2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/02(土) 16:50:31.41 ID:/XdunBTW0
円香「清涼飲料水のCM…ですか?」
P「ああ。ノクチル全員にオファーが来ている」
円香「そうですか」
P「中高生をターゲットにしていてノクチルのコンセプトにも合致している。いい仕事だと思う」
円香「代理店のアイドル女子高生を使っておけばいいでしょという思惑が丸見えでわかりやすい、無駄なことを考えなくてすむ本当いい仕事」
P「そういうこと現場で言うなよ?」
円香「私がそんなこと一度でもしましたかミスター・白コート」
P「それは変態の代名詞だ」
円香「なら丁度よかったです」
P「ああ。ノクチル全員にオファーが来ている」
円香「そうですか」
P「中高生をターゲットにしていてノクチルのコンセプトにも合致している。いい仕事だと思う」
円香「代理店のアイドル女子高生を使っておけばいいでしょという思惑が丸見えでわかりやすい、無駄なことを考えなくてすむ本当いい仕事」
P「そういうこと現場で言うなよ?」
円香「私がそんなこと一度でもしましたかミスター・白コート」
P「それは変態の代名詞だ」
円香「なら丁度よかったです」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/02(土) 16:51:04.76 ID:/XdunBTW0
P「それで、受ける?」
円香「ほどほどに」
P「ありがとう。期待している」
円香「……そういうの嫌いってわかってるくせに」
P「まあ、たまにはね」
円香「……はづきさん」
P「鍵はいつでも借りていいって」
円香「……ほんと嫌い」
P「よし、楽しく話せたな」
円香「ほどほどに」
P「ありがとう。期待している」
円香「……そういうの嫌いってわかってるくせに」
P「まあ、たまにはね」
円香「……はづきさん」
P「鍵はいつでも借りていいって」
円香「……ほんと嫌い」
P「よし、楽しく話せたな」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/02(土) 16:51:40.78 ID:/XdunBTW0
・・・・・・・・・
円香「……」
ディレクター「ここまでが今回の内容ね。何か質問はあります?」
円香「…大丈夫です。ありがとうございます」
ディレクター「よかったよかった。じゃあよろしくねー」
P「よろしくお願いいたします」
円香「すいませんちょっと事務所に確認したい点があるのでよろしいでしょうか?」
ディレクター「ん?まだ残ってた方が良い?」
円香「いえ、たいしたことではないので大丈夫です」
ディレクター「そう?。じゃあ時間になったら声かけるからねー」バタン
円香「……」
ディレクター「ここまでが今回の内容ね。何か質問はあります?」
円香「…大丈夫です。ありがとうございます」
ディレクター「よかったよかった。じゃあよろしくねー」
P「よろしくお願いいたします」
円香「すいませんちょっと事務所に確認したい点があるのでよろしいでしょうか?」
ディレクター「ん?まだ残ってた方が良い?」
円香「いえ、たいしたことではないので大丈夫です」
ディレクター「そう?。じゃあ時間になったら声かけるからねー」バタン
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/02(土) 16:52:23.66 ID:/XdunBTW0
円香「……清涼飲料水のCM?」
P「清涼飲料水のCM」
円香「テレビCMとか宣材写真じゃない」
P「そういう系じゃない」
円香「……飲み物を飲む音を録るだけ?」
P「音だけだな」
円香「……」
P「……」
円香「はぁ!?」
P「そんな大声出せたんだな」
P「清涼飲料水のCM」
円香「テレビCMとか宣材写真じゃない」
P「そういう系じゃない」
円香「……飲み物を飲む音を録るだけ?」
P「音だけだな」
円香「……」
P「……」
円香「はぁ!?」
P「そんな大声出せたんだな」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/02(土) 16:53:16.77 ID:/XdunBTW0
円香「待ってちょっと本当に意味がわからない説明を求めますミスター説明責任」
P「テンパっててちょっと面白い」
円香「いままでお世話になりました」
P「そういう需要があるんだよそういう需要が!」
円香「アイドルって楽な商売。笑っている必要すらないなんて」
P「だが、この仕事はノクチルを次の空に旅立たせる滑走路になってくれるはずさ」
円香「切れが悪いポエムは怒りすら湧きませんね。というか他のみんなもこれやるんですか?」
P「別撮りだけどな」
円香「よく透がOKを……何も考えずやるって言いそう」
P「さて、もうすぐ時間だが行けるか?」
円香「……やります」
P「期待しているからな」
円香「だからそういうのは……もういいです」
円香「行ってきます」
P「テンパっててちょっと面白い」
円香「いままでお世話になりました」
P「そういう需要があるんだよそういう需要が!」
円香「アイドルって楽な商売。笑っている必要すらないなんて」
P「だが、この仕事はノクチルを次の空に旅立たせる滑走路になってくれるはずさ」
円香「切れが悪いポエムは怒りすら湧きませんね。というか他のみんなもこれやるんですか?」
P「別撮りだけどな」
円香「よく透がOKを……何も考えずやるって言いそう」
P「さて、もうすぐ時間だが行けるか?」
円香「……やります」
P「期待しているからな」
円香「だからそういうのは……もういいです」
円香「行ってきます」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/02(土) 16:54:39.62 ID:/XdunBTW0
・・・
――話は数週間前に遡るッ!!
樋口円香はW.I.N.G準決勝を突破したッ!!
