1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:31:11.68 ID:8jXM0isAP

佐天「お、強気ですね~御坂さ~ん」

御坂「だってラディッツって、サイバイマンと同じくらいなんでしょ?
   私の戦闘力って、多分2000くらいはあると思うわ」

佐天「じゃあ試してみますか?」

御坂「試すって?」

佐天「実はあたし、昨日ついに能力が開花したんですよ~。
   『二次元世界(ドリームシアター)』っていって、
   漫画やアニメの世界に入れる能力なんです」

御坂「へー、面白そう!」

佐天「早速、ドラゴンボールの世界に行きましょう! それ~!」


  キュウウーンッ


引用元: 御坂「私って、ラディッツくらいになら勝てそうな気がするわ」 



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:33:37.82 ID:8jXM0isAP

御坂「う、ん……。あれ、ここは」

佐天「はい、着きましたよー」


悟空「ん? なんだオメーたち」

ピッコロ「突然、目の前に現れただと……? 超スピードかッ? しかし気はほとんど感じない……?」


ラディッツ「カカロットの仲間か? しかし、奴らも驚いているようだが」


御坂「す、凄い! 本物の悟空だわ! ピッコロもっ!」

悟空「オメーなんでオラのこと知ってんだぁ? サイヤ人の仲間なんかぁ?」

御坂「うわぁ! どうしようサイン貰えないかなぁ~!」キャー

佐天「まぁまぁ、それは後にしましょう。ほら、目の前にラディッツいますよ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:35:57.70 ID:8jXM0isAP

ラディッツ「何だ貴様ら、地球人か? どれどれ」カチ

  ピピピピピピッ ピポッ

ラディッツ「茶髪の方は62か。黒髪の方はたったの1……、ゴミだな」


御坂「は、はぁ!? 私の戦闘力がたったの62!? それ壊れてるんじゃないのぉ!?」

佐天「あ、あたしは1かぁ……とほほ」


ラディッツ「死にたいのか? とっとと失せろ」


悟空「そいつの言う通りだ! さっさと逃げろ! 殺されっぞおめえたち!」


御坂「ふふ、まあまあ慌てるんじゃないわよ。私の本当の力を見せてあげるわ」

佐天「な、何をするつもりです、御坂さん!」


御坂「はああああああああああああああああ!!」


佐天「なっ……!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:38:00.31 ID:8jXM0isAP

御坂「どう!? 私の戦闘力はいくつよ!?」


ラディッツ「62のままだが」

御坂「あ、あれ?」

佐天「いやいや、御坂さん気のコントロールなんてできないでしょ。何がはああああ!ですか」

御坂「い、いや、ドラゴンボールのキャラってこうすると戦闘力上がるじゃない……? 私もできるかな~って……」


ピッコロ「ドラゴンボールのことまで知っていやがるだと……?」

悟空「こいつはたまげたなぁ」


ラディッツ「で、もういいか? そろそろ殺すぞ」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:40:10.53 ID:8jXM0isAP

御坂「ふん、上等じゃない! いいわ、この私があんたを倒す! うおおおおおお!!」ビリビリビリビリッ


  バリバリバリバリバリッ


ラディッツ「…………」プシュウ~


御坂「どうよ! 私の全力の電撃はっ!」


ラディッツ「……まさかとは思うが、今のが攻撃だったのか?」

御坂「なっ! 10億ボルトの電撃を放ったのにっ?!」

佐天「全然効いてませんね。まぁ戦闘力62じゃ仕方ありませんよ。ラディッツは1500ですから」

御坂「ふ、ふん、今のは小手調べよ! 今度は本気でいくわ!」

佐天「さっき、全力の電撃って言ってませんでした?」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:42:21.77 ID:8jXM0isAP

御坂「私が何て呼ばれてるか知ってるかしら?」

ラディッツ「知るわけなかろう」

御坂「超電磁砲の……」ピーン

御坂「御坂……美琴だぁぁぁぁぁぁ!!」


  バビュウウウウウウウウウウウウウンッ!!!


ラディッツ「む?」


  チュドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!


御坂「やった! 勝ったわ! あっはっは、やっぱり私の方が強いじゃないの~!」

ピッコロ「チッ、アホウが」


  もくもくもく……


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:44:30.46 ID:8jXM0isAP

ラディッツ「地球の奴らは無駄に埃を巻き上げるのが好きみたいだな」


御坂「は、はぁ!? 何で無傷なのよ!!」

佐天「まぁ戦闘力62ですからねぇ」


ラディッツ「そろそろウンザリしてきたぞ」シュンッ

  スタッ!

御坂「うっ!」

ラディッツ「死ね」

  ドゴオッ!!

御坂「ぐべえっ!!!」ベチャ

佐天「ああ! ラディッツの拳が御坂さんのお腹に突き刺さったぁ!」

ラディッツ「なんと脆い民族だ」ポイッ

  ドサッ

御坂「ひぃ、いだいよぉぉぉ!!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:46:34.92 ID:8jXM0isAP

ラディッツ「楽にしてやる」ピッ


悟空「や、やめろォー!!」


  チュドオオオオオオンッ!!


佐天「あ、ああ、御坂さんがエネルギー波で木っ端微塵に……」

ラディッツ「次はお前か?」

佐天「あ、いえ、あたしはこれで失礼しますね。それじゃ~」シュン


  キュイイイイイインッ


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:49:06.07 ID:8jXM0isAP

御坂「……ハッ!」

佐天「大丈夫ですか?」

御坂「えっと、私……」

佐天「全然でしたね。やっぱラディッツは無理ですよ。っていうかブルー将軍すらキツイと思います」

御坂「……62かぁ。2000はあると思ったんだけど……」

佐天「2000っていったら、ほとんどの漫画で無双できるレベルですよ。流石にそれはないでしょ」

御坂「ショックだわぁ……ん? 佐天さん、それって!」

佐天「むふふ~、スカウターです。DBの世界から持ってきましたぁ~」

御坂「そんなこともできるのっ?」

佐天「ちなみに戦闘服もありますよ。着ます?」

御坂「着る着る!」


  ごそごそ


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:51:19.41 ID:8jXM0isAP

御坂「えーっと、この黒い全身タイツみたいなアンダーウェアを着て、
   それでこのプロテクターを着けるのね。よっと」

  ごそごそ

御坂「わっ、ほんとにゴムみたいに伸びるわ。んっしょ」ガサゴソ

佐天「どうですか? 着心地の方は」ガサゴソ

御坂「最高だわ! アンダーウェアはシルクみたいな肌触りで凄く心地いいし、
   プロテクターもまったく重さを感じない! 一体どんな素材で出来てるのかしら」

佐天「んしょっと。あ、ほんとですねー。こりゃ凄いや。DB世界の科学技術ってとんでもなく進んでるなー」

御坂「ふっふっふ、勝負だカカロット!」

佐天「ノリノリじゃないですかーww」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:53:22.81 ID:8jXM0isAP

