1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:28:17 JeB6j7WI
ニック「ええ。ウォール教に入ればつけて貰えますよ」
エレン「……例えば俺は?」
ニック「そうですね。カリュードエレンなどどうでしょう?」
エレン「それは……どういう意味なんですか?」
ニック「東洋の言葉でJagerと言う意味です。ぴったりじゃありませんか」
エレン「おお……」
転載元:エレン「洗礼名……?」
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:29:51 JeB6j7WI
アルミン「僕は!?」
ジャン「俺は!?」
ニック「ちょっと待ってください。入信しないとつけられませんから」
ミカサ「……エレン、入信するの?しないでしょ?」
エレン「ま、まあ……しねぇと思う」
キース「しなくともよいのだが……」
エレン「教官!」
キース「実は……訓練兵にはウォール教の布教をして欲しいのだ」
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:31:11 JeB6j7WI
ミカサ「布教?」
アルミン「ちょっと待ってください!何故僕たちが!!」
ニック「……教官が憲兵団所属なのはご存知でしたか?」
エレン「はい」
ニック「先日、憲兵団は全員入信することに決まりました」
アルミン「えっ!?」
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:31:58 JeB6j7WI
マルコ「腐ってるなー……」
ジャン「命が助かるなら入信くらい……いや、やっぱり抵抗が……」
アニ(嘘!?憲兵団に入ったら入信しないといけないの……?)
ベルトルト「何てことだ……聞いてないよ!」
ニック「ちなみに教官殿の洗礼名はヒメタチバナキースに決まりました」
アルミン「フフッ……」
キース「東洋の言葉だそうだ。意味は教えてもらえなかったが中々綺麗な響きだな」
ミカサ「不毛」
エレン「……?」
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:32:40 JeB6j7WI
ニック「ゴホン!えー、毎月第三土曜日は訓練の代わりに布教の日とします」
ニック「後、こちらのマニュアルと教典をお読みください」
エレン「えっ?教典読まないといけないんですか?」
ニック「教えを引用出来たら入信率が上がるというデータがありますので」
ミカサ「……」
ニック「では私はこれで」
キース「明日までにマニュアルと教義を覚えておくように」
エレン「ええー……」
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:33:47 JeB6j7WI
ライナー「……ベルトルト。俺調査兵団に行く」
ベルトルト「おすすめするよ……」
コニー「俺も」
サシャ「私もです」
クリスタ「怖かった……」
ユミル「……」
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:34:40 JeB6j7WI
寝室
コニー「……カリュードエレン」ボソッ
エレン「おい止めろ!恥ずかしいだろ!」
ライナー「俺はメンヘライナーとか言われた……どういう意味だ?」
エレン「さあな……」
ジャン「わざと意味解らないようにつけてるっぽいし、気にした方が負けだろ」
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:36:32 JeB6j7WI
ライナー「そうだな。そうしようそうしよう」
エレン(カリュード結構気に入っているとか言えないよな……)
マルコ「……とりあえずこれ覚えようか」
ジャン「面倒くせぇ……別にいいだろ」
マルコ「ダメだよ!」
エレン「あー……俺はもう寝るぞ!あと憲兵団行きたかった奴元気出せよ!」
ジャン「ああ!?」
ベルトルト「エレンに言われるとなんか腹立つね……」
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:37:47 JeB6j7WI
ライナー「ベルトルト、俺らも寝るぞ」
ベルトルト「うん……」
アルミン「……」ペラッ
アルミン(ウォール教教義その2 愛すべきは壁。されどまずは人から)
アルミン(何か良いこと言ってるような……?)
