

特車二課一同「………」パクパクパクパク

こっそり

栄子「………なんか思ったより間抜けな連中だな」

千鶴「だから言ったでしょ?いい人達そうだって」

イカ娘「けーさつって意外と弱そうなんでゲソね」

イカ娘「………」ニヤッ

栄子「イカ娘、だからっていいか、くれぐれも余計なことするんじゃないぞ」

イカ娘「わかってるでゲソー」

栄子「……本当に分かってるのかよお前」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:23:13.86 ID:yb4AO5UmO



キャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!





千鶴・栄子・イカ娘「!?」

第2小隊一同「!?」





シバ「大変だあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!大変なことになってるよおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」

太田「な、何があったぁ!!!!!!?」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:27:05.60 ID:yb4AO5UmO
シバ「アンタ達、危ないから下がって下がって!!!!!!」

悟郎「千鶴さん!!!!!!大丈夫ですか!!!!!!」

千鶴「あら……悟郎さん。私は大丈夫だけど……」

悟郎「って……なんなんだアンタ達……」

後藤隊長「あ、どうも警察です。あなたは?」

悟郎「こ、ここのライフセーバーだ。」

後藤隊長「一体何が起きたのか話していただけません?」

悟郎「突然イカの化物が海から上がってきて……」

後藤隊長「で」

悟郎「あの……千鶴さんが大丈夫かと……///」

千鶴「?」

後藤隊長「なるほど」


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:27:35.25 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「泉、太田、準備出来たか」

野明・太田「はい!」

イカの化物「ゲソオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!」

イカ娘「な……何か色々ヤバそうな化物でゲソ………」

栄子「……同じイカでも大違いだな」

千鶴「キモいわね」

イカ娘「げ……ゲソ!そんなこともないでゲソよ!!!」ウネウネ

栄子「……お前さぁ」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:29:03.75 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「さて…どうしたもんかね……」

シバ「防水の作業中だったんですけどねぇ、手を付けたばーっかりで無茶は出来ませんよォ、隊長さぁん!」

後藤隊長「………どうしよう」


イカ娘「……けーさつってなんか頼りないんでゲソね」

栄子「……否定は出来ないな」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:29:24.87 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「とりあえず、こう人が多いんじゃ本格的な戦闘は無理だ。一旦牽制して、お客さんにはお引き取り願おう。」

太田「ぬおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!撃つぞおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」カチャッ

後藤隊長「………待て!太田」

太田「何でありますか!一刻も早い方が……」

後藤隊長「誰か化物の触手に絡まっとる」

一同「!!!!!!!!!!!!!!」



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:30:05.00 ID:yb4AO5UmO
イカの化物「人質でゲソオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

たける「たすけてえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!」

栄子・イカ娘・千鶴「た……たける!!!!!!!!!!!!!!」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:30:47.35 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「あれ……お知り合い?」

栄子「お知り合いも何も……」

千鶴「弟です!」

イカ娘「たける……」

悟郎「待ってろ今助けに!!!!!!!!!!!!!!」

シバ「ダメだよお兄さん!!!!!!ライフセーバーごときにどうにか出来る代物じゃない!!!!!!」

悟郎「……しかし」

野明「助けに行こうにも……イングラムはまだ……」

イカ娘「………」




イカ娘「……私が助けに行くでゲソ。」

栄子「イカ娘!?」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:31:31.08 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「たけるを見捨てるくらいなら!!!!!!!!!」バッ

千鶴「……イカ娘ちゃん」

たける「うわあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

ぶん!ぶん!ウネウネウネウネ!

イカの化物「ゲソゲソ!!!!!!人類よ!!!!!!わたしに震えるがよいでゲソ!!!!!!」

太田「ぐぐぐぐぐ………」

たける「うわああああああああああああああああああ!?」


イカ娘「たける!今いくで………」



イカ娘「!?」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:33:41.20 ID:yb4AO5UmO
太田(2号機)「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!」

野明(1号機)「って、太田さん!?」

バシャッ!バシャッバシャッ!!!!!!!!!!!!!!!

進士「に…2号機、海中に向かいました」

後藤隊長「……無茶するなぁ」

シバ「ちょ、ちょっとお!!!!!!太田ちゃああああああん!!!!!?」

イカ娘「………!」

後藤隊長「………シゲさん、イングラムは」

シバ「持って2~3分ってとこかなぁ……」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:34:34.90 ID:yb4AO5UmO
2号機(太田)「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!」

イカの化物「!?」

後藤隊長「泉、太田の援護をしてやれ。リボルバーで相手を怯ませろ。男の子には当てるんじゃないぞ」

1号機(野明)「りょ、了解!!!!!!!!!!!!!!」

太田「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」
イカの化物「ぐっ、そう簡単には人質は………」ウネウネ


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:35:33.51 ID:yb4AO5UmO
野明「太田さんの邪魔をするなあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

バアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!


イカの化物「!!!!!!!!!!!!!!」


遊馬「よし!ヒットだ野明!!!!!!」

熊耳「今よ!太田くん!!」

太田「どおおおおおおおおりゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

グイッ


たける「うわあ!?」


バシャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!



