1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 00:30:32.77 ID:4fdR2msdO
一夏「なに言ってんだ?」

鈴「あたしの扱いがみんなに比べてひどいって言ってんの!」

一夏「そんなことないよ。ほら早く2組帰れ」

鈴「なんだそんなことないのかー。じゃあ帰るわねっておい!おいおーい!」ビシッ

一夏「おぅ」

鈴「今は放課後だし!ここはあんたの部屋!2組帰れってどういうことよ!!」

ラウラ「テレビが見えないぞ」

一夏「あぁごめんな」ナデナデ

一夏「鈴、ラウラが困ってんだろ。2組に帰ったらどうだ」

鈴「ごめんねーラウラ。今帰るから」ガチャッ

バタン

ガチャッ

鈴「おぉーい!!ふざけてんの!?」

引用元: 鈴「あたしの扱いがひどい!!」 



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 00:37:13.93 ID:4fdR2msdO
一夏「なんだよそのテンション」

鈴「とりあえず状況を把握しましょう。どうしてラウラはあんたの膝というか、あぐらの上に座ってるの」

ラウラ「落ち着くからだ」

一夏「落ち着くかららしい」

鈴「一旦降りまようか」

ラウラ「仕方ないな」モゾモゾ

ラウラ「・・・」ポフ

鈴「なにしてんの?」

ラウラ「一旦降りて戻った」

鈴「これは一本取られたわー」

一夏「ラウラはかしこいな」ナデナデ

「「あはははは」」

鈴「・・・っせい!!せいせーい!!」ズビシッ

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 00:42:59.32 ID:4fdR2msdO
一夏「なんだよさっきから。高麗人参でも食ったのか?」

鈴「あれ意外と美味しいのよね。今度持ってきてあげるわ」

一夏「中国産はちょっと」

鈴「わーお辛辣!」

「「あはははははははははは」」

鈴「・・・ほあちゃっ!」ビシッ

一夏「いてっ」

鈴「とにかく、ラウラはそこ降る!!」

ラウラ「どうしてだ」

鈴「いいから!!」

ラウラ「むぅ・・・」モゾモゾ

鈴「そして試しにあたしが座ってみたり」ポフ

一夏「中国産はちょっと」ドン

鈴「あうっ」コロン

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 00:48:00.15 ID:4fdR2msdO
鈴「なにすんのよ!!」

一夏「爺さんの遺言で中国人は膝に乗せるなって・・・」

鈴「そっかー・・・おじいさんの遺言じゃ仕方ないわよね・・・」ガチャッ

バタン



ガチャッ

鈴「そぉい!!そいそいそーい!!」ビシッビシッ

一夏「なんだよ」

鈴「あんた爺さんどころか親すらいないでしょうが!!」

一夏「・・・そうだな・・・ごめん・・・」

鈴「あっ」

鈴「ご、ごめん・・・」

一夏「いや、いいんだ・・・親がいない俺が悪いんだし・・・」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 00:57:18.23 ID:4fdR2msdO
鈴「ごめん・・・ちょっと調子に乗りすぎたよね・・・」

一夏「いや・・・いいって気にしてないから・・・」

ラウラ「わたしも親はいないぞ?気にするな」ナデナデ

一夏「ラウラ・・・」

鈴「・・・」

一夏「ありがとなラウラ!そうだよな、俺には千冬ねえも、みんなもいるし!気にすることなんてないな!」

鈴「ごめんね・・・」

一夏「だから、気にしてないっての!な?」

鈴「ほんと・・・?」

一夏「あぁ!だから中国帰ろうぜ、鈴!」

鈴「うん!ありがとう一夏!あたし中国帰る!」ガチャッ

バタン

一夏「やっと静かになった・・・」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 01:03:45.73 ID:4fdR2msdO
ガチャッ

鈴「・・・」スタスタ

一夏「・・・」

鈴「発表します。一連の流れでやっぱりあたしの扱いがひどいと判明しました」

一夏「そうですか」

鈴「改善を要求します」

一夏「具体的には?」

鈴「とりあえずラウラ、交代してください。あたしがそこに座ります」

ラウラ「却下だ」

一夏「却下されました」

鈴「では妥協して隣に座ります」

ラウラ「隣ならかまわん」

一夏「了承されました」

鈴「ありがとうございます」ギシッ

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 01:12:16.33 ID:4fdR2msdO
ラウラ「喉が渇いた」

一夏「冷蔵庫にマミーあったろ」

ラウラ「おぉ!マミーはうまいから好きだ」スタスタ

鈴「・・・」ポフ

ラウラ「マミー」ガチャッ

ラウラ「ん?ピルクルじゃないか!まあピルクルもうまいから・・・おい!そこはわたしの席だぞ!」トタトタ

鈴「だって空いてたし~」

一夏「・・・」ドン

鈴「うやっ」コロン

ラウラ「ふん」ポフ

鈴「ぐぬぬぬぬぬぬぬ」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 01:20:44.98 ID:4fdR2msdO
コンコン

一夏「どうぞー」

ガチャッ

シャル「一夏、ラウラいる?」

ラウラ「いるぞ」

シャル「また一夏にくっついて・・・あれ?今日は鈴もいるんだ」

鈴「いちゃ悪い?」

シャル「そんなこと言ってないけど、いやに不機嫌だね?」

鈴「ふんっ」

ラウラ「そうだシャルロット、プリンは出来たのか?」

シャル「それで呼びに来たんだけど・・・そうだ、一夏と鈴もどう?」

一夏「シャルが作ったのか?」

シャル「うん、あんまり上手じゃないけどね」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 01:23:24.95 ID:4fdR2msdO
ラウラ「すごくうまいんだぞ!」フンフン!

