1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 21:21:29.68 ID:7LI2Yw0w0
ガガ……ガー……

ベイベベイベベイベベイベ~♪

?「……とある少年は、とても大きな決断をした」

?「その選択は世界を救った……」

?「……が、彼はそれ故に未だに独りで苦しんでいる!」

?「誰か……誰か、彼を救ってやってくれないか!?」

?「どうでもいい、じゃすまされない!キタロー救出大作戦!」デデーン

?「彼を救うのは……」

?「エリザベスか」

?「テレビの前の君だッ!」ビシッ

アウイエータラッタッタタラッタッターベイベベイベー♪……



花村「……なんだ、これ?」

引用元: キタロー「マヨナカテレビ……?」 




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 21:27:24.41 ID:7LI2Yw0w0
花村「おいおい!昨日の夜の見たか!?」

里中「あ、あれ!何なの!?」

雪子「マヨナカテレビ……だよね?」

花村「事件は解決したんじゃなかったのかよ!?」

里中「で、でも……映ちゃったってことは……!」

花村「……誰かが中にいるってことだよな」

雪子「早く助けなきゃ」

花村(なんで……相棒がいないときにこんな事件が起こっちまったんだよ……)

花村(……迷うな、俺!相棒がいなくても助けるしかないんだ!)

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 21:33:45.85 ID:7LI2Yw0w0
花村「ここに集まるのも久し振りだな」

完二「ま、マジなんすかッ!?またマヨナカテレビが映ったって!?」

花村「……残念ながらマジだ」

クマ「何でか知らないけど、テレビの中は大荒れクマ!」

里中「え!?そ、それじゃあ!?」

りせ「早くしないと不味いよ!」

花村「あ、あいつはいないけど……」

花村「俺たちだけでやるしかないんだ!」

花村「行くぞ!」

一同「おー!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 21:40:21.40 ID:7LI2Yw0w0
花村「……なんなんだよ!このダンジョン!」

里中「登っても登っても……」

雪子「……キリがないね」

花村「りせちー!まだまだ先はありそうなのか!?」

りせ「……あと10階くらい登れば頂上かな?」

完二「それ聞くの何回目だよ、オイ!」

直斗「この塔……伸びてるんじゃないですか?こうしてる間にも」

花村「ははっ、笑えない冗談だな……」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 21:47:31.70 ID:7LI2Yw0w0
クマ「クマはもう一歩も動けないクマー!」

花村「……おいおい、ここまで来て駄々をこねるなよ」

クマ「そんなこといったって、クマのプリチーなあんよはもう限界クマよ?」

雪子「……花村君、もうクマは置いて行こう」

里中「ごめんねー?あとで拾いにくるからさ?」

クマ「ひ、酷い……クマは見捨てられるクマ?」

花村「みんな辛いんだよ……もう少しのはずだから、立ち上がってくれよ……」

りせ「……あ!」

花村「ど、どうした!?」

りせ「急にはっきりとしたんだけど……」

りせ「あと五階で頂上だよ!」

完二「マ、マジなんだろうなぁー、オイッ!」

花村「俺たちは登るしかないんだ……行くぞ!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 21:52:17.60 ID:7LI2Yw0w0
花村「つ、ついた!」

里中「……何!?あの月!?」

雪子「……大きくて不気味な満月だね」

クマ「……」ブルブルッ

花村「どうした?」

クマ「あの月は……よくないものクマ」

クマ「この世にあってはならないものクマよ……」

花村「……どういうことだ?」

りせ「あ、あそこに誰かいるよ!」

一同「!?」バッ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 21:56:54.28 ID:7LI2Yw0w0
?「やぁ、助けが来たみたいだよ?」

?「……そう睨まないでよ」

?「君を助けに来てくれる人が、まだいるんだ。素敵じゃないか」

?「自分の選択に後悔はない?」

?「でも、苦しかったろ?寂しかったろ?」

?「君は世界の為に大きな選択をしたんだ」

?「……次は彼らに選択をさせればいいんだ」

?「……おっと、喋りすぎたかな?」

?「さぁ、お約束の台詞を言うんだ」

?「彼ら、待ち構えてるみたいだよ?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 22:00:40.90 ID:7LI2Yw0w0
キタロー「お前は……」

花村「お、おい!やめろ!」

キタロー「お前は……僕だ……」

?「ふぅーん?余興として一戦交えてもよかったのに」

?「……まぁ、ルールだしね」

?「僕は素直に消えるとするよ」

?「こんな形で君とは再会したくなかったんだけどな……」

?「さよなら」スッ

花村「初めてのパターンだな……」

里中「彼……強いんだね」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 22:05:57.93 ID:7LI2Yw0w0
花村「大丈夫か!?」

キタロー「……」

完二「な、なんとかいえよ!?」

キタロー「……何で?」

キタロー「……何で助けにきちゃったんだ?」

里中「えぇっ!?」

雪子「だって助けなきゃ、君の命が……」

キタロー「……命?」

キタロー「……どうでもいい」

キタロー「……だって、僕の命は……」

りせ「!?」

りせ「巨大なシャドウの反応がこっちに向かってきてるよ!」

一同「!?」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 22:10:25.80 ID:7LI2Yw0w0
花村「ま、マジか!?」

里中「ここまで来るのでヘトヘトで……」

雪子「これはピンチだね」

完二「や、やるしかねぇんだろ!?」

直斗「正念場……ですね」

クマ「あ、あの月のせいクマ!」

りせ「く、くるよ!」

ドドドドドドドッ……

シャドウ「ウバーーーーーーーァァァ」

花村「き、きた!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 22:17:11.52 ID:7LI2Yw0w0
シャドウ「キシャァァァァァァァ」

りせ「な、なに……このシャドウ……」

りせ「全然分析出来ないよ!?」

クマ「か、勝てる相手じゃないクマ!」

花村「……くっ……俺たちもここまでなのか?」

キタロー「……下がってて」

里中「えっ?」

キタロー「……いいから!下がってて!」チャッ

花村「……け、拳銃?」

花村「そんなもんで何とかなるわけ……って、おい!何で自分の頭に当ててんだよ!?」

キタロー「……ペル……ソナッ!」


カッ!