イカの化物「ゲソ……!!!!!」



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:35:55.46 ID:yb4AO5UmO
―――――――

たける「ん………」

たける「……あ…あれ……僕」

太田「……無事か」

たける「う……うん……。」

太田「………人質を一名、救出完了!」

後藤隊長「はい、ご苦労さん」

栄子「た……助かった」

千鶴「良かったわ……」

イカ娘「………」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:36:44.07 ID:yb4AO5UmO

たける「ありがとうおじさん達!」にこっ

太田「お……おう……」

イカ娘「たける!大丈夫でゲソか!」

たける「イカ姉ちゃん!!!」タタッ

イカの化物「………グッ」

イカの化物「今回は一旦引き上げるでゲソが愚かな人類よ!!!!!!これで終わりだとおもうなゲソ!!!!!!!!!!!!!!」

野明「遊馬、喋った!!!!!!」

遊馬「……お前は何を今更」

熊耳「人間の言葉が解るのね…」

後藤隊長「感心だな、山崎」

山崎「……隊長」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:37:00.43 ID:yb4AO5UmO
イカの化物「ふふっ、これはほんの挨拶がわりでゲソ……今夜、私は陸に上がって、人類をぎったぎたのボッコボコにするでゲソ!!!!!」

後藤隊長「急に言われても困るんですがね」

イカの化物「困らせるために言ってるんでゲソ」

後藤隊長・遊馬・太田・野明「なるほど」

熊耳「……」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:37:31.91 ID:yb4AO5UmO
イカの化物「……同胞に告ぐ」

イカ娘「!」

イカの化物「私は今夜一気に愚かなる人類の侵略を進めるつもりでゲソ。志を同じにするものなら…お前も協力するか、邪魔をするなでゲソ」

イカの化物「……ふふふふふふふふふ!!!!今夜が楽しみでゲソ!!!!!!!!!!!!!!」

遊馬「野明、撃て!!!!!!」


野明「って言われても弾、使い果たしちゃったよ!」

太田「まてええええええええええ!!!!!!」カチャッカチャッ

太田「……動かん」

シバ「そりゃ無理するから」



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:38:19.75 ID:yb4AO5UmO
太田「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

イカの化物「ゲッソゲソゲソゲソ!!!!!!!!!!」

ザバーン………

栄子「あ……姉貴……」

千鶴「……思ったより大変なことになって来ちゃったわね」

栄子「……何とか出来ないのか」

千鶴「無茶言わないでよ栄子ちゃん……」

イカ娘「………」


後藤隊長「とりあえず、たけるくんだっけ?その子、念のため医務室に運んでちょうだい」

悟郎「あ、はっ…はい!」

たける「……イカ姉ちゃん」




83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:39:08.12 ID:yb4AO5UmO
―――――――

シバ「我ながら良く持ったと自分を誉めてやりたいくらいですよ」

後藤隊長「……直らない?」

シバ「無茶言わないで下さいよオ!こりゃメーカーに直行もんです!」

後藤隊長「……となると、使えるのは1号機一機のみか……あっははぁ~っ」

南雲隊長「笑い事じゃないわよ後藤さん」

後藤隊長「あれ、しのぶさんいつの間に」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:40:16.51 ID:yb4AO5UmO
南雲隊長「……話はライフセーバーの嵐山さんから聞いたわ。相当ご活躍だったみたいじゃない?」

後藤隊長「あらぁ~、照れちゃうなぁ~」ボリボリ

南雲隊長「照れてる場合じゃないわよ。一応、研修中の第1小隊もこっちに向かわせてるけど…あと日暮れまで10時間弱。間に合うかは五分五分だわ」

南雲隊長「それに、仮に間に合ったにしても、あんな化物…どうやって退治するつもりよ」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:40:40.68 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「一応、リボルバーも効き目があったみたいだし、万が一を考えて爆裂弾(改)を持ってきとったけど」

南雲隊長「けど?」

後藤隊長「予算の関係で一発だけ」

南雲隊長「………」

後藤隊長「で、そっちは?」

南雲隊長「収穫というほどの収穫はなかったけど。……たしかにいつかの怪獣騒ぎの時の様に特に街が困ってるってワケでもなさそうね」

後藤隊長「街ぐるみの自作自演説は消えた…か」

南雲隊長「だけど胡散臭い話が一つ」

後藤隊長「胡散臭い話?」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:41:51.54 ID:yb4AO5UmO
南雲隊長「アメリカ軍のお偉いさんが頻繁にこの周辺にお忍びでよくいらっしゃるらしいわ。」

南雲隊長「……この周辺に基地なんてないはずなんだけど」

後藤隊長「やだね、匂っちゃうよなぁ」

南雲隊長「……もう。」

後藤隊長「それから…海の家で働いてるイカみたいな娘、その子の話は?」

南雲隊長「あの海の家で結構前から働いてるみたい。マスコットキャラクターなんですって。」

南雲隊長「普段は相沢さん……あの海の家の経営してる姉妹と今回の被害者、その弟のたけるくんど暮らしているらしいわ」


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:42:08.15 ID:yb4AO5UmO
南雲隊長「アメリカ軍のお偉いさんさんが頻繁にこの周辺にお忍びでよくいらっしゃるらしいわ。」

南雲隊長「……この周辺に基地なんてないはずなんだけど」

後藤隊長「やだね、匂っちゃうよなぁ」

南雲隊長「……もう。」

後藤隊長「それから…海の家で働いてるイカみたいな娘、その子の話は?」

南雲隊長「あの海の家で結構前から働いてるみたい。マスコットキャラクターなんですって。」

南雲隊長「普段は相沢さん……あの海の家の経営してる姉妹と今回の被害者、その弟のたけるくんと暮らしているらしいわ」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:42:34.43 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「血の繋がりは?」

