1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:17:41.80 ID:ej30a+Je0

みつば「ゴク…ゴク…」

ふたば「……プッハー!やっぱりビールは格別ッスねー!」

みつば「……ちょっとアンタ、なんで1人だけウーロン茶なのよ?」

ひとは「アルコールとか嫌いだし……」

ふたば「つれないこといわないで、ひとはも飲むッスよー!」

みつば「そうよ!アンタが大学出て以来久しぶりに会ったんだから!」

ひとは「じゃあ、ちょこっとだけ……」

引用元: みつば・ふたば・ひとは「カンパーイ!!」 



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:24:45.33 ID:ej30a+Je0

ひとは「ゴク…ゴク…むふぅー」

みつば「そういえばさ」

ひとは「うん」

みつば「矢部先生とはまだ続いてるの?」

ひとは「うん」

ふたば「教育実習でたまたま小学校が一緒だったんだっけ?」

ひとは「うん」

ふたば「いつ結婚するの?」

ひとは「それはまだ早いよ」

ふたば「小生だって結婚したんだし、早いってことはないと思うッス」

みつば「旦那とは良くやってるの?」

ふたば「そりゃあもう!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:34:04.65 ID:ej30a+Je0

ふたば「ただ、小生も忙しくて……」

みつば「今度のオリンピックも出るんでしょ?」

ふたば「丸井で金!佐藤で金ッス!」

みつば「高校生でオリンピック出るって聞いた時は私もひとはもたまげたわよねえ」

ひとは「おまけに金メダルとっちゃうし……」

みつば「で、うちにもマスコミがたくさん来て」

ひとは「パパの姿が全国放送で流れて……」

みつば「おまけにカメラの前でパパにキスするんだもん」

ひとは「私達ものすごい恥ずかしかったよ……」

ふたば「えへへへ……」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:42:19.97 ID:ej30a+Je0

みつば「でも、もう佐藤君一直線なんでしょ?」

ふたば「そうッス!パパは2番目!」

ひとは「パパこれ聞いたら卒倒しそうだね」

みつば「店飲みにして正解だったわね……」

ひとは「でもまさかふたばと佐藤君が同じ大学行くなんてね」

ふたば「小生はスポ推でしんちゃんは一般で入ったから頭の中は全然違うんスけどね!」

みつば「あら、高卒の私に対する当て付けかしら?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:52:00.07 ID:ej30a+Je0

ひとは「で、2回目のオリンピックの表彰台で佐藤君に逆プロだもんね」

みつば「あんなことされちゃあ断れないわよね……」

ふたば「むーっ!しんちゃんは小生のことガチで愛してくれてるッス!」

ひとは「佐藤君今日はなにしてるの?」

ふたば「千葉氏と飲みに行ったッス!」

みつば「あの二人はずっと仲良しねえ」

ひとは「千葉君は今なにしてるの?」

ふたば「千葉氏は●●カメラマンっす」

みつば「ああ、なるほど……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28(月) 23:59:36.57 ID:ej30a+Je0

ひとは「ねえ、ふたば」

ふたば「どうしたッスか?」

ひとは「佐藤君のアレってどうなの?」

みつば「ブーッ!!」

ふたば「なんでみっちゃんが噴くんスか?」

みつば「ちょ、ちょっとひとは!アンタ、酔ってるでしょ!」

ふたば「しんちゃんあんまり体力ないんス……」

みつば「ブーッ!!」

ひとは「そりゃあふたばに合わせたらね……」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 00:07:04.17 ID:loVxcA7E0

みつば「ちょ、ちょっとアンタ達!いきなりなんの話を……」

ふたば「みっちゃん顔真っ赤っすよ?大丈夫ッスか?」

みつば「酔ってるのはアンタらの方よ!なによ!いきなりそんなシモの話しだして!」

ふたば「?これくらい普通のガールズトークじゃないッスか?」

ひとは「みっちゃんは職場の人と飲みに行ったときこういう話しないの?」

みつば「あ、アンタらがおかしいのよ!」

ふたば「ひとはの方はどうッスか?」

みつば「普通に話続けないで!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 00:17:13.05 ID:loVxcA7E0

ひとは「んー、矢部先生ね、実は初めてホテル行った時は●●じゃなかったんだよ」

ふたば「それは興味深いッスね。誰で卒業してたんスか?」

ひとは「私からそういうの詮索したくないから……」

ふたば「またまたぁ~!昔からそういうの調べて回るの大好きだったくせに!」

ひとは「人聞きの悪いこと言わないでよ!もう!」

ふたば「で、誰で卒業してたんスか?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 00:23:40.23 ID:loVxcA7E0

ひとは「ヘルス」

ふたば「は?」

ひとは「ヘルス」

ふたば「ヘwルwスwッwスwかwww」

ひとは「私ももう笑っちゃったよ」

ふたば「ひとは、それ非●●ちゃう!シロート  や!」

ひとは「結局あの保健室の先生落とせなかったみたいね」

ふたば「教師がフーゾクとは……」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 00:31:41.00 ID:loVxcA7E0

ふたば「ひとはよくそんなのと付き合う気になったッスね」

ひとは「そんなのって言い方はないでしょうよ」

ふたば「だってヘルスってないッスよ、普通の男が普通の人生送ってたら」

ひとは「仕方ないじゃない、そういう普通じゃない人なんだから」

みつば「2人とも、酔ってだんだん毒入ってきてない?」

ふたば「だからなんでみっちゃんはそんな顔真っ赤なんスか?」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 00:43:18.97 ID:loVxcA7E0

ふたば「ああ、そういえばみっちゃんの話も聞いてみたくなったッス」

みつば「だ、誰がアンタらなんかに男の話なんかしないといけないのよ!」

ひとは「そういえばみっちゃんはいいかげん彼氏できたの?高校の時も浮いた話一つ聞かなかったけど」

みつば「あ、あたり前じゃない!」

ひとは「じゃあ私達に彼氏とのプリ見せてみなよ、一枚くらい撮ったでしょ?」

ふたば「ひとはがいつになく饒舌ッス……」

みつば「アンタ達になんか見せないわよ!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 00:51:29.27 ID:loVxcA7E0

ひとは「もしかしてさあ、みっちゃんてまだ●●?」

みつば「~~!」

ふたば「ひとは!みっちゃんにそれは禁句ッス!」

ひとは「●●だー!●●がいるぞー!殺せー!」

ふたば「うおっ!ひとはってこんなに酒癖悪かったンスか!」

店員「お客様、迷惑となりますので騒ぐのはやめて下さい!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 00:57:27.16 ID:loVxcA7E0

みつば「……もういいわよ!私もう帰る!支払いはあんた達がやりなさいよ!」

ふたば「ちょっとみっちゃん待って!」

ひとは「貴様ー!ショジョラゴンめ!ガチレンジャーを裏切るのか!」

みつば「くぅー!ムカつく!アンタらなんか●●まくって 病でももらってくればいいのよ!この変 !痴 ! 豚!」 

ふたば「うわあ!ビール瓶振り回しちゃ危ないッスよ!ひとは!」

ひとは「おのれー!まてー!ショジョラゴンめー」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:07:49.45 ID:loVxcA7E0

