1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 09:47:04.19 ID:Wr53wqbn0
王城
王「では勇者よ。竜王討伐と姫の救出の任、頼んだぞ」
勇者「はっ……ですが一人では聊か心許無いかと」
王「そういうだろうと思い、頼もしい仲間を用意したぞ」
勇者「真ですか!?」
王「連れてまいれ!!」
側近「ははっ!!」
勇者(どんな人が……美人な僧侶ならいいが)
ガシャン……ガシャン……
勇者「……」
メカ僧侶「コンニチハ ワタシ メカソウリョ タイプ オンナ デス ピピッ」
勇者「人間じゃない……」
王「では勇者よ。竜王討伐と姫の救出の任、頼んだぞ」
勇者「はっ……ですが一人では聊か心許無いかと」
王「そういうだろうと思い、頼もしい仲間を用意したぞ」
勇者「真ですか!?」
王「連れてまいれ!!」
側近「ははっ!!」
勇者(どんな人が……美人な僧侶ならいいが)
ガシャン……ガシャン……
勇者「……」
メカ僧侶「コンニチハ ワタシ メカソウリョ タイプ オンナ デス ピピッ」
勇者「人間じゃない……」
引用元: ・メカ僧侶「ユウシャサマ カイフク ヲ スイショウシマス ピピッ」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 09:50:28.81 ID:Wr53wqbn0
王「どうだ。いいだろう?」
勇者「いや……」
メカ僧侶「……プシュー……」
勇者「蒸気が頭から出てますが」
王「しかし、治癒呪文も使えるし、補助呪文もお手の物だ」
勇者「そうなのですか?!」
王「メカ僧侶よ、実演してみろ」
メカ僧侶「リョウカイ シマシタ」
勇者「……」
メカ僧侶「カイフクビーム ハッシャ」
ビィィィ!!!
勇者「怪我をしてないので効果のほどがわかりません」
勇者「いや……」
メカ僧侶「……プシュー……」
勇者「蒸気が頭から出てますが」
王「しかし、治癒呪文も使えるし、補助呪文もお手の物だ」
勇者「そうなのですか?!」
王「メカ僧侶よ、実演してみろ」
メカ僧侶「リョウカイ シマシタ」
勇者「……」
メカ僧侶「カイフクビーム ハッシャ」
ビィィィ!!!
勇者「怪我をしてないので効果のほどがわかりません」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 09:53:41.69 ID:Wr53wqbn0
王「まだまだこれからも機能は増やしていく予定だ。今は不満があるかもしれんが、まあ、がんばってくれ」
勇者「わ、わかりました」
メカ僧侶「ユウシャサマ ヨロシク オネガイ シマス」
ウィーン……
勇者「握手か……よ、よろしく」
メカ僧侶「ユウシャサマ ノ タイオンハ 36℃ ヘイネツデス」
勇者「……」
王「健康管理もばっちりだ。いいだろう?」
勇者「行ってまいります」
王「頼むぞ」
勇者「い、いこうか」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「わ、わかりました」
メカ僧侶「ユウシャサマ ヨロシク オネガイ シマス」
ウィーン……
勇者「握手か……よ、よろしく」
メカ僧侶「ユウシャサマ ノ タイオンハ 36℃ ヘイネツデス」
勇者「……」
王「健康管理もばっちりだ。いいだろう?」
勇者「行ってまいります」
王「頼むぞ」
勇者「い、いこうか」
メカ僧侶「リョウカイ」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 09:56:32.08 ID:Wr53wqbn0
街
ヒソヒソ……
勇者「……」
ガシャン、ガシャン
「なにあれ?」
「さぁ?」
勇者(視線が痛いな)
メカ僧侶「ユウシャサマ ホコウソクド ヲ ユルメテ クダサイ」
勇者「いや、走れないのか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ マダ ラン キノウ ハ ジッソウ サレテイマセン」
勇者「そうか……」
勇者「早く姫様を助けないと……」
ヒソヒソ……
勇者「……」
ガシャン、ガシャン
「なにあれ?」
「さぁ?」
勇者(視線が痛いな)
メカ僧侶「ユウシャサマ ホコウソクド ヲ ユルメテ クダサイ」
勇者「いや、走れないのか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ マダ ラン キノウ ハ ジッソウ サレテイマセン」
勇者「そうか……」
勇者「早く姫様を助けないと……」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:02:36.59 ID:Wr53wqbn0
フィールド
メカ僧侶「ココヨリ ナンセイ ヤク 15キロ サキ 二 マチ ガ アリマス ピピッ」
勇者「そうか……じゃあ、そこから目指そうか」
メカ僧侶「ユウシャサマ ホコウソクド ヲ アト 1キロ ヘラシテクダサイ」
勇者「でも……急がないと姫様の命が……」
メカ僧侶「ユウシャサマ レーダー 二 ハンノウ アリ! エマージェンシー エマージェンシー!!」
勇者「え?え?」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミー!エネミー!」
勇者「敵か?!」
魔物「グルルルッ」
勇者「よし。いくぞ!!」
メカ僧侶「エネミーデータ カイセキチュウ……ピピッ」
勇者「でぁぁぁ!!!」
魔物「ガァァァ!!!」
メカ僧侶「ココヨリ ナンセイ ヤク 15キロ サキ 二 マチ ガ アリマス ピピッ」
勇者「そうか……じゃあ、そこから目指そうか」
メカ僧侶「ユウシャサマ ホコウソクド ヲ アト 1キロ ヘラシテクダサイ」
勇者「でも……急がないと姫様の命が……」
メカ僧侶「ユウシャサマ レーダー 二 ハンノウ アリ! エマージェンシー エマージェンシー!!」
勇者「え?え?」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミー!エネミー!」
勇者「敵か?!」
魔物「グルルルッ」
勇者「よし。いくぞ!!」
メカ僧侶「エネミーデータ カイセキチュウ……ピピッ」
勇者「でぁぁぁ!!!」
魔物「ガァァァ!!!」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:08:13.58 ID:Wr53wqbn0
勇者「―――よし」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータ カイセキシュウリョウ デス エツランサレマスカ?」
勇者「え?」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータ カイセキシュウリョウ デス エツランサレマスカ?」
勇者「えと……はい」
メカ僧侶「エツランモード……ピピッ」
勇者「……」
メカ僧侶「エネミーNO.2 ドラキー HP MP トモニ ヒクイ コウゲキリョク ボウギョリョク トモニ ヒクイ」
勇者「どうでもいい機能だな。それよりも戦える機能は無いのか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ アタックモード ハ マダ ジッソウ サレテイマセン」
勇者「そうか……じゃあいこう」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者(使えないな……こいつ)
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータ カイセキシュウリョウ デス エツランサレマスカ?」
勇者「え?」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータ カイセキシュウリョウ デス エツランサレマスカ?」
勇者「えと……はい」
メカ僧侶「エツランモード……ピピッ」
勇者「……」
メカ僧侶「エネミーNO.2 ドラキー HP MP トモニ ヒクイ コウゲキリョク ボウギョリョク トモニ ヒクイ」
勇者「どうでもいい機能だな。それよりも戦える機能は無いのか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ アタックモード ハ マダ ジッソウ サレテイマセン」
勇者「そうか……じゃあいこう」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者(使えないな……こいつ)
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:13:32.61 ID:Wr53wqbn0
勇者「でぁ!!!」
魔物「がぁぁ……」
勇者「……っつ!」
勇者「腕を負傷したか……」
メカ僧侶「ユウシャサマ カイフク ヲ スイショウシマス ピピッ」
勇者「ああ、頼む」
メカ僧侶「カイフクビーム」
ビィィィ!!
勇者「……おお。治った」
メカ僧侶「プシュー……」
勇者「お前がいれば薬草の類はいらないかもな」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギー ザンリョウ ハ アト 64パーセント デス」
勇者「エネルギーが無くなるとどうなるんだ?」
メカ僧侶「キョウセイテイシ シマス ピピッ」
勇者「はぁ……万能でもないってことか」
魔物「がぁぁ……」
勇者「……っつ!」
勇者「腕を負傷したか……」
メカ僧侶「ユウシャサマ カイフク ヲ スイショウシマス ピピッ」
勇者「ああ、頼む」
メカ僧侶「カイフクビーム」
ビィィィ!!
勇者「……おお。治った」
メカ僧侶「プシュー……」
勇者「お前がいれば薬草の類はいらないかもな」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギー ザンリョウ ハ アト 64パーセント デス」
勇者「エネルギーが無くなるとどうなるんだ?」
メカ僧侶「キョウセイテイシ シマス ピピッ」
勇者「はぁ……万能でもないってことか」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:18:06.69 ID:Wr53wqbn0
街
勇者「はぁ……つかれた」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギーザンリョウ ハ アト 21パーセント デス」
勇者「エネルギーはどこで補充するんだ?」
メカ僧侶「エネルギーホジュウシステム ハ マダ ジッソウサレテイマセン ピピッ」
勇者「はぁ!?!」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギーホジュウシステム ハ マダ ジッソウサレテイマセン ピピッ」
勇者「いや、聞き直したんじゃない!!」
メカ僧侶「……」
勇者「なんでエネルギーが補充できないんだ!?!」
メカ僧侶「フメイ」
勇者「……明日までに回復できなきゃ、王に叩き返すからな」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「はぁ……つかれた」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギーザンリョウ ハ アト 21パーセント デス」
勇者「エネルギーはどこで補充するんだ?」
メカ僧侶「エネルギーホジュウシステム ハ マダ ジッソウサレテイマセン ピピッ」
勇者「はぁ!?!」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギーホジュウシステム ハ マダ ジッソウサレテイマセン ピピッ」
勇者「いや、聞き直したんじゃない!!」
メカ僧侶「……」
勇者「なんでエネルギーが補充できないんだ!?!」
メカ僧侶「フメイ」
勇者「……明日までに回復できなきゃ、王に叩き返すからな」
メカ僧侶「リョウカイ」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:21:02.90 ID:Wr53wqbn0
夜 宿屋
勇者「……」
メカ僧侶「スリープモードオン」
ウゥゥゥゥン
勇者「……・」
メカ僧侶「」
勇者「そんなモードはあるのに……なんで補充はできないんだ……」
勇者「意味がわかんねえよ……」
勇者「もう寝よう……」
メカ僧侶「」
ウィィィィン……ガリガリ……ガリ……
メカ僧侶「」
勇者「……」
メカ僧侶「スリープモードオン」
ウゥゥゥゥン
勇者「……・」
メカ僧侶「」
勇者「そんなモードはあるのに……なんで補充はできないんだ……」
勇者「意味がわかんねえよ……」
勇者「もう寝よう……」
メカ僧侶「」
ウィィィィン……ガリガリ……ガリ……
メカ僧侶「」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:24:12.23 ID:Wr53wqbn0
翌朝
勇者「ん……ふわぁぁ」
勇者「……」
メカ僧侶「―――オハヨウゴザイマス ユウシャサマ」
勇者「お、おお」
メカ僧侶「ユウシャサマ チョウショク デス」
チン!
勇者「え?!」
ガシャン!!
メカ僧侶「ユウシャサマ ドウゾ」
勇者「頭からトーストが……」
メカ僧侶「ユウシャサマ ハイゼンシステム ガ ユウベ ジドウコウシンキノウニヨリ ジッソウサレマシタ ピピッ」
勇者「……そうか」
勇者「ん……ふわぁぁ」
勇者「……」
メカ僧侶「―――オハヨウゴザイマス ユウシャサマ」
勇者「お、おお」
メカ僧侶「ユウシャサマ チョウショク デス」
チン!
勇者「え?!」
ガシャン!!
