エレン「・・・ゴキブリ?」 前編

584 : じょうじ :2013/09/18(水) 00:03:55 tYADMnkU

お待たせました アドルフ隊長

ダァンッ!

その糸を造り出し、上空から降り立った救世主・・・


燈「助けにきたぜ!!」



    膝丸 燈
 20歳 ♂ 177cm 96kg
『マーズランキング』 6位
 M・O手術 “昆虫型”
  - オオミノガ -

 オ オ ミ ノ ガ
 国産戦闘鬼  救来!!


585 : じょうじ :2013/09/18(水) 00:06:09 tYADMnkU

ジェット「っ!?将軍ッ!!来てます!!」バッ


いち早く“それ”に気づいたジェットは固定砲台の向きを“それ”に向けた
“それ”とは猛スピードでこっちに向かってくる脱出機であった


劉「ちっ、援軍を呼んでいたか・・・撃ち殺せ!!」

ズドドドドドドドドドド!

しかし、固定砲台が狙ったのは脱出機ではなく、高速で飛んでいた鳥を目掛けて撃ち放った しかも、銃弾は彼女を捉えることが出来ず、空を切っている


ジェット「くっ、そっちじゃねぇよッ!!このポンコツがァ!!」

劉「・・・そういやいたわ、ジェット機と同じ形した鳥が・・・高性能が仇となったか
そして“ザ・セカンド”・・・」


586 : じょうじ :2013/09/18(水) 00:08:05 tYADMnkU

ジェット「早くマニュアルに切り替えなくては・・・」ピッ

ズドン! 

ジェット「なっ!?」


脱出機とは逆側に飛んでいく彼女を追って、自動で撃つ方向を変えている固定砲台をジェットが手動に切り替えようとした時、鉄のボールが固定砲台を貫いた


劉「スコープ付きのステルス製ライフルも持ってきてたな・・・小癪な」

ジェット「っ!! 李ーッ!!」


そして、次に劉目掛けてレーザービームは飛んできていたが、ジェットの迅速な判断により電磁力発生装置を起動させ、鉄のボールを劉から回避させた


ジェット「・・・なんて弾を投げやがるんだ アレックス・K・スチュワートッ!!」


587 : じょうじ :2013/09/18(水) 00:11:25 tYADMnkU

しかし、別の物も突き刺さった


ビィィン

ジェット「なっ!?まだ動けたのかよ、生物兵器めッ!!李ーッ!!急いで磁石を切れぇ!!」

劉「無駄だ・・・遅い」

バリバリッ  ドオオォォォン!! 


そこに引き寄せられたのは糸が巻き付いている手裏剣だった そして、雷(イカヅチ)がその糸をたどっていき、電磁力発生装置は過度の電気を受けてしまい爆発した


588 : じょうじ :2013/09/18(水) 00:12:29 tYADMnkU

劉「完全にやられたよ・・・避難しろ」ダッ

ズドオオォォォン!!


第四班が自分達の脱出機を離れた瞬間に猛スピードの脱出機がぶつかって来た


ジェット「くそっ!!移動手段を絶たれたか・・・」

劉「・・・随分荒っぽくやってくれたな」

プシュウウゥゥ


脱出機から降りてきたのは・・・


ミッシェル「・・・重大な叛逆行為により関係の無い調査兵の命まで奪ったゴミ共め・・・
幹部 劉翊武と以下17名・・・武器を持ったままで構わねぇ 一列に並びやがれぇ!!」





595 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:16:09 tYADMnkU

バサッ スタッ

アレックス「とりあえず固定砲台は仕留めたぞ」

燈「アドルフ隊長、大丈夫ですか!?無理して電気を使わなくても・・・」アセアセ

アドルフ「い、いや大丈夫だ・・・そんなに無理を・・していない 今の俺だけ・・ではあそこまで電気を・・飛ばせなかったから・・・な」ゼェ ゼェ

アレックス(めっちゃ無理してるな・・・)

バサッ スタッ 

加奈子「アドルフ隊長、大丈夫ですか!?」

アドルフ「あ、ああ・・・どうやらクリスタは・・間に合ったようだな」ハァ ハァ

燈「はい―――

____________________

回想中


596 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:17:22 tYADMnkU

ダダダダダダダダッ

燈「んっ!?また誰か来たぞ!!」

ミッシェル「オイオイ、またかよ 今度は何だ?」

エレン「あれは・・・クリスタ!!」


クリスタは皆が乗っている脱出機に乗り込んだ


クリスタ「みなさんっ!!緊急事態です!!」ハァ ハァ

エレン「何があったんだ、クリスタ?右翼に巨人の大群が押し寄せているのはさっき聞いたけど・・・」

クリスタ「エレン!?何故ここに?左翼後方に居るはずじゃ・・・」

リヴァイ「(そういやコイツらには嘘の配置を教えていたっけ・・・)いいから状況を説明しろ」


597 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:18:02 tYADMnkU

クリスタ「ハ、ハイ!!実はアドルフ隊長達と右翼後方の巨人を倒しに向かったんですけど・・・
その右翼後方を壊滅させたのは・・・中国・アジア第四班の仕業みたいです!!」

ミッシェル「なにっ!?それは本当か!?」

クリスタ「はい、アルミンの考えた推測なのですがアドルフ隊長も同じ考えだったので、私に伝達を頼みました」

エレン「アルミンも無事で一緒なのか!?」

クリスタ「うん、それにジャンとライナーも一緒だったよ・・・で、でも他の先輩達やア・・・アニが・・・」ウル

エレン「!!そうか・・・あのアニが・・・」

リヴァイ「・・・今は感傷に浸る時では無い 話はこれでお終いか?」


598 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:20:25 tYADMnkU

クリスタ「・・・はい、そうです 実はエルヴィン団長と小吉さんに伝えろと言われたのですが早く援護をしてほしかったので、とりあえず近くに居たミッシェルさんに伝えにきました」

リヴァイ「・・・良い判断だったかもしれねぇな 今は前方はそれ所じゃ無いだろう
(それよりも危険だな・・・右翼崩壊は知性持ちの巨人の仕業だと思っていたんだが・・・
まさか!?・・・手を組んでいるのか!!)」

ミッシェル「・・・私達はアドルフの援護に向かう 仲間を見捨てることは私にはできないからな・・・例え奴らの狙いが私達2人だったとしてもだ」

燈「・・・」

エレン「ミッシェルさん達が狙い?どういう事ですか?」

ミッシェル「・・・それは後で話す それよりも・・・リヴァイ 本当の事を話して今後どうするかを、皆の意志で決めるべきだ ここに居るメンバーは信頼できるんだろ?」


599 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:20:59 tYADMnkU

リヴァイ「・・・ああ、コイツ(クリスタ)はこの情報を伝達に来ている時点でシロだ そしてコイツら(リヴァイ班)は俺が選んだ奴らだぞ 信頼できるに決まっているだろ」

ペトラ「兵長・・・」

オルオ「リヴァイ兵長がそんなにも俺たちを信じてくれているなんて・・・感激です」ウル

エルド「それで本当の事とは?」

リヴァイ「それは・・・俺たち兵士の中に裏切り者が居るという事だ」

エレン「なっ!?裏切り者!?」

リヴァイ「ああ、そしてその裏切り者はエレンと同じ巨人化できる人間であり、そいつらの目的はエレンの捕獲だ」

エレン「俺が狙い!?何故ですか?」

リヴァイ「・・・そこまでは知らん」


600 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:21:54 tYADMnkU

エルド「・・・では今回の壁外調査はエレンをエサにして、その裏切り者をあぶり出すのが目的だったと・・・」

ミッシェル「最初はそうだったがこの間の壁外調査でTFが出て、裏切り者の捕獲は困難と判断し、新ルート開拓だけにしたんだ 
だがもし現れたら捕獲もしくは抹殺をする予定だった そして、おそらくだが今右翼側に裏切り者が現れているはずだ」

グンタ「でも何故それを俺達は聞かされなかったのですか?聞いていれば他の兵士達も少しは対応できたかもしれないのに・・・」

オルオ(やはりリヴァイ兵長は・・・)シュン

ペトラ(私達のことを信じていなかったんじゃ・・・)シュン

リヴァイ「・・・聞かされていないのはその裏切り者が5年前のウォール・マリア崩壊時に壁内に潜入したと予測した為だ
だから調査兵団の所属年数が5年以下の者達には今回のことを話していなかった 例えお前たちの様な精鋭であってもだ」

オルオ(やはりリヴァイ兵長は!!)パアァ

ペトラ(私達のことを信じてくれていた!!)パアァ


601 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:23:25 tYADMnkU

リヴァイ「これから俺達のするべきことは・・・このままエレンの護衛をさらに強化して進む
この班の使命はエレンにキズ一つ付けないように尽くすことだからな 捕獲もしくは抹殺は他の奴らに任せる」

エレン(リヴァイ班は俺を監視する為なんじゃ・・・)

エレン「でも多くの兵士が死に、今もまだ戦っている兵士がたくさん居るなか、巨人殺しの達人集団であるこのリヴァイ班が戦わないで、誰が奴らを殺るんですか!!」

リヴァイ「・・・少し黙っていろ 話を続ける」

リヴァイ「もう一つの案は右翼側の援護だ 鎧の巨人や超大型巨人の様な知性持ちの巨人と第四班が手を組んでいる可能性が高い その場合、アイツら(第五班)だけじゃ苦しいだろう
だがこれは俺だけで決めることじゃない お前らの意志を聞きたい・・・これからどうしたい?」


602 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:25:16 tYADMnkU

エレン「もちろん右翼を援護しに行きます!!俺にはそのための巨人化能力(ちから)があります!!」

ペトラ「・・・私はこのままエレンの護衛を続けるべきだと思います」

オルオ「俺もペトラと同意見です 奴らの狙いがこのガキなら、その場に向かわせるのは得策では無いと思います」

エルド「確かにな リスクが高すぎる」

グンタ「エレンの言うとおり、右翼の兵士達が犠牲になるのも事実だ・・・だが、兵士とは時に犠牲にならなければいけない時がある」

リヴァイ「エレン お前が選べ・・・俺達を信じてこのまま先を進むのか、それとも自分の力を信じて仲間を助けるのかを・・・せいぜい悔いの無いほうを選べ」

エレン「俺は・・・・・」

エレン(俺は・・・先輩達を信じたい!だが俺の為にまた人が・・・仲間が死ぬのを見たくない!!どっちを信じれば・・・)

ミッシェル「・・・エレン お前が本当にしたい事を選べ もっと自分に正直に生きろ!!」

エレン「!!」


603 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:27:12 tYADMnkU

エレン「俺の本当にしたい事・・・俺は自分を・・・そして先輩達を信じて仲間達を救いたい!!」

オルオ「はあぁっ!?何を言ってんだこのガキがぁ!!」

エレン「俺の事は先輩達が守る、俺は他の仲間を全力で守るんです!!これで問題解決です!!」ドヤッ

エルド「・・・発想が子供だな」

グンタ「まあだがエレンの言うとおり、俺達がエレンを守りきればいいだけだ」

リヴァイ「・・・決まったな 援護に向かうぞ」

ペトラ「・・・リヴァイ兵長はエレンならこう言うって分かっていたんじゃないですか?」

リヴァイ「・・・何を言っている 直ぐに戦闘態勢を取れる様にしておけ」フン


604 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:28:15 tYADMnkU

ミッシェル「少しでも戦力が必要だからマルコスはこのままこっちに居ろ 加奈子は第一班に伝達に行き、こっちに戻れそうな状況だったら戻って来い」

加奈子「ハイ!!」バサッ ビュオオオォォォ…

ミッシェル「じゃあリヴァイが言っていたように調査兵団らしく攻めるぞ!!皆、しっかり捕まっておけよ!!」ギュルギュル ブオオォォン!! 

燈「ちょっとミッシェルさん!!いきなりスピード出し過ぎです!!」ガシッ

エレン(みんな・・・俺らが行くまで無事に待ってろよ!!)

回想終了
____________________

燈「―――それで今はリヴァイ班がイザベラ達に襲い掛かっていた巨人達を一掃しています」

アドルフ「そうか・・・あいつらも無事か・・・ぐっ!?」ゴハッ

アレックス「大丈夫ですか!?無茶をし過ぎですよ!!アドルフ隊長」

燈「そうです 後は俺たちに任せてください!」

アドルフ「だ、だがあいつらの狙いは・・・」ハァ ハァ

燈「大丈夫です・・・それも分かってますよ」


605 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:29:06 tYADMnkU

ダダダダダダダダッ

リヴァイ「そっちも間に合ったようだな」

燈「リヴァイ兵長、お疲れ様です」

リヴァイ「あの程度の数の巨人なら疲れねぇよ」

オルオ「そうだ あの程度で疲れると思ったか?」ゼェ ゼェ

ペトラ「・・・疲れてるのに無理して兵長の真似しなくてもいいんじゃない?」ハァ ハァ

アレックス(20体以上は居たと思うんだけど・・・さすがリヴァイ班のみんなだ)

イザベラ「隊長ーーッ!!ご無事ですかぁぁ!?」ガシッ ユサユサ

アドルフ「あ、ああ・・・無事だから・・落ち着け・・揺らすのを止めろ」ガクン ガクン


606 : じょうじ :2013/09/18(水) 23:30:19 tYADMnkU

エレン「リヴァイ兵長、あの巨人は・・・」

リヴァイ「・・・ああ、あれがおそらく知性持ちの巨人だ 女型の巨人ってとこか」

エルド「!!エレンに気付いたようです」

リヴァイ「・・・お前ら戦闘の準備をしておけ」チャキッ

エレン「今度こそ俺も一緒に戦います!!さっきは何もしてなかったので・・・」

リヴァイ「・・・お前は最後の切り札だ 巨人化は賭けに近いからな
まずは俺らで殺る」

リヴァイ「とりあえず立体機動を生かすために近くの村に移動するぞ エレンが移動すればアイツも来るだろう」

燈「イザベラはアドルフ隊長を頼む アレックスはここからミッシェルさん達の援護をしてくれ 加奈子と俺はリヴァイ班と共に女型の巨人を仕留める
・・・俺やミッシェルさんはもちろん、エレンもアイツらには渡さない・・・もうこれ以上好きにはさせねぇ!!!」ギリッ

リヴァイ「・・・いくぞ!!」ダッ


 
611 : じょうじ :2013/09/21(土) 16:45:29 w6DOclpA

現在公開可能な情報


                 左翼

           初列七・索敵
    ヨーロッパ・アフリカ第六班

            次列三・伝達
               サシャ

          次列五・伝達
             コニー

  初列十三・索敵   三列三・伝達
ロシア・北欧第三班      ミカサ

          三列五・伝達
           ベルトルト

            四列三・伝達
               ユミル


613 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:26:23 w6DOclpA

右翼側で戦いの火蓋が切られた頃、他のみんなは・・・


次列中央


ジョセフ「ふぅー・・・」


彼の後ろにはTFと巨人の亡骸が山のように積み上げられていた


ミケ「つ・・・強すぎる」

小吉「助かったぞ、ジョー」

ジョセフ「いえいえ・・・それよりも早くミッシェルさんの所に!!」

ミカサ「その通り 早くエレンの所に向かいましょう!!」

エルヴィン「そうだな、まさかエレンまでも右翼後方に向かうとは・・・作戦が台無しだ(後でリヴァイにはキツイお仕置きを・・・)」ブツブツ

小吉「(エルヴィン団長がなんか怖い・・・)あ、あちら側も少しでも戦力が欲しかったんでしょう 直ぐに向かいましょう!」

エルヴィン「そうですね・・・ナナバ」

ナナバ「ハイ、何でしょう?」



615 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:27:48 w6DOclpA

エルヴィン「お前が先頭になって他の兵士達を帰還させろ
まだ裏切り者の仲間が居るかも知れない 右翼後方には絶対に近づかせるな」

ナナバ「分かりました!」バッ

エルヴィン「他の者達は私達と一緒に、裏切り者の巨人を捕獲しに行く 捕獲できそうな状況でなかったら殺してもかまわん
・・・だが、エレンだけはどんな事があっても必ず護りぬくぞ、いいな!!」

ミカサ「ハッ!!」バッ

小吉「さあみんな、脱出機に乗れ 出発するぞ!!」


ブオオォォォン
    ブロロロロロー


慶次「それにしてもジョセフ隊長が来てくれて本当に助かりましたね」

小吉「ああそうだな―――


616 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:30:57 w6DOclpA

時はマルコスの伝達までさかのぼる・・・

____________________

初列七・索敵

タタタタタタタタッ ダンッ
          スタッ

マルコス「ジョセフ隊長ッ!!小町艦長から伝達っす!!」ゼェ ゼェ

ジョセフ「ごくろう でも確かそっちの伝達は加奈子ちゃんじゃなかったのかい?」

マルコス「加奈子はミッシェルさんの方に行ってるんすよ それで伝達内容なんですが―――」

ジョセフ(残念だな 俺もミッシェルさんに愛を伝達しに行こうかな・・・)

マルコス「―――ってジョセフ隊長、聞いてますか?」

ジョセフ「ああ、ごめん ちゃんと聞いていたよ 巨大樹の森で知性巨人を捕獲だろ?
俺は巨人の大群を呼ばれた時に奴らを倒せばいいんだよね?」

マルコス「ハイ・・・それよりも第六班はジョセフ隊長一人だけなんすか?」

ジョセフ「ああ、そうだよ 俺の大事な部下を危険な目に合わせられないからね
でもさすがに運転しているから、索敵・伝達は調査兵と協力してるけどね」

マルコス(・・・皆のランキングやベースを教えてもらってないけど、一目見れば分かる
隊長たちは別格の強さだ・・・その中でも特に、ジョセフ隊長は抜き出ている)


617 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:32:52 w6DOclpA

ジョセフ「んっ?あっちの方に黒い影が見えるけど・・・」

ドオオオォォォン 

マルコス「煙弾が!!」

ダダダダダダダッ

ゲルガー「ゴキブリだ!!お前らの言っていたTFが大群でこっちに向かってくるぞ!!」

ジョセフ「!!・・・嫌だな アイツら殺すと服が汚れるんだよな」

マルコス「・・・俺も手伝いますよ」

ジョセフ「・・・ゲルガー君、君はそのまま進路を変更して進んでくれ あと、直ぐに中央の2人(小吉とエルヴィン)に伝えるよう伝達兵に言ってくれ」

ゲルガー「了解だ!」ダダダダダダダダッ

ジョセフ「さて、めんどくさいけど殺りますか」キキイイィィ 

ジョセフ「一応マルコスはここで、脱出機を守ってくれ まあ、一匹も残さず殺すけどね」

マルコス(ジョセフ隊長はどうやって戦うのか・・・気になる)


618 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:35:28 w6DOclpA

ジョセフ「んっ!?・・・オイオイ、嘘だろ」

マルコス「なっ!?3つにわかれやがった!!真ん中の奴らだけこっちに向かってきています!!」

ジョセフ(一箇所を狙わずにバラけるということは・・・コイツらは予想以上に統率されている)

ジョセフ「う~ん・・・マルコス、君は左翼後方に行って第三班に捕獲作戦とTFの事を伝達してきてくれ 俺は真ん中の奴らをさっさと殺して、中央に向かう」

マルコス「・・・分かりました 正直もう少し休みたかったですけど行ってきます」タンッ スタ

タタタタタタタタタタッ

ザザッ

TF「じょうじ」 

ジョセフ「さて、1小隊30匹ぐらいか・・・君達集まり良すぎでしょ 他に予定とか無いの?(多っ!!やっぱ逃げようかな・・・)」オレ ヨンデナイヨ?


619 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:38:52 w6DOclpA

初列十三・索敵

タタタタタタタタタッ

アレキサンダー「アシモフ隊長ッ!!こっちに何か向かってきます!!」

イワン「ん~・・・!!あれはマルコスさん!!」

ダンッ
     ズザザァァァ

マルコス「も・・・もう・・・限界」バタン

アシモフ「・・・伝達ご苦労 で、お前が来るという事は何かあったのか?」

マルコス(もう少しこのまま休ませてくれても・・・)ガバッ

マルコス「え~と、まずは右翼後方に知性巨人が現れたので、巨大樹の森にて捕獲・抹殺作戦に変更だそうです 
もう1つは・・・」

アレキサンダー「・・・あれか」

マルコス「!!アイツらもう来やがったのか!足速すぎだろ!!」

アシモフ「お前が言うな・・・俺への嫌味か?」

キキイィィ


620 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:40:47 w6DOclpA

アシモフ「右から来るという事はジョセフが逃がした?いや、その可能性はほとんど無いか・・・いくつかの小隊に別れたのか?」

マルコス「さすがっすね、その通りです アイツら3つの小隊に別れやがったんすよ」

アシモフ「中央にも向かっている奴らがいるのか?」

マルコス「ハイ、そっちはジョセフ隊長が救援に向かうそうです」

アシモフ「そうか・・・(コイツらは何が目的だ?脱出機が欲しけりゃ、一箇所を狙った方が奪いやすい事ぐらい分かりそうだが・・・まさか、奴らの目的は俺らの足止めか?)」ウ~ム

イワン「?どうかしましたか隊長?」

アシモフ「(それに右翼後方から知性巨人が襲来ってことは中国がやられたのか・・・いや、奴らの場合、裏切ったと考えた方がいいだろう)・・・ちとマズイ状況だな」


621 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:43:04 w6DOclpA

アシモフ「・・・よし、マルコス!」

マルコス「ハ・・・ハイ、何でしょう?」イヤナヨカン…

アシモフ「お前はTFが襲来したことを他の調査兵と中央後方の第二班に直接伝えてこい 今直ぐだ」

マルコス「・・・マジっすか まだほとんど体力回復して無いんすけど・・・」ゼェ ゼェ

イワン「・・・ファイトっす、マルコスさん」グッ

アシモフ「お前の機動力は便利だからな!」ガハハハ

アシモフ(TFが襲来したぐらいじゃ動かないだろうが・・・もしミッシェルが中国の裏切りを知ったら、アイツの性格上絶対に向かうはずだ・・・少しでも戦力をあった方がいいだろう)

マルコス「(何故一番体力の無い俺がこんな目に・・・)じゃあ行ってきますよ!!」タン

スタッ   タタタタタタタタタッ


622 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:44:11 w6DOclpA

アレキサンダー「・・・アイツらは捕獲しますか?それとも殺しますか?」

アシモフ「“バグズ手術”を受けている奴が居たら俺がやるとして、普通のTFの捕獲はイワンに任せて、お前らは殺していい」

イワン「えっ!?俺が成分量の加減、ヘタクソなの知ってますよね?」

アシモフ「うん・・・ファイトっす!イワンさん!!」グッ

イワン「何俺のマネしてんですか・・・分かりましたよ、やってみます」

ザッ

TF「じょう」

アシモフ「せっかちな野郎だな・・・敵は30匹!!薬は使(ウ)ったな!?こっからはサインA(アー)だ!!!
行くぞ!!てめーら!!!」ダッ

TF「ジョウッ!!」ダッ


623 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:46:24 w6DOclpA

三列三・伝達


ミカサ(さっき前方で緊急の煙弾があがってたけど、エレンは大丈夫だろうか・・・中央前方に居るはずだけど)

ダダダダダダダッ

ミカサ(んっ!?右から誰か来る あれは確か・・・エレンと同じリヴァイ班のペトラさん!)

ペトラ「口頭伝達よ!ミカサ!!」

ミカサ「!!」

ペトラ「右翼後方索敵壊滅的打撃!右翼索敵一部機能せず!巨人が多数襲来!!以上の伝達を左に回して!!」

ミカサ「分かりました・・・けど何故貴方がここに来たんですか?エレンと一緒なら中央前方に居たはず・・・」

ペトラ(えっ、どういうこと!?彼女の作戦企画紙が間違ってたのかな?)


624 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:49:04 w6DOclpA

タタタタタタタタッ
       ズザザァァ

マルコス「」ゼェゼェ

ペトラ「どうしたの、マルコス!?そんなに慌てて!!」

マルコス「てら・・・しゅう・・・ミッシェ・・・!!」ババッ ササッ 

ペトラ「そんな片言と手振りだけじゃ分からないよ!!一回呼吸を落ち着かせて!」

マルコス「」ヒーヒーフー ヒーヒーフー

ミカサ(それは違うと思う・・・)

マルコス「テ・・・テラフォーマーが左翼前方より襲来・・・3つの小隊を作り、中央前方・左翼前方・左翼後方にそれぞれ向かって行きました」

ミカサ「中央前方っ!?エレンに危険がッ!!」ダッ 

ダダダダダダダ…

ペトラ「ちょっと待って、ミカサ!!・・・行っちゃった」


625 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:50:37 w6DOclpA

マルコス「ハァ・・ハァ・・・エレンはミッシェルさんやリヴァイ班と一緒に中央後方に居るんじゃないんすか?」

ペトラ「ええ、その通りだけど・・・何故か彼女は中央前方に居ると思っているらしいの」

マルコス「と・・・とりあえず、第二班の脱出機まで俺を運んでください・・・もう限界です・・・」バタン

ペトラ「ちょっと!・・・せめて自分で馬の上に乗ってよ」ヨイショ ズルズル

ダダダダダダッ

ベルトルト「どうしました?何故マルコスがここに?」

ユミル「・・・何でコイツこんなにバテてんだ?しかもデコに眼見たいのがいっぱいくっ付いてるし・・・」

ベルトルト(そういえば僕達は手術の事知らないんだった・・・)


626 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:53:50 w6DOclpA

ペトラ「ちょうどいいとこに来てくれた!あなた達に伝達をお願いするわ」

ユミル「え~ベルトルさんについて来なきゃよかった」メンドクサ

ベルトルト「・・・で、何でしょう?」

ペトラ「え~と、まとめると・・・右翼から巨人が、左翼からTFがそれぞれ襲来!そのため右翼も左翼も共に索敵が一部機能していないらしい これを周囲の兵士に伝えて!」

ユミル「オイオイ、そんな状況でまだ壁外調査を続けんのかよ」

ペトラ「・・・それを決めるのは私達じゃ無い、エルヴィン団長よ ホラ、急いで伝えて!
じゃあ私は一旦、リヴァイ班に戻るから」クル 

ダダダダダダダッ

ベルトルト(あっちに向かうということは・・・やはりアイツ(劉)の言うとおり、エレンは第二班と共に中央後列にいるのか・・・アニはうまくやっているのかな・・・)

ユミル「ホラ、ボサっとしてねぇで行くぞ!」

ベルトルト「・・・うん」


627 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:56:46 w6DOclpA

次列中央


ズシィィン

エルヴィン「まさかまたTFが攻めてくるとは・・・しかも巨人も現れてパニック状態だな」

スタッ

ミケ「くそっ・・・これじゃあガスとブレードがもたないぞ!!ただでさえ平原での立体機動だってのに・・・」

ハンジ「それにTF側がおかしい・・・奴らからは襲って来ないけど、私達が移動しようとすると襲って来るように見える・・・」

ナナバ「TFはあいつらが戦ってくれているが・・・死者もでてるみたいだぞ」チラ


そこには飛蝗の脚をしたTFが一人の船員を殺していた


バッタTF「じょうじ」


628 : じょうじ :2013/09/21(土) 22:59:02 w6DOclpA

ジャレッド「艦長、あの脚もバグズ手術ですか・・・?」

小吉「ああ・・・見れば分かるようにベースは飛蝗、昆虫の中でもトップクラスの脚力を持つ『サバクトビバッタ』だ」

慶次「なんて事を・・・奴らはまた艦長の昔の仲間を弄(つか)ったという事ですか・・・」ギリ

小吉「・・・既に21位の開紀が犠牲になってしまった 奴は危険だ
下がっていろ、コイツは俺がやる」ザッ

スタスタ

小吉「なに・・・不幸中の幸いっつーのかな 前のも・・・コイツも・・・・・あんま喋った事の無い隊員だったからよ」

小吉(だろ?・・・親友)

慶次(誰にでも気さくに接してくれる艦長が、仲間と喋らないはず無いじゃないですか・・・)

小吉「慶次は引き続き、エルヴィン団長達と一緒に他のTFと巨人を頼む」

慶次「・・・了解です」


629 : じょうじ :2013/09/21(土) 23:06:06 w6DOclpA

ダダダダダダダッ

モブリット「エルヴィン団長!!右前方からも巨人とTFが向かって来ています!!」

エルヴィン(くっ・・・先に先手を討たれたか?これでは捕獲作戦に移行出来ないし、逃げる事も出来ない)

ドドドドドドドッ

2体の奇行種が左翼後方から脱出機目掛けて走ってきた


ミケ「チッ、索敵が効いてないから巨人が来ほうだいだな」チャキ

バシュッ ギュイイィィィィン

ズバンッ ザシュッ


奴らの後ろから一人の兵士が瞬く間に2体の巨人の項を削いだ

ズシィィィン


630 : じょうじ :2013/09/21(土) 23:07:18 w6DOclpA

ハンジ「誰だい!?」

スタッ

ミカサ「」キョロキョロ

ハンジ「ミカサ!!」

ミカサ「ハンジさん!!エレンは!?エレンはどこですかッ!!」ガシッ

ハンジ「ちょっと落ち着いて、ミカサ!!」カタイタイヨ?