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 22:25:01.73 ID:7LI2Yw0w0
タナトス「ウオオオオオオオオオ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

花村「お、おい!?マジかよ!?」

里中「あれって!?」

雪子「ペルソナ!?」

タナトス「ウバシャァァァァッ」

ズガッゴスッバキッ……

シャドウ「キャァァァァァァォォォ……」

完二「い……一方的に……」

りせ「惨い……」

クマ「あわわわわわわ」

キタロー「…………」



シャドウ「ゴフッ」シュー…

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 22:31:28.49 ID:7LI2Yw0w0
花村「……やっつけちまいやがった!」

花村「お、おい!お前!」

花村「どうなってるんだよ!?」

キタロー「……僕は」

一同「……」ゴクリ

キタロー「……疲れた」ガクッ

里中「き、君!?」

雪子「え、えーっと……救急車!救急車を!」

花村「天城!お、落ち着け!」

完二「俺らで早いところ担ぎ出しちまいましょうよ」

直斗「……病院の手配は僕に任せて下さい」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 22:40:26.71 ID:7LI2Yw0w0
花村「はぁ!?白鐘、どういうことだよ!?」

直斗「ですから……彼の持っていた身分証と制服から彼の身元を割り出そうとしたんですよ」

直斗「その結果わかったことは……」

直斗「彼は、もうお亡くなりになっている、ということです」

直斗「この新聞記事を見て下さい」スッ

花村「え~っと……『卒業式で変死か?』」

花村「……おいおい、マジかよ……」

直斗「数年前に起こった事件です」

直斗「当時は物議を醸した事件だったのですが……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 22:48:21.13 ID:7LI2Yw0w0
完二「で、でもよ!?現にあいつはこうして……」

直斗「はい、そうなんです」

直斗「あり得ないことなんですよ……これは」

直斗「……もう一つ不思議なことがありまして」

直斗「彼の身辺を操作していたら、とある人物から接触を受けまして」

里中「だ、誰なの?」

直斗「聞いたら驚くと思いますよ?」

直斗「そろそろ、ここへくるはずなんですが……」

?「君たちか?彼を保護したというのは?」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 22:52:50.42 ID:7LI2Yw0w0
花村(うわー……凛として綺麗な人だな……)

完二(やっべ、何かドキドキしてきちまった!)

クマ(逆ナン!?これって逆ナン!?)

里中「な、何鼻の下のばしてんの!?」

直斗「はい、僕たちが彼を保護しました」

?「そうか……ブリリアントな活躍だった」

?「礼をいう」

雪子「あなたは?」

?「……失礼した」

?「私は桐条美鶴というものだ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 22:59:46.81 ID:7LI2Yw0w0
美鶴「それで……この子は」

アイギス「アイギス、と呼んで下さい」

花村(こ、この子も可愛いぞ!)

完二(が、外人も……ありだな)

クマ(クマは今日ほど幸せな日はないクマよ!)

里中「き、桐条って……」

雪子「……もしかして?」

美鶴「あぁ、君達のよく知る桐条グループの桐条だ」

一同「ええええええええ!?」

美鶴「……そんなに驚かないでくれ」

美鶴「……何だか恥ずかしいじゃないか////」

花村・完二・クマ「!?」ズキューンッ

里中「はぁ、こいつらときたら……」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 23:07:33.44 ID:7LI2Yw0w0
直斗「それで、桐条さんが僕達に聞きたいことというのは?」

美鶴「桐条さんではなく美鶴、でいい。」

美鶴「私が君達に聞きたいのは……」

美鶴「マヨナカテレビとは何だ?」

美鶴「何故ペルソナのことを知っている?」

美鶴「最近一日が……『25時間』になったことを知っているか?」

美鶴「……この辺りのことだ」

里中(一日が25時間……?)

花村「……そ、それでは!マヨナカテレビの件につきましては!」

花村「私!不肖花村陽介が説明させていただきます!」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 23:13:58.78 ID:7LI2Yw0w0
美鶴「……なるほど、花村……ブリリアントだ!」

花村「はっ!ありがたきお言葉!」

雪子(これだから男の人って……)

美鶴「ふむ」

美鶴「……ということは、君達は影時間については何も知らない、というわけだな?」

里中「美鶴さん……そ、それって~……25時間がどうとかいう話のヤツですか?」

美鶴「あぁ、そうだ」

美鶴「君たちは……ペルソナ使いのようだが、影時間に順応はしないようだな」

美鶴「……その方が幸せなのは間違いないが」

直斗「影時間、というのは?」

美鶴「影時間というのは……」

アイギス「影時間の件は、私アイギスが説明するであります!」バッ

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 23:18:20.10 ID:7LI2Yw0w0
花村「そ、そんなの……」

里中「……信じられないよね」

直斗「にわかには信じられませんが、僕達の知らない時間があったんですね」

完二「で、でもよ?影時間の問題も解決したんだろ?」

美鶴「あぁ……彼が犠牲になることで、だが」

アイギス「彼は自分の命を持って、ニュクスを封印しました」

アイギス「それなのに……」

美鶴「私達がここに来たのは言うまでもない」

美鶴「今度こそ彼を救いたいからだ」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 23:24:08.28 ID:naS6Jaq50
雪子「救う?」

アイギス「もう……あんな想いは……」

美鶴「そこで君達にお願いがあるんだが……」

花村「俺たちに?」

美鶴「彼のいる病院に案内してくれないか?」

美鶴「は、恥ずかしながら……」

美鶴「……土地勘がなくて病院の場所が、だな……/////」

花村「はっ!お任せあれ!」

りせ(先輩、格好悪いよ!)

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 23:30:42.20 ID:7LI2Yw0w0
花村(……よく考えたらタクシー使えば済む問題じゃないか?)