メカ僧侶「ユウシャサマ ドウゾ」
勇者「頭からトーストが……」
メカ僧侶「ユウシャサマ ハイゼンシステム ガ ユウベ ジドウコウシンキノウニヨリ ジッソウサレマシタ ピピッ」
勇者「……そうか」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:28:18.03 ID:Wr53wqbn0
勇者「エネルギーは?」
メカ僧侶「ゲンザイ ノ ザンリョウ ハ 13パーセント デス」
勇者「減ってるじゃないか!!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ソノトオリ デス」
勇者「いや……もういいよ。お前はお荷物みたいだ」
メカ僧侶「ユウシャサマ」
勇者「もういい。ついてくるな」
メカ僧侶「ユウシャサマ」
勇者「ついてくるなって!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ」
勇者「鬱陶しいんだよ!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ」
勇者「うわぁぁぁ!!!!」
メカ僧侶「ゲンザイ ノ ザンリョウ ハ 13パーセント デス」
勇者「減ってるじゃないか!!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ソノトオリ デス」
勇者「いや……もういいよ。お前はお荷物みたいだ」
メカ僧侶「ユウシャサマ」
勇者「もういい。ついてくるな」
メカ僧侶「ユウシャサマ」
勇者「ついてくるなって!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ」
勇者「鬱陶しいんだよ!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ」
勇者「うわぁぁぁ!!!!」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:31:41.24 ID:Wr53wqbn0
勇者「追ってくるなぁぁ!!」
ガシャン ガシャン
メカ僧侶「ユウシャサマ」
「な、なんだ!?」
「なんですかね、あれは?」
勇者「はぁ……はぁ……!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギー ガ フソク シキュウ ホジュウ ヲ」
勇者「え……」
メカ僧侶「ホジュウ ヲ ピ ピ 」
勇者「……」
メカ僧侶「」
勇者「……おい?」
メカ僧侶「」
勇者「止まったのか……?」
ガシャン ガシャン
メカ僧侶「ユウシャサマ」
「な、なんだ!?」
「なんですかね、あれは?」
勇者「はぁ……はぁ……!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギー ガ フソク シキュウ ホジュウ ヲ」
勇者「え……」
メカ僧侶「ホジュウ ヲ ピ ピ 」
勇者「……」
メカ僧侶「」
勇者「……おい?」
メカ僧侶「」
勇者「止まったのか……?」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:35:21.72 ID:Wr53wqbn0
勇者「……」
メカ僧侶「」
勇者「どうしたら……」
メカ僧侶「」
ウィィィィィン……ガリガリ……ガリ……
勇者「なんだ?駆動音が……」
ウゥゥゥン……
勇者「静かになった……」
勇者「おい?」
メカ僧侶「」
勇者「はぁ……どうすりゃいいんだよ……これから……」
メカ僧侶「」
「今日は良い天気ねー」
「本当ねー。洗濯物が良く乾きそうね」
メカ僧侶「」
メカ僧侶「」
勇者「どうしたら……」
メカ僧侶「」
ウィィィィィン……ガリガリ……ガリ……
勇者「なんだ?駆動音が……」
ウゥゥゥン……
勇者「静かになった……」
勇者「おい?」
メカ僧侶「」
勇者「はぁ……どうすりゃいいんだよ……これから……」
メカ僧侶「」
「今日は良い天気ねー」
「本当ねー。洗濯物が良く乾きそうね」
メカ僧侶「」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:40:32.94 ID:Wr53wqbn0
勇者「王に連絡をとって引き取ってもらうか……」
勇者「それまでこいつを邪魔にならないばしょに動かさないと」
メカ僧侶「」
勇者「ふぐぐ……な、なんだ……見かけによらず……おもた、い……!!」
勇者「ふぅ……ふぅ……くそ……おもたいなぁ!!」
「なにしてるのかしら?」
「見ない方がいいわよ」
勇者(なんで勇者の俺がこんな目に……)
勇者「このポンコツやろう!!!」
メカ僧侶「――――ユウシャサマ オハヨウゴザイマス」
勇者「うわぁ!?!」
メカ僧侶「ジドウコウシンキノウ 二 ヨリ エネルギーホジュウシステム ガ ジッソウ サレマシタ ピピッ」
勇者「そ、そうなのか?」
メカ僧侶「チキュウ 二 ヤサシイ タイヨウコウ ヲ シヨウシテオリマス」
勇者「……」
勇者「それまでこいつを邪魔にならないばしょに動かさないと」
メカ僧侶「」
勇者「ふぐぐ……な、なんだ……見かけによらず……おもた、い……!!」
勇者「ふぅ……ふぅ……くそ……おもたいなぁ!!」
「なにしてるのかしら?」
「見ない方がいいわよ」
勇者(なんで勇者の俺がこんな目に……)
勇者「このポンコツやろう!!!」
メカ僧侶「――――ユウシャサマ オハヨウゴザイマス」
勇者「うわぁ!?!」
メカ僧侶「ジドウコウシンキノウ 二 ヨリ エネルギーホジュウシステム ガ ジッソウ サレマシタ ピピッ」
勇者「そ、そうなのか?」
メカ僧侶「チキュウ 二 ヤサシイ タイヨウコウ ヲ シヨウシテオリマス」
勇者「……」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:45:53.92 ID:Wr53wqbn0
フィールド
勇者「まだ戦えないのか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ マダ アタックモード ハ ジッソウ サレテイマセン」
勇者「いつ実装されるんだ?」
メカ僧侶「フメイ」
勇者「そうか」
メカ僧侶「ユウシャサマ ホコウソクド ヲ―――」
勇者「あ、はいはい。悪かったな」
メカ僧侶「ユウシャサマ アリガトウゴザイマス」
勇者「……」
メカ僧侶「ユウシャサマ レーダー 二 ハンノウ アリ! エマージェンシー エマージェンシー!!」
勇者「魔物か!?」
魔物「ゲキキキキキ!!!」
勇者「こい!!」
メカ僧侶「エネミーデータカイセキチュウ……ピピッ」
勇者「まだ戦えないのか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ マダ アタックモード ハ ジッソウ サレテイマセン」
勇者「いつ実装されるんだ?」
メカ僧侶「フメイ」
勇者「そうか」
メカ僧侶「ユウシャサマ ホコウソクド ヲ―――」
勇者「あ、はいはい。悪かったな」
メカ僧侶「ユウシャサマ アリガトウゴザイマス」
勇者「……」
メカ僧侶「ユウシャサマ レーダー 二 ハンノウ アリ! エマージェンシー エマージェンシー!!」
勇者「魔物か!?」
魔物「ゲキキキキキ!!!」
勇者「こい!!」
メカ僧侶「エネミーデータカイセキチュウ……ピピッ」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:50:05.83 ID:Wr53wqbn0
勇者「よし、倒したか」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータカイセキシュウリョウ シマシタ エツラン シマスカ?」
勇者「いや、いい」
メカ僧侶「リョウカイ……エネミーデータホゾンチュウ……」
勇者「はぁ……」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギーザンリョウ 24パーセント デス」
勇者「……」
メカ僧侶「……」
勇者「日差しが強い場所でも探すか」
メカ僧侶「リョウカイ」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータカイセキシュウリョウ シマシタ エツラン シマスカ?」
勇者「いや、いい」
メカ僧侶「リョウカイ……エネミーデータホゾンチュウ……」
勇者「はぁ……」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギーザンリョウ 24パーセント デス」
勇者「……」
メカ僧侶「……」
勇者「日差しが強い場所でも探すか」
メカ僧侶「リョウカイ」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:53:50.20 ID:Wr53wqbn0
花畑
勇者「ここなら大丈夫そうだな。ここで休憩するか」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「はぁ……まあ、休足だと思えばいいか」
メカ僧侶「レストモード 二 キリカワリマス エネルギーホジュウカンリョウ マデ シバラクオマチクダサイ」
勇者「……」
メカ僧侶「……」
勇者「はぁ」
勇者(雨の日とか洞窟とか……屋内とか……どうしたらいいんだよ)
メカ僧侶「……」
勇者「ここなら大丈夫そうだな。ここで休憩するか」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「はぁ……まあ、休足だと思えばいいか」
メカ僧侶「レストモード 二 キリカワリマス エネルギーホジュウカンリョウ マデ シバラクオマチクダサイ」
勇者「……」
メカ僧侶「……」
勇者「はぁ」
勇者(雨の日とか洞窟とか……屋内とか……どうしたらいいんだよ)
メカ僧侶「……」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 10:58:05.40 ID:Wr53wqbn0
勇者「すぅ……すぅ……」
メカ僧侶「レーダー 二 ハンノウ アリ! エマージェンシー エマージェンシー!!」
勇者「な!?」
魔物「ガルルルルッ!!!」
勇者「た、たすかった!!」
メカ僧侶「エネミーデータ カイセキチュウ……ピピッ」
勇者「おらぁぁ!!!」
魔物「ガァァァ!!!」
勇者「ぐぅ?!強い!?」
魔物「ガァァァ!!!」
勇者「くっ!!なんだ……こいつは……!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータ カイセキシュウリョウ シマシタ エツラン シマスカ?」
勇者「は!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータ カイセキシュウリョウ シマシタ エツラン シマスカ?」
勇者「あ、そ、それどころじゃ……くっ!?」
メカ僧侶「レーダー 二 ハンノウ アリ! エマージェンシー エマージェンシー!!」
勇者「な!?」
魔物「ガルルルルッ!!!」
勇者「た、たすかった!!」
メカ僧侶「エネミーデータ カイセキチュウ……ピピッ」
勇者「おらぁぁ!!!」
魔物「ガァァァ!!!」
勇者「ぐぅ?!強い!?」
魔物「ガァァァ!!!」
勇者「くっ!!なんだ……こいつは……!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータ カイセキシュウリョウ シマシタ エツラン シマスカ?」
勇者「は!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータ カイセキシュウリョウ シマシタ エツラン シマスカ?」
勇者「あ、そ、それどころじゃ……くっ!?」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 11:03:44.74 ID:Wr53wqbn0
勇者「でぁぁ!!」
魔物「ガルルッ!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータ―――」
勇者「みる!!アイツの弱点とかあるか!?」
メカ僧侶「リョウカイ エネミーデータエツランモード……ピピッ」
魔物「ガァァァ!!!」
勇者「きたぁ!!?」
メカ僧侶「エネミーデータNO.28 トロル HP ヒジョウ ニ タカイ MP ヒクイ コウゲキリョク ボウギョリョク ヒジョウ ニ タカイ」
勇者「そんな情報はいい!!弱点だ!!!ぐぁ!?」
トロル「グォォォ!!!」
メカ僧侶「トロル ノ ジャクテン ケンサクチュウ……ケンサクチュウ……」
勇者「ぐほぉ!?!?」
トロル「ガァァァ!!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ アリマセン」
勇者「―――ざけんなぁ!!」
魔物「ガルルッ!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータ―――」
勇者「みる!!アイツの弱点とかあるか!?」
メカ僧侶「リョウカイ エネミーデータエツランモード……ピピッ」
魔物「ガァァァ!!!」
勇者「きたぁ!!?」
メカ僧侶「エネミーデータNO.28 トロル HP ヒジョウ ニ タカイ MP ヒクイ コウゲキリョク ボウギョリョク ヒジョウ ニ タカイ」
勇者「そんな情報はいい!!弱点だ!!!ぐぁ!?」
トロル「グォォォ!!!」
メカ僧侶「トロル ノ ジャクテン ケンサクチュウ……ケンサクチュウ……」
勇者「ぐほぉ!?!?」
トロル「ガァァァ!!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ アリマセン」
勇者「―――ざけんなぁ!!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 11:07:29.57 ID:Wr53wqbn0
勇者「はぁ……はぁ……」
メカ僧侶「ユウシャサマ カイフク ヲ スイショウシマス ピピッ」
勇者「たのむ」
メカ僧侶「リョウカイ カイフクビーム」
勇者「よし」
トロル「ガァァ……」
勇者「おらぁぁ!!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ ガンバレ ユウシャサマ マケルナ」
勇者「お前、応援できるのか!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ オウエンキノウ ハ ショキジッソウ サレテイマス」
勇者「そうか……であぁぁ!!!」
トロル「オォォォ!!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ ガンバレ ユウシャサマ マケルナ」
メカ僧侶「ユウシャサマ カイフク ヲ スイショウシマス ピピッ」
勇者「たのむ」
メカ僧侶「リョウカイ カイフクビーム」
勇者「よし」
トロル「ガァァ……」
勇者「おらぁぁ!!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ ガンバレ ユウシャサマ マケルナ」
勇者「お前、応援できるのか!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ オウエンキノウ ハ ショキジッソウ サレテイマス」
勇者「そうか……であぁぁ!!!」
トロル「オォォォ!!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ ガンバレ ユウシャサマ マケルナ」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 11:11:48.80 ID:Wr53wqbn0
勇者「―――か、かった……はぁ、死ぬかと思った……」
メカ僧侶「エネミーデータホゾンチュウ……」
勇者「回復してくれ」
メカ僧侶「リョウカイ カイフクビーム」
勇者「意外と気持ちいいな、これ」
メカ僧侶「エネルギーザンリョウ アト 11パーセント デス」
勇者「……」
メカ僧侶「ホジュウ ヲ スイショウシマス ピピッ」
勇者「……ま、今回はお前がいなきゃ寝込みを襲われてたし、傷の回復も間に合わなかったしな」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギー ノ ホジュウ ヲ スイショウシマス」
勇者「わかった。ちゃんと100%にしろよ?」
