1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 03:13:30.32 ID:KFXYw1SZ0
初春「今どき催眠術なんてかかる人いませんよー」

佐天「わっかんないよ? 初春って単純そうだからすぐかかるかも」

初春「わたしそんな単純じゃありませんっ!」

佐天「まあまあ。ものは試しってことで、一回やってみようよ」

初春「いいですけど、次はわたしがかける側ですからね」

佐天「オッケー、じゃあいくよ。まずはこの五円玉を見て」

初春「本当にやる気あるんですか、それ」

引用元: 佐天「初春に催眠術をかけてみる」 


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 03:17:42.26 ID:KFXYw1SZ0
佐天「おーい、ういはるー? ういはるさーん?」

初春「………」ボーッ

佐天「実はかかったふりしてあたしを驚かそうと思ってんでしょ? バレてるぞ、こら」

初春「………」

佐天「聞いてんの、ねぇ? ほっぺつねるよ初春、つねっちゃうぞ」グニッ

初春「………」

佐天「初春、お手」

初春「はい」スッ

佐天「これは………どうやらマジみたいだ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 03:23:24.06 ID:KFXYw1SZ0
佐天「まさか本当にかかるとはなぁ。いくらなんでも単純すぎるでしょ」

佐天「しっかしこれどうやって解くんだろ。手叩いたら解けるって書いてあんのに解けないし」

佐天「………」

佐天「まあいっか。今はこの状況を楽しまなきゃ」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 03:32:13.41 ID:KFXYw1SZ0
佐天「とりあえず立って」

初春「はい」スクッ

佐天「まずはねぇ………よし、スカート持ち上げて   見せて」

初春「わかりました」ピラリ

佐天「やっぱり初春といったらこれだよね。ぜっけーぜっけー♪」

佐天「じゃあ次はスカートの裾を口でくわえてみよっか」

初春「はむっ」

佐天「いいよーいいよー。初春ってちっこいのになんか●●かわいいんだよなぁ」

佐天「あれ? 待てよ、これって………」

佐天「もしかして初春にやりたい放題できる?」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 03:42:34.02 ID:KFXYw1SZ0
佐天「あ、もうスカートは下ろしていいよ。ごちそうさまでした」

初春「………」スッ

佐天「さて、と………服脱いで、初春。上だけでいいから」

初春「下 もですか?」

佐天「あー下 はいいや。そっちはあたしが脱がしたいし」

初春「わかりました」ヌギヌギ

佐天「よしよし。んじゃあたしのとなり座って」

初春「はい」ストンッ

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 03:52:25.32 ID:KFXYw1SZ0
佐天「初春はあいかわらず胸ちっちゃいねー。まあそれがいいんだけど」サワサワ

初春「………」

佐天(反応ないのはつまんないなぁ)

佐天「初春、あたしに好きって言って」

初春「佐天さん、好きです」

佐天「もっと感情こめて言えないの?」

初春「佐天さん、好きです」

佐天(やっぱりなんか違う。もっと恥じらいがないと初春じゃない)

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 04:07:08.36 ID:KFXYw1SZ0
佐天(しょうがない、初春のカラダだけ楽しむとするかぁ)

佐天「スカートも脱いでくれる?」

初春「はい」パサッ

佐天「横になって。あっ、仰向けでね」

初春「はい」ゴロリ

佐天「これからなにされるかわかる?」

初春「わかりません」

佐天「はぁ………これだもんなぁ」

佐天(いまいち盛り上がりに欠けるけど、とりあえず既成事実だけつくっとこ)

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 04:17:28.25 ID:KFXYw1SZ0
翌朝

初春「ふぁ………」

初春(もう朝ですか。昨夜は………あれ、動けない?)グイグイ

初春「え、腕………だ、誰っ!?」

佐天「んにゃ………? あ、ういはるおきたんだー。おはよー」

初春「え、え、え? なんで佐天さんがわたしと寝てるんですか?」

佐天「ちょっとぉ、そんなあばれないでよ。まだねてようよ」

初春「起きてください! っていうかなんで佐天さんが横に………え、な、なんでわたしはだかなんですかぁっ!?」

佐天「………あ、そか、とけちゃったのか」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 04:27:33.89 ID:KFXYw1SZ0
とりあえず服を着た