エルヴィン「君は確かエレンの幼馴染の・・・」

ミカサ「ミカサ・アッカーマンです TFが中央前方に向かっていると聞き、エレンが心配で来ました で、エレンはどこですか?」

エルヴィン「そうか・・・(彼女は過去からも分かるようにエレンに依存している・・・言っても大丈夫だろう)
・・・実はエレンはここには居ない」

ミカサ「!!でも私の作戦企画紙にはエレンは中央前方と・・・」


631 : じょうじ :2013/09/21(土) 23:09:13 w6DOclpA

エルヴィン「それは嘘の情報だ」

ミカサ「・・・何故、嘘の情報を?」

エルヴィン「裏切り者がエレンを奪いにくる時に少しでも時間を稼げるようにだ
エレンは我々人類の切り札だ もっと安全な中央後列に居る」

ミカサ「じゃあ、エレンは無事なんですね!!」

エルヴィン「ああ・・・だが、ここで巨人達を倒さないとエレンの場所にも巨人が向かうだろう」

ミカサ「!!・・・それは私が絶対に阻止してみせます」チャキ

慶次「しかしTFも居るとなると少しキツイですね」

エルヴィン「ああ・・・奴らとは数が圧倒的に違う それでも我々は戦うしかない」

キキイィィ 
     プシュウゥゥ

ジョセフ「やあ、少し遅れちゃったけどごめんね」

慶次「ジョセフ隊長!?確か伝達ではそっちにもTFの大群が・・・」


632 : じょうじ :2013/09/21(土) 23:10:55 w6DOclpA

ジョセフ「ああ、一匹残らず駆除しておいたよ」

ハンジ「・・・さっき伝達兵が来たばっかなのに」

ナナバ「頼もしい援軍だな」

バサッ スタッ

加奈子「小町艦長!!エルヴィン団長!!緊急事態です!!」

ミケ「次から次へと騒がしいな」

ジャレッド「加奈子!今艦長は戦っている最中だ」

エルヴィン「それで今度は何があった?」

加奈子「中国・アジア第四班の裏切りが発覚!そのため右翼後方の索敵が壊滅させられたと伝達がありました!」


633 : じょうじ :2013/09/21(土) 23:11:54 w6DOclpA

加奈子「ハイ、右翼後方に向かったアドルフ隊長からの伝達なのでほぼ確定だと思います
それに第二班とリヴァイ班は右翼後方の援助に向かいました」

エルヴィン「何だとぉぉ!?それは本当かぁ!?」クワッ

ハンジ「エルヴィン!落ち着いて」

エルヴィン「っ!!・・・すまない、少し取り乱した」

加奈子「いえ、大丈夫です(凄い形相だったな・・・)ミッシェル副長はこっちの状況が大丈夫そうなら私にも来るように言ってましたけど・・・」

ジョセフ「それなら大丈夫 こっちは俺が居るからミッシェルさんの所に速く行ってくれ」

加奈子「でも、かなりの数の巨人とTFが居ますよ」

エルヴィン「心配いらない 我々よりもエレン達の身の安全の方が大切だ」

ミカサ「私も一緒にエレンの所へ!!」

ハンジ「待って!ミカサ一人をここで行かせるよりも、こっちを早く終わらせて皆で向かった方が戦力的にもいいでしょ?」

エルヴィン「その通りだ 加奈子君一人で飛んだ方が速いし、それが最善の一手だろう」


634 : じょうじ :2013/09/21(土) 23:14:25 w6DOclpA

ミカサ「・・・分かりました じゃあさっさと終わらせましょう」チャキ

ミケ「ああ、そうだな」

ジョセフ「さすがにあの数だと脱出機を守りながらは無理だから、慶次と他の兵士数人はここを守っててくれ」

加奈子「じゃあ私は急いで第二班と合流してきます」バサッ ビュオオォォォ…


ジョセフ「・・・さて、行きますか」

ミカサ「とっとと削いでエレンを助けに・・・」

ミケ「俺達4人で大丈夫か?」

ハンジ「まあ、何とかなるんじゃない」

ジョセフ「君達は巨人を中心に殺してくれ 俺は目の前の敵を片っ端から切り刻んでいくから・・・」バッ


ジョセフは服を脱いで上半身裸になった
彼の背中には鬼の姿が・・・


ミカサ(凄い筋肉・・・なんか敗北感が・・・)

ジョセフ(ミッシェルさん、待っててください!コイツらをとっとと殺して迎えに行きます!!)ダッ



639 : じょうじ :2013/09/22(日) 00:03:32 H3B85zps

慶次「・・・強すぎるな、ジョセフ隊長は」

ジャレッド「ああ、TFも巨人も相手にならない・・・だが何故、殺した敵を積み上げていくんだ?」

ナナバ「さあ・・・あの人のこだわりじゃない?」

ザッ

小吉「慶次、そっちはどうだ?」

慶次「艦長!こっちは今、ジョセフ隊長達が戦闘中です」

小吉「そうか・・・ジョーが来てくれたか」

ジャレッド「小町艦長の方は大丈夫だったんですか?」

小吉「ああ・・・昔より弱くなってたよ」

慶次「・・・お疲れ様です」


640 : じょうじ :2013/09/22(日) 00:05:10 H3B85zps

エルヴィン「それより小町さん 緊急事態です」

小吉「また何かあったんですか?」

エルヴィン「実は―――

カクカクシカジカ シカクイムーブ

小吉「何!?中国班が裏切り、そこにミッシェル達が向かったのか!?」

エルヴィン「残念ながらそうです・・・」

慶次「おっ、艦長!そろそろ向こうも終わりみたいですよ」

ナナバ「ほとんどあの人一人で全滅させやがった・・・」

小吉(ここのTF達は何かがおかしかった・・・まるで時間稼ぎをしているみたいだった
まさか・・・!?)

小吉(・・・そうだとしたら早く第二班と合流しないといけないな・・・みんな、どうか無事でいてくれよ)



644 : じょうじ :2013/09/22(日) 14:41:14 H3B85zps

現在公開可能な情報


劉 翊武(リュウ イーウ)〔210cm 99kg 42歳 ♂〕:中国・アジア第四班の班長 中国の軍人 小吉達を裏切り、ミッシェルと燈を捕獲するのが目的 ちなみに小吉とは馬が合っていた
どこか憎めない眼鏡のオジサン 使用武術は拳法 テンションがいきなり高くなる時がある
『マーズ・ランキング』44位(実力偽装していた為)
手術ベース【ヒョウモンダコ】(偽装ベースはアナコンダ)


ジョセフ〔180cm以上190cm以下  体重・年齢不明 ♂〕:ヨーロッパ・アフリカ第六班の班長 事実上マーズランキング1位のイタリアの伊達男 いつも一人ぼっち 
女性に優しいイケメン ミッシェルに好意を抱いているがミッシェルは・・・ 趣味は山積み 噂では範馬の血を継いでいるとか・・・


2人ともまだほとんど情報が無いのでこの程度です それでも単行本派には盛大にネタバレですけどねw
ジョセフの身長はオフィサーが並んでいるコマを見て書きました(アドルフ以上アシモフ以下)


 
647 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:18:29 H3B85zps
 


右翼の現状

・中国班と女型の巨人が手を組んでいる

・固定砲台と電磁力発生装置は只今使用不可

・アドルフはしばらく戦闘不能 近くにイザベラとアレックスが待機

・脱出機は3台あるが第二班のだけ動く(修理すれば直ります)

場面はミッシェルが脱出機から出てきたとこからです


エレンと燈の活躍は・・・もうちょい後です すいません


648 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:22:19 H3B85zps

第二班の脱出機にはミッシェルとマルコスが乗っていた


マルコス「痛テテテッ・・・ミッシェルさん、脱出機が壊れたらどうするつもりなんすか!?」

ミッシェル「その時はマルコスに担いでもらって移動する予定だった」

マルコス「俺頼り!?作戦がかなり雑じゃないですか!!」

ミッシェル「・・・冗談だ 油断するなよ、マルコス
おそらく全員が手術ベースもランキングも偽装しているはずだ・・・お前は少し下がっていろ」

劉「わざわざ“サンプル”の方からこちらに来てくれるとは・・・これはいい誤算だ」

ミッシェル「“サンプル”か・・・じゃあそのサンプルにこれから駆除されるお前らは一体何だ?」ボキ ボキ

女型の巨人「!!」ピクッ

劉「んっ!?どうした女型君 あれは・・・そうか、そっちの目的も来たのか」

ザッ

劉「っ!!」カチッ

マルコス「油断しすぎだぜぇ!!」バキッ


劉がエレンの方向を向いている時、マルコスは一瞬で劉に近づき、彼の武器である棒で力いっぱい殴った


649 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:24:16 H3B85zps

ズザザァァ

ジェット「将軍ッ!!」

マルコス「何だ今の感触は・・・!?」

劉「まったく、会話の最中に殴りかかるとは・・・」ムク


劉はすでに口の中に仕込んでいたスイッチを噛み、最初から体内に含んでいた“カプセル薬”を摂取し、変態していた 
彼の手術ベースは「アナコンダ」となっていた しかし本当の手術ベースは『豹紋蛸』 軟体動物特有の伸縮自在の身体はマルコスの打撃を吸収して威力を弱めていた


劉「僕達の能力が分からない以上、普通はうかつに攻撃できないでしょ・・・
さて、女型君 まずはお互いに協力して、この“サンプル”から奪おうじゃないか」


650 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:26:47 H3B85zps

その時、エレン達は劉達とは別の方角へと馬を走らせた


女型の巨人「!!」ダッ

劉「ちょっと待て!!まずはこっちから・・・」

ダダダダダダダダダッ


女型は移動するエレンを追って走り出した


マルコス「うおっ!?」スッ カラン

劉「行っちゃった・・・そっちもバカでは無いと言う事か」

ミッシェル「当たり前だ 敵の分断は常套手段だろ?」

劉「・・・まあ、僕達だけでも大丈夫だけどね」


651 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:28:42 H3B85zps

マルコス「まったく危ねぇなぁ!相棒を落としちまったじゃねぇかぁぁ!!ったく、お前らが移動するだけで被害が出るんだぞ!」

ジェット「・・・お前こそ油断しすぎだ」ドンッ

バチッ

マルコス「っ!?」


ジェットはその場でマルコスに向かって拳を突き出すと遠くに離れたマルコスがいきなり吹き飛んだ


ズザザァァ

マルコス「ぐっ・・・!!」バッ

マルコス「テメェ、何しやg・・・っ!!」


直ぐに体勢を立て直し、起き上がると同時に弾薬を詰め直した中国班による一斉射撃が彼に放たれた


ズバババババババババッ!!

マルコス「殺すのに躊躇ねえなぁ!!」ダンッ

ダンッ  ダンッ  ダンッ  ダンッ


652 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:30:06 H3B85zps

ジェット「ちっ、脚高蜘蛛(やつ)はやっぱり速いな まるで当たらない」

ドルヂバーキ「・・・まるで瞬間移動だな また弾薬を節約しないといけないな」

ズザァ

マルコス「とりあえず相棒を回収しないとな・・・あれ、無いぞ?」キョロキョロ

ミッシェル「・・・この鉄パイプ、借りてるぞ あまりコイツに近づきたくねぇからな」ガシッ


ミッシェルはマルコスの武器である棒を拾い上げていた


マルコス「えーーッ!!俺のッスよ?しかも鉄パイプって・・・ソイツにはちゃんと名前があるのに・・・」シュン

ズバババババババババッ

マルコス「なんで俺だけ狙うの!?」ダンッ

ダンッ  ダンッ  ダンッ  ダンッ


653 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:32:06 H3B85zps

劉「・・・近づきたくないって酷いなー、オジサン傷ついちゃうよ」

ミッシェル「心配するな もっと傷つけてやるよ・・・それよりクズ共が私に銃を向けないのは、対角線上にお前が居るからか?」

劉「僕の事を信頼してくれているのさ 手足ぐらいなら壊していいけど、なるべく“サンプル”は綺麗なままの方が良いからね」

ミッシェル「」ピキッ

ミッシェル「私がお前を壊してゴミクズにしてやるよ!!」ダッ

ブンッ

劉「おおっ!!」スッ


彼女は顔目掛けて鉄パイプを振りぬいた だが、劉には当たらなかった


劉「凄いスイングだな!さすがは『パラポネラ』だ 首が吹き飛ぶところだったよ
しかし、空軍で習った棒術ってよりもアメリカのギャングみたいだな」アハハハ

ミッシェル「いちいちムカつくなァッ!!」ブンッ

バキッ

劉「ガ・・・・・・ハッ!!」メキメキ


654 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:32:54 H3B85zps

彼女は脇腹目掛け、棒を殴り付けた その一撃は左腕でガードされていたが劉をしっかりと捉えていた


ミッシェル(・・・やはりこの感触はアナコンダでは無い!!)

ギュルン ガシッ

劉「捕まえたぞ “ザ・ファースト”」グイッ

彼は何事も無くミッシェルが持つ棒に触手の様な腕を巻き付けた そして棒を引っ張り、彼女を引き寄せた


ミッシェル(何かヤバイ!!)スゥ…

劉「!!」バッ

ミッシェル「」ブーーッ!!


彼女は危険を察知し、毒霧を吹きつけた しかし彼も同様に危険を察知して、棒から腕を放しすぐさま後退した


655 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:34:29 H3B85zps

劉「ふぅー、危なかった まさか『オオバクダンアリ』の揮発性物質を口からも吐けるとは・・・オジサン、爆発しちゃうとこだったよ」

ミッシェル「・・・『ブラストアント』だ そっちの方がカッコいいだろ」

劉(蟻の筋力と毒では無い揮発性物質を口手足から出すことが可能・・・思った以上に厄介だな 接近戦は分が悪いかったか・・・毒を打ち込めば俺の勝ちなんだけどな)

ミッシェル「さっき一瞬、お前の身体の模様と色が変わった・・・アナコンダに擬態していたな 
そして打撃を物ともしない軟体な身体、触手の様な腕・・・タコか?イカか?
しかも今、私に毒か何かを打とうとしたな?」

劉「(・・・打撃は一応効くんだけどね しっかり左腕は折れてるし)なかなか鋭い観察力をお持ちだ さすがはデイヴス副長」

ミッシェル「お世辞はいらねぇよ・・・それより、殺す前にいくつか確認しておきたい
お前らは・・・右翼後方に居た関係の無い調査兵まで殺したな?」

劉「そうです 一応僕達の死体も用意していたけど・・・念の為ね
煙弾撃たれて君達にバレても困るし、自由に行動したかったから・・・あっ!!様子を見に来た兵士もちゃんと撃ち殺しておきましたよ」

ミッシェル「クズ共が・・・」ピキッ


656 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:35:56 H3B85zps

ミッシェル「・・・お前らの目的は私たち2人だろ?」

劉「イエス いかにも」

ミッシェル「なら何故、アドルフを殺そうとした?そして、その後どうするつもりだったんだ?」

劉「最新兵器も電気に弱いから捕獲をより簡単に進めるため、先に電気を操れる生物兵器を壊して置きたかったって所ですね
予定では彼を殺した後、女型君を巨大樹まで送って、エレン・イェーガーを捕獲してからアネックスに戻っていました もちろん邪魔な隊員は人質もしくは排除して、地雷と対空シールドを展開する予定だったんです」

ミッシェル「・・・」ピキピキッ

劉「その後、ミサイルと人質(エレン)で艦長達を脅して君達を捕らえる、そのようなプランでした 特に彼らは(エルヴィン達)はエレン・イェーガーをエサにすれば何でもしてくれそうだしね まあ、今から直接捕まえるからもう必要ないけど」

ミッシェル「じゃあいつから、そして何故巨人共と手を組んだ?」

劉「フッ・・・後から後から質問してめんどくさいねー君は 過程なんて重要じゃないでしょ?現に今、僕達は手を組んでいるんだから
もう質問はお終いだ こっちはとっとと“サンプル”を捕らえて帰りたいんだよ」

ミッシェル「・・・ああ、こっちもブチ切れ寸前なんでな・・・とっとと駆除してやるよ!!」ダッ


657 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:37:10 H3B85zps

彼らはいつ巨人達と手を組んだのか?それは・・・

___________________

調査兵団 宿舎 物陰


モンドウムヨウ!!
グルン ドサッ チーン
コイツハコンドイテネ
ハイ ズルズル


劉(あれがジェット達が言っていた裏切り者達か・・・さて、交渉といきますか)

ガサッ

アニ「っ!?」ビクッ キョロキョロ

劉(こんばんは~)フリフリ

アニ(どうしよう・・・これじゃゴキブリが恐くて眠れないよ・・・)トボトボ

劉(・・・あれ?気づかれなかった そんなに影薄いかな・・・僕、2mもあるのに)シュン


658 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:38:38 H3B85zps

劉(・・・まあいい あの2人と交渉するか)

ベルトルト(重いよライナー ちょっと太ったんじゃないかな・・・)ズルズル

ライナー「・・・rsゥタ結婚しよ・・・zzz」ムニャ ムニャ

ベルトルト「」イラッ パッ

ドサッ

ライナー「痛てぇ!?・・・あれ?俺は何をしてんだ、こんなとこで??」キョロ キョロ

ベルトルト「・・・とっとと戻るよ、ライナー」スタスタ

ガサッ

劉(今度は気づいて貰えるかな?)フリフリ

ライナー「オイ、待てよベルトルト」タタタタッ

劉「・・・ちょっと待って貰おうか!!」

ライ・ベル「!!」バッ

劉「おっとそんなに警戒しなくていいよ 君達の敵じゃないよ」シュン

ベルトルト「(何故か落ち込んでいるな)・・・あなたは?」

劉「中国・アジア第四班 班長の劉です さっきの君達の話は全部聞かせてもらったよ、鎧の巨人君」


659 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:39:52 H3B85zps

ライナー「!!」スッ…

劉「(やっぱりそっちが鎧の巨人か・・・じゃあもう一人が超大型巨人だな)まあ落ち着いてくれ こんなところで巨人化なんてしないでよね さっきも言った通り、僕は敵じゃない」

ライナー「・・・じゃあ何の為に俺達に話しかけた?」

劉「率直に言う・・・僕達と手を組まないかい?」

ベルトルト「!!」

劉「僕達も君達と同じ裏切り者なのさ 裏切り者同士、手を組んだほうがやり易いと思ってね」

ライナー「・・・簡単にイエスとは言えないな こっちの目的が何なのか分かっているのか?」

劉「ずばり、エレン・イェーガーの捕獲だろ?」

ベルトルト「!!・・・何故それを?」


660 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:40:45 H3B85zps

劉「こっちの世界の情報はある程度手に入っている・・・
トロスト区襲撃の時に内側の壁を簡単に壊せた君達がそれをしなかったのは巨人化した彼が暴走した為だ そこでエレン・イェーガーが目的だと簡単に推測できた
さらに、彼の抹殺が目的ならその時に殺せることが出来た・・・つまり、君達の目的は捕獲という事になる 捕獲する理由までは分からないけどね」

ライナー「・・・では、何故俺達が巨人だと分かった?偶然、話を聞いていたからって訳じゃないだろ」

劉「単純に今日の壁外調査を偵察するじゃないかと思って壁上で監視、さらに調査兵の中で怪しい動きをしている者達をチェックしていたんだ それで君達が怪しいと思って、さっき盗聴していたんだ
あっ、心配しないで あちら側(エルヴィン達)もある程度監視していたみたいだけど気づいて無いと思うよ 君達の行動はほとんど完璧に近かったからね」

ベルトルト「じゃあ何故、君達は気づいた?」

劉「しいて言うなら僕達が裏切り者だから気づけたってところかな(ほぼヤマ勘とは言えないな・・・)」


661 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:41:39 H3B85zps

ライナー(・・・とりあえず敵意はなさそうだな あったら話しをする前に殺しているはずだ)

劉「そろそろいいかな?あちら側が会議をしているとはいえ、あまり席を外していると怪しまれるのでね」

ライナー「じゃあ、そちらの目的は?」

劉「僕らの目的は“サンプル”、ミッシェル・K・デイヴスと膝丸 燈の捕獲だ
理由まで話すと長くなるからまた今度ね」

ベルトルト「・・・手を組むメリットは?」

劉「まずは、情報の交換 お互いに別の敵(調査兵団・アネックス)の方が怪しまれずに情報を聞きだせると思うし
二つ目は技術の交換 こっちはそうだな・・・太陽光発電機や脱出機とかこっちの世界に無い物をあげるよ 帰るときには要らなくなるからね
そっちは巨人化をするための薬もしくはあのエレン・イェーガーをくれればいい」

ライナー「駄目だ!!薬は今持って無いし、エレンも渡せない!!」


662 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:43:05 H3B85zps

劉「(駄目か・・・でも隙を突けば何とか奪えるかな?)・・・じゃあ研究させてくれればいいよ 彼を死なない程度で切り刻んで腕や脚、内臓とかを冷凍保存すれば巨人化の仕組みぐらい分かると思うし、僕らの第一目標はあくまで“ザ・ファースト”と“ザ・セカンド”だからね」

ライナー「それならいいが・・・そっちのメリットが少なくないか?」

劉「そんなこと無いよ 巨人が味方に付くだけで大きな戦力アップだし、色々な兵器も持ち運ぶことが出来る まあ今は僕らの船(アネックス)の警備が堅くて自由に動けないんだけどね
・・・そういえば、さっきの話を聞いているとTFが出たんだって?」

ライナー「ああ、俺達が直接見たわけじゃないがな」

劉「・・・僕達にとってはうれしい誤算かもしれないな」

ベルトルト「どうしてだい?敵が増えたんじゃないのか?」

劉「確かにそうだけど、あちら側はTFが出たことで壁の護衛を強化せざるおえない状況になっているはずだ そのため、手練れが護衛に回り、船の方は手薄になる 僕達はランキングが低いから比較的安全な船の護衛になるだろうし」

ライナー「それで兵器を持ち出せるって訳か・・・」

劉「その通り でも隠しながらだし、壁付近までしか運ぶ事は出来ないから壁内に運ぶのを君達にも手伝ってほしい」

ライナー「それはいいが・・・もしかして今度の壁外調査の時にあいつらを襲うのか?」


663 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:44:12 H3B85zps

劉「君達もそうだろ?エレン・イェーガーを奪うには壁外の方が有利だし
でも、気をつけてね 向こうのエルヴィンって奴は相当の切れ者だ 何をしてくるか分からない 今回の壁外調査も君達を捕獲するための罠を仕掛けに行ったんだ」

ベルトルト「!!やはりただそちら側に巨人を見せるためじゃなかったのか(・・・確かに情報は重要だな)」

劉「あちら側も僕らを警戒してかあまり作戦内容を話さないけど、こっちには諜報に向いてる奴らもいるから情報は手に入るよ
さてどうする、僕達と手を組むかい?」

ライナー「・・・こちらの正体を知られた時点で断れるはずは無いだろ」

劉「ふふふ、それじゃあ交渉成立だな 今度の壁外調査の作戦は後日、直接会えればいいが無理なら彼に伝えさせるから」

ベルトルト「彼?」

ガサッ

ジェット「・・・」


664 : じょうじ :2013/09/22(日) 23:45:31 H3B85zps

ライナー「・・・なるほど、トップが一人で交渉に来るはず無いもんな しかも、俺達をいつでも殺せるように銃まで用意しているとは・・・まだ他にもここに居るのか?」

劉「ああ、あと3人ほど居る また今度紹介するよ じゃあ今日はこれでお終いだ」バイバイ

スタスタスタ

ライナー(もともとこっちには選択権が無かったのか・・・あの男、かなりのやり手だな)

ベルトルト「・・・あまり信用のできる奴じゃ無いね」

ライナー「ああ、そうだな だが手を組めて正解だろう 実際こっちにはメリットしか無いからな」

ベルトルト「・・・明日の朝にもアニに伝えないとね また、ライナーが蹴飛ばされちゃうよ」

ライナー「あ・・・ああ、そうだな」ブルブル

___________________


 

667 : じょうじ :2013/09/23(月) 03:59:19 GXJWFKaI

現在公開可能な情報

準レギュラー・モブの紹介

第一班
ジャレッド・アンダーソン:仲間想いの熱いアメリカ人 ベースがシャチ  脱出機に乗車中

エリカ:モブ アネックスで待機

背骨ソード:まだ死んでません 壁を護衛中

開紀:ランキング21位 死亡


第二班

みんなモブ:アネックスで待機 or 壁の警護


668 : じょうじ :2013/09/23(月) 04:01:52 GXJWFKaI

第三班

エレナ:イワンの姉 現在は艦長代理でアネックスの警護

サソリ姐さん:ベースが蠍 現在TFと戦闘中

アレキサンダー先輩:サングラスハゲ ベースはクワガタ? 現在TFと戦闘中

モグラ兄さん:ベースがモグラ(多分) 現在TFと戦闘中

腕組み兄さん:強者のオーラ 早く戦ってください 現在TFと戦闘中

他のモブ:アネックス or 壁の警護


第四班

爆(バオ):マーズランキング50位 いつでも無表情 決断力が速い 

ジェット:マーズランキング61位 オッドアイ ベースはテッポウエビ? 状況判断に優れている

西(シイ):マーズランキング99位 イヤリングしたお姉さん 

ドルヂバーキ:マーズランキング49位 いかつい 頑丈 愛称はバーキ

紅(ホン)ちゃん:アホな子 少し訛っている? 中国班の癒し係

李・陳:モブ


669 : じょうじ :2013/09/23(月) 04:04:10 GXJWFKaI

第五班

ワック・エンリケ・サンドラ・アントニオetc…:モブ アネックスで待機 or 壁の警護


第六班

みんなモブ:アネックスで待機


674 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:25:28 GXJWFKaI

一方、マルコス達は・・・


ズバババババババババッ!!

マルコス「・・・遅せぇ!!」ダンッ

ダッ  バキッ  ダッ  バキッ  ダッ  バキッ

ジェット「くっ!」カチャ

シュン
    バキンッ

ジェット「こっちも駄目か・・・クソッ!」


マルコスはスピードを生かして彼らを次々と気絶させて戦闘不能にさせていく
そして、彼に向けられる銃は遠方に居るアレックスによって壊されていく

ザッ

マルコス「テメェは最初から気にくわねぇんだよ!!」ブンッ

ジェット「!!」

ドルヂバーキ「ジェットォ!!」ドンッ

バキッ


675 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:26:34 GXJWFKaI

マルコスがジェットの懐に潜り込み、顎目掛けて右のアッパーを繰り出したが、ドルヂバーキが彼を突き飛ばし、身代わりとなって攻撃を受けて吹き飛んだ

ドサッ

ジェット「バーキッ!!」ドンッ

バチッ

マルコス「ぐっ・・・!またそれかよ」ズザァァ バッ


ジェットの繰り出した拳はまたしてもマルコスに直接当たらずに、彼を吹き飛ばした


ジェット「バーキ、大丈夫か?」

ドルヂバーキ「・・・ああ問題ない」コキ コキ


彼は首を鳴らしながら平然と立ち上がった


ジェット「しかし厄介だな あの蜘蛛と後方からのスナイパーは・・・」

マルコス「ハァハァ・・・あの野郎、平然と立ち上がりやがった(くっ、そろそろ俺の体力が・・・んっ!?)」ゾワッ


マルコスは蜘蛛の体毛で“乱入者”に気づいた


676 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:30:42 GXJWFKaI

ズバババ…

ジェット「んっ!?銃声が・・・」クル


ジェットも後方からの援護射撃が聞こえなくなってきたのに気づいて後ろに振り返ると、そこには黒い悪魔達が彼らを襲っていた


TF「じょう」ブンッ

李「がっ・・・!!」グハッ

ジェット「お前らッ!!」ダッ

マルコス「敵を減らしてくれるのは嬉しいが・・・一時休戦だなッ!!」ダッ


彼らは数十体のTFに向かって駆け出すが、筋肉モリモリのTFが吹き飛ばされていた中国班の脱出機の中から持ってきた “網”を他の奴らに投げ渡した


デブTF「じょうじ」ブンッ

TF「じょう」ガシッ  カチャン


677 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:32:07 GXJWFKaI

バンッ!!

マルコス「なっ!?」バッ

ジェット「くっ!!」バッ


バンッ   バンッ   バンッ


彼らは間一髪、それを避けたが周りに居た中国班の船員は次々と網の餌食となった
それはTFを捕らえるために開発された対テラフォーマー発射式蟲捕り網である TFの筋力が3倍でも千切れないように作られている 当然人間では逃れることが出来ない
そして、捕らえた人間をTFは中国班の脱出機へと引きずって行く

ズルズル

紅(ホン)「た、助けてください!!ジェットさん!!」バタバタ ピエーン

ジェット「紅!待っていろ、今助ける!!」ダッ


ズドンッ!!


