1 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:02:57 rgQjmK7A

サシャ「!」

サワサワ……ヒラッ

サシャ「うわぁ!こんな所にこんなに!凄く綺麗やん!」

サシャ「そうや!明日みんなにも教えよ!!」

タタタタ……


.


2 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:05:19 rgQjmK7A

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――次の日――


クリスタ「何?良い所って……こんな森の奥に」

サシャ「行ったらすぐに分かりますよー」ウフフー

ユミル「どうせ、食いもん関係だろ?自生してる果物の木でも見つけたか?」

サシャ「いつも食べ物の事ばかり考えてる訳じゃないですよ!」

ユミル「はっ!どうだかな」

アニ「ところでどこまで行けばいいの?」

サシャ「もうちょっとですよー」


3 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:08:12 rgQjmK7A

ミカサ「少し遠い、休憩終わるまでに間に合う?」

サシャ「大丈夫ですよ。少し遠いですが……あそこはいい隠れ場所でして」

ミーナ「隠れ場所って……そこで何してるの?」

サシャ「い、いえ、ちょっとした息抜きに……」ギクッ

ユミル「はっはーん」キラリ+

サシャ「な、なんです?ユミル」

ユミル「最近、食料庫の食材が微妙に少なくなってる時があるらしい」

サシャ「!」ギクギクッ!

ミーナ「え!?」

アニ「まさか……」


4 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:11:18 rgQjmK7A

サシャ「ほ、ほらみなさん!着きましたよ!!」

ザアァァァァ!

クリスタ「うっわぁ!!キレーイ!!」

ミーナ「すごーい!花がたくさん咲いてるー!!」

ミカサ「……これは綺麗」ホゥ

アニ「凄いね……」

ユミル「ほーぉ。芋女にしちゃなかなかやるじゃねぇか」

サシャ「ふぅー」ドヤッ

ユミル「……その顔ムカつくんだが」


5 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:14:08 rgQjmK7A

クリスタ「ユミルユミル!後ろ向いて!」

ユミル「ああん?」クルッ

クリスタ「あん!少しかかんでよ!」

ユミル「何するつもりだよ」スッ

クリスタ「ふふふ」ゴソゴソ

サシャ「おぉ!ユミル、かわいいですよ!」

ユミル「はぁ?」

クリスタ「出来たー!ユミルかわいい!」

ユミル「おまっ!髪結んでるだけかと思ったら!花まで挿しやがって!!」

クリスタ「あ!ダメだよ!!取ったら!!」


6 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:17:16 rgQjmK7A

ミーナ「それいいね!ねぇアニ!!」

アニ「……」スタスタ

ガシッ!