メカ僧侶「ユウシャサマ アリガトウゴザイマス」
勇者「……」
メカ僧侶「レストモード 二 キリカワリマス」
メカ僧侶「エネミーデータホゾンチュウ……」
勇者「回復してくれ」
メカ僧侶「リョウカイ カイフクビーム」
勇者「意外と気持ちいいな、これ」
メカ僧侶「エネルギーザンリョウ アト 11パーセント デス」
勇者「……」
メカ僧侶「ホジュウ ヲ スイショウシマス ピピッ」
勇者「……ま、今回はお前がいなきゃ寝込みを襲われてたし、傷の回復も間に合わなかったしな」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネルギー ノ ホジュウ ヲ スイショウシマス」
勇者「わかった。ちゃんと100%にしろよ?」
メカ僧侶「ユウシャサマ アリガトウゴザイマス」
勇者「……」
メカ僧侶「レストモード 二 キリカワリマス」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 11:17:31.20 ID:Wr53wqbn0
夜 街
勇者「――もうすっかり夜か。早く宿に行かないと」
メカ僧侶「ユウシャサマ ヒダリホウコウ ヤク 15メートル サキ ヤドヤ デス」
勇者「ああ、見えてる」
メカ僧侶「……」
勇者「エネルギーは?」
メカ僧侶「アト 45パーセント デス」
勇者「なら、明日は日が昇ったらすぐに充電しとけ」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「……」
メカ僧侶「メイレイ……ホゾンチュウ……」
勇者(ま、回復できるし、敵の襲撃も教えてくれるし、便利といえば便利か)
勇者(あとは戦ってくれればいいんだけどな……まだ走れないし)
勇者「――もうすっかり夜か。早く宿に行かないと」
メカ僧侶「ユウシャサマ ヒダリホウコウ ヤク 15メートル サキ ヤドヤ デス」
勇者「ああ、見えてる」
メカ僧侶「……」
勇者「エネルギーは?」
メカ僧侶「アト 45パーセント デス」
勇者「なら、明日は日が昇ったらすぐに充電しとけ」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「……」
メカ僧侶「メイレイ……ホゾンチュウ……」
勇者(ま、回復できるし、敵の襲撃も教えてくれるし、便利といえば便利か)
勇者(あとは戦ってくれればいいんだけどな……まだ走れないし)
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 11:21:47.98 ID:Wr53wqbn0
宿屋
勇者「じゃあ、おやすみ」
メカ僧侶「スリープモード 二 キリカワリマス オツカレサマデシタ」
ウゥゥゥゥン……
勇者「……」
メカ僧侶「」
勇者「なんか夜中に等身大の人形があると怖いな」
勇者「見ないようにしないと」
勇者「なんか……今日は疲れたな……」
勇者「すぅ……すぅ……」
ウィィィィィン……ガリガリ……ガリ……
メカ僧侶「」
ウゥゥゥン……
勇者「じゃあ、おやすみ」
メカ僧侶「スリープモード 二 キリカワリマス オツカレサマデシタ」
ウゥゥゥゥン……
勇者「……」
メカ僧侶「」
勇者「なんか夜中に等身大の人形があると怖いな」
勇者「見ないようにしないと」
勇者「なんか……今日は疲れたな……」
勇者「すぅ……すぅ……」
ウィィィィィン……ガリガリ……ガリ……
メカ僧侶「」
ウゥゥゥン……
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 11:24:36.93 ID:Wr53wqbn0
翌朝
勇者「ふわぁぁ……」
勇者「あれ?」
勇者「……ああ、そうか。充電しとけって命令したんだったな」
勇者「どこで充電してんのかな?」
勇者「外に行ってみるか」
――――
勇者「あ、いたいた」
メカ僧侶「……」
勇者「おはよう」
メカ僧侶「ユウシャサマ オハヨウゴザイマス」
勇者「充電は完了したか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ アト ゴフン ホド オマチクダサイ」
勇者「わかった」
勇者「ふわぁぁ……」
勇者「あれ?」
勇者「……ああ、そうか。充電しとけって命令したんだったな」
勇者「どこで充電してんのかな?」
勇者「外に行ってみるか」
――――
勇者「あ、いたいた」
メカ僧侶「……」
勇者「おはよう」
メカ僧侶「ユウシャサマ オハヨウゴザイマス」
勇者「充電は完了したか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ アト ゴフン ホド オマチクダサイ」
勇者「わかった」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 11:30:18.00 ID:Wr53wqbn0
勇者「よし、出発するか」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「さて、姫様の情報も集めていかないとな」
メカ僧侶「……」
勇者「なあ、次の街までどれくらいかかりそうだ?」
メカ僧侶「GPS デ イチ ヲ コウシンチュウ……コウシンチュウ……」
勇者「……」
メカ僧侶「ツギ ノ マチ マデ ヤク 120キロ チョクシン デス」
勇者「遠いな。準備はしっかりしていかないと」
メカ僧侶「ミギホウコウ ヤク 5メートル サキ ブキヤ デス」
勇者「ああ、見えてる」
メカ僧侶「……」
勇者「そうだ。なんか姫様に関する情報がないか調べておいてくれないか?」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「頼んだぞー」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「さて、姫様の情報も集めていかないとな」
メカ僧侶「……」
勇者「なあ、次の街までどれくらいかかりそうだ?」
メカ僧侶「GPS デ イチ ヲ コウシンチュウ……コウシンチュウ……」
勇者「……」
メカ僧侶「ツギ ノ マチ マデ ヤク 120キロ チョクシン デス」
勇者「遠いな。準備はしっかりしていかないと」
メカ僧侶「ミギホウコウ ヤク 5メートル サキ ブキヤ デス」
勇者「ああ、見えてる」
メカ僧侶「……」
勇者「そうだ。なんか姫様に関する情報がないか調べておいてくれないか?」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「頼んだぞー」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 11:52:09.64 ID:Wr53wqbn0
武具屋
勇者「えっと……これとこれを」
店主「毎度!!」
―――
勇者「あいつはどこだ?」
ガシャン ガシャン
メカ僧侶「―――ユウシャサマ」
勇者「おかえり。どうだった?」
メカ僧侶「ジョウホウ ハ アリマセン」
勇者「なにもか?」
メカ僧侶「ハイ」
勇者「そうか……なら仕方ないな」
メカ僧侶「ミナサン ワタシ ヲ ミルト ニゲテイキマシタ ピピッ」
勇者「あ、そういうことか……」
メカ僧侶「タイジンヨウ ノ ハイセキモード ハ ジッソウサレテイマセン ピピッ」
勇者「えっと……これとこれを」
店主「毎度!!」
―――
勇者「あいつはどこだ?」
ガシャン ガシャン
メカ僧侶「―――ユウシャサマ」
勇者「おかえり。どうだった?」
メカ僧侶「ジョウホウ ハ アリマセン」
勇者「なにもか?」
メカ僧侶「ハイ」
勇者「そうか……なら仕方ないな」
メカ僧侶「ミナサン ワタシ ヲ ミルト ニゲテイキマシタ ピピッ」
勇者「あ、そういうことか……」
メカ僧侶「タイジンヨウ ノ ハイセキモード ハ ジッソウサレテイマセン ピピッ」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 11:55:41.53 ID:Wr53wqbn0
フィールド
勇者「次の街までは1日じゃ着けそうにないな」
メカ僧侶「……」
勇者「……」
勇者(日常会話はできないのか?)
勇者「なあ」
メカ僧侶「ハイ」
勇者「好きな物とかあるのか?」
メカ僧侶「ソレハ……」
勇者「それは……?」
メカ僧侶「……ジドウコウシンチュウ……シバラクオマチクダサイ」
ウィィィィィン……ガリガリ……ガリ……
勇者「はぁ」
メカ僧侶「ユウシャサマ ジドウコウシンキノウ 二 ヨリ ランモード ガ ジッソウサレマシタ」
勇者「おぉ!!ついに走れるのか!?」
勇者「次の街までは1日じゃ着けそうにないな」
メカ僧侶「……」
勇者「……」
勇者(日常会話はできないのか?)
勇者「なあ」
メカ僧侶「ハイ」
勇者「好きな物とかあるのか?」
メカ僧侶「ソレハ……」
勇者「それは……?」
メカ僧侶「……ジドウコウシンチュウ……シバラクオマチクダサイ」
ウィィィィィン……ガリガリ……ガリ……
勇者「はぁ」
メカ僧侶「ユウシャサマ ジドウコウシンキノウ 二 ヨリ ランモード ガ ジッソウサレマシタ」
勇者「おぉ!!ついに走れるのか!?」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:01:16.27 ID:Wr53wqbn0
メカ僧侶「ユウシャサマ ランモード 二 キリカエマスカ?」
勇者「おお、頼む!!」
メカ僧侶「リョウカイ」
メカ僧侶「ランモード 二 キリカエマス」
ガシャン!!ガシャン!!!
勇者「!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ランモード 二 キリカワリマシタ」
勇者「な、なんだ?足がキャタピラ……に?」
メカ僧侶「ユウシャサマ イマ ノ ワタシ ハ メカソウリョ タイプ タンク デス」
勇者「そ、そうなのか」
メカ僧侶「コレデ ドンナ ミチデモ ヘッチャラ デス」
ガガガガガガ……!
勇者「速度は変わらないのかよ……」
メカ僧侶「ユウシャサマ ホコウソクド ヲ 1キロ ヘラシテ クダサイ」
勇者「はいはい」
勇者「おお、頼む!!」
メカ僧侶「リョウカイ」
メカ僧侶「ランモード 二 キリカエマス」
ガシャン!!ガシャン!!!
勇者「!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ランモード 二 キリカワリマシタ」
勇者「な、なんだ?足がキャタピラ……に?」
メカ僧侶「ユウシャサマ イマ ノ ワタシ ハ メカソウリョ タイプ タンク デス」
勇者「そ、そうなのか」
メカ僧侶「コレデ ドンナ ミチデモ ヘッチャラ デス」
ガガガガガガ……!
勇者「速度は変わらないのかよ……」
メカ僧侶「ユウシャサマ ホコウソクド ヲ 1キロ ヘラシテ クダサイ」
勇者「はいはい」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:06:48.40 ID:Wr53wqbn0
魔物「ガルルルッ!!」
勇者「出てきたか!!」
メカ僧侶「エネミーデータカイセキチュウ……ピピッ」
勇者「おらぁぁぁ!!!」
魔物「ガァァァ!!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータカイセキシュウリョウ デス エツラン シマスカ?」
勇者「頼む!!―――あぁぁぁ!!!」
魔物「ギャァァァオォォォ!!」
メカ僧侶「エネミーデータエツランモード……ピピッ」
メカ僧侶「エネミーデータNO.38 ゾンビ HP MP トモニ フツウ コウゲキリョク タカイ ボウギョリョク ヒジョウ ニ ヒクイ」
勇者「せい!!」
ゾンビ「グルルル!!」
メカ僧侶「トクチョウ ドク ヲ ハク」
ゾンビ「オロロッ!!」
勇者「あぶない!!―――ありがとう、助かった!!」
勇者「出てきたか!!」
メカ僧侶「エネミーデータカイセキチュウ……ピピッ」
勇者「おらぁぁぁ!!!」
魔物「ガァァァ!!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータカイセキシュウリョウ デス エツラン シマスカ?」
勇者「頼む!!―――あぁぁぁ!!!」
魔物「ギャァァァオォォォ!!」
メカ僧侶「エネミーデータエツランモード……ピピッ」
メカ僧侶「エネミーデータNO.38 ゾンビ HP MP トモニ フツウ コウゲキリョク タカイ ボウギョリョク ヒジョウ ニ ヒクイ」
勇者「せい!!」
ゾンビ「グルルル!!」
メカ僧侶「トクチョウ ドク ヲ ハク」
ゾンビ「オロロッ!!」
勇者「あぶない!!―――ありがとう、助かった!!」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:11:16.45 ID:Wr53wqbn0
勇者「―――今回は助かった」
メカ僧侶「……」
勇者「聞いてるか?」
メカ僧侶「エネルギーザンリョウ アト 75パーセント デス」
勇者「まだ持ちそうだな」
メカ僧侶「……」
勇者「よし、行くか」
メカ僧侶「リョウカイ」
ガガガガガガ……!!!
勇者「次の街まで何日かかるんだ……」
メカ僧侶「ケイサンチュウ……」
勇者「いいから。無駄なエネルギーは使うな」
メカ僧侶「リョウカイ」
メカ僧侶「……」
勇者「聞いてるか?」
メカ僧侶「エネルギーザンリョウ アト 75パーセント デス」
勇者「まだ持ちそうだな」
メカ僧侶「……」
勇者「よし、行くか」
メカ僧侶「リョウカイ」
ガガガガガガ……!!!
勇者「次の街まで何日かかるんだ……」
メカ僧侶「ケイサンチュウ……」
勇者「いいから。無駄なエネルギーは使うな」
メカ僧侶「リョウカイ」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:17:06.46 ID:Wr53wqbn0
夜
勇者「ここで野宿だな」
メカ僧侶「……」
勇者「……さてと寝袋を――」
メカ僧侶「ユウシャサマ ムネ ノ ボタン ヲ オシテクダサイ」
勇者「え?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ムネ ノ ボタン ヲ オシテクダサイ」
勇者「こ、ここか?」
ポチ
メカ僧侶「ステルスモード ガ オン 二 ナリマシタ」
勇者「ステルスモード?」
メカ僧侶「ワタシ ハ ウゴケナクナリマスガ ワタシカラ ハンケイ5メートルイナイ 二 イテクダサレバ マモノ 二 ハッケン サレルコトガ アリマセン」
勇者「それエネルギー消費するのか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ モチロン デス」
勇者「じゃあ、ダメだ。警戒モードだけをオンにしてお前も寝てろ」
勇者「ここで野宿だな」
メカ僧侶「……」
勇者「……さてと寝袋を――」
メカ僧侶「ユウシャサマ ムネ ノ ボタン ヲ オシテクダサイ」
勇者「え?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ムネ ノ ボタン ヲ オシテクダサイ」
勇者「こ、ここか?」
ポチ
メカ僧侶「ステルスモード ガ オン 二 ナリマシタ」
勇者「ステルスモード?」
メカ僧侶「ワタシ ハ ウゴケナクナリマスガ ワタシカラ ハンケイ5メートルイナイ 二 イテクダサレバ マモノ 二 ハッケン サレルコトガ アリマセン」
勇者「それエネルギー消費するのか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ モチロン デス」
勇者「じゃあ、ダメだ。警戒モードだけをオンにしてお前も寝てろ」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:21:28.60 ID:Wr53wqbn0
翌朝
勇者「ふー……よし」
メカ僧侶「ユウシャサマ チョウショク ヲ ドウゾ」
ガシャン!!
勇者「ありがとう」
メカ僧侶「ユウシャサマ サクバン ジドウコウシンキノウ 二 ヨリ オレンジジュース モ テイキョウ デキル ヨウ ニ ナリマシタ」
勇者「どこからでるんだよ」
メカ僧侶「ユウシャサマ コップ ヲ」
勇者「……はい」
メカ僧侶「オレンジジュース ノ カジュウパーセント ハ ドウサレマスカ?」
勇者「100で」
メカ僧侶「リョウカイ」
ジョロロロロ……
メカ僧侶「ユウシャサマ ドウゾ」
勇者「なんか飲みにくいな」
勇者「ふー……よし」
メカ僧侶「ユウシャサマ チョウショク ヲ ドウゾ」
ガシャン!!