TF「」チーン

アレックス「・・・ドンドン行くぜ!」シュバ シュバ


678 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:33:51 GXJWFKaI

後方からの援護により次々と網を持ったTFが彼によって貫かれていく


ズドンッ  ズドンッ

ジェット「なっ!?・・・何故俺らを助ける!!」

マルコス「うるせぇ!!俺だって助けたくて助けるんじゃねぇよ このままじゃ俺らまでやられるからだ!
そんなことよりも早くコイツらを助けるぞ!!アレックスの弾(ボール)も無制限じゃねぇんだから
・・・オイッ、お前動くな!ほどけねぇだろ!!」ホドキ ホドキ

紅「早くほどいてよ~」ジタバタ ピエーン


679 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:35:26 GXJWFKaI

ザッ

ミッシェル「そっちは大丈夫か?」

マルコス「ミッシェルさん!!こっちはアレックスのおかげで何とか無事です ミッシェルさんは大丈夫でしたか?」

ミッシェル「そうか、よかった こっちにも別のデブが現われて劉との戦闘の邪魔をしやがった
しかもそのデブ、私が他のTFを駆除している隙にウチの脱出機にも入り込もうとしやがってな
それを始末して、アドルフ達のところに脱出機を移動させていたら遅くなった 劉の野郎も中国班の脱出機に走って逃げやがったし・・・」

イザベラ「」シクシク

マルコス「・・・イザベラは何いじけてんだ?」

イザベラ「・・・実は―――


680 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:36:44 GXJWFKaI
___________________

回想中

イザベラはいち早く気が付いたアレックスからTFの襲来を聞き、生命線である壊れていない第二班の脱出機の護衛へと向かった


ザッ

イザベラ「ちょっと待ちな!!」

デブTF「・・・じょうじょ」クル

イザベラ「残念だな、その筋肉・・・ゴキブリ野郎じゃなきゃあ、タイプなんだけど・・・」ジリ…

TF「・・・じょうじ じょうじ」スタスタ


腕を回しながら近づくデブTFに向かってイザベラは・・・


ダァァンッ!!


飛び掛った!!


681 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:38:28 GXJWFKaI

ガシッ

イザベラ「えっ!?」ピタッ

ミッシェル「あっ」

ビタンッ!!


・・・彼女はミッシェルに足をいきなり掴まれて、顔から地面に落ちた


イザベラ「・・・」← そのまま倒れている

ミッシェル「・・・いや、その・・・すまん」

ガバッ

イザベラ「ちょっと何をすんですか、ミッシェルさん!?」ヒリヒリ

ミッシェル「・・・なんとなく嫌な予感がしてな・・・つい」

イザベラ「それにしても止め方ってもんがあるでしょ!!」クワッ

ミッシェル「・・・帰ったら何か奢ってやるから許せ」

イザベラ「・・・絶対ですよ?」


682 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:39:21 GXJWFKaI

デブTF「じょ・・・じょう?(そろそろいいですか?)」

ミッシェル「・・・とりあえずあのデブを殺るか」スタスタ

___________________

イザベラ「―――ってことがあったんだ」

マルコス「いや、もう既に買収されてんじゃん」

ミッシェル「その通りだ いつまでも言ってると奢ってやんねぇぞ」

イザベラ「分かりましたよ・・・でも何であの時止めたんですか?」

ミッシェル「・・・ホームランされそうだったから・・・つい」ボソッ

マルコス「ホームラン??」

ミッシェル「いや、なんでも無い 今のは忘れてくれ」

ジェット「何のんびり話しをしてんだァ!!TF達が周りを囲んでいるぞ!!」


683 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:41:28 GXJWFKaI

奴らはミッシェル達と中国班を一箇所に集めるように囲んでいた


ミッシェル「裏切り者の分際でうるせぇな 今すぐ殺してやってもいいんだぞ?
助けてやってるだけでもありがたく思え」ギロッ

紅「あ、あの~早くほどいて下さいよ・・・」シクシク

マルコス「あっ、すっかり忘れてた」ホドキ ホドキ

ミッシェル「・・・それよりもゴキブリ共はどっから沸いてきやがった?」

イザベラ「それがアレックスも援護に集中していてどっから現われたのか分からないそうです」

ミッシェル(飛んで来たのか?それとも・・・)

TF「」ジー

ジェット(何故奴らは俺達を囲んで、ただ見ているだけなのか?)

マルコス「変な風に絡まって、なかなかほどけないな」グイグイ

紅「痛だだだ!!ちょっと、もっと優しくしてくださいよ!!」プンプン

マルコス(めんどくさいな・・・)


684 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:42:50 GXJWFKaI

ボボボボボボボッ

ミッシェル「!!何か下から来るぞ!」バッ

マルコス「チッ!!お前もこっち来い!」バッ グイッ

紅「私はずっとこのまま!?」イターイ


ボコッ

ボコ ボコ ボコ ボコ

地面から螻蛄(オケラ)の手をしたTFが現われた そして、その周りの地面からも次々とTFが這い出てきた


オケラTF「じょうじ」

ミッシェル「なるほど・・・コイツが掘った穴から出て来やがったのか 気づかねぇわけだ」

ボコッ


オケラTFが出てきた穴からさらに別のデブTFが出てきた


685 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:44:01 GXJWFKaI

ミッシェル「まだ居んのかよ、あのデブ」

デブTF「じょうじ」バッ

ジェット「何をするつもりだ!?」

バゴンッ!!

デブTFはいきなり拳を上にあげて力いっぱい地面に打ちおろした
すると、ミッシェル達と中国班員が集まっていた場所に大きな穴があいた そして皆その穴の中へと落ちていった


ガラガラガラッ

ミッシェル「なっ!?落とし穴か!!」

イザベラ「ミッシェル副長!!」バッ

ミッシェル「!!」ガシッ

ギュイイィィィン


皆が穴に落ちていく中、唯一立体機動装置を持っていたイザベラはミッシェルと共に穴の外に脱出した


686 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:45:11 GXJWFKaI

スタ    スタ

ミッシェル「助かった、イザベラ ありがとな」

イザベラ「いえ マルコスも自力で抜け出したみたいです」

マルコス「ったく、作戦が雑なんだよ」ズルズル

紅「あんれぇ~?なんが網に捕まっているのも慣れてぎたぞ・・・」

ドルヂバーキ「ジェット!大丈夫か?」

ジェット「ああ、俺と紅は助かった・・・そっちは?」

ドルヂバーキ「こっちは俺だけだ 西と爆も落ちてしまった
急いで他の奴らも引き上げるぞ」


ドドドドドドド…


ジェット「オイオイ、嘘だろ!?」

マルコス「まさか・・・!?これも作戦なのかよ!?」


遠方より巨人の大群が穴目掛けて走ってきた


687 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:46:29 GXJWFKaI

ジェット「マズイ!早くあいつらを引き上げないと・・・」

TF「じょう」バッ

ジェット「くそっ、当然邪魔してくるか」ドンッ


穴を護るようにTFの大群が襲い掛かる


巨人「」ドドドドドドドド ダンッ


そして穴に向かって巨人達が一斉に飛び込んだ・・・


イヤァァァァッ! ギャアアァァァ!! 
ダレカタスケテクレーーッ!! タスケ… バクン


ジェット「く、くそォォーーッ!!」

紅「み・・・みんなが・・・」グスン

マルコス「・・・」


688 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:48:26 GXJWFKaI

逃げ場を失った中国班員を巨人達は次々と食べていく
抵抗をする者もいたが、TFもそこに加わっている状況では多勢に無勢であった
その光景はまさに地獄だった


ミッシェル「・・・悲しんでいる場合じゃねぇ 巨人の注意が向こうにいっている間にゴキブリ野郎を全部駆除するぞ」ガシッ メキメキ グシャ


ミッシェルが殺し続けていても奴らの数は減らない それどころか増えている


ミッシェル「いきなりゴキブリ共の数が増えやがった!?どこからだ?また地面からか!?」グチャ バキッ グシャッ

イザベラ「上からです!奴ら、巨人の背中から飛んで来ています!!」バキッ


そこには大量のTFが空を黒く埋め尽くしていた


マルコス「くっ・・・巨人もTFもこれだけ居ると厳しいな
・・・もう俺の体力、ほとんど尽きているんだぞぉ!!」ゼェ ゼェ


689 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:49:19 GXJWFKaI

ズドンッ  ズドンッ

次々とレーザービームがTFを貫き、TF達は落ちていく


キキイイィィィ


アレックス「何してんだイカ野郎!」

マルコス「アレックス!!」


そこに第二班の脱出機が現われた


アドルフ「ミッシェル副長!急いで乗って下さい!!巨人もTFもまだ大量に向かってきます!!」

ミッシェル「みんな急いで乗れ!一旦他の班と合流するぞ!!」バッ

マルコス「ミッシェルさん・・・コイツらはどうしますか?」ズルズル

ミッシェル「・・・」ギロッ

紅「ひゃいっ!?・・・」ビクビク

ミッシェル「・・・とりあえず中に入れろ 処分は後で決める」


690 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:53:59 GXJWFKaI

ジェット「ちょっと待て!!劉将軍がまだ・・・」

ミッシェル「知るか この状況じゃあ全員は助けられない それにアイツは中国班の脱出機に向かったんだ どうせまだ生きてんだろ・・・」

ジェット「くそっ・・・せめてみんなを助けてやりたかった」

ミッシェル「仲間が殺されたからって何今さら被害者ぶってんだ・・・お前らは既に調査兵を殺してんだろ?
つべこべ言わず乗れ 嫌ならここで死ね」

ジェット「くっ・・・」

ドルヂバーキ「・・・乗るぞ、ジェット」スタスタ

ジェット「・・・ああ」


691 : じょうじ :2013/09/23(月) 22:55:40 GXJWFKaI

ブオォォン!
     ブロロロロロロ


イザベラ「・・・巨人もTFも追いかけてこないですね」

ミッシェル「アレックス、アイツらの様子は?」

アレックス「・・・第四班の脱出機の周りに巨人もTFも集まっています」

紅「!!確か脱出機にはまだ劉将軍が・・・」

ミッシェル「・・・そうか(やはり奴らの目的は脱出機か・・・この間の壁外調査で奴らの脱出機は私たちが直して持って帰ったからな
それよりも・・・巨人とTFが手を組んだのか?)」

ジェット「バーキ・・・」

ドルヂバーキ「ああ・・・分かっている 俺達は負けたんだ」

ミッシェル「・・・とりあえず燈やリヴァイ達と合流しに行くぞ」



697 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:14:07 fzw4K7Pg

一方その頃、中国班の脱出機では・・・


デブTF「」チーン
TF×30「」チーン


劉「フンっ、他愛も無い奴らだ 俺らの脱出機を奪おうなんざ100年早いわ!」

劉「さて、移動手段である脱出機を先に修理して、とっとと“サンプル”を捕らえてアネックスに帰るか 外は・・・ジェット達が居れば何とかなるだろう」カチャカチャ

ドドドドドドド…

劉「チッ・・・巨人まで来やがったのか めんどくさいな」


グラグラ


劉「何だ、地震か!?」バッ


698 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:17:02 fzw4K7Pg

脱出機から外の様子を見た劉は驚愕した
そこには外見が猿のような巨人が脱出機を持ち上げていて、その周りを巨人とTFの大群が囲んでいたのだ


劉(な・・・何故コイツらは俺を襲ってこないで見ているんだ!?)

猿の巨人「この乗り物は何て言うんですか?」

劉(!!コイツ・・・巨人体のまま喋りやがった!?鎧の巨人達の仲間か?だがそれよりも・・・)

猿の巨人「う~ん・・・同じ言語のはずなんだが・・・君に聞いてもこれの名前までは分からないしな・・・」


猿の巨人の肩に乗っていたTFは他のTF達と違い風格があった 腰に布を巻き、頭に毛が生えておらず、右目の焦点が合っていない そしておでこに奇妙な模様がついているそのTFはまるで会話をする様にしゃべり始めた


ハゲTF「じじょうじょおぉじょ じーじぎぎ じょうじ」

猿の巨人「・・・いや、言っている意味が分からないから」


699 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:18:30 fzw4K7Pg

劉(あのTFは危険だな おそらく奴らのトップか・・・)

ハゲTF「・・・じょう じじじょ!!」バッ


彼が手を上げると同時に10体のTFが劉目掛けて四方から襲い掛かった


劉「くっ・・・フンッ!!」ボッ ドドドドドドッ!


劉はコートの中から触腕を出して6本の腕でTFを殴り返した


猿の巨人「へぇ~・・・アレが君達が欲しがっていた技術か・・・もはや人間じゃないね」

TF「ギ・・・ギィィ」ピクピク

ハゲTF「・・・じょうじ」

猿の巨人「んっ?あの程度のパンチで動けなくなるのかい?君達は」

劉(あの程度って・・・巨人と比べてんじゃねぇよ!だが、毒のことはバレてなさそうだ・・・あの2体を殺せれば、まだこちらにも勝機がある)


700 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:19:31 fzw4K7Pg

猿の巨人「しょうがないな、今度は俺達が直接やってあげるよ」スッ…

ハゲTF「ジョウッ!」バッ

劉「!!」

猿の巨人「んっ?何で止めるんだ?」

ハゲTF「じじょうじ じぎぎじぎ」

猿の巨人「・・・近づくなって言っているのか・・・もしかして、さっきコイツら(TF)がやられたのは毒か何かを打ち込んでいたという事か」

劉(あのTF、さっきの戦闘を見ただけで俺の毒に気づいたのか!?・・・マズイぞ、ここまで知能が高いとは予想外だ
俺達(中国)はこんな奴に技術を・・・情報を渡していたのか!!)

猿の巨人「それじゃあコイツを生きたまま捕まえるのは難しいな・・・」

ハゲTF「・・・ジョウジッ!」


ボコッ


701 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:20:34 fzw4K7Pg

彼が叫ぶと地面からオケラTFがあるものを持って出てきた
あるものとは網で捕らえた中国班員だった


オケラTF「じょう」ズルズル

陳(モブ)「!!劉将軍ッ!」

劉「お前らッ!!」

猿の巨人「なるほど、さっきの穴の中で何人か捕まえていたのか つまり生きたサンプルはもう必要ないと・・・本当に君達は頭がいいな コイツら(巨人達)にも見習ってほしいよ」チラ

巨人「」アーン

陳「うわああぁぁぁ!!」

猿の巨人「待てって言ってないけど分かるだろ?・・・普通は」グシャッ

劉(やはりTFの目的は技術を盗むこと “バグズ手術”だけでなく“M.O.手術”まで盗むつもりなのか!?)


702 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:22:31 fzw4K7Pg

劉「・・・お前ら、何があったんだ!?ジェットや他の奴らはどうした?」

陳「・・・アイツらの落とし穴に落とされて、ジェットさんとドルヂバーキさんは穴から無事に脱出したみたいですけど・・・
西さんと爆さんが俺らを守る為、穴の中で巨人と・・・TFと戦い・・・死にました」

劉(くっ・・・こうなったら生き残る為、可能性が低いが交渉してみるか・・・)

劉「オイ、そこの喋れる巨人と腰布TF 少し話がある」

猿の巨人「・・・話って何だい?」

劉「僕達は既に鎧の巨人達と手を組んでいる」

猿の巨人「鎧の巨人?・・・ああ、アイツかな?」

劉「やはり君はアイツらの仲間なんだろ?なら僕達を襲うのは止めてくれないか
この脱出機でも武器でも、何か欲しいのならいくらでもあげるからさ」

猿の巨人「・・・」チラ

ハゲTF「・・・じょう」

猿の巨人「今のは何を言ってるのか分かったよ」

劉(・・・いけるか?それとも失敗か?)

猿の巨人「答えは・・・ノーだ」グルン


703 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:23:42 fzw4K7Pg

猿の巨人は脱出機をひっくり返し、劉を地面に降ろした

スタッ

劉(やはり交渉失敗か・・・)

巨人「」ジー

TF「」ジー

劉(ざっと数えてTFが100匹、巨人が30体ぐらいかな・・・フフ・・・絶望的だな)

猿の巨人「別に君から貰わなくても奪うから大丈夫だよ」

ハゲTF「じょう じじじぎ じょうじょう」

猿の巨人「生きたサンプルはもう十分捕ったから、お前は殺す、だそうです・・・多分」

劉「・・・分かってたよ、通訳しなくてもね」


704 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:24:35 fzw4K7Pg

ハゲTF「ジョウゥッ!!」バッ

猿の巨人「あ、もうお前らも動いていいよ」

巨人「」ドドドドドドッ

TF「ジョウ!」ダッ


2人の合図で周りを囲んでいたTFと巨人は一斉に劉に襲い掛かった


猿の巨人「これ・・・さっき脱出機って言ってたな
じゃあ予定通り、この脱出機とあそこの壊れている脱出機を持って帰るか」ズシン ズシン

ハゲTF「じょうじ」

オケラTF「じょう」コク ズルズル

陳「劉将軍ーーーッ!!」

 
706 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:26:47 fzw4K7Pg

ズシィィン グチャッ ズシィィン ドサッ


猿の巨人「へぇ~・・・意外と頑張ってるじゃないか てかやっぱり毒を持ってたんだ」


劉は次々とTFと巨人を倒していく


彼のベースである『ヒョウモンダコ』の特性は“毒” 神経毒であるテトロドトキシンを獲物に流し込み、動けなくしてから捕食する
テトロドトキシンは神経系や筋細胞などの細胞膜に存在するナトリウムイオンチャンネルを抑制する そのため活動電位の発生・伝達が無くなり、身体が自由に動かなくなっていく そして、呼吸が出来なくなる


巨人「ガア・・・ア」ピクピク


巨人にも毒は効くのか?
まず高い再生能力 巨人は細胞を破壊されれば直ぐに再生するであろう しかしこの毒はナトリウムイオンを取り込ませない様にするだけで何も破壊していない

次に巨人の体温は高い そのため普通の毒では分解されてしまう可能性もある しかし、テトラドトキシンは300℃以上でも分解されない

そして生物が運動をするためには酸素が必要である つまり巨人も呼吸はしている
そのため呼吸を止めるこの毒は巨人にも有効である


ズシィィィン


707 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:28:11 fzw4K7Pg

劉(やはり15m級だと毒が回るのが遅いな・・・)

TF「じょう」バッ

ガシッ

劉「フン!!」グチャ


劉はTFの頭を掴むと同時に握りつぶした
タコの身体はおよそ90%が筋肉で出来ている しかも劉自身も鍛えている為、いくらベースのヒョウモンダコの筋力が弱くても2m10cm大のタコである劉の膂力は凄まじいものである


TF×5「じょうじ」バッ


5匹のTFが劉に襲い掛かる


劉「それが何だッ!!」ドドドドドドドッ

グチャ

TF×5「」チーン


劉は6本の腕で5匹のTFをボコボコに殴り殺した
だが敵の攻撃はまだ終わらない・・・


708 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:29:19 fzw4K7Pg

巨人「」バッ
TF「」バッ

劉「俺が丸腰だからっていい気になるなよォ!!」ダンッ


ガシッ

今度は6本の脚でTFに向かい高速で飛び掛り、TFを掴んだ


劉「こっちでも食ってろ!!」ズボッ

巨人「」ガブッ


劉はTFを5m級の巨人の口にねじ込んで食べさせた そして直ぐに巨人に毒を流し込んだ


巨人「アアア・・・ア・・ァ」ピクピク

ズシィィン


劉「くそっ・・・まだこんなに居やがるのか」


劉は驚異的な膂力と毒で敵を倒してきたが・・・残りTF 68匹、巨人 19体


709 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:30:32 fzw4K7Pg

TF「」ガシッ

劉「くっ・・・フンッ!!」ギュルン メキメキ

TF「ギギィィ」ピクピク

巨人「」アーン

劉「っ!?」ダンッ


劉は巨人の噛み付きを瞬時に避けたが・・・


ガブッ!

ズザァァ

劉(ちっ、左腕と触腕を一本取られたか・・・だが!)ポタポタ

グニャグニャ ズボッ


劉はすぐさま食われて失った腕と触腕を再生させた


710 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:31:48 fzw4K7Pg

劉「・・・言葉も通じねぇくせに人様の腕を食ってんじゃねぇ!!」ダンッ

ブゥーーーッ!!


口から黒い墨を吐き、周りを囲んでいたTFと巨人の視界を奪った


劉「オラァァッ!!」ドドドドドドドドドドッ!


劉は次々と敵を倒していく その姿はまさに邪神・・・残りTF 59匹、巨人 14体


劉(半分ぐらい殺ったか・・・?)ゼェゼェ


ボコッ

ガシッ グイ

劉「なっ!?」


711 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:32:43 fzw4K7Pg

地面からオケラTFの腕が出てきて触腕では無く、劉の脚を掴み地面の中へと引っ張った


劉「くそっ!!」ガシッ 

ググググググッ


劉はすぐさま触腕で踏みとどまり、オケラTFが掴んでいた脚の膝から下を・・・

ブチッ

引き千切った


TF「じょう」バッ

劉「ぐっ・・・」ダンッ ポタポタ


TF達は劉に再生させる暇もあたえずに襲い掛かった
脚の痛みは体内成分(テトラドトキシン)で和らげているが、傷口からは大量の血が流れている
足を失い4本の触腕で移動する彼は徐々にその速度と体力を減らしていく


712 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:34:39 fzw4K7Pg

巨人「」バッ アーン

劉「そう何度も食べられてたまるか!!」ダンッ

デブTF「」ガシッ

劉(くっ!?・・・やはりスピードが落ちてきてるか)

デブTF「ジョウッ!」ブンッ


劉は巨人の噛み付きを躱すため、横へ移動した しかし、生き残っていた最後のデブTFが一本の触腕を掴み地面に叩き付けた


バコンッ!! ブチッ

劉「が・・・・・はッ!!」


地面に叩き付けられる際に触腕も引き千切られた


劉(くそ・・・脊髄をやられた!!)ゴハッ


713 : じょうじ :2013/09/25(水) 00:35:57 fzw4K7Pg

巨人「」ガシッ


劉は動けなくなり、巨人の手に捕まってしまった


グッ

劉「ぐあぁあああァァァ!!」ボキボキボキ


そして・・・


巨人「」アーン


劉「・・・ハハ、まさか僕が巨人に食われるとは・・・哀れだな」ハハハ…


ガブッ


717 : じょうじ :2013/09/26(木) 00:32:10 KkSfX4wk
家の方が予定より早く落ち着いた ので 今、少しずつ書いています
とりあえず今日はこれだけです 頑張れば明後日ぐらいには投下できそうです


現在公開可能な情報

                                 |カラネス区 |
                                  |_____|
                                 |
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                         /
                       /  ミッシェル達が移動中
                    __/          ↓
                __/       リヴァイ班達が女型と戦闘中
            __/                            ↗
_______/                      ナナバ達が帰還中
        |                    ↑       
トロスト区  |             エルヴィン達が移動中      ロシア班、TFとの戦闘終了
_____|         
                               巨大樹の森
   ↓
シガンシナ区方面


少し分かり難いですがこんな感じです 全体的にもう少しウォール・マリア寄りのイメージでお願いします



722 : じょうじ :2013/09/27(金) 19:59:25 AF.OmPBg


時は少しさかのぼりエレン達は・・・


女型の巨人「・・・」ドドドドドドドドッ


グンタ「くっ・・・なんてスピードだ」

ペトラ「リヴァイ兵長!!このままじゃ追いつかれます!!」

リヴァイ「つべこべ言わず馬を走らせろ!!」

エレン「頑張ってくれ、ポニータ!」

馬「ヒヒーン!」

燈「エレン!もっとスピード出ないのか、この馬は!?」

エレン「無茶ですよ!!ただでさえ2人乗りで重いのに・・・燈さんの体重が重いせいですよ!!」

燈「くっ・・・反論できないぜ」シュン


723 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:03:04 AF.OmPBg

ビュオオォォオ!
         ザンッ

女型の巨人「!!」グラッ

ズシィィン

燈「加奈子、助かったぞ!!」


彼女は背中のエアロパーツの翼(ブレード)で女型の右足の腱を切り裂き、女型はバランスを崩して倒れた


加奈子(このまま項にいる本体にも攻撃できるかな?)クル

女型の巨人「・・・」グッ

加奈子「なっ!?」


女型は直ぐに立ち上がり、左足だけでジャンプをして彼女を叩き落とそうとしていた


ブンッ

加奈子「くっ・・・!!」バサッ

女型の巨人(チッ、外したか・・・やはりこの鳥は速くて厄介だな)ドシンッ


724 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:05:01 AF.OmPBg

リヴァイ(片足であそこまで高くジャンプするとは・・・やはり通常種よりも高い身体能力を持っていやがるな)

燈「加奈子、あまり一人でやろうとするな!コイツは普通の巨人とは違うんだぞ!!」

リヴァイ「だが、これで奴は足を再生せざるを得ないだろう 時間が稼げる、上出来だ
もうすぐ村に着くぞ 立体機動の準備をしろ!」チャキ


彼等は大きな風車がある村に着くと、民家の屋根の上に立体機動で飛び乗った

エレン「俺も!!」チャキ

リヴァイ「待て!お前は俺等の馬と一緒に、このままもう少し先に進め 
アイツはお前を狙っているから付いていくはずだ そこを俺らで殺す」バシュッ ギュイイィィン

エレン「で、でも・・・」

燈「エレン、俺等を信じろ!!必ずお前を護る!」パシュ ギュイイィィン

エレン「・・・わかりました!!
皆さんの勝利を信じています!ご武運を!!」ダッ


ドドドドドドドドッ


オルオ「来たぞ!!」


725 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:06:19 AF.OmPBg

女型の巨人(エレンは・・・いた!)

加奈子(私は村の奥の密集地帯ではあまりスピードを生かせない ここで少しでも体力を削ってやる!)

ビュオオォォォ


加奈子が邪魔をするため女型の周りを高速で飛びまわっている


加奈子(くそっ、警戒されて項を手で隠されている・・・なら、また腱を削いでやる!!)ビュン

女型の巨人「・・・」ビキビキビキ

ガキンッ!!


加奈子はまた足の腱を削ごうとしたが、女型は足を硬質化させ彼女のエアロパーツの翼はは壊れてしまった


加奈子「ぐっ・・・マズイ!!」バサッ

ドカッ!  ガシャガシャン! 


彼女は体勢を立て直そうとしたがスピードを殺せず、近くの民家の壁に衝突し、家の中まで吹き飛ばされた


726 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:08:02 AF.OmPBg

ガラガラ

ウィィ・・・ 

加奈子(くそっ・・・エアロパーツが故障した これじゃスピードが出せない!
それに・・・思った以上にダメージを受けてしまった)グハッ

ヒュオオオ…

加奈子「な、何の音!?」

燈「加奈子ッ!上だ、逃げろォォ!!」

ズシイィィィン!


さらに女型は追い討ちを掛けるため、高くジャンプし民家もろとも踏み潰した


燈「加奈子ォォ!!」

スタッ

リヴァイ「安心しろ 無事だ」パッ

ドサッ


727 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:09:11 AF.OmPBg

燈「加奈子、大丈夫か!?」

加奈子「ああ、何とかね それよりもありがとうございました、リヴァイ兵長」ペコ

リヴァイ「・・・それでまだ戦えるのか?」

加奈子「残念ながら・・・無理そうです 何とか飛ぶ事は出来ますが・・・エアロパーツが壊されてスピードが出せません
一応、予備も持ってきてますが、第一班の脱出機に置いてきてしまったので・・・」

リヴァイ「まぁいい、あとは俺達に任せて避難していろ」

燈「それにしても厄介ですね、あの巨人 硬質化も出来るなんて・・・」

リヴァイ「・・・まずは俺達でやる
お前は少し離れた所から見ていろ 奴について何か気づいたら直ぐに言え」カチャ

燈「分かりました」

パシュ ギュイイイィィィン


728 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:10:44 AF.OmPBg


ドドドドドドドッ


エレン(!!もう、直ぐ後ろまで来てやがる 皆はやられたのか!?)

エレン「くそ・・・よくも・・・今度こそ俺が!!」スッ


エレンが手を噛んで巨人化しようとした時、女型の後ろから一人の兵士が飛び掛った


エルド「うおおォォ!!」バッ

女型の巨人「!!」クル

ブンッ

エルド(掛かったな!)キュイイィィィン


彼女は振り返ってエルドを叩き落とそうとしたが、エルドはすぐさま立体機動で後退し、その攻撃を避けた


729 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:12:35 AF.OmPBg

ヒュン

オルオ「くらえッ!!」

ペトラ「もらったァ!!」

グンタ「フンッ!!」

ザシュッ


彼女の攻撃が外れたと瞬間に、彼等は目と右足の腱を3箇所同時に切り裂いた

女型の巨人(くっ・・・)ヨロヨロ


彼女が何とか倒れないようにバランスを取りよろついていると、すかさず人類最強の兵士が襲い掛かった

ヒュン

リヴァイ「上出来だ、お前ら」ギュイイィィィン

ズバババババッ


リヴァイは目にも留まらぬ速さで、彼女の全身を切り裂いていく
そして、リヴァイが女型から一旦離れると、リヴァイ班の4人が彼女を切り裂く 
4人が離れるとリヴァイが切り裂く 一糸乱れぬチームワークで女型を追い込んでいく


730 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:14:23 AF.OmPBg

エレン(つ、強えぇぇ!!あの女型が一方的にやられている!!
掛け声無しにあんな連携がとれるなんて・・・
これが特別作戦班・・・リヴァイ班の実力か!!)


女型の巨人(くっ・・・再生が追いつかない!)グラッ

ズシィィィン

リヴァイ「フンッ!」ギュイイィィィン

ズババババッ


彼女は立てなくなり、その場で尻餅をついた
そしてリヴァイは項を守っている腕を切り裂いていき、彼女の腕はダラリと落ちた


エルド(腕が落ちた!目が見えていない今なら項を狙える)

ヒュン

エルド(くらえぇぇ!!)

オルオ(クソ女型がぁぁ!!)

リヴァイ「ッ!! 待てお前らァ!!」


731 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:15:47 AF.OmPBg

ビキビキビキ

ガキンッ!   ガキンッ!


