佐藤「ネバーエンディングラブライブ」 前編

199: ◆CCblXqjw.2 2014/06/10(火) 23:31:36.84 ID:9mHrquxw0
──原作なら10話だよっ!


海未「練習メニューを組んできました。これです!」バーン!

絵里「ハラショー」

穂乃果「……遠泳10キロ」

凛「その後、マラソン10キロもあるよ~?」

花陽「休憩時間すら、ないよぉ……」

絵里「あの精神統一が休憩代わりなのかしら?」

海未「最近はA-RISEのDVDのお陰で皆さんやる気が出てましたし、今回は更に磐石な物にする為にも特訓に継ぐ特訓をするべきですからね!」キリッ!

ことり「海未ちゃんのやる気スイッチが入っちゃってるよぉ」

希「ウチな、帰ったら神田明神でお祈りするんや」

穂乃果「希ちゃん。それは死亡フラグだよ~」

にこ「はぁ~。海未のプランは却下よ、却下! あんたのプランやってたら腹筋の割れてる上に、足腰が筋肉なマッチョアイドルが誕生するわよ」

海未「マッチョ?!」

にこ「それかどこかの筋をおかしくするわね。にこがみんなの為にきちんとした練習メニュー用意したから。こんな感じでどうかしら? 意見があるなら少しくらい変更するけど」

穂乃果「おぉ~♪ きちんと自由時間があるよ!」パァァ!

凛「夜に花火って書いてあるよ~♪」

引用元: 佐藤「ネバーエンディングラブライブ」 




200: ◆CCblXqjw.2 2014/06/10(火) 23:36:49.39 ID:9mHrquxw0
花陽「苦手を克服する為の時間まで、きちんとあるね」

絵里「練習もきちんと組んである。流石にこね」

希「二日目には新曲PVの撮影まであるんだね。ウチはこれでいいと思う」

海未「…………どうせ私なんて一人で暴走して失敗するしかないんです。海の中で若布みたいに漂ってればいいんです」ズーン

にこ「落ち込んでる暇なんかないわよ。さぁさ、練習メニューを頭に叩き込んだのならまずやることは一つよ! 柔軟体操して海にでも突入してきなさい! 自由時間からにしたのはやる気を起こさせる為なんだから」

ほのりん「おー♪」

絵里「さっきから気になってたんだけど真姫はどうしたのかしら?」

にこ「真姫ちゃんには部屋の中で何か足りないものがないか確認してもらってるの。この後、スーパーまで買い物してくるから何か欲しいものあったら言ってね」

希「ウチも行こうか?」

絵里「しっ! 希それは野暮ってものよ。二人で海岸脇を買い物しに歩く。ロマンチックなデートの一つよ」ボソボソ

希「あっ……なるほどなー。聞かんかったことにしておいて」ニコニコ

にこ「変な気回すくらい暇なら、この子達が足でも攣らないか丹念に柔軟手伝ってなさい。あと、穂乃果とことりは海未のケアをよろしくね」

穂乃果「任せて!」

ことり「了解だよ~♪」

海未「」ズーン

201: ◆CCblXqjw.2 2014/06/10(火) 23:40:09.21 ID:9mHrquxw0
──開放的な夏の熱に誘われて 海岸沿い


真姫「んっ……ちゅぅ、んふぅ」

にこ「ぅんっ、ん……ちゅっ」

真姫「にこちゃん大好き///」

にこ「こ、ここ思いっきり外なんだけど!」カァァァ

真姫「皆に見られる訳じゃないんだからいいでしょ?」

にこ「スクールアイドル同士がキスしてたって噂になったらどうするのよ!」

真姫「大丈夫よ。この辺ってあまり人がいないから」

にこ「ま、まぁ……確かに。車も走ってないみたいだし。大分静かよね」

真姫「同意を得たし、今度はにこちゃんからキスして」

にこ「たった状態だと思いっきり背伸びしないといけないから大変なんだけど」

真姫「そこがいいんじゃない。頑張ってキスしようとしてくれるところに感じるのよ!」

にこ「……も、もぅ。仕方ないわねー。真姫ちゃんはにこのこと好き過ぎなんだから///」

真姫「大好きよ。この世の誰よりも愛してる」

にこ「…………にこぉ////」

真姫「照れ屋なにこちゃんが最高に可愛い」

202: ◆CCblXqjw.2 2014/06/10(火) 23:43:30.37 ID:9mHrquxw0
にこ「真姫ちゃんの方が照れ屋でしょ! ほら、背伸びしてもそこだとまだ届かないんだからもうちょっと屈んで目を瞑りなさい!」

真姫「んふっ♪」

にこ「にこだって、真姫ちゃんのこと愛してるわ。……ちゅっ」

真姫「んっ……ちゅ」ギュッ!

にこ「ちゅ、ん、んふぅ」ギューッ

真姫「はぁはぁ。ねぇ、にこちゃん」

にこ「なぁに?」

真姫「にこちゃんって大人よね?」

にこ「まぁね。ついこないだ誕生日祝ってもらったばかりじゃない。もう18よ!」

真姫「そうよね。にこちゃんはもう大人よね?」

にこ「ど、どうしたの? 二度も訊くなんて……」

真姫「大人なら大人としてのキスのやり方があるんじゃない?」

にこ「──え?」

真姫「ほら、    キスっていうの? 大人のキスって言うじゃない。にこちゃん大人なんだし……するのが礼儀でしょ?」////

にこ「え、あの、だって!」オロオロ

真姫「それともあれなの。にこちゃんにとって私は大人の遊びなの?」

203: ◆CCblXqjw.2 2014/06/10(火) 23:46:14.13 ID:9mHrquxw0
にこ「そんな訳ないじゃない! でもね、ほら……ここって道端だし。こんな所でそんなこと出来る訳ないっていうか」

真姫「にこちゃんってμ'sの活動の時は自分から動くくせに、こういう事は自分から動こうとしないわよね」

にこ「……ぇ、だって///」ウルウル

真姫「王子様なのにいつもお姫様の私からよね?」///

にこ「ほら、王子と言ってもにこは……ぼっち属性だし」

真姫「もう一人ぼっちじゃないでしょ!」

にこ「うぅ~///」

真姫「こういう恥ずかしくて堪らないって表情のにこちゃんも可愛いんだけど、たまにはお姫様気分を味わいたいのよ」

にこ「わ、分かったわよ! でもここじゃムリ!」

真姫「そういうと思った。だからね、私の小さい頃に見つけた秘密の場所があるの。そこに行きましょう?」

にこ「秘密の場所?」

真姫「そうよ。誰も知らない二人だけの……エデン」

にこ「……恥ずかしくないの?」

真姫「キカナイデ!」カァァァ!

にこ「お姫様。どうか王子の私を二人だけの楽園へ連れてって」

真姫「に、にこちゃんも恥ずかしいこと言ってるじゃない!!」////

にこ「太陽が熱いのが悪いのよ! さぁ、早く行きましょう!」///

204: ◆CCblXqjw.2 2014/06/10(火) 23:49:25.70 ID:9mHrquxw0
──練習メニューの意味 勘違い探偵エリーチカ


海未「買い物に行ったきり、にこと真姫が帰ってこないのですが……」

絵里「念のため連絡を入れた方がいいわ。考えたくはないけど、万が一ということもありえるのだし」

海未「では私が連絡を入れます」

トゥルルルル...

海未「もしもし、にこですか?」

真姫『な、何かしら?』

海未「あれ、真姫ですか? あの、二人が帰ってこないので皆心配しているのですが何かありましたか?」

真姫『……もう少し休憩したら帰るから。心配しないで、それじゃ』ピッ

海未「切られましたね。……何故かにこの携帯に真姫が出ましたが、もう少し休憩してから帰るそうです」

花陽「そんなに遠いスーパーだったのかな?」

凛「遠かったのなら凛も手伝ったのに」

絵里「希はどう思う?」

希「間違いなくイチャついてるだけだと思うけど、えりちは?」

絵里「私も同意見よ」

穂乃果「お腹空いてきたんだけどなー」

ことり「お菓子持ってきたから安心してっ♪」

205: ◆CCblXqjw.2 2014/06/10(火) 23:55:20.25 ID:9mHrquxw0
海未「とはいえ、穂乃果。予定ではこれからダンスの練習ですからまだお昼は先ですよ」

絵里「…………待って、にこはあの時なんて言ったかしら?」

希「あの時っていつのこと?」

絵里「ほら、海未の予定を否定して自分のを出した時よ」

穂乃果「おかしなこと言ってたかな?」

ことり「確かねぇ、みんなの為にきちんとした練習メニュー用意した、だったと思うけど」

穂乃果「流石ことりちゃん頭良い!」

絵里「ええ、そうなの。みんなのって言ったわよね。提案したのを差し出す時に自分を含めない言い方としても《みんな》って使えるわよね」

海未「そうですね。その場合なら作った人以外をみんなとして使いますからね」

凛「確かに。というか、みんなの《為》って強調してるからそういう意味にしか意味に聞こえないかも」

絵里「あの時に居なかった人物が一人居たわ」

花陽「真姫ちゃんだけ……居なかった?」

絵里「そう。つまり最初からにこ自身と真姫はこの練習メニューから外れる予定だったってことよ。これは綿密に計画されていたと考えるべきね」

穂乃果「本当ににこちゃんは万能だねっ」

希「ぼっちーず恐るべしやね」フフッ

206: ◆CCblXqjw.2 2014/06/10(火) 23:59:10.84 ID:9mHrquxw0
ことり「ほぇ~♪ 二人きりの時間を作る為に計画立てたなんて素敵だよぉ~♪」ポワポワ

海未「その為に……私の立てた練習メニューが……」ガーン

凛「動機は不純だとしても、海未ちゃんよりは計画がきちんとしてるにゃー」

海未「」

穂乃果「海未ちゃん! ほら、ふぁいとだよ♪」ギュッ

海未「ほ、穂乃果っ!」////

希「真姫ちゃんの別荘を使うっていう提案もその為だったんやね」

絵里「こんな些細な計画まで完璧に立てるとか、にこってどれだけ完璧な人間なのかしらね」

希「悪知恵も動機次第ではロマンチックになるんだね」

花陽「はぁ~ん! にこちゃんってとっても素敵です!」キラキラ

海未「にこは元々皆のことを引っ張ってきましたし、真姫はμ'sに入る前から作曲を頑張ってくれてますから、これくらい良いんじゃないですか?」ツヤツヤ

絵里「それもそうね。私たちは練習して二人が帰ってくるのを待ちましょう」

穂乃果「はーい♪」

207: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:02:14.83 ID:lABTXvsp0
──犯人扱いされたにこは被害者


にこ「ぷはぁっ……ハァハァ……そ、ろそろ買い物に行かないと、怪しまれるわよ」

真姫「へ、平気よ……。だって、ほら……王子様とお姫様な訳だし?」

にこ「思考がおかしくなってるわよ。それにいくら洞窟って言ったって、外から丸見えじゃない」

真姫「だから言ってるでしょ? こっちからは見えても、明るい所から暗い所は見えないんだって」

にこ「……万が一ってこともあるじゃない」

真姫「ないわよ」

にこ「狭いけど見えそうな所でっていうのが、イケナイ事してる感が強くてより恥ずかしいのよぉ~///」

真姫「その割には激しく舌を入れてきたのに?」

にこ「捏造よ! にこは恐る恐る真姫ちゃんの口に舌を入れたら、一気ににこの……舌を……あんなに////」

真姫「でも大人のキスはにこちゃんからしてきたっていう事実は一生残るわ」

にこ「なんで嬉しそうなのよ」

真姫「だって嬉しいもの。明日の休憩時間は水着で来たいわね」

にこ「身の危険を感じるわ」

真姫「大丈夫よ。そういうことはラブライブが終わるまでは我慢するって決め手あるから」

にこ「逆に言うとラブライブが終わったらどうなるの!?」

208: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:05:19.15 ID:lABTXvsp0
真姫「さぁ、安心したのなら続きをしましょう」

にこ「安心してないわよ。別に嫌ってことじゃないんだけど……あぁ~、もういいわ。でも、本当にあっちから見えないのか確認しないと不安なの」

真姫「さっきまでずっとキスしてたのに?」

にこ「冷静になったら不安が蘇ったのよ。にこは腰が抜けて動けないから、真姫ちゃんが一度外に出て、こっちを写してみて」

真姫「私携帯忘れてきちゃったのよ。にこちゃんの貸してくれる?」

にこ「いいわよ。はい、お願いね」

真姫「分かったわ。中が見えなかったらまたにこちゃんからしてね」

にこ「///」

真姫「返事は?」

にこ「分かったわよ! にこのラブニコな舌遣いで腰抜かしてもしらないからね!」

真姫「それはそれで楽しみね」スタスタ

真姫「あ、待ちうけが私ね/// じゃあ撮るわよ」

カシャ! ♪愛してるばんざーい

真姫「海未からね。にこちゃーん! その中じゃ電波怪しいから代わりに出るわよ?」

にこ「いいわよ~」

209: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:08:22.49 ID:lABTXvsp0
海未『もしもし、にこですか?』

真姫「何かしら?」

海未『あれ、真姫ですか? あの、二人が帰ってこないので皆心配しているのですが何かありましたか?』

真姫「……もう少し休憩したら帰るから。心配しないで、それじゃ」ピッ

にこ「海未ちゃん何だって?」

真姫「無事かどうかの確認だって。それよりも……」スタスタ

真姫「見てにこちゃん。外からだと見えないでしょ?」

にこ「確かに見えてないわね。というかあんなにキスしたのにまだしたいの?」

真姫「いつも言ってるじゃない。それを訊くのはマナー違反よ」

にこ「……もう、本当に真姫ちゃんは甘えん坊よね。ほら、屈んで」

真姫「うん」ズズッ

にこ「口を小さく開けなさい」

真姫「にこちゃんの可愛い舌食べさせて///」

210: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:15:25.37 ID:lABTXvsp0
──合宿一日目・夜半


ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「あ、ことりちゃんも起きちゃったの?」

ことり「うん。そしたら穂乃果ちゃんが居なかったから、どこに行ったのかなって」

穂乃果「なんだか眠りが浅くて目が覚めちゃった。夜の海が見たいなーって思ってね」

ことり「隣座ってもいいかなぁ?」

穂乃果「うん、勿論だよ!」

ことり「ありがとう」ストン

穂乃果「海は真っ暗だけど、そのお陰で星が綺麗に見えるね」

ことり「本当だねっ。すごく綺麗♪」

穂乃果「本物のアイドルのステージから見たサイリュームはこんな風に綺麗に見えるのかな?」

ことり「ふふっ♪ 穂乃果ちゃんって面白いことを考えるね。どうなのかなぁ?」

穂乃果「ファーストライブの時に絵里ちゃんに言われた時、思わず講堂を満員にしてみせるって言った時、にこちゃんが目標が小さいって言ったよね」

ことり「うん。あの時はアイドル研究部のこと知らなかったから驚いちゃった」

穂乃果「ほのかも驚いたよ。……あの時、ただスクールアイドルを続けたいっていう意思から出たのがあの言葉だったんだー」

ことり「知ってるよ。だってことりは穂乃果ちゃんのことずっと見てきたんだもん」

211: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:18:18.84 ID:lABTXvsp0
穂乃果「さすがことりちゃんだね。ほのかの事よりほのかの事を分かってるかも」

ことり「そこまでは自信ないよぉ///」

穂乃果「ラブライブに出場できたらさ、以前見たあの場所で歌えるんだよね」

ことり「可愛いステージだよね。ラブライブに出られた時の衣装を考えると胸がドキドキして眠れなくなっちゃいそう」

穂乃果「全国のスクールアイドル・スクールアイドルファンが注目する中でライブをする。にこちゃんが言ってた言葉は最初からここを目指せってことだったのかな?」

ことり「どうかなぁ? でも、にこちゃんならありえるかも」

穂乃果「今この瞬間を楽しめば廃校撤回も後から付いてくる……。自信満々に言ってたにこちゃんの言葉が本当になりそうで、本当ににこちゃんって魔法が使えるみたい」

ことり「うん」

穂乃果「以前海未ちゃんがね、ほのかがにこちゃんみたいに自信を付ければあんな風になれるって言ったんだ。だけど、魔法までは使えそうにないなー」

ことり「ううん、そんなことないよ。穂乃果ちゃんはことりにとっては魔法使いだよ!」

穂乃果「ほのかが?」

ことり「例えばいまこの瞬間。こんな綺麗な夜空を見れたのは穂乃果ちゃんが起きてたからだよ」

穂乃果「それって魔法じゃないんじゃないかな?」

ことり「魔法だよ。だって、ことりの胸はこんなにもドキドキしてるんだもん。穂乃果ちゃんにしか掛けられない魔法なのっ♪」

穂乃果「……ことりちゃん」

212: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:23:39.02 ID:lABTXvsp0
ことり「いつまでも新しい魔法をことりに掛け続けて欲しいなぁ」

穂乃果「魔法を掛けられるっていうのなら、いつまでも掛けるよ! だって、ほのかはことりちゃんとずっと先まで一緒に居たいもん」

ことり「海未ちゃんも一緒にね?」

穂乃果「うん! 海未ちゃんも一緒に見たいけど……」

ことり「……海未ちゃんは寝てる時に起こすとアレだからね」

穂乃果「そ、そうだよね。触るな危険だもんね」

ことり「ふふふ♪」

穂乃果「ことりちゃん」

ことり「なぁに?」

穂乃果「…………。ううん、何でもない。綺麗だね」

ことり「うん、でももう少しだけ見たら眠ろうね? 明日に響いちゃうから」

穂乃果「そうだね。明日はPV撮影があるから寝不足の顔じゃ怒られちゃうもんね」

ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「なに?」

ことり「呼んでみただけっ♪」

213: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:26:09.96 ID:lABTXvsp0
穂乃果「あはは。まるで漫画の恋人同士みたいだよ」

ことり「ふふっ♪ ことりはいつでも穂乃果ちゃんの味方だから、何かあったら何でも言ってね?」

穂乃果「うん、ありがとう。ほのかもことりちゃんの味方だよっ」

ことり「うんっ♪ ねぇ、穂乃果ちゃん。手を繋いでもいいかなぁ?」

穂乃果「はい、どうぞ」

ことり「ありがとう。……穂乃果ちゃんの手は昔から安心するなぁ」

穂乃果「幼稚園のお昼寝の時はいつも手を握って寝てたよね」

ことり「うん! 今日は昔みたいに手を繋いだまま寝ちゃってもいい?」

穂乃果「勿論だよっ。何か昔の夢を見れそうだよね」

ことり「じゃあ、後十分くらいしたら戻って寝ようね」

穂乃果「うん」

214: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:29:48.37 ID:lABTXvsp0
──二日目 平等主義


海未「水着はなしです! 絶対になしです!」///

ことり「でも、最初からそうしようって決めてたよねぇ?」キョトン

穂乃果「海未ちゃん我がままはダメだよ~!」

海未「我がままじゃありません。私は水着でPVを撮るだなんて聞いてません!」

真姫「そう言えばあの時って、海未は弓道部に行ってて居なかったわね」カミノケクルクル

希「そうやね。偶然いなかったっけ」

海未「それは明らかに私が居ないタイミングで話し合ったんじゃないですか! 水着でするのなら私は今回のPVには参加しませんからねっ」

絵里「駄目よ、海未。……九人揃ってμ'sなんだから」

海未「でしたら話し合いも最初から九人でやるべきだったんです!」

凛「そうすると海未ちゃんが絶対に反対するよねって」

花陽「ご、ごめんなさい」

海未「私だけが仲間外れですか……。こんな事をする人達だとは思いませんでした。あなた達は最低です!」ダッタッタ...

穂乃果「ほら~。こんな風に言ったら海未ちゃんが怒っちゃうって言ったのに」

ことり「仲間外れなんて海未ちゃんが一番嫌う事だもの」

絵里「にこどういうことなの? ……これからPVの撮影だっていうのに」

215: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:33:30.58 ID:lABTXvsp0
にこ「今回はにこの提案じゃないわ。真姫ちゃんが言ったことよ」

希「真姫ちゃんが?」

真姫「昨夜ちょっとしたことを目撃してね。ピンときたのよ」

絵里「それってもしかして……。逆に海未ににことの事情を目撃されて、とか?」

真姫「そんな訳ないでしょ!」

花陽(昨夜おトイレ行きたくなって夜中に起きた時、真姫ちゃんとにこちゃんだけ居なかったことは黙っておこっと)

真姫「穂乃果は海未を追いかけて謝ってきて」

穂乃果「え、話が全く見えないんだけど」

真姫「いいから行って! 穂乃果じゃないと意味ないのよ。それから話し合いなんて嘘で、私が今朝皆に口を合わさせた事伝えなさい」

穂乃果「帰ってきたら説明してね。私、行ってくる!」タッタッタ...

ことり「それでこれはどういうことなのかなぁ?」チュン

凛「まったく分からないにゃー」

絵里「どうするの? これで穂乃果が海未を説得出来なかったら解散の危機よ。九人いないとμ'sじゃないんだから」

真姫「予言するわ。海未が帰ってきたら私に感謝するってね」フフン

ことり「…………ちゅん」

216: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:37:01.39 ID:lABTXvsp0
──海未と穂乃果


穂乃果「海未ちゃん! 待ってよ~!」

海未「こないでください! 私はこのまま帰ります!」

穂乃果「歩いて帰る気なの?」

海未「電車で帰ります。当然じゃないですかっ!」

穂乃果「お財布持ってないでしょ」

海未「……あ」

穂乃果「捕まえた!」ギュッ!

海未「はっ離してください。どうせ私はアイドルに向いてない恥ずかしがり屋なんです!」

穂乃果「そんなことないよ。確かに恥ずかしがり屋だけど」

海未「だから皆に蚊帳の外にされても仕方ないんです!」

穂乃果「それは誤解だよ!」

海未「誤解なんかじゃないです。私は穂乃果やことりと違って何もないんです!」

穂乃果「どうしてそんなこと考えるの? 確かに海未ちゃんに足りない物があるけど」

海未「もう! 穂乃果、あなたはさっきから何なんですか! 止めにきたんですか? それとも追い討ちしに来たんですかっ!?」

穂乃果「止めに来たに決まってるよ」

海未「だったらもう少し考えて言葉を発してください。それに私に足りない物ってなんですか?」

217: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:40:23.74 ID:lABTXvsp0
穂乃果「海未ちゃんに足りないのはアイドルに必要なサインだよ!」

海未「あるではないですか」

穂乃果「あんなの普通に名前書いてるだけじゃない」

海未「そんなサインがあっても良いではないですかっ」

穂乃果「よくないって!」ギューッ

海未「ちょっ、苦しいです!」

穂乃果「海未ちゃんが悪いのっ! 分かってくれるまで離さないからね!」

海未「わ、分かりました。分かりましたから……離してください///」

穂乃果「絶対分かってないよ!」

海未「……本当に分かりましたから///」

穂乃果「あのね、今朝真姫ちゃんが提案しただけで、海未ちゃんが部活の時にそんな提案してないんだよ」

海未「では衣装はきちんとあるんですか?」

穂乃果「午前中に届くように手配されてるって真姫ちゃんが言ってたよ」

海未「……だったら真姫は何がしたかったんです。わけが分かりません」

穂乃果「ほのかも分からないよ。でも、謝りに行くのはほのかじゃないと意味がないって」

海未「…………っ!」カァァァ

穂乃果「どうかしたの?」

218: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:43:26.04 ID:lABTXvsp0
海未「はははっ離してくださいっ!」////

穂乃果「うわぁぁあ~っ」スポン

海未「はぁはぁはぁ……真姫はなんてお節介な///」

穂乃果「イタタタ……」

海未「あ、すいません」

穂乃果「ともかくさ~海未ちゃんがどうしても水着が嫌って言うなら衣装でしようってほのかも同意するから皆の所に帰ろうよ」

海未「」

穂乃果「じゃあにこちゃんに伝授された元気になる魔法いくよ! 右頬にちゅっ♪ 左のほっぺにもちゅっ♪」

海未「──」カァァァァ!

穂乃果「海未ちゃん、ふぁいとだよ!」ニッコリ

海未「ほっ、穂乃果は無防備過ぎです!」

穂乃果「えっ?」

海未「こないだといい今といい……もうっ、水着でいいですよ! やればいいのでしょう、やれば!」

穂乃果「元気だけじゃなくてやる気も出たね☆」

海未「それから穂乃果! この魔法は今後禁止です!!」

219: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:46:25.41 ID:lABTXvsp0
──五分後

海未「真姫! お節介過ぎです。元々は貴女の所為なんですから、お礼なんて言いませんからね!」

真姫「素直じゃないわねぇ」カミノケクルクル

にこ「何がなんだか分からないけど、この曲に似合う水着でPV撮るってことでいいのよね?」

海未「ええ、にこに似て真姫は策士ですね」キッ!