勇者「ありがとう」
メカ僧侶「ユウシャサマ サクバン ジドウコウシンキノウ 二 ヨリ オレンジジュース モ テイキョウ デキル ヨウ ニ ナリマシタ」
勇者「どこからでるんだよ」
メカ僧侶「ユウシャサマ コップ ヲ」
勇者「……はい」
メカ僧侶「オレンジジュース ノ カジュウパーセント ハ ドウサレマスカ?」
勇者「100で」
メカ僧侶「リョウカイ」
ジョロロロロ……
メカ僧侶「ユウシャサマ ドウゾ」
勇者「なんか飲みにくいな」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:28:36.83 ID:Wr53wqbn0
勇者「充電は?」
メカ僧侶「ユウシャサマ バッチリ デス」
勇者「おし。行くか」
メカ僧侶「……ジドウコウシンチュウ……シバラクオマチクダサイ……」
勇者「……」
ウィィィィィン……ガリガリ……ガリ……
メカ僧侶「ジドウコウシン ガ シュウリョウ シマシタ」
勇者「今度はどんな機能が?」
メカ僧侶「エコロジーモード デス」
勇者「どんなモードだ?」
メカ僧侶「ショウヒエネルギー ヲ 20パーセント セツヤク デキマス」
勇者「おお、すごいな」
メカ僧侶「タダシ ツウジョウ ノ シュツリョク ガ 20パーセント ダウン シマス」
勇者「まあ、普段なにもしてないし。しばらくはエコロジーモードでいいんじゃないか?」
メカ僧侶「リョウカイ エコロジーモード 二 キリカワリマス」
メカ僧侶「ユウシャサマ バッチリ デス」
勇者「おし。行くか」
メカ僧侶「……ジドウコウシンチュウ……シバラクオマチクダサイ……」
勇者「……」
ウィィィィィン……ガリガリ……ガリ……
メカ僧侶「ジドウコウシン ガ シュウリョウ シマシタ」
勇者「今度はどんな機能が?」
メカ僧侶「エコロジーモード デス」
勇者「どんなモードだ?」
メカ僧侶「ショウヒエネルギー ヲ 20パーセント セツヤク デキマス」
勇者「おお、すごいな」
メカ僧侶「タダシ ツウジョウ ノ シュツリョク ガ 20パーセント ダウン シマス」
勇者「まあ、普段なにもしてないし。しばらくはエコロジーモードでいいんじゃないか?」
メカ僧侶「リョウカイ エコロジーモード 二 キリカワリマス」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:33:14.29 ID:Wr53wqbn0
勇者「……」
メカ僧侶「……」
ガガガガ……
勇者「おい」
メカ僧侶「ユウシャサマ ホコウソクド ヲ 2キロ オトシテクダサイ」
勇者「速度まで落ちるのかよ!?」
メカ僧侶「ハイ」
勇者「はぁ……使えねえ」
メカ僧侶「ワタシ ノ リョウメ ハ ライト ノ カワリ ニ ナリマス」
ピカー
勇者「それは洞窟で使おうな」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「早く戦えるようになってくれよ……」
メカ僧侶「ユウシャサマ マダ アタックモード ハ ジッソウ―――」
勇者「知ってる」
メカ僧侶「……」
ガガガガ……
勇者「おい」
メカ僧侶「ユウシャサマ ホコウソクド ヲ 2キロ オトシテクダサイ」
勇者「速度まで落ちるのかよ!?」
メカ僧侶「ハイ」
勇者「はぁ……使えねえ」
メカ僧侶「ワタシ ノ リョウメ ハ ライト ノ カワリ ニ ナリマス」
ピカー
勇者「それは洞窟で使おうな」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「早く戦えるようになってくれよ……」
メカ僧侶「ユウシャサマ マダ アタックモード ハ ジッソウ―――」
勇者「知ってる」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:38:34.54 ID:Wr53wqbn0
街 付近
勇者「なんだ……あいつ?」
ゴーレム「――――」
勇者「街を守ってるのか?」
メカ僧侶「エネミーデータカイセキチュウ……」
メカ僧侶「エネミーデータ フテキゴウ アンノウン ト ハンテイ」
勇者「どういうことだよ……」
メカ僧侶「ガイトウスルデータ ナシ シンシュ ト オモワレマス」
勇者「未知数の相手か……」
メカ僧侶「ドウサレマスカ?」
勇者「うーん……」
メカ僧侶「……」
勇者「お前、囮になれるか?」
メカ僧侶「リョウカイ」
勇者「なんだ……あいつ?」
ゴーレム「――――」
勇者「街を守ってるのか?」
メカ僧侶「エネミーデータカイセキチュウ……」
メカ僧侶「エネミーデータ フテキゴウ アンノウン ト ハンテイ」
勇者「どういうことだよ……」
メカ僧侶「ガイトウスルデータ ナシ シンシュ ト オモワレマス」
勇者「未知数の相手か……」
メカ僧侶「ドウサレマスカ?」
勇者「うーん……」
メカ僧侶「……」
勇者「お前、囮になれるか?」
メカ僧侶「リョウカイ」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:45:40.08 ID:Wr53wqbn0
メカ僧侶「ワタシ ハ オトリ ワタシ ハ オトリ」
ガガガガガガ……
ゴーレム「エネミー ハッケン タダチ ニ ハイジョ ヲ カイシ スル」
メカ僧侶「ワタシ ハ オトリ ワタシ ハ オトリ」
ゴーレム「ゴーレムビーム……エネルギージュウテン カイシ」
ゴォォォォォ
ゴーレム「ジュウテン……20%……40……60……80……」
メカ僧侶「ワタシ ハ オトリ」
ガガガガ……
ゴーレム「ジュウテン カンリョウ」
勇者「―――でぁぁぁぁ!!!」
ゴーレム「ビーム ハッシャ」
ピュン!!―――ドドーン!!
勇者「しまっ!?――メカ僧侶!!!」
メカ僧侶「ガガガガ……ソンショウ ジンダイ キノウ ガガガ テ イシ……ピピ ピッ 」
ガガガガガガ……
ゴーレム「エネミー ハッケン タダチ ニ ハイジョ ヲ カイシ スル」
メカ僧侶「ワタシ ハ オトリ ワタシ ハ オトリ」
ゴーレム「ゴーレムビーム……エネルギージュウテン カイシ」
ゴォォォォォ
ゴーレム「ジュウテン……20%……40……60……80……」
メカ僧侶「ワタシ ハ オトリ」
ガガガガ……
ゴーレム「ジュウテン カンリョウ」
勇者「―――でぁぁぁぁ!!!」
ゴーレム「ビーム ハッシャ」
ピュン!!―――ドドーン!!
勇者「しまっ!?――メカ僧侶!!!」
メカ僧侶「ガガガガ……ソンショウ ジンダイ キノウ ガガガ テ イシ……ピピ ピッ 」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:50:05.29 ID:Wr53wqbn0
勇者「くそぉぉぉ!!!」
ザンッ!!!
ゴーレム「ギギギギ……キンキュウ テイシ ヲ スイショウ 」
ゴォォォン
勇者「止まったか……」
勇者「メカ僧侶!!」
メカ僧侶「ピピ……ピ……」
勇者「おい!!おい!!」
メカ僧侶「」
勇者「そ、そんな……俺の所為で……」
勇者「ごめん……」
博士「あれれ?ゴーレムが倒されてる」
勇者「だれだ!?」
博士「君が倒したの?―――すごいね。どうぞ、歓迎するよ」
勇者「……」
ザンッ!!!
ゴーレム「ギギギギ……キンキュウ テイシ ヲ スイショウ 」
ゴォォォン
勇者「止まったか……」
勇者「メカ僧侶!!」
メカ僧侶「ピピ……ピ……」
勇者「おい!!おい!!」
メカ僧侶「」
勇者「そ、そんな……俺の所為で……」
勇者「ごめん……」
博士「あれれ?ゴーレムが倒されてる」
勇者「だれだ!?」
博士「君が倒したの?―――すごいね。どうぞ、歓迎するよ」
勇者「……」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 12:55:41.73 ID:Wr53wqbn0
研究所
勇者「ここは……?」
博士「この街は昔から魔物に対抗するための機械兵士を作ってる街でね。ゴーレムは近年での最高傑作だったんだけど」
勇者「すいません」
博士「いやいや。いいんだ。まだまだ改良点があるってわかったしね……うん。大丈夫だ。メモリも破損してないし、修理はできる」
勇者「本当ですか!?」
博士「にしてもこのメカ僧侶、かなりの高性能だね。君が作ったの?」
勇者「いえ、王から貰いました」
博士「へえ……あ、なるほど」
勇者「え?」
博士「そうか……これ、あの人の作品か。だから、自動更新機能とかもあるんだ」
勇者「あの、メカ僧侶を作った人を知ってるんですか?」
博士「うん。でも、あの人は今行方不明らしいね」
勇者「そうなんですか……」
博士「確か、ここから北の洞窟に捕えられてるって噂だけど……あそこにはドラゴンが住み着いてて誰も助けにはいけないんだ」
勇者「ここは……?」
博士「この街は昔から魔物に対抗するための機械兵士を作ってる街でね。ゴーレムは近年での最高傑作だったんだけど」
勇者「すいません」
博士「いやいや。いいんだ。まだまだ改良点があるってわかったしね……うん。大丈夫だ。メモリも破損してないし、修理はできる」
勇者「本当ですか!?」
博士「にしてもこのメカ僧侶、かなりの高性能だね。君が作ったの?」
勇者「いえ、王から貰いました」
博士「へえ……あ、なるほど」
勇者「え?」
博士「そうか……これ、あの人の作品か。だから、自動更新機能とかもあるんだ」
勇者「あの、メカ僧侶を作った人を知ってるんですか?」
博士「うん。でも、あの人は今行方不明らしいね」
勇者「そうなんですか……」
博士「確か、ここから北の洞窟に捕えられてるって噂だけど……あそこにはドラゴンが住み着いてて誰も助けにはいけないんだ」
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:01:40.03 ID:Wr53wqbn0
博士「―――よし。修理完了だ」
勇者「おい!大丈夫か?!」
メカ僧侶「」
ウィィィィィン……ガリガリ……ガリ……
メカ僧侶「―――ユウシャサマ オハヨウゴザイマス」
勇者「はぁ……よかった」
博士「まだ武装がなかったみたいだったから、一つだけ搭載しておいたよ」
勇者「本当ですか!?」
博士「でも、流石はあの人の作品だ。ブラックボックスが多いね。かなり厳重にシステムロックされてるよ」
勇者「じゃあ、もとから武装があると?」
博士「多分、あの人が定期的にシステムロックの解除キーをこの子に転送してるんじゃないかな?それが自動更新機能なんだろうけど」
勇者「でも、どうしてそんな定期的に?一気にやってくれれば」
博士「きっと作業が出来ない状況にあるんじゃないかな?捕えられるわけだし」
勇者「なるほど……わかりました。では、俺がその人を救出しにいきます!!」
博士「本当かい!?嬉しいけど……危険だよ?」
勇者「おい!大丈夫か?!」
メカ僧侶「」
ウィィィィィン……ガリガリ……ガリ……
メカ僧侶「―――ユウシャサマ オハヨウゴザイマス」
勇者「はぁ……よかった」
博士「まだ武装がなかったみたいだったから、一つだけ搭載しておいたよ」
勇者「本当ですか!?」
博士「でも、流石はあの人の作品だ。ブラックボックスが多いね。かなり厳重にシステムロックされてるよ」
勇者「じゃあ、もとから武装があると?」
博士「多分、あの人が定期的にシステムロックの解除キーをこの子に転送してるんじゃないかな?それが自動更新機能なんだろうけど」
勇者「でも、どうしてそんな定期的に?一気にやってくれれば」
博士「きっと作業が出来ない状況にあるんじゃないかな?捕えられるわけだし」
勇者「なるほど……わかりました。では、俺がその人を救出しにいきます!!」
博士「本当かい!?嬉しいけど……危険だよ?」
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:06:31.61 ID:Wr53wqbn0
勇者「こいつを直してくれたせめてものお礼です」
メカ僧侶「……」
博士「そうか……あ、なら、これも装備させておくよ」
勇者「それは?翼みたいですが」
博士「ジェットウィング。ゴーレムの背中に付けて飛ばすつもりだったけど、ゴーレムは壊れちゃったし、あげるよ」
勇者「ええ!?そんな……」
博士「いいからいいか……きっと役に立つよ」
ガチャガチャ……ガッシーン!!
メカ僧侶「……」
博士「がんばってね」
勇者「何から何まで……ありがとうございます」
メカ僧侶「……」
博士「あの人を頼むよ。――きっと君の助けを待ってるはずだ」
勇者「え……?」
メカ僧侶「……」
博士「そうか……あ、なら、これも装備させておくよ」
勇者「それは?翼みたいですが」
博士「ジェットウィング。ゴーレムの背中に付けて飛ばすつもりだったけど、ゴーレムは壊れちゃったし、あげるよ」
勇者「ええ!?そんな……」
博士「いいからいいか……きっと役に立つよ」
ガチャガチャ……ガッシーン!!
メカ僧侶「……」
博士「がんばってね」
勇者「何から何まで……ありがとうございます」
メカ僧侶「……」
博士「あの人を頼むよ。――きっと君の助けを待ってるはずだ」
勇者「え……?」
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:12:07.91 ID:Wr53wqbn0
洞窟
姫「……よっしゃー!!武道家タイプ完成!!」
ドラゴン「ちょ……」
姫「ドラゴンさん、はやく実戦データ取りたいんだけど。戦ってくんない?」
ドラゴン「やめてくださいよ!!今さっき、戦士タイプマーク6と戦ったばかりですよ?!?」
姫「でも、結局負けちゃったしー」
ドラゴン「こっちは辛勝でしたけど!?」
姫「はやくぅ」
ドラゴン「あなたねえ!!人質だって自覚ありますぅ!?」
姫「なら煮るなり焼くなりすきにしたらいいじゃーん!!」
ドラゴン「やれるならすぐにでもやってますよ!!!」
姫「いけー!!メカ武道家バージョン7!!」
メカ武道家「目標確認 排除開始」
ドラゴン「きたぁぁぁ!!!!」
姫「今度のは自信作なんだよねー♪」
姫「……よっしゃー!!武道家タイプ完成!!」
ドラゴン「ちょ……」
姫「ドラゴンさん、はやく実戦データ取りたいんだけど。戦ってくんない?」
ドラゴン「やめてくださいよ!!今さっき、戦士タイプマーク6と戦ったばかりですよ?!?」
姫「でも、結局負けちゃったしー」
ドラゴン「こっちは辛勝でしたけど!?」
姫「はやくぅ」
ドラゴン「あなたねえ!!人質だって自覚ありますぅ!?」
姫「なら煮るなり焼くなりすきにしたらいいじゃーん!!」
ドラゴン「やれるならすぐにでもやってますよ!!!」
姫「いけー!!メカ武道家バージョン7!!」
メカ武道家「目標確認 排除開始」
ドラゴン「きたぁぁぁ!!!!」
姫「今度のは自信作なんだよねー♪」
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:16:57.11 ID:Wr53wqbn0
ドラゴン「ガァァァァ!!!!」
バキィ!!