オルオ「なっ!?刃が通らねぇ!項まで硬質化出来んのかよ!!」

エルド「それよりも目が見えていないはずなのに、俺達の攻撃してくるタイミングが何故分かった!?」

女型の巨人「・・・」ギロッ

エルド「!!」

彼女は片目だけに再生を集中させ、優先的に早く直していた
そして攻撃を防がれて僅かな隙を作ったエルドに噛み付いた


 ガブッ

女型の巨人「!!」


しかし、そこに彼は居なかった
後方で待機をしていた燈が、彼の足に糸をくっ付けて引っ張り、救出していた


732 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:17:05 AF.OmPBg

女型の巨人(なら・・・)パキパキパキ

シュッ


彼女は瞬時に足の再生に切り替えて、まだ近くに居たオルオに座り込みながらオーバーヘッドキックを放とうとした

グサッ

ヒュン

リヴァイ(いけるか?)クルクルクル

女型の巨人「!!」ビキビキビキ

ガキンッ


が、リヴァイが再生した目に刃を突き刺し、そのまま回転しながら項へと攻撃を移してきたので、女型はまた項を硬化して防いだ 
そして、その間にまた燈が糸でオルオを救出していた そのためオルオへ放ったキックは空を切った


733 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:18:36 AF.OmPBg

スタ 

リヴァイ「チッ、見えていない筈なのに・・・勘もいいようだな 
しかし、思った以上に厄介だな あの硬質化は」カチャカチャ

オルオ「す、すいませんでした!俺達の判断が間違っていたせいで、刃を無駄に消費させてしまって・・・」シュン

リヴァイ「反省は帰ってからにしろ 今は奴をどう殺すかだけを考えろ
それより助かったぞ、ヒザマル」

燈「いえ、でも・・・」

エルド「すいません、リヴァイ兵長・・・右足を痛めてしまいました」シュン

オルオ「実は俺も・・・左腕が上がらないです」シュン

燈「緊急事態だったので勢いよく引っ張り、お二人を地面や壁にぶつけてしまいまして・・・本当にすいません」

リヴァイ「・・・いや、命が助かったんだ 十分だ」

燈「こっちは後4人ですか・・・」


734 : じょうじ :2013/09/27(金) 20:19:50 AF.OmPBg

リヴァイ「あの硬質化を破らない限り、奴を殺すことは難しいだろう」

燈「・・・アドルフ隊長が居れば何とかなるかもしれません・・・加奈子!」

加奈子「でもエアロパーツが壊れているから、私が飛んで運んでくるのは無理だよ?」

燈「ああ、分かってる 何とか二班の脱出機でこれないか頼んでくれ」

加奈子「了解 じゃあ行ってくる」バサッ バサバサバサ…

リヴァイ「アイツの電気か・・・」

燈「ハイ、それまでの時間稼ぎは俺も手伝います もしかしたら捕獲も出来るかもしれませんし」

リヴァイ「お前らは巨人が来ないか、ここで付近の警戒をして信煙弾で報せろ
俺等は2人の援護をしにいく」チャキ

エル・オル「ハッ!」

リヴァイ「・・・ヒザマル、行くぞ!」パシュ ギュイイイィィィン

燈「ハイ!」パシュ ギュイイィィン


738 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:06:51 AF.OmPBg

ヒュン ズバッ    ヒュン ズバッ


ペトラとグンタはあまり深追いをせず、足の腱などを削いで時間を稼いでいた
しかし、高い再生能力を持つ女型は既にほとんど回復しており、立ち上がっていた


ペトラ「くそっ・・・硬質化も警戒しながらだから、2人じゃ攻撃が追いつかない!」

グンタ「落ち着け!焦って攻撃すると、またエルド達みたいにやられるぞ」


女型の巨人「・・・」ダッ

ドドドドドドドッ


ペトラ「っ! もうあんなに速く走れるぐらいまで直ったの!?」

グンタ「マズイ、エレンを追いかけるつもりだ!」ギュイイィィィン

ギュイイィィィン

燈「させるかよォ!!」シュババババッ


燈は彼女の手、足、胴体に糸をくっ付けて、その糸を周りの地面や民家にくっ付けた


740 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:08:22 AF.OmPBg

女型の巨人「!!」ピタ

スタ

燈(・・・このままいけるか?)

女型の巨人「・・・」グググググ


燈のベースである『オオミノガ』、通称“蓑虫”の糸は、直径1cmぐらいで飛んでいるジャンボジェット機を捕らえられると言われている蜘蛛の糸の約2.5倍の強度を持っている
177cm大の蓑虫である燈の糸は、例え巨人であっても引き千切る事は出来ない

しかし・・・


バゴンッ!!


糸ではなく、その先にくっ付けてある地面や民家が女型を捕らえておくには耐えられなかった


燈(ですよね~・・・)ハハハ


741 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:11:09 AF.OmPBg

女型の巨人「!!・・・」ニヤリ ブチッ

ブンブンブン

燈「げぇっ!?ヤバイ!!」バッ

ドゴンッ!!


彼女は糸を肉ごと取って回し始め、そしてその先に付いている土の塊を燈目掛けて叩きつけた


燈「ふう、危なかった あの野郎、俺の糸を使いやがって・・・」ギリッ

リヴァイ「・・・お前の糸でも奴を捕らえるのは無理なのか?」

燈「いえ、糸でアイツ自身をグルグル巻きにすれば動けなくなると思いますが・・・」

リヴァイ「それまでおとなしく待ってはくれないか・・・」

燈「・・・ハイ」

エレン「俺がアイツの動きを止めてみせます!」


742 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:13:36 AF.OmPBg

燈「エレン!!どうしてここに!?」

エレン「女型の注意がこっちから外れたときに物陰に隠れていました
それよりもリヴァイ兵長!!俺にも戦わせて下さい!!」

リヴァイ「・・・ダメだ お前はまだ自分で巨人化の能力をコントロール出来ていない」

エレン「出来ます!いえ、今ここでやってやります!!
俺も皆さんと同じリヴァイ班の一人なんです!!今度は俺の事を信じてくださいよ!!」

ペトラ「リヴァイ兵長・・・」

リヴァイ「・・・分かった お前の好きにしろ ただし、お前が暴れたら殺すからな」

エレン「ハイ!ありがとうございます!!」

燈「エレン、しっかりと自我を保てよ・・・俺と違って、お前ならちゃんとできるはずだ!」

エレン「・・・ハイ!」パシュ キュイイィィン


743 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:15:29 AF.OmPBg

エレン(俺はアイツを・・・たくさんの仲間や、アニを殺したアイツを・・・・・・殺すッ!!)スッ…

ガリッ


カッ!!


エレン巨人体「ウガアアァァアァ!!」グッ


ブンッ


エレンは空中で巨人体になり、そのまま女型に殴り掛かった


女型の巨人(相変わらず熱くなると直ぐ大振りになる)スッ

女型の巨人(チャンス!)メキメキメキ グッ


744 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:16:26 AF.OmPBg

彼女はその攻撃を避けて、硬化した左拳でエレンの顎を目掛けてストレートを放とうとしたが、着地したエレンは既に次の攻撃の準備が出来ていた


エレン巨人体「・・・」ギロッ

女型の巨人(マズイ!!)シュッ

チッ


エレンは女型のストレートを皮一枚で避けた


エレン「アアァ!!」ブンッ


ズドンッ!!


女型の巨人(ぐっ・・・!!)バキバキバキ


着地の際に左に重心が行き、そのまま身体を捻りながら放った渾身の左のボディーブローは、あばらを粉砕しながら彼女を突き上げて、宙へと吹き飛ばした


燈「随分派手にやってるな・・・これ間に入れます?」

リヴァイ「・・・行くぞ」パシュ ギュイイィィィン


745 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:18:29 AF.OmPBg

ドザアァァ


女型の巨人(クソッ・・・完璧に誘われた!右手でガードしてもこの威力・・・瞬時にガードしていなかったらやられてたかも・・・)パキパキパキ

女型の巨人「ッ!!」ゴロン

ズドンッ!!


吹き飛ばされた彼女が、損傷した右手と脇腹を再生させていると、エレンがすぐさま距離を縮めて右拳を打ち下ろした
彼女は転がりながら避けて、エレンの右拳が地面に突き刺さる

しかし、エレンの攻撃を止まらない


エレン巨人体「アアァアァ!」ブンッ

女型の巨人「!!」

バキッ


腰を回転させながら、まだ再生していない左拳でアッパー気味のフックを素早く打ち放ち、彼女の顎を吹き飛ばす


746 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:22:09 AF.OmPBg

女型の巨人(くそっ!ベルトルトの言ってた通り、エレンの実力が上がっている!!
懐に入られるとマズイ・・・一旦離れないと)グッ… ドンッ!

ズザアァァ

ムクッ

エレン巨人体「ウアアァァアアァア!!」パキパキパキ


彼女は両足でエレンを突き飛ばした
エレンはすぐさま起き上がり、左拳を再生させながら雄たけびを上げている


女型の巨人(この野郎・・・自分だって左拳の再生が終わって無いのに・・・だが、距離を取れば・・・)スゥ…


彼女は再生し終えると、両拳を目の高さまで上げ、左脚を少し前に出した
その構えをエレンは知っていた・・・


エレン巨人体(っ!!あの構えは・・・アn―女型の巨人(フンッ!!)シュッ

ザンッ


747 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:23:22 AF.OmPBg

ズシィィン


エレンが一瞬、隙を作った瞬間に彼女のハイキックがエレンの顔を切り裂いた
エレンはダメージを大きく受け、その場で座り込んだ


ズシン ズシン

ガシッ

女型の巨人「・・・」カパッ

アーン


そして、項の部分に居るエレンを捕まえる為、しゃがんで肩を掴み、噛み付こうとした
しかし・・・


ヒュン

リヴァイ「やっと隙を見せたな」チャキ

女型の巨人「!!」

グサッ


748 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:26:03 AF.OmPBg

ペトラ「まだまだッ!!」チャキ

グンタ「くらいやがれぇ!!」シュッ

ズババババババ


女型の巨人(くっ・・・!?)ダラン


リヴァイが両目に刃を突き刺すと同時に、ペトラとグンタが彼女の両腕をズタズタに切り裂き、エレン巨人体の肩を掴んでいた腕が落ちた 


リヴァイ「まだ終わってないぞ」クルクルクル シャッ

女型の巨人「ッ!!」メキメキ

ガキンッ!


そのままリヴァイは後ろへと移動して、また項を削ごうとした そして先ほどと同じ様に彼女は項を硬化させて防いだが、先ほどと違うところがあった


749 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:28:03 AF.OmPBg

シュルシュルシュル
          キュッ

女型の巨人(ッ!!くそっ・・・脚が縛られて動けない!!)グググググッ

燈「ここまで巻きつければ力も入れづらく、動けないだろ?」シュルシュルシュル キュッ


燈は彼女がエレンに気を取られている間に、彼女の脚の周りに糸を仕掛けておき、一気に巻きつけた
そして、肩の肉も切り落とされダランと垂れ下がった両腕も、胴体にピッタリくっ付く様に糸を巻きつけた


女型の巨人(せめてエレンを捕らえれば!!)ガバッ

リヴァイ「させるかよ」ズバッ ズバン


最後に残った口でエレンを捕らえようとしたが、リヴァイが頬を切り裂き、垂れ下がった顎も切り落とした


女型の巨人(・・・ここまでか)グラッ

燈「知性持ち巨人『女型の巨人』 捕獲完了!」


ズシィィィン


750 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:29:12 AF.OmPBg

動けなくなった彼女は、そのまま仰向けに倒れた


リヴァイ「・・・チッ、めんどくせぇな うつ伏せで倒れろよ 項が削げねぇじゃねぇか」スタッ

リヴァイ「・・・そういえばコイツは巨人を叫んで呼べるらしいな 喉を削いでおくか」ズバンッ

燈「一応、地面にも糸で貼り付けておきましたけど、エレンを起こしてうつ伏せにしますか?」

リヴァイ「・・・そうだな ペトラ、グンタ エレンを起こしてこい
・・・それにしても無様に負けたな、あのガキ」

燈「まあまあ、コイツもかなりの格闘術を使うみたいでしたし 
エレンも途中まではいい感じだったじゃないですか」

リヴァイ「・・・お前の教えた技は使わなかったな」

燈「た、確かに慶次さんの教えたボディーブローとか左フックしか使って無かったけど・・・べ、別に悲しくなんかありませんよ・・・」イジイジ

リヴァイ(・・・こいつ、気にしていたのか)


751 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:30:03 AF.OmPBg

スタ

ペトラ「リヴァイ兵長!駄目そうです かなりのダメージを受けてか、気を失っています
私達2人だと引き剥がすのもキツイので、燈さんも手伝ってください」

燈「了解です」パシュ キュイイイィィィン

リヴァイ「・・・さて、お前はこれからどうなると思う?お前はこの状況から抜け出すことが出来ると思うのか?
もうすぐしたら、硬質化しても防げないデンキって奴をたくさん浴びれるらしいぞ」

女型の巨人「・・・」

リヴァイ「・・・!そうだ、一つ聞きたいことがあった」

リヴァイ「お前の身体は全身火傷しても大丈夫か?どうせ再生するんだろ?
お前自身の本体の方だ 死なれたら困るからな
・・・!そういえば、殺しても良かったんだった なら心配いらないな」

女型の巨人「・・・」パキパキパキ

リヴァイ「再生してきたな」ヒュン 

ズバッ ザクッ

女型の巨人「・・・」

リヴァイ「・・・一々めんどくさいな」


752 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:31:16 AF.OmPBg

ダダダダダッ

オルオ「リヴァイ兵長、やりましたね!」

エルド「とりあえず馬も連れてきました これで壁内に戻れますね」

スタ

燈「エレンはやっぱり無理そうですね この通り、完全に気絶してます」ペシペシ

エレン「」チーン

リヴァイ「・・・コイツが起きるまで待機だな」

オルオ「ったく、だらしねぇガキだな」

ペトラ「・・・なんだ、オルオも無事だったんだ」

オルオ「フッ・・・ペトラ 心配なのは分かるが、俺の女房を気取るにはまだ必要な手順をこなしてないぜぇ?」

ペトラ「・・・燈さん、オルオは助けなくてもよかったのに・・・」

燈「さらっと酷い事言うんですね・・・」

グンタ「いつもの夫婦喧嘩だ 気にするな」


753 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:33:02 AF.OmPBg

エルド「それにしても加奈子ちゃんは遅いですね」

ペトラ「えっ!?エルドがちゃん付け!?」

オルオ「・・・軽く引くわ」

燈「まさか気があるんですか?」

エルド「無いよ!!歳下だからちゃん付けしただけだ!!お前らだってそう呼んでんだろ?」

オルオ「いや俺、加奈子と同い年だし」

燈「えっ!?オルオさん、俺より歳下!?老けg・・・いや、大人な顔立ちですね」

オルオ「・・・言い直しても意味無いぞ」キニシテイルノニ…

ペトラ「私もカナちゃんと同い年なんだけど・・・皆からちゃん付けされた時無いよ?」シュン

グンタ「でもまあ、分かる気はするけどな 何かこっちの女兵士とは違って皆、女性らしいし」

ペトラ「しょ、しょうがないでしょ!巨人と戦うんだから、どうしても筋肉とかついちゃうの!!」


754 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:34:18 AF.OmPBg

オルオ「だが、ミッシェルさんを見てみろ!あの実力であのプロポーション!!お前も将来はああいう風になれよ」オレノツマトシテ

グンタ「確かに・・・最初は目のやり場に困ったな」

エルド「だからって覗きまではしないがな」ハハハ

燈「・・・すいません」シュン

ペトラ(・・・何かコイツ等と一緒に戦うのが嫌になってきた)ヒキ

燈「でも気をつけて下さいね ミッシェルさんをちゃん付けなんかしたら・・・な、何されるか分かりませんよ?」ガクガク

エルド「あ・・・ああ、覚えておくよ」ゾクッ

リヴァイ「お前らの緊張感の無さには驚かされるな」ハァ…

エレン「う・・・う~ん」ムニャムニャ

リヴァイ(コイツ、熟睡してやがるのか!?)イラッ ゲシゲシ

燈「ちょっと!!何エレンの顔、踏んづけてんすか!?」

ガバッ

エレン「はッ!・・・俺は・・・
そうだ!リヴァイ兵長、女型の巨人は?」


755 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:35:13 AF.OmPBg

リヴァイ「周りをよく見ろ、捕獲してんだろ? お前がやられている隙に捕らえた
さっさと巨人化してコイツをうつ伏せにしろ」

エレン「!!・・・分かりました」

ペトラ「でもエレン、そんなに直ぐに巨人化できるの?かなり体力が消耗してるんじゃないの?」

エレン「確かにそうですけど・・・(最後の女型の構え・・・見間違えじゃ無いはず その答えを知る為にも多少の無茶はするしかない)
一刻も早く、女型の正体を知りたいので・・・動かすぐらいなら出来ます」

燈「分かった 今地面に貼り付けている糸だけ外すから、ちょっと待ってくれ」

女型の巨人(やはりもう無理か・・・誰か助けに来るかなと期待したんだが・・・)

燈「準備が出来たぞー、エレン」

エレン「ハイ、皆さん少し下がっていてください」スッ

ガリッ


カッ!!


756 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:36:17 AF.OmPBg

ズシィィン

エルド「・・・やはり少し出来損ないだな」

グンタ「ああ、所々皮膚が無く、骨が見えている」

リヴァイ「・・・まだ巨人化を支配できていないアイツに差が出るのは当然と言えば当然だが、気持ちの問題でもあるかもな
さっきは巨人を殺す事を、今度は巨人をひっくり返す事を目的として巨人化している」

燈「なるほど・・・確かに普段から巨人を駆逐するって言っているエレンだから、より差が生じると言う事ですか」


女型の巨人(ライナーにベルトルト・・・失敗しちゃった、ごめん・・・)


ガシッ  グルン  ドサッ

リヴァイ「よし、戻っていいぞ エレン」


女型の巨人(父さん・・・ごめん・・・)


ペトラ「じゃあ、項を削ぎます」カチャ

ガキンッ!

エルド「まだ抵抗するつもりか!?」


757 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:37:21 AF.OmPBg

リヴァイ「・・・硬質化してる項の周りの肉を削ぎ落とせるか?」

グンタ「やってみます・・・」グサッ


女型の巨人(どんな事があっても必ず帰るって約束・・・守れそうに無いや)


ブシュウウゥゥ
       ブチブチブチ

エレン「ふんっ!」ブチッ

エレン「ハァ・・ハァ・・・や、やっぱり女型の正体は・・・」


ダダダダダダダッ


リヴァイ(んっ?アイツ等は・・・)



アルミン「エレン!!」


758 : じょうじ :2013/09/27(金) 23:38:06 AF.OmPBg

エレン「アルミン!?それにお前らまで・・・何故、ここに戻ってきた?」

ライナー「助けに来たんだ・・・仲間を」

ジャン「そんなことより、あの女型の巨人を捕まえたのか!?」

エレン「ジャン・・・ああ、これから奴の正体を暴くとこだ」

アルミン「どうしたの、エレン?そんな暗い顔して・・・」



ペトラ「見えてきました!」ザシュッ グイッ


女型の巨人の項から現れたのは・・・


燈「お前は・・・・・アニか?」


763 : じょうじ :2013/09/28(土) 21:57:31 7i1w7TtA

アルミン「いよいよだね、エレン」

エレン「・・・」

アルミン「本当にどうしたの?巨人化の影響で体のどこかに異常でもあるの?」

エレン「そんなんじゃねえよ・・・」

ジャン「おい、見えてきたぞ!・・・・・なっ!?あれは・・・アニ!?アニじゃねぇか!!」ウソダロ…

アルミン「そ・・・そんな・・・あのアニが巨人だったなんて・・・」

エレン「やっぱりアニだったか・・・」

アルミン「!!・・・エレンは気づいてたの?」

エレン「ああ・・・アイツの構えは格闘訓練で嫌ってほど見てきたからな・・・戦っている時にアニって気づいたさ」

ジャン「あの野郎・・・ずっと俺達を騙していやがったのか」ギリッ


764 : じょうじ :2013/09/28(土) 21:59:41 7i1w7TtA

ライナー「・・・」スタスタ

ジャン「オイ、ライナー アニのとこに行くのか?」

アルミン(ライナーの様子がおかしい・・・仲間思いのライナーなら一番怒ってもいいはずだけど、意外と冷静だ・・・)

ライナー「ああ・・・」スタスタスタ

エレン「おい、待てよライナー!俺達も行くぞ」タタタタッ

アルミン(待てよ・・・確か、勧誘式の日にアニはライナー達と話をしていた・・・
そして、ずっと所属は憲兵団と公言していたアニが調査兵団に入団した・・・まさか!?)ダッ



燈「お前は・・・アニか?」

グンタ「・・・確かエレンと同期の新兵だったな」

リヴァイ「オイ、一応逃げられない様に手足を切って、口もタオルで縛っておけ どうせ再生するんだ、心配ないだろう」

アニ(・・・さて、戻れなくなるけど水晶体にでもなるかな)

リヴァイ(エレンと同期って事は104期生か・・・やはり5年前に潜入していたか)


765 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:00:53 7i1w7TtA

オイ、マテヨライナー!


アニ(!!)


エレン「アニにムカつくのは分かるが殺すなよ?」タタタタッ

ライナー「殺さないさ、俺が何の為にここに来たと思ってんだ・・・」スタスタ

エレン「はぁ?さっき言ってたじゃねえか 俺達、仲間を助けに来たって」

ライナー「ああ・・・戦士として仲間を助けに来たんだ」スッ…



リヴァイ「(確かアイツもエレンと同期だったな・・・まさか!?)チッ・・・お前ら!ソイツをそこから出して急いで逃げろ!!」パシュッ


アルミン「エレン!!ライナーから離れて!!」タタタタッ

エレン「何を言ってんだ、アルミン?」

ライナー「・・・気づくのが一足遅かったな、アルミン」


766 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:02:14 7i1w7TtA

ギュイイィィィン

エレン「リヴァイ兵長!?」

リヴァイ(いけるか!?)シャッ

ライナー(さすがは人類最強の兵士・・・だが遅い!!)ガリッ


カッ!!


リヴァイの刃がライナーの首に到達したと同時に、ライナーの身体から激しい閃光が放たれた
直ぐ近くに居たリヴァイとエレンは吹き飛ばされた


ズザザァァ

リヴァイ「チッ、やはりそうだったか・・・」

アルミン「ライナー・・・君は・・・」


767 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:02:58 7i1w7TtA

ドザザァァ

エレン「痛ててて・・・一体何が起きたんだ!?」

ガシッ

エレン「ぐっ・・・何だこの手は!?」


そしてそこに現れたのは・・・


鎧の巨人「・・・」シュウウゥゥゥ…


ミシミシミシ

エレン「ぐっ!?オマエは・・・鎧のきょ・・じ・・・」ガクッ

アルミン「エレーンッ!!(マズイ!エレンを巨人化させない為に気絶させられた!このままじゃ連れ去られてしまう!!)」


グンタ「何でこんな時に鎧の巨人が!?」

アニ(今だ!!)ブチッ パシュ ギュイイィィィン

ペトラ「!? グンタ、逃げられるよ!!」バッ


768 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:03:39 7i1w7TtA

鎧の巨人の登場でリヴァイ班の注意がアニからそれた隙に、彼女は巨人体から抜け出し、元々着けていた立体機動装置で鎧の巨人に向かって飛び出した


リヴァイ「お前ら!!その女を殺せ!!」ギュイイイィィィン  シャッ

ガキンッ!!

リヴァイ「チッ、コイツも項まで刃が通らねえとは・・・既に女型の巨人との戦いで刃を使い切っちまった 
オルオ!!お前の刃を急いで渡せ!!」


鎧の巨人「・・・」ダダダダダッ


鎧の巨人はアニ目掛けて走っている


ヒュン

ペトラ「逃がさない!」チャキ

グンタ「死ねぇ!」シャッ

アニ(くそっ!やはり想像以上にダメージがあって、身体がいうこと効かない!!)


769 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:04:37 7i1w7TtA

ガキンッ!


アニを狙った攻撃は鎧の巨人の左手によって防がれた
そしてそのまま2人を払おうとしたが、右手でエレンを掴んでいる為、彼等から遠い手での攻撃は避けられてしまった


グンタ「くそぉ!!このままじゃ、エレンも女型も奪われてしまう!!」ヒュン

鎧の巨人「・・・」サッ

アニ「ライナー・・・」ヒュン

グンッ

アニ「!?」


アニが鎧の巨人の手に乗ろうとした時、いきなりアニの身体が引っ張られていく


燈「そう簡単に渡さねぇぜ!!」クイッ

アニ「くそっ、またアイツの糸か!」


770 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:05:40 7i1w7TtA

鎧の巨人「ッ!」ガシッ


直ぐに鎧の巨人はアニを掴んだ その間、実に数秒の時間しか稼げなかった
しかし、既に刃を交換し終えたリヴァイがこっちに向かうには十分な時間だった


リヴァイ「・・・さすがに目は鎧で覆えないだろ?」

鎧の巨人「ッ!!」スッ

ズバッ

リヴァイ(チッ、左目を仕留めはぐした さすがに一筋縄にはいかないか・・・だが!)ヒュン

鎧の巨人(くっ、右目を奪われた!しかも右の死角に逃げやがった)キョロキョロ

リヴァイ(このまま死角を突いて、エレンを取り返す!)

アニ「ライナー、右後方!!」

鎧の巨人「!!」クル

リヴァイ「チッ、あの女・・・余計なことしやがって!!」

鎧の巨人「・・・」ブンッ

リヴァイ「そんな攻撃当たるかよ」ヒュン


771 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:06:24 7i1w7TtA

鎧の巨人はリヴァイ目掛けて、左手で殴りかかった アニを掴んでいる為、遅くなったその攻撃は当たらなかった


グイッ

燈「なっ!?」プツン

リヴァイ「ッ!!」

ドカッ


しかし、本当の狙いはアニに糸をくっ付けたままの燈だった
燈は途中で糸を切って放したが、勢いは止まらずリヴァイにぶつかった


ドサッ

リヴァイ「ぐ・・・ハッ!」

燈「く、くそぉ・・・」ゴハッ


アニ「ライナー!目は大丈夫?」ヨジヨジ

鎧の巨人「・・・」コクッ


772 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:07:41 7i1w7TtA

鎧の巨人「!!・・・」ニヤリ

ズシン ズシン 
        ガシッ

馬「ヒヒーン」ジタバタ

燈「ポニータ!!」

ブンッ


鎧の巨人は近くに居た馬を掴んで、もう一頭の馬に向かって投げた


馬「!!」

ドカッ

馬×2「」チーン

リヴァイ(エレンの馬と俺のギャロップがやられたか・・・)

鎧の巨人(これで少しは時間と戦力を削れるはずだ)

ズシン  ズシン


773 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:08:52 7i1w7TtA

ジャン「あの野郎・・・くそォ!!」バッ ダダダダダッ


ジャンはすぐさま馬に乗り、彼等を追いかけた


アルミン「ジャン待って!・・・一人でライナー達を追いかけるなんて・・・ジャンらしく無いや」バッ

燈「アルミン、俺の糸を持って行け!!直ぐに追いかける!!」シュルシュル

アルミン「分かりました!一応緊急の煙弾も撃ちながら行きます!」ダダダダダッ

リヴァイ「ペトラ、グンタ!お前らも直ぐに向かへ!!
あの鎧を着ているんだ、おそらく普通の巨人と同じかそれ以下の速度で走っているはずだ
くれぐれも倒そうなんて思うなよ 奴らを見失わなければいい」

グンタ・ペトラ「ハイッ!!」バッ

ダダダダダダダッ


774 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:09:43 7i1w7TtA

オルオ「俺も行きます!!」

リヴァイ「待て!お前ら2人は立体機動が出来ない 今行っても邪魔になるだけだ」

エルド「じゃあ俺等は何をすればいいんですか?」

リヴァイ「・・・お前ら2人はエルヴィンに緊急の煙弾の方に向かへと伝えろ おそらくこっちに向かっているはずだ」

エルド・オルオ「ハイッ!」バッ

ダダダダダダダッ


燈「俺達はどうします?」

リヴァイ「奴(ライナー)の乗っていた馬で一旦、ミッシェル達と合流する
奴と戦えるのはエレンとアイツ(アドルフ)ぐらいだからな・・・ぐっ」ヨロッ

燈「大丈夫ですか?」アセアセ

リヴァイ「あの高さから落ちて無事なはずないだろ テメェらと違って、こっちは頑丈に出来てねえんだ」

燈「・・・すいません それよりも、俺もアイツ等の所に向かった方が良かったのでは・・・」

リヴァイ「馬も操れねえで何を言ってんだ?それにお前と2人乗りするとスピードが出ねぇんだよ」グイッ

馬「ヒヒーン」ジタバタ


775 : じょうじ :2013/09/28(土) 22:11:38 7i1w7TtA

リヴァイ「チッ・・・めんどくせぇな」

燈「やっぱり他人の馬は言うこと聞かないんですか?」

リヴァイ「ああ、特に俺はなかなか気が合う馬がいなくてな・・・だからペトラ達を先に行かせたんだ」

馬「ヒヒーン」ジタバタ

リヴァイ「・・・オイ、落ち着くよな?」チャキ

馬「!!」ピタッ

リヴァイ「よし」バッ

燈(この人、馬を脅したよ・・・)

リヴァイ「オイ、さっさと乗れ」

燈「ハ、ハイ」バッ

ダダダダダッ



781 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:06:42 ydz8Js7c

ブロロロロロロー


マルコス「どうだ?奴らは追ってきてないか?」

アレックス「・・・ああ、今んとこ異常無しだ」

紅「zzz」スヤスヤ

イザベラ「・・・この娘、捕虜だよね」

アレックス「・・・ああ一応な」



ミッシェル「そうか、TFの事はお前らも分からないか・・・」

ジェット「ああ、もし手を組んでいたらあんな事するはずないだろ・・・(火星に居た奴等にこっちの情報を渡していた事は言わないでおこう)」

ミッシェル「でも、お前らは巨人と手を組んだんじゃないのか?何故、TFと巨人があそこまで連係していたんだ?」

ジェット「・・・俺等にもよく分からないが、アイツ等(ライナー達)は普通の巨人を呼ぶ事は出来ても、命令はできないらしい」


782 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:09:08 ydz8Js7c

ミッシェル「(まさか・・・TFが命令を!?・・・いや、別の命令する巨人が居るのかもしれないな・・・)そうするとお前らは知性持ちの巨人のみと手を組んだと言う事か・・・」

ジェット「ああそうだ」

ミッシェル「じゃあその知性持ちの巨人達の正体は?」

ドルヂバーキ「・・・言えないな」

ミッシェル「・・・今ここで死にたいなら言わなくてもいい
だが、他にも情報をくれるのであれば、お前らぐらいは生かしてやってもいいぞ?」


バサバサバサ


アドルフ「!!ミッシェル副長、前方で加奈子が飛んでいます」

アレックス「アイツ、何してんだ?俺みたいな飛び方して・・・」

バサ… ヒュウウゥゥゥ

イザベラ「!?加奈子が落ちていくぞ!」

ミッシェル「マルコス!」

マルコス「分かってますッ!!」クチャクチャ

ズズズズズッ


783 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:12:02 ydz8Js7c

マルコス「とうッ!!」ダンッ


ダダダダダッ
        ガシッ!
              ズザアァァ


マルコス「オ、オウ・・・大丈夫か?」オマエ イガイトカルイナ

加奈子「・・・ありがと」ハァ ハァ

加奈子「そ・・それよりもマルコス!みんなが大変なの!」

マルコス「何があったんだ?」



アレックス「・・・何アイツ等、抱き合って喋ってんだ」

ミッシェル「助けたんなら、さっさと戻って来いよな」

イザベラ(これはおいしいネタになるな シーラ達に報告しなくては・・・)ニヤニヤ


784 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:13:37 ydz8Js7c

キキイィィ

ミッシェル「オイ、そこの2人 イチャついてないでこっちに乗れ
何か報告しに来たんだろ?」

加奈子「っ!? いつまで抱きついてんのよ//!」ドンッ

マルコス「痛テッ!・・・オイ、俺は助けてやったんだぞ!」リフジンダロ!!