南雲隊長「……役所には行ったけど、ただあの子居候らしくてね。血縁関係はないみたいよ」

後藤隊長「結局、あのイカの女の子の正体は分からずじまいか」

南雲隊長「……あの娘が何か?」

後藤隊長「化物がさ、去り際に『同胞』って言ったんだよね」

南雲隊長「同胞?」

後藤隊長「……あの娘、何となくイカっぽいし」

南雲隊長「………はぁ」




92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:43:54.00 ID:yb4AO5UmO
南雲隊長「……そう言えばあの子達は?」

後藤隊長「旅館で休ませてるよ。」

南雲隊長「………そう」

南雲隊長「……とりあえず本庁には連絡を入れたけれど、『自衛隊の介入は何が何でも避けろ』『なるべく事を大きくするな』それだけよ。相変わらず危機感がないんだからあの人達」

南雲隊長「どうするつもり?」

後藤隊長「困ったなあ……」スパー


ポイッ

南雲隊長「………後藤さん」ニコッ

後藤隊長「な……なに?」

南雲隊長「吸い殻は吸い殻入れに」

後藤隊長「……はい」


ザザーン




93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:46:09.78 ID:yb4AO5UmO

―――――

【海の家れもん】

栄子「……どうする姉貴」

千鶴「どうするって言ったってどうしようもないじゃない」

イカ娘「………」

栄子「……たけるだけでも何とかどこかに逃がすしかないか」

千鶴「逃がすって言っても…どこへ………」

シンディ「……やってるかしら」

栄子「ああ、らっしゃい」

栄子「ってどうしたお前!顔が真っ青だぞ……」

シンディ「ちょっと色々あってね。それより、そっちこそどうしたのよ……珍しく閑古鳥が鳴いてるじゃない」


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:46:39.19 ID:yb4AO5UmO
栄子「……イカの化物が襲って来てな。すっかり客も逃げ帰っちゃったんだよ」

シンディ「!」

シンディ「か、か、帰るわ!」ガタッ

グッ



栄子「……待て」

シンディ「………」ビクッ

栄子「お前、何か知ってるだろ」

シンディ「な、な、な、な、な、何のことかしら」

栄子「……思いっきり動揺してるじゃねーか」


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:47:00.97 ID:yb4AO5UmO
シンディ「ぜ、全然知らない!知らないわよ!!!!!!あは、あはははは!!!!!!!!!!!!!!じゃあ……」

シュバッ

シンディ「!?」

千鶴「………話して貰えますわよ…ね?」

シンディ「話させていただきます」ふかぶか



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:47:32.99 ID:yb4AO5UmO
―――――――

栄子「はあああああああああ!?実験動物が逃げ出したああああああああ!?」

シンディ「実験動物っていうか……まあ……そうなんだけど……」

千鶴「何の為に?まさかホントに……」

シンディ「違うわ!本当に誰かに危害を加えるつもりじゃなくて……観察の為に……」

栄子「観察?」

シンディ「イカ星人を隅々まで研究する為に触手からDNAを採取して、クローンを作り出す……はずだったんだけど」

シンディ「……あの三人がいらない創意工夫を加えた結果」

栄子「あの化物が出来上がったって訳か」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:54:37.93 ID:yb4AO5UmO
シンディ「その名も『Squid Girl13』」

シンディ「因みに1~12は失敗。ようやく出来上がったのが『アレ』なのよ」

栄子「通りで口調がイカ娘ぽかったってワケか……」

イカ娘「あ…あんなのと…一緒にするなでゲソ!」

シンディ「…弟君の件に関しては申しわけないと思ってるわ。」

栄子「申し訳ないと思うんだったら、さっさとあの化物を……」

シンディ「……誘き寄せて止めるつもりだったわ。今夜」

千鶴「『つもり』だった?」

シンディ「日本の警察が介入して来たでしょ?私たちが表だって処理出来なくなっちゃったのよ。」

栄子「はあ!?」


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:55:06.11 ID:yb4AO5UmO
シンディ「……こればっかりは私には何とも出来ないのよ。軍は船を貸してくれない、時間もないの」

栄子「だからってお前!!!!」

………コト

栄子「……何だこれ」

千鶴「カプセル?」

シンディ「目標の身体に直接埋め込むことによってDNAを破壊促進するカプセル。」

シンディ「ただし、銃で撃ったりは出来ないの。脆いから……誰かが直接化物に接近して、ぶちこまなきゃならない」

栄子「………」


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:55:25.25 ID:yb4AO5UmO
シンディ「今、警察が爆裂弾を奴に撃つつもりだけど、上手くいけば足止め出来るわ。だけど根本的な解決にはならないの!コレは確実なのよ!!」

栄子「……これを私達に渡してどうしろっていうんだよ」

シンディ「お願いイカ星人……もう貴方しかいないのよ」

イカ娘「………」


103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:56:09.93 ID:yb4AO5UmO
栄子「ちょっと待て!自分達で勝手にイカ娘のクローンを作り出し挙げ句に、うちのたけるまで襲って、その上イカ娘に後始末させるつもりなのか!?」

シンディ「わかってるわよ!私がどんな非常識な話をしているのか……ただ、この化物が本気を出せばこの街…いや、県一つ吹っ飛ばせるわ」

栄子「……なんだってそんなもんあんたらは作り出したんだよ」

早苗「本当よ!イカちゃんはあなた達のおもちゃじゃないわ!!!」

栄子「……って早苗、お前いつからいた」
早苗「さっきから」


104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:56:28.63 ID:yb4AO5UmO
早苗「それに、イカちゃんがそんなことしたら…イカちゃんが人間じゃあないって………」

バッ!

