1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 12:57:10.15 ID:aLffdM210
〜ゲームセンター〜

美嘉「うーん……上手くいかないなぁ……」

美嘉「このへんをもうちょっとこう……?上手く調整できる……?」

紗南「……あれ?美嘉ちゃん?」

美嘉「え?あ、紗南ちゃん、おはよ★」

紗南「おはよう!美嘉さんがクレーンゲームなんて珍しいね?」

美嘉「あはは……それがねー莉嘉に頼まれちゃって」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1589428629

引用元: 美嘉「二人で一緒に★」紗南「ゲーセンで!」 




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 12:57:42.38 ID:aLffdM210
〜少し戻って〜

莉嘉「お姉ちゃーん!たすけて!」

美嘉「ぬいぐるみって……莉嘉、おこづかいは?」

莉嘉「みんなでプリ撮ってきた帰りに見つけちゃって……」

美嘉「取る前におこづかいが切れた、と」

莉嘉「あとちょっと!あとちょっとだったの!」

美嘉「今から行っても店員さん戻しちゃってると思うけど」

莉嘉「お願いお姉ちゃん!アタシのカタキを撃ってきてー!」

美嘉「カタキって……もうわかったってば!抱きつかない!」

莉嘉「ホントっ!さっすがお姉ちゃん!あのねっ!お店に入ってー」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 12:58:15.60 ID:aLffdM210
〜時間戻って〜

紗南「莉嘉ちゃんは来なかったんだ?」

美嘉「へそくりに手をつけたくないんだって。事務所で待ってるってさ」

紗南「へー、莉嘉ちゃん偉いなぁ。あたしすぐ使っちゃうから」

美嘉「確かに紗南ちゃんはそんな感じするかも。ところで、行けそう?」

紗南「うん、任せて!これなら5クレの間にいけるよ!」

美嘉「え?こっから落とせるの?」

紗南「形が動かしやすいからねっ!………形が」

美嘉「デフォルメだけどでっかいカブトムシだもんね……」


※ゲーセンにはこういうのがたまにある、原寸大新巻鮭のクッションとかもある

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 12:58:45.11 ID:aLffdM210
紗南「よっし、取れた!」

美嘉「おー!ありがとう紗南ちゃん!これで莉嘉も喜ぶ!」

紗南「どういたしまして!あたしはクレーンゲーム楽しかったから問題ないよ!」

美嘉「でもよかったの?なんか流れで紗南ちゃんがお金入れてたけど……」

紗南「ゲームするんだからお金はあたしが払わなきゃ、ね!」 

美嘉「そっか、そしたら莉嘉にも紗南ちゃんに取ってもらったって話しておかなきゃ★」

紗南「それ言うと二人で遊んでずるいっで言われそうだなぁ」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 12:59:14.27 ID:aLffdM210
美嘉「うーん、それならこの際このあと一緒に遊ぶ?」

紗南「えっいいの!?莉嘉ちゃん待ってない?」

美嘉「大丈夫大丈夫!どうせ特に用事もなかったから色々寄っていくつもりだったし★」

紗南「そっか!そしたら……とりあえずカブトムシどうしようか?」

美嘉「アタシ、コインロッカーに置いてくるから紗南ちゃん待ってて?」

紗南「わかった!そしたらあそこの格ゲーで遊んでるから!戻ったら声掛けてねっ!」

美嘉「りょーかい★」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 12:59:56.74 ID:aLffdM210
美嘉「ロッカー結構遠かったなぁ……紗南ちゃんは……っと」

美嘉「あ、いたいた。紗南ちゃー……」



紗南「あ゛ー!それただのぶっぱでしょ!ない!これはない!」

ファン1「ぶっぱに当たるほうが悪いんだよなぁー」

ファン2「1ラウンド取っただけで調子乗るなよwww」

紗南「そうそう、ここから本気モードでボッコボコなんだから!」


ファン1「はぁ!?その択見えるわけねーだろ!?」

紗南「あははは!もう癖読んだもんねー!」

ファン3「うーわマジでボッコボコじゃねーか」

ファン2「まぁもう5連勝してるしなぁ……」


美嘉「すっご、人集りできてるじゃん」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:01:20.07 ID:aLffdM210
紗南「いえーい!ろく!れん!しょーう!」

おおー!(歓声

ファン1「クッソ!もっかい!もっかいだ!」

ファン3「とりあえず交代な、待ってるやついるから」

紗南「そうそう!順番は守らないとねっ!」

美嘉「ごめーん、遅れちゃった紗南ちゃん」

紗南「あっ美嘉ちゃん!ごめんね、あたしもちょっと熱が……」

美嘉「いいのいいの!紗南ちゃん楽しそうだし★ それにファンみたいだし?」

ファン2「え、城ヶ崎美嘉ちゃん!?」

ファン1「おいマジか、美嘉ちゃんじゃん」

美嘉「あ、紗南ちゃんアタシも見てていい?」

紗南「もちろん!美嘉ちゃんが見てるならカッコ悪いところ見せられないねっ!」

ファン2「次俺なー、よっしその連勝止めてやる!美嘉ちゃんにいいとこ見せたいしな!」

紗南「ふふん、かかってきなさーい!」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:01:55.02 ID:aLffdM210
紗南「あー!途中あそこで上手く切り返せたらなぁ……」

