1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 18:57:58.17 ID:wb6K3gTm0
上条「よ、一方通行!」

一方通行「あン? 三下か」

上条「こんなところで何してんだ?」

一方通行「コンビニの袋持ってりゃァ買い物に決まってンだろォが」

上条「そりゃそうか。って何だよその大量のコーヒーは!」

一方通行「なンだよ」

上条「そんなに飲んだら体に悪いぞ」

一方通行「……俺の勝手だろ」

上条「いやいや! 上条さんは心配なんですよ」

一方通行「はァ? 俺よりテメェの心配したらどうなンですかァ?」

一方通行「オマエなンでそンなボロボロなんだよ」

引用元: 上条「百合子?」 



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:00:04.04 ID:wb6K3gTm0
上条「あぁいやーこれはですね、いつもの不幸で」

一方通行「はァ、そォかよ。今日は何があったンだ?」

上条「落とした財布を猫が拾って行っちゃって、それを追いかけてたら溝にはまって」

上条「抜け出してまた財布探しを始めたらスキルアウトに絡まれて」

上条「そのあと御坂にも絡まれてビリビリされた、って感じだな」

一方通行「まさに不幸だな。で、財布はどォなったンだ?」

上条「あぁ、御坂が一緒に探してくれることになって、どうにか見つかったんだ。はぁ本当良かった……」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:02:20.27 ID:wb6K3gTm0
一方通行「そりゃ良かったですねェ。それよりオマエさっさと風呂入れよ、溝臭ェ」

上条「ガーン! それ御坂さんにも言われたばっかですよ」

一方通行「ならこンなとこで道草食ってンじゃねェ、早く帰れ」

上条「いや、それがですね……今うちの風呂、壊れてまして……」

一方通行「あン?」

上条「一生のお願い! 風呂貸して一方通行!」ガバッ

一方通行「わ、分かったからこンな街中で土下座すンな!!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:05:19.72 ID:wb6K3gTm0
一方通行「と、言う訳だ」

打ち止め「だからあの人が一緒だったんだねってミサカはミサカは納得してみたり!」

一方通行「あァ。それより、アイツらはどォしたンだ?」

打ち止め「お出かけしてるよってミサカはミサカはお留守番してたことに胸を張ってみたり!」

一方通行「はいはい、えらいえらい」

打ち止め「むぅー、なんだか軽く流されてる気がするってミサカはミサカはいじけてみたり」

一方通行「……」

打ち止め「一応言っとくけど、ミサカは自分から言い出したんだからねってミサカはミサカは過保護なあなたに保険をかけてみたり」

一方通行「……あァ、そォですかァ」


<おーい! タオルどれ使えばいいんだ?

一方通行「あ、ちょっと待ってろ!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:07:40.07 ID:wb6K3gTm0
一方通行「一番右に青いバスタオルねェか?」テクテク

<カエルのバスタオルだけど……

打ち止め「それミサカのだから使っちゃだめー! ってミサカはミサカは忠告してみたり!」

<悪い悪い

一方通行「じゃあ一番左」

<ピンクっぽいぞ?

一方通行「それ俺のだ使うンじゃねェぞ」

<ピンク!?

一方通行「うっせェ人の物にケチつけンじゃねェよ殺すぞコラ」

<ごごごめんなさい!

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:10:07.65 ID:wb6K3gTm0
<てかここに掛かってるタオルに青いの無いぞ?

<面倒だから入ってきてくれませんかー?

一方通行「え! ……えっ!?」

打ち止め「こうやってあなたは大人の階段を上っていくのねってミサカはミサカは遠い目をしてみたり」

一方通行「上らねェよ!! どこでそンな言葉覚えたンだクソガキ!」

<あ、打ち止めは入って来ちゃだめだからな! 流石に上条さんも恥ずかしいので

打ち止め「分かってるよってミサカはミサカはリビングに戻ってみたり」タタタ

<一方通行ー、そろそろ寒いんだけ……はっくしゅん

一方通行「ああもう!! 入ればいいンだろ入ればァ!!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:12:22.37 ID:wb6K3gTm0
一方通行「は、入るぞ」ガチャ

一方通行「えっと……うお、痛ェ」ガツン

上条「何で目瞑ってんだよ?」

一方通行「だってそうしなきゃ見えちゃう」

上条「見えなきゃどうしようもないのでは?」

一方通行「どうしようもない!? 何故!? もしかしてそれが目的だったンですかァオマエは!?」

上条「ど、どうしたんだ?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:14:09.79 ID:wb6K3gTm0
上条「目が見えなきゃタオル取れないだろ?」

一方通行「……あァそういう意味か。あァうンそうですね。そうですけども」

一方通行「ええい! 覚悟決めろ俺!!」

上条「覚悟?」

一方通行「……」パチ

一方通行「あれ? オマエ風呂のドアから顔だけ覗かせてたのか」

一方通行「てっきり全裸で洗面所に堂々と居るのかと」

上条「俺にだって羞恥心と言うものはありますよ!!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:17:20.83 ID:wb6K3gTm0
一方通行「そンじゃこれ。これ使っとけ」

上条「おう、ありがとな!」

一方通行「ン」バタン

打ち止め「ねぇねぇ!」

一方通行「うおっ! リビングに戻ったンじゃなかったのかよ」ビクッ

打ち止め「ラッキー   とかあった? ってミサカはミサカは聞いてみたり!」

一方通行「何もねェっつの。つゥかあっても嬉しくねェ!」

打ち止め「ええーつまんなーい! ってミサカはミサカは他のミサカ達の代弁もしてみたり!」

一方通行「やっぱオマエの変な知識はネットワークからかよ! 何教えてンだアイツら!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:19:38.62 ID:wb6K3gTm0
<あの、度々すみません……着替えを、

一方通行「あン? そォいやァアイツの制服汚ェからって洗ったンだったな」

一方通行「俺のでいいかァ?」

<何でもいいです

一方通行「ンじゃ待ってろ」

打ち止め「あなたの服、あの人には少し小さいんじゃないかなってミサカはミサカは不安に思ってみたり」

一方通行「スウェットなら大丈夫なンじゃねェ?」
打ち止め「あぁ! その手があったか! ってミサカはミサカは手をポンと打ってみたり」

19: うわ、改行ミスった 2011/03/27(日) 19:22:41.65 ID:wb6K3gTm0
上条「いやぁ悪いな、何もかも借りちゃって」ホカホカ

一方通行「別に構わねェよ」

打ち止め「ぱっつんぱっつんだねってミサカはミサカは指摘してみたり」

上条「ん? あぁ、スウェットか? ちょっとキツいかな。お前って細っこいんだな、改めて認識したよ」

打ち止め「肉食なのに太らないって罪だよねってミサカはミサカはあなたの体質を羨ましく思ってみたり」

一方通行「そォかよ」

打ち止め「あなたの食べるお肉ってどこに行ってるんだろうねってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」

打ち止め「お腹につくわけでもないし、胸にもつかないしってミサカはミサいたぁーい!」

一方通行「うっせェ」チョップ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:26:06.15 ID:wb6K3gTm0
上条「まぁまぁ、そんな叩いてやるなって」

一方通行「ちっ」

打ち止め「そうだそうだー! ってミサカはミサカは抗議してみたり!」

一方通行「調子にのンな」

打ち止め「ぶーぶー」

上条「あははっ、本当仲良いな」

一方通行「そンなこと」

打ち止め「そうだよー! ミサカ達はとっても仲良しなのってミサカはミサカは堂々宣言してみたり!」

打ち止め「だからあなたもミサカ達ともっともっと仲良しになろうよってミサカはミサカは強制してみたり」

上条「強制なんだな、まぁ強制じゃなくても打ち止め達ともっと仲良くなりたいなって上条は上条は」

一方通行「それ止めろ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:30:15.69 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「と、言うことで、親睦をより深める為にゲームしようよってミサカはミサカは提案してみる!」

一方通行「オマエがゲームしたいだけだろ」

打ち止め「あ、バレちゃったってミサカはミサカは可愛らしく舌を出してみたり」テヘ

一方通行「はいはい。おい三下、手伝え」

上条「はいよ。って、今時コードかよ」

一方通行「コードが無いゲーム機なンて信じられねェ。不可思議すぎるだろ」

上条「おいおい学園都市第一位様が何言ってんだよ!?」

一方通行「いや理屈は分かる。分かるけどよ、信じたくねェっつゥか」

打ち止め「懐古趣味なんだよってミサカはミサカは説明してみる」

一方通行「趣味じゃねェよ」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:33:42.62 ID:wb6K3gTm0
ピコピコ ピコピコ

打ち止め「あー! またミサカの負けだー! ってミサカはミサカは床に寝っ転がってみたり」バタン

打ち止め「少しは手加減してよってミサカはミサカは二人に文句を言ってみたり」

一方通行「オマエ、移動とパンチしかしねェじゃねェか」

打ち止め「違うよ! たまにスタートボタン押してオプション画面に飛ばしちゃったりするよってミサカはミサカは」

一方通行「それ攻撃じゃねェ!」

打ち止め「精神攻撃?」

一方通行「確かに萎えるけどよ」

一方通行「はァ、そンなオマエにどォやって手加減しろって?」

上条「棒立ちしかないよな」

一方通行「俺たちただのサンドバックじゃねェか」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:37:36.14 ID:wb6K3gTm0
ピピ ピピ

一方通行「お、洗濯終わったか」

一方通行「ちょっと行ってくる、オマエらでゲーム続けてろ」

上条「あ、俺の服なのに悪いって」

一方通行「いいからオマエはクソガキの相手してろ」

上条「行っちゃった……本当なにもかもやってもらっちゃって恐縮ですよ」

打ち止め「あの人はああ見えても世話焼きだから大丈夫だよってミサカはミサカはフォロー入れてみたり」

上条「そうか?」

打ち止め「うん!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:41:08.91 ID:wb6K3gTm0
一方通行「三下ァやっぱ手伝え」ヒョコ

上条「おお?」

一方通行「アイロンとアイロン台持てねェンだよそれ持て」

上条「え? 態々アイロンかけてもらわなくても」

一方通行「脱水したけどまだすぐに着れる状態じゃなかったンだ、アイロンかけた方が早く乾くだろ」

上条「そうか? じゃあ折角だしお願いしようかな? 色々悪いな」

一方通行「別に構わねェよ」

打ち止め「ミサカアイロン持つー! ってミサカはミサカはお手伝いしてみたり!」

一方通行「危ね……熱くねェから大丈夫か。オイ足の上に落とすなよ、結構重いからな」

打ち止め「そんな心配しなくても大丈夫だよってミサカはミサカはしっかりアイロンを抱えながら言ってみたり」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:45:50.34 ID:wb6K3gTm0
上条「じゃあ俺はアイロン台な」ヒョイ

一方通行「おゥ頼む」

上条「お前って結構家庭的だったんだな」

打ち止め「家庭的一方通行って珍しいんだよってミサカはミサカは教えてみたり」

上条「そうなのか? じゃあ今日は特別ってやつか。なんか嬉しいな」

一方通行「べっつにィ、今日はオマエの制服が乾かねェと帰らねェから仕方なくだ」

上条「すみません……」

一方通行「そう思うならその不幸体質治しやがれ」

上条「それが出来たら苦労しませんよー」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:49:09.41 ID:wb6K3gTm0
一方通行「おーし、始めますかァ」

打ち止め「ミサカ見てるーってミサカはミサカは花嫁修業をしてみたり!」

一方通行「花嫁修業だァ? 早いっつゥの、ガキは遊んでろ」

打ち止め「早くないもん! 今からやっといて損はないんだよってミサカはミサカは力説してみる!」

上条「なんだ? 打ち止めは好きな人でもいるのか?」

一方通行「!」ピク

打ち止め「そうじゃないよってミサカはミサカは否定してみたり」

上条「だってよ、よかったな一方通行」

一方通行「ふン」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:53:37.02 ID:wb6K3gTm0
上条「お前良い主婦になりそうだな」

一方通行「はァ?」スイースイー

上条「あ、主夫だな。……いやいや冗談ですって! そんな睨まないで!」

上条「でもさ、ほら、アイロンがけの手際良いし」

一方通行「そォか? 普通だろ」

打ち止め「あなたもあと少ししたらお嫁に行っちゃうのかなってミサカはミサカは寂しく思ってみたり」

一方通行「バカですかテメェはァ?」

上条「一方通行は貰う側だもんな」

一方通行「……」ゲシ

上条「何故無言で蹴るのでせうか!?」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 19:57:19.55 ID:wb6K3gTm0
一方通行「ほらよ」

上条「うおおお! すごい綺麗だ本当にありがとう!」

一方通行「そこまで言う程かァ?」

上条「言う程だって! いやぁアイロンかけてもらったのっていつ振りだ?」

上条「うん、本当ありがとな!」ニコ

打ち止め「喜んでくれてるみたいだし、素直に受け取ってあげなよってミサカはミサカはアドバイスしてみたり」

一方通行「お、おゥ……っ」

上条「ん? どうした俯いて?」

一方通行「なっなんでもない!!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:01:59.55 ID:wb6K3gTm0
ガチャ

<ただいまー

上条「あら?」

打ち止め「あ、この声はヨシカワかなってミサカはミサカは玄関へ猛ダッシュしてみたり!」タタタ

一方通行「保護者だ」

上条「そうなのか。じゃあ、俺はそろそろお暇しようかな」

一方通行「そォか? このまま飯食ってくか?」

上条「いやいや今日はもうこれ以上お世話になりませんよ!」

一方通行「俺は気にしねェけどな」

上条「俺が気にするんです! じゃあさ、御礼と言っちゃ難だけど今度俺ん家に飯食いに来いよ」

一方通行「いいのか?」

上条「勿論だ、打ち止めも一緒にな」

一方通行「あァ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:05:13.59 ID:wb6K3gTm0
上条「じゃあ、スウェット……洗って返した方がいいか?」

一方通行「あン? そのままでいいだろ面倒くせェ」

上条「ありがとな、それじゃあ」ヌギヌギ

一方通行「!? うっ……えっと、……っ」

一方通行「く……っ」カァァ

上条「? あれ、顔赤くないか? 具合悪かったり……大丈夫か?」ピト

一方通行(ち、近っ! てかデコ! デコ!!)

上条「熱は……んー微妙なところだな、ちょっと熱い、かな? んー……?」

一方通行「だっ大丈夫だ! それより服! 服着ろっつの!」

一方通行(クソッ、免疫ねェんだよ察しやがれ三下がァ!)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:08:42.01 ID:wb6K3gTm0
上条「あぁ悪いわる」

打ち止め「ヨシカワがあなたに挨拶したいってミサ―――!?」

上条「……い」

芳川「あら、上半身裸の彼が一方通行を今にも押し倒そうとしているところ、かしら?」

芳川「お邪魔したみたいね、一旦ここを出ましょう最終信号」

打ち止め「ミ、ミサカはミサカは驚愕のあまり何も言えなかったり」

打ち止め「でもいつかはこうなるのかなって予感はあったかもってミサカはミサカは内心思っていたことをついに口にしてみる」

芳川止め「ごゆっくり」

ガチャ

幻想通行「ちげえええええええええええ!!!!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:12:47.08 ID:wb6K3gTm0
一方通行「何愉快な勘違いしてくれちゃってるンですかァァァ!?」

上条「貸してもらったスウェットを返そうとしてただけですから!!」

芳川「冗談よ冗談」ガチャ

打ち止め「そしたら何で二人は顔を近づけてたの? ってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」

一方通行「そっそれは……」

上条「それは、一方通行が熱っぽかったからちょっと確かめてたんだ」

打ち止め「熱っぽい? 大丈夫なの? ってミサカはミサカは心配してみる」

一方通行「……心配要らねェよ」

芳川「熱っぽいねぇ……ふーん?」

一方通行「!」ビク

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:17:16.37 ID:wb6K3gTm0
芳川「もしかして彼の上半身はだむぐっ!」

一方通行「それ以上言うなよそれ以上言うなよ!?」

芳川「ぷはっ、図星かしら? それか彼と急接近して照れちゃ」

一方通行「おいちょっとオマエ黙れ!!」

芳川「あ、分かったわ。 あなたって彼のこと好」

一方通行「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

上条「ヒソヒソとどうしたんだあの二人?」

打ち止め「さあ? ってミサカはミサカはただならぬ空気を感じ取ってみたり」



麦野「はっくしゅん! あー! 誰だよ私の噂してる奴……はーまづらぁ!!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:20:40.87 ID:wb6K3gTm0
上条「それじゃあ、お邪魔しました。本当色々お世話になっちゃって」

一方通行「別に」

上条「今度はうちに来いよな! あとで連絡するからさ」

一方通行「おゥ」

打ち止め「ミサカも遊びに行きたいってミサカはミサカはピョンピョン跳ねてみたり!」ピョンピョン

上条「もちろんだ! じゃあまたな」

芳川「ほら、下まで送ってあげなきゃ」

一方通行「……ちっ」

上条「いやいや大丈夫ですよ!」

一方通行「いいから行くぞ」

打ち止め「ミサカもー!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:25:12.03 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「あなたの家に行くの楽しみだなってミサカはミサカは今からウキウキしてみたり!」

上条「おう! インデックスも打ち止めに会いたがってるぞ」

打ち止め「うんうん! ミサカも会いたいってミサカはミサカは今から何して遊ぼうが考えてみたり!」

打ち止め「あれ? さっきからどうしたの? ってミサカはミサカはボーッとしてるあなたの顔を覗き込んでみたり」

一方通行「あン?」

上条「やっぱり風邪引いたんじゃねぇか? あの時から何かおかしいぞ?」

打ち止め「あの時って? ってミサカはミサカは聞いてみる」

上条「スウェット返した時」

一方通行「!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:27:37.79 ID:wb6K3gTm0
上条「今日は早く寝ろよ? 何かあったら俺を呼んでもいいからな?」

一方通行「誰が呼ぶか」

上条「打ち止めも保護者の人も居るから大丈夫だろうけど、おつかいとか俺するし。ポカリ買って来てやるよ」

一方通行「まだ風邪だと確定したわけじゃないンですけどォ」

打ち止め「じゃあもしもの時はよろしくねってミサカはミサカはお願いしてみたり」

上条「おっし、まかせろ!」

上条「でも顔色はよくなったかな?」ピト

一方通行(だからデコ!!)カァァ

打ち止め「!」ピコーン

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:31:03.14 ID:wb6K3gTm0
上条「あ、ここまででいいぞ」

上条「今日は本当お世話になりました。ありがとな!」

一方通行「……っ」

打ち止め「どういたしましてってミサカはミサカは一応礼儀なので答えてみたり!」

上条「それじゃ」

打ち止め「バイバーイ! ってミサカはミサカは大きく手を振ってみたり」フリフリ

上条「」フリフリ

打ち止め「ほらあなたもってミサカはミサカは手を振ることを推薦してみたり」

一方通行「……」フリフリ

打ち止め「そんなに小さな振り方だと向こうから見えないよってミサカはミサカはあなたの手を掴んで一緒に手を振ってみたり!」ブンブン

一方通行「うわっ! お、おい」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:35:00.54 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「見えなくなっちゃったねってミサカはミサカは遠くを見つめてみる。ねぇ一方通行?」

一方通行「あン?」

打ち止め「あなたは本当に熱があるのかもってミサカはミサカは全て見透かした口調で言ってみる」

一方通行「別に具合悪くねェぞ」

打ち止め「うん、そうだねってミサカはミサカは肯定してみる」

一方通行「はァ?」

打ち止め「もし、ミサカの考える別の感情ってやつなら……ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ寂しいかなってミサカはミサカはあなたの手を握ってみたり」ギュ

一方通行「……」ギュ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:37:18.14 ID:wb6K3gTm0
上条「ただいまー」

禁書目録「あっおかえりとうま! お腹すいたんだよ!」

上条「はいはい、今から作るから待っててな」

上条「そうだインデックス、今度一方通行と打ち止めが遊びに来るぞ」

禁書目録「本当に!? 最近一緒に遊んでなかったからかなり楽しみかも!」

禁書目録「またあの格闘ゲームをやってみたいんだよ!」

上条「あれ結構燃えるよな、持ってきてもらうように頼むか。……アイツ持って来れるかな。俺が運ぶか」

禁書目録「あとあれ! 車のやつ!」

上条「あぁ打ち止めがいつも逆走するやつか」

禁書目録「そうそう!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:42:17.58 ID:wb6K3gTm0
禁書目録「一日中ずっと皆でゲームやってたいかも!」

上条「あはは、目悪くなるぞー」

上条「……ん? それいいかもしれない」

禁書目録「なにが?」

上条「あいつらがよければ家に泊まってくかなって思ってさ。休日なら俺も学校休みだし」

禁書目録「お泊り! お泊り会やってみたいかも!」キラキラ

上条「じゃあそれも伝えておくな」

禁書目録「うんうん! 楽しみ感がぐーっと増倍したんだよ!」

禁書目録「あ、そうだ、とうま!」

上条「ん? なんだ?」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:47:16.26 ID:wb6K3gTm0
禁書目録「明日お風呂直るんだよね? だから今日、お風呂代わりになるものを用意したんだよ!」

禁書目録「じゃじゃーん! 私の知識で考案された……って、どうしたのとうま?」

上条「……」ダラダラ

禁書目録「なにかな、その変な汗は? も、もしかしてとうま! くんくん、くんくん」

上条「うわっ! あっちょっと、インデックスさん!?」

禁書目録「石鹸の匂い……とうまー!?」ゴゴゴゴ

上条「うわあああごめんなさい!! 色々あって一方通行に風呂借りたんだよ。そ、それで、えっと……すっかり忘れ」

禁書目録「自分だけお風呂に入ってくるなんてズルイんだよ!」ゴゴゴゴ

上条「ま、待てインデックス! 銭湯行こう。うん、一人分の銭湯代なら大丈夫だ! 家計に問題は無い!」

禁書目録「問答無用なんだよ!」ガブッ

上条「不幸だあああああああああ!!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:51:39.40 ID:wb6K3gTm0
翌日

美琴「この時間、この場所はアイツの通学路だったわよね」

美琴「昨日お風呂はどうなったのか聞きたいし、それから派生して今度お、温泉とか一緒に……な、なんちゃって」テレテレ

美琴「あ、でも流石に一緒に温泉はハードルが高いわね……恋人同士になれたら、って恋人!?」カァァ

美琴「うーうー、こ、恋人かぁ」ニヤニヤ

垣根「お前、ついに幻想殺しのストーカーに成り果てたんだな」

美琴「ストーカーじゃないわよ何言って……ってえええええええ!? なに! だれ!!」

美琴「あ、第二位の未元物質か」

垣根「おっす第三位」

美琴「久しぶり」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:55:06.05 ID:wb6K3gTm0
美琴「って違ああああああう!! 何普通に挨拶してんのよ意味分かんない!!」

垣根「は? なに?」

美琴「ちょっとアンタ、さっきの私の独り言聞いてた? って聞いてたわよね第一声的に!」

垣根「聞いてたけどさ。まぁ落ち着けって」

美琴「落ち着いていられるもんですか!」

美琴「いい? さっきの私の姿は忘れなさい! じゃないと……」

垣根「殺すってか? 学園都市第三位が第二位に勝てると思ってんのか」

美琴「アンタの秘蔵アルバム、一方通行日誌を一方通行自身に公開してやるわ」

垣根「すいませんでしたー!!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 20:58:21.58 ID:wb6K3gTm0
垣根「マジでそれだけは止めてくださいお願いします!」

垣根「俺、一方通行の前ではイケメンで通ってるからそのイメージ崩したくねぇし」

美琴「そんなイメージ元々無いと思うわよ」

垣根「それにそんなん見せたら今度こそ確実に殺されちまう! ってそれも本望だな……やっぱ無し! 生きたい!」

美琴「あれ? コイツこんなに気持ち悪かったっけ?」

垣根「! やべっ」ファサ

美琴「え? ちょっと急にどうしたのよ何処行くのー!?」

黒子「ジャッチメントですの!」

美琴「く、黒子!?」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:01:45.34 ID:wb6K3gTm0
黒子「お姉様!?」

黒子「柱に隠れてブツブツと独り言を発している怪しい人物が居ると通報があったのですが」

美琴「もしかしてアイツ、これを見越して……」ブツブツ

ガシッ

美琴「な、何? 何でがっちり私の腕掴んじゃってるわけ!?」

黒子「と、言う事で黒子はお姉様を引き連れて支部へと戻りますの」

美琴「ちょ、ちょっと冗談でしょ!? その怪しい奴って私じゃないわよ多分! あのさっき逃げてったメルヘン野郎よ!」

美琴「六枚の羽で空飛んでいったホストみたいな奴!」

黒子「? そのような方は見かけませんでしたの」

美琴「……アイツ、能力で透明人間化したとかそんな感じなのかしら」ムカー

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:05:03.72 ID:wb6K3gTm0
黒子「ではお姉様、詳しい話は支部で聞きますので」

