1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:38:44.01 ID:VR5dB1JH0
シャル「ってなんなの一夏?」

一夏「えーと簡単に言うとネット上でできるRPGゲームかな」

一夏「アイエスオンラインっていうやつなんだけど」

シャル「へー」

一夏「俺も初めてだしよかったらシャルも一緒にやらないか?」

シャル「うん!いいよ!」

一夏「じゃあ夕飯食った後にでも始めようぜ」

シャル「うん!楽しみだなぁ」

引用元: シャル「MMO?」 


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:41:58.17 ID:VR5dB1JH0
シャル「あ、ダウンロード終わってる」

シャル「この後インストールして・・・ポチポチっと・・・わ!はじまった!!」

シャル「へー最近のゲームって絵が綺麗なんだなー・・・・」

シャル「あ・・・・名前と職業を決めないといけないのか・・・・」

シャル「名前・・・・名前・・・・
     なにがいいのかな~・・・」

シャル(ラファールリヴァイブ・・・いやいや変だよ
     本名は・・・・流石にまずいよね・・・・・
     一夏好き・・・・あぁあぁあ!!な、何を考えてるんだろうね僕は)

シャル「・・・・・」

カタカタカタ・・・ターン!!

「凰鈴音」

シャル「・・・・・(ゴクリ」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:47:03.75 ID:VR5dB1JH0
シャル(だ、駄目だよ・・・いくら鈴の名前なら別に・・・・
     なんて思っていても本当にやったら一夏に引かれちゃうよ)


シャル「でも全然思いつかない・・・・」

シャル「えーと・・・えーと・・・・
     ・・・・・・・
     クロネコ・・・でいいや・・・・」

カタカタカタ・・・・ターン!!

シャル「次は・・・・職業だね」

ナイト・・・・みんなを守る頼れる人
ファイター・・・・攻撃に優れた豪快な戦士
マジシャン・・・・強力な魔法を敵を倒す
モンク・・・・鍛えた肉体を武器に戦う武道家
・・・・・・・
・・・・・
・・・

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:49:15.57 ID:VR5dB1JH0
シャル「へー色々あるんだな―・・・・」

シャル「ん?これは・・・・」

クレリック:回復と補助魔法を使って大切な人を守る

ニヤニヤ
シャル「へへへ~・・・大切な人かぁ~・・・・///」

シャル「うん!これにしよう!」

シャル「じゃあいよいよスタートだね!」

シャル「えっと・・・・まずは一夏を探さないと・・・・」

シャル「見れば分かるって言ってたけど・・・・・
     あ、あれだ!」


クロネコ:一夏だよね?

†百式†:ああ、シャルやっときたなー

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:54:00.72 ID:VR5dB1JH0
クロネコ:ごめんね、待たせちゃって

†百式†:いいっていいって!

†百式†:それより早速はじめようぜ

クロネコ:ところでなんで白式じゃないの?

†百式†:いやー、流石にそのまんま使うのはまずいと思うし

クロネコ:両隣りにある十字架はなに?

†百式†:これは飾りみたいなもので、かっこいいだろ?

†百式†:「ダガー」で変換できるんだ

クロネコ:そうなんだ、僕もつければよかったなー

†百式†:そんな時間もかからないしつけてきていいぞ

クロネコ:ううん、これ以上待たせるのも悪いしこの名前でやってみるよ

†百式†:そっか!じゃあ早速やるか

クロネコ:うん、そうしよう!

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 20:57:25.38 ID:VR5dB1JH0
†百式†:さくさくLv上がるなー

クロネコ:うん、もう10だね

クロネコ:それにしても・・・・

†百式†:どうした?

クロネコ:なんか一夏のキャラは強いね

クロネコ:僕の倍くらいダメージ出てるし・・・

クロネコ:僕もファイターにすればよかったかも

†百式†:でもクレリックは後半強いらしいぞ

シャル(後半ってなんだろう・・・Lvが上がったら強くなるってことかな?)

クロネコ:そうなんだ・・・・じゃあ頑張ってみるね

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:02:24.39 ID:VR5dB1JH0
クロネコ:大きい街に出たね

†百式†:すっげー人多いなー

クロネコ:はぐれないようにしないとね

†百式†:ああ、気をつけないとな

クロネコ:ところで

†百式†:うん?

クロネコ:このいっぱいある宝箱はなにかな?

シャル(クリックしてみよっと)

シャル(わ、わわわ・・・・なんか変なウィンドウが開いた
     なんだろうこれ・・・・・・あれ?「購入」?)

†百式†:シャル・・・・これ何か分かったか?

クロネコ:えっと・・・クリックするとね、ウィンドウが開いて

クロネコ:購入ってあったから、この宝箱でお買い物ができるんじゃないかな?

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:05:00.69 ID:VR5dB1JH0
†百式†:そういえば聞いたことあるな

クロネコ:え?一夏知ってるの?

†百式†:ああ、これが露店というものらしい

†百式†:こういう風に俺たちも店を出せるみたいだぞ

クロネコ:そうなんだー一夏は物知りだね

†百式†:始める前に見たの覚えてただけだけどな

クロネコ:でもこれすごく高いね・・・・この剣10億ゴールドもするよ

†百式†:!!

†百式†:え・・・・そんなにするのか・・・・?

†百式†:この人お金持ちなんだなー・・・・

クロネコ:・・・・でも他の人もみんな1億とかで露店出してるよ・・・・

†百式†:・・・・シャル・・・・今いくら持ってる?