真姫「最高の褒め言葉よ」

ことり「ちゅん」

真姫「」

絵里「……なんだか私たち置いてけぼりだったわね」

希「ウチは全部まるっとお見通しやけどね」

花陽「私もなんとなく分かったよ」

凛「凛はサッパリ」

穂乃果「とにかく気合入れてやろう!」

真姫「そうね。でも、にこちゃんは凄いわよね。作詞まで出来るんだもの」

にこ「──え?」

真姫「だって『夏色えがおで1,2,Jump!』を作詞したのもにこちゃんでしょ?」

にこ「前にこれ書いたのは佐藤だって言ったじゃない。もう、夏の暑さで忘れちゃったの? 仕方ない真姫ちゃんね~」

真姫「佐藤? 誰それ?」キョトン

にこ「え? いくら嫌いだからって存在から忘れなくてもいいでしょ。流石に佐藤が可哀想よ」

真姫「本当に知らないんだけど、その佐藤さんって人に私会ったことあったかしら?」

にこ「…………」

220: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:49:18.97 ID:lABTXvsp0
──終わりの始まり


佐藤「やっぱり……。何も出来ない内に夏が終わっていた」

にこ「可哀想ね」

佐藤「元ぼっちに同情の眼差しされるのが一番可哀想だよね」

にこ「ふっふーん♪」

佐藤「幸せそうで何よりだけど、学園祭の事はきちんと考えてる?」

にこ「現在3位でラストスパートという意味でも重要よね」

佐藤「そういえば全然気にしてなかったけど、廃校問題はどうなの?」

にこ「入学案内の取り寄せが多く寄せられてるらしいわ。絵里の言葉からもう心配はないだろうってことよ」

佐藤「学園祭で実際に学院とμ'sを見に来る生徒は多そうだ。ということは、講堂で是非ともライブをさせたいけど……講堂の利用はガラガラでの抽選なんだよな」

にこ「は?」

佐藤「音ノ木坂学院の学園祭の時、講堂の使用許可は昔から抽選で決まってるって話だよ」

にこ「そんなバカな話があるわけ!?」

佐藤「あるんだよ。こればかりは運次第なんだけど……にこにーは不幸体質というか、芸人体質だから絶対に外れる運命なんだ」

にこ「嫌な体質過ぎるわよ!」

221: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:52:25.45 ID:lABTXvsp0
佐藤「だからと言ってエリーチカに引かせて失敗したら傷付けちゃうから却下。一年生は遠慮するだろう。ラッキーガールの希ちゃんか二年生組か」

にこ「絵里に関しての突っ込みはスルーするとして、運なのに責任重大って性質が悪いわね」

佐藤(原作でにこにーの前に引いた部が三時から一時間講堂の許可を得たんだけど、思い出せない。確か講堂使う必要がなさそうなくらい地味だったのは覚えてるんだけどなー)

にこ「希ってこういう責任ある事を決める時は裏方に回る性格だし、ことりも似た感じよね。海未は何気にメンタル強そうに見えて脆い部分があるし……。やっぱりリーダーの穂乃果にお願いするべきかしら」

佐藤「話し合ってからがいいかもね。外れが出ても全員の責任であって、引いた人の責任じゃないってことを最初に決めておこう」

にこ「そうね。そんなことでグループの空気が悪くなったら嫌だしね」

佐藤「その言葉で思い出した。最近ことりちゃんの様子はどう?」

にこ「ことり? そう言えばなんかちょっと元気がないみたいだけど」

佐藤「部長命令発令だ。抽選を受けた日でいいかな、穂乃果ちゃんにことりの話を聞くように言っておいて。学園祭問題より重要なことだから」

にこ「よく分かんないけど佐藤がそう言うならそう言っておくわ」

佐藤「あ、そうだ。学園祭は『START:DASH!!』の九人ヴァージョンやるんでしょ?」

にこ「μ'sの始まりを今度は全員で歌うの」

佐藤「最高のライブになるといいね」

にこ「なるに決まってるじゃない。男性は家族だけしか入れないから招待出来ないけどね」

佐藤「それは残念。で、衣装なんだけど今回は制服でやるべきだと思う」

222: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:55:14.23 ID:lABTXvsp0
にこ「制服で? 絵里の制服姿で歌ってるのが見たいとか言う理由じゃないでしょうね?」

佐藤「そんな邪な考えで発案しないよ。ことりちゃんにはもうラブライブの衣装作りに集中して欲しいし、入学を考えてる中学生達にアピールするんだよ」

にこ「なるほどね。衣装が制服でも魅了出来るっていうのはライバルに目の前で証明されたことだしね」

佐藤「後はもう抽選の問題だけだね。僕がアドバイス出来るのもこれが最後かな」

にこ「秋になったからってしんみりしてるんじゃないわ」

佐藤「そうだね。もう、秋だもんね」

にこ「そんなんだから真姫ちゃんに忘れられるのよ」

佐藤「黒子は居ても居ないみたいな存在だから」

にこ「やっぱりさ、ラブライブ終わったら打ち上げにきなさいよ」

佐藤「…………。誰が引くのか決まったら教えてね。秘策が思い浮かんだら連絡するから。ただ最後にひとつだけ」

にこ「なに?」

佐藤「学園祭は雨になる。風邪の潜伏期間を考えると予選が始まるのと同時くらいに病状が現れる可能性がある」

にこ「風邪って直ぐに出て直ぐ治らない?」

佐藤「一週間から十日くらい潜伏する場合が普通なんだよ。アピールよりも体調優先で考えた方がいい。講堂が使えるに越したことがないけど」

にこ「そうね。努力の結果に運が付いてくることを祈る限りね」

223: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 00:58:59.87 ID:lABTXvsp0
──運命を託す相手


にこ「ということで、伝統という弊害が今にこ達を拒んでいるわけ!」

絵里「忘れてたわね」

海未「抽選というのは知りませんでした」

希「誰が引くのかが重要やね」

花陽「ここは先輩達にお任せしたいなぁ」

にこ「先輩後輩なしで引きたいという人いるかしら?」

μ's「…………」

にこ「ということで生徒会長の絵里かリーダーの穂乃果にお願いしたいけど」

穂乃果「ちょっと待って! 部長のにこちゃんが抜けてるよ」

絵里「μ'sだけで言うなら生徒会長より部長が優先でしょ!」

にこ「同時に突っ込まなくてもいいじゃない。責任を追及しないことを条件にして、運が良さそうな希かことりに任せるのもいいと思う」

凛「確かに希ちゃんかことりちゃんなら当てられそうかも」

希「ウチはどうかな?」

ことり「ことりはこういうのは無理です」

真姫「私はここぞという時はにこちゃんがいいけど」カミノケクルクル

224: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:01:35.85 ID:lABTXvsp0
海未「難しい問題ですね」

希「投票で決める方がいいんじゃない?」

にこ「じゃあ投票ってことで一人一票で多い人に決めましょう。同票の場合はジャンケンでいいわね」

絵里「そうね、じゃあ私はこの紙を切るから希はペンを皆に渡しておいて」

希「了解や」

──五分後

凛「やっぱりにこちゃんかなって」

花陽「私は……穂乃果ちゃん」

真姫「私は言うまでもないわね」

穂乃果「私もにこちゃん!」

ことり「私は勿論穂乃果ちゃんだよぉ」

海未「私も穂乃果です」

にこ「にこは絵里ね」

希「ウチはにこっち信じてるよ」

絵里「私はにこね」

海未「五票入ったにこで決まりですね」

225: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:04:56.91 ID:lABTXvsp0
にこ「え、にこ?」

絵里「妥当よね」

穂乃果「にこちゃんなら安心だよね。ここぞという所は本当に頼りになるし」

にこ(ど、どうしよう。絶対に外れる運命なんだとか不吉な事を佐藤に言われてるのよね)

真姫「にこちゃんなら任せられるわ」

凛「頑張るにゃー」

にこ(自分で言い出したから撤回出来ないし。学園祭で講堂を使えなくなるのはテンションに繋がるわ……。それに、観客の居るステージでライブをする経験があるかどうかはラブライブに大きく影響がある。ここは佐藤に連絡を)

にこ「──」

にこ(ううん。皆に選ばれたんだもの。いつまでも頼ってばかりじゃダメね。アイドルというのはここぞという時に魅せられてこそ。今のにこなら……皆に信用されてるにこなら!)

にこ「にこ一人の想いじゃ当てられないと思う。でも、皆の想いがあるのならやってみせるわ!」

226: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:08:10.20 ID:lABTXvsp0
──学園祭講堂使用抽選教室 フラグに立ち向かう勇気


「ではアイドル研究部どうぞ」

絵里「にこ、お願いね。講堂が使えるかどうかでライブのアピール度は大きく変わるわ!」

穂乃果「にこちゃん! ふぁいとだよ!」

真姫「……にこちゃん。お願い」

にこ「…………んぅっ!」

ガラガラ……

にこ(九人の歌の女神! お願いっ!)

ガラガラ……コロン

にこ「──」

「残念! アイドル研究部。学園祭で講堂は使用出来ません」

穂乃果「」

絵里「」

真姫「」

にこ「…………にこぉ」ガーン

227: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:11:14.32 ID:lABTXvsp0
──屋上

にこ(絶対に外れる運命なんだ。佐藤……あんたの言葉が本当に正しかったわ。部長でありながら部のここぞという活躍の場を奪ってしまった。佐藤が絵里を選ばせたくないと言った気持ちが痛感させられるわ)

にこ「みんなごめん」

希「にこっちが謝る必要はないよ。皆で決めた結果だもの」

絵里「希の言う通りよ。今はどこでライブをするかを決めましょう」

穂乃果「そうだね。講堂じゃなくなったってライブが出来ればアピール出来るもん!」

海未「体育館とグランドは運動部が使ってしまいますから広い場所となると限られてきますね」

凛「部室だと狭いし」

花陽「空き教室でも同じ、だよね……」

ことり「どこか広い場所」

真姫「広い場所……ここはどうかしら? ここならどれだけ人が集まっても狭いということはないだろうし。いつも練習している場所だし」

穂乃果「それだよ!」

にこ「待って! 確かにそれはいい案なんだけど、雨が降った時の事を考えると止した方がいいわ」

穂乃果「大丈夫だよ! ほら、野外ライブって言えば雨だし。それくらいほのか達ならなんともないよ!」

凛「そうだよ! むしろ雨が降った方が盛り上がるにゃー!」

228: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:14:25.73 ID:lABTXvsp0
にこ「ダメよ!! にこ達は今日燃え尽きればいいってものじゃないわ。ラブライブの予選で風邪が発病したとかなったら意味がないの。だからって、勿論学園祭をないがしろにしたいって訳じゃないわ。ただ、そこを踏まえて考えて欲しいのよ」

絵里「にこの考えの方が正しいわ。今日一日は軽い運動で終えて、明日までにいい案がないか考えてみましょうか」

希「そうやね。下手に考え過ぎても煮詰まるだけやからね」

海未「確かに一理あります。私は練習が終わったら弓道部にいきます。……あ、穂乃果ちょっといいですか?」

穂乃果「ムムッどこかいい場所が……え、海未ちゃんなぁに?」

海未「耳を借りますよ。……ことりの様子が最近おかしいと思いませんか?」ボソボソ

穂乃果「そうかな?」ボソボソ

海未「弓道の練習もあって最近話せてないのですが、穂乃果の方で気にしてあげてください」ボソボソ

穂乃果「うん、分かった」ボソボソ

絵里「じゃあ、気持ちを切り替えて練習を始めるわ。まずは柔軟から。気を抜いて怪我をしたらライブどころじゃないからね!」

229: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:17:31.54 ID:lABTXvsp0
──真・ともだち


にこ「ちょっと穂乃果に話があるんだけど」

穂乃果「真姫ちゃんと何かあったとか?」

にこ「何かあってもわざわざ穂乃果に話したりはしないわ」

穂乃果「えー話してくれてもいいのに。じゃあ、さっきのライブ会場探しでもするの?」

にこ「それも大切だけど、もっと大切なことよ。最近ことりの様子がおかしくない? 元気ないっていうか悩んでる感じがするのよ」

穂乃果「そうかな? あ、でも海未ちゃんも 練習始まる前に同じこと言ってた」

にこ「だったら気にしてやりなさいよ。あんたの一番の友達でしょ。これからことりと帰って話を聞いてあげなさい」

穂乃果「にこちゃんがそういうなら分かったよ」

にこ「頼んだわよ、リーダー」ニコッ

穂乃果「任せて!」

にこ「学園祭のライブの場所のことは考えないでいいから」

穂乃果「分かった。そっちはにこちゃんに任せたよ!」ニッコリ

230: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:20:48.88 ID:lABTXvsp0
──帰り道

穂乃果「最近元気がなかったみたいだけど何かあったの? 悩み事なら聞くよ!」

ことり「うん。穂乃果ちゃんに真っ先に相談に乗ってもらいたいって思ってたの。聞いてもらってもいいかなぁ?」

穂乃果「うん、聞かせて欲しい」

ことり「海外の装飾関係のプロの方からことりに本場で学ばないかって誘ってもらえて。でも、留学すれば最低でも高校卒業までは戻れないと思うの」

穂乃果「そんなに長く……」

ことり「将来の夢の為なら留学するのが一番だと思う。でも……」

穂乃果「……」

ことり「穂乃果ちゃん。ことりはどうすればいいのかな?」

穂乃果「ほのかも海未ちゃんもね、昔からことりちゃんに色々な物を貰ってるんだ。いっつも助けられてばかり」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「特に記憶に残ってるのは海未ちゃんの家の壷を割っちゃった時かな」

ことり「小学生の時のことりが風邪で休んでた時の話だよね」

231: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:24:13.13 ID:lABTXvsp0
穂乃果「うん。ことりちゃんが風邪でお休みでお見舞いした後、海未ちゃんの家で遊んでた時。海未ちゃんが離れてた時にほのかがこけて壷を割っちゃって。怖くなって逃げちゃって」

穂乃果「家に帰った後に勇気振り絞って海未ちゃんの家に謝りに戻ったけど、だけど外からでも聞こえる海未ちゃんの泣き声に足が震えてまた逃げちゃって。ことりちゃんの所に夢中で走ってた」

ことり「帰った筈の穂乃果ちゃんが泣きながら来るんだもん。熱にうなされてて夢見てたのかなって思っちゃったよ」

穂乃果「あの日、ことりちゃんがほのかの背中を押してくれなかったら……海未ちゃんに完全に嫌われてた。今のほのかはなかったよ」

ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「といっても、これはことりちゃんに救われた一つに過ぎないんだけど。一番最初の友達で、ずっと一緒に居ることが当たり前で、大切な存在」

ことり「それはことりも同じだよ」

穂乃果「それでね、相談に答える前に一つほのかの話を聞いて欲しいの」

ことり「うん、聞かせて」

穂乃果「A-RISEは本当に凄いよね。初めて見た時、路上ライブで目の前で見た時、練習してるDVD。どれをとっても魅力的で胸が震えて」

ことり「本当にすごいよねぇ」

232: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:27:46.57 ID:lABTXvsp0
穂乃果「穂乃果もあんな風になりたい。その気持ちがもう止められなくなってきちゃってるの」

ことり「え?」

穂乃果「ラブライブで同じ舞台に立てたらその時はもうこの気持ちを抑えきれないと思うの。絶対に止められない」

ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「それでね、その時はことりちゃんと海未ちゃんも一緒に居て欲しい。μ'sを始めた時みたいに」

ことり「……」

穂乃果「ことりちゃんには夢があって、海未ちゃんにはほのか以上に家を継がないといけない立場だって分かってる。でも……」

ことり「くすっ♪ ね、穂乃果ちゃん。その思いが今はまだきちんとした形になってなくてもいいよ。いつもみたいに我がまま言って欲しいな」ニコリ

穂乃果「ことりちゃん! 留学なんてしないで、穂乃果と一緒に同じ夢を見て欲しい!」

ことり「はいっ!」

穂乃果「えっと……本当にいいの?」

233: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:31:46.99 ID:lABTXvsp0
ことり「昔からね、海未ちゃんと二人でよく言ってたの。穂乃果ちゃんにはよく振り回されてるばかりだよねって。でもね、穂乃果ちゃんはいつも連れてってくれるの。ことりや海未ちゃんだけじゃ絶対に辿り着けない高みへ」

穂乃果「……ことりちゃん」

ことり「ことりはもう将来も全部穂乃果ちゃんに任せちゃう♪」

穂乃果「ことりちゃ~ん! 大好きだよっ!」ギューッ!

ことり「ことりも穂乃果ちゃんが大好きだよっ!」ギュッ

穂乃果「ずっと一緒に歩いていこうね」

ことり「形になったら真っ先に伝えてね」

穂乃果「勿論だよ!」

ことり「海未ちゃんも絶対に説得してね? 私たちは三人一緒だよ」

穂乃果「うん♪」

ことり「でも、穂乃果ちゃんは渡さないから♪」チュン♪

穂乃果「え? 今何か言った?」

ことり「何でもないよ?」ニッコリ

234: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:34:53.56 ID:lABTXvsp0
──同日・部室 もう一つの宝物


絵里「まだ残ってたの?」

にこ「そりゃあね。ちょっと穂乃果は別件に当たってるから、この問題は部長であるにこが解決しないと」

絵里「凄いわよね。去年まで一人でいじけてた人間とは思えないわ」

にこ「茶化しにきたのなら帰りなさいよ」

絵里「別に茶化しにきた訳じゃないわ。アクシデントが起こった時は新人が残るのは当然でしょ?」

にこ「とんだ態度のデカイ新人もいたものだわ。ま、一人で考えるよりはマシね」

絵里「三人よればって言いたいけど希は神社の方に顔を出すみたい。真姫は?」

にこ「真姫ちゃんも今日は病院にって、どうして真姫ちゃんの事をにこに訊くのよ!」

絵里「だって二人は付き合ってるんでしょ?」

にこ「なっ、ちがっ、んぁ……にこぉ」カァァァ

絵里「女の子同士っていうのはありえないことだって考えなんだけど、にこと真姫だけは特別って感じに思えるから不思議ね」

にこ「さっ、さっきも言ったでしょ。茶化すなら帰りなさい!」フンッ

絵里「だから茶化してないわ。……それで、どこでライブをする予定なの?」

にこ「雨でなければ屋上でいいんだけどね」

絵里「雨かもって話でしょ?」

235: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:38:18.21 ID:lABTXvsp0
にこ「ううん、雨が降るのよ。知り合いに預言者がいるのよ。そいつが学園祭の日に雨が降るって言ってたの」

絵里「胡散臭い知り合いがいるのね」

にこ「でも頼りになるのよ。時々ムカつくけど、言ってることはけっこう正しいことがないでもないし。まぁ、ちょっと女神推しが強すぎてウザいけど」

絵里「女神?」

にこ「あんたのファンなのよ。以前希があんたの写真を撮ったことあったと思うけど、そいつからの依頼だったのよ。そのお願いの為に一度だけ生徒会の仕事を手伝ったの」

絵里「ああ。あったわね。あの時は悪かったわ……。でも、ちょっと待って! その相手って男性なの?」

にこ「ええ、男よ。多分二十歳前後かしらね。年齢までわざわざ訊いたことないけど」

絵里「希ぃぃぃ! そういうことは先に言いなさいよ。あんなポーズを男性に……」ズーン

にこ「どんなポーズか知らないけど、ネットにあげるとかは絶対にしないってにこが約束出来るわ。あいつの絵里推しは神格化してるから。自分以外の誰かに見せるなんて冒涜以外の何でもないだろうし」

絵里「それはそれでちょっと……」

にこ「ま、あいつの話はいいわ。今は雨の日でも出来る場所を考えるないと」

絵里「そうね。といっても、正直手詰まりなのよね」

にこ「分かってるわ。だから一日置くって言ってくれたのは助かったわ。あのままだと皆のテンションが下がったままで切り替えが上手くいかなかった」

絵里「でも、逆に明日の放課後までに打開策を考え付かないといけなくなったわ」

にこ「どうしようかしら」

236: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:43:37.33 ID:lABTXvsp0
絵里「……最悪は部室でするしかないわ。曲数を絞って、時間毎に入れ替える感じにすれば最悪可能だし。ただ、体力面をきちんと配慮しないとダメね」

にこ「流石生徒会長ね。確かに、それなら少なくとも回すことは出来る」

絵里「ただし、これだとライブという感覚とはちょっと違う気がするのが難点ね」

にこ「やっぱりあんたも同じ考えか」

絵里「ステージの上で歌ったことがあるのは穂乃果達二年生組だけだものね」

にこ「ラブライブ前に一度ステージというものを体験させてあげたいわ。特に一年生組にはね」

絵里「……正直厳しいわね」

にこ「A-RISEは七日間連続でライブだし。経験の差は圧倒的」

絵里「……現実は厳しい、か。それでも守ってあげたいわ」

にこ「同感ね。魔法が使えたら雨を晴れに変えるのに」

絵里「でも、みんなにとってはにこは魔法使いなんでしょ? 穂乃果達が魔法少女だって言ってたわよ」フフッ

にこ「流石に本物の魔法は使えないわよ」

絵里「どうかしら? にこなら本当の魔法だって使えそうな気がするけど」

にこ「買いかぶり過ぎ」

絵里「気分転換に一度やってみましょうよ。にこのアレ」

にこ「あんたと二人なのに?」

絵里「知ってた? 私だけやったことないのよ」

237: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:47:10.30 ID:lABTXvsp0
にこ「それはあんたのキャラに合ってないからでしょ」ケッ

絵里「仲間外れは嫌なのよ。ほら、やりましょう」スタッ

にこ「しょうがないわねぇ。元気いっぱいにやるわよ~!」スタッ

絵里「ええ」

にこえり「にっこにっこにー♪」

絵里「くすっ。思っていた以上に恥ずかしいわね、これ」フフッ

にこ「うっさい!」

コンコン……

にこ「誰かしら? どうぞ、入ってもいいわよ」

「失礼します……。ここってアイドル研究部、μ'sの部室でいいんですよね?」

絵里「そうだけど、貴女は?」

「初めまして。私は書道部の副部長をしてます、二年の物申と言います」

絵里「物申さんね。それで今日はどういった用件かしら?」

「はい。今日の抽選で書道部は三時から一時間の講堂許可をもらったんです」

にこ「……ふぅん。それで?」ムスッ

238: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:51:03.34 ID:lABTXvsp0
「二時からの行動許可を得たのが映画研究部だったんです。それで、向こうの部長さんとうちの部長がμ'sのファンで。あ、私もファンなんですけど」

絵里「えっと、話が見えてこないのだけれど?」

「すいません、話下手で。それでですね、話し合ってお互いの部を30分ずつで使用して、三時からの使用許可をアイドル研究部に譲ろうって話になったんです」

にこ「それって本当なの!?」クワッ!

「ひっ! ほ、本当です」

にこ「絵里! こういうのは学園祭のルールとして大丈夫?」

絵里「譲歩は禁止されていないから大丈夫よ! だけど、本当にいいの?」

「はい! μ'sの皆さんの活躍で廃校の撤回を確実にして欲しいっていう欲もあります。私達もライブを見たいというのが本音なんですけど」ニコリ

にこ「……ありがとう。書道部の提案を受け入れさせてもらうわ」

絵里「本当にありがとう。明日にでも全員で挨拶に行かせてもらうわね」

「はっはい! みんな喜びます。それから、ライブの方頑張ってくださいね」

にこ「ええ、最高のライブにしてみせるわ」

「それではこれで失礼します」ガラガラ...

239: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:55:27.12 ID:lABTXvsp0
絵里「ハラショー。本当に魔法使いなんじゃないの?」

にこ「そうね、もしかしたら魔法使いなのかもしれないわ。なんて本当に思っちゃったわよ」

絵里「早くみんなに教えてあげないとね」

にこ「二年生組は後でにこが教えておくわ」

絵里「じゃあ、希と凛と花陽は私が連絡しておくわね」

にこ「本当にあんたお節介ね」

絵里「馬に蹴られたくないだけよ。それじゃ、解決したことだし私は帰るわ。途中まで一緒に帰る?」

にこ「にこはもう少し休んでから帰るから」

絵里「それじゃあ、また明日」

にこ「ええ、今日はありがとう」

絵里「こういう嬉しいこともまた、いつかみんなと笑い合って話したいものね。最高の宝物として」スタスタ...

240: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 01:58:53.18 ID:lABTXvsp0
──刺さった棘


にこ「最高の宝物……ね。臭い台詞。まるで佐藤みたいだわ」

♪愛してるばんざーい

にこ「って、噂をしたら佐藤からだし」ピッ

佐藤『もしもし、今大丈夫?』

にこ「ええ、大丈夫よ」

佐藤『作戦を思いついた。上手くいくか分からないけど、書道部の直ぐ前に引けば当たりを引ける可能性が高い!』

にこ「遅いわよ! しかももう解決したし! 役に立たないわねー」

佐藤『酷い。漸く何部か思い出したっていうのに……。で、どういう流れなの?』

にこ「多数決でにこに決まって。引いてダメだったんだけど、書道部が譲ってくれて三時から一時間講堂を使えるようになったの」

佐藤『……順位が三位だからこその変動か。だったらポスターも美術部とかに頼めないかな?』

にこ「…………えぇ゙」

佐藤『なんでそんなに嫌そうなの?』

にこ「美術部の現在の部長ってのは……にこが一年の頃に立ち上げたスクールアイドルのメンバーなのよ」

佐藤『なるほど。それは頼み難いね』

241: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 02:03:12.17 ID:lABTXvsp0
にこ「絵を描くだけだと太るから、身体を好きな音楽聴いて踊って運動不足解消したいって理由だったのよ」

佐藤『ってことは絵のクオリティは期待出来そうだ』

にこ「ちょっと、あんた人の話を聞いてる?」

佐藤『にこにーは女の子だから知らないと思うけど、少年誌の不良漫画とかだとね、かつて仲たがいした仲間と共闘するっていうのは燃える展開なんだよ』

にこ「はぁ?」

佐藤『ライバルが一度だけ手を貸してくれるとかもあるね。胸が熱くなる』

にこ「ここ女子高なんだけど」

佐藤『あくまで例え話だよ。手を貸してくれるかどうかも分からない。でも、前に言ったけどことりちゃんには衣装作りに集中して欲しい』

にこ「……はぁ~。それはつまりにこに美術部に行って頭下げてこいってこと?」

佐藤『それ以外に聞こえたのなら耳鼻科に行くべきだよ。それか女神エリーチカの美声をエンドレスで聴くか』

にこ「あんたの女神推しは本当に……。あ、一応言っておくけど、絵里の写真はネットとかに絶対UPしないでよ?」

佐藤『そんなことをこの僕がする訳がない!』キッパリ

にこ「でしょうね。それだけはにこも確信が持てるわ」

佐藤『あの写真の素晴らしさを語っていては携帯の電池が切れるから、取り敢えず美術部にまだ人が居るかどうか確認して。居たらポスターの件をお願いして』

242: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 02:06:58.76 ID:lABTXvsp0
にこ「さ、作戦とかはあるの?」

佐藤『こういう燃える展開の時に小細工は必要ない! 大丈夫。熱いハートがあれば!!』

にこ「すっごい冷めてるんだけど」

佐藤『アイドルになる時のことを考えてさ、棘は抜いておこう』

にこ「棘?」

佐藤『スクールアイドルを解散したこと。全員とかは無理でも、一人だけでも和解出来れば棘は抜けるよ』

にこ「そんな簡単にトラウマはなくならないわよ」

佐藤『どうかな? やる前から結論を出すのはダメな人間の言い訳だ』

にこ「刺さってる棘がより増える可能性だってあるじゃない」

佐藤『そうなったら真姫ちゃんが癒してくれるよ』

にこ「……あんたって本当にムカつくやつね。秋なんだからこないだみたいにしんみりしてなさいよね」フンッ

佐藤『悪いね。ラブライブで歌う姿を目の前で見る為に頑張ってもらわないといけないからね。あ、ちなみに最終日である決勝のチケットしか買えなかった』

にこ「本当に佐藤は最低よね。こんな可愛いにこに鞭打ってばかりで」

243: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 02:09:38.84 ID:lABTXvsp0
佐藤『僕が最低だっていうのは以前死にたくなるくらいに痛感したよ。主ににこにーの所為で。だから今度はにこにーが謝罪を!』

にこ「謝罪するのはそっちでしょうが!」

佐藤『ま、冗談はともかく、いつまでもぐだぐだ言ってないで行ってきなさい』

にこ「簡単に言うわね……まったく」

佐藤『じゃあ、そろそろ切るね』

にこ「……行ってくればいいんでしょ」

佐藤『過去と向き合うのは恥ずかしかったり怖かったりすると思う。僕にはちょっと無理だけど、にこにーなら出来るよ。支えてくれる人がいるにこにーならね』

にこ「自分に出来ないことを人に求めるとか本当に最低よ。……でも、自分の為に棘を抜く努力をしてくるわ」

佐藤『昔の事を思い出して体が震えなくなれば棘は抜けたと言えるよ。失敗した時は僕を恨んでくれていいから』

にこ「恨まないわよ。前にも言ったでしょ? にこの心は広いんだって」

佐藤『エリーチカよりは狭いけどね。期待してるよ』

にこ「女神推しがうっざいわねー。ま、頑張って説得してみせるわ。いつか真姫ちゃんに解散したグループの時のことを笑って語れるようになりたいし、最高の自分になりたいから」

244: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 02:12:51.01 ID:lABTXvsp0
──学園祭前日 最高のライフ


花陽「はぁぁぁ~んっ!」キラキラ

凛「すっごいカッコ良いにゃ~!」キラキラ

希「これは見事やね」

絵里「これがにこの言っていた秘策っていうことね。素敵なポスターだわ」

穂乃果「以前までのことりちゃんの絵も可愛いけど、こういうカッコ良いデザインもいいねっ!」

ことり「これってμ'sの旗だよね? ほぇ~すっごい素敵だよぉ」ポケー

海未「こうしてクオリティの高い物が仕上がっていては、否応でも最高のライブにしないといけませんね」

真姫「にこちゃん最高よ!」ギュッ!