~~

佐藤・千葉「カンパーイ!!」

佐藤「ゴクッゴクッ……」

千葉「……プハーッ!」

佐藤「しかし久しぶりだなー、千葉!成人式以来じゃないか?」

千葉「そうだな、しかしお前は結構テレビで見るけどな」

佐藤「俺を?ああ、ふたばの特番とかね」

千葉「スポーツマンの妻を裏から支える良き夫……チクショー、イケメンは羨ましいぜ」

佐藤「ははは」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:11:50.61 ID:loVxcA7E0

千葉「しかしさあ」

佐藤「うん?」

千葉「よく結婚なんか一発で決めたな」

佐藤「ああ」

千葉「学生結婚だろ?」

佐藤「うん」

千葉「大学生なんだから、もうちょっと遊んでからでも良かったろうに……」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:15:59.14 ID:loVxcA7E0

佐藤「いやまあ、ふたばとは純愛だったし」

千葉「そうなのか」

佐藤「あいつは一途だからな」

千葉「わかる気がする」

佐藤「●●だったし」

千葉「マジかよ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:19:10.42 ID:loVxcA7E0

佐藤「マジかよってなんだよ」

千葉「いや、頭ゆるいやつは股もゆるいかな、と思ってて」

佐藤「ぶっ飛ばすぞ?」

千葉「すまんすまん」

佐藤「一応あれでもおまえより高学歴だからな?」

千葉「そうなんだよなー、不条理を感じる」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:24:01.65 ID:loVxcA7E0

佐藤「お前そろそろいい加減にしないと本気で殴るぞ?」

千葉「まあ落ち着け佐藤よ」

佐藤「ったく……」

千葉「お前がふたばのこと大好きなのはわかった」

佐藤「ああ」

千葉「でもさ、SSSとかいたじゃん」

佐藤「うわっ超懐かしいその響き」

千葉「お前高校の頃そいつらとも付き合ってたよね?」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:28:19.49 ID:loVxcA7E0

佐藤「ああ、昔の話だけどな」

千葉「久しく聞いてなかったけどそいつらとはどうしたの?」

佐藤「とっくに縁切れてるよ」

千葉「そうか、良かった」

佐藤「なんで?」

千葉「そうじゃなけりゃあ俺がお前を殴らなきゃいけないところだったな……」

佐藤「まあ心配ご無用、ってこった」


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:33:11.85 ID:loVxcA7E0

千葉「しかし、お前東京まで通学してたんだから、うちみたいなカッペ以外にもいくらでも女の子いたんじゃないのか?」

佐藤「いや、俺がいったの中高一貫の男子校だったじゃん」

千葉「ああ」

佐藤「入ったあと知ったんだけど、めちゃくちゃ多かったんだよ」

千葉「何が?」

佐藤「オタク」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:37:26.83 ID:loVxcA7E0

千葉「あー、確かに多そうだな。そういうところは」

佐藤「まあ、そんでうちのところは評判悪かったわけだ」

千葉「女の子に?」

佐藤「うん」

千葉「お前ほどのイケメンでもか……」

佐藤「プロフとかモバゲーでも全然釣れないんだよな」

千葉「はあ」

佐藤「うちの校名書くと」

千葉「悲しいな……」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:40:43.95 ID:loVxcA7E0

佐藤「というわけで、わざわざ地元で女の子も探さないといけなかったわけよ」

千葉「それなりの事情があったわけか」

佐藤「そういうこと」

千葉「しかし敢えて言う、イケメン死ね」

佐藤「ははは」

千葉「で、どいつから付き合ったんだ?」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:45:51.87 ID:loVxcA7E0

佐藤「実は一番始めに付き合い始めたのはSSSじゃないんだよ」

千葉「ほほう」

佐藤「誰だと思う?」

千葉「全く見当がつかないな……」

佐藤「吉岡」

千葉「は?」

佐藤「だから吉岡だって」

千葉「あのスイーツ眉毛か」

佐藤「うん」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:49:38.69 ID:loVxcA7E0

千葉「以外に低いところから攻めたんだな」

佐藤「まあ、自動車で言うと教習みたいなもんだったな」

千葉「お前結構酷いこと言うな」

佐藤「酒入ってるからな」

千葉「なんでも酒のせいにすんなよ」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 01:56:56.05 ID:loVxcA7E0

千葉「どういうきっかけだったんだ?」

佐藤「と言われても特にないんだよな。普通に部活から帰ったらばったり会って、そういう雰囲気になって、告白したらOKだった」

千葉「あいつ結構軽いな」

佐藤「スイーツだからな」

千葉「で、どれくらい続いたんだ?」

佐藤「ふたば除いたら一番続いたな」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 02:01:50.14 ID:loVxcA7E0

千葉「そりゃ意外だな……」

佐藤「初めて乗る車って、結構ボロボロにするけど、事故るまで大切に使うだろ?」

千葉「なんだその例えは」

佐藤「あれ?わからない?」

千葉「俺なんか半年で車買い換えたぞ」

佐藤「おっと、これはすまん」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 02:08:06.16 ID:loVxcA7E0

千葉「で、お前はいつ事故ったんだ?」

佐藤「付き合って2年半くらいの、高1の春だな」

千葉「マジで結構長続きだな」

佐藤「だろ?」

千葉「どう事故ったんだ?」

佐藤「あいつ浮気してやがった」

千葉「ブッ!!」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 02:12:56.57 ID:loVxcA7E0

佐藤「まあ驚くのも無理はないわな」

千葉「誰とだよ?」

佐藤「中学の後輩だってさ。卒業式に告白されてオッケーしたらしい」

千葉「ってことは俺と同じ中学のやつか」

佐藤「そうなるな」

千葉「しかし、あいつがそういう事するやつには見えなかったけどな……」

佐藤「昼ドラに憧れてたらしいな、どうも」

千葉「うわあ……」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 02:17:26.50 ID:loVxcA7E0

千葉「マジスイーツじゃん」

佐藤「そりゃあ手酷くフってやったさ」

千葉「まあ当然だわな」

佐藤「それからあいつ一週間引きこもってたらしいわ。ざまーみろ」

千葉「浮気したり、フラれると泣いたり、よくわからないヤツだな」

佐藤「それがスイーツってもんだ」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 02:27:43.66 ID:loVxcA7E0

千葉「で、2人目は誰だったんだ?」

佐藤「SSSの緒方」

千葉「いきなり妥当なところに行ったな」

佐藤「あいつはふたば以上に一途だったかもしれんな」

千葉「中学入ってからはおとなしかったような気がするが」

佐藤「まあ、内に秘めたる炎は燃やし続けていたわけだ」

千葉「ふーん」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 02:34:26.31 ID:loVxcA7E0

千葉「緒方とはどういうきっかけだったんだ?」

佐藤「部活の大会終わったら、向こうから声かけて来たんだ」

千葉「ふむ」

佐藤「あとは一緒に帰って、眉毛と一緒」

千葉「イケメンは本当にうらやましいな……俺なんか絶対そうはならんぜ」

佐藤「ははは」

千葉「クソが死ね」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 02:39:42.43 ID:loVxcA7E0