ミーナ「逃がさない」ニッコリ

アニ「……」

ミーナ「ちょっと髪ほどくねー」

アニ「あんた……勝手に……」パサッ

ミーナ「アニの髪、いじってみたかったんだよね!」

アニ「はぁ、好きにしたらいいよ。ただあんまり派手なのは……」

ミーナ「大丈夫大丈夫、任せてー」


7 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:20:13 rgQjmK7A


ミカサ「サシャ」

サシャ「おぉ!?ミカサ、どうしました?」

ミカサ「花冠を作った」

サシャ「私にくれるんですか?」

ミカサ「ええ」コクリ

サシャ「いいんですか!?」

ミカサ「ここを教えてくれたお礼」

サシャ「ありがとうございますー!!嬉しいです!!」

ミカサ「結んだ後ろ髪に入るように作った」


8 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:24:10 rgQjmK7A

ミカサ「きちんと留めなければならない、ので、後ろを向いてくれると助かる」

サシャ「はい!」クルッ

ミカサ「うーん」ゴソゴソ

サシャ「ふふふー」ウキウキ

ミカサ「出来た」

サシャ「どうですかー?」クルクル

ミカサ「うん、可愛い」

サシャ「ミカサ!ありがとうございます!!」

ミカサ「喜んでくれて嬉しい」テレッ


9 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:28:58 rgQjmK7A

クリスタ「わぁ!サシャ、かわいいね!」

サシャ「ありがとうございます、クリスタ!」

ミカサ「クリスタ、も可愛い」

クリスタ「ありがとう、ミカサ。ユミルがつけてくれたの」

ミカサ「ユミルが……」

ユミル「な、なんだよ」

サシャ「バラの髪飾りですね。かわいいですー!」ズイッ

クリスタ「ちょっ、サシャ!近いよ」アハハ


10 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:34:41 rgQjmK7A


アニ「……」

ユミル「お前、どうしたソレ」

ミーナ「ツインテールにしてみましたー!」ドヤッ

アニ「……それはいいけど、なんで花じゃなくて葉っぱなの?」

ミーナ「だって派手なのは嫌って言うから。葉っぱもキレイだよ?」

ユミル「あっはははは!似合う!似合ってるぜ、アニ!!」

アニ「……喜べないんだけど」

ミーナ「分かった分かった。ちょっと待って」ゴソゴソ


11 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:38:58 rgQjmK7A

サシャ「ミカサ!」

ミカサ「何?」

サシャ「ちょっとじっとしててくださいね」ゴソゴソ

ミカサ「こしょぐったい」

サシャ「すぐ終わりますから……はい!終わりました」

ミカサ「コサージュ?」

サシャ「はい、そうです。似合いますよ!」

ミカサ「……ありがとう、サシャ」///

クリスタ「うん、ミカサ似合ってる!」

ミカサ「ありがとう、クリスタ」///


12 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:41:49 rgQjmK7A


ミーナ「はい!今度は花もつけたよ」

ユミル「おぉ、なかなか似合うじゃん」

アニ「そ、そう」///

ミカサ「うん、似合ってる」

アニ「あ、ありがとう、ミカサ」

クリスタ「はい、ミーナ」

ミーナ「花の腕輪?」

クリスタ「うん、手出して」

ミーナ「うん」

クリスタ「よし!かわいいよ!ミーナ」

ミーナ「ありがとう!クリスタ」


13 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:44:21 rgQjmK7A

ユミル「しっかし、いい所だなココ」

サシャ「で、しょう?」ドヤッ

ユミル「その顔やめろってんだ」

ミーナ「お弁当持って来たいね」

クリスタ「いいね!今度は男子も連れてこようよ!」

ユミル「男共連れてきても花よりだんごになるんじゃねぇの?」

クリスタ「そんなことないよ!……多分」

ミカサ「エレンとアルミンにも見せたい」

アニ「……そうだね、こんなに見事に咲いてるんだし、みんなにも見せたいね」

ミーナ「じゃ、次の休みはみんなでピクニックね!」


14 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:47:26 rgQjmK7A

ユミル「そん時まで咲いてるか?」

サシャ「大丈夫ですよ!まだ蕾がたくさんありますし!」

クリスタ「じゃあ、決定だね!」

ミカサ「楽しみ」フフフ

ユミル「……そろそろ戻るか」

アニ「そうだね」

スタスタスタ……


15 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:50:39 rgQjmK7A

ミーナ「そういや、ハンナは誘わなかったの?」

サシャ「休憩中もフランツといたいそうです」

ユミル「あいつらすげぇバカップルだな」

クリスタ「ユミル!」

ユミル「なんだよ、本当の事だろ」

ミーナ「それ言うと、“お似合いカップルだなんてっ!///”――って惚気られるよ」

ユミル「げっ。手がつけられねぇな」

――あはははは!



.


