2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 12:42:12.24 ID:o7OFNYyKo
海未「まず、軽く柔軟からしましょう」

穂乃果「うん」

絵里「海未、ペア組みましょ」

海未「はい」

絵里「開脚前屈からね」

海未「分かりました」

絵里「先に私が後ろから押すわ」

海未「お願いします」

グイー

引用元: 絵里「その想いは」 


3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 12:43:59.32 ID:o7OFNYyKo
むにゅっ

海未「!」

海未(背中に胸が///)

絵里「どうかしたの?」

海未「何でもないです///」

絵里「それ、もう一回」

グイー

むにゅにゅっ

海未「あ、あの///」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 12:45:23.71 ID:o7OFNYyKo
絵里「どうしたの、顔赤いわよ?」

海未のほっぺたを撫でる。

なでなで

ほっぺたに指を這わす。

そのままプニプニとつつく。

つんつくつんつん

海未「な、何を///」

絵里「海未のほっぺた柔らかくて気持ち良いなーって」

海未「あうあぅ///」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 12:46:59.32 ID:o7OFNYyKo
真姫「ジーッ……」

グイー

凛「痛い、痛いにゃ!」

グイー

凛「真姫ちゃん?」

真姫(エリーって……)

グイー

凛「凛の身体は、これ以上曲がらないにゃ!」

グイー

凛「にゃー!!!」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 12:49:58.33 ID:o7OFNYyKo
海未「こ、交代しましょう///」

絵里「そう?」

海未(ちょっと恥ずかしいですけどお返しです)

海未「それっ」

グイー

シーン

海未(あれ?)

海未「もう一回」

海未「それっ」

グイー

シーン

海未「くっ……」

絵里「?」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 12:52:30.98 ID:o7OFNYyKo
…………

絵里「少し、休憩にしましょう」

海未「そうですね」

絵里「はい、タオル」

海未「ありがとうございます」

拭き拭き

海未「あの、自分で拭きますんで///」

絵里「遠慮しないで良いわよ」

海未「はい///」

拭き拭き

絵里「隙あり」

ピトッ!

海未の首筋にキンキンに冷えたドリンクを押し付ける。

海未「あふっ」

絵里「ふっふっふ」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 12:55:06.92 ID:o7OFNYyKo
穂乃果「最近、あの二人仲良いよね」

真姫「本当」

ことり「海未ちゃん、弄られ放題だね」

にこ「海未も絵里の前だとタジタジね」

希「真面目なモン同士、気が合うんやろ」

花陽「いえ、これは……」キュピーン

凛「何?」

花陽「まだ秘密」

凛「ケチ」ぶー

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:00:02.60 ID:o7OFNYyKo
…………

海未「今日は、これでお終いにしましょう」

ことり「うん」

にこ「疲れたわ~」

花陽「御飯が食べたい」

絵里「お疲れ様」

海未「お疲れ様です」

穂乃果「また明日」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:02:54.71 ID:o7OFNYyKo
希「エリチ、最近よう笑うようになったな」

絵里「そ、そう?」

希「ちょっと前のエリチは、ピリピリしてて」

希「他人を寄せ付けない様な雰囲気やったけど」

絵里「え?私、そんな雰囲気だった?///」

希「多少、大げさかも知れんけどな」

希「最近は、生徒に話しかけられる事も多くなったやん?」

絵里「そう言えば」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:08:14.39 ID:o7OFNYyKo
希「まあ、廃校の問題とか抱えてたしな」

笑顔が多くなった理由。

それは……

μ'sに加入したから?

それもあるけれど

あの娘と出会ってから、私は変わったんだと思う。

園田海未

希「何をそんなにニヤニヤしとるん?」

絵里「な、何でもないわ///」

絵里「バイバイ希」

希「また明日な」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:12:56.98 ID:o7OFNYyKo
自室に戻り、制服のままベッドへとダイブ。

何かしら、この気持ちは?