にこ「ちょっと真姫ちゃん。人前っ! ……これは美術部の部長に依頼して描いてもらったのよ」

希「えりち。美術部の部長って、にこっちがスクールアイドル立ち上げた時の元メンバーやったよね?」ボソボソ

絵里「にこ……。無理したんじゃないの?」ボソボソ

にこ「聞こえてるわよ。無理なんてしてないし。解散しても元メンバーなのよ? 絆は砕けても、想いはそこに残り続けてる。そう、にこは信じていたわ」キリッ!

凛「あっれ~? この変な絵とへにょへにょな字でμ'sって描いてる紙は何かな?」

花陽「失敗作……なのかな?」

海未「それにしては壊滅的なくらい似てませんが」

245: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 02:16:13.19 ID:lABTXvsp0
穂乃果「これならほのかが描いた方が百倍上手いよっ!」

凛「凛だってこんなのよりは上手く描けるよ!」

ことり「誰かの悪戯描きじゃないのかなぁ?」

にこ(い、言えないわ。ことりには絶対に大丈夫だからって言い切ったのに、あの女に何度も何度も断られて……泣く泣く自分でポスターを描いたやつがそれだって)

真姫「ねぇ、あのへろへろの字ってにこちゃんが書いたんじゃないの?」ポツリ

にこ「にこっ! さ、流石真姫ちゃんね。でも、内緒にしておいて」ボソッ

真姫「にこちゃん。変わらない絆も想いもここにはあるんだから、無理しないでよね?」ボソボソ

絵里(良かったわね、にこ。失敗した関係すら今に繋げられるなんて、最高の人生よ)

希「ほな、ウチがポスターコピーしてくるわ。張るの手伝ってくれる人は付いてきて」

穂乃果「はいはーいっ! 一杯張っちゃうよ!」

海未「今の穂乃果は壁どころか、ドアにすら張りそうなので付いていきます」

ことり「くすっ。じゃあ私も行きます♪」

希「じゃあ穂乃果ちゃん達に頼もうかな。ウチに付いてきて無事に天竺に辿りつくんや」スタスタ...

海未「どうして西遊記なんですか」スタスタ...

ことり「どちらかと言うとヘンデルとグレーテルだよねぇ」スタスタ...

穂乃果「あの変なポスターだったらお菓子の家に逆戻りしてたかも」スタスタ...

にこ(どうせにこの絵は下手よ! 悪かったわね!)

246: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 02:20:00.22 ID:lABTXvsp0
絵里「じゃあ、残りのメンバーで明日のライブの最終確認をしておきましょう」

にこ「そうね。確認は何度しても足りないということはないわ」

真姫「来てくれたお客さんに満足してもらわないとね」

凛「そうだね! 来てくれた中学生の皆が音ノ木坂に入りたいって思ってもらえないとね!」

花陽「……がんばらないと」

にこ「花陽、前にも言ったけどこの瞬間を楽しんでれば結果として付いてくるんだから、気負わないようにね」

花陽「う、うん」

絵里「花陽。思い出して、貴女達はにこが言った通りに楽しんでここまで来たのでしょう? 舞台の大きさが変わっても、お客さんの人数が変わっても、今まで通りやれば結果が付いてくるわ。だから余り緊張しないで、ね?」ニコリ

花陽「はいっ! そうだよね。私達は変わってないんだもん」

凛「かよちんの言う通り! 凛達がすることはμ'sに入った時から変わってないよ♪」

絵里「もしもの時は魔法使いのにこに魔法を使ってもらえばいいしね」パチッ♪

にこ「ウインクが上手いのがムカつくわね」

凛「凛がすると両目を瞑っちゃう時があるんだよね」

花陽「わ、私も……。だけどウインクはアイドルの技の一つだから、完璧にならないとね」

にこ「それはともかく、まずは明日のことよ。他の部に応援されたのだから失敗は出来ないわ。さぁ、気合入れて確認していくわよ!」

247: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 02:23:32.93 ID:lABTXvsp0
──学園祭当日 真・最高のライブ


穂乃果「ねぇ~! みんな見た見た見た!?」

ことり「すごいよぉ♪」

海未「二人して興奮してどうかしたのですか?」

凛「何を見たの? 真姫ちゃんとにこちゃんがキスしてたのはさっき見たにゃー」

花陽「ココデバラシチャウノォォォ!?」

にこ「なぁっ!?」///

真姫「ヴェェェェ!?」カァァァ

穂乃果「そんなことじゃないよ!」

にこ「そんなこと扱いされてるしっ!」

絵里「といっても週一程度で目撃するしね」

希「場を気にしないカップル。通称バカップルって言うやつや」

海未「その解釈は少し違うと思いますが……。ただ、意味が合っているところがすごいですね」

真姫「誰がバカップルよ! それに、にこちゃんが恥ずかしがるから場はきちんと弁えてるわよ!////」

花陽「やっぱり、真姫ちゃんが攻めなんだ……」ゴクリ

絵里「場を弁えてるって、校内でしてるのにも関わらず言い切ったわね」

にこ「それでっ! 穂乃果は何を見たって訊いてたの?」アセアセ

248: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 02:27:01.64 ID:lABTXvsp0
穂乃果「うん、見に来てる子達が凄く多いんだよ!」

ことり「地元の中学校だけじゃなくて、見たことない制服の子も多かったのっ♪」

絵里「それだけ注目されているということね」

凛「このライブ次第ではその子達が凛達の後輩になるんだよね!」

希「そういうことや。にこっちが頑張ってを依頼したポスターの効果もあるやろうね」

にこ「にこ達は皆に支えられて今日この日を迎えた。次はにこ達が最高のライブで見に来てくれた子達を笑顔にさせるのよ。それがにこ達の出来る恩返し」

真姫「そうね。もうすぐ出番だし、こないだ決めたアレをやらない?」

凛「さんせーにゃー!」

絵里「じゃあ、部長のにこに何か一言もらってからしましょう」

にこ「決めた後にもう一言なのっ!?」

花陽「アンコールされるのはアイドルとしての最高の喜びです!」キラキラ

海未「これはちょっと違う気がしますが」

にこ「こほんっ。……にこ達が着ているこの制服は昔から続いてるものよ。ことりが作ってくれる衣装とは別の意味で最高の衣装ね。この制服に誇れるライブで皆を魅せましょう!」

249: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 02:30:50.21 ID:lABTXvsp0
穂乃果「いちっ!」

ことり「にっ!」

海未「さんっ!」

にこ「よんっ!」

真姫「ごっ!」

花陽「ろくっ!」

凛「ななっ!」

希「はちっ!」

絵里「きゅうっ!」

穂乃果「いつもの様に今この瞬間を楽しもう! そうすれば最高のライブになるから。私達も全身で楽しもうっ!」

μ's「おーっ!」

250: ◆CCblXqjw.2 2014/06/11(水) 02:37:52.51 ID:lABTXvsp0
物語はついにラブライブの舞台へ!

花陽「はぁぁぁぁ~~んっ! ラブライブの聖地。ここで本当にライブをする日がくるだなんてっ!」

凛「緊張してないのが嘘みたい!」

絵里「にこの魔法の成果ね」

ライバルグループ達との対決!

「馬鹿にしてるのっ!? ふざけないでっ!」

「μ'sの皆さんと同じ舞台に立てて幸せです!」

ツバサ「こうして会うのは路上ライブ以来だね」

そして、佐藤とにこ最後の時

にこ「なんでこんな所に来てるのよ」

佐藤「僕のすべきことを見届けたから、かな」

それぞれが未来を見つめ進んでいく……



穂乃果「今回は特に色々ごめんね。ここまで辿り着いてないかもだけど本当にごめんね! 絵里ちゃんを仲間にするのはやっぱりほのかが一番だよねっ♪ あ、ちなみに関係ないけど穂乃果はのんけだよ?」

ことり(弄ばれた?)

海未(穂乃果は時々悪女です)

佐藤とにこが織り成すこのぶたくさな邪道物語も次で最終回! 佐藤とエリーチカは出逢うのか……?

266: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:04:22.09 ID:DkpSLKxa0
※ラブライブ会場はOPのステージだと色々な問題があるので、どこかのホールであのセットがあるという設定です。

※二期まだ観てないのでラブライブ本戦の仕様はオリジナルです。特典小説は何故ほのまきなの?

前回までのラブライブ……ではなく! 言い訳! 今回でラストーっ!

穂乃果「大分間が空いてごめんね! 忙しくて。その分最後も量だけは多いから許してね!」

にこ「出てくるグループ全員標準語喋ってるけど、そこは色々とスルーよ!」

穂乃果「あとね、前回で一期のシナリオ全部通過したから見せ場とかないから気をつけてね!」

にこ「今までも見せ場とかあった? 全部アニメ一期におんぶに抱っこだっただけでしょ」

穂乃果「うーん、見せ場はにこちゃんと真姫ちゃんの百合劇場があったよ♪」ヌフフ

にこ「うっさいわね! 佐藤ほとんど不在でライブシーン(スレルールに従い歌詞は消してあるから脳内保管で)ほぼスキップの最終回を始めるわよ! って、ラブライブ本戦なのにこれって!」

穂乃果「ラストだからやっぱりにこまきキスがあるんだけど……。百合嫌いな人はふぁいとだよ!」ニッコリ

267: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:08:57.65 ID:DkpSLKxa0
──予選終了!

にこ「で、何かあったの?」

佐藤「何が?」

にこ「バイト辞めたみたいだから。店員に聞いても佐藤なんて知らぬ存ぜぬだったし」

佐藤「ちょっと色々あってね。それより予選堂々の2位通過おめでとう」

にこ「ふっふーん! 文化祭でのアピールが大きかったわね。制服っていうのは良いアイディアだったわ」

佐藤「後はラブライブ本戦だね。もう何もアドバイス出来ることもないけどね」

にこ「十分よ。ここまでこれた……。夢の舞台で歌える」

佐藤「A-RISEに借りを返すのは決勝までいけた時だけか」

にこ「1位と2位はトーナメントの端と端って決まってるからね。最高の展開よ」

佐藤「全国の上位20位が集まってるんだから足元掬われないようにね」

にこ「ええ、油断なんてないわ。楽しんで結果を残すだけ」

佐藤「今更だったね。で、これが最後の作詞したやつ」

にこ「『僕らは今の中で』ね。あんた曲名に僕を入れるの好きねぇ」

佐藤(それは僕が作った訳じゃないから)

にこ「『愛してるばんざーい!』と一緒にラブライブ本戦での初披露となるから有利ね」

佐藤「その分覚えるのが半端なく大変だろうけどね」

にこ「やる気は十分だもの。特にあんたの女神は大張りきりよ」

佐藤「最高に輝いてるんだろうなぁ……。想像だけでご馳走様だ」

268: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:13:34.48 ID:DkpSLKxa0
にこ「キモイ」

佐藤「うっさい!」

にこ「冗談よ」フフッ

佐藤「スクールアイドルとしての注目度はこれから最高潮になるだろうから、こうしてにこにーに会うのもこれで最後かな」

にこ「はぁ? 何言ってるのよ。にこと佐藤で勘違いなんてされる訳ないじゃない」

佐藤「僕ならエリーチカと二人きりで食事したりしてる男が居たら、どんな容姿でも年齢でもショックだ!!」

にこ「……盛大なファン代表の意見をありがとう。でも、大げさ過ぎよ」

佐藤「アイドル目指すなら小さなところから変えていかないと、マスコミに騒がれでもしたら終わりだよ」

にこ「でも、前にも言ったけど打ち上げにはきなさいよ。μ'sメンバー全員と会える男なんてあんた以外いないわよ」

佐藤「そんなこと考える前に、最後のアドバイス。本当に大きな舞台になる訳だし、部長とリーダーで引っ張っていきな」

にこ「そのつもりよ」

佐藤「こういう場での穂乃果ちゃんの勢いはμ'sで一番だからね」

にこ「バカだから勢いが止まらないことも多々あるけど」

269: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:19:55.35 ID:DkpSLKxa0
佐藤「それくらいでいいんだよ。お祭りだもの。僕もPCの前と決勝のみ会場で応援してるから」

にこ「声が枯れるくらい応援しておきなさい」

佐藤「会場の時だけね。壁が厚いとはいえ怒られるから」

にこ「穂乃果だったら関係なく叫びそうだけど」

佐藤「常識持ってるから無理」

にこ「素朴な質問なんだけどさ、あんた何歳なの?」

佐藤「にこにーより一つ上」

にこ「老けてるわね」

佐藤「いやいやいや! にこにーが若すぎるだけだから!」

にこ「それで、決勝なんだけどさ」

佐藤「どうかした?」

にこ「……感動して泣くんじゃないわよ?」

佐藤「は?」

にこ「楽しみにしてなさいってことよ! じゃあね!」

270: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:24:35.77 ID:DkpSLKxa0
──ラブライブ会場

絵里「ここでライブをするのね」

花陽「はぁ~~~~っ! 正にここはラブライブの聖地。ここで私達が本当にっ!」キラキラ

凛「すっごいにゃ~!」

海未「本戦は一回戦もネットで生配信されるんですよね」

花陽「うん、そうだよ!」

穂乃果「すっごい可愛いね! ほのかやる気がズバーッと込み上げてきたよっ♪」

ことり「くすっ。穂乃果ちゃんの目が輝いてるぅ♪」

希「ウチらの青春の舞台になるんやね」

にこ「ほらほら、皆してはしゃがないの。広さやどんな感じなのかを確かめるわよ。下見の時間は五分しかないんだから」

真姫「浮かれる気持ちも分かるけど」カミノケクルクル

花陽「緊張してないのが嘘みたいっ!」

絵里「にこが掛けてきた魔法の成果ね」

希「この瞬間を楽しむ、やね」

271: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:28:06.02 ID:DkpSLKxa0
凛「スクールアイドルの頂点がこの場所で決まるんだよね!」

穂乃果「決勝までいけばA-RISEと一緒の舞台で戦えるんだねっ」

にこ「借りは絶対に返すわよ。借りたままだなんてこのにこにーには我慢ならないわ」

真姫「気持ちは分かるけど、にこちゃんそうじゃないでしょ?」

にこ「え?」

真姫「することはこの後のライブに集中すること」

絵里「真姫の言う通りよ。A-RISEのことは一旦忘れて、今日これからに集中しましょう」

にこ「あっ、相手グループに失礼だったわね。さぁ! 声出しを振り付けありでやってみましょう」

穂乃果「よーしっ! 頑張るぞーっ!」

ことり「くすっ」

272: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:31:23.01 ID:DkpSLKxa0
──愛してるばんざーい!

佐藤「こうして画面越しとはいえラブライブに出場するμ'sを観れるなんてね。全部にこにーの頑張りのお陰だ」

佐藤(自分では出来ないことを強要して、傷ついても皆を引っ張ってきたにこにー。僕の知らないところでも問題とかあったと思う)

佐藤(それでもここまでこれた。僕が望んだ光景を観れる。決勝まで行けるのか。いけたとしてA-RISEに借りを返せるのか……)

佐藤(相手グループは予選12位での通過だったけど、下手なアイドルグループより断然上手い。アイドルファンの中ではスクールアイドルなんて高校生の部活)

佐藤(お遊びの延長上に過ぎないっていうけど、そんなことはない。見に来た沢山の観客の前でライブをする)

佐藤(今歌っているスクールアイドルとアイドルの差なんてない。寧ろ、本格的な指導を受けていないのにこれほど魅せることが出来るのが凄いと思う)

佐藤(どのグループも、それこそ予選でかなり下位にいたグループもそうだ。遊びでやってた子なんていない)

佐藤(本気で頑張って、時には悔しい思いをして……。それでも努力していたんだ)

佐藤(μ's推しなのは当然だけど、自然と相手グループにも頑張れって声援を送っている自分がいた)

273: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:34:29.51 ID:DkpSLKxa0
── 一回戦モニター観戦中

穂乃果「す、すごいね」

にこ「ここで歌えるのは凄いやつしかいないわ」

凛「あんなにお客さんが入ってる」

花陽「当然だよ! 本戦一回戦とはいえラブライブはスクールアイドルの甲子園!」

希「ほんなら、土を持って帰ることにならないようにしないとね」

穂乃果「この胸の想い全部をお客さんに伝えたい」

ことり「皆が笑顔になれるように伝えようね♪」

海未「私達も楽しむという気持ちを伝えるのには最高の選曲でしたね」

絵里「にこの私情による推しかと思ったけどね」フフッ

真姫「そんな訳ないでしょ!」///

にこ「これが普通のライブだったら新曲披露はお客さんとしては嬉しい反面ノリ難いんだけどね。ここに見にきてくれているお客さんは全てがμ'sのファンって訳じゃないから効果的」

穂乃果「初めてを聴けるっていうお得感が勝るってことだね」

にこ「そういうこと」

希「ウチの参謀は奇襲が好きやね」

海未「お陰で振り付けを覚えるのが大変でしたけどね」

凛「勉強より疲れたにゃー」

274: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:38:11.55 ID:DkpSLKxa0
穂乃果「でも、すっごく楽しかった!」

絵里「穂乃果のそのやる気は本当に凄いわね。……私も見習わないと」

ことり「絵里ちゃんが穂乃果ちゃんみたいなやる気を出したら……ぴぃっ!」

真姫「地獄を見ることになるわね」

花陽「アイドルには地獄の練習が時に付き物です」

希「……ウチ、死んでまう」

凛「死にたくないよー」

絵里「私ってどんな目で見られてるのよ!」

にこ「はいはい。皆して女神属性エリーチカをからかわない。そろそろ出番よ。足を特に念入りに解しておきなさい。楽しむ為には失敗しないこと!」

穂乃果「はーいっ!」ニッコリ

にこ「じゃあ、アレをやって頭を切り替えるわよ。少しは緊張しなさいよね!」

ことり「アレって言うのはにっこにっこにーですよね」ピィィ♪

にこ「違うわよ! そっち今やったらリラックスし過ぎて締まらないでしょう。冗談言ってないで、穂乃果やりなさい!」

穂乃果「いちっ!」

ことり「にっ!」

275: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:41:33.51 ID:DkpSLKxa0
── 一回戦終了 控え室に向かう廊下にて

絵里「大勢の前で歌うっていうのはこういう気分になるものなのね」

穂乃果「はぁ~っ! すっごく楽しかったー!」

海未「恥ずかしさを感じる暇もなく、時間が流れていました」

ことり「最高だったぁ♪」

凛「おまけに勝利もついてきたね!」

花陽「……あのラブライブで一回戦通過。夢みたいっ」

真姫「ま、当然の結果よね」

希「少し快感になりそうな熱気だったね」

にこ「明日もあるんだから気を抜かないのよ」

穂乃果「えぇ~。にこちゃんももっと喜ぼうよっ!」

にこ「水を差したくないんだけど、にこ達が勝ったっていうことは当然相手グループは負けたってことなのよ。声が届くとは思わないけど、万が一があるから」

穂乃果「……そうだね」

にこ「喜ぶなとは言わないけど、秋葉に着いてからにしなさい」

276: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:45:22.05 ID:DkpSLKxa0
絵里「そうね。にこの言う通りだわ。私も浮かれていたわ」

海未「廊下で喜ぶなんて失礼でした」

穂乃果「ね、にこちゃん。一つ提案があるんだけどいいかな?」

にこ「嫌な予感がするんだけど、言ってみなさい」

穂乃果「あのね、この後の路上ライブなんだけど……。さっきのMelodyのみんなを誘ったらどうかな?」

ことり「穂乃果ちゃん、それは流石に……」

海未「嫌味を通り越してトドメですよ」

絵里「今回ばかりは非常識すぎるわ」

穂乃果「でもね、私一緒に歌いたいの! すっごい素敵だった。胸がグッとしたの!」キラキラ☆

海未「あー……これは」ヤレヤレ

ことり「もう、止まらないねぇ」チュンチュン

にこ「嫌な予感ドンピシャね」ハァー

凛「リーダーの恨みは皆の恨みになるにゃー」

花陽「ただでさえ、勝ったことで悪感情を持たれてるこの状況で……」

真姫「μ'sの始まりもこんな感じだったんでしょ? だったららしくていいんじゃない」

277: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:48:32.17 ID:DkpSLKxa0
希「そうやね。穂乃果ちゃんらしい」

絵里「皆で一緒にここまで来たんだし、一緒に行くところまで行きましょう」

穂乃果「私誘ってくるね!」

にこ「待ちなさい!」

穂乃果「待てないよ!」

にこ「にこも一緒に行くわ! 部長として当然でしょ?」パチッ

穂乃果「にこちゃん……ありがとう」

にこ「来年はあんたが皆を支えていくんだからね。やりたいって気持ちを素直に出来るのは魅力だけど──」
穂乃果「──ほら、早く行こう!!」ギュッ

真姫「あっ、こら! 何にこちゃんの手を握ってるのよ!」

穂乃果「いってきま~す!」タッタッタッ...

にこ「にこぉ~~~~っ」ズルズルズル...

278: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:51:34.85 ID:DkpSLKxa0
──Melody 控え室前

穂乃果「いざとなると緊張しちゃうね」ドキドキ

にこ「今更よ。先に言っておくと相手のリーダーは三年生。この意味分かるわよね?」

穂乃果「にこちゃんと同い年ってことだよね!」

にこ「あんたねぇ……。つまり、ラブライブで優勝するという夢は終わったってことよ」

穂乃果「あっ」

にこ「穂乃果の提案はそんな相手に対して誘うってことよ」

穂乃果「」

にこ「さっき遮られたけど、来年は穂乃果がアイドル研究部を引っ張っていくの。冷静に考えることも覚えなさいよ?」

穂乃果「うん、ごめん」

にこ「でもさ、穂乃果の魅力はこうやって行動出来ることでもある。せっかくの魅力なんだから、きちんと武器にしなさい」

穂乃果「武器に?」

にこ「失敗するかどうか一歩目を踏み出す前に少しだけ考えられれば穂乃果の武器になる。他の人が持ちたくても持てない最強の武器よ」ニッコリ

穂乃果「…………それって、アイドルに必要かな?」

279: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:55:18.07 ID:DkpSLKxa0
にこ「羨ましいくらいに必要ね」

穂乃果「そっか……。にこちゃん、ありがとう!」

にこ「別にいいわよ。さて、穂乃果の覚悟も決まったことだしノックするわよ」

穂乃果「うん!」

トントン...

  「はい、どなたですか?」

にこ「μ'sの矢澤にこと」

穂乃果「高坂穂乃果です!」

  「……え。μ'sさんがなんでここに?」

にこ「ちょっと提案がってね。失礼は承知でそちらのリーダーを呼んでもらえるかしら?」

  「え、でも……」

にこ「非常識なのは分かってるわ。でも、うちのリーダーは大バカなのよ」

  「少々お待ちください」バタン

穂乃果「バカは酷いよぉ」

にこ「バカって言われたくないなら、さっき言ったにこの言葉を忘れないようにしなさいよ」

280: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 04:58:20.83 ID:DkpSLKxa0
穂乃果「分かってるよ」

にこ「ま、あんたには止めてくれる幼馴染が二人もいるから心配はしてないけど」

穂乃果「ことりちゃんと海未ちゃんは私の大切な友達だからねっ♪」

にこ「逆に言えば、絶対に二人の意見を蔑ろにするようなことがないようにね」

穂乃果「はーい!」

にこ「μ'sを立ち上げた行動力。これは本当に誰よりも評価してるし、尊敬もしてる」

穂乃果「なんかにこちゃん最近は特に凄いよね」

にこ「悔いを残したくないのよ。それから、最後の新曲を聞かせてやりたいから」

穂乃果「真姫ちゃんに?」

にこ「μ'sのシークレットメンバーってやつかしら。十人目」

──バンッ!!