16 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:53:09 rgQjmK7A

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ミカサ「エレン!」タタタ

エレン「ミカサ、どこ行って……花?」

アルミン「頭にも花びらがたくさんついてるよ?」

ミカサ「みんなとちょっと散歩してた」

エレン「ほら、頭の花びらとってやるから」

ミカサ「うん」

アルミン「あ、みんなも花だらけだ」


17 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 01:57:26 rgQjmK7A


サシャ「コニー!」

コニー「おう!サシャ!……どうした、ソレ」

サシャ「ミカサがくれました!ところで今度の休み、みんなでピクニックに行きませんか?」

コニー「ピクニック?」

サシャ「そうです!良い所見つけたんですよ!!」

サシャ「あ、ベルトルト、ライナーも一緒にどうですか?」

ベルトルト「え?僕達も?」

ライナー「楽しそうだな」

ベルトルト「ライナー」

ライナー「たまには息抜きもいいんじゃないか?」


18 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 02:00:15 rgQjmK7A

ミカサ「と、言う訳でエレンもアルミンもピクニックに行こう」

エレン「飛ばすなよ」

アルミン「あはは!でもいいね、ピクニック。どんな所なの?」

ミカサ「うん、とても――」

サシャ「ダメです!ミカサ!!」

ミカサ「サシャ」

サシャ「他のみんなもですよ!行ってからのお楽しみです!!」


19 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 02:03:50 rgQjmK7A

クリスタ「そうだね!その方が楽しみに出来ていいよね!」

ユミル「まあ、知らない方が驚きがあっていいかもな。……男共に分かるのか疑問はあるが」

ジャン「なんだそりゃ、バカにしてんのか」

マルコ「あはは、僕達も参加してもいいのかな?」

サシャ「もちろんですよ!人数が多ければ楽しみも増えますから!」

アルミン「……みんな花つけてるから大体分かっちゃうよ……」クスクス

ミカサ「それでもきっと驚く」

エレン「そうなのか?」

アルミン「それは楽しみだね!」


20 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 02:05:57 rgQjmK7A

ベルトルト「ねぇ、ライナー」ボソッ

ライナー「ん?」

ベルトルト「アニは……あれもしかして気に入ってる?」

ライナー「……みたいだな。似合ってるからいいんじゃないか?」

ベルトルト「うん、まあ、よく似合ってるけど」

ミーナ「アニー!ベルトルトとライナーが似合ってるってー!!」


21 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 02:07:26 rgQjmK7A

ベルトルト「ミ、ミーナ!?」

ライナー「いつの間に」

アニ「――っ!」///

ミーナ「良かったよ。やったかいがあった!!ね、アニ」

アニ「そ、そう……だね」

エレン「まあ、みんな似合ってんな」

アルミン「そうだね、みんな嬉しそうにしてて女の子って感じだね」

ミカサ「……似合ってる……」///


22 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 02:10:18 rgQjmK7A

ハンナ「今日、誘って来たのってそういう所だったの」

サシャ「そうですよ。今度は一緒に行きましょう!」

ハンナ「そうね、ぜひ行きたいわ!ねぇ、フランツ」

フランツ「そうだね、きっと花を飾った君はもっとキレイなんだろうね」

ハンナ「やだっ!フランツったら」///

フランツ「あ、つい」///

ハンナフランツ「「ふふふふふ」」///

サシャ「……」

ジャン「なあ、なんかすげぇイラつくんだが」

ユミル「同感だな」

マルコ「ま、まあまあ、二人とも落ち着いて」


23 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 02:13:30 rgQjmK7A

キース「何を騒いでる」

「「「「キ、キース教官!!」」」」ザッ!!

キース「……まぁいい。……花ははずしておけよ」

「「「は、はい!」」」

キース「時間だ。始めるぞ」

「「「「「はっ!!」」」」」





キース「……ピクニックか……」ボソッ

「「「「「!?」」」」」


24 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/20(日) 02:18:18 rgQjmK7A
おしまい




31 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:23:33 oA7Rsig.

――「みんなでピクニック!」――



――ガサガサ……


エレン「まだ奥なのか?」

ミカサ「もう少し」

アルミン「宿舎からだと結構遠いね」

エレン「そうだなぁ」

ミカサ「あまり近すぎてもピクニックにならない」


32 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:26:12 oA7Rsig.

アルミン「確かにそうだね。どんな所なのかなぁ」ワクワク

ミカサ「きっと期待は裏切らない」

エレン「そんなにか……早く見たいな!」

ミカサ「そう!こう、色々と……ハッ!いけない!!言ってしまうところだった」アセッ

アルミン「あははは!」

エレン「楽しみだなぁ……」チラッ


――スタスタスタ……


.


33 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:29:47 oA7Rsig.

ミーナ「まだ咲いてない花もあったよね!咲いてるかなぁ」

アニ「どうだろうね」

ミーナ「前行ったときはあんまり時間なかったからなぁ」

クリスタ「今日はゆっくり出来るね!」

ミーナ「うん!ミカサに花冠の作り方教えてもらおうっと♪」

クリスタ「あ!私も教えてもらおう!」

ミーナ「腕輪の作り方も教えてよ、クリスタ」

クリスタ「あ、あれはそんなに上手くなかったから……」


34 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:34:00 oA7Rsig.

ミーナ「ちょっ!上手く出来てないのくれたの!?」

クリスタ「え!?ううん!あれは私にしては上手く出来て……あ、でもミカサみたいには……」アセアセ

ミーナ「あははは!冗談だよ!あれキレイだったよ!」

クリスタ「ほ、本当に?」

ミーナ「うん!」

ユミル「クリスター、今日は私にも作ってくれよ」ダキッ

クリスタ「うん!もちろんだよ!」

ユミル「頼んだぞー……」チラッ


――ガサガサガサ……


.


35 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:37:16 oA7Rsig.

ハンナ「楽しみね、フランツ」

フランツ「そうだね、だけど少し怖くもあるよ……」

ハンナ「どうして?」

フランツ「こんなにキレイな君が花で更にキレイになってしまったら、卒倒してしまうかもしれない……」

ハンナ「やだぁ!フランツったらもう!!」///

フランツハンナ「「ふふふふふ♪」」

ジャン「……マルコ」

マルコ「……何?ジャン」

ジャン「あいつら切って捨てていいか?」

マルコ「ダメだよ!何を言ってるの!」


36 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:40:40 oA7Rsig.

