1: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 22:47:44.75 ID:nc39XyR00
P「え? サイコロの旅って……あの、某ローカルタレントさんがやってたアレですか?」

高木「そうだよ、君ィ! アイドルたちも、彼らのように大きくなってくれるかもしれん!」

P「いや、別の方向に、更に有名になりそうなんですけど…」

高木「すでに、番組枠も取ってある。生っすか内にね」

P「つまり、もうやるしか無いわけですね」

高木「そう言うことだ」

P「う~ん。取りあえずじゃあ、先に>>3に企画を伝えるとして、>>4には悪いけど騙されてもらうか」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401630464

引用元: 高木社長「アイドル諸君にサイコロの旅と言う企画はどうかね?」 




3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/01(日) 22:54:22.22 ID:6OIRU482o

5: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 22:58:49.21 ID:nc39XyR00
P「おーい。響ー!」

響「あ、プロデューサーだぞ! はいさーい!」

P「はいさい。さて、早速なんだけど、次の仕事の話だ」

響「お、仕事かー。自分頑張るぞ!」

P「いい元気だ。で、内容なんだけど、これを見てほしいんだ」

響「?」

6: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:03:37.75 ID:nc39XyR00
テレビの中の誰か「寝れないんだよ! 僕たちはもう!」

響「つ、辛そうだぞ……」

P「うん。実を言うととてもつらい企画なんだ」

響「ううー。なんか、過酷そうだぞ」

P「でも、スケジュール的には響と真にやってもらう他ないんだ。頼む!」

響「でも、自分家族の世話もあるし……」

P「それはもう貴音と音無さんに頼んである。……やってくれないかな?」

響「……分かった。自分やるぞ!」

8: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:05:51.69 ID:nc39XyR00
P「本当か! ありがとう響!」

響「自分完璧だからな! しっかりこなしてあげるぞ!」

P「頼もしい限りだ」

響「ところで……真には伝えてあるのか?」

P「いや、全然。真には……」

P「騙されてもらうことにした!」

10: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:10:37.98 ID:nc39XyR00
出発当日

響「はいさーい! 我那覇響だぞー!」

真「ははは。響は今日も元気だなあ」

響「そう言う真も、久々にロケだーって昨日はしゃいでいたの、自分見ちゃったぞ」

真「なっ!? もー、響! それは言わない約束だろー!」

響「へへへ」

真「笑ってごまかす……。まあ、いいや。で、響。今日は生っすかのロケなんだよね?」


11: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:13:56.14 ID:nc39XyR00
響「そうだぞ! 今日のロケは、生っすか内のコーナーとして放送されるんだぞ!」

真「ボク、生っすかの録画ロケ初めてだからなー。楽しみだなー」

響「で、そんな自分たちがする企画の発表だぞ!」

真「頼んだよ。響!」

響「自分たちは……サイコロの旅をするぞ!」

真「…………」

真「え?」


12: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:17:39.57 ID:nc39XyR00
響「さて、サイコロの旅なんだけどね。どんな企画かって言うと」

真「ちょちょちょ、ちょっと待ってよ、響! ボ、ボクそんなこと聞いてないよ!」

響「え? ……でも、自分はこう聞いたぞ」

真「で、でもボクは東京のランチめぐりって……プロデューサー!」

響「あ、あんまりプロデューサーのことは呼ばない方が……」

P「真……実はな」

P「ランチ巡りは……やらないんです」

真「え?」

P「我々は、サイコロの旅をするんです」

13: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:23:48.60 ID:nc39XyR00
真「…………」

響「プロデューサー……真、固まっちゃったぞ」

P「まあ、年端も行かない少女なんだ。そっとしておいてあげよう……」

響「じゃ、じゃあ。気を取り直して、この企画の説明をするぞ!」

響「本当は、サイコロを振って出た目に従って、東京から札幌に帰る企画みたいなんだけど……」

響「今回も、それにしたがってゴールは札幌だぞ。そこには、伊織とやよいがコンサートをする4日後の午後5時までに着かなきゃいけないらしい」

P「ああ。そう言うことだ」

響「で、例えその目が札幌とは逆の目でも行かなきゃいけないのか……」


14: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:27:30.28 ID:nc39XyR00
真「響……それって…すごく過酷だよね?」

