13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 01:18:03.79 ID:jJnF4GEeQ

バラン(ここは……)



バラン「…ここは…魔界、なのか……?」

バラン(いや違う…太陽の光溢れる世界が魔界であるはずがない)



バラン(ヴェルザーを倒したところまでは良かったが…流石に冥竜王……

   相応の深手を…負ってしまったようだ……)

バラン「もはや…これまでか……?」



バタン



上条「ん? 行き倒れか…ってボロボロじゃねーか!

   早く救急車を!!」



時系列的にはこんなところか?

引用元: バラン「学園都市だと…?」 



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 01:29:27.11 ID:jJnF4GEeQ
違うなバランなら上条さんなしでいいな


バラン(ここは……)

バラン「…ここは…魔界、なのか……?」

バラン(いや違う…太陽の光溢れる世界が魔界であるはずがない)

バラン(ヴェルザーを倒したところまでは良かったが…流石に冥竜王……

   相応の深手を…負ってしまったようだ……)

バラン「もはや…これまでか……?」



バタン



禁書「…誰か倒れているんだよ

   うっ…酷いケガなんだよ。早くなんとかしないと!!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 01:52:32.25 ID:jJnF4GEeQ
 

バラン「…う…ここは……? 私は…一体……」

禁書「あっ!気がついたんだよ。ひどい怪我で倒れてたから心配したんだよ!」

バラン「ぐっ…済まない、どうやら迷惑を掛けてしまったようだ」

禁書「シスターは迷える子羊を救うんだよ。気にしないでいいかも」

バラン「ありがとう…もう大丈夫だ。失礼するよ」

禁書「まだ動いちゃダメなんだよ!死んでもおかしくないくらいの大ケガだったんだよ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 02:09:51.13 ID:jJnF4GEeQ
 

~~~

バラン「ある程度力が戻ったようだ。礼を言おう」

禁書「よかった…それにしてもすごい回復力なんだよ」

バラン「そういえばまだ名乗ってなかったな…私の名はバラン。旅の騎士、と言ったところだ」

禁書「私はインデックスって言うんだよ。イギリス清教のシスターなんだよ」

バラン「シスターか…やはり世の中で苦しんでいる者たちに救いの手を差しのべているわけだ」

禁書「なかなかそういうわけには行かないんだよ。私の役割はそれが中心じゃないからね」

バラン「……? それはどういう意味だ?」

禁書「私の頭の中には10万3000冊の魔道書が入ってるからね」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 02:19:09.47 ID:jJnF4GEeQ
バラン「なるほどな…確かに君の体の奥底から強い魔力の波動を感じる」

禁書「えっ? 私は魔力がないんだよ?」

バラン「……? そうなのか?」

バラン(自分の潜在能力に気付いてないのか……)



禁書「さて、私はそろそろ行かなきゃいけないんだよ」

バラン「この辺りの住民ではないのか。それはますます済まないことをしたな」

禁書「この辺りの住民じゃないと言うのはその通りだけど
   魔術師に狙われてる私といると巻き添え受けちゃうかもしれないから」

バラン「狙われてる……?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 02:29:18.71 ID:jJnF4GEeQ
禁書「うん。10万3000冊の魔道書を狙う連中は数知れないんだよ
   ひとまずイギリス清教の教会に保護してもらおうと思うんだよ」

バラン「そう言うわけか…ならば、私が護衛をしよう。君には借りがあるしな」



禁書「ううん、私と一緒に地獄の底までついてきてもらうわけにはいかないんだよ」



バラン「フッ…こう見えても私は少し前に魔界の奥底から帰ってきた騎士なんだ
   侮るつもりはないが、地上の人間の魔術師に負けるとは思わんな」

禁書(…人間の?)

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 02:38:35.20 ID:jJnF4GEeQ
~街中~

清掃ロボ ウィーン ウィーン

禁書「うわっ!なにかな!びっくりしたんだよ」

バラン「危ないから下がっているんだ
   …姿形は違うが恐らく地上の魔王の作りし殺人兵器・キラーマシーン」スチャッ

清掃ロボ ウィーン ウィーン

禁書「近づいてくるんだよ!」

バラン「フン!」ビュッ

ザンッ

禁書「…すごい!真っ二つなんだよ!」

ドカーン!

バラン「地上の怪物はこの程度か…やはり冥竜王を優先して正解だったな」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 02:45:00.47 ID:jJnF4GEeQ
バラン「ところでイギリス清教とやらの教会の位置は知っているのか?」

禁書「実は分からないんだよ……」

バラン「そうか…生憎私もこの街については詳しくないのでな
   こうなったら誰かに聞くしかないか……」



禁書「……? よく見たら辺りに人が居ないんだよ
   それにこの魔力は…人払いのルーンを周囲に配置してるんだよ」





??「ご名答…流石は禁書目録、と言ったところか」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 02:58:17.12 ID:jJnF4GEeQ