  「負かした相手に何の用? あざ笑いにでも来たの?」ギロッ!

にこ「そんな訳ないでしょ。面と向かっての挨拶は初めてね。山本綾さん。私は三年の矢澤にこ」

穂乃果「二年の、高坂、穂乃果……です」オズオズ

綾「私は何の用かって聞いてるのよ!」

穂乃果(目が赤いし、まぶたが少し腫れてる。泣いてたんだ)

にこ「私達ね、この後秋葉で路上ライブするのよ。それで、もしよかったら一緒に歌ってくれないかなってね」

綾「笑い者にしたいって訳ね。東京人って陰険ね」

281: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:01:23.85 ID:DkpSLKxa0
にこ「提案は私じゃなくてリーダーの穂乃果。陰険がこの世で尤も似合わない部類のタイプよ」

綾「どっちにしろお断り。常識考えて物を言いなさいよ」

にこ「まぁね。他のメンバーは常識考えて反対してたわ」

綾「当たり前でしょ。それなのになんで着てんのよ」

にこ「私達スクールアイドルはそれぞれがライバルだけど、憎しみ合う為にしてる訳じゃないでしょ?」

綾「綺麗事語って自己陶酔したいのなら自分たちのメンバーの前だけでやってな」

にこ「辛口ね。……ほら、穂乃果。思いの丈をぶつけてやりなさい。何かあっても私が守ってあげるから」ニコッ

穂乃果「あの! 私、Melodyさんのライブすっごい感動しました!」

綾「ハァ!?」ムカッ

穂乃果「私はA-RISEのライブに憧れてスクールアイドルを始めたんですけど、その時に胸の中でドキドキが生まれたんです!」

綾「馬鹿にしてるのっ!? ふざけないでっ! そういうのはファンの前でMCの時にでも──」
穂乃果「──私もこんな演奏したいって思ったんです。Melodyさんのさっきのライブでも同じ気持ちが沸いてきました!!」

綾「……チッ。だから何? いい加減帰ってもらえる?」

穂乃果「一緒に歌いたいって思ったんです!」

綾「うるさいってのよ!!」

 「綾ちゃん。それ以上は失礼だよ」

綾「……琴音」

282: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:04:28.49 ID:DkpSLKxa0
琴音「μ'sの皆さん初めまして。副リーダーの貝谷琴音です。出てくるのが遅れてごめんなさい」

にこ(完全な鼻声。目が綾さんより充血してるのをみると、私達が来なければ今も泣いてたわね)

穂乃果「二年の高坂穂乃果です!」

にこ「三年の矢澤にこ。押しかけちゃってごめんなさいね」

綾「琴音は部屋に居ていいから」

琴音「何を話してたか分からないけど、綾ちゃんの大きな声が聞こえてきたよ」

綾「だって、こいつらが!」

琴音「綾ちゃん。目を瞑って三つ数えて」

綾「……いち……に……さん」

琴音「はい、目を開けて冷静に」

綾「……うん」

琴音「ごめんなさいね。それで、μ'sさんはどうしてここへ?」

穂乃果「えっと……その」

にこ「私達はよく秋葉で路上ライブしててね、この後も路上ライブをしに行くんだけど一緒にどうかなって誘いに来たの」

琴音「……」

にこ「うちのリーダーであるこの子がね、初めてA-RISE見た時みたいにドキドキしたって言うのよ。だから一緒に演奏したいってね」

綾「冷静に考えてもやっぱり嫌味じゃない!」

283: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:08:21.67 ID:DkpSLKxa0
琴音「綾ちゃん。最高の褒め言葉だよ」

綾「どこがよ!?」

琴音「だってA-RISEは今年の一位通過じゃない。最高の褒め言葉だよ」

綾「でも逆に言えばそんなグループに勝った自分達が一番最高だって言いたいだけでしょ!」

琴音「綾ちゃん!!」

綾「っ!」

琴音「にこさんと穂乃果さんに謝って!」

穂乃果「私達は別に」

琴音「駄目です。綾ちゃんはスクールアイドル以前に人間として言ってはいけない事を言いましたから」

綾「」

琴音「早く謝って!」

綾「……ごめんなさい」ペコリ

穂乃果「こ、こちらこそ」アセアセ

にこ「綾さん。この子はね、人を疑えるのかってくらい馬鹿なのよ。少なくとも心を偽って言葉に出せる器用さはないの」

穂乃果「馬鹿って酷いよ~」

にこ「スクールアイドルをA-RISEのライブを見て知ったのにも関わらず、雑誌知識だけでμ'sを立ち上げた奴を馬鹿って言うのよ」ニコッ

穂乃果「だって可能性感じたんだもん」

284: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:11:35.46 ID:DkpSLKxa0
琴音「ふふっ、あはははっ! ご、ごめんなさい」

にこ「精一杯笑ってあげて」

綾「……」

琴音「あははっ。はぁ~……くよくよするより笑ってる方がいいよね」

綾「そうだけど」

琴音「心の整理完了! 今日からは来年のラブライブで優勝できるように教えていこう」

綾「来年」

琴音「私達三年生が自分の為に歌うのは今日が最後。だったらμ'sさんと一緒に歌わせてもらおうよ!」

綾「…………うん」

琴音「そういう訳で、提案の方を受けさせて頂きます」ニッコリ

穂乃果「ありがとうございます!」ペコリ

にこ「色々あると思うし、先に秋葉で待ってるから。連絡先交換しても平気?」

琴音「はい、どうぞ。赤外線大丈夫ですよね?」

にこ「ええ、大丈夫よ。……ありがとう。じゃあ、秋葉に着いたら連絡して。迎えに行くから」

285: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:14:52.21 ID:DkpSLKxa0
琴音「少し、お時間頂くかも」

にこ「行きつけのメイド喫茶があるから、そこで待ってるから時間は気にしないで」

琴音「分かりました。それじゃあ、また」

綾「……」

にこ「ええ、失礼したわね。本当に、ありがとう」

穂乃果「」

にこ「ほら、穂乃果。ボーっとしてないで戻るわよ」

穂乃果「二人共、泣いてたね」

にこ「あんたが居なかったら今でも泣いてたわよ。泣いてた子を笑わせたんだから、やっぱりアイドルの素質があるわ」パチン☆

穂乃果「にこちゃん……両目瞑ってた」

にこ「っ! ほら、早く戻るって言ってるでしょ!」///

穂乃果「くすっ。はぁい♪」

286: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:18:34.39 ID:DkpSLKxa0
──μ's メイド喫茶

海未「しかし、本当に来てくれるんでしょうか?」

凛「鳥取にそのまま帰っちゃったんじゃないかな?」

にこ「そんな心配はしなくても平気よ。だって、私達はスクールアイドルなんだから」

希「清々しいくらいに理由になってないなー」

絵里「でも、何故か心にストンっと落ちるものがあるわ」

穂乃果「来てくれるよ。ただ、泣いてたから声が落ち着くのを待ってるんだと思う」

にこ「最高の状態でライブをするのはアイドルの最低条件だもの」

ことり「でも凄いメンタルの強さだよね。自分達を破った相手が来て、来年のことを口に出来るなんて」

真姫「そうね。にこちゃんみたい」

にこ「買いかぶり過ぎよ。でも、ラブライブが終わったら穂乃果達二年生が主体になるから、責任ある行動を心掛けなさいよ」

海未「わ、私達が主体ですか?」

ことり「穂乃果ちゃんパスっ!」

穂乃果「えぇっ!? ことりちゃん責任をパスしちゃダメだよぉ」

絵里「アイドル研究部の部長は誰が継ぐの? μ'sのリーダーは穂乃果だけど」

真姫「私しかいないわ!」

凛「真姫ちゃんの目が燃えてるにゃー」

ことり「アイドル研究部はにこちゃんが立ち上げた部だから、かなぁ」

真姫「異論はある!?」

287: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:22:02.94 ID:DkpSLKxa0
海未「誰もありませんよ。真姫は本当ににこが好きなんですね」

真姫「ヴェェェェ!? に、にこちゃんは今は関係ないじゃない!」////

♪愛してるばんざーい

絵里「くすっ! にこの携帯で告白なんて凄いわね」フフフッ

真姫「ち、違うわよ!」カァァァ

海未「運命を感じるタイミングですね」クスッ

にこ「もしもし、着いた? どっちの改札……うん、分かったわ。今から迎えに行くから。そこで待ってて」

穂乃果「良かった! 来てくれたんだ♪」

にこ「ええ。それじゃあ、にこが迎えに行ってくるから」

穂乃果「待って! 言い出したのは私だから。にこちゃんは休んでて」

にこ「でも、」

穂乃果「さっきはにこちゃんに助けられたから。少しでも恩返ししたいの!」ニッコリ

にこ「……分かったわ。電気街の方の出口に居るって」

穂乃果「ありがとう。じゃあ、迎えに行ってくるね」

ことり「待って穂乃果ちゃん。私も行ってきますっ!」

海未「……あ」

凛「海未ちゃん流れに乗り遅れたねー」

288: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:25:38.05 ID:DkpSLKxa0
花陽「運命って言葉に浸ってたから」

希「相変わらずそういう言葉が好きやねぇ」

海未「///」

絵里「だけど、本当にあの提案が受け入れられるとは思ってなかったわ」

にこ「にこもよ。絶対に無理だと思ってた」

希「それでも止めんかったよね?」

にこ「そんな無理を可能にしちゃえるのがμ'sのリーダーの魅力なのよ」

希「にこっちも大概やけどね」

絵里「そうね。私がこんな風にμ'sに入ったこと自体ありえないもの」

花陽「そうですね! 選ばれた者しか手に入れられない伝伝伝を二つも所持してるくらいですから!」キラキラ

凛「たまにだけど、家で自主的に勉強するようになったのもにこちゃんの所為だよ」

真姫「私なんてにこちゃんに全てを奪われたわ!」キリッ!

にこ「ヴェェェ!?」////

絵里「あ、反応が真姫そっくり」

希「夫婦は似るいうけど、女の子同士でも似るんだね」

にこ「ま、まだ最後まではしてないでしょ!」

りんぱな「……?」

うみのぞえり「……///」

289: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:28:56.18 ID:DkpSLKxa0
真姫「ラブライブが終わるまで我慢してるだけじゃない」

にこ「待ちなさいよ! それ真姫ちゃんが言った台詞でしょ!」///

絵里「何故か私達の方が恥ずかしいわね」

希「本格的に進んでるやねぇ」

海未(来年穂乃果と……

海未『だ、駄目です! 穂乃果、今はラブライブに出場するのですから』

穂乃果『海未ちゃん……。でも、穂乃果はもう我慢出来ないよ』

海未『嗚呼! ですが、ラブライブに集中しないと』

穂乃果『海未ちゃんは穂乃果とラブライブどっちが大切なの?』

海未『そんなの比べるまでもありません!!』キッパリ!

穂乃果『だったら……ね?』

海未『ほ、穂乃果……はい。ひとつになりましょう』

……って! 私は何を●●なことを考えてるんですかっ!!)////

290: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:32:49.82 ID:DkpSLKxa0
──μ's&Melody 路上ライブ!

琴音・にこ「輝く想い~風に乗せて届けた~私の恋の歌」

綾・花陽「夜明け前の暗闇に~花咲く君の笑顔~」

琴音・にこ「貰った笑顔の数だけ~今の私の力に変わる」

パチパチパチパチ!!

穂乃果「にこちゃんも花陽ちゃんも凄いね。向こうの曲全部知ってるみたい」

凛「アイドルファンだったら当然です! って、かよちんならいいそうだにゃー」

ことり「くすっ。二人共心の底からアイドルを愛してるもんねっ」

絵里「……バレエとは違うのよね。それなのに、恥ずかしくなるわ」

希「以前にこっちに言ってたことかいな?」

絵里「ええ。にこの言うとおり、玄人気取りだったわ」

希「今のにこっちなら絶対にそんなこと言わないよ」

絵里「そうね。にこは凄いわ。それに、穂乃果も凄い」

海未「相手のメンバー全員が笑顔ですね」

希「お客さんの前やからって訳やない。本物の笑顔やね」

絵里「にこの言うとおり、これが穂乃果の魅力なのよね」

海未「はい! 穂乃果は昔から惹き付け、元気にさせる魅力の持ち主です」

ことり「私も海未ちゃんも穂乃果ちゃんの魅力に惹き付けられて出逢ったから♪」

291: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:36:39.47 ID:DkpSLKxa0
絵里「正直羨ましいわ。私にもその魅力があればバレエを続けられたのに……」

希「せやったらその魅力をえりちに授けなかった神様に感謝せなあかんな」

絵里「え?」

希「転勤ばかりで本当の友達が出来んかったウチに最高の友達と出逢わせてくれたやん?」

絵里「希」

希「バレエ続けてて日本に来てなかったら……。だから感謝や」ニコリ

海未「そうですね。お陰でこうして出逢えて、スクールアイドルの頂点を目指せるんですから」

ことり「んふっ♪ 可愛い衣装も着せられるし」

絵里「……もう、みんな馬鹿なんだから」ウルウル

凛(かよちんかぁわいいにゃー♪)

希「せやけど、今のえりちならバレエでも成功すると思うよ」

絵里「ありがとう。でも、私は最近新しい夢を見つけたから」

海未「夢、ですか?」

絵里「それと目標。その為にこの街を離れるつもりはないの。卒業したら希はどうするの?」

希「ウチ? そうやね、うーん……カードの導き次第、かな?」ニコリ

ことり「カードの僕だねぇ☆」

希「そうや♪」

292: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:39:57.53 ID:DkpSLKxa0
にこ「あんたたちー! 次はμ'sがいくわよ。準決勝の練習の意味を込めて、ぼらららいくわよ!」

  「あ、あの! 私も一緒に歌ってもいいでしょうか? あの曲大好きで!」

にこ「勿論よ! 綾! あんたも歌いなさい」

綾「なんで私を指名するのよ。あんた達の曲なんて知らないわよ!」パチン

琴音「綾ちゃんは嘘を吐くとき右目だけ閉じてウインクするんだよ」

綾「くっ……いいわよ! 歌えばいいんでしょ? 歌えば!!」カァァ

にこ「そうそう。人間素直が一番よ。……でも、最近素直過ぎるのも体力的にキツイって思うけど」

綾「……?」

うみのぞえり「あぁ~」チラッ

真姫「な、何よ?」///

ことり「ちゅん♪」

穂乃果「さぁ! みんなで一緒に歌うよ~♪」

293: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:43:24.68 ID:DkpSLKxa0
──路上ライブ終了後

琴音「本当にありがとうございました! お陰で明日からの目標が出来ました」

にこ「こっちこそありがとう。一番辛い時にこんな我がまま。……私だったら受け入れられなかったと思う」

綾「琴音が特別に優しかったことに感謝しなさい!」

穂乃果「綾さんも優しかった~♪」キラキラ

花陽「サインまで頂きました!」キラキラ

ことり「衣装のアドバイスで盛り上がりましたぁ♪」チュン

綾「……ゔ」

琴音「来年はうちの子達がラブライブの王座を掴ませてもらいます」

にこ「やれるものならやってみなさい! 二年のA-RISEは来年もいるわ。激戦の予感ね」

綾「……A-RISEか。一度も本物を拝むことがなかった」

絵里「東京に居ても一度しか会ったことないもの。……もしかして、ファンだった?」

綾「だっ、誰が!」

海未「ふふふっ。やっぱりアイドルファンは根っこの部分が繋がってるんですね」

凛「スクールアイドルに悪い人なんていないよ!」

花陽「その通りだよ! 沢山の人を笑顔に出来るのは優しい証拠だもの♪」

琴音「あ、そうだにこさん。少々内緒話があるんですけど、よろしいですか?」

真姫「だっ!!もごむぐっ!!」ジタバタ

294: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:46:28.71 ID:DkpSLKxa0
希「は~い黙ってようなー。愛も一途も誉れやけど、時と場合ってもんがあるんよ」

絵里「ナイス判断よ!」

ことり「スペックは凄いけど、見た目で惚れるってことはまずないから安心しようねぇ」

真姫「もぐもごご~!」

穂乃果「でも、内緒話ってなんだろ? 綾さんしってるんですか?」

綾「いや……。というか、知ってても教えないって」

海未「にこから後で話を聞かせてくれるでしょう」

  「あ、あの。絵里さん! これにサインを貰ってもいいでしょうか?」

絵里「え? わ、私?」

  「はい!」

絵里「私のサインなんて価値は出ないけど……はい、どうぞ」

  「ありがとうございます!!」ペコリ

  「わ、私は海未さんにお願いしたいんですが……。お願い出来ますか?」

295: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:50:57.61 ID:DkpSLKxa0
海未「わたっしですか?」////

  「元々A-RISEの英玲奈さんのファンだったんですけど、μ'sが上位に入ってから海未さんのファンになりまして……って、すいません!」

海未「いえ、いいんです。嬉しいですから。…………はい、どうぞ」

  「宝物にします! 本当にありがとうございました!!」ペコペコ

穂乃果「にひひひ♪ ほら、サインの練習してて良かったでしょ?」

海未「そ、そうですけど……。その勝ち誇った顔が微妙に腹立たしいです」

穂乃果「普通に名前だけだったらあの子ガッカリしてた筈だよ~♪」

海未「分かりました。きちんとサインの練習もします。しますが、その時は穂乃果は勉強ですからね!」

穂乃果「ひぃっ! 藪を突っついたら寝ていた海未ちゃんが居た!!」ヒィィ

ことり「的確だけど海未ちゃんに失礼だよぉ」

海未「的確ってなんですか! それも失礼ですよ!」

296: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:54:59.02 ID:DkpSLKxa0
──Melody 新幹線内

綾「……やっぱり、あの時私がリーダーになるんじゃなくて、琴音がしてれば」

琴音「ううん。私じゃラブライブに出るなんて夢は叶わなかったよ」

綾「そんなことない。私だけじゃ纏めることすら出来ないもの」

琴音「どうして綾ちゃんは自分に自信持てないの?」

綾「……だって、結局負けちゃったじゃない。一回戦敗退」

琴音「でも、私達の想いはμ'sに託されたよ」

綾「想いだけじゃ、意味ないよ」

琴音「そんなことない。他のスクールアイドルとあんなに楽しく歌える日がくるなんて思ってなかったよ」

綾「それは……関係ないでしょ」

琴音「ラブライブまでこれなかったら、こんな経験出来なかった」

綾「こんな経験意味なんてない」

琴音「そんなことないよ。それにね、にこさんに約束してもらったの」

綾「そういえば内緒話ってなんだったの?」

琴音「もし、μ'sが決勝に行ったらの話しなんだけど、応援歌を歌わせて欲しいって」

綾「決勝3グループまでが参加出来るアレ?」

琴音「ええ。来年の為に、もう一度あの舞台で歌えるチャンス」

綾「にこはなんて?」

297: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 05:59:14.92 ID:DkpSLKxa0
琴音「我がままを聞いてくれた御礼に、チャンスを絶対に与えてくれるって」

綾「あいつも大きく出たわね。ま、伊達や酔狂で二位通過は出来ない、か」

琴音「打算抜きで優勝して欲しい。A-RISEファンの綾ちゃんには悪いけどね♪」

綾「……ううん。私も、μ'sに勝って欲しい」

琴音「μ'sのファンになっちゃった?」

綾「まさか! ……もう戦えないけど、ライバルだよ。絶対に忘れないライバル」

琴音「ふふっ。戦えないって言うけど、卒業まで長いよ? 機会があればまた一緒に歌えばいいんだよ」

綾「あははっ! はぁ~あ。スクールアイドルの祭典に負けたっていうのに、悔しくて仕方ないのに。どうして私は今笑ってるのかな」

琴音「ラブライブは終わったけど、私達のスクールアイドルはまだ終わってないって分かってるからだよ」

綾「そうだなー。後輩を仕上げながら、もう一度μ'sとっての目標にして頑張ろう」

琴音「うん! 甲子園のように砂は持って帰れないけど、それ以上に大切な物を持って帰れたね」ニッコリ

綾「ふん! 砂の方がマシだよ。頼まれてないサインを押し付けるなっての」

琴音「その割にはすんなり受け取ってたじゃない。本当に嫌なら絶対に受け取らない綾ちゃんが」

綾「あ~もう煩い! 泣きつかれた。私は寝る!」

琴音「ふふふ。おやすみ……。ふぁ、私も……泣いて歌って疲れちゃった。でも、いい夢みられそう」

298: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:02:42.49 ID:DkpSLKxa0
──路上ライブ解散後 海未の着替え待ち……カバの着ぐるみなんて着ませんからね!(特に意味なし)

穂乃果「ね、ことりちゃん」

ことり「どうかしたの? 何か真剣な顔してるよ?」キョトン

穂乃果「一番に言う約束だったよね? ほのか、もう決めた!」

ことり「そっか……。うん! 後は海未ちゃんの説得だけだね」

穂乃果「絶対に説得するよ。琴音さんや綾さんの歌……本当に胸がギュッと締め付けられるくらいドキドキしたんだー♪」

ことり「穂乃果ちゃんにとって歌う場所やファンの数は関係ないんだねぇ」

穂乃果「あはは、そうかも」

ことり「ことりは穂乃果ちゃんのそういうところが好き♪」

穂乃果「えぇ~? なんか照れちゃうな~♪」

海未「お待たせしました」

ことり「あ、海未ちゃん。あのね、ことり今日はこれからお母さんと映画見に行くことになっちゃって!」

海未「映画……ですか?」

ことり「そうなのっ! トップをオペレーションっていう古いような新しいような映画なんだけどお母さんが大好きでぇ」

海未「そういえば、昔はことりの家に泊まりに行くと映画をよく見せてもらいましたね」

穂乃果「懐かしいね♪」

299: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:05:52.05 ID:DkpSLKxa0
海未「ただ、子どもには少々怖すぎるホラー物を見て、その翌朝穂乃果が──」
穂乃果「──わわわっ! その話はなしって約束だよ!」

ことり「ふふっ。そういうことなので、ことりは行きます♪」

海未「気をつけてくださいね」

ことり「うん。……穂乃果ちゃん。頑張ってね♪」タッタッ...

穂乃果「ありがとう、ことりちゃん!」ニコッ

海未「今度三人で映画を観に行くというのもいいですね」

穂乃果「そうだね。じゃあ、一緒に帰ろう」

海未「ええ。思えば、こうして二人だけで帰るのは久しぶりかもしれませんね」

穂乃果「そうかも。海未ちゃんは弓道部との掛け持ちで忙しいから」

海未「大変ではありますが、最近は作詞の方はにこがしてくれますから」

穂乃果「そうだよね。本当ににこちゃんは万能。今日もね、誘いに行った時に助けてもらったんだー」

海未「言ってましたね」

穂乃果「綾さんの時はどうにか言えたんだけど、琴音さんが出てきた時は誘いの言葉を言い出せなくて」

海未「どうしてです?」

300: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:10:06.71 ID:DkpSLKxa0
穂乃果「声も鼻声で瞼も少し腫れてて……。にこちゃんに言われるまで三年生のラブライブに負ける意味教えられて」

海未「そうですか」

穂乃果「にこちゃんはほのかの代わりに誘ってくれたの」

海未「そういえば以前……そう、確か絵里がμ'sに入る前にこんなこと言ってましたね」

穂乃果「え?」

海未「いい部分を全部盗む。それがスクールアイドルの頂を手にする手段とかなんとか」

穂乃果「それが、どうしたの?」

海未「穂乃果はにこを意識し過ぎですよ。もう少し肩の力を抜いてください」

穂乃果「でも、にこちゃんって何でも本当に出来るし」

海未「卒業までまだあるんです。一つ一つ盗んでいきましょう」

穂乃果「……そう思っても、やっぱり不安だよ」

海未「にこは穂乃果より一年早く生まれたんです。来年きっと二年生の誰かが穂乃果に同じような気持ちを抱くかもしれません」

穂乃果「ほのかに? ほのかはリーダーだけど、何も出来ないよ」

301: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:13:10.86 ID:DkpSLKxa0
海未「そんなことありません。その証拠に、今日だって絵里が穂乃果の持っている魅力を羨ましいって言ってました」

穂乃果「ほのかの魅力……」

海未「それに本当に何もないのなら、あのにこがリーダーを穂乃果のままにしておく訳ないじゃないですか。アイドル関係には妥協を許さない人ですよ?」

穂乃果「にこちゃん…………あっ」

海未「どうしました?」

穂乃果「そういえば今日ね、にこちゃんにも直接言われたんだった。魅力があって、もう少し考えられれば武器になるって」ニコニコ

海未「そうでしょう? 私やことりにとって穂乃果以上に魅力ある存在はいないんです。もう少し胸を張ってください」

穂乃果「はぁい♪」ニッコリ

海未「ふふっ。それでいいんです。穂乃果には笑顔でいてもらわないと心配になってしまいます」

穂乃果「……ね、海未ちゃん。とっても重要なことを言ってもいい?」

海未「唐突ですね。どのくらい重要なんですか? 明日から穂乃果の家のご飯がパンメインになるくらいですか? あ、ご飯なのにパンっておかしいですね」クスッ

穂乃果「」

海未「あ、すいません。本当に重要なことのようですね。あの公園のベンチにでも座って話を聞きます」

302: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:16:21.56 ID:DkpSLKxa0
──こうさかほのか と そのだうみ

海未「それで、重要なことはなんですか?」

穂乃果「うん。あのね、穂乃果はにこちゃんみたいにファンの人達を笑顔にするアイドルになりたいの。もうこの気持ちを止められない!」

海未「そうですか……。ええ、穂乃果なら絶対に人気のアイドルになれると思います。勿論、私も応援します」

穂乃果「ううん、そうじゃなくてね。ことりちゃんにはOK貰ってあるんだけど」

海未「ことり、ですか?」

穂乃果「うん。装飾系の職業を諦めて、穂乃果と一緒にアイドルになってくれるって」

海未「……え、ことりがですか!?」

穂乃果「うん」

穂乃果「それでね──」
海未「──待ってください! その先は言ってはいけません!」

穂乃果「海未ちゃん」

海未「お願いですから言わないでください」

穂乃果「ごめんね! でも、ほのかは我がままだから言っちゃう。海未ちゃんも一緒にアイドルになって! 一緒にファンの人達を笑顔にしよう!」

303: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:19:43.62 ID:DkpSLKxa0
海未「……」

