──今度は、今までのライブパフォーマンスから一人増えて、五人でユニットを組んでもらう。

百合子「うぅ……一人増えるんですか？ちゃんとやっていけるかな……」

みんなの魅力が引き立つような五人を選んだつもりだよ。

百合子「……五人、ですか」

うん、どうした？

百合子「指輪物語の旅の仲間も五人だったかな、て思ったんです」

ふっ、百合子らしいな。そう、五人の仲間だよ。

──二ヶ月後のライブのために組まれたユニットだ。これから二ヶ月は忙しくなるぞ。

杏奈「……そうなの？……バッテリー切れないように、頑張らなきゃ」

バッテリー切れしないように、ユニットメンバーの残り四人と二ヶ月、走り抜けて行こうな。

杏奈「うん……パーティ、だね」

……お前、百合子と同じようなこと言ってるな。

杏奈「え、百合子さんも、仲間なの？」

……今のは忘れてくれ。

──ユニットを組むのはもう一組いる。どちらがライブのメインになるか、二組で勝負だ。

瑞希「そうですか。……よーし、がんばるぞ」

ま、相手はそう簡単に勝たせてくれるようなメンバーじゃない、とだけ言っておくよ。

瑞希「プロデューサー。この二ヶ月に、期待してください。やるぞ、おー。」

……うん、やる気は伝わってきた。多分。

──この四人、そしてリーダーの合わせて五人だ。

翼「あっ、杏奈ちゃんだっ！いぇーいっ♪」

杏奈「あ、翼さんに……やっぱり、百合子さんだ」

百合子「やっぱり？」

瑞希「プロデューサー。リーダーは、誰なのでしょうか」

百合子「確かに、プロデューサーさん、リーダーだけは教えてくれませんでしたよね」

──リーダーか。

杏奈「杏奈も……気になる」

──よし。それじゃあ発表するぞ。お前たち四人をひっぱるリーダーは…………

未来「春日未来、リーダー頑張ります！」

翼「未来だぁ！」

杏奈「未来さん……」

じゃあ、リーダーから一言、だな。

未来「へ？そんなことするんですか？」

まあリーダーとして、な。これから二ヶ月この四人を引っ張っていくんだから。

未来「えぇ!?何も考えてませんよ」

ほら、皆待ってるぞ。

未来「えーっと、えーっと」

未来「えっと、プロデューサーさんからリーダーにならないかって言われて」

未来「やったことないからオーケーしちゃいました！」

百合子「……随分軽いですね」

未来「わたし、翼、杏奈、百合子ちゃん、そして瑞希さんのみんなで、楽しんでいけたらなーって思います！」

未来「これからよろしくお願いします！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ……

……まあ、未来らしい挨拶だったと思うよ。

──さて、皆には話してるが、このユニットは二ヶ月後の大型ライブのために組まれたユニットだ。もちろん、ライバルユニットもいる。

瑞希「ライバルユニットは、メンバーは知らせてくれないのでしょうか」

──いやいや、ここで発表するつもりだったぞ。

杏奈「……誰だろう、どきどき」

まずは、亜美。

翼「亜美ちゃん？楽しそう♪」

次に、伊織。

百合子「ライバルが伊織さん……ちょっと不安になってきました」

三人目、やよい。

杏奈「いつも、一緒に遊んでるけど……このライブは……負けない」

四人目、律子。

瑞希「秋月さん、ですか。これは強敵です、むむむ」

……そして、その四人をまとめるリーダー。未来はもう知ってるよな。

未来「ライバルチームのリーダーは…………響さんです！」

百合子「確かに、行動力はありそうですもんね」

瑞希「我那覇さん、ですか」

未来「おんなじリーダーとして、私も負けるわけにはいきませんっ！」

──どうだ。強敵だろ？
百合子「確かに、凄い五人ですね……」

杏奈「……でも、強いボスの方が……燃える」

翼「みんなで頑張って、勝っちゃえばいいんだよね♪」

瑞希「やれば、できる、です」

未来「うん、みんなでがんばってライブ、成功させちゃおうね！」

──さて、じゃあ早速レッスンに移るぞ。これからレッスンを重ねて、ライバルのユニットに勝つんだろ？

杏奈「……うん」

百合子「できる限り、頑張ります！」

──その前に未来、リーダーとしての最初の仕事だ。

未来「最初の仕事？何をするんですか？」

…………皆をまとめるために、円陣を組んでみるとか、どうだ？

未来「そうですね！じゃあ皆集まってください♪」

──お前たち五人のユニット名。女の子らしさでファンのみんなを魅了しながら、一人一人の個性で新しい流れを作り出していく、そんな意味をこめた。

瑞希「女の子らしさと、個性、ですか」

未来「じゃあ、行くよーっ……」

未来「乙女ストーム！ファイッ！」

「「「「「おーっ！」」」」」

おしまい。
短かったのはごめん。百合子と杏奈がユニットにいるのを見た瞬間今日のうちに書かないといけないような義務感を感じたんだ。

あ、次のユニットはこのみさんに昴、エミリー、美奈子、まつり姫の五人でおなしゃす