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:39:34 JeB6j7WI
キース「諸君!待ちに待った土曜日だ!」
キース「よいか!我々はウォールローゼ南区を一手に任されている!」
キース「全員、故郷には優先的に配置されている!まずは家族を入信させるのだ!」
キース「入信してもらったらこの紙にハンコを押してもらってくるのだ!」
ジャン「ラジオ体操じゃねぇんだから……」
キース「ノルマこそないが、3人以上入信させた者!」
キース「夕食を楽しみにしておくといい……」ニヤリ
サシャ「コニーやりましょう!!!」
コニー「おう!肉だぜ肉!」
11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:41:53 JeB6j7WI
教官「このプリ……レジュメ見てどこからどこまで布教するか確認しなさい」
エレン「……俺達はこの辺りか」
アルミン「何か気が重いよ……」
ミカサ「問題ない。ノルマはないはず」
アルミン「……」
ジャン「お前ジナエ町出身だったっけ?」
マルコ「そうだよ。久しぶりに家族に会えるのはうれしいんだけど」
マルコ「言う事はウォール教に入信してくれ、だもんな……」
ジャン「まあそう言うな。仕事と割り切ろうぜ」
12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:42:59 JeB6j7WI
ラガコ村
コニー「俺だ!コニーだ!帰ってきたぞ!」
サシャ「早く出てきてくださーい!」ジュルリ
コニー母(以下コ母)「コニー……!!!」
コ母「あんた帰って来たの!?訓練所はどうしたの!?」
13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:44:02 JeB6j7WI
コニー「違うんだって!訓練所はやめてない!今日だけ帰ってこれるんだよ!」
コ母「……じゃあ結婚の挨拶に来たの?」
コニー「は?」
サシャ「え?」
コ母「そんなに丁寧な言葉遣いで、よく出来た子じゃないか!」
サシャ「どうも。サシャ・ブラウスと言います。向こうの山に住んでます!」
コニー「違う違う違う!俺達は仕事で来たんだ!」
コ母「違うの……」
サシャ「実はお話がありまして」
16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:47:36 JeB6j7WI
コ母「話?」
コニー「……ウォール教に入って欲しいんだ」
コ母「うお……?何?」
サシャ「ウォール教です」
コ母「そ……それに入って欲しいの?」
コニー「今なら洗礼名二つ付けて貰えるキャンペーン中だぜ!」
コ母「洗礼名……?」
17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:48:10 JeB6j7WI
サシャ「それにウォール教の教えにはダイエット効果があるとかないとか……そんな感じですよ?」
コ母「……私も入ってみようかしら」
コニー(母ちゃん!!そんなに気にしてたのかよ腹!!)
コニー「入ってくれよ!多分面倒臭い事はしなくても良さそうだから」
コ母「まあ他でもない息子と娘のためだからね……」
コニー「今おかしなこと言った気がするけどほら、これにハンコ押してくれ」
コ母「ちょっと待っててね……」
18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:49:59 JeB6j7WI
サニー「……だれだ」
マーティン「コニーのかのじょだ!」
コニー「は!?バカ言うな!」
サシャ「違いますよ!お嫁さんです」
サニー「およめさん?」
マーティン「じゃあねえちゃんだ」
コニー「おいっ!子供に嘘教えるな!」
コ母「喧嘩しない!ほらハンコ」ポン
19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:50:53 JeB6j7WI
コニー「母ちゃん……」
コニー「……ありがとう」
コ母「また来るのよー?」
コニー「皆!今度!今度絶対来るからなー!」
サシャ「さよならー!」
マーティン「もうくんな!」
サニー「あのねぇちゃんきらい」
サシャ「」
コニー「……次は近所のおじさんの家だ」
20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:53:00 JeB6j7WI
トロスト区 南部
ジャン「はあ……帰りたくねぇな……」
ミーナ「私も帰りたくないよ……殆ど家出みたいな形で訓練所に来たのに」
ミーナ「いきなり家に押しかけて宗教の勧誘しろだなんて……」
ジャン「お前もそのクチか」
ミーナ「……ジャンもそうなの?」
ジャン「まあな……」
21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:54:59 JeB6j7WI
ミーナ「そんな私たちの話、聞いてくれるかな?」
ジャン「聞かせなくてもいいだろ……俺はここでサボってる」
ミーナ「……じゃあ私も」
ジャン「……」
ジャン「三人以上に布教したら晩飯何が出るんだろうな」
ミーナ「お肉?卵?お菓子?」
ジャン「ハッピーセットかもしれねぇな」
ミーナ「それは要らないね……」
ジャン「ハハ……」
22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:57:08 JeB6j7WI
ジャン「こうしてるとまるで休日だな」
ミーナ「うん……」
ミーナ「……」
ジャン「……まずい!上官だぞ!」
ミーナ「え?」
ジャン「とりあえず敬礼だ!急げ!」
ミーナ「……」バッ
リコ「ん……?こんな所で何をやっている訓練兵」
24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 20:58:32 JeB6j7WI
ジャン「ウォール教の布教活動です!」
ミーナ「右に同じです」
リコ「おおそうか!実は私もウォール教に入っている」
ジャン「は、はあ……」
ミーナ「そうだったんですか」
リコ「この眼鏡は何故かけていると思う?
