16: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 21:21:47.79 ID:00NnEbt90
春香「ここは?」

千早「雪歩の家よ」

春香「!?」

春香(この部屋にいないのに・・・頭の中に千早ちゃんの声!?)

千早「小型無線を頭に埋め込んでおいたわ。耳への骨振動で、春香に通信を送れる」

千早「スニーキングミッションに最適な通信方法よ」

春香「え?」

引用元: 春香「ここは?」千早「>>7の>>2よ」【安価は命より重い】 




20: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 21:29:04.71 ID:00NnEbt90
千早「春香、あなたに依頼された任務は二つ」

春香「いやどういうことなの!?任務!?」

千早「人質として囚われた高木社長と、黒井社長の2名を救出すること」

春香「」

千早「そして、蜂起した765プロの核発射能力の有無を調査し、事実ならばそれを阻止し、テロリスト達を武装解除すること」

春香「え、いや、あの・・・」

千早「可能な限り敵に見つからず、任務をこなしてちょうだい」

春香「話聞いてよ!?」


METAL GEAR AMAMI

21: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 21:35:14.17 ID:00NnEbt90
春香(よくわからないけど・・・千早ちゃんまともに対応してくれないし、やるしかないよね)

春香「あれ、何か廊下に男の人が・・・」

春香「・・・あの銃、作り物だよね?」

千早「あれはFA-MAS、フランスのGIATの傘下で開発されたライフルだ。萩原組を占拠する際、強奪したのだろう」

春香「その説明は求めてないよ!?」

千早「射程、精密性ともに優れる銃だ・・・正面から行くのは避けなさい」

春香「撃たれないようにそっと・・」コソコソ

春香「あ」ズテッ

兵「!」

兵「誰だ!」

24: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 21:40:02.31 ID:00NnEbt90
兵「敵発見、増援求む!」ダダダダ

春香「ほ、本当に撃ってきた!?」

千早「逃げて!相手の注意を逸らすのよ!」

春香「相手の注意って、そんなの簡単には・・・」

春香「・・・・・・」

春香「・・・・・・」リボンハズシ

春香「・・・・・・」ポイ

兵「あっちへいったぞー!」

春香「・・・・・・」

29: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 21:45:26.50 ID:00NnEbt90
雪歩家・物置

春香「何か使えそうなものは・・・これは?」

千早「それは次世代潜入装備『はるかさん』ね」

千早「近距離の相手を、音も無く一瞬で気絶させられるわ」

春香「嘘でしょ・・・」

千早「実際に使って見ましょう、そこの壁を三三七拍子で叩いて、敵をおびきよせてね」

春香「いやそんなことしたら間違いなく大事に・・・」

春香「・・・・・・」


30: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 21:47:59.52 ID:00NnEbt90
兵「なんだ?」タタタタ

兵「・・・・気のせいか」

春香(無言のはるかさん)

兵「もご!?」ガブリ

兵「」ピクピク

春香「どういうことなの・・・」

33: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 21:58:16.95 ID:00NnEbt90
萩原家監禁部屋



春香「ここに二人の社長が・・・」

千早「流石に見張りがいるわ、排除しましょう」

春香「え!?だって、これじゃあ後ろからなんて・・・」

千早「自分を信じるのよ」

春香「えっ」

春香「・・・・・・」スタスタ

兵「あれ?足音がする・・・」

兵「誰もいない?なんだこれ」

春香(無言のはるかさん)

兵「」ビクンビクン

春香「やれば出来る!」

千早「きっと 絶対」

二人「私NO.1」

34: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 22:07:25.45 ID:00NnEbt90
春香「大丈夫ですか、社長!」

黒井「ん?なんだ、この声は・・・」

高木「天海君?うちの天海君なのか!?どこにいるんだね」

春香「私ここにいるんですけど・・・」イラッ

高木「姿を見せてくれないならそれで良い!聞いてくれ!」

高木「765プロは、我々の開発していたメタルギア”如月”を、核発射に使うつもりだ!」

春香(無言のはるかさん)

高木「うわらば!」

黒井「タコス!」

千早「春香、社長たちは?」

春香「テロリストに殺されちゃった・・・」

35: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 22:26:43.05 ID:00NnEbt90
兵器倉庫

春香「社長の言ってた兵器を破壊すればいいんだよね?」

千早「ええ、それさえ破壊すれば解決よ」

春香(はるかさんで破壊できるのかな・・・)

千早「!?」

千早「待って、春香!」

春香「え?」

千早「そこにある反応は・・・奴よ!」

36: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 22:29:30.62 ID:00NnEbt90
千早「ひびきん・レイブン、765プロに所属している隊員」

