3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 00:52:13.61 ID:FqEfzY/t0
唯「う、うん」

梓「言いましたよね?」

唯「言ったけどそれはあくまでそういう歌詞で……」

唯「作詞も私じゃないし……」

梓「でも唯先輩が言いましたよね?」

梓「私 思わず泣いちゃいましたもん」

唯「えっと……とりあえず離してよあずにゃん……」

唯「もう何時間もくっついたままだよ」

梓「だーかーらー!」

梓「『永遠に一緒だよ』って言ったのは唯先輩じゃないですか!」

唯「うーん……」

引用元: 梓「『ずっと永遠に一緒』って言ったじゃないですか 



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 00:53:53.86 ID:FqEfzY/t0
梓「全く……これだから記憶障害は……」 

カタカタカタカタ

梓「ほら! これ! ユーチューブこれぇ!」

 

梓「ルック!」

梓「これの2:29のとこ! ほらぁ!!」

梓「ね? ね? 言ってるでしょ?」

唯「う、うーん 言ってるねぇ……」

梓「これ誰 これ歌ってるの」

唯「私だけど……」

梓「でしょ? 唯先輩ですよね???」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 00:54:48.17 ID:FqEfzY/t0
梓「ここ澪先輩パートにしなかったってことは」

梓「そういう意味ですよね!???」

唯「だってそこサビだし この曲自体私がメインボーカル」

ギュウウウウウ

唯「痛い。痛いよあずにゃーん」

梓「私なにか間違ったことしてます?」

唯「いや、別に……」

梓「これここラストないてるの私ですよ これ」

梓「悲しいんじゃないんです 歓喜のあまり涙腺がね」

梓「涙腺がちょっとね」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 00:55:32.75 ID:FqEfzY/t0
唯「も、もうわかったからとりあえず離れてよ……」

梓「嫌です。だって私唯先輩のこと大好きなんです」

唯「う、うん ありがとう」

梓「……」

梓「ちっがーう!」

唯「……」

梓「ほらぁ これもっかい見て!」

 

唯「……」

梓「ルック!」

唯「うん……」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 00:56:35.74 ID:FqEfzY/t0
梓「もうーさっき飛ばさなかったらよかった!」

唯「ど、どうかな私たちの演奏」

唯「ほんとはもっと練習したかったんだけど時間が……」

梓「そういうのどうでもいいですから!」

梓「2:21ね 2:21のとこから聞きましょう」

唯「…………」

唯「……うん。言ってるね」

梓「コレ 誰 歌ってるのだれ 誰パートですかー?」

唯「わたくしこと平沢唯です……」

梓「じゃあわかるでしょ? わたしの意図はわかるでしょ!??」

唯「……うん そだね」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 00:57:20.27 ID:FqEfzY/t0
梓「じゃあやりなおしますよ」

梓「唯先輩 私の顔みてください」

唯「うん……」

ジィー

梓「そんなに見つめないでくださいもう唯先輩ったらぁ///」

梓「でもそんな先輩が大好きです///」

唯「……」

唯「わたしは だ、大大好きだよ……」

梓「大大大好きです///」

唯「えぇ……」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 00:58:02.39 ID:FqEfzY/t0
梓「どうしたんですか」

梓「ほら、大大大好きって言われたら?」

唯「大大大 大好き……」

梓「違います!」

唯「あれ、大一個すくなかったかな……」

梓「『愛してる』でしょう!?」

唯「それはしらなかったよ……」

梓「わたしは愛してるの響きだけで強くなれるんです!」

梓「はい! リピートアフターミー!」

梓「愛してます唯先輩」

唯「あ、愛してるよあずにゃん……」

梓「はふん///」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 00:58:57.93 ID:FqEfzY/t0
梓「はふん///」

梓「も、もっかい」

唯「あ、あいして」

梓「ふにゃあ///」

唯「あ、なんか煙でてる……」

唯「いまのうちに逃げよっと……」スタコラ

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 00:59:39.79 ID:FqEfzY/t0
平沢家 一階