佐藤「まあ実際眉毛にも飽きてたし」

千葉「は?」

佐藤「日常に変化が欲しかったなー、って」

千葉「ちょっとまて」

佐藤「ん?」

千葉「眉毛にも飽きた、って何だよ?」

佐藤「そりゃあその時はまだ付き合ってたからな」

千葉「……きっかけの部活の大会っていつのだ?」

佐藤「中3の関東大会。お前も出てたじゃん」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 02:48:17.39 ID:loVxcA7E0

千葉「ああ、たまたま埼玉でやったやつか」

佐藤「そうそう」

千葉「そういえばあの時他の部の部の連中も来てたからな……」

佐藤「ああ、そういう背景があったのね」

千葉「まあそれは置いといて、お前二股かけてたわけ?」

佐藤「半年ちょいだけだよ。その後は緒方一本だし」

千葉「で、さっきあんなこと言ってたの?」

佐藤「うん」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 02:53:16.61 ID:loVxcA7E0

千葉「本当は今すぐお前を殴りたいところだが、せめてもの情けだ、もっと詳しいわけを聞いてやろう」

佐藤「まあそういうなって」

千葉「早く言えよ、俺の怒りが有頂天だぞ」

佐藤「吉岡の体に飽きた」

千葉「ブッ!!」

佐藤「俺、なんかおかしいこと言った?」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 03:00:43.39 ID:loVxcA7E0

佐藤「落ち着いて聞け、吉岡って結構巨 だったんだよ」

千葉「ブッ!!」

佐藤「付き合い始めて一年くらいはまあお互い体に興味なかったんだが、まあ中2も後半になってくると●●たい盛りになってくるんだよな」

千葉「わからんでもない」

佐藤「で、クリスマスに俺の部屋に呼んで、●●た」

千葉「ブッ!!」

佐藤「まあ、それからは猿のように●●たなあ」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 03:06:54.28 ID:loVxcA7E0

千葉「で、何が不満だったんだよ?」

佐藤「お前にはわからないかもしれないけどさ」

千葉「無駄な前置きはやめろ」

佐藤「巨 って最初はいいんだけどすぐ飽きるんだよ」

千葉「ふーん」

佐藤「それほど痩せてないから●まりもいいんだけど、やっぱり飽きるんだわ」

千葉「美人は3日で飽き、ブスは3日で馴れる、ってやつか」

佐藤「まあ3日ってことはないけど、四ヶ月で飽きたね」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 03:14:17.88 ID:loVxcA7E0

千葉「で、緒方で試してみたと?」

佐藤「ああ、あれは胸ないし●まりも良くないけど、良かった」

千葉「どこが?」

佐藤「あいつなんでも俺のいうこと聞くのよ」

千葉「ほう、詳しく」

佐藤「一番ヤバかったのはあいつの高校入試の時だな」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 03:21:43.43 ID:loVxcA7E0

佐藤「遠隔操作の●●●あるじゃん」

千葉「ああ、職業柄よく見かけるな……まさかお前」

佐藤「エナメルのパン   の中に●●●入れて試験受けさせた」

千葉「文字通り鬼畜だなお前」

佐藤「あいつはむしろ『佐藤君が近くにいてくれる!』って喜んでたけどな」

千葉「変 通り越してxxxxじみてる」

佐藤「まあ実際入試通ったし」

千葉「音でばれなかったのがすごいな」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 03:30:13.90 ID:loVxcA7E0

佐藤「まあ吉岡が私立で早く決まってたから、一緒に学校休んで、緒方が試験受けてる間も公園のトイレで●●てたんだけどな」

千葉「本当にケダモノだなお前」

佐藤「15ってそういう年頃じゃないか?盗んだバイクで走り出すような」

千葉「ねーよ」

佐藤「あれ?そういや俺のこと殴らないの?」

千葉「その気も失せて来たわ」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 03:39:41.41 ID:loVxcA7E0

佐藤「まあ、今は改心したしいいだろう、と俺は思ってる」

千葉「自分に甘いな」

佐藤「話の続きをすると、吉岡と別れた後、緒方だけと付き合うのが苦痛になってきた」

千葉「どういうことだ?」

佐藤「あいつ求めるばっかなんだよね」

千葉「というと?」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 03:45:20.37 ID:loVxcA7E0

佐藤「あいつ8年くらい俺のことずっと好きだった訳じゃん?」

千葉「うん」

佐藤「俺に尽くそう、って気持ちは感じられるんだけどね」

千葉「うん」

佐藤「本人に俺を受け入れるだけのキャパシティがないのよ」

千葉「うん?」

佐藤「まあ、包容力がない、っていうかさ」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 03:50:54.09 ID:loVxcA7E0

佐藤「いつも俺に尽くそうと必死だから、俺もめちゃくちゃ気疲れするわけ」

千葉「なるほど」

佐藤「その点吉岡はめちゃくちゃ包容力あったわ」

千葉「あいつ結構しっかり者だからな」

佐藤「正直いいお母さんになると思う」

千葉「褒めたり貶したりわからんヤツだ」

佐藤「ははは」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 03:56:32.94 ID:loVxcA7E0

佐藤「もうちょっと加えると、もっと都会の子と付き合ってみたくなったわけ」

千葉「うん」

佐藤「で、なんかいい方法ないかなー、って考えてたら、見つけたんだよ」

千葉「何をだよ」

佐藤「杉崎のプロフ」

千葉「なるほど」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 04:03:37.29 ID:loVxcA7E0

佐藤「あいつの学校さ、都内の私立には珍しく全寮制だったのよ」

千葉「ふむ」

佐藤「だから吉岡とかとも疎遠になってたみたいでさ」

千葉「なるほど」

佐藤「ゲスブに書き込んだらいろいろ聞かれたけど、適当にはぐらかしてさ」

千葉「なるほど」

佐藤「で、メアドゲットした」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 04:14:00.21 ID:loVxcA7E0

千葉「付き合ったのか?」

佐藤「んー、まあそういうことになるのかな……」

千葉「ふたばが世界で活躍してる時になんてくだらないことを……」

佐藤「まあ聞けよ」

千葉「うん」

佐藤「忌まわしき学校名のせいでなかなか杉崎のところの女の子の食いつきも悪くてな……」

千葉「ざまーみろや」

佐藤「でまあ、結構メール交わしたり、あって話してたら向こうから告白してきた」

千葉「あの杉崎がか……信じられんな」

佐藤「お嬢様学校だからだいぶ丸くなったんだろうな」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 04:18:59.82 ID:loVxcA7E0

千葉「女子校じゃあ男子との付き合いも少ないだろうしな」

佐藤「でも便利だったよあいつ」

千葉「どういうことだ?」

佐藤「飯奢ってくれたり」

千葉「テメーヒモやってやがったのか」

佐藤「  ホも奢ってくれたしな」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 04:27:11.96 ID:loVxcA7E0