バラン「魔術師の登場、と言ったところか」

??「いきなり僕を魔術師だと看破するとはね。どうやら同業者っぽいみたいだ」

バラン「同業者……? まあそういうことにしておこうか
   あまり派手に力を見せて騒ぎになっては私はともかくこの娘が困るだろうからな」

??「チッ…一応聞いておくよ。僕はその子を回収に来たんだ
   素直に渡してくれる気はないかい?」

バラン「フッ、この娘を…回収だと?



   貴様…何様のつもりだ!」ゴオッ!

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 03:12:09.55 ID:jJnF4GEeQ
??「何様……? ステイル=マグヌスと名乗りたいところだが
   ここはFortis931と言っておこうか。同業者なら分かるだろう? 『殺し名』だよ」

バラン「良かろう…その無謀さに免じて、私も呪文だけで相手をしよう」

ステイル「…後悔するがいい。炎よ!巨人に苦痛の贈り物を!」



ゴオッ!

禁書「バランッ!」



バラン「…マヒャド!」ズァッ!

ビュウウゥゥ!! シュウゥゥ……

ステイル「バカな…これ程の吹雪を瞬間的に発生させるとは……」

バラン「まさかこの程度で私に戦いを挑んだのではあるまいな」

ステイル「仕方ない…万が一を考えて準備していて良かったよ

   顕現せよ――イノケンティウス!!」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 03:25:49.34 ID:jJnF4GEeQ
バラン「フレイムやブリザードのような魔力生命体と言ったところか……」

バラン(使い手の魔力で動いているなら無視してギガデインの一発でも撃ち込めば済む話だが…ここは)

バラン「ラナリオン!」

ポツ ポツ

禁書「あ、雨」

ザアァァァー

ジュワワワワワー ギョエー

ステイル「まさか雨を呼び寄せたと言うのか!先程の吹雪といい…相性が良くないようだな
   しかし、この程度の雨でイノケンティウスが止まるなど……」



バラン「…どんどん縮んでいるようだが?」

ステイル(そうか…僕の刻んだルーンはコピー用紙に印刷したものを張り付けただけ)

バラン「さて…他に手がないようならば、二度と手を出す気にさせないようにしてやろう」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 03:39:17.53 ID:jJnF4GEeQ
??「お待ちください」

バラン「何者だ」

??「私は神裂火織と申します。ステイルに代わって私がお相手します」

バラン「それほどまでにこの娘を求めるか…人間は力のために同じ種族で争うと言うのか」

神裂「私はそのような理由で彼女を求めているわけではありませんが……
   …恐らく説明しても無駄でしょう。力づくで彼女をいただきます」チャキ

バラン(私が守った人間とは…こうも自分勝手だったというのか?)

バラン「よかろう…この真魔剛竜剣で相手してやろう
   あくまで力づくでと言うのなら、その力を見せるがいい」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 03:47:05.53 ID:jJnF4GEeQ
神裂「仕方がありません」ヒュンッ!

バラン「はっ!」ジャキッ

キィン!



神裂「まさか…一瞬で七回殺す七閃がまとめて弾かれるとは……」

バラン「終わりか、ならばこちらから行くぞ!」ダッ



神裂「くっ…Salvare000!!」ゴウッ!



バシュッ!

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 03:57:05.52 ID:jJnF4GEeQ
禁書「バラン!」

バラン「くっ…まさか傷をつけられるとは」

神裂「魔法名を名乗った以上、初撃のような攻撃では済みません
   おとなしく、彼女を渡してください」



バラン「…ならば…竜の騎士の真の力を見せるとしよう!」

ゴゴゴゴゴゴゴ……



禁書「額に紋章が…こんなの私の知識の中にもないんだよ……」

神裂「こ…これは一体……」

バラン「竜闘気(ドラゴニックオーラ)…代々の竜の騎士のみが操る究極の闘気!」

神裂「何と言う…しかし退くわけにはいきません

   …唯閃!!」ビュン!!



ガキイィン!!

神裂「まさか…正面から受け止められた!?」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 04:07:51.05 ID:jJnF4GEeQ
バラン「この世にただ一人、竜の騎士のみが操る力を見るがいい!

   ギ ガ デ イ ン!!」

ピシャアッ!!

神裂「くっ!」ビュッ

バラン「逃がさん!トベルーラ!」ヒュン

神裂「なっ……」



バラン「ギ ガ ブ レ イ ク ! !」

ドゴォーーーン!!



パラパラ……

神裂「はあ…はぁ……」

バラン「まさか人間がギガブレイクを受け止めて生き残るとは…だがこれで最期だ」チャキッ



禁書「もうやめてバラン!もう…やめ…て……」パタッ

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 04:24:05.81 ID:jJnF4GEeQ
バラン「インデックス!どうしたと言うのだ
   ならば…ベホイミ!」

パアァァッ

バラン「効果がない……?」



神裂「…予想より早く…兆候が出てしまいましたか……」

バラン「どういうことだ?」

ステイル「そこから先は僕が話そう。神裂は休んでてくれ」