穂乃果「……」

海未「……」

穂乃果「……」

海未「…………はぁ~。本当に穂乃果は昔から思い立ったら止まりませんね」

穂乃果「うん、それがほのかだから」

海未「アイドルはスクールアイドル以上に厳しい世界です」

穂乃果「そうだと思う」

海未「スクールアイドルのようになりたいからなる! なんて通用しません」

穂乃果「うん」

海未「どこかの芸能事務所に入らないといけません」

穂乃果「その辺はきちんと勉強してるよ」

海未「アイドルになれた=それだけで生活出来るという訳ではありません」

穂乃果「厳しい世界だもんね」

海未「コネのない私達が芸能事務所にスカウトされるには来年のラブライブで結果を、つまりは優勝しないといけません」

304: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:23:19.88 ID:DkpSLKxa0
穂乃果「来年のラブライブ」

海未「そうです。皆を引っ張ってくれるにこも優しさで包み込む希もレッスンに一切の妥協を許さない絵里もいない状態でです」

穂乃果「来年はほのかがにこちゃんの役割を果たしてみせる! だから海未ちゃんは絵里ちゃんみたいになって!」

海未「……それで、一番の問題なんですけど」

穂乃果「うん!」

海未「私、絶対に勘当されますよ?」

穂乃果「そうなったら狭いけど、穂乃果の部屋で一緒に暮らそうよ!」

海未「そんなの無理ですっ! 私が死んでしまいます////」

穂乃果「え、どうして?」

海未「言わせたがりですか!」カァァァ

穂乃果「えっと?」キョトン

海未「……あ、いえ、間違えました。高坂家に迷惑を掛けることになるのなら勘当以前に絶対に許可されません。説得出来るように計画立てないと駄目です」

穂乃果「ほのかが今から家の手伝いでお小遣い貯めて、どこかに部屋を借りて一緒に住もうよ!」

海未「そこまでして私にもアイドルになって欲しいってことなんですか?」

穂乃果「うん! ほのかはこれから先も海未ちゃんとことりちゃんと一緒に居たいんだ!」

305: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:26:24.55 ID:DkpSLKxa0
海未「……好きな人にプロポーズされる女性の気持ちとはこういう気持ちなんですね////」ポツリ

穂乃果「え?」

海未「まったく……。昔から穂乃果には敵わないですね」

穂乃果「それじゃあ?」

海未「弓道部の方は辞めて、私もアルバイトをしてお金を貯めようと思います。絶対に両親を説得してみせます。穂乃果の為にも、私自身の為にも」

穂乃果「海未ちゃん♪」

海未「まったく。ラブライブが始まったばかりだというのに、普通どんな形であれ決勝まで終わってから話す内容じゃないですか?」

穂乃果「ふふーん! だって、排水溝の染みだっけ? 追い詰められた方が気合入るんだよ!」

海未「それを言うのなら背水の陣です」

穂乃果「えっへへへ」

海未「留年されても困りますから、これからは今まで以上に勉強に厳しくしますからね」

穂乃果「……はぁい」

海未「頼りになるのかならないのか。穂乃果は不思議ですね」

穂乃果「あ、そうだ。気になったんだけど、それだと来年はA-RISEとの席の取り合いってことになっちゃうの?」

海未「いいえ。UTX自体が一種の養成所みたいなものですから。A-RISEはアイドルになれる筈です」

穂乃果「よかった」

306: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:30:00.85 ID:DkpSLKxa0
海未「ふふっ。もう来年のラブライブで優勝した気でいるのですか?」

穂乃果「……あ。気が早かったね」

海未「そうですね。でも、今年も来年のラブライブの後も、同じよかったが聞ければ良いなと思います」

穂乃果「そうだね! ほのかもまた言いたい。その時は海未ちゃんとことりちゃんが居て欲しい」

海未「ええ、私もそう思います。ですが、未来に焦って空回りするのではなく、この瞬間を楽しみながら精進ですよ?」

穂乃果「うん♪ ほのかは海未ちゃんとことりちゃんとずっと歩んで行きたいから。楽しんで結果を出すよ」ニッコリ

海未「ええ、この先三人一緒です。……穂乃果は渡しませんが」

穂乃果「え、何か言った?」

海未「なんでもありませんよ」ニコリ

穂乃果「そっか。あ~、何だか真剣に話したらお腹空いちゃった」

海未「もう遅いですし、帰りましょう。はい、穂乃果」

穂乃果「海未ちゃんの手をゲット♪」

海未「一々声に出さないで下さい///」

穂乃果「こうして海未ちゃんと手を繋いで帰るのも何年振りだろう?」

海未「……恥ずかしいですが、でも今日くらいはいいでしょう?」

穂乃果「ほのかはいつでも恥ずかしくないよ? だからいつでもしたくなったら繋いでね♪」

海未「そうですね。……ずっと、ずっと未来でも、こうして歩いていたいです」

307: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:33:51.19 ID:DkpSLKxa0
──ブレデレラ

にこ「真姫ちゃん?」

真姫「」

にこ「真姫ちゃ~ん?」

真姫「あ゙?」

にこ(ひぃぃっ! 真姫ちゃんがレディースみたいな声出したぁ)

にこ「どうしてそんなに怒ってるの?」

真姫「……内緒話って何?」

にこ「え、あ……ああぁっ! なんだ、そんなことで怒ってたのね」

真姫「そんなことって何よ! 私がどれだけ心配したと思ってるのよ!」

にこ(心配っていうか嫉妬よね、これ)

真姫「今日会ったばかりの……相手がスクールアイドルだからって」

にこ「あぁ~っもう! 何度も言うけど、出会った頃の三年間一人で平気系真姫はどこ行ったのよ」

真姫「にこちゃんが悪いの! 私を弱くしたんだから。責任取って守るべきでしょ。私の王子様でしょ!」

にこ「そうよ。にこは皆にとってはアイドルだけど、真姫ちゃんだけには王子よ」

308: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:38:38.30 ID:DkpSLKxa0
真姫「だったら目の前で内緒話とかしないで!」ウルウル

にこ「……ごめんね。にこが悪かったわね。悪いにこは私がやっつけたから」ナデナデ

真姫「どっちもにこちゃんじゃない。でも、一人称私のにこちゃんはやっぱり良い///」

にこ「拗ねるか照れるかどっちかにしなさいよねぇ」

真姫「じゃあ拗ねる~」

にこ「もう、仕方のない子ねぇ。今日は私が泊まりに行ってあげるから、機嫌直して欲しいニコ♪」

真姫「本当?」

にこ「にこは真姫ちゃんに嘘吐かないわよ」

真姫「そうね。……そういえば、メンバーになった翌日のお昼」

にこ「えっと?」

真姫「授業が長引いて五分過ぎてもにこちゃんが来なくて、一人ぼっちとか全部嘘だったんだって疑ったことがあったわ」

にこ「……あぁっ! あの日ね。にこの方も授業が長引いてたのよね」

真姫「教室に行ったら本当に一人でお弁当食べてて。疑った自分に罪悪感を感じたくらい」

309: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:42:09.83 ID:DkpSLKxa0
にこ「仕方ないでしょ。本当にぼっちだったんだから。今更なによ」

真姫「にこちゃんは嘘吐かないって、あの時にこちゃんを信じたのに。直ぐに心がブレちゃう」

にこ「心が揺れ動くのは成長に必要なのよ。ソレが顕著になるのが恋なんだけど」

真姫「恋ならにこちゃんしてるわよ」

にこ「知ってるわよ。世界の誰よりも実感してる」

真姫「……にこちゃんも、私に……」

にこ「不安がられると困るじゃない。ことりが何度も再生してるでしょ。好きじゃない相手とキスなんて出来ないわよ」

真姫「言葉で聞きたいの」

にこ「矢澤にこは西木野真姫に恋してる。……口にすると恥ずかしいわね///」

真姫「ふふっ♪」

310: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:46:35.51 ID:DkpSLKxa0
にこ「現金ねぇ。さっきまで不貞腐れてたのに」

真姫「いいじゃない。素直な女の子って魅力的でしょ?」

にこ「そうだけど、真姫ちゃんは素直過ぎよ。もう少し抑える時は抑えましょう」

真姫「だって初めてなんだもの。制御出来ない気持ちがあるなんて知らなかった」

にこ「最後まですれば落ち着くのかしらね」

真姫「ヴェェェェ!」////

にこ「なんで照れてるのよ!」

真姫「いや、だって……実際ににこちゃんからそういう発言されるの初めてだし」

にこ「真姫ちゃんって相当に面倒な子よね」ナデナデ

真姫「ごめんね」

にこ「本気で言ってるんじゃないんだから謝らないでよ」

真姫「……うん」

311: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:50:12.75 ID:DkpSLKxa0
にこ「どうしたの? いつになく感情がブレてるわよ」

真姫「にこちゃんが好き過ぎてよく分からなくなっちゃってる」

にこ「今日は眠るまでずっと一緒に居てあげるんだから。だから安心して」

真姫「……キスしてくれたら安心出来るわ」

にこ「はぁっ!? 待ちなさいよ。海の時と違って、まだ秋葉よ?」

真姫「大丈夫。最近凛と花陽に教えてもらった物があるの」

にこ「あーなんだか嫌な予感しかしないわ」

真姫「あそこ、入りましょう!」

にこ「ゲーセン?」

にこ(半分くらいラブホテルなんじゃないかと思ってたけど、少し安心したわ)

312: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:53:37.48 ID:DkpSLKxa0
──これはプリクラシーンですか? いいえ、キスキスキスです

真姫「これよ!」ドヤァ

にこ(真姫ちゃんのドヤ顔可愛い。それに超希少価値ね)

にこ「プリクラを最近知ったのね」

真姫「ええ。恋人同士はまずこれを撮るんだって聞いたわ!」

にこ「まぁ、そうね」

真姫「しかも……恋人同士が二人きりになれるのよ」

にこ「まぁ……そうね」

にこ(其れが原因で男性立ち入り禁止の女性限定コーナーのゲーセンもあるみたいだけど)

真姫「ここなら平気でしょ?」

にこ「平気だろうけど、もう既に真姫ちゃん元気一杯よね?」

真姫「にこちゃんは私が元気じゃキスしたくないの?」

313: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 06:57:54.66 ID:DkpSLKxa0
にこ「言い方が悪かったわね。お詫びににこが奢ってあげるから撮りましょう」スッ

真姫「ええ」スッ

にこ「それから、この中見ての通りテントじゃないんだから声は漏れるからね」

真姫「にこちゃん。テントも声は筒抜けよ?」

にこ「……にこぉ」

真姫「ふふふっ。でも嬉しいわね。ラブライブ一回戦突破と初プリクラが重なるなんて」

にこ「そうね。ただ、なんか誰も知らない二人だけのエデンを思い出すわね」チャリンチャリン

真姫「イワナイデ!」カァァァ!

にこ「くすっ。ほらお姫様。好きなフレームを選んでって言ってるわよ」

真姫「これ!」

にこ(ハートマークってベタベタね)

真姫「それで後はキスしてればいいのね!」キリッ!

316: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:07:52.21 ID:DkpSLKxa0
──お婆様との電話中はお嬢様口調になるのですわ♪

絵里「ええ、お婆様。こちらは元気にしておりますわ」

絵里「ふふっ、そうですわね。ですが、バレエとは違うのですがとても楽しいです」

絵里「もう! お婆様ったら意地悪ですわ。そんな泣いたりしてませんでしたわ」

絵里「はい。仲間達のお陰で少なくとも一年間は廃校問題はなくなりました」

絵里「亜里沙も来年は音ノ木坂学院に入学するって張り切ってますわ」

絵里「あ、お婆様。最後に一つだけよろしいですか?」

絵里「お婆様は……その、神様って本当に居ると思いますか?」

絵里「え、今度八端十字架を送る……ですか? いえ、そういう神様ではなくてですね」

絵里「はい、大学受験を失敗した神様の話とか知りませんか?」

絵里「いえ、おやすみなさい」

絵里「……はぁ~。当然、そんな神様をお婆様が知ってる訳ないわよね」

絵里「でも、だったら何だったのかしら?」

絵里「……」

絵里「…………やっぱり、なるしかないわね」

317: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:12:47.26 ID:DkpSLKxa0
──30分経過ちゅー 店員さんを呼ばないでください!

真姫「ちゅぶっ……んんーっ、ジュルルッ……ッ」

にこ「ンック、ンー……チュチュ、ンッ……ヂュル」

真姫「……はぁはぁ」

にこ「は、はぁ……あうっ!」グラッ

真姫「にこちゃん! 大丈夫?」ガシッ

にこ「こ、……はぁはぁ……腰が抜けたわ」

真姫「ふふふっ! アイドルがこれくらいで腰を抜かしてどうするの?」

にこ「にこ1の真姫ちゃん3の割合で攻められたらこうなるわよ!」

真姫「にこちゃんの舌や口のどこが一番感じるとか熟知してるからね」

にこ「頭の良さをムダに使ってるんじゃないわ」

真姫「んふふっ♪」

318: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:15:42.85 ID:DkpSLKxa0
にこ「でも、本気で足に力が入れられない」

真姫「私が肩を貸すからタクシーで帰りましょう」

にこ「あ、その前に……機械の外に付いてるプリントされた物を絶対に忘れちゃダメよ。一大スキャンダルにこぉ」

真姫「ええ、当然よ! 誰にも●●●な顔のにこちゃんは見せないわ!」キリッ!

にこ「///」

真姫「あ、それとね? にこちゃんの為にってこないだまた新しいパジャマ買ってきたの」

にこ「激しく嫌な予感しかしないんだけど。最近にこの嫌な予感って当たるのよ」

真姫「にこちゃんに絶対に似合ってるわ」

にこ「はぁ~……もう好きにして」

真姫「ええ、好きにするわ。王子様を好きに出来るのはお姫様の特権だもの」

にこ「絵本の中のお姫様達に謝るべき発言よぉ」

真姫「さ、帰りましょう。私達の家に」

にこ「……恥ずかしいんだけど///」

319: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:19:41.61 ID:DkpSLKxa0
真姫「私は恥ずかしくないわ。今は全てが愛おしいくらいだもの」

にこ「弱くなったり逞しくなったり忙しいわね」

真姫「弱さがなくなる頃には心は完全に矢澤真姫になってるわ」

にこ「」

真姫「」

にこ「……」

真姫「……」

にこ「…………」

真姫「…………あ゙ぁ゙~っ! 今のはなし! 流石に恥ずかしすぎる!!」カァァァァ!

にこ(にこの方がもっと恥ずかしいわよ! 矢澤真姫って……矢澤真姫…………にこぉ!!)///

320: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:24:00.62 ID:DkpSLKxa0
──二回戦前 控え室

にこ「次の相手は……ある意味で一番強敵かもしれないわ」

絵里「グループ名はgeorge。名古屋の学校ね」

凛「通過順位は20位だけど?」

穂乃果「はっ! もしや、にこちゃんの親戚がいるとか?」

ことり「それかぁ、中学生の時に同じアイドル好きとして、良きライバルだった子がいるとか?」

花陽「卒業の際に約束した《ラブライブの舞台で再会》が実現するんですねっ!」

海未「花陽は興奮すると敬語に戻りますね」

にこ「勝手に盛り上がってるところ悪いけど、この学校の子達はオール一年生よ」

希「一年生だけで通過って確かに強敵やね」

花陽「あっ、そうだった。今回の予選唯一の一年生だけのグループなんだよね……」

にこ「一回戦でgirlish seasonを破ってるのよ」

花陽「girlish seasonって北海道の今年の優勝可能性グループの一つだったんです!」

321: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:27:10.33 ID:DkpSLKxa0
ことり「えっとぉ、北海道の学校は……えっ! 予選三位通過だったの!?」

にこ「どこよりも勢いに乗ってるという意味で最強の刺客よ」

花陽「そうですね! 一年生ですから若さもあります!」

希「つまり全員が今のテンションの花陽ちゃんに凛ちゃんの元気さを合わせた感じやろうか?」

海未「全員が凛やアイドル関係で燃えている花陽のテンションと考えると……ソレはゾッとしますね」

凛「あれ? 今さりげなく酷いこと言われた?」

真姫「的確な表現だったじゃない」フフッ

花陽「わ、私……そんなにテンション上がっちゃうのかな?」

希「あれも花陽ちゃんの立派な魅力やよ」ニコッ

花陽「よかった」ホッ

絵里「貶してから褒める……ジゴロってやつね」ポツリ

穂乃果「二年生のA-RISEは来年も残るけど、花陽ちゃん達が3年生になった時のラブライブの一番のライバルになりそうだね」

ことり「それって素敵ぃ!」キラキラ

322: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:30:29.13 ID:DkpSLKxa0
絵里(それは音ノ木坂が続けばの話なんだけど、訂正はしない方がいいわね)

海未「それは音ノ木もごもご」

希「海未ちゃんはもうちょっとだけ空気読もうなー」

絵里(希、ナイスよ!)

凛「凛達が三年生の時のライバル」

にこ「ま、一番可能性があるわね。今だって十分の脅威よ」

真姫「気合、入れなおさないとね」

コンコン...

花陽「あれ、誰だろう? 私、出ますね。はーい!」

  「すいません。予選前に会いに来るなんて失礼かもしれませんが、私はgeorgeのリーダー岡本楓と申します」

花陽「george? って、えぇっ!? ダレカタスケテー!」

真姫「助けるもなにもないでしょう」カミノケクルクル

絵里「二回戦開始前に何かあったの?」

323: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:33:58.26 ID:DkpSLKxa0
楓「はっはい! 私がリーダーなので代表として来たんです。お願いがありまして」

穂乃果「お願い?」

楓「はっはい! 一回戦の後に相手グループと秋葉原で路上ライブをやったとお聞きしまして」

絵里「ラブライブ開催中ってこともあって、大いに盛り上がったわ」

希「会場とは違った熱気やったね」

にこ「それが何かお願いというのと関係あるの?」

楓「はい! 私達メンバーはμ'sさんのファンで。μ'sさんとあたりたくて、根性で一回戦を乗り切ったんです!!」キラキラ

花陽「……す、凄いです」

凛「努力と根性は乙女の武器にゃー!」

ことり「お母さん」

海未「は? ことりどうかしましたか?」

ことり「ウウン! ナンデモナイノヨナンデモ!」アセアセ

楓「それでですね! 是非二回戦が終わった後に、私達とも路上ライブをして欲しいんです! それをお願いにきました!!」キラキラキラ

324: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:37:07.59 ID:DkpSLKxa0
穂乃果「勿論だよ! 是非一緒に歌おうね☆」

楓「ありがとうございます! 光栄です! 皆喜びます♪」ニコニコ

にこ「でも、その前に二回戦よ。見に来てくれた人達全員を笑顔にしてみなさい」

楓「はいっ! それでは、お時間の方取らせて申し訳ありませんでした」ペコリ

穂乃果「ううん! 全然平気だよ。お互いに頑張ろうね! ふぁいとだよ!」

楓「はい! μ'sの皆さんと同じ舞台に立てて幸せです!」バタン...

絵里「随分と可愛らしい子だったわね。私の妹に似てるわ」

希「あれ? えりちって妹いたん?」

絵里「すっごい可愛い子なの。来年音ノ木坂に入るからよろしくね」

にこ「お姉ちゃんキャラだったの? にこと違って母性が出てないから気付かなかったわ」

凛「にこちゃんが母性?」

ことり「それはちょっとぉ」

希「無理があるんやない」

325: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:40:08.39 ID:DkpSLKxa0
真姫「失礼ね! にこちゃんの母性は凄いんだから!」

海未「誰か一人に向けての母性……。ある意味では母親向きと言えますが」

絵里「海未も穂乃果とことりには甘いわよね」

凛「でも、やっぱり一番の母性は希ちゃんだよ」

花陽「あ、それは花陽もそう思う」

真姫「にこちゃんよ!」キッ!

穂乃果「私はことりちゃんかなって思うけど」

海未「穂乃果、新しい意見を出してどうするんですか」

にこ「これから名誉あるラブライブの二回戦なのよ? Melodyの想いを背負ってるんだから、もう少し緊張しなさいよねー」

絵里「でもまぁ、これこそがいつものμ'sって気がするけどね」

真姫「仕方ないわね。この話の決着は二回戦の後にしましょう」

海未「二回戦の後で続ける気なんですね。……にこ、来年以降の為にも真姫の教育をお願いします」

にこ「海未が穂乃果を躾けられたら考えてあげるわ」

326: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:43:09.61 ID:DkpSLKxa0
ことり「どっちかというと、海未ちゃんの方が調教されてそうかも♪」チュンチュン

穂乃果「私は調教なんて出来ないよー。ペット飼ったことないし」

海未(穂乃果にペットとして調教される、ですか?)キュン♪

にこ「ん? 海未どうかしたの?」

海未(なんでしょうか。この未知の感覚。胸がキュッと締め付けられて息苦しくて。でも、その情景を思い浮かべると……あぁっ!)////

穂乃果「海未ちゃん顔が真っ赤だよ。大丈夫?」ヒョコッ

海未「ひゃっ! ほ、ほのかっ! 顔が近すぎますっ」アセアセ

希「海未ちゃんの中で何かが目覚めたってところやね」

凛「μ'sに常識人っていないよねー」

花陽(わ、私も常識人の枠からはみ出しちゃってるのぉ!?)

そして、μ'sは緊張感の欠片もないリラックスした状態で二回戦を迎えた。

歌ったのは『僕らは今の中で』

A-RISEファンですら見惚れる程の最高のライブだった。

327: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:46:43.61 ID:DkpSLKxa0
──同日 秋葉μ's+george

george「大好き!」

パチパチパチ!!

絵里「ハラショー」

希「人数居ない分をカバーして見事に再現してたね」

にこ「ファンっていうのは疑う余地なしって感じの仕上がりね」

凛「あの子達が……三年生の時のライバル」

花陽「一年生だけでラブライブ本戦までこれただけあるね……」

真姫「ライバルが居る方が盛り上がるでしょ? 上等よ!」フフッ

海未「そうですね。私達にとってのライバルがA-RISEであるように」

穂乃果「いやぁ~すっごい良かったよー♪」

ことり「上手だったぁ♪」

楓「えへへ♪ ありがとうございます!」ペコッ

328: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:50:34.78 ID:DkpSLKxa0
にこ「ラブライブ本戦で貴重な一勝を得る経験をしたんだし。もしかしたら……来年はA-RISEレベルになるかもしれないわね」

楓「そんな! 褒めすぎです!」アセアセ

絵里「一年生なのに試合前に挨拶にこれる度胸も評価に値するわ」

希「そうやね。にこっちの言うとおり来年が大いに楽しみや」

凛「むぅ~同じ一年生なのに相手ばかりべた褒めしてる~」

花陽「しょうがないよ。実際に今は私達より動きがいいと……思うし」

真姫「そんなことないわ。花陽はもっと自信つけなさい」

海未「真姫の言う通りですよ」

ことり「あれは健闘を讃えてる半面、私達に遠まわしの発破掛けてるんだよ」

穂乃果「それに……。来年の予選が20位ギリギリだったとしても、負けが確実じゃないってことを教えてくれてるんだと思う」

海未「ああ、そうですね。諦めから入ったら勝てるモノも勝てなくなりますから」

真姫「その逆をあの子達はしてみせたものね」

花陽「そう、だよね。自信を付けなきゃ駄目だよね」

329: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:53:44.74 ID:DkpSLKxa0
凛「よぉ~し! 今度はμ'sが凛とかよちんのWセンターの勇気のシグナル歌うにゃー♪」

楓「頑張ってください!!」

花陽「あ、ありがとうございます。頑張りますっ」

二年後のラブライブで花陽がリーダーを務める予選20位通過の音ノ木坂学院アイドル研究部は予選1位通過のgeorgeと準決勝の舞台で再会することになる。

楓「去年と違ってまたお会いできて光栄です」

花陽「私もだよ。でも、どうせなら決勝で会いたかったな」

楓「そうですね」

花陽「予選の順位なんて関係ないから。通してもらうね」

楓「強気ですね。ですが……決勝への道は私達が通らせてもらいます」

それはまだ二年後の未来図。

楓「それでですね、μ'sの皆さんがよろしければなんですが、決勝の応援歌を歌わせて欲しいのですが!」キラキラ

にこ「勿論よ。あなた達の想いもあればA-RISEにだって勝てるわ」

楓「ありがとうございます! 明日の準決勝頑張ってください!!」ペコリ

330: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 07:58:01.05 ID:DkpSLKxa0
──翌日 昼 ミーティング

にこ「今日の準決勝に勝てば明日の優勝戦よ」

絵里「体力的よりも精神にくるわね」

希「確かにそうやね」

凛「緊張はしないんだけどにゃー」

海未「それで、今回の相手ですが……」

花陽「Luckyだね。沖縄の四人グループ。予選は5位通過」

にこ「名前とは裏腹にダンスにより力を入れてる強敵ね」

ことり「リーダーの名前。これって愛愛……あいあい?」

花陽「あいめぐみです。元々生まれは鹿児島の喜界島だそうです」

海未「苗字で愛があるなんて初耳です」

希「喜界島は珍しい苗字の人多いんよ」

絵里「住んでたことあるの?」

希「三ヶ月だけやったけど」

穂乃果「すっご~い! 私なんて飛行機にすら乗ったことないのに。すごいなぁ」

331: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:02:26.92 ID:DkpSLKxa0
凛「凛も! そんな島があるなんて、驚きだよ」

海未「あの、穂乃果、凛。まさかと思いますが機械の島と思ってるんじゃないですか?」

ほのりん「違うの?」キョトン

海未「そんな島ありません! 鹿児島本土から離れた島の一つです」

ことり「機械の島。くすっ……ちょっと行ってみたいかも♪」

花陽「はっ! その島にはもしかしてことりんがーがっ!?」

真姫「……? あぁ、そんなのもあったわね」

にこ「もはや緊張しろっていう方が難しくなったわね」

絵里「にこの魔法は薬よりも高価があるみたいね」

希「そうやね。ある意味にこっち自身が既にスピリチュアルな存在や」

にこ「スピリチュアルっていうのも、春から色々あったからすっごく身近に感じられるわ」

絵里「私もよ。まぁ、私が探してるのは神様だけど」

にこ「神様? 絵里ってそっち系だったっけ?」

希「普通の神様と違うんだって」

絵里「大学受験に失敗した経験のある神様なのよ」

332: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:06:03.81 ID:DkpSLKxa0
にこ「……どんな神様よ」