佐藤「おかげで高校の時は部活の道具も豪華だったな」

千葉「ああ、そんな気がする」

佐藤「でまあ緒方とは別れた」

千葉「後引きそうだけどな」

佐藤「まあ、吉岡の時とは違って優しくフってあげたからさ」

千葉「でもあいつも伊達にSSSじゃないだろ?」

佐藤「いや、案外想い強いと諦めもいいみたいよ」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 04:35:29.12 ID:loVxcA7E0

佐藤「杉崎は結構●●かった」

千葉「ふむ」

佐藤「めちゃくちゃ感度良好」

千葉「うわっ」

佐藤「リアルにロリ系  女優みたいな●●声だすんだぜ?」

千葉「ほほう」

佐藤「●●●も開発した」

千葉「それは聞きたくなかった」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 04:42:57.64 ID:loVxcA7E0

佐藤「まあかなりの上玉だったわけだが」

千葉「●●●はダメだと思うな、俺は」

佐藤「高2の終わりくらいで今度はフられた」

千葉「お前がか」

佐藤「うむ」

千葉「なんでまた……浮気でもしたのか?」

佐藤「うん」

千葉「即答かよ!」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 04:52:55.14 ID:loVxcA7E0

佐藤「基本土日以外は会えないから、ちょいちょいつまみ食いみたいなのはしてたんだが、よりによって杉崎と同じ学校の子に手を出してしまってな……」

千葉「アホやったな」

佐藤「それで色々あって同じ学校の杉崎の耳に入ったらしいな」

千葉「何人ぐらいつまんだんだ?」

佐藤「30人くらいかな」

千葉「たいしたヤツだ」

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 04:58:00.70 ID:loVxcA7E0

千葉「しかし、なんでそんなに急に女の子が集まるようになったんだ?」

佐藤「うちの高校出身のバンドが大ブレイクしたらしい」

千葉「なるほど」

佐藤「◯◯高校でサッカーやってまーす!っていえば入れ食いだったわ」

千葉「けっ」

佐藤「ああ、お前もサッカー部だっけな」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 05:10:22.19 ID:loVxcA7E0

佐藤「でもまあ、俺はエスカレーターの杉崎と違って大学受験あったし、いい機会かとも思ったんだけもね」

千葉「ふーん」

佐藤「ああ、でも杉崎は本当いい女だったな……」

千葉「未練たらたらじゃねーか」

佐藤「でもあいつもう海外の実業家と結婚したらしいしな」

千葉「なるほど」

佐藤「それに今の俺にはふたばがいるし」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 05:17:07.39 ID:loVxcA7E0

佐藤「正直ふたばがいる限り他の女には移らないと思う」

千葉「さっきまでのゲスとは思えないくらいまっすぐな発言だな」

佐藤「この境地に至るまではもうちょっと色々あったんだよ」

千葉「おうおう言ってみやがれ」

佐藤「じゃあ、杉崎にフられたあとのことからはじめるかな……」

千葉「じゃあ、店変えるか」

 
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 05:59:09.75 ID:loVxcA7E0

千葉「この辺りのキャバクラでいいかな」

佐藤「俺実はキャバクラって行ったことないんだよな……」

千葉「ほー、なになに?今更優等生気取りですか?」

佐藤「そんなんじゃねえよ」

千葉「お前今仕事なにしてるんだっけ?」

佐藤「地方公務員だよ」

千葉「ほんと絵に描いたような優等生だな……下のだらしなさ以外は」

178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 06:10:37.57 ID:loVxcA7E0

千葉「さて、どんな女の子がくるのかな」

佐藤「おい、ぼったくりとかじゃないだろうな……」

嬢「あれ?もしかして千葉君?」

千葉「そのでかい数珠は……松岡か?」

佐藤「ええっ!」

松岡「千葉君は変わらないね!ということはもう1人は佐藤君?」

佐藤「そうだけど……」

松岡「うっそー!2人とも久しぶり!幸子です!」

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 06:22:18.91 ID:loVxcA7E0

千葉「松岡、お前三女さんと同じ高校行っていい大学いったんじゃないのか?」

松岡「ここでは幸子って呼んでね!」

佐藤「そういや俺の大学の文学部の校舎にに似たようなのがいたような……」

松岡「そうなの!あそこの大学院で民俗学を研究してるのよ」

千葉「なるほどな、で、この仕事はバイトか?」

松岡「霊との交信に携わるってる人って、夜の仕事をやってた人が多いのよね。それで私も何か学べるかな、と思って」

佐藤「まだ霊とか信じてるのか?」

松岡「そこらへんはここで聞くより、研究室で好きなだけ教えてあげるわよ!」

千葉「そうした方が賢明だな……」

185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 06:41:14.86 ID:loVxcA7E0

松岡「2人ともとりあえずビールでいいかな?他の子は呼ばなくていい?」

千葉「俺カルーアミルクで」

佐藤「俺はビールで。他の子は別にいいよ」

松岡「はい、オーダーお願いしまーす!」

千葉「しかし、人生色々とは本当だな……」

松岡「ここも色んなお客さんがくるから、そういうのはたくさん見てきたわね。実業家とか、研究者とか」

佐藤「松岡はこの仕事始めて何年になる?」

松岡「学部の3年からだから、もう5年になるわね」

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 06:54:17.00 ID:loVxcA7E0

松岡「で、2人は何が目的で一緒にお酒のみにきたの?」

千葉「おお、そうだった。佐藤、早く話の続きしろ」

佐藤「んん、しかしこの場でそういう話をするのは……」

松岡「なになに?幸子も聞いてみたい!大丈夫よ!秘密は守るわ!」

千葉「まー、佐藤が中学高校と大変なヤ   でな……」

佐藤「おい千葉!」

松岡「ほほう、それでそれで?」

187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 07:03:45.02 ID:loVxcA7E0

千葉「~ということがあったわけだ」

松岡「へー、そんなことがあったんだ。佐藤君プレイボーイじゃない」

佐藤「お恥ずかしい限りです……」

松岡「でも今はふたばちゃん一直線?」

佐藤「そうなりますね……」

松岡「どういう話があったの?続けてみてよ!」

千葉「うむ」

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 07:15:19.10 ID:loVxcA7E0

佐藤「杉崎と別れた後、まあ受験勉強しようと思ったわけよ」

松岡「佐藤君がいた政治経済学部は最難関学部だもんね」

佐藤「でもまあ、30人も手付けてると、ダラダラ関係続くやつも結構いるわけ」

千葉「なるほど」

佐藤「でまあ、結局整理つかず夏までズルズルと……」

千葉「 フレなんだからさっさと切っちまえばいいのに……」

松岡「佐藤君は中途半端に優しいのかもね」

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 07:30:16.02 ID:loVxcA7E0

佐藤「そんな時だったんだよな」

松岡「何が?」

佐藤「ふたばのオリンピック金メダル」

千葉「おおっ!佐藤の嫁の話がきたぞ!」

佐藤「あいつんちにマスコミが押しかけてたとき、たまたま近所通りがかったわけよ」

松岡「それで?」

佐藤「『しんちゃーん!小生金メダルッスよー!』って、抱きついてきたんだよ、カメラの前で」

千葉「ああ、それテレビで見た気がするな」

松岡「私は勉強でそれどころじゃなかったなー」

佐藤「まあ全国ネットで俺とふたばが流れたんだが、それはいいとして」

千葉「うん」

佐藤「キスしてきたんだよな、アイツ……」

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 07:39:57.46 ID:loVxcA7E0

松岡「まあ、なんてロマンチックなの!」

千葉「ふむ」

佐藤「まあ、その時、俺は生まれて初めて恋をしたってわけだな」

千葉「ヒューッ!熱いねえ」

佐藤「ちなみにふたばからすると、あれはオリンピック仕込みのスキンシップだったらしい」

松岡「ふーん」

佐藤「それで、その日の内に フレとは縁を切った」

千葉「やるじゃん」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 07:50:06.74 ID:loVxcA7E0