メカ武道家「ガガガガ……!!」
姫「あー、負けちゃった」
ドラゴン「ハァハァ……」
姫「うーん……何がいけないんだろう?」
ドラゴン「もう……やめてくださいよ……」
姫「次はメカ賢者セカンドでも作るか」
ドラゴン(頭から食ってしまいたいな)
魔物「グルルル」
ドラゴン「どうした?」
魔物「ガウ……ガッ」
ドラゴン「侵入者だと?わかった、すぐにかかれ。殺しても構わん」
魔物「ガルル」
姫「―――お?レーダーに反応が……メカ僧侶がこっちに向かって来てる。勇者様が助けにきたの!?」
バキィ!!
メカ武道家「ガガガガ……!!」
姫「あー、負けちゃった」
ドラゴン「ハァハァ……」
姫「うーん……何がいけないんだろう?」
ドラゴン「もう……やめてくださいよ……」
姫「次はメカ賢者セカンドでも作るか」
ドラゴン(頭から食ってしまいたいな)
魔物「グルルル」
ドラゴン「どうした?」
魔物「ガウ……ガッ」
ドラゴン「侵入者だと?わかった、すぐにかかれ。殺しても構わん」
魔物「ガルル」
姫「―――お?レーダーに反応が……メカ僧侶がこっちに向かって来てる。勇者様が助けにきたの!?」
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:22:48.74 ID:Wr53wqbn0
メカ僧侶「ユウシャサマ ガンバレ ユウシャサマ マケルナ」
勇者「邪魔だぁぁ!!!」
魔物「ギャァ……」
勇者「はぁはぁ……」
メカ僧侶「ユウシャサマ カッコイイ」
勇者「応援のバリエーションが増えたのか」
メカ僧侶「ユウシャサマ レーダー 二 ハンノウ アリ! エマージェンシー エマージェンシー!!」
勇者「次から次へと……!!」
ドラゴン「よく来たな……」
勇者「ドラゴン……!?」
メカ僧侶「エネミーデータカイセキチュウ……ピピッ」
勇者「その必要はない。ドラゴンといえば竜王の右腕だからな。誰もでも知ってる」
ドラゴン「あなたは?」
勇者「勇者だ」
ドラゴン「違う。その隣の……メカっぽい人です」
勇者「邪魔だぁぁ!!!」
魔物「ギャァ……」
勇者「はぁはぁ……」
メカ僧侶「ユウシャサマ カッコイイ」
勇者「応援のバリエーションが増えたのか」
メカ僧侶「ユウシャサマ レーダー 二 ハンノウ アリ! エマージェンシー エマージェンシー!!」
勇者「次から次へと……!!」
ドラゴン「よく来たな……」
勇者「ドラゴン……!?」
メカ僧侶「エネミーデータカイセキチュウ……ピピッ」
勇者「その必要はない。ドラゴンといえば竜王の右腕だからな。誰もでも知ってる」
ドラゴン「あなたは?」
勇者「勇者だ」
ドラゴン「違う。その隣の……メカっぽい人です」
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:27:14.35 ID:Wr53wqbn0
勇者「こいつはメカ僧侶だけど?」
ドラゴン「ひぃ!?!」
勇者「え?」
ドラゴン「……やはり、作りが似ていると思った」
勇者「なんのことだ?」
姫「あー!!勇者様ー!!きてくれたのねー!!」
勇者「姫!?――うわぁ!?そんな抱きついてこなくても」
姫「あーん、私、すっごく怖かったんだからぁ」
勇者「お怪我は?」
姫「大丈夫!」
ドラゴン「なに勝手に牢屋を抜け出してるんですかぁ!?」
姫「え?メカ盗賊にピッキング機能付けてたの、知らなかった?」
ドラゴン「……」
姫「ささ、勇者様♪かえりましょ!」
勇者「あ、えと、はい」
ドラゴン「ひぃ!?!」
勇者「え?」
ドラゴン「……やはり、作りが似ていると思った」
勇者「なんのことだ?」
姫「あー!!勇者様ー!!きてくれたのねー!!」
勇者「姫!?――うわぁ!?そんな抱きついてこなくても」
姫「あーん、私、すっごく怖かったんだからぁ」
勇者「お怪我は?」
姫「大丈夫!」
ドラゴン「なに勝手に牢屋を抜け出してるんですかぁ!?」
姫「え?メカ盗賊にピッキング機能付けてたの、知らなかった?」
ドラゴン「……」
姫「ささ、勇者様♪かえりましょ!」
勇者「あ、えと、はい」
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:31:19.00 ID:Wr53wqbn0
ドラゴン「まてやぁぁぁ!!!!」
勇者「?!?」
姫「うわ……うるさ」
メカ僧侶「……」
ドラゴン「散々、私のことを弄びやがって……!!」
勇者「姫、一体なにを?」
姫「えと、ドラゴンさんで実戦データの収集を」
勇者「実戦データ?」
姫「うん。メカ戦士とかメカ魔法使いとかの」
勇者「じゃあ、このメカ僧侶は姫が!?」
姫「うん。そだよ。ねー?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ヒメサマ ハ ワタシ ノ ボス デス」
姫「その言い方はすきじゃないなー」
勇者「―――大変だったな、ドラゴン」
ドラゴン「全くです」
勇者「?!?」
姫「うわ……うるさ」
メカ僧侶「……」
ドラゴン「散々、私のことを弄びやがって……!!」
勇者「姫、一体なにを?」
姫「えと、ドラゴンさんで実戦データの収集を」
勇者「実戦データ?」
姫「うん。メカ戦士とかメカ魔法使いとかの」
勇者「じゃあ、このメカ僧侶は姫が!?」
姫「うん。そだよ。ねー?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ヒメサマ ハ ワタシ ノ ボス デス」
姫「その言い方はすきじゃないなー」
勇者「―――大変だったな、ドラゴン」
ドラゴン「全くです」
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:37:07.58 ID:Wr53wqbn0
ドラゴン「竜王様の命令で丁重に扱ってきたが……もう我慢の限界だ!!」
姫「ぶー!そもそも竜王との約束は果たしたけど?」
勇者「え?!」
姫「え?」
勇者「ど、どんな約束を?」
姫「えと、機械の体が欲しいっていうから、作ってあげたの。自由に機械兵士を作ってもいいって言ってくれたから」
勇者「な……」
姫「まあ、あとは脅されてたっていうのもあるけどね」
ドラゴン「だからもう……アナタを食べても問題はない!!!竜王様も逃げられるくらいなら殺せと言ってくれるはずだぁ!!」
勇者「くっ……!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ サガッテ クダサイ」
勇者「メカ僧侶?!」
ドラゴン「な、なんですか……!!」
メカ僧侶「アタックモード 二 キリカワリマシタ コウゲキ ヲ カイシ シマス」
ドラゴン「ひぃぃ!?!?」
姫「ぶー!そもそも竜王との約束は果たしたけど?」
勇者「え?!」
姫「え?」
勇者「ど、どんな約束を?」
姫「えと、機械の体が欲しいっていうから、作ってあげたの。自由に機械兵士を作ってもいいって言ってくれたから」
勇者「な……」
姫「まあ、あとは脅されてたっていうのもあるけどね」
ドラゴン「だからもう……アナタを食べても問題はない!!!竜王様も逃げられるくらいなら殺せと言ってくれるはずだぁ!!」
勇者「くっ……!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ サガッテ クダサイ」
勇者「メカ僧侶?!」
ドラゴン「な、なんですか……!!」
メカ僧侶「アタックモード 二 キリカワリマシタ コウゲキ ヲ カイシ シマス」
ドラゴン「ひぃぃ!?!?」
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:42:41.43 ID:Wr53wqbn0
姫「まだ実装解除してなかったと思うけど……実験で忙しくて」
勇者「あ、実は―――」
メカ僧侶「ショウジュン セット」
ドラゴン「なめるなぁぁぁ!!!!」
メカ僧侶「ロケットアームミサイル シャシュツ」
ゴォォォ!!!
ドラゴン「うわ―――」
ドォォォォン!!!!
勇者「ぐっ!」
姫「きゃぁ!!」
メカ僧侶「クールダウン カイシ」
姫「―――なーる。あの街で改造を。それで背中に立派な翼があるわけね」
勇者「ええ」
ドラゴン「――あたた……なんだ……こいつ……恐ろしいほどの……力だ……」
勇者「まだ生きてるのか……タフだな」
勇者「あ、実は―――」
メカ僧侶「ショウジュン セット」
ドラゴン「なめるなぁぁぁ!!!!」
メカ僧侶「ロケットアームミサイル シャシュツ」
ゴォォォ!!!
ドラゴン「うわ―――」
ドォォォォン!!!!
勇者「ぐっ!」
姫「きゃぁ!!」
メカ僧侶「クールダウン カイシ」
姫「―――なーる。あの街で改造を。それで背中に立派な翼があるわけね」
勇者「ええ」
ドラゴン「――あたた……なんだ……こいつ……恐ろしいほどの……力だ……」
勇者「まだ生きてるのか……タフだな」
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:50:16.80 ID:Wr53wqbn0
ドラゴン「こ、これしきで……まけるか……!!私は竜王様の右腕なんだからな……!!」
ゴゴゴゴ……!!
勇者「え!?なんだ、この揺れ!?」
姫「今の爆発で崩落しちゃうんじゃない?」
勇者「それは……早く逃げないと。姫、こちらへ!!」
姫「あ、うん」
ドラゴン「にがす―――」
メカ僧侶「……」
ドラゴン「ひゃぁぁぁ!!!こっちにくるなぁぁ!!!」
メカ僧侶「ジェットウィング キドウ」
ゴォォォォ……!!
ドラゴン「ひゃ!?な、なにをする気ですか!?はなしてぇぇ!!!」
メカ僧侶「イマカラ ジョウクウ10000メートルマデジョウショウ シ ソコカラ アナタ ヲ カカエテ アタマ カラ ラッカ スル」
ドラゴン「やめて!!!おねがいします!!しんじゃう!!!」
メカ僧侶「ジョウショウ」
ゴゴゴゴ……!!
勇者「え!?なんだ、この揺れ!?」
姫「今の爆発で崩落しちゃうんじゃない?」
勇者「それは……早く逃げないと。姫、こちらへ!!」
姫「あ、うん」
ドラゴン「にがす―――」
メカ僧侶「……」
ドラゴン「ひゃぁぁぁ!!!こっちにくるなぁぁ!!!」
メカ僧侶「ジェットウィング キドウ」
ゴォォォォ……!!
ドラゴン「ひゃ!?な、なにをする気ですか!?はなしてぇぇ!!!」
メカ僧侶「イマカラ ジョウクウ10000メートルマデジョウショウ シ ソコカラ アナタ ヲ カカエテ アタマ カラ ラッカ スル」
ドラゴン「やめて!!!おねがいします!!しんじゃう!!!」
メカ僧侶「ジョウショウ」
156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 13:56:08.14 ID:Wr53wqbn0
フィールド
勇者「はぁ……はぁ……抜け出せた」
姫「あー……大事な実験データがぁ……バックアップがあるからいいけど」
勇者「ところで姫?」
姫「ん?」
勇者「そのツナギ姿はなんですか?ドレスは?」
姫「あれで作業はできないからねー」
勇者(姫がこんな人だったなんて……知らなかった)
ドォォン!!
勇者「な!?」
姫「あ!!あれ、メカ僧侶とドラゴン!?」
勇者「なんだ!?ドラゴンと一緒に上空に……!!」
姫「違う!!あれはメカ僧侶がドラゴンを掴んで上空へ飛んでいってる!!」
勇者「なにをする気だ……!!」
姫「……デス・パイルドライバーって感じ?」
勇者「はぁ……はぁ……抜け出せた」
姫「あー……大事な実験データがぁ……バックアップがあるからいいけど」
勇者「ところで姫?」
姫「ん?」
勇者「そのツナギ姿はなんですか?ドレスは?」
姫「あれで作業はできないからねー」
勇者(姫がこんな人だったなんて……知らなかった)
ドォォン!!
勇者「な!?」
姫「あ!!あれ、メカ僧侶とドラゴン!?」
勇者「なんだ!?ドラゴンと一緒に上空に……!!」
姫「違う!!あれはメカ僧侶がドラゴンを掴んで上空へ飛んでいってる!!」
勇者「なにをする気だ……!!」
姫「……デス・パイルドライバーって感じ?」
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 14:00:17.82 ID:Wr53wqbn0
上空
メカ僧侶「ツキマシタ ココ ガ 10000メートル デス」
ドラゴン「たかい!!たかいです!!もうやめて!!!ふぎぎぎ……!!!はなしてよぉぉ!!!」
メカ僧侶「デハ ラッカ シマス」
ドラゴン「な、なんでもするからぁ!!やめてぇぇぇぇ!!!!!」
メカ僧侶「コウカ」
ドラゴン「あぁぁぁぁぁぁ―――――」
――――
勇者「……あ!!落ちてき―――」
ドォォォォォン!!!!
姫「向こうの森に落ちたみたい」
勇者「行ってみましょう!!」
姫「うん!」
メカ僧侶「ツキマシタ ココ ガ 10000メートル デス」
ドラゴン「たかい!!たかいです!!もうやめて!!!ふぎぎぎ……!!!はなしてよぉぉ!!!」
メカ僧侶「デハ ラッカ シマス」
ドラゴン「な、なんでもするからぁ!!やめてぇぇぇぇ!!!!!」
メカ僧侶「コウカ」
ドラゴン「あぁぁぁぁぁぁ―――――」
――――
勇者「……あ!!落ちてき―――」
ドォォォォォン!!!!