憂「あれ おねえちゃん 梓ちゃんは?」

唯「いまは寝てるー」

憂「そうなんだ でも良かった」

唯「なにが?」

憂「二人がくっついてくれて」

唯「へ? なんだって?」

憂「梓ちゃんにならお姉ちゃんを任せられるしね」

憂「しっかりしてるし、とってもいい子だし」

唯「えぇ!?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:00:44.58 ID:FqEfzY/t0
唯「あれ 私たちっていつのまに」

憂「梓ちゃんがいってたよ? お姉ちゃんから告白したんだって?」

唯「どういうことなの……」

唯「私の知らないうちに過去が改ざんされてるよ……」

憂「違うの?梓ちゃんからなの?」

憂「でも付き合ってるのは本当だよね?」

憂「だって出会った頃からいちゃいちゃいちゃいちゃ」

唯「うぅーしてないよー あれはね そのスキンシップ」

憂「あ、なるほどね 好き好きスキンシップね、わかるよ」

唯「憂……だめだこりゃ……」

梓「もう!なんで勝手に一階におりてるんですか!」

唯「ひぃ でたっ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:01:25.34 ID:FqEfzY/t0
唯「あれ? だきついてこない……」

梓「だきついてほしいんですか?」

梓「でもだめでーす 飴と鞭は使い分けるべきなんです」

梓「ときにはこうやって厳しく鞭を打ってですね」 

梓「私の真の愛を確認してもらわなければ!」

唯「いまが飴だよね?」

梓「あとでまた抱きついてあげますからっ♪」

唯「もうあずにゃん分が飽和してるよ……」

梓「私の唯先輩分はいつもエンプティですよ?」

憂「ふたりともずるいよー私もいれてー」

唯「そうだ あずにゃん 憂に抱きつきなよ」

唯「姉妹だし似たようなもんでしょ……」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:02:09.89 ID:FqEfzY/t0
憂「おいでー」

梓「んー たしかに憂でも唯先輩分は実は多少なり補給できるんですが」

梓「いかんせん量産型では 非効率的なのです」

梓「実数値にすると 本物の10分の1未満です」

梓「私はだいたい一日6時間抱きつくことで補給が完了するんですが」

唯「ながいよ……燃費わるすぎだよあずにゃん……」

梓「憂に抱きつくと考えたら」

憂「一日60時間も……」

唯「無理だよ……」

梓「でしょ? だから代わりなんて不可能なんです」

梓「そりゃどうしてもってときは憂に変身してもらってなんとかしますけど」

梓「本人がいるんなら そっちのほうが手っ取り早いです」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:03:09.84 ID:FqEfzY/t0
梓「ほら あと今日は2時間29分のこってますよ」

唯「そんなに……」

梓「間違えました4時間29分でした」

唯「ほんとに測ってるの?」

憂「わー お姉ちゃん大変だねぇ」

唯「ういーなんとかしてよー」

憂「でも恋人どうしだし 幸せ絶頂だねお姉ちゃん!」

唯「なんで見守るモードに入ってるの……しかも恋人って……」

唯「勝手な設定にはもううんざりだよ……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:03:53.39 ID:FqEfzY/t0
梓「ほら うだうだ言ってないで早く!」

梓「はやくぅ!! カモン! カモン!」ハァハァ

唯「こうなったら……」

憂「お姉ちゃん?」

唯「逃げる!」ダッ

梓「あっ」 

梓「逃がしませんよ!」

唯「憂ー しばらく家はたのんだよー」スタコラ 

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:04:43.74 ID:FqEfzY/t0
憂「お姉ちゃん」

梓「……」

憂「梓ちゃんどうするの……」

梓「……」

梓「逃がしませんよ唯先輩」

梓「こちとら命がかかってるんです」

梓「たとえ地の果てまでも追いかけてやるです」

憂「これ聞くのはどうかとおもうけど」

憂「もし、もしだよ?お姉ちゃん分が補給できなかったら

憂「梓ちゃんはどうなるの?」

梓「考えたくもないけど……おそらく……死ぬ……」

憂「死ぬんだ……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:06:03.15 ID:FqEfzY/t0
速度おとしていい?