黒子「あら、お2人ともこんなところで何を? ……コスプレ?」

佐天「あ、白井さん。どれどれ」ピッ

  ピピピピピピピピピッ ピポッ

佐天「えーっと、28ですね。猟銃を持ってたオッサンの戦闘力が5ですから、
   かなり強いと言えるんじゃないですかね。
   テレポーターは一撃必殺狙いならレベル5倒せるし」

御坂「ふふん、でも数値は私の方が断然上ね!」

黒子「何の話ですの?」

御坂「ねえねえ! 別の漫画に行ってみましょうよ! 私、エネルと戦ってみたいわ!」

佐天「お、それは面白そうですねー! 電撃使いの頂上決戦ですかぁ~」

黒子「?? さっきから何の話を?」

佐天「それじゃ、ワンピースの世界へ! それ~!」

黒子「へ? きゃあああああっ!」


  キュウウウーンッ

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:55:52.45 ID:8jXM0isAP

黒子「う……ん……」

御坂「ぅん……、あー頭チカチカする~」

佐天「着きましたよー。ここが空島です」

御坂「へ~、ここがそうかぁ~! 飛行機の窓から見る景色と同じね~! 本当に空の上だわ!」

黒子「え、ここはどこですの……?」キョロキョロ

佐天「あ、見てください。地面が抉れて大木が焼け焦げてますよ。これ、神の裁き(エル・トール)ですね」

御坂「ふん、それくらいなら私だってできるわ。で、エネルはどこかしら」

佐天「近くにいると思いますよ。探しましょう」

黒子「エネル? 外人??」


  ザッザッザッザ


御坂「ゼェ…ゼェ…、な、なんか、歩いてるだけで……息が切れるわ……」ゼェゼェ

佐天「上空1万メートルですからねぇ……。ハァ…ハァ……! エ、エベレストより高いですよ……」ゼェゼェ

黒子「く、苦しいですわ~……! ここは一体なんなんですのぉ……」ゼェゼェ

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 19:58:34.38 ID:8jXM0isAP

佐天「あ、そういえば……」

御坂「なに……?」

佐天「もしエネルが近くにいるとすれば……、あたしたちが探してることを、
   心網(マントラ)で知られたかもしれませんね」

御坂「そういえば、そんな設定があったわね――――」


  ピカーン! ゴロゴロゴロ!!


黒子「ふんぎゃあああああああああああああああああああああ!!!」ビリビリビリビリビリ


佐天「なっ!」

御坂「これは……エネルの雷!?」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:01:18.72 ID:8jXM0isAP

佐天「あ、あのっ、御坂さん! 冷静に考えてみると、御坂さんがエネルに勝てるとは思えませェン!
   やっぱり帰りましょう!」

御坂「私をナメるんじゃないわよ! 電撃使い最強は誰か教えてやるわ!」


  ピカーン!


佐天「ぎゃあ! 雷がくるー!!」


  ゴロゴロゴロ ピシャンッ


佐天「あ、あれ、軌道が変わった……?」

御坂「私が曲げたのよ。なんてこたあないわ」

佐天「きゃー、御坂さんステキ!」

御坂「とにかく走るわよー!」

  タッタッタッ

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:04:19.86 ID:8jXM0isAP

佐天「ヒィー、息がぁ~!」ゼェゼェ

御坂「し、死ぬ……」ゼェゼェ



エネル「ヤハハハハ、私の裁きを捻じ曲げるとは不届き。何者だ」


佐天「で、出たぁ~! エネルですよ! エネル!」

御坂「ゼェゼェ……、この船みたいなの、確かえーっと、マクシムだっけ」


ナミ「この空飛ぶ船のことを知ってる? 誰なの……?」

エネル「……青海人のようだが、何故この箱舟を知っているのだ?」

御坂「んなこたぁどうでもいいでしょうが! 私と勝負――」


ルフィ「お前かァ! エネルって奴はァ!!」ドン!

ナミ「ルフィ!」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:07:14.19 ID:8jXM0isAP

エネル「次から次へと騒がしいな」

御坂「きゃっ! ルフィだわ! 握手してもらえないかしらっ」

佐天「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。えーっと、戦闘力は」ポチ

  ピピピピピピピピピッ ピポッ

佐天「あ、ルフィの戦闘力126だって! 御坂さんの2倍ですよ!」

御坂「……面白くないわね。で、エネルは?」

佐天「えーっと」ピピピピピピッピポッ

佐天(げぇ、871っ!? 全然無理じゃん!)

御坂「いくつよ?」

佐天「えーっと、頑張れば何とかなるかもしれないです」

御坂「なによそれ……」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:10:35.77 ID:8jXM0isAP

ルフィ「誰だお前ら。エネルの仲間か?」

御坂「違うわ、エネルを倒す者よ」キリッ

佐天(戦闘力62の御坂さんじゃ871のエネルはキツすぎるよなぁ……)

エネル「ほう? 倒す? 神をか?」

御坂「ふふ、あんたの最大電圧は2億Vでしょ。私は10億Vよ!
   つまり、私の方があんたより5倍強いドン!」

佐天(痛い……痛いよ御坂さん……)

佐天「あの、自信満々なようですけど、どうやってエネルを倒すつもりですか?
   多分、電撃は効かないですよね?」

御坂「…………」

佐天「御坂さん?」

御坂「え、効かないかな、電撃」

佐天「無理でしょ。エネルは雷そのものですし」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:13:44.10 ID:8jXM0isAP