加奈子「いいから早く乗るよ」バサッ

マルコス「・・・ったく みんな、俺への扱いが酷すぎだろ」タンッ


スタ      スタ

ミッシェル「それで何かあったのか?」

加奈子「ハイ 今、皆が女型の巨人と戦闘中なんですが、女型が皮膚の一部を硬質化できるので刃(ブレード)が効かないんです 私のエアロパーツも壊されてしまいました」

アレックス「それであんな飛び方をしていたのか・・・それで硬質化って、皮膚の一部をずっとなのか?」

加奈子「いや、あまり長時間はできないみたいだけど、項まで硬質化していたわ」

マルコス「そのため、アドルフ隊長の能力(ちから)を借りたいみたいっす」


785 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:14:40 ydz8Js7c

アドルフ「電気なら通じるって訳か・・・じゃあ急ぐぞ」ガクン


ブロロロロロー


ミッシェル「それで他の皆は無事なのか?」

加奈子「オルオとエルドさんが負傷しましたけど死者は出ていません 私もまだ戦えます」

マルコス「オイ、お前もケガしてんだろ?あまり無茶すんなよ」

イザベラ「珍しく優しいじゃねぇか、マルコスさんよぉー」ニヤニヤ

マルコス(・・・この顔うぜぇ)

加奈子(何か勝手にフラグが立てられている気がする・・・)

アレックス「刃の消費も早い状況の中、5人で戦っているのか・・・」

加奈子「エレンが囮になっているから、実質4人よ」


786 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:16:38 ydz8Js7c

ミッシェル「・・・オイお前ら、巨人化できる奴らは何人いる?」

ジェット「・・・俺等が接触したのは3人だ」

加奈子(何で中国班の奴らがここに居るの?)ヒソヒソ

マルコス(・・・実はTFが巨人を連れて現れてな・・・コイツら以外は皆・・・死んだんだ)ヒソヒソ

加奈子「嘘でしょ!?」

ミッシェル「加奈子、うるさいぞ 後で説明するから少し黙っていろ」

加奈子「はい、すいません・・・」シュン

ミッシェル「(3人って事は鎧と超大型、そしてさっきの女型か・・・)で、奴らの正体は?」

ジェット「・・・」

ミッシェル「オイオイ、まだ言わないつもりか?・・・なら、コイツから殺すぞ?」ヒョイ

紅「zzz」プラーン ムニャムニャ

イザベラ(首根っこ掴まれても寝ていられるとは・・・)


787 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:18:20 ydz8Js7c

加奈子「ミッシェル副長!いくらなんでもそれは酷過ぎますよ!」

ドルヂバーキ(さすがにハッタリだろ・・・)

ミッシェル「(コイツ等も一応、仲間だったんだ・・・本当は殺したくないのが本音だが)・・・勘違いするなよ?私は躊躇なく殺れるぞ
こっちは既に仲間(調査兵)を殺されているんだ 裏切り者を殺すのに迷いなど無い」

ジェット「(情報を話せば俺達は用済みだ・・・ここは簡単に口を割る訳にはいかない)・・・紅だって軍人だ(・・・多分) 死ぬ覚悟ぐらいは出来ているはずだ」

紅「zzz・・・う・・う~ん・・・あれ?ジェットさん、おはようございます
なして私は宙に浮いているんでしょうか?もう帰りの宇宙船の中ですか??」プラーン

ミッシェル「・・・」

ジェット「・・・」

アレックス(・・・何だこの状況)

ドルヂバーキ(さすが紅だな・・・場の空気を変えすぎだァ!!)


788 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:20:54 ydz8Js7c

ジェット「・・・分かった、こっちの負けだ 話すから紅を降ろしてやってくれ」ハァ…

ミッシェル「・・・ああ」パッ

紅「ひゃっ!?」ドサッ

紅「え、え~っと、これはどういう状況ですか??」キョロキョロ

マルコス「・・・今、お前の命が救われたところだ」

紅「・・・つまり、結果オーライ♪ってことですか?」

ドルヂバーキ「(もはやツッコム気にもなれん・・・)お前は少し黙ってろ」ハァ…

紅「ハイッ!」バッ ←口を両手で押えています

イザベラ(何この娘、持って帰りたい・・・)

ミッシェル「・・・今ので殺す気も失せた お前達の事は艦長達にも私から言っておくから、安心して喋れ
・・・それで奴らの正体は?」

ジェット「俺等と一緒に居た女型の巨人は・・・アニ・レオンハートだ」

加奈子「はぁ!?アニが女型の巨人!?」

イザベラ「オイオイ、嘘だろ・・・」

ミッシェル「まさか、エレンの同期の中に居たとは・・・って事は他の2人も・・・」


789 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:22:17 ydz8Js7c

ジェット「察しの通りだ 同じく104期のライナー・ブラウンが鎧の巨人だ」

アレックス「マジかよ・・・」

マルコス「あのライナーが鎧の巨人・・・」

ミッシェル(マズイな・・・コイツらはアイツらと仲が良かったんだったな)

マルコス「鎧の巨人がライナーって事は、超大型は・・・」

アレックス「いつも一緒に居るアイツか・・・」

アドルフ「ミッシェル副長、村が見えてきました 後、馬が一頭こっちに向かってきます」


ダダダダダダッ


リヴァイ「アイツらもこっちに向かって来ていたみたいだな」

燈「これなら直ぐに追いかけられますね」

ブロロロロ 
      キキイィィ

ミッシェル「伝達は加奈子から聞いたが、どうしてお前らもこっちに来たんだ?」


791 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:24:18 ydz8Js7c

リヴァイ「説明は後だ 今は一刻を争う」

燈「急いで脱出機を出してください」

ブロロロロロー

リヴァイ「実は女型の巨人を一旦は捕まえたんだが・・・鎧の巨人が助けに来て、エレンと女型であるアニ・レオンハートを連れ去られた」

ミッシェル「はぁッ!?何やってんだ、お前ら!」

燈「すいません・・・」シュン

リヴァイ「ペトラとグンタ、それに新兵2人が鎧の巨人を追いかけている」

燈「一応、アルミンに俺の糸を渡しといたんで、この糸を辿れば鎧の巨人の所に行けます」シュルシュル

アドルフ「・・・とりあえず、全速力でいきますよ」ガクン

ブオォォン

ミッシェル「こっちって事は・・・左翼後方の方角か」

リヴァイ「まさかあの野郎・・・このままウォール・マリアを越えようとしているのか!?」

ミッシェル「壁を越えられたらお終いだな・・・」


 

793 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:26:06 ydz8Js7c

リヴァイ「・・・気になっていたんだが、コイツ等は何故ここに?」

ミッシェル「そっちも大変だったかも知れないが、こっちも色々あったんだ」

燈「何かあったんですか?」

ミッシェル「・・・右翼にもゴキブリ共が出やがった しかも、巨人達と手を組んでいるみたいだった」

燈「TFが!?」

リヴァイ「・・・巨人達ってのは知性持ちか?」

ミッシェル「分からないがおそらく普通の巨人達だ TF達が掘った落とし穴にタイミングよく巨人共が来て、穴に向かって飛び込んだんだ 近くに私達が居たのにこっちには見向きもせずな
女型の巨人達とは別の巨人が命令していたかも知れない」

マルコス「穴の中には中国班の奴らが居たが・・・まるで地獄絵図だった」

燈「そうか、ここに居る3人以外の第四班は皆・・・」

ジェット「・・・」

リヴァイ「・・・コイツらから何か情報は聞き出したのか?」


794 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:27:26 ydz8Js7c

ミッシェル「少しだけな まず裏切り者は女型、鎧、超大型の3人」

燈「・・・女型と鎧の正体は分かります・・・アニとライナーです この目で見ました」

ミッシェル「そうか・・・そして超大型は鎧といつも一緒に居た、あのノッポだ」

燈「やっぱりそうですか・・・」

リヴァイ「・・・一ついいか?」

ジェット「何だ?」

リヴァイ「アイツ等は何故、エレンを狙うんだ?」

ジェット「・・・奴らも馬鹿じゃない 俺達が裏切ることも考えて、重要な情報は何も教えなかった
・・・だが、それらしい事を話していたのを盗聴した 何でもエレン・イェーガーは『座標』らしい」

アレックス「座標?」

ミッシェル「エレンが座標・・・さっぱり分からんな」


795 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:28:41 ydz8Js7c

リヴァイ「他に何か言ってなかったのか?」

ドルヂバーキ「・・・確か、違う可能性もあるって言ってたぞ」

マルコス「エレンは座標・・・!?でもエレンは座標では無い??」プシュー…

加奈子「・・・無い頭で考えなくてもいいから」ケムリデテルヨ

リヴァイ「・・・まだ情報が少ないな これだけじゃ何も分からない
他にアイツらの事で情報はないのか?」

ジェット「巨人化に慣れているアイツらでも、戦闘を行ったりすると体力の消耗が激しいらしい」

リヴァイ「ほう、それはいい情報だ なら女型はしばらく戦闘不能だろ」

ドルヂバーキ「あの3人の中ではライナー・ブラウンがリーダーだ
しかし・・・アイツはおそらく二重人格だ」

アレックス「あのライナーが二重人格?」


796 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:31:36 ydz8Js7c

ドルヂバーキ「ああ、正確に言うと精神分裂だな
鎧の巨人である自分と、巨人に立ち向かう兵士の自分 1つの体に2つの精神がある」

ミッシェル「おそらく・・・兵士を演じているうちに、多くの人を殺した事への罪に耐えられず、心が分裂したのか・・・」

リヴァイ「・・・じゃあ早く殺して、治してやんねぇとな」

ジェット「俺等が持っている情報はそんぐらいだ」

リヴァイ「・・・さて、コイツらはもう用済みだな」チャキ

ジェット「・・・」

ドルヂバーキ「・・・またかよ」

紅「んんん~!?」カチコチ

イザベラ「・・・もう手をどけても大丈夫だよ」ヨシヨシ

ミッシェル「まあ待て、お前の気持ちも分かるが今は少しでも戦力が欲しい」

燈「コイツらと一緒に戦えって言うんですか!?」

ミッシェル「ああ、そうだ 必要とあれば生き残る為にな」


797 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:32:27 ydz8Js7c

リヴァイ「・・・ならせめて近く居るな お前らを殺したくなる」

マルコス「・・・良かったなお前ら」

ジェット「ああ・・・」

ミッシェル「アレックス、まだ何か視えないか?」

アレックス「まだ何も・・・っ! あれは・・・・・信煙弾!!」

燈「アルミンが撃った奴か!?」

アレックス「・・・そうみたいだ、緊急の煙弾が上がっている!!
しかも、その奥にもいくつか煙弾が上がっているみたいだ あれは・・・緑の煙弾だ!」

リヴァイ「何!?・・・どっちに向かって撃たれている?」

アレックス「え~と・・・こっちから視て左です」

リヴァイ「カラネス区の方角だ・・・これは帰還しているな」


798 : じょうじ :2013/10/01(火) 20:34:49 ydz8Js7c
加奈子「えっ!?でもエルヴィン団長達はTF達を倒して、直ぐにこっちに向かうって言ってましたよ?」

リヴァイ「ああ、精鋭であるエルヴィン達はこっちに向かっているはずだが、他の兵士達はおそらく撤退させている」

ミッシェル「・・・マズイな」

リヴァイ「ああ・・・あの野郎、壁を越えるんじゃなく、超大型と合流するつもりだ」


ドオオオォォォォ…


アレックス「!! 今度は緊急の煙弾が上がっていきます!」

燈「またアルミンか!?」

アレックス「違う!さっきまで緑の煙弾が上がってた場所からだ
・・・おそらく鎧の巨人が索敵付近まで到達したんだ!!」

リヴァイ「くそっ、もっとスピードは出ないのか!?」

アドルフ「これ以上は無理です!」

ミッシェル「チッ・・・中国班の脱出機に突っ込んだから、少し壊れて速度が落ちてやがるな」

マルコス「アレックス、鎧の巨人は視えないのか?」

アレックス「無理だ!木々が邪魔だし、煙弾もはっきりとは視えないぐらいまだかなりの距離がある!」

燈「くそっ、エレン・・・みんな・・・絶対に助けるから無事でいろよ」ギリッ


803 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:00:03 8k4l8mok

時は少しさかのぼり・・・


ダダダダダダッ

ジャン「オイ、アニ!ライナー!止まりやがれ、この・・・裏切り者がァァ!!」


ジャンは鎧の巨人に追いつき、ある程度の距離を保ちつつ並走している


アニ「・・・ライナー、ジャンはどうするんだい?」

鎧の巨人「・・・」ズシン  ズシン

アニ「・・・今さらいい人ぶらない方が良いよ 私達は既に大量殺人鬼なんだから・・・」

鎧の巨人「・・・」ズシン  ズシン

アニ「」ピキッ

アニ「逃げるな!!現実と向き合いなよ、ライナー!!まだ兵士ごっこをするつもりなのかい!!」

鎧の巨人「・・・」ズシン  ズシン


804 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:01:22 8k4l8mok

アニ「いくら逃げたって私達の罪は消えないよ・・・
それとも・・・ジャンだからかい?」

鎧の巨人「・・・」ピクッ

アニ「・・・やっぱりアンタは馬鹿だね 共に過ごした仲間だから殺さないなんて通用しないよ?」

鎧の巨人「・・・」ズシン  ズシン

アニ「・・・じゃあマルコ達や・・・・・ミーナはどうして殺したんだい!!」

鎧の巨人「・・・」ピタッ

アニ「・・・もう訓練兵の頃には戻れないんだよ 3人で故郷に帰るんだろ?
そのためにも、立体機動が活かせないこの平原でジャンを・・・殺しておくんだ」

鎧の巨人「・・・」コク ス…

アニ(・・・ごめんね、ジャン)


覚悟を決めた彼は、気絶したエレンを背負ったアニを掌で守るように包み込んだ


805 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:02:23 8k4l8mok

ピキンッ!

鎧の巨人「・・・」パラパラ


ジャン(膝裏の鎧が崩れ始めた・・・何かあったのか?)チャキ

鎧の巨人「・・・」クル


ジャン(攻撃してくるつもりか?だがこの距離でお前の移動速度なら、俺の馬〈ブッフヴァルト〉について来れないはずだ)


ドンッ!!


ジャン「なっ!?」クル


鎧の巨人はジャン目掛けて猛スピードでタックルを仕掛けた
ジャンはすぐさま方向転換したが、鎧の巨人は予測していたスピードよりも速かった


鎧の巨人(すまない、ジャン・・・だが、俺はもう兵士ではいられないんだ!!)ドドドドッ


806 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:05:56 8k4l8mok

ジャン(くそっ、判断をミスった!膝裏の鎧を取って動き易くしたのか!!この平原じゃ立体機動で逃げられない!!・・・呆気なかったな、俺の人生・・・
・・・ってなに諦めてんだよ、俺!死に急ぎ野郎より早く死んでたまるかァ!!)パシュ ギュイィィィン

ジャン(イチかバチか・・・やってやる!!)クル

鎧の巨人「!?」


ジャンは前方にあった周辺で唯一の木にアンカーを刺し、空高く飛んだ
そして、空中で身体を鎧の巨人の方に向けた


鎧の巨人(血迷ったか!?)ドドドドッ

ジャン(・・・)パシュ 


ジャンは真下の地面にアンカーを刺した しかし、ワイヤーは巻き戻していない
そのため、アンカーを刺した場所から弧を描く様に落ちていく


アニ「一体何がしたいの!?」


807 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:07:09 8k4l8mok

ドドドドッ


ジャン(・・・・・今だ!!)ギュイィィィン

鎧の巨人「!?」


ジャンはタイミングを見計らって勢いよくワイヤーを巻き戻した そして、アンカーを引き抜きながら身体を捻り、鎧の巨人の足の間の僅かな隙間に飛び込んだ


ズザザァァァ

ジャン「よし、うまくいった!」


鎧の巨人(馬鹿な!?正面から、走っている俺の足の間をすり抜けただと!?立っているのとは訳が違うんだぞ!)ズザァァ

アニ「忘れてた・・・ジャンは、斬撃は大した事無いけど立体機動だけは私達よりも上手かったんだ」


ジャン「(ブッフヴァルトの奴・・・俺を置いて逃げやがったな)・・・これからどうすんだよ、俺」

鎧の巨人(馬は逃げたか・・・)ズシン  ズシン


808 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:07:54 8k4l8mok

ジャン(とりあえず立体機動が出来るように木の近くに移動しねえと・・・っ!?
やべっ・・・あの高さから着地したから、足が痺れて動けない!!)」ジーン


ダダダダダダッ

鎧の巨人「!!」


アルミン「ジャン、掴まって!!」バッ

ジャン「アルミン!!」バッ

ガシッ
      グイッ

ジャン「ふぅ・・・助かったぜ、アルミン」

アルミン「そんなことよりも凄かったよ!さっきの立体機動!」

ジャン「見てたのかよ・・・なら助けろよ!」

アルミン「と、遠目で見えただけで助けられる距離じゃなかったんだよ」アセアセ

ペトラ「でも、お世辞抜きで凄かったわよ」

グンタ「ああ、アイツの時間稼ぎにもなったしな」


809 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:09:23 8k4l8mok
ジャン「それよりもこれからどうする?あの野郎(エレン)を助けるにはこの平原じゃキツイぞ」

グンタ「このまま少しでも奴の邪魔をできればいいんだが・・・」

ペトラ「女型も居るし、いつまでも馬で走っていられないわ」

アルミン「・・・それは大丈夫だと思います」

ジャン「何が大丈夫なんだ?アルミン」

アルミン「アニだよ もしアニが女型になれるのならジャンが追いかけてきても、とっくに振り切っている、もしくは殺している筈だ それぐらいの脚力を女型は持っている
でも、それをしないでわざわざ足の遅い鎧の巨人が、増援に追いつかれるのを覚悟して走るのを止めてまでジャンを殺そうとしたのは、アニが巨人化できない事を示している」

グンタ「なるほどな・・・じゃあこのまま俺達は奴らの前を走っているだけか?」

アルミン「・・・いえ、一旦鎧の巨人の後ろに回りましょう」

ペトラ「えっ、どうして?」


810 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:11:23 8k4l8mok

アルミン「さきほどのジャンへのタックルは確実に僕達より速かった だが、現在は僕達の馬の速度に追いつけずどんどん差が開いていく つまり、鎧の巨人はあの速さを持続できない
なので、前よりも後ろに居た方が敵の反応も少し遅れるし、常に目の前に居るので直ぐに対応し易い筈です もちろん、さっきのジャンよりも距離を置いてです
さらに、二手に分かれて敵の注意を分散しておいた方が得策だと思います」

ジャン「なるほど・・・あっ!そういえばライナーの野郎、膝裏の鎧を剥いであのスピードを出していたぞ」

アルミン「!! そうか、もし鎧で全身を覆われていたらあんなに速く動けない そのため、速い動きをするには、脇や膝裏などの可動部はどうしても堅い鎧で覆うことが出来ないんだ!もし覆っていてもそこの部分は他の鎧よりも柔らかいはずだよ、きっと」

ペトラ「少しだけど希望が見えてきたわね!」

グンタ「(・・・先輩である俺の立場は無いがエレンの言っていた通り、頭が切れて頼りになる奴だ)ああ、これで時間を稼ぐことが出来る・・・だが、この平原で俺達4人だけだとやれる事に限度がある
今はアイツの様子を見つつ、居場所をリヴァイ兵長達に知らせることだけ頭に入れておけじゃあ、二手に分かれて後退するぞ」

ダダダダダダッ


811 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:13:30 8k4l8mok

アニ「・・・どうする?ライナー」ヨジヨジ

鎧の巨人(・・・二手に分かれて減速していく タックルを警戒しているのか・・・後ろに回られると危険だな 一応、手でアニ達を守っておくか)バッ

鎧の巨人(このまま走っていても増援に追いつかれてしまう・・・かと言って、奴らを倒すのもアニ達を守りながらの戦闘になるから時間が掛かってしまう
・・・やはり一刻も早く合流するしかないか)

エレン「う・・・う~ん・・・」パチッ

アニ(マズイ!)クル

エレン「ア、アニ!?」

アニ「まだ寝てなッ!!」ガシッ


目を覚ましたエレンに対してアニは、すぐさま彼の脇に潜り込んで右腕と首をとり、力いっぱい絞め上げた


エレン「ぐッ・・・」ジタバタ

アニ(チッ・・・ライナーの背中じゃ安定しないから、技の極めが甘い!
紐かタオルがあれば拘束できたんだけど・・・!!そういえばあれがあったな・・・)ググッ キュッ


812 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:15:10 8k4l8mok

エレン「ア・・アニ・・・どうしてッ・・・」ジタバタ

アニ「・・・・・」ググッ

エレン「こ・・答え・・・ろよッ・・・!!」ガハッ

アニ「ここでアンタに答えたって何も変わらないよ・・・」

エレン「(お前は本当に敵なんだな・・・もう、戦うしかないのか・・・)くッ・・くそォ・・・!!」スッ

アニ「ここで巨人化するつもりかい!?肋骨も折れているはずだし、そんな体力もう無いでしょ!」ググググッ



ジャン「オイ、アルミン!エレンの野郎が起きて暴れているみたいだぞ!ざまーみろ、アイツをあやしつけるなんて不可能なんだよ!」

アルミン「本当だ!だけど、ライナーが右手で守っているし・・・今の僕達では何も出来ない!」ギリッ

ジャン「・・・っ!! いや・・・そうでもないみたいだぜ アルミン、少し肩を借りるぞ」ムク

アルミン「ちょっと!?馬の上に立つなんて危ないよ!」

ジャン「いいから早く、もう少し後ろに下がってライナーに近づけろ!!」フラフラ

アルミン「・・・!分かったけど・・・君のやろうとしてる事はそうとう危険だよ?」

ジャン「分かってるから早くしろ!!!!何度も言わせんな!」


813 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:16:45 8k4l8mok

ダダダダダダッ

ジャン「もうちょい右だ・・・よし、いいぞ!」

ジャン(角度は整った 後はタイミングだ・・・・・今だ!)パシュ

ヒュルルルル…


アニ「そろそろ落ちなよ!」グググググッ

エレン(くッ・・・このままじゃまた気絶させられてしまう・・・)

グサッ

アニ「痛ッ・・・!?」


ジャンのアンカーは鎧の巨人の指の間をすり抜け、アニの右脹脛を貫いた


鎧の巨人「!!」バッ

アルミン「ジャン!」

ジャン「分かってるよ!」グイッ 

ズボッ


814 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:19:23 8k4l8mok

鎧の巨人はすぐさま指を閉じてワイヤーを掴もうとしたが、その前にジャンはアニの脚からアンカーを引き抜いた


アニ「ぐッ・・・」

エレン(絞め技が緩んだ!)グイッ

アニ「しまった!」バッ

エレン(このままじゃ、またアニに捕まってしまう!なら・・・)スッ

エレン「シュッ!!」シャシャシャッ

アニ「ッ!!」


エレンは左ジャブをとにかく速く撃ち放った


アニ(速い!・・・避けきれない!)サササッ

ビシッ  ビシッ

エレンの左ジャブがアニの顔面を捉えた


アニ(くッ、普通乙女の顔を素手で殴るかい!!・・・でもたいした威力じゃな・・・っ!?)


815 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:21:57 8k4l8mok

アニは一瞬目を瞑った そして目をあけるとそこにエレンの姿は無かった
エレンはジャンのワイヤーを掴む為にできた指の隙間から抜け出して、鎧の巨人の背中から飛び降りた


鎧の巨人(しまった!)バッ


すぐさま鎧の巨人は残った左手でエレンを掴もうとしたが、そこにグンタが襲い掛かる


グンタ「ったく、様子を見ろと言ったのによッ!!」ヒュン

鎧の巨人(チッ、膝裏か!?)バッ

ガキンッ!