美嘉「いやいや、8連勝とか十分過ぎるくらいすごいけど?」

紗南「もーちょい!もーちょいで店内ランキング載れたのにっ!」

美嘉「載ったことないんだ?」

紗南「2位と4位はあたしだよ?」

美嘉「それなら十分じゃない? とりあえず何しよっか?」

紗南「二人でやるとなるとホッケーとか、ガンシューとか?」

美嘉「見て回ろっか、何か楽しそうなのあるかもだし★」

紗南「りょーかい!店をぐるっと回ろっか!」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:02:35.23 ID:aLffdM210
紗南「この辺はお菓子とかのプライズだねっ!」

美嘉「アイスのクレーンゲーム?」

紗南「そう!ライラとこの前取って食べたよ!100円で取れれば少しお得だし!」

美嘉「うーん……確かにコンビニで買うよりは少しはお得かな?」

紗南「ゲームする分含めてならお得だよっ!」

美嘉「そっか、このおっきいお菓子とか取ったことある?」

紗南「あるよっ!事務所に持って行ったらみんな驚いてさっ!」

美嘉「あー!確かにこの前事務所にう○い棒が置いてあったっけ」

紗南「そうそうそれそれ!ちひろさんが置いていいって言ったから!」

美嘉「じゃあ前にお菓子が大量にあったのって……」

紗南「…………取りすぎちゃって」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:03:47.97 ID:aLffdM210
美嘉「懐かしい!こーゆーゲームってまだあったんだ!」

紗南「女の子向けの服のカード使うやつね!色々進化してるんだよ!」

美嘉「へー……アタシも何度かやったことあるんだ★ おしゃれ……魔〇?だっけ?」

紗南「大人気だったよね!あたしは……そこまでハマらなかったけど」

美嘉「懐かしいなぁ、アタシがやってると莉嘉がやりたいやりたい!って言ってきてね」

紗南「カード貸してあげたの?」

美嘉「ううん、確かその時は『次変わるから隣のゲームやってて』って話して………」

紗南「……………美嘉ちゃん?」

美嘉「隣のゲームが男の子向けのゲームで……そっちにハマってたなぁ莉嘉」

紗南「……………ムシ○ングかぁ」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:04:31.20 ID:aLffdM210
美嘉「この辺は……レースゲーム?」

紗南「結構アイドルのみんながやってるよね!」

美嘉「アタシも結構上手いよ?時々やるし」

紗南「ホントっ!それなら後で一緒にやろっ!」

美嘉「ゲーマーアイドルの紗南ちゃんには敵わないかなぁ」

紗南「ふふん!ゲーマーアイドル!だからねっ!ゲームセンターでなら美嘉ちゃんには負けないよ!」

美嘉「へー、それなら……アタシの得意なトコに連れて行っちゃおうかな★」

紗南「え?美嘉ちゃんの得意なゲーム?アクション?メダル……?」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:05:08.46 ID:aLffdM210


美嘉「とうちゃーく!ここなら紗南ちゃんにだって負けないかんね★」

紗南「あ゛ー!プリクラ!さすがにこれは無理!勝てない!」

美嘉「ふふん、カリスマギャルの独壇場ってわけ★」

紗南「というか美嘉ちゃんこのプリクラのキャンペーンガールじゃん!」

美嘉「そーだよ?そしたら、紗南ちゃんも一緒に撮ろっか!プリ」

紗南「プリクラかぁ……あんまりやらないから新鮮かも」

美嘉「やらないの?」

紗南「ほら、一回が高いからお小遣いが……格ゲーなら1クレでかなり遊べるし……」

美嘉「かなり遊べるのは紗南ちゃんが強いからだと思うけどね……」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:06:29.10 ID:aLffdM210
美嘉「まぁまぁ!せっかくなんだから一緒に撮ろ?」

ファンA「あっ!美嘉チャンだ!ホントにいた!」

ファンB「あっ、あの!ファンです!」

美嘉「ありゃ、アタシのファン?」

紗南「格ゲーやってる時にいたから情報広がっちゃったかな?」

美嘉「あー、そっか!そ、れ、な、ら……」

紗南「………美嘉ちゃん?」

ファンC「やっぱ迷惑だった系……?」

美嘉「そんなことないない!さっすがに写真撮られるのはダメだけどね?あ、この子も」

ファンA「ですよねー、プライベートでファンとの写真あったからつい……」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:07:26.11 ID:aLffdM210
美嘉「そうそう!それならさ、ちょうどいいし!このプリで撮ろっか★」

ファンB「へっ!?いいんですか!?」

美嘉「いいっていいって!紗南ちゃんも!」

紗南「えっ!?あたしも!?いいの!?」

ファンC「いや、アイドル二人もプリ撮れるとか拒否る理由ないし……」

ファンA「えっ?これマジでお宝プリになるんじゃ」

美嘉「せっかくの思い出なんだから、大切にしてよね?」

ファンA「は、ははは、はい!!!」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:08:27.72 ID:aLffdM210
美嘉「っとその前にっ」