ジャン「だってよーマジで何なんだよあいつらっ!」イライラ

マルコ「はは……恋は盲目って言うからね。周りが見えていないのかもね」

ジャン「……にしても目障りなんだが」

マルコ「……邪魔したら馬に蹴られてしまうよ?」

ユミル「ぶふー!馬っ!!」

クリスタ「ユ、ユミル?」

ジャン「……なんだよ」

ユミル「い、いや、ぶふっ!別に」

ジャン「意味わかんねぇな……」スタスタ…


37 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:43:52 oA7Rsig.

ユミル「あはははは!」

クリスタ「ユミル、どうしたの?」

ユミル「恋の邪魔したら仲間に蹴られるんだと!」ゲラゲラ

クリスタ「?」

マルコ「……ははは……」←聞こえてた

ジャン「どうしたんだよ?」

マルコ「い、いや、違う言い方すれば良かったかなって……」

ジャン「はぁ?」

マルコ「な、何でもないよ」

ジャン「変なヤツ……」チラッ


――スタスタスタ……


.


38 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:46:18 oA7Rsig.

コニー「森の奥とかなんかワクワクすんなぁー」ウキウキ

ライナー「あまりはしゃぐなよ?」

コニー「大丈夫だって!」

ベルトルト「本当に大丈夫かなぁ……」

コニー「なんだよ、ベルトルトまで」

ライナー「サシャと一緒になって暴れて怪我でもしそうだからな」

サシャ「いきなり巻き込まないでくださいよ!」

コニー「そこまでバカじゃねぇよ!」

サシャ「そうですよ!暴れるような所じゃありませんし!!」

ライナー「暴れないならいいんだよ。暴れないならな」


39 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:49:16 oA7Rsig.

サシャ「暴れたりしたら花が散ってしまいますよ」

コニー「食える花とかあんのかな?」

サシャ「花の中には蜜が吸えるものがあったと思いますけど……」

コニー「マジか!」

サシャ「あーでも今ありますかね……?」

コニー「行ってからのお楽しみだな!」

ベルトルト「花よりだんごとはこの事だね」

サシャ「……ユミルも言ってましたよ……」

ライナー「はは!言いそうだな……」チラッ


――ガサガサスタスタスタ……


.


40 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:52:23 oA7Rsig.

エレン「……」

ユミル「……」

ジャン「……」

ライナー「……」

ハンナフランツ「「ウフフアハハ♪」」


エレン「……なぁ、サシャ」

サシャ「……はい、なんですか?」


41 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:55:17 oA7Rsig.

――スタスタスタ

キース「……」


エレン「なんでキース教官がいるんだ?」ヒソッ

サシャ「ええと……なんか訓練兵だけで行くのは危険だとかなんとかで……。引率してくださるそうですよ……」ヒソッ

ユミル「余計なお世話ってもんじゃねぇのか、それ」ヒソッ

ジャン「断れなかったのかよ」ヒソッ

サシャ「む、無理ですよぅー」ヒソッ

ライナー「まぁ、教官だし、あの顔に迫られたら断れんだろ……」ヒソッ


42 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 19:58:23 oA7Rsig.

キース「……」ジロリ


ライナー「……」ササッ

エレン「……」ササッ

ユミル「……」ササッ

ジャン「……」ササッ

サシャ「……」ササッ

ジャン「無理だな。断れねぇ」キッパリ

エレン「……うん、分かった。百歩譲ってキース教官は分かるとして……」


43 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:01:22 oA7Rsig.


――ガサガサガサ……

眼鏡教官「うーん、この辺りには来たことがないな。何か役に立つものはないだろうか」

キース「あまりウロウロするなよ」

眼鏡教官「子供じゃないんだ。大丈夫だよ」


エレン「……何で座学の教官まで?」

サシャ「キース教官に呼び止められて話してたら、‘それは面白そうだな’って……」

ライナー「暇なのか?教官達は……」

サシャ「ま、まぁまぁ。もう着きますから」




45 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:05:06 oA7Rsig.

――ザザァ……

クリスタ「あー!!前来た時より咲いてるよ!!」

ユミル「おぉ!満開だ」

アニ「……綺麗だね」

ミーナ「色々やれそう!」

アルミン「わぁ!!凄い!!」

エレン「見渡す限り花だな」

ベルトルト「凄いね!上も下も花だらけだ」

ライナー「道すがらもそこそこ咲いてたが、その比じゃないな!」



47 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:08:16 oA7Rsig.

マルコ「わぁ、綺麗だな。ねぇ、ジャン……ジャン?」

ジャン「……」ジー

ミカサ「言った通り、驚いた」フフッ

アルミン「うん!驚いたよ!!一面花だもんね!」

エレン「すげぇな、なかなかこんなに集まって咲いてる所とかねぇよな!」

ジャン「ミ、ミカサが微笑んで……」ジー

マルコ「ジャン、見すぎだよ……」

ジャン「ハッ!な、何がだよ!?」

マルコ「今更隠そうとされてもなぁ……」アハハ


48 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:11:59 oA7Rsig.