クロネコ:10234ゴールド・・・

†百式†:俺も似たようなものだから先は長いな・・・・

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:08:21.28 ID:VR5dB1JH0
ラウラ「シャルロット、いるか?」

シャル「あ、ラウラおかえり
     どうしたの?今日遅かったね」

ラウラ「ああ・・・教官と話がはずんでいてな」

ラウラ「ところで・・・・」

シャル「なーに?」

ラウラ「これはなんだ?」

シャル「これ?アイエスオンラインっていってネットでできるRPGらしいよ」

ラウラ(RPG・・・対戦車擲弾発射器?
     ・・・・ネットで戦争ゲームでもしているのか?)

シャル「一夏が誘ってくれたんだ♪ラウラも一緒にやる?」

ラウラ「私の嫁も戦場にいるのか、よし私も援軍に出よう」

シャル「じゃあここからダウンロードして・・・・
     今日はもう遅いし、明日一緒にやろうね」

ラウラ「了解だ」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:13:01.54 ID:VR5dB1JH0
ピポパポ
トゥルルルル

ラウラ「・・・・・クラリッサ、私だ」

ラウラ「そのオンラインゲームというものをすることになったのだが・・・・」

ラウラ「なんと・・・・・そのようなルールがあるのか・・・」

ラウラ「なるほど・・・・その時はそうすればいいのだな?」

ラウラ「わかった、気をつける」

ピッ

シャル「オンラインゲームって聞こえたけど、もしかして予習してたの?」

ラウラ「うむ、彼を知り己を知れば百戦して危うからずというからな」

シャル「へぇ~、ラウラは勉強熱心だね」

一日目終了

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:16:14.07 ID:VR5dB1JH0
次の日の夜

†百式†:そっかラウラも始めるのか

クロネコ:うん、自分で調べてたりして結構やる気になってたよ

クロネコ:あっ、そろそろ来るみたい!

プシュー←ワールド移動の音

kuraudo:出迎えごくろうでござるwww

シャル(えっ?)

クロネコ:ラウラ?

†百式†:え?これラウラか?

kuraudo:ああ、私だ

kuraudo:ああ、私でござるwww

シャル(なんで言い直すの・・・・?)

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:20:56.62 ID:VR5dB1JH0
†百式†:どうして普段と違うしゃべり方なんだ?

kuraudo:クラリッサがネトゲでは忍者キャラを選んでwww

kuraudo:こうしなければいけないと言っていたでござるよwww

クロネコ:そうなの一夏!?

†百式†:うーん・・・昨日は結局他の人としゃべらなかったからな・・・

†百式†:拙者も分からないでござるよwww

シャル(え、一夏もそのしゃべり方でいくの・・・・?)

クロネコ:・・・・と、ところでその名前は?

kuraudo:うむ、クラリッサが言うには名前は

kuraudo:kuraudoが一般的らしいでござるwww

†百式†:そうなのか・・・・俺たち初心者だから

†百式†:そういう情報があると助かるな・・・・

シャル(よかった・・・いつものしゃべり方だ)

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:24:03.77 ID:VR5dB1JH0
†百式†:とりあえず昨日行ったところまで
      ラウラを案内しようか

kuraudo:ありがてぇwwwありがてぇwww

クロネコ:ねぇラウラ、僕たちだけの時は普通にしゃべろうよ

†百式†:ああ、他の人にあったときだけでいいな

kuraudo:うむ、そういうことなら従おう

シャル(切り替えが早いなぁ~・・・)

その後、一夏御一行は昨日の半分以下の時間で
チュートリアルを終え街にたどり着いた


kuraudo:おお・・・・これが都会というやつか

クロネコ:相変わらず人が多いね

†百式†:そうだな、しかしここからどう進めればいいのか

クロネコ:クエストを進めていけばいいのかな?

マヤさんからクロネコへのささやき
マヤ:あの、もしかして初心者さんですか?

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:27:58.63 ID:VR5dB1JH0
シャル(う、うわわ・・・・は、話しかけられてる
     なんか文字の色も違うし・・・
     よ、よしここは・・・・)

クロネコ:そうでござるよwww

シャル(よし!)

†百式†:ん?何が?

クロネコ:え?あ、あのえっとね

クロネコ:えっとマヤさんから話しかけられたから

マヤ:突然ごめんなさい

マヤ:でもみなさんPTチャットやささやきを知らないようなので

マヤ:初心者なのかと

kuraudo:みんな初心者でござるwww

マヤ:あぁ~やっぱりそうだったんですね

マヤ:よければ色々教えて差し上げようかと思いまして

†百式†:かたじけねぇwwwかたじけねぇwww

シャル(やっぱりこのしゃべり方変なんじゃないかな・・・・)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:33:04.39 ID:VR5dB1JH0
マヤ:では、まずは・・・・

マヤさんからPTのお誘いがありました
参加しますか?

シャル(わわっ)

イア はい
    いいえ

ポチっ

マヤ(PT):では、画面左下にあるPTを押してチャットしてみてください

kuraudo(PT):テスwwwテスwww

†百式†(PT):ニンwwwニンwww

クロネコ(PT):これでいいのかな?

マヤ(PT):ええ、じゃあ次はささやきの仕方を教えますね

マヤ(PT);ささやきは・・・(略)・・・というふうにします

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:36:31.84 ID:VR5dB1JH0
ここから(PT)省略です
これ以降会話は基本PTチャットになります

マヤ:みなさんできました?

kuraudo:できたでござるwww

†百式†:ありがてぇwwwできたでござるwww

シャル(やっぱりこのしゃべり方おかしいよ・・・・
     なんかマヤさんに対して失礼な気がするし・・・
     よし、ラウラが言ってたことがほんとか聞いてみよう)

クロネコ:あのマヤさん

マヤ:はい!クロネコさん!

クロネコ:あの・・・オンラインゲームは「ござるwww」をつけなくちゃ

クロネコ:いけないのって本当ですか?

kuraudo:!!