黒子「まぁ、大方あの類人猿を待ち伏せしていたってところなのでしょうが」ハァ

美琴「なっななななに言ってるのよ!? だ、大体何で私がアイツを待ち伏せしないといけないわけ!?」カァァ

黒子「やっぱり。くっ許すまじ類人猿! わたくしのお姉様がそう易々と取られて堪るものですか!」

美琴「いつ私が黒子のものになったのよ!?」

黒子「では行きますわよ! わたくし達の愛の巣へ!」ビシッ

美琴「ちょ、支部よね? 支部に行くのよね? 変な所に飛ばさな」シュン


上条「ありゃ? さっき御坂と白井が居たような気がするんだけど……気のせいか」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:08:57.42 ID:wb6K3gTm0
上条「あっ、おーい! やっぱり居たか」タタタ

一方通行「またか。風呂はもォ直ったのか?」

上条「直りましたよー! いやぁ本当助かった」

上条「だけどさ、昨日インデックスの風呂について完全に忘れてて、頭かじられちゃったんですよ」トホホ

一方通行「そりゃご愁傷様」

一方通行「で、俺に何か用でもあるのか? てかやっぱりって何で俺の行動把握してンですかァ?」

上条「この時間このコンビニの前通るといつも一方通行に会うから日課なのかなって」

上条「それで、用と言うのはですね! 昨日のお礼の話をしたくて」

一方通行「あァ、オマエン家行くってやつか?」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:12:14.72 ID:wb6K3gTm0
上条「そうそう。お前休日暇だったりする?」

一方通行「仕事がなければ」

上条「えっ仕事してんのか? てっきり平日も休日も家でゴロゴロしてるか打ち止めと遊びに行ってるかだと思ってた」

一方通行「どこぞのニートかよ俺は!」

上条「じゃあ無理?」

一方通行「今ンとこ今週と来週の休日は入ってねェ」

上条「そっかそっか! それじゃあ今週俺ん家泊まっていかないか?」

一方通行「泊まりだァ? ……まァクソガキも喜ぶだろォし」

上条「あぁ良かった! インデックスもすごい楽しみにしてるからさ!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:15:34.46 ID:wb6K3gTm0
一方通行「あ、ちょっと待て。お泊りセット」

上条「お泊りセット?」

一方通行「今から暇か? 暇だよな。買い物に付き合え」

上条「上条さんに拒否権は……ないですよね」

一方通行「何が必要だ? 着替えとタオルと歯ブラシ? それからパジャマと……あ、シャンプーとかあるか? 買ってやろうか?」アタフタ

上条「シャンプーくらいありますよ! 上条家はそこまで貧乏じゃねぇって!」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:17:38.52 ID:wb6K3gTm0
一方通行「そォか。じゃあ、あとは……。布団、は持って行けねェから寝袋か? あ、枕もいるか?」

上条「……なぁ、お前泊まりするの初めて?」

一方通行「まァ……うン」テレテレ

上条「……お前って案外可愛いところあるよな」

一方通行「は、はァ!?」ドキ

一方通行(か、可愛い!? ……、)

上条「あ、すすすいませんでした! そういうあの、深い意味はないです! 気分悪くしたならごめん!」

一方通行「別、に……っ」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:21:03.33 ID:wb6K3gTm0
上条「え、えっとそれでだ。特にそういう寝袋だとか枕だとかは必要ないぞ?」

一方通行「……そォなのか? じゃあ何がいるンだ?」

上条「うーん、歯ブラシくらいでいいかな? あ、そうだ! あのゲーム持ってきて欲しいんだった!」

一方通行「あァあの格闘ゲームか?」

上条「あとスマブラと、マリカーとかあの辺! 俺が運ぶからさ」

一方通行「おゥいいぜェ」ワクワク

上条「あははっ結構楽しそうでなによりだ」

一方通行「べ、別に楽しみだとか思ってねェし! ただ初めてだからちょっと浮かれてるだけで」

上条「それ同じ意味だぞ」ニヤニヤ

一方通行「はっ!」

上条「まぁ俺も楽しみだしな」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:25:02.06 ID:wb6K3gTm0
上条「じゃあ買い物はいいよな? 俺そろそろ帰らないとインデックスがまたうるさいから」

一方通行「おゥ、じゃあまたな」

上条「! ああ! またな!」


一方通行「……俺も帰るか」

ドン

一方通行「あ、悪い……なンだオマエか。謝って損した」

垣根「損したってなんだよ、人にぶつかったら例え知り合いでも謝るのが礼儀だろうが」

垣根(こっちに戻って来てみれば、一方通行と幻想殺しが楽しそうに会話してるしどうしてこうなった?)

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:27:43.67 ID:wb6K3gTm0
一方通行「オマエが常識語ってンじゃねェよ」

垣根「俺に常識は通用しねぇが一般常識くらいはあるっつーの」

垣根(しかも一方通行から「またな」って、そうそう聞ける言葉じゃねぇぞ)

一方通行「あァそォですかァ、そンじゃあ俺は帰るンでそこどいてくれませンかァ?」

垣根「はあ? 何で俺がテメェの為に道開けなきゃなんねぇんだよふざけんな、テメェが避ければいいだろ」

垣根(もしかして付き合ってたりしねぇよな? いやない。ないない……と信じたい)

一方通行「はァ? こっちだってお断りだ。早くどけよクソメルヘン。こっちは杖ついてンだぞ」

垣根「はっ、お前は考慮するに値しねぇな」

垣根(一応、心理定規にこいつらの心の距離調べてもらうか)

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:31:00.83 ID:wb6K3gTm0
一方通行「くっ……オマエはつくづく癇に障るやつだなオイ」

垣根「俺からすればテメェもそうなんだがな」

垣根(はあ。あー! 何でこうも上手くいかないのか。一方通行日誌は日々功績を残しているっつーのによ!)

一方通行「……っ」ギリギリ

垣根「お? やるか?」

垣根(あああああーモヤモヤする! 俺の前では怒った表情しかしないことや、最終信号以外の奴に照れた表情することとか)

一方通行「ちっ……くっだらねェ」

垣根(楽しそうだったり拗ねてみたり、コロコロと表情が変わってよお。しかもそれが幻想殺しの前っつーのが気に入らねぇ)

垣根「むかつく」

一方通行「は?」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:34:31.27 ID:wb6K3gTm0
垣根「むかつく。イライラする。何でアイツなんだよ、俺に向けろよクソッたれ!」

一方通行「どォしたンだオマエ? ついに能力だけでなく頭の中までメルヘンになっちまったってか?」

垣根「今の俺なら内側から爆発出来る。そんくらいむかつくわ」

一方通行「そォかい、なら今すぐ爆発して死ね」

垣根「……っ。はぁ、悪ぃ。今の俺ちょっとおかしいわ。帰る」

一方通行「?」

垣根「またな」

垣根「……」

一方通行「??」

垣根「ちっ」テクテク


一方通行「な、何なンだよ……?」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:37:32.59 ID:wb6K3gTm0
ホテル

垣根「うわああああああああああああ!!」

心理定規「う、うるっさいわね! 静かにしてくれないかしら」キーン

垣根「おいちょっと聞いてくれ。俺やっちまった。やっちまったんだよ!」

心理定規「何? 百合子ちゃんのこと? まさか早まったんじゃないでしょうね」

垣根「俺が手を出せるとでも思ってんのか? 俺のヘタレ具合舐めんじゃねぇぞコラ」

心理定規「……あぁ、うん……ごめんなさい?」

垣根「はああああ、実は」

カクカクシカジカ

心理定規「それはあなたが悪いわね」

垣根「心配するな。自覚はある」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:40:38.61 ID:wb6K3gTm0
垣根「どうすりゃいいと思う?」

心理定規「どうって何が?」

垣根「もっと百合子と仲良くなりたい」

心理定規「それじゃあ、あなたからもっと友好的になったらどう? あなた以前と変わらず喧嘩腰に突っ掛かっているんでしょう」

心理定規「そのままのあなたを見せれば、きっと向こうも心を開いてくれるはずよ?」

垣根「そのままの俺ね……さっき第三位に気持ち悪いって言われてきたんだが、大丈夫だと思うか?」

心理定規「駄目ね」

垣根「そ、そんなバッサリと」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:43:29.10 ID:wb6K3gTm0
心理定規「大人しく諦めて全てを受け入れてくれる人を探したらどう? ほら、私とか?」

垣根「……」ジトー

心理定規「……。あ、私の能力でも使ってみる?」

垣根「ふん、今のアイツなら不意を突けばお前の能力使えそうだけどさ」

垣根「そんなことされても嬉しくねぇ。お前には分かんねぇかもしれねぇけど」

心理定規「……分かるわよ」

垣根「あ?」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:46:02.87 ID:wb6K3gTm0
心理定規「……ずっとそばに居るのに、あの人よりも前からずっと一緒なのに」

心理定規「はぁ、近すぎると駄目ね」

心理定規「でもね、今更離れられないの。このポジション、結構居心地がいいから」

垣根「昔何かあったのか? 悪いな、俺が変なこと言ったばっかりに思い出させちまって」ナデナデ

心理定規「撫でないでくれるかしら変 」

垣根「え? あれ? そこ毒づくところかよ!」

心理定規「……本当、離れたくない」ボソ

心理定規(あなたと一緒に居られるなら、このポジションは絶対誰にも渡さない)

垣根「?」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:48:48.58 ID:wb6K3gTm0
休日

打ち止め「早く早く! ってミサカはミサカは急かしてみたり!」ピョンピョン

一方通行「なァにそンなにはしゃいじゃってるンですかァ?」

打ち止め「もうすぐ迎えに来てくれるからに決まってるじゃない! ってミサカはミサカは理由を即座に提示してみたり!」

打ち止め「ミサカはお泊りって言うのは初めてだから、とーっても楽しみなのってミサカはミサカは喜びを表現してみたり!」ピョンピョン

一方通行「はいはい」

打ち止め「むう、あなたも初めてで楽しみのくせにってミサカはミサカは素直じゃないあなたの本心を言い当ててみたり」

一方通行「何が本心だ」

打ち止め「ねぇ早く行こうよってミサカはミサカはマンションの下まで行くことを推薦してみたり」

一方通行「三下が玄関まで迎えに来るっつってンだろォ? 別に部屋で待っててもいいじゃねェか……外寒いし」

打ち止め「だめー! ってミサカはミサカは常識を振りかざしてみたり」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:51:44.41 ID:wb6K3gTm0
黄泉川「そうじゃんよ、一方通行」ヒョコ

一方通行「あァ?」

黄泉川「これからお世話になる人に荷物を持ってもらう上、ここまで往復させるのって失礼じゃん」

打ち止め「ほら! ってミサカはミサカは得意気に言ってみたり!」エッヘン

一方通行「ちっ」

黄泉川「あ、これ持って行くじゃんよ」

一方通行「なンだこのデカイ袋」

黄泉川「お菓子じゃん、昨日安売りしてたからついねー」

打ち止め「やったあ! ってミサカはミサカはインデックスの食べっぷりを想像してみたり」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:54:28.79 ID:wb6K3gTm0
黄泉川「ほら、行ってくるじゃん」グイグイ

一方通行「押すなって」

打ち止め「行ってきまーす! ってミサカはミサカはヨミカワに手を振ってみたり!」フリフリ

黄泉川「楽しんでくるじゃん」フリフリ

バタン

一方通行「そういやァ芳川と番外個体はどォしたンだ?」

打ち止め「まだ寝てるんじゃない? ってミサカはミサカは推測してみる」

一方通行「アイツらは……」ハァ

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 21:57:25.96 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「待ち合わせ時間まであと五分あるねってミサカはミサカは時計を確認してみたり」

一方通行「あの不幸体質を考えるともっと遅く着きそうだけどな。あー、寒い」

打ち止め「そうだねってミサカはミサカはあの人の不幸体質に同情してみたり」

打ち止め「お? ありゃ?」

一方通行「あン? どォした?」

打ち止め「おーい!」タタタ

一方通行「おいどこ行くンだクソガキ! ……ったく」テクテク

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:00:22.61 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「お姉様だー! ってミサカはミサカは抱きついてみたり!」

美琴「わわっ打ち止め!? どうしてここに?」

打ち止め「ミサカ達はこの辺に住んでるんだよってミサカはミサカはお姉様に教えてみたり!」

打ち止め「お姉様こそ何でここに? ってミサカはミサカは聞いてみる」

美琴「さ、散歩?」

打ち止め「何で疑問系なの? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」

一方通行「打ち止めァ!」

打ち止め「ああ! あの人置いてきちゃったんだったってミサカはミサカは一方通行に歩み寄ってみたり!」タタタ

美琴「忙しい子ね」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:03:49.98 ID:wb6K3gTm0
美琴「よっす」

打ち止め「お姉様はこの辺散歩してたんだってってミサカはミサカは説明してみたり」

一方通行「……オリジナルか」

美琴「何よ面倒な奴に会ったって言う顔しちゃって」

一方通行「してねェよ」

美琴「いいけど。ねえ、これからどっか行くの? 遠足?」

一方通行「遠足だァ?」

美琴「だって……くくっ、二人揃ってリュックって! しかも一方通行溢れんばかりのお菓子持ってるし、あははっ!」

美琴「仲の良い姉妹が張り切って遠足に行く様子しか想像がつかないわよっ」

美琴「打ち止めは可愛いけど、一方通行は似合わなっふははは」

打ち止め「確かにあなたの格好は普段とギャップありすぎてってミサカはミサカは笑いを必死に堪えてみたり」プクク

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:07:14.91 ID:wb6K3gTm0
一方通行「……」ピキピキ

美琴「あぁごめんごめん、そんな怒んないでよ」ニヤニヤ

一方通行「全然誠意を感じないンだが?」

美琴「まぁいいじゃない。それで、どこ行くの? 公園? それとも海?」

一方通行「海ってこの時期寒すぎるだろ死ぬわ」

美琴「海に入れなんて言ってないじゃない」

一方通行「まァ、うン」

打ち止め「これからお泊り会をしに行くんだよってミサカはミサカは報告してみたり」

美琴「お泊り会? アンタ友達居たの?」

一方通行「失礼な奴だな」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:09:36.37 ID:wb6K3gTm0
美琴「あ、未元物質のところ? それとも原子崩し?」

一方通行「オマエ俺の事舐めてンだろ」

美琴「うん。未元物質のところなら気をつけなさいよ? お風呂とか寝るときとか」

一方通行「はァ?」

打ち止め「大丈夫だよ! カキネの魔の手からはミサカが守るからってミサカはミサカはファイティングポーズをしてみたり」

打ち止め「でも、泊まる家はカキネのところじゃないよってミサカはミサカはお姉様の幻想を壊してみたり」

美琴「ん?」

打ち止め「ミサカ達が泊まる家は」


上条「おーい!」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:12:51.93 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「なんというグットタイミング! ってミサカはミサカは勢いよく振り返ってみたり!」

打ち止め「おーい! ってミサカはミサカはあの人の真似をしてみる!」

上条「悪いな、遅くなって……って御坂?」

美琴「アンタ……な、なんで居るのよ!?」

打ち止め「ミサカ達が泊まる家の家主なのです! ってミサカはミサカは紹介してみる」ジャーン

上条「え? あぁどうも? 上条でーす!」

美琴「」

上条「何か反応してくれよ! ノリノリで言った俺が恥ずかしいじゃねぇか」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:16:34.59 ID:wb6K3gTm0
上条「とりあえず一方通行、荷物持つよ」

一方通行「あァ頼むわ」

上条「よいしょ。やっぱゲーム機は重いな」ズシン

上条「打ち止めのその荷物も持とうか?」

打ち止め「ミサカのは平気! ってミサカはミサカは中に軽い物しか入ってないことを伝えてみたり!」

上条「そうか? ってこのお菓子の山すげぇな、わざわざありがとな」

一方通行「昨日安売りしてたんだと」

上条「安売り!? え、どこで? そこどこ!?」

一方通行「貧乏人め。あとで買ってきた奴に聞いてやるよ」

上条「おお! よろしくお願いします!!」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:19:29.59 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「ねえ、早くあなたの家に行きたいってミサカはミサカは暖かい部屋が恋しかったり」

上条「そうだな! じゃあ行くか。それじゃ御坂、俺達は」

美琴「わ、わたしも……」

上条「うん?」

美琴「私も! い、行きたい!!」

上条「おおう!?」

上条「だっ駄目ですよ! 女の子が簡単に男の家に泊まるとかそんなこと言っちゃいけません!」

美琴「じゃ、じゃあ打ち止め達はどうなのよ!?」ビリビリ

上条「ビリビリすんなって! ほら、打ち止めは小さいだろ? それに保護者の一方通行もいるから」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:22:16.46 ID:wb6K3gTm0
美琴「それじゃあ一方通行は?」

上条「はい?」

美琴「一方通行は高校生でしょ!?」

上条「そうだけど……え? ちょっと待て、性別考えてくださいよ御坂さん!」

美琴「え!?」

美琴「アンタ、知らないの?」

上条「ん?」

打ち止め「ちょっと危なそうだよってミサカはミサカはあなたに耳打ちしてみたり」ヒソヒソ

一方通行「別に隠してるつもりねェし」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:25:56.89 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「今バレたらお泊りが帳消しになっちゃうってミサカはミサカは焦ってみたり!」ヒソヒソ

一方通行「そ、それはまずいっ」ワタワタ


一方通行「えー、ごほんっ」

美琴「ちょっと一方通行、アンタ勘違いされてるわよ? いいの?」

上条「えっ? あれ?」

一方通行「あー、あー、」

打ち止め「もうちょっと低めに」ヒソヒソ

一方通行「げほっ。あァー、あァー、」


一方通行「俺は男だ」キリッ

美琴「えええええええええええ!?」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:28:18.67 ID:wb6K3gTm0
上条「ほら、何も問題ないじゃねぇか」

美琴「な、なんで? えっなんで!?」

上条「御坂は何でそんなに焦ってるんだ? 一方通行はどっからどう見ても男だろ?」

一方通行「……ど、どっからどう見ても?」

美琴「何ちょっとショック受けてんのよ自分で言ったくせに」ヒソヒソ

一方通行「くっ、それとこれとは話が別だァ」ヒソヒソ

美琴「アンタ本当に、あの、あれよね? ちょっと確かめさせて」モニュ

一方通行「! おい!」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:30:28.96 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「お、お姉様が一方通行の胸を……!? ミ、ミサカもちょっと心配になってきたから触るってミサカはミサカは手を伸ばしてみたり」

一方通行「っ! クソガキまで!?」

美琴「うん、ぺっちゃんこだけど私の思ってる通りね」

一方通行「余計なお世話だコラ」

打ち止め「よかったってミサカはミサカは安心してみる」

上条「じゃあ俺も俺も」ソー

バチコーン

上条「うぅ、冗談ですよー……そんな、三人一斉に殴らなくても」ボロッ

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:33:27.75 ID:wb6K3gTm0
美琴(一方通行は何で男と偽ってるのかしら……あ、今回みたいにアイツの家に泊まれないから?)

美琴(ってことはもしかして、一方通行も狙ってる!?)

美琴(いやいや、それはないか。そしたら男だと断言しちゃったら逆効果じゃない。打ち止めの為なのかなやっぱ)

上条「さて、俺たち行くけど……あ、そうだ」

上条「泊まりは駄目だけど、俺ん家で遊んでいくか?」

美琴「!! い、いいの!?」

打ち止め「お姉様も来てくれるの!? ってミサカはミサカは大歓迎!」

上条「人数多い方が楽しいだろ。一方通行もいいか?」

一方通行「おゥ」

上条「じゃあ決まりだな!」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 22:36:34.94 ID:wb6K3gTm0
上条家

上条「ただいまー」

禁書目録「おかえりなんだよ! あれ? 何で短髪もいるのかな?」

上条「そこで会ってな、泊まりはしないけど一緒に遊ぶことになって」

禁書目録「ふーん、そうなんだ」

美琴「な、なによ」

禁書目録「ううん、ゲーム最大四人までだからどうしようかと思って」

一方通行「なら俺は見てるから四人でやれよ」

禁書止め「ええー!」

上条「その辺はローテーションにしようぜ。とりあえず中入れよ」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:13:19.42 ID:wb6K3gTm0
美琴(ふおおおおベット! ベットがあああ)フカフカ

美琴(ここでアイツが寝てるのよね……ふふ、うふふ)ニヤニヤ

打ち止め「な、なんだかお姉様が怖いかもってミサカはミサカは怯えてみたり」

禁書目録「早くゲームしたいんだよ! まずはとうまが抜けてね! 強いから!」

上条「俺? いいけど」

一方通行「おい三下手伝え」

上条「はいよ。インデックス、飲み物とお菓子用意してくれないか?」

禁書目録「それもとうまがやればいいんだよ!」

上条「お前もそろそろお手伝いと言うものをだな……」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:15:52.19 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「じゃあミサカがお手伝いする! ってミサカはミサカは手を挙げてみたり!」

美琴「打ち止めだけじゃ心配だから私も手伝うわよ」

上条「おう悪いな。……インデックスさーん?」

禁書目録「むむむ、分かったんだよ。私だってお手伝いくらい出来るんだよ!」タタタ

一方通行「おいクソガキ共、最初何のゲームやりてェンだァ?」

打ち止め「ミサカはスマブラがいいってミサカはミサカは意見を言ってみたり」

禁書目録「私も賛成なんだよ!」

一方通行「超電磁砲は?」

美琴「私にも聞くの? 何でもいいわよ」

一方通行「ン」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:19:19.24 ID:wb6K3gTm0
ピコピコ ピコピコ

禁書目録「短髪結構強いかも。私と良い勝負なんだよ」

美琴「ふっふーん。美琴さんを舐めてもらっちゃ困るわよー」

美琴「一方通行は意外に弱いわね」

一方通行「うっせェ」

打ち止め「でもミサカより強いよってミサカはミサカはフォローを入れてみる」

美琴「打ち止めは弱すぎるのよ」

一方通行「あー、目がしょぼしょぼする。三下、交代だァ」ポス

上条「もう!?」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:22:39.95 ID:wb6K3gTm0
ピコピコ ピコピコ

美琴「ちょっとアンタ強すぎない!?」

上条「そうか?」

美琴「くぅーっ! 悔しい!」

禁書目録「短髪、協力してとうまを倒すんだよ!」

美琴「分かったわ! じゃあ私が雷落としまくってるから、ビリビリなってる最中に連続攻撃お願い」


打ち止め「あれー? また自分から落っこちちゃったってミサカはミサカはあなたに助けを求めてみたり」

一方通行「なンでオマエはフィールド外で下B押すんですかァ?」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:25:27.66 ID:wb6K3gTm0
一方通行「なンかもう目が疲れた」

打ち止め「あなたまだ一回しか戦ってないのに? ってミサカはミサカは、あー! また落ちたー!」

一方通行「ちょっと休憩」モフ

美琴「!!? ベットに寝るの!?」

一方通行「他にどこで寝ろっつゥんだよ」

打ち止め「じゃあミサカはあなたに寄りかかりながらゲームを続けるってミサカはミサカはベットにダーイブ!」ボフン

一方通行「うおっ!」

禁書目録「私もらすとおーだーの隣にダイブしてみるんだよ!」ボフン

一方通行「ちょっ」

美琴「わ、私も」

一方通行「もォ無理……重い」

美琴「……」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:28:21.42 ID:wb6K3gTm0
美琴(……ああ、いいなぁベット。私もベットに寝たい)

上条「微笑ましいな、あの状況」

美琴「え?」

上条「あの三人、兄弟みたいだよな」

美琴「そうね、ふふ。じゃあ私達はその兄弟を見守る……ふ、夫婦、とか……」カァァ

上条「あははっ! そうかもな」

美琴「!!」

美琴(もしかしてこれ、結構良い雰囲気なんじゃないの!?)

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:31:33.00 ID:wb6K3gTm0
美琴(ちょっとだけ、近づいてみたり)ススス

一方通行「……」チラ

一方通行「……っ」ムッ

上条「あ、でも年齢的に御坂は兄弟の方に入るのか?」

上条「よーしっ! お父さん男手一つで頑張っちゃうぞー!」

美琴「……アンタは」ビリビリ

上条「あ、あれれ?」

一方通行「……」ホッ


一方通行(うン?)