響「もちろんだぞ」

真「泊り……だよね?」

響「うん! 自分お泊りセットはばっちりだぞ!」

真「ボクはばっちりじゃないよ! 泊りの用意もしてないし、第一、父さんにも日帰りロケって……。一回家に……」

P「真……」

真「プ、プロデューサー帰してくれるんですね?」

P「親御さんには連絡とってあるし、お泊りセットは途中で買おう」

真「うあああああああんん!」

15: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:30:15.28 ID:nc39XyR00
P「さて、じゃあ、二人とも、早速サイコロの方を……」

響「だって、真。どっちから振る?」

真「…………」

真「ボクが振る!」

響「え? あんなに落ち込んでたのに?」

真「こうなったら、一発で札幌を出して、直ぐ終わりにしてやる!」

真「プロデューサー、目を見せて下さい!」

P「はい、これ」

16: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:31:58.87 ID:nc39XyR00
1えんぶり号
2夕陽号
3ツインクル号
4やまと号
5オレンジライナー号
6はかた号

1 00~17
2 18~35
3 36~53
4 54~71
5 72~89
6 89~99

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/01(日) 23:33:52.56 ID:UQbBoJpWo
せいっ

18: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:35:06.87 ID:nc39XyR00
響「い、行先が……書いてないぞ……」

真「それに、何か名前が……。これは電車かな?」

響「じ、自分はあんまり詳しくないから……でも……」

真「うん……。絶対出してはいけない……ね。……6のはかた号は」

響「うがー! 自分、博多なんて行きたくないぞ!」

真「うん……。じゃあ、響、行くよ!」

真「何が出るかな……それはサイコロ任せよ!」

↓3のコンマ以下

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/01(日) 23:35:50.24 ID:qGBFA+lIo
ほい

25: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:40:19.89 ID:nc39XyR00
真「2!?」

響「ってことは……夕陽号!?」

真「みたいだね」

響「うーん。夕陽なんて、どこでも見れるからな……。どこに行くかなんて想像つかないぞ」

真「プロデューサー……どこに行くんですか?」

P「ええっとな。この夕陽号は……」

P「酒田まで行くぞ!」

26: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:42:52.50 ID:nc39XyR00
真「さ、さかた?」

響「っていったいどこなんだ、プロデューサー……?」

P「酒田は……。山形県の庄内地方都市だ」

響「と言うことは……」

真「札幌には近づいたってことですね!」

響「やったぞ、真!」

真「うん! 幸先良いね、響!」

P「まあ、深夜バスだからな。体力には気をつけろよ」

響「!?」

27: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:45:52.04 ID:nc39XyR00
響「プ、プロデューサー……」

P「ん? どうした、響?」

響「深夜バスには乗らないって……」

P「ああ。そんなことも……うんまあ」

P「頑張ろうな!」

響「うがー! この嘘つきプロデューサー!!!!!」

真「え? 深夜バスって……そんなに危険なの……?」

28: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:50:18.51 ID:nc39XyR00
某月某日 21時35分 新宿駅高速バスターミナル

響「さて、自分たちは、その深夜バスの乗り場にやってきた訳だけど……」

真「凄い、威圧感だね……」

響「うう。さっき乗客がのったばっかのにもう窓が曇ってるぞ……」

真「ねえ、響」

響「どうしたんだ、真?」

真「ボクね、さっき聞いちゃったんだ。おじさんの独り言……」

響「どんな?」

真「『深夜バスは寝れない。まるで荷物のように扱われるって」


30: ◆VPATQMTCbo 2014/06/01(日) 23:53:52.21 ID:nc39XyR00
響「ま、真……それは大げさだぞ……きっと…」

真「ボ、ボクもそう思いたい……」

響「きっと、自分たちを優しく送り届けてくれるはずだぞ!」

P「いやあ、それはどうかなあ」

真「プロデューサーも、不安なこと言わないで下さい! あと、家に帰してください!」

P「いやだから無理だって」

真「うあああああああああん」

32: ◆VPATQMTCbo 2014/06/02(月) 00:01:22.45 ID:kIwjn1k30
         『夕陽号』

響「こ、これが夕陽号か……」

真「響……ボク、言っていいかな……」

響「どうしたんだ、真?」

真「すっぱいから、降りたい……」

響「な!? まだ乗ってから10分だぞ! いくらなんでも……」

真「だって、汗の臭いが充満してるし、おまけに何か、湿ってるし……。うう~」

響「た、確かに、自分の故郷の梅雨みたいたぞ……」

真「それに、あんまりリクライニングしないから、寝つけなさそう」




35: ◆VPATQMTCbo 2014/06/02(月) 00:05:54.70 ID:kIwjn1k30
響「え、真それしかリクライニングしないのか? 自分はほら、こんなに」