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:07:48.29 ID:FqEfzY/t0
梓「いままでそんなことなかったからね」

梓「全く考えたことなか ぐはっ!」

憂「血ィ!!? 口から血ィ!!?」

梓「あ、いまのは演技だよ」

梓「ことの深刻さをわかりやすく伝えるためにね!」

憂「す、すごいねぇ」

梓「でも……すでに微妙に ふひ」ガタガタガタガタ

憂「どうしたの?震えてるよ?」

梓「きん……だん……しょうじょ……うが…!」

梓「うへへへへっへええへ」

憂「だいぶキてるね」

梓「補給さえすれば うぇへえ なんとかなるけど」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:09:57.08 ID:FqEfzY/t0
憂「なら早く追いかけたほうがいいよ!」

憂「別れてさがそ! 私も手伝うから!」

梓「いや憂はここにいて」

梓「もしのこのこ戻ってくるようなら真っ先に私に電話して」

梓「その際先に唯先輩は拘束しておくこと!」

梓「もし逃がしたら この際憂で唯先輩分を……」

憂「!?」

憂「はい! 了解です!」

梓「いきますよ私の唯先輩 待っててください……グフフ」

梓「あなたのあずにゃんが参ります……」ニヤニヤ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:10:50.31 ID:FqEfzY/t0
秋山家

唯「というわけなんだよぉ~」

澪「そうか 苦労してるんだな唯は」

唯「かくまってよー」

澪「でも根本的な問題を解決しないと」

澪「いくらかくまっても無駄だと思うぞ?」

唯「根本っていうとやっぱり」

澪「あぁ もうはっきり言うんだよ」

唯「はっきりかぁ」

唯「うーんでも 傷つけたくないしなぁ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:11:42.81 ID:FqEfzY/t0
澪「傷つく? 何をいってるんだ唯」

澪「こういえばいいんだ 手本をみせてやる」

唯「さっすが澪ちゃん! 心強いね!」

澪「まぁ見てろ」

澪「『ごめんね!私がいつまでも曖昧な態度をとってしまったせいで』」

澪「『あずにゃんに誤解させちゃったね!』」

唯「おぉ! いい感じ!」

澪「『だからこの際はっきり言うよ』」

唯「そうだ!言っちゃえー!」

澪「『あずにゃん愛してるよ!』」

唯「   」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:12:34.98 ID:FqEfzY/t0
澪「『だからあずにゃん……是非私と付き合ってください!』」

唯「……」

唯「澪……ちゃん…?」

澪「『唯先輩の気持ちが聞けてうれしいです……』」クネクネ

澪「『これからもずっと永遠に一緒ですからね!』」

澪「『うん! あずにゃーん ダキ』」

澪「『唯先輩……みんなが見てます///』」

澪「『ええじゃないかッ ええじゃないかッー』」」

澪「ふふふふ」

唯「そんな……澪ちゃんまで」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:13:51.93 ID:FqEfzY/t0
澪「そうだ」

澪「あ、 もしもし梓? 唯がさー」

唯「!!?」

澪「うん 唯がなー 伝えたい言葉があふれそうな程あるんだってさ」

澪「うんいま私の家だぞ」

唯「や、やばいよ」

ガシ

唯「っ!!? はなしてよ澪ちゃん!」

唯「今現在 私の頭の中で警鐘がガンガン鳴り響いてるんだよ!」 

澪「あー そうなんだ じゃあそこからならすぐこれるな」

澪「ハハハ お安い御用だ 今度ケーキでもおごってくれ」

澪「じゃあ待ってる」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:14:44.06 ID:FqEfzY/t0
澪「ふぅ こら 抵抗するな」

唯「ここは……魔窟だった……いや餌場だっ!!」 

澪「私は愛のキューピッド秋山の異名を持ってるからな!」

唯「うぅ こんなの澪ちゃんのキャラじゃないよ……」


ピンポーン!