佐藤「で、アイツがスポ推でうちの大学入るって聞いたときはマジで運命感じたね」

千葉「ほう」

松岡「佐藤君の守護霊のおかげね」

佐藤「なんだよ守護霊って?」

松岡「ふふふ、当たるも八卦当たらぬも八卦」

佐藤「もうそれからは俄然勉強したわ」

千葉「まあお前のことだから、普通にやっても受かったんだろうな」

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 08:12:36.91 ID:loVxcA7E0

佐藤「でまあ、合格」

松岡「そういうのって、物語みたいで、素敵ね」

佐藤「あとはもう成り行きだったな」

千葉「というと?」

佐藤「あいつ俺にずっとくっついてたし」

松岡「ふたばちゃんも政経だっけ?」

佐藤「ああ」

松岡「よく卒業できたよね」

佐藤「二外から選択科目に至るまで一緒の講義取ったからな」

199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 08:21:52.95 ID:loVxcA7E0

千葉「で、2回目のオリンピックでの逆プロか」

佐藤「そういうこと」

松岡「あれは日本中が佐藤君たちを祝福した瞬間だと思うわ」

佐藤「照れることを言ってくれるな」

千葉「あれはおまえとふたばだから絵になったんだよ」

松岡「そうかも。もし千葉君だったらあんまりねえ」

千葉「幸子ちゃん!」

佐藤「ははは」

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 08:27:48.08 ID:loVxcA7E0

松岡「あ、そろそろ時間だね。延長する?」

千葉「いや、もういいよ」

佐藤「奥さんもそろそろ帰ってるだろうしな」

松岡「ふふ、そう?それじゃあまた来てね」

千葉「おう、またそのうち」

松岡「くれぐれも私がここで働いてることは内密にね!」

佐藤「ああ、大丈夫だよ」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 08:43:26.47 ID:loVxcA7E0

松岡「佐藤君」

佐藤「うん?」

松岡「これあげる」

佐藤「タロット?」

松岡「『力』を表すカードよ。欲望のままではなく、忍耐強く行動すること」

佐藤「うん……」

松岡「……ゆきちゃんや杉ちゃんのこと、反省しなさいね」

佐藤「ああ、わかってるよ」

千葉「おーい、金払ったからあとでワリカンだぞー!」

松岡「それじゃあね!またのご来店をお待ちしておりまーす!」

208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 08:50:35.42 ID:loVxcA7E0

千葉「さて、帰るか」

佐藤「千葉」

千葉「うん?」

佐藤「俺、ふたばを幸せにしようと思う」

千葉「何くっさいくっさい当たり前のことを言ってやがる」

佐藤「俺はやるぞー!」

千葉「うわっ、こいつ今頃酔いが回ってきやがったな」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 09:00:44.20 ID:loVxcA7E0

みつば「何よう……●●ってそんなにわるいことなの?」

千葉「おい、あれは長女じゃないか?」

佐藤「完全に出来上がってるな……」

みつば「あーっ!変 ブタゴリラと変 パ  義弟だ!」

千葉「おい、大丈夫なのかよ?」

みつば「……フン、アンタ私に気があるのかしら?」

千葉「お、おい、いきなり何を言い出すんだ?しっかりしろ!」

みつば「おーい、出来の悪い義弟!ひとはが酔っぱらって大変だからはやく奥さん助けに行きなさい!おねーさまからの命令なんだからねっ!」

佐藤「う、うん……」

千葉「まてー!佐藤!こいつなんか様子がおかしいぞ!助けろ!」

佐藤「千葉……おまえの犠牲は忘れない」

みつば「さーて!アンタ私の初めてになるのよ!ありがたく思いなさいよ!」

千葉「講習の面前で脱ぎ出すのはやめろ!!この痴 !!」

212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 09:04:35.53 ID:loVxcA7E0
こうして、しんちゃんとふたばは生涯幸せにくらしました

一年後に、この2人の間からよりもはやく助平で大喰らいの赤ん坊が生まれるのはまた後の話……

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313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 20:14:34.02 ID:loVxcA7E0

~~

宮下・吉岡「カンパーイ!!」

宮下「ゴクッ……ゴクッ……」

吉岡「プハーッ!!」

宮下「おお、吉岡いい飲みっぷりだな」

吉岡「アルコールは結構イケる口だよ」

宮下「ほう、意外だなー」

314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 20:21:12.39 ID:loVxcA7E0

宮下「で、どうだ?」

吉岡「うん?」

宮下「旦那さんとは」

吉岡「普通にラブラブだよ」

宮下「ハハッ、こやつめ」

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 20:30:56.92 ID:loVxcA7E0

吉岡「宮ちゃんは前付き合ってた人とどうなったの?」

宮下「あー、うん」

宮下「別れた」

吉岡「そっか……ゴメンね変なこと聞いて」

宮下「まあ私っていつもこんな感じだしな」

吉岡「宮ちゃんってさ、あんまり男の人と長く続かないよね」

宮下「うん」

吉岡「なんでだろうね」

宮下「そこら辺の話はな……」

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 20:41:56.64 ID:loVxcA7E0

宮下「私ってさ」

吉岡「うん」

宮下「長くても半年しか男と続いたことないんだよね」

吉岡「うん」

宮下「必ずと言っていいほど初めてxxxxした二週間後くらいで別れるんだよ」

318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 20:47:33.75 ID:loVxcA7E0

吉岡「へー、そうなんだ」

宮下「最初は気づかなかったんだけどさ」

吉岡「うん」

宮下「さすがに大学生くらいになると、自分のxxxxに何か問題があるんじゃないか、って考えだしたんだよね」

吉岡「なるほど」

320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 20:55:27.57 ID:loVxcA7E0

宮下「で、そのこと友達に喋ったらさ」

吉岡「うん」

宮下「『宮ちゃん威圧感あるからねー』って」

吉岡「あー、それはわかる」

宮下「身長か?身長がわるいのか?」

吉岡「女の子なのに180もあるからね」

323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 21:05:27.03 ID:loVxcA7E0

宮下「で、色々頑張ったんだよ」

吉岡「どんな風に?」

宮下「ズバリ、『宮ちゃん流!男に逃げられないための低威圧感xxxx☆』」

吉岡「すいません、焼酎とモツ煮と枝豆持って来て下さーい」

宮下「おい、そこスルーすんなよ」

吉岡「だってこういう話のときの宮ちゃんウザいんだもん」

325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 21:14:43.58 ID:loVxcA7E0