花村(……意外と抜けてんのかな、美鶴さんって……)

美鶴「……ここが、彼の病室か?」

直斗「……先程、意識を取り戻したそうです」

美鶴「……行く……ぞ」

アイギス「……はい」

ガチャッ

キタロー「…………」

キタロー「…………!?」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 23:36:49.91 ID:7LI2Yw0w0
美鶴「あ、有里!(※漫画版ペルソナ3のキタローの名前)」

美鶴「お、お前……本当に……!?」

アイギス「お帰りなさい」

美鶴「な、何があったんだ!?」

美鶴「ど、どうして戻ってこれた!?」

美鶴「私は……私は……!」

キタロー「……」

キタロー「美鶴先輩、アイギス」

キタロー「……ただいま」

キタロー「……というわけにもいかないんです」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 23:43:54.56 ID:7LI2Yw0w0
キタロー「……気付いたら、霧の中にいました」

キタロー「……最初は何がなんだかわかりせんせんでした……」

キタロー「……しばらくしたら、ファルロス……いえ、綾時が現れて、僕の身に起こったことを説明してくれました」

キタロー「……僕は……今ここにいる僕は……」

キタロー「ニュクスを封印している僕の魂の……」

キタロー「後悔の念が固まってできた……」

キタロー「シャドウ……です」

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 23:48:49.58 ID:7LI2Yw0w0
美鶴「……シャ、シャドウ?」

キタロー「はい、僕はシャドウです」

キタロー「もしかして……ですが」

キタロー「最近、影時間が復活してませんか?」

美鶴「あ、ああ。有里の言う通り、最近影時間が復活した」

アイギス「幸い……犠牲者は出ていませんが」

キタロー「やっぱり……」

キタロー「美鶴先輩、アイギス……不味いことになったみたいで」

キタロー「次の満月に……」

キタロー「ニュクスが復活します」

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 23:55:17.26 ID:7LI2Yw0w0
美鶴「ニュ、ニュクスが!?」

アイギス「何故、ですか?」

キタロー「ここにいる僕は後悔の念の塊のシャドウですが……」

キタロー「僕の……僕の魂の一部でもあるんです」

キタロー「魂の一部が、剥離してしまったから……」

キタロー「封印は不完全なものになってしまった」

キタロー「……だから……次の満月までに……」

キタロー「……僕を……」



キタロー「殺してください」

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 00:06:38.12 ID:rx8ga+xI0
美鶴「有里……」

キタロー「後悔の念は、自殺できない……」

キタロー「だから、彼らに選ばせるべきだ……」

キタロー「……そう、綾時は言ってました」

キタロー「……だから、早く!僕を!」

美鶴「……けるな、有里……」

美鶴「ふざけるな!」

美鶴「確かにあの春休みでは、結果としてお前を見捨てることになった!」

美鶴「だが、私がお前を一日たりとも思い出さない日があったと思うか!?」

美鶴「私はお前を助ける為にここにいる!」

美鶴「それを……お前は……」

キタロー「…………」

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 00:12:47.99 ID:rx8ga+xI0
花村(な、なんだかよくわからねーけど!)

里中(大変なことになってるみたいだね!)

雪子(彼を…….殺す?)

完二(いやいや、そんなことは出来ねーだろ……)

りせ(人殺しなんて私……)

直斗(勿論許されることではありませんが……)

クマ(ニュクス……あの月のことクマか?)


花村「あ、あのさ!」

花村「ほ、他に方法はないのか?」

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 00:17:11.62 ID:rx8ga+xI0
キタロー「……え?」

花村「他に方法はねーのかって」

花村「何だかよくわからねーけど、お前が死ぬ必要はないだろ?」

花村「たとえば……そのニュクスとかいうのを倒しちまうとかさ!」

キタロー「……それは無理だ」

花村「じゃ、じゃあさ!……えーっと……」

キタロー「……ありがとう」

キタロー「気持ちは嬉しい」

キタロー「だけどこればかりは……」

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 00:22:29.92 ID:rx8ga+xI0
アイギス「本当に……何もないのですか?」

アイギス「私、わかります」

アイギス「何か、隠してますね?」

キタロー「…………」

美鶴「この期に及んで隠し事か……?」

美鶴「私達にも言えないことなのか!?」

キタロー「…………」

花村「お、おい!そういえばさ!」

花村「次の満月っていつなんだ?」

里中「え?えーとね……」カチャカチャ

里中「……明日だよ、満月なのって」

一同「!?」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 00:28:16.87 ID:rx8ga+xI0
花村「……あ、明日!?」

里中「う、うん……ケータイで調べたらそう出てる……」

雪子「……そう」

完二(もっと空気重くなっちまったじゃねぇか……花村先輩……)

りせ(ど、どーしよー……)


?「おっ?ここか?あいつの病室ってのは」

?「ちょっと!病院なんだから静かにしてよ!」

?「有里君……」

?「おい、お前ら遊びにきたわけじゃないんだぞ!」

214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 00:34:18.74 ID:rx8ga+xI0
?「テレッテー!有里!元気か!」

?「……あれ?お呼びでない雰囲気?」

?「はぁ……空気詠み人知らずなのは順平だよ」

?「あ、有里君!」

?「……美鶴、どうした?何があった?」


花村「こ、この人たちって」

里中「だ、誰?」

美鶴「お前ら……来るのが遅い!」

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 00:38:57.58 ID:rx8ga+xI0
花村「この人達が……例の特別課外活動部とかいう?」

美鶴「あぁ、集まったのは久しぶりだがな」

伊織「宜しくな!」

ゆかり「……それでどういうわけなんですか?」

風花「あ、有里君……」

真田「困ったな……そんなの選ぶことはできない」

美鶴「その通りだ……私達は……」

アイギス「彼を助ける為にここにいます!」

キタロー「…………」

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 00:45:18.65 ID:adQBdslxi
キタロー「……誰でもいいから……」

キタロー「早く僕を……」

伊織「ふ、ふざけんな!」

ゆかり「そうだよ!そんなこと私達にできるわけがない!」

美鶴「有里……さっき隠し事があるみたいだったが?」

真田「……話してもらうぞ?」

キタロー「……どっちにしろ……」

キタロー「誰かは犠牲になるんだ……」

風花「話して?ね?」

キタロー「……わかった」

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 00:52:40.46 ID:rx8ga+xI0
キタロー「……簡単な話なんですが」

キタロー「……ニュクスが復活するのは封印が不完全なものになってしまったからで」

キタロー「つまり、僕以外の人が封印を補えば……」

キタロー「ニュクスはまた封印されます」

キタロー「……しかし、補うということは魂を削りとるということなので……」

キタロー「……その人は……多分、影人間になってしまう」

キタロー「……そんな意味のない犠牲者を増やすなら……僕が……」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 01:02:52.71 ID:rx8ga+xI0
キタロー「それに……封印を補えるのは誰でもいいわけじゃない」