澪「きたきた」

唯「はやいよおおッッ!!」

梓「おじゃましますね」ガチャ

澪「よ 梓 元気そうだな」

梓「いまはちょっとエネルギーが不足してますけどね」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:19:06.16 ID:FqEfzY/t0
梓「さ、唯先輩」

唯「あずにゃんさん……おひさっす……」

梓「誰も触れない二人だけの国にいきましょう」

唯「嫌だよそんな国……」

梓「わがままいっちゃいけません」

梓「大丈夫です 決して唯先輩の手を離さぬようにします」

唯「そ、そうだ 今日はこの後澪ちゃんと遊ぶからっ!」

唯「ねー?澪ちゃん?」

澪「えっ 私これから昼の講義うけにいくけど……」

唯「えぇ~!? この状況下でそれ!?」

唯「予想はしてたけどそれぇ!?」

梓「さぁ 迷惑かけないうちに行きますよ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:19:54.41 ID:FqEfzY/t0
澪「ほら唯 さっきのイメトレの成果みせてやれ」

唯「あんなの澪ちゃんが勝手にやっただけじゃんー」

梓「なんなんですか? イメトレって」

梓「まさか 唯先輩……」

梓「もう……●●●なんですから///」

唯「ほらぁ! あらぬ誤解を生んじゃったじゃん!」

唯「どんどんよからぬほうへ流れてるよ!」

唯「澪ちゃんどう責任とってくれんのさ!」

澪「?」

唯「もういいもん! バイバイ澪ちゃん」

唯「お邪魔しましたーっ!!」 ダッ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:21:38.38 ID:FqEfzY/t0
梓「あ、また逃げやがったです!」

澪「すまん つい唯の気迫に負けて離してしまった」

澪「でも多分行くとこは……」

梓「だいたいわかります」

澪「さすがだな 羨ましいぞその関係 ヒューヒュー」

梓「フヘヘ」

梓「澪先輩色々ありがとうございました」

澪「いやいや 私は応援してるからな!」

澪「がんばれよ」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:26:54.18 ID:FqEfzY/t0
澪「あと こういうときはなんていうんだっけ」

澪「そうだ お幸せに///」

梓「はい! それと一ついいですか?」

澪「なんだ?」

梓「さっきのイメトレって」

澪「あぁ まぁたぶん梓の想像どおりっていうか」

梓「そうなんですね! やったぁ!!」

梓「そうと聞いたらこうしてはいられません!」

梓「おじゃましました! またお茶しましょうね!」

バタン!

澪「台風のような恋 ハリケーンラブ よし次はこれでいこう!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:28:59.92 ID:FqEfzY/t0
田井中家

律「なるほどなるほどぉ」

唯「ね?澪ちゃんもひどいでしょ?」

律「たしかーに! 澪はあんな甘ったる歌つくっておきながら、惚れた腫れたには無縁だからな」

唯「じゃ、じゃありっちゃんは!」

律「わ、わたしはうーん……私もないな!」

律「けどダイジョーブ! 私は唯の味方だぞ!」

唯「りっちゃん!」

律「私にまかせておけ!」

唯「心の友よ~」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:29:48.43 ID:FqEfzY/t0
律「さっそく対策だ」

唯「うん!」

律「私が梓の役やるからな 唯は自分らしく向かってこい」

唯「よぉし!」

唯「あずにゃん……実はね……」

律「『えっ なんですか唯先輩……』」

唯「実はね 前から言おうとおもってたんだけどさ……」

唯「あのね……その……」

律「カーット!! あーだめだめ だめだー もっと自信をもたないと!」

律「だいたいそうやってビクビクおどおどするなんて唯らしくないぞ!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:30:39.05 ID:FqEfzY/t0
唯「……だってあのあずにゃん相手だよ!?」

律「ダイジョウブ! お前は先輩だ!」

律「お前のほうが立場は強い!」

唯「そ、そうか そうだよね! よし!もっかい」

唯「あずにゃん 聞いて!」

律「『なんですか藪から棒に』」

唯「私ね 前から言いたいことがあったの」

律「『はい……』」

律「いいぞ 唯のペースになってる」

律「そのままたたみかけろ」

唯「大事なとこだからちゃんと集中してよりっちゃん!」

律「すまんすまん それで」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:31:21.71 ID:FqEfzY/t0
唯「あずにゃん 私はね よく抱きついたりしてたけどね」

律「『はい……』」

唯「わたし実はそんなにあずにゃんのこと」

ピンポーン!


