1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 21:58:42.17 ID:K+4nGJsD0
――夏のある夜 真鍋家――――――

チャラチャラン♪チャラチャラン♪

和「あら、メールね  憂から・・・何の用かしら?」

憂『夜遅くにごめんなさい 明日からお姉ちゃんがけいおん部の合宿で山に行くみたいで・・・

  お父さんとお母さんも旅行で、明日は家に私一人なんです

  ちょっと恥ずかしいけど寂しいから、時間があったら遊びに来てください』

和「憂が寂しいだなんて珍しいわね

  わざわざメールを送ってくるなんてよっぽどみたいね・・・

  行ってあげようかしら 明日は予定もないし、久しぶりに憂とも話したいし」

ポチポチポチ ピロリン♪

和「送信っと さてと、じゃあこの本の問題をここまで解いてから寝ましょ」

引用元: 憂純和「お留守番!!」 



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:00:38.11 ID:K+4nGJsD0
――同 鈴木家――――――

チャーチャラッチャー♪

純「あ、憂からメールだ なになに・・・

  明日は憂、家に一人なんだ そういえば先輩達が修学旅行の時も寂しがってたっけ

  けいおん部の合宿ってことは梓もいないんだろうし、私が行って元気づけてあげなきゃね」

ポチポチポチ ピロリン♪

純「これでよし じゃあもう少ししたら寝よっ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:02:21.17 ID:K+4nGJsD0
――翌朝 平沢家前の道――――――

和(結局夜遅くまで勉強しちゃったわ・・・)

和(う~ん それにしても今朝の憂からのメールで私ともう一人が遊びに行くみたいだけど誰かしら?)

和(一応私も知ってる人みたいだけど・・・)テクテク


純(う~ あの後テレビとか見てたら寝るの遅くなっちゃったよ・・・)

純(そういえば私のほかにも憂の家に遊びに来る人って誰だろ?)

純(私も知ってる人らしいけど、梓は一緒に合宿に行ってるだろうし・・・)テクテク

ドンッ

純「!っつぅ~! ご、ごめんなさい!」

和「いえ、こちらこそ考え事をしてて・・・・・・ってあら」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:04:29.85 ID:K+4nGJsD0
純「の、和先輩!もしかして憂の家に?」

和「ええ、ということは純ちゃんも?」

純「はい 憂からメールが来て」

和「私もよ さて、家の前で立ち話もなんだし早く入りましょ」

ピンポーン

憂「はーい」

ガチャ

純「おじゃましまーす」

和「おじゃまします」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:06:02.64 ID:K+4nGJsD0
憂「いらっしゃい!ごめんね、わがまま言っちゃって」

和「何言ってるの、昔からの付き合いでしょ?

  むしろこういう時に気軽に呼んでもらえないんじゃそっちのほうが困るわよ」

純「そうそう、中学の頃とか休みの日によく遊んだでしょ?

  高校に入ってから遊ぶ機会も減って私だって寂しかったんだからね」

憂「和ちゃん、純ちゃん、ありがとう! さあ、上がって」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:07:58.53 ID:K+4nGJsD0
――平沢家 リビング――――――

純「う~ん やっぱり憂の家のリビングは広くて落ち着く~」

憂「ふふ じゃあ私お茶入れてくるね」

和「あ、憂 私も手伝うわ」

憂「いいよ、和ちゃんはお客さんなんだからゆっくり待ってて」

和「そう?悪いわね」

純「こっちは和先輩と話して待ってるよ」

憂「じゃあすぐ入れてくるから二人とも待っててね」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:10:02.82 ID:K+4nGJsD0
純「それにしても和先輩とこうやって普通に話すのも久しぶりですね」

和「そうね 私が中学を卒業してからだから、もう2年以上ぶりになるわね・・・

  学校でも忙しくて、見かけてもあまり声かけられなくてごめんなさい」

純「い、いいんですよ!謝らなくても! 和先輩はもう受験生で生徒会長ですし

  それに今こうやって話してるだけでもとっても嬉しいんです」

和「? どうして?」

純「私は和先輩のことをすごく尊敬してるんです!昔、よく遊んだときに優しくしてもらって

  私にとってはまるで本当のお姉さんみたいな存在なんです」

和「そう ええ、私も純ちゃんのことを妹のように思ってたわ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:12:09.30 ID:K+4nGJsD0
憂「私も和ちゃんのことをもう一人のお姉ちゃんだと思ってるよ」