キタロー「僕と同じ……ワイルドのペルソナ使いで……」

キタロー「命の答えに近付いた人でなくてはいけない」

アイギス「…………」

アイギス「…………私が」

花村「ストーップ!ストーップ!」

花村「ま、満月なのは明日なんだろ!?」

花村「そんな抜け道があるのなら!」

花村「ほ、他にもあるはずだろ!?方法がさ!」

花村「これだけ人数がいるんだ!きっと明日までに何か名案が思いつくはずさ!」

花村「み、美鶴さん!そうだろ!?」

美鶴「……ああ、その通りだ」

美鶴「今度は誰も犠牲になどしない!」

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 01:15:34.17 ID:rx8ga+xI0
直斗「美鶴さん達との話し合いの前に、僕らの考えをまとめましょう」

花村「……ワイルドがどうとか、命の答えがどうとか言ってたよな?」

里中「……それってさ」

雪子「鳴上君(※P4アニメの番長の名前)のことだよね……?」

クマ「せ、先生を犠牲にするクマか!?」

完二「馬鹿野郎!そんなわけねーだろうがよ!?」

りせ「うん……それはあり得ないよ」

直斗「……彼に電話してみますか?」

265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 01:22:01.13 ID:rx8ga+xI0
プルルルルル……

番長「はい」

花村「悠か?ひ、久し振りだな!」

花村「今、で、電話大丈夫か?」

番長「大丈夫だ。……取り敢えず落ち着け」

花村「お、おう!」

花村「……実はな……最近またマヨナカテレビが……」

~説明中~

バッチリ伝わった!

番長「なるほど……」

番長「わかった、明日朝一でそっちに向かうから」

番長「……早まった真似だけはしないでくれ」

花村「わかった!ありがとうな!」

280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 01:38:24.27 ID:rx8ga+xI0
美鶴「……なるほど、君らの友人にも……か」

花村「有里はニュクスを倒すなんて無理だって言ってたけど……」

花村「悠と俺たち全員が力を合わせれば何とかなると思うんだ!」

美鶴「ふふっ……信頼されてるんだな、その鳴上君は」

花村「美鶴さん達は何か考えがあるんですか?」

美鶴「それは……」

アイギス「私が、彼の封印を補います」

P4陣営「!?」

アイギス「私……彼の為なら……」

花村「あ、アイギスさん何いってるんだよ!?」

アイギス「私は……兵器だから」

花村「へ、平気だからとかじゃなくて!」

伊織「あ、そっか。普通はわからないよな……」

ゆかり「花村君、だっけ?アイギスはね……」

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 01:42:59.31 ID:rx8ga+xI0
花村「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」

里中「ロ、ロボット!?」

雪子「そ、そんなの漫画とかだけだと思ってた!」

アイギス「私はロボットなんで……」

アイギス「データのバックアップさえあればいつでも復活できますから!」

アイギス「だから私が……」

美鶴「アイギス、何回も言わせないでくれ」

美鶴「お前の人格……心のバックアップはもう取れないんだ……」

風花「そうだよ!回路が焼き切れちゃってるんだから!」

284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 01:49:43.48 ID:rx8ga+xI0
アイギス「私が……ワイルドに目覚める前のデータならありますよね?」

真田「……何回も言わせないでくれ」

真田「それはお前であってお前じゃない」

ゆかり「そうだよ……私達は……」

伊織「今のお前に居なくなって欲しくないんだぜ?」

アイギス「で、ですが!」

アイギス「私は……彼を……」

アイギス「失いたくないんです……」

アイギス「それに!私の魂の一部が彼の元に行けるなら……」

アイギス「彼も寂しくないだろうって……」

一同「…………」

287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 01:58:44.88 ID:rx8ga+xI0
伊織「……こんな調子で話を聞いてくれないんだよ」

伊織「俺ら、お手上げ侍でさ」

ゆかり「アイギスを説得するのに一杯一杯で……私達は何も考えがでてないんだよね」

ゆかり「……ごめんね?」

一同「…………」

直斗「……待ちませんか?」

直斗「取り敢えず、鳴上先輩が来るまで待ちませんか?」

直斗「アイギスさんは……最終手段として……」

花村「さ、最終手段だぁ!?」

雪子「そんなことは絶対にさせない!」

里中「そ、そうだよ!」

完二「絶対に誰も泣くようなことにはしねぇからな!」

292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 02:09:43.30 ID:rx8ga+xI0
鳴上「何か久しぶりだな、ここにくるのも」

花村「お、来たな!相棒!」

里中「鳴上君!」

雪子「本当に来てくれたんだね……」

鳴上「……学校はどうした?」

花村「お、お前が聞くのかよ!?」

完二「……みんなでサボったよ」

りせ「よくわからないけど、桐条グループの力でサボりじゃないんだけどね」

クマ「先生は学校は大丈夫クマ?」

鳴上「……親戚のお葬式に行くことにしたから問題ないよ」

白鐘「では、行きましょう!」

293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 02:15:16.51 ID:rx8ga+xI0
美鶴「君が……」

番長「はい、鳴上悠です」

真田「よく来たな、グッジョブ!」

番長「花村から、一応話は聞いているのですが……」

番長「もう一度お伺いしても宜しいですか?」

美鶴「……本当にすまないな」

~説明中~

美鶴「……というわけだ」

番長「……なるほど」

番長「それなら自分の力がきっと役に立つと思います」

番長「ニュクスも神様なんですよね?」

番長「……話が通じればなんとか」

297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 02:19:58.44 ID:rx8ga+xI0
伊織「そういえば」

美鶴「どうした?伊織?」

伊織「もうタルタロスはないじゃないですか?」

伊織「ニュクスのヤツはどこ目掛けて降ってくるのかなって」

美鶴「確かにそうだな……」

風花「あ、有里君なら知ってるはず」

ゆかり「じゃあ、もう一回会いに行ってみようか!」

美鶴「……そうだな」

美鶴「鳴上、悪いが一緒に来てもらえるか?」

番長「はい、わかりました」

花村「お、俺達も!」

304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 02:29:33.20 ID:rx8ga+xI0
キタロー「……結局そうなったんですね」

美鶴「あぁ、私達は諦めない」

キタロー「……わかりました」

キタロー「それが先輩達の選択ならば、僕は止めません」

キタロー「……鳴上君?」

キタロー「……ごめん」

番長「……気にしないで下さい」

キタロー「僕は……君には……」

伊織「そ、そんなことより!」

番長(そ、そんなこと!?)

