1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/23(木) 23:54:05.57 ID:hFw1RkYY0
ほむら「そうね…」

まどか「ああああああ暑いいいいいいい」

まどか「…どうにかして涼しくしよう」

ほむら「…そうね」

まどか「このままじゃお勉強もできないしね…」

ほむら「…そうね」

まどか「…ほむらちゃんさっきからそうねしか言ってないね」

ほむら「…そうね」

引用元: まどか「暑い…暑くて死にそうだよほむらちゃん…」 


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/23(木) 23:55:27.64 ID:hFw1RkYY0
ほむら「だって暑いんだもの…」

まどか「暑いからわたしと喋るのも嫌ってこと…?」

ほむら「そ…そうじゃないけど…」

まどか「そう…?ならいいけど」

ほむら「わたしのまどかへの愛は夏であっても関係なく燃え盛っているわ」

まどか「もちろんうれしいんだけど暑苦しいからちょっと抑えて…」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/23(木) 23:56:34.00 ID:hFw1RkYY0
ほむら「というかそもそもわたしはまどかの家に何をしに来たのだったかしら…」

まどか「もう、ど忘れしてるの?」

ほむら「ごめんなさい、まどかの家に来たことでテンションフォルテッシモになっちゃって…」

まどか「ウェイヒヒックアップフィーバーされたい?」

ほむら「ごめんなさい、よく聞き取れなかったわ」

まどか「なんでもない」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/23(木) 23:57:59.76 ID:hFw1RkYY0
まどか「それで、なんだっけ」

ほむら「まどかまでど忘れ…?」

まどか「ほむらちゃんが話逸らすからでしょ」

ほむら「逸らしていないわ」

まどか「逸らしたよ」

ほむら「逸らしていないわ」

まどか「……」

ほむら「……」

まどか「…でさ、なんだっけ」

ほむら「…さあ…?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:00:46.95 ID:5f6zfmZw0
まどか「…あ、思い出した、もうすぐ期末試験だからみんなわたしの家でお勉強しようってことになって」

ほむら「ああ、確かに」

ほむら「佐倉杏子や美樹さやか、巴マミも誘ったわね」

まどか「みんな誘ってたのに忘れちゃうなんてひどいよほむらちゃん」

ほむら「あなたもでしょ、まどか」

まどか「あはは」

ほむら「うふふ」

まどか「ウェヒヒ」

ほむら「ホムッ」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:01:49.36 ID:5f6zfmZw0
ピンポーン

まどか「あ、誰か来た、さやかちゃんかな?」

ほむら「杏子か巴マミかも」

まどか「わたしが出るね」

ほむら「ええ」






ほむら「あぁ~…暑っつ…」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:03:05.87 ID:5f6zfmZw0
ガチャッ

杏子「よぉ、邪魔するぜ」

ほむら「あら、杏子が一番なの?」

杏子「正確には二番だろ…ってか」

杏子「暑っつ…なんだよこの部屋!熱気が籠ってサウナ状態じゃねぇか!」

まどか「そりゃあ夏だもん…」

杏子「お前らバカか!」ガラッ

杏子「窓も開けずにいたら暑いに決まってんだろ、死にてぇのか!?」

ほむら「暑くて窓すら見えてなかったみたいね…ありがとう、杏子」

杏子「…お前らって本当に世話が焼けるな…」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:04:41.17 ID:5f6zfmZw0
ほむら「窓開けたら少しマシになったわね」

まどか「さすが杏子ちゃん、やっぱり普段から野宿してる人は格が違うよ」

杏子「おまえらがおかしいんだよ」

まどか「でもまだ暑いね…」

ほむら「そうね…」

杏子「…そう思って買って来たよ、ほら」スッ

杏子「食うかい?」

まどか「!!」

ほむら「アイス…だと…?」

杏子「何そのオーバーリアクション」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:06:04.69 ID:5f6zfmZw0
まどか「いやーわたしの家アイス切れててさー」レロ 

ほむら「やっぱりこの時期冷たい食べ物は美味しいわ…あんこちゃんマジ聖母ね」ペロ 

杏子「おまえら、っていうかほむら、本当に頭大丈夫か?」

ほむら「ま…まどか、アイスを舐める擬音が●●いわ…」ペロ 

まどか「そ、それならほむらちゃんだって…」レロ 

ほむら「…い、いや…やっぱりダメ、まどかを他の男になんて…」

まどか「ほむらちゃん、そんなにもわたしのことを…」

杏子「普通に食えよアホども」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:08:00.24 ID:5f6zfmZw0
まどか「あー、アイス食べ終わっちゃった」

ほむら「少しは涼しく…いや、やっぱだめだ、暑いわ」

杏子「…おまえらそんなんでテストのいい点とれるわけねーだろ」

ほむら「うるさいわ小卒」

杏子「おっ、おまっ…!言ってはいけないことを言いやがったな…!」

まどか「二人とも暴れないでよ、暑苦しいって」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:10:21.35 ID:5f6zfmZw0
ほむら「はぁ、はぁ…しつこいのよ、あなたは」