姫「向こうの森に落ちたみたい」
勇者「行ってみましょう!!」
姫「うん!」
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 14:04:02.47 ID:Wr53wqbn0
森
勇者「メカ僧侶!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ ゴキゲンヨウ」
勇者「大丈夫か!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ソンショウ ハ ケイビ モンダイアリマセン」
勇者「そ、そうか」
姫「ドラゴンさーん……げ」
勇者「どうしました?」
姫「あ、えと、見ない方がいいかな」
勇者「わかりました……はぁ……疲れた」
メカ僧侶「ユウシャサマ オレンジジュース ハ イカガデスカ?」
勇者「あ、じゃあ……」
姫「あ、私もちょーだい。久しぶりに走って、喉乾いちゃった」
ジョロロロロ……
メカ僧侶「ユウシャサマ ヒメサマ ドウゾ シボリタテ デス」
勇者「メカ僧侶!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ ゴキゲンヨウ」
勇者「大丈夫か!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ソンショウ ハ ケイビ モンダイアリマセン」
勇者「そ、そうか」
姫「ドラゴンさーん……げ」
勇者「どうしました?」
姫「あ、えと、見ない方がいいかな」
勇者「わかりました……はぁ……疲れた」
メカ僧侶「ユウシャサマ オレンジジュース ハ イカガデスカ?」
勇者「あ、じゃあ……」
姫「あ、私もちょーだい。久しぶりに走って、喉乾いちゃった」
ジョロロロロ……
メカ僧侶「ユウシャサマ ヒメサマ ドウゾ シボリタテ デス」
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 14:09:43.81 ID:Wr53wqbn0
勇者「さてと……これからどうしますか?」
姫「一晩だけ、待ってくれない?」
勇者「え?」
姫「この子のロック解除、やっちゃうから」
メカ僧侶「……」
勇者「姫……」
姫「飛べちゃうなら一気に竜王の城まで行けるしね」
勇者「はい」
姫「流石にこの子だけで勝てる相手じゃないから。勇者様もがんばってね」
勇者「竜王も機械の体なんですよね?」
姫「うん。永遠の命が欲しいって言ってたから」
勇者「……」
姫「ごめんね、勇者様。脅されたとはいえ、私は敵に手を貸してしまった」
勇者「いえ。大丈夫です。たとえ相手が魔王だろうと俺は勝ってみせます」
姫「素敵……じゃあ、パパッとやっちゃうね」
姫「一晩だけ、待ってくれない?」
勇者「え?」
姫「この子のロック解除、やっちゃうから」
メカ僧侶「……」
勇者「姫……」
姫「飛べちゃうなら一気に竜王の城まで行けるしね」
勇者「はい」
姫「流石にこの子だけで勝てる相手じゃないから。勇者様もがんばってね」
勇者「竜王も機械の体なんですよね?」
姫「うん。永遠の命が欲しいって言ってたから」
勇者「……」
姫「ごめんね、勇者様。脅されたとはいえ、私は敵に手を貸してしまった」
勇者「いえ。大丈夫です。たとえ相手が魔王だろうと俺は勝ってみせます」
姫「素敵……じゃあ、パパッとやっちゃうね」
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 14:15:20.07 ID:Wr53wqbn0
姫「ここを……外してっと」
メカ僧侶「……」
姫「偉いね……もしもときのために早めにこれだけは解除してたんだけど、勇者様も優秀だったってことかな?」
メカ僧侶「……」
姫「……これだけは使わないでほしいな」
メカ僧侶「……」
姫「でも……相手はあの竜王……」
姫「それも機械の体となった……最悪の魔物」
姫「使うときがあるかもしれない」
メカ僧侶「……」
姫「……使わないことを祈るしかないか」
姫「自爆装置……だけは」
メカ僧侶「……」
姫「偉いね……もしもときのために早めにこれだけは解除してたんだけど、勇者様も優秀だったってことかな?」
メカ僧侶「……」
姫「……これだけは使わないでほしいな」
メカ僧侶「……」
姫「でも……相手はあの竜王……」
姫「それも機械の体となった……最悪の魔物」
姫「使うときがあるかもしれない」
メカ僧侶「……」
姫「……使わないことを祈るしかないか」
姫「自爆装置……だけは」
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 14:38:29.65 ID:Wr53wqbn0
翌日
勇者「ふわぁぁ~」
メカ僧侶「ユウシャサマ オハヨウゴザイマス」
勇者「ああ」
メカ僧侶「ユウシャサマ チョウショク ノ ジュンビ ハ デキテマス」
勇者「ありがとう」
姫「もぐもぐ……ん……おはよう、勇者様!」
勇者「おはようございます」
メカドラゴン「……どうも」
勇者「うわぁぁぁ!?!?!?」
姫「なんかあまりにも可哀想だったんで」
メカドラゴン「どうもすいません。わざわざ助けて頂いて」
姫「いやぁ。私を運んでくれる存在が必要だったからね」
勇者「姫……」
姫「もうこの子は味方だから、安心して」
勇者「ふわぁぁ~」
メカ僧侶「ユウシャサマ オハヨウゴザイマス」
勇者「ああ」
メカ僧侶「ユウシャサマ チョウショク ノ ジュンビ ハ デキテマス」
勇者「ありがとう」
姫「もぐもぐ……ん……おはよう、勇者様!」
勇者「おはようございます」
メカドラゴン「……どうも」
勇者「うわぁぁぁ!?!?!?」
姫「なんかあまりにも可哀想だったんで」
メカドラゴン「どうもすいません。わざわざ助けて頂いて」
姫「いやぁ。私を運んでくれる存在が必要だったからね」
勇者「姫……」
姫「もうこの子は味方だから、安心して」
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 14:44:50.44 ID:Wr53wqbn0
メカドラゴン「体の半分が機械っていうのも悪くないですね」
姫「でしょう?」
勇者「竜王もこのような姿に?」
姫「竜王は半竜半機じゃないわ。完全に機械だから」
勇者「そうなんですか」
メカドラゴン「それはきっと手強いでしょうね」
メカ僧侶「ユウシャサマ オレンジジュース デス」
勇者「こいつがいるから、大丈夫ですよ」
姫「……うん、そうだね」
メカ僧侶「ヒメサマ モ オカワリ イカガデスカ?」
姫「ありがとう」
勇者「……ドラゴン」
メカドラゴン「はい」
勇者「正直なところ、俺は竜王に勝てると思うか?」
メカドラゴン「……難しいでしょうね。竜王様は今までも十分に凶悪な力を持っていましたが、機械化により力を更に増してしまいましたから」
姫「でしょう?」
勇者「竜王もこのような姿に?」
姫「竜王は半竜半機じゃないわ。完全に機械だから」
勇者「そうなんですか」
メカドラゴン「それはきっと手強いでしょうね」
メカ僧侶「ユウシャサマ オレンジジュース デス」
勇者「こいつがいるから、大丈夫ですよ」
姫「……うん、そうだね」
メカ僧侶「ヒメサマ モ オカワリ イカガデスカ?」
姫「ありがとう」
勇者「……ドラゴン」
メカドラゴン「はい」
勇者「正直なところ、俺は竜王に勝てると思うか?」
メカドラゴン「……難しいでしょうね。竜王様は今までも十分に凶悪な力を持っていましたが、機械化により力を更に増してしまいましたから」
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 14:51:58.18 ID:Wr53wqbn0
姫「心配ないって。メカ僧侶の武装ロックは全部解除したから!!」
勇者「どうな武装が?」
姫「火炎放射、レールガン、グレネードランチャー、反応弾、ビームサーベル……」
勇者「もういいです」
姫「そう?」
メカ僧侶「ユウシャサマ オカワリ ハ イカガデスカ?」
勇者「あ、もういいから」
メカドラゴン「でも、それだけの兵器があっても勝てるかどうか」
姫「力を合わせれば大丈夫だって!!」
勇者「そうですね。戦う前から気持ちで負けていては、勝てるものも勝てない」
姫「うんうん!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ ガンバレ」
メカドラゴン「では、朝食を終えたら行きましょうか」
勇者「ああ。ドラゴン、姫を頼むな」
メカドラゴン「任せてください」
勇者「どうな武装が?」
姫「火炎放射、レールガン、グレネードランチャー、反応弾、ビームサーベル……」
勇者「もういいです」
姫「そう?」
メカ僧侶「ユウシャサマ オカワリ ハ イカガデスカ?」
勇者「あ、もういいから」
メカドラゴン「でも、それだけの兵器があっても勝てるかどうか」
姫「力を合わせれば大丈夫だって!!」
勇者「そうですね。戦う前から気持ちで負けていては、勝てるものも勝てない」
姫「うんうん!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ ガンバレ」
メカドラゴン「では、朝食を終えたら行きましょうか」
勇者「ああ。ドラゴン、姫を頼むな」
メカドラゴン「任せてください」
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 14:57:43.33 ID:Wr53wqbn0
勇者「大丈夫か?俺を背負って飛ぶなんて」
メカ僧侶「ユウシャサマ モンダイ アリマセン」
姫「じゃあ、よろしくね」
メカドラゴン「命の恩人になっちゃいましたからねぇ。ちゃんとお守りしますよ」
勇者「では、姫。必ず俺は生きて城へ戻ります」
姫「うん」
勇者「――行ってくれ!!」
メカ僧侶「ジェットウィング キドウ」
ゴォォォォ!!!
姫「んじゃ、こっちも飛ぶよ!!」
メカドラゴン「りょーかいでーす!!」
バッサバッサ!!
勇者(姫はドラゴンに任せておけば問題はないだろうな……無事に城へ送り届けてくれるはずだ)
姫「たかーい!!」
メカドラゴン「あまり身を乗り出さないようにしてくださいよ!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ モンダイ アリマセン」
姫「じゃあ、よろしくね」
メカドラゴン「命の恩人になっちゃいましたからねぇ。ちゃんとお守りしますよ」
勇者「では、姫。必ず俺は生きて城へ戻ります」
姫「うん」
勇者「――行ってくれ!!」
メカ僧侶「ジェットウィング キドウ」
ゴォォォォ!!!
姫「んじゃ、こっちも飛ぶよ!!」
メカドラゴン「りょーかいでーす!!」
バッサバッサ!!