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:34:55.59 ID:wb6K3gTm0
打ち止め「どうしたの? 変な顔してるよってミサカはミサカはあなたの顔を覗き込んでみたり」

禁書目録「ほんとだー! ってわたしはわたしはあくせられーたのほっぺを引っ張ってみるんだよ!」ビヨーン

一方通行「ひゃ、ひゃめろくしょがき」ビヨーン

打ち止め「あははっもっと変な顔になったー! ってミサカもミサカも参戦してみたり!」ビヨーン

一方通行「おりゃ」ビヨーン

打ち止め「みしゃかのほっへひっぱらなひでーってみしゃかはみしゃかは」ビヨーン

一方通行「オマエもこうひてやる」ビヨーン

禁書目録「うひゃっ!」ビヨーン


上条「あれ、止めた方がいいのか?」

美琴「面白いから写メ撮ってからにしない?」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:37:59.30 ID:wb6K3gTm0
―――…

美琴「あ、そろそろ私帰らないと」

上条「もうか? あぁ完全下校時刻か」

打ち止め「えー! お姉様帰っちゃうの? ってミサカはミサカは寂しく思ってみたり」

美琴「うん。今日は楽しかったわ、ありがと」

禁書目録「またみんなでゲームしたいんだよ!」

美琴「勿論よ! 今度こそコイツをぶちのめしてやるんだからっ!」

上条「うわあ、目の仇にされてるー……」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:40:45.98 ID:wb6K3gTm0
美琴「あ、……ねぇ、一方通行」

一方通行「あン?」

美琴「……」ジー

一方通行「な、なンだよ」

美琴(一方通行はアイツのこと何とも思ってないみたいだし)

美琴(うん、ライバルにはならないわよね。よし、それなら)

美琴「やっぱなんでもない! あのほっぺ引っ張り合ってる写メ超能力者勢にメールしておくわね」

一方通行「ふざけンな! 消せっつっただろォが!」

美琴(未元物質には五万で売ろっと!)

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:58:17.01 ID:wb6K3gTm0
美琴「じゃあね」

一方通行「おい、無視すンなよおい。写メ消せ」

美琴「へへへ」

上条「あ、送っていくよ」

美琴(!! こ、これは二人っきりで居られるチャンスだったり!?)

上条「一方通行、俺が帰ってくるまでインデックス達を頼むよ」

一方通行「……おゥ」

打ち止め「また遊ぼうねお姉様! 今度はミサカを買い物に連れてってほしいなってミサカはミサカはお願いしてみる!」

美琴「そうね、何か買ってあげるわ」ナデナデ

打ち止め「やったあ」エヘヘー

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/27(日) 23:59:11.91 ID:wb6K3gTm0
禁書目録「仲の良い姉妹っていいなぁ」

一方通行「……そォだな」

上条「……!」

上条(一方通行でもこんな顔出来るんだな)

上条(最近は色んな表情してくれるし、意外な行動したりするし)

一方通行「どォした?」

上条「あっ、なななんでもない!」

上条(本当にもう、小さなことで一喜一憂する、ただの高校生なんだな)ニコッ

一方通行「……っ!?」ドキ

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:01:18.68 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「バイバーイ! ってミサカはミサカは手を大きく振ってみたり!」

禁書目録「またねー!」

美琴「またね」

バタン

上条「さて、と。お前の寮ってここからどのくらいかかったっけ?」

美琴(コイツと二人きり二人きり二人きり……!)

上条「み、御坂さーん?」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:03:30.20 ID:HrYQSezJ0
上条「ええっと……取り合えず、こっちだったよな?」

美琴「う、うん」

美琴(何か喋らなくちゃ! 出来れば二人で出かける約束を取り付けたいけど……)

美琴(でも誘う理由がないし……何とかして理由を探して)

美琴(ああもう! 理由をつけなくちゃ誘えないだなんてもっと素直になりなさいよ御坂美琴!)

上条「大丈夫か? さっきより大人しくなったというか……」

美琴「だ、大丈夫よ!」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:06:32.87 ID:HrYQSezJ0
美琴「あ、あのね! 今度は……あの、うぅ……」

上条「ん? あぁ、次回も楽しみだな!」

美琴「そ、そうね! そうよ! 今度こそアンタをボッコボコにしてやるんだし!」

美琴(そうだわ! 子ども達を見守る私とコイツ……ふ、夫婦っていう感じで)

上条「ボコボコにされないように俺も練習しとくかな」

美琴「練習!? ずるいわよそんなの! 私練習出来ないのに!」

上条「ふっふっふ、ずるいなんて関係ないのですよ。女子中学生にゲームで負けるなど男としてな!」

美琴「んにゃあー! 大人気ないわよ!」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:08:23.34 ID:HrYQSezJ0
テクテク テクテク

上条「お、見えてきたな」

美琴「本当だ、態々その……ありがと」

上条「いえいえ」

美琴「……あの、聞きたいことがあるんだけどさ。保険として、一応。へ、変な意味はないから!」

上条「ん? 何だ?」

美琴「一方通行のこと、どう思ってる?」

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:11:31.50 ID:HrYQSezJ0
上条「……あぁ、お前はアイツのこと許してるわけじゃないんだよな。まぁそれは俺も」

美琴「そういう重い話じゃなくて」

上条「へ? どういう話?」

美琴「その…………恋愛的な話」

上条「……お前、一方通行のこと」

美琴「んなわけないでしょ! アンタよアンタ!」

上条「お、俺?」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:13:05.55 ID:HrYQSezJ0
上条「ちょっと待て御坂、よく考えろ。いやよく考えなくても分かるだろ、それはありえないことだ!」

美琴(ほっ、そう言えばコイツは一方通行のこと男だと思ってたんだっけ。忘れてたわ)

美琴「そうよね、安心した」

上条「安心?」

美琴「なっ! ち、違う!」

上条「?」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:16:04.07 ID:HrYQSezJ0
上条「でも一方通行って時々女の子に見えたりするよな、ちょっと可愛いなって」

美琴「な、に?」

上条「いや変な意味はねぇよ!? なんとなく、小動物系かな。外見もあるけど兎っぽいから案外一人になると寂しそうだから一緒に居てあげたくなるし」

美琴「ちょっと待ちなさいよ……なにそれ」

上条「だから変な意味はないって! ペットみたいな感覚? あ、これ本人に言ったら殺されるな」

上条「でもちょっと違うな、何と言うか、守るじゃなくて支える? というか、うーん難しいな」

美琴「……っ」ビリビリ

上条「あ、あれ……?」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:19:35.96 ID:HrYQSezJ0
美琴「甘く見ていたわ、立派なライバルじゃない」ブツブツ

上条「あのー?」

美琴(でも男だと思ってる時点で私の方が有利、これでバレなきゃいいんだけど)

美琴(一方通行にはその気はないし、コイツだって完全にそう想ってるわけじゃないしまだまだ大丈夫、うん、大丈夫よ!)

美琴「私がもらってみせるんだから!」グッ

上条「何を?」

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:22:07.78 ID:HrYQSezJ0
―――…

上条「ただいまー」

禁書目録「とうまーご飯はー?」

上条「もう食べるのか?」

禁書目録「うーん、私はいつでも食べられる状態なんだよ」

打ち止め「おかえりなさい! ってミサカはミサカは出迎えてみたり!」

上条「おう、ただいま。打ち止めはご飯食べられるか?」

打ち止め「ミサカもいつでもいいよってミサカはミサカはお腹の具合を確かめてみたり」

上条「じゃあ作ろうか! リビングで待っててな」

禁書止め「はーい!」タタタ

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:25:02.55 ID:HrYQSezJ0
上条「ほらお前も」

一方通行「……手伝う」

上条「まさかの家庭的一方通行発動!?」

一方通行「はァ?」

上条「あーだめだめ。今日はこの間のお礼の為にご飯を作るんだから、一方通行には座って待っててもらわなくちゃ」

一方通行「じゃあ俺は今日泊まらせてもらうお礼に料理手伝う」

上条「え、えーと……そうなると、また上条さんはお礼をしなければならないわけで」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:51:00.25 ID:HrYQSezJ0
一方通行「別に無理してすることねェよ」

上条「無理はしてないですよ! ただ俺がお礼しないと気が済まないんだ」

一方通行「そォか。じゃあ手伝う」

上条「はい?」

一方通行「そのお礼に、夜中ガキ共が寝静まったらちょっと付き合え」

上条「……は、はい!?」

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:55:10.44 ID:HrYQSezJ0
上条「えっと……どっか買い物か?」

一方通行「買い物だァ? どこの店も開いてねェだろ。じゃなくてだ」

一方通行「どこにも行かねェ。ただガキ共に見られなきゃそれでいい」

上条「見られたくないこと……?」

一方通行「本当はオマエにも見られたくねェが……でも見て欲しいし」カァァ

上条(……な、何故照れるのですか!? 何故ちょっと俯いて……これは、)

上条(御坂にさっき変なこと言われたからちょっと意識しちまうじゃねぇかよ! 不幸だ!)

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 00:58:02.19 ID:HrYQSezJ0
上条「夜中、インデックス達に見られたくないこと、俺にも見られたくはないけど見て欲しくて……それでいて、照れること? 恥ずかしいこと?」

上条「き、聞くけど……な、何、ナニに? 突き合え!?」

上条(いやちょっと待てよ上条当麻!? 俺は今ナニを想像しましたか!?)

上条(ちょっと俺おかしい。どうした。俺はそんな属性はまるっきりないはずだ。と言うか無い! 断言する!)

上条(確かに時々可愛いなって思ったり、さっき御坂を送ったときに変な感想言っちまったり、女の子疑惑が浮上したりしたけど!)

上条(本人が男だと言っていたんだから、それは間違いない。うん、そうだ。だから俺は何とも思わない! そうだ!)

一方通行「何って―――」

上条「……」ゴクリ

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:00:34.46 ID:HrYQSezJ0
一方通行「―――そりゃあ、」

禁書目録「あくせられーたはこっちに来ないのー!?」

一方通行「ン? 俺は夕食の手伝いするからオマエらだけで暇潰してろォ」

打ち止め「あなたもご飯作るんだねってミサカはミサカは楽しみにしてみたり」

一方通行「おう」

一方通行「そンじゃあ、始めようぜ?」

上条(何って? そりゃあ? き、気になるー!!)モヤモヤ

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:03:21.10 ID:HrYQSezJ0
一方通行「で、何作るんだ?」

上条(いいですよもう……夜のお楽しみにしておきますよー)

上条(ん? た、楽しみ? ち、違う違う!)

一方通行「おい」

上条「あ、あぁ! 今日はオムライスにしようと思って!」

上条「お前料理作れるのか? あ、でもアイロン綺麗にかけてたし」

一方通行「出来ねェよ?」

上条「何でだよ!?」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:06:20.30 ID:HrYQSezJ0
一方通行「オマエの言われた通りに動けばいいんだろ?」

一方通行「なら楽勝だな」フフン

上条「なぜそんなに得意気なのでせうか……」

上条「じゃあ早速ソースを、って材料切るのと炒めるのどっち出来る?」

一方通行「そンくらいはどっちも出来るわ」

上条「うーん、でも何となく心配だし……あ、そうだ! 米洗ってくれよ!」

一方通行「完全に舐めてやがるなオマエ」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:09:07.48 ID:HrYQSezJ0
一方通行「……」シャコシャコ

一方通行「出来た」

上条「炊飯器に入れて、スイッチ入れてくれ」トントン

一方通行「ン」ピ

一方通行「出来た」

上条「次は卵割って混ぜてて。あ、殻入れないように気をつけろよ?」ジュージュー

一方通行「ン」パカッ

一方通行「……」シャカシャカ


上条(犬みたいだなこいつ)

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:12:28.33 ID:HrYQSezJ0
上条「おまたせしましたー!」コト

禁書止め「わああ!」キラキラ

打ち止め「こんなに本格的な手作りオムライス初めて! ってミサカはミサカは感激してみたり!」

禁書目録「今日はいつもより気合入ってるように見えるんだよ!」

上条「そりゃあな? お客さんが来てるわけだし、やっぱり美味しいものを食べていってほしいわけですよ!」

打ち止め「あなたは何を作ったの? ってミサカはミサカは質問してみたり」

一方通行「米洗って炊飯器のスイッチ押して卵溶いた」

打ち止め「……うん、知ってたよ。ミサカはあなたが料理出来ないことくらい知ってたよってミサカはミサカは何とも言えない気持ちになってみたり」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:15:38.46 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「とうま! もう食べていいのかな!?」

上条「おう、どうぞ召し上がれ」

禁書止め「いっただっきまーす!」

打ち止め「んーっ! 美味しー! ってミサカはミサカはほっぺが落ちそう!」トローン

禁書目録「とうま、おかわりはちゃんとあるのかな!?」

上条「ちゃんとあるから、ゆっくり食えよ?」

禁書目録「やったあ!」ガツガツ

上条「ほら、一方通行もどうぞ召し上がってください」

一方通行「……いただきます」パク

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:19:16.16 ID:HrYQSezJ0
上条「どうだ?」

一方通行「ン……うま、……わ、悪くはねェな!」

打ち止め「もう素直じゃないんだからってミサカはミサカはとても美味しいみたいだよって翻訳してみる!」

上条「そうなのか? あーよかった!」ホッ

一方通行「ふン」

禁書目録「おかわり!」

上条「早っ!?」

178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:21:48.93 ID:HrYQSezJ0
禁書止め「ごちそうさまでしたー!」

一方通行「ごちそうさま」

上条「お粗末さまでした」

打ち止め「はあ、お腹いっぱい! ってミサカはミサカはお腹を叩いてみたり」ポンポン

禁書目録「私はまだまだ入るけど、でも満足なんだよ!」

一方通行「オマエは本当によく食べるよな」

禁書目録「ふふんっ私に大食いで勝てる人なんていないんだよ!」

一方通行「だろォな。もし居たらソイツは人間じゃねェ」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:24:38.04 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「あくせられーた、それって私が人間外とでも言いたいのかな?」ゴゴゴ

一方通行「待て、噛み付きって俺にも有効なのか?」アセアセ

禁書目録「うがーっ!」

一方通行「!! ってさっきのは三下がそう言ってたンですゥ!」

禁書目録「そうなの?」ピタ

上条「えっ? えっ!?」

禁書目録「とうまー!!」ガブッ

上条「不幸だあああああああ!!」

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:28:14.86 ID:HrYQSezJ0
―――…

上条「……許さん、まじで許さん一方通行」ヒリヒリ

一方通行「まだ言ってンのかよ。あーもうしょうがねェな、謝ってやンよ」

一方通行「しゃーしたー」ガツン

上条「痛い痛い! それ頭下げてるのと違う! 頭突きって言うの!」

ガツン ガツン

上条「うおっ!」ヨロッ

一方通行「わっ」

ドスン


禁書目録「とうまー! お風呂上がったん……!?」ホカホカ

打ち止め「あらら? 今度は逆パターン押し倒しシーン? ってミサカはミサカはびっくりしてみたり」ホカホカ

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:52:03.22 ID:HrYQSezJ0
禁書止め「ごゆっくり」

幻想通行「ちげえええええええええええ!!!!」

上条「なにこれすごくデジャブなんですけど!!」

禁書目録「なんてね! あくせられーただけとうまを独り占めなんてズルいんだよ!」ボフン

上条「ぐえっ! イ、インデックスさん・・・・・・勢いつけて飛び込んで来ないでくださいよ」

打ち止め「ミサカも仲間に入れてー! ってミサカはミサカはみんなに飛びついてみたり!」ボフン

上条「」チーン

一方通行「大丈夫かこいつ」

禁書目録「とうまは丈夫だから平気なんだよ!」

188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:54:26.29 ID:HrYQSezJ0
一方通行「そォいう問題かよ……」

禁書目録「そういう問題なんだよ! あくせられーたもお風呂入って来ちゃったらどうかな?」

打ち止め「暖かくて気持ちよかったよってミサカはミサカは感想を述べてみたり!」

一方通行「……。じゃあ入ってくる」

打ち止め「? 今の変な間は」

打ち止め「あ、もしかしてこの人のことが心配なのかなってミサカはミサカはあなたの心を読んでみたり」

上条「」チーン

一方通行「し、心配なンかしてねェ!!」

禁書目録「ふふんっ、やっぱりあくせられーたは優しいんだよ!」ニコニコ

一方通行「……そンなことねェよ。入ってくる」

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 01:57:38.48 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「それじゃあ私達はとうまにいたずらするんだよ!」

打ち止め「それはズバリ!? ってミサカはミサカは次の言葉に期待してみる!」

禁書目録「ズバリ! らくがきなんだよ!」

打ち止め「おお! ってミサカはミサカは拍手をしてみたり」パチパチパチ

禁書目録「では早速始めるんだよ! ペンはー」ガサゴソ

禁書目録「はいこれ! まずはオーソドックスに額に肉って書くんだよ!」カキカキ

打ち止め「ミサカは瞼に目を描くってミサカはミサカは目の色を赤にしてあの人とお揃いにしてみたり!」カキカキ

禁書目録「あとは口髭と顎鬚も描いてー……あ、顎は青くするのもいいかも!」

打ち止め「それいいねってミサカはミサカは同意してみたり!」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:00:44.10 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「ほっぺは渦巻きを描いてー」カキカキ

禁書目録「眉毛は太くして繋げてー」カキカキ

打ち止め「丸眼鏡も描いてー」カキカキ

禁書目録「口紅も塗ってー」カキカキ


禁書目録「ぷぷっ、変な顔!」

打ち止め「こんなに酷いらくがきしたの初めてってミサカはミサカは笑いを堪えながら達成感を感じてみたり!」

禁書目録「ねぇ! ここまできたなら、とうまが起きるまでやってみようよ!」

打ち止め「大賛成! ってミサカはミサカはこれからどうなるのか想像してみたり!」ワクワク

199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:03:54.12 ID:HrYQSezJ0
数分後

上条「うーん……」パチ

禁書目録「あ、とうま!」

上条「あれ? 俺なんで寝てたんだ?」

打ち止め「ミサカ達からタックル喰らって倒れちゃったんだよってミサカはミサカは説明してみたり」

上条「あぁそっか。ってインデックスさん? 何故ペンをこちらに向けているのでせうか」

禁書目録「べっ別にこれは何でもないんだよ! ふっ、くくっ」

打ち止め「笑っちゃ駄目だよってミサカはミサカは小声で伝えてみたり……ふふ」

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:06:49.82 ID:HrYQSezJ0
上条「も、もしかして! うわっ! 手の平に真っ黒い丸が描いてある! ……なにこれ?」

打ち止め「あ、それは風穴だよってミサカはミサカは説明してみたり! ……あ!」ハッ

上条「やっぱり。尻尾を出しましたね打ち止めさん! 手まで落書きが侵食しているってことは顔はもう攻略済み」

禁書目録「とうま! はい、これ鏡!」

上条「……ふはっ! なにこの顔酷っ! あははっ」

上条「ってそうじゃねぇ! 何自分でも笑ってるんだ俺は!」

打ち止め「ねぇねぇ! 写真撮ってもいい? ってミサカはミサカは携帯を準備してみたり」

上条「よしこい」ピース

打ち止め「はいチーズ」カシャ

禁書目録「とうま結構ノリノリだね」

上条「いやなんか面白くて」

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:10:20.75 ID:HrYQSezJ0
上条「じゃあ落としてくる」

禁書目録「えー! 落としちゃうの?」

上条「落としますよそりゃあ! 洗面所で洗ってくる!」タタタ

打ち止め「……あの、今更だけど水性だよね? ってミサカはミサカは恐る恐る聞いてみたり」

禁書目録「あ」

打ち止め「もももしかして!? ってミサカはミサカは」

禁書目録「だ、大丈夫だよ! ただ確認してないだけで、神様に祈ればきっとこのペンは水性のはず」

禁書止め「……ゆ、油性」

<不幸だあああああああ!!

禁書目録「気付いたみたいだね」

打ち止め「油性でも落ちないことはないし大丈夫だよねってミサカはミサカは自分を勇気付けてみたり」

205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:14:31.37 ID:HrYQSezJ0
少し時間を戻して洗面所

一方通行(……優しい、か)

一方通行(本当にそンなことはねェのに)

一方通行(このまま、このぬるま湯に浸かってていいンだろォか)

一方通行「このまま、ここにいていいのかな」

上条「何言ってるんだ? お前はここにいて良いに決まってるだろ」ガチャ

一方通行「あ?」ホカホカ

206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:18:42.70 ID:HrYQSezJ0
上条「お前はすぐにネガティブに考える癖があるよな。善人だとか悪党だとか関係ねぇんだよ」

上条「立ち位置なんてもんも関係ねぇ。お前が守りたいってものの傍に居てやればいいんだ」

上条「俺はお前の傍にいる。だからお前がまたネガティブに考えて自爆していくようなら」

上条「俺は何度でも、その幻想をぶち殺す」

一方通行「は? 何度でも俺を救うってか? 正気か?」

上条「当たり前だ。お前は俺の守るべき枠、守りたい人の枠に入ってる。お前から手を伸ばす気がなくても、俺は勝手にお前を助ける」

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:20:45.78 ID:HrYQSezJ0
一方通行「……その顔で言われても説得力皆無だけどな」

上条「あ」

一方通行「でもまァ…………ありがとよ」ニコ

上条「お、おう!」ドキ

一方通行「……それより、オマエはいつまで俺の裸を見てるンですかァ?」

上条「は? え、えっ!?」

一方通行「出てけ変 !!」

上条「ちょ、ちょちょちょっと待ってくださいって! 桶を大きく振りかぶらなっ」

一方通行「おりゃァ!」

上条「不幸だあああああああ!!」

208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:24:38.94 ID:HrYQSezJ0
一方通行「おい着替えたから入ってきていいぞ」ガチャ

上条「はーい……うぅ、まだ後頭部がぐわんぐわんいうんですよー」

一方通行「悪ィな、ちょっとやりすぎちまったか?」クカカ

上条「絶対楽しんでますよね一方通行さん」

一方通行「オマエが弱ってるとな、笑いたくなるンだわ」

上条「ひ、酷い!」

一方通行「オマエの顔の方が酷ェよ。早く洗え」

上条「ああそうでした。上条さんは一方通行の裸を見に来たのではなく顔を洗いに来たのでした」

一方通行「……は、裸」

一方通行(い、今更ながら、ちょっと……)カァァ

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:28:18.01 ID:HrYQSezJ0
一方通行(ン? ってことはバレた、のか?)

一方通行「み、見たか?」

上条「え? み、見てないです! いやごめんちょっと見たけど覚えてないし!」

上条「熱くなって喋ってた時は一方通行の顔しか見てないし、指摘されたときに一瞬見たけどすぐに恐怖の桶へ目を奪われたし!」

一方通行「……ならいいけど」

上条「そんな気にするなって! 別に俺は 小でも馬鹿にしないぞ?」

一方通行「死ね!」ガツン

上条「おうふっ! ず、図星」

上条「あ、すみまっぎゃあああああああああ!!」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:32:36.13 ID:HrYQSezJ0
一方通行「おいガキ共、あのバカ洗面所に寄越すンじゃねェよ」

打ち止め「そういえばってミサカはミサカはあなたがお風呂に入っていたことを思い出してみたり」

禁書目録「私も忘れてたんだよ。でも男同士なんだし大丈夫でしょ?」

一方通行「男同士でも嫌なもンは嫌だろ」

打ち止め「も、もしかしてバレちゃった? ってミサカはミサカは危惧してみたり」ヒソヒソ

一方通行「バレてねェ」ヒソヒソ

禁書目録「ふーん、とうまは?」

一方通行「顔と腕洗ってる」


上条「あれ? 何で取れないんだ?」ゴシゴシ

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 02:55:22.91 ID:HrYQSezJ0
一方通行「能力使えば取れるンじゃねェ?」カチ

上条「確証はないんですね」

一方通行「いいから顔貸せ。絶対ェ右手で触るなよ」ピト

打ち止め「ほっぺを両手で固定して、キスする寸前みたいだねってミサカはミサカはおちょくってみたり」ヒソヒソ

一方通行「だ、黙ってろマセガキ!」カァァ


禁書目録「おお! マジックが浮いてきたんだよ!」

上条「まじで? うおおー! ありがとうありがとう一方通行様ぁ!」

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:06:07.92 ID:HrYQSezJ0
上条「でも右手だけはこのままか……」

一方通行「顔じゃないだけマシだろ。明後日には自然に消えるだろォよ」

上条「そうだな。今日はもう外に出るわけじゃねぇし、いっか」

上条「あ、大丈夫だからな? 俺も写真撮ったり結構ノリノリだったから気にすんなよ?」ワシャワシャ

禁書目録「と、とうまがそう言うんなら」

打ち止め「よかったってミサカはミサカは安堵してみる!」

上条「よし! じゃあゲーム再開しますか!」

上条「って、俺まだ風呂入ってないや。三人で先やってていいぞ」

禁書目録「うん! あくせられーた、準備お願いするかも!」

一方通行「おゥ」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:09:56.60 ID:HrYQSezJ0
ピコピコ ピコピコ

打ち止め「うーん、ずっとゲームやってると目が疲れてきちゃうかもってミサカはミサカは目を擦ってみたり」ゴシゴシ

一方通行「休憩しとけ。目ェ悪くなるからゲームはそろそろ止めだな」

禁書目録「えー! 今日は一日中ずっとやるって思ってたのに」

一方通行「って言ってるオマエも眠そうな顔してるぞ」

禁書目録「うっ。見透かされてるかも」

一方通行「ほらガキはもう寝る時間だ」

禁書目録「むぅ、まだ十一時なのに」

一方通行「もう十一時だろ。今日は泊まりだからって寛容に見てたがもうガキが起きてる時間ギリギリだな」

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:12:13.62 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「ミサカはオールって言うのをしてみたいって、ミサカは……ミサ、カ……ふわぁ」

一方通行「欠伸してンじゃねェか、もう寝ろ。」

禁書目録「じゃあ寝るかも。明日はもっといっぱい遊ぶんだよ!」

一方通行「あァ、そォだな」

禁書目録「らすとおーだーは私のベットで一緒に寝るから、あくせられーたは多分とうまと一緒かな?」

禁書目録「布団ってあったんだっけ……?」

一方通行「その辺はアイツに聞くからもう横なってていいぞ」

禁書目録「うん、ありがとね。ふわぁ」

禁書止め「くーくー」

251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:15:44.17 ID:HrYQSezJ0
一方通行「……」ピコピコ

上条「あら? 子ども達は寝てしまったのか」

一方通行「もう遅いからな。眠くなったんだと」

上条「まぁそうだよな」

一方通行「そンじゃ、クソガキ達が寝静まったよォだから付き合ってもらおうか。時間も丁度いいし」

上条「!?」

上条「そ、そんなっ! いくら俺が許容範囲とはいえ、色々すっ飛ばしすぎだと思うんですよ!」

一方通行「ゲーム消すぞ。えっと、リモコンはっと……」

上条「……ほ、本気なんだな。それなら……上条さんも、覚悟ってもんを」

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:19:45.31 ID:HrYQSezJ0
一方通行「お、あったあったリモコン。チャンネルは確か」ピッ

上条「―――決め、……んん?」

一方通行「これだこれ。今日丁度見たい映画がやってて、結構オススメだからオマエにも見せたくてな」

一方通行「……あン? なンか元気なくねェか?」

上条「そ、そうか!? 上条さんはいつでも元気もりもりですよ!」ヘナヘナ

一方通行「あァそォ」

上条(何でこういう考え方をしちまったんだ俺は!? あのいつもの紳士上条さんが!)