伊織「ニュクスはどこに来るんだ?」

伊織「それがわからなきゃどうしようもないだろ!?」

キタロー「ニュクスは……」

306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 02:34:59.95 ID:rx8ga+xI0
キタロー「タルタロスに降って来ますよ」

伊織「だ、だからよ!タルタロスはもう……」

花村「……あーっ!もしかして!」

里中「うん、きっとそうだよ!」

雪子「……タルタロスって陰湿な雰囲気の高い塔のこと?」

ゆかり「え?そうだけど?」

完二「……そうか!そういうことか!」

風花「な、何か知ってるの!?」

花村「へへっ、確かにタルタロスはあるぜ!」

真田「……どこにあるんだ?」

花村「テレビの中にな!」



308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 02:42:49.15 ID:rx8ga+xI0
キタロー「……そう、タルタロスはマヨナカテレビの中にあるんです」

キタロー「今度のニュクスは……」

キタロー「……電波として世界中に降り注ぐ」

キタロー「前回のように……実体があるわけじゃないんですよ?」

キタロー「世界中の生物は降り注ぐ電波によって……」

キタロー「脳を、心を破壊されて」

キタロー「……死に至る」

キタロー「……そう綾時は言ってました」

キタロー「……それが、今晩起こることです」

312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 02:59:10.36 ID:rx8ga+xI0
伊織「じゃ、じゃあ、どうしようもないじゃん!?」

花村「……有里、まだ何かあるな?」

キタロー「……うん」

キタロー「ニュクスが姿を現すのは影時間が始まった直後で」

キタロー「……ニュクスの電波が降り注ぐのは、今晩の影時間が終わった直後のはず」

美鶴「影時間の終わった直後?」

花村「そ、それじゃあ俺達は何もできないじゃん!?」

鳴上「……俺たちは何もできないのか?」

キタロー「……そうでもない」

キタロー「あのテレビの中……マヨナカテレビの中なら、鳴上君達も影時間を過ごせるよ」

キタロー「あの世界は……特別だから」

キタロー「……もし、ニュクスを何とかする、というのなら……」

キタロー「影時間が始まる前にテレビの中に入って」

キタロー「影時間が終わる前までになんとかするしかない」

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 03:11:56.81 ID:rx8ga+xI0
ゆかり「テレビの中の世界でニュクスを倒したとして」

ゆかり「現実の世界には何か影響があるの?」

キタロー「……僕が今ここにいれるのも、あの世界の力なんだ」

キタロー「本当なら、ここに存在することは出来ない」

キタロー「……実はテレビの世界と現実世界は相互に影響しあってるんだ」

キタロー「だから、テレビの中のニュクスを倒すことは」

キタロー「現実世界のニュクスを倒すことと同義なんだ」

番長「……そうか、よかった」

番長「美鶴さん?」

番長「俺達はマヨナカテレビの中で戦いますが……」

番長「……どうします?」

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 03:21:34.35 ID:rx8ga+xI0
美鶴「私達はテレビの中には入れるのか?」

鳴上「俺達と一緒なら入れますよ」

美鶴「……なら決定だな」

真田「俺達もテレビの中へ行く」

ゆかり「人数が多いほうがいいしね!」

伊織「へへっ、久しぶりのタルタルか!腕が鳴るぜ!」

風花「私はりせちゃんと一緒にサポートします!」

花村「そうと決まれば話は早いぜ!」

クマ「メガネ……頑張って作るクマ!」ダッ

完二「先輩!俺達も!」

鳴上「あぁ、準備しに行こう!」

320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 03:29:27.84 ID:rx8ga+xI0
キタロー「みんな行ってしまったけど……」

キタロー「アイギスは行かないの?」

アイギス「有里さんこそ……本当は一緒に戦いたいのでしょう?」

キタロー「……勿論だよ」

キタロー「……僕も戦う」

キタロー「……そして、最悪の場合は……」

アイギス「有里さん……」

キタロー「アイギス、そこの着替えをとってくれないか?」

アイギス「……どうぞ」

シュルッ……ゴソゴソ

キタロー「じゃあ……僕らも行こうか、アイギス」

アイギス「あなたは……」

アイギス「あなたはダメです!」

パァーン

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 03:35:17.33 ID:rx8ga+xI0
キタロー「……な、何を……」フラッ

アイギス「……麻酔弾です」

アイギス「……有里さんはそこで朝まで寝ていて下さい」

アイギス「……わざと死ぬつもりだったのでしょう?」

アイギス「これは、私達の選択ですから」

アイギス「勝手なことはさせませんよ?」

アイギス「また……会いましょう」

アイギス「お休みなさい、有里さん……」

ガチャッタタタタタ……

キタロー「ア、アイギス……」


クラッ……バタン

326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 03:42:39.81 ID:rx8ga+xI0
美鶴「……ここがテレビの中の世界か」

真田「何も見えないな」

伊織「こんなんじゃタルタル以前に……」

ゆかり「……うん、何もできないね」

風花「何とかならないのかな?」

クマ「そういうと思って!」

クマ「ジャジャーン!メガネを作ったクマ!」

クマ「さぁさぁ!つけたつけた!」

伊織「メ、メガネ?こんなんで……って、
すげー!」

ゆかり「凄く見えるよ!」

風花「クマちゃん、凄い!」

美鶴「ブリリアント!」

真田「グッジョブだ!」

328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 03:49:18.87 ID:rx8ga+xI0
雪子「……鼻メガネは?」

里中「ふ、ふざけてる場合じゃないじゃん
!?」

クマ「さすがにクマだって、どこぞのテレッテと違って空気詠み人知らずなわけじゃないクマよ?」

雪子「……そう」ガッカリ

伊織「何だか、俺……凄く馬鹿にされてね?」

ゆかり「……え?だって……実際に馬鹿なんだもん」

風花「……自業自得?」

美鶴「アイギス、有里は?」

アイギス「予定通り……よく眠ってます」

真田「すまないな……有里」

花村「よーし、じゃあ!」

鳴上「……行くぞ!」

一同「おー!」

333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 03:58:40.11 ID:rx8ga+xI0
伊織「ハァハァ……ゆかりっちー?久しぶりのタルタルしんどくね?」