純「う、憂!」

憂「おまたせ はい、お茶だよ」 コト

和「ありがとう 憂」

純「ありがとう・・・う~ん」

憂「どうしたの純ちゃん?」

純「和先輩は憂のことは憂って呼ぶのに

  どうして私のことはちゃん付けなんですか」

和「え?それは憂とは付き合いが長いから・・・」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:15:14.05 ID:K+4nGJsD0
純「私とも中学からの付き合いじゃないですか!お願いします!」

和「じゃ、じゃあそう呼ぶかわりに私には敬語を使わないでね?」

純「そ、それは  できません・・・」

和「ね?純ちゃん、気持ちは分かったけど急に変えるのは難しいのよ

  確かに付き合いはあったけど今日までのブランクも大きいでしょ

  だから、自然にそう呼べるように今日、これからを楽しく過ごしましょ」

純「そう、ですよね すみませんでした和先輩 無理言って」

憂「ふふ 二人ともそろそろ飲まないとお茶が冷めちゃうよ」

和「そうね じゃあ純ちゃん、いただきましょうか」

純「はい 憂、ありがと」

憂「ねぇ純ちゃん、私も純って呼んだ方がいい?」

純「・・・・・・」

純「いや、今のままでいいよ・・・」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:17:23.21 ID:K+4nGJsD0
――正午 平沢家 リビング――――――

憂「それで、その後お姉ちゃんがね~」

和「まったく ま、唯っぽいわね」フフッ

純「唯先輩って不思議な人ですね・・・

  あ、もうお昼だ そろそろお昼ご飯食べます?」

和「そうね 憂、純ちゃん、お昼にしましょ」

憂「うん、じゃあ作ってくるよ」

純「おっと、憂 今度は私たちも手伝うよ」

和「そうね、憂にだけ任せてちゃ悪いし」

憂「えっ いいの?」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:19:31.87 ID:K+4nGJsD0
純「当然! 料理だって何だってみんなでやった方が楽しいって」

和「憂と料理するなんて久しぶりだし、純ちゃんの料理も見てみたいし

  待ってるのも案外暇だしね」

憂「ありがとう 純ちゃん 和ちゃん

  それじゃあ何作る?」

純「う~ん それは考えてなかったなぁ」

和「そうねぇ・・・ 焼きそば、なんてどうかしら

  作るのにそれほど難しくないし、どう?」

憂「うん 私もしばらく作ってなかったし、焼きそばがいいかな

  純ちゃんは?」

純「もちろん! ちょっとお腹すいてきちゃったし早く作ろっ」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:21:15.12 ID:K+4nGJsD0
――平沢家 台所――――――

憂「準備よし それじゃあ私が焼きそば炒めるね」

和「なら私が野菜を切るわね」

純「私は・・・お皿出すよ」

和「・・・そうね、焼きそばだと簡単すぎて3人で分担できるほど工程がなかったわね」

憂「どうしよっか 他の料理にする?」

純「私料理あまりうまくないし、二人の料理見てるよ

  そっちのほうが楽しそうだしね」

憂「ごめんね純ちゃん じゃあ始めよっか」

和「ええ 純ちゃんの料理が見れなくてちょっと残念だったけど」ニコッ

純「うぅっ・・・///」

20: 忍法帖【Lv=1,xxxP】 2011/06/04(土) 22:27:22.04 ID:K+4nGJsD0
純「・・・・・・」ザクザク

純「・・・・・・」ジュージュー


憂「純ちゃんお待たせ 出来たよ!」

純「ありがとー やっぱり二人とも料理が上手くてうらやましいなぁ」

憂「じゃあ今度一緒に料理作る?」

和「いいわね また3人で集まって、料理教室でも開いて」

純「悪いですしいいですよっ さ、早く冷めないうちに食べましょうよ」

憂「そうだね 和ちゃん、食べよっか」

和「ふふっ そうね じゃあ料理教室はまたあとでね」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:29:24.77 ID:K+4nGJsD0
憂純和「「いただきます」」

純「・・・」ズルズル

純「うん!おいしい!味も濃くないし流石憂と和先輩だよ」

憂「よかったぁ おいしくなかったらどうしようかと思っちゃった」

和「純ちゃんあっさり目の物が好きだったでしょ?