上条「違う、これはこの時期特有のなんというかアレで……」ブツブツ

一方通行「何ぶつぶつ言ってンだ気持ち悪ィ」

上条「うぅ」

256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:22:45.15 ID:HrYQSezJ0
上条「あれ? 映画なら別に子ども達起きてても問題ないと思うんですけど」

一方通行「夜遅いしそれに……これ感動ものなンだよ」

上条「も、もしかして」

一方通行「涙もろくて悪かったなァ!」

上条「悪くない悪くない! てか別にいいじゃねぇか、泣いてるところ見られても。そこまで恥ずかしがらなくても」

一方通行「クソガキにあなたの感動のツボが分からないってバカにされンだよ」

上条「……え?」

257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:25:04.40 ID:HrYQSezJ0
上映終了

上条「へぇ、中々のアクションだったな。最後のどんでん返しがすごいスッキリした!」

一方通行「うっ、うぅ……。第七位じゃねェが、アイツらまじでいい根性してやがる。……ぐずっ」

上条「あ、あれ? な、何故泣いてるのでせう」

一方通行「はァ? オマエ感動しなかったのかよ、アイツらの勇気に乾杯だろ……うぅっ……」

上条「……感動、なのか? まぁ最後の世界を救えたところは感動というか感激というかしたけど、泣きどころって訳じゃあ」

一方通行「最後もそうだが、途中で主人公がパンを貪るところとか」

上条「えぇっ!?」

258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:27:38.63 ID:HrYQSezJ0
―――…

上条「落ち着いたか?」

一方通行「わ、悪いな」

上条「全然。いやぁ、あの一方通行がわんわん泣くとは上条さんちょっと得しちゃいましたよ」

一方通行「くっ。おい、絶対ェ他言するンじゃねェぞ」

上条「どうしよっかなー?」

一方通行「オマエなァ……!」

上条「涙目で、しかも照れながら凄まれても怖くないってごめんごめん!! 他言しませんって!」

一方通行「ならいいけどよォ」

259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:30:41.92 ID:HrYQSezJ0
上条「あ、一方通行、痕付いてるぞ? 涙の」

一方通行「ど、どこ!?」フキフキ

上条「そこじゃなくて、もうちょっと下」

一方通行「ここか?」

上条「いやこっち」フキフキ

一方通行「……っふ……ン」

上条「」

上条(今俺の中の幻想が壊れかけるような音が聞こえ……)


上条「し、静まれ俺の右手!」グググ

一方通行「?」

264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:52:58.79 ID:HrYQSezJ0
上条「じゃ、じゃあそろそろ寝るか! ってもう……二時?」

一方通行「このガキが布団あるかどうか分からないっつってたけどよ、俺は別に床でもいいからな」

上条「悪いな、布団はないけど慣れれば結構いける場所があってだな……まぁついてこいよ」

一方通行「?」


一方通行「ここ、風呂場なンだが?」

上条「そうですお風呂場です。バスタブが上条さんのベットなのです」

一方通行「はァ!?」

266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:54:43.31 ID:HrYQSezJ0
上条「インデックスがベット使ってるからな。同じ部屋で寝るわけにもいかないし」

一方通行「だからってここかよ」

上条「廊下は寒いし、リビングとの区切りもないだろ? ここしかないわけで」

一方通行「……」

上条「そんな可哀相だなって言う目で見ないでください!」

一方通行「本当オマエ、憐れだなァ」

上条「しみじみ言われるとちょっと……くるものが」グス

一方通行「あーよしよし、嘘泣きはやめよォな」ナデナデ

上条「……はい」

268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 09:57:47.86 ID:HrYQSezJ0
一方通行「で、どォやって寝ればいいンだ?」

上条「どうしようか……向かい合う、のもちょっと恥ずかしいよな」

上条「背中合わせ? 安定しないか」

上条「……やっぱ、この格好しかないような」

上条「一旦入ってみるか」ヨイショ

上条「はい! 一方通行! 俺の胸に飛び込んでおいで!」

一方通行「出来るかァ!!」

269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 10:00:24.59 ID:HrYQSezJ0
上条「ですよね。うん、俺もちょっと抵抗あるっていうか」

一方通行「俺こっちの床に寝るからいい」

上条「だめだめ! そっち痛いし! 俺がそっちに寝る!」ガシッ

一方通行「別に俺はどこで寝てもいいから、オマエがそっちで寝とけ」

上条「お客さんなんだからちょっとは良いベットで寝てほしいんだって」グイッ

一方通行「うわやめろ、引っ張るなって」ヨロッ

一方通行「……はいはい、もうこンなパターンうんざりなンですけどォ」

上条「一方通行がどんだけ強引か分かるな」

一方通行「オマエだろォがよ」

270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 10:03:58.90 ID:HrYQSezJ0
上条「で、すっぽり俺の腕の中に納まってしまったのですが」

上条「あーもうこれでいいか?」

一方通行「……はァ、もうどォでもいいですゥ」

上条「じゃあこれで。さっき抵抗あるって言ったけど、抱き枕みたいだから俺は平気だな」

一方通行「人を抱き枕にすンじゃねェ」

上条「ははっ、でも本当俺の腕にぴったりはまってるし。案外小さいんだなお前」

一方通行「うっせェ黙れ寝ろ」

上条「えー、泊まりで夜中と言えば定番の話題があるだろ? それしないで寝ちゃうのか?」

一方通行「……定番の話題?」

上条「お、食いついてきた食いついてきた」

一方通行「うぜェ寝る」

上条「ごめんごめん!」

272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 10:07:00.97 ID:HrYQSezJ0
一方通行「泊まるのって初めてだから分かンねェンだよ」

上条「ほらほら修学旅行とかでさ、誰が好きかとか、女の子の前で言えないような ネタ話とか」

上条「どさくさに紛れて女の子の下 を見る方法を探ったりとか、こんな感じで!」

一方通行「バカだろ」

上条「自覚してるんで」

上条「じゃあオーソドックスにまずは、一方通行の好きな人はズバリ!」

一方通行「女子かよ。オマエはどォなんだ?」

上条「そうやってはぐらかすってことは、いるんですね!」ワクワク

一方通行「っ!?」

273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 10:10:06.75 ID:HrYQSezJ0
一方通行「……いねェ」

上条「そうなのか? でも今ビクッてしたよな? くっついてるんだからバレバレですよー?」

一方通行「ち、違! 今のはだな……」

一方通行(今誰の顔が思い浮かンだ? 何で俺は動揺してるンだ?)

一方通行(別に特別な感情なンか……いや、抱いてるがそれは尊敬とかそういう類のものであって)

一方通行「オマエなンか、別に」ボソッ

上条「ん? なんだ?」

一方通行「なンでもねェよ! 違うからな! これは絶対ェ違う!」

上条「おう?」

274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 10:15:12.02 ID:HrYQSezJ0
一方通行「で、オマエはどォなンだよ」

上条「俺か? んー、まぁ実はいないんですよねこれが」

一方通行「……あっそ」

上条「どっちもいないんじゃ話広がんねぇな。ま、一方通行はいそうな雰囲気ですけど?」

一方通行「黙れ。違うって言ってンだろォが」ギチギチ

上条「痛ててててて! 腕引きちぎられる! すいませんでした!!」

上条「……はぁ、痛かった。うぅ、痛みで眠気が吹っ飛びましたよ」

一方通行「じゃあオマエだけ起きてろ。俺はもう眠い寝る」

上条「え、えぇー……俺を一人にすんなよー」

一方通行「……すーすー」

上条「早いって!」

275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 10:18:08.99 ID:HrYQSezJ0
上条「一方通行さーん? 本当にもう寝ちゃったんですかー?」

一方通行「すーすー」

上条「寝てるか?」

上条「……」

上条「寝顔は素直なんだな」

上条「こうしてみると、女の子みたいだし……お、女の子……」

上条「……」

上条「いつも眉間に皺を寄せなければいいのに」

上条「あー、でもそこがまた一方通行って感じだし」

上条「……この顔を知ってるのって、俺くらいかな。ふふ」ツンツン

上条「あ、打ち止めがいるか。……寝よ」

276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 10:22:08.48 ID:HrYQSezJ0
チュンチュン

打ち止め「おっはよーございまーす!! ってミサカはミサカはお風呂場に突撃してみる!」ババーン

上条「むぅ……ん、打ち止め? おはよう」フワァァ

打ち止め「あ、ありゃりゃ? ってミサカはミサカはあなた達の体勢から夜何があったのか想像してみたり……」

上条「え? 特に何もなかったけど……っておうあっ!? 顔ちかっ」

上条「こ、これは違うんです! えっと、最初は俺が後ろから抱きつくような感じだったんだけど」

上条「多分これは一方通行が寝返り打ってこんな、俺に縋り付くような感じに……あの、うー」

打ち止め「とても幸せそうな顔してるね」

上条「え?」

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 10:24:57.76 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「こういう時は女の子にしか見えないのにってミサカはミサカは寝顔を観察してみたり」

上条「……そ、そうだな」

打ち止め「あなたならこの人を幸せにしてくれそうってミサカはミサカは小さな声で呟いてみる」

打ち止め「……この人の同意なしで手を出しちゃダメだからねってミサカはミサカは狼さんに忠告してみたり!」ビシッ

上条「出しませんよ! 上条さんは紳士ですからね! って違う! 俺は男だし!」

打ち止め「そんな性別の壁なんてあなたらしく壊してしまえばいいじゃないってミサカはミサカは」

上条「壊しちゃいけない幻想もあるんです!」

上条(昨日壊れかけたけど……うん、あれは違う。夜中のノリってやつだし、絶対気の迷いだ! そうだ!)

打ち止め「……泊まる為の嘘が裏目に出たかもってミサカはミサカはちょっと反省してみたり」

280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 10:28:24.20 ID:HrYQSezJ0
一方通行「ンー」

打ち止め「あ! おはようございます! ってミサカはミサカはあなたに元気よく挨拶してみたり!」

上条「お? おはようございますって上条さんも続けて挨拶してみます」

一方通行「……朝からうっせェ」ムク

上条「あ、ちょっ今顔上げたらっ、んっ」


打ち止め「わ、わぁあ……はわわわっ」

一方通行「っ!!!?」カァァア

上条「!!!!」カァァア

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 10:30:45.18 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「生ちゅー初めて見たってミサカはミサカはネットワークに」

一方通行「っは、流すなァああ!!」

一方通行「さ、三下ァ!」カァァ

上条「いやあの……っ。ふ、触れただけだし! ノーカン! そうだ、ノーカン!」カァァ

一方通行「~~~っ!」ポコポコ

上条「殴るな殴るな! 元はと言えばお前が顔を上げたのが」

一方通行「ね、寝起きだから分かるわけねェだろォが!」

一方通行「あァー!」カァァア

289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:00:12.38 ID:HrYQSezJ0
一方通行「あァー……分っかンねェ」ポスン

上条「あ、あの一方通行さん? 上条さんの胸に納まってしまうと、また事故が起きかねないし、っていうか俺動けないし」

一方通行「……洗ってくる」ヨイショ

上条「はい。あの、何かごめん」

一方通行「いや、うン。俺も悪かった」テクテク

上条「……なぁ、打ち止め」

打ち止め「だ、大丈夫? ってミサカはミサカは少し心配になってきたり」

上条「俺、幻想ぶち殺されたかもしれない」

打ち止め「え?」

上条「嫌じゃなかったというか。もう昨日から何かもう……いや、なんでもない」

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:02:49.80 ID:HrYQSezJ0
 
一方通行「ふう」フキフキ

一方通行(何だ何だよ何ですかァ!? 本当……)

一方通行(胸焼けみたいになってやがる。なンかこう、ムカムカする)

一方通行「クソッ、分かンねェ」

一方通行(俺はただ尊敬してるだけで、それ以上には思ってねェ)

一方通行(想ってねェンだよクソ! そうだろォがよ!)

一方通行「……はァ」

上条「ちょいっと失礼しますよー」

一方通行「!?」

292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:05:56.62 ID:HrYQSezJ0
上条「そ、そんなに驚かなくても」

打ち止め「混乱してるようだから言っておくけど、お風呂場からリビングに行くには洗面所通らないと行けないんだよ?」

打ち止め「ってミサカはミサカは当たり前の事実を述べてみたり」

一方通行「そ、そォだよな」

一方通行「ほら洗面所」

上条「?」

一方通行「洗わねェのかよ」

上条「あ、あぁ。……洗う」

294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:08:25.16 ID:HrYQSezJ0
パシャパシャ

一方通行「オマエは、何でそンな普通にいられるンだよ」

上条「上条さんからしたら一方通行こそ普通に見えるんですけど……俺は結構緊張してたり」

一方通行「は、はァ!?」

上条「あ、あははー……さて、朝ごはんは何がいいですかね」

一方通行(あァ、コイツはさっきのことは無かったことにしようとしてンのか)

一方通行(なンか一人で舞い上がってバカみたいだな俺……いや、舞い上がってねェし!!)

打ち止め「ミサカハンバーグがいい! ってミサカはミサカは希望を言ってみる!」

一方通行「朝からハンバーグかよ」

打ち止め「あなただって朝からステーキのときあったじゃないってミサカはミサカは反論してみたり!」プクー

上条「重っ!」

296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:11:33.21 ID:HrYQSezJ0
上条「まぁ別に朝からでも。インデックスも食べられるだろうし……って貧乏学生の上条さんにはお肉というものが家にないのでした! 申し訳ない」

一方通行「じゃあ食べに行くか」

上条「だからお金が」

一方通行「俺が奢ってやるっつってンだよ」

上条「いいんですか!?」

一方通行「ンなこと言ってると奢ってやンねェぞ」

上条「ああすいません! ありがとうございます! 本当にありがとうございますごちになります!!」

打ち止め「やったー! ってミサカはミサカはバンザイしてみる!」ワーイ

299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:14:09.72 ID:HrYQSezJ0
上条「おーい! インデックス!」

禁書目録「うーん?」ウトウト

打ち止め「あ、ミサカが起こしたあとにまた寝ちゃったみたいってミサカはミサカは推測してみたり」

一方通行「だから座って寝てンのか」

上条「インデックス起きろー! 久々の肉が食べられるぞ!」

禁書目録「お肉!?」パチッ

通行止め「!?」

上条「早く仕度だ! 我等が一方通行さんが奢ってくれるぞ!」

禁書目録「おお! ありがとね!」

一方通行「一言かよ」

300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:17:13.25 ID:HrYQSezJ0
ファミレス

禁書目録「がつがつがつ」

上条「す、すみません……遠慮ってもんを知らなくて」

一方通行「構わねェよ、いつかの時もすげェ食って行ったからな」

上条「申し訳ないです」

一方通行「おいクソガキ、もう食べねェのか」

打ち止め「もうお腹いっぱいかなってミサカはミサカはインデックスを見ながら言ってみたり」

一方通行「あァ、こいつの食べっぷりは見てるだけで腹いっぱいになるよな」

禁書目録「がつがつがつがつ ん? このパスタすごい美味しいんだよ! らすとおーだーも食べてみる?」

打ち止め「う、ううん。ミサカもうお腹いっぱいってミサカはミサカは遠慮してみたり」

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:19:55.81 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「いっぱい食べたら喉渇いたんだよ、口の中ねばねばー」

上条「汚ぇよ! 取ってきてやるからちょっと待ってろ」

禁書目録「えっほんとに!? じゃあアイスティとメロンソーダとコーラと」

上条「そ、そんなに飲むんですか!?」

禁書目録「まだまだ序の口なんだよ! あとは、カルピスとカプチーノと……あ、お砂糖いっぱい入れて欲しいかも」

一方通行「じゃあ俺はコーヒーおかわりで。ブラックな」

上条「そんなに持って来れねぇって! 一方通行は自分で取りに行けよ!」

打ち止め「ミサカはメロンソーダ! アイス乗っけて欲しいなってミサカはミサカはお願いしてみる!」

上条「ただのドリンクバーにアイス付けられねぇし!」

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:22:54.47 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「じゃあ頼んだんだよ!」

打ち止め「いってらっしゃーい! ってミサカはミサカは送り出してみたり!」


一方通行「なンで俺までついて行くことになっちゃったンですかァ?」

上条「俺一人であんな量持てるわけないだろ!?」

一方通行「オマエならいけるって」

上条「適当なこと言わないでください! 持って来れなかったら文句言うくせにー!」

304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:26:17.30 ID:HrYQSezJ0
上条「えっと、アイスティにメロンソーダ二つに……あれ?」

一方通行「コーラ、カルピス、カプチーノ砂糖多めだろ。そンくらい覚えろよ」

上条「くっ、これが第一位の記憶力!」

一方通行「こンくらいは誰でも出来るっつゥの。オマエがバカなだけだろォが」

上条「ま、全くその通りでございます」

一方通行「……はァ、オマエとクソガキの分は俺が持ってやるから」

上条「そうであってもインデックス一人分の方が多いというのはなぜでせう」

一方通行「……」

308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 11:59:59.84 ID:HrYQSezJ0
上条「持つの難しいなコレ」カチャカチャ

一方通行「お、おい……俺にぶっかけるンじゃねェぞ」

上条「それは気をつけてるつもりだけど」

一方通行「こういう場合信じられねェンだよオマエは。不幸体質がこっちまで降りかからねェようにしろ」

一方通行「てかなンでいっぺんに持って行こうとすンだよ。分けて持って行けばいいだろ」

上条「あ、その手があったか! じゃあちょっと置いて……うわっ!?」

一方通行「おい! だから言っ―――」

ガシャーン

上条「不幸だ……」ポタポタ

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:03:15.75 ID:HrYQSezJ0
上条「あ、一方通行大丈夫か!?」

上条「え?」

一方通行「……なンでテメェがここにいるンだ」

垣根「でも助かったろ?」ファサ

一方通行「まァ濡れなかったけどよ」


店員「お客様大丈夫ですか!?」

上条「ああ! す、すみません!」

311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:04:39.09 ID:HrYQSezJ0
ああああしくった!
一方さんはテメェって言わないですねすみません

312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:07:25.42 ID:HrYQSezJ0
一方通行「で?」

垣根「何だよ冷てぇな。もうちょっとさ、お礼とかあってもいいんじゃねぇ?」

一方通行「はいはい、どォもありゃーしたァ」

垣根「おいこっち見て言え」

一方通行「はい見た」ギロ

垣根「怖ぇよ!」

314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:10:22.79 ID:HrYQSezJ0
一方通行「それで何しに来たんだよ」

垣根「危なそうだったから助けに来た」

一方通行「はァ? オマエそンなキャラだったか? いつもならずぶ濡れになった俺を嘲笑うような奴だろォが」

垣根「気が変わったというか。あと、この前のも謝りに来た、かな?」

一方通行「この前?」

垣根「忘れてんじゃねぇよ! ちょっとショック受けたぞ俺!」

垣根「まぁいいけど。勝手に言うし。この前はガチで怒ってしまって申し訳ありませんでしたっ」

垣根「俺は少し素直になることにしました。全部出すと第三位曰く気持ち悪いので今は少しにします。後々全部出して受け入れてもらいます」

垣根「これからはNEW垣根帝督として一方通行に接するのでよろしくどうぞ」

一方通行「…………は?」

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:13:06.07 ID:HrYQSezJ0
垣根「まぁまぁ。適当に流してくれていいから」

一方通行「あっそ。それより、俺を助けるならアイツも助けてやればよかったのに」


上条「ほんとご迷惑を! 手伝います!」(イケメンAAry

店員「い、いえ! 大丈夫ですから」カァァ


一方通行「アイツまた……」イラ

垣根「一方通行の知り合いだって知らなかったし」

一方通行「零す瞬間まで喋ってただろォが」

垣根「うんそうだったな。でもさ、咄嗟のことだったし」

垣根「俺が助けたかったのは、一方通行だけだから」キリッ

一方通行「……」

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:16:06.72 ID:HrYQSezJ0
一方通行「なーンなンですかァ!? オマエ本当にどうした!?」

一方通行「あ、罰ゲームかなンかだろ! どうせ第四位辺りと賭けで負けてとかそンなンだろ!」

垣根「違ぇって! あ、そういやアイツこの前の賭けで一方通行の靴下盗むって罰ゲームやってねぇな。ふざけんな」

一方通行「オマエがふざけンな!! 実行すンじゃねェぞ! したらどォなるか分かってンだろォな?」

垣根「冗談冗談。盗むのは下 だし」

一方通行「もっと酷ェじゃねェか! つゥかそれ犯罪だからな!? 死ね!!」カチ

垣根「すいませんでした!! ここファミレスだから! な!?」

一方通行「……ちっ。おい、マジで実行すンなよ」ギロ

垣根「……」

一方通行「なンか言え!」

318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:19:21.84 ID:HrYQSezJ0
垣根「まぁ、うん。それよりさ、お前って下 はどっちなの? ちゃんとブラもしてんの?」

一方通行「……オマエもういっぺん死ぬか?」

垣根「そんなこと言って百合子ちゃんは優しいからなぁ」ニヤニヤ

一方通行「まじで殺す! 外でろ外!!」

垣根「落ち着けって。周りの人怖がってるぞ」

一方通行「っ!」

垣根「はいはいよくできましたー」ナデナデ

一方通行「やめろ」

垣根「って言いながらも手を払わない百合子ちゃん可愛いな」

一方通行「おちょくってンのか」

320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:22:49.44 ID:HrYQSezJ0
垣根「はぁあ、もう本当可愛いなお前」

一方通行「……もうやだコイツ頭おかしいンじゃねェの」

垣根「ちょっとだけ肩貸して」

一方通行「は? なンだよ突然」

垣根「それは肯定と受け取っていいのか? ……じゃあ」ポスン

一方通行「おい……おい。肩に頭乗せンな。……熱あンのか? 本当に今日おかしいぞ、病気じゃねェの?」

垣根「まぁ病気なんだけどな。恋のやま痛ぇ!! 殴るなよ!」ヒリヒリ

一方通行「オマエがふざけてばっかだからだろォが!」


上条「一方通行!」

一方通行「た、助かった……」

321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:24:45.98 ID:HrYQSezJ0
上条「悪いな待たせて。えっと、そちらの方はさっきの」

一方通行「コイツはただの知り合いだ。別に名前を覚えておく必要はないくらいの奴だ」

垣根「それは俺だけが名前を知ってればいいって解釈してもいいのか?」

一方通行「コイツは垣根帝督って言って第二位の未元物質だ」

上条「だ、第二位!!?」

垣根「ちっ。……どうも」

一方通行「ほら、連れが戻って来たからオマエも戻れ」

垣根「はあ? お前の連れが幻想殺しだって知ったら戻れねぇよ」

一方通行「は?」

322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:26:53.30 ID:HrYQSezJ0
垣根「だって幻想殺しだけズルいだろ、みんなの百合子だぞ。俺の百むぐぐっ」

一方通行「こいつの前では俺は男って設定なンだよ、百合子って絶対ェ呼ぶンじゃねェぞ!」コソコソ

垣根「ぷはっ! え? あ、そうなの? ……ってことは遂に俺にもツキが回ってきたか」

垣根「ってか、何でそういう設定になってんだ」

一方通行「ちょっと色々あって」

上条「……」

一方通行「おい三下、戻ンぞ」

上条「……」

一方通行「お、おい?」

垣根「ん?」

335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:48:59.84 ID:HrYQSezJ0
上条「い、いや。何でもない」

一方通行「そォか? じゃあ行くか」

垣根「俺もそっち行こうかな」

一方通行「来ンな」

垣根「別にいいじゃねぇか」

一方通行「ガキ共もいるンだよ」

垣根「じゃあガキがいないときは行ってもいいのか? いや、今度二人でどっか行かねぇ?」

一方通行「マジで頭湧いてンじゃねェか。オマエのそのキャラに慣れてきた自分が怖ェわ」

垣根「あ、受け入れてくれんの?」

一方通行「断固拒否」

垣根「えー」

338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:52:39.49 ID:HrYQSezJ0
一方通行「じゃあな」

垣根「! またな!」

一方通行「戻るぞ」

上条「お、おう」


垣根(ちょっと進歩した、かな……)

垣根(って勢い余って別れの挨拶すませちまったし! 何やってんだ俺!)

