1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:32:14.16 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ「僕は今日アレですよ、皆さんご存知の使徒と戦ったわけですよ」
シンジ「皆さんもうご覧になったでしょう? 僕はあのエヴァンゲリオンに乗っていたシンジですよ」
シンジ「初号機のシンジですよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1590492733
シンジ「皆さんもうご覧になったでしょう? 僕はあのエヴァンゲリオンに乗っていたシンジですよ」
シンジ「初号機のシンジですよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1590492733
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:33:21.17 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ「あの後に、僕はやっとこの病院に着いたわけですよ」
シンジ「そしたらもう身体痛くて、知らない天井でした。初めてエヴァに乗って、もう僕はヘトヘトですよ」
シンジ「さぁ寝ようかと思った時にミサトさんがやってきた。適当にあしらって、やっと寝れるって決まったのが12時ですよ、皆さん」
シンジ「僕が寝ようと思ったの、12時なんですよ。いいですか、12時に僕は布団に入って寝ようとしたんですよ」
シンジ「すると現れたのがこのヒゲなんですよ!」
ゲンドウ「wwwwwww」
シンジ「そしたらもう身体痛くて、知らない天井でした。初めてエヴァに乗って、もう僕はヘトヘトですよ」
シンジ「さぁ寝ようかと思った時にミサトさんがやってきた。適当にあしらって、やっと寝れるって決まったのが12時ですよ、皆さん」
シンジ「僕が寝ようと思ったの、12時なんですよ。いいですか、12時に僕は布団に入って寝ようとしたんですよ」
シンジ「すると現れたのがこのヒゲなんですよ!」
ゲンドウ「wwwwwww」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:34:33.43 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ「何の気か知らないけども、ヒゲが現れて、僕は別に何にも思ってないのに、『腹を割って話そう』とこの男は僕の部屋に乱入してきたわけです」
シンジ「僕は別に彼にわだかまりも何も持ってない。仲が良いですよ、尊敬してる父親です」
シンジ「別に彼と腹を割って話すことなんて何もないですよ」
シンジ「ところが彼は僕に『腹を割って話そう』と言って、何を話したいのか知らないが、僕の部屋に居座って、時計見てください。12時52分です」
シンジ「もうかれこれ彼は1時間僕の部屋を離れようとしないんですよ!そうでしょう?」
シンジ「僕は別に彼にわだかまりも何も持ってない。仲が良いですよ、尊敬してる父親です」
シンジ「別に彼と腹を割って話すことなんて何もないですよ」
シンジ「ところが彼は僕に『腹を割って話そう』と言って、何を話したいのか知らないが、僕の部屋に居座って、時計見てください。12時52分です」
シンジ「もうかれこれ彼は1時間僕の部屋を離れようとしないんですよ!そうでしょう?」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:35:48.89 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ「それで僕は……それでね? 視聴者の皆さんまだ聞いてください」
シンジ「僕は再三『帰れ』って言ってるわけですよ」
シンジ「血の繋がった父親ですよ、実の」
シンジ「その父親にさっきから僕は『バカ野郎 帰れ!即刻帰れ!』と再三罵声を浴びせかけているにも拘らず、帰らないんですよ」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:37:09.15 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ「そして僕は、苦肉の策で、このゲンドウの先生の、これもまたバカな男なんだけども、冬月さんに今電話をしたわけですよ」
シンジ「『父さんが帰らないから連れて帰ってくれ』と言ったら、その冬月さんは、皆さん何て言ったと思いますか?」
シンジ「『あぁそうか、わかったわかった。じゃあカメラ回そう』と言って、それで冬月さんは今カメラを回しているんです!」
冬月「wwwwwww」
ゲンドウ「wwwwwww」
シンジ「どうですか!視聴者の皆さん、おかしいでしょう!?この人たちは!」
シンジ「僕は寝かしてくれと言っているんですよ!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:40:30.62 ID:2ZZ8SjRu0
ゲンドウ「私はね、今日の出撃で嫌な思いををさせてしまったみたいだから、心配で様子を見に来たんです」
シンジ「ああ、そうだったんだ」
ゲンドウ「怪我をさせちゃったからね」
シンジ「うーん、そうだね。それならそう言ってくれればいいんだよ」
シンジ「何もその、『腹を割って話そう』と息巻いて入ってこなくてもいいわけだろ?」
ゲンドウ「私はね、あらためてシンジくんに『大丈夫か』と。『父さんのこと嫌いにならないでね』と言いにきたんですよ」
ゲンドウ「そうしたらね、シンジくんがね、なんか私と『腹を割って話そう』って……」
冬月「wwwwwww」
シンジ「違うだろう!?それは全く違うだろ!?」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:42:38.01 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ「いいかい、ある少年がだ、夜中の12時にだ、初めてエヴァに乗って疲れてる少年だ、その少年は」
シンジ「12時になってしまって寝ようとしているところに『腹を割って話そう』と言って入ってきた男が1時間居座ったんだよ」
シンジ「その男に『おい!帰れ!』と、言ったことは別に何の不思議もない」