  だからしょうゆ焼きそばにしてみたの」

純「和先輩、もしかして覚えててくれたんですか!?」

和「しばらく会ってなくても友達の好みだもの 忘れるわけないでしょ?」

純「の、のどかせんぱい・・・」ジーン

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:31:26.32 ID:K+4nGJsD0
憂「純ちゃん大丈夫? 泣きそうだよ」

純「だって、あの和先輩が好きな味を覚えててくれたんだもん・・・

  とってもおいしいし何だか嬉しくなってきて・・・」

和「もう、大げさね でもありがとう そう言われて私も嬉しいわよ

  それに私だけじゃなくて憂も一緒に作ったからこそこの味なの

  やっぱり今度は純ちゃんも一緒に、ね?」

純「わかりました でも、私あんまり上手く出来ないから手伝ってくださいねっ」

和「ええ、もちろんよ」

憂「話もついたところで 早く食べないと冷めちゃうよ?」

純「あっ ごめんね憂」モグモグ

純「うん、やっぱりおいし~」

憂和「「ふふっ」」ニコニコ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:34:28.45 ID:K+4nGJsD0
純「ごちそうさまでしたっ」

憂「お粗末さまでした」

純「ふぅ さて、ご飯食べたし、これからどうする?」

和「そうね、午前中はいっぱいお話ししたし・・・・・ふぁぁ」

憂「どうしたの?和ちゃん」

和「ご飯食べたからかしら ちょっと眠気が・・・」

憂「じゃあ3人でお昼寝しよっか 純ちゃんもいい?」

純「え? う、うん」

和「ちょっと、いいわよ憂 わざわざ・・・」

憂「大丈夫だよ お姉ちゃんともたまにお昼寝するし」

和「まったくあなた達は じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかしら」

憂「じゃあ毛布持ってくるから待っててねー」トテトテ

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:36:30.07 ID:K+4nGJsD0
和「悪いわね、純ちゃんも ちょっと昨日寝るのが遅かったから・・・」

純「いえ、実は私もちょっと夜更かししちゃってちょっと眠くて

  だから気にしないでください むしろ和先輩と一緒に寝らて嬉しいです

  ・・・・・いっ、いやっ 別に変な意味じゃないですよ!」

和「ふふっ わかってるわよ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:39:01.19 ID:K+4nGJsD0
憂「おまたせー」

純「うぉっ 毛布でっかいね」

憂「せっかくだから3人で寝れる毛布を探してきたんだ

  ちょうどこの時間帯だと窓の近くのこのあたりが気持ちいいよ」

和「・・・それじゃ悪いけどちょっと横になるわね」

憂「私、和ちゃんの右隣~」ゴロン

純「あっ じゃあ私は左で」ゴロン

和「ちょ、ちょっと二人とも あんまりくっつくと暑いわよ」

憂「今日は気温も高くないし、毛布も薄いから大丈夫だよ」ギュッ

純「そうですよ むしろ扇風機が効いて少し涼しいぐらいですよ」ギュッ

和「はぁ 憂は唯に似てきたし、純ちゃんもその憂に似てきたわね・・・」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:41:05.36 ID:K+4nGJsD0
和「でも、こうやって一緒に寝るのも昔みたいで悪くないわね」

憂「でしょ? ほら、和ちゃん、日が暮れないうちに早く寝ようよ」

和「日が暮れるって、まだ1時にもなってないわよ・・・

  でも、だいぶ眠くなってきたしちょっと寝させてもらうわ

  ごめんね憂、純ちゃん おやすみ」

憂「おやすみ~ 純ちゃん、私たちも寝よっか」

純「うん おやすみ 憂」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:43:08.51 ID:K+4nGJsD0
――     ――――――

唯『ねえ、和ちゃん』

和「?どうしたの、唯」

唯『私もう和ちゃんと一緒にはいられないから』

和「ちょ、ちょっと 何言ってるのよ・・・」

唯『じゃあね和ちゃん ばいばい』

和「待って! 唯っ・・・唯!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:45:01.74 ID:K+4nGJsD0
――午後三時 平沢家 リビング――――――

和「はっ・・!」ガバッ

和「・・・・・夢、」

和(唯との別れ・・・か)

和(こんなこと考えてないで起きよう・・・

  っ!重い!なんで?)