千早「大型の犬に匹敵する脚力と、動物を従える能力を持ってるわ」

春香「それただの響ちゃんじゃ・・・」

千早「今まで数々のオーディションを潜り抜けてきた兵士よ」

千早「くれぐれも気をつけて!」

春香「うん」

37: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 22:32:40.81 ID:00NnEbt90
春香「・・・・・・」スタスタ

響「ん?なんか臭うぞ」

春香「・・・・・・」スタスタ

響「自分じゃない・・・誰のだ?」

春香「・・・・・・」メノマエ

響「まあ良いか!どうせ自分は完璧だからな、どんな敵だって」

春香(無言のはるかさん)

響「うっ・・・ふう」

響「」ピクピク

千早「苦しい戦いだったわね・・・」

春香「うんそうだね(棒読み)」

39: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 22:37:52.53 ID:00NnEbt90
響「・・・うう、ここは・・・」

千早「如月の位置を吐かせるのよ」

春香「うん」ガシ

響「あれ、何か首根っこが持ち上げられて」

春香「・・・・・・」ハラパン

響「うう゛!?」

響「う、お゛え゛え゛ええええええ」ビシャビチャ

春香「朝ごはん納豆だったんだ・・・あ、あった」

春香「如月は地下倉庫に運ばれたって」

千早「よくやったわ!」

響「」ピクピク

40: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 22:42:01.72 ID:00NnEbt90
春香「よーし、そうと決まったら地下倉庫に行こう!」

千早「待って春香、通信に誰かが割り込んでくる!」

??「気をつけなさい、春香。その先には地雷原があるわ」

春香「ふーんじゃ迂回しよ」

??「えっ」

春香「何?」

??「いや・・・誰だ?とかなんか・・・」

春香「何言ってるの?馬鹿なの?」

44: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 22:44:24.61 ID:00NnEbt90
春香「じゃああなたが誰か聞いたら答えてくれるの?」

??「いや、それは・・・」

春香「ねえ、聞いたら何か助けてくれるの?それは私の得になること?」

??「そうじゃなくて・・あの、」

春香「時間の無駄」

??「うわああああああああん」

千早「通信が切れたわ」

春香「先を急ごう!」

46: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 22:50:23.42 ID:00NnEbt90
地下通路



千早「気をつけなさい春香!その先にはサイコ・たかねンティスがいるわ」

千早「奴は強力な念動能力と読心能力、対象の視界を操作する能力を持ってる」

春香「へー」

千早「おそらく、どんな手段でも、念動力で気づかれてしまう」

春香「ふーん」

千早「その前にセーブしていく?」

春香「!?」

47: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 22:54:18.46 ID:00NnEbt90
貴音「姿形は見えませんが・・・侵入者ですか」

貴音「私の念動力を疑ってるようですね・・・ならば、少しお見せしましょう」

春香(無言のはるかさん)

貴音「甘い」サッ

春香「避けられた!?」

千早「春香!奴はあなたのコントローラーの動きを読んで避けてるわ!」

春香「は?」

千早「コントローラーを2Pに挿すのよ!」

春香「2Pってどこに!?」

49: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 23:01:10.96 ID:00NnEbt90
千早「だから2Pよ!」

春香「だからそれどこ!」

貴音「哀れな・・・もう止めを刺してあげましょう」

春香「うわ、こっちきた!」

千早「早く、2Pに!」

春香「コントローラー、挿す、どこに・・・?」

貴音「くらいなさ」

春香「そこだあああああああああ!!」

貴音「モガフ!?(口!?)」モガ

貴音「フゴフゴハウハフ!!??(心が読めない!?)」モゴモゴ

51: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 23:04:10.24 ID:00NnEbt90
春香「え、ここじゃないの!?」

貴音「モゴモゴ(いや、そういうのじゃ・・・)」

春香「こっちか!」

貴音「フガフガ!オゴォ!(痛いです!鼻の穴を広げないで!)」

春香「ちがう、ここ!?」

貴音「ハヒフモグ!(耳に入るわけないでしょう!)」

春香「だったらここだあああああああああ!」

貴音「アーッ!」

53: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 23:12:47.24 ID:00NnEbt90
貴音「うう・・・どうやってお嫁に・・・」