ゆかり「う、うん……ペルソナを呼ぶのなんて……何年振りだろうね?」

風花「ふ、二人とも!後ろにシャドウが!」

美鶴「お前ら、余所見をするな!」

真田「危ないぞ!」


花村「ヒュー、あの人達……スゲぇな」

完二「先輩?俺達だって負けてないッスよ?」

りせ「新手のシャドウだよ!前から三体!」

里中「もう!しつこい!」

雪子「……歓迎されてるね」

鳴上「蹴散らして、一気に上を目指すぞ!」

399: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 04:37:04.73 ID:rx8ga+xI0
伊織「や、やっと頂上に……」

花村「ついたな!」

雪子「じ、時刻は?」

風花「23:55!間に合いました!」

美鶴「よかった……これであとは……」

クマ「ニュクスを倒すだけクマ!」

花村「そ、そのニュクスってのはどこからくるんだ!?」

美鶴「あの満月があるだろ?あれが……ニュクスだ」

花村「ハハッ……マジかよ?」

りせ「ニュクスって……お月様なの?」

クマ「ク、クマは前から不吉だと思ってたクマ!」
 
432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 04:53:02.58 ID:rx8ga+xI0
風花「23:59です!み、皆さん!」

美鶴「……時間、だな」

伊織「うーし、行くぜ!」

ゆかり「こ、今度こそは……」

アイギス「有里さんを助けましょう!」

花村「あ、相棒!」

番長「……後悔だけはしたくない」

番長「……俺達も全力を尽くそう」

番長「……行くぞ!」

花村「おう!やってやろうぜ!」

りせ「00:00に……なったよ!」

 
664: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 17:26:23.08 ID:rx8ga+xI0
ドォーン……

番長「これが……」

花村「か、影時間ってヤツなのか!?」

里中「何だか……凄く嫌な感じがするね」

雪子「ニュ、ニュクスは!?」

?「もう来てるよ」

伊織「お、お前……」

ゆかり「綾時……君?」

綾時「そんな名前で呼ばれていたね、僕は」

綾時「……知っての通り、僕は有里君の身体に封印されていた死神で」

綾時「ニュクスの……アバターだ」

665: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 17:30:26.28 ID:rx8ga+xI0
綾時「有里君の姿が見えないようだけど……」

綾時「そうか……君達の選択はそうなんだね」

綾時「誰が封印を補うのかな?」

綾時「そこの頼りになりそうな彼?」

綾時「それとも……あっちの機械仕掛けの彼女なのかな?」

番長「俺達は……誰も犠牲にするつもりはない」

美鶴「そう!それが私達の選択だ!」

綾時「そうか……そうなんだ……」

綾時「有里君は……いい仲間に囲まれたね」

669: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 17:40:04.93 ID:rx8ga+xI0
綾時「でも、どうするつもりなのかな?」

番長「ニュクスと話し合うつもりだ」

番長「もし、それでダメなら……」

番長「ニュクスを、倒す」

綾時「……へぇ、面白いことを言うんだね?」

綾時「ニュクスと話し合う、か。」

綾時「……うん、その発想は正直なかったよ」

綾時「あのお月様と話し合うなんてね」

綾時「ふふふ、どんな言葉なら通じるのかな?」

番長「……ペルソナ!」カッ

イザナギ大神「…………」

番長「幾万の真言を……ニュクスに!」

673: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 17:45:54.03 ID:rx8ga+xI0
綾時「……ニュクスには通じたかな?」

番長「……別の神様ならいけたんだけどな」

綾時「そうか……残念だったね」

番長「あぁ……」

綾時「じゃあ……もうニュクスを倒すしかないんだけど」

綾時「どうやって、あのお月様を壊すんだい?」

綾時「ペルソナにそんな力がないのは、君達もよくわかってるだろ?」

675: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 17:51:56.20 ID:rx8ga+xI0
花村(た、確かに!)

白鐘(僕達のペルソナにそんな破壊力はない)

完二(そもそも、月まで届くわけねーじゃねぇか!)

綾時「……八方塞がりみたいだね?」

綾時「時間がないんだ」

綾時「……君か、彼女か」

綾時「さぁ、決断の時だよ?」

番長「……いや、壊せるな」

綾時「え?」

番長「あの月なら、壊せる!」

番長「この世界の月だから……マヨナカテレビの中の月だから」

番長「あれは……ただのテレビの中セットだ!」

680: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 18:00:09.08 ID:rx8ga+xI0
綾時「あはは!気付いちゃった!?」

綾時「……なら仕方ないね」

綾時「僕の役割的に考えてさ……黙ってニュクスを壊させるわけにはいかないんだ」

綾時「……覚悟してもらうよ?」

ゴゴゴゴゴゴゴ……

風花・りせ「!?」

風花「し、下の階から大量のシャドウの反応!」

りせ「か、数えきれないくらいのシャドウがこっちに向かってるよ!?」

シャドウの群「シャァァァァッ!」

花村「き、きたッ!」

里中「う、うわっ!あんなに沢山!?」

綾時「……さぁ、これは君達の選択だ」

綾時「始めようか」

685: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 18:08:21.60 ID:rx8ga+xI0
美鶴「私達は下からの侵攻を食い止める!」

美鶴「鳴上達はヤツを頼む!」

番長「任せろ」

美鶴「お前達!行くぞ!」ザッ

伊織「つ、辛い方かよ!……ついてねぇなぁ」

ゆかり「……どっちも辛いと思うよ?」

真田「お前ら、無駄口を叩くな!」

風花「りせちゃん!そっちのサポートはお願い!」

りせ「うん!りせに任せて!」

691: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 18:20:00.89 ID:rx8ga+xI0
綾時「……実は一回やってみたかったんだよね」スッ……チャッ

花村「け、拳銃?」

里中「あれって!」

綾時「え~と……ペルソナ!」カッ

タナトス「ウバシャァァァァァァ」

雪子「有里君の……ペルソナ?」

綾時「うん、やっぱり僕も彼のペルソナを召喚できるみたいだね」

綾時「……よく考えたら、タナトスって僕じゃないか」

綾時「まぁ……いいや!行け、タナトス!」

タナトス「ウオオオオオオオン!」バッ

花村「あ、危ねぇ!避けろ!相棒!」

番長「!?」

ゴッ

りせ「せ、先輩!?」

694: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 18:29:15.60 ID:rx8ga+xI0
完二「……ゴフッ」

