1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:36:12.19 ID:Us8iXRtu0
――深夜・操車場

ブロロロロロ… ガチャッ

木山「…よし、誰も居ないな。この実験は誰かに見られると非常に困る。なにせ禁忌に触れるものだからな」

木山「さて、さっそく準備をするとしよう」ガサガサ

木山「…完成しているといいが。一度命を失ったあらゆるものを蘇生させる禁薬『蘇生薬』!」

引用元: フレンダ「何故か生き返ったっぽい訳よ!」駒場「…そのようだな」 





2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:38:02.43 ID:Us8iXRtu0
木山「とりあえずクーラーボックスから鶏肉をここに出して」ポスッ

木山「…そしてこのバケツ一杯の蘇生薬を」

木山「はいドォ―――――――――――――――ン!!!」バッシャァー

鶏肉「…」

木山「さぁ!鶏に蘇生してくれ!」

鶏肉「…」

木山「…さぁ!!」

鶏肉「…」

木山「…」

木山「…くっ、次だ!」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:40:10.14 ID:Us8iXRtu0
10分後

木山「――結局あれから4度試したが…すべて失敗か…」

木山「仕方ない。いったん帰るしかないな…はぁ…」

木山「一からやり直しか…いったい何が駄目だったというんだ…」ブツブツ

ガチャッ バタン ブロロロロ…

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:42:20.47 ID:Us8iXRtu0
………

ズモッ

ズモモッ

ズモモモモモッ

フレンダ「――ぶうっっはあああああああっ!!!??」ズモーン

フレンダ「…あれ!? ここどこ!? なにこの鶏肉!? なんで下半身が地面に埋まってる訳よ!!? 私確か麦野に…」ワタワタ

ズモッ

フレンダ「…え?」

ズモモッ

フレンダ「ひっ!?」ビクッ

ズモモモモモッ

駒場「――ぬうううううううううあっっっ!!!??」ズモーン

フレンダ「おぎゃあああああああああああああああ!!!??」ビクビクーン

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:44:29.67 ID:Us8iXRtu0
駒場「…誰だ。そしてこの牛肉はなんだ」

フレンダ「そっ…それはこっちの台詞な訳よっ!! 急に地面から生えてきやがってえ!!」ブルブル

駒場「…地面から生えているのはお互い様だろう。それより状況が全く掴めないのだが」

フレンダ「わ、私だって分かんない!! 殺されたかと思ったら何故かこんなとこに…」

駒場「! …お前もそうなのか」

フレンダ「『も』?『も』ってまさかあんたも死…」

ズモッ

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:46:17.68 ID:Us8iXRtu0
駒場「…待て。まだ来るぞ」ゴクッ

ズモモッ

フレンダ「次はどちら様な訳よ…」ゴクッ

ズモモモモモッ

木原「ぶおおおおおおるうううううううううううっっっ!!!??」ズモーン

駒場「ヒッヒィィィィィィィィ!!!?? 」プルプル

フレンダ「ヤクザや!! ヤクザが出おった!!」プルプル

木原「俺はヤクザじゃねえ!! つーかここどこだ!! この豚肉はなんだ!!」

駒場「…俺たちも状況が分からずに困っていたところだ。死んだかと思ったらこんなところに生えていた」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:48:20.99 ID:Us8iXRtu0
木原「なんだお前らもかよ…俺もハゲ殺されたかと思ったらここに居た」

フレンダ「ねぇ、もしかして能力者の仕業なんじゃ…」

駒場「…少しは加減して欲しいものだな、能力者」

木原「能力者だったとしたら感謝すべきだろ…しかし参ったな。三人もいて手掛かり0か」

駒場「…ここにある肉の数からして残りもあと一人だと見るべきだろう」

フレンダ「…結局役立ちそうな奴が出てくる可能性に賭けるしかないって訳ね…」

木原「…ん?」

ズモッ

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:50:15.30 ID:Us8iXRtu0
フレンダ「! 来た!!」ゴクッ

