1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 00:32:30.52 ID:0EvnNUht0
シンジ「ふぅごちそうさま」

ミサト「じゃあ会計済ましてくるわね」

店員「2980円になります」

レイ「たまには私が出す……バリバリバリバリ」

シンジ・アスカ・ミサト(なにぃっ!?)

引用元: 綾波レイ「いい、ここは私が出すから……バリバリバリバリ」 


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 00:37:44.99 ID:0EvnNUht0
アスカ「シンジ、見た?こないだのファーストの財布」

シンジ「うん、マジックテープだったね……」

アスカ「今時あんな財布使うって感性疑うわよね」

シンジ「え……まぁ綾波が気に入って使ってるんならいいんじゃないかな?」

アスカ「ダメよ、あんな財布使ってるのがエヴァのパイロットだなんて思われたら……」

シンジ「そこまで気にすることないと思うけど……」

レイ「………」

アスカ(しっ!ファーストがいたわっ!)

シンジ「な、なんで隠れるのさ?」

アスカ「自販機の前に来たわよ……」

シンジ「ジュース買うのかな?」

レイ「…………バリバリバリバリ」

アスカ・シンジ(またバリバリ言ってる!?)

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 00:42:15.17 ID:0EvnNUht0
シンジ「あれ……父さんだ」

アスカ「ファーストとなにか話してるわね……」

シンジ「あ、父さんが自販機の前に立った……」

ゲンドウ(UCCコーヒーは……)

シンジ「あれはコーヒーを買う気だ……」

アスカ「どうやらそのようね、あ、財布出したわ」

ゲンドウ「………バリバリバリバリ!」

シンジ・アスカ(なんだってぇ!!?)

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 00:46:02.53 ID:0EvnNUht0
ゲンドウ「ん?そこにいるのは……」

シンジ「まずいっ見つかった!」

アスカ「しょうがないわね……いきましょう」

ゲンドウ「シンジか、こんなところでなにをしている」

シンジ「えっと、ちょっと通りかかっただけだよ父さん」

ゲンドウ「そうか、そうだ、お前達なにか飲むか?」

シンジ「えっ?」

ゲンドウ「遠慮するな、私のおごりだ…バリバリバリバリ」

シンジ「やめて~!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 00:52:02.51 ID:0EvnNUht0
アスカ「どうなってるの?あの二人」

シンジ「ボクに聞かれても……」

アスカ「ファーストだけじゃなく碇司令までバリバリ言ってるって……」

シンジ「うん、でももしかしたらネルフ特製のすごいマジックテープだったり……」

アスカ「そんなわけないでしょ……いいの?あんたの父さんまでバリバリで」

シンジ「これはさすがにまずいよね……」

アスカ「よし、そうときまればなんとかしなくちゃね!」

シンジ「でもどうすればいいのか……」

加持「やぁ」

アスカ「加持さん、大変なのよ!」

加持「どうした?」

アスカ「ファーストと碇司令が……」

加持「っと、先にジュース買ってから聞くけどいいか?」

アスカ「う、うん」

加持「コーヒー…コーヒーっと……バリバリバリバリ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 01:01:57.61 ID:0EvnNUht0
アスカ「…………はぁ」

シンジ「アスカ大丈夫?」

アスカ「全然大丈夫じゃないわ……まさか加持さんまで……」

シンジ「もしかして流行ってるのかな?」

アスカ「一周まわっておしゃれとか?ありえないわ……」

シンジ「そうだよね……」

カヲル「やぁ」

シンジ「カ、カヲル君……」

カヲル「なにを警戒しているんだい?」

シンジ「いや、その……実はいろいろあって」

カヲル「……?」

シンジ「ちょっと……財布見せてくれないかな?」

カヲル「え?いいけど……どうしたんだい?」

シンジ(よかった……マジックテープじゃなかった)

カヲル「ちょっとここ熱いね、上着脱ごうかな……バリバリバリバリ」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 01:34:13.42 ID:0EvnNUht0
シンジ「……はぁ」

アスカ「……はぁ」

シンジ「どうなってるんだ一体……」

アスカ「ホントにね……」

リツコ「どうしたの?こんなところでうなだれて」

シンジ「リツコさん……」

アスカ(シンジ……気をつけなさい)

シンジ(う、うん)