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:42:12.47 ID:VR5dB1JH0
マヤ:ござるwwwって皆さんが語尾に付けてるのですか?

クロネコ:そうです!

†百式†:ああ、拙者も気になってたでござるよwww

シャル(気になってたんならやめてよ!!)

マヤ:いえ、そんなことないと思いますよ

マヤ:語尾に何かつける人はいますが

マヤ:それは個人の自由だと思います

シャル(やっぱり・・・ラウラたまに変な知識持ってくるからなぁ)

kuraudo:・・・そ、そうだったのか・・・・

マヤ:それでござるってつけてたんですね

kuraudo:百式、クロネコ・・・・すまなかった

クロネコ:だ、大丈夫だよ、誰にだって間違いはあるよ

†百式†:そうだって、これから気をつければいいさ

kuraudo:お前たち・・・・流石私の嫁と友だ・・・・

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:46:12.33 ID:VR5dB1JH0
マヤ:あらkuraudoさんはご夫婦でプレイしてらっしゃるんですか?

kuraudo:そうだ

シャル(そうだじゃないよ!まったくラウラったら)

†百式†:い、いや違うよ

クロネコ:そうです、kuraudoが勝手にいってるだけです

kuraudo:いいや、百式!私はお前を嫁にすると宣言したはずだ

†百式†:

†百式†:い、いやあれはだな・・・・

クロネコ:だ、駄目だよ!いくらkuraudoでもそれだけは認められない!

マヤ:ふふ、皆さん仲がよろしいのですね

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:50:18.03 ID:VR5dB1JH0
その後も一夏御一行はマヤからアイエスにおける
基本的な事項を教えてもらった

マヤ:それではこれくらいで

†百式†:今日は色々とありがとうございました

クロネコ:ありがとうございました

kuraudo:感謝する

マヤ:ふふ、では最後に

マヤさんから友達登録の申請がきました

シャル(わっ、なんかでてきた)

イア はい
    いいえ

ポチっ

マヤ:ふふ、皆さんありがとう

マヤ:何か困ったことがあったらいつでも呼んでくださいね

マヤ:それではおやすみなさい

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:53:31.47 ID:VR5dB1JH0
クロネコ:いい人だったね~

†百式†:親切な人っているもんだなー

kuraudo:是非とも我が隊に引き抜きたいものだ

†百式†:じゃあもう遅いし・・・俺も今日はこれくらいにしておくよ

kuraudo:うむ、ではシャルロット私たちもそろそろ寝ようか

クロネコ:そうだね、おやすみ一夏

kuraudo:暖かくして寝るんだぞ

†百式†:ああ、おやすみ

二日目終了

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 21:56:00.18 ID:VR5dB1JH0
†百式†:よし、今日から本格的に冒険開始だな

クロネコ:うん、まずはクエストを終わらせようか

kuraudo:では行くとしよう

バシュバシュ!
バキッ

クロネコ:ラウラのキャラはなんか移動とか攻撃早いよね

kuraudo:そのようだな

kuraudo:む、今のでLvが上がったから新しいスキルが増えたぞ

†百式†:へー、どんなのが増えたんだ?

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:00:06.51 ID:VR5dB1JH0
kuraudo:どうやら20秒間消えることのできるスキルらしいな

クロネコ:面白そうなスキルだねー

†百式†:いいスキルだな・・・・それに引き換え・・・・

†百式†:なんか俺のキャラってパッとしないなぁ・・・・

†百式†:シャルも回復できたり、他の人を強くできたりするのに

†百式†:俺のキャラは殴るだけ・・・・ハズレなのか、この職

クロネコ:い、一夏のキャラは攻撃力すごいよ

kuraudo:そうだぞ

シャル(ほんとにそれしかないけど)

kuraudo:それに例え弱くても私は嫁と一緒ならそれでいい

シャル(!?)

クロネコ:ぼくもだよ!一夏とならどこにでも行くよ!

†百式†:はは・・・ありがとなシャル、ラウラ

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:05:03.87 ID:VR5dB1JH0
こうして僕たちはチームワーク良くゲームを進めていった
いつも足を引っ張り合っているセシリアと鈴じゃこうもいかないだろう

アイエスは初めてのオンラインゲームとあって
やることなすこと全てが新鮮でとても楽しかった

見知らぬ人とPTを組んだり
高Lvの人に助けてもらったり
僕たちはアイエス生活を満喫していた

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:10:06.33 ID:VR5dB1JH0
いつしか夜にはアイエスをやるのが日課になっていた

†百式†:さて、じゃあ今日も頑張るか

kuraudo:うむ、私がお前を守ってやるぞ

クロネコ:それは僕の言う台詞じゃないかな・・・・?

クロネコ:でもさ

†百式†:どうしたシャル?

クロネコ:また他の人とPT組んでみたいね

クロネコ:いや、あのね、みんなとだけじゃなくて

クロネコ:他の人がどうしてるのかとか興味がわいたからだよ

クロネコ:みんなと組みたくないとかそういう意味じゃないよ

†百式†:ははは、わかってるよシャル

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:13:12.49 ID:VR5dB1JH0
†百式†:ところでラウラ、そんなところで何見てるんだ?

kuraudo:あそこに見知った名前がいてな

クロネコ:知ってる人?マヤさん?

†百式†:どれどれ

「篠ノ之箒」

クロネコ:・・・・・あ、あれ箒かな・・・・?

†百式†:うーん・・・・箒なんじゃないか?

kuraudo:ちょっとささやいてみるぞ


クロネコ:ラウラどう?返事あった?

kuraudo:いや、まったくないな

†百式†:なんか挙動不審な動きしてるし、返し方分からないんじゃないか?