勇者(姫はドラゴンに任せておけば問題はないだろうな……無事に城へ送り届けてくれるはずだ)
姫「たかーい!!」
メカドラゴン「あまり身を乗り出さないようにしてくださいよ!!」
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 15:05:27.76 ID:Wr53wqbn0
竜王の城
メカ僧侶「ユウシャサマ トウチャクシマシタ」
勇者「ここが……」
姫「竜王の城」
メカドラゴン「はい」
勇者「姫!!どうしてついてきたんですか!?」
姫「言ったでしょ?力を合わせたら勝てるって」
勇者「姫、これは遊びではないんですよ!?」
姫「知ってる。だけど、私の所為で勇者様が死んじゃったら、きっと生きていけないから」
勇者「姫……」
メカ僧侶「ユウシャサマ レーダー 二 ムスウ ノ ハンノウ ガ アリマス」
メカドラゴン「ここは魔物の巣窟ですからね」
姫「勇者様……足は引っ張らないようにする。―――この、武器で戦うから」
勇者「それは……?」
姫「ナックルリング。拳に装備すると、パンチ力が50倍になる護身用の武器。私が作ったの!」
メカ僧侶「ユウシャサマ トウチャクシマシタ」
勇者「ここが……」
姫「竜王の城」
メカドラゴン「はい」
勇者「姫!!どうしてついてきたんですか!?」
姫「言ったでしょ?力を合わせたら勝てるって」
勇者「姫、これは遊びではないんですよ!?」
姫「知ってる。だけど、私の所為で勇者様が死んじゃったら、きっと生きていけないから」
勇者「姫……」
メカ僧侶「ユウシャサマ レーダー 二 ムスウ ノ ハンノウ ガ アリマス」
メカドラゴン「ここは魔物の巣窟ですからね」
姫「勇者様……足は引っ張らないようにする。―――この、武器で戦うから」
勇者「それは……?」
姫「ナックルリング。拳に装備すると、パンチ力が50倍になる護身用の武器。私が作ったの!」
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 15:11:25.29 ID:Wr53wqbn0
城内
勇者「とりあえず、姫は自分の身だけを守るようにしてくださいね?」
姫「はーい」
メカ僧侶「ユウシャサマ レーダー 二 ハンノウ!!」
メカドラゴン「うわぁぁ!!魔物の群れだぁぁ!!!」
魔物「「ガァァァァ!!!」」
メカ僧侶「エネミーデータカイセキチュウ……ピピッ」
勇者「いくぞ!!」
姫「しゃー!!」
メカドラゴン「うおっぉぉ!!!――口からふぁいあー!!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータカイセキシュウリョウ デス エツランシマスカ?」
勇者「頼む!!」
メカ僧侶「リョウカイ エネミーデータエツランモード……」
メカ僧侶「エネミーNO.107 ヒドラ HP MP トモ ニ ヒジョウ ニ タカイ コウゲキリョク ボウギョリョク トモ ニ ヒジョウ ニ タカイ」
メカ僧侶「ジャクテン ナシ」
勇者「とりあえず、姫は自分の身だけを守るようにしてくださいね?」
姫「はーい」
メカ僧侶「ユウシャサマ レーダー 二 ハンノウ!!」
メカドラゴン「うわぁぁ!!魔物の群れだぁぁ!!!」
魔物「「ガァァァァ!!!」」
メカ僧侶「エネミーデータカイセキチュウ……ピピッ」
勇者「いくぞ!!」
姫「しゃー!!」
メカドラゴン「うおっぉぉ!!!――口からふぁいあー!!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ エネミーデータカイセキシュウリョウ デス エツランシマスカ?」
勇者「頼む!!」
メカ僧侶「リョウカイ エネミーデータエツランモード……」
メカ僧侶「エネミーNO.107 ヒドラ HP MP トモ ニ ヒジョウ ニ タカイ コウゲキリョク ボウギョリョク トモ ニ ヒジョウ ニ タカイ」
メカ僧侶「ジャクテン ナシ」
186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 15:16:18.66 ID:Wr53wqbn0
勇者「―――ハァハァ」
姫「この先に、竜王が?」
メカドラゴン「……はい」
勇者「メカ僧侶、エネルギーは大丈夫か?」
メカ僧侶「エネルギーザンリョウ アト 71パーセント デス」
勇者「エコロジーモードが役に立ったな」
メカ僧侶「ハイ」
姫「じゃあ、開けるよ」
勇者「ええ」
ギィィ……
姫「たのもー!!」
メカドラゴン「竜王さまー!!裏切ってすいません!!」
メカ僧侶「ピピッ……エネミーNO.1 リュウオウ ヲ カクニン ユウシャサマ ジュウブン ニ チュウイ ヲ」
勇者「ああ、分かってる。ここからでもすごい圧迫される」
竜王「―――来たか。勇者一行」
姫「この先に、竜王が?」
メカドラゴン「……はい」
勇者「メカ僧侶、エネルギーは大丈夫か?」
メカ僧侶「エネルギーザンリョウ アト 71パーセント デス」
勇者「エコロジーモードが役に立ったな」
メカ僧侶「ハイ」
姫「じゃあ、開けるよ」
勇者「ええ」
ギィィ……
姫「たのもー!!」
メカドラゴン「竜王さまー!!裏切ってすいません!!」
メカ僧侶「ピピッ……エネミーNO.1 リュウオウ ヲ カクニン ユウシャサマ ジュウブン ニ チュウイ ヲ」
勇者「ああ、分かってる。ここからでもすごい圧迫される」
竜王「―――来たか。勇者一行」
187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 15:22:21.25 ID:Wr53wqbn0
勇者「竜王……」
竜王「……」
姫「久しぶりね」
竜王「姫……感謝しているぞ。不老不死の肉体を授けてくれたことはな」
姫「そりゃどーも」
メカドラゴン「……」
竜王「よく私の前に顔を出せたなぁ?」
メカドラゴン「ご、ごめんなさい……」
竜王「そして、純然たる機械兵士」
メカ僧侶「アタックモード 二 イコウ ウェポン センテイ グレネード ランチャー セット」
竜王「ふふ……面白い面子だな」
勇者「お前を倒す……!!」
竜王「まあ、まて。少し話をしようではないか」
勇者「なに?」
竜王「……」
姫「久しぶりね」
竜王「姫……感謝しているぞ。不老不死の肉体を授けてくれたことはな」
姫「そりゃどーも」
メカドラゴン「……」
竜王「よく私の前に顔を出せたなぁ?」
メカドラゴン「ご、ごめんなさい……」
竜王「そして、純然たる機械兵士」
メカ僧侶「アタックモード 二 イコウ ウェポン センテイ グレネード ランチャー セット」
竜王「ふふ……面白い面子だな」
勇者「お前を倒す……!!」
竜王「まあ、まて。少し話をしようではないか」
勇者「なに?」
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 15:32:30.16 ID:Wr53wqbn0
竜王「私は人間と手を結んでもいいと考えている」
勇者「なに?」
竜王「この永遠に老いることのない体を提供してくれたのは、そこの姫君だ。感謝してもし足りんよ」
姫「……」
竜王「そこでだ。私は敬意を表したい。―――勇者よ、共存の道を歩もうではないか」
勇者「共存だと?」
竜王「そう。世界の半分は私の、もう半分は人間たちのもの。これでいいだろう?」
勇者「半分……」
竜王「互いの領地には一切、手を出さないという条件もつけてな。文句あるまい?」
勇者「なにを勝手な……!!」
姫「その通り」
竜王「……」
姫「それなら初めから円卓の場で提案すべきです。貴方は姫である私を誘拐し、脅迫した。これは立派な侵略行為です」
竜王「ほぅ……?」
勇者「なに?」
竜王「この永遠に老いることのない体を提供してくれたのは、そこの姫君だ。感謝してもし足りんよ」
姫「……」
竜王「そこでだ。私は敬意を表したい。―――勇者よ、共存の道を歩もうではないか」
勇者「共存だと?」
竜王「そう。世界の半分は私の、もう半分は人間たちのもの。これでいいだろう?」
勇者「半分……」
竜王「互いの領地には一切、手を出さないという条件もつけてな。文句あるまい?」
勇者「なにを勝手な……!!」
姫「その通り」
竜王「……」
姫「それなら初めから円卓の場で提案すべきです。貴方は姫である私を誘拐し、脅迫した。これは立派な侵略行為です」
竜王「ほぅ……?」
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 15:38:35.67 ID:Wr53wqbn0
姫「侵略しておいて、今更手を取ろうなどと世迷言です」
メカドラゴン「そ、そうだ!!」
竜王「ん……?」
メカドラゴン「きゃぁ!?!」
勇者「俺の後ろじゃ隠れきれないから」
メカ僧侶「リュウオウ ノ タイオン ガ ジョウショウ」
姫「手を結ぶ義理も理由もありません!!」
竜王「つまり、全面戦争ということでいいのか?」
勇者「そうだ」
竜王「よかろう……この機械と竜の力を得た私に逆らったこと、後悔するがいい!!!」
勇者「くる!!!」
姫「しゃー!!こい!!」
メカ僧侶「ショウジュン セット」
メカドラゴン「わぁぁ!!わぁぁぁ!!!」
竜王「塵も残さんぞ!!!」
メカドラゴン「そ、そうだ!!」
竜王「ん……?」
メカドラゴン「きゃぁ!?!」
勇者「俺の後ろじゃ隠れきれないから」
メカ僧侶「リュウオウ ノ タイオン ガ ジョウショウ」
姫「手を結ぶ義理も理由もありません!!」
竜王「つまり、全面戦争ということでいいのか?」
勇者「そうだ」
竜王「よかろう……この機械と竜の力を得た私に逆らったこと、後悔するがいい!!!」
勇者「くる!!!」
姫「しゃー!!こい!!」
メカ僧侶「ショウジュン セット」
メカドラゴン「わぁぁ!!わぁぁぁ!!!」
竜王「塵も残さんぞ!!!」
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 15:43:46.72 ID:Wr53wqbn0
メカ僧侶「グレネードダン ハッシャ」
バシュン!!
竜王「む――」
ドドォォン!!
メカドラゴン「―――口からほのおぉぉぉ!!!」
ゴォォォォ!!!
竜王「喝ッ!!!」
勇者「な!?」
メカドラゴン「ひぃぃぃ!!!声だけで炎が消えたぁぁ!!」
竜王「そんなものか?」
勇者「でぁぁぁぁ!!!」
姫「私だってぇぇ!!!」
メカ僧侶「エンゴ シマス レールガン セット」
竜王「ふふふ……フィンガーミサイル、セット!!」
勇者「え―――」
バシュン!!
竜王「む――」
ドドォォン!!
メカドラゴン「―――口からほのおぉぉぉ!!!」
ゴォォォォ!!!
竜王「喝ッ!!!」
勇者「な!?」
メカドラゴン「ひぃぃぃ!!!声だけで炎が消えたぁぁ!!」
竜王「そんなものか?」
勇者「でぁぁぁぁ!!!」
姫「私だってぇぇ!!!」
メカ僧侶「エンゴ シマス レールガン セット」
竜王「ふふふ……フィンガーミサイル、セット!!」
勇者「え―――」
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 15:48:38.45 ID:Wr53wqbn0
竜王「十指の爆撃、避けられるものなら避けてみよ!!!――発射ぁ!!」
ドドドドドド!!!
勇者「姫!!危ない!!!」
姫「きゃぁ!?」
メカドラゴン「メカ僧侶さん、にげてぇぇ!!!」
メカ僧侶「ハイ」
ガガガガ……
メカドラゴン「……おそい!?」
ドォォォォン!!!!
メカ僧侶「ギギッ……!!」
メカドラゴン「ギャース!!!」
勇者「メカ僧侶!!」
竜王「ふはははは!!!!苦しめ!!もがけぇ!!!」
姫「わ、我ながら……恐ろしい体を作ったものだわ……」
ドドドドドド!!!
勇者「姫!!危ない!!!」
姫「きゃぁ!?」
メカドラゴン「メカ僧侶さん、にげてぇぇ!!!」
メカ僧侶「ハイ」
ガガガガ……
メカドラゴン「……おそい!?」
ドォォォォン!!!!
メカ僧侶「ギギッ……!!」
メカドラゴン「ギャース!!!」
勇者「メカ僧侶!!」
竜王「ふはははは!!!!苦しめ!!もがけぇ!!!」
姫「わ、我ながら……恐ろしい体を作ったものだわ……」
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 15:55:08.46 ID:Wr53wqbn0
勇者「くっ……」
メカ僧侶「ユウシャサマ カイフク ヲ スイショウシマス ピピッ」
勇者「……頼む」
メカ僧侶「カイフクビーム」
勇者「おまえこそ、大丈夫か?」
メカ僧侶「ダメージ 二 ヨル ソンショウ ハ チュウハ セントウケイゾク 二 モンダイ ハ アリマセン」
勇者「……」
竜王「ふふふ……貴様らでは勝てはしないのだよ……」
メカドラゴン「……おっしゃる通りで」
姫「でも……だからって……」
勇者「――メカ僧侶」
メカ僧侶「……」
竜王「諦めろ……ここで朽ち果てる運命なのだよ、お前たちは!!!」
メカドラゴン「ひぃ!?」
姫「気圧されないの!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ カイフク ヲ スイショウシマス ピピッ」
勇者「……頼む」
メカ僧侶「カイフクビーム」
勇者「おまえこそ、大丈夫か?」
メカ僧侶「ダメージ 二 ヨル ソンショウ ハ チュウハ セントウケイゾク 二 モンダイ ハ アリマセン」
勇者「……」
竜王「ふふふ……貴様らでは勝てはしないのだよ……」
メカドラゴン「……おっしゃる通りで」
姫「でも……だからって……」
勇者「――メカ僧侶」
メカ僧侶「……」
竜王「諦めろ……ここで朽ち果てる運命なのだよ、お前たちは!!!」
メカドラゴン「ひぃ!?」
姫「気圧されないの!!」
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:01:45.12 ID:Wr53wqbn0
勇者「―――竜王!!」
竜王「ん―――な!?」
姫「勇者様!?その武器は……?!」
勇者「メカ僧侶のレールガンを借りました」
竜王「貴様……何をする気だ?」
勇者「近付いてもそのそのミサイルがあるかぎりは、勝てそうにないからな」
メカ僧侶「……」
竜王「ふん……近づけなければ遠くからか?浅はかな考えだな」
勇者「くらえ―――」
バチバチバチ……!!
竜王「ふははは!!では、こちらもビーム砲をお見舞いしてやろうかぁ!!!」
姫「ドラゴンさん!!!私を背中に!!」
メカドラゴン「え?!」
姫「――はい!!竜王に突っ込む!!私たちでかく乱させるの!!」
メカドラゴン「マジでぇ!?」
竜王「ん―――な!?」
姫「勇者様!?その武器は……?!」
勇者「メカ僧侶のレールガンを借りました」
竜王「貴様……何をする気だ?」
勇者「近付いてもそのそのミサイルがあるかぎりは、勝てそうにないからな」
メカ僧侶「……」
竜王「ふん……近づけなければ遠くからか?浅はかな考えだな」
勇者「くらえ―――」
バチバチバチ……!!
竜王「ふははは!!では、こちらもビーム砲をお見舞いしてやろうかぁ!!!」
姫「ドラゴンさん!!!私を背中に!!」
メカドラゴン「え?!」
姫「――はい!!竜王に突っ込む!!私たちでかく乱させるの!!」
メカドラゴン「マジでぇ!?」
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:06:32.27 ID:Wr53wqbn0
メカドラゴン「―――うわぁぁぁぁぁ!!!!もうやけくそー!!!!」
竜王「裏切り者めが!!!身の程を知れぇ!!!」
メカドラゴン「しるかぁぁ!!!」
竜王「フィンガーミサイル!!!」
ドドドドド!!!
メカドラゴン「ひゃ――――」
ドォォォォン!!!
竜王「他愛もない」
姫「歯、くいしばれ!!!」
竜王「な、いつの間に懐へ――」
姫「アッパー!!!」
ドガァ!!
竜王「ぐほぉ!?!?!」
勇者「―――レールガン、発射ぁ!!!」
竜王「しまったぁ?!」
竜王「裏切り者めが!!!身の程を知れぇ!!!」
メカドラゴン「しるかぁぁ!!!」
竜王「フィンガーミサイル!!!」
ドドドドド!!!
メカドラゴン「ひゃ――――」
ドォォォォン!!!
竜王「他愛もない」
姫「歯、くいしばれ!!!」
竜王「な、いつの間に懐へ――」
姫「アッパー!!!」
ドガァ!!
竜王「ぐほぉ!?!?!」
勇者「―――レールガン、発射ぁ!!!」
竜王「しまったぁ?!」
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:12:46.06 ID:Wr53wqbn0
バリバリバリ!!!
竜王「がぁ!?」
姫「効いた!?」
竜王「―――これしきで」
ゴォォォ!!!
竜王「!?」
メカ僧侶「ジェットウィング キドウ」
勇者「ドラゴンを倒したときの技で、トドメだ!!」
メカ僧侶「トラエル」
竜王「ぐぅ……あまいわ!!―――口からビーム!!!」
ピュン!!――バァン!!
メカ僧侶「ギギィ!?」
勇者「メカ僧侶!!」
姫「あ……顔が……吹き飛んだ……」
竜王「ふははは……・惜しかったなぁ」
竜王「がぁ!?」
姫「効いた!?」
竜王「―――これしきで」
ゴォォォ!!!
竜王「!?」
メカ僧侶「ジェットウィング キドウ」
勇者「ドラゴンを倒したときの技で、トドメだ!!」
メカ僧侶「トラエル」
竜王「ぐぅ……あまいわ!!―――口からビーム!!!」
ピュン!!――バァン!!