ズモモッ

駒場「…!」ゴクッ

ズモモモモモッ

天井「おぬあああああああああああああああああああい!!!??」ズモーン

駒場(…なんだろうな。本能的に分かる)

フレンダ(コイツは駄目っぽい)

木原「……埋めるぞッ!!!! 土かけろッッ!!!!」

フレンダ・駒場「応ッッッ!!!!」

三人「ほら帰れ!! 帰れ!!」ドバッ ドバッ

天井「ぶわっ!? やめろ! やめてぐぶおっ!!」バサッ バサッ

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:52:15.95 ID:Us8iXRtu0
三人「帰れ!! 帰れ!!」ドバッ ドバッ

天井「ばうっ!? やめっぶ!!」バサッ バサッ

木原「ねじ込めッッッ!!!!」

三人「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ズブブブブブ

天井「ひわぁ~」ブブブブブブ…

穴「…」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:54:08.12 ID:Us8iXRtu0
木原「何とか…帰ったな…」ハァハァ

駒場「…ああ。だがもう…体力が…残っていない…次に来る奴を…追い返すのはもう…不可能だ」ハァハァ

フレンダ「ラストチャンスって…訳よ…」ハァハァ

ズモッ

駒場「! …もうか。早いな…」

ズモモッ

木原「頼むぜ…」

ズモモモモモッ

フレンダ「誰だっ!!?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:08:15.52 ID:Us8iXRtu0
天井「げっっっっっほぉおおおおおおおおおおおおぅ!!!!!」ズモーン

木原「殺せッ!!」

フレンダ・駒場「応ッッッ!!!」

天井「待て! 話を聞いてくれ! ここはどこだ!? なぜこんなことになっている!? この馬肉食っていい!?」

木原「知らん!! 分からん!! たんと食え!!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:12:49.21 ID:Us8iXRtu0
天井「あっこれうまい」モシャモシャ

フレンダ「…結局外れって訳よ…」

駒場「あっほんとだうまい」モシャモシャ

木原「万策尽きたな…くそっ」

天井「へんなあじするけどうまい…」

天井「…変な味? まさか!?」モッシャーモッシャー

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:19:17.73 ID:Us8iXRtu0
天井「…間違いない。この味は硝酸銀にヨウ素液にグルコース…いや、僅かだが酸化銅も入っているな」

木原「どうしたモジャモジャ!? 何か分かったのか!?」

天井「その服装から察するにあんたも研究者だろう? とりあえずそこの肉を食ってみろ!! そうすれば分かるはずだ!!」

木原「この豚肉か! 分かった!」モッシャモッシャ

フレンダ「うわなにこれおいしい」モッシャモッシャ

木原「なんだこれ!! うまい!! 何もわからん!! 死ね!!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:24:34.59 ID:Us8iXRtu0
天井「いいかよく聞け!! ここの肉に僅かに付着している薬品!! これは成分から察するに蘇生薬!!」

駒場「…蘇生薬?何だそれは…」

フレンダ「…まさか」

木原(つーか食ったら分かるのかよ)

天井「技術的にも倫理的にも存在し得ないはずの! 死人を生前の姿そのままに蘇生させるという禁薬だ!!」

三人「なっ…何だって――――――――――!!!!!?????」ガーン

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:29:06.49 ID:Us8iXRtu0
天井「…分かったからって何なんだろうね」

駒場「…さぁ」

木原「…まぁアレだ、とりあえず地面から出ようぜ」

フレンダ「…賛成」

ズモモン

一同「…」(今更だけど気まずい)

駒場「…自己紹介でもするか…」

天井「…ああ…」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:36:27.66 ID:Us8iXRtu0
フレンダ「…えーと、フレンダ=セイヴェルンです」

駒場「…駒場利徳」

木原「木原数多だ」

天井「天井亜雄という」

フレンダ「…あーじゃあ死因の話でもする? 私は第四位に殺された訳よ」

駒場「…俺は第一位に殺された。 半分自殺だが」

木原「俺も第一位に殺された」

天井「私は第一位を殺そうとして同僚に殺された」

フレンダ「うわすげー。ほとんど第一位関連だ」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:40:41.16 ID:Us8iXRtu0
天井「じゃあフレンダだけ仲間外れだな」