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:15:25.03 ID:VR5dB1JH0
クロネコ:じゃあちょっと行ってみようか

移動


†百式†:すみませーん

†百式†:人違いだったらすみませんが

†百式†:私の名前に近いISを知ってる人ですか?

篠ノ之箒は相変わらず挙動不審だったが
しばらくすると

篠ノ之箒:nihongoutenai

クロネコ:え?

kuraudo:なにかでロックされているのか?

篠ノ之箒:mattakuwakaran

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:19:05.30 ID:VR5dB1JH0
kuraudo:どういうことだ?

†百式†:半角/全角を押しても無理ですか?

クロネコ:Shift+Caps Lockで外れないかな?

篠ノ之箒:できたぞ

†百式†:おおークロネコは賢いな

クロネコ:へへっ♪

kuraudo:で、お前は箒なのか?

篠ノ之箒:ああ・・・・お前もしかして一夏か?

†百式†:やっぱり箒かー

クロネコ:箒もこのゲームやってたんだね

篠ノ之箒:とするとお前たちは・・・・

kuraudo:ラウラだ

クロネコ:シャルロットだよ

篠ノ之箒:や、やはり・・・・

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:23:12.31 ID:VR5dB1JH0
篠ノ之箒:それより一夏!

篠ノ之箒:ゲームやっていることを黙っているとはどういうことだ

†百式†:いや箒ってこういうのやるとは思えなかったからさ

篠ノ之箒:わ、私はお前がすることならなんでも付き合うぞ

†百式†:なんだ、それじゃあ言えばよかったな

シャル(相変わらず一夏は鈍感だなぁ・・・・)

篠ノ之箒:それにしてもお前たちずいぶん変な名前をつけているな

kuraudo:これはMMOでは基本的な名前と聞いたぞ

クロネコ:箒こそ何で本名でやってるの?

篠ノ之箒:武士たるもの本名を名乗らずしてどうする

シャル(・・・・それなんて罰ゲーム?)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:28:13.67 ID:VR5dB1JH0
†百式†:ま、じゃあ箒も一緒にやろうぜ

クロネコ:箒はどのくらいやってるの?

クロネコ:僕たちは今Lv26なんだけど

篠ノ之箒:私は今Lv38だ

kuraudo:なかなかやるな

†百式†:じゃあ箒が一番強いみたいだし

†百式†:箒リーダーでPT組みなおそうぜ

クロネコ:マヤさんがPTのリーダーは

クロネコ:タゲもらいやすいって言ってたしね
タゲ:ターゲット(敵から攻撃を受けやすいということ)

バタバタッ
箒再び挙動不審

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:31:00.03 ID:VR5dB1JH0
kuraudo:どうした

篠ノ之箒:PTってどうやって組むのだ?

シャル(・・・・・)

クロネコ:こうこうこうやって組むんだよ


†百式†(PT):よし、じゃあいくか!

kuraudo(PT):1人増えたから新しい戦法も増えそうだな

クロネコ(PT):頑張ってサポートするね

篠ノ之箒:うむ、いくぞ

†百式†(PT):箒、PTだからPTチャット使おうぜ

篠ノ之箒:PTチャットとはなんだ?

シャル(うわぁ・・・・箒・・・地雷くさい・・・・)

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:36:11.59 ID:VR5dB1JH0
クロネコ(PT):左下に「PT」ってところがあるでしょ?

クロネコ(PT):そこクリックでPTチャットになるよ

篠ノ之箒(PT):こうか?

†百式†(PT):そうそう

(またPT省略します)

kuraudo:箒は誰かとPT組んだことないのか?

篠ノ之箒:し、仕方ないだろ、1人で始めたんだから

†百式†:もしかしてチャット打ったのも今のが初めてか?

篠ノ之箒:

篠ノ之箒:打ったことある!!初めてじゃないぞ!!

シャル(・・・・・箒・・・・)

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:39:56.95 ID:VR5dB1JH0
クロネコ:でもみんなでやるのって楽しいね

クロネコ:そういえばこのゲームって対人もあるらしいよ

シャル(話題を変えてあげる僕のやさしさ、プライスレス)

†百式†:へーそんなのがあるのか

kuraudo:ふむ、ついに戦場に行く時がきたか

篠ノ之箒:なんだ、早速行くのか?

クロネコ:いってみる一夏?

†百式†:ああ!Lvの違いが、戦力の決定的差でないということを教えてやるさ!

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:43:43.05 ID:VR5dB1JH0
ところがどっこいネトゲの対人は「Lv命」なのである


クロネコ:なんにもできないで負けちゃったね・・・・

kuraudo:一撃で倒されてしまったな

†百式†:ちょっと悔しいな

篠ノ之箒:しかし敵の武器や鎧の色が光っていたが

篠ノ之箒:あれはなんだったのだろうな

クロネコ:wikiで見ただけなんだけど

クロネコ:強化ってのをすると光るらしいよ

kuraudo:ふむ、とすると負けたのは装備の差か

†百式†:・・・・俺ちょっとその強化ってのをしてくる

篠ノ之箒:では私もやってみよう

kuraudo:私もだ

クロネコ:じゃあ僕もやってみる

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:48:30.96 ID:VR5dB1JH0
†百式†:この鍛冶屋がやってくれるみたいだな

クロネコ:じゃあやってみよう

・・・・・・・
・・・・・
・・・

シャル(うぅ~・・・高かったなぁ~・・・)

シャル(・・・みんなはどうなったのかな?)

クロネコ:みんなどうだった?

篠ノ之箒:刀を+5、鎧を+2にしたぞ

kuraudo:刀+2、鎧+3まで強化した

kuraudo:シャルロットはどうだったのだ?

クロネコ:僕は鎧を+3まで強化したよ!

篠ノ之箒:一夏はどうなったんだ?