339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:55:00.40 ID:HrYQSezJ0
心理定規「ちょっと、何してるの?」

垣根「!?」

心理定規「遅いからって見に来ちゃったじゃない」

垣根「悪ぃな。さっき百合子に会ったんだよ。お前の言う通りさ、少し素直になってみたら結構話してくれたんだ」

垣根「病気か? って心配されたけどな、あはは。でもまぁ、うん。よかったよ」

心理定規「……そう」

垣根「何と言うか、お前のお陰だな」

垣根「ありがとな」

心理定規「……うん」

340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 12:58:18.15 ID:HrYQSezJ0
一方通行「で、アイツ今日だけ何かおかしくてよ」

一方通行「いつもは上から目線のクソメルヘン野郎で、本当にムカツク奴なンだが」

一方通行「今日はなンと言うか、一言で言うと気持ち悪い。うン、これに限るな」

一方通行「……でも、少し嬉しかった、かもな」

一方通行「以前のアイツは俺以外の奴には結構陽気っぽくて。第四位と賭けしたり第三位とこそこそ何かやってたりしてたンだ」

一方通行「だから俺に対しての態度が敵対してる時と変わンなかったから、やっぱり瀕死状態にしたことを憎ンでるンだなって思ってた」

一方通行「……ちょっとアイツの本当の中身って言うのを見れて良かったな」

上条「なぁ。それだけ、だよな?」

一方通行「……? それだけってなンだよ」

上条「やっと敵対していた関係を壊せたってことだけだよな?」

一方通行「うン?」

341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:01:06.05 ID:HrYQSezJ0
上条「それ以上のことはないよな?」

一方通行「それ以上? 今度はオマエがおかしくなる番ですかァ? 何必死になってやがる」

上条「必死? ……やっぱりそうだ。俺、もう駄目かも」

一方通行「あァ? 何かあったのか?」

上条「あったよ。うん、ありましたとも。上条さんはちょっと道を踏み外してしまったのです」

一方通行「道を? おい、それって闇の方に行ったンじゃねェだろォな!?」

上条「寧ろ光と言うか」

一方通行「俺が危惧するようなものじゃねェのか?」

上条「うーん……危惧すべきかも」

344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:03:58.85 ID:HrYQSezJ0
一方通行「??」

上条「混乱させちゃいますよね。今は深く考えなくていいから」

一方通行「何かあったら言えよ」

上条「……言えるかな」

一方通行「そンなに信用ないかよ」

上条「いやいや信用とかそういう問題じゃなくてですね! 一方通行は勘違いしてるぞ」

一方通行「はァ?」

上条「まぁ、危険なことではないから!」

一方通行「そォか?」

上条「そうです!」

345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:06:34.53 ID:HrYQSezJ0
上条「おまたせしました!」

禁書目録「遅っいんだよとうま!! 私もう店員さんにお水持ってきてもらっちゃったんだよ!」

上条「本当に申し訳ないです!! 俺がジュース持ちきれなくて全部零しちゃって……」

上条「だからこうやって何個かに分けて持ってきているので……って水頼んだなら残りのジュース持ってこなくていいか?」

禁書目録「ダメなんだよ! 私が言ったやつ全部持ってきて欲しいかも!」

上条「……はい。今取ってきます!」タタタ


一方通行「ほらよ」

打ち止め「わーい! ありがとう! ってミサカはミサカはお礼を言ってみる!」

349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:09:17.02 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「本当に遅かったね? あの人がジュースを零しただけでこんなに? ってミサカはミサカは真実を探ってみたり」

打ち止め「もしかして朝のことで二人の仲が急速に? ってミサカはミサカは淡い期待を抱いてみたり」ワクワク

一方通行「は!? な、ンなわけねェだろ! 思い出させるンじゃねェよ!」カァァ

打ち止め「そんなこと言って唇を無意識に触ってるところを見ると実は」

一方通行「だ、第二位が何故か居て捕まってたンだよ!」

打ち止め「……またストーカーしてたのかなってミサカはミサカは疑ってみたり」

351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:14:11.12 ID:HrYQSezJ0
 
禁書目録「ずずずずずっぷはー! 水っ腹なんだよ!」

上条「この後どうする? また俺の家に戻ってもいいし」

打ち止め「ミサカちょっとショッピングしたいなってミサカはミサカは遠慮がちに言ってみたり」

上条「おういいぞ! インデックスと一方通行は?」

禁書目録「賛成なんだよ!」

一方通行「おう」

上条「よし、決まりだな! セブンスミストか?」

打ち止め「うん! ってミサカはミサカはミサカが行きたいところをズバリ当てられて感激してみたり!」

352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:17:17.15 ID:HrYQSezJ0
セブンスミスト

打ち止め「ミサカのワガママで買い物に付き合ってくれてありがと! ってミサカはミサカは二人にお礼を言ってみたり」

上条「気にすることないぞ? この後特に行くところもなかったしな」

禁書目録「私もこういうところで買い物してみたかったし大歓迎なんだよ!」

一方通行「俺にはなンもなしかよ」

打ち止め「だってあなたはミサカが勝手にどっか行ったとしても付いてきてくれるでしょ? ってミサカはミサカは意地悪く笑ってみたり」

一方通行「……まァな」

354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:20:57.91 ID:HrYQSezJ0
上条「打ち止めは何が欲しいんだ?」

打ち止め「ミサカはねー! ゲコ太のぬいぐるみが欲しいのってミサカはミサカは大きさを手で表現してみたり」

禁書目録「結構大きいんだね!」

打ち止め「うん! でもね、この人から貰えるお小遣いを遣り繰りして、やっと買えるくらいに貯まったんだよ! ってミサカはミサカは嬉しさ満開!」

一方通行「それくらい買ってやったンだが」

打ち止め「え!? 今それを言うの!? ってミサカはミサカは信じられないというような目付きで訴えてみたり」

一方通行「声に出てるけどな」

355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:24:57.89 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「うーん。でも折角頑張って貯めたんだし自分のお金で買うってミサカはミサカは悩みに悩んだ結果を発表してみたり」

一方通行「そォか」ナデナデ

打ち止め「うはぁっ! い、いきなりどうしたのってミサカはミサカはっ」エヘヘー

上条「打ち止めは偉いなぁ」チラ

禁書目録「とうま! 何でそこで私を見るのかな?」

禁書目録「そもそも私はとうまからお小遣いっていうものを貰ってないから遣り繰りなんてことは出来ないんだよ!」

上条「そ、そうでしたねすみませんインデックスさん! せめて食事代をもう少し抑えてもらえれば……」

禁書目録「これでもとうまを思って我慢してるんだよ!」ウガー

上条「ぎゃあああ! 噛み付くなって!」

356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:28:00.37 ID:HrYQSezJ0
上条「不幸だ……頭がズキズキする」フラフラ

禁書目録「あ! とうま! そんなにフラフラしてちゃ壁に激突するんだよ!」

上条「え? おうわっ」ボフン

上条「んん? 壁が柔らかい?」

禁書目録「とーうーまぁぁあ!?」ゴゴゴゴゴゴ

上条「へ!?」

番外個体「やんっ。ミサカはあの人に嫌がらせしようと思って来たのに、先に胸に飛び込んで来たのはヒーローさんの方だったとは」

禁書目録「うがああっ」ガブ

上条「いってぇぇえええええ!!」

358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:31:35.37 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「番外個体だー! ってミサカはミサカははしゃいでみたり!」

一方通行「何でここにいるンだよ」

番外個体「やっほう。ミサカは調整のために来たんだよ。でも時間があるからってブラブラしてたらあなた達を見つけてね」

番外個体「だからついでに第一位に嫌がらせしようと思って」

番外個体「ってことでつるっぺたなあなたにミサカの大振りの を見せ付けてあげるね」サワサワ

一方通行「さ、触ンな! 別に俺は胸が大きくなくったって」

367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 13:53:49.23 ID:HrYQSezJ0
番外個体「でもあのヒーローさんは大きい の方が好きなんじゃない?」

一方通行「なンでそこでアイツが出てくるンだよ」

番外個体「いやあ、ミサカネットワークって便利だよね。最終信号から全部聞いちゃったよ」

打ち止め「え、えへ」

一方通行「ナチュラルに嘘吐いてンじゃねェぞクソガキィィィ!!」

368: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:00:30.76 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「嘘じゃないよ! ってミサカはミサカはあなたの行動や表情を見てると諸バレなことを説明してみる!」

番外個体「ほーう? ってことは本人だけが自覚していないってことなのかにゃーん?」

一方通行「だっ、だから俺は……三下のことなンて、なンとも」モゴモゴ

番外個体「そんなに顔真っ赤にさせて言われても説得力ないけど。あなたも立派な乙女ってわけ? あひゃっ」

番外個体「よし、そうなるとあなたに嫌がらせをするには、あのヒーローさんにちょっかい出しちゃえばいいのか」テクテク

一方通行「お、おい!」

370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:02:58.96 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「とうまはいつもそうなんだよ! ふらふらふらふらしては女の人の胸にダイブして」ガミガミ

上条「ま、まことに申し訳ございません……」

番外個体「ねぇねぇ」

禁書目録「あ、さっきとうまがぶつかった人。……短髪? より大きいかも」

上条「ん? 大きいミサカ?」

番外個体「ミサカのことは番外個体って呼んでね。それより、ミサカに何か言うことがあるんじゃない?」

上条「あぁ! すみませんでした! 完全に俺の不注意でぶつかってしまい!」

番外個体「うんうん、謝ってもらえればそれでいいよ。じゃあ、お詫びにちょーっとミサカのお遊びに付き合ってね」

373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:06:39.38 ID:HrYQSezJ0
上条「え? なんっ」ボフッ

上条「ふがっ! な、ななななんで を!  を押し付けて!」ムニムニ

番外個体「あはっ、そんなに喋られるとミサカ●●ちゃう☆」

番外個体「第一位? 悔しかったらこっちに加わってみれば? まぁ無い胸押し当ててもこの人は気持ちよくも何ともないと思うけどね」

一方通行「……」イラ

打ち止め「お、落ち着いてってミサカはミサカは」

禁書目録「とうまぁ? 何で嬉しそうにしてるのかな!?」

上条「えっ嬉しそうにしてな……いやちょっと嬉しいけど、いや苦しい! 番外個体、放してくれ!」モフモフ

番外個体「あれ? 嬉しいの? あなたってやっぱり巨 好きなんだね。ねーえ、第一位?」グリグリ

禁書目録「とーうーまぁぁあ!!」ガブッ

375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:09:16.91 ID:HrYQSezJ0
上条「ぎゃあああああ!! 三回連続噛み付かれると流石に!!」ズキズキ

上条「は、放してくださいインデックスさん!」

御坂妹「放しません、とミサカはあなたの腕にしがみつきます」ギュ

上条「!! み、御坂妹? いつの間に!?」

番外個体「はーん? あなたもそういう口? あちゃー、あの人じゃなく思わぬ個体を釣ってしまったかぁ」

御坂妹「黙れこんちくちょう、とミサカは精一杯胸を押し付けながら悔しがってみせます」

打ち止め「もしかして、これでミサカは加わればってミサカはミサカは走り出してみる!」タタタ

一方通行「おいっ!」

上条「打ち止めまで腰に!?」

打ち止め「わーい! ってミサカはミサカはミサカ盛りを楽しんでみたり!」

376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:12:47.80 ID:HrYQSezJ0
一方通行「ここまで来るとなンつーか……」

上条「一方通行! 助けてくださいお願いします!!」

一方通行「面白ェな」

上条「は、はいぃぃ!?」

禁書目録「とうま! ちょっと聞いてるのかな!?」

番外個体「ざーんねんでした。あなた胸ないじゃん。これが出来るのはミサカの特権だよね」

御坂妹「ミサカだって押し付ければちゃんと柔らかい感触は伝わります、とミサカはムキになってこれまで以上に胸を押し付けます」グイグイ

打ち止め「動かないでー! ミサカが振り落とされちゃうよってミサカはミサカはしっかりと腰にしがみついてみたり!」ギュー

上条「な、なんと言いますか……やばい。色々。やばい」

377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:14:36.43 ID:HrYQSezJ0
美琴「ちょっと……アンタ達なにやってんの?」

一方通行「あン?」

禁書目録「あれ? 短髪?」

番外個体「やっほう。お姉様久しぶりだね!」

御坂妹「お久しぶりです、とミサカは続けて挨拶します」

打ち止め「ミサカとは昨日ぶりだねってミサカはミサカは顔をひょこっと出してみたり」

上条「あ! いいところに! 助けてくれ御坂!」

美琴「えっ? アイツの声しか聞こえないんだけど?」

上条「こ、ここだよここ!」ジタバタ

美琴「!? ここここれどういう状況なのよ!?」

378: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:17:13.51 ID:HrYQSezJ0
上条「俺もよく分からない内に」

美琴「私の妹に手ぇ出してんじゃないわよー!!」ビリビリ

上条「!? ちょっと待てビリビリすんなって!!」

美琴「うるさーい!!」ビリビリ

上条「ふ、不幸だあああああああああ!!!!」ダッ

御坂妹「あっ、ちょっと待ってください、とミサカはあなたを追いかけます」タタタ

打ち止め「うわあっ! 腰から降りるタイミングを失ったってミサカはミサカはああああ」

禁書目録「とうま、どこ行くの!?」

美琴「待てええええええ!!!」ビリビリ

ビューン

381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:19:56.45 ID:HrYQSezJ0
一方通行「……オマエは行かなくてよかったのか?」

番外個体「ミサカはあの人のこと何とも思ってないし」

番外個体「最終信号やあのシスターみたいにしがみついてなかったから巻き込まれずに済んだってだけだよ」

一方通行「そォか」テクテク

番外個体「ありゃ? どこに行くのさ」

一方通行「どこってそこのベンチだ。どォせここに戻ってくるだろ」

番外個体「じゃあさ、ちょっとミサカに付き合って欲しいんだけど」

一方通行「あン?」

383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:23:19.61 ID:HrYQSezJ0
テクテク テクテク

一方通行「で、どこ向かってンだ」

番外個体「周りの雰囲気で分かって欲しいものだけどね」

一方通行「はァ。それより、あの場所離れて平気だったのかよ。あとでガミガミ言われるのは俺なンだぞ」

番外個体「大丈夫だよ、最終信号には連絡入れといたし。まぁずるいとは言われたけど」

番外個体「はーい、お喋りしてる間に着いたよ! ここ! ミサカが好きなお店!」ジャーン

一方通行「やっぱ服か」

番外個体「ねえ、買って?」

一方通行「別にいいけどよ。……もっとこう、謙虚にだな」

番外個体「最終信号を見習えーとか言うんじゃないよね? ミサカはあなたに対して謙虚とか考えられないし」

一方通行「はいはい」

384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:26:14.10 ID:HrYQSezJ0
番外個体「どうこれ! このスカート可愛くない?」

一方通行「いいんじゃねェの」

番外個体「じゃあこれ!」

一方通行「うン」

番外個体「……ちょっと、真剣に考えてよ」

一方通行「はァ? 別に似合ってるンだからいいじゃねェか」

番外個体「あ、そう? 似合ってるの?」フフン

番外個体「じゃあ、こっちのロングスカートとパンツ、どっちがいいと思う?」

一方通行「……オマエは足長いンだから、こっちのパンツの方がいいンじゃねェか?」

番外個体「えへへ。じゃあこっちにしよーっと」

385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:29:21.67 ID:HrYQSezJ0
番外個体「ちょっと試着してくるね」

一方通行「おゥ」

一方通行(悪意以外の表情も見せるようになって……他の感情が生まれてきたか)

一方通行(他の妹達にも感情が表れ始めたからな。うン、いいことだ。……って俺はアイツらの親かよ)

番外個体「ねえ、思ったんだけど」シャッ

一方通行「ン?」

番外個体「ミサカの服あなたが選んでくれたから、今度はミサカがあなたの服を選んであげるよ」

一方通行「俺はいらねェ」

番外個体「さっきあなたに似合いそうな服見つけちゃってさ」

一方通行「聞けよ」

387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:32:18.21 ID:HrYQSezJ0
一方通行「てかその服は着れたのか?」

番外個体「うん、大丈夫だった。ほらほら、こっちついてきて」

一方通行「だから俺は着ねェよ」

番外個体「ほら、これこれ! この白いポンチョとかあなたにぴったりだと思うんだよね」

番外個体「合わせてみてよ」

一方通行「……こうか?」

番外個体「うんうん。思ったとおり白兎ちゃんだね」

一方通行「オマエなァ」ピキピキ

番外個体「ありゃ? 怒っちゃったかな? 可愛いよ百合子ぴょん?」

一方通行「絶対ェ着ねェからな!!」

389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:34:55.53 ID:HrYQSezJ0
番外個体「だめだめ! 今買って、即着て、後から合流する最終信号達に見てもらうんだから」

一方通行「はァ!? 絶っ対ェ着ねェ!!」

番外個体「却下。よーし、ポンチョの中には何を着てもらおうか。色は黒系がいいかな」

番外個体「ねえ、スカートとズボンどっちがいい?」

一方通行「だから」

番外個体「スカートとズボンどっちがいい?」

一方通行「あァもうっ! ズボンで!!」

番外個体「じゃあこのスカートね。ブーツと合わせたいなぁ。あ、タイツとレッグウォーマーも買いだから。……ニーハイでもいいかな」

一方通行「オマエ俺に選ばせるつもりねェだろ」

番外個体「ないよ!」

391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:38:41.16 ID:HrYQSezJ0
上条「うわああああああ!!」

美琴「待ちなさいってばああああああ!!」

禁書目録「そのまま真っ直ぐ行くと行き止まりかも! そこを右に曲がるといいんだよ!」

上条「ナイスナビゲートだインデックス!」

美琴「何でそいつを手伝うような真似してんのよ!?」

禁書目録「だって短髪怖いんだよ! 私達に攻撃して来ないとは思うけど、覇気が怖いんだよ!」

打ち止め「ミ、ミサカそろそろ腕が限界ってミサカはミサカは訴えてみたり」

394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:41:00.03 ID:HrYQSezJ0
上条「くっ、打ち止めは俺が抱く! インデックスは背中まで降りて来い! っていうか御坂妹どっちか抱えてくれよ!」

御坂妹「ミサカはか弱い女の子なので重いものを持てません、とミサカは乙女を気取ってみます」

禁書目録「重いってどういうことかな!?」

美琴「打ち止めを抱く!? アンタそんなセクハラ発言まで」

上条「ちっがーう! 中二男子かよお前は!?」

美琴「どうせ私は中二よ!!」

上条「あーもうこれ何とかしてくれー! 一方通行あああああ!!」

395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:43:04.04 ID:HrYQSezJ0
黒子「ジャッチメントですの!」シュン

上条「ま、まさかの白井! 助かった!!」

美琴「黒子!?」

黒子「まーたお姉様ですの? 店内で暴れている能力者が居ると聞きつけてみれば」

美琴「違うわよ! 私は能力使って暴れてたわけじゃ!」

黒子「!!」ワナワナ

美琴「く、黒子?」

上条「白井?」

396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:45:33.18 ID:HrYQSezJ0
黒子「お姉様とそっくりなお姉様に、小さいお姉様!? 黒子は、黒子は!!」

打ち止め「なんだか」

御坂妹「まずい予感がします、とミサカは自らの危機を察知します」

黒子「お・ね・え・さ・まぁぁぁあああ!!」ガバッ

美琴妹達「うぎゃああああああああああ!!!!」ダダダッ


上条「た、助かったのか?」

禁書目録「今のうちに! 今のうちにあくせられーたと合流するんだよ!」

上条「いや、御坂や御坂妹はまだしも、打ち止めは連れ戻さなきゃなんねぇだろ。追うぞ、インデックス!」

禁書目録「うひゃーあ」

398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:53:13.43 ID:HrYQSezJ0
番外個体「うんうん! やっぱりミサカの見立てはよかったみたいだ」

一方通行「なァ、本当にこれで街を歩けって言うのか?」

番外個体「当たり前でしょ。何の為に買い物してると思ってるわけ?」

一方通行「元はと言えばオマエの服を買う為だろォが」

番外個体「あ、そうだったっけ」

一方通行「忘れてたのかよ」

番外個体「嘘嘘冗談。あ、店員さーん! これ着て行きたいんでタグを」

一方通行「まじかよ……」

400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:55:15.08 ID:HrYQSezJ0
番外個体「ミサカも買った服着るんだからいいでしょ?」

一方通行「いやいや割に合わないだろ。オマエは普段そういうの着ても似合うからいいけどよォ」

番外個体「あなたも似合ってるよ」

一方通行「俺の場合違くねェか? 男から女になるような、そンな感じだろ。イメチェン通り過ぎて性転換だろこれ」

番外個体「たまにはいいでしょ? それに、ミサカはあなたが恥ずかしそーうに女の子らしい服着て街を歩く姿が見たいし」

一方通行「やっぱりそういう嫌がらせ、なのか?」

番外個体「当ったり前でしょ」

一方通行「……はァ」

401: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 14:57:55.44 ID:HrYQSezJ0
番外個体「よし、タグも取ったし。今度はあっちね」タタタ

一方通行「まだ買うのかよ。てかまじでこの格好でアイツらに会わなきゃならねェのか?」テクテク

番外個体「そうじゃなきゃ意味ないじゃん。あと買うのはミサカのじゃなくあなたのね」

一方通行「もう俺はいいだろ!」

番外個体「まだまだ。あ、これなんてどう? 花の髪飾り!」スッ

一方通行「勝手につけンじゃねェ!」

番外個体「似合う似合う。よし、買い! 店員さーん」

一方通行「……あァ、もう……好きにしろ」

番外個体「次はあっちだからね」

一方通行「えェー……」

403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:00:21.02 ID:HrYQSezJ0
上条「御坂達速くねぇか?」ゼェハァ

禁書目録「もっと速く走るんだよとうま!」

上条「俺インデックスさんをおぶったままなんですけど!?」

上条「っていうか降りてくれませんか!? 走れますよね!」

禁書目録「無理なんだよ! 止まって私を降ろしてる間にらすとおーだーを見失っちゃうかも!」

上条「降ろして走った方が追いつくような気がするのは上条さんだけでせうか」

禁書目録「ず、ずべこべ言わずに頑張るんだよとうま! 私が応援してあげるから!」

上条「くっそー! 頑張りますよもう!!」ダダダダ

404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:03:42.93 ID:HrYQSezJ0
御坂妹「お姉様、とミサカは必死に逃げながら問いかけます」

美琴「な、なによ!?」

御坂妹「いつものようにあの人を電撃で黒焦げにしてしまえばいいのでは? とミサカはふと思いつきます」

打ち止め「そ、そうだよ! ちょっと足止めしてミサカ達が別々のルートで逃げればってミサカはミサカは10032号に賛成してみたり」

美琴「そういえばそうよね。何かつられて逃げちゃったけど、よし」キキーッ

黒子「お姉様! やっと黒子の愛を受け止めていただける日が来たのですねぇぇええ!!」

美琴「ちょっと気絶してなさい!」ビリビリ

黒子「あはっん! お姉様の愛の鞭っ!!」ビリビリ

御坂妹「この電撃を快楽に変えるとは恐るべき人物ですね、とミサカは恐怖しつつ全力疾走します」ダッ

打ち止め「に、逃げろー! ってミサカはミサカは来た道へ走り出してみる!」タタタ

406: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:06:48.68 ID:HrYQSezJ0
黒子「しかし、お姉様……」