リコ「……教典の読み過ぎだ」
ジャン「え!?」
ミーナ「ね、熱心……ですね……」
25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:00:08 JeB6j7WI
トロスト区 北部
エレン「俺達は訓練所の近くか」
ミカサ「気をつかったのだろうか……?」
アルミン「いや、その分サボりにくくなってるよ……」
ミカサ「アルミン、サボるのを前提に考えるのはよくない」
26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:02:09 JeB6j7WI
エレン「なあミカサ……これ真面目にやってるやつなんか居るか?」
アルミン「居ないだろうね……」
エレン「100人入信で憲兵団行けるとか言えば皆頑張ったんじゃねぇのか?」
ミカサ「でも憲兵団に入ったら無条件で入信」
エレン「……嫌だな」
アルミン「一応布教する振り位はしておこうか……」
エレン「そうだな」
27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:03:10 JeB6j7WI
ダウパー村
サシャ「ここのはずなんですが……」コンコン
コニー「居ねぇんじゃねぇのか?」
サシャ「多分狩りに行ってるんだと思います」
コニー「じゃあどうする?近所の家に先行くか?」
サシャ「そうしましょうか……」
コニー「あっ」
サシャ父(以下サ父)「サシャ!?何でお前がここに……」
28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:05:26 JeB6j7WI
サシャ「おとう……さん」
サ父「……」
サシャ「……ただいま」
コニー「あの……どうも」
サ父「訓練所はどうした?まさか……」
サシャ「やめとらんよ!」
サ父「そうか……」
サ父「ん?そっちの少年は……」
29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:10:13 JeB6j7WI
コニー「……同じ訓練所のコニーと言います」
サ父「コニー……うちのバカ娘をよろしくな」
コニー「は、はい……」
サ父「まあ入れ……色々と話を聞かにゃならんからな」
サシャ「……」
コニー「……」
30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:11:32 JeB6j7WI
サシャの実家
サ父「……訓練所はどうだ」
サシャ「まあ……辛い事もあるけど楽しいよ」
サ父「……そうか」
コニー「……」
サ父「コニー、訓練所でのサシャはどうだ?」
コニー「……結構優秀ですよ。10位以内に入れるかもしれないって言われてます」
サ父「おお!お前そんなに頑張っとるんか!」
31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:12:30 JeB6j7WI
サシャ「うん……」
コニー「でもよく食糧庫に盗m」
サシャ「あー!あーー!」
サ父「お前の食い意地はまだ直っとらんのか……」
サシャ「……」
コニー「……」
サ父「これからお前が帰ってきても飯は出さんぞ」
サシャ「えええええ!!!?」
コニー(お父さんと仲いいんだな……)
32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:13:19 JeB6j7WI
マルコの実家
マルコ「……」
マルコ「…………」
マルコ(手抜きだ……)
マルコ「………………………」
マルコ「ZZZ」
33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:14:14 JeB6j7WI
トロスト区 南部
ジャン「うえー、眼鏡の上官からニック司祭語録とかいう本貰っちまった……」
ミーナ「何か面白そうだね」
ジャン「!?」
ミーナ「もちろん笑えるって意味でね」