憂「すー・・・すー・・・」ギュゥッ

純「くー・・・くー・・・」ギュゥッ

和「・・・・」

和「二人とも、抱きついたまま私に乗っかってないで起きなさい」ユサユサ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:47:50.24 ID:K+4nGJsD0
憂「んっ・・・あ、和ちゃんおはよう・・・」

純「う~ん・・・いまなんじ~?」

和「もう三時よ、そろそろ起きないと 

  夜じゃないんだからいつまでも寝てるわけにはいかないでしょ」

純「う~ ねむ~い~」

和「もう、こういうところはまるで唯みたいね」

憂「・・・」

和「ねぇ、憂・・・ 憂?どうしたの?」

憂「えっ! い、いや ちょっと夕ご飯の分のおかずが無かったからどうしようかな~って」

和「そう? じゃあ買い物・・・3人で行きましょうか」

憂「うん!ありがとう和ちゃん じゃあ純ちゃんを起こさないと」

和「そうね ほら、純ちゃん起きて 買い物に行くわよ」ユサユサ

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:49:24.12 ID:K+4nGJsD0
――商店街――――――

純「う~~ん よく寝た~」

憂「もう、純ちゃんなかなか起きないんだから」

純「ごめんごめん 気持ちよくってさ

  それで、何買うの?」

和「夕ご飯のおかずなんだけど、何がいいかしら」

純「え~っと・・・か、カレー・・・とか?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:50:58.26 ID:K+4nGJsD0
和「カレーね、どう?憂」

憂「うん、いいんじゃないかな

  たくさん作ってもあとでお姉ちゃんやお父さんとお母さんと食べられるし」

純「じゃ、それで決定で!」

和「でもカレーじゃまた3人で分担しにくいわね」

憂「そうだね、みんなでお料理するのはまた今度かな」

純「えっと、じゃあ野菜の皮剥きとかやるよ・・・?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:53:05.94 ID:K+4nGJsD0
――四時過ぎ 商店街 買い物後――――――

純「ふぅ、結構な時間買い物しちゃったね」

和「そうね それに空も曇ってきたし

  天気予報だと雨が降るみたいだから早く帰りましょ」

純「雨かぁ 前に憂の家に泊まった時のことを思い出すなぁ」

和「へぇ、いつ?」

憂「お姉ちゃんや和ちゃんが修学旅行に行った時にね

  今日みたいに純ちゃんと梓ちゃんが遊びに来てくれたんだ」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:54:52.56 ID:K+4nGJsD0
純「雨の中バッティングセンターに行ったり、学校にトンちゃんにごはんあげに行ったり・・・

  あれ?そういえば今夏休み中だけどトンちゃんはどうなってるの?」

憂「休みの間は梓ちゃんが家で世話してるみたい

  でも今は梓ちゃんは合宿で、両親も出かけるからって私の家であずかってるんだ」

純「へー、そうなんだ  ねぇ、憂の家って明日まで憂しかいないんだよね?」

憂「うん、そうだよ?」

純「それじゃ、今回も憂の家にお泊りって事で! 和先輩も泊りますよね?」

和「え?え、ええ じゃあ泊ろうかしら」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 22:57:07.75 ID:K+4nGJsD0
憂「ほんとに!?いいの?」

和「憂だって一人でいたら不安でしょ?

  寂しさだけじゃなくて、もし強盗とかきたらね・・・ と、いうのもあるけど

  久しぶりだし、憂と純ちゃんと今日はもうちょっと一緒にいたい、っていうのが本音よ」

純「決まり! じゃあ雨が降る前に早く荷物置いて、着替え取ってこなきゃ」

憂「ありがとう じゃあ二人が着替え取りに行ってる間にご飯作っておくね

  せっかく遊びに来てもらったのにお茶しか出してないし、これぐらいはしたいから」

和「そう、なら頼むわね」

憂「うん! さぁ、雨降っちゃうから急ごっ!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:00:07.42 ID:K+4nGJsD0
――六時前 平沢家――――――

憂「よし お料理終わりっ」

憂(そろそろ和ちゃんと純ちゃんが戻ってくるかな)

ピンポーン

憂「はーい」

ガチャ

憂「和ちゃんおかえり~」

和「ただいま って、私の家じゃないけどね」

憂「ふふっ あ、これからトンちゃんにごはんあげるけど和ちゃんも一緒にあげようよ」

和「そうね しばらく見てないけどトンちゃんは大きくなった?」

憂「初めて見たときよりちょっと大きくなってるよ

  トンちゃんはお姉ちゃんの部屋にいるから先に行ってて ごはん持ってくるから」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:02:11.16 ID:K+4nGJsD0
――平沢家 唯の部屋――――――

ガチャ

和「唯、お邪魔するわよ ・・・なんてね」

和(・・・・・・静かね)

トンちゃん「・・・」プクプク

和「トンちゃん、元気だった?」

トンちゃん「・・・」プクプク

和「ふふっ 元気に育つのよ」

和(それにしてもやっぱりこの部屋、この家にはたくさんの思い出が詰まってる

  私と、唯と、憂と、純ちゃんやけいおん部のみんな)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:05:11.61 ID:K+4nGJsD0
和(・・・・・あっ これ、唯のギターね)