美琴「ふえっ!?」

黒子「黒子がこのくらいで気絶するとお思いで?」ガバチョ

美琴「ひゃいっ」

黒子「ああんっお姉様! いつからそんな可愛らしい悲鳴を上げ……いや、これは●●でいらっしゃ」

美琴「なっ!! だ、だだ黙りなさい!!」ビリビリ

黒子「んんっ!」

408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:10:43.10 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「別々のルートって言ったのが良かったみたいってミサカはミサカは後ろからお姉様と10032号が来てないことを確認してみたり」

打ち止め「あ! こっちだよー! ってミサカはミサカは自身の存在をアピールしてみる!」フリフリ

禁書目録「とうま! らすとおーだーを発見したんだよ!」

上条「打ち止め! 大丈夫だったか? 御坂達と白井は?」

打ち止め「お姉様と10032号は別のルートで逃げていったよ! 追いかけてきた人はお姉様が電撃でビリビリーって」

打ち止め「あ、でも日頃からあんな感じだし心配はいらないよってミサカはミサカはフォローしてみたり」

上条「まぁ白井なら大丈夫だろうな」

打ち止め「それより早くあの人のところに行こうってミサカはミサカは急かしてみたり!」

上条「御坂妹も逃げたなら平気か。じゃあ、行くか!」

禁書目録「しゅっぱーつ!」

上条「いやお前は背中から降りろよ!」

 
411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:16:24.37 ID:HrYQSezJ0
番外個体「最終信号達こっちに向かってるみたいだよ。っていうかもう着くってさ」

一方通行「あァー……帰りてェ」ソワソワ

番外個体「そわそわしてるね」ニヤニヤ

一方通行「落ち着かねェンだよ」

番外個体「もっと自信持って。これであのヒーローさんも落としちゃえ」ニヤニヤ

一方通行「オマエまだそンなこと言ってンのかよ」

番外個体「それはこっちのセリフだって。あなた自分が思ってる以上に顔に出るからね?」

番外個体「よし、じゃあヒーローさん落とす為にちょっと上目遣いの練習してみよっか」

一方通行「……こ、こうかァ?」チラッ

番外個体「なにその凶悪顔」

413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:18:38.55 ID:HrYQSezJ0
一方通行「……」ズーン

番外個体「ぎゃはははっ! ごめんって! そんなにショック受けるとは思わなかったよ」

一方通行「べ、別にショックなンか受けてねェし」

番外個体「だから顔に出やすいって……あ、そうだ。こっち向いて」

一方通行「あン? ……むっ」

番外個体「うんうん、芳川もたまにはいい仕事するよね」ヌリヌリ

一方通行「おい、今なにした」

番外個体「グロスつけた」

番外個体「ふと見たときに唇が潤ってるのって物凄い破壊力だと思わない? って言うのは芳川談で」

一方通行「アイツ……」

415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:21:44.28 ID:HrYQSezJ0
番外個体「じゃあもう一回上目遣いの練習! 顎引きすぎだから凶悪になるんだって」

一方通行「このくらい……でどうだ?」

番外個体「それ真っ直ぐ見つめられてるだけなんだけど」

一方通行「じゃあ……」


打ち止め「あー! いた! ってミサカはミサカは指差してみたり!」

上条「番外個体! ……と、アクセラ……レー、タ……?」

一方通行「あァ?」クルッ

上条「こえええええええええ!!」

416: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:24:34.77 ID:HrYQSezJ0
上条「ああすみませんすみません!! 咄嗟だったからつい……」

一方通行「……」ズーン

番外個体「また凶悪顔になっちゃったかーあははっ!」

禁書目録「どうしたのその格好! すっごく可愛いんだよ!」キラキラ

打ち止め「うんうん! 可愛い可愛い! 帰ってきたら雰囲気が変わっててびっくりしたってミサカはミサカは二人を褒めてみたり!」キラキラ

番外個体「ありがと。ミサカの服を買いに行って、どうせなら着ちゃおうってね。第一位が買ってくれたんだよ」

打ち止め「いいないいな! ってミサカはミサカは羨ましがってみる!」

上条「番外個体はさっきより大人っぽく見えるし、すげー似合ってるよ」

上条「えっと、そちらの方は……一方通行の妹さん、かな? あいつ、こんなに可愛い妹さんがいるなんてな」

番外禁書通行止め「」

上条「ん?」

425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:54:04.66 ID:HrYQSezJ0
番外個体「もしかして、あなた気付いてないの?」

禁書目録「でも鈍感なとうまなら有り得るんだよ」ジトー

上条「な、なにがでせう?」

打ち止め「ミサカはミサカは一方通行基ユリコにしがみついてみる」ガシッ

一方通行「お、おいっ」

禁書目録「ゆりこ?」

上条「あれ? ……あれ?」

一方通行「今更かよ。おいクソガキ、もうバレたから泊まり出来なくなったンじゃねェか?」

打ち止め「大丈夫だよ! あなた達が泊まっても問題ない関係になればいいんだからってミサカはミサカは早くお父さんが欲しいことを伝えてみたり!」

一方通行「ま、またオマエは……っ」

427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:55:30.92 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「ちょ、ちょっと待つんだよ! まだ私混乱してるかも……」

禁書目録「あくせられーたがお母さんで? とてもそうには見えないけど今の格好なら問題ないし」

禁書目録「いつも優しいしご飯いっぱい食べさせてくれるしご飯いっぱい食べさせてくれるしご飯ご飯ごはんごはん」

禁書目録「!! そしたら私とらすとおーだーは姉妹になって、毎日遊べるし、ご飯いっぱい食べられるし、とうまともずっと一緒?」

打ち止め「そうだよ! ってミサカはミサカは未来の家庭を想像してみたり……」ホワンホワン

番外個体「ミサカは最終信号達の姉になるのかな? それとも叔母さん? まぁあの人の●生活を邪魔出来るならどっちでもいいかな」

打ち止め「ミサカ達のお姉さんじゃないかな? でもミサカの妹であるから……えっと? まさかまさかの番外個体が末っ子?」

一方通行「オマエら何勝手に盛り上がってるンですかァァあああ!?」

429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 15:58:06.70 ID:HrYQSezJ0
一方通行「ったく、妄想も程々にしとけ。そ、そもそも俺たちはそういう関係じゃ……」ゴニョゴニョ

番外個体「満更でも無いくせにぃこのこのー」

一方通行「いたっ。おいそれ肘鉄の粋超えてるっ痛ェ!」

打ち止め「ミサカ達の願い叶えてよってミサカはミサカはあの人にアタックするチャンスをあなたに与えてみたり!」

禁書目録「それなら私も応援するんだよ! とうまにあることないこと吹き込んであげるんだよ!」

一方通行「ないことはダメだって痛ェつの! そろそろ肘鉄止めろ!」

番外個体「青い春があなたに到来だなんて信じられないよ。でも面白そうだからミサカも応援するよ」

一方通行「だから肘鉄っ! おい三下ァ! オマエも何とか言え!!」

431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 16:00:28.76 ID:HrYQSezJ0
上条「……えっと、ごめん。話がよく分からないのですが」

一方通行「……っのやろォ!」

上条「わ、悪いって!」

一方通行「……もォいい」

番外個体「あ、落ち込ませちゃったね」

上条「えっ? ごめん!」

一方通行「落ち込ンでねェし!!」

432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 16:03:17.23 ID:HrYQSezJ0
上条「そうか? ならいいんだけど……。あ、じゃあぬいぐるみだっけ? 買いに行くか」

打ち止め「あ、そうだ! ってミサカはミサカは色々あって忘れてたことを思い出してみたり!」

打ち止め「こっちだよってミサカはミサカは目的地に向かって走り出してみるー!」タタタ

禁書目録「あ! 待つんだよらすとおーだー!」タタタ

一方通行「おい! 走るンじゃねェ!」

番外個体「じゃあミサカが子ども達の安全を保障しましょう! ……第一位、ごゆっくり」ニヤニヤ

一方通行「なァにがごゆっくりだクソったれ!」

434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 16:06:16.98 ID:HrYQSezJ0
上条「行っちゃったな、まぁ番外個体がついてるから大丈夫だと思うし、目的地も分かってるわけだし」

上条「何か番外個体は打ち止めとインデックスのお姉さんみたいだな。何だかんだで面倒見良さそうだし」

一方通行(そンなこと言われりゃァ、アイツらの家族構成妄想を意識しちまうじゃねェか……)

一方通行(くそ……俺は三下のことなんて、その……す、す……違ェし、多分。その、違う)

上条「それより本当その服似合ってるな。女の子みたいだ」

一方通行「……ン? みたい?」

上条「いやぁ本当、男の上条さんでもドキドキしちゃうくらいなんですよー」

一方通行「待て、オマエ……」

上条「一方通行が女装趣味だったなんてな。でも似合ってるし、本当に可愛いし、俺は全然引いたりしないぞ? 寧ろ大歓迎というか」

一方通行「」

437: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 16:08:59.42 ID:HrYQSezJ0
上条「あ、でも俺の心臓に悪いかも……今までは男のままだったから普通に接することが出来たものの」ブツブツ

上条(女の子の格好してると、その、俺も色々思うところがあるわけで)

上条(いやいや、それだと本来の一方通行を見てないってことになって失礼に当たるのでは!?)

上条(待て待て! 俺はもうそこまでのめり込んでるのか!? もう後戻り出来ないってか!?)

上条(しかしこれはこの時期特有の勘違いってものであって、一部の男子が親友に対してちょっと考えちゃう時期であって!!)

上条(ってこれは認めてることにならないか!? ち、違ぁーう!)

一方通行「はァァああ」

上条「はぁぁああ」

一方通行「何でオマエまで溜め息ついてンだよ」

上条「それはこっちのセリフですよ」

438: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 16:11:56.61 ID:HrYQSezJ0
一方通行「もォいい、ホント、オマエもう鈍感すぎるだろ」

上条「え、ええっ?」

一方通行「ほら早くクソガキ達のところに行くぞ」

上条「お、おう」

上条「……一方通行だって、人の気も知らないで」

一方通行「あン?」

上条「な、なんでもないです!」

440: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 16:15:21.60 ID:HrYQSezJ0
番外個体「ありゃ? もう来ちゃったの?」

一方通行「ンだよ」

番外個体「もっとゆっくりでよかったのに」

一方通行「何気ィ遣ってンだよ、らしくねェ」

番外個体「気なんか遣ってないよ。ただ今後の展開に興味があるだけだし」

打ち止め「買ってきたよ! ってミサカはミサカは番外個体に見せてみたり! ってあれ?」

打ち止め「来るの早かったねってミサカはミサカはあなた達にもゲコ太ぬいぐるみを見せてみたり!」ジャーン

上条「思ったより大きいな、ちゃんと持てるか?」

禁書目録「私が持つの手伝ってるから大丈夫なんだよ!」ヒョコ

一方通行「よかったな」ナデナデ

打ち止め「うん! ってミサカはミサカは満面の笑みで答えてみる!」

上条「……」

442: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 16:18:02.31 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「―――ま? とうま!」

上条「!? な、なんだ?」

禁書目録「どうしたの? ボーッとして」

上条「え? あ、いいいや、なんでもない、です。えっと……」チラッ

通行止め「?」

上条「! あ、あれだ。……ね、寝不足で! そうそう寝不足!」

一方通行「オマエ俺より後に寝たもンな。夜色々付き合わせちまったし」

禁書目録「え! 私達が寝た後二人で遊んでたの? ずーるーいー!」

番外個体「夜中に? 二人で? 子ども達が寝静まった後に? 遊んでた?」ニヤニヤ

一方通行「だから何でオマエはそういう思考にしか行かねェンだよ!!」

443: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 16:20:35.43 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「あ、でもね番外個体、あとインデックスもこっち来てってミサカはミサカは手招いてみたり」

番外個体「なになに?」

禁書目録「とうま達に聞かれちゃいけない話題なのかな?」

コソコソ コソコソ

一方通行「何やってンだアイツら」

上条「さあ?」

番外禁書止め「にやにや」

幻想通行「??」

444: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 16:22:47.11 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「今日の朝、お風呂場で」

幻想通行「うわあああああああああ!!!」

一方通行「忘れろ! それは忘れろ! 寝ぼけてたンだアレは!!」

打ち止め「この人が顔洗いに行ったあと、あなたは何て言ったっけ? 幻想がむぐっ!」

上条「はいはい忘れましょうね打ち止めさん!!」

禁書目録「とうまも早く認めちゃえばいいのにね!」

上条「認めるっていうか……認めちゃ駄目なものもあって、でも半分認めてしまったというか……って何で俺は暴露してんだよ!」

番外個体「でも何だっけ? 嫌じゃなかっんぐ!」

上条「もう何でここまで覚えてるんですか打ち止めさんは!」

一方通行「俺が顔洗ってる間に何があったンだ?」

上条「知らなくていいの!」

460: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 17:38:55.67 ID:HrYQSezJ0
番外個体「あなた顔真っ赤だよ?」ニヤニヤ

上条「こ、これは……」

番外個体「もしかして熱でもあるんじゃない? そうだ一方通行、計ってあげなよ」ニヤニヤ

一方通行「はァ? 何で俺が」

打ち止め「ねぇねぇ。これってあの時の仕返しになるんじゃない? ほら、あなたが熱を測られたときの」コソコソ

一方通行「仕返しか。そうか、仕返し……あのデコの仕返しってなァ! オイ三下ァ!」

上条「!?」ビク

一方通行「熱、測ってやるよォ」ゴゴゴ

上条「なんかこわい!!」

462: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 17:43:01.23 ID:HrYQSezJ0
一方通行「んっ」ピト

上条「ち、近い……俺熱ないから、大丈夫だから、な?」

一方通行「あァ? 気にすンなって」

一方通行(…………あ、あれ? これって俺も恥ずかしくねェか? てか仕返しってそもそも何に対してだ?)

上条(やばい、女の子の格好した一方通行がここまで近いと色々……)

上条(それにあの、息遣いとか、唇が潤ってて……す、吸いつってだめだめ正気を保て俺!!」

上条「く、でもさっき風呂場でのこと話したばっかりだし意識しちゃうっていうか」

一方通行「な、なななななに言ってやがンだ三下ァァああ!!」ドン

上条「うおっ!? え!? お、おお俺声に出してた!?」ドテーン

464: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 17:44:18.86 ID:HrYQSezJ0
上条「い、ってて」

一方通行「わ、悪い。つい。で、でも! オマエが変なこと言うから!」カァァ

一方通行「って打ち止めァ! 番外個体ォ! オマエら仕掛けただろ!」

打ち止め「へ? 何のこと? ってミサカはミサカは白を切ってみたり」ニヤニヤ

番外個体「右に同じ」ニヤニヤ

一方通行「隠す気ねェだろオイ!」

467: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 17:46:11.92 ID:HrYQSezJ0
一方通行「もう忘れろ! さっきのことも風呂場のことも! 全部だ!」

上条「あの、さっきの俺の発言も忘れてくださいお願いします」ヘコヘコ

一方通行(あ、あれって、俺のこと意識してるってことになる、よな? ……で、でも勘違いするな俺)

一方通行(こいつは天然ジゴロで、意識って言ってもその時だけのものに違いねェ。そうだ、だから浮かれるな俺)

一方通行「って浮かれてねェし!!」

上条「!」ビク

一方通行「もう終ェだ! 終ェ! 次行くぞ次ィ!」

470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 17:48:47.29 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「次ってどこに行くの?」

一方通行「……そォいや、決めてなかったか」

打ち止め「もう買い物も終わっちゃったしってミサカはミサカは他に行きたいところを探してみたり」ウーン

番外個体「じゃあミサカはそろそろ病院行こうかな」

打ち止め「えー! もうさよならなの? ってミサカはミサカは寂しさを露にしてみたり」

禁書目録「病院? どこか体悪いの?」

番外個体「まぁそんなところかな」

472: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 17:50:20.91 ID:HrYQSezJ0
一方通行「送ってくか」

上条「そうだな、番外個体を送り出して、それから皆でブラブラするとか」

禁書止め「さんせーい!」

番外個体「え、いいの?」

一方通行「何遠慮してるンだっつゥの。ほら、行くぞ」

番外個体「う、うん!」ニコ

473: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 17:53:15.43 ID:HrYQSezJ0
テクテク テクテク

禁書目録「ねぇとうまとうまー!」

上条「うん?」


番外個体「ミサカはね、本当にあなたの手伝いをしてあげたいんだ」

一方通行「あ? どうした急に」

番外個体「……だから、あなたの本当の気持ちが知りたい、かも。ミサカ達の予想だけじゃなくて」

打ち止め「ミサカも! ミサカ達で勝手に進めていっちゃったけど、本当にこれでいいのかなってミサカはミサカは心配してみる」

打ち止め「もし余計なお世話だったのなら、ごめんなさいってミサカはミサカはしょんぼりしてみたり」

一方通行「三下のことかァ?」

番外止め「……うん」

475: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 17:55:04.37 ID:HrYQSezJ0
一方通行「……オマエらは」ワシャワシャ

一方通行「ンなシケた面してンじゃねェよ。別に余計なお世話だなンて思ってねェ」

打ち止め「ほ、本当に? ってミサカはミサカは言ってみたり」

一方通行「あァ」

打ち止め「じゃ、じゃあ、あなたはあの人のことを想ってるって認めたの? ってミサカはミサカは」

一方通行「は!? えっ!?」

番外個体「ちょっと聞くけど、熱計ってたときどんな気持ちだった?」

一方通行「ど、どンなって……」

479: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 17:57:54.08 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「あとお風呂場のことは? ってミサカはミサカは続けて聞いてみる」

一方通行「それは忘れろって」

番外個体「いいから」

一方通行「あ、あれは……き、緊張したに決まってンだろォが、当たり前だろ……」

打ち止め「ドキドキ?」

一方通行「ま、まァ」

番外個体「きゅんきゅん?」

一方通行「ンー、締め付けられるような感覚はあったが……」

番外止め「締め付けられる!?」

一方通行「!?」

480: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:00:17.08 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「あとは、他の女の子と喋ってるあの人を見て、イラッときたことない? ってミサカはミサカはウキウキしながら聞いてみる!」

一方通行「別に……あ」

番外止め「きたこれっ!」ハイターッチ

番外個体「ねえ! こういうのって早く自覚した方がいいらしいよ」

一方通行「自覚……ていうか、オマエらのその知識はどっから拾って来たもンなンだ?」

番外止め「ミサカネットワーク」

一方通行「……やっぱりかよ! 誰だよずば抜けてませてる奴ァ!」

481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:02:08.16 ID:HrYQSezJ0
番外個体「それで? あなたはあの人のこと」

打ち止め「どう思ってるの? ってミサカはミサカはあなたに迫ってみたり!」

一方通行「お、俺は……」

番外個体「うんうん」

一方通行「あいつ……かみじょ、いや……と、とうまが」

打ち止め「うんうん!」

一方通行「……………………っ……」

一方通行「……」カァァア

484: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:04:45.46 ID:HrYQSezJ0
一方通行「分かンねェ!」

番外止め「え、ええぇ?」コケッ

打ち止め「……何か腑に落ちないかもってミサカはミサカは呟いてみたり」

番外個体「ここまで来て……ねえ?」

一方通行「うっせェ、ほらもう着くぞ」

番外個体「納得出来ないなあ」


―――…

禁書目録「また遊ぶんだよみさかわーすと!」

上条「また会おうな」

打ち止め「頑張ってねってミサカはミサカは応援してみる!」

番外個体「ありがと。そんじゃまた」ヒラヒラ

一方通行「……」

485: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:09:29.45 ID:HrYQSezJ0
 

夜、帰宅

黄泉川「初めてのお泊りはどうだったじゃん?」

打ち止め「すっごい楽しかったよ! ってミサカはミサカは報告してみたり!」

打ち止め「あのね、昨日はお姉様も混じって一緒にゲームしたり本格オムライスを堪能したり、顔に落書きしたりしてね」

打ち止め「今日は番外個体が一方通行の着せ替えして可愛い姿も見れたし、食べ歩きしたり公園で遊んだり」

打ち止め「たーっくさん遊んだんだよってミサカはミサカはお泊りの詳細を言ってみる!」

芳川「ふふ、よかったわね。番外個体には調整に行く途中で会ったのかしら?」

打ち止め「うん、そうだよってミサカはミサカは頷いてみる!」

488: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:12:23.21 ID:HrYQSezJ0
黄泉川「ふむふむ、それで珍しい服装をしていると」

一方通行「……ふン」

黄泉川「可愛いじゃん! どれ、もっとよく見せてごらん」

一方通行「オマエはどこぞのオヤジかよ」

芳川「ちょっと記念に写真撮りましょう」

一方通行「やめろ!」

黄泉川「はいはい一方通行捕獲ー」

一方通行「お、おいっ」ジタバタ

490: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:14:33.12 ID:HrYQSezJ0
番外個体「ただいまー」

黄泉川「お、丁度いいとこに帰ってきたじゃん」

番外個体「なになにー?」

芳川「あら、あなたも可愛い格好してるじゃない?」

番外個体「ふふん、芳川から貰ったやつもいいけど、この人に買ってもらったやつも中々でしょ」

黄泉川「似合ってるじゃん! うんうん、じゃあこれは記念撮影は避けられないじゃん?」

一方通行「はァ!?」ジタバタ

491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:16:13.74 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「ほらほら番外個体もこっち来てってミサカはミサカはポーズを取りながら言ってみたり!」

番外個体「お、いいね。写真ってミサカ初めてだよ」

芳川「はい、撮るわよ」

ピ ピ ピ ピ ……カシャ

黄泉川「うん! いい家族写真じゃん?」

芳川「これ現像して飾りましょう」

一方通行「」

493: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:18:49.17 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「またお泊りしたいな!」

上条「そうだな! あ、あいつゲーム忘れて行った?」

禁書目録「あ! 今日は外で遊んでそのまま別れちゃったもんね。届けなくちゃ!」

禁書目録「きっとこの最新鋭日用品がなくて困ってるんだよ!」

上条「最新鋭でもないし、日用品でもなくないか?」

禁書目録「とうまは分かってないんだよ! ゲームってものはいつも暇なあくせられーたにとって日用品と化してるんだよ!」

上条「いつも暇って……まぁ俺もニート生活してるんだろうと思ってたけど」

禁書目録「じゃあとうまが持っていってあげてね? 私重くて持てないし」

上条「まぁそうなりますよね」

495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:22:03.70 ID:HrYQSezJ0
上条「そんじゃ、おやすみ」

禁書目録「おやすみ! あ、そうだ!」

上条「ん?」

禁書目録「次のお泊りは、あくせられーたは私たちと一緒に寝るからね!」

上条「何故? ってかそれはまずくないか?」

禁書目録「まずい? 何で? とうまと一緒に寝る方がまずいんじゃないの?」

上条「え?」

禁書目録「だってとうまが手を出すかもしれないんだよ」

上条「だ、出さねぇよ!!」

497: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:24:07.85 ID:HrYQSezJ0
夜中

prrr prrr

一方通行「むゥ……誰だよこんな時間に」pi

一方通行「ン」

  「寝てたか?」

一方通行「寝てた。どちら様ですかァ」ウトウト

垣根「垣根帝」

pi

一方通行「寝る」スースー

502: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:44:00.91 ID:HrYQSezJ0
prrr prrr

一方通行「死ね」

垣根「いや待てって。ちょっとくらい話聞いてくれてもいいじゃねぇか」

一方通行「聞くだけな、聞くだけ」ウトウト

垣根「今度二人で出かける約束したよな? あれ、明日でいいか? ってかいいよな暇だろお前」

一方通行「いつそンな約束しましたか」

垣根「で、今日着てた服着て来いよ」

一方通行「おい話進めンじゃねェよ。てか今日の服っていつものだっただろ」

垣根「俺に会った時じゃなくて、その後の服だって。あの女の子らしいやつ」

504: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:46:50.63 ID:HrYQSezJ0
一方通行「……ちょっと待て。オマエ見てたのか? 今一気に目が覚めたわ」

垣根「ぐ、偶然な! 偶然! まじで偶然!」

一方通行「えっうン」

垣根「じゃあ明日その服で来いよ」

一方通行「行かねェし」

垣根「暇だろ? 来いって。あ、来ないとアレな、その服着てるお前の写真超能力勢と浜面達にメールしとくから」

一方通行「は、はァァ!?」

垣根「じゃ」ガチャ

一方通行「ふざけっ……あァー」

507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:49:35.26 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「あれ? その服で出かけるの? ってミサカはミサカは聞いてみたり」