ゲンドウ「だからね、シンジくんが怒ってないって言葉を私は聞いたらね……」クドクド
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:45:08.70 ID:2ZZ8SjRu0
【 さらに5分経過 】
シンジ「はぁ……もう、わかりました。心配してくれたんですね? 僕のこと」
ゲンドウ「心配してますよ」
シンジ「わかりました。ということは、あ、絶対安静ですね。ああ、これはいけない。重傷ですから。早く寝ないと」
ゲンドウ「そうでしょ? 早く寝なさいって言いに来たんです」
冬月「wwwwwww」
シンジ「重傷なんだから早く寝なさいと言うことを、あなたは12時から1時間かけて僕に語ってくれたんですね。今やっとわかりました」
ゲンドウ「そういうことですよ」
シンジ「はい、ありがとうございました」
ゲンドウ「早く怪我を治さないと、復帰が遅れるからね。そもそもエヴァンゲリオンというのは……」クドクド
シンジ(寝かせろよ!!)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:47:51.35 ID:2ZZ8SjRu0
【 さらに40分経過 】
ゲンドウ「……というわけです。わかりました?」
シンジ「そうですね、エヴァについて、よぉぉぉーくわかりました」
ゲンドウ「そうでしょ? 頑張ってね、シンジくん」
シンジ「頑張りますよ。次はやりますよぉ。やりますよぉ、次は」
シンジ「そのためにも、たっぷり寝て。やりますよぉ、そりゃあ。いよーし、よしよしよし……。どうやって使徒をやっつけようかなぁ」
ゲンドウ「じゃあそのあたりのイメージトレーニングもしながらwwwwゆっくり休んでください」
冬月「おやすみなさいwwwwwwww」
シンジ「おやすみなさい」 ノシ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:50:50.71 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ( はぁ、やっと寝られる )ゴソゴソ
シンジ「Zzzz……」
―― ガチャガチャッ ウィーン
シンジ「あれ? どしたの」
冬月「いや、鍵をねwwwwww」
ゲンドウ「この部屋の鍵と自分の部屋の鍵を間違えて持ってきちゃったwww」
シンジ「ああそう……」
( 5分後 )
ゲンドウ「wwwwwww」
冬月「wwwwwww」
シンジ「帰りなさいよ!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:53:54.33 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ「何でまた居座るんだよ!? 帰りなさいよ自分の部屋に」
ゲンドウ「いやぁ、だってまだねぇ。腹を割って話してないし」
シンジ「腹を割ってって……あ、そうだ。綾波は?」 ピコーン
シンジ「綾波とも腹を割って話してみたくない? 父さん」
ゲンドウ「レイ? あー、レイね」
シンジ(綾波には悪いけど、ヒゲを押し付けよう)
綾波「こんばんわ」ガチャ
ゲンドウ「シンジくん、レイと話したいって言ってたから。連れてきたよwwww」
冬月「wwwwwww」
シンジ「」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:56:15.11 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ「ごめんねぇ、綾波。こんな遅くに」
レイ「寝てたのだけど、このヒg……司令が、ガンガンガンガン!ってドア叩いてきたから何事かと思って」
シンジ「まったくこのヒゲは」 ジロリ
ゲンドウ「シンジくん、やっぱり私に対して何かあるんじゃないの?」
ゲンドウ「だからやっぱり腹を ――」
シンジ「腹を割って話そうって? そういって僕のところに……ねぇ綾波、こいつがね、僕のところに来たのは12時ですよ」
シンジ「腹を割って話すことなんてもう無いでしょう!?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 20:59:01.91 ID:2ZZ8SjRu0
ゲンドウ「でも、せっかくゼーレの方々が来てくださってるのに」
シンジ「ごめんなさいね、わざわざ来てくださって」
ゼーレ「何か不満があるのかい? シンジくん」
シンジ「いやいや、ゼーレの皆さん聞いてくださいよ。この男はね? 12時ですよ、この男が僕の部屋に来たのは」
シンジ「おかしいですよ。パイロット寝かせないってんだから」
シンジ「話すことないって言ってんのに『腹を割って話そう』っていうんですよ!?」 ドンッ
ゼーレ「なるほど。不満があるわけだ」
ゼーレ「我々もいるんだからさ、この際不満ぜんぶ言おうよ」
ゼーレ 「 腹 を 割 っ て 話 そ う 」
シンジ「」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 21:01:05.66 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ「……いやいやいや」
シンジ「不満なんてなんもないですよ。僕はネルフが大好きだし、怪我だって平気だし、エヴァに乗るのも何の不満もない」
シンジ「もう何も問題ない!問題ない!」
ゲンドウ「本当に? やっぱり腹を ――」
シンジ「問題ない!オールクリアです!」
シンジ「 ノ ー プ ロ ブ レ ム ッ !」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/26(火) 21:03:18.89 ID:2ZZ8SjRu0
シンジ「もうね、何も問題なし。スッキリしました。迷いが消えました」
ゲンドウ「“消えた”ってことはやっぱり迷いがあったんじゃないの?」
ゼーレ「迷いがあったんだったら、ちゃんと ―― 」
シンジ「いやいやいや!それがだからね、すべて解消されました!オールクリアです!」
ゲンドウ「本当に?シンジくん、顔が問題ありの顔だけど」
冬月「wwwwwww」
シンジ「そんなことありませんよ、不満なんてありませんよ」
シンジ「僕は一生、エヴァンゲリオンします!」
おわり
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