海未と一緒に居ると凄く楽しい。

海未の事を思うと胸がドキドキする。

この気持ち。

この様な感情は初めて。

これが恋?

私、海未の事……

自分の気持ちを確かめてみようかしら?

明日海未と二人きりで……

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:19:59.16 ID:o7OFNYyKo
次の日お昼

絵里「海未居る?」

穂乃果「海未ちゃん、絵里ちゃんが呼んでるよ」

海未「絵里が?」

絵里 おいでおいで

海未「はい?」

絵里「もしかして、お昼用意しちゃってた?」

海未「いえ。今日は、購買で済まそうかと思ってましたので」

絵里「そっか、よかった」

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:22:27.83 ID:o7OFNYyKo
絵里「はい、これ海未の分」

海未「え?絵里が作ってくれたのですか?」

絵里「うん。迷惑だったかしら?」

海未「いえ、ありがとうございます」

絵里「あの、屋上でも行かない?」

海未「はい、じゃあ穂乃果とことりも誘って……」

絵里「……二人だけじゃ、ダメかしら?」

海未「え?」ドキッ

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:26:22.88 ID:o7OFNYyKo
ことり「はいはい、行ってらっしゃい」グイグイ

海未「ちょっ、ことり」

ことり「ごゆっくりどうぞ」

穂乃果「何で二人だけなんだろね?」

ことり「なんでだろうね。ふふ」

穂乃果「?」

絵里「行きましょう」

ギュッ

海未「あ///」

さり気なく海未と手を繋ぐ。

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:29:25.94 ID:o7OFNYyKo
海未「あ、あの///」

絵里「んー?」

海未「恥ずかしいです///」

絵里「こっちの方が良いかしら?」

ぎゅっ

恋人繋ぎへと握りを変える。

海未「あ///」

ますます赤くなる海未の顔。

本当、この子は可愛いわね。

海未「こ、これじゃ、その……恋人同士みたいです///」

絵里「嫌?」

海未「あの、その///」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:33:26.18 ID:o7OFNYyKo
凛「おやっ、あそこに居るのは絵里ちゃんと海未ちゃん」

真姫「本当だ」

真姫(昼休みに二人きりだなんて、エリーも意外と……)

凛「おーい海未ちゃ……モガっ」

真姫「野暮なことはしないの」

凛「にゃー?」

凛「手、繋いでたね」

真姫「そうね」

凛「凛たちも繋ぐにゃ~」

ぎゅっ

真姫「ヴエエェッ?」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:36:39.70 ID:o7OFNYyKo
屋上

海未「恥ずかしかったじゃないですか///」

絵里「ふふふ、食べましょ」

海未「はい」

絵里「ボルシチよ」

海未「ぼ、ボルシチ?」

海未「お弁当にボルシチですか?」

絵里「嘘よ」

海未「もう///」

パカッ

海未「わ、美味しそうです」

海未「いただきます」

絵里「どうぞ」

海未「もぐもぐ」

海未「美味しいです」

絵里「良かったわ」

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:38:42.13 ID:o7OFNYyKo
…………

海未「ごちそうさまです。おいしかったですよ」

絵里「そう?ありがとう」

海未「料理も上手なのですね」

絵里「そ、そうかしら?」ドキドキ

あれ?……

何で私海未に褒められて、こんなにドキドキして……

海未「良いお嫁さんになれそうですね」

絵里 ズキュウウウン

あ……

やっぱり私、海未の事好きなんだ。

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:43:08.94 ID:o7OFNYyKo
海未「?」

海未(絵里、どうしたのでしょう?)