御坂「ま、まぁ、電撃だけが私の武器じゃないわ。砂鉄の刃ドン!」ヴィーン

佐天「砂鉄の刃だって雷の体を持つエネルには通用しないんじゃ?
   それに、雷並の速度で動ける上に、マントラ持ちのエネルに攻撃を当てるのは至難の業かと」

御坂「何よ雷の体って……。そんなのルフィしか倒せないじゃない……」

佐天「海楼石を超電磁砲で撃っても当たらないんじゃないですかね?」

御坂「海楼石! それだわ! 佐天さんそれ頂戴! スカウターを出せるくらいだからそれも出せるでしょっ?」

佐天「しょうがないなー。はい、大きさはこぶし大でいいですか?」

御坂「オッケー! これならエネルを倒せるわ!
   よーし、超電磁砲で発射……して……、あ、あら、手が震えて……」プルプル

佐天「あー、御坂さんの手むくんでますね。高山病かな? あたしもさっきからめまいが酷いですよ」

御坂「く、そ……、ええーい! 駄目だわ、上手く持てない!」ガシャーン

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:17:01.27 ID:8jXM0isAP

佐天「諦めて帰ります?」

御坂「待てよ……雷……そうよ! エネルが雷そのものだっていうんなら、私の能力で操れるはず!」


エネル「さっきから何をゴチャゴチャ言ってる。私を操るだと?」

ルフィ「なぁ、俺はいつまで待てばいいんだ?」


御坂「エネル破れたり! 電撃使い最強は私よ!! はああああああ!!!」シュピーン


佐天「……」

エネル「……」

ルフィ「……」ボリボリ

ナミ「……」

  シーン……

佐天「あの、御坂さん?」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:19:33.42 ID:8jXM0isAP

御坂「……ふ、なるほどね」

佐天「何がなるほどなんですか?」

御坂「エネルの体を構成してる雷は、エネルの能力の支配下にあるから操るのは無理みたいね。
   思えば、原子崩しの麦野沈利と戦った時も、せいぜいビームを曲げる程度で、
   それ以上の干渉はできなかった」

佐天「つまり?」

御坂「帰りましょう」

佐天「はい」


  キュウウウウンッ


御坂「ふぅ、やっぱ日本人には日本の空気が合ってるわねぇ~」スーハー

佐天「空気薄くて頭割れそうでしたよぉ」

黒子「……ハッ! わたくしは何を……?」

御坂「エネルとは引き分けだったかー」

佐天「え、ええっ?」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:22:54.92 ID:8jXM0isAP

御坂「次はゲットバッカーズの雷帝と――」

佐天「いやいやいやいや! 無理ですって。100%勝ち目ないです」

御坂「え~、じゃあ次はNARUTOに行きましょうか?」

佐天「うーん、そういうジャンプ系バトル漫画は基本的に全部厳しいと思いますよ。
   ホーリーランド辺りにしておきましょうよ。
   路上の御坂さんならマジヤバイと思います」

御坂「あっ、じゃあポケモンはっ? 私、絶対ピカチュウより強いと思うわ!」

佐天「お、それならいい勝負しそうですね~」

黒子「あの、さっきから何の話なんですのっ? わたくし、さっぱり事情が飲み込めなくてっ」

佐天「それじゃーポケモンの世界へ!」

黒子「ま、またですの~! きゃああああっ!」


  キュイイイイイン


159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:26:17.68 ID:8jXM0isAP

佐天「はい、ポケモンの世界です」

御坂「う~ん、さっきと違って空気が澄んでて気持ちいいわね~」

黒子「ま、また訳の分からないところに……。これは一体……?」


タケシ「おおっ! これはお美しいお嬢さん方~!」


御坂「あっ! タケシだわ!」

佐天「ほんとだ」

タケシ「おや? どうして俺の名前を?」


サトシ「んも~、何やってんだよタケシ~。ナンパなんてしてないでさっさと街へ行こうぜ」

ヒカリ「まったくタケシは節操ないんだから」

ピカチュウ「ぴかぴか」

ポッチャマ「ぽっちゃまっ」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:29:40.42 ID:8jXM0isAP

佐天「きゃ~~~~~! ピカチュウだ~~~~! 可愛い~~~~~!!」

御坂「ほんと。やっぱピカチュウは可愛いわねぇ」

黒子「な、なんですの、この黄色い巨大ネズミとペンギンは……」

佐天(ピカチュウの戦闘力はー……、あ、63か。御坂さんとほぼ互角だな)ピピピピ


サトシ「なんだか随分変わった格好をしたお姉さんたちだなぁ」

御坂「ハ、そうだ。そこのアンタ! 勝負を申し込むわ!」

サトシ「お姉さんもポケモントレーナーなの? いいぜ! 何対何でやるんだっ?」

御坂「1対1よっ! ピカチュウを指名するわ!」

ヒカリ「1on1でピカチュウと? そんなこと言って地面タイプを出す気じゃないでしょうねー」

御坂「安心しなさい、同じ電気タイプよ。この私が直接戦うわ!」

タケシ「は、はい?」

サトシ「なに言ってんだコイツ」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:33:11.08 ID:8jXM0isAP

御坂「フン」ビリビリ

  バチバチバチッ!

ヒカリ「きゃっ!」

御坂「どう? これで私がただの人間じゃないって分かったでしょ? さあ勝負よ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ぴかぁ」

サトシ「うーん、あのお姉さん、どうやら本当に電気タイプみたいだぞ。やるかピカチュウ?」

ピカチュウ「ぴっぴかちゅっ!」

サトシ「お、気合十分だな! よーし、行けピカチュウ!」

ピカチュウ「ぴかっ!」


佐天「よし、こっちも行けミコチュウ!」

御坂「みこぉwwwwww って何言わすのよ!」


タケシ「うーん、このバトル、中々面白くなるかもな」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:36:40.54 ID:8jXM0isAP

御坂「言っておくけど、この私に電撃は効かないわよ! かかってらっしゃい」

ヒカリ「電撃が効かない? 避雷針かしら、それとも蓄電?」


タケシ「よし! ポケモンバトルスタート!!」


サトシ「へっ、ピカチュウの武器は電気攻撃だけじゃないぜ! 電光石火だ!」

ピカチュウ「ぴかあ!」

  シュンッ シュンッ ドゴォ!!