コニー「サシャ!蜜吸える花ってどれだよ?」

サシャ「少しは花に目を向けたらどうです?」

コニー「ああ?花ならもう見たぞ?」

サシャ「そういう事じゃ……」

コニー「まあ、確かにこのたくさんの花はすげぇよな!こんなに咲いてんのは初めて見たぜ!よく見つけたな、サシャ」

サシャ「分かってるならいいんです」エッヘン

コニー「で、この花の中のどれなんだ?」

サシャ「それはですねー……!」

ユミル「花よりだんご確定だな」

クリスタ「……コニー……」


49 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:14:51 oA7Rsig.

ハンナ「キレイね、フランツ!」

フランツ「ああ!すごくキレイだ」ジッ

ハンナ「花はあっちよ?」

フランツ「ああ、いけない!どんな花より君に目を奪われてしまうよ!」

ハンナ「もう!やだぁ!///」

フランツハンナ「「ふふふふ♪」」

ユミル「……なぁ、あいつら崖から突き落としてもいいよな?ベルトルさん」

ベルトルト「だめでしょ。何で僕に聞くの」

ユミル「近くにいたから」


50 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:16:25 oA7Rsig.

眼鏡教官「おぉ、これは凄いな、キース」

キース「うむ、全くだな」

眼鏡教官「何か役に立つ花はあるか……」ガサゴソ

キース「お前は何しに来たんだ……」


51 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:19:22 oA7Rsig.

コニー「蜜の花ってこれか!」

サシャ「そうですよ。根元からとって、下から吸うんですよ」

コニー「どれどれ……」プチッ

サシャ「軽く吸うんですよ?強く吸うとおしべとかめしべとかが……」

コニー「ぶえっ!なんか全部きた!!」

サシャ「だから言ったじゃないですか!」

コニー「分かった分かった!軽くな」チュー


52 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:22:33 oA7Rsig.

サシャ「どうです?」

コニー「おお!甘ぇ!!」

エレン「オレもやってみよう」プチッチュー

エレン「へー、甘いな」

ミカサ「コニー、あまり取りすぎると無くなってしまう。程々に」

コニー「おぅ!」

ミーナ「みんなー!!お昼にしよー!!」

コニー「おお!蜜はまた後でな!」

サシャ「そうですね!!お昼が先です!!」


53 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:25:29 oA7Rsig.

ミーナ「たいした物じゃないけど……」

ライナー「まあ、豪華とはいかねぇがそこそこだろ」

マルコ「みんなで作ったからね!きっと美味しいよ!」

ジャン「食べようぜ!」

サシャ!ソレ、オレノダゾ!
ハヤイモノガチデスヨ!
ダカラアバレルナト…

ワイワイキャイキャイ……


54 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:28:38 oA7Rsig.

眼鏡教官「何だかのどかだな」

キース「……そうだな」

眼鏡教官「みんな子供のようだ。まあ、事実子供と言われてもおかしくない年齢の者もいるが」

キース「訓練兵になった時点でもう既に子供ではない」

眼鏡教官「まあ、そうだな」


.


55 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:32:10 oA7Rsig.

エレン「はぁー!食った食った!」

ミカサ「エレン、行儀が悪い」

エレン「いいだろ、別に」

アルミン「いや、良くはないと思うけど……」

ミカサ「あっちの方に珍しい花があった。行ってみよう」

エレン「俺ちょっと休んでるよ」

ミカサ「行こう、エレン」

アルミン「行ってみようよ、エレン」

エレン「うーん……分かったよ」



.


56 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:35:16 oA7Rsig.

ベルトルト「……良い香りだなぁ」

クリスタ「ベルトルト、なんか花が似合うね」

ベルトルト「えっ?」

ユミル「あーなんか似合ってんな、ベルトルさん」

ベルトルト「そ、そう?」

ユミル「地味だから花が映えるのかもな」

ベルトルト「……」

クリスタ「もう!ユミル!!」

サシャ「逆にライナーは似合わないです」

ライナー「ほっとけ」


57 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:39:24 oA7Rsig.

コニー「いかつい奴に花が似合ってたら変だろ」

ユミル「お前も似合わないな」

コニー「うっせぇな、クソ女!お前にも似合わねぇよ」

クリスタ「えー似合ってたよ?」

サシャ「うんうん、かわいかったです」

ユミル「だとよ」フフン

コニー「うわ、ムカつく顔だな」

サシャ「あ、でもコニーにも似合いそうです」

コニー「は?」

サシャ「ミカサに花冠作ってもらいましょう!」


58 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:42:54 oA7Rsig.