和(・・・・・・)

唯(和ちゃん!見てみて~ かっこいいでしょ!)フンスッ

唯(ほら、和ちゃん! もうこんなに弾けるようになったよ)ジャーン

和(唯・・・)

ガチャ

憂「和ちゃんおまたせ~」

和「あ、ああ 憂 遅かったわね」

憂「さっきちょうど純ちゃんも来たから チャイム聞こえなかった?」

和「そう、ちょっとボーっとしてて聞こえなかったわ それで純ちゃんは?」

憂「ちょっと着替えるから先にトンちゃんにごはんあげててって」

和「じゃあ早くあげましょ きっとお腹すいてるわよ」

憂「うん はいトンちゃん ごはんだよ」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:07:12.29 ID:K+4nGJsD0
憂「さてと、トンちゃんにごはんあげたし私たちもごはん食べようよ」

和「・・・ねぇ憂 唯たちが卒業したら、トンちゃんはどうなるのかしら」

憂「え?」

和「トンちゃんだけじゃない 憂だってどうするの?

  唯や私だってもしかしたら遠くに行って、今までみたいに会えなくなるかもしれないのよ」

憂「ちょ、ちょっと和ちゃん どうしたの急に」

和「あっ・・・いや、ごめんね 憂」

ガチャ

純「ひー 途中で雨に降られて濡れちゃったよー」

憂和「・・・・・・」

純「あ、あれ?取り込み中だった?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:08:55.66 ID:K+4nGJsD0
憂「ううん、何でもないよ純ちゃん」

和「あら、純ちゃん その大きな荷物は何?」

純「これですか?ふふふ、じゃーん 私のベースです!」

憂「さっき前に純ちゃんと梓ちゃんが泊りに来てくれた時の話したでしょ?

  あの時トンちゃんにごはんあげに学校まで行って、それで三人でセッションしたの」

純「それで、せっかくだから今回もって思って持ってきたんです」

和「へぇ でも憂は楽器はどうするの?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:10:41.89 ID:K+4nGJsD0
憂「前の時は学校にあったオルガンだったけど、今日はお姉ちゃんのギター!

  たまに触らせてもらったり、お姉ちゃんからも私がいない間にギー太の手入れよろしくねって言われてるから

  でも、私と純ちゃんはいいけど和ちゃんはどうするの?」

純「そういえば・・・ 和先輩、実は楽器できたりとか・・・・しないですよね」

和「もちろんできないわ でも聴くだけでいいし、憂と純ちゃんの演奏が聴きたいわね

  けいおん部の演奏はよく聴いたけどあなたたちの演奏は聴いた事がないし」

純「わかりました よーし じゃあ1曲やるよ憂! 梓や唯先輩たちに負けないような演奏を」

憂「うん 和ちゃん、しっかり聴いててね!」

和「ええ、期待してるわ」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:12:53.57 ID:K+4nGJsD0
ジャカジャカ ジャーン

純「・・・ふぅ」

和「二人とも、とっても素敵だったわ」パチパチパチ

憂「ありがとう和ちゃん あ、それでね」

和「なにかしら?」

憂「さっきの質問の答え、もしかしたらこれなんじゃないかな」

和「そう・・・うん わかったわ」

純「何?何の話?」

憂「秘密っ ねぇ和ちゃん、今度は私たちの演奏と一緒に歌わない?」

和「えっ?」

憂「和ちゃんも一緒にいるんだから、演奏はできなくても一緒に音楽をつくろうよ!」

純「それいいね憂! 和先輩、歌いましょうよ 絶対楽しいですよ」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:15:18.27 ID:K+4nGJsD0
和「まったく・・・ でもいいの?私あまり歌上手くないわよ?」

憂「和ちゃんは歌上手いよ!謙遜しなくても大丈夫だよ はい、これ」

和「?これは?」

憂「歌詞だよ 歌い終わったら夕食にしようと思って

  お姉ちゃんたちの曲の中からそれに合った歌を探してきたの」

和「そうなの でも、この歌詞はちょっと恥ずかしいわね・・・///」

純「よし、じゃあ始めるよ憂」

憂「うん純ちゃん」

和「ちょ、ちょっとまだ心の準備がっ///」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:17:04.29 ID:K+4nGJsD0
――七時 平沢家 リビング――――――

憂純和「「いただきます」」

和「・・・・・・」モグモグ

憂「和ちゃん、謝るから機嫌直して・・・」

純「でもまさか和先輩が顔を真っ赤にしてしどろもどろに歌うなんて・・・くくっ」プッ

和「・・・・・・」モグモグ

憂「ちょっと純ちゃん!」

純「ごめんごめん でも、普段見れない意外な姿が可愛くて」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:19:06.55 ID:K+4nGJsD0
和「はぁ まったく誰よ、あんな恥ずかしさ満点の歌詞を考えるのは!