絵里「それでも私にとっては御利益のある神様なの! 悪い?」ジロッ

にこ「いや、別に貶した訳じゃないわ」

希「くすっ。えりち、そんな過剰反応したらあかんよ?」

絵里「あ、ごめんなさい///」

穂乃果「それでね、そこの機械山には伝説があってね」

花陽「伝説! その響きだけで最近ご飯が美味しく食べられるよ!」

海未「なんなんですか、その『驚愕!! 日本列島の機械で出来た島の奥地で伝説の巨大生物を見た!?』的な話は」ヤレヤレ

ことり「機械山はことりんがーの巣だったんだよぉ。ガガガガ」

真姫「随分と安っぽい伝説の真相ね」

海未「って、ことりも真姫も……。今はそんなことより真っ先に考えるべきことがあるでしょうに」

穂乃果「そうだね! 船の事故でそんな島に辿り着いてしまった私達μ'sの九人!」

海未「それならば穂乃果は私が守ります!」キッパリ

絵里「ふふっ。生徒会長として頑張って廃校撤回しようとか思ってたのが馬鹿みたい」

333: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:09:17.03 ID:DkpSLKxa0
にこ「おまけににこに嫉妬して突っかかってきたしね」

希「あの頃は力になれなくて本当にごめんね」

絵里「希は傍に居てくれただけで力になってたわ」

にこ「寧ろ被害者はにこだけ」

絵里「お陰で人生が変わったもの」

にこ「にこを無視してないで謝罪しなさいよね!」

絵里「や~だ。にこに謝罪なんてしないわ。ふふっ♪」ベー

にこ「なんでよ! このロシア語ハラショーしか出てこない似非ロシア人が!!」

希「あ、それは確かに!」

334: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:13:02.53 ID:DkpSLKxa0
絵里「にこ」

にこ「何よ?」

絵里「Я не могу говорить по-русски.」(ロシア語が話せません)

希「おぉ~。見事な巻き舌やね」

にこ「なに? 今なんて言ったの?」

絵里「さぁね? 私はハラショーしか言えない似非ロシア人らしいから分からないわ」フサァ

にこ「くぅ~! これ見よがしに前髪かき上げて。様になるのがムカつくわ!」

希「にこっち大人気ない反応やん」クスッ

にこ「どうせ変なこと言ったに違いないわ! きちんとロシア語で謝ってみなさいよ!」

絵里「Я не могу говорить по-русски.」(トイレはどこですか)

にこ「ふっふーん! 分かればいいのよ☆」ニッコリ

335: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:16:30.37 ID:DkpSLKxa0
絵里「にこは心が広いわね」フフッ

希(このえりちの笑顔。絶対に変なこと言ったんに違いない)

にこ「そうよ。私は女神よりも心が広いんだから!」ドヤァ

絵里「そうね。さ、そろそろ真面目に最終チェックしましょう」

にこ「ええ。今回は私達九人が揃って初めての曲。『僕らのLIVE 君とのLIFE』だから気合入れてくのよ」

真姫「勿論よ! にこちゃんが作詞した曲だものね」

にこ(本当は佐藤が作詞したんだけど。一体どうなってるのかしらね)

穂乃果「ほのかはぼらららが一番好き!」

海未「羨ましいくらいに素敵な歌詞です」

ことり「海未ちゃんの作詞も最高だよぉ♪」

穂乃果「うん、ほのかも! 海未ちゃんの作詞もキラキラしてて可愛いもん♪」

海未「あ、ありがとうございます///」

336: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:19:29.88 ID:DkpSLKxa0
──準決勝 μ'sを見守る人達

ツバサ「動きが抜群に良い。きちんと練習してる証拠だね」

あんじゅ「本当にツバサちゃんはμ'sが好きなんだね?」

英玲奈「お節介焼きすぎだと思うけど」

ツバサ「いいじゃない。普通に勝つより、最高の相手との勝負で勝ちたい」

英玲奈「アイドルっていうより、スポーツ選手みたい」

あんじゅ「私はいいと思うけどなぁ」

ツバサ「μ'sが今日勝てば、後は私達A-RISEが勝ちあがるだけ」

あんじゅ「本当にいい動きしてるね」

英玲奈「それは否定しない。歌の方もあの路上ライブの時とは比べ物にならないし」

ツバサ「最高のステージになりそうだよ」

あんじゅ「妙な親心で失敗とかしないでね?」

ツバサ「失敗って誰に言ってるの?」

英玲奈「ふふっ。ツバサに失敗なんてある訳ないわよ」

あんじゅ「うん、そうだね!」

337: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:25:30.39 ID:DkpSLKxa0
──Melody

琴音「のびのびとしてるけど、動きは一つ一つが綺麗」

綾「癪だけど、このライブ映像は勉強になる」

琴音「九人で一つになるような光景だね」

綾「うん。悔しいけど……私達が負けたのは当然かな」

琴音「綾ちゃんがそんなこと言うの珍しいね」

綾「事実から目を逸らしたら、再戦する時にまた負けるでしょ?」

琴音「そうだね! 次は来年の為にも勝って弾みを付けさせてもらわないと」

綾「この調子ならチケットも無駄にならなくて済みそうだ」

琴音「心配なんてしてなかったんでしょ?」

綾「すっごい不安で心配してた」パチン

琴音「あははっ。そっかそか。心配してなかったんだー」

綾「何その棒読み!」

琴音「私達も緊張をしないで望めるように路上ライブとか沢山経験しようね」

綾「そうね。大きな舞台になると、小さな経験の積み重ねも重要になるって分かったものね」

琴音「明日の舞台で、他にも拾えるものは全部拾いましょう」

綾「うん。私達のラブライブが終わるのは後輩達に全部を与えてから」

338: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:28:32.28 ID:DkpSLKxa0
──george

楓「ふぁ~! 凄い! にこさん可愛い!」

 「とっても素敵! 特に絵里さん!」

 「真姫さんのあのクールな笑顔が胸にくる!」

 「海未さんの投げキスがズキューン!」

楓「見惚れてるだけじゃ駄目だよ。来年、再来年と私達のライバルになるんだから」

 「リーダー! 目を輝かせながら言っても説得力ないよ」

 「あはははっ! 確かに。誰よりもμ'sファンだし」

 「だからこそ近づきたいって気持ちは分かるよ。でも、初見で冷静に見るのは無理!」

 「今茜ちゃんはいいこと言った! 初見絶対無理!」

 「明日はTシャツ持って行って大きくサイン書いてもらわなきゃ!」

楓「も~! いえぇ~い♪」

 「やっぱりリーダーが一番ノリノリだよ☆」

339: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:31:54.23 ID:DkpSLKxa0
──穂むら

雪穂「ほらお母さん! 今お姉ちゃんが歌ってるんだよ!」

穂乃果ママ「一緒に見てるんだから分かってるわよ。……モグモグ」

雪穂「お姉ちゃんのいつもの思いつきでこんなことになるなんて」

穂乃果ママ「ふぁたひの……ゴクン。血を継いでるんだもの、これくらい出来るわよ」

雪穂「お母さんはただの生徒会長だっただけでしょ?」

穂乃果ママ「ただのって、あの頃は生徒数が凄く多かったのよ?」

雪穂「スクールアイドルの祭典で準決勝で歌う方が断然上だよ!」

穂乃果ママ「なによぉ。音ノ木坂はなくなるから受けないって言ってたのに……モグモグ……入学案内取り寄せてたわよね?」

雪穂「それ、は……だって。お姉ちゃん達の活躍で存続することになったんだし」

穂乃果ママ「存続っていっても一年間猶予が生まれただけでしょ?」

雪穂「ラブライブの舞台でこれだけ結果を残せば今年からグッと入学希望者が増えるよ!」

穂乃果ママ「続いてくれれば嬉しいけどね」

雪穂「続いていくよ……。だって、来年もお姉ちゃんが音ノ木坂には居るんだから」

穂乃果ママ「ふふっ。あんたも何だかんだ言ってお姉ちゃんっ子よね」

雪穂「なぁっ!? そんな訳ないじゃん///」

穂乃果ママ「お母さんとしてはアイドルやるより家の手伝いして欲しいんだけどねぇ」

雪穂「別に私はスクールアイドルやるなんて言ってないし!」

穂乃果ママ「あら? お母さんは穂乃果のことを言ったんだけど?」ニヤニヤ

雪穂「うぅ~!」カァァァ

340: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:35:03.85 ID:DkpSLKxa0
──もはやただの痛い人

佐藤「同じ画面越しなのに、全然迫力が違う」

佐藤「僕が見たいと望んだμ'sがラブライブで歌う姿も三回目」

佐藤「そして、いよいよ明日が決勝戦」

佐藤「μ's! 決勝進出おめでとう!」パチパチパチ

佐藤「後は決勝戦を見届けるだけ」

佐藤「僕がすべきこと、やれることは全て終わる。明日で、お別れだ」

佐藤「……あぁ~! でも、やっぱりあの教会のことを思い出すと死ねる! 寧ろエリーチカに殺されたい!」

佐藤「まさにこれが黒歴史! 僕はラブライバーなんですよー! 冬の宮殿で眠らせて! ユニバース!!」

341: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:38:13.79 ID:DkpSLKxa0
──ラブライブ本戦決勝 朝 神田明神 《最終日》

希「あれ? にこっちやん」

にこ「こんな日も朝は神社のお手伝いなの?」

希「なんか、そわそわして。自分からお願いしたんよ」

にこ「流石に今日は緊張するわね」

希「せやね。人生で一番緊張してるかもしれんなー」

にこ「あー……私はそうでもないわ」

希「およ?」

にこ「ほ、ほら。うちのお姫様との色々の方が……その、ね?」///

希「あははっ。朝から惚気られた」

にこ「私としては今夜の打ち上げの後が本番なのよ」

希「なるほど。二つの意味で今日が本番なんやね」フフフ

342: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:42:08.40 ID:DkpSLKxa0
にこ「はぁ~そっちが緊張して仕方ないわ」

希「本当ににこっちは変わったなぁ」

にこ「ええ、そうね。一人でいじけていた時間が勿体無かったわね」

希「そう感じられるのは今が幸せな証拠やね」

にこ「そうね。……希、色々ありがとうね」

希「なんのこと?」

にこ「今更だけど、私と絵里の仲が悪い頃さ、仲を取り持とうとしててくれたでしょ?」

希「結果に繋がらなかったけど」

にこ「結果なんて関係ない。きっと希のその優しさはこれから多くの人を救っていく気がするわ」

希「ウチはそんな大きい人間やないって」

にこ「何なら賭けてもいいわよ?」

343: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:46:09.82 ID:DkpSLKxa0
希「どこからその自信が生まれるのか謎やね」

にこ「カードも大事だけど、希自身の方が魅力的よ。あ、うちのお姫様には内緒ね?」

希「刺されたくないから言わないよ」

にこ「真姫ちゃんは刺したりしないわよ!」

希「そうだね。どちらかと言うと刺されるのって……」ジィー

にこ「にこぉっ!?」ビクッ

希「冗談や」ケラケラ

にこ「不吉な冗談言うんじゃないわ。……」

希「どうしたん?」

にこ「誰かに呼ばれてここに来た気がするんだけど」

希「ウチは呼んでないよ」

にこ「それは知ってる。ま、いいわ。それじゃあ、また後で会いましょう」

希「ほな~」

344: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:49:16.54 ID:DkpSLKxa0
──最終対決! にこVSエリーチカ

絵里「あら、にこもお参りに来てたの?」

にこ「どちらかと言うと希と話してただけよ」

絵里「そう、希もいるのね」

にこ「絵里は緊張してる?」

絵里「言うほど緊張はしてないわね。こう見えてもオーディションを受けて受けて受け続けた時期があるんだから」

にこ「バレエ時代の話よね」

絵里「ええ。それで落選する度にいつもお婆様に泣きついてたわ。そして優しく言ってくれるの」

にこ「」

絵里「駄目だったのね。けど大丈夫よ。あなたはかしこいかわいいエリーチカなんだからってね」

にこ「……はっ、KKE!?」

絵里「えっ?」

345: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:52:46.77 ID:DkpSLKxa0
にこ「KKEってこのことだったのね! 唯一残ってた女神の謎が解けたわ!」

絵里「え、え? 何の話?」

にこ「ううん、なんでもない。解けたけど、どうでもいいことだったわ」

絵里「にこは緊張してるみたいね。にこが緊張してたら皆も緊張するから気をつけてね」

にこ「緊張してないわよ!」

絵里「強がることないわよ」フフッ

にこ「強がってないわよ!」

絵里「そうだ、嫌ってた私をμ'sに誘ってくれてありがとう」

にこ「このタイミング言われてもからかわれてるとしか思えないわよ!」

絵里「九人だからμ'sって言葉を私達だけじゃなくて、全国の人達に教えてあげましょう」

にこ「そうね。スクールアイドルの歴史にも刻みましょう。九人の歌姫の名前を」

絵里「九人の女神でしょ?」

にこ「私達は女神っていうより歌姫でしょ?」パチン☆

絵里「何かにこがウインクが決まるとムカッとするわ」

にこ「なんでよ!」

絵里「くすっ。冗談よ、冗談♪」

346: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:56:01.30 ID:DkpSLKxa0
にこ「あ、さっきの絵里の言葉を一つ訂正しておくわ」

絵里「なに?」

にこ「全国じゃ狭いわ。μ'sの活躍を世界に轟かせるわよ……。あんたのお婆様ってのが居るロシアまでね」

絵里「……にこ」

にこ「成長した絵里が大舞台で結果を残すところを見せてやりましょう。せっかくのライブ生中継だもの」

絵里「…………っ」ウルウル

にこ「泣き顔じゃなくて笑顔と一緒にね。にっこにっこにー♪」

絵里「とっ、当然よ」グスッ

にこ「それじゃあ、にこはこれから愛しのお姫様のところに行くから」

絵里「にこ!」

にこ「何よ?」

絵里「Спасибо большое.」ニッコリ

にこ「はいはい。あんたがロシア語を話せるって信じたから」

絵里「じゃあ、またね☆」スタスタ...

にこ「…………なんて言ったのか通訳してから行きなさいよね」ケッ

347: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 08:59:39.19 ID:DkpSLKxa0
──穂乃果と雪穂

穂乃果「くぅ~今日もパンが美味い♪」

雪穂「今日は決勝戦だっていうのに、ご飯の方がお腹に溜まるよ?」

穂乃果「パンが珍しいんだからいいでしょ?」

雪穂「とか言ってるけど、最近は朝食いつもパン食べてるじゃん」

穂乃果「いままでがず~っとご飯だったんだからいいの」

雪穂「こんなんでμ'sのリーダーっていうんだから不思議で仕方ないよ」

穂乃果「何よー」プクー

雪穂「他の人の方が絶対にしっかりしてるし」

穂乃果「それは……確かにそうだけどねぇ」

雪穂「私はチケット取れなかったんだけど、友達が私の分まで取っててくれたから。会場に応援しに行くからね」

348: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:03:09.47 ID:DkpSLKxa0
穂乃果「本当? 凄いね。花陽ちゃんの話だと最終日って即完売ってくらいに人気だって聞いたのに」

雪穂「何を隠そう、その友達っていうのがμ'sの絢瀬絵里さんの妹なんだよ」

穂乃果「絵里ちゃんの? そういえば妹が居るって言ってたっけ」

雪穂「これがまた絵里さんに似て綺麗なんだから」

穂乃果「へぇ~。その子って音ノ木坂に入るって聞いたよ。雪穂も音ノ木坂受ければいいのに」

雪穂「……そうしよっかなーて思ってる///」ポツリ

穂乃果「モグモグ……パン美味しいなー♪」

雪穂「打ち上げするんでしょ? その時私達も顔出してもいい?」

穂乃果「うん、いいよ。他のスクールアイドルの子達も居るけど」

雪穂「楽しみにしてるね」

349: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:06:08.77 ID:DkpSLKxa0
穂乃果「んぐっ!? ごほっごほっ! 雪穂さっき音ノ木坂受けるって言った!?」グイッ

雪穂「顔近いし! 時間差過ぎだよ!」

穂乃果「お母さんおか~さ~ん!」

穂乃果ママ「何よ、朝から煩い子ね」

穂乃果「雪穂が音ノ木坂受けるって!」

穂乃果ママ「聞いてるわよ」

穂乃果「やったー! これでお婆ちゃんもお母さんも私も雪穂もみ~んなっ音ノ木坂だー♪」バンザーイ!

雪穂「お姉ちゃん。まだ入試は先なんだから」

穂乃果「大丈夫大丈夫。雪穂って私より勉強できるから」

雪穂「μ'sのお陰で倍率が凄いことになりそうだからなぁ」

穂乃果「勉強なら海未ちゃんやことりちゃんが教えてくれるから!」

雪穂「そこで自分の名前を挙げない辺りが私のお姉ちゃんだよ」ハァー

350: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:09:59.70 ID:DkpSLKxa0
──ラストにこまき え、にこちゃんとの初夜は? 真姫ちゃん!!///

にこ「おはよう、真姫ちゃん」

真姫「にこちゃん、おはよう」

にこ「しっかり眠れた?」

真姫「ええ、だから今日は貫徹も上等よ!」キリッ!

にこ「ま、待って! 体格差もあるし、運動する体力とアレってちょっと違うっていうか」

真姫「大丈夫よ、にこちゃん。私達はスクールアイドルだもの!」

にこ「関係ないわよ!」

真姫「今回はベッドの上だから腰が抜けても安心して」

にこ「より恐ろしいわ!」

真姫「今夜はにこちゃんの魔法のお陰なのか、両親いないから安心して」

にこ「……追い出したんじゃないでしょうね?」

真姫「そんなこと出来る筈ないじゃない」

にこ「覚悟は十分って感じね」

真姫「にこちゃんが最高の気分で夜ここに居られるように、きちんとラブライブも全力を出すわ」

にこ「既にラブライブがおまけになってるにこぉ」

真姫「この瞬間を楽しめば結果がって言うのがにこちゃんの流儀じゃない」

351: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:13:32.29 ID:DkpSLKxa0
にこ「ブレてない時の真姫ちゃんは強いわね」

真姫「にこちゃんが居てくれれば硝子の剣でだって戦ってみせるわ」

にこ「危険だから戦わないで」

真姫「それでにこちゃん……真剣な話があるの」

にこ「ん、なぁに?」

真姫「どっちが先に●●●するか」

にこ「ぶほっ! ごほっごほ……。何を真剣に話すつもりよ」///

真姫「一生の問題よ?」キリッ!

にこ「そ、そうね。確かにそうだけど」

真姫「にこちゃんに決めて欲しいの」

にこ「」

真姫「」

にこ「……む、難しい問題ね」

真姫「でしょ? 昨日の夜も考えてたんだけどね、答えが出なかったわ」

にこ「うーん、そうね。にこからがいいのかしらね。王子だし」

真姫「じゃあ、私が先に大人になるのね///」

にこ「そういうことになるわね///」

352: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:16:50.13 ID:DkpSLKxa0
真姫「決めたことだし。じゃあ、キスしましょう!」ガバッ

にこ「にこっ! って、朝よ朝。朝っぱらからキスって」

真姫「私はにこちゃんと二十四時間いつでもキスしたいわよ。にこちゃんは違うの?」

にこ「……その手の質問は卑怯よぉ」///

真姫「女って好きな人と結ばれる為には卑怯にもなれるの」ズイッ

にこ(にこも女なんだけど……)

真姫「初めてはにこちゃんからするって決まったし、今日のキスもにこちゃんから」

にこ「押し倒されてる状況でにこからって」

真姫「じゃあ、にこちゃんが私を押し倒す?」

にこ「それは夜まで取っておくわ」

真姫「だったら早くして」

にこ「……真姫ちゃん。その……あれよ、うん」

真姫「ん?」

にこ「何度言っても慣れないけど…………愛してるわ」////

真姫「////」カァァァ

353: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:19:10.59 ID:DkpSLKxa0
にこ「ちゅっ!」ギュッ

真姫「んっ!」チュッ

にこ「チューッ! ンッンンッ、ジュプッ……ちゅるるっ」

真姫「ンフッ、チュッ、ぢゅーっ……んっく、ちゅっ」

にこ「まきちゃん、大好きだいすき!」チュー

真姫「わたしもっ、にこちゃんが大好きなの!」チュッ

にこ「んぅ、ゴクッゴクッ……まき、ちゃ……ちゅっ、ぢゅっ」

真姫「ハァン、ンッウゥ……ぢゅぶっ、ん、チュチュッ……にこちゃん、もっとぉ」////

にこ「ヂュルルルッ! ちゅぅ~! ンンッ、ヂュヂュッ、おいしい……ぁんぅ」///

真姫「ンック、ゴクン、ゥンッ……すき、すきぃ……ちゅぅ、ちゅっ」

にこ「はぁはぁ……はぁ」

真姫「はぁ~……私、幸せよ。にこちゃん」

354: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:22:24.79 ID:DkpSLKxa0
にこ「ふふっ、私もよ。……あのね、真姫ちゃんに誓うわ。私は卒業後二年でなんとしても成果を出すって」

真姫「え?」

にこ「だから……。真姫ちゃんが音ノ木坂を卒業したら二人で暮らしましょう。過ごせる時間は少ないかもだけど、傍に居て欲しい」

真姫「……にこちゃん」

にこ「アイドルは人間の前にアイドルじゃないとダメだけど、真姫ちゃんの前では人間の矢澤にこで居たいから」

真姫「私だってにこちゃんと一緒に居たい!」ギュッ!

にこ「私の仕送りだけで実家が生活出来るようにすれば、お母さんが働きに出なくてよくなるから、妹達の心配はなくなるし」ナデナデ

真姫「にこちゃんはいつも大人よね」

にこ「にこなんてまだまだよ。一歳しか変わらないのに凄いやつだっているわ」

真姫「?」

にこ「ううん。一緒に暮らす内に……真姫ちゃんの心を矢澤真姫にしてあげる」///

真姫「うん! にこちゃん愛してる!!」スリスリ

にこ(真姫ちゃんが甘えてくると普段と見た目のギャップで破壊力あり過ぎよぉ///)

355: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:25:30.40 ID:DkpSLKxa0
真姫「にこちゃんはアイドルだから付けられないけど、その時は指輪が欲しい。安いのでいいから。私がにこちゃんの物なんだって証が欲しい」

にこ「安物なんて言わないわ。仕送りあるから給料三ヶ月分とは言えないけど、立派なやつ買ってあげる」

真姫「……う、んっ」グスッ

にこ「なぁに泣いてるのよ。やっと青春の始まりってところなのよ?」

真姫「だってぇ」

にこ「私と真姫ちゃんで青春の音楽を奏でましょう。ずーっとね♪」

真姫「……うん、うん」

にこ「真姫ちゃんの音楽はにこが絶対に終わらせないニコ♪」

真姫「うん! ……ひっぐ、うっゔっ……にこちゃぁん」ギューッ

356: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:29:22.30 ID:DkpSLKxa0
──ラブライブ会場 ツバサとの再会

ツバサ「こうして会うのは路上ライブ以来だね」ニコリ

にこ「お久しぶりね。死ぬ程練習して来たわよ」ニコッ

ツバサ「うん。準決勝のライブは凄かった。見惚れたよ」

にこ「それはこちらも同じ。本当はお礼に行こうと思ったんだけどね……。こうして会えると思ったから止めたの」

ツバサ「いい判断だよ。お陰で最高のシチュエーションになったからね」

にこ「そうね。スクールアイドル史上最高と謳われるA-RISEを超えるμ'sの物語」

ツバサ「簡単に超えさせる訳にはいかないよ」

「あの、そろそろよろしいでしょうか?」

ツバサ「あ、すいません」

「応援歌の最中にお呼びしましたのは、どちらが先にライブをするのかを決めて頂く為です」

ツバサ「A-RISEはどっちでもいいよ。そちらに任せる」

357: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:33:33.49 ID:DkpSLKxa0
にこ「そんなに余裕ぶってもいいの?」

ツバサ「余裕は実力の証だからね」

にこ「……言うわね。じゃあ、後を選ばせてもらうわ」

「では、A-RISE先行ですね。ありがとうございます」

ツバサ「後で良かったの? 普通なら後の方が有利だけど、A-RISEの後となると不利になるよ」

にこ「こっちの三曲目がちょっと特別なの。だから、先行にならなくて良かったわ」

ツバサ「へぇー。じゃあ、その三曲目を期待してるよ」

にこ「受けた恩は結果で返すわ。A-RISE……私、あんた達の大ファンだったのよ」

ツバサ「今は違うのかな?」

にこ「どうかしらね。μ'sに勝ったら教えてあげる」

ツバサ「君はとっても面白いね。是非、終わった後に聞かせてもらうよ」

にこ「終わった後にこちらから打ち上げに招待するわ」

ツバサ「ふふっ。……お互いに全力で魅せよう」

にこ「ええ、全力で。約束するわ」

358: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:36:33.90 ID:DkpSLKxa0
──A-RISEライブ中 μ's控え室

にこ「A-RISEはカッコ良いわね」

花陽「パフォーマンスが絶妙です! キレがいつも以上に凄いです!」キラキラ

海未「想像以上に完璧ですね」

穂乃果「これこそがA-RISEだよね」ドキドキ

ことり「魅入られちゃうね」

真姫「……」

希「海未ちゃんの言うとおり、完璧やね」

絵里「ふふっ。完璧が一番ってことではないわよ?」

穂乃果「完璧なのに?」

にこ「アイドルっていうのはね、完璧なだけじゃ駄目なの」

花陽「心に響く想いは別ですから!」

凛「つまりはどういうことなの?」

359: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:39:33.99 ID:DkpSLKxa0
海未「簡単です。私達の最高を出せばいいんです」