御坂「おべえ!!」ドゴッ

佐天「あ~っと! 御坂さんのお腹にピカチュウが体当たりをぶちかました~!」


御坂「く、くくくく……」

佐天「だ、大丈夫ですか御坂さん? 内臓やられたとか……」

御坂「あっはっはっは! 全然痛くないわ! この戦闘服のおかげでねぇ!」

サトシ「な、なにぃ?」

ヒカリ「変な格好だと思ってたけど、鎧だったのねアレ!」

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:40:12.27 ID:8jXM0isAP

御坂「私のターン! 10億ボルトぉぉぉ! うおおおおおおお!!」ビリビリビリビリビリ

サトシ「ピカチュウ! しっぽだ!」

ピカチュウ「ぴかっ!」

  バチバチバチバチバチバチッ!!

ピカチュウ「ぴいいい~~!」プルプルプル


御坂「勝った! ポケットモンスター完!」


佐天「い、いや……」

ピカチュウ「ちゅ~!」


御坂「なにぃ!? 全然効いてないっ!?」

サトシ「ピカチュウはしっぽをアースにして電撃を地面に散らすことができるんだ!」

御坂「ぬう!」

225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:43:50.54 ID:8jXM0isAP

サトシ「ピカチュウ! アイアンテールだ!」

ピカチュウ「ぺか!」タタタッ

  ブオンッ! ベキッ!!

御坂「ヴぇっ!!」ベギッ

  ドンガラガッシャーンッ!

佐天「あー! ピカチュウのしっぽビンタが御坂さんの頬に思いっきり決まったぁ~!」


御坂「……」グッタリ


佐天「あの、御坂さん?」

御坂「……」ブラーン

佐天「あ、首の骨折れてる……」

サトシ「ええっ! マジかよ人殺しちまった!」

243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:47:48.67 ID:8jXM0isAP

ヒカリ「せ、正当防衛よ! ケンカ売ってきたのは向こうじゃない!」

タケシ「さ、俺たちは忙しい。これで失礼しますね、じゃ!」


  タッタッタッタッ


黒子「……何がどうなってるんですの?」

佐天「とりあえず、学園都市に戻りましょう」


  キュウウイーン


御坂「う、うーん……」

佐天「大丈夫ですか?」

御坂「あ、えーっと、わたし勝ったんだっけ?」

佐天「いえ、割とあっさりやられました」

御坂「そっか……」

266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:52:23.50 ID:8jXM0isAP

黒子「あ、あの、さっきから何がどうなってるんですのっ? 説明を要求しますわー!」

佐天「もう戦いに行くのやめません? 味平カレーでも食べに行きましょうよ」

御坂「え~、1回くらい勝ってから終わりたいわ~。刃牙はどうっ? 勇次郎と戦ってみたい!」

佐天「御坂さん、自分を殴って終わりだと思いますけど」

御坂「じゃあピクルとか」

佐天「食い殺されるか●されるかのどっちかだと思います」

御坂「じゃあ……烈海王とか」

佐天「あー、それならいい勝負しそうかも。行きますか?」

御坂「行きましょう!」

黒子「だから説明を~!」

佐天「それじゃー次は刃牙の世界へ――」


打ち止め「あれーお姉様だー!」

一方通行「チッ、ヤな奴に会っちまったな」

291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:55:48.53 ID:8jXM0isAP

御坂「げ、一方通行……、何の用よ」

一方通行「別に用なンざねェよ。ツーカ、なンだその格好」

佐天「お知り合いですか?」

御坂「知らないわよこんな奴」

打ち止め「お姉様ー」ピョンピョン

佐天「お姉様とか言ってますけど」

御坂「あー、妹よ」

佐天「へ~可愛いなぁ。ねぇ、一緒に刃牙の世界に行く?」

打ち止め「よく分からないけど行く~!」ヒャッホウ

佐天「それじゃみんなで行きましょう! それ~」

一方通行「あ? ぬあああああ!!」


  キュイイイーンッ


黒子「……今度は置いていかれましたの」シクシク

309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 20:59:39.61 ID:8jXM0isAP

佐天「へー! 一方通行さんってレベル5第1位なんですか~。すごーい!」

一方通行「別に大したもンじゃねェよ」

佐天「じゃあ予定を変更して、一方通行VS勇次郎にしましょう! 最高のカードですよコレ!」

一方通行「アッホか! なンで俺がそンな化け物と戦わなきゃならねェンだよ!」

御坂「ふーん、逃げる気?」

一方通行「あ?」

御坂「逃げるんだ? 学園都市最強の一方通行さんが? へえ逃げるんだ~」

一方通行「ンだこら。ぶっ殺すぞてめェ」

御坂「威勢がいいのは私みたいな女の子相手の時だけなんだ~、へえ~」

一方通行「上等じゃねェか。オーガだかなンだか知らねェが、俺の相手じゃねェってことを教えてやる」

佐天「あ、来ますよ! 勇次郎です!」


  コツーン コツーン


勇次郎「……」ゴゴゴゴゴ

335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:04:04.73 ID:8jXM0isAP

御坂(で、出た……! こうして生で見ると……!)

佐天(凄い迫力……!)

一方通行(や、やっぱり帰りてェ~~~~!)

打ち止め(怖いよぉ~~~!)


勇次郎「…………」ゴゴゴゴゴゴゴッ


一方通行「……ッ」ゴクリ


勇次郎「人気のない河原のど真ん中……。おあつらえ向けだ」クスクスクスッ


御坂(な、なによ! VIPじゃギャグキャラ扱いされてたけどメチャ凄い迫力じゃないのよ!)

佐天(せ、戦闘力は……)カチ

  ピピピピピピピッ ピポッ

佐天(一方通行さんが207、勇次郎は……え、74?? 意外と大したことない?
   ちなみに打ち止めちゃんの戦闘力は2か……)

359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:08:32.11 ID:8jXM0isAP

一方通行「くっ……!」ダッ

  タッタッタッタッ

御坂「あ! どこ行くのよ! 逃げる気!?」

勇次郎「正解だ」

御坂「え?」

勇次郎「接近戦は分が悪い。そう、距離を置くのが正解」

  タッタッタッ

一方通行(三下……上条との戦いで俺は学んだぜェ~!
      接近戦だけはしちゃいけないってなァ~~~!
      距離をとって石でもぶつけてやれば俺の勝ちだ!)

  タッタッタッタッ

一方通行(よし、このくらい距離を置けば――――)クルッ

勇次郎「……」ドンッ

一方通行(へ? あ、あれ? なンですぐ後ろにいるンだ……?)