  唯もあんな歌をよく恥ずかしがらずに歌えるものね」

憂「だったら歌わなければよかったのに・・・」

和「だってせっかく二人が誘ってくれたのに歌わないわけにはいかないでしょう?

  楽器のできない私でもできるのはそれくらいしかないし」

憂「そんなに考えてくれて・・・ ありがとう和ちゃん!」

純「すいません和先輩 普段とのギャップについつい笑っちゃって・・・」

和「いいのよ、もう ただ、今度からは普通の曲にしてね・・・?」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:21:29.08 ID:K+4nGJsD0
憂「うん でも、今度はさ、和ちゃんも楽器やってみない?すごく楽しいよ」

和「う~ん・・・そうね 受験も終わったら考えてみるわ」

純「始めたら和先輩も一緒に演奏しましょうよ!」

憂「お姉ちゃんや梓ちゃんたちとも、みんなでやるのもとっても楽しそうだね」

和「もう、私まだ始めるとは言ってないわよ でもいいわね、そういうの」

憂「和ちゃんの楽器は何がいいかな?」

純「バイオリンとか似合っててかっこいいんじゃないかな!」

和「はいはい、勝手に話を進めないでね」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:23:37.23 ID:K+4nGJsD0
和純「ごちそうさまでした」

憂「お粗末さま あ、そうだ もう夜になっちゃったし、もう少ししたらお風呂入る?」

純「わっ もう八時になるんだ・・・ でも誰から入るの?」

憂「じゃあ和ちゃん一番でおねがい」

和「え? 別に構わないけど、憂の家だし憂が一番じゃなくていいの?」

憂「いいの 私と純ちゃんは後から入るから」

和「そう・・・なら先にお風呂もらうわね」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:26:41.43 ID:K+4nGJsD0
和「タオルよし、着替えも持った じゃあ先にお風呂もらうわね」

純「ごゆっくり~」

ガチャ バタン

純「さて、憂 和先輩がお風呂から出るまで何しよっか?」

憂「・・・・」

純「憂?」

憂「ねぇ 純ちゃんは和ちゃんの事、どう思ってる?」

純「え?どうしたの憂 急に」

憂「いいから 好き?嫌い?」

純「それは・・・かっこいいし優しいし頭もいいし尊敬してるけど、ちょっとまだ・・・」

憂「つまり好きだけど純ちゃんは距離を感じるって事?」

純「まぁ、ってか何でそんなこと聞くの?」

憂「それはね・・・」ゴニョゴニョ

純「えっ!?」

憂「ふふっ どうする?純ちゃん」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:28:51.81 ID:K+4nGJsD0
和「ふぅ・・・」ゴシゴシ

和(憂も純ちゃんも仲良くやってるみたいで安心ね)

和(でも、何で憂にあんなことを聞いちゃったんだろう)

和(私がいなくても憂には他にも友達がいるし、唯だって大学へは家から通うかもしれない)

和(本当に寂しいのは憂じゃなくて・・・)

ガラッ

和「!!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:30:55.18 ID:K+4nGJsD0
憂「和ちゃん、おじゃましまーす」

純「お、おじゃましまーす・・・///」

和「憂、純ちゃん あなたたち後で入るって言ってなかった?」

憂「うん だから『和ちゃんが入った後』に入りにきたよ」

純「いやぁ 和先輩ともっと仲良くなるには裸の付き合いが必要だって憂が・・・」

和「もう 三人で入ったら狭いでしょ」

憂「大丈夫だよ ほら、ギリギリ」

和「はぁ、まったくもう」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:32:32.45 ID:K+4nGJsD0
純「あ、じゃあ和先輩 背中流しますよ」

和「ええ、どうせダメと言ってもやるんでしょ

  しっかりとお願いね」

純「わかりました では・・・」ゴシゴシ

憂「どう?和ちゃん?」

和「悪くないわ そのままお願いね純ちゃん」

純「はいっ」ゴシゴシ

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:35:10.28 ID:K+4nGJsD0
純「・・・・・」ゴシゴシ