唯「!」
律「!」

梓「あ、やっぱりここにいたんですね唯先輩♪」

唯「いいとこで! いいとこで!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:32:02.60 ID:FqEfzY/t0
律「焦るな唯! いまの流れならイケル!

唯「そうだねりっちゃん!」

律「告白は大成功だぞ!」

唯「えっ?」

梓「もう、やめてくださいさっきからイメトレばっかり///」

唯「……」

唯「りっちゃんいまなんて……」

律「えっ?」

律「だから 告白がまだなんだろ?」

律「その練習台にと……」

唯「りっちゃんのバカーーー!!」

ダッ

律「なんで?」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:32:46.65 ID:FqEfzY/t0
梓「あんにゃろ何度逃げたら気が済むかーーっ!」

梓「うっ」クラッ

梓「稼働時間が限界域を超えてる……」

梓「圧倒的に唯先輩分が足りてない……」

梓「これ以上は私も……」

梓「ぐはっ」

律「梓ぁー! 梓ぁー!」

梓「次が…ラストチャンス……」

律「頑張れ……頑張れ梓!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:33:45.43 ID:FqEfzY/t0
律「唯のやつ こんなに一生懸命な梓をほったらかしにして!」

梓「いいんです律先輩」

梓「これも……愛の試練ですから」キリッ

律「感動した」

律「なにかあったら言ってくれ! 力になる!」

梓「ありがとうございます」

律「唯のこと 頼んだぞ……」

梓「はい……任されました  では!」

バタン

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:34:45.18 ID:FqEfzY/t0
琴吹家

唯「このケーキおいしいねぇ」

紬「でしょ? これはねイギリス王家専属のシェフがうんぬんかんぬん」

唯「でさー ムギちゃん……」

唯「……」

紬「なぁに?」

唯「ど、どどどどどうして」

唯「どうしてケーキとカ、カップが3つあるの」

紬「えー だってぇ」

紬「くるんでしょ? 梓ちゃん」

唯「びえええええええ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:37:48.98 ID:FqEfzY/t0
唯「ああ神様おねがい 私だけのドリームタイムくださいいいいい!」

紬「どうしたの唯ちゃん泣きじゃくって」

唯「だってぇ だってユートピアが」

唯「ユートピアが魔界に変貌したんだよ?」

紬「あら そうなの 大変ねぇ」

唯「ふぇぇえええ もうどうしたらいいのー」

梓「泣いたって許しませんよ」

唯「ひいいいいいいいいい!!」

紬「あらあら 仲良しね 梓ちゃんこんにちは」

梓「どもです  まぁ さすがに疲れたんでちょっと一服しましょう」

唯「あずにゃん汗だくだよぉ」

唯「それしかも私の服じゃん……」

梓「一体誰のせいだと思ってるんです?」

唯「えぇ……」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:39:49.57 ID:FqEfzY/t0
唯「うーそういえば私も結構走ったから……」クンクン

唯「ハッ この流れは」

紬「あら ならついでだしウチでお風呂入ってく?」

梓「えー いいんですかー! さっすがぁ」

唯「……」

紬「ちょうどいいわね! 一緒に入ったらどう?」

唯「だめ! それはだめぇ!」

梓「なにをいってるんですか お風呂の一杯や二杯で」

唯「あずにゃん……お風呂の数え方はたぶんそうじゃないよ……」

唯「最近あずにゃんなんか変だよ……」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:41:47.45 ID:FqEfzY/t0
梓「とりあえずいきましょうね」ガシ

