1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/20(水) 23:53:45.87 ID:ZkU2ncOEO
鈴「ねー一夏」

一夏「んーなんだ?」

鈴「明日買い物いかない?」

セシリア「り、鈴さん!?」

シャル「抜け駆けはずるいよ!」

一夏「あー明日か。いいよ明日なら」

鈴「やった!」

箒「一夏!な、なら来週はわたしとえ、映画を見に行くぞ!」

一夏「映画か、映画はべつに」

箒「なにっ!?どういうことだ!」

セシリア「なら、わたくしと海にでも」

一夏「いいなー海。いくか」

箒「おい一夏!!」

シャル「じゃあ再来週は僕とプールにいこっ?」

引用元: 一夏「俺が誰となにしようと俺の勝手じゃね」 



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 00:02:01.41 ID:1RAu868kO
一夏「プールはいやだな。塩素苦手なんだ」

シャル「なんで!?ずるいよ!鈴とセシリアとは出かけるのに!」

箒「そうだそうだ!!」

ラウラ「ならばわたしとネズミランドにいくぞ」

一夏「いいなネズミランド。久しぶりだなー」

鈴「ネズミランド!?な、なら再来週の来週はわたしといくわよ!」

セシリア「一夏さん!わたくしとですわ!」

シャル「セシリアは海でしょ!?順番的に僕だよね一夏!」

箒「わたしだ!」

一夏「いや二週続けてネズミランドは」

セシリア「なんでですの!?」

シャル「不公平だよ!」

鈴「ぶっ殺すわよ!」


一夏「・・・いやおかしいだろ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 00:11:34.80 ID:1RAu868kO
箒「おかしいのはお前だ!」

鈴「そうよ!いつもラウラばっかり!」

セシリア「ですわですわ!」

シャル「僕だって一夏と出掛けたいのに!」

一夏「待った待ったちょっと待った」

セシリア「なんですの!」

鈴「言い訳なんて男らしくないわよ!」

ラウラ「ミッ〇ーと写真を撮らなくてはな」

一夏「べつにさ、俺が誰と出掛けようと、俺の勝手じゃないか?」

箒「なに!?」

シャル「そんなのだめに決まってるでしょ!」

セシリア「ですわですわ!」

一夏「なんでだめなんだよ」

鈴「不公平じゃないの!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 00:16:27.90 ID:1RAu868kO
一夏「不公平?」

セシリア「そうですわ!ラウラさんとネズミランドにいくならわたくしとも行くべきですの!」

シャル「僕とも!」

鈴「あたしとも!」

箒「わたしともだ!」

一夏「いやいやいや、なに言ってるんだよ・・・前々から思ってたけど、おまえら俺をなんだと思ってるんだ?」

シャル「な、なんだとって」

セシリア「一夏さんは一夏さんだと」

一夏「おまえら俺のことマスコットかなんかだと思ってるだろ」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 00:24:15.52 ID:1RAu868kO
鈴「はぁっ!?わけわかんないこと言ってんじゃ」

一夏「ならわかるように説明するから聞いてくれ」

箒「男のくせに言い訳とは見苦し」

一夏「俺は会話しようとしてるんだぜ?聞いてくれないなら出ていってくれて構わないぞ」

箒「なっ・・・」

一夏「・・・いいか?今までさ、訓練を誰とやるかって揉めて当番制になったりしたときは」

一夏「まあ、訓練だし、みんなとやるのも刺激になっていいかなと思って納得した」

鈴「今はあの会長とばっかり」

一夏「人の話は最後まで聞いてくれ。訓練はまあ、よかったんだよ」

一夏「でも、ペア組む時にさ、みんな自分と組め自分と組め言ってきただろ?めちゃくちゃ強引にさ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 00:39:44.40 ID:1RAu868kO
一夏「さらに言えば、自分と組まなかったからって不機嫌になるやつもいたよな」