絵里「海未……」

ギュウッ

思わず、海未を抱きしめてしまった。

海未「絵里?///」

絵里「あの、その、これは……」

絵里「何でもないの///」

抱きしめてた手をパッと離す。

絵里「ご、ごめんなさい」

絵里「……あ、あの私ね///」

海未「はい」ドキドキ

絵里「…………」

その後に、続けて言おうとした言葉は言葉にならなかった。

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 13:45:21.09 ID:o7OFNYyKo
キーンコーンカーンコーン♪

海未「あ、お昼休み終わりですね」

絵里「……もう授業始まっちゃうわね」

海未「それじゃ、失礼します。ごちそうさまでした」

海未と別れ教室に戻り、机に顔を伏せた。

そして海未を思い出した。

絵里「海未大好きよ」

絵里「何でさっき、言えないのよ……」

小さく呟いた。

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/19(木) 13:45:58.75 ID:otYsI7xGo
次の日

絵里「ふんふんふ~ん♪」トントントン

今日も海未喜んでくれるかしら?愛情のこもった私の料理

亜里沙「お姉ちゃん、ごきげんだね」

絵里「ハッ///」

絵里「亜里沙、ビックリさせないでよ」

亜里沙「ごめんごめん」

亜里沙「お弁当作り?」チラッ

絵里「うん」

亜里沙「そうだ。見て見て」

絵里「何かしら?」

亜里沙「携帯の待ち受け画像、海未さんにしちゃった」

絵里「あらあら」

亜里沙「良いじゃない、好きな人待ち受けにしたって」

絵里「え?」

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/19(木) 13:47:57.19 ID:otYsI7xGo
絵里「……亜里沙」

亜里沙「何?」

絵里「亜里沙って、その……」

絵里「海未の事……好きなの?」

亜里沙「うん。好きだよ?」

絵里「!」

亜里沙「どうしたの?」

絵里「ううん。なんでもないわ」

亜里沙も海未の事を好きだった。

そんな……

そんな事って……

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/19(木) 13:52:42.66 ID:otYsI7xGo
お昼

にこ「一人分にしちゃ、多くない?お弁当」

希「そんなに食べたら、部活で動けんで」

絵里「……皆で食べましょ」

にこ「なんで、御飯にハートマーク付けてんのよ?」

希「随分可愛らしいお弁当やな」

絵里「良いじゃないの、別に……」

希&にこ「?」


その日から私は、なるべく海未と距離を置くことにした。

近くに居ると想いが強くなるだけだから……

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/19(木) 13:56:42.31 ID:otYsI7xGo
数日後

穂乃果「最近、絵里ちゃんおかしいね」

にこ「歌詞は間違うし、キーは外す。やる気あるのかしら?」

凛「ダンスもずっと、カバディみたいな動きしてたにゃ」

希「訪ねても、何でもないわ。の繰り返しやし」

真姫「…………」

海未「そろそろ、休憩終わりにして練習再開しましょう」

海未「絵里?」

絵里「そうね、ペリメニね」

海未「ペリメニ?」

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/19(木) 14:01:02.67 ID:otYsI7xGo
絵里「エリチカ、おうちに帰る」

にこ(何、今の?おうちに帰る?)

ことり(可愛い)

穂乃果「エリチカ?」

凛「おうちに帰る?」

絵里「ハッ!///」

絵里「私、今日は先に帰るわね///」

海未「絵里……」

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/19(木) 14:07:01.28 ID:otYsI7xGo
海未side


私も気分が乗らないので、今日は弓道部の方へ顔出しする事にしました。

練習着に着替えながら、絵里の事を思い浮かべます。

今日もまた、絵里は私ときちんと喋ってくれませんでした……

何故?

あの日から。

私が何か絵里の気に障る事をしてしまったのか?