イカ娘「………ふふっ、カプセル貰いでゲソ!!!!!!」

シンディ「イカ星人!」
栄子「イカ娘!」
早苗「イカちゃん!」
千鶴「……イカ娘ちゃん」


イカ娘「このカプセルが手に入ればこっちのもんでゲソ!!!!」

シンディ「ってことは……」

イカ娘「勘違いするなでゲソ」

一同「………???」


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:57:01.30 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「……私は海からやって来た侵略者でゲソ」

イカ娘「お前達とのぬるま湯につかってる的な関係はもう飽き飽きしてたとこなんでゲソ!」

栄子「イカ娘、お前!」

イカ娘「カプセルは頂いたでゲソ!これで侵略は一気に進むでゲソ~♪さらばでゲソ!!!!!!!!!!!!!!」

タッタッタッタッ!!!!!!!!!!!!!!

栄子「イカ娘!!!!!!!!!!!!!!」

一同「…………」



106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:57:50.25 ID:yb4AO5UmO
――――――

イカ娘「ゲッソ!ゲッソ!」

タッタッタッタッ

イカ娘(………そうでゲソ……私は侵略しにここにやって来たのでゲソ)

イカ娘(………一斉一代のチャンスじゃなイカ)

イカ娘「………」

タッタッタッタッ


イカ娘「………余計なことは考えちゃダメでゲソ」

イカ娘(まずは手始めにけーさつとやらの妨害をしてやろうじゃなイカ!!!!!!!!!!!!!!)

イカ娘「私は……侵略者なんでゲソ!」


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:58:37.51 ID:yb4AO5UmO
―――――――――

―旅館―


【風呂場】


遊馬「な………」

太田「なんじゃこりゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

山崎「お……お風呂が真っ黒」


進士「……どうしましょう」

遊馬「だ……誰がこんなこと………」


【同・女子浴場】

カポーン

野明「………なんか隣、騒がしいね」

熊耳「いつものことよ」

野明「まっ……それもそうか」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:59:16.67 ID:yb4AO5UmO
【女子部屋】

熊耳「あら、綺麗ね」

野明「隊長、奮発していいところとってくれたんだ」

熊耳「……」クンクン

野明「?」

熊耳「……何か『イカ臭く』ないかしら」

野明「……そういえば」クンクン



110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:59:39.98 ID:yb4AO5UmO
【男子部屋】

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

野明「男子部屋だ!熊耳さんっ」

熊耳「太田くんの声ね……」

熊耳「…………いってみましょう」


111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 00:59:58.25 ID:yb4AO5UmO

【男子部屋】

太田「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……」

太田「何故だ……何故布団が真っ黒で部屋がイカ臭いんだ……」

野明「わっ、確かにひどい。男子部屋の布団からシーツまでみんな真っ黒じゃないか!!」

山崎「困りましたね……これじゃ夕飯まで仮眠できませんよ」

太田「篠原ああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

遊馬「な、なんで俺なんだよ!」

太田「色々黒いのはともかく、イカ臭いのは……」

野明「?」


112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:00:30.56 ID:yb4AO5UmO
遊馬「バカ!勤務中だろ、それにさっきまで風呂一緒だったろ!!!」

進士「……じゃあ誰が」

山崎「あの時、いなかったのは南雲隊長と後藤隊長とシゲさんですかね」



一同「………」





遊馬「……そっと胸にしまっておこう」

太田「……ああ」

一同「………」




野明「えっ?えっ?」


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:01:39.11 ID:yb4AO5UmO
【食堂】

遊馬「なっ…なんじゃこりゃあああああああああ!?」

太田「何で食事に全部イカスミがかかってるんだぁ!?」

遊馬「さ、さっきからの件と言い……」ゴクリ

野明「ま……まさか」

進士「か……怪奇現象ですかね」

熊耳「ひ……ひいいいいいい」バタリ

山崎「くっ熊耳さん……!?」


114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:02:14.17 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「あれ、でもこれ旨いよ」パクパク

野明「た……隊長!?」

シバ「何と!不思議なことに味わい深く、味覚の層を作り出しているうううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!」

野明「……シゲさんまで」

野明「って、アレ……私のだけ普通だ」

野明「???」

後藤隊長「………」





後藤隊長「泉、ちょっと付き合わんか」

野明「……えっ」



115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:05:22.09 ID:yb4AO5UmO
―――――――

ザザーン

イカ娘「ふっ……けーさつのやつらには、まず手始めに精神的ダメージを与えてやったでゲソ」

イカ娘「これでヤツらは我々に歯向かう気が多分そげたでゲソ!!!!!!!!!!!!!!」

イカ娘「ゲッソ!ゲッソ!ゲッソ!ゲッソ!」

イカ娘「街は火の海と化し!人々は逃げまどうでゲソ!悪い!悪の限りをつくしてるでゲソ!!!!!!!」

イカ娘「ふん!散々海を汚した人類にはいいお仕置きでゲソ!千鶴も手出し出来ないでゲソ、チャンスじゃなイカ!!!!!!!!!!!!!!」

イカ娘「ハッハッハッハッハッ!!!!!!!!!!!!!!」

イカ娘「ハッ……ハッ………」


ザザーン……

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:05:47.21 ID:yb4AO5UmO
野明「あっ!いた!!!」