†百式†:

kuraudo:どうしたのだ?


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:51:10.83 ID:VR5dB1JH0
クロネコ:一夏?

†百式†:こわれた

篠ノ之箒:?

†百式†:失敗して武器がなくなった・・・

クロネコ:し、失敗すると武器なくなっちゃうんだ・・・

†百式†:金もない

†百式†:少なくなった、じゃなくて無くなった・・・・


kuraudo:・・・残念なことだが、気を落とすな

篠ノ之箒:そうだぞ、また頑張ればいい

クロネコ:一夏・・・・

†百式†:認めたくないものだな・・・若さ故の過ちというものを・・・・

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:56:16.13 ID:VR5dB1JH0
篠ノ之箒:では私はそろそろ寝るぞ

クロネコ:うん、箒おやすみ

kuraudo:また明日だな

†百式†:おやすみ


クロネコ:僕もそろそろ寝るね

kuraudo:では、私もそうしよう

†百式†:うん、二人ともおやすみ

クロネコ:一夏はまだやるの?

†百式†:今日は対人で負けたり武器壊したり悔しかったからな

†百式†:もうちょっとやってから寝るよ

クロネコ:そっか、無理しないでね

kuraudo:体に気をつけるんだぞ

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 22:58:26.59 ID:VR5dB1JH0
思えばこの日からだった
一夏がアイエスを何よりも優先しだしたのは・・・

放課後の自主訓練も次第にやらなくなって
授業と睡眠以外はずっとアイエスをやっている日々が続いた

そこまでのめりこめない僕たちとのLv差は当然広がっていく

身内での行動に限界を感じたのか
一夏はみんなでギルドに入ろうと提案した
アイエス内で行動を共にしたのはこれが最後だ

ギルドのみんなは僕たちを快く迎えてくれた
人見知りがちな箒もみんなとは仲良くやれていた
でも一夏は所謂まったりギルドには合わないみたいで
段々ソロプレイが目立つようになってきた

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:00:56.75 ID:VR5dB1JH0
この頃から一夏はセシリアに借金をしだした・・・・
僕もお金を貸して欲しいとせがまれたけど
装備の強化に使うって分かってたから貸さなかった


現在の一夏はというと・・・・

全身を赤色に光る廃装備で包み
突如トップレベルの仲間入りしたことから
ゲーム内で「赤い彗星」と呼ばれている

第一章 楽しいネトゲ 完

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:09:34.97 ID:VR5dB1JH0
第二章 廃人は眠らない

一夏のMMO熱はその後もさらに加熱し
日常生活にも支障をきたすようになった

「・・・斑・・・・!・・・織斑・・・・!!」

ガンッ!!

一夏「いって・・・・・」

千冬「授業中に寝るな、馬鹿者!」

キーンコーンカーンコーン・・・・

千冬「・・・・午前の授業はこれで終わりだ
    では解散!」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:11:55.17 ID:VR5dB1JH0
シャル「ねぇ一夏!ご飯一緒に食べよ」

一夏「ごめんシャル、昼は露店のチェックしないといけないから」

シャル「そ、そう・・・・」

一夏「ああ、悪いな・・・」

昼休みでも最近毎日こんな調子だ


「織斑くん最近おかしくない?」

「授業中ずっと寝てるしね~」

「なんであんな奴好きになってたんだろ~」

「うっわーそういうこと言っちゃうの~?」

「他に男がいなかったからじゃない?」

「なんか悪い夢でも見てたみたいだね~」

一夏(チッ・・・うっせーな・・・・俺だってお前らなんて相手してねーよ)

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:15:12.62 ID:VR5dB1JH0
とある日曜日の1025号室

トントンッ
一夏「入っていいぞー」

ガチャッ
シャル「ねえ一夏!天気いいしどこかに出かけない?」

一夏「駄目だ!今週は経験値1.5倍だからそんな暇はない」

一夏「今フレがうまい狩り場とっておいてくれたから
    今日は徹夜で狩り続けるんだ」

一夏「っていうか一週間だな」

一夏「シャルももっと真面目にやろうぜ」

シャル「う、うん・・・ごめん一夏」

シャル「それじゃ・・・」

一夏「あ、待ってくれ!」

シャル「・・・え!?」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:16:47.98 ID:VR5dB1JH0
一夏「暇だったらWeb Money買ってきてくれ」

つ 諭吉三人

シャル「こんなに使うの!?」

一夏「ああ、2000個限定の超強いアクセサリーが課金販売されるからな」

シャル「・・・・でもあれって一個1500円だよ?」

一夏「買えるだけ買って後で売るんだよ!」
バンッバンッ!! ←机を叩く音

一夏「こないだの首飾りだって最初の10倍に値上がりしてるんだぜ」

一夏「普通の課金アイテム買って無課金厨に売るより
    数倍儲かるのは確定的に明らか!!」

一夏「あ、それから課金販売開始する明日の五限目は俺授業さぼるから
    適当に誤魔化しておいてくれ」

シャル「・・・・うん」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:21:55.37 ID:VR5dB1JH0
シャル「じゃあ・・・僕そろそろ行くね」

一夏「まて!」

シャル「なに?」

一夏「シャル・・・・最近浮かれすぎだからいっておくけど・・・・」

一夏「いくらリアル生活が楽しいからってそっちばかり優先すると
    アイエスに戻ってきた時、アイエスにお前の居場所は無いぞ」

シャル「・・・・・」

シャル(・・・・一夏その考え怖いよ・・・・)

シャル(・・・どうすればいいんだろう・・・・)

シャル「はぁ・・・・コンビニいこ・・・・」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:23:54.45 ID:VR5dB1JH0
ある日の夜

シャル(最近ラウラも箒もアイエスやってないなぁ~・・・)

シャル(まあ僕もなんだけどね・・・・・)

シャル「たまにはINしてみようかな」


クロネコ:こん^^

ギルメンA:あ、クロちゃん久しぶり~

ギルメンB:わークロちゃんだー

ギルメンC:クロちゃんこんばんはw

†百式†:kon

ギルメンD:おおおおおおおお!クロちゃーーーーん

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:26:35.76 ID:VR5dB1JH0
クロネコ:みんな今何してるの?