フレンダ「えっ!? そんなこと言わないでよ!! なんか切ない!!」

駒場「…それを言うなら天井、あんたこそ一人だけレベル5の手に掛かってないぞ…」

天井「盲点!! これは盲点!! その発想はなかったよ!!」

木原「どうでもいいよ…」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:48:06.98 ID:Us8iXRtu0
木原「そんなことより、だ。これからどうするかを決めなきゃならねぇ」

フレンダ「あー確かに…」

駒場「…元いた場所に帰ればいい」

木原「俺はそれは無理だな。俺はとある部隊にいたんだが、おそらくそこはもう壊滅してる。あと第一位怖い」

天井「私も無理だ。もともと私が第一位と戦って同僚に撃たれたのは学園都市を売ろうとしたのが原因だ。あと第一位怖い」

フレンダ「私も無理な訳よ。私が殺されたのは保身のために組織の仲間を売ったせいだから。あと第四位怖い」

駒場「…困ったな」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:54:11.13 ID:Us8iXRtu0
駒場「お前たち、スキルアウトのメンバーになるか?」

フレンダ「あー…微妙だな」

木原「悪くはないが…」

天井「そもそも表の世界どころか裏すらロクには出歩けないからな」

フレンダ「結局駒場以外の面子は死んでないことがバレること自体が非常にマズいって訳よ」

駒場「…すまんな」

木原「なに急にしおらしくなってんだこの野郎」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:04:06.53 ID:Us8iXRtu0
天井「…あ、すごい事思いついたかもしれん」

フレンダ「ええ!? なになに!? どんとこい!!」

天井「私たちが行く場所に困っているのはひとえに第一位と第四位が存在しているせいだと言える」

駒場「…つまり?」

天井「第一位と第四位さえ!! 第一位と第四位さえ消してしまえば我々は自由だッ!!!」

木原「殺せッ!!」

フレンダ・駒場「応ッッッ!!!」

天井「待て! 話を聞いたいいたいちょっやめっ」ボコスカ

木原「馬鹿かテメーは! それができなかったから俺たちはここにいるんだよ!! あまりの馬鹿さに惚れちまいそうだぜ!!」ボコボコ

フレンダ「そうだそうだ!! トラウマで殺すどころかまともに対峙すらできないっての!! 天/井にしてやろうか!!」ベクバコ

駒場「…厄介以上に憎らしい」ドコベキ

天井「ごめんわるかったもうやめていたいいたい」ボコバキ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:10:29.24 ID:Us8iXRtu0
天井「でもじゃあどうするんだ」ボロボロ

フレンダ「どうするって…あ、そういえばそもそもこのなかに能力者は? 能力者手ぇあげてー」

一同「…」

フレンダ「まぁそりゃそうか。じゃあ戦える人手ぇあげてー」ハーイ

駒場「」ハーイ

木原「」ハーイ

天井「」シーン

フレンダ「…三人。そこそこね…」

駒場「…大したことはできないな」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:20:33.07 ID:Us8iXRtu0
木原「もういっそのことクジか何かで決めたらどうだ。紙とペンくらい誰か持ってるだろ」

フレンダ「都合よくメモ帳持ってる」サッ

駒場「…都合よくシャーペンならある」サッ

天井「ドクターグリップか。持ち歩いていると勝手に芯が出てきて困るだろう」

駒場「…筆入れの底は既に折れた芯が溜まっている。だがもう手に馴染んでしまってな…」

木原「どうでもいいよ…」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:27:29.26 ID:Us8iXRtu0
フレンダ「シャーペンはアルファゲルこそ至高な訳よ。さて、確かにこのままだと方向性が定まらないし」ピリッ ピリッ