イカ娘「!?」

野明「行方不明になって聞いて探したんだぞ」

イカ娘「の……野明………」

野明「どうしたの?」

イカ娘「………」



117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:06:06.30 ID:yb4AO5UmO
――――――

南雲隊長「………」イライラ

後藤隊長「しのぶさん、まだ外で待ってるの?ご飯、食べたら」

南雲隊長「……そんなことしてる場合じゃないでしょ」

南雲隊長「……全く暢気なんだから」



118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:06:56.81 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「しのぶさ~ん」

南雲隊長「後藤さんと暢気にお喋りしてる場合じゃないのよ」

後藤隊長「解決方法、見つかったかもしんない」

南雲隊長「………えっ?」

後藤隊長「これ、レコーダーなんだけどね」

南雲隊長「……これがどうしたのよ」


カチッ………


119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:07:54.89 ID:yb4AO5UmO
……ザザザザッ


シンディ『目標の身体に直接埋め込むことによってDNAを破壊促進するカプセル。』

シンディ『ただし、銃で撃ったりは出来ないの。脆いから……誰かが直接化物に接近して、ぶちこまなきゃならない』

栄子『………』

シンディ『今、警察が爆裂弾を奴に撃つつもりだけど、上手くいけば足止め出来るわ。だけど根本的な解決にはならないの!コレは確実なのよ!!』

栄子『……これを私達に渡してどうしろっていうんだよ』

シンディ『お願いイカ星人……もう貴方しかいないのよ』

イカ娘『………』

(イカ、略)


南雲隊長「!」

南雲隊長「まさか、あなたあの海の家に盗聴機を…」

後藤隊長「あっはは~」

南雲隊長「……呆れた」


120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:08:44.84 ID:yb4AO5UmO
南雲隊長「しかし驚いたわね。アメリカの研究所が産み出した化物に謎の生命体が海の家の看板娘………」

後藤隊長「しかし、なんとか方法は見つかった。」

後藤隊長「泉が爆裂弾を撃って化物を足止め、イカの女の子がカプセルを埋め込む。これで万事解決じゃない」

南雲隊長「簡単に言いますけどね、そのカプセル、あの娘が持ったままなんでしょ?しかも完全に…」


121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:09:14.79 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「しのぶさん、たまには賭けてみない?」

南雲隊長「えっ?」

後藤隊長「……嫌いじゃないでしょ、意外とこういうの」


南雲隊長「……」



南雲隊長「わかりました。……じゃあ、私は上手く行くに一万円」

後藤隊長「ちょ、ちょっと待ってよしのぶさん……そりゃあ」

南雲隊長「あら、先に言ったもの勝ちよ?」ニコッ


122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:10:21.63 ID:yb4AO5UmO
――――――――――


ザザーン

野明「……居なくなったって後藤隊長から聞いたんだ」

イカ娘「……」

野明「お風呂黒くしたり、布団黒くしたり、ご飯黒くしたのって……君の仕業?」

イカ娘「………」

野明「……私のとこだけ何にもなってなかったから、分かっちゃったよ」

イカ娘「し、知らないでゲソ!」

野明「……で、いまイングラムに何かしようとしてた?」

イカ娘「み………未遂でゲソ」


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:10:52.32 ID:yb4AO5UmO
野明「でもだめだぞぉ、お巡りさんの邪魔したら!公務執行妨害って立派な犯罪なんだからなぁ」

イカ娘「……私を裁くことなんて無理でゲソよ」

イカ娘「私は……海から来た侵略者なのでゲソよ」

野明「……!」

イカ娘「……だから、イカの化物の邪魔は出来ないでゲソ」


124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:11:20.13 ID:yb4AO5UmO
野明「もしかして、それが君の使命だから?」

イカ娘「そうでゲソ!野明だって………!」

野明「私はもし、二課の皆が傷つく事になるくらいだったらアルフォンスには二度と乗れなくなったって構わないよ」

野明「ううん。警察官だってやめたってかまわない」

イカ娘「……なんで、どうしてでゲソ!?」

野明「それくらい二課と…アルフォンスが大好きだからだよ」ニコッ

イカ娘「………」


125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:11:43.21 ID:yb4AO5UmO
野明「君……名前は?」

イカ娘「イカ娘でゲソ」

むくっ

野明「ま、待ってよイカ娘!」

イカ娘「……私はお前とは違うんでゲソ」

イカ娘「たけるを助けてくれたことは感謝するでゲソ。でも…」

イカ娘「愛する海のため、私は侵略を完了させるんでゲソ!!!!!!!!!!!!!!!」


タッタッタッタッ!!!!!!!!!!!!!!