ギルメンB:○○で狩ってるよー

ギルメンC:クロちゃんもおいでー

ギルメンD:やっぱクロちゃんいないと寂しいよ

クロネコ:じゃあ、いくね♪

ギルメンA:クワトロさんもこっち来ない?


一夏はクワトロまたは大尉と呼ばれている
なんでもがんだむ?という日本のアニメが元ネタらしい

シャル(でも・・・・それより・・・・)

シャル(・・・・やっぱり一夏はみんなと一緒じゃないんだ・・・)

†百式†:gome,PT君じゃった

ギルメンC:そっかー

ギルメンB:また今度一緒にやろうね

シャル(・・・・一夏)

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:29:37.20 ID:VR5dB1JH0
ギルメンD:クロちゃんキター

クロネコ:みんなよろしくね♪

ギルメンA:クロちゃんいると狩り楽だよねー

ギルメンC:みんなでやってるんだから大尉も来ればいいのにね

ギルメンA:大尉にもきっと色々あるんだよ

ギルメンD:女性関係とかw?

ギルメンB:それにしても大尉って夜ずーっといるよね

ギルメンC:いるいるw

ギルメンC:こないだね、寝落ちして誰もいないかなーって確認したら

ギルメンC:狩り場で元気に動いてるの見つけちゃったw

ギルメンD:大尉ってニートなの?

ギルメンB:一日中いるしそうでしょw

シャル(一夏そんなにやってるんだ・・・・)

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:32:49.37 ID:VR5dB1JH0
ギルメンC:それじゃ今日はこれくらいで寝るね~

ギルメンA:便乗~

ギルメンB:私も寝るる~w

ギルメンD:俺もー、クロちゃんまたねー^^

クロネコ:みんなおやすみなさい!

シャル(みんな寝ちゃった・・・・私も寝ようかな
     でもその前に・・・・)

クロネコ:一夏、こっちのPT終わったんだけど

クロネコ:少し一緒にやらない?

†百式†:そっちはもう終わったのかww

クロネコ:うん

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:35:48.22 ID:VR5dB1JH0
†百式†:悪いな、こっちは5時までやる予定だからw

シャル(5時!?)

クロネコ:じゃあ・・・・1時間だけそっちにお邪魔していい?

†百式†:はっ?駄目だって

クロネコ:そ、そう・・・

†百式†:シャルってまだLv52だろ?こっちのみんなは全員95↑なんだよ

†百式†:Lvが10も離れてればもう別世界なんだよ、分かってるか?

†百式†:大体こっちに来て何するつもりだ?

†百式†:一緒にやりたいならせめて一日6時間はアイエスやれよ

†百式†:それくらいも出来ない卑怯者はマジでかなぐり捨てンぞ?

クロネコ:ごめん・・・・

†百式†:べつにいいけどさー

クロネコ:それじゃ僕落ちるね、おやすみ一夏

シャル(返事がない・・・・酷いよ一夏・・・)

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:41:49.89 ID:VR5dB1JH0
シャル(一夏がネトゲ廃人になっちゃった・・・・)

シャル「はぁ・・・・(どうしてこうなったんだろ)」

ラウラ「シャルロット・・・・どうした溜息なんてついて」

シャル「ラウラ・・・・」

シャル「今日ね久しぶりにアイエスにINしたんだけど」

ラウラ「相変わらずなわけか・・・・」

シャル「ラウラは最近一夏の部屋に潜り込まなくなったね」

ラウラ「最近あいつはいつも徹夜でアイエスしてるからな・・・・」

シャル「ねぇラウラ?明日一夏にアイエスやりすぎだって注意しに行こうよ」

ラウラ「そうだな、嫁の過ちは正さねばな」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:44:26.01 ID:VR5dB1JH0
次の日の放課後

箒「一夏のところにいくらしいな」

シャル「箒・・・・」

ラウラ「私から話した」

セシリア「そうです、わたくしも行きますわ!」

鈴「まったくゲームに夢中って・・・・いまどき中学生でもしないわよ」

箒「よし、みんな行くぞ!」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:47:16.86 ID:VR5dB1JH0
コンコンッ

箒「一夏、私だ!ちょっといいか?」

一夏「箒か?いいぞ」

ガチャッ
部屋の中に入ると一夏は予想通りアイエスをしていた

一夏「うっ・・・お前ら揃ってきたのか・・・・」

箒「一夏、お前最近アイエスやりすぎだぞ」

鈴「そうよ、千冬さんだってかんかんに怒ってるわよ」

一夏「千冬姉が?なんでだよ、授業にはちゃんと出てるだろ・・・」

シャル「一夏ほとんど寝てるじゃない!」

セシリア「わたくしこんなゲームをやらせたくてお金を貸したんじゃ
      ありませんことよ!」

一夏「そうだ・・・見てくれよセシリア
    お前から借りたお金で全身+15の強化にしたんだぜ」

画面上には全身が金色に輝く†百式†の姿があった

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:52:18.54 ID:VR5dB1JH0
箒「一夏!!」