木原「クジだ。一人二枚な。あと人のクジを覗くのは反則だ」

フレンダ「……」カキカキ

フレンダ「……はい」シャーペンパス

駒場「……」カキカキ

駒場「……ブフッ……書き終わった」シャーペンパス

木原「……」カキカキ

木原「……はいよ」シャーペンパス

天井「……」カキカキ

天井「……よし」シャーペンヘンキャク

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:31:07.86 ID:Us8iXRtu0
フレンダ「じゃあ全員私の手にクジ乗せてー」

三人「ほい」ポトポト

フレンダ「よし、じゃあこれを手で包んでシェイク! 一番最初に飛び出てきたやつで決定ね!」シャカシャカ

天井「これでよかったんだろうか?」

木原「まぁもう見えない力に頼るしかねえよ」

フレンダ「ぬーん!!」シャカシャカ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:38:31.93 ID:Us8iXRtu0
ポーン

フレンダ「飛んだ! 取って!!」

天井「掌握領域ッ!!」ガシッ

駒場「…一番センスフルな掌握領域は傾天平面だな」

フレンダ「いやいや、やっぱり9体目戦のアレこそ至高な訳よ!」

天井「49話のアレも忘れるなよ? しかしあれは間違いなく神作だが二巻までの地味っぷりは私も擁護できん!」

三人「あっはっはっはっは!!」

木原「どうでもいいっつってんだろコラ!!! 早くクジを開け駒場!!!」

46: ゴメンナサイ 2011/05/02(月) 22:40:31.80 ID:Us8iXRtu0
駒場「…どれ」ガサッ

木原「どうだった? …これは!!」

天井「何だと!?」

フレンダ「>>48!?」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:45:09.53 ID:LLv2HVvx0
この4人で組織作る

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:51:45.36 ID:Us8iXRtu0
フレンダ「この4人で組織作る!?」

天井「何だと!? 真っ先に考えたけどすぐやめたことを平然と書きおって!!」

木原「誰だ!? これ書いたの!?」

駒場「…ブフッ」

木原「テメェかよ!!」

50: マタゴメンヨ 2011/05/02(月) 22:56:59.59 ID:Us8iXRtu0
天井「仕方ないな。あん…クジは絶対だ」

木原「つーか駒場、お前はこれでいいのかよ。お前は帰る場所が無いことは無いんだろう?」

駒場「今更帰っても組織が混乱するかも知れないし、そもそも俺の意思は第一位に託した。それにここまできたらお前たちを放っておくわけにもいくまい」

三人「利徳ん…」ウルウル

フレンダ「…でも組織って言っても主に何を目的とする組織な訳よ?」

駒場「それは…>>52とかどうだ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:57:53.71 ID:kTEKyN4l0
ヒーロー

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:04:31.45 ID:Us8iXRtu0
駒場「それは…ヒーローとかどうだ」

フレンダ「ヒーロー、か…」

木原「確かに、悪事はもう飽きたな。罪滅ぼし(笑)もいいかも知れんな」

天井「ああ。そういう偽善に浸るのも悪くない」

フレンダ「二人ともひねくれたこと言わない! 正体がバレるとガチでヤバい崖っぷちのヒーローって訳ね!」

駒場「そうと決まれば、さっそく拠点でも決めよう。夜明けまであと数時間だ」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:15:26.61 ID:Us8iXRtu0
木原「それなら俺に心当たりがある。猟犬部隊の元拠点の一つでな、もう俺しか知らない場所だ。地下にあって面積は東京ドーム2個分!! 駅から5分で冷暖房完備!!」

フレンダ「木原さんスゲー!!」

天井「抱いて!!」

駒場「…初めにそれを言えばよかったのでは?」

木原「馬鹿野郎!! 会ったばかりの奴らと目的も無く同居だなんてそんな寂しいことできるか!! ヒーローやるっていうから教えてやってるんだ!!」

天井(結局こいつが一番ノリノリだな)

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:24:29.69 ID:Us8iXRtu0
駒場「…しかしそれだけ広ければまだまだ組織を大きくすることもできるな」