383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:12:40.55 ID:8jXM0isAP

佐天「み、御坂さん! 今の見えましたっ?」

御坂「い、いや、気付いたら次の瞬間には一方通行の後ろにいたわ……!」

打ち止め「あわわわ、一方通行ぁ……」


  バジュゴオンッ!!


一方通行「~~~~ッッッッ」ピシュン

勇次郎「……ほう」


御坂「勇次郎が凄まじいパンチを!」

佐天「でも一方通行さんにはダメージがありません! それどころか逆に勇次郎の拳から血が……!」

打ち止め「そ、そうだよね! 反射があれば一方通行は無敵だよね!ってミサカはミサカは安心してみる!」


一方通行(バ、バカ野郎! 打ち止めの奴、余計なことを……!)

勇次郎「ククク、反射ねェ」

413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:17:04.01 ID:8jXM0isAP

一方通行(まったく油断できねェ! 全力でいかねェと間違いなくこっちがやられる!)

一方通行「その手もらったァ!!」サッ

  ガシッ

一方通行「掴んだぜェ! 後はこの傷口から血流を操作して――――」

勇次郎「俺も武器を使うぜ」

  ブオンッ

一方通行「へッ」

  ガゴオオンッ!!

一方通行「グハッ!!」ドスン


御坂「ああ! 勇次郎の腕を掴んだ一方通行が、1周回って地面に叩きつけられたぁ!?」

佐天「ええ~、いきなり武器(わざ)ですか~! 暴力(ちから)の勇次郎がぁ~!」


一方通行(だ、大丈夫だ! ダメージはねェ! 俺の反射は無敵……でもねェが、そう簡単には破れねェ!!)

434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:21:25.59 ID:8jXM0isAP

一方通行「喰らえ……!」ジャラ

勇次郎「……!」

  シュンシュンッ! ベチイイイインッ!!

御坂「ああ! 地面に倒れた一方通行がベクトル操作で石を思いっきり飛ばしてぶつけたー!」

佐天「顔面直撃! こ、これは勝ったかぁ~!?」


勇次郎「クスクスクスッ」グニャア


一方通行「き、効いてねェのかッ? 全力で飛ばしたのに……!」


御坂「無傷っ? っ! ひょっとして……!」

佐天「消力(シャオリー)……!」


勇次郎「好きなんだろゥ? こういう手品がッッッッ」エフッエフッエフッ


一方通行「……ッ」スタ

448: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:24:05.98 ID:8jXM0isAP

勇次郎「だが、マジックショーはこれで終わりだ」グググググッ


御坂「なんて力こぶ……!」

佐天「まるで金属みたい……!」


勇次郎「フンッッッッ」ブオン


  ビジャアアアアアアアアアアアアアンーンッ!!


一方通行「う、うお……!」ユラ

  ズウウウウウウウーンッ ピシピシピシッ!!

御坂「じ、地面を殴って……地割れが……!」ユラユラ

佐天「地震ですよ~!」ユラユラ


  ガタガタガタ……

457: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:26:13.01 ID:8jXM0isAP

一方通行「ぐ、偶然だろ。地面殴って地震が起きるなンてそンな馬鹿なことが……」

勇次郎「次はオマエに直接ブチ込むッッッッ」

一方通行「な、なに?」

勇次郎「反射してみろ」ググググググ

佐天「ゆ、勇次郎の戦闘力がっ!」ピピピピピピッ


 その時の様子を、佐天涙子は語る――――


佐天「構えというか妙な姿勢をとったんですよ。いやね、勇次郎が。
   相手に背を向けて両手をバッて上げて、あっこれは!と思ったらやっぱりでした。
   服がビリビリ破けて顔を出したんです」

佐天「え? 何の顔かって? 決まってるじゃないですか。鬼の形相(かお)ですよ!」

佐天「その間、一方通行さんは何をやってたかって?
   棒立ちでしたね。反射してみろっていう挑発に乗ってというよりは、
   勇次郎のあまりの迫力に圧倒されて……、ええ、蛇に睨まれた蛙です」

佐天「そして次の瞬間、勇次郎が顔面に思いっきりパンチです。
   こう……、斜め下から振り上げるようにして」

480: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:30:50.69 ID:8jXM0isAP

佐天「分かるかなぁ、こうバーンって、バーンって、ええ。
   とんでもない音がしましたよ。ビルの屋上から人間が飛び降りた音っていうか。
   あ、いえ、実際そんな音聞いたことはないんですけど……」

佐天「え? 反射はできなかったのかって? うーん、それはですねぇ……」

御坂「その説明は私がするわ。
   『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』って知ってます?
   超能力を使うための土台になる感覚なんですけど……、
   これってざっくり言うと思い込みの力なんですよね。
   レモンや梅干を想像しただけで、実際には口に入れてないのに唾が出てくるような、
   ええ、そういう人間の思い込みの力です」

佐天「多分、反射を突き破るって勇次郎の思い込みが、
   反射できるって一方通行さんの思い込みを上回ったんでしょうね。
   ただでさえ、一方通行さんは迫力に呑まれてましたから」

御坂「100Mくらい吹き飛んだわよね、一方通行」

佐天「打ち止めちゃん、泣いてましたね」

御坂「それでどうなったかって? いや、それで終わりですよ。
   一方通行は即死。勇次郎はニタァ~って笑いながら去っていきました。
   いや~、次はこっちにきたらどうしようと思いましたね」

511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:36:11.46 ID:8jXM0isAP

黒子「――へぇ、そんなことがあったんですの」


一方通行「超怖かったぜェ……。もう2度とやりたくねェ……」ブルブル

打ち止め「うわーん、一方通行生き返ってよかったぁ~!」ウワーン

佐天「いやー、怖い目に遭わせてごめんなさい。
   お詫びにグルメ漫画に招待して、何か美味しいものでもご馳走しますよ」

御坂「そうねぇ、お腹空いたわ。美味しんぼにでも行く?」

佐天「うーん、でもあの漫画って高級料亭ばかりで、学生が気軽に行ける店ってないような気が」

打ち止め「だったら、ミサカは海の家に行きたーい! イカ娘ちゃんに会いたいな~」

536: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:38:45.91 ID:8jXM0isAP

佐天「というわけでやってきました。海の家れもん」

御坂「すいませーん」

栄子「はーい、いらっしゃ――……いませぇ」

御坂「5人です」

栄子「あ、はい、こちらの席へどうぞ」

栄子(サイヤ人襲来だよオイ。どうしてこの浜辺は変人ばかり集まるんだ)