一夏「な、なんだよ箒・・・お前も+15の凄さはわかるだろ?」

シャル「ねぇ一夏・・・・これだけ強化するのにいくら使ったの?」

一夏「・・・・・」

一夏「150万くらい・・・・」

セシリア「そ、そんな・・・・」

鈴「・・・・・あ、あんたこんなゲームのために
  150万もつぎ込んだの・・・・?」

ラウラ「見損なったぞ!」

シャル「一夏・・・・それ人のお金だよね?」

一夏「そ、そうだけど・・・いや勿論返すぞ」

セシリア「どうやって返しますの!?」

一夏「・・・・・・」

一夏「・・・・出資者は無理難題をおっしゃる・・・・」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/01(日) 23:57:00.46 ID:VR5dB1JH0
一夏「・・・・・」

シャル「ねぇ一夏・・・もうアイエスは辞めよ?」

一夏「・・・・戦士は生きている限り戦わなければいけないんだ!!」

セシリア「一夏さん!お金なんて返さなくてもよろしいので
      元の一夏さんに戻ってください!」

一夏「・・・・俺は変わってなんかねぇよ」

ラウラ「アイエスを辞めるんだ、これ以上は実力行使するぞ」

一夏「なんでだよ・・・・俺がアイエスやろうと自由だろ」

鈴「こんな遊び毎日徹夜でやってるのが異常なのよ!」

ドンッ!!
一夏「アイエスは遊びじゃねーぞ!!!」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:00:06.37 ID:D12DB4Qk0
一夏「なんだよお前らぞろぞろ入ってきて勝手なこといいやがって!」

一夏「もう俺の怒りが有頂天になった!!」

一夏「お前ら全員出てけ!!」

箒「ふざけるな、みんなお前のためを思って」

一夏「それがいらないお節介なんだよ!!」

シャル「ねえ一夏・・・確かにアイエスをするのは一夏の自由だけど
     でもね、一夏・・・・今のままじゃ一夏駄目になっちゃうと思うから
     だから・・・徹夜でやるのだけは止めようよ」

一夏「ふざけんな!そんなんじゃ他の奴に負けちまうだろ!」

箒「そんなので勝たなくてもいいだろう」

一夏「うるせー!!もういいっ!でてけぇー!!」

僕たちは結局一夏を説得することができなかった
一夏は授業にも段々出なくなり、僕たちとの会話も減った

最近ではほとんど一夏の姿を見ることがない
そして一夏の部屋はいつしか「開かずの1025号室」と呼ばれるようになった

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:05:26.34 ID:D12DB4Qk0
あれから一ヶ月が経った
一夏はもう授業にも顔を出していない

最近は一夏の部屋に行っても居留守を使われる
アイエスにINしてささやきをしても無視されることが多い

余談だけど一夏はギルドを脱退して
サーバー内最強といわれるギルドに所属していた

みんなに相談してもみんな一夏のことを諦めていて
関心がないような返事をしてくる

僕は織斑先生にこの事を話すことにした

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:08:33.53 ID:D12DB4Qk0
千冬「それでデュノア、話とはなんだ」

シャル「一夏のことなんですけど」

千冬「あいつのことか」

千冬「近頃はずっと部屋にこもっているらしいな」

シャル「はい、一夏は部屋でずっとアイエスオンラインという
     ゲームをしているんです」

千冬「そうか・・・先日私のほうでも授業に出ろと言いに
    あいつの部屋に入ったが、あの時あいつがやっていたのがそれか」

シャル「・・・・箒たちと何度かゲームを止めるように説得に行ったんですけど
     辞めさせることはできませんでした」

千冬「よしっ、織斑の部屋に行くぞ!デュノアお前もついてこい」

シャル「は、はい」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:13:31.85 ID:D12DB4Qk0
ドンドンッ

千冬「私だ!開けろ織斑!」

・・・・・・・・・・・・・シーン

シャル「中に居るみたいですけどいつも反応がないんです」

千冬「まったく世話を焼かせる・・・」

バンッ!!

千冬はドアを蹴破って一夏の部屋に侵入した

千冬「おい、織斑!いるんなら返事をしたらどうだ」

そこにいる一夏は僕の知る一夏とは別人だった
髪と髭は伸び放題で上はTシャツ下はトランクスだけ
それになんか臭い・・・・
PCの周辺にはゴミが散在している

一夏「ち、千冬姉!?・・・・シャル!お前がチクッたのか」

シャル「チクッたって・・・そんなんじゃないよ!」

一夏「じゃあなんでお前と千冬姉が一緒にいるんだよ!」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:17:56.90 ID:D12DB4Qk0
千冬「とりあえず服を着ろ、馬鹿者」

一夏「くそっ・・・・ブツブツ」

千冬「織斑!今後についての話がある」

一夏「うっ・・・・」

一夏「わ・・・・分かったよ・・・・でもちょっと待ってくれ」

一夏「シャル・・・・」 コイコイ

シャル「な、なに一夏・・・・」

一夏「俺が千冬姉と話している間」

シャル「うん・・・・」

一夏「代わりにアイエスやっておいてくれ!」

シャル「・・・・はぁ?」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:22:15.87 ID:D12DB4Qk0
一夏「この狩り場順番待ちしてやっととれたとこなんだよ」

一夏「狩ってなかったら他の奴に取られちまうからさ」

一夏「なっ!」

シャル「・・・・・やるわけない」

シャル「やるわけないよ!!一夏の馬鹿!!」

一夏「な、なんだと!」

千冬「なるほど・・・・やはり、これが諸悪の根源らしいな」

バキッ!!