唯「うぐ」

ズルズルズルズル

紬「楽しんできてね」

梓「はい!」

唯「ムギちゃんもひどいよおおおおおおおおおおお!!」

梓「もう! 自分で歩いてください!」

唯「いやだぁ やめてぇ 私臭くていいもん!」

梓「だめです ここはムギ先輩の家ですよ? ご厚意はきちんと受けましょう」

唯「ひょえー」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:43:07.46 ID:FqEfzY/t0
脱衣所

梓「……」

唯「あれあずにゃん急におとなしくなってどうしたの?」

梓「……」

唯「あれ……おーいあずにゃん」

梓「……」

唯「これはまさか」

唯「脱走のチャンス!」キラン

梓「……」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:44:19.36 ID:FqEfzY/t0
唯「……あずにゃん」

梓「……」

唯「……」

ギュ

唯「ほら 唯先輩分だよー」

梓「……」

唯「あれ?おかしいな」

唯「もっと強くかな?」

ギュウウウ

梓「……」

唯「あれぇ おかしいなー」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:45:33.73 ID:FqEfzY/t0
唯「あずにゃーん 元気だしてよー」

唯「逃げてごめんね 謝るから」

唯「あずにゃん……」

梓「……」

唯「あずにゃん」

唯「汗の臭い……」

唯「がんばったんだね あずにゃん」

梓「そうですよ」

唯「!」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:46:28.80 ID:FqEfzY/t0
梓「痛いです 私を抱きしめるときはもう少し優しくお願いします」

梓「忘れたんですか?」

唯「ご、ごめん」

唯「これくらいかなぁ」

ギュウウ

梓「そうですね これくらいです」

梓「まさか抱きつきの申し子ともあろう唯先輩が抱き加減を忘れるなんて……」

梓「それにしてもこうやって抱きしめてもらうの ずいぶん久しぶりですね」

唯「そうだねぇ……」

唯「! って それはあずにゃんがいっぱいくっついてくるからだよ!」

梓「そうですか?」

唯「そうだよー あれだけ抱きつかれたら 抱きつき返す余裕もなくなるよ」

梓「そんなもんですか」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:47:18.25 ID:FqEfzY/t0
唯「じゃ、お風呂はいろっか」

梓「はい」

梓「汗くさーい唯先輩ともう少しこうしてたい気持ちはありますけどね」

唯「……撤回していい?」

梓「もう……冗談ですよ」

梓「先入ってますね?」

唯「うん……」

梓「あ、脱ぐとこ見たいですか?」

唯「別に……」

梓「もっとテンションあげていいですよ」

梓「私そういうの別に大丈夫な方ですから」

唯「いいから早く入ってよー」

梓「はい……待ってます///」

唯「そういうのいいから」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:49:27.23 ID:FqEfzY/t0
浴場

唯「お、おじゃましまーす ってうわ!」

唯「なんで照明がピンクなの!?」

梓「なんかやらしいですよね」

唯「やらしくはないけど」

梓「いろいろ妄想ふくらみますよね?」

唯「膨らまないけど!?」

唯「にしてもやっぱりムギちゃんちのお風呂は広いなー」

唯「これもうお風呂じゃなくて銭湯だよ」

梓「ですね 私としては超狭いほうが良かったんですけどね」

唯「もういやだよこの子」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:50:15.55 ID:FqEfzY/t0
梓「ほらこっちきてください 浸かる前に必ず身体洗うんですよ?」

唯「ひ、ひとりで洗えるよぉ」

梓「だめです 唯先輩はズボラなんですから」

梓「人の家のお風呂を借りる以上 お湯を汚して帰るわけにはいきません」

唯「正論っぽいけど欲望がチラチラ見え隠れしてるよー」

梓「ほら 背中ながしてあげます」

唯「じゃ、じゃあ先に私があずにゃんあらってあげる!」

梓「えぇえええ いいんですかあああああ!!」

唯「……」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:51:42.58 ID:FqEfzY/t0
梓「まさかそんなことを唯先輩に言ってもらえるなんて」