純「あの 和先輩・・・」ゴシゴシ

和「ん? 何かしら?」

純「私、和先輩がうらやましいですよ 頭もいいし、かっこいいし

  綺麗だし、髪もさらさらだし・・・ 私が持ってない物全部持ってるようで」

和「何を言い出すのかと思ったら そんなこと言ったら、私だって純ちゃんがうらやましいわよ」

純「えっ た、例えば?」

和「そうね・・・え~っと・・・・・・・・」

純「ないんですか・・・・?」ガーン

和「い、いや ちょっと言葉にしにくかっただけよ

  ほら、明るく元気よくみんなを引っ張っていけるところとか」

純「そうなんですか・・・?」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:37:39.43 ID:K+4nGJsD0
和「ええ、ほら、今年が終わったら私や唯たちも卒業しちゃうでしょ?

  分かってると思うけど、憂はあれで寂しがり屋だし

  憂や梓ちゃんは多分つらいと思うけど顔や口には出さないと思う」

和「でも、そこで二人を元気づけられるのは純ちゃんしかいないわよ

  私でも、誰でもない 多分純ちゃんにしかできない事」

純「私にしかできない・・・」

和「そう 純ちゃんの知り合いも卒業して、純ちゃんも寂しくなると思う

  でもそこで下をむくんじゃなくて、みんなで支え合って前に進んで行ってほしいわね

  ・・・ってごめんなさい 話がずれすぎた上に説教くさくなっちゃったわね」

純「いえ、何だか自分に自信が持てた気がします! ありがとうございます」

和「うん、ならよかったわ」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:39:06.66 ID:K+4nGJsD0
憂「和ちゃん いい話だったけど、お姉ちゃんや和ちゃんがいなくなっても私寂しがらないよっ」

和「そうかしら? ねぇ、純ちゃん」

純「今日だって寂しいってメールもきたし

  そういえば唯先輩が修学旅行に行った時にだって、憂が教室で・・・」

憂「あ、あ~!!だめっ! 純ちゃん言っちゃだめっ!///」

純「はいはい、言わないよ あ、和先輩、背中洗い終わりましたよ」

和「ありがとう、なかなかよかったわよ

  じゃ、私は湯船で温まってるから、次は憂と純ちゃんも体洗っちゃいなさい」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:40:37.62 ID:K+4nGJsD0
憂「じゃあ今度は私が純ちゃんを洗ってあげるよ」

純「でもそれじゃ憂の体が洗えないじゃん」

憂「う~ん あ!じゃあこうしよっか 純ちゃんこっち向いて」

純「ん?何するの?」クルッ

憂「ふふふ こうやって二人で向き合えばお互いを洗えるよ!」

純「おお さすが憂」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:42:12.14 ID:K+4nGJsD0
憂「よし、じゃあ洗うよ純ちゃん」ゴシゴシ

純「私もー って手が邪魔だよー憂」ゴシゴシ

憂「ごめんね でも純ちゃんの手も邪魔でちょっと洗いづらい・・・」

純「・・・・・・」

憂「・・・・・・」

純「やっぱり自分の体は自分で洗おう!」

憂「そうだね!」

和「・・・何やってるのよ」ハァ

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:43:26.32 ID:K+4nGJsD0
純「よし 洗い終ーわった 早く湯船で温まろー」

憂「じゃあ私、和ちゃんのうしろー」

純「私まえー」

和「だから3人じゃ狭いって・・・もう」

憂「えへへ 一緒に温まってると心も繋がる気分~」

純「ごくらくごくらく~」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:47:15.63 ID:K+4nGJsD0
純「・・・なんかこうやってよくよく見ると、和先輩ってスタイルもいいですよね」

和「そう?なんか照れるわね」

憂「えへへ~」ニコニコ

和「なんで憂が嬉しがってるのよ」

純「おなかも出てないし、スマートだし、胸も私より大きいし

  ・・・あの、ちょっと胸を触ってもいいですか・・・?」

和「えっ 純ちゃんもしかしてそっちのケが・・・?」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:48:39.11 ID:K+4nGJsD0
純「い、いえっ! ただ綺麗でなんとなく触ってみたくなって

  ダメ・・・ですか?」

和「まぁ女の子同士だし、構わないけど・・・」

純「ありがとうございます それじゃあ・・・」ソーッ

純「・・・・・・」プニッ

憂「どう?純ちゃん」

純「何だか大人な感じの柔らかさ・・・」

和「なによそれ」フフッ

憂「でしょ! 和ちゃん、お姉ちゃんと同じくらい柔らかくて気持ちいいんだ~」モミモミ

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:50:59.09 ID:K+4nGJsD0
和「ちょっと、憂までなにやってるの」