最後、絵里は何か言おうとしてましたが。

一体…………

厳しくも優しく、面倒見の良い先輩

姉の様に接してくれて。

時に、恋人の様に……

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/19(木) 14:11:00.22 ID:otYsI7xGo
バシュッ

心の迷いのせいか、弓道も身に入りません。

後輩「園田先輩、どうしたんですか?」

海未「……何でもないです」

後輩「そんなに的外すなんて珍しいですね」

海未「……」

海未「今日は、これで先に上がります」

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/19(木) 14:15:21.91 ID:otYsI7xGo
…………

ことり「海未ちゃん。待ってたよ」

海未「ことり……」

ことり「絵里ちゃんの事聞いても良い?」

海未「……はい」

ことり「どうしたの?二人共最近喋ってないみたいだけど」

海未「私にも分からないんです」

海未「あの日、お昼を絵里と一緒に食べて」

海未「次の日から、絵里は私を避ける様に」

ことり「絵里ちゃんも何か変だし」

ことり「きっと何か理由があるんだよっ」

海未「やはり、そうですかね」

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/19(木) 14:20:16.76 ID:otYsI7xGo
ことり「率直なこと聞いても良いかな?」

海未「はい」

ことり「絵里ちゃんの事、好き?」

海未「え?あの……その///」

海未「自分でも良く分からないのです」

ことり「絵里ちゃんと、話せない時どうだった?」

海未「……胸が苦しいと言うか、切ないというか」

ことり「それは絵里ちゃんの事、好きなんじゃないかな?」

海未「……そうなのかも知れないですね///」

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 20:24:20.39 ID:d8hZG0ino
真姫「エリー」

絵里「真姫?」

真姫「どうしたのよ?」

絵里「どうしたのって、何が?」

真姫「何が?じゃないわ」

真姫「らしくない」

真姫「ダンスも歌もあんなだし」

真姫「エリーの、そんな姿見てらんないのよ」

絵里「…………」

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 20:27:41.96 ID:d8hZG0ino
真姫「……海未ね」

絵里「!」

絵里「な、何で分かったの?」

真姫「あんだけイチャコラしてたのが話さなくなれば気付くわよ」

絵里「そんなにイチャコラしてたかしら?///」

真姫「見てるこっちが恥ずかしくなる位ね」

真姫「痴話喧嘩でもしたの?」

絵里「実は……」

亜里沙の事を話した。

真姫は、興味無さそうな素振りを見せながらも真剣に話を聞いてくれた。

42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 20:31:46.75 ID:d8hZG0ino
真姫「妹さんも海未を好き。ね」

真姫「…………」

真姫「道は、2つしか無いんじゃない?」

絵里「2つ」

真姫「1つは、海未の事はスッパリ諦めて妹さんと海未の幸せを願う」

真姫「もう1つは、海未に自分の気持ちを伝える」

真姫「妹さんには、悪いけど海未の事は諦めてもらう」

真姫「ソレしか無いんじゃない?」

真姫「グズグズしてても、何も進まないわよ」

絵里「……そうね」

43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 20:35:22.64 ID:d8hZG0ino
亜里沙の気持ちを尊重してあげるのが良いのか

それとも自分の想いを……

亜里沙の気持ち

自分の気持ち

私が海未と交際すれば、自ずと亜里沙に見せつける事になる。

亜里沙が海未と交際すれば、勿論その逆を……

そうすれば海未とは、もう……

50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 17:41:44.30 ID:SUC2sSL/o
絵里「亜里沙、話があるの」

亜里沙「何?」

絵里「……とても大事な話なの」

絵里「海未の事なんだけど」

亜里沙「海未さん?」

絵里「海未は、恥ずかしがり屋だけど」

絵里「優しくて練習熱心で」

絵里「とっても良い子よ」

これで良いのよ。

これで……

51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 17:44:37.91 ID:SUC2sSL/o
亜里沙「何それ?それって好きな人自慢?」