~~~

バラン「ふむ…10万3000冊の魔道書を抱えているが為にこんなことに……」

ステイル「だから僕たちは一年に一回、この子の記憶を消す必要があるんだ
   例え同僚の彼女に敵と思われようとね…すべては彼女を守るために」

バラン「ならば…彼女自身の魔力と知識で何とかすることは出来るだろうか
   これだけの力とそれだけの魔道書があれば解決する方法もありそうだがな」

ステイル「何を言っているんだい? この子に魔力など存在しないよ」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 04:37:21.95 ID:jJnF4GEeQ
バラン(妙だ…これだけの魔力を内に秘めていながらなぜ誰も気づかない?
   よもや魔力を封印する呪文や装備、呪いの類いを受けているのでは)

バラン「…可能性は確かにあるな……

   シャナク!」



バギン



禁書「警告、第三章第二節――禁書目録の『首輪』、第一から第三の全結界の貫通を確認」

ステイル・神裂「なっ!?」

バラン「…予想通り、だな」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 04:54:25.03 ID:jJnF4GEeQ
バラン(しかし…これは一体誰の仕業だ?
   神族や魔族が人の身に余る魔道書を封印するくらいなら初めから命を絶てばいい)

禁書「侵入者個人に対して最も有効な魔術『聖ジョージの聖域』を発動、侵入者を破壊します」

バラン(生かしておいて自由に制御して使う…それをする必要があるのは同じ人間のみ)



禁書『迷える子羊に救いの手を差しのべるのはシスターの役目なんだよ』

ピシッ

バラン(ただひたすらに導き救うことを願った娘を…こんな下らないことで!)

ドオォーン!!



バラン「ウオオオォォォォーーーーッ!!!」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 05:06:08.82 ID:jJnF4GEeQ
神裂「ド…『竜王の殺息』が発動する!? あれは人の身で防ぐことなど……」

バラン「ならば捨てよう!この人の体を!」

ステイル「…何だ…この男の体が…変化していく!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ……

禁書「侵入者『バラン』の破壊を優先。竜王の殺息を発動します」

キイィィン! ドゴォーーーン!!



バラン「見るがいい…この竜魔人形態でしか使えない超呪文……」



   ド ル オ ー ラ ! ! !

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 05:20:27.03 ID:jJnF4GEeQ
ステイル「馬鹿な…竜王の殺息を正面から受け止めるとは!」



バラン「こんな…見ず知らずの得体の知れない怪我人に治療を施し!
   自らの境遇を省みることなく多くの人に救いの手を差しのべ!

   たったそれだけの!そんな人間すらも醜い同族争いに巻き込んでしまう自分勝手な生物など!!」



神裂「…散らされた『竜王の殺息』の魔力が…回りを光の羽に変えていく!」

禁書「警告。敵兵『バラン』から膨大な魔力の放出。『首輪』損傷の恐れ」



バラン「守るべきではなかったのだーーーー!!」


ドッゴオォーーーーン!!

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 05:32:12.41 ID:jJnF4GEeQ
ステイル「くっ…一体どうなったと言うんだ」

神裂「そうだ…インデックス!?」タッ

禁書「――――――」

神裂「この子は大丈夫のようです…しかし、あの男は……」

ステイル「まあいいさ…この子が救われたんだ。見かけたら礼の一つでも言ってやらないとな」

神裂「ええ。しかし……」



神裂(尋常の人では無さそうでしたが……

   彼が人間に誤解を持ったまま生きていくことの無いように祈るばかりです

   何故なら彼が守ろうとしたのも、また人間なのだから――)

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/25(金) 05:46:47.96 ID:jJnF4GEeQ
魔力の激突によって生じた奔流を受けたバランは重症を負い遥か彼方に飛ばされていた。
その際、わずかながら謎の光の羽に触れてしまったバランはここ数日の記憶を失うこととなった。



~アルキード王国・奇跡の泉~

バラン「…ぐっ…ここは……?」

??「まあひどいケガ!
   幸いここはケガや病気によく効く泉の近く、すぐに処置を施せばおそらくは……」



その後バランは運命の地で竜の騎士における前例のない一子を儲け、

後に、「ディーノ」と名付けられた息子に最期を看取られることとなる。





バラン「学園都市だと…?」