初春「説明してください!」

佐天「説明って言われてもなぁ………初春はどこまで覚えてんの?」

初春「佐天さんが催眠術かけるとか言ってたのは覚えてます」

佐天「なんだ、そこまで覚えてるなら充分だよ。初春は催眠にかかっちゃって、そのまま寝ちゃったの」

初春「そこじゃなくて、わたしがはだかで寝てた理由です! そのあとわたしになにしたんですかっ!?」

佐天「初春だってもうわかってんじゃないの? はだかで寝るなんてあれしかないじゃん」

初春「な、な、ほ、ほんとうにわたしたちは、その………?」

佐天「うん。●●●しちゃいました」

佐天(なーんてね。やり方も知らないし結局その気になれなくて、下 脱がして普通に寝たんだけど)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 04:40:56.53 ID:KFXYw1SZ0
初春「………」

佐天「えーっと、初春? 無理矢理みたいになっちゃったのは謝るよ、ごめんね」

初春「さ、さてんさんの………」

佐天「へ?」

初春「佐天さんのばかーっ!」ペシン

佐天「あいたぁっ!?」

初春「ひ、ひどいですよぉ、ぐすっ………お、女の子の大事な、だいじなぁ………う、うわぁあぁんっ」

佐天「ご、ごめんね。あたしだって最初はその気なかったんだけど、初春がかわいくてつい」

初春「ついってなんでしゅかぁ………ひぐっ、そ、そんなかんたんに言ってぇ」

佐天「いや、でもねっ? あたしだってはじめてだったわけだし、おあいこっていうかさ、ほら」

初春「ぜんぜん、うぅ、ぐしゅ………お、おあいこじゃないですよぅ………うえぇぇぇえん」

佐天(やべーかわいい。やっぱり生の初春は違うね)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 04:53:00.28 ID:KFXYw1SZ0
一時間後

佐天「初春、落ち着いた?」

初春「はい………」

佐天「よかった。さすがにこれ以上叩かれるとあたしの体がもたないよ」

初春「………謝りませんからね。もともと佐天さんが悪いんですから」

佐天「うん。初春は昨日もっと痛そうにしてたし」

初春「なっ………変なこと言わないでください!」ベシベシ

佐天「いたっ、いたい! ごめんごめん、もう言わないって」

初春「もうっ、佐天さんは………ちゃんと反省してるんですか!?」

佐天「してるってばー。もう二度と襲ったりしないよ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 05:04:02.08 ID:KFXYw1SZ0
初春「ほんっとうに最低ですっ! わたしだからこれくらいですんでますけど、御坂さんとかだったら殺されてますよ!?」

佐天(泣きやんだと思ったら今度は怒りはじめたよ)

佐天「いやー御坂さんにはこんなことしないし。あたしは初春だからしたんだよ。初春が好きだから」

初春「ま、またそういう調子いいこと言って! そんな言葉じゃ騙されませんからねっ!」

佐天「別に騙す気なんてないよ。あたしの本心だもん」

初春「無理矢理やった人が、本心だなんて言っても信じられません!」

佐天「じゃあ初春はなんであたしが襲ったと思ってんの?」

初春「し、知りませんよそんなの」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 05:14:01.34 ID:KFXYw1SZ0
佐天「初春、あたし本気だよ。マジで初春のことが好きだって言ってんの」

初春「な、なんですか急に………」

佐天「これだけは信じてほしいの。あたしが初春を好きってことだけは」

初春「じゃ、じゃあ先にそれを言えばいいじゃないですか。順番がおかしいですっ」

佐天「だって女のあたしが初春に告白なんてしたらひかれると思ったし」

初春「だからって無理矢理するんだったらかわりません! いえ、余計ひどいです!」

佐天「一晩だけでも初春をあたしのものにしたかったんだよ」

初春「佐天さんが好きなのはわたしの体だけなんですか!?」

佐天「違うけど、どうせ無理ならってことで」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 05:27:59.63 ID:KFXYw1SZ0
初春「な、なんでそこで無理って決めつけちゃうんですかぁ………」