絵里「は?」

亜里沙「お姉ちゃん、海未さんの事好きなんでしょ?」

絵里「なな、何で亜里沙がそれを知って///?」

絵里「私が亜里沙で海未がチカぁ?」

亜里沙「お姉ちゃん、落ち着いてよ。何言ってるか分かんないよ」

亜里沙「だって、『今日も海未喜んでくれるかしら?愛情のこもった私の料理』って言いながら」

亜里沙「ニヤニヤしてハートマークのお弁当作ってたじゃない」

絵里「わ、私声に出してた?///」

亜里沙「うん」

52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 17:47:58.01 ID:SUC2sSL/o
絵里「ハッ!」

絵里「待って。亜里沙も、亜里沙も海未の事好きなんじゃ?」

亜里沙「好きだよ?」

亜里沙「でもそれは、推しメンって意味で」

亜里沙「恋愛感情とかそういうのじゃ無いよ?」

絵里「ははは、ハラショー……」

亜里沙「どうしたの?」

絵里「きちんと確認しなかった私がマヌケだったわ」

亜里沙「?」

53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 17:51:15.03 ID:SUC2sSL/o
翌日

真姫「アハハハハッ、何それ?イミワカンナイ」

絵里「好きって聞いたら、そう思っちゃうじゃない///」

真姫「じゃあ、もうやる事は一つね」

絵里「え?」

真姫「海未に想いを伝えれば良いんじゃない?」

絵里「う、うん……」

絵里「で、でも最近海未に冷たくしちゃってて」

絵里「今更、どうやって接したら良いか」

真姫「……今まで道理でいいんじゃないの?」

絵里「今まで道理」

真姫「まあ本人達の問題だから、これ以上私は知らないわ」

54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 17:55:10.11 ID:SUC2sSL/o
…………

真姫「という訳で、エリーと海未はちょっとした誤解で気まずくなってたの」

真姫(妹さんの事は内緒で、誤解って事に)

花陽「そうだったんだ」

ことり「あの二人が仲直りするきっかけを与えて上げようよ」

にこ「部活中に二人きりにしてやれば良いんじゃない?」

ことり「ソレ良いね」

花陽「適当な理由付けて皆で抜けましょ」

穂乃果&凛「つまり、どういう事だってばよ?」

希「あんたらは、周りに合わせて動いてくれればええ……」

55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 17:58:23.75 ID:SUC2sSL/o
部活

海未「花陽とにこは休みですか?」

ことり「アライズのライブ見に行くから、帰るわって」

絵里「希もカードの運命が~とか言って帰っちゃうし」

真姫「あ!そうだ。私達も今日は用事があったのよ」

ことり「そうだ。帰ろ、穂乃果ちゃん」

真姫「凛もでしょ?」

穂乃果&凛「え?用事なんて無いよ?」

ことり&真姫(この二人、分かってねえええぇ!!)

56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 18:02:13.36 ID:SUC2sSL/o
ことり「アチョー!!」

穂乃果「ごふっ」

真姫「アタァ!!」

凛「モルスァ!!」

ことり「穂乃果、用事あったから帰るね」(穂乃果の声真似)

ズルズル

真姫「り、凛も用事思い出しちゃった……にゃ///」(凛の声真似)

ズルズル

凛「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」

海未「今、ことりと真姫が穂乃果と凛を腹パンしてたように見えましたが……」

絵里「明らかに、凛と穂乃果は引きずられてったわね」

真姫(ここまでしたんだから、後は頑張りなさいよエリー)

62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/22(日) 20:12:38.06 ID:7ICwDxt6o
絵里&海未「ハッ!」

海未「……何か、久しぶりですね。きちんと話すの」

絵里「そ、そうね」

海未「絵里に嫌われたのかと思ってたんですよ」

海未「最近、ちゃんと喋ってなかったから」

絵里「海未……」

絵里「ごめんなさい。私のせいで」

声が震える。

海未「絵里?」

絵里「ううぅ」

絵里「…ふぇ…うぅ…」

ぽろぽろと涙が零れ落ちる。

63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/22(日) 20:14:32.82 ID:7ICwDxt6o
海未「絵里」