にこ「九人揃ったμ'sに届けられない想いなんてないわ」

真姫「結局は楽しむだけって話でしょ?」クスッ

ことり「だったら簡単だね♪」

花陽「モニターを見る限り、会場内の熱気は応援歌の時からボルテージは最高! 一曲目をあの曲にしたのは正解でした」

絵里「計算通りってやつよ」フフーン

希「誰かさんが怒ってたけどなー」ニヤニヤ

にこ「くっ!」

穂乃果「あっ! 思い出した!!」

ことり「どうしたの、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「μ'sになる前の産声をね☆」

海未「なんですかそれは?」

360: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:42:51.42 ID:DkpSLKxa0
穂乃果「A-RISEのライブを映像を観てスクールアイドルを目指すことにした時、にこちゃんが隣に居たことを思い出したの」

にこ「……あぁっ! A-RISEのことも知らない馬鹿は穂乃果だったわね」

絵里「ハラショー」

希「運命ってやつやね」

穂乃果「そうだね! あの日から全て始まったんだ!」

花陽「素敵です! その運命とっても羨ましいですっ!」←その場にいた

凛「なんだか最高に盛り上がってきたにゃー!」

真姫「私とにこちゃんの愛の始まりは……。にこちゃんが私に会いに来たあの日からね」

海未「は、張り合ってます」

ことり「素敵ぃ~♪」チュン

にこ「ファーストライブの翌日でしょ? きちんと覚えてるわよ」ニコッ

真姫「ふふっ♪」

絵里「結局最後はこの二人の惚気に全て持っていかれるのね」

希「若い時の青春に勝てるもの無しや」

361: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:46:00.55 ID:DkpSLKxa0
穂乃果「さぁ、そろそろ時間だよ! あれ、やろう!」

絵里「では、部長のにこ。一言お願いね」パチン

にこ「μ'sに関わりを持ってくれた人達。その全員に今日を迎えさせてくれたことを感動で返すわよ!!」

穂乃果「いちっ!」

ことり「にっ!」

海未「さんっ!」

にこ「よんっ!」

真姫「ごっ!」

花陽「ろくっ!」

凛「ななっ!」

希「はちっ!」

絵里「きゅうっ!」

穂乃果「いつまで経っても色あせない。そんな最高のライブにしよう! μ'sミュージック!」

μ's「スタート♪」

362: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:49:03.95 ID:DkpSLKxa0
──ラブライブ決勝μ's 一曲目『夏色えがおで1,2,Jump!』

μ's『サマーウィー!』


にこ「はぁ? 一曲目に夏色えがおって秋なのよ? 季節感が合わないでしょ!」

凛「にこちゃんがセンターの曲だからね!」

海未「決勝一曲目はにこから始めるのは自然の流れです」

ことり「これまでの実績を考えれば当然だよねぇ♪」

穂乃果「あの日からずっとほのか達を引っ張ってきてくれたんだもん!」

にこ「にこが歌うより他の子のセンター曲の方がいいでしょ! にこは正直そんな歌が上手い訳じゃないし」

絵里「私はにこの歌が好きよ。心に染み込んでくるもの」

希「ウチも大好きや」

花陽「私もにこちゃんの歌は元気が出て大好き」

凛「かよちんの言う通り! すっごい元気が沸いてくるよ!」

真姫「アイドルは歌手と違って笑顔にさせられるかが問題でしょ? だったらにこちゃんがμ'sで一番よ」


にこ『♪~』

363: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:52:30.66 ID:DkpSLKxa0
穂乃果「アイドル研究部部長の責任として一曲目は決定だよ!」ニッコリ

にこ「ただでさえにこは三曲目に我がまま言ったのよ? それに優勝と準優勝じゃ再来年以降の音ノ木坂の存続にも大きな影響が出るわ」

海未「にこが自分で言ったのではありませんか。高校生の私達には廃校問題は荷が重いって」

ことり「それに、再来年のことは来年三年生のことり達に任せて欲しいなぁ♪」

花陽「その翌年は……私達に任せてっ!」

凛「アイドル研究部も音ノ木坂も守ってみせるよ!」

真姫「そういうことよ。にこちゃんは何でもかんでも一人で背負う必要ないの」


μ's『♪~』


絵里「それに、私達をこうして繋げてくれたのはにこの功績でもあるんだから。我がままの一つなんてないも同じよ」

海未「そうですね。穂乃果もにこくらい我がままに対して責任を感じてくれると助かるんですが」

穂乃果「あははっ」

ことり「でも、穂乃果ちゃんに我がまま言われて嬉しいんだよね?」

海未「……ひ、否定はしません///」


μ's『♪~』

364: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:56:11.67 ID:DkpSLKxa0
真姫「そういうことだから。未来のアイドルの晴れ舞台を飾りなさいよ」

希「好きな人にここまで言われたら断れないやろ?」

にこ「ぐぬぬ! なんて卑怯な!!」

絵里「アイドルを目指す人間がチャンスを捨てるなんてありえないわよね?」

花陽「そうです! そして、そのチャンスを活かせるのがアイドルの最大の魅力!!」

穂乃果「にこちゃん☆ ふぁいとだよ♪」


にこ『♪~』


にこ「分かったわよ! お節介焼きのメンバーね!」

希「μ'sのみんなにこっちのこと好きなんや。真姫ちゃんと違う意味で」

絵里「私ね、矢澤にこが大嫌い!」

穂乃果「それって絵里ちゃんがμ'sに入る時に言った台詞だねっ」

絵里「今ではにこのことが好きよ。真姫とは違う意味で」

海未「私も好きです。勿論真姫とは違う意味で」

真姫「さっきからどうして私の名前を出すのよ!!」///

希「女の嫉妬は怖いから」クスクス

絵里「要らない恨みは買いたくないものね」フフッ

海未「誤解されると面倒なので」

真姫「なんなのよぉ!」

にこ「私もみんなのこと好きよ。真姫ちゃんだけ違う意味で大好きニコっ♪」

真姫「も~! にこちゃんまで////」


μ's『サマーウィー!』

365: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 09:59:16.45 ID:DkpSLKxa0
──ラブライブ決勝μ's 二曲目『きっと青春が聞こえる』

μ's『♪~』


絵里(にこの言うとおり、ロシアのお婆様まで届いてるかしら?)

絵里(泣き虫で甘えん坊だったエリチカは、今は沢山の仲間と輝くステージで頑張ってます)

絵里(バレエとは違うけど、心から楽しんでやってます)

絵里(お婆様がいなかったら踊ること自体が嫌いになっていた)

絵里(仲間への大好きとお婆様への感謝。どうか届いて!)


μ's『♪~』


穂乃果(自分達の歌声が会場中を広がって伝わっていく)

穂乃果(A-RISEに憧れて始めたスクールアイドル。やっぱりもう止められないね!)

穂乃果(ことりちゃんと海未ちゃんと一緒にアイドルとして絶対に成功させる!)

穂乃果(だって、こんなにも気持ちいいんだもん! こんなにもドキドキするんだもん!)

穂乃果(ありがとう! そして、大好き!)


μ's『♪~』


真姫(最初はアイドルなんてありえないって思ってた)

真姫(それなのに……。にこちゃんがあんな風に私の心の中にズカズカと入ってきて)

真姫(今じゃ歌うこと以上ににこちゃんが好きで、大好きで。自分でも止められないくらい好きで)

真姫(だからこそ、こうして皆と歌うのも大好き)

真姫(ずっと一人でやってきた。これからもそうだと思ってた)

真姫(全部にこちゃんのお陰。だからこの感謝は沢山の愛情で返していくわ。覚悟してね!)


μ's『~♪』

366: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:02:38.94 ID:DkpSLKxa0
──ラブライブ決勝μ's 三曲目『歌姫より...』

絵里『伝えたい~この気持ち届けて歌声に乗せて』


にこ(佐藤。これはあんたの為に私が我がまま言って作った曲よ)

にこ(出会いは最低最悪。絵里より最低だったわ!)

にこ(でもね、あんたがいなかったら私は今でも一人だったかもしれない)

にこ(もしかしたら穂乃果達がアイドル研究部の扉をノックしたのかもしれないけど、きっと受け入れられなかった)

にこ(感謝の想いを込めて拙いけど、私が作詞したのよ)


絵里『夢より幸せな今~あなたがくれた最高のプレゼント』


佐藤「…………」

佐藤(会場先ほどまで盛り上がっていた会場が水を打ったように静かになった)

佐藤(観客全員がμ'sが奏でるこの曲に魅入られている)

佐藤(センターがエリーチカの聴いたことのない曲)

佐藤(どこかたどたどしい歌詞の筈なのに、胸をグッと締め付ける)


μ's『羽根を持たない私だから~歌声があなたに届きますように』

367: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:05:47.83 ID:DkpSLKxa0
にこ(あんたの途方もない言葉を信じた所為で、初めて好きになったのが女の子になったわ!)

にこ(全部の初めてを真姫ちゃんに染められちゃうわよ)

にこ(……全部全部佐藤のお陰。だから、きちんと伝わりなさいよ)

にこ(九人揃ってμ's。本当に世界で一番美しい言葉よ)

にこ(ありがとう! 私がこの舞台で歌えるのはあんたのお陰。ありがとう!)


絵里『消えぬ傷跡に震える夜を越えて~見えない未来に怯える朝を越えて』


佐藤「……っ……ぅ」

佐藤(せっかくの、最初で最後の生エリーチカの姿なのに)

佐藤(涙が溢れてきて止まらない。なんだこれ)

佐藤(神田明神で聞いたエリーチカの声に導かれてここに来て)

佐藤(気持ちの整理も付いてない内ににこにーが来ちゃって、それからは流れるような日々)

佐藤(調子に乗って一番しちゃいけない失敗をして、エリーチカに恥ずかしいところ見られて)

佐藤(でも、だけどありがとう。にこにーのお陰で僕のみたかった未来が今に繋がった)

佐藤(僕自身じゃ出来ないことをやり遂げるにこにーは僕にとって憧れになっていたよ)

佐藤「ひっぐ……ぅうっ」

368: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:09:37.04 ID:DkpSLKxa0
にこ『ありがとうの気持ちが歌になって届きますように』


にこ(絶対にアイドルになってみせるから)

佐藤(僕も勇気を出してまたやり直してみせるよ)

にこ(本当にありがとう)

佐藤(口にしても足りないくらい、ありがとう)


μ's『伝えたい~この気持ち届けて歌声に乗せて』


佐藤「μ'sのみんな、ありがとう。そして、おめでとう!」

こうして、僕の夢が叶ったラブライブはμ'sの優勝で幕を閉じた。

369: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:13:55.28 ID:DkpSLKxa0
──ラストエピソード 神田明神 佐藤とにこ

にこ「見つけたわ!」

佐藤「どうしてここに? ラブライブ終了後は打ち上げって言ってなかったけ?」

にこ「呼ばれた気がしたのよ。朝も来たんだけど、夜だったのね」

佐藤「スクールアイドルの頂点が夜に来るような場所じゃないよ」

にこ「あんたこそ打ち上げに来ずになんでこんな所に来てんのよ?」

佐藤「僕のすべきことを見届けたから、かな」

にこ「どういうこと?」

佐藤「僕の夢は見せてもらったから。すっごい感動した」

にこ「佐藤の夢?」

佐藤「唐突にこんな事を言うと変に思うかもしれないけど、この世界が元々はアニメの世界だって言ったら信じる?」

にこ「そんなことはあるわけないじゃない」

佐藤「……そうだよね」

にこ「あんた、本気で言ってるの?」

佐藤「うん」

370: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:17:03.51 ID:DkpSLKxa0
にこ「」

佐藤「」

にこ「……はぁ~。ま、佐藤がそうだっていうなら信じるわ。それくらいは信用してるしね」フンッ

佐藤「ありがとう。この世界はアニメでね、僕はソレを観る側の人間だったんだ」

にこ「信じるって言葉は方便だったんだけど、妙に色々と知ってたことを考えると本気っぽいわね」

佐藤「性格悪いなー。素直に信じてよ」

にこ「いきなりこの世界はアニメなんだよって言われて、本気で信じられるわけないでしょ。……で、本当なの?」ジロッ

佐藤「本当だよ。μ'sメンバーの簡単なプロフィールなら言えるよ」

にこ「……にこの身長は?」

佐藤「154cm」

にこ「絵里の3サイズは?」

佐藤「上から88/60/84」キリッ!

にこ「うわぁ」

佐藤「自分で質問して何を引いてるんだよ」

にこ「本当に答えられるとは思わなかったし」

佐藤「信じてもらえた?」

371: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:21:14.96 ID:DkpSLKxa0
にこ「女神ストーカー罪で逮捕ね。……それで、アニメだったならどんな風になってたの?」

佐藤「本来のμ'sはラブライブに出場することは出来なかったんだ」

にこ「どうして出れなかったのよ?」

佐藤「予選の最中ではきちんと19位に入ってたんだけど、学園祭のライブ1曲目で穂乃果ちゃんが倒れてね」

佐藤「廃校撤回とラブライブ出場が掛かってたから気合が空回りしてね」

にこ「穂乃果だものね」

佐藤「夜もトレーニングして、寝不足も重なって。トドメは小雨の中でもトレーニングした結果。風邪を引いて学園祭当日熱を出して」

佐藤「それが原因で理事長から叱られてエントリーを自主的に取り消したんだ」

にこ「廃校問題が高校生には重過ぎるって言葉が妙に真実味があったのはその所為だったわけね」

佐藤「その後、主人公である穂乃果ちゃんに追い討ち掛けるようにことりちゃんの留学問題が発生してね」

にこ「穂乃果が主人公……。μ'sの産みの親だものね」

佐藤「にこにーはボケ担当で立派に弄られてたよ」

にこ「なんですってー!?」

佐藤「変な格好をするし、リーダーの座を狙うも役者不足。インタビューに答えるもスルーされて置いてけぼり」

にこ「ハァ~?」

372: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:24:19.64 ID:DkpSLKxa0
佐藤「情報を持ってきたら既に皆知ってる。水鉄砲や超音速枕で倒される……。他にも色々沢山あった」

にこ「にこって一体どんな扱いなのよぉ」グスッ

佐藤「穂乃果ちゃんがスクールアイドルを辞めるって言い出して、海未ちゃんと喧嘩した結果、エリーチカがμ'sを休止させてね」

にこ「μ'sが休止? 滅茶苦茶な展開ね」

佐藤「そこからにこにーが大活躍してさ。裏の主人公って言えるくらいにカッコ良かったよ」

にこ「ふっふーん! なるほどね。真の主人公ってそういうものよね。にっこにっこにー♪」

佐藤「ま、穂乃果を立ち直させたのはエリーチカの言葉なんだけどね」

にこ「上げて落とすんじゃないわよ!」クワッ

佐藤「あはは。その後、海未ちゃんが穂乃果ちゃんの背中を押してことりちゃんを空港まで引き止めに行って、戻ってきたらギリギリライブ開始する前に着くんだ」

にこ「……更に展開がハチャメチャね。どうして休止してたスクールアイドルがそんなギリギリの日にライブするのよ」

にこ「しかも、その流れだと穂乃果とことりは確実にライブの練習してないんでしょ? お客さんを満足出来る内容になるとはとても──」
佐藤「──うるさい黙れ!」ギロッ!

にこ「にこぉっ!」ビクッ!

佐藤「あの神展開を汚すような発言をするな!」クワッ!

373: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:28:07.56 ID:DkpSLKxa0
にこ「な、何を怒ってるのよ。普通に思ったこと言っただけじゃない」

佐藤「アニメなんだから細かい所を突っ込むのはクズの所業なんだよ」

にこ「なんとも理不尽ねー」

佐藤「にこにーはその理不尽な世界の住人なんだけどね」

にこ「信じたくないけど、信じてあげる。でもそう考えると絵里と会ってアドバイスしていけば恋愛に発展とかもありえたんじゃないの?」

佐藤「人間は女神に恋することは出来ても、恋愛をすることは出来ないんだよ」

にこ「本当にどんだけ絵里が好きなのよ」

佐藤「ぶっちゃけね、最初会った時ににこにーに酷いこと言ったでしょ?」

にこ「アレは本気でムカついたわ」

佐藤「嫌われてもμ'sがラブライブに出場できるようになればって思って言ったんだ」

にこ「……佐藤」ウルッ

佐藤「でも、あれがエリーチカだったら絶対に嫌われたくないから言えなかったよ」キリッ!

にこ「あんたほんっっっとに! 最悪ね!」ムカッ!

佐藤「あはははっ!」

374: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:32:26.09 ID:DkpSLKxa0
にこ「笑ってんじゃないわよ! ……はぁ~。それで、にこがあの店に行かなかったらどうするつもりだったのよ?」

佐藤「裏で手を回すつもりだったよ。μ'sのメンバーとは会わないでね」

にこ「だったら、あの日あの店に行ったのは正解だったわけね」

佐藤「……どうかな? 僕が深く介入しない方がもっと上手くいってた気もするし」

にこ「そんなことないわよ。それで話を戻すけど、満足したから元の世界に戻るって訳?」

佐藤「もう僕のやれることは完全になくなったから」

にこ「まだやれることあるじゃないの。打ち上げにくればあんたの大好きな絵里にも会わせてやるし。μ'sの十人目として紹介してやるわよ」

佐藤「ううん。それなら以前言ったろ? エリーチカに会うことはないって。それにさ、色々やったから世界に拒まれてるみたいでね」

にこ「世界に拒まれてるって何よ?」

佐藤「僕が関わってきた人間全てに忘れられてるんだ。この世界でまだ僕を覚えてるのはにこにーだけだよ」

にこ「──あ、そういうことなのね。真姫ちゃんが忘れてたのも、店の人が知らなかったのも」

375: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:35:52.90 ID:DkpSLKxa0
佐藤「そういうこと。……にこにーには本当に感謝してるんだよ。挫折から立ち直る姿は勇気をもらえた。僕はもう現実から逃げない。目を逸らさない」

にこ「うそ臭いわよ」

佐藤「本当だって。当面の目標として、明日の自分を笑顔に出来るように頑張って日々を生きる」

にこ「ちっちゃい目標ねぇ」

佐藤「今の僕にはまだそれが精一杯なんだよ。なんせ大学受験に失敗してから引きこもってたからさ」

にこ「にこには散々大きいこと言ってきた癖して引きこもりって、あんた最低ね!」

佐藤「あはは! ぐうの音も出ない」

にこ「まったく。憎めないやつだわ」

佐藤「……それじゃあ真姫ちゃんと末永く仲良くね。立派なアイドルになることを祈ってる」

にこ「祈られなくてもアイドルの頂点に君臨してみせるわ」

佐藤「エリーチカがアイドルになったら頂点は間違いなく女神エリーチカの物だがな!」

にこ「最後の最後まであんたの女神推しはブレないわね」

佐藤「当然! …………それじゃ、元気で」

にこ「佐藤もね。ただ、これで帰れなかったら大笑いよ」

佐藤「世界が拒んでるんだから追い出されるさ。この先は何があるか分からない。でも、九人だからμ'sってことだけは忘れないように」

376: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:39:05.31 ID:DkpSLKxa0
にこ「世界で一番美しい言葉ってことを今日実感したわ。それで佐藤、最後に聞いておきたいんだけど、目標じゃなくて向こうに戻ったらやりたいことってあるの?」

佐藤「大学落ちてから引き篭もって両親に心配させたことを謝りたい。それから、もう一度大学を受け直したい。やりたいことっていうより、やり残したって方が正しいかな」

にこ「だったら、やり残したこと終えたら戻ってきなさいよ。佐藤が自分から賭けを申しだしたんだから、その結果をきちんと確認しなさい!」

佐藤「女神の導きに二度目はないと思うよ。賭けの結果は残念だけどね」

にこ「諦めるんじゃないわよ。女神より心の広いトップアイドルになってるにこが導いてやるわ。だから、帰ってきなさい。あんたには返せてない大きな借りがあるんだから」

佐藤「にこにーは強いね。君の強さに救われたよ。元気でね」

にこ「誤魔化さないできちんと帰ってくるって言いなさいよ!」クワッ!

佐藤「……じゃあ、呼ばれる日がくることを待ってるよ」

にこ「ええ、待ってなさい」

佐藤「僕にとってエリーチカは理想の女神。そして、にこにーは理想の人間だった。これからはにこにーの様な強さを追い求めて生きていくよ」

にこ「臭い台詞好きよね。これが本当の最後……。あんたって私にとっては神様だったわ」

佐藤「にこにーも臭い台詞言ってるよ。だけど、神様ってすっごいトラウマがあるからヤメ──」

僕に最後まで言わせることなく、真っ白な光に包まれて意識を失った……。

377: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 10:42:07.49 ID:DkpSLKxa0
○エピローグ○ 時系列はバラバラです。

──高坂穂乃果

トントン・・・

穂乃果「雪穂入ってもいい?」

雪穂『いいよー』

穂乃果「じゃあ、お邪魔するね」

ギィィ・・・

雪穂「どうしたの? いつもはノックなんてしないくせに」

穂乃果「うん。今日は雪穂にお願いがあるの」

雪穂「お願い? お金なら貸さないよー。逆に私が貸して欲しいくらいだし」

穂乃果「そんなんじゃないよ」

雪穂「じゃあ何?」

穂乃果「私ね、アイドルになりたいの! スクールアイドルだけじゃ満足できない。にこちゃんみたいになりたいの!」

雪穂「ふぅん。いいよ、穂むらは私が継ぐから。お姉ちゃんはアイドルになんなよ」

穂乃果「えぇっ!? そんな簡単に返事していいの?」

雪穂「だってお姉ちゃんがそういう顔した時は昔から何言っても聞かないもん」

穂乃果「うっ!」

雪穂「それにお姉ちゃんが頑張ってきたのは知ってるから。妹として一人のファンとして応援してあげる」

穂乃果「雪穂ぉ~」

雪穂「その代わり、お母さんとお父さんの説得は自分でしなよ?」

穂乃果「うん、頑張って説得する! あぁ~もうっ雪穂大好き~! ほのかの自慢の妹だよーっ!」ギューッ

雪穂「ぐぇ! ちょっと、苦しいっ」

穂乃果「愛してるばんざーい!」

雪穂「うるさいし! 夜に歌いださないで、とにかく離して」

穂乃果「雪穂は恥ずかしがり屋さんだなぁ。海未ちゃんみたい。でも、本当にありがとうね♪」

378: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:45:12.62 ID:DkpSLKxa0
──南ことり

大好きな幼馴染である穂乃果と同じ夢を歩む為、キッパリと装飾系の仕事につく夢を捨てたことり。今は暇さえあれば料理の勉強に余念がない。

理事長「ほら、そこはそうじゃないでしょ?」

ことり「間違えちゃったぁ」

理事長「お菓子作りは私より上手なのにね」

ことり「でもお母さんの料理全部作れるようになるからね」

理事長「そこまでの時間を作れるかしら」

ことり「穂乃果ちゃんに美味しく食べてもらう為なんだから、何があっても時間作ってね、お母さん♪」

理事長「はいはい。本当に穂乃果ちゃんが好きなのねぇ」

ことり「当然だよ! だってことりは穂乃果ちゃんの奥さんになるのが夢なんだからぁ♪」

理事長「……アイドルじゃないの?」

ことり「アイドルは女の子の夢。穂乃果ちゃんの奥さんになることは女の夢なの!」

379: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:48:24.99 ID:DkpSLKxa0
──園田海未

家元の娘である海未がアイドルを目指すと言った時の両親の如く怒りを露にした。毎日諦めることなく頼み込むが否決。大好きな幼馴染が動く。

穂乃果「海未ちゃんのお母さん、お父さん。もし卒業までに許可がいただけないのでしたら、この高坂穂乃果が海未ちゃんを誘拐します!」

海未「ちょっと穂乃果! 話が全然違うではないですか! 誘拐じゃ犯罪になってしまいます」

穂乃果「誘拐じゃなくて駆け落ちです!」キリッ!

海未「……/// って、それも違うでしょう!」

穂乃果「とにかく、海未ちゃんを園田家から連れ出させてもらいます」

  「良い友を得たことで結果、娘を失うことになるとは……。あの時、壷を割ったことを許すのではなかったかな」

穂乃果「あの時はすいませんでしたーっ!」ペコー

  「進むべき道は変われど、道が困難であることに変わりはない。努力を惜しまず、怠惰にならず、慢心せず、日々精進しなさい。卒業後、成功を収めるまでこの家の敷居を跨ぐことを禁ずる」

海未「ありがとうございます! 園田海未、必ずこの家の敷居を再び跨いでみせます!」

穂乃果「ありがとうございます。卒業後は私と海未ちゃんとことりちゃんの三人で部屋を借りて暮らすから心配しないでください」

海未「そういう報告は私がすると言ったではありませんか!」

穂乃果「あれ、そうだったっけ?」

海未「……まったく。穂乃果は頼りになるのかならないのか。この調子では一生目が離せないではないですか」

穂乃果「だったら一生ほのかに付いてきて。アイドルを引退して、新しい夢をみつけた時も一緒にいよう」

海未「父と母の前で何を言ってるんですかっ!?」カァァァ!