佐天「じゃあ初春はあたしのこと、好き? 友だちとしてじゃなく、女として」

初春「それは、その………」

佐天「どうなの?」

初春「わ、わたしはっ」

佐天「どうせ好きじゃないんでしょ? 結局先に告白したってフラれてただけじゃん」

初春「そんなことないです!」

佐天「えっ?」

初春「あっ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 05:37:03.77 ID:KFXYw1SZ0
佐天「ねぇ、今のどういう意味?」

初春「ちがっ、今のはつい」

佐天「もしかして初春もあたしのこと好きなの?」

初春「あの、えっと………」

佐天「お願い初春、答えて」

初春「わたしは………わたしは、佐天さんのこと好きですけど、好きじゃないです!」

佐天「は、はぁ?」

初春「わたしが好きなのはいつもの佐天さんであって、人を騙して●●●するような佐天さんは好きじゃありません!」

佐天「………」

初春「だ、だから今佐天さんにどれだけ好きって言われても、応えることはできません!」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 05:40:03.26 ID:KFXYw1SZ0
佐天「なぁんだ、よかった」

初春「なにがよかったんですか………わたしは佐天さんとは付き合えないって言ってるんですよ」

佐天「ううん、付き合えるよ」

初春「な、なんでそうなるんですか! やっぱりわたしの気持ちを無視するんですか!?」

佐天「だってあたしたち●●●してないもん」

初春「………はい?」

佐天「だーかーらー、あたしたちは●●●なんてしてないって言ってんの」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 05:42:16.20 ID:KFXYw1SZ0
佐天「実はね、●●●の寸前までいったんだけどそこでやめたの」

初春「へ………じゃ、じゃあなんでわたしたちはだかに………」

佐天「ああ、あれはただ脱がしただけ。起きたときに事後ってことを演出するために」

初春「ど、どうしてそんなことを………」

佐天「そりゃもちろん、初春があたしのことどう思ってんのか確かめるために」

佐天「初春の気持ちを知りたかったら一芝居うったのよ。どう? あたし演技派だったでしょ」

初春「な………」

佐天「まあそういうことだから、●●●もしてないし、両想いだし、これはもう付き合うしかないね!」

初春「佐天さんの………」

佐天「ん?」

初春「佐天さんのばかーっ!」バキッ

佐天「ぐえっ!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 05:51:30.93 ID:KFXYw1SZ0
数日後

初春「つきました、ここです」

佐天「ここって………有名な開かずの教室じゃん。本当にあってんの?」

初春「はい。実はこの教室はもともと風紀委員の詰所だったんですよ」

佐天「え、マジで?」

初春「昔はそれぞれの学校に詰所があったんです。十年以上前に近隣の学校と統合されたらしいんですけど」

佐天「なるほどねー。それが開かずの教室の正体だったのか。なーんか拍子抜け」

初春「開かずって言われてますけど、年に数回わたしたち風紀委員が掃除してるんですよ」

佐天「ふーん。それでどうやって開けんの?」

初春「わたしが鍵持ってますから」

佐天「さすが風紀委員。じゃあ早速入ろう」

初春「今開けますね」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 06:01:03.83 ID:KFXYw1SZ0
佐天「へぇー、元詰所だけあってかなり広いんだね。おっ、ソファーもある」ボフン

初春「この前掃除したのが夏休みですから、ちょっとホコリたまってますね」

佐天「大丈夫だよ、それくらい。ほらほら、初春もこっちきて」

初春「気がはやいですよ、佐天さん」

佐天「昼休みは五十分しかないんだから、急がないと終わっちゃうでしょ」

初春「急ぐもなにも、ただふたりでお昼ご飯食べるだけですよね?」

佐天「バカだなぁ初春は。愛しあってるふたりが一緒にいて、なにもしないわけないでしょ」

初春「え………」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 06:10:41.57 ID:KFXYw1SZ0
初春「んん、んちゅ、んぐ………ちゅう」

