3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/30(金) 22:11:14.71 ID:HlM/52W40
小鳥「…………よし」カタカタカタ タン

小鳥「ふぅ、やっと落ち着いたぁ……」

小鳥「んあー、疲れたぁー!」

小鳥「……………」





シーン……





小鳥「しかし、皆のスケジュールが重なったとはいえ、まさか事務所に私一人しか居ないなんて………」

小鳥「寂しい………」

小鳥「いやいや、駄目よ小鳥!皆が売れてるんだから、喜ばなくっちゃ!」

小鳥「んー、しかしどうしよっかなー……」

小鳥「お昼にはまだ早いし、でも今これらをやっちゃうと遅くなりそうだし……」

小鳥「…………!」ティン

小鳥「そうよ!こんな時こそ妄想よっ!!」

小鳥「最近、忙しい日が続いてて、行き帰りと家でしか妄想出来なかったし、ちょうど良いじゃない!」

小鳥「せっかくだから、お昼まだ目一杯楽しんじゃおーっと♪」

小鳥「ぐふふ、そうと決まれば………あ」

小鳥「………そういえば、あの日もこんな感じだったなぁ」

引用元: 音無小鳥「始まりの話」 


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/30(金) 22:55:44.73 ID:DC5/lpbd0
小鳥「懐かしい……今でもしっかり覚えてる」

小鳥「あの時は、私もまだ事務仕事に慣れてなくて、大した量も無いのに毎日忙しくて」

小鳥「アイドルの皆も、まだ全然売れてなくて、事務所は毎日賑やかだったのに」

小鳥「あの日だけは、たまたま皆居なくて」

小鳥「今日みたいに、仕事が一段落着いてどうしようか悩んでる時に偶然、春香ちゃんが来て」

小鳥「忘れもしない………そう、あの日から始まったのよね」












小鳥「私の 妄 想 人 生 」






小鳥「女子力だの女のプライドだの何だのが、どうでも良くなるぐらい」

小鳥「鼻血やら涎やら色んなお●が!」

小鳥「容赦無く湧き出て!」

小鳥「溢れ!流れ!!飛び散る!!!」

小鳥「狂おしい程に萌える!!!」

小鳥「 桃 色 妄 想 人 生 が ! ! !」

小鳥「あの日から始まったのよね………」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 19:22:40.09 ID:Vmjtijfn0
 



――――――――――――――
















小鳥「…………よし」カタカタカタ タン


小鳥「ふぅ、やっと落ち着いたぁ……」


小鳥「んあー、疲れたぁー!」


小鳥「ようやく慣れてきたけど、事務仕事ってこんなに疲れるものだったのね……」





シーン……





小鳥「……そういえば、今日はお昼過ぎまで私一人しか居ないのよね」


小鳥「いつも暇だから皆が居て騒がしい分、なんだか凄く寂しいわね」


小鳥「……んー、どうしようかなー……」


小鳥「お昼にはまだ早いし、でも今これらをやっちゃうと遅くなりそうだし……」


小鳥「誰か居れば、普段は忙しくてなかなか接する機会が無い分、ちょっとお話したりも出来たのになー」


小鳥「もしくは何か趣味でも作ろうかな……読書でもしてみようかしら」


小鳥「……………」


小鳥「早めのお昼にして、早めに仕事始めれば良いか……」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 19:49:08.39 ID:Vmjtijfn0



ガチャ

春香「おはようございまーす」


小鳥「あら、春香ちゃん?」


春香「あ、小鳥さん!おはようございます!」


小鳥「どうしたの?確か今日はオフじゃなかったかしら?」


春香「はい、ちょっとスケジュールの確認と……後、皆にお菓子を作って来たんです」


小鳥「お菓子?」


春香「はい、クッキーですよ!クッキー」


小鳥(……そういえば春香ちゃんて、ちょくちょく皆にお菓子作って来てたわね)


春香「……あの、忙しいですか?もしかしてお邪魔ですか?」


小鳥「え?あ、ううん違うわよ!逆にいま、ちょうど一段落着いた所なのよ」


春香「あ、そうだったんですか……良かった」


小鳥「……ねえ、春香ちゃん」


春香「なんですか?」


小鳥「もし良ければ、少しお話していかない?」


春香「え、良いんですか?」


小鳥「ええ、普段は自分の事で手一杯でなかなかそんな機会なかったし、親睦も兼ねて……ね?」


春香「はい!」

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 20:26:20.79 ID:Vmjtijfn0
小鳥「――それでね」


春香「えぇ!?そうなんですか!?」


小鳥(……春香ちゃん、とても明るくて素直な良い子ね)


小鳥(さっきも、私が普段忙しそうにしてるのを気にしてたみたいだし、よく気が付く子なのね)


小鳥(駄目ね、私……同じ事務所に居る子達の事、まだ全然知らない………)