杏子「てめーが先に言ったんだろ!」

まどか「まぁまぁ落ち着いて、勉強より先にどうやって涼しくするか考えようよ」

ほむら「…たしかにそのほうがいいわね…」

杏子「なぁ、この部屋クーラーついてんだからあれ使えばいいんじゃないか?」

まどか「…ああ、あれ? あれはダメなの」

ほむら「どうして?」

まどか「ママが節電()しろって言ってつけさせてくれなくってさ」

ほむら「…それなら仕方ないかもね」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:11:43.30 ID:5f6zfmZw0
杏子「…じゃあ扇風機とかはないのか?」

まどか「去年はクーラー使ってたから使ってない」

まどか「だから物置のどこかに眠ってると思う」

杏子「探すか?」

まどか「えー、暑いよー」

ほむら「動きたくないわ」

杏子「…おまえらなぁ…」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:14:13.59 ID:5f6zfmZw0
ほむら「あっ、まどか、うちわがあったわ」

まどか「本当!? ありがとう、ほむらちゃん」

杏子「自分の部屋のものくらい把握しとけよ」

ほむら「ちょうど五本あったわ」

杏子「一つの部屋にうちわ五本?」

まどか「あ、去年の夏も暑かったから五本まとめて扇ぐ裏技を」

ほむら「それでそのまま?」

杏子「おまえもしかして片付けできない女なのか」

27:  2011/06/24(金) 00:17:51.53 ID:5f6zfmZw0
ほむら「うちわであおぐだけでずいぶん涼しいわね」

杏子「そうだな…でもこのまま勉強はやりづらくないか?」

まどか「そりゃあそうだけど仕方ないよ、左腕が疲れるまでは勉強しないと」

杏子「腕が疲れるまでの間だけなんだ…」

ほむら「…そういえば他の二人は?ずいぶん遅いけれど」

杏子「…確かに見てないな」

まどか「わたし正直忘れかけてた」

杏子「おい」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:21:51.54 ID:5f6zfmZw0
ピンポーン

杏子「おっ、来たみたいだな」

ほむら「まどか、今度は私が出るわ」

まどか「そう?じゃあお願い」

ほむら「ええ」スタスタ

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:23:50.84 ID:5f6zfmZw0
ドタドタ
バタバタバタ

杏子「…なんか下が騒がしくないか?」

まどか「見に行く?」

杏子「ああ…って、ほむらが今上がってきたぞ」

マミ「ご、ごめんなさい…とりあえず部屋に入れてあげて」

さやか「」

まどか「さ、さやかちゃん?!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:24:46.85 ID:5f6zfmZw0
ほむら「熱中症みたいね」

マミ「わたしが鹿目さんの家に行こうとしていたら美樹さんが倒れていたから」

マミ「引きずってここまで…」

杏子「途中どっかしらの店とかによればよかったのに」

マミ「そうね…でもわたしも暑くてイライラしてたから」

まどか「さやかちゃん大丈夫かなぁ?」

ほむら「このまま冷やしておけばそのうち目覚めるでしょう」

まどか「うーん、ならいいけど…」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:26:28.57 ID:5f6zfmZw0
まどか「……」カリカリ

ほむら「……」カリカリ

マミ「……」カリカリ

まどか「…ダメだ」

ほむら「え?」

まどか「腕が疲れてもう扇げない…」ポキッ

マミ「あ、シャーペンの芯折っちゃダメよ」

まどか「集中できなくて…」カリカリ

杏子「カリカリって擬音の意味が変わった」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:27:55.90 ID:5f6zfmZw0
まどか「プール行きたい!プール!!」

ほむら「ほむっ!?」

マミ「…か、鹿目さん、今日はちゃんと勉強するって言ったでしょう?」

まどか「うぐっ、そうですけど…」

杏子「…あのな、まどか よく考えろ」

まどか「…?」

杏子「プールに行って涼しいのはぶっちゃけ入ってる時だけだ」

杏子「プールまで移動する間は暑いし出て帰るときも暑い」

杏子「それでもまだ行きたいか?」

ほむら「行きたい!」

杏子「おまえは愛しのまどかの水着が見たいだけだろ」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:31:42.55 ID:5f6zfmZw0
まどか「わかった…そもそも動くの面倒だし」

マミ「偉いわ、鹿目さん」

ほむら「ほむぅ…」

杏子「露骨にがっかりすんなよ」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:32:18.25 ID:5f6zfmZw0
さやか「う、うーん…」

杏子「さやかっ!?」

ほむら「美樹さやか、起きたのね」

まどか「さやかちゃん、大丈夫? 気分悪くない?」

さやか「え、えっとあたし、なんで…」

マミ「美樹さん、あなた熱中症で道端に倒れこんでたのよ?」

まどか「そのままマミさんがわたしの家に、さやかちゃんを連れてね」

さやか「そうだったの!? マミさんごめんなさい、手間かけさせて!」

さやか「みんなもごめん、心配させて…」

杏子「べっ、別にしてねーよ、心配なんか…っ」

まどか「さやかちゃんが起きた時真っ先に反応したよね、杏子ちゃん」

杏子「うっ、うるさいな!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:35:46.52 ID:5f6zfmZw0
まどか「そういえば杏子ちゃん、アイスまだあったよね?」