ジャン「……」ペラッ
34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:15:26 JeB6j7WI
あなた方は小さな幸せを見つけなさい。ニック司祭は小銭拾っただけで満面の笑みです
あなた方は小さな幸せを役に立てなさい。ニック司祭はその小銭で鳩にやるパンを買います
あなた方は小さな幸せを分かち合いなさい。ニック司祭はそのパンで隣人と釣りをします
ジャン「ニック司祭小せえええ!!」
ミーナ「でも良い事言ってるかも……?」
ジャン「そうか?」
35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:17:13 JeB6j7WI
ミーナ「……幸せって人と分け合うとかえって大きくなるものだよ」
ジャン「そうなのか?」
ミーナ「ジャンは彼女居たことないから知らないだろうけど!」
ジャン「てめぇこそ彼氏居たことあるのかよ!」
ミーナ「かか関係ないでしょ!!」
ジャン「もういい……」ペラッ
36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:18:29 JeB6j7WI
ニック司祭は言いました。『正直憲兵団より調査兵団に守ってもらいたい』
ニック司祭は言いました。『ウォール教っていう名前がまずダサい』
ニック司祭は言いました。『このネックレスもダサい。私の顔柄にしてくれ給え」
ジャン「うわぁ……」
ミーナ「うわぁしか言えないよ……」
ジャン「はあ……」
ミーナ「はあ……」
38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:20:58 JeB6j7WI
トロスト区 西部
アニ「……」
ベルトルト「アニ……笑顔で笑顔で」
ライナー「……」ヒクヒク
アニ「誰がこんな事……」
39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:22:29 JeB6j7WI
ライナー「まずは俺が行く……見てろ」
ライナー「すみませーん!」コンコン
女性「はい?」
ライナー「奥さん、最近聞いたことないですか?ウォール教」
女性「ウォール教……ああ、確か壁を愛する宗教……でしたっけ?」
ライナー「はい。私共、ぜひウォール教に入っていただけないかと……」
ライナー「今なら入信手数料0!こちらの万能おしゃれポーチもついてきますよ!」
女性「ちょ、ちょっと主人と相談してきます……」
40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:22:59 JeB6j7WI
ベルトルト「ちょろすぎる……」
アニ「ライナーどうしたの?そんなにお腹減ってるの?」
ライナー「いや……ウォール教が広まればその分やり易くなるんじゃねぇかと思ってな」
ライナー「この人類が壁内に引きこもっててくれた方が……な」
ライナー「ベルトルト。今の俺は戦士だぞ」
ベルトルト「ライナー……!」
アニ「……壁への愛に生きる戦士ってところだね」
ライナー「うるせえよ!」
41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:24:31 JeB6j7WI
女性「あの~……年会費とかどうなってます?」
ライナー「それはですね……こちらの資料をご覧ください」
アニ「そんなの知らないよ?」
ベルトルト「ライナーが独自に入手したんだよきっと!」
女性「……」
ライナー「まだご不満ですか?今ならダブル洗礼名キャンペーンとかやってますよ?」
女性「……」
ライナー「教会へ行けば若い男性とお知り合いになれるかもしれませんよ?」
女性「……これにハンコを押せばいいんですよね?」
42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:25:19 JeB6j7WI
ベルトルト(そうだ!そこで倍プッシュだよ!)