野明「ちょ、ちょっと!」

野明「…………」


126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:13:09.80 ID:yb4AO5UmO
【海の家れもん】
後藤隊長「どうだった泉」

野明「…………」

後藤隊長「………そうか。」
後藤隊長「作戦は定刻通り行う。作戦本部は海の家れもん、ここだ」

野明「だけど、隊長!」

栄子「あの……!」

千鶴「いいわよ栄子ちゃん。皆さんにお茶をお出しして」

栄子「……姉貴」

後藤隊長「場所を借りるだけですんで、皆さんは安全な場所に避難しとってください」

千鶴「……何を今更」

ひょい

後藤隊長「あれっ」

栄子「と、盗聴機!?」

後藤隊長「どうしよう、見つかっちゃった」

南雲隊長「………」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:14:14.70 ID:yb4AO5UmO
太田「隊長!!!!!射撃なら私があああああああああ!!!!!!!!!!!!!!何故泉なのですかああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

後藤隊長「何でって、お前のディスクこどメーカーに行っちゃっとるでしょうがぁ~」

太田「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」

進士「太田さん落ち着いて………」

後藤隊長「それに熊耳はうなされて使い物にならん。泉、頼んだぞ」

野明「だけど隊長イカ娘が………」

後藤隊長「大丈夫だ。お前さえ上手く相手の動きさえ封じ込めれば」


128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:14:36.20 ID:yb4AO5UmO
野明「………」

千鶴「……泉さん、だったかしら」

野明「は……はいっ」

千鶴「イカ娘ちゃんならきっと大丈夫よ。だってあの時、あの子……あなた達に正体を知られることもいとわずに、たけるを助けに行こうとしたもの」

栄子「姉貴……」

千鶴「ねっ?」

栄子「………わかった。私もイカ娘を信じる」

たける「僕もイカ姉ちゃんを信じるよ!」

早苗「私も!」

悟郎「……俺も」

南風のおっさん「俺もだ」

渚「わ……私も」

シンディ「私もよ」

三バカ「私達もデース」

栄子「……お前らどこから出てきた」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:15:34.70 ID:yb4AO5UmO
―――――――――

後藤隊長「作戦開始だ」

後藤隊長「爆裂弾で泉が足止め、その隙にイカの女の子がカプセルをぶちこむ。作戦はシンプルだが、正確さがものを言う」

進士「やっぱりあの子、人間じゃなかったってことなんですかね」

太田「状況がさっぱりわからん……」

栄子・千鶴「……」

後藤隊長「任せたぞ」

野明・遊馬「了解!」

野明(………今はイカ娘を信じるしかないんだ)


130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:16:28.74 ID:yb4AO5UmO



ザバアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!




遊馬「来たぞ、野明!」




イカの化物(イカ、SG13)「ゲッソ!ゲソゲソ!!!!!!!愚かなる人類よ、覚悟するがいいでゲソ!」



ザバーン……ザバーン………

野明「上がらせるか!!!!!」

遊馬「良く狙え!!!!!チャンスは一度だ!!!!!」

野明「………」


131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:17:20.04 ID:yb4AO5UmO
SG13「そんなもんで私を倒せると思うてか!!!!!!!!!!!!!!」

野明「見えた!!!!!!!!!!!!!!」

バアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!

SG13「なっ!?」


ドゴォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!


栄子「……当たったか!」


野明「………」


シュウウウウウウウウウウ………


SG13「ぐっ………」


遊馬「よし!野明ヒットだ!!!」


132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:17:57.22 ID:yb4AO5UmO
シンディ「……爆裂弾の作用があるのは計算上5分間」

シバ「アンタ誰?」

シンディ「頼んだわよ……イカ星人」

シバ「いや、だからアンタ誰だってば」

後藤隊長「イカの化物の動きは?」

シバ「止まってます。だけど……ホントに何とかなるんすかね」

後藤隊長「……さあ」

南雲隊長「さあってアナタ……」



133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:18:44.18 ID:yb4AO5UmO
SG13「ぐぐぐぐ………」

野明(効果が切れるまであと3分……)

野明(……イカ娘)

SG13「ど、同胞よ!私を援護するでゲソ!」

SG13「……侵略を進めたいとそう思わなイカ!人類に罰をあたえたいとおもわなイカ!!!!!!!!!!!!!!」

進士「あと1分!!!!!!」

太田「ぬおおおおおおお!まだなのかあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

遊馬「30秒………」

野明「あと……10秒」

後藤隊長「………」


134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:19:16.16 ID:yb4AO5UmO
SG13「ゆる………」

SG13「するめイカ!!!!!!!!!!!!!!」


シュルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!!!!

栄子「間に合わ……なかったか…………」



千鶴「イカ娘ちゃん……」


135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:20:49.61 ID:yb4AO5UmO
野明「なぁ!?」

シュルルルルルルルルルル

遊馬「野明!!」

進士「1号機、触手が絡まって……海に引きずりこまれて行きます」

野明「うわああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


太田「何か!何か銃はないのかああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

進士「泉さん!!!!!!!!!!!!!!」

遊馬「………野明!」


シンディ「……ダメか」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:21:31.89 ID:yb4AO5UmO
南雲隊長「……後藤隊長!」

後藤隊長「終わっちゃいないよ」

南雲隊長「えっ?」




後藤隊長「……勝負はこれからだ」



138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:21:53.50 ID:yb4AO5UmO



ドクン………


お前は……ホントにそれでいいゲソか?

こんな方法で侵略しても……






139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:22:11.44 ID:yb4AO5UmO
ギュウウウウウウ


野明「ぐっ……」

シバ「やばい!攻撃系がみんなやられちゃってるよ!!!!!」

シバ「装甲もいつまでもつか………」

バチッバチバチッ

野明「……イカ娘!」





140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:22:59.20 ID:yb4AO5UmO

こんなやり方

千鶴や…栄子、たけるが悲しむだけじゃなイカ?