佐天「ちゅ、ちゅ………んっ、んぅ………」

初春「さ、佐天さん、ちょっと休憩を――ひゃわっ」ドサッ

佐天「ダーメ。もっとキスするの」

初春「ご、ご飯食べる時間がなくなっちゃいますよぅ」

佐天「いいよ別に。あたしは最初からご飯食べる気なんてないし。あたしが食べたいのは初春だもん」

初春「が、学校じゃダメですよ!?」

佐天「わかってるって。そのかわり、初春にいっぱいキスマークをつけることにする。ちゅっ」

初春「ひゃ! く、首はダメです、みんなに見られちゃいますっ!」

佐天「バンソーコーはればいいでしょ。ほら、おとなしくして」

初春「あ、ひぇ、あンっ」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 06:20:20.90 ID:KFXYw1SZ0
キーンコーンカーンコーン

佐天「もう予鈴かぁ。やっぱり昼休みは短いね」

初春「………佐天さんのばか」

佐天「あはは、キスマークすっごい目立ってるよ」

初春「誰がつけたんですか、もう………結局ご飯食べそびれちゃったじゃないですか」

佐天「うん、あたしもさすがにお腹へったわ」

初春「明日からはご飯食べてからですよ?」

佐天「そうしますかねぇ。あ、バンソーコーあたしがはってあげるよ。貸して」

初春「これからは見えないところにしてくださいね」

佐天「胸とか、太ももの内側とか?」

初春「そ、そうは言ってません!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 06:30:05.58 ID:KFXYw1SZ0
放課後

佐天「今日も風紀委員の仕事?」

初春「はい。佐天さん、先帰ってていいですよ」

佐天「いんや、あたしもついてくよ」

初春「かまいませんけど、おとなしくしててくださいね」

佐天「じゃあ初春のことジーッと見てることにする」

初春「それは仕事がやりにくいからやめてくださいっ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 06:41:01.71 ID:KFXYw1SZ0
177支部

佐天「ほい、お茶」

初春「あ、ありがとうございます」

佐天「どうなの? 大変なの?」

初春「そこまでじゃないです。今日は大きい事件でもひったくりくらいですし」

佐天「で、今そのひったくり犯を白井さんが追ってると」

初春「はい。もうすぐ捕まりますけど」

佐天「へぇ………初春、キスしよっか」

初春「は、はいっ!? なんで今の話でそうなるんですか!?」

佐天「いや、もともと初春にキスがしたくてこっちにきたんだよ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 06:45:57.90 ID:KFXYw1SZ0
佐天「ねぇ、いいでしょ?」

初春「し、仕事の邪魔はしないでって言ったじゃないですかぁ」

佐天「あたしとのキスが邪魔? 初春はあたしとキスしたくないの?」

初春「そういうことじゃ………御坂さんと固法先輩もいますし………」

佐天「大丈夫だよ、あそこからじゃ見えないから」

初春「でもでも、仕事中にキスなんて、そんな」

佐天「初春、愛してるよ」

初春「………さ、佐天さんのばかぁ」

佐天「かわいいよ、初春………ちゅう」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 06:48:33.16 ID:KFXYw1SZ0
帰り道

初春「あの、一度わたしの部屋によってもいいですか?」

佐天「んー? 別にいいけど。なに? 忘れ物?」

初春「忘れ物っていうか、服とかいろいろ、必要なものを全部まとめちゃおうと思って」

佐天「え、なんで?」

初春「いちいち部屋に荷物をとりに帰るのも面倒かなと思いまして。どうせこれからは佐天さんと一緒に暮らすんですし」

佐天「あーそれもそっかぁ。あたしも一回タンスとかクローゼット片付けないとなぁ」

初春「ちゃんとわたしの服がいれられるスペースをつくってくださいね」

佐天「りょーかいりょーかい。んじゃさっさと帰りますか」

初春「はいっ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/23(水) 06:49:14.36 ID:KFXYw1SZ0
以上、バカップルの一日でした。