宮下「まあ、とにかく色々頑張ったわけよ」

吉岡「聞いてあげるよ」

宮下「まず、 位をバ  多めにした」

吉岡「ふむ」

宮下「でも私ってさ」

吉岡「うん」

宮下「●●●が好きなんだよ」

吉岡「どうでもいいカミングアウトだね」

宮下「特に顔騎」

吉岡「うわっ」

327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 21:25:31.06 ID:loVxcA7E0

吉岡「いくら私でも 騎はないと思うな……」

宮下「そ、そうなのか?」

吉岡「顔 なみに●●の中でしか存在し得ない技術だよ」

宮下「一般的にはそうなのか?」

吉岡「そうだよ!もう!」

宮下「話続けるぞ」

吉岡「うん」

329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 21:42:47.30 ID:loVxcA7E0

宮下「バ  多め、っていうのは背が高い人向けのアドバイスだったんだけどね」

吉岡「どこでそんなの知ったの?」

宮下「eggとか」

吉岡「高校生じゃないんだから……」

宮下「別にいいだろ!」

吉岡「まあ続けなよ」

334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 22:00:01.20 ID:loVxcA7E0

宮下「気持ち良くないんだよ」

吉岡「バ  ?」

宮下「うん」

吉岡「私は結構好きだけどな」

宮下「え?」

吉岡「旦那がバ  好きなの」

宮下「うん」

吉岡「見えないところから攻められるって良くない?」

宮下「うーん」

336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 22:17:45.18 ID:loVxcA7E0

宮下「吉岡さあ」

吉岡「うん?」

宮下「おまえ結構マゾっ気あるだろ?」

吉岡「否定はしないよ」

宮下「今日は顔真っ赤にして否定しないんだな」

吉岡「大人になるって嫌だね」

338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 22:41:58.95 ID:loVxcA7E0

宮下「結局最後は●●●でフィニッシュしちゃうんだよね」

吉岡「ふーん」

宮下「で、たいてい2回目はなくてそのまま終わる」

吉岡「んー」

宮下「そんなに男と女の関係でxxxxって重要なのかな……」

吉岡「そりゃあそうだよ」

340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 22:59:40.85 ID:loVxcA7E0

宮下「今まで私の話するだけだったけどさ」

吉岡「うん」

宮下「おまえの話もしてみてよ」

吉岡「まあまあ」

宮下「あんまり話したくないのか?」

吉岡「だってうちはラブラブだし」

宮下「だったらいいんじゃないのか?」

343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 23:13:53.86 ID:qWjb26Ssi

吉岡「だ、だってそんな話するのは恥ずかしいよ!」

宮下「さっきバ  が好きとか言ってていきなり何を言い出すんだ」

吉岡「あーもう!宮ちゃんのス  !」

宮下「おまえそういやさっき焼酎頼んでたな……もしかして酔うと純粋になっちゃうのか?」

吉岡「宮ちゃんが悪いんだよ、もう!」

宮下「可愛いヤツだな、ははは」

345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 23:31:31.16 ID:loVxcA7E0
 
宮下「あ、電話だ……もしもし?今から会えないかって?ああ、すぐ行きます」

吉岡「誰から電話?」

宮下「うちの大学の先輩だった人だよ。合コン足りないとすぐ呼ばれるんだよ」

吉岡「今でもそういう関係があるって素敵だね」

宮下「吉岡も一緒に行くか?」

吉岡「さすがに旦那は裏切れないよ!」

347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 23:40:33.06 ID:loVxcA7E0

宮下「そう言わずにさ、いるだけでいいから二次会とかこつけようぜ!」

吉岡「宮ちゃんのハレ  !」

宮下「でも、夫に内緒で合コンに行くのって、なかなかいいシチュエーションじゃないか?」

吉岡「くっ、宮ちゃん私にそれを言うのは卑怯だよ!」

宮下「吉岡!今日は一緒に学生時代にもどろーじゃないか!」

吉岡「もう仕方ないなー、今日だけだからね!」

こうして2人の夜は一層更けていくのでした……

349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29(火) 23:43:31.45 ID:loVxcA7E0

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378: ヤンデレになるかもしれん 2011/03/30(水) 00:54:53.16 ID:Ovkn6aeT0
みつば「杉崎……ゴメン」

杉崎「えっ………」

みつば「わたしも、杉崎のこと、好きだよ」

杉崎「だ、だったら

みつば「でも!」

杉崎「!」ビクッ

みつば「でも……ダメ。お互い、ダメになる」

杉崎「ダメになるって……何が

みつば「あんたもさ、わかってるんでしょ?」

杉崎「………」

みつば「沈黙は肯定よ」

杉崎「ええ……わかってるわよ」
杉崎「わかってるわよ!それくらい!ダメだってことくらい!それでも!それ、でも………」

みつば「………みっともない声で泣かないでよ」

杉崎「だって……だって………」グスッ


383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 01:02:48.81 ID:Ovkn6aeT0

みつば「………結局わたしたちは、ただのケンカ友達でしかない。それ以上でも以下でもないし、それ以上にも以下にもなれないのよ」

杉崎「みつば、もう一回、もう一回でいいから考え直してよ………ね?」

みつば「………じゃあね、また、明日」ダッ

杉崎「あっ………」

杉崎「み、つば……」

杉崎「みつば………みづば、みづばぁぁ!」

杉崎「うわぁぁぁぁ!」

杉崎「うっうっ……ぐすっ……ひっく……みづばぁ………」






りゅうた「………ね、姉ちゃん?」

391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 01:13:51.84 ID:Ovkn6aeT0

杉崎「えっ……りゅ、うた?」

りゅうた「あ、あは、あはは……」

杉崎「………どこから、見てたの?」

りゅうた「いや、おれ、何も

杉崎「どこから見てたのって聞いてんのよ!」

りゅうた「ひっ……ご、ごめん姉ちゃん!さ、最初から、全部………」ビクビク

杉崎「…………そう」

りゅうた「ご、ごめんなさい!ごめんなさ

杉崎「りゅうた」

りゅうた「は、はい」ビクッ

杉崎「どうだった?」

りゅうた「………え?」

杉崎「どうだったって聞いてるの。お姉ちゃん、気持ち悪かったでしょ?無様だったでしょ?」

りゅうた「そ、そんな……こと

393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 01:18:48.70 ID:Ovkn6aeT0