鈴「あれは・・・」

セシリア「一夏さんが・・・」

一夏「そこだよ。俺が自分と組まなかったから、怒ってたんだろ?」

鈴「あ、あんたが悪いんじゃない」

一夏「俺の意思はどうなるんだ?」

セシリア「そ、それは」

一夏「まあそれはいい。学園のことだし。でもさ、学園祭の時、おまえらなにした?」

一夏「シンデレラの劇でさ、王冠取りたいからって俺のこと銃で撃ったよなセシリア」

セシリア「あ、あれは王冠を狙って」

一夏「俺に当たったらどうするつもりだったんだ?冗談じゃすまないだろ」

セシリア「うぐっ・・・」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 00:46:14.19 ID:1RAu868kO
一夏「鈴もさ、俺がシャルと風呂入ったからってISで攻撃してきたよな」

鈴「あれは、あんたが!」

一夏「俺が誰となにしようと俺の勝手だろ?それを、気にくわないからって殺そうとしたわけだ」

鈴「こ、殺すとかそんなんじゃ」

一夏「ラウラが助けてくれなかったら確実に死んでたけどな」ナデナデ

ラウラ「~~♪」

シャル「ま、またラウラばっかり」

一夏「でさ、今だよ。なんで俺が休日に、みんな公平に相手をしなきゃならないんだ?」

箒「それは・・・」

鈴「だって・・・」

セシリア「うぐぅ・・・」

シャル「一夏が・・・」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 00:56:16.81 ID:1RAu868kO
一夏「教えてくれよ。なんでプライベートな時間までおまえらに公平に対応しなきゃいけないんだ。誰か一人を贔屓したからって悪者扱いされるんだ」

一夏「俺だって人間だ。やりたいことだって、好みだってある。なのに、なんでおまえらに合わせて行動しなきゃならないんだ」

一夏「なんで、おまえらの命令通り動かなかったからって非難されなきゃならないんだ」

一夏「俺に自由はないのか。答えてくれよ、なあ」

セシリア「・・・」

鈴「・・・」

シャル「・・・」

箒「・・・」

ラウラ「・・・すまなかった」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 01:11:01.82 ID:1RAu868kO
一夏「ラウラ・・・あやまってくれるのはやっぱりラウラだけなんだな」

シャル「っ!ご、ごめんね一夏、悪気はなくて」

セシリア「も、申し訳ありませんでした」

鈴「ごめんね一夏」

箒「す、すまなかった」

一夏「・・・もういいよ」

シャル「ゆ、許してくれるの?」

一夏「もういい、みんな出ていってくれ」

セシリア「そんなっ、い、今までのことなら」

鈴「もうしない、しないから」

箒「一夏!」

一夏「・・・出ていってくれ」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 01:15:35.84 ID:1RAu868kO