栄子「イカ娘、注文取りに行け」

イカ娘「はーいでゲソ」

558: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:41:59.36 ID:8jXM0isAP

黒子「わたくし、海なんて久しぶりですわー」

一方通行「俺は初めてだ」

御坂「えー! アンタ、海に来たことないわけぇ? 一体どんな実りのない人生送ってたのよ」

一方通行「一々うるせェなてめェは。刻んで魚のエサにすっぞコラ」

御坂「やってみなさいよ」

一方通行「ああ?」

佐天「まぁまぁ、とにかく何食べるか決めましょうよ」


イカ娘「いらっしゃいませでゲソ。お水をどうぞじゃなイカ」

打ち止め「きゃー! 本物のイカちゃんだぁ~! 可愛い~!」

御坂「わ、ほんとに可愛いわねぇ」

イカ娘「? どこかで会ったでゲソ?」

佐天「イ……」

イカ娘「ん?」

佐天「イカちゃああああああああああああああああああああああん!!!!」ギュ

575: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:44:55.41 ID:8jXM0isAP

イカ娘「な! なにをするでゲソ!!」

  ベチンッ

佐天「へぶっ!!」ドンガラガッシャーン

栄子「こ、こら! 客になんてことすんだお前!」

御坂「い、いえ、こっちこそすいません。ちょっとどうしたのよ佐天さん」

佐天「あ、あたしにもよく分からない……。ただイカちゃんが思いのほか可愛くて……。
   イ、イカちゃああああああん!!」

イカ娘「やめなイカ~! 離すでゲソ~!!」ググググ


栄子「まるで早苗だな。どことなく声も似てるし。
   あ、ご注文はお決まりですか?」

一方通行「あ、俺はカレーで」

黒子「わたくしはイカスミスパゲティを」

打ち止め「あ、ミサカはエビチャーハン!」

582: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:47:00.74 ID:8jXM0isAP
御坂「うーん、私は味噌ラーメン。佐天さんは?」

佐天「あたしイカちゃん!」

イカ娘「離せでゲソ!!」ベシンッ

佐天「ぶひゃんっ!!」



イカ娘「エビチャーハンお待たせでゲソ」

打ち止め「こっちでーす」

イカ娘「……」ジュル

打ち止め「エビ食べる?」

イカ娘「いいのでゲソ!? いただきま~」

栄子「アホか!」パシン

イカ娘「いたっ! 何するでゲソ!」

栄子「そりゃこっちのセリフだ! 客のモノを欲しがるなっていつも言ってるだろ!
   しかも小学生から貰うとか、お前にはプライドがないのか!」

イカ娘「むー! そこまで言うことないじゃなイカ!」プンプン

佐天「怒ってるイカちゃんも可愛い……」ポー

586: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:49:12.05 ID:8jXM0isAP

黒子「あら、このイカスミスパゲティ美味しいですわ」

一方通行「カレーはそこそこだな」

御坂「ねぇ、これ食べたら次はジョジョのレッド・ホット・チリ・ペッパーと戦いたいわ!」ズルズル

佐天「えー、まだ戦うつもりですかぁ? どうせ勝てないですよ」

御坂「いーや、今度こそ絶対勝てるわ!」

佐天「だって相性最悪じゃないですか。こっちはスタンド見えないし、
   御坂さんの電力乗っ取られるのがオチだと思いますけどねぇ」

御坂「更にその次はX-MENのマグニートと戦って、どっちが真の磁気使いか教えてやるわ!」

佐天「エリアルレイヴ喰らって空中でボコボコにされる御坂さんの姿が容易に目に浮かぶんですが。
   せめてストームにした方が……ってどっちも同じか」

御坂「でもまぁその前にトイレ」

599: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:52:00.70 ID:8jXM0isAP

御坂「うー、●●●、●●●っと……。あ、あら、この戦闘服ってトイレの時どうすればいいのかしら」

  ガサゴソ

御坂「アンダーウェアのズボンだけ脱げばいいか。あ、でもプロテクターのお尻の部分が邪魔ねぇ。
   プロテクターも脱ぐか。ったく、トイレの時のことも考えて作ってほしいわ。
   宇宙人はトイレにいかないのかしら」ブツブツ

御坂「さて、……ふんッ!」

  ぶりぶりぶり  ぽと ぽと

御坂「ふう~、2日ぶりぃ~。さて紙で拭き拭きっと」カラカラカラ

御坂「それにしてもこういうとこってウォシュレットじゃないから嫌よね~。
   代わりにティッシュ濡らしてお尻拭くか」フキフキ

  じゃ~

御坂「あ~スッキリした!」

617: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:54:23.93 ID:8jXM0isAP

佐天「あ、おかえりなさ~い」

御坂「はいはいお待たせ。あら一方通行、あんた食べるの遅いわね~」

一方通行「よく噛ンで食うと脳にいいンだよ」

御坂「そのカレー、私が今してきた●●●にそっくりだわ」

一方通行「マジで殺すぞ……」

打ち止め「お姉様げひ~ん!」

御坂「冗談よ。さて、そろそろ勝負といきましょうか」

佐天「誰とですか?」

御坂「決まってるでしょ。イカ娘とよ!」ビシッ

佐天「え、ええっ?」

イカ娘「ん? 勝負ってなんでゲソ?」

御坂「私とアンタ、どっちが強いか戦って決めるってことよ」

イカ娘「人間の分際でいい度胸じゃなイカ! 望むところでゲソ!」

630: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:56:26.75 ID:8jXM0isAP

栄子「おいおい、揉めごとはゴメンだぞ~」

千鶴「そうね、外でやってもらおうかしら」

佐天「一応、戦闘力を見てみるか」カチ

  ピピピピピピッ ピポッ

佐天(イカちゃんの戦闘力が22で、千鶴さんの戦闘力が29かぁ)

佐天「御坂さん、相手は可愛い可愛いイカちゃんですからね。ちゃんと手加減してくださいよ」

御坂「さあ! いざ勝負!」

佐天「あの、聞いてます?」

642: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 21:58:31.18 ID:8jXM0isAP

イカ娘「ふっふっふ、私が恐ろしい侵略者だということを思い知らせるいい機会じゃなイカ。
    伸びろ触手ー!でゲソ!」

  シュパパパパッ!!