クリスタ「あ、似合いそう!私も行く!作り方教えてもらいたいし……サシャも一緒に作ろうよ」

サシャ「そうですね、自分で作りますか」

クリスタ「ミカサはあっちにいるみたい」

ユミル「あ、待てよクリスタ」

タタタタタ……

コニー「行っちまった……花の蜜どうすんだ」

ベルトルト「後にしたら?あの様子だとまた戻ってくるでしょ?」

コニー「……そうだな」


.


59 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:45:30 oA7Rsig.

アニ「……」ボー

クリスタ「あ!アニ!」

アニ「ん?」

クリスタ「今からミカサの所に花冠の作り方教えてもらいに行くんだけど、行かない?」

アニ「……いや、私は……」

サシャ「行きましょう!アニ!」グイッ

アニ「あ、ちょっと……」


.


60 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:49:34 oA7Rsig.

ジャン「……」

ハンナ「ここにいるとまるで世界で二人だけみたい」
フランツ「ふふ、そうだね。ハンナ」

ハンナ「フランツ……」

ジャン「周りに人がゴロゴロいんだろが!!」

マルコ「お、落ち着いて、ジャン」

ユミル「……あいつらはほっとけよ。人の恋路を邪魔するとお仲間に蹴られるぜ?」

ジャン「あん?何で仲間に?馬だろ…………ってめぇ!!」

ユミル「あははははは!!」

クリスタ「ユミル!ダメでしょ!ごめんね、ジャン」


61 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:54:26 oA7Rsig.

ジャン「い、いや、クリスタが悪いわけじゃねぇだろ」

ユミル「私のクリスタは優しいなぁ」ナデナデ

クリスタ「子供扱いしないでよ、もう!」

ジャン「ハッ!マルコ、さっきの例え、まさかっ!?」

マルコ「ち、違うよ!?」

ユミル「そいじゃーなー」

マルコ「ちょっ、ちょっとユミル!!」


.


62 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 20:58:15 oA7Rsig.

エレン「この花いい匂いがすんなー」

アルミン「そうだね、香水とかに使われてそう」

ミカサ「珍しい花はいい花だった」ドヤッ

エレン「ああ、来て良かったよ」

アルミン「だね!」

ミカサ「喜んでもらえて良かった」ニコッ

ミーナ「ミカサ!」

ミカサ「ミーナ?」

ミーナ「お願いがあるんだけど、花冠の作り方教えて?」

ミカサ「ええ、構わない」

ミーナ「ありがとう!!」


63 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:01:11 oA7Rsig.

サシャ「ミーカーサー!!」

ミカサ「?」

クリスタ「花冠の作り方、教えて?」

ユミル「……だとよ」

アニ「……」

ミカサ「……分かった」

ワイワイキャイキャイ♪



アルミン「……なんか僕達お邪魔かな?」

エレン「ライナー達の所に行っとこうぜ」

アルミン「そうだね」


.


64 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:04:38 oA7Rsig.

チチ……ピピピピ

眼鏡教官「鳥か……。いやぁ、たまにはいいな」

キース「そうだな。ただ訓練兵達は気を抜きすぎなければ良いのだが」

眼鏡教官「いいんじゃないか?今日くらい」

キース「……訓練兵達の命に関わるからな」

眼鏡教官「……次の訓練が厳しくなりそうだな」

キース「いつも厳しくしている」

眼鏡教官「ま、私達も今日くらいはのんびりしよう」

キース「そうだな……」


.


65 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:07:40 oA7Rsig.

ミカサ「……で、そこをこうして……」

サシャ「ふむふむ」セッセッ

クリスタ「組み合わせで色んなの作れるね」セッセッ

ユミル「だなー」セッセッ

ミーナ「むぅ、なかなか難しい……」セッセッ

アニ「……」セッセッ

サシャ「出来ましたー!!ミカサ、ありがとうございます!コニーに乗せてきます!」ダッ

ミーナ「え?乗せるの?」

ユミル「乗せるって感じは分かる」


66 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:11:10 oA7Rsig.

クリスタ「出来たー!はい!ユミル!」ポスッ

ユミル「おお、ありがとな、クリスタ」ポスッ

クリスタ「あ、ユミルも出来たんだ!ありがとう!!」

ミーナ「はい、アニ」ポスッ

アニ「え?」

ミーナ「自分で作った物つけるのってなんかねぇ。せっかくみんなで作ってるんだし」

アニ「……そうだね。ありがとう。じゃあはい、これ」ポスッ

ミーナ「ありがとう!アニ」


67 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:15:01 oA7Rsig.