海未は、私の頭を自分の胸へ抱き寄せ頭を撫でてくれた。

撫で撫で

絵里「うっううっ……」

絵里「ぐすっ、な、泣いてる所なんて海未に見られたくないのに」

海未「何があったか知りませんが」

海未「泣きたいときは、泣いたら良いですよ」

海未の胸、温かい。

気持ちが安らぐ。

64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/22(日) 20:18:33.23 ID:7ICwDxt6o
絵里「ありがとう、もう大丈夫よ」

絵里「フー」

身体を離し、気持ちを切り換えようと深呼吸をし、ゆっくりと呼びかけた。

絵里「海未」

絵里「覚えてる?私がμ'sに加入した時の事」

海未「はい」

絵里「あの時……」

絵里「あの時、海未が背中を押してくれて」

絵里「穂乃果が手を差し伸べてくれて」

絵里「μ'sの皆が歓迎してくれたから」

絵里「今の私は、あるのよ」

65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/22(日) 20:22:34.34 ID:7ICwDxt6o
絵里「μ'sの皆と出会えて、海未と出会えて」

絵里「本当に良かったわ」

絵里「ここ数日、海未とまともに喋れなくて」

絵里「辛かった」

絵里「もう離れたくない」

絵里「海未……大好き」

絵里「ずっと、私の側にいて欲しい」

66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/22(日) 20:25:44.50 ID:7ICwDxt6o
暫しの沈黙の後、海未が口を開いた。

海未「……あの」

海未「一つ聞いてもいいですか?」

絵里「何かしら?」

海未「ここ数日、ちゃんと話してくれなかったのは何故なのですか?」

絵里「あー、その///……」

絵里「……正直に言うわ」

絵里「亜里沙がね」

絵里「亜里沙が海未の事好きだって聞いたから」

海未「えっ、そうなんですか///」

絵里「でも、その好きってのが」

絵里「そういう意味の好きじゃなくて」

絵里「μ'sの推しメンって意味だったらしくて」

海未「あはははっ、なんですかソレ?」

絵里「真姫にも笑われたわよ///」

海未「紛らわしいですね」

絵里「まあ中学生だし日本慣れてないし、その辺はね」

海未「そうですね」

67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/22(日) 20:30:02.70 ID:7ICwDxt6o
海未「私も……」

海未「最近、絵里と喋れなくて」

海未「寂しかったです」

海未「自分の気持ちに気づきました」

海未「私も……絵里の事」

海未「絵里の事、好きです///」

海未は、私の胸に飛び込んできた。

68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/22(日) 20:32:42.54 ID:7ICwDxt6o
ギューッ

絵里「わっ、ちょっ海未///」

海未「良いじゃないですか。最近、絵里と触れ合えなくて寂しかったんですから///」

海未「ダメですか?」

絵里「……ダメじゃないわよ」

絵里「意外に甘えんぼさんなのね」

海未「絵里の前だけですよ///」

69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/22(日) 20:36:46.01 ID:7ICwDxt6o
顔赤くしながらも、抱きついてくる海未が可愛くて

絵里「海未?」

海未「はい?」

海未の顎に手をかけ、少し上を向かせる。

そのまま顔を近づけ唇を重ねる。

ちゅっ

海未「!」

しばらくして、顔を引くと思わず笑ってしまったわ。

顔真っ赤っ赤にして海未が硬直してるんだもの。

海未「はわわ///……」

そんな海未が可愛くて可愛くて。

ちゅっ

何回でもしたい。

ちゅっ

もっともっと、沢山海未とキスしたい。

ちゅっ

70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/22(日) 20:40:29.37 ID:7ICwDxt6o
海未「絵里ってば///」

ちゅっ

海未からお返しのキス。

辿々しいけれど、とてもとても温かいキス。

絵里「大好きよ、海未・・・」

海未「私も絵里が大好きです」

再び、私の胸に飛び込んでくる海未を優しく抱きしめた。



おしまい