一夏「それじゃごちそうになるかな」

鈴「お言葉に甘えて」

シャル「それじゃ、今持ってくるから」



シャル「はい、どうぞ」

一夏「あれ?シャルのはないのか?」

シャル「ぼ、僕は作ってる時食べたから」

一夏「プリンじゃ作ってるとき食えないだろ」

鈴「そうよね」

シャル「あー、えっと」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 01:28:58.32 ID:4fdR2msdO
一夏「もしかして、3つしかないのか?」

シャル「あ、そ、そんなことないよ!遠慮せず食べて」

ラウラ「・・・わたしのをやろう」

シャル「えぇ!?ラウラが!?」

ラウラ「シャルロットにはいつも世話になってばかりだからな」

シャル「ラウラ・・・」

一夏「いや、ここは俺が遠慮しよう」

シャル「一夏!?い、いいってば、僕が遠慮するよ!」

一夏「いいんだ。ほら食べてくれ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 01:32:24.68 ID:4fdR2msdO
ラウラ「わたしが遠慮すると言ってるだろう!」

一夏「いや俺が!」

シャル「僕でいいよ!」

鈴「じゃああたしが!」

一夏「よし、解決だな。うまいなーこのプリン」

ラウラ「うまいぞ!」

シャル「よかったー」

鈴「よかったわねー」

一夏「ほらラウラ、鼻の頭についてるぞ」フキフキ

ラウラ「んっ」

シャル「まったくラウラは子供なんだから」

鈴「ほんとね!」

「「「あははははははは」」」

鈴「ほわああああああ!!!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 01:39:16.06 ID:4fdR2msdO
一夏「なんだどうしたんだよ鈴」

鈴「今おかしいところあった!おかしいところあったよー!」

一夏「すごくうまいぞ?お店で売れるよこれは」

シャル「あ、ありがとう!えへへへ」

ラウラ「うむ。うまい」

鈴「あれー?なぜかあたしには味がわかんないなー」

一夏「食ってないんだからわかるわけないだろ」

シャル「なに言ってるの鈴ったら」

鈴「そうよねー食べてないもんね。ごめん、てへっ☆」ペロ

「「「あはははははははははは!」」」

鈴「この流れやめ!!なんであたしだけ食べてないわけ!?」

一夏「自分でいらないって言ったろ」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 01:47:12.20 ID:4fdR2msdO
鈴「言ったけど!でも」

一夏「言ったんだろ?自分の言葉には責任を持て。人間としてダメになるぞ」

鈴「だって!あの時は流れで」

一夏「・・・」

鈴「・・・ごめん・・・」

一夏「今後気をつけろよ」



ラウラ「・・・足りない」

シャル「もう食べちゃったの?」

一夏「食いしん坊だな」

ラウラ「・・・」ジィー

一夏「人の食べ物を物欲しそうな目でみない」

シャル「そうだよラウラ。お行儀悪いよ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 01:50:38.36 ID:4fdR2msdO
ラウラ「・・・」ジィー

一夏「・・・仕方ないな。俺の半分やるから。今日だけだぞ?」

鈴「っ!?」

シャル「僕のもあげるから」

鈴「っ!!??」

ラウラ「おぉ!すまないな」

一夏「こういう時はありがとうだ」

ラウラ「はむ、ひゃりがとう!」パクパク

シャル「口にいれて喋らないの」

一夏「あははははははは!」

シャル「ふふっ」

鈴「・・・・・・」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 01:55:30.79 ID:4fdR2msdO
鈴「・・・さすがに我慢の限界だわ・・・」ゴゴゴゴゴゴ

一夏「ん?」

鈴「・・・一夏の馬鹿!!もう知らない!!」ガチャッ

バタン

一夏「なにを一人でテンション上げてるんだ鈴は」

ラウラ「うまかった。はふぅ」

シャル「今度はたくさん作るからね」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 02:09:27.03 ID:4fdR2msdO
鈴「まったく・・・なんなの!?なんなのよ!!」