クリスタ「ミカサ、教えてくれてありがとう」

ユミル「おう、ありがとな」

ミーナ「ありがとう、ミカサ!」

アニ「ありがとう」

ミカサ「……どういたしまして」///

サシャ「みなさん、ちょっと来てくださいよ……」

クリスタ「どうしたの?」



.


68 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:19:15 oA7Rsig.


コニー「ぐがー」

ライナー「ぐごー」

ベルトルト「すーすー」

エレン「うーん……ムニャムニャ」

アルミン「くぅくぅ」

マルコ「すぅすぅ」

ジャン「ぐぉー」


104期女子「「「……」」」


69 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:22:11 oA7Rsig.

ミーナ「寝ちゃってるね」

ユミル「ったく、男共は……花より惰眠か」

クリスタ「気持ち良さそうだねぇ」

ミカサ「……エレンの寝顔、こうやって見るの久しぶり」フフッ

アニ「……花びらにまみれちまってるね」

サシャ「せっかく作ったのに……まあいいか、乗せておきましょう」ポスッ

ユミル「ぶはっ!やめろよ、サシャ!!」

ミーナ「ぶふっ!ただでさえ花びらまみれでメルヘンチックなのにっ!!」


70 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:25:36 oA7Rsig.

ミカサ「そうだ、エレンとアルミンにも作っていた」ポスッポスッ

ユミル「……なんで似合うんだこの二人」

ミーナ「本当だ」

ミカサ「……」ドヤッ

ユミル「なんでお前が誇らしげなんだよ」

サシャ「……どうせだから全員に作りませんか?」

アニ「あんた……なんてことを……」

サシャ「へ?」

ユミル「……ライナーか」

ミーナ「ジャンもじゃない?」

ユミル「ぶはは!いいな!飾り立ててやろうぜ!!」


.


71 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:28:17 oA7Rsig.


―――
――

エレン「うーん……」

ミカサ「エレン?」

エレン「ミカサ……あ、オレ寝てたか……」

ミカサ「うん、全員ぐっすり」

エレン「全員?」ガバッ


72 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:31:45 oA7Rsig.

花まみれ104期男子「「「Zzz」」」

エレン「…………」

104期女子「「「くすくす……」」」

エレン「お前ら何やってんだよ!?」

ユミル「寝るから悪ぃんだよ」ククク

クリスタ「えっと、でもエレン似合ってるよ?」

花エレン「!? オレもか!!」

ミカサ「あ、はずしてはダメ」


73 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:34:44 oA7Rsig.

花エレン「何でだよ!嫌だよ!!」

ミカサ「せっかく作ったのに……」シュン

ミーナ「ミカサが頑張って作ったのに……」

サシャ「そうですよぅ」

アニ「酷いヤツだね」

花エレン「オレが悪いのかよっ!?」


74 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:37:38 oA7Rsig.

アルミン「……エレン?何騒いでるの?」ゴシゴシ

マルコ「ふわぁぁ」

ジャン「うーん……」ノビー

ベルトルト「あー寝てた」ボー

ライナー「む、いかんっ」ゴシゴシ

コニー「あー……?」ボー

エレン「おい!お前ら、自分をちゃんと見てみろよ!!」

「「「は?」」」

「「「…………」」」ジッ


75 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:40:29 oA7Rsig.

「「「!?」」」

「「「なんっじゃこりゃー!!?」」」

104期女子「「「あははははは!」」」

花ジャン「お前らの仕業か!!」

クリスタ「ご、ごめんなさい」クスクス

ユミル「発案は芋女だからな」

サシャ「ちょっ!飾り立てようって言ったのはユミルじゃないですか!!」

アニ「嬉々としてやってたのはミーナだけどね」

ミーナ「ちょっとアニ!なんでバラしちゃうの!!」

ミカサ「楽しかった」

花コニー「楽しんでんじゃねぇよ!!」


76 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:43:19 oA7Rsig.

花ジャン「お、おい……ライナー……お前……」グフッ

花ライナー「…………」

花エレン「ぶふっ!!」

花アルミン「……」プルプル

花マルコ「ぐっ……ごめ……ライ……ナー」ブフッ

花ジャン「壊滅的に似合わねぇ!!」ゲラゲラ

花ライナー「お前には言われたくないぞ」

花ベルトルト「ぐふぅ……」プルプル…

花ライナー「ベルトルト、お前まで……」

花コニー「……なぁ」

ユミル「どうした?コニー」

花コニー「あれ」


77 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:46:28 oA7Rsig.


キース「Zzz」

眼鏡教官「Zzz」


「「「「「…………」」」」」

ユミル「……いやいやいやいや……」

花ライナー「正気か?コニー」

花コニー「オレはまだ何も言ってねぇぞ」

花ジャン「でもぐっすり寝てるよな?」

花アルミン「ええ!?やる気なの!?」

花ジャン「バカ!シー!!起きるだろ!」

花アルミン「あ、ごめん」




79 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:50:40 oA7Rsig.