木原「東京ドーム3・5個分の拠点もあるぜ!」

フレンダ「木原さんスゲー!!!」

天井「掘って!!!」

駒場「…初めは小さいな正義から」

木原「そこからだんだん手を広げて!」

天井「そしてそのまま最終的には!」

フレンダ「この学園都市を蝕む巨悪をぶっ潰す!! って訳よ!!」

木原「…今の台詞改良したら決め台詞になるんじゃね?」

三人「それはどうでもいいよ…」

駒場(…まぁ決め台詞はともかく…全員が学園都市の裏に通じていた人間というのは大きな武器になるな)

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:30:39.11 ID:Us8iXRtu0
木原「さて、夜明けまでもう2時間もない。拠点がデカすぎて当分は人手不足になるが仕方ないな。行くぞ」

ブロロロロロロロロロロン…

天井「…待て。誰か来たぞ。隠れろ」

一同「…」コソコソ

ガタンガタン…

フレンダ(…車デカッ!! トラック!?)

駒場(…何だあれは?)

木原(知るか!)

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:36:08.61 ID:Us8iXRtu0
ギギィッ  ガチャン

木山「ふぅ…はぁ…」フラフラ

天井(あれは…! 木山春生!!)

木原(だな。間違いねえ)

フレンダ(ショートの方が似合うね)

駒場(…何者だ?)

木原(俺も直接会ったことは無いが…とても優秀だがひどくズレてる狂科学者として有名だ)

天井(まさか我々が蘇ったのも…)

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:41:07.17 ID:Us8iXRtu0
木山「ひとぉーつ…ふたぁーつ…」ポスッ ポスッ

フレンダ(何なの!? 肉を並べ始めた訳よ!! ああっサバ肉!!)ワタワタ

駒場(…待て。暴れるな)ガシッ

天井(サバなら今度買ってやる)

木山「じゅうさーん…じゅうよーん…」ポスッ ポスッ

木原(…しかしそのなんだ)

フレンダ(…手伝ってあげたくなる)

駒場(…今は我慢だ)

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:47:33.61 ID:Us8iXRtu0
30分後

木山「は…ははは…やっと! 肉を並べ終えたぞ!! 1万…何個だっけ? まぁいいや!!」ハハハ

一同(狂ってやがる…)

木山「さてあとは蘇生薬を…」

天井(蘇生薬!?)

木原(もう間違いねえな。俺たちが生き返ったのは)

フレンダ(木山春生の実験の副産物って訳よ!!)

駒場(木山さんスゲー!!!!)

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:50:46.45 ID:Us8iXRtu0
50分後

木山「ドォーーーーン…ドォーーーーン…」バッシャァー バッシャァー

木山「ふふ…終わったぞ…」フラフラ ドサッ

木山「甦れ…甦れ鯨肉…」

一同(…)

一同(頑張れ…!)グッ

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:56:38.52 ID:Us8iXRtu0
10分後

木山「熊肉…鴨肉…返事をしてくれ…」エグエグ

肉達「…」

木山「…」

木山「…くうううっ!!! くそっ!!! また一からやり直しだ!!! 楽しくなってきたァ!!!」フラッ フラッ

木山「次は配分の大幅な変更を…いや、加熱時間を…」ブツブツ

ガチャッ バタン ブロ…ロロロ…ロロ…

一同「…」スッ

木原「もう聞こえねえだろうけど言わせてくれ」

駒場「…木山春生」

天井「あんた…」

フレンダ「輝いてるよ!!!」ビッシー

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:59:05.51 ID:Us8iXRtu0
駒場「…さて、そろそろ行こう」

フレンダ「そうだね、了解って訳…」

ズモッ

木原「!! おい待て!!」

天井「…これは」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/03(火) 00:09:27.73 ID:IBglv+kO0
ズモッ ズモモッ ズモモモモモッモモモモモモッモモモモッモッモモモモッモッモモモモモッモッモモモモモモモモモモッモッモモモモモモモモモッモモモモッモモモン!!!!!