グンタ(やはり鎧を剥いだ膝裏は守るのか・・・今のところ、そこから崩していくしかないな)ヒュン



エレン「アルミン!」ヒュウゥゥゥ…

アルミン「エレン!」バッ


スカッ


エレン「!?」プラーン


816 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:22:53 8k4l8mok

しかし、二人の伸ばした手は届かなかった


アニ「危なかった・・・念のため首を絞めてる時に、アイツ(燈)の糸をエレンに縛って置いて正解だったね」ポタポタ


エレンの身に着けているベルトに燈の糸が括り付けられていた
エレンの体重を支える為、アニはその糸を両手に巻きつけていたが、強靭な糸が彼女の手に食い込んでいた


エレン「くそッ、ベルトがはずれねぇ!」カチャカチャ

アニ「手は血だらけだし、足は貫かれるし、顔は殴られるし・・・今日は散々だよ
ライナー、後は頼んだよ」

鎧の巨人「・・・」ガシッ

エレン「ぐっ・・・またかよ・・・」ミシミシミシ



ジャン「エレン!・・・チクショウ、またアンカーで貫いてやる!!」ムク

アルミン「無理だよ!さっきのは不意打ちだったから成功したけど、今度はワイヤーを掴まれてお終いだよ!!」



818 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:24:04 8k4l8mok

ダダダダダダッ

グンタ「お前達、無茶しすぎだァ!!もっと離れろ!!」

ジャン「だが・・・エレンは目の前なんだぞ!」

ペトラ「・・・それでも今、私達が出来ることは彼等の後を付いて行くことだけよ!」

アルミン「ジャン、ペトラさん達の言う通りだよ・・・今は後退しよう」

ジャン「・・・くそっ」



エレン(アルミン達が後退していく!?・・・ここでの俺の救出を諦めたのか!?
・・・ここでまた捕まるぐらいなら・・・不完全でも巨人化してやる!!)ガリッ

エレン「・・・なっ!?巨人化できない・・・ぐッ・・・」ミシミシミシ

アニ「・・・巨人化もそんなに便利なものじゃ無いんだよ」

エレン「チ、チクショウ・・・オマエら・・なんか・・・こ・・殺して・・・や・・る・・・」ガクッ

アニ「エレン・・・ごめん・・・」


819 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:26:06 8k4l8mok

アルミン「くそっ・・・またエレンが気絶させられた」

アルミン(やはりこんな状況の後でもライナーは走る速度を上げない・・・僕の予測通り、タックルの時のようなスピードは持続できないみたいだ
なら尚更、機動力に優れているアニが巨人化できない今がチャンスなんだけど・・・)

アルミン「・・・それにしてもジャン、技術面もだけど・・・よくアニにアンカーを刺せたね ジャンの中ではもう割切る事が出来たの?」

ジャン「ああ、アイツ等はもう仲間じゃない・・・俺はアイツ等を・・・絶対にゆるさねぇ・・・」ギリッ

アルミン「・・・マルコの事かい?」

ジャン「・・・それももちろんあるが、裏切り者のくせに平然と俺等と過していた事がムカつくんだ!!
どうせ、心の中で笑いながら3年間、俺等と仲良く・・・っ!」

アルミン「・・・そうだね ライナー達とは仲良かったよね、僕達は・・・」



ドオオォォォ…



ジャン「!! オイ、アルミン!前方を見てみろよ」


820 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:26:52 8k4l8mok

アルミン「あれは・・・緑の信煙弾!」

ジャン「ああ、いつの間にか帰還している奴等と同じぐらい左翼側に来ちまった」

アルミン「・・・って事はマズイ!!緊急の煙弾を撃って知らせなくちゃ・・・」カチャカチャ

ジャン「何がマズイんだ?むしろ俺達の仲間が居る方向にライナー達は走っているんだぜ」

アルミン「言ってて気づかないの!?仲間が居るのは僕達だけじゃないよ!!
ライナーが鎧の巨人なら、超大型巨人は・・・」ドオオオォォォン

ジャン「はっ!・・・・・ベルトルトか!!」


823 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:34:55 8k4l8mok


一方、ナナバ率いる帰還組は・・・


左翼後方・索敵支援

クリスタ「ライナー達大丈夫かな・・・エレンを助けに向かったけど、やっぱり私も一緒に行けばよかった・・・」シンパイ…

ユミル「まだ言ってんのかよ・・・オイ、ベルトルさん お前もクリスタを止めてくれよ」

ベルトルト「(アニとライナーは無事だろうか・・・)僕も行けばよかった・・・」

ユミル「そう言えば、お前も行こうとしてたんだっけ・・・オイ!何ボーっとしてんだよ、シャキッとしろよ!ここはまだ壁外だぞ!!」

クリスタ「私やっぱり今からでも、エレン達の所に向かう!!」

ユミル「駄目だ、何度言えば分かる!お前が行ったって足手まといになるだけだ!!
命令も聞かずに勝手に行った奴等なんてほっときゃいいんだよ」

クリスタ「で・・・でも・・・」

ユミル「でもじゃない、お前はライナー達とは違うだろ!本気でエレンを助けたいなんて思ってない・・・エレン達を、ただ一緒に戦ってお前が自殺する為の口実にしているだけだろ?」


824 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:35:25 8k4l8mok

クリスタ「!!・・・そ・・そんなこと・・・」

ユミル「・・・クリスタ、雪山で約束したのを覚えているか?」

クリスタ「・・・うん」

ユミル「お前はその約束を破るのか?・・・私の秘密を明かす時まで・・・勝手に死ぬんじゃねぇよ」

クリスタ「ユミル・・・」


ドオオォォォォォン


ユミル「!? 緊急の煙弾!あっちは確か・・・」

ダダダダダダッ

コニー「オイ、ブス!」

ユミル「どうした、バカ!!何があった!?」


825 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:36:05 8k4l8mok

コニー「左翼から緊急の煙弾が上がったから、双眼鏡で見てみたら・・・鎧の巨人がこっちに向かって走って来てんだ!!」

ベルトルト「(ッ!! ライナーがこっちに!?)煙弾は誰が上げたんだい?」

コニー「遠くて誰だか分からないが、鎧の巨人の近くに3頭の馬が走ってたぜ」

ベルトルト(おそらく、アルミンとジャンも居るな・・・これは正体がバレていると考えて置いた方がいいな)

ユミル「チッ、これだから索敵の近くは嫌なんだよ・・・直ぐに危険が迫って来やがる!
・・・とりあえずコニーはサシャの所に戻って、索敵を続けろ ベルトルさんも緊急事態に備えて一緒に様子を見ていてくれ
人手不足で伝達兵が居ないから、私とクリスタは周辺の兵士と中央まで伝達してくる(これならクリスタも少しは安全になるだろ・・・)」

コニー「分かったぜ、後は頼んだぞ!」ダダダダッ

ベルトルト「・・・それじゃあ、僕も行ってくるよ」ダダダダッ

ユミル「(・・・少しベルトルさんの様子がおかしいが・・・まあいいか)クリスタ、早く行くぞ」

クリスタ「うん!」


826 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:36:45 8k4l8mok

中央前方・指揮

ダダダダダダッ


クリスタ「ナナバさん!」

ナナバ「どうしたの?クリスタ 左翼から緊急の煙弾が上がってたけど・・・」

クリスタ「実は・・・左翼から鎧の巨人が向かって来ています!」

ナナバ「何だって!?(エルヴィン団長達はどうしたんだ!?こんなに左翼側に来るなんて・・・奴の目的は一体何なんだ!!)」

ゲルガー「・・・どうする?ナナバ」

ナナバ「(エルヴィン団長からはこのまま帰還せよとの命令だが・・・)・・・ゲルガーはどうしたい?」

ゲルガー「俺は・・・本音を言っちまえばこのまま壁内へ帰りたい・・・」

ナナバ「そうか・・・分かった・・・」カチャカチャ


ドオオオォォォン


ナナバは進路の方向を決める緑の信煙弾を、左翼に向かって撃ち放った


827 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:37:35 8k4l8mok

ゲルガー「・・・やっぱりそうなるよな」

ナナバ「ああ、私は・・・私達兵士は・・・人類の仇でもある鎧の巨人を放って置くことなど出来ない!」

ゲルガー「ああ・・・その通りだな」

ナナバ「これから私達は鎧の巨人を討伐する!!クリスタは右翼側に直ぐに左翼へ向かえと伝えろ!私とゲルガーは周辺の兵士達と一緒に左翼に向かう!!」

クリスタ「ハイッ!」ダダダダダッ

ゲルガー「かっこつけやがって・・・」

ナナバ「・・・新兵に情けない所は見せられないからね」

ゲルガー「へっ・・・じゃあ俺が鎧の巨人を仕留めて英雄になってやるよ」

ナナバ「たくましいね・・・期待しておくよ」


ダダダダダッ


828 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:38:11 8k4l8mok

左翼前方・索敵


ドオオオォォォ…


ユミル「なっ!?左翼に進路変更だと!?鎧の巨人を迂回せずにわざわざ死にに向かえって言うのかよ!!」

リーネ「それがナナバの決定なら・・・従うしかないね」カチャ ドオオオォォォン

ユミル「くそッ!!何でこんなエレンみたいな死に急ぎ兵団を選んじまったんだよ、私は!
(・・・とりあえずクリスタと合流しないと!私が居ないとあいつは何をするか分かったもんじゃないからな・・・」


左翼後方・索敵

ドオオオォォォ…


サシャ「えっ!?あっちに進路変更するんですか!?」

コニー「オイオイ、これからどうなるんだ?」


829 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:39:19 8k4l8mok

ベルトルト(チッ、このままこっそりライナー達と合流しようと思ったのに・・・
まさか、精鋭抜きで鎧の巨人に立ち向かうとは・・・ここは彼等が来る前にライナーと合流した方がいいな・・・
その場合、この2人をどうするか・・・殺しておくべき・・・だよね)

コニー「でも、ベルトルトが居てくれて助かったよ」

ベルトルト「・・・えっ!?どうしてだい?」

サシャ「本当ですよ 私達2人だけだと心配ですもん!」

ベルトルト「・・・僕は君達に頼りにされる様な人間じゃないよ」

コニー「そんなことねぇよ!!自分で言うのもあれだが、俺等だけじゃ頼りないからな・・・」

サシャ「コニーの言う通りです 私の心臓はベルトルトに捧げます!」バッ

ベルトルト(やめてくれ・・・僕は君達の敵だよ・・・)


830 : じょうじ :2013/10/03(木) 00:40:16 8k4l8mok

コニー「そういえば、前にもミカサとアニに助けてもらった事があったな」

サシャ「ガス補給室の時ですよね!あの時は本当に危なかったですよ・・・」

コニー「そうだ!あの後、お前を軽蔑する約束だったな すっかり忘れてたぜ」

サシャ「なぬっ!?私の黒歴史をよくも・・・おバカなコニーのクセによく覚えてましたね!
・・・でも、コニーも一緒に軽蔑されるべきじゃないですかぁ!!」

コニー「はっ!た、確かに・・・俺としたことが・・・
ベルトルト!俺達を軽蔑してくれ!!」

サシャ「あの時、ちゃんと巨人を倒したベルトルトなら、私達を軽蔑する権利を持ってますね・・・さあ、ベルトルト!思う存分、私達を罵ってください!!」

ベルトルト(お願いだ・・・もうこれ以上僕を・・・苦しめないでくれ・・・)


832 : じょうじ :2013/10/03(木) 01:22:48 8k4l8mok


ダダダダダッ

ジャン「ベルトルトの野郎、一人でこっちに向かって来やがった!」

アルミン「どうしよう・・・巨人化される危険性がある限り、迂闊に近づけないな・・・」

ジャン「・・・今のうちにさっきみたいにアンカーで殺しておくか?」

アルミン「無理だよ、ライナーがそんな事許すと思う?」



ダダダダダッ

ベルトルト(やっぱりジャンとアルミンが居る もう僕の事も分かっているんだろうな・・・)パシュ


ベルトルトは近くの木にアンカーを刺し、鎧の巨人目掛けて飛んだ


ヒュン
      スタ


アニ「ベルトルト!」


833 : じょうじ :2013/10/03(木) 01:24:00 8k4l8mok

ベルトルト「アニ!無事だったんだ!!・・・良かった
ライナー!直ぐに前方の索敵陣形を迂回して、ウォール・マリアを目指そう!」

鎧の巨人「・・・」コク

ズシン  ズシン

アニ「それより、ライナーが巨人化しちゃってほとんど話も聞けてないんだけど、何であっちに調査兵達が居るの?」

ベルトルト「一応、作戦遂行不可能と判断しカラネス区に撤退になったんだ でも実はクリスタが劉達の裏切り行為を伝達したため、エルヴィン団長を含む調査兵団の精鋭が君達の居る右翼後方に向ったらしく、他の兵士達が撤退となっていたんだ」

アニ「そうだったんだ・・・それでライナーはその命令を違反してまで私の所に助けに来てくれたんだ」

ベルトルト「僕も行くって言ったんだけど、ライナーが念の為お前は残れって言ったから・・・
それよりも、劉達は?右翼後方で一緒だったみたいだけど・・・」

アニ「知らない エレンが中央の村まで移動し始めたから、それを追いかけてはぐれちゃった まあ、私達の目的であるエレンが捕獲できたんだから、もうアイツ等は必要ないでしょ?」

ベルトルト「そうだね でも、中央に移動したのは良かったかもね」


834 : じょうじ :2013/10/03(木) 01:24:50 8k4l8mok

アニ「・・・何で?」

ベルトルト「そのおかげで左翼側から出発したライナー達が、アニの居ない右翼に向かったエルヴィン団長達よりも速く、アニの元へ辿り着いたんだ」

アニ「でも・・・まだ、エルヴィン達はこっちに向かって来てんでしょ?」

ベルトルト「・・・うん、おそらくね しかも、他の兵士達もこっちに向かってきてるから、ちょうど僕達は挟まれている状態だよ」

アニ「私が巨人化出来れば良かったんだけど・・・貫かれた足や手の傷を再生させているし、体力が回復するのにもう少し時間が掛かるみたい」

ベルトルト「心配いらないよ 僕が何とかするから・・・」


オイ、ベルトルト! 


ベルトルト「ジャン、アルミン・・・」


835 : じょうじ :2013/10/03(木) 01:27:14 8k4l8mok

ジャン「お前らこのまま逃げ通す気か?そりゃねーよな・・・3年間、寝食を共にした俺達に挨拶も無く行くなんて・・・」

アニ「しつこいね・・・そんなストーカーみたいな事してるとアイツに嫌われるよ」

ジャン「へっ、残念ながら俺には振り向いてすらくれないぜ、アイツは・・・
・・・ベルトルトさんよ、あいつ等とはちゃんと別れの挨拶をしてきたか?」

ベルトルト「・・・」

ジャン「どうした?・・・まさか、コニーやサシャ、クリスタ達に何も言わずにこっちに来たのか?」

ベルトルト「・・・ああ、そうだよ」

アニ「・・・アンタもライナーもいい加減にしてよね」

ジャン「アニ、お前だってクリスタを殺さず、安全な伝達に行かせたらしいじゃねぇか」

アニ「っ!・・・」

アルミン「僕はアニの事・・・いい人だと思っていたのに・・・」

アニ「・・・すまないね、いい人じゃなくて・・・」


836 : じょうじ :2013/10/03(木) 01:29:15 8k4l8mok

ジャン「ライナーだって、わざわざ俺達と一緒に行動してたのは監視の為じゃ無いんだろ?
さっきは俺を殺そうとしたが・・・お前はいつでも、俺達2人を殺すことが出来た・・・なのに殺さずに正体をバラし、俺達から逃げた」

鎧の巨人「・・・」ズシン  ズシン

ジャン「どうしたお前ら、そんなに怖かったのか?3年間共に過ごしてきた・・・仲間だった俺等を殺すのが!!」

ベルトルト「っ!!・・・ああそうだよ!君達は殺したくなかったんだよ!!君達を・・・本当の仲間だと思っていたんだよッ!!兵士を演じていた3年間は本当に楽しかったんだよ・・・」

アニ「・・・ベルトルト」

ジャン「・・・確かに認めたくねぇが、俺もお前らと過ごした3年間は楽しかったと思う・・・厳しい訓練もお前らの様な仲間が居たから乗り越えてこられたとすら感じる・・・
けどな・・・既にお前達はたくさんの人達を殺してきたんだろ!!マルコやミーナ、他の同期だって殺したくせに・・・何を今更、悩んでんだよッ!!」

ベルトルト「うるさいッ!!君に僕等の何が分かるって言うんだ!!人なんか殺したいはずないだろッ!!
僕等に謝る資格なんてあるわけ無いけど・・・誰か・・・頼む、お願いだ 誰か僕等を見つけてくれ・・・」

アルミン(・・・見つけてくれ?何を言っているんだ、ベルトルトは・・・?)

アルミン「アニ、ベルトルト・・・エレンを返してくれないかい?」

アニ「・・・それは無理なお願いだね」

ベルトルト「ああ・・・僕等にはエレンが必要だからね」


837 : じょうじ :2013/10/03(木) 01:30:47 8k4l8mok


ダダダダダダッ

コニー「ベルトルトの奴、いきなり一人で鎧の巨人の様子を見てくるって言ったくせに・・・何で背中に乗ってんだ!?」

サシャ「しかもアニとエレンも背中に乗って、ジャンとアルミンが馬で追いかけてますよ!?・・・ライナーは何処に行ったんでしょうか?」

クリスタ「アニ、無事だったんだ!・・・良かった」ウル

ユミル「良くないだろ・・・あの状況を見れば大体分かるだろ・・・」

クリスタ「・・・どう言う事?」

ユミル「おそらくだが、あの鎧の巨人はライナーだ」

サシャ「えっ!?」

クリスタ「何を言ってるの!?ユミル!」

ナナバ「・・・そのまま話してくれ、ユミル」


838 : じょうじ :2013/10/03(木) 01:33:35 8k4l8mok

ユミル「・・・右翼に現れた巨人の大群はアニが連れてきたんだろう・・・つまりアニも巨人ってわけだ」

コニー「ははは・・・俺はバカだから、お前の言っている事が分からないな・・・」

クリスタ「そんな・・・アニが・・・」ウル

サシャ「ぅう・・・もう聞きたくないです」ブルブル

ユミル「・・・そして、残ったベルトルさんの正体が超大型巨人だ・・・多分な」

コニー「そんな事あるわけ無いだろ!いい加減口を閉じろ、ブス!」

ユミル「コニー・・・バカなお前でも分かってんだろ?諦めて現実を見ろ・・・」

ナナバ(やはりこっちにもまだ、裏切り者が潜んでいたか・・・)

ナナバ「・・・君達はどうする?戦える状態じゃなさそうだけど・・・」

サシャ「私は・・・」

コニー「俺はまだ、ユミルの言っている事が信じられねぇよ 直接アイツ等の口から聞くまではな・・・」


839 : じょうじ :2013/10/03(木) 01:35:37 8k4l8mok

サシャ「コニー・・・わ、私も行きます!さっきまで仲良く話をしていたベルトルトやアニ、ライナーが敵なんて思えません!」

クリスタ「私もアニ達が敵だなんて思えない・・・きっとそんなの何かの間違いだよ!」

ユミル「お前ら・・・真実が常に良い事だとは思わねぇようにしとけよ・・・」

ナナバ「・・・分かった」サッ


ナナバは自分の持つブレードを高く上げた


ナナバ「総員戦闘用意!!我々はこれから裏切り者を仕留めに行く!!
平原での立体機動は正直、困難だろう・・・しかし、今日この日を人類最高の日にする為、己の心臓を捧げよ!!」


ハッ!!


ナナバ「総員、前進しろ!!」バッ


ダダダダダダッ



843 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/04(金) 22:22:37 jac5fpzs
現在公開可能な情報


カラネス区方面↑

オルオ達と合流した
エルヴィン達が移動中  ミッシェル達が移動中
           ↘        ↓


          アルミン達が追跡中   ナナバ達が追跡中
                 ↘        ↙         
          鎧の巨人がエレンを連れて逃走中
                    ↘              
  
                                        /
                巨大樹の森               /                    
                                     /
前回の壁外調査で                        /
補給物資を置いた村                     / ウォール
                                /   ・マリア

シガンシナ区方面↙ 

だいたいこんな感じのイメージでお願いします
ロシア班は…行方不明です



847 : じょうじ :2013/10/06(日) 21:50:15 bVf3DGcw
ダダダダダダッ

鎧の巨人(チッ、やはり俺の走る速度じゃ追いつかれてしまうか・・・)ズシン  ズシン

ベルトルト「・・・ライナー、僕が戦うよ!」

鎧の巨人「・・・」フルフル

ベルトルト「はぁ!?何を言っているんだ、君は!」

アニ「・・・おそらく、エルヴィン達も集まってからやるんじゃない?」

ベルトルト「で・・でも、あんなに居たら、僕等を守りながらじゃさすがのライナーでも無理だよ!」

アニ「・・・もう少し待ってくれれば、私も巨人になれるからその時まで頑張ってもらうしかないね」



ダダダダダダッ

ナナバ「グンタ!ペトラ!」

ペトラ「ナナバ!?エルヴィン団長達は?」

ゲルガー「ここには居ないんだよ それよりもそっちこそリヴァイ兵長や他の二人はどうした?」

グンタ「今、こっちに向かっているはずだ 先に俺達が追いかけているんだ」


848 : じょうじ :2013/10/06(日) 21:51:25 bVf3DGcw
グンタ「ナナバ、アイツは全身を鎧で覆っている 迂闊には攻められないぞ」

ナナバ「ああ、分かっている」

グンタ「だが、膝裏は刃が通るそうだ」

ゲルガー「何!?本当か!!」

グンタ「ああ、さっき隙をついて膝裏を狙ったんだ そしたらワザワザ手で攻撃を防いでいたから、そこをやられるとアイツもマズイはずだ」

ナナバ「奴らはエレンを守りながらだから、つき入る隙はあるな・・・」

ペトラ「でも油断しているとやられるわ 持続できないけど、速く動く事も出来るみたいだし」

ナナバ「・・・だが、これ以上奴らに壁の方へと進ませるの危険だ エルヴィン団長やリヴァイ兵長達が来るまで何とか時間稼ぎをするぞ もちろん、殺せるなら殺す」



ダダダダダダッ


コニー「オイ、ジャン!アルミン!」

ジャン「よお、お前ら 無事だったか」

クリスタ「こっちのセリフだよ 二人とも無事で本当に良かった・・・」

アルミン「心配してくれてありがと、クリスタ でも・・・」


849 : じょうじ :2013/10/06(日) 21:52:29 bVf3DGcw

ユミル「二人は無事・・・じゃあもう一人はどうした・・・?」

サシャ「・・・嘘ですよね?どこかに隠れているんですよね、ライナーは・・・」

クリスタ「アニもベルトルトもエレンと一緒に鎧の巨人に捕まっているだけでしょ?・・・お願いだから、そうだよって言ってよ!」

アルミン「ごめん・・・ライナーはあそこで走っている・・・鎧の巨人だよ
アニもライナーもベルトルトも・・・もう僕達の敵だ」

コニー「・・・何だよ、アイツら 俺達と過ごしてきた日々は嘘だったのかよ!」ギリッ

ジャン「そんな事もうどうでもいい!アイツらを止めるのは俺達しかいないだろ!!アイツらを殺してな・・・」

サシャ「そ、そんな!?」

アルミン「ジャンの言う通りだよ もう躊躇していたら・・・僕達が殺されるよ」

クリスタ「嘘だ・・・アニ達が巨人だなんて、そんなの・・・嫌だ」

ユミル「・・・」


850 : じょうじ :2013/10/06(日) 21:53:25 bVf3DGcw

ナナバ「これから鎧の巨人と戦闘を行う!背中に乗っている裏切り者は躊躇無く殺せ!だが、エレン・イェーガーの救出は優先してくれ!彼は我々の切り札だ!!必ず奪還せよ!!」

ハッ!

ナナバ「私とリーネとヘニングは右から、グンタとペトラは後ろから攻める!他はゲルガーが先頭になって左前方を固めながら攻めてくれ!」

ゲルガー「お前ら!煙弾を撃て!!」カチャ

ドオオオォォォォン 

ナナバ「我々人類の仇、鎧の巨人を仕留めよ!!」

オオォォー!!

ダダダダダダッ

彼等より少し後方では・・・


アレックス「視えてきましたよ!どうやら帰還組が追跡してるみたいです」

リヴァイ「ああ、俺等でも集団が見える」

燈「アルミン達と帰還組が一緒って事は・・・」

アレックス「ああ・・・鎧の巨人の背中にはエレンとアニ、そして・・・ベルトルトが乗っている」


851 : じょうじ :2013/10/06(日) 21:55:12 bVf3DGcw

マルコス「あの野郎・・・」ギリッ

ミッシェル「アレックス、エレンは無事か?」

アレックス「・・・まだ気絶しているみたいですけど無事ですね あっ!鎧の巨人が両手で3人を包み隠しました!」

リヴァイ「チッ、あの手で守られると厄介だな」

アドルフ「!?右側におそらく小町艦長達と思われる脱出機が2台走っています!」

ミッシェル「本当か!アレックス、視てくれ!」

アレックス「ハイ・・・・・!! 小町艦長達とジョセフ隊長が居ます!調査兵達も後ろから馬でついて来ています!・・・あっ!慶次さんもこっちに気づいたみたいです」

ミッシェル「アドルフ、一旦向こうに寄せてくれ」

アドルフ「分かりました」ギュルギュル

ブロロロロロ

ミッシェル「よし、私達は向こうに行って少し話してくる 後は頼んだぞ」

ガシッ

燈「えっ!?」ダキツカレタ!?


852 : じょうじ :2013/10/06(日) 21:57:03 bVf3DGcw

ミッシェル「・・・何してる?早く飛べ」

燈「ハ、ハイ!」パシュ

リヴァイ「・・・」パシュ

加奈子「私も向こうに行きたいんだけど・・・」チラ

マルコス「・・・ハイハイ、分かりましたよ」

ダンッ


スタ

燈(重かったとは言えないな・・・)

ミッシェル「よお、そっちも無事だったみたいだな」

小吉「ああ、何とかな」

オレモイマスヨ、ミッシェルサン! フリフリ

ミッシェル「ああ 助けに来てくれてありがとな、ジョセフ」


ジョセフ(!?これは・・・ミッシェルさんは俺に惚れたな!!)グッ


853 : じょうじ :2013/10/06(日) 21:58:04 bVf3DGcw

リヴァイ「お前たちも合流できたのか」

オルオ「ハ、ハイ・・・」ビクビク

エルド「そ、それであらかた状況を説明し、煙弾の方に向かって来たんです・・・」ビクビク

リヴァイ「・・・お前ら、何でそんなにビクついていやがる?」

エルヴィン「何故だと思う・・・お前なら分かっているだろ?」ゴゴゴゴゴ

ハンジ(なんて禍々しいオーラだ・・・こんなエルヴィン見たとき無い!)

燈(何であんなに怒ってるんですか?)ヒソ

ミッシェル(おそらくエレンをわざわざ敵に近づけ、奪われたからだ)ヒソ

リヴァイ「・・・・・すまん」

エルヴィン「・・・まぁ、今は許してやろう」フッ

オルオ(オーラが消えた!?)

リヴァイ(・・・今は?)


854 : じょうじ :2013/10/06(日) 21:59:10 bVf3DGcw

ミカサ「・・・私はゆるさない エレンを危険な場所に向かわせるなんて・・・」ギロッ

リヴァイ「・・・別にテメェに許してもらうつもりはねぇよ」イラッ

ミカサ「このチビが・・・」

オルオ「テ、テメェ!!いい加減にしy-エルヴィン「いいぞ もっと言ってやれ、ミカサ 私が許可する」

エルド(まだ怒ってるよ、エルヴィン団長・・・)

小吉「まあまあ、一旦落ち着いて 今はどうやってエレンを奪い返すかを考えましょう」



ドオオオォォォォ…



マルコス「!?あっちの奴ら、一斉に煙弾を撃ち放ったぞ!!」

リヴァイ「・・・これから攻撃するのを俺達に伝えたんだ」

慶次「・・・右と左に分かれていきますよ?しかも、右は5人・・・いや3人で、後ろに2人です」

エルヴィン「・・・これ以上鎧の巨人を壁へと進ませないように左側を固めて、右前方にある巨大樹の森に立体機動を活かすため追い込むつもりだ・・・いい判断だ ナナバに指揮を頼んで正解だった」


855 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:00:09 bVf3DGcw

ミケ「だが、戦闘は避けられないな・・・」

ミッシェル「ついに戦闘が始まってしまうのか・・・せめて私達が追いついてからが良かったんだが・・・」

リヴァイ「アイツらは仮にも調査兵団の兵士だ 普通の兵士と比べるなよ」



ヒュン   ヒュン

ガキンッ!  ガキンッ!

鎧の巨人(くそっ、思った以上に厄介だ!)

ナナバ「やはりこのままじゃ、エレンを守っている手は突破できないか・・・」

ダダダダダダッ

ゲルガー「そのままの速度で走れ!内側の奴らはアイツに近づきすぎんなよ!外側は他の巨人も警戒しろ!」


調査兵達は彼の左前方から左後方に掛けて、びっしり馬で隊列を作っている


鎧の巨人(壁側の進路を断つつもりか・・・なら・・・)ズザッ グッ…


彼は一旦走りを止め、左の調査兵達に向かってタックルをしようと右足に重心を掛けようとした
しかし、すかさず後ろからグンタが襲い掛かる


856 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:04:32 bVf3DGcw

ヒュン

グンタ「させるかよッ!」チャキ

鎧の巨人「!!」


ガキンッ!


左足の膝裏を狙った攻撃を防ぐため、屈伸をする様に膝を曲げて腿裏の鎧で防いだ


鎧の巨人(やっぱり後ろの奴から・・・)

ヒュン

ナナバ「歩みを止めたぞ!一斉に掛かれッ!!」

リーネ「ハイ!」チャキ

ヘニング「もらった!」シュバ

鎧の巨人(クソッ!!)グッ


膝を曲げたことで重心が下に行っており、そのままジャンプする様な感じで右に居る3人にタックルをかまそうとするが・・・


857 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:05:17 bVf3DGcw

ヒュン ヒュン  ヒュン  ヒュン

ゲルガー「オラァ!!」チャキ

ガキンッ! ガキンッ!  ガキンッ! ガキンッ!


左側に居たゲルガー率いる調査兵が膝裏を順々に攻撃してきた
そのため、膝裏を伸ばせず攻撃に転じることが出来ない


ゲルガー「そのまま攻撃を続けろ!平原では俺達は自由に飛ぶことが出来ない!!攻撃されたらお終いだ!!だから・・・コイツを一歩も動かすんじゃねぞ!!」

鎧の巨人(くっ・・・休まず攻撃を加える事で俺を動けなくさせるつもりか!!
脇下はもちろん、膝裏も削がれると移動できなくなるし・・・せめて片腕だけでも動かせればいいんだが・・・)

ヒュン
      スタ

ジャン「ライナー、この手をどければ自由に動けるだろ?あまり無理すんなよ」


鎧の巨人は項と一緒にエレン達3人を完璧に守るため、両手で彼等を覆っている
そこに彼等の仲間だったメンバーが降り立った


858 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:06:22 bVf3DGcw
ジャン「・・・アニもそんな狭い場所で男二人と居るなんて嫌だろ?早く出てこいよ!」


ヨケイナ オセワダヨ!


アニ「だけど・・・このままじゃライナーがやられちゃう」

エレン「!?」パチ

エレン(ここは・・・?)

ベルトルト「やっぱり僕が!」

オイ、ハヤクシナイト ライナーガヤラレルゾ

エレン「!!」グッ

ダンッ

ベルトルト「!?」ベチャ


目が覚めたエレンは直ぐに鎧の巨人の手の中だと気づき、暴れ始めた
腕を縛られている為、両足で鎧の巨人の手を蹴った そのため、背中にエレンを背負っていたベルトルトは顔から倒れこんだ


ベルトルト「ちょっとエレン!暴れないでくれよ!」カオイタイ!


859 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:07:29 bVf3DGcw

エレン「出しやがれ!!」ジタバタ

アニ「まったくめんどくさいね、コイツは・・・」


ハヤク ダシヤガレ!
ガンッ  ガンッ  


ジャン「おお、どうやら寝起きの悪いクソガキが起きたみたいだぞ」

クリスタ「エレン!大丈夫?」

ミンナ!コッチハシンパイスンナ!