一方通行「ま、まァな。この服着て来いってうるさいバカがいてな」

番外個体「誰かと待ち合わせ? もしかしてあの人とデート?」

一方通行「さっ三下とデデデデートなンて……!」カァァ

番外個体「ミサカはあのヒーローさんのこととは言ってないんだけどね」

一方通行「……っ!」

 
509: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:53:40.49 ID:HrYQSezJ0
打ち止め「えへへっ楽しんで来てね! ってミサカはミサカは笑顔を振りまいてみたり」

一方通行「会うのは三下じゃねェけどな」

打ち止め「そうなの? ってミサカはミサカは予想外の返答に首を傾げてみたり」

一方通行「ほら行くぞ」

打ち止め「え? ミサカも?」

一方通行「今日はオマエの調整だろ、ついでに送ってってやる」

打ち止め「わーい! ってミサカはミサカは急いで準備してみたり!」トテトテ

512: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:56:34.36 ID:HrYQSezJ0
テクテク

打ち止め「何時に待ち合わせしてるの? ってミサカはミサカは時計を気にしてみたり」

一方通行「まだ待ち合わせまでに一時間あるから大丈夫だ」

打ち止め「ならよかった! ってミサカはミサカは一安心!」

一方通行「……あれ?」

打ち止め「どうしたの? ってミサカはミサカはあなたの目線を追ってみたり……あ!」

一方通行「アイツ、もう? 俺が時間間違えたか?」

打ち止め「そわそわして落ち着かないし、もしかして緊張しすぎて早く来ちゃったとかってミサカはミサカはまさかの乙女思考全開なのかと疑ってみたり」

打ち止め「カキネー!!」フリフリ

514: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 18:59:04.90 ID:HrYQSezJ0
垣根「は!? えっ何で!? 早くね!? ま、まだ心の準備ってもんが……」

垣根「っていうか最終信号までいるし」ガクッ

打ち止め「ミサカはすぐ病院行っちゃうから安心してってミサカはミサカは慰めてみる」

垣根「あ、いや別に邪魔ってわけじゃねぇからな?」

一方通行「悪ィな、時間間違えちまったか?」

垣根「いや、まだ一時間ある……」

一方通行「……」

垣根「緊張しすぎて思ったより早く来ちまったんだよ察しろボケ!!」

516: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:01:49.14 ID:HrYQSezJ0
一方通行「緊張ってオマエ……」

一方通行(あ、でもコイツと和解? したのはつい最近のことで、こうやって二人で出かけるってのも初めてのことだし緊張するっちゃするよなァ……)

垣根「うっ。お、お前だって早く来てるじゃねぇか」

一方通行「俺はクソガキを病院まで送ってまた戻ってくるつもりだったンだよ」

垣根「……うわぁ、俺すっげぇ恥ずかしい」

打ち止め「ねぇカキネってミサカはミサカは耳を貸して欲しいことを伝えてみたり」

垣根「あ?」

打ち止め「いつものトゲトゲした感じで接しちゃダメだよってミサカはミサカはあの人がネガティブ思考なことを教えてみたり」コソコソ

打ち止め「多分、気持ち悪いカキネをあの人にも見せれば引かれるかもしれないけど、もうちょっとは自然な友達のようになれるかもってミサカはミサカは予測してみる」

垣根「気持ち悪いって……やっぱ第三位の遺伝子なんだな」

打ち止め「お姉様以外の人もそう思ってると思うけどってミサカはミサカは控えめに言ってみたり」

518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:04:19.75 ID:HrYQSezJ0
一方通行「内緒話はお終いですかァ?」

打ち止め「あ、ごめんねってミサカはミサカは仲間外れにされたあなたの寂しさを拭ってあげてみる!」ダキッ

一方通行「だァれが寂しいだ」

打ち止め「ウサギちゃんは寂しいと死んじゃうもんねってミサカはミサカはからかってみたり!」

打ち止め「じゃあカキネ、頑張ってエスコートしてあげてね! ってミサカはミサカは応援してみる!」

垣根「お、おう」

一方通行「待てクソガキ、送って行くって」

打ち止め「場所分かるし一人で行けるから大丈夫だよってミサカはミサカはあなたとカキネが早く仲良くなって欲しいと思ってみたり」

一方通行「ちっ、じゃあせめてタクシーで行け」

打ち止め「……あなたは過保護すぎるかもってミサカはミサカは言い出したら聞かないあなたからお金を受け取ってみる」

519: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:06:09.45 ID:HrYQSezJ0
ブロロロロォ

垣根「行ったか」

一方通行「でェ? なンでこの格好で俺を呼び出したンだ?」

垣根「え! えーっと……」

垣根(やべぇ、言い訳用意してなかった……!)

垣根「……百合子と、デートしてみたかったから」キリッ

一方通行「……」チョップ

垣根「痛いっ! 本当のこと言ったのに」

一方通行「ふざけてンじゃねェよ!」

520: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:08:57.28 ID:HrYQSezJ0
垣根「あれだ、折角可愛い格好してるんだしプリクラ撮ろうぜ!」

一方通行「何だよそのノリ」

垣根「まじで言わせてもらうと、その格好本当に似合ってるし、可愛い。つか可愛い。すげえ可愛い」

一方通行「……」ムズムズ

一方通行「何なのオマエ、俺に嫌がらせしてンのか?」

垣根「嫌がらせって……俺は普通に褒めてるつもりなんだけどな」

一方通行「最近オマエの豹変っぷりが怖いわ」

垣根「前の俺の方が好き?」

一方通行「どっちも好きじゃねェ……けど、今の方が……な、仲良くなれそって何言わせンだ!」

垣根「そっかそっか。仲良しこよししような」ニヤニヤ

一方通行「やっぱどっちも嫌いだ!」

521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:11:22.41 ID:HrYQSezJ0
ゲーセン

一方通行「なァ、まじで撮るのか?」

垣根「撮るために来たんだし」

一方通行「……」

垣根「すげぇ嫌そうな顔してるんですけど」

一方通行「当たり前だ」

垣根「んー、そんなに嫌なら写メでもいいけど」

一方通行「オマエは何がしたいンだ? 俺のこの格好撮って弱味握ったつもりか?」

垣根「だからさっきから言ってるだろって。一方通行が可愛いのでそれを記録に残しておきたいって」

一方通行「オマエの冗談は本気との区別が付き難いンだよ」

524: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:14:00.55 ID:HrYQSezJ0
垣根「そういえば、忘れてないか一方通行?」

一方通行「あン?」

垣根「お前に拒否権が無いってことだよ。俺は昨日の写真を持ってる。そしていつでもお前の知り合いにこれを送信することが出来る」

一方通行「結局脅しちゃねェか」

垣根「まっ、そういうことだ」

一方通行「……撮ればいいンだろォ! 撮ればァ!!」

垣根「よっしゃ! 第三位に自慢してやろ!」

一方通行「だから見せンな!!」

526: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:16:05.91 ID:HrYQSezJ0
プリクラ機

一方通行「これ、どうすればいいンだ?」

垣根「とりあえず笑顔作ってりゃいいんだよ」

一方通行「え、笑顔」ニ、ニコォ

垣根「自然に! 自然に!」

一方通行「……し、自然に」

3 2 1 カシャ

コンナカンジデトレタヨ

垣根「こえええええええええ!! し、死ぬかと思った!!」

一方通行「うっせェ! 見ンな!!」

527: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:18:28.03 ID:HrYQSezJ0
一方通行「もう俺無理だわ。顔だけ画面外でもいいかァ?」

垣根「は? なにそれどういうことだよ」

一方通行「オマエちょっと前行け。で、俺はちょっと後ろで……」

一方通行「俺は顔だけフェードアウトの首から下は棒立ちって感じで。こンなンで」

垣根「シュールすぎるだろこれ!」

3 2 1 カシャ

コンナカンジデトレタヨ

垣根「あ、でもちょっと面白いから今度そっちのポジション俺な」

一方通行「俺の顔隠れねェと意味ねェだろォが!」

529: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:21:00.11 ID:HrYQSezJ0
ラストイチマイダヨ

垣根「ラストだって。最後くらいはちゃんと撮ろうぜ、お前真顔でもいいから」

一方通行「真顔でも怖いって言われそうなンだが?」

垣根「確かに言うかも」

一方通行「オマエなァ……!」

3 2

垣根「あ、カウント始まっちまった。とりあえずこっち来い」グイッ

一方通行「ちょっと肩に手ェまわすな」

1

垣根「ほらほらピース」ギュウ

一方通行「へ? あ、ちょっ」

カシャ

530: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:23:26.86 ID:HrYQSezJ0
コンナカンジデトレタヨ

垣根「おお!! 照れてる照れてる!」

一方通行「……オマエが近いのが悪ィ!」

垣根「これ携帯送信決定な、待ち受けにするわ」

一方通行「気持ち悪ィことすンな!!」

垣根「よし、次は落書きだな。こっちだってよ」

一方通行「オマエ楽しそうだな」

垣根「あん? ああ、うん楽しいし?」

538: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:49:43.54 ID:HrYQSezJ0
 

垣根「お前は?」

一方通行「は? ……わ、悪くは、ねェ」

垣根「素直じゃないな」ワシャワシャ

一方通行「オマエに言われたくねェよ」パシッ

垣根「俺はいつでも素直なつもりだけど」

一方通行「オマエは本気と冗談の区別がつかねェし平気で嘘付きそう」

垣根「平気で嘘は付くけど百合子にだけは素直だぞ」

一方通行「嘘くせェ」

539: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:52:19.07 ID:HrYQSezJ0
 
シールハシタカラオチテクルヨ

ポトン

垣根「ほい、半分」ピピピ

一方通行「ン」

一方通行「っておい! まじで待ち受けにしてンのかよ!」

垣根「おう、だってこれお前の貴重な照れ顔だし」

一方通行「人の表情を天然記念物みたいに―――」

  「浜面のばぁぁあっかやろおおおおおおおおおお!!」ドゴーン

チャラチャラーラーラー

麦野「おっしゃ全国一位!」

一方通行「……何してンだあいつ」

541: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:55:21.48 ID:HrYQSezJ0
麦野「あん? あれ、第二位? まーた女の子連れてるし。何番目の子かにゃーん?」

一方通行「えっ」

垣根「ちょっと待て引くなって! おい第四位いいい!! 適当なこと言ってんじゃねぇよ殺すぞ!!」

麦野「何そんな必死になってんのよ。あ、もしかして本命?」

麦野「そっかそっかー! いつも引き連れてる面食いクソビ  達や心理定規だったら軽くあしら……ってあれ?」

麦野「ちょっとこっち向きなよ」グイッ

一方通行「くっ」

麦野「白髪に赤目、チョーカーに杖……第一位?」

一方通行「……あァ」

542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:57:35.51 ID:HrYQSezJ0
麦野「はっ……あーっはははははははは!! めっずらしい!! 明日絶対雹降るわ!」

一方通行「……」ギロ

麦野「しかも似合ってるのがまたむっかつく」

垣根「だろ? 可愛いだろ俺の百合子」

麦野「俺の? ついに第二位の手に落ちたの?」

一方通行「落ちてねェよ!」

543: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 19:59:17.13 ID:HrYQSezJ0
麦野「なんだ、てっきりデートしてるのかと思った」

垣根「デートしてるように見えるのか!?」

麦野「まぁ、傍からすると美男美……うわ、今余計なこと言った」

垣根「俺たち美男美女のカップルだってよ!」キラキラ

一方通行「ふざけンな。オマエはまたそうやってからかって俺を動揺させる魂胆だろ!」フフン

垣根「なーんで湾曲するのか、俺は素直なのにー」

一方通行「嘘くせェンだよオマエは」

麦野「あんたも苦労してんのね」ポン

垣根「……まぁ」

545: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:02:05.74 ID:HrYQSezJ0
一方通行「で? オマエは?」

麦野「決まってんじゃない、ゲーセンにいるからにはゲームしに来たのよ」

垣根「一人でか?」

麦野「……わ、悪い!? しょうがないでしょ!? 浜面が約束忘れてて……た、滝壷とデートの予定入れちゃ、って……」

垣根「ああああ! 悪い悪い! だから泣くなって! な?」

麦野「泣いてねぇよぶち殺すぞメルヘン野郎!!」ズドーン

垣根「危ねぇ!!」ファサ

一方通行「ここゲーセンなんですけどォ。他の客逃げてったンですけどォ」

546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:05:20.67 ID:HrYQSezJ0
麦野「あー……丁度よかったんじゃない? これで心置きなくゲーム出来るし」

一方通行「なんつー自己中心的な」

麦野「あ?」ギロ

垣根「何で俺を睨むの!?」


  「この中から人が流れて来たみたいだ」

  「能力者の反応が三つあるよ」

  「えー本当に行くんですか? 超面倒なんですけど」


浜面「あれ、麦野?」

麦野「……浜面?」

549: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:08:51.12 ID:HrYQSezJ0
一方通行「出たよ元凶」

浜面「え、誰? 横に居るのは垣根か」

垣根「お前タイミング悪いな」

浜面「もしかして俺の所為!? 俺が約束忘れてて滝壺とデートの予定入れちゃったからか!?」

浜面「それでむしゃくしゃして暴れたとか? 本当ごめん!! 約束忘れてたのは俺が悪い!」

麦野「なんかそれ一々確認されると余計惨めになるっていうか……むかつくなぁ、腹に穴開けてやろうか」

浜面「まじでごめんなさい! 俺を殴っても蹴ってもいいから、ここはぶっ壊さないでくれ!」

麦野「……はぁ、もういいから。今度何か奢ってよ、あと欲しいものがあるから買ってくれればチャラにしてあげる」

麦野「それより、滝壺が一緒なのは分かるけど、何で絹旗もいるわけ?」

絹旗「てへ」

550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:11:27.91 ID:HrYQSezJ0
麦野「はーまづらぁ、まさか絹旗とも約束していて、それじゃあ三人でってなったわけじゃねぇだろぉなあ!?」

浜面「ち、違うって! 絹旗とは偶然会って」

絹旗「映画を見終わって、さてDVDでも借りに行こうと思ったら丁度映画館から出て来た浜面と滝壺さんと超鉢合わせしたんですよ」

絹旗「なんだ、麦野も暇だったなら映画超誘えばよかったです」

麦野「アンタが見る映画つまんないからいい」

絹旗「まぁそういうと思ってたんですけどね。何で皆B級C級映画の良さが超分からないんですかね」

552: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:13:08.87 ID:HrYQSezJ0
麦野「で?」

絹旗「……あぁ。それで、ちょっと世間話して私は超邪魔だろうからって立ち去ろうとしたら滝壷さんに誘われたんですよ」

浜面「折角のデートなのに……」

滝壺「デートはまた後日すればいいよ。きぬはたとこうやって遊ぶってこと、あんまりないから」

絹旗「二人はいつでも超イチャイチャ出来るんですからたまにはいいじゃないですか。そんな視野が狭いからいつまで経っても超浜面なんですよ」

浜面「……滝壺がいいって言うなら構わないけどさ、うん」

麦野「ふーん……」

553: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:15:58.66 ID:HrYQSezJ0
浜面「あ、あのさ……さっきから気になってたんだけど、そちらの方は……垣根の彼女?」

垣根「やっぱそう見える? だとよ!」キラキラ

一方通行「うっぜェ」

浜面「え? その声……え? 一方通行?」

一方通行「ふン」

浜面「ぶっは!! え? なに、え? お前女装癖あったの? うへっ、まじで!? ふははっ!」

麦野「何言ってんの?」

絹旗「やっぱり超浜面ですね」

滝壺「はまづら……」

浜面「……は? え? なにこの空気」

555: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:18:44.02 ID:HrYQSezJ0
垣根「こいつ、本名鈴科百合子って言って、正真正銘の女の子です」ジャーン

浜面「は? いやいやいやいや冗談……冗談、だよな? え?」

一方通行「……はぁ、結局こうなってるし」ボソッ

浜面「だっておかしい。いやおかしい。だって、え? おかしい」

麦野「じゃあこれでどう?」ピラ

絹旗「麦野それ超逆効果ですよ。浜面パ  見ると混乱しますし」

一方通行「お、オマエ! 何スカート捲ってンだよ!!」バッ

麦野「いいじゃん、人居ないし」

滝壺「むぎの、そういう問題じゃないよ」

560: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:23:15.75 ID:HrYQSezJ0
 
浜面「ど、どどどぱ  ! どう見ても女物のぱ  ! 絹旗の子どもぱ  ぱ  !」

絹旗「!? 今超変なことが聞こえた気がします」ミシ

浜面「あっだめ! 両替機ぱ  投げないで! ぱ  !」

一方通行「オマエは……とりあえず一発殴らせろ!!」カチ

ドゴォォォ

絹旗「はっ! 超ざまぁです!!」

麦野「死んだ?」

一方通行「一応一命を取り留めるくらいには加減した」

564: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:26:08.45 ID:HrYQSezJ0
滝壺「はまづら、大丈夫?」

浜面「し、心配してくれるのは滝壺だけだよ。うん、俺の唯一の癒し系だ」ナデナデ

滝壺「……えへへ」テレテレ


一方通行「アイツもう一発殴っていいか?」

麦野「私も穴だらけにするわ」

絹旗「私もクレーンゲーム機を脳天に超ぶつけますね」

絹旗「というか、さっきから黙ってますけど超大丈夫ですか?」

垣根「百合子のぱ  、百合子のぱ  、真っ白かわいい」ダラダラ

一方通行「っ!? 死ねェ!!」カチ

垣根「いってえええええええええ!!」

567: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:28:36.17 ID:HrYQSezJ0
垣根「い、今全力だっただろ……俺じゃなかったら死んでるぞ」ボロッ

浜面「……何で俺は二回も殴られたんだ。しかも原子崩し掠ったしクレーンゲーム機上から落ちてくるし」ボロッ

滝壺「はまづら」

浜面「た、滝壺……!」キラキラ

窒素原子通行「おい」

浜面「ぎゃあああやめて!! 次は流石に死ぬって!!」

568: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:31:04.83 ID:HrYQSezJ0
―――…

浜面「あーしかし、一方通行が女の子だったとは……」

一方通行「悪かったな女でよ」ギロ

浜面「全然悪くないです睨まないでください! ……でもよかったかも。俺今まで垣根のこと誤解してたし」

垣根「は?」

浜面「いやぁお前のことホ だと思ってたし」

垣根「おいふざけんなテメェ。ふざけんな」

569: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:32:20.32 ID:HrYQSezJ0
麦野「でもコイツがホ だって言われても違和感ないわよねえ」

絹旗「普通に超納得しちゃうかもしれません」

垣根「おい! ありえねぇから! 俺女の子大好きだから!」

麦野「出たよチャラ男発言」

絹旗「どう発言しても良いイメージに超繋がらないのが第二位ですよね」

滝壺「大丈夫だよ、かきね。私はそんなかきねを応援してる」

垣根「もうなんなの!? アイテムってこういう奴しかいないの!?」

570: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:35:33.61 ID:HrYQSezJ0
一方通行「え、なに。オマエホ だったのかァ?」

垣根「だっから違ぇっつってんだろが!! しかも反応遅ぇし!」

垣根「俺は女の子が好きなの! 外見が男っぽくったって女の子だから好きなの!」

麦野「外見男で実は女……ってことはホ 予備軍ってことかにゃーん?」

垣根「何でそうなるんだよ! 普通にボーイッシュでいいじゃねぇか! というか俺はボーイッシュであれば誰でもいいわけじゃねぇ!」

絹旗「好きになった人が偶々超ボーイッシュだったと、ふむふむ」

垣根「……そうだよ悪いか」

572: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:37:20.81 ID:HrYQSezJ0
垣根「素直じゃなくて気が強くて、それでいて何だか寂しそうで、強いけど実は弱くて」

垣根「そんな一方……!! はっ、何言い出しそうになってんだ俺……今のは忘れろ何でもない!」ワタフタ

滝壺「大丈夫、そのまま頑張って。応援してる」

垣根「無理無理! 俺のヘタレ具合舐めんな!」

浜面「もう告白したも同然というか……なぁ一方通行、今の状況についてきてるか?」

一方通行「あァ? こいつがホ 予備軍って話だろ?」

垣根「だーかーらー!」

絹旗「流石に超不憫に思えてきました」

573: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:39:23.92 ID:HrYQSezJ0
初春「白井さん! ここです、ここで騒ぎがあったようです」

黒子「わたくしが先に中の様子を見て来ますので初春は合図待ち、何かあったときすぐに連絡出来るように待機をお願いしますの」

初春「はい!」


垣根「ちっ、風紀委員か」

麦野「あちゃー、ついに嗅ぎつけて来やがったか」

一方通行「第四位の所為なンだからオマエだけ出頭しろよ、俺たちは逃げるから」

麦野「はぁあ? ここにいる全員共犯だっつの!」

浜面「俺たち関係なくね!?」

574: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:43:00.21 ID:HrYQSezJ0
絹旗「じゃあ分かりました。浜面が風紀委員を引きつけて、私たちは超逃げましょう」

浜面「ええ!? なにそれ普通麦野が引きつける役じゃねぇの!? この騒ぎ起こした張本人らしいし」

麦野「はーまづらぁ!!」

浜面「はい僕やります!」

滝壺「頑張ってね、はまづら」

浜面「……ああ、うん。出来れば反論して欲しかったな。あ、いや何でもない頑張るよ滝壺」

576: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 20:44:20.21 ID:HrYQSezJ0
麦野「相手の人数は?」

滝壺「二人のAIM拡散力場を感知」

一方通行「やけに少ねェな」

垣根「偶々通りかかったのかもな」

滝壺「まだ入り口付近にいるよ。出入り口は一つしかないから奥まで引きつけないと」

絹旗「じゃあ浜面、超よろしくお願いしますね」

浜面「……はいはい」

580: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:00:09.44 ID:HrYQSezJ0
パァン

黒子「銃声!?」

初春「ま、まさか人質がいるのでしょうか」

黒子「物陰に空間移動して様子を見てきますわ!」シュン



一垣麦絹滝「えっ」

黒子「!?」

581: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:01:04.62 ID:HrYQSezJ0
一方通行「……なるほど、空間移動系か」

絹旗「超冷静に分析してる場合ですか!?」

垣根「逃げるぞ!」

麦野「浜面!」

浜面「あれ? え、何でそっちに!? クソッ、滝壺!」タタタ

滝壺「あっ」

浜面「行くぞ!」ギュ

583: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:03:13.98 ID:HrYQSezJ0
麦野「クソ、手なんか繋いじゃって……あれ、さっき私たち人質の振りして逃げ出せばよかったんじゃ」

絹旗「今思い付くとは超不覚です。それより今は逃げることに」

垣根「そんじゃ、俺たちも」ヒョイ

一方通行「うわっ、何すンだ」

垣根「何って、お前抱えて飛んで逃げた方が速いだろ。行くぞ」

一方通行「え、おいっ!」ヒュゥゥン

麦野「……あいつら! どっちも速く逃げられるんだから手分けして私たちを運べっつの!」

584: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:06:06.10 ID:HrYQSezJ0
絹旗「麦野!」

麦野「分かってるわよ! あ、そうだ絹旗、私にしっかり掴ってな」

絹旗「へ? 超何する気ですか?」ギュ

麦野「原子崩しの勢いで飛べそうだなって」

絹旗「え、えぇ!?」

ズドーン

麦野「爆風で飛べそうだったけど……そっか、うん。全部融けるわよね」

黒子「……!? き、器物破損の現行犯で拘束しますの!」

絹旗「超逃げますよ!」

585: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:08:47.76 ID:HrYQSezJ0
―――…

一方通行「だ、だから俺まだ能力使って自分で飛べるンですけどォ!」

垣根「俺が運んだ方が楽だし、お前充電消費するだろ? 黙って俺に運ばれた方がいいんじゃねぇの?」

一方通行「くっ……」

垣根「あ、大人しくなった」

一方通行「うっせェ」

垣根「このままどっか行くか? 海とか山とか、遊園地でもいいぞ。あ、大人っぽい下 買いに行く? 俺が選んでふぼぉあっ!」

垣根「……顔面パンチはないわ」

一方通行「ふン」

588: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:11:45.30 ID:HrYQSezJ0
一方通行「もう降ろせ変 」

垣根「えー……このまま空の旅デートコースで」

一方通行「無理! つゥか通行人が見てンだよ! こンな抱え方されて空中散歩とかありえねェ!」

垣根「お姫様抱っこ? いいだろ別に、見せ付けてやろうぜ」

一方通行「馬鹿か! 降ろせェ!」ジタバタ

垣根「あ、暴れるなって落ちるぞお前! わっ分かったから! 降ろすから大人しくしろ!」

一方通行「……」ムス

垣根「……なーんちゃってー」パタパタ

一方通行「自分で降りる」カチ

垣根「ごめんごめん! すぐ降ろします!」

592: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:15:34.17 ID:HrYQSezJ0
垣根「はい、足元お気をつけ下さいお嬢様」