梓「いかん 鼻血が 鼻血がね」

唯「このタオルつかって洗えばいいのかな……」

梓「タオルなんてダメです 乙女の柔肌なんだとおもってるんですか」

唯「じゃあどうすれば……」

梓「その手はなんのためについてるんですか?」

唯「おはしとおちゃわんを持つためです……」

梓「そういうボケはいらないんですよ! わかります!?」

唯「ギー太を奏でるため……」

梓「なら私を奏でることなんてお茶の子さいさいですよね!!??」

唯「なんか必死だね」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:53:10.27 ID:FqEfzY/t0
梓「わかったら 早く! はやく!!」

唯「じゃあ どこから」

梓「そんなのきまってるじゃないですか!」

唯「えっと……私馬鹿だからわかんないよ」

梓「ここです ここ!」

唯「胸部?」

梓「●●●●ともいいます」

唯「ないものをどうしろっていうの?」

梓「やめてください! そういう返しは期待していません!」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 01:54:17.88 ID:FqEfzY/t0
梓「ホントは唯先輩の口から●●●●って言わせたかったんですけどね!」

唯「●●●●」

梓「うひぃいい 言いおったでぇ」

唯「……」

梓「ほら止まってないでちゃっちゃと 洗う!」 グイ

ピタ

梓「ひゃううううううん 唯先輩いいいい」

唯「うわぁなにこの人」

梓「やめてくださいよー もうそんな ハァハ」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:30:27.53 ID:FqEfzY/t0
梓「でも もっと もっとしてほしいです」

唯「普通に洗うけど」 ワシャワシャ

梓「んっ」

梓「んはぁ」

梓「いっ あぁ……」

梓「ゃん……」

唯「やめてよその甘美な声」

唯「やりにくいよ」

梓「どうしました?」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:31:34.85 ID:FqEfzY/t0
唯「だからその甘ったるい声やめてよ……」

梓「あ、すいません 無意識にでちゃってました」

梓「無意識っちゃいました」

唯「もうやめていい?」

梓「だめですよ まだここが……」

唯「ここって……」

梓「……///」

唯「えっと///」

梓「髪の毛です」

唯「あー うん 髪の毛だよね!」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:32:22.13 ID:FqEfzY/t0
梓「あれれー いまなんか変なこと想像しました?」

唯「してないよ!」

梓「おっかしいなぁ」

梓「まぁ勘弁してあげます さぁ」

唯「うん」ワシャワシャ

梓「~♪」

唯「あずにゃん髪の毛綺麗だね」

梓「恋するオトメはいつも艶っつやなんです」

唯「へー 恋してるんだね が、がんばってねー」

梓「もう唯先輩ったら わかってるくせに」

唯「あずにゃん」

梓「なんです?」

唯「前からね 言おう言おうとおもってたことがあるんだけど」

梓「……」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:33:28.12 ID:FqEfzY/t0
梓「やめてください 聞きたくないです」

唯「あのね」

梓「嫌ッ!」

唯「私ね あずにゃんのことね」

梓「あーあー 聞こえない 聞こえませんー」

唯「結構好きだよ」

梓「あーあー あ?」

唯「でもね あずにゃんの言う好きと 私の言う好きはたぶん違う」

梓「……」

唯「あずにゃんは私にとって可愛い後輩だから」

唯「それだけ」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:34:26.23 ID:FqEfzY/t0
梓「わかってました……」

梓「私ほんとに気持ち悪いですよね」

梓「自分勝手で……唯先輩に不快な思いさせて……」

梓「抱きついて唯先輩の時間をうばったりして」

梓「ほんとただの後輩のくせに何様って感じ……」

唯「あずにゃん……」

梓「ごめんなさい もうでますね」

梓「体あらってあげるっていいましたけど もうそんな」

梓「あれ? 唯先輩なにニヤニヤしてるんです?」

梓「やっぱり私からの開放はそんなに嬉しいもんですか……」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:35:36.40 ID:FqEfzY/t0
梓「そうですよね いままで本当にごめんなさい」