ライナー「はい!どうぞこちらに……」
女性「私……入ります」ポン
ライナー「……ありがとうございました。壁に愛を」
女性「か、壁に愛……を……?」
43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:27:33 JeB6j7WI
トロスト区 東部
クリスタ「良かったの?晩御飯……」
ユミル「は?私は某芋女みたいに食い意地張って無いぞ」
クリスタ「ごめん……でも何が出るんだろうね?」
ユミル「どうでもいいだろ……どうせくっだらねぇもんだろ」
44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:28:46 JeB6j7WI
クリスタ「それじゃ頑張った甲斐がないよ……来週からもやる人居なくなるんじゃない?」
ユミル「そうか、これ毎月やるのか……まあこうして訓練サボれるから歓迎だがな」
クリスタ「こればっかりは私も休ませて貰おうかな……」
ユミル「そうしとけ。こんな事やっても得するのはお前の敵だけだ」
クリスタ「うん……」
ユミル「そもそもお前は休まなすぎなんだよ!もっとだらけようぜ」
クリスタ「でもする事がないと暇すぎてやだな……」
ユミル「つべこべ言わずに今日は休め」
クリスタ「………」
45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:28:15 JeB6j7WI
クリスタ「それじゃ頑張った甲斐がないよ……来週からもやる人居なくなるんじゃない?」
ユミル「そうか、これ毎月やるのか……まあこうして訓練サボれるから歓迎だがな」
クリスタ「こればっかりは私も休ませて貰おうかな……」
ユミル「そうしとけ。こんな事やっても得するのはお前の敵だけだ」
クリスタ「うん……」
ユミル「そもそもお前は休まなすぎなんだよ!もっとだらけようぜ」
クリスタ「でもする事がないと暇すぎてやだな……」
ユミル「つべこべ言わずに今日は休め」
クリスタ「………」
46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:29:40 JeB6j7WI
訓練所内 食堂
キース「貴様ら!静まれぇ~い!」
エレン「何だ……?」
キース「今から名前を呼ぶ者!こちらへ来るのだ!」
キース「コニー・スプリンガー!サシャ・ブラウス!」
キース「ライナー・ブラウン!ついて来い」
47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:30:20 JeB6j7WI
ライナー「……行ってくる」
ベルトルト「う、うん……」
アニ「……」
サシャ「フヘヘヘヘ……」
コニー「肉……」
48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:31:18 JeB6j7WI
教官のお部屋
ニック「……」
キース「え~、ここに集まってもらったのは他でもない」
ライナー「……」
キース「今朝私の言った夕食を楽しみにしていろと言う言葉だが……」
サシャ(肉!?)
コニー(チーズも捨てがたい……)
49 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:32:48 JeB6j7WI
キース「食べ物を期待していたのなら申し訳ない。君たちに贈るものはこれしかないのだ」
サシャ「」
コニー「えっ」
キース「ニック司祭」
ニック「実は……この布教活動は……」
ニック「二つの目的がある。一つはウォール教の宣伝だ」
ニック「もう一つは……そう。これは」
ニック「諸君が毎月故郷に帰れるように設けられた、言わば休日なのだ」
50 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:33:32 JeB6j7WI
ライナー「……」
サシャ「そうだったんですか!?」
コニー「うわー、普通に布教してた……」
ニック「考えてもみたまえ。入信にハンコ一つなど、おかしいとは思わないかね?」
コニー「そうか……?」
ニック「……これが本物の入信届だ。色々と書き込む項目が見えるだろう?」
サシャ「本当ですね!」
コニー「こ……こんなの教えてよかったんですか?」
ニック「勿論口外は無用だ」
51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:35:07 JeB6j7WI
ニック「形骸化は宗教の本分だからな……広まってもても特に問題ない」
キース「……では食堂に戻れ」
ライナー「……」
コニー「教官っていい人だよなー!お前も誰かに言うんじゃねぇぞ!」
サシャ「言いませんよ!失敬な!」
ライナー(思いっきり騙されてた……)
52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:36:21 JeB6j7WI
食堂
エレン「お前ら何貰ったんだよ!!教えろ!」
ジャン「羨ましいぞ!」
マルコ「分けてくれー!」
ライナー「……何もなかったぞ」
サシャ「そうですよー」
コニー「いやーほんと残念だなー」
ミカサ「あのハゲは皆の期待を裏切った……」
53 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:37:18 JeB6j7WI
アルミン「ミカサそれ言っちゃダメ」
エレン「ちょっと分けて貰おうかと思ってたのに……」
ライナー「別に誰も肉が出るとか言ってなかっただろ?諦めろ」
ベルトルト「……」
アニ(お菓子とかじゃなかったの……?)
ユミル「何もなかったのかよ!」
クリスタ「教官何であんな事……」
54 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/10/26(土) 21:37:54 JeB6j7WI
教官のお部屋
キース「ニック司祭……本当の目的は一体どちらですか?」
ニック「教官殿が知る必要はありませんよ……では失礼」ガチャリ
キース「……」
キース「なんだこの本は……東洋語辞典?」
キース「ヒメタチバナって乗ってるだろうか………あった」
キース「こっ!これは……!!!?」
完
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