2: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)02:39:01 ID:yt3
提督「誰だっけ?」

加賀「…しっかりしてください…ゴトランドさんでしょう?」

提督「そっか…ゴトランド………ゴトランドだったよな…?」

加賀「ええ、よく惚気話を聞かされました」

提督「悪かった、悪かったよ……そうか…ゴトランドか…」

提督(そう。ゴトランドだ。だがなんだ?このなんとも言えんモヤのような気持ちは……)

引用元: 提督「俺の初期艦は…」加賀「?」 



3: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)02:50:45 ID:yt3
提督(……俺が着任した2013年4/23に撮った写真…これには…)ピラ

ゴト「あれ?懐かしい写真だね?何?7周年だからって思い返してるの?」

提督「!!?…あ、ああ。もう7年たったんだ……お互い色々あったと思ってな…」

ゴト「そうそう。特にその写真。うーん…見比べると少し老けたんじゃない?」

提督「なっ…お前が変わってないだけだ!!俺は年齢相応の渋さがだな……」

ゴト「はいはい。そういうことにしとくね♪」スタスタ

提督「あ、ちょ、待てよ!!」

提督(……写真にもゴトは写っていた……だが何故だ……)

提督「何なんだ…この違和感は…」

4: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)03:06:21 ID:yt3
提督(……着任順でみてもやはりゴトが初期艦だ……単なる俺の思い過ごしか……?)

榛名「提督?どうかなさいましたか?今日の作戦行動の書類をまとめましたので…」

提督「ん?ああ、悪い悪い……そういや榛名…お前がここの戦艦の最古参だったよな…?」

榛名「……?はい?確かにその通りですが…何か聞きたいことでもあるのですか?」

提督「……ばかげた話なんだが…お前が着任した時に…ゴトランドは着任してたか?」

榛名「??何を仰っているのですか?そもそもゴトランドさんは提督の初期艦ではないですか」

提督「………そう……そうなんだよな…」

榛名「提督?本当に大丈夫ですか?榛名、お薬でも持ってきましょうか?」

提督「いや、いいよ。7年も提督やってっからさ!!もう歳なのかもな!!」

榛名「フフッ、提督はまだお若いですよ?」

5: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)03:19:19 ID:yt3
提督「さて、榛名も帰ったし俺もお仕事するか…」

提督(え~と…第一艦隊が出撃で完全勝利…MVPは……ゴトか…流石だな…)

提督(第二、第三艦隊が東京急行成功か…助かるぜ…)

提督(第四艦隊が…そっか80時間遠征にいってんのか…)

提督(あれ?建造の消費資材が…あ、そっか戦艦レシピだ。うちの鎮守府には………)

ゴト「こんばんわ~提督。元気してた?」

提督「………!?ゴト?ど、どうしたんだよ急にやってくるなんて…」

6: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)03:32:34 ID:yt3
ゴト「何?その反応…折角人が親切に夕食つくってきてあげたのになぁ」

提督「!!?!………あ~お腹空いたな~親切な夕食食べさせてくれる女の子はいないかな~」

ゴト「もう…素直なんだか素直じゃないんだか……」

提督「悪かったよ…ほら、書類片付けるからさ、お前もそこ座れって」

ゴト「あ、夕食提督の分しか作ってないのよ。ゴトはこのまま帰りますね?」

提督「え?そうなのか……じゃあ、明日は俺がメシつくるから一緒に食おうな!」

ゴト「ホントに?楽しみ♪じゃあね、また明日」

提督「おう、いい夢をみろよ」

7: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)08:49:41 ID:yt3
数分後ーーーーーー

提督「ふう、食った食った……ん?なんだ…ゴトの奴布団までひいてくれたのか…相変わらず良い子だぜ……」

提督(……俺はなんでゴトを疑ったりしたんだ……あいつは俺の初期艦で、俺の一番大切な…)ガタ

提督「あれ!?ねーぞ!?どこやっちまったんだ!?」

8: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)08:55:14 ID:yt3
提督(なんでだ!?この引き出しにゴトに渡そうと思って保管していた………)

提督「……………!!!おいおいおいおい……おかしーんじゃねーの」

ゴト「提督!?どうしたの?今大きな声がしたけれど……」

提督「ゴトか……丁度いいぜ……お前に聞きたいことがあんだよ…」

ゴト「?何を?」

提督「……お前さん……誰だ?」

9: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)16:30:29 ID:yt3
ゴト「何を言ってるのか分かんないかな?ゴトはゴトだよ?」