杉崎「笑なさいよ」

りゅうた「き、気持ち悪くなんかない………よ」

杉崎「笑なさいって言ってるのが聞こえなかったの!?」

りゅうた「ひっ」ビクッ

杉崎「ウソはいけないわ、りゅうた。見てたでしょ?お姉ちゃん、女の子に告白してフられちゃったのよ?」

杉崎「最っ高に気持ち悪いでしょ?最っ悪に無様でしょ?」

杉崎「だから笑なさいよ!………笑ってよ」

りゅうた「……………」

396:   2011/03/30(水) 01:27:01.93 ID:Ovkn6aeT0

りゅうた「………気持ち悪くなんかないよ」

杉崎「!」

りゅうた「無様なんかじゃないよ」

りゅうた「姉ちゃんはカッコいいよ!好きな人に真っ向から好きって言える、それだけでもすごい事だよ!」

杉崎「気休めなんて

りゅうた「気休めなんかじゃないよ!ガチで頑張った人間はみんなカッコいいんだ!ガチレンジャーだってそう言ってた!」

杉崎「………」

りゅうた「………もう一回、言うね。姉ちゃんはカッコいいよ」

杉崎「でも………でも

りゅうた「もし!」

杉崎「!」ビクッ

りゅうた「もし、姉ちゃんを笑うようなヤツがいたら、俺がやっつけてやるから」

りゅうた「姉ちゃんの言うこと、なんでも聞くから!」

りゅうた「お願い、泣かないで。姉ちゃん」

杉崎「…………りゅうたぁ」ボロボロ

397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 01:31:33.21 ID:Ovkn6aeT0

杉崎「なんでも………」

りゅうた「?」

杉崎「なんでも、聞いてくれるの?わたしの、言うこと」

りゅうた(元気になってくれた………のかな?)

りゅうた「う、うん!俺、なんでも聞くよ!なんでも言っていいよ!」

杉崎「ありがとう………ありがとう、りゅうた」

りゅうた「へへへ……」

杉崎「じゃあ、」

りゅうた「うん!」

杉崎「じゃあ、茶髪にして?」

りゅうた「うん!……………へっ?」

398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 01:37:19.16 ID:Ovkn6aeT0

杉崎「髪型も変えて。あ、二つくくりね?」

りゅうた「ね、姉ちゃん………?」

杉崎「あと服も。そんな服じゃダメ」

りゅうた「そ、そんなことして何になるの?というか、そんなことでいいの?」

杉崎「そんなこと、ですって………?」ギリッ

りゅうた「ひっ……」ビクビク

杉崎「わたしにとってはとても大切なことなの!わかんないなら口出ししないで!」

りゅうた「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」

杉崎「あとその言葉遣い」

りゅうた「へっ?」

杉崎「もっとわたしを罵るようにしなさい。みつばはそんな弱腰じゃないわ」

りゅうた「み、つば………?」

400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 01:42:23.28 ID:Ovkn6aeT0

杉崎「気安く呼ぶな!」

杉崎「みつばのことをみつばって呼んでいいのはわたしだけなの。それくらいは、分かるわよね?」

りゅうた「ち、ちがう………こんなのちがう!」

杉崎「従いなさい」

杉崎「なんでも言うこと………聞くんでしょう?ねぇ、りゅうた………」

りゅうた「ちがう………ちがう………!」

杉崎「あ、わたしの前では、名前も変えてね」

りゅうた「やめて……それ以上は言わないで………っ!」

杉崎「あなたの名前は今日から………」




「『みつば』よ」

403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 02:00:33.69 ID:Ovkn6aeT0

数日後


杉崎「ねぇ、みつば?」ニコニコ

りゅうた「は、はい」

杉崎「」ギロリ

りゅうた「ひっ……!な、なによ!わたしになんか用!?」

杉崎「もう!恋人に向かってその態度はおかしいんじゃない?」ニコニコ

りゅうた「な、なによ?わるい?」

杉崎「ううん。いいのよー別に」ニコニコ

りゅうた(………姉ちゃん)

404: 遅くなってごめん。エラー出てた 2011/03/30(水) 02:07:50.22 ID:Ovkn6aeT0
杉崎「ねぇ、みつば……」

りゅうた「あっ……だめだよ。姉ち………杉崎ぃ」

杉崎「ふふふ、いいじゃない。わたしたち恋人同士なんだし」チュッ

りゅうた「んん………」

405: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 02:08:38.55 ID:Ovkn6aeT0
あの日から、姉ちゃんは学校に行かなくなった。
あの日から、僕は帰ってくると『みつば』になった。
あの日から、毎日姉と唇を重ねるようになった。
あの日から、全てが壊れ始めた。
あの日から、あの日から、あの日から、あの日から、あの日から

杉崎「ねぇ、みつば?」

りゅうた「な、なに?」

杉崎「わたしのこと、好き?」

りゅうた「…………」

りゅうた「好きに決まってるでしょ?みく」

杉崎「うふふ」ニコニコ

あの日から、あの日から、あの日から、あの日から、あの日から、

あの日から、あの日、から


426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 02:35:35.24 ID:Ovkn6aeT0
伊藤「か、海江田先生!」

海江田「あら?たしか三組の……伊藤、さんだよね?」

伊藤「は、はい!覚えててくれてたんですね……えへへ」

海江田「そりゃね。生徒の名前くらい覚えてるわよ」

伊藤「……そう、ですよね」ムスッ

海江田(あら?……不機嫌になった?)

伊藤「」ムスー

海江田「……な、な~んて!冗談よ」

伊藤「?」

海江田「可愛い子しか覚えらんないわよ。ね?」

伊藤「!」パァァッ

海江田(お、機嫌なおった。あんがいちょろいもんね)

427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 02:36:20.62 ID:Ovkn6aeT0

伊藤「あ、あの!」

海江田「なぁに?」

伊藤「こ、これ!」バッ!

海江田「ん?……手紙?」

伊藤「が、頑張ってグランドを走る先生、すすす素敵でした!さようならっ!」ダッ!

海江田「えっ!?あっ、ちょっと!?」

海江田「………行っちゃった」

海江田「手紙、か」

海江田「ファンレターかな?もしかしてラブレターだったりして。あはは、それはないか」

海江田「伊藤さん、か。素直でいい子だったなぁ」

矢部(海江田先生の方がモテてる!?なんで!?ボク男なのに!?)


やりにくいのは短期決着に限る

446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 02:50:59.22 ID:Ovkn6aeT0
カチカチカチ……

少し前に買ってもらったケータイをいじっていて、ふと気付いた

みつば、みつば、みつば、何時の間にか、写真フォルダはみつばで埋まってしまっていることを

カチカチカチ……

みつばなんて嫌いだ

食欲旺盛で、傲慢で、高慢で

カチカチカチ……

たまに妹思いで、ごくたまに優しくて、ごくごくたまに可愛くて

カチカチカチ……

だからみつばなんて大っ嫌いだ

………嫌いだ

447: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 02:55:56.27 ID:Ovkn6aeT0
吉岡「すーぎちゃん!」

杉崎「ひゃぁぁぁ!」

吉岡「うえっ!?」

宮下「うおっ!?」

杉崎「び、びびびびっくりさ、させないでよ!」

吉岡「杉ちゃん、それはこっちのセリフだよぅ」

宮下「な、なんかあったのか?話してみろよ、ほら」

杉崎「はぁ……」

杉崎「なんでもないから、気にしないで」

宮下「で、でも今の明らかに変

みつば「気にしなきゃいいのよ」

杉崎「!」

449: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 03:04:03.41 ID:Ovkn6aeT0
みつば「どぉ~せたいしたこと無いんでしょお?」