番長「か、完二……!」

完二「……すんません、突き飛ばすだけのつもりだったんですけど……」

完二「……ドジっちまいました」

完二「……あとは頼んますね」ガクッ

花村「完二ィ!」

雪子「か、回復を……!」

綾時「させると思うかい?」

綾時「彼はこんなペルソナも持ってたのか、そうか」

綾時「……メサイア!」カッ

綾時「彼らを焼き払え!」

697: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 18:38:57.34 ID:rx8ga+xI0
キタロー「……ここは?」

イゴール「おぉ……これはこれは」

イゴール「またお会いできるとは……思ってもいませんでしたぞ?」

キタロー「……僕は行かなくてはならないんだ」

キタロー「仲間が……」

イゴール「わかっておりますとも」

イゴール「……今回は特別に、ですな」

イゴール「お客人をテレビの中へお連れしようと思いまして……」

キタロー「……ありがとう」

イゴール「エリザベスや……お客人を……」

エリザベス「……仰せのままに」

702: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 18:47:17.58 ID:rx8ga+xI0
花村「ははっ……こいつは困ったな、相棒?」

番長「……花村」

花村「まさか……俺達が全滅しそうだなんてよ……」

番長「……もうしゃべるな」

花村「あとは……頼んだぜ?」ガクッ

番長「……任せろ」

綾時「やっぱり君が最後まで残ったね?」

綾時「あっちのパーティも、そろそろみたたいだしね」

綾時「クライマックス、ってわけだ」

705: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 19:00:44.06 ID:rx8ga+xI0
伊織「……ゆかりっち~?こいつらキリがねぇよなぁ?」

ゆかり「……しかも囲まれちゃってるしね」

美鶴「諦めるな!私達が倒れたら……」

真田「最後まで戦うぞ!」

アイギス「……はい、戦いましょう」

シャドウの群「シュゥゥゥゥ……」ジリッジリッ

ゆかり「うわっ……本当にマズイかも!?」

伊織「うぉぉぉぉぉぉ!俺の生き様よく見とけよ!?」

シャドウ「ウゴォォォォォォ!」

風花「もう……ダメ!!」


カッ

708: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 19:08:42.46 ID:rx8ga+xI0
シャドウの群「ウバァァァァァァァ……!?」

シュー……

美鶴「シャドウの群が……」

真田「一瞬……で?」

風花「も、もしかして……?」

伊織「……おせーよ、来るの」

キタロー「……ごめん、寝坊しちゃったんだ」

アイギス「有里さん……」

キタロー「アイギス?大丈夫だよ」

キタロー「……僕は死にに来たわけじゃない」

キタロー「みんなと帰る為にここに来たんだ!」

720: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 19:23:46.02 ID:rx8ga+xI0
綾時「やれやれ、ヒーローがやっときたね」

綾時「……それで?どうするんだい?」

キタロー「エリザベスから聞いたよ」

キタロー「……あの月、壊せるんだろ?」

綾時「……そうだよ?実はあのお月様は壊せるんだ」

綾時「笑っちゃうよね、こんなぶっ飛んだ世界があるなんてさ」

キタロー「綾時……邪魔するなら……」

綾時「また僕を殺すのかい?」

キタロー「……うん」

綾時「そうか……僕はまた殺されちゃうのか……」

綾時「……じゃあ、やーめた!」

726: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 19:31:09.95 ID:rx8ga+xI0
キタロー「……やめた?」

綾時「うん。君達の邪魔をするのは、もうやめだ」

綾時「そこの……イザナギの彼?」

綾時「彼らになら負ける気はしないんだけど」

綾時「さすがに君が相手だとね」

番長「…………」ギリッ

綾時「おっと、睨まないでよ……怖いなぁ」

綾時「もうあんなに痛いのは沢山だよ、自分で選んだこととはいってもね」

綾時「……それに、うっかり君を殺してしまったら」

綾時「君の仲間達の選択の意味がなくなっちゃうだろ?」

綾時「だから、邪魔するのはやめるよ」

732: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 19:38:38.47 ID:rx8ga+xI0
綾時「うん、だからニュクスを壊したいなら壊せばいいよ?」

綾時「僕はここで見てるからさ?」

番長「……それならば」

キタロー「……うん、さっさと壊しちゃおうか」

番長・キタロー「ペルソナ!」カッ

番長「あの月を!」

キタロー「壊せ!」




綾時「……といっても」

綾時「ニュクスが黙って壊されてくれるわけないんだけどね」

738: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 19:49:19.28 ID:rx8ga+xI0
ガガッガガガッ……ガーーーーーーーーー!

番長「な、何だ……!?」クラッ

キタロー「これは……!」クラッ

伊織「嘘だろ、おいっ……」ガクッ

美鶴「い、嫌だ!また私はっ……!」ガクッ

アイギス「大規模な電磁波を観測しました……回路保護の為、シャットダウンします」ウィーン

P4陣営「……」ビクンッビクンッ

綾時「……地球に降り注ぐ筈だったニュクスからの電波」

綾時「それの低出力なのが降り注いでるよ、今」

綾時「どう?思わず死にたくなるくらい苦しいでしょ?」

綾時「……早くなんとかしないと、皆死んじゃうよ?」

745: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 19:59:59.50 ID:rx8ga+xI0
番長「ぺ…ペルソ…」

ガガーガッガー

番長「うぅ……頭がッ!」

キタロー「……こんな状態じゃ……とてもニュクスを壊すことは……」

綾時「有里君、いいことを教えてあげよう!」

綾時「この電波……かなり苦しいけど、君だけは死なないんだ」

綾時「都合がいいだろ?君だけは人類の滅亡を目撃することになるんだ」

キタロー「…………」

綾時「さて、最後の選択だ」

綾時「このままジリジリと死に至るかい?」

綾時「それとも、イザナギの彼が封印を補うかい?」

綾時「それとも……有里君に死んでもらうかい?」

748: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 20:07:04.65 ID:rx8ga+xI0
キタロー「……みんな、ごめん」

キタロー「さっき大見得を切ったのに……格好悪いなぁ……」

キタロー「一緒に帰れそうにないや」

キタロー「鳴上君……これは仕方ないんだ」

キタロー「……皆が死ぬ前に……」

キタロー「……僕を……」

キタロー「……殺して?」

番長「……それは」

キタロー「……君には将来があるだろ?」

キタロー「……僕は初めから死人だから」

キタロー「だから、早く……お願い?」

750: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 20:11:56.59 ID:rx8ga+xI0
番長「……」