千早「地下倉庫へ抜ける道を割らせるのよ」

春香「うん」ガシ

貴音「く、首を掴んで何を・・・」

春香「・・・・・・」ドス

貴音「痛ッ~~~~~!!」

春香「割らなきゃいけないから、横に引っ張らないと」グリゴリジュシュ

貴音「あ、あ゛、私の、はら、わ、た」

春香「私のwwwwwwはwwwwらwwwwわwwwwた」

春香「寒いですね」

貴音「無念・・・」ガク

54: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 23:19:12.76 ID:00NnEbt90
春香「案外腹黒いから見つけにくいなあ・・・あ、あった」

春香「右にいって左に行って三回回ってワンだって」

千早「おうあくしろよ」

春香「良いか?三回回ってからワンと鳴く」

春香「これをもう一回繰り返してみる」

春香「飽きずにもう一回試してみる」

春香「すると無限に続く『うず巻き』が描かれる。これが『黄金の回転』だ」

千早「シールドトリガースパイラルゲート」

春香「神の宣告で」

58: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 23:27:01.33 ID:00NnEbt90
地下倉庫



P「ふふふ・・・ついにここまでたどり着いたか」

P「まさかこの萩原家の厳重な守りを突破し、ここまで潜入し・・・」

P「あまつさえ、響と貴音を倒すとは!やるようになったな!」

P「春香!」





リボン「」ポツン

春香「・・・・・・」

59: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 23:30:04.32 ID:00NnEbt90
P「だがお前も、このメタルギア"如月"の前では無力だ!」

P「死ねー!」

ドゴォ

P「ふふふ・・・この全長18メートルの巨体では、ひとたまりも・・・」

リボン「」ポツン

P「なぜだ!?なぜ如月に潰されて生きてる!?」

春香「・・・・・・・」

61: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 23:44:58.80 ID:00NnEbt90
春香「千早ちゃん、如月に弱点はあるの?」

千早「ないわ」

千早「火力で押しましょう」

春香「いや火力って言っても・・・」

千早「春香自身がいるじゃない」

春香「それもそうだね」


62: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 23:48:02.04 ID:00NnEbt90
春香「6321463214C」

春香「俺の名を言ってみろ!」

・音無小鳥

・天海春香

・中村繪里子

P「あれ?音無さんいたんですか?」

春香「236A」

春香「俺の名を言ってみろ!」

・天海未春香

・天海祐希

・天海僧正

P「音無さん何いってるんですかってぎゃああああああ!?」

春香「苦しい相手だった・・・」

64: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 23:51:39.64 ID:00NnEbt90
春香「いけない!萩原亭が崩れる!」

千早「Pが死んだことで世界観が崩壊し始めたのよ!」

春香「非難口はどっち!?」

千早「日ごろから確認してないと!」

春香「そうだよね!災害には日常からの備えが大切だよね!」

千早「みんなもおうちにかえったら」

春香「おうちのひととそうだんしようね!」

66: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/15(日) 23:55:49.80 ID:00NnEbt90
春香「って、非難梯子が三つもある!?」

春香「どれにすればいいの!?」

千早「らりるれろ!らりるれろ!らりるれろ!」

春香「教えてハニー 未来は何色?」

P(故)「透明ブロックを叩いた先のツタを上るんだ」

春香「日に日に胸が キュンキュンっていうの」

春香「これって伝説?」

P(故)「ああ!」

71: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/16(月) 00:03:15.81 ID:m+Jk2RqY0
春香「ふう、ようやく娑婆に出れた」

千早「春香!今すぐゲームの電源を切るのよ!」

春香「これで世界は救われたんだね!」

千早「私は前世でアメリカのアオイトリだったの。あの頃は楽しかった…。春香の前世は何?』」

春香「さあいこう!無限の大空へ!」

千早「私の我慢にも限界がある。もう君には任せておけん。私が出撃する!君はもう帰れ!」

春香「くぁ背drftgyフhじゅじこぉp;p」

千早「wせdぉくjyhtふぇdさ」


72: ◆IOZsi9OLhk 2014/06/16(月) 00:11:44.78 ID:m+Jk2RqY0
朝だった
鼻をつく埃っぽい臭い
カーテンに遮られた日差し
いつもの朝だった
夢、か、と呟いてみるけど、誰も何も返してはくれない


あの頃は若かった
世界が楽しくって、堪らなかった
何より、みんながいた



でも、今は・・・・・・



今の私は34歳
天海春香、アイドル?いいえ、OL
叶わず散った癖に、呪いの様にしがみついてくる夢
目を背けながら、同じ日々を潰してくだけのオンナ


酷い夢だった
訳が分からなかった

でも・・・楽しい夢だった



ああ、
今日、月曜日だ
何も無い場所に呟いて、私は起き上がった