野明・栄子「イカ娘!!!!!!!!!!!!!!」

たける「イカ姉ちゃん!!!!!!!!!!!!!!」

悟郎「イカ!!!!!!!!!!!!!!」

早苗「イカちゃん!!!!!!!!!!!!!!」

渚「イカの人………!!!!!!!!」

シンディ・3バカ「イカ星人!!!!!!!!!!!!!!」


呼んでるでゲソ………




141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:23:49.20 ID:yb4AO5UmO



――私の『使命』は侵略でゲソ




でも……もう一個あるような気もするじゃなイカ?


大事な……侵略と同じくらい大事な使命………



それは………



142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:25:02.43 ID:yb4AO5UmO


栄子「イカ娘、ゲームやるか?」

千鶴「イカ娘ちゃん、ご飯食べにいきましょう」

たける「イカ姉ちゃん遊ぼう!!!」





     『「家族」を守ること』      





イカ娘「私は………」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:26:03.27 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「ゲソオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」




バシャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!

シュルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!


一同「い……イカ娘!?」

イカの化物「我が……同胞!」

後藤隊長「………」ニヤッ


144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:29:23.31 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「お前の弱点は見切った!!!!!!そこにぶち込むから覚悟するでゲソ!!!!!!」

SG13「なっ!」

SG13「待て!お前の使命は侵略じゃ……」

イカ娘「そうでゲソ……でも、こんなやり方、私が許するめイカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イカ娘「たけるを泣かせたこと!栄子と千鶴を困らせたこと!野明にこんなことしたこと!」

イカ娘「恥をしれでゲソおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

SG13「…………!」


栄子「イカ娘が……光ってる」

千鶴「いや、光るのは日常的なんだけど……輝きがいつもより……」

遊馬「サイヤ……」

進士「どうしたんですか遊馬さん」

遊馬「いや、なんでもない」


145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:29:53.63 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「たあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

シュルルルルルルルルルルルルルル

イカの化物「ぐっ……お前がそのつもりなら………」

シュルルルルルルルルルルルルルル

千鶴「……イカ同士の」

栄子「熱い……戦いか」



146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:32:08.30 ID:yb4AO5UmO
シュルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!


イカの化物(SG13)「バカめ!わざわざ触手を絡ませて!体の大きさなら……」

イカの化物(SG13)「って!」

イカ娘「バかはお前でゲソ!一昨日ターザンみといて正解だったでゲソね!」

グイッ


プシュッ!

イカの化物(SG13)「ぬああああ!?」

イカ娘「普段手足を使っといて正解だったでゲソ」

イカ娘「………埋め込み完了じゃなイカ?」


イカの化物(SG13)「ぬあ!ぬあ!ぬあ!」

イカの化物(SG13)「   」




バッシャアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:32:51.77 ID:yb4AO5UmO
野明「うっ……いてて」

遊馬「野明!無事か!?」

野明「なんとか……」

シバ「………またこりゃメーカー行きですよ隊長さん」

後藤隊長「高く付きそう?」

シバ「ざっとみて5000万は覚悟しといた方がいいんじゃないんですか」

後藤隊長「……5001万かぁ」

栄子「イカ娘!」

イカ娘「えっ……栄子!」

イカ娘「あ、あのでゲソね、これはゲソね」

栄子「余計なこと……言うな」

ぎゅううううううっ

イカ娘「いっ……痛いでゲソぉ!」

栄子「良かった、無事で」ボソッ

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:33:36.14 ID:yb4AO5UmO
千鶴「ありがとうイカ娘ちゃん。明日はエビフライね」

イカ娘「あの、千鶴………」

千鶴「いいのよ。もう」

野明「だけど…もうちょっと早く来てくれてればなぁ~って」

イカ娘「野明!無事だったでゲソか!」


イカ娘「いっ、いや、どこに狙いを定めるべきか迷ったりしてたんでゲソ!」あせあせ

イカ娘「……悪いことをしてしまったでゲソね」

野明「ううん。ありがとうイカ娘」ニコッ

野明(でもアルフォンスは水浸しだけどね………)

イカ娘「ゲソ………///」


149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:34:07.47 ID:yb4AO5UmO
イカ娘「でっ、でも…勿論これで私が人間じゃないことも侵略者だということが、完璧にけーさつにバレてしまったでゲソ………」

一同「………」

イカ娘「……ごめんでゲソ。でも、間違ってはいなかったと思ってるでゲソ!侵略は正々堂々すべきじゃなイカ!」

イカ娘「…さっさとどこにでも連れて行くでゲソ!お縄を頂戴してやろうじゃなイカ!!!!!!!!!!!!!!」

たける「……イカ姉ちゃん」

栄子「お前……」

後藤隊長「……俺達は何も見なかったし聞かなかったよ」

イカ娘「へっ」

後藤隊長「ね?しのぶさん」

南雲隊長「ええ。突然変異か何かで現れた怪物を特車二課第2小隊が見事退治。それ以外は何も見なかったし聞かなかったわね。」

イカ娘「えっ……えっ?」


150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:34:45.39 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「『海の家れもん』のただの看板娘。違う?」

イカ娘「……それじゃあ!」



ぱあああああああっ!!!!!!!!!!!!!!




たける「良かった!まだイカ姉ちゃんといっしょにいられるんだ!!!」

栄子「ま、置いてやってもいいぞ。まだ借金はチャラになってないしな」

イカ娘「ふ、ふん!これからもみんな私に脅えるが良いでゲソ!!!!!!」

イカ娘「ハッハッハッハッハッ!!!!!!!!!!!!!!」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:35:04.72 ID:yb4AO5UmO
早苗「良かったね!イカちゃんだぁ~いすk……」

クバッシッ

早苗「ぐはっ♪」


太田「しょ、傷害罪の現行犯で逮h……………」

イカ娘「私に手を触れるなでゲソ!」

グバシッ!