番長「……」

番長「……」

番長「……わかった」

キタロー「……ありがとう」

番長「……有里」

番長「すまない」

キタロー「いいんだ……これで」

キタロー「こんなこというのも変だけど……痛くしないでね?」

番長「……任せろ」


カッ

758: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 20:20:44.68 ID:rx8ga+xI0
エリザベス「鳴上様」

エリザベス「……ここまででございます」

キタロー「エ、エリザベス!?」

エリザベス「ガーガーガーガー煩い月でございますね」

エリザベス「えーいっ」

ドゥーン……

エリザベス「あら?意外とお硬いのですね」

エリザベス「まぁ、煩いのは止まったからよしとしましょう」

キタロー・番長「お前……」

エリザベス「綾時さん?もういいですね?」

綾時「うん……大成功だね!」

766: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 20:25:58.44 ID:rx8ga+xI0
キタロー「ドッキリ!?」

番長「……は?」

エリザベス「仕掛け人は私、エリザベスと」

綾時「綾時君だよ!」

キタロー「!?」

番長「……落ち着け……るか!馬鹿にするのもいい加減に……」

綾時「お、怒らないで!」

エリザベス「まずは皆様のお怪我を治しましょう」

エリザベス「ニュクス復活の件はドッキリではないので、時間がないのです」

772: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 20:32:26.63 ID:rx8ga+xI0
花村「えーっと?つまり……?」

綾時「(君達と全人類が)命を張った、壮大なドッキリでした!」

花村「ふ、ふざけんな!納得行くか、そんなもん!」

綾時「いやね、有里君がマヨナカテレビに現れちゃったのは事故なんだよ」

エリザベス「そこで……私と綾時様で何とかして有里様を救えないか、と考えたわけでございます」

綾時「キタロー救出計画を練ってたら、きゅうに悪戯心?が湧いて来ちゃってさ」

エリザベス「つい出来心でドッキリを仕掛けてみたわけでございます」

花村「こ、こいつら……」

780: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 20:38:20.62 ID:rx8ga+xI0
番長「……もし、この展開にならなかったらどうするつもりだったんだ?」

綾時「例えば有里君が誰かに殺されちゃったりとか?」

エリザベス「他の誰かが封印を補いになられたりとかですね?」

綾時「……その時はその時かな」

綾時「それが君らの選択なんだから」

綾時「でも、きっとこうなると信じてたよ」

エリザベス「ええ、私共は皆様を深く信頼して……」

綾時「く、空気が悪いねエリザベス?」

エリザベス「そ、そうですわね、綾時様?」


美鶴「処刑する!」

綾時・ベス「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!」


788: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 20:47:12.81 ID:rx8ga+xI0
直斗「まだ肝心なことを聞いてませんよ」

伊織「お、おう。そういえばそうだな」

風花「どうやって、有里君を助けるの!?」

綾時「それは……」

エリザベス「私が封印を補います」

エリザベス「私、こう見えてワイルドのペルソナ使いで、命の答えに『近づいたことのある』者なので」

キタロー「……エリザベスが?」

エリザベス「私としても有里様のお側に未来永劫居られるのは願ったり叶ったりでございますし」

エリザベス「さらにご復活まで可能にするなど、痛快の極みでございますので」

エリザベス「後悔は……ありません」

800: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 20:55:43.77 ID:rx8ga+xI0
綾時「エリザベス、もう時間がないよ」

エリザベス「あら?では急ぎましょう」

キタロー「エリザベス……」

エリザベス「何でございますか?」

キタロー「こんなこと言うのもおかしいけど……」

キタロー「僕に……ニュクスを抑えてる僕に宜しく伝えて貰えるかな?」

エリザベス「……このエリザベスにお任せあれ!」

綾時「エリザベス、行こう!」

エリザベス「それでは皆様、失礼いたします」

エリザベス「いえーい」

シューッ……キラキラッ

花村「行っちまったな……」

番長「あぁ……」

807: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 21:05:22.33 ID:rx8ga+xI0
風花「あ、影時間が終わります!」

ドゥーン……

美鶴「ニュクスは!?」

りせ「何も……起こらないね!」

花村「へへっ!……ってことはよ!」

伊織「事件解決ってか!」

ゆかり「……つまり、有里君が!」

真田「有里……わかるな?」


キタロー「……ただいま!」

一同「おかえりなさい!」


812: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 21:16:18.62 ID:rx8ga+xI0
花村「本当にもう帰っちまうのか?」

番長「……学校があるし」

番長「それにゴールデンウイークまでもうちょっとだろ?」

番長「また会えるよ、すぐに」

里中「そっか!すぐに会えるね!」

雪子「鳴上君……またね?」

完二「先輩!俺待ってますから!」

りせ「ちょっと寂しいけど……またね!」

クマ「クマ、クビを長くして待ってるクマよ?」

直斗「また会いましょう、先輩」

花村「じゃあな!相棒!」

番長「……また会おう、ゴールデンウイークに」


824: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 21:25:36.28 ID:rx8ga+xI0
美鶴「有里……この後はどうするつもりだ?」

キタロー「特に何も決めてないですよ」

キタロー「……僕の扱いって世間的にはどうなるんでしょうね?」

キタロー「困った、かも」

美鶴「その……あ、有里?お前がよければ……なんだがな?」

美鶴「う、うちに……こない……か?」

美鶴「ち……力になりたいんだ……」

美鶴「ダメ……か?」

真田「美鶴、何だそのプロポーズは?」

美鶴「ち、違う!私はきゅ、求婚など……!」

ゆかり「せ、先輩ばっかりズルいですよ!?」

風花「う、うちに来なよ!有里君!」

伊織「……あー、いつものが始まっちまったよ」

伊織「僕も貴方もお手上げ侍」


880: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/28(月) 23:09:49.17 ID:rx8ga+xI0
アイギス「有里さん」

キタロー「何?」

アイギス「桐条に来るのですか?」

キタロー「まだ分からないよ」

アイギス「桐条に来ればいいことが沢山ありますよ?」

アイギス「まず、第一に!私に毎日会えますよ?」

アイギス「第二に!私に毎朝起こしてもらえます!」

アイギス「そして第三に!毎晩私がお背中をお流しします!」

アイギス「……如何です?桐条にはこのような魅力が……」

キタロー「……美鶴先輩が凄い顔で睨んでるから、この話題はやめようか」

アイギス「なるほどなー」