御坂「遅い! おらあ!!」ビリビリビリビリビリビリッ


  バチバチバチバチバチッ!!


イカ娘「ぎょええええええええええええええええええええっ!!!」ビリビリビリビリビリビリ


栄子「イ、イカ娘!!」

千鶴「イカ娘ちゃん!

佐天「イカちゃーん!」

打ち止め「あわわわわ」


イカ娘「ばたんきゅー……」バタンッ

651: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:00:40.08 ID:8jXM0isAP

栄子「おい! しっかりしろイカ娘!」

イカ娘「…………」グッタリ

千鶴「いけない! すぐに病院に連れて行かないと!」


御坂「あっはっは、全然楽勝だったわww やっぱり私って強いわね~wwww
   ねぇ、みんな見たぁ? 私の雄姿を~」


栄子「て、てめえ! イカ娘に何の恨みがあるんだよ!!」

佐天「御坂さん最低です!」

打ち止め「あんまりだよおお~!」

一方通行「人間のクズだな」

黒子「流石のわたくしも引きましたの」


御坂「あ、あれ?」

663: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:03:48.01 ID:8jXM0isAP

栄子「イカ娘ぇ! しっかりしろぉ! 目を開けてくれぇ!」

佐天「だ、大丈夫ですよ! あたしの能力は2次元の中なら万能ですから! イカちゃん治れぇ~!」

  シュピーン

イカ娘「う、ううーん……。あれ、私はどうしてたのでゲソ?」

千鶴「まぁよかったわ」

栄子「心配かけやがって~」

御坂「……」


御坂「ねぇ佐天さん、何だか居心地が悪いわ……、さっさと帰りましょ」ヒソヒソ

佐天「まったく……。それじゃーみんなー、学園都市に戻りますよー」


  キュウイイーンッ


一方通行「は~やれやれ。ンじゃあ俺たちはこれで帰るぜ、じゃあな」

打ち止め「お姉様! もうイカちゃんをイジめちゃ駄目だよ!
      バイバイ!ってミサカはミサカはお別れの挨拶をしてみたり!」

黒子「あ、わたくしも買い物に行かなくては。お姉様、わたくしは先に帰ってますの」

679: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:07:11.02 ID:8jXM0isAP

御坂「あー、もうすぐ夜かぁ」

佐天「あたしたちも帰りましょうか」

御坂「えー、私まだやり足りないわー」

佐天「しょうがないなぁ。じゃあ次で最後ですよ。どこに行きます?」

御坂「最後かぁ。それなら――――」




御坂「ここが天道道場かぁ」

佐天「らんま1/2とは、中々渋い選択しましたね」

692: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:09:40.78 ID:8jXM0isAP

八宝斎「おお~可愛い娘ちゃんたちぃ~」ピョーン

  ぴたっ

御坂「でえええ! ひっつくな妖怪ぬらりひょん!」ビリビリビリ

八宝斎「しべべべべべべべべっ!!」バリバリバリバリ

佐天「わ、八宝斎だ」

八宝斎「ひ、酷い。ちょっと触っただけなのにぃ。それに変な格好してるから触っても嬉しくない……」

御坂「じゃあ触んな!」

704: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:13:19.43 ID:8jXM0isAP

乱馬「ジジイ、なに家の前で騒いでやがる」

佐天「わ! 乱馬だぁ! 生で見るとカッコいいですねぇ!」キャー

御坂「そ、そうねぇ。確かに男前だわ」

乱馬「へ? そう? アハハ」

乱馬(ふ、俺ってやっぱモテるな……)

  ガチコンッ!

あかね「なにデレデレしてんのよっ! アンタは!」

乱馬「し、してねえよ! いってえな!」

あかね「で、あなたたちは? 随分変わった格好してるけど……乱馬の知り合い?」

乱馬「いや、初めて会うな」

御坂「私は無差別超能力格闘技王者の御坂美琴! 道場破りよ!」

乱馬「無差別超能力格闘だとぉ?」

あかね「道場破りですってぇ!」

佐天「いつ王者になったんですか。第3位でしょ、御坂さんは」

715: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:18:22.26 ID:8jXM0isAP

乱馬「ふーん、相手してやれよ、あかね」

御坂「私が勝負したいのはアンタよ、乱馬!」

乱馬「お、俺かぁ? でも女相手に戦うのはちょっとなぁ」

佐天「ちなみに戦闘力はぁ、っと」カチッ

  ピピピピピピピピッ ピポッ

佐天(乱馬が68で、あかねが15、八宝斎は117かぁ)

佐天「水かけたらどうなるんだろ。えいっ」

  ぱしゃっ

らんま「ちべてっ! 何しやがる!」

佐天「あ、57に下がった」

八宝斎「おお~スイートぉ~」ピョン

らんま「だあああああ! 抱きつくんじゃねえええ!!」

729: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:21:31.64 ID:8jXM0isAP

御坂「これなら女同士気兼ねないでしょ。さあ戦いなさい!」

あかね「乱馬! あんな子に舐められちゃ駄目よ!」

らんま「しょうがねぇな。道場に上がりな!」



早雲「道場破りだってぇ!? 大丈夫なのかい乱馬くんっ?」オロオロ

らんま「相手は女だぜ、おじさん。この俺が負けるわけねえよ」

あかね「気を付けなさいよ乱馬! 超能力って言ってたし!」

御坂「最初に言っておいてあげる。私は電撃を使うわ、こんな風にね」ビリビリビリ

  バチバチバチッ!

らんま「な、なにぃ?」

御坂「そっちも女になってパワーダウンしてるでしょうから、こっちもフェアに教えたわ。さあ来なさい!」

あかね「乱馬! 頑張って!」

早雲「乱馬く~ん!」

佐天「御坂さんこそ油断しないでくださいよ! らんま世界の人間のタフさは尋常じゃありませんよ!」

742: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:25:50.43 ID:8jXM0isAP

らんま「行くぜ!」シュンッ

御坂(流石に速い! でも捉えきれないほどじゃないわ!)

御坂「うおおおおお!!!」ビリビリビリビリビリ

  バチバチバチバチッ!!