おもわずテンションが上がってしまった彼女は気を静めるために飲み物を所望したッ!!
何てことのない水を飲むという行為にすら焦り勢いよく水を飲んでしまい
円香『けほけほっ……!』
思わずむせてしまったのである……!
樋口円香にとっては消し去りたい過去ではあるが、その後W.I.N.G優勝などなんやかんやありすっかり忘れていたのだったッ!!
しかしッ!!超合金メンタルを持つプロデューサーはふとした気のゆるみから見た
円香の苦しそうな顔と上気した頬!わずかに口から滴る液体に全く新たな空へ飛び立ってしまったのであるッ!!
――話は数週間前に遡るッ!!
樋口円香はW.I.N.G準決勝を突破したッ!!
おもわずテンションが上がってしまった彼女は気を静めるために飲み物を所望したッ!!
何てことのない水を飲むという行為にすら焦り勢いよく水を飲んでしまい
円香『けほけほっ……!』
思わずむせてしまったのである……!
樋口円香にとっては消し去りたい過去ではあるが、その後W.I.N.G優勝などなんやかんやありすっかり忘れていたのだったッ!!
しかしッ!!超合金メンタルを持つプロデューサーはふとした気のゆるみから見た
円香の苦しそうな顔と上気した頬!わずかに口から滴る液体に全く新たな空へ飛び立ってしまったのであるッ!!
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/02(土) 16:55:20.86 ID:/XdunBTW0
それからこのミスター・ドリーマーの思考回路はどうやって樋口円香にもう一度けほけほしてもらうかに集約されていたのであるッ!!
その結実が今日この撮影、否録音であるッ!!
広告代理店から持ち込まれた清涼飲料水の広告モデルのオファーを天啓とし、予定変更付箋を駆使して立体音響収録に切り替えて高品質のけほけほ音声を取得する段取りと相成ったのであるッ!!
W.I.N.G優勝によってプロデューサーと呼んでくれるようになり信頼度レベルを最大にして微デレさせた全てを失ってもいい。
そんな悲壮な覚悟でこの男は収録に臨んだのであるッッッ!!
尚収録はつつがなく終了し一発OKが出た。
その結実が今日この撮影、否録音であるッ!!
広告代理店から持ち込まれた清涼飲料水の広告モデルのオファーを天啓とし、予定変更付箋を駆使して立体音響収録に切り替えて高品質のけほけほ音声を取得する段取りと相成ったのであるッ!!
W.I.N.G優勝によってプロデューサーと呼んでくれるようになり信頼度レベルを最大にして微デレさせた全てを失ってもいい。
そんな悲壮な覚悟でこの男は収録に臨んだのであるッッッ!!
尚収録はつつがなく終了し一発OKが出た。
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/02(土) 16:55:58.74 ID:/XdunBTW0
・・・・・・・・・・・・・
P「……え?」
円香「どうしたのですか真乃さんがサブマシンガンを乱射したような顔ですよ」
P「強炭酸だったよね?」
円香「好みよりは炭酸が強かったです」
P「確かちょっと運動して息が切れている感出してから飲んでたよね?」
円香「ディレクション内容に不満はありませんが飲むのに苦労しましたね」
P「……むせなかったの?」
円香「危なかったですが、プロですから」
P「……」
P「……え?」
円香「どうしたのですか真乃さんがサブマシンガンを乱射したような顔ですよ」
P「強炭酸だったよね?」
円香「好みよりは炭酸が強かったです」
P「確かちょっと運動して息が切れている感出してから飲んでたよね?」
円香「ディレクション内容に不満はありませんが飲むのに苦労しましたね」
P「……むせなかったの?」
円香「危なかったですが、プロですから」
P「……」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/02(土) 16:56:33.75 ID:/XdunBTW0
円香「プロデュ――」
P「テイク2だテイク2!!もう一回チャンスを!!」
円香「えっ?でもディレクターさんがOKって」
P「円香の本気はこんなもんじゃねえぇぇ!!もっとこうけほけほして恥ずかしそうにもう1テイクお願いしますとお願いする円香が取れてないとッ!!んでNGテイクのけほけほ音源AMSRを聞いてぐっすり眠るという目標が達成されないと意味ないんだよおぉおぉぉおッッ!!!!」
プロデューサーは偶然現場に来ていた雛菜に連行されやは~され小糸から距離を置かれ透は何もわからなかった。
OKテイクの音源のみのCMは斬新なプロモーションだったとディレクターの株が上がり引っ張りだことなった。
樋口円香の信頼度は上昇した。
おしまいっ!
P「テイク2だテイク2!!もう一回チャンスを!!」
円香「えっ?でもディレクターさんがOKって」
P「円香の本気はこんなもんじゃねえぇぇ!!もっとこうけほけほして恥ずかしそうにもう1テイクお願いしますとお願いする円香が取れてないとッ!!んでNGテイクのけほけほ音源AMSRを聞いてぐっすり眠るという目標が達成されないと意味ないんだよおぉおぉぉおッッ!!!!」
プロデューサーは偶然現場に来ていた雛菜に連行されやは~され小糸から距離を置かれ透は何もわからなかった。
OKテイクの音源のみのCMは斬新なプロモーションだったとディレクターの株が上がり引っ張りだことなった。
樋口円香の信頼度は上昇した。
おしまいっ!
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