アルミン「イヤ、無理でしょ!心配するに決まってるよ!」チラ

ジャン「・・・俺は別に心配なんかしてないぞ?」

コニー「それより嘘だろ?アニ、ベルトルト!ライナー!今までずっと・・・俺達の事を騙してたのかよ・・・」

クリスタ「アニ!出てきてよ!これは何かの間違いだよね?」

…マチガイジャナイヨ

サシャ「・・・全部嘘だったんですか?ライナー・・・いつか大人になって出世したら、食いきらないぐらい奢ってやるって言ったじゃないですか・・・」


860 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:09:03 bVf3DGcw

コニー「そうだよ!ベルトルトもおっさんになるまで生きて、皆で酒飲もうって話したよな!!それも全て嘘だったのかよ!!」


コニー「答えろ!ベルトルト!!」


モウ、アノコロニハ モドレナインダヨ…


エレン「オマエら最低だな・・・顔を見てるだけで気持ち悪いよ」

アニ「・・・アンタはやっぱり女の子との話し方を分かってないね・・・傷つくよ」


クリスタ「うぅ・・・嫌だよ・・・アニ達が巨人だなんて・・・」グスン

ユミル「クリスタ・・・」

ジャン「・・・しかし、この後どうする?ライナーの動きを防げたけど、削げる場所は目と鎧で覆われていない僅かな隙間ぐらいだぞ これじゃ決定打にならねぇよ」

アルミン「確かに脇下や膝裏を隠しているし、このまま続けてもブレードを消耗するだけだ
でも、あっちの方角を見てみなよ、ジャン」スッ


アルミンの指した方向には3台の脱出機と調査兵団の馬がこっちに向かって走っていた


861 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:09:52 bVf3DGcw

ジャン「あれは・・・増援か!!」

アルミン「そうだよ エルヴィン団長達とリヴァイ兵長・・・おそらくアドルフ隊長も居るはずだ」

ジャン「って事はあのデンキって攻撃が効くかもしれねぇ!!」


ジャア、コノママ ライナーノ
ジカンカセギヲスレバイインダナ?
ソウダヨ


アニ(・・・どうやら増援が来たみたいだな・・・もう少し休みたいけどしょうがないか)パチン

ベルトルト「アニ・・・何をするつもりだい?」

アニ「ベルトルトはもう少し敵が密集してきたら頼むよ それまで私とライナーで時間を稼ぐ・・・」

ライナー!!

コニー「何だ?アニの奴、いきなり叫びやがって・・・」

アルミン「ま、まさか・・・もう体力が戻ったというのか!?」

オマエラ!ソコカラニゲロ!!

ジャン「ッ!! お前ら、飛び降りろ!!」ダッ


862 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:11:28 bVf3DGcw

クリスタ「えっ!?」

アニ「・・・」バッ

鎧の巨人の僅かに出来た指の隙間から、彼女は飛び出した


ヒュン

リーネ「出てきたな!」チャキ

ヘニング「死ねぇ!!」チャキ

クリスタ「ア、アニ!!」

ユミル「バカ!離れろ!!」ガシッ  グイッ

アニ「ごめんね・・・クリスタ・・・」ピッ


彼女は指輪から出ている突起物で自分の指を切った
そして・・・


カッ!!


863 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:12:35 bVf3DGcw

ベチャ     ベチャ

ナナバ「リーネッ!!ヘニングッ!!」


アニは巨人体になる際に腕を振り上げていた
そのため、アニに飛び掛っていたリーネとヘニングは無残な姿へとなっていた
そして、近くに居た彼女達にも被害が・・・


ズザアァァ

ユミル「ぐッ・・・大丈夫か?クリスタ」

クリスタ「うぅ・・・ぅう・・・」ポロポロ

ユミル「おいおい、泣くなよ クリスタ」

クリスタ「・・・だって・・・ユミル・・・!!」グスン



クリスタ「腕が!!!」



ユミル「安いもんさ、腕の一本くらい・・・お前が無事でよかったよ」ヨシ ヨシ

クリスタ「うぅ・・・うわあぁぁあぁぁん!」ダキッ


864 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:27:49 bVf3DGcw

女型の巨人「・・・」

ペトラ「マズイわ!また女型が!!」

グンタ「アイツは危険だ・・・オイ、お前ら!警戒を強化し・・・っ!?」

ゲルガー「よくもリーネとヘニングをッ!!」ヒュン

ナナバ「ゲルガー!やめろォォ!!」

女型の巨人「・・・」ブンッ

ベチンッ


彼女はゲルガーをまるで目の前を飛ぶ虫の様に叩いた


ナナバ「ゲルガーァァ!!」チャキ

グンタ「落ち着け!!まだこちらの方が人数的に有利なんだ!」ガシッ

鎧の巨人「・・・」グッ

ドンッ!

ペトラ「し、しまった!!」


865 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:29:08 bVf3DGcw

女型の出現により調査兵達の注意が女型にいっている隙に、鎧の巨人は左側の調査兵達に向かって高速タックルをし始めた

グシャ  ドカッ  グシャ  ドカッ

ジャン「オイオイ・・・」

アルミン「まるで・・・地獄だ」


鎧の巨人は足元に居る調査兵達を踏みつけながら、蹴り飛ばしながら進んでいく
彼が通った跡にはたくさんの調査兵と馬の亡骸が横たわっていた


ベチンッ  グチャ  ドカッ  ブチッ

コニー「アニの野郎・・・」

サシャ「も、もうこれ以上、人が死ぬのは見たくないですよぉ・・・」ブルブル


女型も鎧の巨人と一緒に左側の調査兵達を次々と殺していく
彼女は兵士達を叩き、足で踏みつけ、馬ごと蹴り上げ、握り潰していく・・・

立体機動が活かせない平地では俊敏な彼等に敵うはずが無かった


866 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:30:53 bVf3DGcw

クリスタ「みんな!」

コニー「おお、クリスタにブス 大丈夫だったか?」

クリスタ「私は無事だったけど・・・ユミルが私を庇って・・・」グスン

サシャ「ユ、ユミル!?そんな・・・左腕が・・・」ウルウル

ユミル「ハァ・・・ハァ・・・な、何でお前まで泣いてんだよ・・・泣いてくれるのはクリスタだけで十分だ・・・(それにしてもアニの奴・・・躊躇無くクリスタを殺ろうとしやがった・・・)」ギリッ

ジャン「オイ、あまり喋んないほうがいいぞ 腕の出血が酷いんだろ?」

アルミン(アニはもう・・・僕達を殺すのにも躊躇が無いのか・・・?)


ヒュン  ガキンッ!

ペトラ「やっぱり項は硬質化した手で守られているわ・・・」

女型の巨人「・・・」チラ

グンタ「くそっ、こっちが自由に飛べないからって余所見しやがって・・・」ギリッ


867 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:32:23 bVf3DGcw

女型の巨人(もしエレンが『座標』じゃ無い場合、壁教の一族の重要人物であるクリスタがいれば色々と動き易くなるんだけど・・・
この状況で連れ去るのもキツイし、ライナーを戦士に戻す為にもさっきの攻撃で殺しておきたかった・・・
・・・今、殺しておくべきだよね ライナーの為にも・・・そう、私自身の為じゃなくてライナーの為に・・・)クル

グンタ「オイ、どこ行きやがる!」



ジャン「オイお前ら・・・アニの奴がこっちにくるぞ」チャキ

ユミル(アイツ、クリスタを見てのか!?もしかして、クリスタの正体を知っているのか?それとも・・・)

アルミン「でもどうしよう・・・ここじゃアニの攻撃を避けられない!」

ユミル(アルミンの言う通りだ・・・このままじゃ全員殺される
・・・私がやるしかないか どっちみちこの傷を治す時にバレるしな・・・)シュウゥゥゥ…

サシャ「ユ、ユミル!?」


868 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:33:33 bVf3DGcw

ジャン「オイ・・・何だ?その腕の蒸気は・・・」

ユミル「・・・頭の良いアルミンやお前なら分かるだろ?」

アルミン「そ・・そんな・・・ユミルまで・・・」

コニー「う、嘘だろ?・・・オイ、何とか言えよ・・・ブス!」

ユミル「・・・さっきお前らには言ったろ?真実が常に良い事だとは限らないって・・・」

ユミル「クリスタ・・・」

クリスタ「ユ、ユミル・・・?」

ユミル「約束を果たす時が来た・・・・・これは私の願望なんだがな お前・・・胸張って生きろよ!」ダッ

クリスタ「ユミル待って!行かないで!!」


869 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:35:05 bVf3DGcw

女型の巨人(ユミルが走ってくる・・・隻腕のクセに何がしたいの?)ズシン  ズシン

ユミル(クリスタだけ連れて逃げても、いずれ調査兵団に捕まって殺される・・・なら、今ここでコイツを・・・殺す!!)


カッ!!


彼女が強い目的意識を持った時、眩い閃光と共に彼女は巨人へと姿を変えた


ユミル巨人体「ギャアアァァアァァ!!」バッ

女型の巨人(なっ!?)

ガブッ   ブチッ


ユミルはすぐさま女型の左足の腱を噛み千切った


ユミル巨人体(これでアニの足技を防げたはず・・・)ダンッ

女型の巨人(くそっ・・・速い!!)ブンッ


870 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:37:47 bVf3DGcw
ヒュン

ユミル巨人体(その手ごと項をかじり取ってやる!!)カパッ

女型の巨人「!!」メキメキメキ

ガキンッ!

ユミル巨人体(なっ!?硬化能力まで持ってんのかよ!!)

女型の巨人(チャンス!!)ブンッ

ユミル巨人体(チッ!!)バッ


一瞬の隙を突き、女型は裏拳を放ったがユミルは瞬時に後退した


ズザザァァァ

ユミル巨人体(歯が欠けた・・・再生までは1分ぐらいか
あの硬化能力・・・身体のどこでも出来るとしたら、かなり厄介だな・・・)

女型の巨人(まさか、ベリックを食べた巨人がユミルだったとは・・・奇妙な偶然ってあるもんだね だが、今はそれ所じゃない・・・)

女型の巨人(今の攻撃を避けるとは・・・小型だがかなりのスピードだ
ベルトルト達を守りながらのライナーが相手だったらやられていたかも でも私なら・・・)スッ…


女型はファイティングポーズを構えた


871 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:38:49 bVf3DGcw

ユミル(チッ・・・やっぱアイツの構えは隙が無いな 正直、アニの実力は私よりも上だ・・・左足を使えない今のうちに倒しておかなければ・・・)



燈「オイオイ、何だあの巨人は?」

アルミン「燈さん!?」

燈「おう、待たせて悪かったな 救援に来たぜ!」

ヒュン
  スタ

グンタ「遅かったな・・・リヴァイ兵長達は?」

燈「リヴァイ兵長や他の皆はエレンの救出に向かいました あっちの方が最優先なので」

アレックス「お前達は無事だったみたいだな・・・」

ハンジ「それより何で巨人同士が戦っているの?あの巨人は奇行種??」

クリスタ「あれは・・・あの巨人は・・・私達の同期のユミルです」


872 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:39:58 bVf3DGcw

ハンジ「えっ、ユミル?今、ユミルって言った!?」

クリスタ「そうですけど・・・?」

ハンジ「(ユミルってあの手帳に書いてあったユミルだよね)・・・っていうか、まだ君達の中に巨人が居たの!?」

アルミン「残念ながら・・・その通りです」

燈「・・・まるで巨人化のバーゲンセールだな」

アルミン「・・・」

燈「・・・ごめん、今のは気にしないでくれ」シュン

ジャン「もう俺達は何を信じればいいんだ・・・」

マルコス「ライナー達だけでも信じられなかったのに・・・あのユミルまで巨人だったなんて・・・」

クリスタ「ユミル・・・」


873 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:41:05 bVf3DGcw

サシャ「・・・クリスタは知らなかったんですか?」

クリスタ「・・・うん、いつも近くに居たのに・・・ユミルが巨人だなんて、私そんなの・・・嫌だ
・・・っ!(アニ達が巨人って分かった時、私はユミルの前で同じ事を・・・)」

コニー「それより・・・アイツはどっちだ?」

クリスタ「そ、それってユミルがアニ達と同じで敵ってことを言いたいの?」

アルミン「そうだね・・・今はアニと戦っているけど、別の勢力って事も考えられる 
何よりエレンが巨人と分かった時点で自分の正体を明かすことも出来たはず・・・それをしなかったのは殺されると思ったからなのか、それとも別の目的が・・・」

クリスタ「そ、そんなの勝手な憶測でしょ!!ユミルはアニから私を助けてくれたんだよ!!」

サシャ「クリスタ・・・そ、そうですよ!クリスタの言う通りですよ!!ユミルは私達の味方です、きっと!!」

ジャン「・・・まぁ現に今、俺達はアイツに守られている とりあえずは仲間だと思っていていいんじゃないか?・・・ていうか、そう思いたい」

コニー「そうだな・・・あんな奴でも、もう仲間に裏切られるのはこりごりだ」

燈「お前ら・・・」

マルコス「・・・それはそうとあっちは大丈夫か?」


874 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:42:39 bVf3DGcw


グシャ  ドカッ

ナナバ「くそっ・・・私の命令でみんなが・・・」

ペトラ「ナナバ!今は仲間の死を悔やんでいる場合じゃないでしょ!」

エルヴィン「その通りだ」

ペトラ「エルヴィン団長!リヴァイ兵長!!」

リヴァイ「お前ら、よくやった 後は俺達にまかせろ」


そこにはアネックスと調査兵団の精鋭達の姿が!


小吉「酷い現状だな・・・」

ミッシェル「・・・皆を助けに行くぞ!お前ら!」ダッ


鎧の巨人(!?あれは・・・ベリックを食べた巨人だ!!何故ここに・・・)

鎧の巨人(!アニが押されてる!待ってろ、俺も行くぞ!)ダッ


875 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:44:24 bVf3DGcw

シュバッ
      ガキンッ!

鎧の巨人「!!」グラッ

ジョセフ「痛ッタイな、もう!手が痺れちゃったじゃないか!!」ジーン


ジョセフの右手は鎧の巨人の右足を半分まで切り裂いていた


鎧の巨人(俺の鎧を真正面から切り裂いただと!?)フラフラ

ザッ

慶次「シュッ!!」ゴォッ

ズドンッ!

鎧の巨人(ぐっ・・・!)

慶次「堅ッ!これじゃ拳を痛めてしまうよ・・・」


876 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:45:18 bVf3DGcw

慶次の放った左ストレートによって鎧の巨人の左足は弾き飛ばされ、ちょうど足を取られた格好となった


ヒュン    ヒュン

ミケ「後ろががら空きだ」チャキ

リヴァイ「少し倒れていろ」チャキ

ズバッ   ズバッ

鎧の巨人(両足の膝裏をやられた!!)グラッ


ズシィィィン


鎧の巨人は立てなくなり、背中から倒れた


小吉「よくやったお前ら とりあえず、皆で生存者を脱出機に運んでくれ」


877 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:46:28 bVf3DGcw

紅「・・・」ヒョコ

慶次「んっ?」

紅「・・・」キョロキョロ

紅「!!」バッ

慶次「・・・」ジー

紅「・・・」ソー ヒョコ

紅「!!」バッ

慶次「・・・何故、彼女は顔を脱出機から出して引っ込めてを繰り返しているんだ?」


紅「そ、そろそろ隠れて無くても大丈夫ですか?あの怖い人は居ませんか?」ビクビク

イザベラ「・・・ああ、大丈夫だ リヴァイ兵長は居ないよ ここにケガ人を運んでくるからお前は手当てを頼むよ」ワシャワシャ

紅「ハ、ハイ!」バッ

ドルヂバーキ(何故、お前があいつらの敬礼を!? 後、手が逆だぁぁ!!)シンゾウハ ヒダリニアルゾ!


878 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:49:45 bVf3DGcw

鎧の巨人(くっ・・・もう増援が来たのか!しかも皆、かなりの手錬れだ・・・)

ミッシェル「オイ、さっさとこの手をどけてエレンを返せ」ガシッ  ググググ

鎧の巨人(な、何て腕力だ!?俺と同じかそれ以上だ!!)ググググ

ミカサ「エレン!大丈夫?私の声が聞こえる?」

キコエルゾ!ミカサ!

ミカサ「エレン!!」

ジョセフ「う~む、俺が切り裂きたいけど・・・中のエレン君も一緒に切り裂いちゃうかもしれないしな」

ミカサ「それは駄目!絶対に駄目!!」

リヴァイ「お前のデンキは効かないのか?」

アドルフ「俺の電気は通じると思いますが・・・中に居るエレンも一緒に感電してしまいます」


879 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:50:57 bVf3DGcw

リヴァイ「チッ、めんどくせえなぁ どうせ再生すんだから一緒に感電させちまえ」

ミカサ「貴方は死にたいの?」ギロッ

小吉「待て待て!巨人に効くほどの電気を流すんだ、生身のままのエレンが死んでしまうぞ!」

リヴァイ「・・・オイ、エレン 聞こえているんだろ?お前なら大丈夫だよな?」


…ムリデス、リヴァイヘイチョウ

エレン(マジでやらせるつもりだったな、あの人は・・・)

エレン「それにしても・・・多くの兵士達を殺しやがって・・・もう何処にも逃げられないぞ、お前ら!」

ベルトルト(ここまで追い込まれるとは・・・そろそろ僕の出番か)


ライナー!!


鎧の巨人(!!そうだな・・・いい具合に皆が集まった 後はベルトルトに任せるか・・・)スゥゥ…

ミッシェル「んっ?」


鎧の巨人は大きく息を吸った


880 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:52:55 bVf3DGcw



ズザァァァ  ダンッ

ユミル巨人体「ギィャアアア!!」ブンッ

女型の巨人「!!」バッ

ガキンッ!


ユミルは高速で動きながら女型に飛び掛った
しかし、女型は瞬時に硬化した腕でガードしたため、ユミルの攻撃した右手は千切れた


ユミル巨人体(チッ・・・やはり反応も速いし、硬化を上手く使いやがる!・・・なら!)カパッ

ガブッ  ブチッ

女型の巨人(くっ・・・左脇腹を噛み千切られた!)ブンッ


881 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:53:42 bVf3DGcw

ダンッ
     ズザァァ

女型の巨人(本当に素早いな しかも・・・噛み付く攻撃の対応は難しいんだよね 格闘技でそんな攻撃無いし、普通は
それよりも左側中心に攻めてきているな・・・)

ユミル巨人体(右手は使えないか・・・私はライナーやアニ達みたいなパワーが無い 一回でも攻撃を受けると致命傷だ
・・・負傷している左側を中心に攻めるしかないな・・・チクショウ、こんな事なら格闘訓練サボらなければよかった)ダンッ

ズザァァ

ユミル巨人体(まずは右に注意を引き付けて・・・)

女型の巨人「・・・」シュシュッ!

ユミル巨人体(この攻撃を避けて、左に!!)ササッ ダンッ

ズザァァ

ユミル(くらえ!!)バッ

女型の巨人「・・・」シュッ!

ユミル巨人体(なっ!?誘われた!!)サッ


女型の左ストレートがユミルに襲い掛かる


882 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:55:28 bVf3DGcw
チッ

ユミル巨人体(躱せた!)


ユミルは皮一枚で女型の攻撃を躱した


ユミル巨人体(このまま左肩の肉を引き千切ってy-女型の巨人(フンッ!!)ガッ!

バキッ!!


しかし、女型の本当の攻撃は左ストレートではなく左のエルボーだった


ドザァァァ

ユミル巨人体(か・・完全にしてやられた・・・顔の半分、持っていかれた!)

ザッ

ユミル巨人体(ッ!!)

女型(これでもくらいな!!)シュッ!


女型は倒れているユミルの顔面目掛けて、再生した左足で渾身のキックを放った


883 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:56:41 bVf3DGcw

しかし、女型のキックは空を切り裂いた


女型の巨人(右足が切られて上半身が後ろに引っ張られている!?)グラッ

マルコス「ごめんな・・・アニ」チャキ

ダンッ!
     ズババババッ


女型の右足を切ったのはマルコス、彼はさらに左足を切り刻んだ


燈「バランスを崩しているお前なら、俺でも引き倒せるぜ・・・」グイッ


上半身に糸をくっ付けて引っ張っていたのは燈だった そして、彼は女型の巨人を引き倒した


ズシィィン

ザッ

マルコス「大丈夫か?ユミル」


884 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:57:42 bVf3DGcw

ユミル巨人体(どうやら助かったみたいだな・・・)コクッ

マルコス「まさかお前まで巨人だったとは・・・ってかハゲてんな、お前」

ユミル巨人体「」イラッ

ユミル巨人体「・・・タへルゾ」

マルコス「おおっ!喋れんのか、お前!」

ユミル巨人体「・・・」パカッ

マルコス「・・・すみませんでした」orz



燈「よお、アニ・・・さっき振りだな」シュルシュル キュッ

女型の巨人(チッ・・・またアンタかい)

燈「また糸で縛らせてもらった 後はアドルフさんを呼んで来るだけだ」


オオオォオオオオォォ!!!


燈「!?何だこの声は!?」

女型の巨人(!!アレをやるのか!)


885 : じょうじ :2013/10/06(日) 22:58:51 bVf3DGcw


鎧の巨人「オオオォオオオオォォ!!!」

ミッシェル「くっ・・・!?」キーン

エルヴィン「(何だ?何をしたんだ・・・?)」

リヴァイ「オイ、周囲を警戒しろ 他の巨人を呼んだかも知れない」

エルヴィン「!!やはり巨人を呼ぶ事が出来るのか?」

リヴァイ「あっちの女型が声で巨人共を呼んでいた コイツももしかしたら出来るのかも知れない」



エレン「ッ!?う、うるせぇぇ!!」キーン

ベルトルト「・・・」シュルシュル


ベルトルトはエレンと自身を繋げている紐をほどいた


886 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:00:01 bVf3DGcw

ベルトルト「・・・」ドンッ

エレン「!?」ドカッ

ベルトルト「準備できたよ、ライナー」ダンッ ダンッ


ベルトルトはエレンを鎧の巨人の手に押し付けて、彼に合図を送った


ダンッ ダンッ

ミッシェル「チッ・・・うるせぇな 私は耳が良いから余計に聞こえなくなるんだよ!!」キーン

鎧の巨人「・・・」ガシッ

ミッシェル「ッ!!」


ミッシェルの目に映ったのは鎧の巨人によって掴まれたエレンの姿だった


ミカサ「エレンッ!!」ダッ

鎧の巨人「・・・」グググッ

エレン「ぐああぁあぁぁ!!」ミシミシミシミシ

ミカサ「なっ!?」ピタッ


887 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:01:13 bVf3DGcw

ミッシェル「あの野郎・・・エレンを人質に取ったのか!?」

エルヴィン(だが・・・彼等もここでエレンを殺しても意味がないはず・・・ハッタリか、それとも・・・)


鎧の巨人のもう片方の手にはベルトルトが乗っていた


ベルトルト「少し離れてもらおうか・・・」

ミッシェル「チッ・・・」ザザッ

ミカサ「・・・殺す・・・2人とも殺す!!」チャキ

ミッシェル「待てミカサ その感情のまま行動するとエレンを失うぞ」

ミカサ「はっ!?・・・エレン・・・」ギリッ 

鎧の巨人「・・・」ムクッ

小吉(・・・アドルフ、一応いつでも攻撃できるようにしておけ アイツらがエレンを殺すとは思えない)ボソッ

アドルフ「・・・」コクッ


888 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:03:34 bVf3DGcw

鎧の巨人「・・・」ズシン  ズシン

ミッシェル「アイツ、女型の方に行くぞ」タタタタッ

ミカサ「エレン、待ってて 必ず私が貴方を助ける・・・」タタタタッ



燈「あの野郎・・・エレンをどうするつもりだ!?」

ズシン  ズシン

鎧の巨人「・・・」ギロッ

燈「・・・やんのか?」スッ

ベルトルト「待て!まずはアニを縛っている糸をほどいて貰おうか さもなくばエレンが酷い事になるよ」

燈「・・・くそっ」シュルシュル

エレン(俺はまた・・・皆の足手まといに・・・)クソ…


ジャン「アイツら・・・エレンの野郎を人質に取りやがった」ギリッ

アルミン(・・・イヤ、このままじゃボロが出る 彼等の目的はあくまでエレンの捕獲 その事を知っているエルヴィン団長達がいつまでも言うことを聞くはずは無い 
それはライナー達だって分かっているはずだ だからこそ今までエレンを守っていたはずなのに・・・彼等の狙いは別にあるのか・・・?)


889 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:04:27 bVf3DGcw

女型の巨人「・・・」ムクッ

ベルトルト「じゃあ次は・・・クリスタも連れて行く ライナーがうるさいからね」

クリスタ「えっ?私!?」

ユミル巨人体(!?やっぱりアイツらはクリスタの事を知っていたのか!!・・・だとすると何故、アニはクリスタを殺そうとしたんだ・・・?)

女型の巨人「・・・」フルフル

ベルトルト「アニ?・・・どうして駄目なのかい?」

女型の巨人(兵士としてのライナーを断ち切る為だよ!!)ササッササッ

ベルトルト「・・・ごめん、そんな手振りだけじゃ分からないよ」

鎧の巨人(心配すんなよ!もう大丈夫だからクリスタも連れて行こう!!)サッサッササ

ベルトルト「えっ!?分かったの、ライナー!?ていうか手にしがみ付いている身になってよ!!」ユラシスギ!!

エレン(駄目だ・・・気持ち悪くなってきた・・・)ウプッ


890 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:05:34 bVf3DGcw

小吉(よく分からないがもめてるな・・・今がチャンスだ!)アドルフ…

アドルフ「・・・」シュッ

女型の巨人「!?」

グサッ


アドルフの投げた手裏剣は女型に刺さった

小吉「そこまでだ アドルフの電気で死にたくなかったら、おとなしくエレンを解放しろ」

アドルフ「・・・」チリ…


ベルトルト「くっ・・・君達がもめるからだよ!!」

鎧の巨人(反省・・・)シュン

女型の巨人(してます・・・)シュン

ベルトルト「この状況じゃクリスタもあそこに居るベリックを食べた巨人も連れて帰れないじゃないか!!」※ベルトルトはライナーの手の中に居たのでユミルだと分かっていません

ベルトルト「しょうがない・・・アニ、ライナー・・・やるよ!今・・・ここで!!」

女型の巨人「・・・」コク

鎧の巨人「・・・」コク


891 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:07:54 bVf3DGcw

リヴァイ「何とかエレンを取り返せそうだな」

エルヴィン(・・・まだだ、彼等はまだ何かをする筈だ・・・この状況を打破する何かを・・・
考えろ!私ならどうするかを・・・彼等の手札は堅い鎧の巨人、巨人を呼ぶことが出来て身体能力が高い女型の巨人、そして超大型・・・っ!!)

エルヴィン「マズイ!!今すぐ殺せ!!」

アドルフ「!!」チリ…


女型の巨人(気づくのが遅い!!)カパッ

鎧の巨人(ホイッ)ヒョイ

エレン「えっ?」

パクッ

ミカサ「エレーーンッ!!!」

アドルフ(エレンが女型に食べられた!?もう電気を止められないぞ!!)ビリッ


アドルフから雷が放たれる前に鎧の巨人は動いていた


892 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:09:02 bVf3DGcw

鎧の巨人「!!」ブンッ ダッ

ベルトルト「ライナー!!」


バリバリバリ!


彼はベルトルトを上空へ投げ、女型の目の前に立ちふさがり彼女の代わりに大量の電気を受けた


鎧の巨人「オオ・・・オォ・・・」ピクピク

女型の巨人(ライナーァァ!!)ガシッ

ジャン「やったな!とりあえずライナーを倒したぞ!!」

アルミン「違う!!見る場所はそこじゃない!!!」


彼等の本当の狙いに気づいたのはアルミンとエルヴィンだけだった


エルヴィン「総員直ちにこの場から避難しろ!!!」パシュ  ギュイイィィィン



エルヴィン・アルミン「上だぁ!!!」


893 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:11:30 bVf3DGcw
ベルトルト「・・・遅いよ」ガリッ



カッ!!



超大型巨人「・・・」ピシ…

ボッ!!


上空で巨人化したベルトルトは全身から蒸気が出るほどの熱を発しながら落ちていく・・・


ゴオオオオオォォォォ!!


リヴァイ「チッ、お前ら!立体機動出来ない奴を連れて逃げろ!!」パシュ  ギュイィィィィン

リヴァイ「オイ!」バッ

ミッシェル「ミカサ!お前も来い!!」グイッ バッ

ガシッ


894 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:21:51 bVf3DGcw

リヴァイ(お、重い・・・お、落ちる・・・)プルプル

ミカサ「エレンが・・・エレンが・・・」

ミッシェル「誰でもいいから脱出機を出せ!!」



ジェット「!!お前ら、どこかに掴まれ!」バッ  ガクン

ブオオォォン!