リツコ「どうしたの?二人でコソコソして」

シンジ「い、いえ……なんでもないです」

リツコ「そうそう、あたらしいプラグスーツの試作ができたんだけど……」

シンジ「へぇ」

リツコ「今回のは自信作よ、脱着しやすいように工夫がしてあって……バリバリバリバリ」

シンジ・アスカ「うわぁぁぁぁああああ!!!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 01:40:18.88 ID:0EvnNUht0
シンジ「はぁっ……はぁっ……!」

アスカ「っはぁ……!」

シンジ「なにかが……なにかがおかしいよ……」

アスカ「はぁっ……!そ、そうね……」

シンジ「とりあえず家にもどろう」

アスカ「そうね……」

   ~帰宅

シンジ「ただいま~」

アスカ「ただいま」

ミサト「おかえりなさい」

シンジ「ミサトさん、ネルフのみんながおかしいんです……」

ミサト「おかしいってどういう風に?……バリ」

アスカ(バリ……?)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 01:52:00.91 ID:0EvnNUht0
アスカ「今『バリ』って聞こえたけど……」

ミサト「ああ、お菓子食べてたからその音でしょ」

シンジ「なんだ……ホッ」

アスカ「おどかさないでよ……」

ミサト「どうしたの??二人とも?」

シンジ「実はネルフでみんなマジックテープを利用してて……」

ミサト「ふ~ん……バリ」

シンジ・アスカ(びくぅっ!?)

ミサト「あ、お菓子……食べるのやめるわね」

シンジ「そうしてもらえると助かります」

ミサト「マジックテープか……私も気になるわね」

シンジ「どう思います?」

ミサト「一度ネルフに行ってみるしかないわね……二人も一緒に来てくれる?」

シンジ「はぁ……」

アスカ「あまり気が乗らないけど仕方ないわね……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 01:54:33.82 ID:0EvnNUht0
ミサト「さぁ、二人とも車に乗って、バリバリバリバリ」

シンジ(まさかここまでマジックテープの魔の手がっ…!?)

アスカ「シンジ!逃げるわよ!」

シンジ「ああ!全力で逃げよう!」

ミサト(ちっ……逃げられたか)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 02:08:10.68 ID:0EvnNUht0
キール「それで計画のほうはどうかね?碇くん……バリバリバリバリ」

ゲンドウ「はい、すべてとどこおりなく進んでおります……バリバリバリバリ」

モノリス02「しかしセカンドチルドレンとサードチルドレンは……バリバリバリバリ」

ゲンドウ「もう少し時間をいただければ問題ありません……バリバリバリバリ」

モノリス03「ふむ、多少予定は狂ったが……バリバリバリバリ」

モノリス04「すべては君にかかっているぞ碇司令………バリバリバリバリ」

ゲンドウ「わかってます………バリバリバリバリ」

モノリス05「では議会はこれで終わりとしよう……バリバリバリバリ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 02:15:43.50 ID:0EvnNUht0
アスカ「今日はヒカリの家に泊まるわ」

シンジ「えっ……」

アスカ「あんたもミサトと会うのはやめておきなさい」

シンジ「そうだね……でもどうしよう……野宿するしかないかな」

アスカ「ジャージの家にでも泊まりなさいよ」

シンジ「トウジのこと?うーん大丈夫かなぁ」

アスカ「それじゃね」

シンジ「あ、うん……」





36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 02:19:31.50 ID:0EvnNUht0
トウジ「よう碇か、どうしたんや?」

シンジ「悪い、ちょっと泊めてもらえないかな?」

トウジ「ええけど……なんや、ミサトさんとケンカでもしたんか?」

シンジ「それだったらまだよかったんだけどね……」

トウジ「……なんや深刻そうやな?」

シンジ「……うん」

トウジ「ま、話はゆっくり聞かせてもらうからあがってけや……バリバリバリバリ」

シンジ「ド、ドアが!?うわぁあああああ!!?」

トウジ(ククク……碇……逃げ切れるかな?)

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 02:23:14.80 ID:0EvnNUht0
シンジ「アスカぁぁああ!」

アスカ「シンジぃぃいいい!!」

シンジ「トウジがっ……トウジの家のドアが!」

アスカ「セガサターン!ヒカリのセガサターンがぁああああ!」

シンジ「アスカも!?]