こういうところがムカつく

だから嫌いなのよ

杉崎「な、なんですって!」

吉岡「す、杉ちゃん、おちついて」

みつば「はっ!じゃあ言ってみなさいよ」

杉崎「! そ、それは……」

みつば「あっれぇ?言えないの?」

杉崎「ぐ……ぐぐぐ」

みつば「言えないんだ!やっぱりたいしたこと無かったのね!あはははは!」

杉崎「くぅぅぅぅ!」

なにもなかった

それが事実だ

でもなぜわたしは、何も言えないんだろう

何がひっかかっているんだろう

452: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 03:18:14.85 ID:Ovkn6aeT0
みつば「ほれ見なさい!なーんにも言えないじゃない!」

杉崎「ぐぐぐ………」


「……はぁ」

「やめなよ、みっちゃん。みっともないよ」

みつば「邪魔しないでよ、ひとは。今いいとこなんだからっ……!」

ひとは「杉ちゃんはホントになんでもないよ」

宮下「三女!」

みつば「はぁ?なんであんたにそんなことが分かるのよ」

ひとは「だって、杉ちゃんはみっちゃんの写真眺めてただけだもん」


454: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 03:19:05.94 ID:Ovkn6aeT0
みつば「はぁ?それだけ?………って、え?」

杉崎「え?」

ひとは「むふぅ」

杉崎「………み、見てたの?」

ひとは「うん」

杉崎「………どこから?」

ひとは「ケータイ開いてニヤニヤし始めるところから」

それ、全部じゃない

杉崎「…………」

みつば「…………」

「「…………………」」

455: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 03:25:26.81 ID:Ovkn6aeT0
みつば「け、消しなさい!今すぐ!全部!


杉崎「い、嫌よ!この中の写真は全部わたしのなんだから!」

みつば「じゃあそれ貸しなさいよ!」

杉崎「やめてよ!どれだけ頑張ってコソコソ撮ったと思ってるの!?」

宮下「うわぁ……」

吉岡「こ、これも愛のカタチだよね!><」

宮下「いや、どうだろうか」

ひとは「付き合ってらんないよ」

456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 03:31:51.91 ID:Ovkn6aeT0
みつば「よっしゃ!取った!」パシッ

杉崎「あっ!返してよ!返しなさいよ!」

みつば「うるさい!データ消したら返すわよ!」

宮下「まぁ、なんだかんだ言って仲いいよな、あいつら。どっも本気でケンカしてるワケじゃ無

杉崎「返してって言ってるでしょ!!!」

宮下「」ビクッ

ひとは「………本気じゃん」

458: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 03:36:01.66 ID:Ovkn6aeT0
みつば「な、なによ。大声出さないでよね」

杉崎「それは大事な写真なの!だから消さないで!………お願いだから」

みつば「いや、これわたしの写真……」

杉崎「だから大事なの!」

ひとは「」

宮下「oh…」

吉岡「><」キャ~!

みつば「………はい?」

460: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 03:40:22.88 ID:Ovkn6aeT0
杉崎「あんたの、みつばの写真だから、残しておきたいの!」


恥ずかしい………


杉崎「笑ってるみつば、しょげてるみつば、怒ってるみつば」


わたしにこんなこと言わせるから


杉崎「泣いてるみつば、照れてるみつば、食べてるみつば」


嫌いなのよ、みつば


杉崎「みつばを全部、閉じ込めておきたいの!」

461: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 03:43:56.08 ID:Ovkn6aeT0
杉崎「はぁ、はぁ」

宮下「杉……崎?」

ひとは「杉ちゃん………」

吉岡「これってき、きき禁断の愛!?きゃ~っ!杉ちゃんだいたーんモゴッ」

宮下「今は黙ろうか」

吉岡「モガモガ」

みつば「…………」

462: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 03:47:22.93 ID:Ovkn6aeT0
みつば「さぁ~~~くじょ!」pi!

杉崎「へっ?」

宮下「えっ?」

吉岡「はっ?」

「「「………………」」」

(((ええっ…………)))

ひとは「………はぁ」

465: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 03:51:29.93 ID:Ovkn6aeT0
みつば「あはははは!消してやったわ!ぜ~~んぶ消してやったわ!」

杉崎「………み、」

杉崎「みぃぃぃつぅぅぅばぁぁぁ………!」ギリッ

吉岡「あわわわ、しゅ、修羅場!?」

宮下「ま、いつもどうりだな………」ハァ

ひとは「ホントに素直じゃないなぁ」

宮下「ん?どゆこと?」

ひとは「あ~~……まぁ、見てればわかるよ」

466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 04:00:10.42 ID:Ovkn6aeT0
みつば「ざぁ~んねぇ~ん!消されちゃったねぇ~?あはははは!」

杉崎「くぅぅぅぅ!か、返しなさい!今すぐケータイ返しなさいよ!」

みつば「言われなくても、こんなものいらないわよ。ほれ」シュッ

杉崎「くっ……!あぁ、写真が……一枚もない……」

みつば「写真家ごっこ終了~。おつかれさーん」

杉崎「みつばぁぁぁ!」

みつば「へへーんだ!」

宮下「おい三女、そろそろまずくないか?」

ひとは「いいから見てなよ面倒くさいなぁ」

宮下「め、めんどっ……!」ガーン

吉岡「あ、み、宮ちゃん!大丈夫だよ!宮ちゃんはちょっとばかしウザったいだけだよ!」

宮下「」ズーン

ひとは(フォローになってない)

468: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 04:09:47.85 ID:Ovkn6aeT0
みつば「………だからさ」

杉崎「?」グスッ

みつば「写真家ごっこは終わったんだから、もうレンズ越しにわたしを見るのはやめて」

みつば「っていうか、見ないで」

みつば「目で、見て欲しい………杉崎、の」ボソッ

杉崎「みつば………」

みつば「か、勘違いしないでよね!今のは、えーっと、えーっと………」

杉崎「ごめん、ボソボソ言ってて聞こえなかった」

みつば「なっ………!」ビシッ

469: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 04:13:51.77 ID:Ovkn6aeT0
みつば「す、杉崎!あんたねぇ!やっていいことと悪いことがあるわよ!」

杉崎「な、なによ!聞こえなかったんだからしょうがないじゃない!」

みつば「聞こえなかったで済ますんじゃないわよ!どんだけ恥ずかしかったか!」

ギャーギャー!!

吉岡「ねぇ三女さん」

ひとは「なに?」

吉岡「なんでこうなるってわかったの?」

ひとは「………素直じゃないから、かな。二人とも」

吉岡「三女さんすごーい!」

宮下「イインダ、ワタシナンカドーセ……」

470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/30(水) 04:17:05.61 ID:Ovkn6aeT0
杉崎(ったく、しっかり聞こえてたわよ!)

杉崎(あんな恥ずかしいこと言って……もう!)

杉崎「みつば、わたしはあんたのそういうところがねぇ!」

杉崎(みつば、わたしはあんたのそういうところがね、)

杉崎「大っ嫌いなのよ!」

杉崎(大っ好きなのよ、バカ)