梓「謝って許してもらえるかわからないですけど」

梓「ごべ……んなざい……」ポロポロ

唯「あ、まさか泣くまでいくとは」

梓「えっ」

唯「あーずにゃん可愛いッ!」

梓「えっ え?」

唯「ごめんねぇあずにゃん」

ガバ

唯「んぅー」スリスリ

梓「ななななんなんですか」

唯「いやー やっぱあずにゃんはこうじゃないとねー」

梓「?」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:36:16.88 ID:FqEfzY/t0
唯「最近のあずにゃんはアクティブすぎたんだよー」

梓「ど、どういうことですか」

唯「あずにゃんは 常にそっけなく そしてたまにみせる寂しい表情がグッドなのです」

梓「はぁ……」

唯「だからね ちょびーっとだけね」

唯「なんていうんだっけ ドッキリ?」

梓「どっきり……」

唯「ふふ 意地悪してごめんね」

梓「なんですかそれ……」

唯「ん?」

梓「ひどいじゃないですか!」

梓「私ほんとに怖かったんですよ!」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:37:24.10 ID:FqEfzY/t0
梓「唯先輩に嫌われるくらいなら舌かんで死んでやろうかと思いました!」

唯「嫌ってないよー」

梓「わかってます! わかってますよ……うぐ」

唯「また泣くの? よしよし」

梓「もう……子供扱い うわああああん」

唯「あらら 泣かない泣かない」

唯「私が悪かったけどさー」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:38:04.74 ID:FqEfzY/t0
唯「ここ数ヶ月ちょっとはしゃぎすぎちゃったね」

梓「はい……グス」

唯「私たちが卒業して寂しかったんだよね?」

梓「はい……」

唯「同じ大学に入れて嬉しかったよね?」

梓「はい……」

唯「寂しかったときの反動がちょこーっとでちゃっただけだよね?」

梓「そう……です」

唯「よしよし 大丈夫だよ」

唯「私あずにゃんのこと大好きだから」

唯「あずにゃんが思ってる以上にずっとずっとね」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:39:50.74 ID:FqEfzY/t0
唯「それに私言ったでしょ?」

梓「はい?」


 『ずっと永遠に一緒だよ』


唯「って」

梓「唯ぜんぱい"……」

唯「いい子いい子」

唯「あずにゃんはいい子で優しくて賢くて可愛くて」

唯「最高のパートナーだね」

梓「先輩?」

唯「友達とかね 親友とかね 恋人?」

梓「?」

唯「そういう言葉すらおこがましいんだよ」

唯「私たちって!」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:40:32.15 ID:FqEfzY/t0
梓「……それは」

梓「嬉しいです」

梓「一緒にいていいってことですよね?」

唯「うん もしあずにゃんがいなくなったら私地の果てまで探しにいくよ」

梓「あは 私とおんなじこといってますね」

唯「そうなの?」

梓「……よかった」

唯「?」

梓「じゃあ続きしていいですか?」

唯「え"?」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:41:37.99 ID:FqEfzY/t0
梓「続きですよ」

梓「今度は私が洗う番ですよね?」

唯「あの……」

梓「だめですよ いまさら」

梓「それとも私のことが好きっていうくだりもドッキリなんですか?」

梓「偽りなんですか?」

唯「そ、それは違うよ! あずにゃんのこと大好きだよ!」

梓「じゃあ私は大大好きです」

唯「……大大大好き」

梓「大大大大好き」

唯「ふふ あずにゃーんそこはさー」

梓「あっ」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/04(土) 02:42:20.88 ID:FqEfzY/t0
唯「……聞かせてくれるよね」

梓「はい……」


梓「愛してます」

唯「うん 私も愛してるよーあずにゃん」

ギュウウ

梓「裸で抱き合うなんて……破廉恥ですよ」

唯「もっと破廉恥なこと考えてるくせにー」

梓「やめてください人を変 みたいにっ」

唯「あははー あずにゃーん」



斉藤「紬お嬢様 さっきから何を真剣に見てらっしゃるのですか?」

紬「この世の楽園よ」


終わり