花ベルトルト「……本気でやるの?」

サシャ「もう、この際です。やっちゃいましょう!」

ミーナ「全員でやっちゃえば怖くないよ」

花エレン「……やっちまうか」

ミカサ「エレンがやると言うならやろう」

花エレン「それ、オレの責任にならないか?」

花マルコ「……うん、飾り立てるのはミカサとライナーがいいかもね」

花ジャン「何でだよ?」

花マルコ「寝てるっていっても教官達だからね。気付かれてしまうかもしれないし」

ユミル「現時点での上位者にやらせるってか」


80 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:53:13 oA7Rsig.

花アルミン「サシャもいいんじゃないかな。気配殺すの上手いよね」

花コニー「ああ、狩猟してたんだもんな」

サシャ「お任せください!」

クリスタ「本当にやるの……?」

花ライナー「ベルトルトも来い」

花ベルトルト「えぇー?」


81 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:56:56 oA7Rsig.

花ジャン「マルコ、お前も行けよ」

花マルコ「えっ!?」

花エレン「全員でやろうぜ。一人ずつ飾ってこう」

アニ「それでいいんじゃない?」

花ジャン「誰で起きるかだな」

花コニー「だな」

花アルミン「……主旨が変わってない?」


.


82 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 21:59:39 oA7Rsig.


―――
――


キース「う……む……」

「「「「「!?」」」」」

キース「……いけないな……寝てしま……」

キース「!?」

「「「「「逃げろ!!」」」」」ダッ


花まみれキース「…………」

眼鏡教官「ううん……寝てしまっていたな……キー……」


83 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 22:02:23 oA7Rsig.

花まみれキース「……」

眼鏡教官「ぶはっ!!」

花まみれキース「……お前もだぞ」

花まみれ眼鏡教官「ハッ!!」

花まみれキース「全く……」

花まみれ眼鏡教官「あの子達ですか……」

花まみれキース「うむ、寝ていたとはいえこの私に気付かれずにここまでやるとは……なかなかやるな」ニヤリ

花まみれ眼鏡教官「……嬉しそうだな」クスクス

花まみれキース「……次の訓練が楽しみだな」

花まみれ眼鏡教官「……可哀想に……」



.


84 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 22:05:16 oA7Rsig.

ハンナ「フランツ、なんかちょっと騒がしいわね」

フランツ「そうだね、みんな何してるんだろうね」

ハンナ「あ、頭に花びらがついてるわよ」ヒョイ

フランツ「ありがとう、ハンナ」ナデナデ

ハンナフランツ「「ふふふふふ」」



.


85 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 22:08:08 oA7Rsig.

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――帰り道――


ザッザッザッザッ……


「「「「「……」」」」」

ハンナフランツ「「ウフフアハハ♪」」


花まみれキース「……」


エレン「……なぁ」

アルミン「言わないでよ……エレン」

ミカサ「で、でもアルミン……」チラッ


86 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 22:12:07 oA7Rsig.

花まみれキース「……」


ユミル「い、いたたまれねぇ……」

クリスタ「怖いよぅ……」ブルブル

サシャ「や、やり過ぎましたか……?」

ミーナ「なんではずさないの……?」ブルブル

アニ「……効果的な圧力のかけ方だね……」

コニー「……なんで何も言わないんだよ……」

ライナー「無言の圧力か……」

ベルトルト「あれは怖すぎる……」

マルコ「なんでノッちゃったんだろう……?」ズーン

ジャン「ノリノリだったくせに今更言うなよ。やっちまったもんはしゃあねぇだろ……」チラッ


87 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 22:15:41 oA7Rsig.

花まみれキース「……」

眼鏡教官「えげつないな、キース」

花まみれキース「……そうか?」

眼鏡教官「そうだろ。約二名を除いてみんなびくびくしてるじゃないか」

花まみれキース「全員で飾り立てたんだ、誇ればいいではないか」

眼鏡教官「……意地が悪いな」クスクス


.


88 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 22:18:40 oA7Rsig.

エレン「なぁ、これ、訓練の時に影響したりしないよな?」

アルミン「キース教官がそんなことするとは思えないけど……」

「「「「「……」」」」」


ハンナ「楽しかったわね」

フランツ「そうだね、今度は二人で来ようか?」

ハンナ「ええ!行きたいわ!」

ハンナフランツ「「ふふふふふ♪」」


「「「……」」」

「「「この幸せバカップルがっ!!」」」

ハンナフランツ「「え?」」


.


89 : ◆uSEt4QqJNo :2013/10/23(水) 22:25:05 oA7Rsig.
おしまい