アスカ「ということはシンジも?」

シンジ「ネルフだけじゃない……街全体が……」

アスカ「マジックテープ化しているっ!?」

シンジ「どうしようアスカ……」

アスカ「とりあえずどこか休める場所を探しましょ」

シンジ「はぁ……今日は野宿かぁ」

アスカ「そうね……最悪だわ……」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 02:29:03.49 ID:0EvnNUht0
アスカ「ちょっとシンジ」

シンジ「なに?」

アスカ「喉が渇いた」

シンジ「だから?」

アスカ「飲み物買ってきて」

シンジ「もしかしてアスカ……ボクのこと疑ってる?」

アスカ「……少し」

シンジ「心配ないよ、ほらボクの財布は……バリバリバリバリ」

アスカ「きゃぁぁあああああ!!!」

シンジ「うわぁぁああああ!?いつの間にっ!?」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 02:32:54.19 ID:0EvnNUht0
アスカ「こ、こっちにこないでぇっ!」

シンジ「違うっ!違うってば!」

アスカ「うそっ!」

シンジ「ホントに知らないんだってば!」

アスカ「財布が勝手に変わるはずないでしょっ!」

シンジ「でも現にこうしてっ………っ!」

アスカ「……?」

シンジ「アスカ……財布出してみて」

アスカ「い、いいわよ」

シンジ「………」

アスカ(ドキドキ……)

    バリ……

アスカ「………っ!?」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 02:35:48.14 ID:0EvnNUht0
アスカ「バリ……バリバリバリバリ!」

シンジ「うわぁああああ!」

アスカ「きゃぁあああああ!!!」

シンジ「あばばばばばば!!」

アスカ「おびょびょびょびょ!!」

シンジ「qあwせdrftgyふじこ!!」

レイ「二人とも落ち着いて……」

シンジ「あ、綾波っ!!?」

アスカ「あわわわわ……」

レイ「いいから落ち着いて……」

シンジ「あうぅぅぅぅ……」

アスカ「おぶぶぶぶぶ……」

レイ(………パニック状態)

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 02:42:29.44 ID:0EvnNUht0
レイ「碇司令、二人ともかなり混乱しています……」

ゲンドウ「かまわん、それで場所は?」

レイ「○×公園です……はい、二人ともいます」

ゲンドウ「わかった、すぐに部隊を向かわせる」

レイ「……はい、では」プツッ

シンジ「あわわわわ……」

アスカ「ぶばばばばばば」

特殊部隊「セカンドチルドレンとサードチルドレン捕捉しました」

隊長「よし、確保」

隊員「了解!」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 02:45:59.63 ID:0EvnNUht0
シンジ「あれ……ここは……」

アスカ「んっ……んんっ…あれ?体が……」

シンジ「アスカ……あ、あれ?動けない……」

アスカ「ちょっと!なによこれ!?」

シンジ「体が拘束されてる!?これは一体……」

ゲンドウ「ようやく気がついたかね」

シンジ「父さん!なんのつもり!?」

ゲンドウ「わるいが君達が眠ってる間に拘束させてもらったよ、マジックテープで」

シンジ「くっ……バリバリバリバリ」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 02:59:39.72 ID:0EvnNUht0
シンジ「一体どういうつもりなの!?バリバリバリバリ」

ゲンドウ「まず君達に見てもらいたいものがある」

シンジ「……?」

ゲンドウ「はじめてくれ」

マヤ「映像まわします」

シンジ「なにを……」

アスカ「……マジックテープ開発秘話?」

ゲンドウ「まずはこれで見てマジックテープの歴史を学んでもらう!」

シンジ「くっ……洗脳するつもりか!バリバリバリバリ」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/20(火) 03:03:08.49 ID:0EvnNUht0
シンジ「くっそぉぉぉお!マジックテープがなんぼのもんじゃあああ!!バリバリバリバリ」

ゲンドウ「なにっ!マジックテープが……はがされていく……」

アスカ「ナメんじゃないわよぉぉおおお!!バリバリバリバリ」

ゲンドウ「い、いかんっ!」

シンジ「うおぉぉぉぉ!バリバリバリバリ!」

アスカ「はぁぁあああああ!バリバリバリバリ!」

シンジ「抜けたぁぁ!」

アスカ「こっちもよ!」

シンジ「一旦逃げるぞアスカ!」

アスカ「ええっ!」

ゲンドウ「くっ…逃げられた」

シンジ(一体なにをするつもりなんだ……マジックテープの真相…必ず暴いてやるぜ!)

       第一部 完