杏子「悪い、さやかとマミのはもう溶けちまってる…」

まどか「そっか、なら仕方ないね」

ほむら「買ってくるわよ?」

さやか「あ、ならあたしが行くよ」

ほむら「いやここはわたしが」

さやか「いやあたしが」

杏子「どっちだっていいよ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:36:07.23 ID:5f6zfmZw0
ほむら「結局二人で行くことになった」

さやか「…あんたはあたしが倒れたっていってもさして心配してなかったんでしょ?どーせ」

ほむら「あなたって鋭いわ、ええ…図星よ」

ほむら「ぶっちゃけ私にはまどかがいればそれでいい」

さやか「いや、ぶっちゃけすぎ」

ほむら「…あー、暑い…」

さやか「アイス溶けちゃうから早く帰ろう」

ほむら「そうね」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:36:29.27 ID:5f6zfmZw0
さやか「ただいまー」

まどか「おかえりほむらちゃん、さやかちゃん」

ほむら「はぁ、わたしのわずかなお金がなくなってしまうわ…」

さやか「何言ってんだほむら、ちゃんとワリカンだったろ!」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:39:06.51 ID:5f6zfmZw0
まどか「……」カリカリ

さやか「……」カリカリ

ほむら「……」カリカリ

マミ「……」カリカリ

杏子「……」ポキポキ

さやか「…杏子、なんであんただけポッキー食べてんのよ」

杏子「あたしは勉強なんてしなくてもいいし」

ほむら「小卒だから仕方ない」ボソッ

杏子「あぁ!? 聞こえてるぞ!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:40:51.42 ID:5f6zfmZw0
―――

まどか「…あれ?いつの間にか夕方だ」

マミ「鹿目さんもなにげに集中して勉強できてたわね、すごい進歩じゃない」

まどか「ありがとうございます!」

さやか「マミさんマミさん、これってどうやって解くんだっけ?」

マミ「…美樹さん?そこはさっき教えたでしょ?」

さやか「てへへー、あたし数学だいっっっっっ嫌いだから頭に入りづらくて」

杏子「…ほむら、お前のワーク見るぶんには」

杏子「なんか…四月の序盤の単元ばっかりよくできてて」

杏子「それ以降は今一つって感じだな…なんで?」

ほむら「さ、さぁ…」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:42:11.80 ID:5f6zfmZw0
さやか「さて、もう暗いし帰るか!」

マミ「お邪魔しました」

杏子「まどか、また来てもいい?」

まどか「うん、もちろん!」

ほむら「まどか…窓のカギは閉めないでおいてね」

まどか「…何する気?」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:44:28.04 ID:5f6zfmZw0
―テスト当日―

まどか「…テスト全部終わった」

ほむら「意外と難しかったわね」

さやか「全然できなかったよ、あたしってほんとバカ…」

マミ「いいわね、あなたたちの問題は簡単そうで…三年生になると」

マミ「もっと難しいわよ?」

さやか「うぅー…そんな先の事今から言わなくても…」

マミ「先の事じゃないわ、時間がたつのなんてあっという間なんだし」

ほむら「時間がたつのなんてあっという間…!?」

ほむら「うわあああああああああああああああああっ!!!」

マミ「あっ、暁美さん!?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:49:08.25 ID:5f6zfmZw0
ほむら「ごめんなさい、少し取り乱してしまったわ…」

マミ「それならいいけど…」

まどか「…あの、ほむらちゃんは大丈夫みたいだから提案があるんですけど」

マミ「あ、はい」

まどか「テスト終わったしやっぱりみんなでプールに行きたいなぁって…」

ほむら「ほむっ!!」ドサッ

さやか「あれ、ほむらが鼻血吹いて倒れた!?」

まどか「やっぱり大丈夫じゃなかったみたい…」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:52:17.79 ID:5f6zfmZw0
ほむら「たびたび迷惑かけてごめんなさい…」

マミ「…佐倉さんに言われて行く気なくしたと思ってたわ」

まどか「あのときは勉強会だったから…」

まどか「それに五人でどこかに出かけたことって一度もないでしょ?」

まどか「だから、みんなで少しでも思い出作れたらいいなって思って」

マミ「…確かにね、さっきも言った通り時間は無限じゃないし」

さやか「よし、今度の休みに杏子も誘って行こう!」

まどか「うん、ありがとう!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/24(金) 00:54:50.90 ID:5f6zfmZw0
―――

まどか「というわけで今度みんなでプールに行くことになった」

まどか「正直ほむらちゃんのことがいろいろ心配だけど…」

まどか「……」

まどか「…でも」

まどか「…今は…それより…」






まどか「暑っつうう…」

終われ