太田「グハッ………」

遊馬「………太田、お前ちょっと楽しんでるだろ?」

野明「だけど……良かった。ホントに」





152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:35:25.19 ID:yb4AO5UmO

こうして、特車二課はまたもや日本の平和を人々の知らず知らずの内に守ってしまったので究極超人あああああああああああるううううううううう!!!!!!!!!!!!!!(後にシバシゲオ談)




153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:35:43.40 ID:yb4AO5UmO

南雲隊長「で?」

後藤隊長「でって?」

南雲隊長「なんであんな事いっちゃったのよ……後始末はどうするおつもりかしら」

後藤隊長「こわーいお姉さんが見てるから、つい」

千鶴「………うふふっ♪」

後藤隊長「ま、何とかします」

南雲隊長「……第1小隊には引き返させなきゃね。それに」

後藤隊長「それに?」

南雲隊長「明日1日思わぬバカンスが出来ちゃったわね」

後藤隊長「あっ、ホントだぁ~!」

南雲隊長「……」



154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:36:18.23 ID:yb4AO5UmO
―――――――

翌日

【海の家れもん】

野明「ごちそーさまでした!」

イカ娘「はいはい、片付けるでゲソ!」

ガタッ

遊馬「なるほど、だからここにはイカ焼きがないのか」

千鶴「何か?」

遊馬「いいえ、何にも」

イカ娘「お前達、今日は水着なんでゲソね」

野明「まあね、思わぬ休日ってやつなんだよ。これから海に行くけど、イカ娘もいく?」

イカ娘「おう!ガッテン承知でゲソ!」バッ

熊耳「き……着替え早いのね」


155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:36:37.90 ID:yb4AO5UmO
野明「どりゃああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

イカ娘「待つでゲソ!野明~♪」

栄子「おいイカ娘!仕事は……」

千鶴「まあいいじゃないの。今日は渚ちゃんもいることだし」

渚「は、はいっ」

渚(警察までイカの人に騙されちゃってます………)

進士「すっかり仲良しですね、あの二人」

山崎「仲良よきことは素晴らしきこと、ですからね」

太田「……」ジーッ

遊馬「どうしたのよ、アイドルオタクの太田くぅぅぅん」

太田「ま、まさか俺は……!」


156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:36:58.87 ID:yb4AO5UmO
早苗「……」クンクン

早苗「アナタは私と同じ臭いがするわね」

太田「ッッッッッッ!?」

早苗「さあ!行きましょう!!イカちゃんのためならどこまでも!!!!!!」ズルズルズルズル

太田「なああああああああああ!?」

遊馬「……スッゲー力」

遊馬「しっかしいいなぁ~海は水着ギャルがイッパイで」

進士「そうですね」

遊馬「……いいの?奥さんには」

進士「前にも言ったでしょ。僕は良き夫の前に一人の男だって」キリッ


157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:37:15.19 ID:yb4AO5UmO
遊馬「……しっかし、情緒がないなぁ」

遊馬「かわいい水着の中に男臭い作業員がイングラムを弄くってそのうえ」

進士「あの二人、またケンカしてますからね」


158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:37:31.38 ID:yb4AO5UmO
――――――

後藤隊長「はい、しのぶさん一万円」

南雲隊長「あら……冗談だったのに。まあ、でも前に貸したままのお金もあるしね。ありがたく受けとっとくわ」

ガサガサ

南雲隊長「って……これ!」

後藤隊長「一万円分の水着」

南雲隊長「……アナタね」


159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:37:56.70 ID:yb4AO5UmO
後藤隊長「着ないの?」

南雲隊長「着ないわよ!こんな……ビキニなんて…」

後藤隊長「似合うと思うんだけどなぁ……」

南雲隊長「……私の歳も考えて頂戴」

後藤隊長「でも、制服のまんまここにいるの?」

南雲隊長「………」

後藤隊長「さっきから観光客がチロチロ見とるし…」

南雲隊長「………分かったわよ。郷に入れば郷に従え。かしらね。折角だから着させて貰うわ」

後藤隊長「そう!」


160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:38:15.05 ID:yb4AO5UmO
南雲隊長「ただし」

南雲隊長「………すみません」

栄子「はい!」

南雲隊長「……オタクの制服のTシャツ貸して貰えるかしら」

千鶴「よろこんで~♪」

南雲隊長「どうもありがとう」

南雲隊長「うふふっ」

後藤隊長「……そんなぁ」

後藤隊長「あんまりじゃなイカ……」

南雲隊長「あの子の口調、うつっちゃってるわよ、後藤さん」

後藤隊長「あ……あれれぇ~っ?」


161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/27(金) 01:38:45.14 ID:yb4AO5UmO
―――

バシャッ!バシャッ!

野明「ちょっとイカ娘ぇ~触手は反則だぞぉ!」

イカ娘「触手は体の一部でゲソ~♪」

熊耳「つめたいわっ……きゃっ」

イカ娘「ゲソっ~♪」

イカ娘(ふふふっ……これで完全にけーさつは私が掌握したも同然でゲソ!)

イカ娘(侵略……また結果的に進んでしまったでゲソ…///)



イカ娘の地球侵略はまた一歩近づいた………のか?





―おわり―