シャル「・・・わかった、ごめんね一夏」

一夏「・・・」

鈴「・・・また来てもいい?」

一夏「・・・」

セシリア「あの・・・その・・・本当に悪気は」

一夏「・・・」

箒「・・・」

バタン


一夏「はぁ・・・」ゴロン

一夏「・・・ちょっと言い過ぎたかな・・・」



ラウラ「・・・わたしは」

一夏「っ!?」ガバッ

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 01:19:27.35 ID:1RAu868kO

一夏「いたのか・・・」

ラウラ「わたしは・・・こういう学園というもので集団生活をしたことがなくて」

一夏「・・・」

ラウラ「お前のように、心を許せる人間にあったのも初めてで・・・どう接していいか、わからなかったんだ・・・」

一夏「・・・」

ラウラ「それで、お前を傷つけてしまっていたのなら・・・」ポロポロ

一夏「・・・」

ラウラ「ぅぅっ・・・すまなかった・・・ぐすっ・・・」ポロポロ

一夏「・・・いいよ、もう」ポンポン

ラウラ「えぐっ・・・ただ、お前といたかっただけ、ひぐっ、なんだ・・・」ポロポロ

一夏「ラウラ・・・」ナデナデ

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 01:26:50.84 ID:1RAu868kO


鈴「・・・」

箒「・・・」

セシリア「・・・」

シャル「・・・あれ?ラウラは?」

鈴「そういえば」

箒「・・・まさか」

セシリア「またラウラさんは・・・」

シャル「・・・なんかさ・・・ラウラってむかつくときない?」

箒「・・・確かに」

セシリア「・・・軍で育ったのかなんなのか知りませんけど、慎みが足りませんわね」

鈴「・・・ラウラがいなければ一夏もあんなこと言わなかったんじゃないの」

セシリア「・・・」

箒「・・・」

シャル「・・・」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 01:33:57.52 ID:1RAu868kO


ガチャッ

ラウラ「シャルロット!嫁がもう怒ってないと言っていたぞ!」

シャル「・・・」

ラウラ「シャルロット?」

シャル「あ、いたんだラウラ」

ラウラ「今帰った。嫁はもう怒ってないぞ。安心しろ」

シャル「へぇ・・・一人で謝りにいったの?」

ラウラ「そうだ。だが嫁はシャルロットも、みんな許してくれると言っていた」

シャル「ふーん・・・」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 01:44:14.13 ID:1RAu868kO
次の日

山田「1時間目は物理ですからねー。じゃあ物理室で」

ガヤガヤ

ラウラ「教科書は・・・あれ?ロッカーか・・・机にあったと思ったが」スタスタ

ガチャッ

ビチャッ

ラウラ「な、なんだこれは!?」

ラウラ「・・・教科書が」ビチャビチャ

クスクスクスクス

ラウラ「っ!」バッ

ラウラ「・・・ちっ」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 01:49:23.13 ID:1RAu868kO
一夏「お、どうしたラウラ。って、ひどいなこれ。ジュースいれっぱなしにしてたのか?」

ラウラ「これは・・・あぁ、そうだ。昨日買ったのを忘れていた」

一夏「やっちゃったなー」

セシリア「あら?どうしたんですのラウラさん。まあ!ロッカーが大変なことに」

ラウラ「どうやらロッカーにジュースをいれっぱなしにしていたらしい」

セシリア「まあまあ、困りましたわねー。クスクス」

ラウラ「っ!お前かっ!」ガシッ

セシリア「きゃっ!」

一夏「ラウラ!?おい、なにやってんだ!」

ラウラ「こいつがっ」ギリギリ

セシリア「いたい!!助けてください一夏さん!」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 01:56:03.97 ID:1RAu868kO
一夏「離すんだラウラ!」グイッ

ラウラ「・・・」パッ

セシリア「うぅっ・・・いたい・・・ひどいですわ・・・」グスグス

ラウラ「・・・お前がやったんだろう」

セシリア「知りませんわ・・・ぐすっ・・・わ、笑ってしまったのはわたくしが悪いかもしれませんが、こんなのひどいですわ・・・あああん一夏さあああん!」ガバッ

一夏「・・・ラウラ、今のはやりすぎだぞいくらなんでも」

ラウラ「わ、わたしは・・・」

「みたー今の」

「ひどいよねー今のは」

「さいてーセシリアかわいそー」

ラウラ「・・・すまなかった・・・」

セシリア「・・・ぐすっ・・・一夏さぁん・・・」ニヤッ

ラウラ「っ!」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/21(木) 02:01:19.28 ID:1RAu868kO



一夏「・・・はっ!なんだ夢か・・・」

ラウラ「ぐぅ・・・」zzz

一夏「学園を卒業してから5年。つまりラウラと結婚してから5年か・・・はやいもんだな」

ラウラ「んん・・・なんだ?」

一夏「ちょっと昔の夢をな。おやすみ」

ラウラ「そうか・・・すぅ・・・」zzz


終わり。どこで終わろうと俺の勝手だろ。