鈴「ラウラやシャルロットばっかり!!幼なじみなのになんなのこの扱い!!」

鈴「あたしが1番付き合い長いのに!!」

鈴「ん・・・?もしかして・・・」

鈴「付き合いが長いからこそ、一夏はあたしに遠慮しないで・・・気を許してるってことなんじゃ・・・」

鈴「そうよ・・・気を許してるからこそ・・・だって普通、中国帰れなんて言えないもん・・・」

鈴「そうだ・・・一夏とあたしは距離が近すぎるんだ・・・遠慮せず冗談を言い合える仲!」

鈴「・・・うふふっ・・・そういうことかぁー!いやぁーっ困っちゃうなー!」

鈴「たしかに、帰れって言ったらあたしが怒るのなんてわかってるはずだし、構って欲しかったのね!?」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 02:18:14.10 ID:4fdR2msdO
ガチャッ

鈴「いーちかっ!あれ・・・?」

鈴「どこ行ったのよ」

鈴「いや、鈴。幼なじみなら一夏がどこにいったのかくらい簡単にわかるはずよ」

鈴「・・・」ピピーン

鈴「家庭科室!多分!」


ガチャッ

鈴「イチカァー!」

セシリア「な、なんですの鈴さん」

鈴「なんだメシマズか・・・」

セシリア「メシマズってなんですの?」

鈴「なんでもない。一夏いない?」

セシリア「さきほどいらしたんですけど、すぐ体調が悪いとかで」

鈴「逃げたわね・・・」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 02:25:42.02 ID:4fdR2msdO
鈴「そうだセシリア、料理はまず味見しなさい」

セシリア「味見ってなんですの?」

鈴「自分で食べてみんの」

セシリア「なるほど・・・」パクッ

セシリア「!!!???」



鈴「どこいったのかしら・・・うーん。プール!」


プール

ザブンザブン

鈴「誰か泳いでる・・・いちかぁー?」

山田「ふぅっ・・・なんですか?」ザバッ

鈴「なっ・・・」

山田「どうしたんです?えっと、ふぉんさん?」ボヨン

鈴「・・・不公平よ!」ダダダッ

山田「なんなんでしょう?」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 02:31:38.74 ID:4fdR2msdO
鈴「もう部屋に戻ってる気がする」



ガチャッ

鈴「イチカァー!」

一夏「なんだ?」

鈴「いた!まったくどこにいたのよ」

一夏「どこでもいいじゃないか」

鈴「ラウラとシャルロットは?」

一夏「買い物だってさ」

鈴「ふーん」ポフ

一夏「俺は椅子じゃないぞ」

鈴「ラウラも座ってたじゃない」

一夏「ラウラは言ってもきかないからな」

鈴「ならあたしもきかない」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 02:39:34.72 ID:4fdR2msdO
ガチャッ

ラウラ「帰ったぞ」

一夏「おかえり」ドン

鈴「んむっ」ギュッ

一夏「お?」

ラウラ「そこはわたしの席だと何度言わせる!」グイッグイッ

鈴「んぐぐぐぐ」ギュッ

ラウラ「離れろ!」グイッグイッグイッ

鈴「い~や~!」ギュッ

ラウラ「うううう!」グイッグイッ

鈴「んむむむぅ!」ギュッ

一夏「・・・よし、わかった。二人とも落ち着け」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 02:43:53.86 ID:4fdR2msdO
一夏「じゃんけんできめよう」

鈴「じゃんけん?」

一夏「あぁ、正直膝の上でどかどかやられたらたまったもんじゃない。だから、所有権はじゃんけんで勝ったほうな」

鈴「・・・いいわ」

ラウラ「いいだろう」

ガチャバーン!

シャル「僕もやる!」

セシリア「わたくしも参加致しますわ!」

一夏「よし、1回勝負な」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 02:50:43.74 ID:4fdR2msdO
一夏「最初はグー!じゃんけん」

鈴「ぽん!」パー
セシリア「ぽん!」グー
ラウラ「ぽん!」グー
シャル「ぽん!」グー


鈴「や・・・やった・・・勝った・・・勝ったぁ!」

一夏「おめでとう鈴!」

鈴「ありがとう一夏!」

一夏「よし、じゃあ鈴にはこのオプーナを買う権利の所有権をやろう!」

鈴「はぇ?」

一夏「よし、ほらラウラもういいぞ」

ラウラ「うむ」ポフ

鈴「ちょちょ、ちょっと!一夏の膝の所有権はあたしのでしょ!?」

一夏「なに言ってんだ?膝の所有権なんて誰が言った」

『だから、所有権はじゃんけんで勝ったほうな』

鈴「確かに膝なんて一言も言ってないわね」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 02:57:35.85 ID:4fdR2msdO
一夏「だろ?まったく鈴はドジだな」

鈴「そうねー、あたしったらうっかり!てへっ☆」ペロ

セシリア「ほんと、うっかりさんですわ」

シャル「僕達もだけどね」

一夏「うっかりついでに中国帰ったらいいのにな」

鈴「そうね!うっかり中国帰ってみようかしら!」

箒「うっかり八べえも真っ青だな」

鈴「うっかり撃ち殺しそうだわ!」

「「「「あははははははは」」」」



一夏「誰だお前」

箒「えっ」


終わり