春香「それで……って、あ!小鳥さん、時間大丈夫ですか?」


小鳥「え?あ、あぁそうね、そろそろ再開しようかしら」


春香「えっと、それじゃ私、もう帰りますね」


小鳥「えぇ、気を付けてね」


春香「はい!………小鳥さん、今日は小鳥さんとお話出来て嬉しかったです!」


小鳥「…!ふふっ、私も嬉しかったわ……また今度ね」


春香「はい!それじゃ、お疲れ様です!………って、キャァッ!?」スッテーン


小鳥「は、春香ちゃん!?大丈夫!?」


春香「イタタ……あ、大丈夫です!私ってドジでよく転んじゃうんですよね……えへへっ」テヘペロッ


小鳥「!?」キュンッ


小鳥(え……?何、いまの………)

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 20:40:32.63 ID:Vmjtijfn0
春香「それじゃ、今度こそお疲れ様です!お先に失礼しますね」


小鳥「え、えぇ……気を付けて帰るのよ?また明日ね」


春香「はい!また明日!」




バタン






小鳥「…………………………」


小鳥(何……かしら、この感じ……)


小鳥(何だか……胸が高鳴るというか、ときめくというか………)


小鳥(恋みたいな………でも全然違う)


小鳥(何か……自然に顔が緩んでくる)


小鳥(さっきの春香ちゃん、何だかとても可愛かったわね………)


小鳥(……………)


16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 20:49:30.66 ID:Vmjtijfn0
小鳥(…………!!)ハッ


小鳥(そういえば、聞いた事があるわ)


小鳥(今までそれが何なのか、まるでわからなかったけど……)


小鳥(これが、そうなのね!!)


小鳥(今、わかったわ!!理解したわ!!!)


小鳥(この胸の高鳴り!トキメキ!!)


小鳥(そしてさっきの春香ちゃんが持っていたもの!!!)


小鳥(いま私の心に宿ったもの!!!)


小鳥(そうか、これが………―――)

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 20:52:09.39 ID:Vmjtijfn0




















小鳥「 萌 え か 」




















21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 21:11:49.45 ID:Vmjtijfn0
――――――――――



小鳥(そして、私は知ったわ………)



――――――――――





春香『うーわっほい!』


小鳥(何で)


千早『くっ…!』


小鳥(どうして?)


雪歩『こんなひんそーでひんにゅーでちんちくりんな私なんて、穴掘って埋まってますぅぅぅ 』


小鳥(気付かなかったの!?)


真『まっこまっこりーん☆』


小鳥(みんな)


やよい『ハイ、タァーッチ!イェイッ!!』


小鳥(とっっっても)


伊織『このスーパーアイドル、伊織ちゃんに任せなさい!にひひ♪』


小鳥(可愛い)


亜美真美『んっふっふ→』


小鳥(可愛いわ!!!)


響『自分、完璧だからな!』


小鳥(か!)


貴音『面妖な……』


小鳥(わ!!)


美希『あふぅ……』


小鳥(い!!!)


あずさ『あらあらー』


小鳥(いいいいいいぃぃぃーーーーーっっっっ!!!!!)ドバァッ


律子「小鳥さん!?大丈夫ですかっ!?凄い勢いで鼻血が!?」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 21:31:08.32 ID:Vmjtijfn0
小鳥(ハァハァっ…!なんという事っ……!!)


小鳥(皆がこんなに可愛いのに、今まで気付かなかったなんて……!!)


小鳥(わかる!今なら分かる!!)


小鳥(わかるわ!!!)


小鳥(世の男性諸君が女性アイドルに陶酔する、その気持ちが)


小鳥(想う余りに暴走し、ストーカー等の犯罪に手を染めてしまう、その心理が!)


小鳥(………そうよね)


小鳥(あんなに可愛くて魅力的なんだもの……)


小鳥(自分一人のものにしたくなるわよね……)


小鳥(でも、駄目よ!彼女達はアイドル!!)


小鳥(その心身は彼女達自信とそのファン達のもの………)


小鳥(自分一人のものには出来ない!)


小鳥(してはいけないのよ!!)


小鳥(なんて残酷で悲しい事なのかしら………)

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 21:46:06.96 ID:Vmjtijfn0
小鳥(………………そう)


小鳥(彼女達はアイドル………)


小鳥(どんなに私が彼女達を想っていても……)


小鳥(私のものには、ならないのね………)


小鳥(…………………)


小鳥(……………!!)


小鳥(いや………出来る、出来るわ!)


小鳥(一つだけ、たった一つだけ彼女達を私のものにする方法があるわ)


小鳥(そう!)














小鳥( 妄 想 よ! ! ! )

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 22:07:10.41 ID:Vmjtijfn0
――――――――――




小鳥「そう……全部あの日から始まったのよね」


小鳥「もしあの時、春香ちゃんに会ってなかったら、きっと今の私はいないわね」


小鳥「……と、思い出に浸ってたら、もうこんな時間なのね」


小鳥「さて、それじゃお昼食べて、もう一頑張りするとしますか!」












終わり