千冬は持っていた木刀で一夏のPCを打ち据えた

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:25:11.68 ID:D12DB4Qk0
一夏「やめろ!!」

バキッ!バキッ!バキッ!!・・・・・

一夏「何すんだよ千冬姉!!」

パシッ!
織斑先生は平手で一夏を叩いた

千冬「織斑教官だ、馬鹿者!」

一夏「あぁ・・・・映らない・・・・
    くそっ、打ち所が悪いとこんなものか!」

一夏「くっ・・・・いくら教師でも生徒の私物を壊すなんて
    そんなことが許されるわけないだろ」

千冬「では人の財布から金を抜き取るのは許されるのか?」

一夏「なっ・・・・」

シャル「い、一夏・・・・」

千冬「引き籠る前日に10万も抜き取っておいて気付かぬはずないだろう」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:30:16.45 ID:D12DB4Qk0
千冬「何か訳があるのかと思って泳がせておいたが
    まさかこんなことに使っていたとはな・・・・」

一夏「・・・・・」

シャル「ねえ一夏、もうアイエスなんか辞めて
     また僕たちと一緒に学校に行こうよ」

千冬「そうだ織斑、これ以上は退学も有り得るぞ」

一夏「くそっ・・・」

ダッ

シャル「うわっ!」

そういうと一夏は僕を突き飛ばし外に駆け出して行った

一夏「まだだ!!まだ終わらねぇよ!!」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:34:45.51 ID:D12DB4Qk0
あの日からもう4日になる
依然として一夏は失踪したままだ

「まだ終わらない」

一夏は最後にそう言った
つまりアイエスを続ける気満々ってことだ

でもPCを破壊されたのに一体どこで?

僕はとりあえず一夏がアイエスにいるか確認してみることにした

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:38:10.40 ID:D12DB4Qk0
†百式†さんへのささやき
クロネコ:一夏いる?

つながった・・・・・

クロネコ:ねえどこにいるの?

・・・・・返事はない

一夏・・・・一夏はどこでアイエスをやっているんだろう

見当もつかない僕にはどうしようもなかった

だけど三日後、僕は偶然こんなチラシを発見した

「どれでも遊び放題、漫画、インターネット、etc…」

先日オープンした漫画喫茶のチラシだ・・・・

シャル「もしかしたら一夏はここに?」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:41:26.11 ID:D12DB4Qk0
僕はその漫画喫茶に行ってみることにした

店員「いらっしゃいませー」

シャル「あの・・・ここに織斑という者が来ていませんか?」

店員「織斑?・・・・
    失礼ですがその方との関係と身分証明をお願いできますか?」

つ 学生証
シャル「僕はIS学園の生徒で織斑とは学友になります」

店員「・・・・まぁいいか・・・」

店員「あの人なら一週間くらい前からかな?
    ずーっと103号室に籠ってますよ」

シャル「ありがとうございます」

タタッ
シャル(一夏・・・・一夏・・・・!!)

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:45:05.27 ID:D12DB4Qk0
コンコンッ

一夏「・・・・ん?なんだ・・・・?」

カチャ
一夏「うっ・・・・シャル・・・・」

シャル「一夏・・・・」

一夏がアイエスをやっていたのは言うまでもない

シャル「一夏・・・・あのね、学園に戻ろうよ」

一夏「帰れよ」

シャル「え・・・?」

一夏「帰れって」

一夏「俺はアイエスをやりたいんだよ!」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 01:00:44.00 ID:D12DB4Qk0
シャル「・・・・・じゃあ一夏は学園辞めちゃうの?」

一夏「・・・・・」

スッ

「退学届」

シャル「織斑先生がもし一夏を見つけたら渡せって・・・」

シャル「このままアイエスを辞めるつもりがないならこれを書けって」

一夏「そうか・・・・」

僕は一夏に退学届を
1.渡す
2.渡さない

>>109

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 01:02:04.55 ID:gXpJ/Hj40

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 01:05:53.50 ID:D12DB4Qk0
シャル「でも・・・僕は一夏に学園を辞めてほしくないから」

ビリッ

僕は退学届を破いた

一夏「お、おい・・・・」

シャル「一夏!帰ろう!!」

一夏「シャル・・・・」

シャル「また学園でみんなと一緒に・・・・」

一夏「・・・勝手だろ?」

シャル「・・・・」

一夏「俺がアイエスやるのは俺の勝手だろ!」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 01:10:12.16 ID:D12DB4Qk0
一夏「学園辞めるのもアイエスやるのも俺の勝手だ
    俺が俺の人生好きにして何が悪い!」

シャル「・・・・うん」

シャル「分かってる・・・・一夏の人生だから何をしても自由」

シャル「でもね、そうじゃなくて・・・」

シャル「僕がね、僕が一夏に戻ってきてもらいたいんだ」

一夏「シャル・・・・」

シャル「僕はこのまま一夏とお別れしたくないからっ」

シャル「また学園で一夏と一緒にいたいから」

シャル「だから一緒に学園に戻ってよ、一夏!」

一夏「・・・・」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 01:14:39.53 ID:D12DB4Qk0
それから


シャル「あっ!ラウラまたいない・・・・」

シャル(・・・・僕もいこっと♪)




箒「な、なにをしてるんだお前たちは!!」

セシリア「ふ、不純ですわ!!」

鈴「は、早く着なさいよ!一夏はあっち向いてなさい!!」

シャル「ははっ・・・・相変わらずだねぇ」


一夏はあの日僕と一緒に帰ってきた

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 01:19:34.83 ID:D12DB4Qk0
帰ってきてからの一夏は織斑先生に怒られたり
クラスのみんなに無視されたり色々あったけど
一ヶ月も経ったらすっかり元通りだ

「はぁ~、やっぱり織斑くんがいないとねぇ~」

「この前と言ってることが違う~」

「織斑くん~」

一夏は僕に「ありがとう」って言ってくれた
鈍感な一夏らしく僕の行動は友情からきたものだと思ってる

そのことについてはちょっと悔しいけど・・・・
でも別にいいや
また大好きな一夏といられるのがうれしいから

おわり