らんま「しべべべべべッ!!」ビリビリビリビリ

御坂「どうよ! 楽勝!」

佐天「あー! だから油断しないでってばぁ!」


らんま「ぐっ、まだまだぁ! でああああ!!」

御坂「なっ! まだ動ける!?」

  ズゴォーンッ!!

御坂「がはっ!!」ドゴォ

  ドンガラガッシャーンッ!

あかね「乱馬の稲妻のような突きがあの子のボディに思いっきり入ったわ!」

早雲「やった! 乱馬くんエライ!」ドンドンパフパフ

758: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:30:11.39 ID:8jXM0isAP

らんま「いや……やってねえ」

御坂「ふふ、この服はただのコスプレじゃないのよ」スタッ


あかね「嘘! あれだけの打撃が直撃して立てるなんて!」

御坂「とはいえ、結構痛かったわ~! 次で一気に終わらせる!」

らんま(チ、腹じゃなくて顔をブン殴ればよかったぜ。だが相手は女の子だしよぉ)

御坂(カッコよく超電磁砲で決めたいところだけど、ちょこまか動く乱馬に当てるのは難しいわね。
   ここは堅実に電撃の槍で仕留める!)

御坂「そこぉ!」ビリビリビリッ

  バチバチバチッ!!

らんま「見切ったッ!!」シュンッ

御坂「なにぃ!?」


佐天「よけたっ? 光速(?)の電撃を!」

早雲「恐らく、乱馬くんは相手の視線や仕草で、攻撃位置を予測しているんだろう」

あかね「流石だわ!」

773: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:34:35.87 ID:8jXM0isAP

らんま「打撃が駄目なら関節技で決めるぜ! 腕もらったぁ!!」ガシッ

御坂「馬鹿め!」ビリビリビリ

  バリバリババリバリッ!!

らんま「ほげえええええええええっ!!」ビリビリビリッ


佐天「ああっ、掴んじゃ駄目ですよ! 電撃の餌食です!」


御坂「ちょっとどっち応援してんのよ! とにかくトドメ!」ビリビリビリビリ

  バチバチッ!

らんま「あわわっ!」サッ

御坂「ええーい、すばしっこいわね!」


らんま(ち、ちくしょう……! こいつ強い……!)ゼェゼェ

776: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:39:19.56 ID:8jXM0isAP

あかね「乱馬ー! お湯を持ってきたわー!」パシャーン

らんま「あかねっ!」

  ぴしゃっ

乱馬「サンキュー! 本気で行くぜビリビリ!」

御坂「ビリビリって言うな!」

佐天「乱馬の戦闘力が元に戻った! これはヤバイかも」ピピピ


御坂(全方位に放電すればかわせない……いや、それじゃ佐天さんたちも巻き込むわね……)

御坂「電撃だけが武器じゃないわよ! 喰らいなさい! 砂鉄の鞭!」ザアアア

乱馬「だっはっは! 男に戻れば怖いもんなんてねぇやい!」ワッシャッシャ


あかね「乱馬の気が大きくなったわ! これは!」


乱馬「猛虎高飛車!」


  ズドドドドドーンッ!!

787: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:44:35.62 ID:8jXM0isAP

佐天「ううっ! 砂鉄の鞭と乱馬の気がぶつかり合って相殺した!」

早雲「うちの道場を壊さんでくれ~、乱馬く~ん」


  もくもくもく……


御坂「くっ、どこ! 埃塗れでレーダーでも感知できない……!」キョロキョロ

乱馬「ここだ!」シュンッ

御坂(……っ、電撃を……!)ビリビリビリ

乱馬「遅い! 火中天津甘栗拳!!」

  ドドドドドドドドスッ!!

御坂「べはぁ!!」ドゴォ


佐天「あーっと! 乱馬の強烈な連打が、防御の薄い御坂さんの手足にぃ!」


御坂「ぁ……ぐぁ……!」フラフラ

  バタンッ

乱馬「か、勝った……!」ゼェゼェ

796: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:47:55.64 ID:8jXM0isAP

あかね「乱馬~!」ギュウ

乱馬「へ、なんて顔してやがる。俺が負けると思ったのかぁ?」

あかね「うん!」

乱馬「お前な……」

早雲「いや~、私は信じてたよ~! 乱馬くんエライ!」


御坂「う、うう……」ヨロヨロ

佐天「乱馬はあえて顔を狙わなかった……。完敗ですね」

御坂「……うん」

803: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:49:59.64 ID:8jXM0isAP

御坂「とても有意義だったわ、またやりましょう」ギュ

乱馬「ああ、次も負けねえさ」ギュ


佐天「戦いの後の握手。うんうん、青春ですねぇ」

早雲「もう日が暮れる。今日は2人ともウチでご飯でも食べていきなさい」

佐天「あ~、嬉しい申し出なんですけど、もう帰らないと」

御坂「そうね。門限やばいかも」

佐天「それじゃー天道道場の皆さん! さようなら~」


  キュイイーンッ


あかね「消えた!」

乱馬「どうなってんだぁ?」

814: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:53:07.78 ID:8jXM0isAP

御坂「いやー、佐天さんのおかげで今日は本当に楽しかったわ~」

佐天「結果は残念でしたけどねぇ。でも気を落とさないでください。
   あたしたちは漫画作品に乗り込んだじゃないですか。
   そうなると、その漫画の主人公に補正がかかりますから、こっちは不利なんですよ。
   黙ってましたけどね」

御坂「そうなんだ。でも今回の件で分かったわ。
   やっぱり生身が強くないと、漫画のキャラとは戦えないって」

佐天「そうですね。やっぱ生身の戦闘力が大きなアドバンテージになりますね」

御坂「私も1から体を鍛え直すことにするわ」

佐天「なんだか能力の使いすぎで今日は疲れたなぁ。早く帰りましょう」

830: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/31(日) 22:57:33.83 ID:8jXM0isAP

御坂「あ、この戦闘服どうすればいい?」

佐天「ああ、じゃあ能力を解除して消しますね。
   『二次元世界(ドリームシアター)』解除!」


  シュワー……


佐天「……あれ? 御坂さん? どこ行ったんですか?
   え、あれ。何だろう、急に周りが真っ暗になって……あ……」

佐天「あ、あたしの体が……消えていく……」

佐天「そうか……、この学園都市も……あたしも……2次元の存在……だった……んだ…………」


  プツ


 おわり