紅「ひえぇ~!?」ピューン

ガシッ

慶次「・・・大丈夫か?」

紅「ひゃい・・・」



ユミル巨人体(クリスタを助けなくては・・・)グググッ

マルコス「・・・アイツらはお前に任せるぞ、いいか?」


895 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:24:16 bVf3DGcw
ユミル巨人体「・・・」コク

マルコス「行くぞ!!」

ダンッ    ダンッ



ザッ

クリスタ「ユミル!!」

ユミル巨人体「イキタカ ツカアレ」

一同「!!」バッ

ガシッ
      ダンッ



燈「おおおおぉぉぉぉ!!」ズルズル

アルミン「燈さん!!」バッ

燈「!!」バッ

ガシッ  グイッ


896 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:25:15 bVf3DGcw

燈「助かった・・・とりあえずまだ息のある人達に糸をつけたんだけど・・・」ハァ ハァ

ジャン「つけすぎて引きづれ無かったと・・・やっぱりお前はいい奴だけどバカなんだな」

燈「う、うるせぇ・・・それより助かったよ、ユミル」

ユミル巨人体(正直重い・・・あと髪を引っ張るな!)ダダダダダッ


ゴオオオオオォォォォ!!

ドオオオォォォン!!!


超大型巨人は落下の衝撃と同時にその体を一気に蒸発させた
その熱と風圧で下に居た、逃げ遅れた兵士達は吹き飛ばされた


ズザザアァァ

ユミル巨人体(くッ・・・!何て事してくれたんだ、アイツら!!)

燈「みんな大丈夫か?」

アルミン「ハイ、何とか」

ジャン「イテテテテ・・・ベルトルトの奴、ふざけやがって・・・」


897 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:28:00 bVf3DGcw

ハンジ「女型や鎧の巨人は!?」キョロキョロ

ハンジ「!!」


そこには地面に自身の手を埋め込み、超大型の衝撃に耐えた鎧の巨人とその下に抱えられた女型の姿があった


鎧の巨人「・・・」プスプスプス

女型の巨人(ライナー・・・デンキを受けた体で無茶しすぎだよ)


超大型巨人(これで大分人数を減らせただろう・・・後は・・・)ブシュウウゥゥゥ…

ブチブチ

ベルトルト「後はアニに任せるしかないな・・・」パシュ

ヒュン
      スタ

ベルトルト「アニ!後は頼んだよ!」

女型の巨人「・・・」コク パカッ


898 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:28:56 bVf3DGcw

ペッ
     ドサッ

エレン「」チーン

ベルトルト(少し汚いけど・・・我慢だ)ヨイショ

ベルトルト「ライナー!出てこられるかい?」

ブシュウウゥゥゥ…
     ブチブチ

ライナー「あ・・・ああ、なん・・とかな・・・」ゼェゼェ

ベルトルト「(やはりかなり無理をしているな)・・・よし、こっちの準備は出来たよ」フリフリ

女型の巨人「・・・」スウゥゥゥ…

女型の巨人「キャアアアアァアァァァァァッ!!!」



リヴァイ「オイオイ・・・」

ミッシェル「・・・容赦が無いな」


彼女の声に導かれて四方から巨人の群れが押し寄せて来た


899 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:38:48 bVf3DGcw

ドドドドドドドドドッ!!


エルヴィン(くっ、さっきの衝撃で大半の馬を失った・・・追いかける手段も逃げる手段も断たれたか・・・だが、彼等も危険にさらされるはずだ・・・エレンを奪い返すのは今だ!!)

エルヴィン「・・・動ける者は戦闘準備をしろ!!」チャキ

エルヴィン「女型の巨人を逃がすな!!エレンを必ず奪い返せ!!」パシュ  ギュイイィィィン


彼等は自分の命をも顧みずに巨人が向かって来ようともお構いなく、エレンを救出に向かったが、彼等はそれすらもあざ笑った


女型の巨人(甘いね・・・)ダダダダダッ

リヴァイ「!! マズイぞ!あの野郎、飛ぶ気だ!!」

女型の巨人「・・・」ダダダダダッ  ダンッ

ライナー達を背中に乗せた女型は超大型巨人の残骸に向かって走りだし、そしてそれを踏み台にして大きくジャンプした
女型は四方から来ていた巨人達を飛び越えて、戦わずに逃げることに成功した

ほとんどの兵士が諦めて、周りの巨人達を倒している中、まだ諦めていない者がいた


900 : じょうじ :2013/10/06(日) 23:40:18 bVf3DGcw

ギュイイィィィン

ミカサ「エレーーンッ!!」バッ

ベルトルト「・・・ミカサ、エレンは貰ってくね」


彼女の伸ばした手はエレンには届かなかった


ミカサ「ま、まだ!」パシュ

ライナー「アニ!右肩だ!」

ガキンッ!


女型はライナーの指示により、右肩を硬化させてアンカーを防いだ


ミカサ「なっ!?」ヒュウゥゥゥ…

ドザザァァ

ミカサ「エレン・・・行かないで・・・お願い・・・」


彼女の伸ばすその手の先にはもう、彼の姿はなかった・・・



904 : じょうじ :2013/10/07(月) 00:21:11 hgMoCwmg

時は少しさかのぼり・・・


キキイィィ

イワン「た、隊長!あれは・・・」

アレキサンダー「何故、この世界の地球にも!?」

アシモフ「一匹泳がせて付いて来たんだが・・・まさかアイツら・・・こんなものを造っているとは・・・」


彼等の目の前にはあるものが建てられていた
まだ上の部分が完成されていない、いくつもの資材を積み上げて出来た、四角錐の形をした建造物・・・ピラミッドである


アシモフ「『ラハブ』め・・・ここでも繰り返す気か!!」

915 : じょうじ :2013/10/09(水) 23:57:26 .gS6xUuw

『じょうじ物語』

※この物語は都合上、副音声でお送りしております


ジョージ「よお!久しぶりだな!」

城「ああ、そうだな!そっちは最近どうだ?」

ジョージ「まあまあかな 先輩とちょっとうまくいってないけどね」

城「お前のとこの先輩って確か、源さんか?」

ジョージ「そうだ 最近湖で泳がされてばっかなんだよ」

城「ハハハ、それは大変だな それより見ろよ、この体を!艶があるだろ!」

ジョージ「ああ・・・艶って言うより、もはや光沢だな」

J・ジョー「はぁ・・・」トボトボ

ジョージ「おっ、どうした?お前が落ち込んでいるなんて珍しいな」


916 : じょうじ :2013/10/09(水) 23:58:33 .gS6xUuw

J・ジョー「俺だって落ち込む事ぐらいあるさ」

城「で、どうしたんだ?いつも『面白ぇ・・・』って言っているお前がそんなに落ち込むなんて」

J・ジョー「実は・・・部下が俺の事を馬鹿にするんだよ」ハァ…

城「はぁ~!?そんな事かよ 一匹狼のお前が何今さらそんな事を気にしてんだよ」

ジョージ「・・・何て馬鹿にされてんだ?」

J・ジョー「・・・お前の攻撃など効かない 何の為にその手の穴はあるんですか?とか・・・」

ジョージ「・・・ちょっとソイツら蹴り殺してくる」ダッ

城「待て!」ガシッ

ジョージ「放せ!!仲間を侮辱されて黙っていられるか!」ジタバタ

城「だが、お前の脚力で蹴られたら粉々になるだろ!!」

ジョージ「そうするつもりだ!!粉々にしてやる!!」


917 : じょうじ :2013/10/10(木) 00:00:14 3OZHMvKE

J・ジョー「ジョージ、お前の気持ちはうれしいが・・・そんな奴らでも俺の部下なんだ やめてくれ」

ジョージ「・・・チッ、わかったよ」

城「ったく・・・お前のそういうとこ変わってないな」

ジョージ「・・・うるせぇ」

J・ジョー「・・・だが、あまりカッとなりすぎて作戦を忘れるなよ あくまでお前の任務はサンプルと車を奪うことだ それまでに部下がやられようと我慢して見ているんだぞ」

ジョージ「・・・ああ、わかっているさ そのために運転を覚えたんだ 難しかったんだぞ」


ちなみに主音声に切り替えると・・・


バッタTF「じょうじ」

ニジイロTF「じょう じょう」

ゴッドTF「じょうじょう じょうじょう」

バッタTF「じょうじ じょうじ」


918 : じょうじ :2013/10/10(木) 00:01:35 3OZHMvKE

副音声


城「それにしても本当にまた来んのかよ・・・アイツら」

J・ジョー「ああ・・・そうらしい 何でも今回は20年前の奴らよりも人数が多いらしい」

城「げっ、マジかよ・・・気持ち悪いな あの時も俺、あまり近づかないようにしてたし・・・」

ジョージ「だが俺達はやるしかない この星を・・・俺達の星を守るために・・・」

J・ジョー「ジョージ・・・」

城「・・・まあ頑張れよ、お前ら 俺の出番は結構後だからな 確かクロちゃん達の後だ」

J・ジョー「まずは俺の班が奴らの船を落とす」


919 : じょうじ :2013/10/10(木) 00:02:56 3OZHMvKE

城「・・・そういえば、アイツらの船に潜入する奴も居るんだろ?どうやって潜入するんだ?」

ジョージ「はぁ・・・ちゃんと作戦を聞いてろよな それは―


主音声・副音声


バッタTF「じょうじ じょうじ」

城「へぇー、なるほど」

バッタTF「じょうじ」

城「マジかよ そんな事言ってたか?」

ゴッドTF「じょうじょう」


城「わかってるよ・・・ついでにもう一つ聞いていいか?」

バッタTF「じょうじ」


920 : じょうじ :2013/10/10(木) 00:03:44 3OZHMvKE

城「何で俺等ってこんなにでかくなったんだっけ?」

バッタTF「ジョウジッ!!」

城「いや・・・その時も話を聞いて無くてさ・・・今さら聞くのも恥ずかしいなぁーって思ってたんだけど・・・何か知りたくなってな」

ゴッドTF「・・・じょうじょう じょうじょう」

城「ああーそんな事言ってたな」

バッタTF「じょうじ」

城「ハイハイ、すいませんでしたよ」


副音声


J・ジョー「・・・そろそろ時間だ」

城「じゃあ俺はケラ先輩のとこに行ってくるわ」

ジョージ「待て、お前ら!」


921 : じょうじ :2013/10/10(木) 00:05:13 3OZHMvKE

城「何だよ、話があるなら早くしろよ あの人を怒らすと怖いんだからな」

ジョージ「・・・」ス…

J・ジョー「フッ・・・お前も変わらないな」ス…

城「ああ、何かあると直ぐにこうやって3人で拳を合わせてたな」ス…

ジョージ「お前ら・・・死ぬなよ また、ピラミッド(ここ)で!!」

バッ
     ブゥゥゥゥゥン


922 : じょうじ :2013/10/10(木) 00:08:53 3OZHMvKE

そして時は流れ・・・

ジョージ「アイツらよくも俺の部下を・・・」ギリッ

ジョージ「はっ!・・・J・ジョーに言われてたな
・・・俺のやるべき事は車とサンプルの奪取 それだけを考えるんだ・・・でも、一匹ぐらい殺しても大丈夫だよな?」

ジョージ「おっ、戦闘が終わってアイツら油断したな
源さんも作戦通り、湖から仕掛けたし・・・さて、行きますか」ググッ… ダンッ!


キュン
       ドガンッ!!


アレックス(なっ、何だコイツは!?)


ジョージ「・・・火星をなめんなよ!!」



926 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:17:10 3OZHMvKE

『僕の成長日記』


僕「あれ?皆、まだ来てないのか ちぇ、せっかく早く公園にきたのに・・・」

僕「ああーヒマだー・・・んっ?何だあの箱は?」

テクテク

僕「『拾って下さい』って書いてあるな・・・捨て猫かな?」ガバッ

『身長がぐんぐんのびーる・改』

僕「・・・何だこの怪し過ぎる薬は?ってか生き物じゃないの!?」

僕(でも・・・正直飲みたいな 僕、この村の子共の中で一番チビだからな・・・年下の子よりも)シュン

僕「決めた!!コレを飲んででっかくなってやる!!」グビッ ゴクゴク

僕「・・・不味い」ペッ


927 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:18:36 3OZHMvKE

オーイ!

僕「みんな、遅いよ!」ダッ

フラフラ

僕「・・・あ・・あれ・・・急に目の前が・・・暗く・・・・・」バタンッ


オイ、ダイジョブカ!? 
イッタンイエマデハコブゾ!


目を覚ますと彼は自分の家のベットで寝ていた


僕「あれ?今日僕は公園で、何をしてたんだっけ??」

僕「あっ、もうこんな時間!いつもの身長チェックしないと・・・」スタ

僕「・・・おっ!いきなり5cmも大きくなってる!!・・・何で?今朝の牛乳が良かったのかな?・・・まっいっか さて日記にこの事を書かなきゃ♪」カキカキ


928 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:19:31 3OZHMvKE
__________
____________________

○月×日

今日は公園で何をしてたか覚えてないのであまり書くことが無い
でも!何と、今日は身長が5cmも伸びたんだ!!・・・でも何でだろ?
はっ!!
ふふ~ん♪わかったぞ やっと僕にも成長期がおとずれたんだ!!
ここから僕の逆襲が始まるぞ~!!

現在の身長:135cm


○月△日 

どうやら昨日は公園で倒れていたらしい・・・まるで記憶に無い
それよりも今日、寝て起きただけで10cmも大きくなったんだ!!
さすがにお母さんもビックリして「あなたどこの子?」とか言ってきたんだよ ふふふ♪
このまま村一番のチビだった僕が村一番のノッポになってやる!!

現在の身長:145cm


929 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:21:03 3OZHMvKE

○月□日

・・・また身長が伸びた でも、それと同時に食欲が無くなってきた
正確に言うと食べなくてもお腹が空かない でも、皆の事見てたら涎が出てきちゃった
それで皆に「俺達はそんなにおいしくないぞ?」って言われちゃった・・・テヘ//
でも、今日は本当に何も食べてない・・・何かの病気かな?
・・・よし!落ち込んでいても何もいい事は無い!!素直に身長が伸びた事を喜ぼう!!

現在の身長:165cm


○月▽日

何か物忘れが多くなってきた 後、今日はまた何も食べていない
・・・でも!身長が伸びてか分からないけど、運動神経が良くなっているみたい!!
将来は陸上選手かな~♪

現在の身長:205cm


○月◇日

今日はちゃんとタベタ お肉をタベタ
まだまだタベられる モットタベタイ

現在の身長:285cm


930 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:21:48 3OZHMvKE
___________________
_________

村人A「何だ!?アイツは 大きすぎるだろ!!」

僕「・・・」ズシン  ズシン

ガシッ

村人B「オイ、やめろ!!何しやがるんだ!!」

僕「・・・」パカッ

バクッ   ゴクン

村人A「オイオイ、嘘だろ・・・あの野郎、人を食べやがったぞ!!」

僕「・・・」ズシン  ズシン

村人C「くっ・・・これでも食らえ!!」カチャ

バンッ!  バンッ!

僕「・・・」フラフラ

ズシィィィン


931 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:23:05 3OZHMvKE

僕「・・・」

村人A「し・・死んだのか?」

僕「・・・」ガバッ

村人A「!?う、撃てぇぇぇ!!」

バンッ! バンッ! バンッ! バンッ!

僕「・・・」バタンッ

村人C「はぁはぁ・・・い、一体何だったんだ、コイツは?」


物陰

??「ふむ・・・また失敗か」

??「やはり体自体をそのまま大きくすると再生能力も落ちるか 薬の即効性も無いみたいだし・・・まだ実用化には程遠いな」

??「・・・次は成功するといいな



巨人化の薬


932 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:25:41 3OZHMvKE

『僕の成長日記』終了



『ゴッド・ザ・外伝』を少し投下してから向こうで本編を投下していきます


933 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:26:59 3OZHMvKE

『ゴッド・ザ・外伝』



もしも、リーさんが第五班の班長だったら・・・


イザベラ「リー班長!囲まれました!!」

アドルフ「どう見ても300匹近くいます・・・どうしますか?」

リー「・・・俺がやる ゴキブリならば高熱に弱いはずだ」キュッ

リー「お前達はここで待っていろ 1時間で戻るぜ」スタスタ

イザベラ「班長!私も・・・」

リー「一人でいい 人間発電機やカポエイラがいても足手まといなだけだ」

アドルフ(人間発電機・・・)シュン

イザベラ(カポエイラ?・・・私がブラジル人だから?)


934 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:28:47 3OZHMvKE

ザッ

デブTF「じょうじ」

リー「悪いが・・・先手必勝でやらせてもらう」ブスッ 

グググググ

リー「ッ!!」バッ

ボッ


『ミイデラゴミムシ』
リーの手術ベースとなったこの昆虫は“過酸化水素”と“ハイドロキノン”
2つの物質を体内で合成し、超高温の「ベンゾキノン」を爆音と共に放出する


ドンッ!!


リーがそれを人間大のスケールで行えば、もはや「屁っぴり虫」では済まない
火炎放射器さながらの大爆発を起こす――


リー(やったか・・・?)


935 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:30:22 3OZHMvKE

リー「!?」

デブTF「・・・」プスプスプス…


――が、しかし 害虫の王、死なず


リー「・・・・・・チッ」カチャ

リー「面白ェ・・・!!」バッ

デブTF「・・・」ブンッ


ドオォォォン!!


TFの放った一撃はリーの体をただの肉片へと変えた


ベチャ  ベチャ


デブTF「じょ・・・うじ(ホームラン!!)」


936 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:30:57 3OZHMvKE

エヴァ「班長ーーォ!!」

アドルフ「・・・イザベラ、俺がアイツをやる それまで他のを相手していろ」

イザベラ「(なんかフラグが折れた気がする・・・)・・・ウス」


リーさんによってイザベラの死は回避されたのであった

おしまい


937 : じょうじ :2013/10/10(木) 19:33:57 3OZHMvKE

もしもリーさんが現代人だったら・・・


リー「・・・」ピコピコピコ ← ゲーム中

リー「・・・」カタカタカタ ← ネットサーフィン中

リー「・・・」パラ ← 漫画を読書中

リー「・・・面白ェ」ニヤニヤ

ガチャ

小吉「オイ、リー!いい加減外で遊ぼうぜ!!」

・・・幸せに暮らしましたとさ

おしまい


この後、リーさんを進撃に放り込みますww
少しキャラ崩壊してかっこ良くしてみました

ではまた後で


938 : じょうじ :2013/10/10(木) 23:59:33 3OZHMvKE
投下再開します


もしもリーさんが「進撃の巨人」に飛ばされたら・・・


ザワザワ

町人「来たぞ!!調査兵団の主力部隊だ!!」


エルヴィン「・・・・・」


町人「エルヴィン団長!!巨人共を蹴散らして下さい!!」

エレン「オイ・・・見ろ!」

エレン「人類最強の兵士 リヴァイ兵士長だ!!一人で一個旅団並みの戦力があるってよ!!」


リヴァイ「・・・・・」


ミカサ「・・・あの後ろにいる人は?」

アルミン「ま・・・まさか・・・あの人は・・・!!」

エレン「嘘だろ・・・リヴァイ兵士長だけで無く、リー兵士長までいるなんて・・・」


939 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:01:15 SazaAnXo

リー「・・・・・」


ミカサ「・・・リー兵士長?」

エレン「バカヤロウ!!知らないのか!?」

アルミン「ゴッド・リー・・・何処からともなく現れた伝説の戦士・・・人類最高の戦士とも呼ばれるその実力は、一人で三個旅団並み、もしくは一般兵士3人分の戦力と言われている・・・」

ミカサ「・・・??何で戦力にそこまでの差があるの?あの人は強いの?弱いの?」

アルミン「あの人はいつも一人で戦う・・・そのため誰もあの人の実力が分からないんだ
でも・・・あの人が戦闘した後には必ず、大量の巨人の焼死体があるらしい・・・」

エレン「伝説の戦士と人類最強の兵士が一緒にいるなんて、す・・すげぇぇ!!!」


リヴァイ「うるせぇガキ共め・・・」

リー「・・・まったくだ」

ハンジ「あの子達の羨望の眼差しも・・・あなた達の性格を知れば幻滅するだろうね・・・」

リヴァイ「・・・それより、またお前は単独行動するのか?」

リー「・・・ああ」


940 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:02:42 SazaAnXo

ハンジ「皆で倒したほうが楽なのに・・・」

リー「・・・俺に部下はいらない 足手まといなだけだ」

モブ兵士「開門するぞ!!この先は巨人の領域だ!5年前に奪われた町を奪還するぞ!!」


一部の才覚によって調査兵団の生存率は飛躍的に向上したが、それでも尚巨人の領域への派兵には毎回3割を越す損害が伴う
今回の壁外調査でも多くの兵士を失った


調査兵団 宿舎 食堂


そこでは生還者達による祝杯が行われていた


エルド「またここに生きて帰ってこれたな」グビグビ

グンタ「ああ、これもリヴァイ兵長とリー兵長のおかげだ」プハァ

ナナバ「リー兵長は別の世界から来たと言われているけど・・・本当はどうなんだ?戦っている姿すら見た時ないけど・・・」


941 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:04:50 SazaAnXo

ペトラ「確かにエルヴィン団長がリー兵長を連れて来てから2年が経つのにあまり喋ってくれないし、部下もいないからいつも何をしているのかも分からない・・・」

オルオ「リーの奴・・・リヴァイ兵長と同じ階級をもらったからって調子に乗りやがって・・・」ギリッ

ハンジ「まあ、私達にとっては彼みたいな強い兵士が仲間になってくれて幸運だよ おかげで多くの兵士の命が助かっているんだから」

ペトラ「でも・・・私達は今回の壁外調査でも、またたくさんの仲間を失いました・・・」

オルオ「・・・しょうがないだろ 自分達で選んだ道だ
今はあいつらの分も生きている喜びを噛み締めながら酒を飲むんだ それが俺達の使命だ」グビグビ

ペトラ「オルオ・・・珍しくいい事言ったわね」

オルオ「フッ、ペトラよ 俺に惚れ直したか?じゃあ・・・今夜は寝かせないぞ?」

ペトラ「・・・前言撤回するわ 最低 死ねば良かったのに・・・」

オルオ「・・・戦友へ向ける冗談にしては笑えないな・・・」

ハンジ「ハハハ、君達はいつも仲良くていいね それよりも・・・」キョロキョロ

ハンジ「あれ?リヴァイ達は?」


942 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:06:03 SazaAnXo


スタスタ

ハンジ(あっ、いた!・・・あんなとこで2人して何を話してんだろう?)


リヴァイ「・・・どうした?部下はいらないっていいながら何故・・・死んでいった者たちの名を刻んだ石碑の前で飲んでいやがるんだ?」

リー「・・・別にいいだろ 俺の勝手だ」

リヴァイ「弔ってんのか?」

リー「・・・うるさい」

リヴァイ「・・・どうしてお前はいつも一人で戦っているんだ?別の世界から来たから俺達の事を信用していないのか?それとも・・・焼死体に関係しているのか?」

リー「ああ・・・お前達には見せられない事情がある それに俺はもう・・・目の前で人が死ぬのを見たくないんだ」

リヴァイ「その事情は知らないが・・・そんなに人が死ぬのを見たくなければ戦わなければいいじゃねぇか 別によそ者のお前が戦わなくとも俺達が巨人と戦えばいいだけの話だ
なのに・・・何故、お前は戦う?」

リー「・・・・・俺は捨て子だったんだ」


943 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:07:24 SazaAnXo

リー「そして俺は武装勢力に拾われ、小さい頃から人殺しの技術を教えられた・・・以来26年間、戦場で多くの人を殺してきたんだ」

リヴァイ「・・・」

リー「こんな風に育ってか、俺は戦うことが・・・戦闘が好きなんだ だから巨人と戦うことは苦ではない むしろそれが生き甲斐でもある
だがな、俺は・・・人と人が殺し合う・・・戦争は嫌いなんだ」

リー「今度また巨人が侵略して、ウォール・ローゼが破られたら・・・住む土地や食料が減り、また人間同士の醜い争いが起きるはずだ」

リヴァイ「人間同士の殺し合い・・・戦争を止めるのがお前の戦う理由か・・・」

リー「そうだ・・・・・チッ、何で俺はこんなことをお前に話してんだ」バカカ オレハ…

リヴァイ「フッ、確かに珍しく饒舌だ・・・酔いが回ったんだろ」

リー「このことを誰にも言うなよ・・・特にハンジの野郎に聞かれてみろ 何を言われるか分かったもんじゃ・・・な・・」

リヴァイ「んっ?どうした?」クル

ハンジ「ふっふっふっ」ニヤニヤ

リー「・・・最悪だ」


944 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:09:15 SazaAnXo

ハンジ「リーがそんな事を思っていたなんて・・・ぅう・・・感動して涙が・・・」ウルウル

リヴァイ「オイ、奇行種 嘘泣きはいいからお前・・・この後どうするつもりだ?」

ハンジ「そりゃあ・・・」チラ

リー「・・・」ギロッ

ハンジ「もちろん一字一句漏らさず、みんなに伝えるよ♪」グッ b

リー「テメェ・・・」ピキッ

ハンジ「では!」ダッ


ミンナ!コレカライイハナシヲシタアゲル♪
ナンデスカ?イイハシッテ
ソレハネー カクカクシカジカ 


リヴァイ「・・・明日が楽しみだな」

リー「俺はもう・・・酒は飲まない・・・」


その後、ハンジによってリーの話は広まり、リーはほとんどの兵士から慕われるようになった そして、リーは一人で戦うことを止めた 彼らと共に戦う為・・・仲間を守る為に・・・


945 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:10:10 SazaAnXo

そして、ある日の壁外調査・・・


巨人「・・・」モグモグ

モブ兵士「くっ・・・」ザクザク

モブ兵士「今に・・・・・見ていろよ・・・」ハァ ハァ

モブ兵士「お前らなんか・・・今に・・・人類が滅ぼす・・・最後に生き残るのは・・・人類だ・・・
お前らなんか・・・きっと・・・リヴァイ兵長とリー兵長が・・・・・」

ヒュン

リー「・・・」ザクッ

モブ兵士「リ・・・リー兵長・・・」

巨人「」ズシィィィン

リー(右に2体・・・左にも2体・・・)

ヒュン
    スタ

リヴァイ「・・・お前は右だ」チャキ

リー「ああ、了解だ・・・」チャキ


946 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:11:04 SazaAnXo

リヴァイ「ペトラ!お前は下の兵士を介抱しろ!残りの全員は周りを警戒しろ!」

ペトラ「えっ!?」

リヴァイ「リーは右!俺は左を片付ける!」タンッ

リー「・・・」タンッ


2人は一斉に巨人に向かって飛び立った


リヴァイ「揃いも揃って・・・」ギュイイィィィン

リー「・・・・・フッ」ギュイイィィィン


リヴァイ「面白ぇ顔しやがって・・・」 リー「面白ェ・・・・・!!」


ズバン!  ザクッ!

ズシィィィン


2人は瞬く間にそれぞれ2体の巨人を倒した


947 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:12:07 SazaAnXo

スタ    スタ

リヴァイ「オイ・・・ペトラ、そいつはどうだ?」

ペトラ「リヴァイ兵長・・・・・血が・・・止まりません」

モブ兵士「リー・・兵長・・・リヴァイ・・・兵・・・長・・・」

リヴァイ「!・・・・・何だ?」スッ

リー「・・・・・」

モブ兵長「オ・・・オレは・・・人類の役に立てた・・でしょうか・・・このまま・・・何の役にも・・・立てずに・・・死ぬのでしょうか・・・」ス…


ギュッ


リヴァイ「お前は十分に活躍した そして・・・・・これからもだ お前の残した意志が俺に力を与える
約束しよう 俺は必ず!!巨人を絶滅させる!!」

リー「その通りだ・・・安心して眠れ・・・」

ペトラ「・・・兵・・長・・・彼はもう・・・」ウル

リヴァイ「最後まで聞いたのか?こいつは・・・」


948 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:13:22 SazaAnXo

ペトラ「えぇ・・・きっと聞こえていましたよ だって安心したように眠っている・・・」

リヴァイ「・・・ならいい・・・」

リー「ペトラ・・・」

ペトラ「・・・はい、何でしょう?」

リー「ここは戦場だ 涙は流すな、帰ってから流せ・・・それがこいつに対しての礼儀だ」

ペトラ「はい・・・」ゴシゴシ


ダダダダダッ

エルヴィン「リヴァイ!リー!退却だ」

リヴァイ「退却だと!?まだ限界まで進んでねぇぞ?俺の部下は犬死か?理由はあるよな?」


949 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:14:15 SazaAnXo

エルヴィン「巨人が街を目指して一斉に北上し始めた」

リヴァイ・リー「!?」

エルヴィン「5年前と同じだ 街に何かが起きてる 壁が・・・・・破壊されたかもしれない」

ペトラ「そ・・そんな・・・」

エルヴィン「ここで時間を潰してはいられない 直ちに長距離索敵陣形を展開し、トロスト区へと帰還する」ダダダダダッ

リヴァイ「くそ・・・巨人共め・・・」バッ ダダダダダッ

リー(このままではまた、戦争になってしまう・・・
アレを使うしか無さそうだな・・・そう、俺の能力

『ミイデラゴミムシ』の力を!!)


果たしてリーは人類を・・・仲間を守り抜くことは出来るのか・・・
戦え!!屁っぴり虫!!その屁で巨人を焼き尽くせ!!

To Be Continued?


950 : じょうじ :2013/10/11(金) 00:22:16 SazaAnXo
『ゴッド・ザ・外伝』終了

皆のリーさんをかっこ良く書いてみました 書いてて楽しかったよ、リーさん! 続きは……書かない!
ていうか本編のほうが進まなくなるので書けない!そんな予定ありませんけど、もし書くとしたら別スレで書きます

まだ少しだけ余裕がありますが、これでとりあえずこのスレは終わらせます


見ててくださった方、今までありがとうございました 


では次スレで