紗南「美嘉さん?」

美嘉「せっかくファンのみんなもギャル系だし、紗南ちゃんも決めてみよっか★」

紗南「へっ!?いやいやいや、あたしそういうのはっ!お化粧道具とかないし!」

美嘉「大丈夫大丈夫!アタシ一式持ち歩いてるし、紗南ちゃんに合いそうなコスメ、あるんだよねー」

紗南「えっ?で、でもファンのみんなを待たせるのも……」


ファンA「カリスマJKアイドルのメイク見れるとか神すぎなんで」
ファンB「さ、参考にしたいので!」
ファンC「紗南ちゃんも決めてくれるとかマジ最高だから!」


美嘉「ね?」

紗南「え?逃げ場なし!?」

ファンC「美嘉ちゃーん、欲しい色あったらコッチの渡すね?」

美嘉「ありがと★ じゃあ紗南ちゃん、大人しくお姉ちゃんにまかせて?」

紗南「………よろしくお願いします」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:09:32.71 ID:aLffdM210
美嘉「っし、できた!」

紗南「ホント?……どう、かな?」

美嘉「時間早めだしナチュラルメイクで、ステージでやってるツーアップ系にして見たよ★」

ファンA「可愛い、めっちゃいい!」
ファンB「なるほど、可愛い!すごいです美嘉さん!紗南ちゃんも可愛い!」
ファンC「あ、可愛い、これはパナい。プロの仕事ってやつ?」

紗南「可愛いって!言われ慣れてないからやめてよー!フリーズしちゃうじゃん!」

美嘉「後は……仕上げに紗南ちゃん合いそうな柑橘系のコロンを……っと」

紗南「香水って……プリクラに関係なくない?」

美嘉「やるならカンペキにしなきゃ、でしょ★」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:10:04.34 ID:aLffdM210
ファン「「「ありがとうございましたっ!」」」

美嘉「大事にしてねー!」

紗南「………………」(プリを見つめる

美嘉「どうしたの紗南ちゃん?」

紗南「なんか嬉しくて、美嘉ちゃんのファンとも仲良くできたし!」

美嘉「それならアタシだって紗南ちゃんが格ゲーしてる間、紗南ちゃんのファンからめっちゃ色々話されたよ?」

紗南「えっ!?そうなの?」

美嘉「ゲーム強いってみんな自慢げに話してたから、なんかびっくりしちゃった」

紗南「そっか、そっかー……今日はありがと、美嘉ちゃん!」

美嘉「アタシこそ!ぬいぐるみも取れたし、プリもよかったし!なんかもう一人妹ができたみたいで楽しかった!」

紗南「妹かぁ……美嘉お姉ちゃん?」

美嘉「やめとこ、莉嘉が凄く怒りそう」

紗南「そうだね!じゃあ事務所にいこっか!莉嘉ちゃんが待ってるし!」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:11:17.10 ID:aLffdM210
〜事務所〜


莉嘉「えー!ずーるーいー!二人でゲーセンデートとか!ずるい!」

美嘉「デートじゃないし!莉嘉のぬいぐるみ取ってくれたんだから!」

莉嘉「そうだっ!紗南ちゃんありがとね!」

紗南「喜んでくれたみたいでよかった!大事にしてね!」

莉嘉「もっちろん!ベッドに置いてー、抱きしめて寝るんだー!」

紗南「カブトムシを抱いて寝るんだ……」

美嘉「まぁいつも通りだから……」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:12:14.73 ID:aLffdM210
P「お疲れ様二人とも。……あれ?紗南、珍しいな私服でその髪型」

紗南「美嘉ちゃんにやってもらったんだ、どう?」

P「私服で見るのは新鮮だな。それに」

紗南「それに?」

P「メイクも自然な感じでいいと思う。可愛いぞ」

紗南「かわっ!?……そっか、ありがと」

美嘉「よかったね、紗南ちゃん(小声」

紗南「あ、ありがと……(小声」



P「美嘉の手腕だな、さすがカリスマJKアイドル」

美嘉「でしょ?もっと褒めていいけど?」

P「ちょうどこの仕事なら出来そうだなと思ったところだ」

美嘉「へ?……なるほど、ありがとプロデューサー!」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/14(木) 13:12:46.91 ID:aLffdM210
紗南「美嘉ちゃん、またお願いしてもいいかな?」

美嘉「メイク?それなら教えてあげる★」

莉嘉「えー!なにそれアタシも混ぜてよー!」

紗南「じゃあ次は莉嘉ちゃんも一緒に遊ぼっか!」

莉嘉「やったー!お姉ちゃん!次いついけるかな!」

美嘉「はいはい、次は一緒にね」


紗南「また遊ぼうね!美嘉ちゃん!」

美嘉「次は服から選ぶからね、紗南ちゃん★」

おわり