真「え? 何で響だけ? プロデューサーは?」

P「俺のもこの通り。ほら」

真「…………ってことは」

響「故障だな」

真「ええ!?」

P「ってことは、真はその79度くらいの角度で1夜を過ごすことになるのか」

真「待ってくださいよ! そ、そんなの!」

響「ま、真! 声抑えて! 前でもうお子様が眠りに入ってるから!」

真「……絶対訴えてやる……」

37: ◆VPATQMTCbo 2014/06/02(月) 00:11:23.26 ID:kIwjn1k30
某月某日 午前6時35分 JR酒田駅前

響「はいさーい! 皆、我那覇響だぞ!」

響「昨日は、深夜バスに初めて乗ったけど、自分完璧だから、何とか乗り切れたぞ!」

響「と、言う訳で真、今日も元気にサイコロを振っていくぞ!」

真「………………………………………………………………………………………………………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

響「!?」

P「はは、ははは」

響「プロデューサー……笑いごとじゃないぞ……」

38: ◆VPATQMTCbo 2014/06/02(月) 00:17:55.72 ID:kIwjn1k30
P「いやー、真。その顔。アイドルの放送コードぎりぎりかもしれん」

真「…………ガルルル」

響「本当に、ライオンの鬣みたいな髪型に……」

P「さて、まあ。ずいぶんと真はやられたなあ」

真「もう……二度と乗らない深夜バスなんて……」

響「そんな、ひどかったのか?」

真「酷いなんてもんじゃないよ! 席は倒れないし!」

真「夜中にトイレから帰って来た響が、耳元で『たかね~。●●●●触らせて~』とか囁くし!」

響「じ、自分! そんな破廉恥なこと言ってないぞ!!」

真「でも、ボクは聞いた! それに、プロデューサーも……」

P「お、おれも何かしたのか?」

真「何でもないです!」




39: ◆VPATQMTCbo 2014/06/02(月) 00:28:35.55 ID:kIwjn1k30
真「とにかく、サイコロを振りましょう! もうボクはゴールしたいです!」

P「お、元気だな。よし、どんどんサイコロを振って行こう」

響「プロデューサー。札幌に行ける目はあるの?」

P「ああ、一応作っておいた」

P「まあ、ここから空港まで距離があるからレンタカーかタクシーを使うことになるけどな」

真「それでもいいです! さっそく振りましょう!」

P「よし、じゃあこれが目ね」

40: ◆VPATQMTCbo 2014/06/02(月) 00:32:27.73 ID:kIwjn1k30
1 00~17
2 18~35
3 36~53
4 54~71
5 72~89
6 89~99

1振り出しに戻ろう  庄内空港から羽田
2アイドルは西へ   新潟経由金沢
3これだけはやめて  浅草
4ちょっと進む    秋田
5さらに近づく    乗り継いで 青森
6目的地へ      羽田経由で千歳

41: ◆VPATQMTCbo 2014/06/02(月) 00:36:00.91 ID:kIwjn1k30
響「こ、これは」

真「聞いたことある地名ばかりだね」

響「で、でも北に向く目は3個あるし、ラッキーと言えばラッキーだな」

真「でも気になるなあ、これだけはやめてってって言うのが」

響「これは何なんだ、プロデューサー?」

P「まあ、出てからのお楽しみってことで」

P「それで、次はどっちが?」

響「よーし、今回は、自分が振るぞ!」

真「頼んだよ、響!」

響「いくぞ!何が出るかな……それはサイコロ任せよ!」

↓3のコンマ以下 

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/02(月) 00:37:17.97 ID:Zr3pdaDRo
浅草ってなんかヤバイの?

50: ◆VPATQMTCbo 2014/06/02(月) 00:41:57.76 ID:kIwjn1k30
真「こ、これは……」

響「やったぞ! 真、終わったぞ!」

P「えー、……これはどうすれば……」

響「プロデューサー! 自分たち、札幌に行けるんだよな?」

p「えー、えーっと……」

P(うっ! 何とかインチキしようと思ったけど……このキラキラした目には……)

P「分かった……行こうか、札幌」

響・真「やったー!」