憂「和ちゃん勉強に生徒会に大変でしょ? だから肩揉んで疲れを取ってあげようと思って」

和「ありがとう ・・・つぅっ」

憂「どうしたの?和ちゃん?」

和「ちょっとのぼせちゃったみたいね・・・悪いけど先に上がるわ・・・」クラッ

純「おっと!大丈夫ですか」ガシッ

憂「純ちゃん、一緒にリビングまで運ぶよ」

純「うん」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:53:02.63 ID:K+4nGJsD0
憂「和ちゃ~ん・・・」

純「大丈夫ですか・・・」

和「ええ、ありがとう・・・・だいぶ良くなったわ」

憂「よかった、でもまだ動いちゃだめだからね」

純「そうですよ、安静にしてないと」

憂「そうだ、夜もここで寝ちゃおうよ お布団持ってくるね」トテトテ

純「あ、憂 私も手伝うよ」トテトテ

和「あ、ちょっと・・・ もぅ」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:55:11.60 ID:K+4nGJsD0
憂「和ちゃ~ん」

純「おまたせ~」

和「のぼせたぐらいなんだからわざわざ布団持ってこなくても

  もうちょっと休めば動けるわよ」

憂「だって私の部屋のベッドは3人で寝るには小さいんだよ?」

和「そうね でも私がベッドの下に布団敷いて、憂と純ちゃんがベッドで寝ればいいんじゃない?」

憂「でもそれじゃ和ちゃんに抱きつけないから・・・」

純「あ、あの、私も・・・」

和「もう、はいはい 二人とも好きにしていいわよ」

憂「ありがとう和ちゃん!」ギュー

和「抱きつくのは寝るときにしなさい」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:56:33.33 ID:K+4nGJsD0
憂「じゃあもう寝よっか」

和「確かにもう十時だけど・・・」

純「お昼寝したからまだ眠くないよ」

憂「じゃあお話でもしながら寝ようよ」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/04(土) 23:58:14.84 ID:K+4nGJsD0
純「そういえば、家に着替え取りに行って戻ってきた時

  憂と和先輩は部屋で何の話をしてたんですか?」

和「あれは唯や私がいなくなったら、憂はどうするか聞いてたのよ

  でも、いらない心配だったみたいね 純ちゃん、これからも憂と、梓ちゃんとよろしくね」

純「はい! よしっ 憂、これからもよろしくっ」

憂「うん また今度、梓ちゃんも誘って一緒にどこか遊びに行こっか?」

純「いいねそれっ! 夏だしプールとか!」

憂「そうだね あとで梓ちゃんにメールしよっか」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 00:00:45.16 ID:SG9LNCyp0
憂「あっ でも和ちゃん、私が聞くのもアレかもしれないけど

  私やお姉ちゃんと離れたら本当は和ちゃんも寂しい?」

和「ええ、もちろんよ 私の志望する大学はここからは遠いし、ここを離れて暮らすと思う

  唯は多分、私とは違う所に行くと思うわ

  幼稚園から高校まで、ずっと一緒だっただけに別れると思うと寂しいわね」

憂「和ちゃん・・・」

和「でも別れはいつか訪れる それに今は電話だってあるし・・・」

純「和先輩、元気出してください 今夜は私と!」

純「憂が!」ガシッ

純「眠くなるまでお相手します!主に世間話で!」

和「ふふっ ありがとう純ちゃん、元気出たわ

  それじゃあ、憂も 今夜は久しぶりに相手してもらおうかしら」

憂「よーし 今夜は寝かさないよ、和ちゃん!」

・・・・・・・・・

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 00:02:13.77 ID:SG9LNCyp0
――翌朝 平沢家――――――

ガチャ

唯「ういー ただいまー」

シーン

唯「? ただいまー」

唯(憂まだ寝てるのかな?)

唯(いつもならもう起きてる時間だけど)トテトテ

唯「あっ」


憂「すー・・・すー・・・」

純「くー・・・くー・・・」

和「すー・・・すー・・・」

唯「・・・・・」ニコッ

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 00:04:00.31 ID:SG9LNCyp0
和「う・・・う~ん」

和「もう朝ね・・・今何時かしら・・・」キョロキョロ

和「あっ」

憂「すー・・・すー・・・」

純「くー・・・くー・・・」

唯「すや・・・すや・・・」

和「・・・・・・ふふっ」ニコッ

おわり