妹達「」ミサカミサカミサカハミサカ

フレンダ「……ね、確か言ってたよね。拠点は東京ドーム2個分だって。3・5個分の拠点もあるって」

妹達「」ミサカミサカミサカハミサカミサカミサカミサカハミサカ

駒場「…人手が足りないという話もしたな。人手がないから大きなことはできないと。…人手があれば大きいこともできるということか」

妹達「」ミサカミサカミサカハミサカミサカミサカミサカハミサカミサカミサカミサカハミサカ

天井「ちなみに彼女らは一方通行によって殺害されていてな。奴はそのことを凄まじく悔いてたりする」

妹達「」ミサカミサカミサカハミサカミサカミサカミサカハミサカミサカミサカミサカハミサカミサカミサカミサカハミサカ

木原「さらに一方通行の奴は意外とコネがあってな。それも分かりやすく言えば正義の側にだ。」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/03(火) 00:20:30.18 ID:IBglv+kO0
フレンダ「…」ニヘッ

駒場「…」ニヘッ

木原「…」ニヘッ

天井「…」ニヘッ

フレンダ「ヘーイそこの彼女!! 今暇かい!?」

ミサカ1「…ミサカは一方通行に殺害され役目を終えたはずなので凄まじく暇です、とミサカは状況を掴めないながらも迅速に返答します」アレー?

駒場「…そうか。他の者も同じだな? ならば協力して欲しいことがある。まだ具体的な計画は何一つできていないが」

ミサカ2「構いませんよ。それよりこちらに落ちている肉を食べてもよろしいでしょうか? とミサカは意地汚いと自覚しつつも懇願します」ハラヘッタ

木原「そうか! ありがてえ! たんと食え!」

ミサカ3「そちらにいらっしゃるのは天井博士ですか。もしよろしければミサカ達の状況についてお教えください。とミサカはお願いをします」シンダトオモッタノニ

天井「お前たちは木山春生という科学者の実験の副産物で蘇ったのだ。…唐突かも知れんが、今まですまなかったな」

ミサカ「いえいえ」シメイデシタカラ

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/03(火) 00:29:24.90 ID:IBglv+kO0
駒場「っ! …もう夜明けだ。さすがにこの人数で移動するのは目立ち過ぎないか?」

木原「心配すんな!! 拠点までは歩いて約20分!! しかし拠点までの隠し通路はッ!! すぐそこだァーーーーー!!」ピピッ ガコーン!!!

フレンダ「木原さんマジスゲー!!!!!!」

天井「ンギモッチイイイイイイイイイ!!!!!!」

駒場「…ひどい幸運だな。ほんとひどい」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/03(火) 00:33:57.99 ID:IBglv+kO0
木原「よーし! とりあえずお前らついてこい!! もちろん妹達もだ!! 心配せずとも帰りたかったら帰してやる!!!」テクテク

駒場「…まぁ、なんとかなりそうだ」テクテク

フレンダ「結局うまくいきそうって訳よ!」テクテク

天井「今度は噛ませ犬じゃ終われんな」テクテク

妹達「」ミサカミサカミサカハミサカミサカミサカミサカハミサカミサカミサカミサカハミサカミサカミサカミサカハミサカミサカミサカミサカハミサカ

ゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロ

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/03(火) 00:41:06.87 ID:IBglv+kO0
天井「しかし不思議なこともあるものだ。狂科学者の訳のわからん失敗のおかげで小悪党と罪なき命が」

フレンダ「何故か生き返ったっぽい訳よ!」

駒場「…そのようだな」

木原「せっかく復活したんだ。有意義に生きようぜ」

妹達「」ミサカタチモツヨクサンセイシマス

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/03(火) 00:44:29.15 ID:IBglv+kO0
木原「あ、せっかくだからアレやろうぜ」

駒場「…アレか。まだ改良の余地があるがな」

天井「そんなの後でいいだろう」

フレンダ「結局ダサいままけど我慢してやってやるって訳よ!」

駒場「…」フゥ…

駒場「……初めは小さな正義からッ!!」

木原「そこからだんだん手を広げてッ!!」

天井「そしてそのまま最終的にはッ!!」

フレンダ「この学園都市を蝕む巨悪をぶっ潰せッ!!!」

全員「応ッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」



おしまい