メカ僧侶「ギギィ!?」
勇者「メカ僧侶!!」
姫「あ……顔が……吹き飛んだ……」
竜王「ふははは……・惜しかったなぁ」
203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:18:41.96 ID:Wr53wqbn0
勇者「そ、んな……」
メカ僧侶「」
姫「……」
メカドラゴン「……いてて」
竜王「万策、尽きたな」
勇者「僧侶……僧侶!!」
姫「……っ」
メカ僧侶「……ジジッ……」
ガシャン……ガシャン……
勇者「お、おい……」
姫「な、なにを……」
竜王「ふん……ジャンク同然になっても、まだ刃向うか!!」
メカ僧侶『警告!警告!』
姫「!?」
勇者「な、なんだ……!?」
メカ僧侶「」
姫「……」
メカドラゴン「……いてて」
竜王「万策、尽きたな」
勇者「僧侶……僧侶!!」
姫「……っ」
メカ僧侶「……ジジッ……」
ガシャン……ガシャン……
勇者「お、おい……」
姫「な、なにを……」
竜王「ふん……ジャンク同然になっても、まだ刃向うか!!」
メカ僧侶『警告!警告!』
姫「!?」
勇者「な、なんだ……!?」
205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:23:44.96 ID:Wr53wqbn0
竜王「……?!」
メカ僧侶『メガンテシステムが起動しました。関係者及び支援者はただちに避難してください』
勇者「メガンテ……システム?」
姫「馬鹿……」
竜王「なんだ……?なにをした?!」
姫「ドラゴンさん!!!私たちを連れて逃げましょう!!!」
メカドラゴン「え?え?」
姫「私たちの負けよ」
勇者「姫!!」
姫「……彼女の想いを無駄にしたくないの、勇者様」
勇者「まさか……そんな……!!」
姫「いって!はやく!!」
メカドラゴン「は、はいぃ!!!」
勇者「いやだ!!メカ僧侶!!!そうりょぉぉぉ―――」
メカ僧侶『速やかに退避を。繰り返します。メガンテシステムが起動しました―――』
メカ僧侶『メガンテシステムが起動しました。関係者及び支援者はただちに避難してください』
勇者「メガンテ……システム?」
姫「馬鹿……」
竜王「なんだ……?なにをした?!」
姫「ドラゴンさん!!!私たちを連れて逃げましょう!!!」
メカドラゴン「え?え?」
姫「私たちの負けよ」
勇者「姫!!」
姫「……彼女の想いを無駄にしたくないの、勇者様」
勇者「まさか……そんな……!!」
姫「いって!はやく!!」
メカドラゴン「は、はいぃ!!!」
勇者「いやだ!!メカ僧侶!!!そうりょぉぉぉ―――」
メカ僧侶『速やかに退避を。繰り返します。メガンテシステムが起動しました―――』
206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:28:04.98 ID:Wr53wqbn0
竜王「貴様たち、にがさ―――」
ガシッ
竜王「!?」
メカ僧侶「」
竜王「な、なんだ!!離せ!!!」
メカ僧侶「」
竜王「死にぞ来ないめ!!――ビーム!!!」
ピュン!!――バァン!!!
竜王「腕が吹っ飛べば――」
ガシッ
竜王「な……!?足で?!!?」
メカ僧侶「」
竜王「くそがぁ!!!胴から切り離してくれるわぁ!!!」
メカ僧侶『メガンテシステム……起動……10……9……8……』
竜王「な――」
ガシッ
竜王「!?」
メカ僧侶「」
竜王「な、なんだ!!離せ!!!」
メカ僧侶「」
竜王「死にぞ来ないめ!!――ビーム!!!」
ピュン!!――バァン!!!
竜王「腕が吹っ飛べば――」
ガシッ
竜王「な……!?足で?!!?」
メカ僧侶「」
竜王「くそがぁ!!!胴から切り離してくれるわぁ!!!」
メカ僧侶『メガンテシステム……起動……10……9……8……』
竜王「な――」
207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:31:27.48 ID:Wr53wqbn0
姫「早く!!!」
メカドラゴン「これ以上はスピードだせませんてぇ!!」
勇者「メカ僧侶ぉぉぉ!!!!」
―――
竜王「でぁぁ!!!」
バギィ!!!
竜王「はぁ……はぁ……よし……取れた」
竜王「奴らを追わなくては―――」
メカ僧侶『3……2……1……』
竜王「勇者どもめ、生きてはかえさ――」
メカ僧侶『0』
カッ!!
竜王「―――」
メカドラゴン「これ以上はスピードだせませんてぇ!!」
勇者「メカ僧侶ぉぉぉ!!!!」
―――
竜王「でぁぁ!!!」
バギィ!!!
竜王「はぁ……はぁ……よし……取れた」
竜王「奴らを追わなくては―――」
メカ僧侶『3……2……1……』
竜王「勇者どもめ、生きてはかえさ――」
メカ僧侶『0』
カッ!!
竜王「―――」
209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:36:36.26 ID:Wr53wqbn0
上空
メカドラゴン「……お城が跡形もなくふっとんだ」
勇者「そ、そんな……・うぅ……」
姫「勇者様……」
メカドラゴン「……こうするしかなかったんでしょうか?」
姫「……」
勇者「……帰りましょう」
姫「勇者様」
勇者「機械兵士が一人、犠牲になっただけです。姫が無事で竜王を倒せたのなら、それでいいじゃないですか」
姫「……」
メカドラゴン「あ、あの……」
勇者「ドラゴン、城まで送ってくれ」
メカドラゴン「は、い……」
勇者「短い間だったか……楽しかった。ありがとう、僧侶」
姫「勇者……様……」
メカドラゴン「……お城が跡形もなくふっとんだ」
勇者「そ、そんな……・うぅ……」
姫「勇者様……」
メカドラゴン「……こうするしかなかったんでしょうか?」
姫「……」
勇者「……帰りましょう」
姫「勇者様」
勇者「機械兵士が一人、犠牲になっただけです。姫が無事で竜王を倒せたのなら、それでいいじゃないですか」
姫「……」
メカドラゴン「あ、あの……」
勇者「ドラゴン、城まで送ってくれ」
メカドラゴン「は、い……」
勇者「短い間だったか……楽しかった。ありがとう、僧侶」
姫「勇者……様……」
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:39:07.15 ID:Wr53wqbn0
王城
王「よくぞもどった!!あっぱれじゃ!!」
勇者「はっ」
王「勇者よ。ときに相談だが、姫と結婚し、新たな国を作ってはもらえんか?」
勇者「……」
姫「勇者様」
王「悪い話ではなかろう?」
勇者「……すいません。少し考えさせて下さい」
王「な、何故……」
勇者「すいません」
王「そ、そうか」
姫「……」
王「よくぞもどった!!あっぱれじゃ!!」
勇者「はっ」
王「勇者よ。ときに相談だが、姫と結婚し、新たな国を作ってはもらえんか?」
勇者「……」
姫「勇者様」
王「悪い話ではなかろう?」
勇者「……すいません。少し考えさせて下さい」
王「な、何故……」
勇者「すいません」
王「そ、そうか」
姫「……」
213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:43:52.54 ID:Wr53wqbn0
中庭
勇者「はぁ……」
メカドラゴン「勇者さん……」
勇者「このまま一人で―――」
姫「勇者様!!」
勇者「姫……すいません。折角のお話なのに」
姫「少し待ってて」
勇者「え?」
姫「3日だけ、時間をくれない?」
勇者「どういうことですか?」
姫「……3日あれば……なんとか」
メカドラゴン「姫さん?」
姫「どこにもいかないで!!お願い!!」
勇者「わ、わかりました」
姫「ありがとう!!できるだけ急ぐから!!」
勇者「はぁ……」
メカドラゴン「勇者さん……」
勇者「このまま一人で―――」
姫「勇者様!!」
勇者「姫……すいません。折角のお話なのに」
姫「少し待ってて」
勇者「え?」
姫「3日だけ、時間をくれない?」
勇者「どういうことですか?」
姫「……3日あれば……なんとか」
メカドラゴン「姫さん?」
姫「どこにもいかないで!!お願い!!」
勇者「わ、わかりました」
姫「ありがとう!!できるだけ急ぐから!!」
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:48:13.93 ID:Wr53wqbn0
三日後
勇者「……」
メカドラゴン「これからどうするんですか?」
勇者「新しい大陸を探してみようと思う」
メカドラゴン「お供しますよ」
勇者「悪いな」
姫「わ、私も連れて行って!!!」
勇者「姫……しかし……」
姫「あと……この子もね」
勇者「え……」
メカドラゴン「あぁ!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ オハヨウゴザイマス」
勇者「ど、どうして……!?」
姫「科学者たるものバックアップが常にとってあるの。この子の場合は作り直すのが面倒だったから、あまり壊れてほしくなかったんだけど」
メカ僧侶「ユウシャサマ オレンジジュース ハ イカガデスカ?」
勇者「……」
メカドラゴン「これからどうするんですか?」
勇者「新しい大陸を探してみようと思う」
メカドラゴン「お供しますよ」
勇者「悪いな」
姫「わ、私も連れて行って!!!」
勇者「姫……しかし……」
姫「あと……この子もね」
勇者「え……」
メカドラゴン「あぁ!?」
メカ僧侶「ユウシャサマ オハヨウゴザイマス」
勇者「ど、どうして……!?」
姫「科学者たるものバックアップが常にとってあるの。この子の場合は作り直すのが面倒だったから、あまり壊れてほしくなかったんだけど」
メカ僧侶「ユウシャサマ オレンジジュース ハ イカガデスカ?」
219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 16:53:53.34 ID:Wr53wqbn0
姫「まあ、竜王を倒した記憶までは共有できてないけど。ドラゴンさんを倒したところこまでは覚えてるよ」
姫「あと、空は飛べなくなったけど……それはまた今度、私が作るから……」
勇者「よかった……よかったぁ!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ オレンジジュース ハ イカガデスカ?」
メカドラゴン「すっごーい!!」
姫「勇者様……さあ、行きましょう?」
勇者「……姫」
姫「新たな門出、ですね」
メカドラゴン「私も……!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ」
勇者「ついてきてくれるか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ チョウショク ハ?」
勇者「ああ、食べる。あとで、ゆっくりと」
メカ僧侶「ユウシャサマ リョウカイ」
勇者「―――行きましょう。新たな大地を目指して」
姫「あと、空は飛べなくなったけど……それはまた今度、私が作るから……」
勇者「よかった……よかったぁ!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ オレンジジュース ハ イカガデスカ?」
メカドラゴン「すっごーい!!」
姫「勇者様……さあ、行きましょう?」
勇者「……姫」
姫「新たな門出、ですね」
メカドラゴン「私も……!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ」
勇者「ついてきてくれるか?」
メカ僧侶「ユウシャサマ チョウショク ハ?」
勇者「ああ、食べる。あとで、ゆっくりと」
メカ僧侶「ユウシャサマ リョウカイ」
勇者「―――行きましょう。新たな大地を目指して」
225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 17:04:33.25 ID:Wr53wqbn0
十数年後
勇者「この街も随分と大きくなったな……」
姫「あなた……ドラゴンさんがまた愚痴をこぼしてましたよ?子どもが悪戯ばかりするって」
勇者「そうか……」
姫「ふふ……やっと、この街も安定してきたわね」
メカ僧侶「ユウシャサマ カレーライスの準備ができました」
勇者「お、じゃあ、頼む」
メカ僧侶「リョウカイ」
ドバドバドバ……!!
メカ僧侶「ユウシャサマ ドウゾ」
勇者「ありがとう……うん、うまいな」
姫「これからもよくしていきましょう……ロボットと人間の共存する世界を目指して」
勇者「ああ……俺たちなら、やれるさ。な?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ソノトオリ デス ワタシタチ ナラ キット デキマス」
勇者「この街も随分と大きくなったな……」
姫「あなた……ドラゴンさんがまた愚痴をこぼしてましたよ?子どもが悪戯ばかりするって」
勇者「そうか……」
姫「ふふ……やっと、この街も安定してきたわね」
メカ僧侶「ユウシャサマ カレーライスの準備ができました」
勇者「お、じゃあ、頼む」
メカ僧侶「リョウカイ」
ドバドバドバ……!!
メカ僧侶「ユウシャサマ ドウゾ」
勇者「ありがとう……うん、うまいな」
姫「これからもよくしていきましょう……ロボットと人間の共存する世界を目指して」
勇者「ああ……俺たちなら、やれるさ。な?」
メカ僧侶「ユウシャサマ ソノトオリ デス ワタシタチ ナラ キット デキマス」
233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/15(火) 17:12:52.96 ID:Wr53wqbn0
メカドラゴン「こらぁ!!王子!!悪戯もほどほどにぃ!!」
王子「へへーん!!」
王子「あ―――」
メカドラゴン「あぁ!!王子!!大丈夫ですか!?」
王子「いたい……」
メカドラゴン「血が……どうしよぉぉ!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ カイフク ヲ スイショウ シマス ピピッ」」
王子「あ、うん……お願い」
メカ僧侶「リョウカイ カイフクビーム」
王子「……ありがとう」
メカ僧侶「ユウシャサマ テ ヲ」
王子「あ、うん……ありがとう」
メカ僧侶「ユウシャサマ 二 ツカエル ノガ ワタシ ノ シメイ デスカラ コレカラモ ヨロシク オネガイ シマス ネ?」
END
王子「へへーん!!」
王子「あ―――」
メカドラゴン「あぁ!!王子!!大丈夫ですか!?」
王子「いたい……」
メカドラゴン「血が……どうしよぉぉ!!」
メカ僧侶「ユウシャサマ カイフク ヲ スイショウ シマス ピピッ」」
王子「あ、うん……お願い」
メカ僧侶「リョウカイ カイフクビーム」
王子「……ありがとう」
メカ僧侶「ユウシャサマ テ ヲ」
王子「あ、うん……ありがとう」
メカ僧侶「ユウシャサマ 二 ツカエル ノガ ワタシ ノ シメイ デスカラ コレカラモ ヨロシク オネガイ シマス ネ?」
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