一方通行「黙れ」ストン

垣根「さっきから酷い言われようだな」

一方通行「オマエの行いが悪いからだボケ」

一方通行「……あれ、この場所って。しかもこの時間は」

垣根「あ?」

一方通行「の、喉渇いた! どっか」

垣根「ああ、じゃあそこのベンチで待ってろ。どうせコーヒーだろ?」テクテク

一方通行「……」

597: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:20:19.91 ID:HrYQSezJ0
 
一方通行「オマエのは何だ?」

垣根「俺のはピザまん……欲しい?」

一方通行「いらね」モグモグ

垣根「ここはあれじゃね? どっちも食べたいから半分こしようとか言うところだろ」

一方通行「これだからメルヘンは」

垣根「じゃあ俺が肉まん食べたいから半分こしよう」

一方通行「拒否する。オマエなンか未元物質でも食ってろ」

垣根「まずいからやだ」

一方通行「食ったことあンのかよ!?」

598: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:21:56.20 ID:HrYQSezJ0
垣根「それよりアイツら逃げられたかな」

一方通行「アイツらは問題ねェだろ、それに捕まったとしてもどォでもいいし」

一方通行「……俺が気になるのは未元物質の味なンだが」

垣根「俺が食べたいのは一方通行の肉まんなんだよな」

一方通行「わ、分かった。肉まン半分やるから未元物質少しくれ」

垣根「未元物質まじで不味いぞ? いいのか? 肉まんの味消し去るぞ?」

一方通行「……」ゴクリ

一方通行「こ、好奇心には勝てねェ」

599: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:23:54.10 ID:HrYQSezJ0
上条「はぁ、また補習か……不幸だ」テクテク

青ピ「小萌センセーに教わるんやから最高やないの!」

上条「そう思ってるのはお前だけだよ」

土御門「そう肩を落とさないで補修の後のことを考えようぜい?」

青ピ「久々にボーリングなんてどうや?」

上条「俺パス、金ないし」

青ピ「カミやーん! ほら、つっちーが奢るって」

上条「ほんとか!?」

土御門「俺も貧乏学生だにゃー」

上条「だよなぁ……ん?」

604: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:26:57.71 ID:HrYQSezJ0
垣根「じゃあ取り合えず」アー

一方通行「何口あけてンだよアホみたいだぞ」

垣根「肉まんくれって」

一方通行「はい」

垣根「えー、手渡しかよ。折角口開けて待ってるのに」

一方通行「誰がンなことやるか!」

垣根「ほら」アー

一方通行「……クソったれ」ポイ

垣根「ごほっ、勢いつけすぎだ詰まるっつの!」

606: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:28:54.59 ID:HrYQSezJ0
青ピ「……なんやあれ。なんやあれ。なんやあれ」

土御門「あ、あいつ第二位か……?」

青ピ「あんなホストみたいなやつにアルビノ美少女なんて……くおおおおおっ羨ましい!!」

土御門「アルビノ? ……ん?」

青ピ「ん? つっちーの知り合いかいな」

土御門「……かもにゃー」

青ピ「紹介してやー! 何で紹介してくれへんのー!?」

土御門「ちょ、お前がうるさいから向こうこっち見てるにゃーってカミやんもコイツ止めるの手伝ってくれ!!」

上条「……」

608: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:31:22.27 ID:HrYQSezJ0
青御門「カミやん?」

土御門「お、おい! どこ行く……って行っちまった」

青ピ「まさかカミやん嫉妬しすぎてあの二人の仲を引き裂こうと」

土御門「いやぁ青ピじゃあるまいしにゃー」

青ピ「ボクぁ全ての女の子が好きなんよ? 女の子が悲しむようなマネはせえへん!」

土御門「……取り合えずカミやんを追おう」タタタ

青ピ「つ、つっちー!?」

610: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:33:45.86 ID:HrYQSezJ0
上条「一方通行」

一方通行「おォー……やっぱりこの時間にここを通りやがりますか」

垣根「ちっ、幻想殺しか」

上条「お前さ、ファミレスでこいつとはそれ以上のことはないって言ってたよな」

一方通行「それ以上? ……えっと、悪い。何以上だったっけか?」

上条「っ……じゃあその服、何で」

一方通行「あァ、これはコイツが脅して」

垣根「一方通行が俺に見せたいってさ」

上条「!?」

一方通行「はァ!? 何勝手なこと言ってやがる」

613: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:35:54.73 ID:HrYQSezJ0
垣根「夜中にな、電話で女らしい服を見せたいって」

一方通行「それはオマエだろォが! オマエが脅してきたから仕方なくだクソ!」スパーン

垣根「冗談だって……俺は今日何回一方通行に殴られたんだ」

上条「仲、良いんだな」

垣根「おうよ、何せ第一位と第二位だからな。コンビネーションも抜群ってな!」ニヤニヤ

一方通行「俺たちコンビネーションもなにもあったもンじゃねェだろ。あとさり気なく肩に手を回すなバカ」パシン

上条「そっか」

一方通行「……三下?」

614: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:37:34.30 ID:HrYQSezJ0
一方通行「何か怒ってンのか?」

上条「……あ、これは怒りか」

一方通行「え?」

上条「クソッ!」ダッ

一方通行「あ、おい! 三下ァ!」

垣根「何だアイツ」

一方通行「……」

616: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:40:15.98 ID:HrYQSezJ0
一方通行「俺、変なこと言ってたか?」

垣根「別に? ま、放っとけ放っとけ。明日になればケロッとしてるだろ」

垣根「それに今日は俺が百合子独占する日だし? ……初っ端からぶち壊されっぱなしだけどな」

一方通行「独占って何だよ、俺はオマエの奴隷した覚えはないですゥ」

垣根「だから何でそうやって捉え……もういいです」

土御門「あれ? カミやんどこ行った?」

一方通行「は? 土御門!?」

土御門「よっす一方通行……ぷぷっ」フルフル

一方通行「ぶち殺す!!」

620: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:42:52.13 ID:HrYQSezJ0
上条(何で一方通行は垣根ってやつと一緒に居るんだ)

上条(しかもあの服着てるし、何であいつに見せるような真似を……!)

上条(それに一方通行は俺には絶対してくれないであろうことをあいつにしてたし)

上条(肩に手を回されても振り払ってはいたけど、そんなに嫌そうじゃなかったし)

美琴「あ! やっと見つけた! 勝負しなさい!」

上条「くそっ、あああー!」タタタタッ

美琴「……あ、あれ?」

621: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:44:39.45 ID:HrYQSezJ0
美琴「ちょっと! 無視すんなコラァ!!」ビリビリ

上条「いっ!」ドテン

美琴「へ? え、ちょっと大丈夫!? 何で打ち消さないのよ!!」

上条「……あぁ、御坂か。ごめん、今勝負とかそういう気分じゃないんだ」

美琴「見れば分かるわよ。……何かあったの? また事件に首突っ込んでるんじゃ」

上条「そういうのじゃなくて。ちょっと……あれ、俺は何で怒る必要があるんだ?」

美琴「え?」

624: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:47:28.56 ID:HrYQSezJ0
上条「待て待て、よく考えたら別にあの垣根ってやつと一緒に居ることくらいいいんじゃないか?」

上条「同じ超能力者として接点があって、ただ一緒に遊んでただけだ。それって俺に何の関係がある?」

上条「服についても、別に俺のために着たわけじゃなくて、番外個体が勝手に着せ替えして」

上条「またあの服を着るかは本人や番外個体、打ち止めの要望によるし……」

上条「そっか、俺は……御坂、お前のお陰で冷静になれたよ、ありがとな」

美琴「え? 私は別にっ!」

626: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:49:41.84 ID:HrYQSezJ0
美琴「ねぇ……あの、もしかして、今考えてることって一方通行のこと?」

上条「……あぁ」

美琴「そ、そっか。……今のアンタの発言から察するに、一方通行と未元物質が一緒に居たってことよね」

美琴「未元物質が心を入れ替えたって言ってたから、きっと一方通行にベタベタしてたんだと思うけど……」

美琴「アンタは、その光景を見てどう思ったの?」

上条「……」

美琴「もう一度確認を取るわ。……一方通行のこと、どう思ってる?」

上条「……俺はもう、自分に嘘は付かない。だから戻る。戻って謝る」

627: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:52:56.54 ID:HrYQSezJ0
美琴「謝るだけ? あの時言ってた支えてあげたいっていうのは?」

上条「それも含めて、伝えてくる」

美琴「……そう」

上条「よしっ! ……本当にありがとな御坂! お前のお陰で全部吹っ切れた!」

上条「行ってくる。性別のこともあるし玉砕決定済みだとか、そんなのは関係ねぇ」

上条「その時は御坂、俺と一勝負お願いするよ」ダッ



美琴「……アイツ、勘違いしたまま? どんだけなのよもう」

美琴「答えを教えてあげないのは、私の最後の抵抗なんだから……っ」

632: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:55:10.93 ID:HrYQSezJ0
上条「一方通行!」

一方通行「あ?」

土御門「た、助けてカミやん」

青ピ「カミやーん! つっちーが! つっちーが大変なことにー!」

垣根「アイツまじで何なんだ、今度は戻って来たぞ」

垣根「これアレだろ。土御門を放さないと殴るってフラグじゃねぇの?」

一方通行「そうなのかァ? まァ気は済ンだから放してやるけどよ」パッ

土御門「ひー、苦しかった。……笑いすぎて」

一方通行「オマエまじで死ぬか?」

633: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 21:58:18.83 ID:HrYQSezJ0
上条「さっきはすみませんでした!」

一方通行「お、おう?」

上条「勝手に怒り出したり走り出したり変なこと聞いたり」

一方通行「それは、俺がオマエに何か嫌なことをしたからだろ……えっと、こっちこそ……」

上条「違うんだ。一方通行は何も悪くなくて!」

上条「その女の子らしいお前を俺以外の奴に見せたこと、昨日のファミレスでお前が垣根のことばっかり喋ってたこと」

上条「そして今、楽しく喋ってたし、口に食べ物を入れてやるっていう行動を見て俺はイライラして……つまり、嫉妬して……」

一方通行「え」

636: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:01:30.40 ID:HrYQSezJ0
上条「そういう一方通行の珍しい一面と言うか、ある程度親しくならないと見せてくれない表情とか」

上条「俺はお前にとって特別であって色々な表情を見られるのは俺の特権だと自惚れてた」

上条「でもそれは違って、お前は俺以外にも仲のいい友達がいて、俺に見せてるような表情も見せてて」

上条「その時俺は、一方通行の特別になりたいと思った。そういう表情を独り占めしたいと思ってることに気付いたんだ」

垣根「……待て。ちょ、ちょっと待て」

上条「一方通行の色んな表情を見たい。時々見せる笑顔を近くで見ていたい」

上条「それは友達としてじゃなく、もっともっと近い存在として」

637: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:02:11.93 ID:HrYQSezJ0





上条「俺は、一方通行が好きだ」





641: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:04:50.65 ID:HrYQSezJ0
一方通行「」

上条「……? あ、あれ? あのー一方通行さーん?」

一方通行「はっ! えと……その、ここ、どこ!?」

上条「へ?」

一方通行「あ…………う、嬉しい……です」カァァ

一方通行「最初オマエに幻想をぶっ殺されたときから……ずっと、憧れで……その、俺も……」

上条「」

一方通行「ン? ど、どォした?」

642: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:06:56.39 ID:HrYQSezJ0
上条「まさかOKが貰えるとは思ってなかった……」

上条「じゃあこれからアブ    な世界に行くんだな俺たち。一方通行となら俺は何の問題もねぇけどさ」

一方通行「……は?」

上条「え?」

土御門「なぁカミやん」

上条「うおっ!? そ、そうだった! 土御門も青ピも垣根も居るんじゃんすっかり忘れて……不幸だ」

垣根「何が不幸だ俺の幻想ぶっ殺しやがって」スパコーン

上条「痛てええええええええ!!」

645: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:09:57.33 ID:HrYQSezJ0
土御門「で、その一方通行なんだけどにゃー。女の子だぜい?」

上条「えっ、え、えええええええええ!?」

青ピ「?? 見た目美少女やん」

上条「だ、だって自分で男だって……」

一方通行「アレは泊まるための嘘だ。悪い、騙してて」

上条「」

647: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:12:58.38 ID:HrYQSezJ0
上条「女の子……女の子……」

一方通行「男の方がよかったか?」

上条「んなわけねぇだろ! でも一方通行ならどっちでもいいけど。性別関係なしに好きだから」

一方通行「……オマエはそンな恥ずかしいこと、よく言えるよなァ」カァァア

上条「あぁ、でも女の子で本当によかった。これで日本でも結婚出来る」

一方通行「けっ!? け、けけけっこ」

上条「うわあああっ! い、今のは……えっと、口が勝手にっ……」アワアワ

650: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:14:41.07 ID:HrYQSezJ0
垣根「おい土御門、これから付き合え」

土御門「いやぁ、俺には義妹が居るからにゃー」

垣根「そういう意味じゃねぇよ! お前の奢りで俺を慰める会だクソッたれ行くぞ! そこの青いのも!」

青ピ「ボクも!?」

垣根「それと、一方通行!」

一方通行「?」

垣根「また今度遊ぼうな」

一方通行「おゥ?」

上条「むむ」

651: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:18:08.81 ID:HrYQSezJ0
垣根「幻想殺し。精々、俺に一方通行を取られないように気をつけろよ」

垣根「よっしゃ行くぞお前ら! アイテムの連中も心理定規も呼んで盛大に慰めろ! 俺を!」



上条「行っちゃったな」

上条「あいつ、結構いいやつだな」

一方通行「第二位か? まァ、いいやつ、かな」

655: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:20:27.95 ID:HrYQSezJ0
上条「でも垣根ばっかりに構ってると上条さんはまた嫉妬してしまうのです」ギュ

一方通行「わっ、わわっ」カァァ

上条「抱きしめるくらいいいよな? 人通りそんなじゃないしさ」

一方通行「耳、元で、喋るなっ」

上条「一方通行」

一方通行「ゆ、百合子」

上条「百合子?」

一方通行「俺の、名前」

658: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:22:08.01 ID:HrYQSezJ0
上条「百合子」

一方通行「うン」

上条「好きだぞ」

一方通行「俺も…………好き」




おわり

690: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:54:22.17 ID:HrYQSezJ0
【上条当麻とクラスメイト】

上条「今日は珍しく遅刻しないで済んだな」

ガラガラ

男達「上条当麻ぁぁああああ!!」

吹寄「貴様、また女を誑かして!」

姫神「上条くん。昨日あったって話。本当?」

上条「え!? な、何で知って……はっ!」

青御門「……」ニヤニヤ

男達「覚悟ぉぉぉおおおおおお!!」

上条「ふ、不幸だあああああああああ!!」

692: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:57:00.14 ID:HrYQSezJ0
【グループ】

一方通行「おいミーティングって何だよ、この前スタントの仕事やったばっかりじゃねェか」ガチャ

土御門「せーの」

土結海「おめでとーう!!」パンパーン

一方通行「は? 何だよこれ」

結標「子どもは男の子でお願いね!」

海原「御坂さんは自分が幸せにするので安心してくださいね!」

土御門「ウエディングドレスは是非メイド服を意識したデザインで!」

一方通行「オマエか土御門ォォォおおおお!!」

693: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 22:59:43.92 ID:HrYQSezJ0
【アイテム】

フレンダ「結局、あの第二位が振られちゃったって訳?」

絹旗「この前の慰め会で超何を見てたんですか」

滝壺「大丈夫かな、かきね」

浜面「あいつなら立ち直るんじゃないか? 心理定規もいるし、一方通行日誌はまだまだ続く! とか何とか叫んでたし」コト

絹旗「浜面、これ超温いんですけど」

フレンダ「浜面の体温で気持ち悪いことになってるって訳よ」

浜面「ええっ!? 今回は結構早く持って来れたと思ったんだけど」

694: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:02:56.18 ID:HrYQSezJ0
滝壺「むぎの、どうしたの?」

絹旗「そういえばさっきから超話に入って来ないじゃないですか」

浜面「垣根が心配か?」

麦野「心配っちゃ心配かな。アイツ第一位にベタ惚れだったから……ストーカーするくらい」

麦野「ま、しばらく放っておいたら元に戻ってるでしょ。諦めきれてないみたいだし」

フレンダ「結局、私たちはいつも通りにして垣根を迎える準備をしてればいいって訳よ!」

フレメア「大体、ここの料理嫌い。にゃあ」

697: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:06:15.98 ID:HrYQSezJ0
【垣根帝督と木原数多】

木原「はァァああああ!? あのガキに彼氏だぁぁあああ!!?」

垣根「お、落ち着けって!」

木原「一体どこのどいつだクソッたれ! 人のモンに手ぇ出しやがってぶっ殺してやる!!」

木原「いやでも待てよ? これはガキが成長していると喜んだ方がいいのか?」

木原「んなわけねぇだろちくしょう! 俺の! 俺のだぞ返せクソ野郎!」

木原「……あー、でもお前とくっ付かなくてよかったわ。それは本当によかった」

垣根「おい」

700: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:08:37.42 ID:HrYQSezJ0
垣根「んじゃ、取り合えず今週分」パラッ

木原「おー、よく撮れてるじゃねぇか。写真になっても百合子の可愛さが滲み出てくるとは流石俺の子だな」

垣根「報酬は?」

木原「はいよ。今回は……そうだな、三歳の時に百合子が電柱でオブジェを作ってる写真だ」

垣根「ふおおおおっ! 可愛い……!」

木原「後に聞いた話だが、このオブジェで俺を死体(オブジェ)にしたかったらしい。照れ隠しもいいところだっつの」

木原「全く、ユニークな話だよな! いやぁ服のセンスといい、うちの百合子は天才だな!」

垣根「……」

702: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:11:29.04 ID:HrYQSezJ0
【妹達】

【速報】上条とセロリ熱愛発覚

(ソース http://misaroda/17600.jpg)

(つまり…どういうことだってばよ!?)

(ブラ  注意)

(グ 注意)

(ああああああああああああありえねぇからありえねぇから!!!!11!)

(上条派とセロリ派ざまあああああああああああ!!異端の俺勝ち組wwwwwww)

(このあとお持ち帰りで濃厚な夜を過ごすんですね^^)

(うわアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああ)

(信じられるかこんなんんんんんんんんあああああああああ)

704: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:13:26.16 ID:HrYQSezJ0
中略

(この速さなら言える!実はセロリが女だって知らなかった)

(セロリに奇襲しかける絶対痛い目にあばばばばばbb)

(あの人に何かしたらおしおきしちゃうからね)

(おはようございます運営さん!!今日もいい天気ですね!!!)

(そういえばセロ……じゃねぇや一方通行が運営さんに相談したいことがあるって言ってましたよ!)

(ほんとに?じゃあちょっと行ってくるね!)

(行ったか?)

(はぁ、まじで信じられんどういうことだ見た目男なのに)

(上条に攻められて涙目になるセロリたんペロ あばばばばばばばばあbbbb)

705: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:16:15.29 ID:HrYQSezJ0
【御坂美琴と垣根帝督】

美琴「知ってる? 失恋を慰め合うと恋愛感情が生まれやすいっていうのは有名な話で」チラ

垣根「ああ、そうだな」チラ

電磁物質「ありえねぇ」

心理定規「じゃあ私が慰めてあげようかしら?」

垣根「お前はただどん底の俺を笑いに来ただけだろ。慰めるだなんてよく言うよ」

心理定規「案外そういう訳ではないかもしれないわよ?」

垣根「それこそありえねぇよ」

心理定規「むぅ」

706: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:18:52.02 ID:HrYQSezJ0
佐天「御坂さーん!」シュン

初春「はぅあっ」シュン

美琴「初春さんに佐天さん!? え、空間移動?」

佐天「はい、白井さんが送ってくれたんですよ!」

黒子「お姉様ぁぁあああ!!」ダキッ

美琴「わわっ!」

初春「御坂さんを元気にするために駆けつけたんです」

佐天「私たちの友情パワーってやつですね!」

黒子「わたくしはお姉様に対する純粋な愛情ですのよ!」スリスリ

708: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:23:13.11 ID:HrYQSezJ0
美琴「皆……ありがとね。私は大丈夫だから、皆が居るだけで嬉しい」

黒子「お姉様には申し訳ありませんが、黒子には付け入る最大のチャンスですの」ボソボソ

美琴「よーしっ! 私はまだ諦めたわけじゃないんだからね! ギャフンと言わせてやるわ!!」グッ

黒子「ええええっ!? そ、そんな……しかし、めげないお姉様も素敵ですの!」キラキラ

初春「その意気ですよ御坂さん!」

佐天「私たち皆応援してるんですから! 小細工なんかも任せちゃってください!」

初春「さ、佐天さん……小細工って」

佐天「まぁまぁ言葉の綾ってやつだよ! さーて、今日の初春のパ  は何色かなぁ?」

709: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:25:22.94 ID:HrYQSezJ0
バサッ

初春「さ、さささ佐天さん!」

垣根「……へぇ、花柄ね」

心理定規「何見てるのよ変 」ポカ

垣根「いてっ」

初春「もうっ! 止めてください! 御坂さんのお友達の方も居るんですから! は、はは恥ずかしいですよ!」

佐天「いいじゃんいいじゃん! 減るもんじゃないし」

初春「そういう問題じゃなくてですね!」

710: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:27:55.93 ID:HrYQSezJ0
黒子「そういえばわたくしとしたことが。挨拶もなしに失礼しました」

黒子「わたくしたちはお姉様の友人で……と言いいましても、わたくしとお姉様は将来それ以上の関係に」

美琴「なりません! ったく。この変 なのが白井黒子、ショートカットの子が初春飾利さんでロングの子が佐天涙子さん」

垣根「あぁ、こいつは心理定規で、俺は垣根……あれ? お前どっかで」

初春「……っ! あ、あの時の! アホ毛ちゃんを追っていた……」ブルブル

垣根「やべえ」

垣根「どうしたらいいと思う?」

心理定規「能力は使わないわよ? 素直に謝りなさい」

715: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:37:57.41 ID:HrYQSezJ0
【上条当麻と鈴科百合子】

一方通行「悪いな態々ゲーム機持って来てもらってよ」

上条「いやいやこれくらい! それにそっちこそ、態々マンション下まで出てきてもらっちゃって」

打ち止め「ねぇねぇ家に寄ってってくれるんだよね? ってミサカはミサカは質問してみたり!」

上条「本当にいいのか?」

番外個体「黄泉川がもう人数分のご飯作ってるよ」

禁書目録「ご飯! ご飯いっぱい食べられる!?」

番外個体「まぁ……いっぱいあるんじゃない?」

718: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:43:23.94 ID:HrYQSezJ0
禁書目録「やったー! 早く、早く行くんだよ!」

打ち止め「ではミサカが案内しまーす! ってミサカはミサカは先陣を切ってみたり!」タタタ

禁書目録「わたしもわたしもらすとおーだーに続いてみるんだよ!」タタタ

番外個体「ちょ、ちょっと!」

番外個体「……っ! あああっ! 皆嫉妬しすぎだっつの! ミサカの大変さを思い知らせてやりたい……!」ワシャワシャ

一方通行「どォした?」

番外個体(あの人と一緒にいたいあの人と一緒にいたいあの人と一緒にいたい……!!)

番外個体「な、何でもないんだから!! ミサカはこの気持ちを全て食べ物にぶつける!!」タタタッ

上条「どうしたんだ?」

一方通行「さァ」

722: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:49:49.92 ID:HrYQSezJ0
 
テクテク

上条「何かさ、いつもと変わらないよな」

一方通行「あ?」

上条「俺たちが付き合い始めて少ししか経ってないけど、いつもこんな感じでお前と歩いてた気がする」

一方通行(つまりそれは前からずっと付き合っているよォなそンな感覚であったとかそういう)ボフン

上条「だから……ちょっと前進したいなとか上条さんは思っちゃってるわけです、はい」

上条「あ、引いたらごめん。でもそういうあの……不純なそういうものではなくて!」

一方通行「ふ、不純!?」

上条「ぎゃああっ違う違う! 俺は百合子の傍にいられるだけで幸せなんだけど……ほら、あの」

723: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:52:14.55 ID:HrYQSezJ0
上条「今上条さんはゲーム機を抱えているので、この通り手が塞がっています」

一方通行「?」

上条「だから、手を繋ぐと言うことが出来ません。でも、もう一つ前進したことが出来ます」

一方通行「!」

上条「目、瞑って」

一方通行「……ン」



ちゅ

726: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:53:27.80 ID:HrYQSezJ0
上条「……やばい、心臓破裂しそう」

一方通行「っ。お、俺も……」

上条「これで風呂場のリベンジ、かな?」

一方通行「っ!」

上条「あははっ、顔真っ赤」

一方通行「言っておくが、オマエもだからな!」

上条「分かってますよ、すごい熱いし」

上条「……幸せだ」




おわり