提督「……なんでこんな簡単なことに気づけなかったんだろうな…」

提督「着任順で見ると…ゴトお前が初期艦なんだよ…」

ゴト「……?当たり前じゃない」

提督「……今俺は戦艦レシピを回してるんだよ……うちの鎮守府には比叡が着任してねーからな…」

ゴト「そうね…早く着任してくれるいいけど……」

提督「でもよ、この鎮守府は……第四艦隊が開放されてるんだぜ?」

ゴト「!!」

10: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)16:35:34 ID:yt3
提督「……よく考えてみると辻褄があわねーんだよ……うちの鎮守府の艦娘の着任順……」

提督「赤城が雲龍型の後に着任してたり、ビスマルクのあとにレーベが着任してたり……」

ゴト「……轟沈者……は……うちの鎮守府にはいないもんね…」

提督「そうさ…おかしいんだよ…まるでお前より先に着任した艦娘が蒸発したみてーだよなぁ~!?」

11: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)16:43:44 ID:yt3
ゴト「………」

提督「そして極めつけは……この布団だ……!!」

ゴト「………完璧に思い出しちゃったのね……」

提督「ああ、この布団は……『ケッコンカッコカリ』しないと手に入らねーしろモンだ……!!」

提督「テメー………『ゴトランド』をどこにやったんだ…!?」

ゴト「このことは提督に思い出してほしくなかったんだけどなぁ……付いてきて……」

12: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)17:09:33 ID:yt3
ゴト「……ここだよ……ここで提督は多分思い出せる……」

提督「思いだす?一体何を?こんな波止場で……ウッ!!」

『航空巡洋艦ゴトランドです』

『なあに?改まって…』

『正直スキンシップは嫌いじゃないですけど……』

提督「………!!この記憶は…?」

13: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)17:48:53 ID:yt3
ゴト「やっぱりこの場所でなら………思い出せると思いました…」

提督「……あぁ…ここは…俺がゴトランドを看取った場所だ…そうさ…あいつはここで……死んだ…」

『私の手を掴んで……てい、とく……』

提督「…………そうか……じゃあ、お前は…」

ゴト「うん、最近1-3でドロップしたゴトランドです」

提督「だが……どうして俺はゴトを……自分の最愛の人を忘れちまってたんだ!!」

ゴト「…そこまでは思い出せなかったんですね……わかりました…私が全てを伝えます……」

14: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)17:59:29 ID:yt3
…………俺は全てを伝えられた……この鎮守府を直接深海潜艦達が襲い、殆どの艦娘が死亡……生き残ったのは俺とゴトランドとほんの一握りの艦娘だけ…

ゴト「ビスマルクも雲龍も……私達は…着任して間もなかった……だから狙われなかった…」

提督「はなから敵じゃないと思ったのか……あいつらは…この事を覚えているのか?」

ゴト「ううん、覚えてるのはゴトだけ。私はゴトに貴方を頼まれたから……」

提督「………そうか…」

ゴト「……ごめんなさい…思い出させないように頑張ってたんだけど……」

提督「いや……いいんだ……今の俺にはお前がいる…そして、伝えてくれてありがとう…」





15: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)18:02:38 ID:yt3







あれから時は過ぎて艦隊は20周年となった……
一度崩壊した俺の鎮守府はゴトの協力もあって今では120Lvの大艦隊だ。だが、ここで俺はふと思い出した……

16: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)18:16:33 ID:yt3
俺の記憶が正しければかつてのゴトの着任は…2018年…そして今のゴトの着任は…2020年……
俺はゴトと二人で撮った写真を手に取る……



『2013年 4/23』


さらに、もう一つ。俺は呉鎮守府に勤務している。しかしそれは
ざっと15年前の転勤の話でまだ青二才だった頃は
なんと、他の鎮守府に勤務していたのだ……
みなまで言わなくてもわかるかもしれないがこの写真の背景…

提督「……佐世保……だよな?」

そこは俺のかつての勤務場所……何故この時代にゴトがいて、俺と写真撮っているのかはわからない。そもそも俺の初期艦はホントにゴトなんだろうか……まぁ、今となってはどうでもいい。俺にはゴトがいるんだから……     
              

17: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)18:17:35 ID:yt3


 










ゴトランド「貴方の初期艦は誰ですか?」

18: 名無しさん@おーぷん 20/05/13(水)18:18:03 ID:yt3
以上です。
なんだこれ………