380: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:52:02.12 ID:DkpSLKxa0
──小泉花陽

小さい頃からアイドルに憧れていた花陽。スクールアイドル時代、三年生でリーダーを務めてギリギリ20位での予選通過。

後に事実上の決勝戦と言われる準決勝でライバルグループに敗北。そんな落ち込む中で一人の幼稚園生に出会った。

拙く歌詞も滅茶苦茶だったけど、自分たちの歌を目の前で歌ってくれたその姿を見て、アイドル以外の夢を初めて見つけた。

リーダーとしてしっかりしないといけないと張り詰めていた糸が切れ、花陽は本来の穏やかな顔を見せる少女に戻った。

花陽「はーい! それでは今日も元気に挨拶しましょう。朝はなんて挨拶するんだったかなぁ?」

  「「「おはよーございます」」」

花陽「あれれ? ちょっと元気ないよ。もう一回!」

  「「「おはよーございますっ!」」」

花陽「はい、おはようございます。元気に挨拶出来たね。花陽先生嬉しいです。今日はとっても天気がいいので、お外で遊ぶ時は怪我をしないようにしましょうね」

  「はーい♪」

花陽「今日もお休みの子はいないね。みんなえらいえらい。じゃあ、元気よくお歌を歌いましょう♪」

ファンとは違う別の笑顔に囲まれながら、わんぱくな子ども達と日々を幸せに過ごしていく……。歌の上手な先生としてお母さん達にも知られる。

381: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:55:16.62 ID:DkpSLKxa0
──星空凛

『スカートなんて持ってたのか?』

そんな一言が棘となり、μ'sに入るまで女の子としての自信を持てなかった凛。身長が伸び、髪を伸ばして、グッと女らしさに磨きが掛かったことでその棘はもう完全に過去の物となった。

凛「うぅ~……ウェストがギリギリにゃー」

 「またラーメンを食べ歩いたんですか?」

凛「凛はラーメンが大好きなの。だから沢山食べちゃうのは仕方ないよ」

 「モデルとして少しは自覚を持ってくださいといつも言ってるでしょう? ラーメンは脂っこいのだから──」

凛「──それはそれ。これはこれなの! モデルを続けることでラーメンを食べられなくなるのなら、その時は潔くモデルを辞めるから!」

 「そんなこと言わないでください。中高生からの人気は今一番なんですから」

凛「うぅ~どうせならラーメン専門のレポーターになればよかったぁ」

 「そんなレポーターいませんよ。評論家ならまだしも」

凛「そうそう、それにゃ! 凛はこれから評論家になってラーメンを好きなだけ食べ歩くの!」

 「さ、希望を語るのはそれくらいにして、そろそろ撮影の時間ですよ」

凛「はいはい。今日も頑張ろーっ!」

残念ながら彼女が評論家になることはない。凛はモデルから女優の道を歩み、多くのファンに親しまれることになる。全てはスクールアイドル時代で得た経験と応援してくれるファンのお陰だとインタビューで語るのがお約束となる。

382: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 10:58:36.10 ID:DkpSLKxa0
──東條希

卒業後、カードの導きにより東京を出て関西へ向かう。そこで変わり者の女性と出会い、行動を共にしていく。

希「今回は青森の八甲田山に出ると噂の悪霊を退治しにきた訳やけど、寒いなぁ」

 「あの子ならこの寒さでも裸足で表情一つ変えないけどね」

希「お嬢は特別やよ。ウチは寒いの苦手だし」

 「胸に無駄な脂肪あるんだから平気でしょ」

希「この寒さを前にして関係ないって。マッチを使った技で暖かくとかできんの?」

 「指が冷たくてマッチが使えないから、今回は全部あんたに任せるわ」

希「悪霊追い出す希望の幽霊が他人任せはダメやろ」

 「いいのよ。適材適所。何の為の仲間よ」

希「普段は仲間とか言わない癖して。そういう不器用なところウチの親友にそっくりや」クスッ

 「私に似てるなんて御愁傷様ね。一生誰にも愛されることがないことを保障するわ」フンッ

希「残念ながらメッチャ美人やよ」

 「それは私の顔が悪いといいたい訳ね。……燃やすわよ?」ジロッ

希「今はメイクの所為で怖くなってるけど、メイク落とせば美人さんやん」

 「元スクールアイドルに言われると皮肉にしか聞こえないわ」

希「本当に面倒臭い性格やな~」

日本各地を巡りながら、ある時は子ども達に、ある時は村人達に、多くの感謝をされながら仲間と共にその名を残していくことになる。スピリチュアルマスター希、と人は呼ぶ。

383: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:01:41.87 ID:DkpSLKxa0
──真姫

卒業後、決められていた女子医大に合格し、自分の意思で医者を目指す。一人でも多くの命を救い、笑顔にさせる為に。

今は約束通り家を出て好きな人と一緒に暮らしている。ピアノ部屋まで用意してある。これを用意するのにかなり無理をしたことを私は知っている。

相手の仕事が忙しい為、会える時間は少ないが愛に陰りはない。

真姫「今日はにこちゃん早く帰ってくるって言ってたし、料理を作って待ってたら驚くわよね」

真姫「こないだのはたまたま失敗しただけで、レシピ通りに作れば時間が掛かってもきちんと食べれる物が出来るって、ことりが言ってたもの」

真姫「そう、肝心なのは愛情だし。食べれる物さえ作れば美味しい物になるに決まってるわ!」

真姫「……ふふっ。でも、指を怪我したらピアノが弾けなくなるからって、料理なんてしないと思ってたのに。未来は分からないものね」

真姫「もし、音ノ木坂ににこちゃんがいなかったら……。私は親の言いなりの為に医者を目指し、好きな音楽に未練を残したまま、ただただ日々を生きてた筈ね」

真姫「にこちゃん曰く、大学受験に落ちた引きこもりの神様が導いたとか言ってたけど、何のことなのかしら? 絵里も同じこと言ってたけど」

真姫「あ゙……。さて、今日の夕ご飯は外食にしましょう。そうしろって運命が囁いてるわ! きっと引きこもりの神様ってやつの所為よ」

言い訳を口にしながら左手の薬指を撫でる。正確には指に嵌めてある美しい愛の証を。これが私《矢澤真姫》の最近の癖である。

384: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:05:18.97 ID:DkpSLKxa0
──矢澤にこ

音ノ木坂学院の廃校を撤回させたスクールアイドルμ'sの活躍は一つの伝説となった。そんなμ'sの中で輝き続けた少女はアイドル界に入っても、瞬く間に注目を集め大ブレイクを果たす。

にこ「にっこにっにー♪」

「「「「「にっこにっこにー♪」」」」」

にこ「みんなー元気な声をありがとう。にこは目がいいから一人一人の笑顔がきちんと見えてるよー!」

にこ「さて、今日は次の曲に入る前に一つお知らせがあるので聞いてね! スクールアイドルμ'sを知ってる人手を挙げて!」

「「「「「はーい!」」」」」

にこ「おー凄い。って、まぁ去年の話しだし知ってて当然と言えば当然だけど、やっぱり嬉しいものね。ありがとう! でね、我が事務所に本日付けで三人の後輩が入ったの」

にこ「それでね、今日は事務所に内緒でその三人を連れて来ちゃった! 後で怒られるけど、その三人はにこにとって特別なの。じゃあ、名前を呼ぶからみんなも続けて呼んであげてね! いっくよ~♪」

にこ「高坂穂乃果! 南ことり! 園田海未!」

実際にこのライブの後にこってりと事務所に怒られるにこだが、お陰で穂乃果達三人は最高のスタートダッシュをすることが出来た。この後、アイドルになったA-RISEといくつもの伝説を築いていくことになる。

385: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:08:23.12 ID:DkpSLKxa0
──穂むら

雪穂「モグモグッ! ──いらっしゃいませー!」

母に似た自由の性格の雪穂は姉の代わりに店を継ぐ為、日夜勉強中であるがその顔は笑顔。

雪穂「ありがとうございました! またきてくださいね♪」

彼女を目的としたリピーターも多いのだが、

穂乃果ママ「穂乃果がアイドルになって恋愛出来ない分、あんたに期待してるんだから早く孫の顔を見せてよ」

雪穂「ムリムリムリ! 出会いなんてないし、お父さんからみっちり教え込まれてる最中だから、恋愛の入り込む余地ないし」

穂乃果ママ「そんなこと言って。明らかにあんた目当ての客が何人もいるじゃないの」

雪穂「あの人達は絶対お姉ちゃんのファンだよ」

穂乃果ママ「……はぁ~。この調子じゃ孫の顔を拝めるのは随分と遠そうね。長生きしないと」

雪穂「大丈夫大丈夫。お母さんは絶対長生きするタイプだから」

386: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:11:36.62 ID:DkpSLKxa0
──音ノ木坂学院

スクールアイドルμ'sの活躍で今も続いている。μ'sに魅入られた少女や、制服の可愛さ、伝統のある学院だから。理由は様々だが、年々希望者が増えている。

一人の少女が守り続けた音ノ木坂学院アイドル研究部もまた、時に笑顔を、時には喧嘩を、時に涙を見せながら、色々な生徒達によって受け継がれている。

理事長「やれやれ……。今年もこんなに入学希望者が。ゆっくりと旅行に行けるのはいつになるのかしら?」


季節は巡る

ココロ「あった! ココロもココアも合格だよ!」

ココア「えへへ~♪ これで音ノ木坂学院に通えるね。お姉様が通った学院に!」

ココロ「スクールアイドルになってお姉様みたいになるにこ!」

ココア「そうだね! お姉様みたいに笑顔にするスクールアイドルになる!」

ココロ「ココロがお姉様の伝説を再び蘇らせるにこっ!」


   「ふぅん。あれが伝説のμ'sのまとめ役でトップアイドルの矢澤にこの妹達か。実力はどうなのかしらね?」

   「姉ちゃんを倒したμ'sが通った音ノ木坂。A-RISEの方が優れてたことを内部から崩壊させて証明してやるんだから。待ってなさいよ、アイドル研究部!」

   「くっ! 家が裕福ならUTXに入れたのに。何とかして絶対にUTXに編入してみせるわ。こんな環境悪いところでアイドルなんかになれないんだから」

   「ここがお師匠の通った音ノ木坂。無事に合格は出来たけど、スピリチュアルな出来事が本当に待ってるんかな? ……ま、楽しみにしておこう」

   「はんっ! どいつもこいつも煩いったらありゃしない。これだからガキは……。バァちゃんもバァちゃんよ。留年したからって何もこんなオンボロ学校に編入させることないじゃんか。最悪だ!」

   「合格……。真姫先生の母校、受かったんだ。入学式までに完治させて、私もスクールアイドルになりたいな」

   「はぁ~♪ ここをあのμ'sが守ったのね。早く来月にならないかしら。新聞部に入ってμ'sが残した出来事とかチェキしたいわね!」

音ノ木坂学院を舞台に、再びスクールアイドルの伝説を築く少女達が集い、新しい物語を始めるのはもう少しだけ先の話。

387: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:14:49.05 ID:DkpSLKxa0
──絢瀬絵里

神田明神には金髪の綺麗な巫女が居る。元スクールアイドルであり、ラブライブ優勝経験もある彼女は実に愛想が良い。

「どうして巫女になったんですか?」

この手の質問をされるのが彼女の日常とも言える。辟易することなく気さくに答えてくれる。

「昔、壁越しとはいえ神様と話したことがあるの。ただ、会ったのはここじゃなくて教会だったんだけどね」

この事を聞くと皆口を揃えて「なぜシスターではなく巫女になったんですか?」と訊いてくる。はにかみながら続ける。

「ここは私がスクールアイドル時代にも縁が深く、そのメンバーが占いをしてくれてね。

 とっても当たるのよ。……それで、ここに居ればいつか良い事があるって出たから」

ここで納得して話を終える人もいれば、好奇心を刺激されて続ける人もいる。

「神様とはどんな話をしたのですか?」

この質問をされた時に浮かべる彼女の笑顔はとても美しい。

「秘密♪ ただ、どんな神様だったかは教えられるわ。大学受験に落ちた神様なのよ。

 それでね、懺悔室で会ったのだけど、後日訪れた時はその時誰も教会にはいなかったって話だった。

 悪戯かとも思ったのだけど、懺悔を聞く方の部屋は外から鍵を掛けていたってことなの」

瞳を爛々と輝かせ、口元を緩めてるその得意げな顔は、まるで子どもが宝物を見せるみたいに思える。

ある日、いつの間にか境内に居た青年がその話を聞いた後、こう答えた。

「もしかしたら、その神様は世界に嫌われ始めていたのかもしれませんね。

 だから、そこに居た筈なのに忘れられて鍵を掛けていたという記憶に書き換えられていた。……なんて、これだとSFですね」

春──物語の始まる季節   おしまい

388: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:17:56.99 ID:DkpSLKxa0
おまけ ラブライブの打ち上げ! 特別営業某メイド喫茶より

──にこまき&ツバサ・あんじゅ ※A-RISEの設定オリジナル特盛り

ツバサ「悔しい悔しい悔しい! でも、本当に感動した!」

にこ「ツバサはスポーツマンみたいにカラッとしてるわね」

あんじゅ「ツバサちゃんのお父さんが昔バスケットボールで有名な選手だったから」

ツバサ「物心着いた頃から小学校まではずっとバスケやってたんだけどね、ほら……身長が伸びなくてね」

真姫「私のにこちゃんの方が小柄だけど」

にこ「小柄対決じゃないから!」

ツバサ「あははっ」

あんじゅ「でも残念。来年もまたラブライブで今のμ'sと戦えないのが」

にこ「こっちは三年が三人居るからねぇ」

真姫「にこちゃんの遺伝子継いでるんだから、来年も私達が勝つけどね」

ツバサ「それは絶対に阻止させてもらうよ」ニコッ

にこ「来年よりも今年がまだ終わってないもの。ね、提案があるんだけど」

ツバサ「面白い提案なら絶対に乗るよ」

あんじゅ「ツバサちゃん生き生きしてるよー♪」

にこ「冬休みを利用して、有志集めてライブやりましょうよ」

ツバサ「乗った! 会場はUTXを使わせてもらえるように私が責任を持って交渉するよ」

真姫「流石にこちゃん。素敵なことを言うわね」フフッ

あんじゅ「面白そう♪」

389: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:21:01.97 ID:DkpSLKxa0
にこ「ラブライブみたいに争うよりもお祭りみたいな感じで」

ツバサ「だったら私は生で『眠り姫』みたい!」

真姫「ツバサ! あなた良い人ね。そのリクエストを受けるわ!」ツヤツヤ

にこ「……真姫ちゃん。気合入れすぎにこぉ」///

あんじゅ「眠り姫は素敵だよねっ♪ 最初は王子様がにこちゃんでミスキャストって思ったけど。最後はもうこれしかないって思ったもの」キラキラ☆

ツバサ「劇場仕立てっていう発想がね。スクールアイドルの一つの新しい歴史って感じだよ」

にこ「誰もしたことのないものは必然的に注目を浴びるからね」

真姫「私のにこちゃんは策士なのよ!」ドヤァ

にこ(あ、希少価値の真姫ちゃんのドヤ顔ゲットー♪)

ツバサ「決勝の三曲目も今までとは毛色の違うものだったね」

あんじゅ「会場もそうだったけど、私達も思わずモニター見ながら無言だったもんねー」

真姫「にこちゃんは作詞も出来るのよ!」フフーン

にこ「ある意味、神様への感謝を伝える歌だったから」

にこ(あれ? 大学に落ちた神様!? もしかして絵里が言ってたのは佐藤のこと? 後で確認してみましょう)

390: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:24:05.06 ID:DkpSLKxa0
にこ「それに今回はA-RISEに大きな借りがあったから。フェアではなかったわ」

ツバサ「ううん、そんなことないよ。十分フェアだった」

あんじゅ「そもそもフェアかどうか言うと、ステージで歌い慣れてる私達は卑怯だもの」

真姫「環境の問題は関係ないじゃない」

にこ「そうそう。音ノ木坂にだって講堂くらいはあるもの」

ツバサ「設備が違い過ぎる」

にこ「こっちには一人で音響とライトを操る超ハイスペックスタッフがいるのよ?」フッフーン

真姫「ああ、穂乃果の友達の……。あれは凄いわよね」

ツバサ「あははっ。音ノ木坂は面白いなー」

あんじゅ「冬にする時はA-RISEとμ'sの曲入れ替えて歌うのとかもしたいなー♪」

にこ「面白そうね!」

真姫「A-RISEに合わせてにこちゃんと私と絵里の三人で歌うのもありね」

391: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:27:32.30 ID:DkpSLKxa0
──りんぱな・英玲奈・琴音

花陽「実家が花屋さんなんですか!」

英玲奈「小さいけどね」

琴音「キリッとしてるけど、花とか似合いそうですものね」

凛「ラーメン屋さんだったら食べに行ったのに」

花陽「り、りんちゃん」

英玲奈「くすっ。お父さんがラーメン好きだから隠れた名店とか知ってるわよ」

凛「おぉ~♪ 今度是非一緒に食べに行こう!」ニャー♪

花陽「わっ、私も是非御一緒させてください!」キラキラ☆

英玲奈「うん、いいよ」

琴音「学校が近く同士だとそういう交流も持てていいですね」

凛「鳥取からラーメンを食べに東京までも有りだ!」

花陽「さすがにないよぉ!」

琴音「ふふふっ」

英玲奈「でも、ラーメンばかりだと太るから注意しないと駄目よ?」

凛「ゔ……。凛のウェストはラーメンの所為で運動してるのに太めなのにゃ」シュン

花陽「それを言ったら花陽のご飯の所為でのウェストの方が……」ズーン

琴音「そんなに気にする程ないわよ」

英玲奈「意識してセーブすることは大切だけどね」

花陽「意識はしてるんですが……炊き立ての白銀に輝く一粒一粒が立ったお米を見ると制御ががが!」ハァーン!

凛「まだ凛達はこれから身長も伸びる筈だし、食欲は必要なんだよ!」

英玲奈「言い訳ばかりしてたら将来困る」

琴音「でも、若さっていいものですね」クスッ

392: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:30:34.04 ID:DkpSLKxa0
──ほのうみこと・雪穂・楓

ことり「お待たせしました~♪ ミナリンスキー特製七色マカロンですっ♪」

穂乃果「うわぁ~♪ 待ってたよ! ミナリンスキーさん☆」

海未「というか何故ことりが支給をしてるのですか」

ことり「今はミナリンスキーだよ?」

海未(面倒らしく、名前表示がことりのままなのですが……)

雪穂「それにしてもあのA-RISEにお姉ちゃん達が勝っちゃうなんてねー」

楓「流石μ'sの皆さんです! 特に一曲目のにこさんが可愛かったです!」

ことり「季節感があってないからって、にこちゃんが止めようとかしたんだよぉ」

穂乃果「だから私達が全力で止めたんだ」

楓「素晴らしい判断です!!」

雪穂「あぁ~あ。でも、これで今年の音ノ木坂の入学者はかなり多そうだよ」

穂乃果「何よー。いいことじゃない」

ことり「うん! 最高のことだよねっ」

393: ◆CCblXqjw.2 2014/07/10(木) 11:33:39.70 ID:DkpSLKxa0
海未「なんでしたら私が雪穂の勉強を教えましょうか?」

雪穂「いえ、普段は何かと忙しいでしょうし。本当の追い込みの時に力を貸していただければ大丈夫です!」

楓「穂乃果さんの妹さんってことは来年、再来年のライバルになる訳ですね!」

雪穂「いやぁ……私はスクールアイドルとか、興味ないし?」

穂乃果「うっそだー。そもそも私がA-RISE知った切っ掛けは雪穂のUTXのパンフレットだし」

ことり「そうだったんだ。じゃあ、責任持って来年仲間になってもらわないとねぇ♪」チュン

海未「そうですね。楓もこの顔をしっかりと覚えていてくださいね」

雪穂「ひぃ~い! 受験すらする前からハードル上げないでよ!」

楓「スクールアイドルはやる気と努力と根性と愛情があればなれます!」

海未「全員一年生なのに本戦まで勝ち抜いた楓が言うと説得力があります」

ことり「スクールアイドルと一緒に音ノ木坂がずっと続いていけば最高だねっ♪」

穂乃果「続いていくよ。だって……音ノ木坂学院には未来のトップアイドルが通った学校として有名になるんだから♪」


にこ「はっくしゅん!」

真姫「にこちゃん大丈夫? 風邪は汗を沢山掻くといいから。だから今夜は安心してね!」

にこ「打ち上げ後がやっぱり不安になってきたにこ~!」 にこまきふうふエンド★

402: ◆CCblXqjw.2 2014/07/12(土) 19:57:11.42 ID:SN1Bfo9P0
凛「ウェストって何なの?」

花陽「間違いなくウエストの間違いだよね」

凛「英語の苦手な凛だってこんな失態しないよー?」

花陽「同情の眼差しで見てあげよう!」

凛「だね! 本編で凛とかよちんは冷遇だったから同情より蔑むよ!!」

花陽「……でも、この作品で活躍の場を与えられても余り嬉しくないような」

凛「あ……それもそっか! なら、蔑むのは許してあげる!」

花陽「あと、絵里ちゃんのことを《似非ロシア人》ってにこちゃんが言ってたけど……あれも間違えなんじゃ」

希「それはおまけに続く伏線やったんやけど、時間がなくて入れ忘れてただけなんよ?」ヤッホー

凛「希ちゃん! これで冷遇三人集が揃ったー! テンション上がるにゃー!」

花陽「テンションアガッチャウノォ!?」

希「(冷遇されたんじゃなくて、穂乃果ちゃんに活躍の場を与える為にウチら三人の見せ場を奪われちゃっただけなんやけど。あれ? それを人は冷遇言うんと違う? ま、いっかなのだ!)

希「……ということで本当は入れる筈やったショートネタのロシア人いくよー。おまけパワー注入、は~いぷしゅっ!」

403: ◆CCblXqjw.2 2014/07/12(土) 20:02:00.58 ID:SN1Bfo9P0
おまけ2【ロシア人 ~空気の読めないうみみちゃん~ 】

にこ「そういえば、決勝の朝会った時にロシア語でなんて言ったのよ?」

絵里「え? そんな些細なこと覚えてないわ」ニヤー

にこ「嘘吐きなさい! その顔は絶対に覚えてるじゃない。犯人顔してるわ!」

絵里「にこは酷いわねぇ。このかしこいかわいいエリーチカを犯人顔だなんて」

希(ふふっ。でも、にこっちの言ってることは正しいけど)

にこ「あっ! さてはあれもロシア語に見せた適当なエリーチカ語だったんじゃないの? やーい! この似非ロシア人!」

海未「似非って。そもそも、絵里はクォーターであってロシア人ではないじゃないですか」

にこ「は?」

絵里「あ~あ」

希「海未ちゃんは本当に空気を読まない子やねぇ」ヤレヤレ

海未「どうして本当のことを言っただけでそんな事を言われるんですか! 理不尽ですよ!」

絵里「にこが勝手に勘違いしてたから、そのままロシア人ってことにしてたのに」

にこ「待ってよ。だって前に似非ロシア人って言った時、希もにこの言葉に同意したじゃない!」

希「ウチが同意したんはえりちが『ハラショーしかロシア語を使わない』って意味で同意したんよ?」

にこ「なん、ですって!?」

絵里「そもそも私の名前は絢瀬絵里なのよ? どう聞いても読んでも純日本人じゃない」

にこ「…………!?」

にこ(思い込みもあったけど、佐藤のやつが洗脳するかのように散々エリーチカエリーチカ言うから単純なことを見落としてたにこぉ!!)

希「ほんまににこっちは面白いなー」フフッ

絵里「本当に。頼りになるんだからならないんだか」

真姫「なに私のにこちゃんをイジメてるのよ! 大丈夫よ、にこちゃん!」ギュッ!

にこ「真姫ちゃんっ!」

真姫「たまに抜けてる部分がにこちゃんの魅力だから!」キリッ!

にこ「……にこぉ」ズーン

希「トドメさされたなぁ」

絵里「流石は真姫ね」

海未「あの、どう考えても私悪くないじゃないですか!!」 チャンチャン★

404: ◆CCblXqjw.2 2014/07/12(土) 20:08:00.64 ID:SN1Bfo9P0
希「とまぁ、こんな感じやね」

花陽「なるほど」

凛「じゃあ、もしかして! 他の変な箇所も何かの伏線なのかにゃ?」

希「…………他のおかしい所は全部時間が足りなかったのが原因や! ウチのスピリチュアルパワーでもどうにも出来んかった」

花陽「運命ってやつだね」

凛「そんな時もあるよ」

希「ということで、おまけ終了や! 読んでくれてありがとう。ほな~♪」


にこ「ちょっと待ちなさい! 今日はオリジナル佐藤を生み出した絵里先生ことナンジョルノの誕生日よ!」

穂乃果「南條さんお誕生日おめでとうございます♪」

にこ「そういうことでもう一つ記念に挙げておくわね」

穂乃果「正真正銘のラストだよっ!」

にこ「記念がこれってどうなのかしらね?」

真姫「いいじゃない! これぞ私とにこちゃんの偽りのない愛の日常よ!」キリッ!

にこ「いつの間にか穂乃果が消えてて真姫ちゃんが居た!!」

405: ◆CCblXqjw.2 2014/07/12(土) 20:11:09.21 ID:SN1Bfo9P0
おまけファイナル【にこまきの特別ではない同棲後のただの一コマ】

にこ「真姫ちゃん♪」

真姫「なぁに?」

にこ「んふっ……ちゅぅ~♪」

真姫「ぁんっ、ちゅっ///」

にこ「呼んでみただけニコ♪」

真姫「そう言いながらキスしてるじゃないの」

にこ「何のことだかにこ分からな~い☆」

真姫「もう、にこちゃんったら」

(三分後……)

真姫「にこちゃん」

にこ「んー?」

真姫「チュッ、チュチューッ、ジュルルルッ!! ゴクッゴクン、ンーッ、チュポッ」

にこ「んぐぅ!? んっ、ンンンッ、ングンッ……ぷはぁっ!」////

真姫「呼んでみただけ♪」

にこ「にこの口の中から唾液全部飲み干したでしょうが!」

真姫「マッキー分からな~い☆」パチン

にこ「真姫ちゃんにはぶりっ子は似合わないわよ!」///

真姫「そんなこと言って、頬真っ赤にして悦んでるじゃない」

にこ「あんなことされたら赤くなるに決まってるでしょ!?」

真姫「にこちゃんは意地っ張りね」フフッ

にこ「事実よ!」

406: ◆CCblXqjw.2 2014/07/12(土) 20:14:42.77 ID:SN1Bfo9P0
(五分後……)

にこ「マッキー♪」

真姫「な~にっ?」

にこ「チュッ! ンチュッ、ゴクン、まきちゃんっ、チュップッ、チュー」///

真姫「アッンゥー、チュッチュゥ、にこちゃっ、ぁっ、ンッグ、チュー」////

にこ「よ~んでみただけ♪」

真姫「思いっきり激しくキスしてたわよ?」

にこ「にこはぁ~そぉ~んなことしてないわよーっ♪」ニッコニッコニー♪

真姫「ふぅん?」キラーン☆

この一分後、ベッドまで行かずにソファで襲われるにこであった……。

にこ「にこぉ///」

真姫「さ、にこちゃん! 本 はベッドの上でするわよ♪」

にこ「今まで散々やったでしょうが!!」////

にこと真姫の奏でる青春の音楽に陰りという文字はなし。 お粗末★